JP3903211B2 - ユニットトイレ - Google Patents

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Description

本発明は、必要な場所に仮設的或いは常設的に使用されるユニットトイレに関する。
便室の床面部に簡易水洗式の便器を設け、該床面部の下側に屎尿処理室を形成したユニットトイレは存在している(例えば特許文献1参照)。
前記屎尿処理室の内方には、前記便器から落下する屎尿を受け入れ貯溜し分解させ蒸散させるための屎尿処理槽が固定状に形成されている
特開平9−268632号公報
上記した在来のユニットトイレでは、これの適正使用状態の下では、屎尿処理槽内の屎尿は有効に蒸散されるため、その汲み取りの必要がないのであるが、長期に亘って使用すると、前記屎尿処理槽内に残留物が生じるため、1年に何回かは洗浄しなければならない。
該洗浄においては、衛生上の観点などから、全体を洗浄設備の整った場所へ持ち運ぶことが必要となるのであり、また前記屎尿処理室内の奥深い個所である前記屎尿処理槽の内部を多くの手間をかけて洗浄しなければならないのであり、さらにはこのような洗浄処理をする間、そのユニットトイレは使用できないため、代わりのユニットトイレを用意しなければならない事態が生じるのである。
本発明は、斯かる問題点に鑑みてなされたものであり、従来よりも、洗浄の手間を少なくすることを可能としたユニットトイレを提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明は、請求項1に記載したように、便室の床面部に簡易水洗式の便器を設け、該床面部の下側に屎尿を貯溜し分解させ蒸散させるための屎尿処理室を形成したユニットトイレにおいて、前記屎尿処理室の内方に、前記便器から落下した便尿を受け入れ貯溜し分解させ蒸散させるものとした引出式処理箱を外横方への抜き出し可能に装設すると共に、前記引出式処理箱の真上をなす前記床面部に透孔を設けて該透孔の下側に該透孔を受入れ口としたバケット部を形成してあり、該バケット部はこれの使用時に内方に袋状フィルタを挿入され、また前記バケット部の不使用時には前記透孔が蓋体で閉鎖されるものとなされていることを特徴とするものである。
上記した本発明によれば次のような効果が得られる。
即ち、請求項1記載のものにあっては引出式処理箱が長期に亘って使用されると、これの内部に汚泥が蓄積されるようになり、したがって該引出式処理箱は適当な連続使用期間が経過するごとに内部を洗浄するが、この洗浄に際しては引出式処理箱内の液分を一次的な用便使用停止により1日程度で完全に蒸発させ、この後、引出式処理箱を前記処理室から抜き出して洗浄場所まで運搬した後に洗浄するように取り扱うことができて、簡便且つ低コストな洗浄処理が行えるようになるのであり、また引出式処理箱内の液分が蒸散されるため該処理箱内に残留するものは極微量で臭気の少ない薄膜状の乾燥汚泥となり、この点でも洗浄処理の手間が軽減されるのである
また引出式処理箱の使用中、これの内方で濃厚となった屎尿をくみ上げてバケット部内の袋状フィルタ内に供給することで、その固形分が袋状フィルタ内に漉し取られ、その液状分が引出式処理箱内に戻されるものとなり、これにより引出式処理箱内の濃縮化が抑制されるため引出式処理箱の洗浄は例えば1年ごとに行うことで足りるようになる
次に本発明に係るユニットトイレの実施形態について説明する。
図1は前記ユニットトイレを斜め前方から見たもので便室を透視した状態を示す図、図2は前記ユニットトイレを斜め後方から見たもので便室を透視した状態を示す図、図3は前記ユニットトイレの側面視断面図、図4は前記ユニットトイレの後面視断面図、図5は前記ユニットトイレの側面視説明図、図6は前記ユニットトイレの下部の平面視断面図、図7は前記ユニットトイレの屎尿センサ周辺を示す図、図8は前記ユニットトイレの排気筒の一部を示す断面図である。
図1及び図2に示すように、本発明のユニットトイレは便室100と台部101とを備えたものとなされている。
便室100は床面部1、左右側面部2a、2b、前面部2c、後面部2d及び頂面部3を板部材で包囲されていて、前面部2cの大部分を開閉可能な出入り用の扉体2c1で形成されており、床面部1には便器用開口1aが形成されていて該開口1aの内方に簡易水洗式の便器4が嵌挿状に装着されている。この際、便器4は図3などに示すように上部枠部4a、後部半円部4b及び便尿落下筒部4cからなっており、また屎尿落下筒部4cの下端開口には上向きの気体流動を阻止するための逆止弁体4dが装着されている。
一方、台部101は、下面部5、左右側面部6a、6b、前面部6c及び後面部6dを具備し頂面部を前記便室100の一部をなす床面部1で覆われた第一方形箱体部101aと、これの前側に位置されていて前記下面部5の延長部5a、前記左右側面部6a、6bの延長部6a1、6b1、前記後面部6dで形成された前面部、後面部7a及び頂面部7bを具備し該頂面部7bを前記床面部1よりも一段高くなされている第二方形箱体部101bとからなっている。この際、第一方形箱体部101aの内方は密閉状の屎尿処理室8となされており、第二方形箱体部101bは図3及び図4に示すように、これの左半分範囲d1において第一方形箱体部101aの後面板6dと後面板7aとの間に、下側水平仕切板7c及び上側水平仕切板7dを橋渡し状に固着すると共に、下側水平仕切板7c及び上側水平仕切板7dの各右端縁と頂面部を結合した垂直仕切板7eを固着し、下側水平仕切板7cと上側水平仕切板7dとの間を下側密閉空間9aに、そして上側仕切板7dと頂面板7bとの間を上側密閉空間9bとなされている。
図3及び図5に示すように、屎尿処理室8の内方には引出式処理箱10が配設されており、該引出式処理箱10は、上面が開放された方形箱体を主体としていて、内方に前記屎尿落下筒部4cから落下する屎尿を受け入れて貯溜するものとなされている。図6に示すように引出式処理箱10の内方の四隅には、屎尿の流動を円滑となし且つ隅角部の水洗浄を容易となすため、各隅角部に円弧状板部材11を液密状に固着して円弧状板部材11の外方へ屎尿が流出しないようにしている。
図3〜図6に示すように、引出式処理箱10は内方底面10aに固定片を介して位置決めされた空気噴出手段12、内方底面10aの下面に密着させて固定された板状の電気ヒーター13とを備えている。空気噴出手段12は次のようになされているのであり、即ち、例えば長さ200mmで外径30mm程度の通気性多孔質ポリプロピレン材からなる筒体となされたディフューザ12aを4つ形成し、これらディフューザ12aを内方底面10aにおける平面視での中心を概略対称点として、水平状に且つ周壁面10bに対して凡そ35度〜45度程度の傾斜角θとなるように固定し、各ディフューザ12aの先端を閉鎖すると共にその基端開口に塩化ビニール材からなる空気水平入口管12bを接続し、該空気水平入口管12bから連通状に起立させた空気起立入口管12cの始端に、空気供給ホース14を離脱可能に接続するための結合部材a1を固定されたものとなされている。そして、ヒーター13は引出式処理箱10の内方の屎尿を凡そ27℃〜30℃に加熱するものとなされており、その特定個所からヒータ電力供給線13aが延出されていて、これの先端に電源側電力供給線15と離脱可能に接続させるための接続具a2が取り付けられている。引出式処理箱10の周壁面10b、10bをなす左右各側面部の外面特定高さ個所には前後一対の輪体16、16が装着されている。
図3及び図5に示すように、第一方形箱体部101aの左右側面部6a、6bの内面個所の特定高さ位置には左右一対からなる前後向き水平状の軌道板部材17、17が内方への張り出し状に固着されており、これら一対の軌道板部材17、17に4つの前記輪体16を支持させ、引出式処理箱10に前後方向f1の操作力を付与することで引出式処理箱10が輪体16を介して軌道板部材17に支持され比較的軽く前後移動するようになされている。
第一方形箱体部101aの前面部6cには軌道板部材17、17により特定高さに支持された引出式処理箱10が前方外へ移動し通過することのできるものとなされた開閉口b1が形成されており、該開閉口b1は前面部6cに設けられた方形状の開口b11と、該開口b11を略気密状に覆うものとした蓋体b12とからなっている。そして、第一方形箱体部101aの後面部6dには図4に示すように引出式処理箱10の高さに対応させて上下二列配置に多数の円形通気孔c1が形成されている。
図1〜図3に示すように、前記床面部1の略後半部上には高床部18が床面部1上に段重ね状且つ取り外し可能に固定されており、該高床部18は前記頂面部7bと同一高さとなされた上面部18a、左右側面部18b、18c及び前面部18dを備えると共に後面部を第一方形箱体部101aの後面部6dを上方へ延長させた延長部6d1で形成されるほか、便器4の側周囲を取り巻く態様の平面視欠楕円形c2の切除個所を有すると共に内方側に該切除個所c2近傍の左右側となる前後方向個所に沿わせて気密用且つ補強用の起立壁部18e、18eを付加したものとなされており、左右各起立壁部18e、18e、前記床面部1、上面部18a、左右側面部18b、18c、前面部18d、後面部6d1及び、便器4の側周面で包囲された個所は気密空間19a、19b、19cとなされている。この際、気密空間19a、19bは独立した空間となされ、気密空間19cは屎尿処理室8と連通していて差し支えない。
そして図3に示すように、気密空間19aの前面部18dの適当個所に便室100内の空気を気密空間19a内に流入させるための多数の通気孔c3が形成され、また気密空間19aの後面部をなす第一方形箱体部101aの後面部6dの延長部6d1の左半分範囲の適当個所に気密空間19a内の空気をさらに後方へ流動させるための多数の通気孔c4が形成されている。
前記下側密閉空間9a内には、その前面部をなす前記後面部6dに固定された支持台を介して外気供給手段20の一部をなす動力送風機としてのシロッコファン21が固定され、また図4に示すように右側面部をなす前記垂直仕切板7e個所にはマイナスイオン脱臭手段22の一部をなすモータ駆動軸流ファン23が固定されており、さらに前記上側密閉空間9b内の上側水平仕切板7dの上面には前記空気噴出手段12に外気を昇圧して供給するブロアー24が固定されている。
外気供給手段20を図3〜図5を参照して詳説すると次のとおりであり、即ち、前記シロッコファン21を具備するほかに、外気を下側密閉空間9a内に流入させるために下側密閉空間9aの後面側を覆った後面部7a個所に形成された外気流入口部c5a、上側水平仕切板7dに形成された通気孔c5b、下側密閉空間9aの前面側を覆った後面部6dの前表面から引出式処理箱10の上方へ張り出し状に装着されていて後面部6dに形成された透孔を通じてシロッコファン21から外気を供給されるダクト25とを具備し、シロッコファン21が便室100内の外気を通気孔c3、通気孔c4及び通気孔c5bを通じて下側密閉空間9a内に流入させるほか、外気流入口部c5aを通じて外気を下側密閉空間9a内に流入させ、こうして流入させた外気をファン空気吸引部21aから吸引してダクト25内に流動させ、さらにダクト25の先端部に形成された外気流出孔c6から引出式処理箱10内に貯溜された屎尿wの表面にこれの上方から供給するものとなされている。
この際、ダクト25は空気を前方へ案内する四角筒状のものとなされてあって前端を板部材で側面視三角状に閉鎖されており、下面部の前部と下側傾斜面部25aのそれぞれに多数の前記通気孔c6を形成されている。
図4などに示すマイナスイオン脱臭化手段22は次のようになされているのであり、即ち、前記モータ駆動軸流ファン23のほかに、該モータ駆動軸流ファン23の中心固定部から垂直仕切板7eに形成された通気口c7を通じて右側f2へ張出状に装着されたマイナスイオン発生器26を備えており、モータ駆動軸流ファン23が外気流入口部c5aを通じて外気を下側密閉空間9a内に流入させると共に便室100内の外気をも通気孔c3、通気孔c4及び通気孔c5bを通じて下側密閉空間9a内に流入させ、このように流入させた外気を吸引して第二方形箱体101b内の右半分範囲d2の内方に流動させ、このように流動させた外気をマイナスイオン発生器26でマイナスイオンとなし、これを第二方形箱体101bの右半分範囲内に流入している臭気と混入させて該臭気の脱臭を行うものとなされている。
図3及び図4などに示すように、前記ブロアー24は通気孔c3及び通気孔c4を通じて便室100内の外気を吸引し空気吐出部24aから比較的圧力の高い外気をホース14を介して空気噴出手段12に供給するものとなされており、この際、ホース14は空気吐出部24aから延出させて上側水平仕切板7d及び後面部6dのそれそれに形成された挿通孔を通じて屎尿処理室8内の上部に引き込まれ、先端を空気噴出手段12の結合部材a1に分離可能に接続されるものとなされている。
既述の構造において前記外気供給手段20によって屎尿処理室8内に外気が供給されると、屎尿処理室8内の空気が過度に温度低下することが生じるのであり、これを回避するために加熱手段27が図3及び図5に示すように設けられている。該加熱手段27はダクト25の内方に装着された二枚からなる板状の電気ヒータ28、28と、下側密閉空間9a内に設置された温度センサ29とを備え、該温度センサ29の検出した外気温度に基づいて電気ヒータ28、28を作動させ、ダクト25から吹き出される外気を例えば凡そ10℃〜13℃以上になすものとなされている。この際、二枚の電気ヒータ28、28はダクト25内において傾斜状の平行配置となるように固定するのであり、これによりダクト25内を流動する外気が電気ヒータ28、28と効果的に接し効率的に加熱される。
また便器4の使用に際し該便器4に流される水を供給するための水供給手段30が図5に示すように形成されており、該水供給手段30は水源接続元部31と便器4の水供給部とを結合した水供給管32を設けると共に該水供給管32の途中に足踏み式の開閉弁33を介設したものとなされている。水源接続元部31には水道管を接続するか、或いは独立タンクを近傍に設置して該タンク内の水を動力ポンプで送給するようにしてもよい。
また引出式処理箱10内の屎尿wの量が許容量以下となったときに、引出式処理箱10内に特定量の水を自動的に供給するための水補給手段30aが設けられており、該水補給手段30aは引出式処理箱10内の屎尿wの量を検出するための屎尿センサ34と、該屎尿センサ34の検出信号に基づいて開閉作動される電磁開閉弁35aと、補給水管35bを備え、屎尿wが許容量以下になっていることを検出した状態でのみ屎尿センサ34が電磁開閉弁35を開状態となすものとなされている。
屎尿センサ34は図7などに示すように本体部34aと、これの下面から垂下された一対の棒状電極34b、34c及び一本の棒状温度センサ34dとを備えており、これの設置位置は適当に決定して差し支えないが、この実施例では、一対の棒状電極34b、34c及び一本の棒状温度センサ34dを引出式処理箱10の一つの隅角部とこれに対応した円弧状板部材11とで囲まれた空間e内に位置させ、本体部34aを引出式処理箱10の一つの隅角部の上面に固定された水平支持板36を介して固定するほか、該屎尿センサ34に対応した円弧状板部材11の下縁に引出式処理箱10内から空間e内へ液分のみが進入できる程度の隙間を形成している。
この際、一対の棒状電極34b、34cは長さを特定距離(例えば50mm程度)だけ相違させており、双方の棒状電極34b、34の下端が屎尿w内に浸っているときは一対の棒状電極34b、34c間に電流が流れて屎尿wが許容量以上存在していることを示す信号を発して電磁開閉弁35を閉鎖状態となし、逆に一対の棒状電極34b、34cのうち一方のもののみが屎尿に浸っているとき、或いは双方の棒状電極34b、34cが屎尿wに浸っていないときは一対の棒状電極34b、34c間に電流が流れないために屎尿wが許容量以下になっていることを示す信号を発して電磁開閉弁35を開放状態となすようになされている。そして、一対の棒状電極34b、34cは2cm〜3cm程度離間させるのが屎尿に対して的確に作動するものとなる。
棒状温度センサ34dは屎尿wの温度を検出するものであり、屎尿wの温度が例えば27℃以下になったとき電気ヒーター13への通電を開始させ、また屎尿wが例えば30℃に達したとき電気ヒーター13への通電を停止させるようになされている。
図4に示すように、第二方形箱体101b内の垂直仕切板7eの右側表面からは殺菌器37が突設されており、また第二方形箱体101bの後面部7a右上部からは第二方形箱体101bの右半分範囲d2内の空気などを外方へ流出させる排気通路をなすものとした排気筒38が上方へ向け延出されている。
排気筒38の長さ途中には、図8に示すように、これの内方を通過する臭気と接触してその脱臭を行う活性炭層39が設けてある。該活性炭層39は次のように形成されているのであり、即ち、排気筒38の長さ途中を外筒部40aと内筒部40bからなる二重管構造部40となして内筒部40bの長さ方向適当間隔位置に内筒部40bの内径よりも小さい透孔c8を形成された円形板からなる流れ制限板41の複数(図示例では3つ)を設けると共に、内筒部40bの周面に多数の透孔c9を形成して、外筒部40aと内筒部40bとの間に粒状活性炭39aを充填した状態となす。これにより、臭気は流れ制限板41の作用により多数の粒状活性炭39aの隙間間に流れ込むようになり、多数の粒状活性炭39aは臭気に効果的に接触して脱臭するものとなる。
図1、図2及び図3に示すように、第二方形箱体101bの後面部7aには電源箱42が設けてあり、該電源箱42からはブロワー24、シロッコファン21、電気ヒータ13、モータ駆動軸流ファン23、電気ヒータ28などに電力を供給するための前記電源側電力供給線15が延出させてある。
さらに、便室100内の床面部1で引出式処理箱10の真上をなす個所には常時は蓋体43aで密封される透孔43が形成してあり、該透孔43の下側に該透孔43を受入れ口としたバケット部44が取り外し可能に装着されている。
次に上記した本発明品の使用例及び作用などについて説明する。
工事現場などの必要場所に本発明品をトラックなどで運搬して定置させる。そして電源箱42に商用電源から電力を供給できるようにするほか、水源接続元部31に水道管などの水源を接続する。
本発明品の使用者は便室100の前面部2cに臨み、扉体2c1を開閉して便室100内に入り便器4内を使用して排泄する。排泄が終了したとき、使用者は便器4内の屎尿wを流すために開閉弁33踏み込むのであり、これにより屎尿wは凡そ200cc程度の水洗水と共に便器4の屎尿落下筒部4cからこれの下端に付設されている逆止弁体4dを押し開いて引出式処理箱10内に落下する。このような使用が多数人により行われると、引出式処理箱10内に屎尿wなどが溜まっていって空気噴出手段12が屎尿wなどで覆われた状態になる。この状態で、ブロワー24が自動的に作動を開始されるか或いは、手動操作により作動を開始される。
ブロワー24が作動を開始されると、便室100内の外気などが空気噴出手段12に供給されて、多数の微細な透孔から勢いよく噴出され、この噴出された空気が引出式処理箱10内に溜まった屎尿wなどを激しく攪拌すると共に酸素を屎尿w中の好気性微生物に供給する。そして一方ではシロッコファン21の作動によりダクト25を通じて便室100内の外気などが引出式処理箱10内に溜まった屎尿wなどの表面全体に上方側から連続的に吹きかけられると共に、屎尿wの温度が27℃になったときに棒状温度センサ34dがこれを検出して電気ヒーター13へ通電を開始し、屎尿wの温度が30℃に達したときに棒状温度センサ34dがこれを検出して電気ヒーター13への通電を停止させるのであり、これにより引出式処理箱10内の屎尿wなどは凡そ27℃〜30℃の範囲内に加熱されるのであり、これにより、屎尿w中の好気性微生物は充分に酸素を供給されてその活動を活性化されるため、屎尿wなどは好気性微生物により迅速に分解され、また電気ヒーター13の熱で効果的に蒸散されるのである。
この際、屎尿wなどの蒸散量は例えば一日に凡そ40リットル〜50リットル程度となるのであり、したがって大人が凡そ40回程度使用しても、引出式処理箱10内の屎尿wなどの量は増加しないのであり、したがってこの程度の使用量であれば引出式処理箱10内の屎尿wの汲み取りは必要ないのである。
このような使用が長期に亘って行われると、引出式処理箱10内の屎尿wは漸次に固形分が増して濃厚となっていくのである。これに対処するため、通常では2〜4ヶ月の使用ごとに例えば次のような屎尿wの漉し取り処理を行うのであり、即ち、床面部1の蓋体43aを取り外すと共にバケット部44の内方に袋状フィルタ(市販品でよい)を展開状に挿入した後、別途に用意したインペラ式の汲上げポンプで引出式処理箱10内の屎尿wを床面部1上に汲み上げつつ、透孔43を通じて前記袋状フィルタの内方に落下させる。これにより、引出式処理箱10内の屎尿wの固形分は前記袋状フィルタの内方に漉し出され、その液状分がバケット部44の周壁面を透過して引出式処理箱10の内方に落下されるのであり、したがって漉し取り処理の後には引出式処理箱10内の屎尿wは固形分の含有率が低くくなって流動性に優れた状態となる。漉し取り処理後の前記袋状フィルタはこれの内方に溜まった前記固形分と一緒に廃棄するのであり、透孔43は蓋体43aで閉鎖する。
そして引出式処理箱10は1年間程度使用するごとに、内部を水洗浄してその残留物を除去するのである。
引出式処理箱10の洗浄に際しては、本実施例品の使用を一時的に停止し、引出式処理箱10内の液状分を完全に蒸散させるのであり、これにより引出式処理箱10内には内方底面10aに薄膜状の乾燥汚泥が付着した状態となり、この乾燥汚泥は殆ど重量はなく嵩高も極微量である。
この処理の後、作業者は電源箱42への電力供給を遮断し、次に第一方形箱体101aの前面部6cの開閉口b1の扉体b12を取り外して、引出式処理箱10の前端個所に手を掛けて引き出し力を付与するのであり、これにより引出式処理箱10は輪体16及び軌道板部材17に支持案内されて円滑に水平前方へ引き出される。この引き出し量が特定大きさとなったとき、ホース14の先端部を結合部材a1から離脱させると共に電気ヒーター13から延出されたヒーター電力供給線13aを接続具a2から離脱させる。次に作業者は引出式処理箱10をさらに水平前方へ引き出して屎尿処理室8内から外方へ抜き出す。そして、抜き出された引出式処理箱10の代わりに、予め用意されている綺麗な状態の別の引出式処理箱10をこれの取り出し時の逆順操作で屎尿処理室8内に装着する。この後、電源箱42への電力供給を再開し使用可能状態に復帰させる。
一方、屎尿処理室8内から抜き出された引出式処理箱10はトラックなどで特定の洗浄場所に運搬し、ここで引出式処理箱10の内方に付着した乾燥汚泥などを水で洗浄する。この際、トラックによる引出式処理箱10の運搬では、引出式処理箱10が小型軽量となるものであり、また引出式処理箱10内の汚泥が乾燥していてその量が微少であるため、運搬に要する手間は少なくて済むと共に屎尿処理に係る法的規制を受けることがなくて取扱いが容易であり、また引出式処理箱10の洗浄では、引出式処理箱10の上面が開放されているためその内方を困難なく洗浄することができるのである。こうして洗浄された引出式処理箱10は次の使用に備えて保管される。
本実施例では、ブロアー24から送り出された外気が空気噴出手段12まで送られ、4つのディフューザ12aの多孔質壁面から全周囲の放射状に噴出される。この際、各ディフューザ12aが引出式処理箱10の周壁面10bに対し平面視で傾斜しており且つ空気を全周囲の放射状に噴出するため、引出式処理箱10内でディフューザ12aよりも高く貯溜された屎尿wなどが回り流動されて極めて活発に攪拌されるのであり、したがって屎尿w中の好気性微生物は比較的少ない外気供給により充分に酸素を供給されてその活動を活性化され、屎尿wを迅速に分解する。
なお、各ディフューザ12aの前記傾斜角θをゼロにしたときには引出式処理箱10内の液の攪拌作用は大幅に減少することが発明者による実験で確認されている。
シロッコファン21に吸引される外気は、通気孔c3及び通気孔c4を通じて上側密閉空間9b内に流入し、次に通気孔c5bを通じて下側密閉空間9a内に流入するため、ブロアー24は流入する外気で冷却されるものとなり、シロッコファン21で屎尿処理室8内に送られる外気はブロアー24の発する熱で加温されるものとなる。この際、加温された外気は屎尿処理室8内を温めて屎尿wの微生物による分解処理を促進させる。
シロッコファン21やブロアー24で屎尿処理室8内に外気が供給されると、屎尿処理室8内の空気(臭気)は押されて後面部6dの円形通気孔c1を通じて第二方形箱体101bの下部範囲内及び右半分範囲d2内に流入し、図4に矢印f3で示すように流動する。一方では、モータ駆動軸流ファン23が作動して外気を外気流入口部c5aなどを通じて下側密閉空間9a内に流入させ、通気口c7を通じて第二方形箱体101bの右半分範囲d2の内方に流動させるのであり、このように流動される外気はマイナスイオン発生器26でマイナスイオンとなされる。こうして生成されたマイナスイオンは第二方形箱体101bの右半分範囲d2内の臭気と混合攪拌され、臭気から臭い成分を除去しつつ脱臭された空気と一緒に第二方形箱体101bの右半分範囲d2内を上昇移動するのであり、このように上昇移動する空気は殺菌器37で紫外線などを照射されて殺菌されつつ排気筒38内に流動し、活性炭槽39に達したとき粒状活性炭39aに接触して最終的な脱臭処理を受け、その後に外方へ放散される。
本実施例品の作動状態の下で、比較的長い期間に亘って人による排泄使用がなされないときには、引出式処理箱10の屎尿wの量が許容量以下、即ち、屎尿w表面から内方底面10aまでの深さが好気性微生物への十分な酸素供給が行えない状態、例えば50mm以下となって使用不可状態に陥ることが生じるが、このような状態になる虞があるときは直ちに屎尿センサ34がその状態を検出し、電磁開閉弁35aを開放作動させ、水補給管35bを通じて引出式処理箱10の内方に前記深さが50mmを超えるように水を補給する。そして、特定量の水補給が行われて屎尿wの前記深さが50mmを特定長さだけ超えた状態となったとき、屎尿センサ34がこの状態を検出し、電磁開閉弁35aを閉鎖作動させる。これにより、引出式処理箱10内の屎尿wは前記深さが自動的に50mm以上に保持され、好気性微生物に対する空気噴出手段12による酸素供給は効果的に行われ、屎尿wの分解処理能力は高く維持されるものとなり、本実施例品が使用不可状態に陥ることは回避される。
また本実施例品の作動状態の下で、外気の温度が過度に(例えば3℃以下に)低下すると、ダクト25から屎尿処理室8内に供給される外気が引出式処理箱10内の屎尿wを冷却してその温度を低下させてしまい、微生物による屎尿wの分解処理は活発に行われない状態となるのであり、これを防止するため、本実施例では外気が3℃以下になったとき、これを温度センサ29が検出して、電気ヒータ28、28への通電を開始させ、外気が13℃に達したとき、これを温度センサ29が検出して、電気ヒータ28、28への通電を停止させるのであり、したがって引出式処理箱10内の屎尿wは過度に温度低下することはなくなり、外気が例えば3℃以下になるような場所でも微生物による屎尿wの分解が活発になされ、計画どおりの処理能力が発揮される。
上記実施例において、外気の温度に関連して電気ヒータ28、28へ通電する電力を強弱に制御するようになすことは任意である。また温度センサ29は屎尿処理室8内に設けても差し支えない。
また便器4を和式から洋式に変更するときは、高床部18及び便器4を取り外して、これの代わりに洋式の便器を固定させる。
本発明に係るユニットトイレを斜め前方から見たもので便室を透視した状態を示す図である。 前記ユニットトイレを斜め後方から見たもので便室を透視した状態を示す図である。 前記ユニットトイレの側面視断面図である。 前記ユニットトイレの後面視断面図である。 前記ユニットトイレの側面視説明図である。 前記ユニットトイレの下部の平面視断面図である。 前記ユニットトイレの屎尿センサ周辺を示す図である。 前記ユニットトイレの排気筒の一部を示す断面図である。
符号の説明
1 床面部
4 便器
8 屎尿処理室
10 引出式処理箱
43 透孔
43a 蓋体
44 バケット部
100 便室
w 屎尿

Claims (1)

  1. 便室の床面部に簡易水洗式の便器を設け、該床面部の下側に屎尿を貯溜し分解させ蒸散させるための屎尿処理室を形成したユニットトイレにおいて、前記屎尿処理室の内方に、前記便器から落下した便尿を受け入れ貯溜し分解させ蒸散させるものとした引出式処理箱を外横方への抜き出し可能に装設すると共に、前記引出式処理箱の真上をなす前記床面部に透孔を設けて該透孔の下側に該透孔を受入れ口としたバケット部を形成してあり、該バケット部はこれの使用時に内方に袋状フィルタを挿入され、また前記バケット部の不使用時には前記透孔が蓋体で閉鎖されるものとなされていることを特徴とするユニットトイレ。
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