JP3902564B2 - 障害通報装置および障害通報方法 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、被監視装置と被監視装置を監視する保守センタとの間に設置され、被監視装置から保守センタに通報される障害情報を選別する障害通報装置に関し、障害情報を選別する障害通報方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
被監視装置から保守センタに障害を通報するシステムにおいて、保守センタの負担を軽減する技術として、被監視装置と保守センタの間にマネージャ(装置)を設置する技術は、従来から知られている。
【0003】
特開平07−183932号公報によれば、階層型ネットワーク管理システムにおいて、エージェントが発行するトラップ情報のうち、統合マネージャには、通信ネットワーク管理に必要なトラップ情報だけが通知されるようにした管理情報の通信方式が知られていた。この通信方式は、エージェントと統合マネージャとの間に設置した各サブマネージャが、フィルタリングするための条件を格納したフィルタMIBと、トラップ情報受信時にフィルタMIB中のフィルタ条件を参照してトラップ情報のフィルタリングするフィルタ機能を有し、統合マネージャからの要求によりフィルタ条件を変更および追加を行う。よって、統合マネージャが受信するトラップ情報の数を削減することができ、統合マネージャの負担を軽減することができる。
【0004】
特開2001−331350号公報によれば、計算機システム内で発生する複数の軽微な事象の相互関係により引き起こされる重大な障害を予報出力できる保守管理装置に関する技術が知られていた。この技術は、所定の時間差内で発生する複数の動作状況の組み合わせと起こり得る障害結果との関連を予め関連データベースに格納し、計算機システム内に発生した動作状況をその発生時刻情報とともに動作状況記録ファイルに記録する動作記録装置、動作状況記録ファイルを監視して、複数の動作状況の組み合わせが上記関連データベースに存在し、それらの発生時刻情報の差が上記所定の時間差内であれば、上記関連データベースに格納された今後起こり得る障害結果を表示装置に予報出力する記録監視装置を備えている。
【0005】
また、特開2000−242625号公報によれば、特徴の抽出に関して、文字数値属性が混在する分析対象の元データに対して目的属性がないような場合でもデータの特徴を抽出して視覚化対象属性を適確に選択し得る相関ルールを利用した属性選択する技術が知られている。この技術は、トランザクション形式のデータが入力されると、相関ルールが抽出され、この抽出されたすべての相関ルールに対して確信度Ciと支持度Siを乗じた値Miを計算し、この値Miが大きい相関ルールから順に選択し、この選択した相関ルールから本体、頭部の順でアイテムを選択し、本体または頭部に複数のアイテムがある場合には、出現数の一番多いアイテムから順に選択し、この選択したアイテムが属する属性を順に選択する。
【0006】
発生した障害の原因診断に関する技術について、特開平06−149577号公報によれば、機器および通信路の物理的故障、誤操作、プログラムの不具合、パラメータ値の設定不備による誤動作などによる障害の診断を効率よく行えるようにする技術が知られていた。この技術は、機器および通信路に生じる障害の診断を行う障害診断方法および装置において、障害状態に対応させて記述した診断データを複数個のノードとして階層的に配列する診断木により構成された診断知識ベースを設け、対処すべき障害に最も関連がある診断知識ベース中のノードを指定する診断ノード指定部と、指定されたノードに対応する内容を検査する検査部と、障害状態を示すノードの候補の中で最も確かな障害状態を示すノードを選択する検査結果判定部とを備えるものである。
【0007】
また、特開平07−200499号公報によれば、主記憶装置のサイズを軽減し、かつ診断プログラムの実行時間を効率化し、迅速かつ正確な障害診断を遂行する障害診断装置に関する技術が知られていた。中央処理装置に、入力装置、表示装置、記憶装置が接続され、中央処理装置に、障害を診断する診断装置を備える。記憶装置には、障害状態に対応させて記述した診断データを複数個設ける。診断装置には、知識ベースの障害状態を示すノードの中で対処すべき障害で関連ある診断木とノードを選択する診断木選択部と、指定されたノードに記述されている内容に従って検査を行う検査部と、障害状態を示すノードの中で最も確からしい障害状態を示すノードを検査結果に基づいて選択し、その結果を診断木指示部、あるいは表示装置に表示する検査結果判定部とを有するものである。
【0008】
さらに、特開平08−077260号公報によれば、通報された障害情報に対応する障害対策支援システムに関する技術が知られていた。この技術は、顧客先機器で発生した障害の対策に要する一連の作業手順を的確に誘導し、支援し得る構成の障害対策支援システムを提供するものである。顧客先機器から障害対策支援システムに通知された障害申告情報に基づいて障害対策受付処理部が各情報ファイルを検索し、検索結果に基づいて障害機器の正式機器型名を特定するとともに、障害原因、例えば不良部品の推定、部品の手配処理を行い、更に、関連部署端末制御部を通じて関連部署への連絡等を行う。その際、当該障害対策の処理者のための誘導情報、例えば次に行うべき作業、入力すべきデータの紹介等を端末表示誘導処理部で端末画面等へ表示し、必要なデータなどの入力を促すものである。
【0009】
【特許文献1】
特開平07−183932号公報
特開2001−331350号公報
特開2000−242625号公報
特開平06−149577号公報
特開平07−200499号公報
特開平08−077260号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の目的は、被監視装置の障害を通報される保守センタの負担を軽減する障害通報装置および障害通報方法を提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、被監視装置の障害を選択通報する条件を人手ではなく自動的に設定する障害通報装置および障害通報方法を提供することにある。
【0012】
また、本発明の他の目的は、被監視装置の障害を選択通報する条件をミスなく設定する障害通報装置および障害通報方法を提供することにある。
【0013】
さらに、本発明の他の目的は、保守対応の時間を短縮する障害通報装置および障害通報方法を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
以下に、[発明の実施の形態]で使用される番号・符号を用いて、課題を解決するための手段を説明する。これらの番号・符号は、[特許請求の範囲]の記載と[発明の実施の形態]との対応関係を明らかにするために付加されたものである。ただし、それらの番号・符号を、[特許請求の範囲]に記載されている発明の技術的範囲の解釈に用いてはならない。
【0015】
本発明の観点によれば、障害通報装置(11)は、入力部(21)と、定義テーブル(34、35)、とフィルタ部(22、23)と、通報部(24)と、登録部(27、28、29、31、32)とを具備し、当該障害通報装置(11)の稼働に伴って、保守センタ(14)に通報すべき障害種別を自動的に更新する。被監視装置(12)から保守センタ(14)に通報される障害情報は、発生した障害の種類を示す障害種別と障害の発生した時刻を示す発生時刻とを含んでいる。入力部(21)は、保守センタ(14)によって監視される被監視装置(12)から障害情報を収集する。定義テーブル(34、35)は、保守センタ(14)に通報すべき障害種別を定義する。フィルタ部(22、23)は、定義テーブル(34、35)に基づいて入力部(21)に入力した障害情報のうち、保守センタ(14)に通報すべき障害情報を決定する。通報部(24)は、フィルタ部(22、23)で決定した結果に応答して、被監視装置(12)を監視する保守センタ(14)に障害情報を通報する。登録部(27、28、29、31、32)は、入力部(21)で収集される障害情報に基づいて保守センタ(14)に通報すべき障害情報の障害種別を抽出し、抽出した障害種別で定義テーブル(35)を更新する。
【0016】
本発明の障害通報装置(11)において、登録部(27、28、29、31、32)は、データ整形部(27)と、相関ルール分析部(28)と、通報定義登録部(29)とを備えている。データ整形部(27)は、障害情報が入力されるごとに関連通報ログ(31)に障害情報を格納する。相関ルール分析部(28)は、関連通報ログ(31)から、障害の前後に発生する関連障害の関連障害種別を障害の障害種別に対応付けた相関ルールを抽出し、抽出した結果を相関ルールテーブル(32)に格納する。通報定義登録部(29)は、定義テーブル(34、35)と相関ルールテーブル(32)とを参照して、保守センタ(14)に通報すべき障害情報の障害種別を定義テーブル(35)に登録する。
【0017】
本発明の障害通報装置(11)において、被監視装置(12)に発生した第1障害の第1障害情報は、第1発生時刻と第1障害種別を含んでいる。第1発生時刻の前後の予め定められた時間T以内に発生した被監視装置(12)の第2障害の第2障害情報は、第2障害種別を含んでいる。データ整形部(27)は、第1障害種別と第1発生時刻と第2障害種別を対応付けて関連通報ログ(31)に格納する。
【0018】
本発明の障害通報装置(11)において、相関ルール分析部(28)は、関連通報ログ(31)に格納される予め定められた数の障害情報から相関ルールを抽出する。相関ルールを抽出する障害情報の数を限定することによって、運用状態の変化などによる障害発生の変化に対応することができ、分析する標本数も確保できるので確度の向上も見込めるようになる。
【0019】
本発明の障害通報装置(11)において、相関ルール分析部(28)は、関連通報ログ(31)に格納される障害情報のうち、相関ルールを抽出する時刻から予め定められた時間以内に発生した障害の障害情報から相関ルールを抽出する。相関ルールを抽出する障害情報の時間を限定することによって、最近の運用状態における障害発生状況に合致した相関ルールを抽出できるようになる。
【0020】
本発明の障害通報装置(11)において、定義テーブル(34、35)は、通報定義テーブル(34)と、相関通報定義テーブル(35)とを含んでいる。通報定義テーブル(34)は、保守センタ(14)に通報すべき障害種別が予め登録されている。相関通報定義テーブル(35)は、通報定義登録部(29)によって保守センタ(14)に通報すべき障害種別が登録される。フィルタ部(22、23)は、通報フィルタ部(22)と、相関通報フィルタ部(23)とを含んでいる。通報フィルタ部(22)は、通報定義テーブル(34)に登録されている障害種別の障害情報を通報部(24)から保守センタ(14)に通報させる。相関通報フィルタ部(23)は、相関通報定義テーブル(35)に登録されている障害種別の障害情報を通報部(24)から保守センタ(14)に通報させる。
【0021】
本発明の障害通報装置(11)において、相関通報定義テーブル(35)に登録された障害種別の障害情報は、相関通報定義テーブル(35)を参照して通報されたことを示すフラグが付加される。通報部(24)は、フラグを付加された障害情報を保守センタ(14)に通報する。
【0022】
本発明の観点によれば、障害通報方法は、入力ステップと、フィルタステップと、通報ステップと、登録ステップとを具備し、当該方法を用いる障害通知装置(11)の稼働に伴って、保守センタ(14)に通報すべき障害種別を自動的に更新する。被監視装置(12)から保守センタ(14)に通報される障害情報は、発生した障害の種類を示す障害種別と障害の発生した時刻を示す発生時刻とを含んでいる。入力ステップは、保守センタ(14)によって監視される被監視装置(12)から障害情報を収集する。定義テーブル(34、35)は、保守センタ(14)に通報すべき障害種別を定義する。フィルタステップは、定義テーブル(34、35)に基づいて入力ステップで入力した障害情報のうち、保守センタ(14)に通報すべき障害情報を決定する。通報ステップは、フィルタステップで決定した結果に応答して、被監視装置(12)を監視する保守センタ(14)に障害情報を通報する。登録ステップは、入力ステップで収集される障害情報に基づいて保守センタ(14)に通報すべき障害情報の障害種別を抽出し、抽出した障害種別で定義テーブル(35)を更新する。
【0023】
本発明の障害通報方法において、登録ステップは、データ整形ステップと、相関ルール分析ステップと、通報定義登録ステップとを備えている。データ整形ステップは、障害情報を入力されるごとに関連通報ログ(31)に格納する。相関ルール分析ステップは、障害の前後に発生する関連障害の関連障害種別を障害の障害種別に対応付けた相関ルールを関連通報ログ(31)から抽出し、抽出した結果を相関ルールテーブル(32)に格納する。通報定義登録ステップは、定義テーブル(34、35)と相関ルールテーブル(32)とを参照して、保守センタ(14)に通報すべき障害情報の障害種別を定義テーブル(35)に追加する。
【0024】
本発明の障害通報方法において、被監視装置(12)に発生した第1障害の第1障害情報は、第1発生時刻と第1障害種別を含んでいる。第1発生時刻の前後の予め定められた時間T以内に発生した被監視装置(12)の第2障害の第2障害情報は、第2障害種別を含んでいる。データ整形ステップは、第1障害種別と第1発生時刻と第2障害種別を対応付けて関連通報ログ(31)に格納する。
【0025】
本発明の障害通報方法において、相関ルール分析ステップは、関連通報ログ(31)に格納される予め定められた数の障害情報から相関ルールを抽出する。
【0026】
本発明の障害通報方法において、相関ルール分析ステップは、関連通報ログ(31)に格納される障害情報のうち、相関ルールを抽出する時刻から予め定められた時間以内に発生した障害の障害情報から相関ルールを抽出する。
【0027】
本発明の障害通報方法において、定義テーブル(34、35)は、保守センタ(14)に通報すべき障害種別が予め登録されている通報定義テーブル(34)と、登録ステップによって保守センタ(14)に通報すべき障害種別が登録される相関通報定義テーブル(35)とを含んでいる。フィルタステップは、通報定義テーブル(34)に登録されている障害種別の障害情報を通報ステップにより保守センタ(14)に通報させる通報フィルタステップと、相関通報定義テーブル(35)に登録されている障害種別の障害情報を通報ステップにより保守センタ(14)に通報させる相関通報フィルタステップとを含んでいる。
【0028】
本発明の障害通報方法において、相関通報定義テーブル(35)に登録された障害種別の障害情報は、相関通報定義テーブル(35)を参照して通報されたことを示すフラグが付加される。通報ステップは、フラグを付加された障害情報を保守センタ(14)に通報する。フラグ付加により、通報された障害は、予め通報が定められている障害情報か、関連する障害として追加登録された障害情報であるかを区別することができ、障害分析等の保守対応の時間短縮が可能となる。
【0029】
【発明の実施の形態】
本発明の障害通報装置を監視マネージャと称して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の監視マネージャを使用した障害監視システムの構成を示すブロック図である。障害監視システムは、被監視装置12と監視マネージャ11と保守センタ14とを含んでいる。被監視装置12は、障害が発生したことをその障害の程度によらず全て保守センタ14に通報しようとする。通報する障害情報は、発生した障害の種類(例えば、「ディスク障害」、「データベースアクセス不能」など)を示す障害種別と、発生時刻とを含み、監視マネージャ11に通報される。監視マネージャ11は、通報された障害情報を選別し、保守センタ14に通報して有効な障害情報のみ保守センタ14に通報する。保守センタ14は、通報された障害情報に基づいて、保守作業を行う。
【0030】
図1では被監視装置12は、1台しか図示していないが、複数台あってもよく、複数台の被監視装置12から通報される障害情報を処理することによって以下に示す障害情報の選択条件を推定するサンプル数が増えるため確度の向上が期待できる。被監視装置12ごとに障害情報を処理する形態にすると被監視装置12ごとの個別状況に応じた対応が可能となる。
【0031】
また、被監視装置12の近傍と、遠隔地に保守センタ14や保守端末などがある場合もあり、保守センタ14も複数あってもよい。さらに、被監視装置12と監視マネージャ11、監視マネージャ11と保守センタ14の接続は、通信ネットワークによってもよい。
【0032】
障害情報を選別して保守センタ14に通報することによって、保守センタ14では、被監視装置12を保守する上で重要ではない障害情報が除去されているため、障害情報の解析などの負担が削減でき、保守時間の短縮が可能となる。
【0033】
監視マネージャ11は、ワークステーションなどに例示される情報処理装置であり、障害情報入力部21、通報フィルタ部22、相関通報フィルタ部23、障害情報通報部24、データ整形部27、相関ルール分析部28、通報定義登録部29、関連通報ログ31、相関ルールテーブル32、通報定義テーブル34、相関通報定義テーブル35を具備している。
【0034】
通報定義テーブル34と相関通報定義テーブル35は、障害情報を選択する条件を格納する定義テーブルである。これらの定義テーブルは、障害の種類を示す障害種別を一覧表形式で格納してある。定義テーブルに登録されている障害種別の障害情報は、保守センタ14に通報される。定義テーブルに登録されていない障害種別の障害情報は、保守センタ14に通報されずに破棄される。
【0035】
通報定義テーブル34は、被監視装置12の保守に直接的に関係する障害の障害種別が予め登録されているテーブルである。登録されている障害種別は、固定されていて自動的に更新されることはない。保守運用上で必要となった障害種別の登録や不要となった障害種別の削除などのメンテナンスを保守者が行うことができることはいうまでもないが、登録や削除に誤設定が無いように十分注意して行うことが必要である。
【0036】
相関通報定義テーブル35は、被監視装置12の保守に間接的に関係する障害の障害種別が登録されるテーブルである。被監視装置12の保守に間接的に関係する障害とは、その障害自体は、軽微であって保守運用上で無視できるもので保守センタ14に通報する必要はないが、通報定義テーブル34に登録されている障害種別の障害の発生に関連すると推測される障害である。相関通報定義テーブル35は、相関ルール分析部28により分析された結果に基づいて通報定義登録部29により自動的に更新される。
【0037】
定義テーブルをこのように固定部分と可変部分に分離することにより、重要な固定部分が自動更新機能により誤設定されることを防止することができる。また、固定部分が明確になることによりメンテナンスにおける人為的ミスも防止する効果が期待できる。
【0038】
障害情報入力部21は、被監視装置12とのインタフェースを備え、被監視装置12から障害情報を収集する。収集した障害情報は、通報フィルタ部22とデータ整形部27に送られる。
【0039】
通報フィルタ部22と相関通報フィルタ部23は、障害情報を選択するフィルタである。通報フィルタ22は、障害情報入力部21から障害情報を受け取り、通報定義テーブル34に登録されている障害種別の障害情報を選択して障害情報通報部24から保守センタ14に通報させる。通報定義テーブル34に登録されていない障害種別の障害情報は、相関通報フィルタ部23に送られる。
【0040】
相関通報フィルタ部23は、通報フィルタ部22から送られた障害情報から相関通報定義テーブル35に登録されている障害種別の障害情報を選択して障害情報通報部24から保守センタ14に通報させる。相関通報定義テーブル35に登録されていない障害種別の障害情報は、通報されないためここで破棄されることになる。通報される障害情報は、相関通報定義テーブル35を参照して保守センタ14に通報することを示すフラグが添付される。このフラグによって、保守センタ14は、相関通報定義テーブル35に登録された障害であることを識別して、被監視装置12の予防保守などに役立てる。
【0041】
これら障害情報のフィルタによって、軽微な障害などの被監視装置12の保守に有効ではない障害は、保守センタ14に通報されなくなり、保守センタ14の負荷の軽減になる。
【0042】
障害情報通報部24は、保守センタ14とのインタフェースを備え、通報フィルタ部22と相関通報フィルタ部23から送られる障害情報を保守センタ14に送る。
【0043】
データ整形部27と相関ルール分析部28と通報定義登録部29と関連通報ログ31と相関ルールテーブル32は、障害情報を選択する条件を生成する登録部である。
【0044】
データ整形部27は、障害情報入力部21から送られる障害情報を関連通報ログ31に保存する。また、発生時刻から予め定められた時間Tの間に発生した過去の障害を関連通報ログ31から抽出し、抽出した障害の関連する障害として障害情報入力部21から受け取った障害情報の障害種別を関連通報ログ31に登録する。その逆に、抽出した障害の障害種別を受け取った障害の関連障害として関連通報ログ31に登録する。予め定められた時間Tは、全ての障害に対して一定の時間として以下の説明を行うが、障害の種類(障害種別)によって異なっていてもよい。障害種別nに対する異なる時間Tnを閾値とした場合、それぞれの障害種別nにおいて関連する障害の発生する時間を調節できるため、相関ルール分析部28で行われる分析の時間を短縮したり、相関のある障害の発生をより詳細に推定をすることができる。
【0045】
関連通報ログ31は、図2に示すように、障害情報入力部21から送られる障害情報の障害種別と発生時刻に、関連する障害の障害種別をn個まで対応付けて格納されている。ここでは説明のため、関連障害の数を固定する表形式としたが、可変長のリスト形式で格納することもできる。可変長にすると各障害に対する関連障害の数が大幅に異なる場合には使用するメモリ領域などを節約できる。
【0046】
相関ルール分析部28は、定期的に関連通報ログ31を分析して障害間の関連性のルールを抽出する。関連性のルールの分析方法は、相関ルール(association rule)を用いるものとする。相関ルールとは、ある事象Aが発生した場合に事象Bも発生するという事実を示すもので、一般的に次の式で記述される。
A⇒B
ここでは、ある定められた時間Tを与え障害Aと障害Bの相関をA⇒Bとして記述した場合、障害Aが時刻taに発生して、その前後の間隔Tの間に障害Bが発生したとき、つまり、
ta−T<tb<ta+T
を満たす時刻tbに障害Bが発生したとき、相関A⇒Bを満たすとする。また、相関ルールA⇒B、B⇒Aを満たす障害A、Bを「障害A、B間に関連がある」と定義する。
【0047】
ルールの価値を表すものとして、確信度(confidence)とサポート(support)がある。確信度は、事象Aが発生した数aのうち、事象Bが発生した数bの割合であり、b/aで求められる。サポートは、A⇒Bを満たすデータ数bの全データNに対する割合でb/Nで求められる。例えば、図2のように障害が発生した場合、障害C⇒障害Aの相関ルールを評価すると、確信度=1/2=50%、サポート=1/4=25%、となる。相関ルール分析部28は、確信度とサポートの閾値を持ち、閾値以上である確信度とサポートの相関ルールを通報定義登録部29に通知する。このように確信度とサポートを与えてそれ以上の確信度とサポートを持つ相関ルールを発見する手法は公知のものであり、アプリオリアルゴリズム等が知られている。
【0048】
関連通報ログ31に格納してある各障害間の確信度とサポートを計算した結果は、図3に示すような相関ルールテーブル32に格納され、通報定義登録部29に渡される。相関ルールテーブル32は、障害種別Aと、障害種別Aに関連のある障害種別Bと、その確信度と、サポートとをまとめたものである。
【0049】
通報定義登録部29は、相関ルールテーブル32に格納されている相関ルールに従い、通報定義テーブル34を参照して通報すべき障害の障害種別を相関通報定義テーブル35に登録する。この通報すべき障害は、通報定義テーブル34に登録されている障害種別の障害に相関関係がある障害で、かつ通報定義テーブル34に登録されていない障害である。つまり、相関通報定義テーブル35に登録されていなければ保守センタ14に通報されない障害であり、直接的に保守運用上で通報が必要となる障害ではなく、重要な障害の前兆を示すと予測される障害である。
【0050】
本発明の監視マネージャ11は、被監視装置12から入力した障害情報を関連通報ログ31に保存し、保存された障害情報から相関のある障害のルールを分析し、分析した相関ルールに基づいて定義テーブルを更新し、稼働にともなって更新されていく定義テーブルを参照して被監視装置12から入力した障害情報を選別(フィルタリング)して保守センタ14に通報する。その動作を以下に説明する。
【0051】
被監視装置12から入力した障害情報を関連通報ログ31に保存する動作は、障害情報が入力されるごとに、図5のフローチャートに示されるような動作を繰り返す。図2に示す関連通報ログ31に障害情報が蓄積される状態を、図4に示すように障害が発生したと想定して説明する。障害種別Cである障害1は、時刻t1に発生し、その後時間T以内に障害種別Aである障害2が時刻t2に発生し、その後時間T以内に障害種別Bである障害3が時刻t3に発生し、その後時間T以上経てから障害種別Cである障害4が時刻t4に発生したものとする。
【0052】
障害1が時刻t1に発生し、被監視装置12から障害情報が障害情報入力部21に入力すると、データ整形部27は、その障害情報から障害種別Cと発生時刻t1を取り出し、関連通報ログ31に登録する。障害1の発生時は、他に障害がないので登録するのみである。次に障害2が時刻t2に発生し、被監視装置12から障害情報が障害情報入力部21に入力すると、データ整形部27は、その障害情報から障害種別Aと発生時刻t2を取り出し、関連通報ログ31に登録する。(ステップS11)
【0053】
関連障害を調べるため、関連通報ログ31にある過去の障害情報を取り出す。障害2を登録するときは、関連通報ログ31には障害1が登録されているので、障害1のデータを取り出す。(ステップS13)
【0054】
取り出したデータの発生時刻が、関連する障害とする時間T以内であるか比較する(ステップS16)。障害1の発生時刻はt1であるから、障害2との時間差はT以内であり(ステップS16−YES)、障害1と障害2は、関連する障害として登録する。障害2の障害種別Aを障害1の関連障害種別1に、障害1の障害種別Cを障害2の関連障害種別1に、それぞれ関連通報ログ31へ登録する。それ以上のデータは関連通報ログ31に無いので障害2に対する処理は終わる。(ステップS18)
【0055】
次に障害3が時刻t3に発生すると、まず、障害1、2と同様に関連通報ログ31に障害3の障害種別Bと発生時刻t3が登録される(ステップS11)。関連通報ログ31の過去の障害を検索し、時刻t2に発生した障害種別Aの障害2を抽出する(ステップS13)。時刻t2は時刻t3から時間T以内であるので(ステップS16−YES)、関連障害種別を関連通報ログ31に登録する。障害3の障害種別Bを障害2の関連障害種別2に、障害2の障害種別Aを障害3の関連障害種別1にそれぞれ登録する(ステップS18)。
【0056】
さらに過去の障害を検索すると、時刻t1に発生した障害種別Cの障害1が抽出される(ステップS13)。時刻t1は、時刻t3から時間T以上経過しているので障害3に対する処理は終了する(ステップS16−NO)。
【0057】
次に障害4が時刻t4に発生すると、同様に関連通報ログ31に障害4の障害種別Cと発生時刻t4が登録される(ステップS11)。関連通報ログ31の過去の障害を検索し、時刻t3に発生した障害種別Bの障害3を抽出する(ステップS13)。時刻t3は時刻t4から時間T以上経過しているので障害4に対する処理は終了する(ステップS16−NO)。このようにして、図2に示すような関連障害種別が登録されることになる。
【0058】
図6を参照して関連通報ログ31に保存されている障害情報から相関のある障害のルールを分析し、相関ルールテーブル32に格納する動作を説明する。分析は、相関ルール分析部28が定期的に行うが、障害情報が入力されて、関連通報ログ31に保存されると並行して行ってもよい。
【0059】
ルールを分析する範囲、つまり、関連通報ログ31のデータの範囲は、保存されている件数とする。以下では予め決めてある障害の発生件数まで分析を行うことにして説明するが、分析する時点から一定の時間だけ過去に遡ったところまでの障害を対象にしてもよい。
【0060】
相関ルール分析部28は、関連通報ログ31に保存されている障害のうち分析する範囲のはじめの障害にポインタを設定し、分析する障害の総数N、障害種別の数を計数するカウンタをクリアしておく。ここでは、分析範囲の最も過去の障害から分析するものとする(ステップS21)。
【0061】
関連通報ログ31からポインタに指示された障害情報を取り出し、分析の総数を+1する。例えば、図2の障害2を指示しているものとする(ステップS22)。
【0062】
障害Ai(図2においては障害2)のデータを取り出し、障害種別の数aiを+1する。図2の障害2では、障害種別Aであるから、障害種別Aの数を計数するカウンタを+1することになる(ステップS23)。
【0063】
関連障害Bijのデータを取り出し、関連する障害種別の数bijを+1する。図2の障害2では、関連障害種別1は、障害種別Cであるから、発生障害種別Aに対する関連障害種別Cのカウンタを+1する(ステップS25)。
【0064】
図2の障害2では、関連障害は2まであるので(ステップS27−NO)、関連障害種別2についても計数する。関連障害種別2は、障害種別Bであるから、発生障害種別Aに対する関連障害種別Bのカウンタを+1する(ステップS25)。
【0065】
図2の障害2では、関連障害種別2までしか登録されていないので、障害2に対する処理は終わり、ポインタを次の障害(図2の障害3)に移す(ステップS27−YES)。
【0066】
次の障害(図2の障害3)は登録されているので(ステップS28−NO)、ステップS22から次の障害(図2の障害3)についても同様にカウントする。
【0067】
分析範囲の最後の障害(図2の障害4)まで処理を進めると(ステップS28−YES)、分析した障害の総数Nと障害Aiの発生数と障害Aiに対する関連障害Bijの発生数が計数されているので、それぞれの確信度とサポートを計算する。確信度は、障害Aiが発生した数aiのうち、障害Bijが発生した数bijの割合であり、bij/aiで求められる。サポートは、Ai⇒Bijを満たすデータ数bijの分析した障害の総数Nに対する割合であり、bij/Nで求められる。例えば、図2のように障害が発生した場合、障害C⇒障害Aの相関ルールを評価すると、確信度=1/2=50%、サポート=1/4=25%、となる。(ステップS29)
【0068】
相関ルール分析部28で計算した相関ルールは、図3に示されるような相関ルールテーブル32に格納される。格納された相関ルールは、時間Tによって関連があるとした障害を全て列挙しているため、偶発的な障害間を関連あるとしたものも含まれているため、相関ルールテーブル32内の確信度、サポートを参照して相関関係のあるものを選択し、相関ルールとする。相関ルールテーブル32内の確信度、サポートは相関ルールとして有効とするか否かを判定するときに使用されるため、以上のような手順以外で相関ルールを抽出する場合は、必要がないこともある。以上によって相関ルールが相関ルールテーブル32に登録されたことになる。
【0069】
分析した相関ルールに基づいて、定義テーブルを更新する動作について図7を参照して説明する。相関ルールテーブル32に登録されている相関ルールと通報定義テーブル34に基づいて、通報定義登録部29は、相関通報定義テーブル35を更新する。相関ルールテーブル32には、障害種別Aの障害の発生に前後して障害種別Bの障害が発生すると推測できるという形式でルールが登録されている。関連通報ログ31の保存方法と相関ルールの生成方法から、障害種別Bの障害の発生に前後して障害種別Aの障害が発生すると推測できるというルールも登録されている。よって、通報定義登録部29は、相関ルールに登録されているどちらかの障害について登録すればよいことになる。通報定義登録部29が相関ルールを登録する際に、相関通報定義テーブル35を予めクリアしておくと、相関ルールを抽出した期間の相関ルールに基づいて相関通報定義テーブル35ができる。クリアせずに登録すると、過去の相関ルールに新しい期間の相関ルールが追加されることになる。適用するシステムの運用状態に応じて選択するとよい。
【0070】
相関ルールを相関ルールテーブル32から取り出す。取り出した相関ルールは、障害種別A⇒障害種別Bであったとする。通報定義登録部29は、障害種別Aの登録状態によって障害種別Bを相関通報定義テーブル35に登録するか否かを判断することになる(ステップS31)。
【0071】
障害種別Aが、通報することになっている障害の障害種別を登録してある通報定義テーブル34に登録されているか判定する(ステップS32)。障害種別Aが通報定義テーブル34に登録されていなければ、障害種別Aの障害は、保守センタ14に通報しなくてもよい障害であり、その相関のある障害種別Bの障害も通報しなくてもよく、次の相関ルールの判定に進む(ステップS32−NO)。
【0072】
障害種別Aが通報定義テーブル34に登録されていると、障害種別Aの障害は、保守センタ14に通報すべき障害であり、その相関のある障害種別Bの障害も通報すべき障害と判断する(ステップS35−YES)。
【0073】
障害種別Aに相関のある障害種別Bを取り出す。障害種別Bの障害は、通報すべき障害であっても既に通報する障害として登録されていると登録する必要がないため、未登録であることを確認する(ステップS34)。
【0074】
まず、通報定義テーブル34に未登録であることを確認する。障害種別Bが通報定義テーブル34に登録されている場合、登録する必要がないので次の相関ルールの判定に進む(ステップS35−YES)。障害種別Bが通報定義テーブル34に登録されていない場合は、相関通報定義テーブル35の登録状態を確認する(ステップS35−NO)。
【0075】
障害種別Bが相関通報定義テーブル35に既に登録されていれば、登録する必要がないので次の相関ルールの判定に進む(ステップS36−YES)。障害種別Bが相関通報定義テーブル35に登録されていなければ(ステップS36−NO)、障害種別Bを相関通報定義テーブル35に登録する(ステップS38)。相関通報定義テーブル35に登録することで、障害種別Bの障害は、保守センタ14に通報されることになる。
【0076】
相関のある障害種別Aと障害種別Bはともに定義テーブルに登録されていないとならないが、本発明の方法では、障害種別A⇒障害種別Bのとき、障害種別B⇒障害種別Aとなるように構成されているので、障害種別Aと障害種別Bはともに定義テーブルに登録される(通報定義テーブル34、相関通報定義テーブル35のいずれかに登録される)。
【0077】
以上を相関ルールの終わりまで繰り返し(ステップS39−NO)、全ての相関ルールを判定し終われば相関ルールをすべて相関通報定義テーブル35に反映したことになる(ステップS39−YES)。このようにして相関通報定義テーブル35を更新する。
【0078】
このように監視マネージャ11の稼働にともなって更新されていく相関通報定義テーブル35と、固定的に規定されている通報定義テーブル34を参照して被監視装置12から入力する障害情報を選別(フィルタリング)して保守センタ14に通報する動作を、図8を参照して説明する。
【0079】
障害情報入力部21は、被監視装置12から障害情報を入力し、通報フィルタ部22に送る(ステップS41)。
【0080】
通報フィルタ部22は、入力した障害情報の障害種別が通報定義テーブル34に登録されているか判定する。通報定義テーブル34に登録されていれば、入力した障害情報を保守センタ14に通報するため、障害情報通報部24に送る(ステップS43−YES)。
【0081】
通報定義テーブル34に登録されていない障害は、相関通報フィルタ部23に送られる。相関通報フィルタ部23では、入力した障害情報の障害種別が相関通報定義テーブル35に登録されているか判定する。相関通報定義テーブル35に登録されていれば(ステップS43−YES)、相関通報定義テーブル35に登録されている障害種別の障害であることを示すフラグを付加する。フラグを付加された障害情報は、保守センタ14に通報するため、障害情報通報部24に送られる(ステップS48)。障害情報通報部24は、障害情報を保守センタ14に通報する(ステップS49)。
【0082】
相関通報定義テーブル35にも登録されていない障害種別の障害は、保守センタ14に通報する必要がないので破棄される(ステップS46−NO)。
【0083】
このようにして、通報すべき障害は、保守センタ14に通報され、通報する必要のない障害情報は、破棄されることになる。
【0084】
以上のように、本発明の監視マネージャによると自動的に障害の通報条件を設定し、かつ、その稼働とともに最適な通報条件に転化するフィルタ条件を設定できるため、適切な障害通報が保守センタに通報されるようになる。よって、保守センタの負荷を削減することができ、保守時間の短縮が可能となる。
【0085】
【発明の効果】
本発明によれば、被監視装置から収集される障害通報をフィルタ機能により保守センタに通報しなくてもよい軽微な障害通報を削除することができ、保守センタの負担を軽減する障害通報装置および障害通報方法を提供することができる。
【0086】
また、本発明によれば、システムごとに異なる被監視装置の障害を選択通報する条件を人手ではなく自動的に設定する障害通報装置および障害通報方法を提供することができる。
【0087】
さらに、本発明によれば、ミスしやすい人手による条件設定を排除することで被監視装置の障害を選択通報する条件をミスなく設定する障害通報装置および障害通報方法を提供することができる。
【0088】
また、本発明によれば、関連のある障害を通報することにより障害発生を予測したり、原因究明を行うことができ、保守対応の時間を短縮する障害通報装置および障害通報方法を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態に係る障害監視システムの構成、及び監視マネージャの構成を示すブロック図である。
【図2】 同関連通報ログの構成を示す図である。
【図3】 同相関ルールテーブルの構成を示す図である。
【図4】 同関連通報ログに障害情報が蓄積される状態を説明するための障害発生の時間関係などを示した図である。
【図5】 同関連通報ログに障害情報を蓄積する動作を示すフローチャートである。
【図6】 同相関ルール分析する動作を示すフローチャートである。
【図7】 同相関通報定義テーブルに登録する動作を示すフローチャートである。
【図8】 同通報動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
11 監視マネージャ
12 被監視装置
14 保守センタ
21 障害情報入力部
22 通報フィルタ部
23 相関通報フィルタ部
24 障害情報通報部
27 データ整形部
28 相関ルール分析部
29 通報定義登録部
31 関連通報ログ
32 相関ルールテーブル
34 通報定義テーブル
35 相関通報定義テーブル

Claims (14)

  1. 被監視装置が出力する障害情報を収集する入力部と、前記障害情報は前記被監視装置が検出した障害の種類を示す障害種別と前記障害を検出した時刻を示す発生時刻とを含み、
    前記被監視装置を監視する保守センタに通報すべき前記障害の前記障害種別を定義する定義テーブルと、
    前記入力部により収集された前記障害情報のうちの前記定義テーブルに定義された前記障害種別を備える通報障害情報を抽出するフィルタ部と、
    前記フィルタ部で抽出された前記通報障害情報を前記保守センタに通報する通報部と、
    前記入力部により収集された前記障害情報に基づいて、前記通報障害情報として通報される前記障害の前後の予め定められた時間内に発生する関連障害の前記障害種別を抽出し、抽出した前記障害種別に基づいて前記定義テーブルを自動的に更新する登録部と
    を具備する
    障害通報装置。
  2. 前記登録部は、
    前記障害情報を入力するごとに関連通報ログに格納するデータ整形部と、
    前記関連障害の関連障害種別を前記障害の前記障害種別に対応付けた相関ルールを前記関連通報ログから抽出し、抽出した結果を相関ルールテーブルに格納する相関ルール分析部と、
    前記定義テーブルと前記相関ルールテーブルとを参照して、前記関連障害の前記障害種別を前記定義テーブルに登録する通報定義登録部と
    を備える
    請求項1に記載の障害通報装置。
  3. 前記被監視装置に発生した第1障害の第1障害情報は、第1発生時刻と第1障害種別を含み、
    前記第1発生時刻の前後の予め定められた時間T以内に前記被監視装置に発生した第2障害の第2障害情報は、第2障害種別を含み、
    前記データ整形部は、第1障害種別と第1発生時刻と第2障害種別を対応付けて前記関連通報ログに格納する
    請求項2に記載の障害通報装置。
  4. 前記相関ルール分析部は、前記関連通報ログに格納される予め定められた数の前記障害情報から前記相関ルールを抽出する
    請求項2または請求項3に記載の障害通報装置。
  5. 前記相関ルール分析部は、前記関連通報ログに格納される前記障害情報のうち、前記相関ルールを抽出する時刻から予め定められた時間以内に発生した前記障害の前記障害情報から前記相関ルールを抽出する
    請求項2または請求項3に記載の障害通報装置。
  6. 前記定義テーブルは、
    前記通報障害情報の前記障害種別が予め登録されている通報定義テーブルと、
    前記通報定義登録部によって前記保守センタに通報すべき前記障害種別が登録される相関通報定義テーブルと
    を含み、
    前記フィルタ部は、
    前記通報定義テーブルに登録されている前記障害種別を含む前記障害情報を前記通報部から前記保守センタに通報させる通報フィルタ部と、
    前記相関通報定義テーブルに登録されている前記障害種別を含む前記障害情報を前記通報部から前記保守センタに通報させる相関通報フィルタ部と
    を備える
    請求項2から請求項5のいずれかに記載の障害通報装置。
  7. 前記通報部は、前記相関通報定義テーブルを参照して通報されたことを示すフラグが付加された前記障害情報を前記保守センタに通報する
    請求項6に記載の障害通報装置。
  8. 被監視装置が出力する障害情報を収集する入力ステップと、前記障害情報は前記被監視装置が検出した障害の種類を示す障害種別と前記障害を検出した時刻を示す発生時刻とを含み、
    収集された前記障害情報のうちの定義テーブルに定義された前記障害種別を備える通報障害情報を抽出するフィルタステップと、前記定義テーブルは前記被監視装置を監視する保守センタに通報すべき前記障害の前記障害種別を定義し、
    前記フィルタステップで抽出された前記通報障害情報を前記保守センタに通報する通報ステップと、
    前記入力ステップで収集される前記障害情報に基づいて、前記通報障害情報として通報される前記障害の前後の予め定められた時間内に発生する関連障害の前記障害種別を抽出し、抽出した前記障害種別に基づいて前記定義テーブルを自動的に更新する登録ステップと
    を具備する
    障害通報方法。
  9. 前記登録ステップは、
    前記障害情報を入力するごとに関連通報ログに格納するデータ整形ステップと、
    前記関連障害の関連障害種別を前記障害の前記障害種別に対応付けた相関ルールを前記関連通報ログから抽出し、抽出した結果を相関ルールテーブルに格納する相関ルール分析ステップと、
    前記定義テーブルと前記相関ルールテーブルとを参照して、前記関連障害の前記障害種別を前記定義テーブルに登録する通報定義登録ステップと
    を備える
    請求項8に記載の障害通報方法。
  10. 前記被監視装置に発生した第1障害の第1障害情報は、第1発生時刻と第1障害種別を含み、
    前記第1発生時刻の前後の予め定められた時間T以内に前記被監視装置に発生した第2障害の第2障害情報は、第2障害種別を含み、
    前記データ整形ステップは、第1障害種別と第1発生時刻と第2障害種別とを対応付けて前記関連通報ログに格納するステップを含む
    請求項9に記載の障害通報方法。
  11. 前記相関ルール分析ステップは、前記関連通報ログに格納される予め定められた数の前記障害情報から前記相関ルールを抽出するステップを含む
    請求項9または請求項10に記載の障害通報方法。
  12. 前記相関ルール分析ステップは、前記関連通報ログに格納される前記障害情報のうち、前記相関ルールを抽出する時刻から予め定められた時間以内に発生した前記障害の前記障害情報から前記相関ルールを抽出するステップを含む
    請求項9または請求項10に記載の障害通報方法。
  13. 前記定義テーブルは、
    前記保守センタに通報すべき前記障害種別が予め登録されている通報定義テーブルと、
    前記通報定義登録ステップによって前記保守センタに通報すべき前記障害種別が登録される相関通報定義テーブルと
    を含み、
    前記フィルタステップは、
    前記通報定義テーブルに登録されている前記障害種別の前記障害情報を前記通報ステップにより前記保守センタに通報させる通報フィルタステップと、
    前記相関通報定義テーブルに登録されている前記障害種別の前記障害情報を前記通報ステップにより前記保守センタに通報させる相関通報フィルタステップと
    を含む
    請求項9から請求項12のいずれかに記載の障害通報方法。
  14. 前記通報ステップは、前記相関通報定義テーブルを参照して通報されたことを示すフラグが付加された前記障害情報を前記保守センタに通報するステップを含む
    請求項13に記載の障害通報方法。
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