JP3902277B2 - 導管内を流れている液体の磁気処理方法。 - Google Patents

導管内を流れている液体の磁気処理方法。 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、導管内を流れている液体の磁気処理方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
液体に磁気を作用させると、その液体の化学的又は物理的性状が変化することは知られている。磁気処理された液体、例えば水は、輸送管、タンク、排水系統の機器などの内面にスケール(水あか、湯あか)を発生させないとか、付着したスケールを除去するとかの効用が挙げられている。これはスケールになり易い物質を溶解している液体に磁場を作用させると、液体の表面張力が低下し、また液体中溶解又は懸濁している物質のイオンの状態が変化するので、管内壁などへのスケール付着が防止されると説明されている。
【0003】
このような効果を達成する目的で各種の装置が考案されている。磁石を導管内に配置したもの、導管外に配置したもの、1個の磁石を用いるもの、複数の磁石を用いるもの、複数の磁石を導管に接する側の磁極が同じになるように配列したもの、複数の磁石を導管に接する側の磁極がN・S交互になるように配列したもの、複数の磁石を導管の円周方向に配列したもの、複数の磁石を導管の軸方向に配列したもの、磁石を横置きにしたもの、磁石を多段に重ねたもの、磁場と同時に電場をかけるようにしたもの、これらの組み合わせなどが挙げられている。
【0004】
磁石を導管内に配置すれば液体に強力な磁力を与えることが可能であるが、導管内部の流れ抵抗が大になり、また保守点検が面倒になる。磁石を導管外に配置する場合は導管内部の流れ抵抗に変化がなく、既設の配管に後から取りつけることが容易であると言う利点があるが、導管が太い場合には導管の中心部にまで強力な磁場を形成させることが困難なので、磁気処理が不十分になる。
【0005】
磁気処理による導管のスケール防止効果を高めるためには、導管内を流れている液体にできるだけ高い磁力を与えれば良く、そのためにはできるだけ強力な磁石を用いれば良いのは当然であるが、工業的に利用できる磁石の強度には限界がある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、同じ強さの磁石を使用した場合でも、より効率的に磁気を液体に作用させることができる、導管内を流れている液体の磁気処理方法を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかわる導管内を流れている液体の磁気処理方法は、液体が流れている導管の周りに、一対又は複数対の永久磁石を各永久磁石の同じ磁極が該導管に密接するように、かつ各一対の永久磁石が該導管を挟んで向き合うように配置するとともに同じ強さの磁石を使用してもより効率的に磁気を導管内の液体に作用させるためにさらに各永久磁石における導管に密接している磁極の反対側の磁極に鉄板を重ねて設置する、ことを特徴とする。
【0008】
【発明の実施の形態】
3対(6個)の永久磁石を使用した場合を添付図面により説明する。図1は導管の直径方向の断面図、図2は導管の長軸方向の断面図である。液体が流れている導管1の周りに、3対(6個)の永久磁石2A、2B、2C、2D、2E及び2Fを、各永久磁石の同じ磁極(図ではS極)が導管1に密接するように、かつ各一対(2Aと2Dの対、2Bと2Eの対、並びに2Cと2Fの対)の永久磁石が導管1を挟んで向き合うように配置し、更に各永久磁石における導管に密接している磁極の反対側の磁極(図ではN極)を鉄板3A、3B、3C、3D、3E及び3Fで覆う。各鉄板は、導管に密接している磁極の反対側の磁極(図ではN極)を完全にカバーできる大きさとする。図では隣接する3個の永久磁石用の鉄板3F、3A及び3Bが接合して一枚の鉄板、そして3C、3D及び3Eが接合して一枚の鉄板になるほどに大きくした場合を示している。図示のように、一枚の鉄板となった3F、3A及び3Bの両端4Fと4B、並びに一枚の鉄板となった3C、3D及び3Eの両端4Cと4Eを折り曲げて、4Bと4C、並びに4Eと4Fをそれぞれ機械的に結合できる形状にすることにより、6個の永久磁石を所定位置関係に保持し導管1の周りに固定するための支持部材としての役割を兼ねさせることができる。
【0009】
径の細い導管に対しては一対(2個)の永久磁石が導管1を挟んで向き合うように配置すれば良いが、導管の径が太い場合には4個、6個、8個、10個〜20個などの偶数の永久磁石を2個1対として、それぞれの対の2個の永久磁石が導管1を挟んで向き合うように配置する。4個の永久磁石を使用する場合は導管の周りに角度90度の間隔で配置するのが良い。6個の永久磁石を使用する場合は、図1に示すように、導管の周りに角度60度の間隔で配置するのが良い。以下同様である。磁石の磁極は、液体の種類に応じて、導管に接する側をS極としても良いし、N極としても良いが、一般的には導管に接する側をS極とする。磁極の反対側の磁極に重ねて設置する鉄板の表面積は磁極の表面積より大きい方が好ましい。
【0010】
以下本発明を実施例に基づいて具体的に説明するが、本発明は下記の実施例に限定されるものではない。
【0011】
【比較例1】
外径26mm、内径20mmの塩化ビニル製パイプに25℃の水道水を通しパイプ出口の水の表面張力を測定したところ81ダイン/cmであった。なお表面張力の測定は米国CSCサイエンティフィック社製CSC−デュヌーイ精密テンシオメーター:モデル#70535で行った。またパイプ出口の水のpHは7.13であった。pHの測定は東亜エレクトロニックス社製の携帯型pHメーター:モデルHM−14Pで行った。
【0012】
【比較例2】
比較例1で使用した外径26mm、内径20mmの塩化ビニル製パイプの周り(同じ円周上)に、長さ65mm、幅15mm、高さ36mmで65mm×15mmの面が磁極になっている永久磁石(長さ65mm、幅15mm、高さ12mmの永久磁石の3段重ね)6個を、図3に示すように、その長い面がパイプの長軸に平行になるように、そして各磁石のS極がパイプに密接するように、また一対の永久磁石がパイプを挟んで向き合うように60度の角度をおいて等間隔で配置した。この状態で塩化ビニル製パイプに25℃の水道水を比較例1と同じ流速で通しパイプ出口の水の表面張力を測定したところ79.3ダイン/cmであった。表面張力の低下率は2.1%であった。またパイプ出口の水のpHは7.07であった。
【0013】
【実施例1】
比較例2と同様に設置した6個の永久磁石のN極(パイプから遠い側)を、図1に示すように、永久磁石2AのN極は鉄板3A、永久磁石2BのN極は鉄板3B、永久磁石2CのN極は鉄板3C、永久磁石2DのN極は鉄板3D、永久磁石2EのN極は鉄板3E、永久磁石2FのN極は鉄板3Fで覆った。鉄板の厚さは2mm、幅は65mmで、鉄板3F、3A及び3B、並びに鉄板3C、3D及び3Eはそれぞれ一続きの鉄板を使用し、それぞれの鉄板を湾曲させて各々が導管1の外周のほぼ半ばを取り巻くように構成した。この状態で塩化ビニル製パイプに25℃の水道水を比較例1と同じ流速で通し、パイプ出口の水の表面張力を測定したところ78.0ダイン/cmであった。表面張力の低下率は3.7%であった。またパイプ出口の水のpHは6.96であった。
【0014】
【比較例3】
図4に示すように、3対(6個)の永久磁石を、パイプを挟んで向き合う一対(2個)の永久磁石のそれぞれ異なる極がパイプに密接するように配列した以外は実施例1と同様に磁石と鉄板を配置した。この状態でパイプに25℃の水道水を比較例1と同じ流速で通しパイプ出口の水の表面張力を測定したところ80.1ダイン/cmであった。表面張力の低下率は1.1%であった。またパイプ出口の水のpHは7.11であった。
【0015】
実施例1及び比較例1〜3の試験結果をまとめて表1に示す。
【0016】
【表1】
Figure 0003902277
【0017】
実施例及び比較例から明らかなように、液体が流れている導管の周りに、偶数個の永久磁石を、各永久磁石の同じ磁極が該導管に密接するように、かつ2個一対とした永久磁石が該導管を挟んで向き合うように配置することにより、導管内を流れる水道水の表面張力は低下する(比較例1対比較例2)が、更に各永久磁石における導管に密接している磁極の反対側の磁極に鉄板を重ねて設置すること(実施例1)により、導管内を流れる水道水の表面張力は一層低下する。これは各永久磁石における導管に密接している磁極の反対側の磁極(図ではN極)に重ねて設置した鉄板が永久磁石の磁束を遮断する効果を示し、その分だけ導管に密接している磁極(図ではS極)側の磁束が導管の中により深く到達し、反対側に設置されている永久磁石からの磁束と反発しあって横方向にも拡大して、液体に作用する領域が拡大するためである。またパイプを挟んで向き合う一対(2個)の永久磁石のそれぞれ異なる極がパイプに密接するように配列した場合(比較例3)は、実施例1の場合はもとより、比較例2に比べても、導管内を流れる水道水の表面張力の低下は劣る。
【0018】
【発明の効果】
同じ強度を有する磁石を使用した場合でも、導管内を流れている液体により強力な磁力を作用させることができ、液体の表面張力を一層低下させ、管内壁などへのスケール付着の防止効果を高める。液体のpHも低下するが、pHの低下は管の内壁の腐食を抑制する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に従って永久磁石及び鉄板を配置した導管の直径方向の断面図である。
【図2】本発明に従って永久磁石及び鉄板を配置した導管の軸方向の断面図である。
【図3】比較例2における永久磁石の設置方法を示す断面図である。
【図4】比較例3における永久磁石の設置方法を示す断面図である。
【符号の説明】
1 導管
2A 永久磁石
2B 永久磁石
2C 永久磁石
2D 永久磁石
2E 永久磁石
2F 永久磁石
3A 鉄板
3B 鉄板
3C 鉄板
3D 鉄板
3E 鉄板
3F 鉄板
4B 鉄板3Bの端部
4C 鉄板3Cの端部
4E 鉄板3Eの端部
4F 鉄板3Fの端部

Claims (1)

  1. 液体が流れている導管の周りに、一対又は複数対の永久磁石を各永久磁石の同じ磁極が該導管に密接するように、かつ各一対の永久磁石が該導管を挟んで向き合うように配置するとともに同じ強さの磁石を使用してもより効率的に磁気を導管内の液体に作用させるためにさらに各永久磁石における導管に密接している磁極の反対側の磁極に鉄板を重ねて設置する、ことを特徴とする導管内を流れている液体の磁気処理方法。
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