JP3901665B2 - 棺桶の冷却装置 - Google Patents
棺桶の冷却装置 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3901665B2 JP3901665B2 JP2003147579A JP2003147579A JP3901665B2 JP 3901665 B2 JP3901665 B2 JP 3901665B2 JP 2003147579 A JP2003147579 A JP 2003147579A JP 2003147579 A JP2003147579 A JP 2003147579A JP 3901665 B2 JP3901665 B2 JP 3901665B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- board
- refrigerant
- cooling device
- refrigerant pipe
- cooling
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、冷媒配管を樹脂で覆った棺桶の冷却装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、冷媒を通す冷媒配管を用いて様々な冷却対象物を冷却する冷却装置が知られている。
例えば、遺体を収納する棺桶内を冷却するために、冷却手段を設けた棺桶の蓋や、棺桶の側板や底板から冷風を供給して棺桶内を冷却する装置がある。例えば、特許文献1には、本体ケースに予め格納された冷凍機と、冷凍機より本体ケースの外部へ延びる変形自在な冷媒配管に予め一体に接続され、周囲温度を冷却する冷却ユニットを有し、冷却ユニットは棺桶の内部に着脱可能に取付けられている棺桶冷却装置が開示されている。
【0003】
また、特許文献2では、食材等を収納するための前面がガラス張りとなった陳列室の下面側に、圧縮機、凝縮器及び冷却器等からなる冷凍サイクルを設置する機械室が配置され、冷却器で冷却された空気を、陳列室に設けられた通路を通過させて、陳列室を冷却する冷蔵ショーケースが開示されている。
更に、冷却対象物に冷媒を通す冷媒配管を密着して巻き付け、冷却対象物を冷却する冷却装置として、例えば、特許文献3には、密閉形ユニットケースにコンデンサ群を組み込んだ電力制御回路用コンデンサユニットを冷却対象物とし、電力制御回路用コンデンサユニットに外部より冷媒液を流す冷媒通流管を密着して巻付け、電力制御回路用コンデンサユニットを冷却する電力制御回路用コンデンサユニットの冷却装置が開示されている。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−336312号公報
【特許文献2】
特開平11−63767号公報
【特許文献3】
特開平8−64459号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特許文献1〜3では、冷媒配管の周りは空気で覆われ、冷媒配管から冷却対象物までの熱伝達が悪く、冷却対象物が効率よく冷却されないという問題があった。しかも、冷媒配管に0℃よりも低い温度の冷媒を通過させた際には、冷媒配管の周囲に存在する空気中の水分が霜となって、冷媒配管の外側管面に氷の層を形成し、この氷の層によって冷媒配管の周囲の温度は、0℃、若しくは−2〜−5℃程度までしか下がらず、冷却対象物を−5℃よりも低い温度まで冷却できないという問題があった。
本発明はかかる事情に鑑みてなされたもので、冷媒配管を樹脂で覆い棺桶を効率よく冷却する棺桶の冷却装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的に沿う第1の発明に係る棺桶の冷却装置は、棺桶を載せ、該棺桶の底板から該棺桶を冷却する装置であって、
前記棺桶の底板に当接させる第1の面が平面状となった樹脂製のボードと、
前記ボード内に配置されて内部に冷媒を流す冷媒配管と、
前記冷媒配管に冷媒を送る冷媒冷却手段とを有し、
しかも、前記冷媒配管から前記棺桶の当接する第1の面への総合熱伝達率が、その裏面側の第2の面に対する総合熱伝達率より大きくなっている。
【0007】
これによって、周囲が樹脂で覆われた冷媒配管に0℃未満の冷媒を通した場合、冷媒配管の外側管面が空気中の水分と触れることがないので、外側管面は凍り付かず、ボードを0℃未満に冷却することができる。また、冷媒配管から棺桶の当接する第1の面への総合熱伝達率が、その裏面側の第2の面に対する総合熱伝達率より大きくなっているので、棺桶を効率よく冷却することができる。また、第1の面が平面となっているので、棺桶を、第1の面に当接し易くなる。
【0008】
ここで、熱伝達とは、熱伝導、熱の対流、及び熱放射による熱の伝達であり、本発明の場合には、熱はほとんどが熱伝導によって伝達される。第1の面への総合熱伝達率を、第2の面に対する総合熱伝達率より大きくするために、例えば、第1の面から冷媒配管までの距離を、第2の面から冷媒配管までの距離よりも小さくしたり、冷媒配管を基準として、第1の面側に熱伝導率の良好な物質を混入したり、また、第2の面側に熱伝導率の悪い物質を混入したりしてもよい。
また、ボードを構成する樹脂としては、例えば、ポリスチレン、ウレタン、及びシリコン等が用いられる。冷媒配管としては、熱伝達率のよい金属が好適に用いられる。
【0009】
【0010】
【0011】
第1の発明に係る棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管は、前記ボード内で前記第1の面側に近づけて配置してもよい。
これによって、冷媒配管から棺桶の当接する第1の面への総合熱伝達率を、その裏面側の第2の面に対する総合熱伝達率より大きくすることができ、棺桶を効率よく冷却することができる。
【0012】
第1の発明に係る棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管を基準として、前記ボードの前記第1の面側には、該ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の良好な物質が混入された熱伝導部を形成してもよい。
これによって、熱伝導が良好な熱伝導部が冷却され、その周りのボードが冷却され、ボードを介して、棺桶が効率よく冷却される。
ここで、熱伝導率の良好な物質としては、例えば、アルミニウム、鉄等の金属があり、これらの粉末、粒、線材及び板材が好適に用いられる。また、ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の良好な樹脂を用いてもよい。
【0013】
第1の発明に係る棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管を基準として、前記ボードの前記第2の面側には、(1)該ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質が混入された断熱部、(2)前記ボード内に気泡を含有させた断熱部、及び(3)前記ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質が混入された断熱部と前記ボード内に気泡を含有させた断熱部のいずれか1を設けてもよい。
【0014】
これによって、熱伝導率の悪い断熱部によって、棺桶と接しない第2の面側は冷却されず、第1の面を冷却することができる。
ここで、熱伝導率の悪い物質としては、例えば、レンガ、ガラス等があり、これらの粉末、粒、線材及び板材が好適に用いられる。また、樹脂中に気泡を形成させ、熱伝導率を低下させてもよく、また、内部に気泡を有する発泡ポリスチレン等を第2の面に取付けてもよい。
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
【0021】
【0022】
【0023】
【0024】
【0025】
【0026】
【0027】
【0028】
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【発明の実施の形態】
続いて、添付した図面を参照しつつ、本発明を具体化した実施の形態につき説明し、本発明の理解に供する。
ここで、図1は本発明の第1の実施の形態に係る棺桶の冷却装置の側断面図、図2は同冷却装置の冷媒配管を配置した樹脂製のボードの平断面図、図3、図4は第1の参考例に係る冷却装置の斜視図、図5は同冷却装置の平断面図、図6は同冷却装置の側断面図、図7は第2の参考例に係る冷却装置の説明図、図8は同冷却装置の要部断面図、図9は第3の 参考例に係る冷却装置の説明図である。
【0033】
図1及び図2を参照して、本発明の第1の実施の形態に係る棺桶の冷却装置10について説明する。
図1及び図2に示すように、冷却装置10は、冷却対象物である棺桶11を載せ、棺桶11の底板12から棺桶11を冷却する装置である。冷却装置10は、棺桶11を載せ、棺桶11の底板12が当接する第1の面13が平面状となり、棺桶11の底面12と実質的に同じ広さの樹脂製、例えば、ポリスチレンで形成されたボード14を有している。ボード14内には、内部に冷媒を流す冷媒配管15が配置されている。
【0034】
更に、冷媒配管15の両端部には、継ぎ手16、17が設けられ、継ぎ手16、17にそれぞれ取付けられたフレキシブルチューブ18、18aを介して、冷媒配管15に例えば、液体アンモニア、フレオンガス等の冷媒を送る冷媒冷却手段の一例である冷凍機19が接続されている。冷凍機19は、従来から知られている蒸発圧縮方式であり、冷凍機19内で冷却された冷媒を、フレキシブルチューブ18a、継ぎ手17、冷媒配管15、継ぎ手16、及びフレキシブルチューブ18を通しながら循環させている。なお、冷凍機は、冷媒を冷媒配管15内に循環させるものであればよい。
【0035】
図1に示すように、ボード14内の冷媒配管15は、第1の面13に近づけて配置されている。また、冷媒配管15を基準として、ボード14の第1の面13側には、ボード14を構成する樹脂よりも熱伝導率の良好な物質、例えば、アルミニウムの線材が混入され、熱伝導部20が形成されている。更に、ボード14の第1の面13側の裏面である第2の面21側には、ボード14を構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質、例えば、レンガの粒が混入され、断熱部22が形成されている。これらによって、冷媒配管15から棺桶11の底板12に当接する第1の面13への総合熱伝達率が、その裏面側の第2の面21に対する総合熱伝達率より大きくなっている。なお、ボード14の側面及び第2の面21に紙、布、及び板等を取付け、外観をよくしてもよい。
【0036】
次に、冷却装置10を使用した棺桶11の冷却方法について説明する。
図1に示すように、冷凍機19から送られる冷媒は、フレキシブルチューブ18、18a、継ぎ手16、17を介して、冷媒配管15に循環して供給され、熱伝導により、樹脂製のボード14が直接冷却される。更に、冷却されたボード14の熱伝導によって、棺桶11の底板12が冷却され、棺桶11内が冷却される。このように、ボード14内に空気層と接触しないように密着して冷媒配管15が設けられることにより、空気を媒介させることなく、冷却された冷媒配管15からボード14への熱伝導が行われるので、熱伝導の効率がよくなる。したがって、棺桶11内に収納された遺体を効率よく冷却することができる。
【0037】
更に、ボード14内の冷媒配管15は、第1の面13に近づけて配置されているので、冷媒配管15の熱は第1の面13に伝わりやすい。また、冷媒配管15を基準として、ボード14の第1の面13側には、ボード14を構成する樹脂よりも熱伝導率の良好なアルミニウムの線材が混入された熱伝導部20が設けられ、冷媒配管15の熱は熱伝導部20に伝わり易く、熱伝導部20が冷却されることにより、第1の面13は、更に冷却され易くなる。
【0038】
更に、ボード14の第1の面13の裏面である第2の面21側には、ボード14を構成する樹脂よりも熱伝導率の悪いレンガの粒が混入された断熱部22が設けられ、第2の面21側には、熱が伝わり難いので、第1の面13に熱が伝わり易くなる。このように、冷媒配管15から棺桶11の底板12に当接する第1の面13への総合熱伝達率が、その裏面側の第2の面21に対する総合熱伝達率より大きくなり、棺桶11の底板12を効率よく冷却することができる。
また、ボード14の第1の面13側には、第1の面13と棺桶11の底板12が凍り付いて分離できないときに、氷を解かすヒータを埋設してもよい。
【0039】
図3〜図6を参照して、第1の参考例に係る冷却装置30について説明する。なお、冷却装置10と同一の構成要素については同一の番号を付してその詳しい説明を省略する。
冷却装置30は、例えば、寿司店等のカウンターに備えられ、冷却対象物の一例である図示しない寿司や寿司ネタ等の生鮮食料品を陳列し、冷却する装置である。
【0040】
図3及び図4に示すように、冷却装置30は、生鮮食料品を載せる第1の面31を有し、平面視して前後方向(ここで、客のいる方を前方とする)が短く、左右方向に長く形成された樹脂製、例えば、ポリスチレン製のボード32を有している。また、冷却装置30は、ボード32を収納し、上方開放となった陳列棚本体33と、陳列棚本体33のボード32よりも上方部分には、生鮮食料品が見えるよう前面及び上面が一体的に形成されたガラス板34と、更に、生鮮食料品の出し入れ可能なガラス製の2つのスライド扉36、37が設けられた後面38と、陳列棚本体33と一体に形成された左右の側壁39、40とが設けられた陳列棚41を有している。
【0041】
図5に示すように、ボード32内には、内部に冷媒を流す冷媒配管42が配置されている。冷媒配管42の両端部は、ボード32の後面38側外部、つまり、陳列棚本体33にボード32を収納した際の後面38側に冷媒を供給するための継ぎ手43、44が設けられている。継ぎ手43、44は、ボード32を陳列棚本体33に収納した際に、陳列棚本体33から突出して配置されている。
図4に示すように、冷却装置30は、継ぎ手43、44にそれぞれ接続されたフレキシブルチューブ45、46を介して、冷媒を送る冷凍機19が接続されている。
【0042】
図6に示すように、冷媒配管42は、ボード32の上方、つまり、第1の面31に近づけて配置され、冷媒配管42から生鮮食料品の当接する第1の面31への総合熱伝達率が、その裏面側の第2の面47に対する総合熱伝達率より大きくなっている。更に、ボード32を陳列棚本体33に収納する際、第2の面47の下方、つまり、ボード32の下部に、断熱材の一例である板状に形成された発泡スチロール板48が配置され、ボード32下部の断熱性を高めている。
【0043】
次に、冷却装置30を使用した生鮮食料品の冷却方法について説明する。
冷凍機19から送られる冷媒は、フレキシブルチューブ45、46、継ぎ手43、44を介して、冷媒配管42に供給され循環して、直接の熱伝導により、樹脂製のボード32が冷却される。更に、冷却されたボード32の熱伝導によって、スライド扉36、37から陳列棚41内に入れられ、第1の面31に載せられた生鮮食料品を冷却することができる。
また、肉屋や魚屋等では、陳列棚本体の上部のガラス板や側壁を取り除き、肉や魚等の生鮮食料品をボードに載せ、生鮮食料品を陳列し、冷却すると共に、客が生鮮食料品を取れるようにすることもできる。
【0044】
図7及び図8を参照して、第2の参考例に係る冷却装置50について説明する。
図7に示すように、冷却装置50は、冷却対象物の一例である水の通る供給配管51と、供給配管51の周囲に螺旋状に巻き付けて設けられる冷媒の通る冷媒配管52と、供給配管52と冷媒配管52との隙間を充填し、かつ、供給配管51及び冷媒配管52を密着して覆う樹脂体53と、冷媒配管52に冷媒を送る図示しない冷媒冷却手段の一例である冷凍機とを有している。
【0045】
図8に示すように、、例えば、ポリスチレンで形成された樹脂体53は、冷媒配管52の外側に厚みを有して設けられ、更に、樹脂体53の供給配管51と冷媒配管52との間には、樹脂体53を構成する樹脂よりも熱伝導率の良好な物質、例えば、アルミニウム粉末が混入された熱伝導部54が形成され、樹脂体53の冷媒配管52から外側には、樹脂体53を構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質、例えばレンガの粒が混入された断熱部55が形成されている。これによって、樹脂体53の供給配管51と冷媒配管52との間の総合熱伝達率が、樹脂体53の冷媒配管52から外側の総合熱伝達率より大きくなっている。
【0046】
次に、冷却装置50を使用した水の冷却方法について説明する。
図7に示すように、水の通る供給配管51の周囲に設けられる冷媒配管52に冷凍機から図示しないフレキシブルチューブ及び継ぎ手を介して、冷媒を送り、供給配管51と冷媒配管52の間の隙間に充填された樹脂体53の熱伝導部54を介して、供給配管51内の水を冷却する。
冷却装置50は、供給配管51と冷媒配管52との間の総合熱伝達率が、樹脂体53の冷媒配管52から外側の総合熱伝達率より大きく形成されているので、水を効率よく冷却することができる。
【0047】
図9を参照して、第3の参考例に係る冷却装置60について説明する。
冷却装置60は、冷却対象物の一例であるコンデンサ61の周囲に設けられる冷媒配管62と、コンデンサ61と冷媒配管62との隙間を充填し、かつ、コンデンサ61及び冷媒配管62を密着して覆う樹脂体63と、冷媒配管62に冷媒を送る冷媒冷却手段の一例である図示しない冷凍機とを有している。
【0048】
また、樹脂体63は、冷媒配管62の外側に厚みを有して設けられている。これによって、樹脂体63のコンデンサ61と冷媒配管62との間の総合熱伝達率が、樹脂体63の冷媒配管62から外側の総合熱伝達率より大きくなっている。
冷凍機から図示しないフレキシブルチューブ及び継ぎ手を介して、冷媒配管62に冷媒を送り、コンデンサ61と冷媒配管62の間の隙間に充填された樹脂体63を介して、コンデンサ61を冷却する。
冷却装置60は、コンデンサ61と冷媒配管62との間の総合熱伝達率が樹脂体63の冷媒配管62から外側の総合熱伝達率より大きく形成されているので、コンデンサ61を効率よく冷却することができる。
【0049】
本発明は、前記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を変更しない範囲での変更は可能であり、例えば、前記したそれぞれの実施の形態や変形例の一部又は全部を組み合わせて本発明の棺桶の冷却装置を構成する場合も本発明の権利範囲に含まれる。
例えば、前記実施の形態の棺桶の冷却装置において、ボード及び樹脂体として、ポリスチレンを用いたが、この限りではない。また、熱伝導部として、アルミニウムを用いたが、用いる樹脂よりも熱伝導率の良好な物質を混入すればよい。更に、レンガの粒を樹脂に混合して、断熱部を形成したが、用いる樹脂よりも熱伝導率の悪い物質を樹脂に混入して断熱部を形成してもよく、また、樹脂に気泡を含有させて断熱部を形成しても良く、更には、樹脂に熱伝導率の悪い物質を混入すると共に、気泡を含有させて断熱部を形成してもよい。
【0050】
【発明の効果】
請求項1及びこれに従属する請求項2〜6記載の棺桶の冷却装置においては、棺桶に当接させる第1の面が平面状となった樹脂製のボードと、ボード内に配置されて内部に冷媒を流す冷媒配管と、冷媒配管に冷媒を送る冷媒冷却手段とを有し、しかも、冷媒配管から棺 桶の当接する第1の面への総合熱伝達率が、その裏面側の第2の面に対する総合熱伝達率より大きくなっているので、棺桶を効率よく冷却することができる。また、冷媒配管に0℃未満の冷媒を通した場合、冷媒配管の外側管面が空気中の水分と触れることがないので、外側管面は凍り付かず、ボードを0℃未満に冷却することができる。更に、第1の面が平面となっているので、棺桶を第1の面に当接し易い。
【0051】
【0052】
特に、請求項2記載の棺桶の冷却装置においては、冷媒配管は、ボード内で第1の面側に近づけて配置されているので、冷媒配管から棺桶の当接する第1の面への総合熱伝達率を、その裏面側の第2の面に対する総合熱伝達率より大きくすることができ、棺桶を効率よく冷却することができる。
請求項3記載の棺桶の冷却装置においては、冷媒配管を基準として、ボードの第1の面側には、ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の良好な物質が混入された熱伝導部が形成されているので、熱伝導が良好な熱伝導部が冷却され、その周りのボードが冷却され、ボードを介して、棺桶が効率よく冷却される。
【0053】
請求項4〜6記載の棺桶の冷却装置においては、冷媒配管を基準として、ボードの第2の面側には、(1)ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質が混入された断熱部、(2)ボード内に気泡を含有させた断熱部、及び(3)ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質が混入された断熱部とボード内に気泡を含有させた断熱部のそれぞれが設けられているので、熱伝導率の悪い断熱部によって、棺桶と接しない第2の面側は冷却されず、第1の面を冷却することができる。
【0054】
【0055】
【0056】
【0057】
【0058】
【0059】
【0060】
【0061】
【0062】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る棺桶の冷却装置の側断面図である。
【図2】同冷却装置の冷媒配管を配置した樹脂製のボードの平断面図である。
【図3】第1の参考例に係る冷却装置の正面側の斜視図である。
【図4】同冷却装置の背面側の斜視図である。
【図5】同冷却装置の平断面図である。
【図6】同冷却装置の側断面図である。
【図7】第2の参考例に係る冷却装置の説明図である。
【図8】同冷却装置の要部断面図である。
【図9】第3の参考例に係る冷却装置の説明図である。
【符号の説明】
10:棺桶の冷却装置、11:棺桶、12:底板、13:第1の面、14:ボード、15:冷媒配管、16、17:継ぎ手、18、18a:フレキシブルチューブ、19:冷凍機、20:熱伝導部、21:第2の面、22:断熱部、30:冷却装置、31:第1の面、32:ボード、33:陳列棚本体、34:ガラス板、36、37:スライド扉、38:後面、39、40:側壁、41:陳列棚、42:冷媒配管、43、44:継ぎ手、45、46:フレキシブルチューブ、47:第2の面、48:発泡スチロール板、50:冷却装置、51:供給配管、52:冷媒配管、53:樹脂体、54:熱伝導部、55:断熱部、60:冷却装置、61:コンデンサ、62:冷媒配管、63:樹脂体
Claims (7)
- 棺桶を載せ、該棺桶の底板から該棺桶を冷却する装置であって、
前記棺桶の底板に当接させる第1の面が平面状となった樹脂製のボードと、
前記ボード内に配置されて内部に冷媒を流す冷媒配管と、
前記冷媒配管に冷媒を送る冷媒冷却手段とを有し、
しかも、前記冷媒配管から前記棺桶の当接する第1の面への総合熱伝達率が、その裏面側の第2の面に対する総合熱伝達率より大きくなっていることを特徴とする棺桶の冷却装置。 - 請求項1記載の棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管は、前記ボード内で前記第1の面側に近づけて配置されていることを特徴とする棺桶の冷却装置。
- 請求項1及び2のいずれか1項に記載の棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管を基準として、前記ボードの前記第1の面側には、該ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の良好な物質が混入された熱伝導部が形成されていることを特徴とする棺桶の冷却装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管を基準として、前記ボードの前記第2の面側には、該ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質が混入された断熱部が設けられていることを特徴とする棺桶の冷却装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管を基準として、前記ボードの前記第2の面側には、前記ボード内に気泡を含有させた断熱部が設けられていることを特徴とする棺桶の冷却装置。
- 請求項1〜3のいずれか1項に記載の棺桶の冷却装置において、前記冷媒配管を基準として、前記ボードの前記第2の面側には、前記ボードを構成する樹脂よりも熱伝導率の悪い物質が混入された断熱部と前記ボード内に気泡を含有させた断熱部が設けられていることを特徴とする棺桶の冷却装置。
- 請求項1〜6のいずれか1項に記載の棺桶の冷却装置において、前記ボードの第1の面側には、前記第1の面と前記棺桶の底板が凍り付いて分離できないときに使用するヒータが設けられていることを特徴とする棺桶の冷却装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147579A JP3901665B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 棺桶の冷却装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003147579A JP3901665B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 棺桶の冷却装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004347296A JP2004347296A (ja) | 2004-12-09 |
JP3901665B2 true JP3901665B2 (ja) | 2007-04-04 |
Family
ID=33534067
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003147579A Expired - Fee Related JP3901665B2 (ja) | 2003-05-26 | 2003-05-26 | 棺桶の冷却装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3901665B2 (ja) |
-
2003
- 2003-05-26 JP JP2003147579A patent/JP3901665B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2004347296A (ja) | 2004-12-09 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6434961B2 (en) | Food preserving systems | |
US6032481A (en) | Thermoregulating container | |
US6038865A (en) | Temperature-controlled appliance | |
CA2608876C (en) | Portable temperature-controlled container | |
US5572872A (en) | Liquid cooling, storing and dispensing device | |
JP6107954B2 (ja) | 保冷庫 | |
TWI276404B (en) | Quick-freezing method and device for food with liquid surface contact | |
CN205470671U (zh) | 车载速冻运输箱 | |
JP2022051679A (ja) | 急速冷却器 | |
JP3901665B2 (ja) | 棺桶の冷却装置 | |
JP2020176790A (ja) | 保冷ボックスおよび食品配送用バイク | |
JP2017203585A (ja) | 保冷庫 | |
KR101903589B1 (ko) | 배낭식 보온 및 보냉 장치 | |
KR20040067647A (ko) | 열전모듈을 이용한 온도조절 챔버를 구비한 냉장고 | |
JPH11344277A (ja) | 保冷温容器 | |
JP7209147B2 (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2020008254A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP3973586B2 (ja) | 家庭用冷蔵庫 | |
JP3120285U (ja) | 保冷・保温容器 | |
US20240125654A1 (en) | Saute Stations with Cold Pack Thermal Storage and Insulated Temperature Sensors | |
JP2012017968A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2017203584A (ja) | 保冷庫 | |
JP2020008258A (ja) | 冷蔵庫 | |
JP2002282098A (ja) | 小型冷蔵ショーケース | |
JP2007085636A (ja) | 冷蔵庫 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20050708 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20060907 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20060919 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20061113 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20061219 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061226 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100112 Year of fee payment: 3 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110112 Year of fee payment: 4 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120112 Year of fee payment: 5 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130112 Year of fee payment: 6 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |