JP3903914B2 - Airbag - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて展開膨張するように、車両に折り畳まれて収納されるとともに、袋織りによって形成される構成のエアバッグに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、上記構成のエアバッグは、袋織りで構成され、ガス流入部の外周側に配設される外周縁部を3×3の斜子織りで構成していた(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
【特許文献1】
特開2001−233153公報
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記公報に記載のエアバッグでは、全ての外周縁部を3×3の斜子織りで構成しており、外周縁部において、エアバッグの膨張時に拡開方向に引張力を受けるような凹んだ形状の内側コーナ部等、エアバッグの展開膨張時に、応力集中が生じ易い部位に関しては、何ら、配慮されていなかった。そのため、出力の大きなインフレーターを使用する場合には、エアバッグの展開膨張時に、このような内側コーナ部の部位に応力集中が生じて、エアバッグが損傷を受ける虞れがあった。
【0005】
本発明は、上述の課題を解決するものであり、展開膨張時に応力集中が発生しても、損傷を受け難く、円滑な膨張が可能なエアバッグを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係るエアバッグは、インフレーターからの膨張用ガスを流入させて展開膨張するように、車両に折り畳まれて収納されるとともに、袋織りによって形成される構成のエアバッグであって、
エアバッグが、
膨張用ガスを流入させて、2枚の壁部を離すように膨張可能なガス流入部と、
2枚の壁部を結合させた構成とされて、膨張用ガスを流入させない非流入部と、
を備えて構成され、
非流入部が、ガス流入部の周縁に配設されて、エアバッグの外周縁を構成する外周縁部を備え、
外周縁部が、エアバッグの膨張時に、拡開方向に引張力を受けるような凹んだ形状の内側コーナ部を、備えて構成され、
内側コーナ部が、外周縁部における他の部位より伸びやすい織り組織により、形成されていることを特徴とする。
【0007】
本発明のエアバッグでは、エアバッグの膨張時に、拡開方向に引張力を受けるような凹んだ形状の内側コーナ部が、他の部位より伸びやすい織り組織により、形成されていることから、エアバッグの展開膨張時に、仮に、この部位に応力集中が生じても、内側コーナ部自身が伸びることにより、この部位への損傷等を受け難い。そして、本発明のエアバッグでは、全ての外周縁部を伸びやすい織り組織により形成していないことから、他の部位が伸びがたく、膨張を完了させたエアバッグの形状を、従来と同様にすることができ、所定の保護エリアを確保することができる。
【0008】
従って、本発明のエアバッグでは、エアバッグの展開膨張時に応力集中が発生しても、損傷を受け難く、円滑な膨張が可能である。
【0009】
また、上記構成のエアバッグにおいて、ガス流入部が、車両のボディ側に固定されて膨張用ガスを流入させる流入口部と、流入口部から膨張用ガスを流入させて展開膨張する本体部と、を備える構成とされ、
内側コーナ部が、流入口部と本体部との境界部に、配設されている構成とすることが好ましい。
【0010】
このような構成のエアバッグでは、エアバッグの展開膨張時に、ボディ側に固定される流入口部と、本体部との境界部の付近に、大きな応力が集中し易いが、上記構成のエアバッグでは、他の部位より伸びやすい織り組織により形成される内側コーナ部が、流入口部と本体部との境界部に配設されていることから、仮に応力集中が生じても、内側コーナ部により、応力をクッション性よく吸収することができる。
【0011】
さらに、上記構成のエアバッグにおいて、流入口部が、本体部から屈曲して突出するように形成されて、
屈曲した部位の内周側に、内側コーナ部が、配設されている構成とすることが好ましい。
【0012】
このようなエアバッグでは、流入口部が本体部から屈曲して突出するように、配設されることから、エアバッグの展開膨張時に、流入口部と本体部との境界部付近における内側部位に、いっそう大きな応力が集中し易い。しかし、上記構成のエアバッグでは、他の部位より伸びやすい織り組織により形成される内側コーナ部が、流入口部と本体部との境界部に配設されていることから、仮に、この部位に大きな応力集中が生じても、内側コーナ部により、応力をクッション性よく吸収することができる。
【0013】
さらにまた、上記構成のエアバッグにおいて、内側コーナ部における凹んだ外周縁に、略円弧状に凹んで切り欠かれた切欠部が、形成されている構成とすることが好ましい。
【0014】
エアバッグをこのような構成とすれば、エアバッグの展開膨張時において、内側コーナ部の部位に、拡開方向に引張力を受けるような応力が作用しても、内側コーナ部の実質的な膜長を長くすることができて、応力の集中を抑えることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。実施形態では、エアバッグとして、頭部保護エアバッグ装置のエアバッグを例に採り、説明する。
【0016】
実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mのエアバッグ10は、図1に示すように、車両Vの窓(サイドウィンド)W1・W2及びリヤピラー部RPの上縁側におけるフロントピラー部FPやルーフサイドレール部RRに、折り畳まれて収納されている。なお、この車両Vは、フロントピラー部FPとリヤピラー部RPとの間に、略上下方向に沿うセンターピラー部CPを配設させるとともに、リヤピラー部RPの領域内に、小さな窓W3を配設させて構成されている。
【0017】
頭部保護エアバッグ装置Mは、図1〜6に示すように、エアバッグ10、クランプ38・39、取付ブラケット41・46・53、及び、インフレーター50、を備えて構成され、車両Vへの搭載時に、車内側Iをエアバッグカバー9に覆われて収納されている。エアバッグカバー9は、実施形態の場合、フロントピラー部FPの車内側を覆うフロントピラーガーニッシュ4の下縁側のリッド4aと、ルーフサイドレール部RRの車内側を覆うルーフヘッドライニング5の下縁側のリッド5aと、から構成されている。
【0018】
ルーフヘッドライニング5は、合成樹脂製として、図1〜6に示すように、図示しない取付手段によって、ルーフサイドレール部RRの車内側Iにおける車体(ボディ)1側のインナパネル2に、取り付けられている。ルーフヘッドライニング5の下縁側のリッド5aは、展開膨張時のエアバッグ10の本体部12を突出可能に、下端5b側が車内側Iに開く構成とされている。なお、リッド5aの下端5bは、図1・4・6に示すように、センターピラー部CP・リヤピラー部RPでは、各ピラー部CP・RPの車内側Iを覆うピラーガーニッシュ6・7の車内側Iの上端6a・7aに係止されている。
【0019】
また、図4・6に示すように、各ガーニッシュ6・7の車外側Oの上端には、車内側Iを低く、車外側Oを高くするように傾斜させたガイド部6b・7bが、配設されている。このガイド部6b・7bは、エアバッグ10の本体部12が、展開膨張時に、円滑に車内側Iに繰り出されるように案内するためのもので、折り畳まれた本体部12の下方に配置されている。また、各ガイド部6b・7bの上面6c・7cは、その車内側Iへの延長線Yを、ガーニッシュ6・7の車内側Iの上端6a・7aより上方に位置するように、形成されている。
【0020】
フロントピラーガーニッシュ4は、合成樹脂製として、フロントピラー部FPの車内側におけるボディ1のインナパネル2に、取り付けられている。ガーニッシュ4のリッド4aも、エアバッグ10の本体部12の展開膨張時、本体部12を突出可能に、車内側Iに開く構成である。
【0021】
インフレーター50は、図1・7に示すように、折り畳まれたエアバッグ10に膨張用ガスを供給する本体部51と、本体部51から吐出された膨張用ガスを案内するディフューザー52と、を備えて構成されている。
【0022】
本体部51は、略円柱状とされて、先端側に、頭部51aを備える構成である。そして、頭部51aには、膨張用ガスを吐出可能な図示しないガス吐出口が、配設されている。
【0023】
ディフューザー52は、先端を塞いだ略円筒状の金属製のパイプ材から形成され、頭部51aを覆うように、元部側をかしめて本体部51の先端に結合されている。ディフューザー52には、先端側の下面に、車両Vの前後方向に並設させた2つのガス吐出口52a・52aが、開口されている。このディフューザー52は、後述する整流布30とエアバッグ10の流入口部17とを外装させており、流入口部17の後端付近に外装されるクランプ55を利用して、エアバッグ10に対して連結されている。
【0024】
インフレーター50は、本体部51の先端にディフューザー52をかしめて結合させた状態で、車両Vの前後方向に沿って、取付ブラケット53と取付ボルト54とを利用して、ボディ1のインナパネル2に取り付けられている。取付ブラケット53は、図5・7に示すように、本体部51の前後両端付近をそれぞれ把持するクランプ部53aと、板状の取付部53bと、を備えた金属製としている。取付部53bには、取付ボルト54を挿通させる取付孔53cが、形成されている。インフレーター50は、本体部51にディフューザー52を組み付けた状態で、各クランプ部53aに本体部51の前後両端を把持させ、各取付孔53cをボディ1側の所定の取付孔2cに一致させ、取付ボルト54を、取付孔53c・2cを経て、取付孔2cの周縁に設けられたナット2dに締め付けることにより、ボディ1のインナパネル2に固定されている。
【0025】
そして、インフレーター50の車両Vへの搭載状態では、図4・7に示すように、ディフューザー52のガス吐出口52aが、ガーニッシュ6の上端6aより車内側Iにオフセットされ、かつ、膨張用ガスを鉛直方向の下方に突出可能に、配設されている。
【0026】
なお、このインフレーター50の車両Vへの搭載は、インフレーター50とエアバッグ10とを組み付けた状態のエアバッグ組付体32(図13・14参照)として、行なわれる。
【0027】
エアバッグ10は、図1に示すように、折り畳まれた状態で、フロントピラー部FPから、センターピラー部CPの上方を越えて、リヤピラー部RPの上方となる位置までのルーフサイドレール部RRに、収納されている。そして、エアバッグ10は、展開膨張時、図1〜6の二点鎖線に示すように、センターピラー部CPの前後の窓W1・W2、リヤピラー部RPの領域内に配設される窓W3、さらには、センターピラー部CP・リヤピラー部RP、のそれぞれの車内側Iを覆うように、構成されている。
【0028】
そして、エアバッグ10は、ポリアミド糸を使用した袋織りにより製造されており、車内側壁部11aと車外側壁部11bとを離すようにして、膨張用ガスGを内部に流入可能なガス流入部11と、膨張用ガスGを流入させない非流入部19と、から構成されている。
【0029】
ガス流入部11は、実施形態の場合、図8〜10に示すように、展開膨張完了時に、センターピラー部CP・リヤピラー部RPと窓W1・W2・W3との車内側Iを覆い可能な本体部12と、インフレーター50と連結されて、車両Vのボディ1側に固定される流入口部17と、から構成されている。
【0030】
本体部12は、膨張用ガスの流入時に、前席の車外側の側方に展開膨張する前膨張部14と、後席の車外側の側方に展開膨張する後膨張部15と、を備えるとともに、上縁12a側に、車両Vの前後方向に沿って配設されて、流入口部17からの膨張用ガスを前・後膨張部14・15に流すためのガス供給路部13を、備えて構成されている。
【0031】
前・後膨張部14・15は、その領域内に、後述する規制部19を配設させて、上下方向に延びる複数の縦セル14a・15aに分割されて構成されている(図8・9参照)。この各縦セル14a・15aは、膨張時に、それぞれ、前後方向の幅寸法を縮めるように、膨張を完了させることとなる。すなわち、本体部12が、膨張時に、前後方向の長さ寸法を縮めるように、膨張を完了させることとなることから、車両Vへの搭載時に、本体部12は、後述する取付部27A・27B(図1・8参照)間に、前後方向に沿ったテンションを発生させることができる。
【0032】
流入口部17は、本体部12における前後方向の略中間となる上縁12a側の位置、実施形態の場合には、前膨張部14の後端の上方位置、に配置されて、上方へ突出するように形成されている。流入口部17は、本体部12から突出するように形成される連結部17aと、連結部17aと略直交するように配設される流入口部本体17bと、を備える略L字形として、構成されている。連結部17aは、ガス供給路部13と連通されて、ガス供給路部13から上方に延びるように、配設されている。流入口部本体17bは、前端側を連結部17aに連通され、後端側を、インフレーター50を接続可能に、開口させて構成されている。この流入口部17は、2つのガス吐出口52a・52aを連結部17aの上部付近位置に配置させるように、インフレーター50のディフューザー52に、外装されている。そして、流入口部17のディフューザー52への外装時には、板金製のクランプ55を締め付けることにより、流入口部17が、ディフューザー52に、連結されている。
【0033】
さらに、実施形態の場合には、流入口部17は、センターピラー部CPの上方位置に、配置されている(図1・7参照)。
【0034】
また、実施形態の場合、流入口部17内には、図8・10に示すように、整流布30が配設されている。整流布30は、エアバッグ10を袋織りした残りの部位から形成され、流入口部17の流入口部本体17b内に配置される横筒部30aと、横筒部30aの前端から下方に延びる縦筒部30bと、を備えて構成されている。横筒部30aは、流入口部本体17bの内周面とディフューザー52との間に配設されている。また、縦筒部30bの下端には、流入口部17内に配置された際、本体部12のガス供給路部13の領域に配置されて、斜め前下と斜め後下とに、膨張用ガスを流出可能なガス流出口30c・30dが、開口されている。
【0035】
なお、ガス流出口30cから本体部12内に流入する膨張用ガスGは、図8に示すように、流入口部17の下方の規制部25Dの横棒部25aに干渉しつつ、ガス供給路部13を前方に流れて、各縦セル14aに流入して、前膨張部14を膨張させることとなる。また、ガス流出口30dから本体部12内に流入する膨張用ガスGは、規制部25Dの横棒部25aに干渉しつつ、ガス供給路部13を後方に流れて、前膨張部14の最後端の縦セル14aや各縦セル15aに流入して、後膨張部15を膨張させることとなる。その結果、本体部12の全体の膨張が、完了することとなる。そして、エアバッグ10は、流入口部17を本体部12の前後方向の略中間部位に配設させていることから、膨張用ガスGを本体部12の前後端にまで迅速に供給できて、素早く展開膨張させることができる。
【0036】
非流入部19は、ガス流入部11との境界部位に配置される境界部20と、境界部20からエアバッグ10の外周縁までの部位やガス流入部11の領域内に配置される一般部21と、を備えて構成されている。一般部21は、外周縁部22、規制部25、板状部26、及び、取付部27、を備えて構成されている。実施形態の場合、規制部25や板状部26のガス流入部11との境界部位にも、境界部20が、配設されている。また、実施形態の場合、前端側に、エアバッグ10と別体の布材29を縫合させて、構成されているが、この布材29の部位を、エアバッグ10と一体的に、袋織りにより、形成してもよい。
【0037】
外周縁部22は、ガス流入部11の周縁に配設されて、エアバッグ10の外周縁を構成している。そして、外周縁部22における流入口部17と本体部11との境界部付近であって、内周側に位置する部位が、内側コーナ部23とされている。実施形態の場合、図8において斜線を付した部分が、内側コーナ部23とされている。この内側コーナ部23は、外周縁部22における他の部位や、他の非流入部19の部位よりも、伸びやすい織り組織により形成されている。また、内側コーナ部23における流入口部17と本体部11とが交差するようにして凹んだ外周縁には、円弧状に凹んで切り欠かれた切欠部23aが、形成されている(図8参照)。
【0038】
規制部25は、膨張完了時の前・後膨張部14・15が部分的に厚くならずに、厚さを規制して板形状を維持できるように、前・後膨張部14・15の領域内の複数箇所に、上下方向に延びる線状に、配設されている。これらの規制部25は、T字状若しくは逆J字状に形成されて、本体部12の下縁12b側の外周縁部22から上方に延びるように形成されたり、外周縁部22から離れて形成されている。
【0039】
板状部26は、長方形板状とされて、前・後膨張部14・15の間で、ガス供給路部13の下部側となる位置に、配設されている。この板状部26は、ガス流入部11の容積を小さくし、本体部12の膨張開始から膨張完了までの時間を短くするために、配設されている。
【0040】
取付部27は、本体部12の展開膨張時の上縁12a側と、布材29の上縁側と、において、上方に突出するように、配設されている。取付部27は、実施形態の場合、7箇所に、配設されている。また、各取付部27の中央には、取付孔27aが、設けられている。各取付孔27aは、取付ボルト47(図2・3・5参照)を挿通可能な構成とされて、実施形態の場合、エアバッグ10の袋織り後に、孔明け加工により形成されている。
【0041】
また、実施形態の場合、リヤピラー部RPの上方に位置する取付部27Eと、後端側に配設される取付部27Bと、は、図8・10に示すように、本体部12の上縁12a側の外周縁部22に形成される延設部22aから上方に突出するように、形成されている。延設部22aは、図15に示すように、折り畳まれた本体部12にねじり部35を設けても、そのねじり部35に位置する取付部27E・27Bが、他の取付部27と同様な高さでインナパネル2に取付可能とするために形成されている。実施形態の場合、延設部22aの上下方向の幅寸法t1は、本体部12の折り畳み幅寸法t2と略同一となるように、設定されている(図2・10参照)。
【0042】
なお、実施形態の場合、エアバッグ10の袋織りの織り組織としては、ガス流入部11の部位では、車内側壁部11aと車外側壁部11bとを、それぞれ、1×1の平織りとして形成されている。非流入部19の部位では、図12に示すように、境界部20の部位を1×3の斜子織りとし、内側コーナ部23以外の一般部21の部位を、3×3の斜子織りとして、形成されている。内側コーナ部23の部位では、図11に示すように、境界部20の部位を1×3の斜子織りとし、内側コーナ部23の部位を、一般部21より伸びやすい4×4の斜子織りとして、形成されている。
【0043】
さらに、エアバッグ10は、袋織りされた後、耐熱性を高めるとともに膨張用ガスの漏れを防止できるように、外表面側に、図示しないシリコン等のコーティング剤が塗布されている。
【0044】
取付部27には、図1〜3に示すように、板金製の取付ブラケット41・46が、固定されている。各取付ブラケット41・46は、折り畳まれた本体部12を、強固に、ボディ1側のインナパネル2に取り付けるものである。そして、各取付ブラケット41・46は、取付ボルト47の締結時に、取付部27とともに、インナパネル2に共締めされることとなる。取付ブラケット41は、折り畳まれた本体部12における後述する非ねじり部33とねじり部34との境界部分付近に位置する取付部27Cに、固定されている。実施形態の場合、取付部27Cは、流入口部17の前端側に、配設されている。また、実施形態の場合、取付ブラケット41は、板状部26の上方側に配設される取付部27Dにも、固定されている。他の取付部27(27A・27B・27E)には、取付ブラケット46が、固定されている。
【0045】
各取付ブラケット41は、板金製として、取付部27C・27Dの車内側Iに配設されるインナプレート42と、取付部27C・27Dの車外側Oに配設されるアウタプレート44と、を備えて構成されている。インナプレート42とアウタプレート44とは、各取付部27C・27Dを挟持して、各取付部27C・27Dに取り付けられている。このインナプレート42とアウタプレート44とは、各取付部27C・27Dを挟持させた状態で、所定箇所をかしめることにより、一体化された状態で各取付部27C・27Dに取り付けられ、そして、インナパネル2に取り付けられることとなる。
【0046】
インナプレート42は、図2に示すように、取付部27C・27Dの車内側Iを覆う縦壁部42aと、縦壁部42aの下端から車内側Iに突出する横壁部42bと、を備えている。縦壁部42aには、各取付部27C・27Dの取付孔27aに対応するように、取付孔42cが、形成されている。横壁部42bは、折り畳まれた本体部12の上面側に当接するように、配設されている。そして、実施形態の場合、横壁部42bは、図7に示すように、前後方向の幅寸法を、縦壁部42aより大きくして、車両Vへの搭載時に、縦壁部42aよりも前方側に突出するように、形成されている。この横壁部42bは、折り畳まれた本体部12の非ねじれ状態を維持することとなる。すなわち、折り畳まれた本体部12において、非ねじり部33とねじり部34との境界部分となる部位が、上部側を横壁部42bに規制されることから、ねじれ状態が、非ねじり部33まで伝播せず、本体部12のねじれ状態と非ねじれ状態とを的確に規制できる。また、取付ブラケット41は、図1に示すように、窓W2の上縁側における前後方向の中間部位付近に配設される取付部27Dにも、固定されている。この取付ブラケット41は、エアバッグ10の車両搭載時に、折り畳まれた本体部12が、インナプレート42の横壁部42bにより押えられて、この部位付近に配設される図示しないアシストグリップの取付部位に不用意に乗り上げないように、配設されるものである。
【0047】
アウタプレート44は、外形形状を、インナプレート42の縦壁部42aと略同一とされて、各取付部27C・27Dの取付孔27aに対応するように、取付孔44aを備える構成である。
【0048】
各取付ブラケット46は、板金製として、略同一形状とされる車内側Iのインナプレート46aと車外側Oのアウタプレート46bとを備えて構成されている(図3参照)。インナプレート46aとアウタプレート46bとは、各取付部27を挟持して、各取付部27に取り付けられている。このインナプレート46aとアウタプレート46bとは、各取付部47を挟持させた状態で、所定箇所をかしめることにより、一体化された状態で各取付部27に取り付けられ、そして、インナパネル2に取り付けられることとなる。また、インナプレート46aとアウタプレート46bとには、取付部27の取付孔27aに対応するように、取付孔46cが、それぞれ、形成されている。
【0049】
そして、各取付部27は、取付ブラケット41・46を取り付けた状態で、取付ボルト47を使用して、インナパネル2に取り付けられている。各ボルト47は、取付孔42c・44a・46c・27aに挿通されて、インナパネル2の取付孔2a周縁に固着されたナット2bに、螺合されている。
【0050】
エアバッグ10は、折り畳まれた状態での車両Vへの搭載時には、図1に示すように、インフレーター50の部位、すなわち、センターピラー部CPの上方位置と、リヤピラー部RPの上方位置から後端にかけて、と、に、ねじり部34・35が形成されて、部分的にねじられた状態で、車両Vへ搭載されている。実施形態の場合、各ねじり部34・35には、ねじりが復元しないように、クランプ38・39が、組み付けられている。
【0051】
これらのねじり部34・35は、蛇腹折りで折り畳まれたエアバッグ10(本体部12)が、展開膨張時、ガーニッシュ6・7の上端6a・7aと引っ掛かることを防止して、車内側Iに突出可能とするように、設けられている。詳しくは、各ねじり部34・35は、本体部12内への膨張用ガスの上流側となる本体部12の平らに展開した状態での上縁12a側を、車外側Oに位置させ、膨張用ガスの下流側となる平らに展開した状態での下縁12b側を、車内側Iに位置させるように、他の窓W1・W2の上方に位置する非ねじり部33と相違して、ねじられている。そのため、上縁12a側のガス供給路部13が、膨張用ガスを流入させて膨らめば、上縁12aが複数の取付部27によってボディ1側に固定されていることから、上縁12a側が移動し難く、下縁12b側が車内側Iに押し出される状態となって、ガーニッシュ6・7の上端6a・7aと引っ掛からずに、本体部12が車内側Iに突出可能となる。なお、折り畳まれた本体部12における非ねじり部33では、図2・3・5に示すように、下縁12b側が、上縁12a側の下方で、かつ、若干、上縁12a側より車外側Oに、配置されている。
【0052】
そして、エアバッグ10における延設部22aは、本体部12の折り畳まれた状態で、図15のAに示すごとく、車内側Iに向かうように、折り畳まれる。次いで、その部位35における本体部12の下縁12bを車内側Iに向けるようにねじれば、図15のBに示すごとく、取付部27E・27Bが他の取付部27と同じ高さ位置となるように、本体部12を配置させることができる。なお、ねじり部34の部位では、流入口部17が配設されており、流入口部17が、延設部22aと同様な作用を行なっている。
【0053】
クランプ38・39は、図5・6に示すように、ポリプロピレン等の合成樹脂から形成されている。クランプ38・39は、それぞれ、薄肉のインテグラルヒンジからなって上部側に配設されたヒンジ部38f・39fを間にして、車内側Iに延びる車内側片部38a・39aと、車外側Oに延びる車外側片部38c・39cと、を備えて構成されている。ヒンジ部38f・39fは、車内側片部38a・39aの上端に位置するように、各クランプ38・39の車内側Iの上部側の隅付近に、それぞれ、配置されている。また、車内側片部38a・39aの下端における車外側Oに屈曲した先端には、係止脚部38b・39bが形成され、車外側片部38c・39cの下端における車内側Iに屈曲した先端には、各係止脚部38b・39bを係止する係止部38d・39dが形成されている。各係止部38d・39dは、車内側Iを開口させた凹溝を設け、内周面に、各係止脚部38b・39bを係止する係止段部38e・39eを設けて、構成されている。そして各クランプ38・39は、それぞれ、係止脚部38b・39bを係止部38d・39dに係止させた際、略四角筒形状に形成されることとなる。
【0054】
なお、クランプ38では、略四角筒形状に形成された際の内部空間の大きさは、センターピラー部CPの上方におけるインフレーター50と折り畳まれたエアバッグ10の本体部12とを上下に重ねた断面形状に、対応している。また、クランプ39では、略四角筒形状に形成された際の内部空間の大きさは、リヤピラー部RPの上方における折り畳まれたエアバッグ10の本体部12の断面形状に、対応している。さらに、クランプ38では、折り畳んだ本体部12の状態を維持するように、車内側片部38aと車外側片部38cとの内周面に、押え片38hが、突設されている。
【0055】
そして、これらのクランプ38・39における車外側片部38c・39cの外表面には、クリップ38g・39gが、形成されている。クリップ38g・39gは、インナパネル2の係止孔2e・2fにそれぞれ挿入されて、インナパネル2に係止される。そのため、折り畳まれたエアバッグ10の本体部12を内部空間に収納させたクランプ38・39は、これらのクリップ38g・39gをインナパネル2に係止させることにより、エアバッグ10の本体部11における各ねじり部34・35のねじれを維持して、エアバッグ10を車両Vに搭載させることとなる。
【0056】
なお、エアバッグ10の展開膨張時には、本体部12に押されて、各係止脚部38b・39bが係止部38d・39dから外れ、車内側片部38a・39aが、ヒンジ部38f・39fを回転中心として、開いて、本体部12を車内側Iに突出させることとなる(図4・6の二点鎖線参照)。
【0057】
次に、実施形態の頭部保護エアバッグ装置Mの組み立てについて説明する。まず、エアバッグ10における流入口部17内に、整流布30を挿入して、エアバッグ10を折り畳む。このエアバッグ10の折り畳みは、図2〜6・8に示すように、本体部12を非膨張状態の平らに展開した状態から、略上下方向に折り重ねられる蛇腹折りで、折り畳む。すなわち、エアバッグ10は、図8の二点鎖線に示すごとく、上縁12aと平行な折目Cを付けて、下縁12bが上縁12a側に接近するように、蛇腹折りで折り畳まれる。さらに、折り畳んだ後には、図示しないラッピング材を巻きつけておく。なお、実施形態の場合には、図示しないラッピング糸を、折り畳んだエアバッグ10に、ブレード巻きしてラッピングしている。ラッピング部位は、図13・14に示すように、流入口部17の前方側と後方側の部位とされている。なお、図13・14に示すエアバッグ組付体32は、車両搭載状態を示すものであり、ねじり部34・35は、エアバッグ10を折り畳んだ状態では、形成されていない。ねじり部34は、クランプ38の取り付け時に形成され、ねじり部35は、エアバッグ組付体32のインナパネル2への取り付け時に、形成されることとなる。
【0058】
そして、ラッピング部位の前端部位と後端部位とには、ラッピング糸の解け防止のために、破断可能なテープ材36が巻きつけられている。換言すれば、テープ材36Aから取付部27Cまでと、流入口部17の後端付近からテープ材36Bまでと、の二箇所のエリアに、ラッピング糸が、巻き付けられている。なお、エアバッグ10の折り畳みの厚さを薄くしている部位にも、テープ材36が、巻き付けられている。
【0059】
折り畳んだエアバッグ10(本体部12)をラッピングした後には、各取付部27を引き出して、各取付部27に取付ブラケット41・46を取り付ける。そして、取付ブラケット41のインナプレート42における横壁部42bの突出した部位に、それぞれ、テープ材36Cを巻き付ける。横壁部42bの規制効果を高めて、折り畳まれた本体部12の非ねじれ状態を的確に維持可能とするためである。その後、流入口部17の流入口部本体17bと整流布30の横筒部30aとに、インフレーター50のディフューザー52を挿入して、クランプ55により、流入口部17とディフューザー52とを連結する。なお、ディフューザー52と取付ブラケット53とは、予め、インフレーター50の本体部51に組み付けておく。
【0060】
次いで、折り畳んだエアバッグ10に、本体部12の下縁12b側を車内側Iに向けるようにねじって、ねじり部34を形成し、このねじり部34にクランプ38を嵌める。そして、折り畳まれた本体部12におけるねじり部35が形成されることとなる部位に、クランプ39を嵌めれば、図13・14に示すように、エアバッグ組付体32を形成することができる。なお、既述したように、ねじり部35は、エアバッグ組付体32の形成時には、形成されていない。
【0061】
そして、各クランプ38・39のクリップ38g・39gを係止孔2e・2fに挿入係止させるとともに、各取付ブラケット41・46・53をインナパネル2の所定位置に配置させ、各取付後42c・44a・46c・53cを挿通させるようにして、各取付ボルト47・54を、取付孔2a・2cのナット2b・2dに螺合させて、エアバッグ10の各取付部27とインフレーター50とをインナパネル2に固定すれば、エアバッグ組付体32を、ボディ1に取り付けることができる。この取付ブラケット46のインナパネル2への取付時に、ねじり部35の部位に配設される取付部27E・27Bを、取付ブラケット46と取付ボルト47とを使用して、インナパネル2に取り付ければ、下縁12b側を車内側Iに向けるようなねじり部35が、形成されることとなる。すなわち、インナパネル2への取付前のエアバッグ組付体32の状態では、取付部27E・27Bは、図15のAに示すごとく、折り畳まれた本体部12の車内側Iに位置することとなる。そして、この取付部27E・27Bは、インナパネル2に固定されることにより、折り畳まれた本体部12よりも車外側Oに位置するようになる。このとき、この部位における本体部12が、取付部27E・27Bの移動に伴って、ねじられるようになって、下縁12bを車内側Iに向けることとなり、ねじり部35が、形成されることとなる(図15のB参照)。次いで、インフレーター50に、所定のインフレーター作動用の制御装置から延びる図示しないリード線を結線し、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5を、ボディ1に取り付け、さらに、センターピラーガーニッシュ6やリヤピラーガーニッシュ7を、ボディ1に取り付ければ、頭部保護エアバッグ装置Mを、車両Vに搭載させることができる。
【0062】
エアバッグ装置Mの車両Vへの搭載後、インフレーター50が作動されれば、膨張用ガスが、ディフューザー52の各ガス吐出口52aから、流入口部17の連結部17a(整流布30の縦筒部30b)を経て、さらに、ガス流出口30c・30dを経て、ガス供給路部13に供給されることとなる。さらに、膨張用ガスは、前・後膨張部14・15の各縦セル14・15aに流れて、エアバッグ10の本体部12が、折りを解消させつつ、膨張し始めることとなる。そして、本体部12は、図示しないラッピング糸やテープ材36を破断させ、さらに、各クランプ38・39の車内側片部38a・39aを押し開くとともに、フロントピラーガーニッシュ4やルーフヘッドライニング5のリッド4a・5aを押し開くこととなる。その後、本体部12は、図1〜6の二点鎖線で示すように、窓W1・W2・W3やセンターピラー部CP・リヤピラー部RPの車内側Iを覆うように、大きく膨張することとなる。
【0063】
そして、実施形態のエアバッグ装置Mのエアバッグ10では、エアバッグ10の膨張時に、拡開方向に引張力を受ける外周縁部22における内側コーナ部23が、他の一般部21より伸びやすい4×4の斜子織りにより、形成されていることから、エアバッグ10の展開膨張時に、仮に、この部位に応力集中が生じても、内側コーナ部23自身が伸びることにより、この部位への損傷等を受け難い。そして、実施形態のエアバッグ装置では、全ての外周縁部22を伸びやすい織り組織により形成していないことから、他の一般部21の部位が伸びがたく、膨張を完了させたエアバッグ10の形状を従来と同様にすることができ、所定の保護エリアを確保することができると同時に、膨張を完了させた本体部12における取付部27A・27B間に、前後方向に沿ったテンションを発生させることができる。
【0064】
従って、実施形態のエアバッグ10では、展開膨張時に応力集中が発生しても、損傷を受け難く、円滑な膨張が可能である。
【0065】
また、実施形態のエアバッグ10は、インフレーター50とともにボディ1側に固定される流入口部17と、流入口部17から膨張用ガスを流入させて展開膨張する本体部12と、を備えている。そして、流入口部17は、本体部12から突出するように形成される連結部17aと、連結部17aと略直交するように配設される流入口部本体17bと、から構成されている。すなわち、実施形態のエアバッグ10では、ガス流入部17が、本体部12から略L字形状に突出するように、形成されている。そして、実施形態のような構成のエアバッグ10では、ボディ1側に固定されるガス流入部17と、自由空間に向かって展開膨張する本体部12との境界部に、大きな応力が集中し易い。特に、実施形態のエアバッグ10の場合、ガス流入部17付近の部位が、下縁12b側を車内側Iに向けるようなねじり部34とされていることから、展開膨張時に、内側コーナ部23が、下方のみならず車内側Iへも大きく引っ張られることとなり、一層、大きな応力が集中し易い。しかし、実施形態のエアバッグ10では、ガス流入部17と本体部12との境界部に、他の一般部21より伸びやすい織り組織により形成される内側コーナ部23が、配設されていることから、仮に応力集中が生じても、内側コーナ部23により、応力をクッション性よく吸収することができる。
【0066】
さらに、実施形態のエアバッグ10では、内側コーナ部23における凹んだ外周縁に、略円弧状に切り欠かれた切欠部23aが、形成されている。そのため、エアバッグ10の展開膨張時において、内側コーナ部23の部位に、拡開方向に引張力を受けるような応力が作用しても、この切欠部23aにより、内側コーナ部23の実質的な膜長を長くすることができて、応力の集中を抑えることができる。
【0067】
なお、実施形態のエアバッグ10では、内側コーナ部23の部位を全域にわたって、4×4の斜子織りにより構成しているが、内側コーナ部23の織り組織はこれに限られるものではなく、例えば、内側コーナ部23の部位を内外周に2分割する場合、内周側となる半分の部位のみを全周にわたって4×4の斜子織りとし、外周側となる半分の部位を3×3の斜子織り等により、形成してもよい。
【0068】
また、実施形態では、本発明を適用可能なエアバッグとして、頭部保護エアバッグ装置Mのエアバッグ10を例に採り説明したが、本発明は、シートに装着される側突用エアバッグ装置等に使用されるエアバッグに応用してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る一実施形態であるエアバッグを使用した頭部保護エアバッグ装置を車内側から見た正面図である。
【図2】図1のII−II部位の概略拡大断面図である。
【図3】図1のIII−III部位の概略拡大断面図である。
【図4】図1のIV−IV部位の概略拡大断面図である。
【図5】図1のV−V部位の概略拡大断面図である。
【図6】図1のVI−VI部位の概略拡大断面図である。
【図7】実施形態の頭部保護エアバッグ装置におけるセンターピラー部の上方付近を示す部分正面図であり、ルーフヘッドライニングを省略した状態を示す。
【図8】実施形態のエアバッグの正面図である。
【図9】実施形態のエアバッグの膨張時を示す横断面図であり、図8のIX−IX部位に対応する。
【図10】実施形態のエアバッグの本体部と整流布とを示す正面図である。
【図11】実施形態のエアバッグにおける織り組織の一部を示す概略図である。
【図12】実施形態のエアバッグにおける織り組織の一部を示す概略図である。
【図13】実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態でのエアバッグ組付体を示す正面図である。
【図14】実施形態のエアバッグ装置における車両搭載状態でのエアバッグ組付体を示す平面図である。
【図15】実施形態のエアバッグにねじり部を設ける説明図である。
【符号の説明】
1…車体(ボディ)
2…インナパネル、
10…エアバッグ、
11…ガス流入部、
11a…車内側壁部、
11b…車外側壁部、
12…本体部、
17…流入口部、
17a…連結部、
17b…流入口部本体、
19…非流入部、
22…外周縁部、
23…内側コーナ部、
23a…切欠部、
50…インフレーター、
W1・W2・W3…窓、
V…車両、
M…頭部保護エアバッグ装置。
[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an airbag configured to be folded and housed in a vehicle and formed by bag weaving so that inflation gas from an inflator is introduced and deployed and inflated.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, the airbag having the above-described configuration is configured by bag weaving, and the outer peripheral edge disposed on the outer peripheral side of the gas inflow portion is configured by 3 × 3 diagonal weaving (see, for example, Patent Document 1). .
[0003]
[Patent Document 1]
JP 2001-233153 A
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the airbag described in the above publication, all the outer peripheral edge portions are configured by 3 × 3 diagonal weaves, and the outer peripheral edge portion receives a tensile force in the expanding direction when the airbag is inflated. No consideration has been given to portions where stress concentration is likely to occur when the airbag is deployed and inflated, such as a recessed inner corner. For this reason, when an inflator having a large output is used, there is a possibility that stress concentration occurs in such a portion of the inner corner portion when the airbag is deployed and inflated, and the airbag is damaged.
[0005]
The present invention solves the above-described problems, and an object of the present invention is to provide an airbag that is less likely to be damaged and can be smoothly inflated even if stress concentration occurs during deployment and inflation.
[0006]
[Means for Solving the Problems]
The airbag according to the present invention is an airbag configured to be folded and stored in a vehicle and formed by bag weaving so as to inflate and expand by inflating gas from an inflator,
Airbag
A gas inflow portion that is inflatable to allow the inflation gas to flow and separate the two wall portions;
A non-inflow portion that does not allow the inflating gas to flow;
Configured with
The non-inflow portion is disposed on the periphery of the gas inflow portion, and includes an outer peripheral portion that forms the outer periphery of the airbag.
The outer peripheral edge portion is configured to include a concave inner corner portion that receives a tensile force in the expanding direction when the airbag is inflated,
The inner corner portion is formed of a woven structure that is easier to extend than other portions in the outer peripheral edge portion.
[0007]
In the airbag of the present invention, when the airbag is inflated, the inner corner portion having a concave shape that receives a tensile force in the expanding direction is formed of a woven structure that is easier to extend than other portions. Even if stress concentration occurs in this part during expansion and expansion of the bag, the inner corner part itself is not easily damaged by damage to this part. In the airbag according to the present invention, since all the outer peripheral edge portions are not formed by a stretchable woven structure, the other parts are not easily stretched, and the shape of the airbag that has been inflated is the same as the conventional one. And a predetermined protected area can be secured.
[0008]
Therefore, in the airbag of the present invention, even if stress concentration occurs when the airbag is deployed and inflated, the airbag is hardly damaged and can be inflated smoothly.
[0009]
Further, in the airbag having the above-described configuration, an inflow port portion in which the gas inflow portion is fixed to the body side of the vehicle and into which the inflating gas is introduced, and a main body portion in which the inflating gas is introduced from the inflow portion and deployed and inflated , And comprising
It is preferable that the inner corner portion is arranged at the boundary portion between the inlet portion and the main body portion.
[0010]
In the airbag having such a configuration, when the airbag is deployed and inflated, a large stress tends to be concentrated in the vicinity of the boundary portion between the inflow port portion fixed to the body side and the main body portion. Then, since the inner corner portion formed of a woven structure that is easier to stretch than other parts is disposed at the boundary portion between the inflow port portion and the main body portion, even if stress concentration occurs, the inner corner portion The stress can be absorbed with good cushioning properties.
[0011]
Furthermore, in the airbag of the above configuration, the inflow port portion is formed to bend and protrude from the main body portion,
It is preferable that an inner corner portion is disposed on the inner peripheral side of the bent portion.
[0012]
In such an airbag, since the inflow port portion is disposed so as to protrude and bend from the main body portion, an inner portion in the vicinity of the boundary portion between the inflow port portion and the main body portion when the airbag is deployed and inflated. In addition, greater stress is likely to be concentrated. However, in the airbag having the above-described configuration, the inner corner portion formed by a woven structure that is more easily stretched than other portions is disposed at the boundary portion between the inlet portion and the main body portion. Even if a large stress concentration occurs, the inner corner portion can absorb the stress with good cushioning properties.
[0013]
Furthermore, in the airbag having the above-described configuration, it is preferable that a notched portion that is recessed and cut out in a substantially arc shape is formed on the recessed outer peripheral edge of the inner corner portion.
[0014]
When the airbag has such a configuration, even when a stress that receives a tensile force in the expanding direction acts on the inner corner portion when the airbag is deployed and inflated, the inner corner portion substantially The film length can be increased, and stress concentration can be suppressed.
[0015]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
Hereinafter, an embodiment of the present invention will be described with reference to the drawings. In the embodiment, an airbag of a head protecting airbag device will be described as an example of the airbag.
[0016]
As shown in FIG. 1, the airbag 10 of the head protection airbag apparatus M according to the embodiment includes a front pillar portion FP and a roof side rail on the upper edge side of the windows (side windows) W1 and W2 and the rear pillar portion RP of the vehicle V. The portion RR is folded and stored. In the vehicle V, a center pillar portion CP is disposed between the front pillar portion FP and the rear pillar portion RP, and a small window W3 is disposed in the region of the rear pillar portion RP. Configured.
[0017]
As shown in FIGS. 1 to 6, the head protecting airbag device M includes an airbag 10, clamps 38 and 39, mounting brackets 41, 46 and 53, and an inflator 50. At the time of mounting, the vehicle interior I is covered and stored in the airbag cover 9. In the embodiment, the airbag cover 9 includes a lid 4a on the lower edge side of the front pillar garnish 4 that covers the vehicle inner side of the front pillar portion FP, and a lower edge side of the roof head lining 5 that covers the vehicle inner side of the roof side rail portion RR. And a lid 5a.
[0018]
1 to 6, the roof head lining 5 is attached to the inner panel 2 on the vehicle body (body) 1 side in the vehicle interior I of the roof side rail portion RR, as shown in FIGS. ing. The lid 5a on the lower edge side of the roof head lining 5 is configured such that the lower end 5b side opens to the vehicle inner side I so that the main body 12 of the airbag 10 can be protruded when deployed and inflated. The lower end 5b of the lid 5a is, as shown in FIGS. 1, 4 and 6, in the center pillar portion CP and the rear pillar portion RP, the inner side of the pillar garnish 6 and 7 that covers the inner side I of the pillar portions CP and RP. I is locked to the upper ends 6a and 7a of I.
[0019]
As shown in FIGS. 4 and 6, guide portions 6b and 7b that are inclined so that the vehicle interior I is low and the vehicle exterior O is high are arranged at the upper ends of the vehicle exteriors O of the garnishes 6 and 7, respectively. It is installed. The guide portions 6b and 7b are for guiding the main body portion 12 of the airbag 10 so that the main body portion 12 of the airbag 10 is smoothly drawn out to the vehicle interior I during deployment and inflation. The guide portions 6b and 7b are disposed below the folded main body portion 12. Yes. Further, the upper surfaces 6c and 7c of the guide portions 6b and 7b are formed so that the extension line Y to the vehicle inner side I is positioned above the upper ends 6a and 7a of the vehicle inner side I of the garnishes 6 and 7. Yes.
[0020]
The front pillar garnish 4 is made of synthetic resin and is attached to the inner panel 2 of the body 1 on the vehicle inner side of the front pillar portion FP. The lid 4a of the garnish 4 is also configured to open to the vehicle interior side I so that the main body 12 can protrude when the main body 12 of the airbag 10 is deployed and inflated.
[0021]
As shown in FIGS. 1 and 7, the inflator 50 includes a main body 51 that supplies inflation gas to the folded airbag 10, and a diffuser 52 that guides the inflation gas discharged from the main body 51. Configured.
[0022]
The main body 51 has a substantially cylindrical shape and includes a head 51a on the distal end side. The head 51a is provided with a gas discharge port (not shown) that can discharge the expansion gas.
[0023]
The diffuser 52 is formed of a substantially cylindrical metal pipe material with the tip closed, and is joined to the tip of the main body 51 by caulking the base side so as to cover the head 51a. In the diffuser 52, two gas discharge ports 52a and 52a that are juxtaposed in the front-rear direction of the vehicle V are opened on the lower surface on the front end side. This diffuser 52 externally arranges a rectifying cloth 30 and an inflow port portion 17 of the airbag 10 which will be described later, and uses a clamp 55 mounted near the rear end of the inflow port portion 17 to Are connected.
[0024]
The inflator 50 is attached to the inner panel 2 of the body 1 using the mounting bracket 53 and the mounting bolt 54 along the front-rear direction of the vehicle V in a state where the diffuser 52 is caulked and coupled to the tip of the main body 51. It is attached. As shown in FIGS. 5 and 7, the mounting bracket 53 is made of metal having a clamp portion 53 a that grips the vicinity of both front and rear ends of the main body portion 51 and a plate-like mounting portion 53 b. A mounting hole 53c through which the mounting bolt 54 is inserted is formed in the mounting portion 53b. In the inflator 50, with the diffuser 52 assembled to the main body 51, each clamp 53a grips both front and rear ends of the main body 51, and each mounting hole 53c is aligned with a predetermined mounting hole 2c on the body 1 side. The bolt 54 is fixed to the inner panel 2 of the body 1 by tightening the bolt 54 to the nut 2d provided at the periphery of the mounting hole 2c through the mounting holes 53c and 2c.
[0025]
In the state where the inflator 50 is mounted on the vehicle V, as shown in FIGS. 4 and 7, the gas discharge port 52a of the diffuser 52 is offset from the upper end 6a of the garnish 6 to the vehicle inner side I, and the inflation gas is supplied. It is arranged so as to be able to protrude downward in the vertical direction.
[0026]
The inflator 50 is mounted on the vehicle V as an airbag assembly 32 (see FIGS. 13 and 14) in a state where the inflator 50 and the airbag 10 are assembled.
[0027]
As shown in FIG. 1, the airbag 10 is folded in the roof side rail portion RR from the front pillar portion FP to the position above the center pillar portion CP and above the rear pillar portion RP. , Stored. When the airbag 10 is deployed and inflated, as shown by two-dot chain lines in FIGS. 1 to 6, the windows W1 and W2 before and after the center pillar portion CP, the windows W3 disposed in the region of the rear pillar portion RP, Furthermore, it is comprised so that each vehicle inside I of center pillar part CP and rear pillar part RP may be covered.
[0028]
The airbag 10 is manufactured by bag weaving using a polyamide yarn, and a gas inflow portion through which the inflation gas G can flow into the interior by separating the vehicle interior side wall portion 11a and the vehicle exterior wall portion 11b. 11 and a non-inflow portion 19 through which the expansion gas G does not flow.
[0029]
In the case of the embodiment, as shown in FIGS. 8 to 10, the gas inflow portion 11 is a main body that can cover the inside I of the center pillar portion CP, the rear pillar portion RP, and the windows W1, W2, and W3 when the expansion and expansion are completed. It is comprised from the inflow part 17 connected with the part 12 and the inflator 50, and being fixed to the body 1 side of the vehicle V. As shown in FIG.
[0030]
The main body 12 includes a front expansion portion 14 that expands and expands to the side of the front seat outside the vehicle and a rear expansion portion 15 that expands and expands to the side of the rear seat outside the vehicle when the inflation gas flows in. At the same time, the gas supply path 13 is provided on the upper edge 12a side along the front-rear direction of the vehicle V, and flows the expansion gas from the inflow port 17 to the front and rear expansion portions 14, 15. It is prepared for.
[0031]
The front and rear inflating parts 14 and 15 are divided into a plurality of vertical cells 14a and 15a extending in the vertical direction by disposing a regulating part 19 to be described later in the region (FIGS. 8 and 9). reference). Each of the vertical cells 14a and 15a completes expansion so as to reduce the width dimension in the front-rear direction during expansion. That is, when the main body 12 is mounted on the vehicle V, the main body 12 is attached to mounting portions 27A and 27B, which will be described later. (See FIGS. 1 and 8) A tension along the front-rear direction can be generated.
[0032]
The inflow port portion 17 is arranged at a position on the upper edge 12a side that is substantially in the middle in the front-rear direction in the main body portion 12, in the case of the embodiment, above the rear end of the front expansion portion 14, and protrudes upward. It is formed to do. The inflow port portion 17 is configured as a substantially L shape including a connecting portion 17a formed so as to protrude from the main body portion 12 and an inflow port portion main body 17b disposed so as to be substantially orthogonal to the connecting portion 17a. Has been. The connecting portion 17 a is communicated with the gas supply path portion 13 and is disposed so as to extend upward from the gas supply path portion 13. The inflow port main body 17b is configured such that the front end side is communicated with the connecting portion 17a and the rear end side is opened so that the inflator 50 can be connected. The inflow port portion 17 is externally mounted on the diffuser 52 of the inflator 50 so that the two gas discharge ports 52a and 52a are arranged near the upper portion of the connecting portion 17a. When the inlet portion 17 is mounted on the diffuser 52, the inlet portion 17 is connected to the diffuser 52 by tightening a sheet metal clamp 55.
[0033]
Further, in the case of the embodiment, the inflow port portion 17 is disposed at a position above the center pillar portion CP (see FIGS. 1 and 7).
[0034]
In the case of the embodiment, as shown in FIGS. 8 and 10, a flow regulating cloth 30 is disposed in the inflow port portion 17. The rectifying cloth 30 is formed from the remaining portion of the airbag 10 that is woven, and extends downward from the horizontal cylindrical portion 30a disposed in the inlet portion main body 17b of the inlet portion 17 and the front end of the horizontal cylindrical portion 30a. A vertical cylinder portion 30b. The horizontal cylinder portion 30 a is disposed between the inner peripheral surface of the inlet portion main body 17 b and the diffuser 52. Further, at the lower end of the vertical cylinder part 30b, when arranged in the inlet part 17, it is arranged in the region of the gas supply passage part 13 of the main body part 12, and is used for expansion in the lower front and the lower rear. Gas outlets 30c and 30d through which gas can flow out are opened.
[0035]
Note that the expansion gas G flowing into the main body 12 from the gas outlet 30c interferes with the horizontal bar portion 25a of the restricting portion 25D below the inlet 17 as shown in FIG. The portion 13 flows forward, flows into each vertical cell 14a, and the front expansion portion 14 is expanded. Further, the expansion gas G flowing into the main body portion 12 from the gas outlet 30d flows rearward through the gas supply path portion 13 while interfering with the horizontal bar portion 25a of the restriction portion 25D, and reaches the end of the front expansion portion 14. It flows into the end vertical cell 14a and each vertical cell 15a, and the rear expansion part 15 will be expanded. As a result, the entire expansion of the main body 12 is completed. And since the airbag 10 has arrange | positioned the inflow port part 17 in the substantially intermediate | middle site | part of the front-back direction of the main-body part 12, the inflation gas G can be rapidly supplied to the front-back end of the main-body part 12, It can be deployed and expanded quickly.
[0036]
The non-inflow part 19 includes a boundary part 20 disposed at a boundary part with the gas inflow part 11, and a general part disposed in a part from the boundary part 20 to the outer peripheral edge of the airbag 10 or in the region of the gas inflow part 11. 21. The general portion 21 includes an outer peripheral edge portion 22, a restriction portion 25, a plate-like portion 26, and an attachment portion 27. In the case of the embodiment, the boundary portion 20 is also disposed at the boundary portion between the restricting portion 25 and the plate-like portion 26 with the gas inflow portion 11. Further, in the case of the embodiment, the fabric material 29 separate from the airbag 10 is stitched to the front end side, and the portion of the fabric material 29 is integrally formed with the airbag 10 in a bag weave. May be formed.
[0037]
The outer peripheral edge portion 22 is disposed on the peripheral edge of the gas inflow portion 11 and constitutes the outer peripheral edge of the airbag 10. A portion of the outer periphery 22 near the boundary between the inlet 17 and the main body 11 and located on the inner periphery is the inner corner 23. In the case of the embodiment, the hatched portion in FIG. 8 is the inner corner portion 23. The inner corner portion 23 is formed of a woven structure that is easier to extend than other portions of the outer peripheral edge portion 22 and other non-inflow portion 19 portions. In addition, a cutout portion 23a that is cut out in a circular arc shape is formed on the outer peripheral edge of the inner corner portion 23 that is recessed so that the inflow port portion 17 and the main body portion 11 intersect (FIG. 8). reference).
[0038]
The restricting portion 25 is a region of the front / rear inflating portions 14 and 15 so that the front and rear inflating portions 14 and 15 at the time of completion of expansion are not partially thick, and the plate shape can be maintained by restricting the thickness. It is arranged in a plurality of locations in a linear shape extending in the vertical direction. These restricting portions 25 are formed in a T shape or an inverted J shape so as to extend upward from the outer peripheral edge portion 22 on the lower edge 12 b side of the main body portion 12, or apart from the outer peripheral edge portion 22. Is formed.
[0039]
The plate-like portion 26 has a rectangular plate shape and is disposed at a position between the front and rear inflating portions 14 and 15 on the lower side of the gas supply path portion 13. The plate-like portion 26 is disposed in order to reduce the volume of the gas inflow portion 11 and shorten the time from the start of expansion of the main body portion 12 to the completion of expansion.
[0040]
The attachment portion 27 is disposed so as to protrude upward on the upper edge 12a side when the main body portion 12 is expanded and expanded and on the upper edge side of the cloth material 29. The attachment part 27 is arrange | positioned in seven places in the case of embodiment. An attachment hole 27 a is provided at the center of each attachment portion 27. Each mounting hole 27a is configured such that a mounting bolt 47 (see FIGS. 2, 3 and 5) can be inserted. In the embodiment, the mounting hole 27a is formed by punching after weaving the airbag 10.
[0041]
In the case of the embodiment, the mounting portion 27E located above the rear pillar portion RP and the mounting portion 27B disposed on the rear end side are, as shown in FIGS. It is formed so as to protrude upward from the extended portion 22a formed in the outer peripheral edge portion 22 on the 12a side. As shown in FIG. 15, the extending portion 22 a has the same mounting portions 27 </ b> E and 27 </ b> B as the other mounting portions 27 even if the twisted portion 35 is provided on the folded main body portion 12. It is formed so that it can be attached to the inner panel 2 at a height. In the case of the embodiment, the vertical dimension t1 of the extending portion 22a is set to be substantially the same as the folding width dimension t2 of the main body 12 (see FIGS. 2 and 10).
[0042]
In the case of the embodiment, as the woven structure of the bag 10 of the airbag 10, the vehicle inner wall portion 11 a and the vehicle outer wall portion 11 b are respectively formed as a 1 × 1 plain weave at the gas inflow portion 11. ing. As shown in FIG. 12, the non-inflow portion 19 has a 1 × 3 diagonal weave at the boundary portion 20 and a 3 × 3 diagonal weave at the general portion 21 other than the inner corner portion 23. As formed. As shown in FIG. 11, in the region of the inner corner portion 23, the portion of the boundary portion 20 is a 1 × 3 diagonal weave, and the region of the inner corner portion 23 is 4 × 4 diagonal that is easier to extend than the general portion 21. It is formed as a weave.
[0043]
Furthermore, after air bag 10 is woven, a coating agent such as silicon (not shown) is applied to the outer surface side so as to improve heat resistance and prevent leakage of the inflation gas.
[0044]
As shown in FIGS. 1 to 3, mounting brackets 41 and 46 made of sheet metal are fixed to the mounting portion 27. Each of the mounting brackets 41 and 46 firmly attaches the folded main body 12 to the inner panel 2 on the body 1 side. The mounting brackets 41 and 46 are fastened to the inner panel 2 together with the mounting portion 27 when the mounting bolt 47 is fastened. The mounting bracket 41 is fixed to a mounting portion 27C located in the vicinity of a boundary portion between a non-twisted portion 33 and a twisted portion 34, which will be described later, in the folded main body portion 12. In the case of the embodiment, the attachment portion 27 </ b> C is disposed on the front end side of the inflow port portion 17. In the case of the embodiment, the mounting bracket 41 is also fixed to the mounting portion 27 </ b> D disposed on the upper side of the plate-like portion 26. A mounting bracket 46 is fixed to the other mounting portions 27 (27A, 27B, 27E).
[0045]
Each mounting bracket 41 is made of sheet metal and includes an inner plate 42 disposed on the vehicle inner side I of the mounting portions 27C and 27D, and an outer plate 44 disposed on the vehicle outer side O of the mounting portions 27C and 27D. Configured. The inner plate 42 and the outer plate 44 are attached to the attachment portions 27C and 27D with the attachment portions 27C and 27D interposed therebetween. The inner plate 42 and the outer plate 44 are attached to the attachment portions 27C and 27D in an integrated state by caulking a predetermined portion with the attachment portions 27C and 27D sandwiched therebetween, and It will be attached to the inner panel 2.
[0046]
As shown in FIG. 2, the inner plate 42 includes a vertical wall portion 42a that covers the vehicle inner side I of the mounting portions 27C and 27D, and a horizontal wall portion 42b that protrudes from the lower end of the vertical wall portion 42a to the vehicle inner side I. Yes. An attachment hole 42c is formed in the vertical wall portion 42a so as to correspond to the attachment holes 27a of the attachment portions 27C and 27D. The horizontal wall portion 42b is disposed so as to contact the upper surface side of the folded main body portion 12. In the case of the embodiment, as shown in FIG. 7, the horizontal wall portion 42 b has a width dimension in the front-rear direction larger than that of the vertical wall portion 42 a, and is more forward than the vertical wall portion 42 a when mounted on the vehicle V. It is formed so as to protrude. The horizontal wall portion 42b maintains the untwisted state of the folded main body portion 12. That is, in the folded main body 12, the portion that becomes the boundary portion between the non-twisted portion 33 and the twisted portion 34 is restricted by the lateral wall portion 42 b on the upper side, so that the twisted state propagates to the non-twisted portion 33. Without twisting, the twisted state and the non-twisted state of the main body 12 can be accurately regulated. Further, as shown in FIG. 1, the mounting bracket 41 is also fixed to a mounting portion 27 </ b> D disposed in the vicinity of an intermediate portion in the front-rear direction on the upper edge side of the window W <b> 2. When the airbag 10 is mounted on the vehicle, the mounting bracket 41 is pressed by the lateral wall portion 42b of the inner plate 42 when the folded main body portion 12 is pressed. It is arranged so as not to ride inadvertently.
[0047]
The outer plate 44 has an outer shape substantially the same as that of the vertical wall portion 42a of the inner plate 42, and includes an attachment hole 44a so as to correspond to the attachment holes 27a of the attachment portions 27C and 27D.
[0048]
Each mounting bracket 46 is made of sheet metal and includes an inner plate 46a on the vehicle inner side I and an outer plate 46b on the outer vehicle side O (see FIG. 3). The inner plate 46 a and the outer plate 46 b are attached to the attachment portions 27 with the attachment portions 27 interposed therebetween. The inner plate 46a and the outer plate 46b are attached to the respective attachment portions 27 in an integrated state by caulking predetermined portions in a state where the respective attachment portions 47 are sandwiched between the inner plate 46a and the outer plate 46b. It will be attached. Further, attachment holes 46c are formed in the inner plate 46a and the outer plate 46b so as to correspond to the attachment holes 27a of the attachment portion 27, respectively.
[0049]
And each attachment part 27 is attached to the inner panel 2 using the attachment bolt 47 in the state which attached the attachment bracket 41 * 46. Each bolt 47 is inserted into the mounting holes 42 c, 44 a, 46 c, and 27 a and is screwed into a nut 2 b fixed to the periphery of the mounting hole 2 a of the inner panel 2.
[0050]
When the airbag 10 is mounted on the vehicle V in a folded state, as shown in FIG. 1, the rear end of the inflator 50, that is, the position above the center pillar CP and the position above the rear pillar RP Then, the torsion parts 34 and 35 are formed and mounted on the vehicle V in a partially twisted state. In the case of the embodiment, clamps 38 and 39 are assembled to the torsion portions 34 and 35 so that the torsion is not restored.
[0051]
These twisted portions 34 and 35 prevent the airbag 10 (main body portion 12) folded by bellows from being caught on the upper ends 6a and 7a of the garnishes 6 and 7 when deployed and inflated. It is provided so that it can protrude. Specifically, the torsional portions 34 and 35 are located on the vehicle outer side O with the upper edge 12a side of the main body portion 12 that is the upstream side of the inflating gas into the main body portion 12 being flattened. Unlike the non-twisted portion 33 located above the other windows W1 and W2, the lower edge 12b side in the flatly developed state, which is the downstream side of the working gas, is positioned on the vehicle inner side I. It has been. Therefore, if the gas supply passage 13 on the upper edge 12a side is inflated by inflating the inflation gas, the upper edge 12a is fixed to the body 1 side by the plurality of attachment parts 27. The lower edge 12b side is pushed out to the vehicle inner side I, and the main body 12 can protrude to the vehicle inner side I without being caught by the upper ends 6a and 7a of the garnishes 6 and 7. In addition, in the non-twisted portion 33 in the folded main body portion 12, as shown in FIGS. 2, 3, and 5, the lower edge 12b side is below the upper edge 12a side and slightly outside the upper edge 12a side. O is arranged.
[0052]
And the extension part 22a in the airbag 10 is folded so that it may go to the vehicle inside I as shown to A of FIG. 15 in the state by which the main-body part 12 was folded. Next, when the lower edge 12b of the main body 12 at the portion 35 is turned toward the vehicle interior I, the mounting portions 27E and 27B are at the same height as the other mounting portions 27 as shown in FIG. As described above, the main body 12 can be arranged. In addition, in the site | part of the twist part 34, the inflow port part 17 is arrange | positioned and the inflow port part 17 is performing the effect | action similar to the extension part 22a.
[0053]
The clamps 38 and 39 are made of a synthetic resin such as polypropylene as shown in FIGS. The clamps 38 and 39 are thin-walled integral hinges and are respectively provided with vehicle interior side portions 38a and 39a extending to the vehicle interior side I with hinge portions 38f and 39f disposed on the upper side, and vehicle exterior O Vehicle outer side piece portions 38c and 39c extending in the direction. The hinge portions 38f and 39f are arranged near the upper corners of the vehicle interior I of the clamps 38 and 39 so as to be positioned at the upper ends of the vehicle interior piece portions 38a and 39a. Further, locking leg portions 38b and 39b are formed at the lower ends of the vehicle inner side pieces 38a and 39a at the lower end of the vehicle outer side O, and the front ends of the vehicle outer side piece portions 38c and 39c are bent toward the vehicle inner side I. Are formed with locking portions 38d and 39d for locking the locking leg portions 38b and 39b. Each of the locking portions 38d and 39d is provided with a concave groove that opens the vehicle interior I, and is provided with locking step portions 38e and 39e that lock the locking leg portions 38b and 39b on the inner peripheral surface. Has been. The clamps 38 and 39 are formed in a substantially rectangular tube shape when the locking leg portions 38b and 39b are locked to the locking portions 38d and 39d, respectively.
[0054]
In addition, in the clamp 38, the size of the internal space when formed in a substantially rectangular tube shape is a cross section in which the inflator 50 above the center pillar portion CP and the main body portion 12 of the folded airbag 10 are vertically stacked. It corresponds to the shape. Further, in the clamp 39, the size of the internal space when formed in a substantially rectangular tube shape corresponds to the cross-sectional shape of the body portion 12 of the folded airbag 10 above the rear pillar portion RP. Further, in the clamp 38, a pressing piece 38h is projected from the inner peripheral surface of the vehicle inner piece 38a and the vehicle outer piece 38c so as to maintain the folded main body 12 state.
[0055]
Clips 38g and 39g are formed on the outer surfaces of the outer side pieces 38c and 39c of the clamps 38 and 39, respectively. The clips 38g and 39g are inserted into the locking holes 2e and 2f of the inner panel 2 and are locked to the inner panel 2, respectively. Therefore, the clamps 38 and 39 in which the main body 12 of the folded airbag 10 is accommodated in the internal space are engaged with the inner panel 2 to lock the clips 38g and 39g in the main body 11 of the airbag 10. The airbag 10 is mounted on the vehicle V while maintaining the torsion of the torsion portions 34 and 35.
[0056]
When the airbag 10 is deployed and inflated, the main body 12 pushes the locking legs 38b and 39b away from the locking portions 38d and 39d, and the vehicle interior pieces 38a and 39a are hinged portions 38f and 39f. Is opened with the center of rotation as the center of rotation, and the main body 12 is projected to the vehicle interior I (see the two-dot chain line in FIGS. 4 and 6).
[0057]
Next, assembly of the head protection airbag device M of the embodiment will be described. First, the rectifying cloth 30 is inserted into the inlet portion 17 of the airbag 10 and the airbag 10 is folded. As shown in FIGS. 2 to 6 and 8, the airbag 10 is folded by a bellows fold that is folded in a substantially vertical direction from a state in which the main body portion 12 is unfolded and flattened. That is, the airbag 10 is folded by bellows folding so that the lower edge 12b approaches the upper edge 12a side with a crease C parallel to the upper edge 12a as shown by a two-dot chain line in FIG. Further, after folding, a wrapping material (not shown) is wound. In the case of the embodiment, a wrapping yarn (not shown) is wrapped around a folded airbag 10 by blade winding. As shown in FIGS. 13 and 14, the wrapping portion is a portion on the front side and the rear side of the inflow port portion 17. The airbag assembly 32 shown in FIGS. 13 and 14 shows a vehicle-mounted state, and the twisted portions 34 and 35 are not formed when the airbag 10 is folded. The twisted portion 34 is formed when the clamp 38 is attached, and the twisted portion 35 is formed when the airbag assembly 32 is attached to the inner panel 2.
[0058]
A breakable tape material 36 is wound around the front end portion and the rear end portion of the wrapping portion to prevent the wrapping yarn from being unwound. In other words, the wrapping yarn is wound around two areas, that is, from the tape material 36A to the mounting portion 27C and from the vicinity of the rear end of the inflow port portion 17 to the tape material 36B. Note that the tape material 36 is also wound around a portion where the folding thickness of the airbag 10 is reduced.
[0059]
After wrapping the folded airbag 10 (main body portion 12), each attachment portion 27 is pulled out and attachment brackets 41 and 46 are attached to each attachment portion 27. Then, the tape material 36 </ b> C is wound around the protruding portion of the lateral wall portion 42 b of the inner plate 42 of the mounting bracket 41. This is because the regulation effect of the lateral wall portion 42b is enhanced so that the non-twisted state of the folded main body portion 12 can be accurately maintained. Thereafter, the diffuser 52 of the inflator 50 is inserted into the inlet portion main body 17 b of the inlet portion 17 and the horizontal tube portion 30 a of the flow regulating cloth 30, and the inlet portion 17 and the diffuser 52 are connected by the clamp 55. The diffuser 52 and the mounting bracket 53 are assembled to the main body 51 of the inflator 50 in advance.
[0060]
Next, the folded airbag 10 is twisted so that the lower edge 12 b side of the main body 12 is directed toward the vehicle interior I to form a twisted portion 34, and a clamp 38 is fitted to the twisted portion 34. And if the clamp 39 is fitted in the site | part in which the torsion part 35 in the folded main body part 12 will be formed, as shown in FIGS. 13 and 14, the airbag assembly 32 can be formed. . As described above, the twisted portion 35 is not formed when the airbag assembly 32 is formed.
[0061]
Then, the clips 38g, 39g of the clamps 38, 39 are inserted and locked in the locking holes 2e, 2f, and the mounting brackets 41, 46, 53 are arranged at predetermined positions on the inner panel 2, and after each mounting 42c, 44a, 46c, and 53c are inserted, and the mounting bolts 47 and 54 are screwed into the nuts 2b and 2d of the mounting holes 2a and 2c, so that the mounting portions 27 of the airbag 10 and the inflator 50 are connected to the inner part. If fixed to the panel 2, the airbag assembly 32 can be attached to the body 1. When attaching the mounting brackets 46E to the inner panel 2 to the inner panel 2 using the mounting brackets 46 and the mounting bolts 47, the mounting portions 27E and 27B disposed at the torsional portion 35 are attached. A twisted portion 35 is formed so that the lower edge 12b side faces the vehicle inner side I. That is, in the state of the airbag assembly 32 before being attached to the inner panel 2, the attachment portions 27E and 27B are located on the vehicle interior side I of the folded main body portion 12, as shown in FIG. Become. The attachment portions 27E and 27B are fixed to the inner panel 2 so as to be positioned on the vehicle outer side O with respect to the folded main body portion 12. At this time, the main body portion 12 at this portion is twisted with the movement of the mounting portions 27E and 27B, and the lower edge 12b is directed to the vehicle inner side I, and the torsion portion 35 is formed. (See B in FIG. 15). Next, a lead wire (not shown) extending from a predetermined control device for inflator operation is connected to the inflator 50, the front pillar garnish 4 and the roof head lining 5 are attached to the body 1, and further, the center pillar garnish 6 and the rear pillar garnish 7 are attached. Is attached to the body 1, the head protection airbag device M can be mounted on the vehicle V.
[0062]
If the inflator 50 is actuated after the airbag device M is mounted on the vehicle V, the inflation gas flows from each gas discharge port 52a of the diffuser 52 to the connecting portion 17a of the inflow port portion 17 (the vertical tube of the rectifying cloth 30). Then, the gas is supplied to the gas supply passage 13 through the gas outlets 30c and 30d. Further, the inflating gas flows into the vertical cells 14 and 15a of the front and rear inflating portions 14 and 15, and the main body portion 12 of the airbag 10 starts to inflate while eliminating the folding. The main body 12 breaks a wrapping thread and tape material 36 (not shown), pushes the inner side portions 38a and 39a of the clamps 38 and 39, and also opens the front pillar garnish 4 and the roof head lining 5 lid. 4a and 5a will be pushed open. Thereafter, as shown by the two-dot chain line in FIGS. 1 to 6, the main body portion 12 expands greatly so as to cover the vehicle interior I of the windows W1, W2, and W3, the center pillar portion CP, and the rear pillar portion RP. .
[0063]
And in the airbag 10 of the airbag apparatus M of the embodiment, when the airbag 10 is inflated, the inner corner portion 23 in the outer peripheral edge portion 22 that receives a tensile force in the expanding direction is more easily extended than the other general portions 21 4 Since it is formed by the x4 diagonal weave, even if stress concentration occurs in this part when the airbag 10 is deployed and inflated, the inner corner part 23 itself is stretched to cause damage to this part. It is hard to receive etc. And in the airbag apparatus of embodiment, since all the outer-periphery edge parts 22 are not formed with the easily woven structure, the site | part of the other general part 21 is hard to expand | extend, and the airbag 10 which completed the expansion | swelling of The shape can be made the same as the conventional one, and a predetermined protection area can be secured, and at the same time, a tension along the front-rear direction is generated between the mounting portions 27A and 27B in the main body portion 12 that has been expanded. be able to.
[0064]
Therefore, in the airbag 10 of the embodiment, even if stress concentration occurs during deployment and expansion, the airbag 10 is hardly damaged and can be smoothly expanded.
[0065]
In addition, the airbag 10 of the embodiment includes an inflow port portion 17 that is fixed to the body 1 side together with the inflator 50, and a main body portion 12 that is inflated by inflating gas from the inflow port portion 17. . The inflow port portion 17 includes a connection portion 17a formed so as to protrude from the main body portion 12, and an inflow port portion main body 17b disposed so as to be substantially orthogonal to the connection portion 17a. That is, in the airbag 10 of the embodiment, the gas inflow portion 17 is formed so as to protrude from the main body portion 12 in a substantially L shape. And in the airbag 10 of a structure like embodiment, a big stress tends to concentrate on the boundary part of the gas inflow part 17 fixed to the body 1 side, and the main-body part 12 expand | deployed and expanded toward free space. . In particular, in the case of the airbag 10 according to the embodiment, the portion in the vicinity of the gas inflow portion 17 is a twisted portion 34 with the lower edge 12b facing the vehicle inner side I. However, it is pulled not only downward but also toward the vehicle interior I, and a greater stress is more likely to be concentrated. However, in the airbag 10 of the embodiment, the inner corner portion 23 formed of a woven structure that is easier to extend than the other general portions 21 is disposed at the boundary portion between the gas inflow portion 17 and the main body portion 12. Therefore, even if stress concentration occurs, the inner corner portion 23 can absorb the stress with good cushioning properties.
[0066]
Furthermore, in the airbag 10 of the embodiment, a notch 23 a that is notched in a substantially arc shape is formed on the recessed outer peripheral edge of the inner corner portion 23. Therefore, even when a stress that receives a tensile force in the expanding direction is applied to the inner corner portion 23 when the airbag 10 is deployed and inflated, the cutout portion 23a allows the substantial portion of the inner corner portion 23 to be substantially reduced. The film length can be increased, and stress concentration can be suppressed.
[0067]
In the airbag 10 of the embodiment, the portion of the inner corner portion 23 is configured by 4 × 4 diagonal weave over the entire area, but the woven structure of the inner corner portion 23 is not limited to this, For example, when the part of the inner corner portion 23 is divided into the inner and outer peripheries, only the half part on the inner peripheral side is a 4 × 4 diagonal weave over the entire circumference, and the half part on the outer peripheral side is 3 × 3. Alternatively, it may be formed by a weave with a diagonal.
[0068]
In the embodiment, the airbag 10 of the head protection airbag apparatus M has been described as an example of an airbag to which the present invention can be applied. However, the present invention is a side-impact airbag apparatus mounted on a seat. You may apply to the airbag used for the above.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a front view of a head protection airbag device using an airbag according to an embodiment of the present invention as viewed from the inside of a vehicle.
2 is a schematic enlarged cross-sectional view taken along a line II-II in FIG.
FIG. 3 is a schematic enlarged cross-sectional view of the III-III part of FIG.
4 is a schematic enlarged cross-sectional view of the IV-IV portion of FIG. 1. FIG.
FIG. 5 is a schematic enlarged cross-sectional view of a VV portion in FIG. 1;
6 is a schematic enlarged cross-sectional view of a VI-VI part in FIG. 1. FIG.
FIG. 7 is a partial front view showing the vicinity of the upper portion of the center pillar portion in the head protecting airbag device of the embodiment, showing a state in which the roof head lining is omitted.
FIG. 8 is a front view of the airbag according to the embodiment.
FIG. 9 is a cross-sectional view showing the airbag according to the embodiment when it is inflated, and corresponds to the IX-IX portion in FIG.
FIG. 10 is a front view showing a main body portion and a rectifying cloth of the airbag according to the embodiment.
FIG. 11 is a schematic view showing a part of the woven structure in the airbag of the embodiment.
FIG. 12 is a schematic view showing a part of the woven structure in the airbag of the embodiment.
FIG. 13 is a front view showing the airbag assembly in the vehicle mounted state in the airbag device of the embodiment.
FIG. 14 is a plan view showing the airbag assembly in the vehicle mounted state in the airbag device of the embodiment.
FIG. 15 is an explanatory diagram in which a twisted portion is provided in the airbag of the embodiment.
[Explanation of symbols]
1 ... Body
2 ... Inner panel,
10 ... Airbag,
11 ... Gas inflow part,
11a ... the inner wall of the vehicle,
11b ... car outer wall part,
12 ... body part,
17 ... Inlet part,
17a ... connecting part,
17b ... Inlet body,
19 ... non-inflow part,
22 ... outer periphery,
23 ... Inner corner,
23a ... notch,
50 ... Inflator,
W1, W2, W3 ... windows,
V ... Vehicle,
M: Head protection airbag device.

Claims (4)

インフレーターからの膨張用ガスを流入させて展開膨張するように、車両に折り畳まれて収納されるとともに、袋織りによって形成される構成のエアバッグであって、
該エアバッグが、
膨張用ガスを流入させて、2枚の壁部を離すように膨張可能なガス流入部と、
2枚の壁部を結合させた構成とされて、膨張用ガスを流入させない非流入部と、
を備えて構成され、
前記非流入部が、前記ガス流入部の周縁に配設されて、前記エアバッグの外周縁を構成する外周縁部を備え、
該外周縁部が、前記エアバッグの膨張時に、拡開方向に引張力を受けるような凹んだ形状の内側コーナ部を、備えて構成され、
該内側コーナ部が、前記外周縁部における他の部位より伸びやすい織り組織により、形成されていることを特徴とするエアバッグ。
An airbag configured to be folded and stored in a vehicle so as to inflate and expand by inflating gas from an inflator and formed by bag weaving,
The airbag is
A gas inflow portion that is inflatable to allow the inflation gas to flow and separate the two wall portions;
A non-inflow portion that does not allow the inflating gas to flow;
Configured with
The non-inflow portion is disposed on a peripheral edge of the gas inflow portion, and includes an outer peripheral edge portion constituting an outer peripheral edge of the airbag;
The outer peripheral edge portion is configured to include a concave inner corner portion that receives a tensile force in the expanding direction when the airbag is inflated,
The airbag is characterized in that the inner corner portion is formed of a woven structure that is easier to extend than other portions in the outer peripheral edge portion.
前記ガス流入部が、車両のボディ側に固定されて膨張用ガスを流入させる流入口部と、該流入口部から膨張用ガスを流入させて展開膨張する本体部と、を備える構成とされ、
前記内側コーナ部が、前記流入口部と前記本体部との境界部に、配設されていることを特徴とする請求項1に記載のエアバッグ。
The gas inflow portion is configured to include an inflow port portion that is fixed to a vehicle body side and into which an inflating gas flows in, and a main body portion that inflates and expands by inflowing the inflating gas from the inflow port portion,
The airbag according to claim 1, wherein the inner corner portion is disposed at a boundary portion between the inflow port portion and the main body portion.
前記流入口部が、前記本体部から屈曲して突出するように形成されて、
屈曲した部位の内周側に、前記内側コーナ部が、配設されていることを特徴とする請求項2に記載のエアバッグ。
The inflow port portion is formed to bend and protrude from the main body portion,
The airbag according to claim 2, wherein the inner corner portion is disposed on an inner peripheral side of the bent portion.
前記内側コーナ部における凹んだ外周縁に、略円弧状に凹んで切り欠かれた切欠部が、形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエアバッグ。The airbag according to any one of claims 1 to 3, wherein a notched portion that is recessed in a substantially arc shape and is cut out is formed on a recessed outer peripheral edge of the inner corner portion.
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