JP3903207B2 - 振動処理装置を用いた粉粒体の処理方法 - Google Patents

振動処理装置を用いた粉粒体の処理方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は容器状の処理室を振動させることによって粉粒体を流動させながら、混合、乾燥、造粒、コーティング等の処理を行う装置に関するものであって、特に粉粒体の移送速度を高めた粉粒体の処理方法に係るものである。
【0002】
【発明の背景】
食品、医薬品、農薬、飼料、化学薬品等の粉粒体の製造工場、加工工場等においては、原材料に混合、乾燥、造粒、コーティング等の処理を施してこれらの粉粒体を得るものであり、このための装置の一つに振動処理装置がある。この装置は、被処理物に減圧下あるいは常圧下で混合、乾燥、造粒、コーティング等の処理を施すことが可能であり、更に可燃性溶剤を含んだものの処理が可能である。この種の装置の基本構成は図、8に示すように、密閉可能な円筒容器状の筐体1′の内部空間を処理室10′とするものであり、この筐体1′を、バネ、防振ゴム等の弾性体2′を介在させて基台B′上に具え、この筐体1′にバイブレータユニット5′を設けて成るものである。
【0003】
このような振動処理装置の一例である振動乾燥機D′は、バイブレータユニット5′における電動機の回転軸52′に具えたアンバランスウェイト53′の偏芯運動により生起した振動力によって、被処理物である粉粒体Gを流動させた状態で処理室10′内に滞留させ、混合、乾燥、造粒、コーティング等の処理を行うものである。
そして投入口15′側から排出口16′側に至る経路を、排出口16′側が下降するように設定することによって、粉粒体Gの排出を図っている。すなわち粉粒体Gは、バイブレータユニット5′から伝達される振動力を受けて振動する処理室10′内において流動してホッピング状態となり、この際、投入口15′側から排出口16′側に向かって下降する斜面に沿って進行してゆくものである。
【0004】
しかしながらこのような従来の振動乾燥機D′にあっては、投入口15′から投入された粉粒体Gが排出口16′側に向かう際の移送速度が遅いため、粉粒体Gは投入口15′付近に滞留したままとなり、処理効率の低下を招いてしまっている。
また処理の済んだ粉粒体Gが全て排出されるまでに長時間(長いときで数時間)を要してしまっており、特に残り数パーセントの粉粒体Gは、図に拡大して示すように排出口16′の下縁を超えることなく投入口15′側に戻ってしまうこともあり、完全に排出するのには更に長時間を要してしまっている。
【0005】
ところで上述した従来の振動乾燥機D′における筐体1′へのバイブレータユニット5′の取り付け態様は、図(a)に示すように平面視において回転軸52′が投入口15′から排出口16′に至る経路に対して平行となるようにしたものであり、この取り付け態様は一般的なバイブレーションコンベヤやグリズリフィーダ等の構成を踏襲したものである。すなわち前記バイブレータユニット5′を、粉粒体Gの乾燥等と搬送との双方を行う振動乾燥機D′に適用するにあたっては、その取り付け態様に関して格別工夫は成されていなかった。
このため本発明者は、振動処理装置の移送機構についての動作原理を探究するとともに、この種の装置の設計において連綿と踏襲されていたバイブレータユニットの取り付け態様を根本から見直すことにより、被処理物の移送、排出を迅速且つ確実に行うことのできる振動処理装置の開発に着手するに至った。
【0006】
【解決を試みた技術課題】
本発明はこのような背景を認識してなされたものであって、被処理物への振動力の作用態様を合理的なものにすることにより、被処理物の移送を迅速に行うことができ、装置の稼働率を高めることのできる新規な振動処理装置を用いた粉粒体の処理方法の開発を技術課題としたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】
すなわち請求項1記載の振動処理装置を用いた粉粒体の処理方法は、基台上に弾性体を介在させた状態で配された筐体と、この筐体を振動させるバイブレータユニットとを具えて成り、このバイブレータユニットは電動機の回転軸にアンバランスウェイトを具えて成るものであり、このバイブレータユニットの筐体への取り付け態様を、平面視において回転軸が被処理物の投入口から排出口に至る経路に対して直交するようにし、且つ前記バイブレータユニットを、筐体の外周下部であって排出口に近い個所と投入口に近い個所との双方に配して成る振動処理装置を用いた粉粒体の処理方法であって、前記二基のバイブレータユニットの回転方向、運転停止状態を異ならせることにより、これらバイブレータユニットによって生起する振動力のモードを変化させながら、筐体の内部空間である処理室において被処理物の処理を行うとともに、排出工程においては、二基のバイブレータユニットのうち、排出口に近い個所に位置するバイブレータユニットのみを正回転で作動させることを特徴として成るものである。
この発明によれば、前記バイブレータユニットによって生起される振動力を、平面視において投入口側から排出口側に向かう被処理物の移送方向に対して平行に作用させることにより、被処理物の移動速度を高く設定することができる。また振動力は水平面内において変化しないため処理室の水平方向でのブレ(振動)を減少させることができ、この結果、他の機器との接続構造を簡略化することができる。
また、個々のバイブレータユニットの回転方向、運転停止状態を異ならせることによって振動のモードを異ならせることができるため、振動処理装置を混合、乾燥、造粒、コーティング等の動作時、排出動作時それぞれに応じた最適の振動モードで運転することが可能となり、被処理物の混合、乾燥、造粒、コーティングや排出を効率的に行うことができ、装置の稼働率を高めることができる。
また排出動作時には被処理物の経路に対して直交するように取り付けたバイブレータユニットを起動することにより、被処理物の排出に好適な振動力を生起することができ、排出を効果的に行うことができる。
そしてこの請求項記載の発明の構成を手段として前記課題の解決が図られる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下本発明の粉粒体の処理方法について説明するものであり、振動処理装置たる振動乾燥機Dの構成について図示の実施の形態に基づいて説明し、その後この装置の作動態様と併せて粉粒体の乾燥処理方法について説明する。
図中符号Dで示すものが振動乾燥機であり、このものは内部空間を処理室10とした筐体1を弾性体2を介在させて状態で基台Bに載置するとともに、筐体1に取り付けたベース3に対してバイブレータユニット5を具えて成る。そして振動乾燥機Dは、周辺機器としてコンデンサ、真空ポンプを具えて成る真空凝集装置6及び熱媒循環機7を具えるものであり、処理室10内を真空にするとともに加熱し、更に前記バイブレータユニット5によって筐体1を加振することにより被処理物たる粉粒体Gを流動させながらこのものの乾燥処理を行うというものである。なお造粒、コーティング処理が行われる場合には、バインダー液、コーティング液を噴霧するノズルが筐体1または側板12の適所に設けられる。また混合処理が行われる場合にはこれらの周辺機器は不要となる。
【0009】
以下振動乾燥機Dを構成する諸部材について詳しく説明する。
まず前記基台Bについて説明すると、このものは一例として図1、2に示すように、鋼材を適宜組み合わせて構成したものであり、この基台Bに対して四本の支持柱Cが立設される。
また前記弾性体2は、バネ、防振ゴム等の弾性部材によって形成された柱状部材である。
【0010】
次に前記筐体1について説明すると、このものは内部空間を処理室10とした横置き円筒状部材であり、筐体1の側周に固定脚11を四脚形成し、また円筒両開口部に側板12を開閉自在に具える。
またこれら筐体1及び側板12の内側にはジャケット内板13を設け、更に熱媒ノズル14を取り付けるとともに、この熱媒ノズル14に温水等の熱媒循環器7を接続する。
【0011】
更に前記筐体1の側周部には投入口15を形成し、その逆側に位置する側板12に排出口16を形成し、更に筐体1の略中央に排気口17を形成するとともに、この排気口17にフレキシブルパイプF等を用いて真空凝集装置6を接続する。また前記筐体1の適宜の個所に測定口18を形成するものであり、この測定口18には温度センサ、湿度センサ等が取り付けられ、図示しない適宜の制御盤に接続される。なお前記排出口16は蓋体16aによって開閉されるものであり、この蓋体16aはダクト16bに具えたハンドル16cの操作によって排出口16に接近離反するものである。また筐体1の下部にはドレン口19が形成される。なおこの実施の形態では、処理室10を、排出口16側を水平線に対して1〜2°下方に傾斜させて基台B上に設置した。
【0012】
そして図1に示すように前記筐体1の外周下部に側面視でT字形のベース3を固着するとともに、このベース3に対して二基のバイブレータユニット5を固定する。この実施の形態では筐体1の長手方向略中心にベース3を取り付けるものであり、このベース3の投入口15側の面にバイブレータユニット5Aを取り付け、更に排出口16側の面にバイブレータユニット5Bを取り付けた。
【0013】
前記バイブレータユニット5は、図3に示すように円筒状のケーシング50内に電機子を具えて電動機51を構成し、回転軸52に対してアンバランスウェイト53を具えるとともに、このアンバランスウェイト53をカバー54で被覆し、更に前記ケーシング50にボルト孔を形成した台座55を固着して成るものである。
なお図3には回転軸52がケーシング50の両側部から突出するとともに回転軸52の両端にそれぞれアンバランスウェイト53を取り付けたタイプのユニットを示したが、アンバランスウェイト53を一基のみ具えるタイプのユニットを採用するようにしてもよい。
【0014】
そして上述のように構成された振動乾燥機Dは図4(a)の平面図に示すように、回転軸52が被処理物の移送経路(投入口15から排出口16に向かう経路)に対して直交するようにバイブレータユニット5A及びバイブレータユニット5Bを筐体1に取り付けた状態となる。従ってこれらバイブレータユニット5によって生起される振動力は図4(b)、(c)に示すように筐体1の縦断面内において方向を変えることとなる。
また前記バイブレータユニット5Aは、排出口16側に位置する弾性体2よりも、投入口15側に位置する弾性体2に近い個所に位置することとなる。一方、前記バイブレータユニット5Bは、投入口15側に位置する弾性体2よりも、排出口16側に位置する弾性体2に近い個所に位置することとなる。
【0015】
ここでバイブレータユニット5の回転方向について定義しておくと、図5に示す側面図において反時計周りの回転を正回転とし、その反対すなわち時計周りの回転を逆回転として定義する。また粉粒体Gの移送方向については、投入口15側から排出口16側に向かう方向を正方向とし、その反対すなわち排出口16側から投入口15側に向かう方向を逆方向として定義する。
【0016】
そしてこれらバイブレータユニット5A、5Bの回転方向、運転停止状態を異ならせることにより、生起される振動力のモードが変化するのであって、まず図5(a)に示すように排出口16に近い個所に位置するバイブレータユニット5Bのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Aを停止させた場合には、被処理物が正方向に高い速度で進行する振動モードが得られる。
また図5(b)に示すように投入口15に近い個所に位置するバイブレータユニット5Aのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Bを停止させた場合には、被処理物が正方向に低い速度で進行する振動モードが得られる。
更にまた図5(c)に示すように投入口15に近い個所に位置するバイブレータユニット5Aのみを逆回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Bを停止させた場合には、被処理物が逆方向に高い速度で進行する振動モードが得られる。
更にまた図5(d)に示すように排出口16に近い個所に位置するバイブレータユニット5Bのみを逆回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Aを停止させた場合には、被処理物が逆方向に低い速度で進行する振動モードが得られる。
【0017】
振動乾燥機Dは一例として上述のようにして構成されるものであって、以下この振動乾燥機Dの作動態様と併せて本発明の粉粒体の処理方法について説明する。
(1)装置のセッティング
まず振動乾燥機Dの運転操作に先立ち、側板12によって筐体1の両開口部を閉鎖するとともに、排出口16を蓋体16aによって閉鎖する。また被処理物たる粉粒体Gの形状、粒径、重量等に応じて、バイブレータユニット5の回転数を決定し、振動周期、振幅の設定を行う。この実施の形態では一例として回転数を1800rpmとした。
更に真空凝集装置6によって処理室10内の圧力を設定し、熱媒循環器7によって循環する熱媒の温度及び流量を設定する。
【0018】
(2)粉粒体の投入(分散動作)
そして前記真空凝集装置6を起動して処理室10内を真空状態とし、また熱媒循環器7を起動して熱媒の循環供給を開始し、更にバイブレータユニット5を起動して筐体1を振動させる。ここでは図5(a)に示したように、排出口16に近い個所に位置するバイブレータユニット5Bのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Aを停止させる。
このようなバイブレーションユニット5の起動態様を採るのは、粉粒体Gの搬送速度を高く設定できるような振動モードを得るためであって、図6(a)に示すように投入口15から投入された粉粒体Gは流動しながら速やかに処理室10内を正方向に進行し、図6(b)に示すように長手方向広域に分布することとなる。このため粉粒体Gが投入口15付近に滞留することに起因する乾燥効率の低下を回避することができる。
【0019】
(3)乾燥動作
次いで図5(b)に示したように、投入口15に近い個所に位置するバイブレータユニット5Aのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Bを停止させる。
このようなバイブレーションユニット5の起動態様を採るのは、粉粒体Gの搬送速度を低く設定できるような振動モードを得るためであって、粉粒体Gが過度に進行して排出口16付近に集中してしまうのを防ぐものである。
このように粉粒体Gは、バイブレーションユニット5からの振動力を受けて流動しながら処理室10内において長手方向広域に分布し、この状態で熱媒からの熱を受けて乾燥処理が成されるものである。またこの際に生じた水蒸気は排気口17から真空凝集装置6に至り、適宜外部に放出される。
なおもし粉粒体Gが排出口16付近に集中してしまったような場合には、図5(c)または図5(d)に示したようなバイブレーションユニット5の起動態様を採ることにより、分流体Gを投入口15側に戻して再び処理室10内において長手方向広域に均等に分布させることができる。
【0020】
(4)排出動作
やがて粉粒体Gの水分値が所望のものとなったことを、温度センサ等によって検知した時点で、あるいは予め設定しておいた処理時間が経過した時点で、排出口16を開放する。そして再び図5(a)に示したように、排出口16に近い個所に位置するバイブレータユニット5Bのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Aを停止させる。
このようなバイブレーションユニット5の起動態様を採るのは、粉粒体Gの搬送速度が高い振動モードを得るためであって、図6(c)に示すように粉粒体Gは、速やかに排出口16から外部に排出される。
やがて処理室10内の粉粒体Gが残り数パーセントとなったときでも、図6(c)に拡大して示すように粉粒体Gは排出口16から略全量が外部に排出される。
なお図に示した従来の振動乾燥機D′では、投入した粉粒体G(炭酸カルシウム、平均粒径1.5〜2.2μm)の90%が排出されるのに約25分を要していたが、本発明を実施した実験では、約3分しか要しておらず、著しい改善が認められた。因みに全量排出までには約15分と短時間しか要さないことも確認されている。
【0021】
【他の実施の形態】
本発明は上述した実施の形態を基本となる実施の形態とするものであるが、本発明の技術的思想に基づいて以下に示す実施の形態を採ることもできる。
すなわち上述した実施の形態は、振動処理装置の一例である振動乾燥機Dを用いて粉粒体Gを乾燥する形態について説明したが、造粒、コーティング操作を行うこともできる。
具体的にはまず粉粒体Gの形状、粒径、重量等に応じてバイブレータユニット5の回転数、振動周期、振幅を決定する。
次いで図5(a)に示したように、排出口16に近い個所に位置するバイブレータユニット5Bのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Aを停止させて、粉粒体Gを処理室10に投入するものであり、粉粒体Gは流動しながら速やかに乾燥室10内を進行し、図6(b)に示すように長手方向広域に分布することとなる。
【0022】
次いで図5(b)に示したように、投入口15に近い個所に位置するバイブレータユニット5Aのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Bを停止させて粉粒体Gを流動させておき、筐体1あるいは側板12の適所に設けた噴霧ノズルからバインダー液あるいはコーティング液を噴霧する。
その後、粉粒体Gが所望の粒径になった時点、あるいは所定量のバインダー液、コーティング液を噴霧した時点で真空凝集装置6を作動させ、熱媒循環器7から熱媒を供給して粉粒体Gの加熱を行う。
【0023】
やがて乾燥が終了した時点で排出口16を開放し、再び図5(a)に示したように、排出口16に近い個所に位置するバイブレータユニット5Bのみを正回転で起動し、もう一方のバイブレータユニット5Aを停止させて粉粒体Gの排出を行うものである。
【0024】
【発明の効果】
本発明によれば、被処理物への振動力の作用態様を合理的なものとすることにより、被処理物の移送、排出を迅速に行うことができ、均一な処理が行えるとともに、装置の稼働率を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明が適用される振動処理装置を示す側面図である。
【図2】 同上正面図及び背面図である。
【図3】 バイブレータユニットを示す分解斜視図である。
【図4】 バイブレータユニットによって生起される振動力の作用方向を説明するための平面図、側面図及び正面図である。
【図5】 バイブレータユニットによって生起される振動力のモードを説明するための側面図である。
【図6】 本発明の粉粒体の処理方法を段階的に説明するための骨格的側面図である。
【図7】 従来の振動流動乾燥機を示す側面図である。
【図8】 従来の振動流動乾燥機におけるバイブレータユニットによって生起される振動力の作用方向を説明するための平面図、側面図及び正面図である。
【符号の説明】
D 振動乾燥機
1 筐体
10 処理室
11 固定脚
12 側板
13 ジャケット内板
14 熱媒ノズル
15 投入口
16 排出口
16a 蓋体
16b ダクト
16c ハンドル
17 排
18 測定口
19 ドレン口
2 弾性体
3 ベース
5 バイブレータユニット
5A バイブレータユニット
5B バイブレータユニット
50 ケーシング
51 電動機
52 回転軸
53 アンバランスウェイト
54 カバー
55 台座
6 真空凝集装置
7 熱媒循環器
B 基台
C 支持柱
F フレキシブルパイプ
G 粉粒体

Claims (1)

  1. 基台上に弾性体を介在させた状態で配された筐体と、この筐体を振動させるバイブレータユニットとを具えて成り、このバイブレータユニットは電動機の回転軸にアンバランスウェイトを具えて成るものであり、このバイブレータユニットの筐体への取り付け態様を、平面視において回転軸が被処理物の投入口から排出口に至る経路に対して直交するようにし、且つ前記バイブレータユニットを、筐体の外周下部であって排出口に近い個所と投入口に近い個所との双方に配して成る振動処理装置を用いた粉粒体の処理方法であって、前記二基のバイブレータユニットの回転方向、運転停止状態を異ならせることにより、これらバイブレータユニットによって生起する振動力のモードを変化させながら、筐体の内部空間である処理室において被処理物の処理を行うとともに、排出工程においては、二基のバイブレータユニットのうち、排出口に近い個所に位置するバイブレータユニットのみを正回転で作動させることを特徴とする振動処理装置を用いた粉粒体の処理方法。
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