JP3900689B2 - 充電方法及び充電装置 - Google Patents
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Description
【発明が属する技術分野】
本発明は、リチウムイオン電池などの定電圧充電が必要な2次電池の充電方法及び充電装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、2次電池として特性の優れた電池として、リチウムイオン電池などの新規なものが各種開発されている。この場合、リチウムイオン電池、或いはリチウムイオン電池に準じた構成の2次電池の場合には、充電時に定電圧を印加して充電を行う定電圧充電を行う必要がある。
【0003】
この定電圧充電を効率良く行う充電処理として、本出願人は先に、電池の満充電電圧よりも若干高い電圧まで定電流充電を行い、その後に満充電電圧に相当する電圧で定電圧充電を行うものを提案した(特開平6−325794号公報)。図13は、その先に提案した充電処理でリチウムイオン電池の充電が行われる充電装置の構成を示す図である。ここでは、充電される2次電池であるリチウムイオン電池Bは、満充電時の電池電圧が4.2Vの特性のものを使用してある。充電装置の構成としては、商用交流電源などを変圧・整流して得られる直流低圧電源1を、入力端子1a,1bに供給する。この場合、入力端子1aが正極側の端子で、入力端子1bが負極側の端子である。入力端子1aに得られる電源は、定電流回路2に供給して、2次電池を充電するのに適した定電流出力を得る。
【0004】
この定電流回路2の出力は、定電圧回路3に供給して、4.2Vの一定電圧信号とする。また、定電圧回路3の入力側と出力側とを直接接続するスイッチ4が設けてあり、このスイッチ4が制御回路5により制御される。制御回路5は、この充電装置の充電動作を制御する回路で、スイッチ4をオン状態としたとき、定電流回路2の定電流出力が、直接2次電池Bの正極側に供給される。スイッチ4がオフ状態のときには、定電圧回路3の一定電圧出力が、2次電池Bの正極側に供給される。
【0005】
定電圧回路3の出力側と2次電池Bの正極側との間には、充電電流を検出する電流検出回路6が接続してある。また、2次電池Bの電池電圧を検出する電圧検出回路8が、2次電池Bと並列に接続してある。各検出回路6,8で検出した値は、制御部5で判断される。さらに、負極側の電源入力端子1bと、2次電池Bの負極側との間には、充電の開始,停止を制御する充電制御スイッチ7が接続してあり、このスイッチ7のオン・オフが制御部5により制御される構成としてある。
【0006】
図14は、このように構成される充電装置でリチウムイオン電池である2次電池Bが充電されるときの状態を示した特性図である。この図14において、Vは電池電圧を示し、Iは充電電流を示す。この充電装置での充電としては、スイッチ7をオン状態として充電を開始させると同時に、スイッチ4についてもオン状態として、定電流回路2の出力を直接2次電池Bに供給して、一定の充電電流Iaで充電を行う。ここでの2次電池Bの満充電時の電池電圧(4.2V)をVaとすると、本例の場合にはその満充電電圧Vaよりも若干高い電圧Vbを電圧検出回路8で検出するまで、一定の充電電流Iaで充電を行う。
【0007】
そして、電池電圧Vが電圧Vbになったことを、電圧検出回路8の検出出力から制御部5が判断したとき、スイッチ4をオフ状態として、満充電時の電池電圧Vaによる定電圧充電に切換える。この定電圧充電を行っているときには、電流検出回路6で検出される充電電流を制御部5が判断して、充電電流Iが満充電時の充電電流Ib以下になったとき(図14のタイミングta)、2次電池Bが満充電であると判断して、スイッチ7をオフ状態として、充電を停止させる。
【0008】
このように定電流充電時に電池の満充電時の電圧よりも若干高い電圧まで充電することで、効率良くリチウムイオン電池などの2次電池を充電することが出来る。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した充電処理を行う場合に、定電流充電から定電圧充電に切換えたときに、充電電流Iの変化が図14に実線で示すように徐々に充電電流値が低下するのが理想であるが、実際には図14に破線で示す充電電流I′のように、定電流充電から定電圧充電に切換えたタイミングtbの直後に、満充電時の充電電流Ibに相当する電流値まで急激に充電電流が低下して、その後徐々に充電電流値が高くなり、電池Bの充電量に対応して充電電流値が低下する特性を持つ2次電池が存在する。
【0010】
従って、このような特性の2次電池を充電する場合には、定電流充電で満充電電圧を越えた電圧Vbとなって、定電圧充電に切換えたタイミングtbの直後に発生する電流値の低下で、満充電時の充電電流Ib以下になったことが検出されて、この時点で充電が停止してしまい、満充電になる前に充電が停止してしまう問題があった。
【0011】
本発明はかかる点に鑑み、この種の特性の2次電池を充電する際に、満充電時の電池電圧を越えた所定電圧まで充電させて、満充電まで効率良く充電できるようにすることを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明は、2次電池を、その電池電圧が満充電電圧より高い所定の基準電圧になるまで定電流で充電した後、満充電電圧にほぼ等しい定電圧でさらに充電し、定電圧充電を開始してから所定時間毎の充電電流の変化量又は電池電圧の変化量を検出し、充電電流が減少した後、又は電池電圧が低下しなくなった後に、充電電流が所定の基準電流値以下になったことを検出したとき、2次電池が満充電又は満充電に近い状態であると判断するようにしたものである。
【0013】
かかる処理を行うことで、2次電池を定電流充電から定電圧充電の切換えた直後の充電電流の低下に対応した対処が行われ、満充電又は満充電に近い状態まで充電される。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の第1の実施の形態を、図1〜図3を参照して説明する。本実施の形態においては、定電圧での充電を必要とするリチウムイオン電池を使用した2次電池を充電する充電装置として構成してあり、その充電するリチウムイオン電池は、満充電時の電池電圧が4.2Vになるものを使用する。この満充電時の電池電圧をここでは基準電圧と称する。
【0015】
図1は本例の充電装置の構成を示すブロック図で、電源入力端子11a,11bには、電源回路11で商用交流電源などを変圧・整流した所定電圧の直流電源が供給される。この場合、入力端子11aは正極側の入力端子で、入力端子11bは負極側の電源入力端子である。入力端子11aに得られる電源は、定電流回路12に供給して、2次電池を充電するのに適した定電流出力を得る。この場合、定電流回路12の出力電圧は、最大で基準電圧(ここでは4.2V)よりも若干高い電圧、例えば少なくとも4.3V以上になるものを使用する。
【0016】
この定電流回路12の出力は、定電圧回路13に供給して、基準電圧(ここでは4.2V)の一定電圧信号とする。また、定電圧回路13の入力側と出力側とを直接接続するスイッチ14が設けてあり、このスイッチ14が制御回路15により制御される。制御回路15は、この充電装置の充電動作を制御する回路で、スイッチ14をオン状態としたとき、定電流回路12の定電流出力が、直接2次電池Bの正極側に供給される。スイッチ14がオフ状態のときには、定電圧回路13の一定電圧出力が、2次電池Bの正極側に供給される。なお、制御回路15には、予め設定された所定の時間(例えば5分〜30分程度の時間、ここでは10分とする)の計測を行うタイマ回路16が接続してある。
【0017】
定電圧回路13の出力側と2次電池Bの正極側との間には、充電電流を検出する電流検出回路17が接続してある。また、2次電池Bの電池電圧を検出する電圧検出回路19が、2次電池Bと並列に接続してある。各検出回路17,19で検出した値は、制御回路15で判断される。さらに、負極側の電源入力端子11bと、2次電池Bの負極側との間には、充電の開始,停止を制御する充電制御スイッチ18が接続してあり、このスイッチ18のオン・オフが制御回路15により制御される構成としてある。
【0018】
次に、この図1に示す構成で、制御回路15の制御により行われる充電処理を、図2のフローチャートを参照して説明する。まず、この充電装置に装着された2次電池(リチウムイオン電池)Bに対してスイッチ18をオン状態としてプリ充電などの処理を行って、充電が必要な状態であると判断したとき、本例の充電処理に移る。この充電処理としては、最初の状態ではスイッチ14をオン状態として、定電流回路12の出力を直接2次電池B側に供給して、充電電流I1 の定電流モードでの充電を行う(ステップ101)。この状態で、電圧検出回路19で検出した電池電圧を制御回路15が判断し(ステップ102)、その検出した電圧値が基準電圧(4.2V)に所定電圧ΔV(ここでは0.1V)加算した値(ここでは4.3V)以上であるか否か判断する(ステップ103)。ここで、この値以上であると判断するまで、ステップ101での定電流モードでの充電を継続して行う。
【0019】
そしてステップ103で、電池電圧が基準電圧に所定電圧ΔV加算した値(4.3V)以上であると判断したとき、制御回路15はスイッチ14をオフ状態として、定電圧回路13が出力する基準電圧(4.2V)による定電圧充電を行う(ステップ104)。この状態で、電流検出回路17で検出した充電電流を制御回路15が判断し(ステップ105)、その検出した電流値が満充電時の電流値I2 以下であるか否か判断する(ステップ106)。この満充電時の電流値I2 は、基準電圧で定電圧充電を行って、2次電池が満充電状態となった場合に発生する充電電流値であり、制御回路15にはその値が予め記憶させてある。但し本例の場合の電流値I2 は、基準電圧で定電圧充電を行って、2次電池が満充電状態となった場合に発生する充電電流値よりも若干高い電流値としてある。この満充電時の電流値I2 以下であることが検出されるまで、定電圧回路13により定電圧充電させた状態で、その電流値の検出処理を行う。
【0020】
そしてステップ106で、充電電流が満充電時の電流値I2 以下であることが検出されると、制御回路15は接続されたタイマ回路16を作動させて、設定された時間(ここでは10分)の計測を開始させる(ステップ107)。このタイマ動作が行われている間には、さらに電流検出回路17で検出した充電電流を制御回路15が判断し(ステップ108)、その検出した電流値が満充電時の電流値I2 以上であるか否か判断する(ステップ109)。ここで、満充電時の電流値I2 以上であると判断した場合には、タイマ回路16のタイマ動作を停止させて、ステップ108での電流値検出処理に戻る。
【0021】
ステップ109で判断した電流値が満充電時の電流値I2 以上でない場合(即ち満充電時の電流値I2 まで低下したことが検出された場合)には、タイマ回路16を再度作動させて、設定させた時間(ここでは10分)の計測を最初から開始させる(ステップ111)。ここで、このタイマ回路16で計測する時間が、設定された時間(10分)になったか否か判断し(ステップ112)、その時間が経過したとき、制御回路15はスイッチ18をオフ状態にして、2次電池Bへの充電を停止させる(ステップ113)。また、この充電装置に充電状態を表示するランプなどの告知手段(図示せず)が設けてある場合には、充電完了ランプの点灯などの満充電時の処理を行う(ステップ114)。
【0022】
図3は、この図2のフローチャートに示す処理で充電を行った場合の、電池電圧Vと充電電流Iの変化を示す図である。まず、ステップ101での定電流充電を開始させると、充電電流は電流値I1 で一定であり、2次電池Bが充電されて行くに従って電池電圧Vが徐々に上昇する。ここで、定電流充電に印加される電圧は、満充電時の電池電圧(基準電圧)よりも高い電圧に設定してあるので、電圧検出回路19で検出される電池電圧は基準電圧を越える。そして、基準電圧V1 に所定電圧ΔV(0.1V)加算した電圧V2 (4.3V)になったとき(タイミングT1 )、制御回路15の制御で基準電圧での定電圧充電に切換わる。この基準電圧の定電圧充電に切換わることで、電池電圧Vは基準電圧V1 になる。なお、充電モードが切換わったタイミングT1 から電池電圧Vが基準電圧V1 に安定するまでの時間は、例えば数分程度である。
【0023】
そして、充電電流Iについては、タイミングT1 の時点で急激に減少して、一時的に満充電時の電流値I2 以下になるが、本例の場合には一度満充電時の電流値I2 以下になった時点でタイマ回路を作動させて、所定時間内に充電電流が電流値I2 を越えたときには、一時的な電流の低下であると判断して、充電動作を停止させずに、再度電流値の判断処理を実行させる。その後、2次電池Bの充電量に対応した電流値の変化(即ち充電量の増加で電流値の減少)が発生するようになると、そのときには、電流値がI2 になることで(タイミングT2 )、タイマ回路を作動させて、所定時間T0 後のタイミングT3 に充電を停止させる処理が行われる。
【0024】
このように充電処理が行われることで、電池電圧が満充電時の電池電圧(基準電圧)よりも高い電圧まで定電流充電で充電されるようにしたことで、短い時間で効率良くリチウムイオン電池などの2次電池を充電することができる。ここで、定電流充電から定電圧充電に切換えて、その定電圧充電時に満充電と判断する処理を、充電電流から行うようにしたが、定電流充電から定電圧充電に切換えた直後に発生する充電電流の低下で充電を停止させずに、タイマ回路を作動させて、そのタイマ回路が作動している間に、充電電流が増加して再び満充電と判断される充電電流となったときに、充電を停止させる処理を行うことで、満充電状態まで正確に充電することができる。図3に示す例で充電を開始させてから、タイミングT3 で充電が停止するまでの充電時間は、例えば80分程度の時間である。
【0025】
なお、図2のフローチャートに示す処理では、ステップ109で満充電に相当する電流I2 を検出したとき、直ちに充電を停止させずに、タイマ回路16で10分などの所定時間が経過したとき、充電を停止させるようにしたのは、電流I2 の値として比較的検出し易い値にするためである。即ち、リチウムイオン電池などの2次電池においては、正確な電流値I2 は非常に小さな値であり、充電装置が備える比較的簡単な構成の電流検出回路では、検出精度が十分でない可能性があり、タイミングT3 での電流値を検出する代わりに、そのタイミングT3 より所定時間前のタイミングT2 での電流値を検出するようにして、検出される電流の値を高くして、検出精度が維持されるようにしてある。
【0026】
従って、正確な満充電時の電流値(タイミングT3 での電流値)の検出が可能であれば、その電流値をステップ109で検出した時点で直接充電動作を停止させても良い。
【0027】
また、この処理を行うためにステップ111で作動させるタイマと、満充電の誤検出を防止するためにステップ107で作動させるタイマとは、同じ時間を計測するタイマ回路を使用したが、それぞれの個別に時間を設定したタイマ回路を用意しても良い。但し、満充電の誤検出を防止するためにステップ107で作動させるタイマについては、それ程厳密な時間管理が必要なものではないので、本例のように共用化することは、充電装置の回路構成を簡単にする上で好ましい。
【0028】
次に、本発明の第2の実施の形態を、図4及び図5を参照して説明する。本実施の形態においても、定電圧での充電を必要とするリチウムイオン電池を使用した2次電池を充電する充電装置として構成してあり、その充電するリチウムイオン電池は、満充電時の電池電圧(基準電圧)が4.2Vになるものを使用する。
【0029】
充電装置の回路構成としては、上述した第1の実施の形態で図1を参照して説明した構成と同じであり、制御回路15での制御処理が第1の実施の形態とは異なる。
【0030】
以下、本実施の形態での充電処理を、図4のフローチャートを参照して説明する。まず、この充電装置に装着された2次電池(リチウムイオン電池)Bに対してスイッチ18をオン状態としてプリ充電などの処理を行って、充電が必要な状態であると判断したとき、本例の充電処理に移る。この充電処理としては、最初の状態ではスイッチ14をオン状態として、定電流回路12の出力を直接2次電池B側に供給して、充電電流I1 の定電流モードでの充電を行う(ステップ201)。この状態で、電圧検出回路19で検出した電池電圧を制御回路15が判断し(ステップ202)、その検出した電圧値が基準電圧(4.2V)に所定電圧ΔV(ここでは0.1V)加算した値(ここでは4.3V)以上であるか否か判断する(ステップ203)。ここで、この値以上であると判断するまで、ステップ201での定電流モードでの充電を継続して行う。
【0031】
そしてステップ203で、電池電圧が基準電圧に所定電圧ΔV加算した値(4.3V)以上であると判断したとき、制御回路15はスイッチ14をオフ状態として、定電圧回路13が出力する基準電圧(4.2V)による定電圧充電を行う(ステップ204)。この状態で、電流検出回路17で検出した充電電流の単位時間Δt毎の変化を制御回路15が判断し(ステップ205)、その検出した電流値の変化が、減少する方向であるか、上昇する方向であるか判断する(ステップ206)。なお、電流値を判断する時間間隔Δtは、例えば定電流充電から定電圧充電に切換わった直後に電流値が低下する時間よりも長い時間に設定する。ここで、上昇する方向であるとき、そのときの充電電流値は、充電量に対応した値ではないと判断して、ステップ204の定電圧充電を継続して行う。
【0032】
そして、ステップ206で電流値が減少していると判断したとき、電流検出回路17で検出した充電電流を制御回路15が判断し(ステップ207)、その検出した電流値が満充電時の電流値以下であるか否か判断する(ステップ208)。ここで、満充電時の電流値以下でないと判断した場合には、電流値検出処理を繰り返し行う。
【0033】
ステップ208で判断した電流値が満充電時の電流値以下である場合には、タイマ回路16を作動させて、設定させた時間(ここでは10分)の計測を開始させ(ステップ209)、このタイマ回路16で計測する時間が、設定された時間(10分)になったか否か判断し(ステップ210)、その時間が経過したとき、制御回路15はスイッチ18をオフ状態にして、2次電池Bへの充電を停止させる(ステップ211)。また、この充電装置に充電状態を表示するランプなどの告知手段(図示せず)が設けてある場合には、充電完了ランプの点灯などの満充電時の処理を行う(ステップ212)。なお、タイマ回路を設けない構成の場合には、ステップ208で判断した電流値が満充電時の電流値以下であるとき、破線で示すように、直ちにステップ211の充電停止処理に移る。
【0034】
図5は、この図4のフローチャートに示す処理で充電を行った場合の、電池電圧Vと充電電流Iの変化を示す図で、この図5の場合には、定電流充電から定電圧充電に切換わったタイミングt11から、充電を停止させるタイミングt14までを拡大して示してある。この場合の充電状態は、基本的には上述した第1の実施の形態の場合と同じである。ここで、定電流充電から定電圧充電に切換わったタイミングt11に充電電流値が低下してから、充電電流値が増加を続けるまでの時間は、数分から十数分程度の比較的長い時間であり、本実施の形態での処理では、検出した充電電流のステップ206での判断処理で、この充電電流値が増加から再び減少に変わるタイミングt12までの間には、充電動作を停止させないようにしてある。
【0035】
従って、本実施の形態の場合には、充電電流値の変化量の判断処理で、上述した第1の実施の形態の場合と同様に、短い時間で効率良くリチウムイオン電池などの2次電池を充電することができると共に、充電モードが切換わった直後に充電動作が停止せずに、満充電状態まで正確に充電することができる。
【0036】
次に、本発明の第3の実施の形態を、図6を参照して説明する。本実施の形態においても、定電圧での充電を必要とするリチウムイオン電池を使用した2次電池を充電する充電装置として構成してあり、その充電するリチウムイオン電池は、満充電時の電池電圧(基準電圧)が4.2Vになるものを使用する。
【0037】
充電装置の回路構成としては、上述した第1の実施の形態で図1を参照して説明した構成と同じであり、制御回路15での制御処理が第1,第2の実施の形態とは異なる。
【0038】
以下、本実施の形態での充電処理を、図6のフローチャートを参照して説明する。まず、この充電装置に装着された2次電池(リチウムイオン電池)Bに対してスイッチ18をオン状態としてプリ充電などの処理を行って、充電が必要な状態であると判断したとき、本例の充電処理に移る。この充電処理としては、最初の状態ではスイッチ14をオン状態として、定電流回路12の出力を直接2次電池B側に供給して、充電電流I1 の定電流モードでの充電を行う(ステップ301)。この状態で、電圧検出回路19で検出した電池電圧を制御回路15が判断し(ステップ302)、その検出した電圧値が基準電圧(4.2V)に所定電圧ΔV(ここでは0.1V)加算した値(ここでは4.3V)以上であるか否か判断する(ステップ303)。ここで、この値以上であると判断するまで、ステップ301での定電流モードでの充電を継続して行う。
【0039】
そしてステップ303で、電池電圧が基準電圧に所定電圧ΔV加算した値(4.3V)以上であると判断したとき、制御回路15はスイッチ14をオフ状態として、定電圧回路13が出力する基準電圧(4.2V)による定電圧充電を行う(ステップ304)。この状態で、電圧検出回路19で検出した電池電圧の単位時間Δt毎の変化を制御回路15が判断し(ステップ305)、その検出した電圧値の変化が、減少するか否か判断する(ステップ306)。ここで、減少していると判断したとき、充電モードが切換わった直後で安定してないと判断して、ステップ304の定電圧充電を継続して行う。
【0040】
そして、ステップ306で電圧値が減少しなくなったと判断したとき、電流検出回路17で検出した充電電流を制御回路15が判断し(ステップ307)、その検出した電流値が満充電時の電流値以下であるか否か判断する(ステップ308)。ここで、満充電時の電流値以下でないと判断した場合には、電流値検出処理を繰り返し行う。
【0041】
ステップ308で判断した電流値が満充電時の電流値以下である場合には、タイマ回路16を作動させて、設定させた時間(ここでは10分)の計測を開始させ(ステップ309)、このタイマ回路16で計測する時間が、設定された時間(10分)になったか否か判断し(ステップ310)、その時間が経過したとき、制御回路15はスイッチ18をオフ状態にして、2次電池Bへの充電を停止させる(ステップ311)。また、この充電装置に充電状態を表示するランプなどの告知手段(図示せず)が設けてある場合には、充電完了ランプの点灯などの満充電時の処理を行う(ステップ312)。なお、タイマ回路を設けない構成の場合には、ステップ308で判断した電流値が満充電時の電流値以下であるとき、直ちにステップ311の充電停止処理に移る。
【0042】
ここで、本実施の形態での処理で充電が行われる状態を、第2の実施の形態で説明した図5を再度参照して説明すると、電池電圧Vについては、タイミングt11で定電流充電から定電圧充電に切換わると、そのタイミングから電池電圧Vが基準電圧V1 に低下して安定するタイミングt15までには、数分から数十分かかる。このタイミングt15が経過することで、充電電流は満充電時の電流値より十分に高い電流値になり、そのタイミングt15以降で電流値の検出から、満充電の判断を行うようにしても、誤動作することなく、正確に満充電状態を検出できる。
【0043】
従って、本実施の形態の場合には、電池電圧値の変化量の判断処理で、上述した第1,第2の実施の形態の場合と同様に、短い時間で効率良くリチウムイオン電池などの2次電池を充電することができると共に、充電モードが切換わった直後に充電動作が停止せずに、満充電状態まで正確に充電することができる。
【0044】
次に、本発明の第4の実施の形態を、図7〜図9を参照して説明する。この図7〜図9において、上述した第1の実施の形態で説明した図1に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。本実施の形態においても、定電圧での充電を必要とするリチウムイオン電池を使用した2次電池を充電する充電装置として構成してあり、その充電するリチウムイオン電池は、満充電時の電池電圧(基準電圧)が4.2Vになるものを使用する。
【0045】
図7は本例の充電装置の構成を示すブロック図で、電源入力端子11a,11bには、電源回路11で商用交流電源などを変圧・整流した所定電圧の直流電源が供給される。入力端子11aに得られる電源は、定電流回路12に供給して、2次電池を充電するのに適した定電流出力を得る。この場合、定電流回路12の出力電圧は、最大で基準電圧(ここでは4.2V)よりも若干高い電圧、例えば少なくとも4.3V以上になるものを使用する。
【0046】
この定電流回路12の出力は、定電圧回路13に供給して、基準電圧(ここでは4.2V)の一定電圧信号とする。また、定電圧回路13の入力側と出力側とを直接接続するスイッチ14が設けてあり、このスイッチ14が制御回路20により制御される。制御回路20は、この充電装置の充電動作を制御する回路で、スイッチ14をオン状態としたとき、定電流回路12の定電流出力が、直接2次電池Bの正極側に供給される。スイッチ14がオフ状態のときには、定電圧回路13の一定電圧出力が、2次電池Bの正極側に供給される。
【0047】
定電圧回路13の出力側と2次電池Bの正極側との間には、充電電流を検出する電流検出回路17が接続してある。また、2次電池Bの電池電圧を検出する電圧検出回路19が、2次電池Bと並列に接続してある。各検出回路17,19で検出した値は、制御回路20で判断される。さらに、負極側の電源入力端子11bと、2次電池Bの負極側との間には、充電の開始,停止を制御する充電制御スイッチ18が接続してあり、このスイッチ18のオン・オフが制御回路20により制御される構成としてある。
【0048】
この図7に示す構成は、上述した第1の実施の形態で図1に示した構成と、制御回路が異なる構成としてあるものであり、本例の場合の制御回路20にはタイマ回路も設けてない。
【0049】
次に、この図7に示す構成で、制御回路20の制御により行われる充電処理を、図8のフローチャートを参照して説明する。まず、この充電装置に装着された2次電池(リチウムイオン電池)Bに対してスイッチ18をオン状態としてプリ充電などの処理を行って、充電が必要な状態であると判断したとき、本例の充電処理に移る。この充電処理としては、最初の状態ではスイッチ14をオン状態として、定電流回路12の出力を直接2次電池B側に供給して、充電電流I1 の定電流モードでの充電を行う(ステップ401)。この状態で、電圧検出回路19で検出した電池電圧を制御回路20が判断し(ステップ402)、その検出した電圧値が基準電圧(4.2V)に所定電圧ΔV(ここでは0.1V)加算した値(ここでは4.3V)以上であるか否か判断する(ステップ403)。ここで、この値以上であると判断するまで、ステップ401での定電流モードでの充電を継続して行う。
【0050】
そしてステップ403で、電池電圧が基準電圧に所定電圧ΔV加算した4.3V以上であると判断したとき、制御回路20はスイッチ14をオフ状態として、定電圧回路13が出力する基準電圧(4.2V)による定電圧充電を行う(ステップ404)。この状態で、電流検出回路17で検出した充電電流の単位時間Δt毎の変化を制御回路20が判断し(ステップ405)、その検出した電流値の変化量が所定値以下の小さな値であるか否か判断する(ステップ406)。ここで、電流値の変化量が所定値以下の小さな値でないと判断したときには、ステップ404での4.2Vでの定電圧充電を継続して行う。
【0051】
そしてステップ406で、電流値の変化量が所定値以下の小さな値であると判断されると、電流検出回路17が検出した充電電流を制御回路20が判断する(ステップ407)。ここで、その検出した電流値が所定の基準電流値以上であるか否か判断し(ステップ408)、基準電流値以上の電流値を判断したとき、ステップ401の定電流充電に戻る。そして、充電電流値が、充電モードを切換えた直後以外のタイミングで満充電時の電流値に相当する電流値以下を検出したとき、満充電であるとして充電を停止させる処理を行う(この充電停止処理はフローチャートでは省略してある)。
【0052】
図9は、この図8のフローチャートに示す処理で充電を行った場合の、電池電圧Vと充電電流Iの変化を示す図である。この特性図において、VH として示す区間は、定電流回路の出力により4.3Vまで充電される区間であり、VL として示す区間は、定電圧回路の出力により4.2Vの定電圧で充電される区間である。この例では、満充電となるまでに、定電流回路の出力により4.3Vまで充電される区間VH と、定電圧回路の出力により4.2Vの定電圧で充電される区間VL とが繰り返されて充電が行わる。電池電圧Vについては、この区間VH と区間VL の切換わりに連動して、4.3Vと4.2Vの間を変化する。
【0053】
そして充電電流Iについては、電池電圧が4.3Vになるまでは定電流I1 で充電され、タイミングt21で電池電圧が4.3Vになって、4.2Vの定電圧充電に切換わった直後には、充電電流Iが急激に低下するが、その後徐々に上昇して、設定された基準電流値を越える。この基準電流値を越えるタイミングt22になると、再び定電流回路の出力により4.3Vで充電され、充電電流が上昇する。
【0054】
そして、この充電電流が上昇すると共に電池電圧が4.3Vになった時点(タイミングt23)で、4.2Vの定電圧充電に切換わる。以下、タイミングt24,t26‥‥での4.2Vの定電圧充電への切換わりと、タイミングt25,t27‥‥での4.3Vまでの充電への切換わりとが、満充電になるまで繰り返される。
【0055】
このように充電モードを繰り返し変化させた場合にも、満充電まで良好に充電させることができる。この場合にも、充電モードの変化時点で充電が停止することがなく、満充電まで良好に充電することができる。
【0056】
次に、本発明の第5の実施の形態を、図10〜図12を参照して説明する。この図10〜図12において、上述した第1及び第5の実施の形態で説明した図1,図7に対応する部分には同一符号を付し、その詳細説明は省略する。本実施の形態においても、定電圧での充電を必要とするリチウムイオン電池を使用した2次電池を充電する充電装置として構成してあり、その充電するリチウムイオン電池は、満充電時の電池電圧(基準電圧)が4.2Vになるものを使用する。
【0057】
図10は本例の充電装置の構成を示すブロック図で、電源入力端子11a,11bには、電源回路11で商用交流電源などを変圧・整流した所定電圧の直流電源が供給される。入力端子11aに得られる電源は、定電流回路12に供給して、2次電池を充電するのに適した定電流出力を得る。この場合、定電流回路12の出力電圧は、最大で基準電圧(ここでは4.2V)よりも若干高い電圧、例えば少なくとも4.3V以上になるものを使用する。
【0058】
この定電流回路12の出力は、電流検出回路21を介して、切換スイッチ23の第1の固定接点23aに直接供給する。また、電流検出回路21を介して定電圧回路13に供給して、基準電圧(ここでは4.2V)の一定電圧信号とし、定電圧回路13の出力を、切換スイッチ23の第3の固定接点23cに供給する。また、切換スイッチ23の第2の固定接点23bは、無接続とする。
【0059】
ここで、切換スイッチ23は、この充電装置の充電動作を制御する制御回路22により切換えが制御される構成としてある。切換スイッチ23の可動接点に得られる信号は、2次電池Bの正極側に供給する。従って、例えば切換スイッチ23の可動接点が第1の固定接点23aと接続状態にあるとき、定電流回路12の出力が、直接2次電池Bに供給されて充電され、切換スイッチ23の可動接点が第2の固定接点23bと接続状態にあるとき、2次電池Bへの充電電流の供給はなく、切換スイッチ23の可動接点が第3の固定接点23cと接続状態にあるとき、定電圧回路13の出力が、2次電池Bに供給されて充電される。
【0060】
また、2次電池Bの電池電圧を検出する電圧検出回路19が、2次電池Bと並列に接続してあり、この電圧検出回路19で検出した電圧値及び上述した電流検出回路21で検出した充電電流値は、制御回路22で判断される。
【0061】
次に、この図10に示す構成で、制御回路22の制御により行われる充電処理を、図11のフローチャートを参照して説明する。まず、この充電装置に装着された2次電池(リチウムイオン電池)Bに対して処理のプリ充電などの処理を行って、充電が必要な状態であると判断したとき、本例の充電処理に移る。この充電処理としては、最初の状態では切換スイッチ23の可動接点を第1の固定接点23aと接続させて、定電流回路12の出力を直接2次電池B側に供給して、充電電流I1 の定電流モードでの充電を行う(ステップ501)。この状態で、電圧検出回路19で検出した電池電圧を制御回路22が判断し(ステップ502)、その検出した電圧値が基準電圧(4.2V)に所定電圧ΔV(ここでは0.1V)加算した値(ここでは4.3V)以上であるか否か判断する(ステップ503)。ここで、この値以上であると判断するまで、ステップ501での定電流モードでの充電を継続して行う。
【0062】
そしてステップ503で、電池電圧が基準電圧に所定電圧ΔV加算した4.3V以上であると判断したとき、制御回路22は切換スイッチ23の可動接点を第2の固定接点23bと接続させて、2次電池Bを充電電流が供給される回路から切り離し、充電動作を停止させる(ステップ504)。この状態で、制御回路22は電圧検出回路19で検出した電池電圧を単位時間Δt毎に判断して(ステップ505)、その検出した電圧値に変化があるか否か判断する(ステップ506)。ここで、変化がある場合には、電圧変化がなくなるまで待機し、電圧変化がなくなったと判断したとき、切換スイッチ23の可動接点を第3の固定接点23cと接続させて、定電圧回路13の出力を2次電池Bに供給して、4.2Vによる充電を開始させる(ステップ507)。
【0063】
この充電を開始させて、電流検出回路21で検出した電流値を制御回路22が判断して(ステップ508)、満充電時の充電電流に相当する電流値であるか否か判断する(ステップ509)。ここで、満充電時の充電電流越える電流値を検出したとき、ステップ501の定電流充電に戻る。そして、充電電流値が、満充電時の充電電流値以下であることを検出したとき、制御回路22に設けられたタイマ回路(図示せず)を作動させて、設定させた時間(例えば10分)の計測を開始させ(ステップ510)、このタイマ動作で計測する時間が、設定された時間になったか否か判断し(ステップ511)、その時間が経過したとき、制御回路22は切換スイッチ23の可動接点を第2の固定接点23bと接続させて、2次電池Bへの充電を停止させる(ステップ512)。また、この充電装置に充電状態を表示するランプなどの告知手段(図示せず)が設けてある場合には、充電完了ランプの点灯などの満充電時の処理を行う(ステップ513)。なお、タイマ回路を設けない構成の場合には、ステップ509で判断した電流値が満充電時の電流値以下であるとき、破線で示すように、直ちにステップ512の充電停止処理に移る。
【0064】
図12は、この図11のフローチャートに示す処理で充電を行った場合の、電池電圧Vと充電電流Iの変化を示す図である。この特性図において、VH として示す区間は、定電流回路の出力により4.3Vまで充電される区間であり、VL として示す区間は、定電圧回路の出力により4.2Vの定電圧で充電される区間であり、VOFF として示す区間は充電が一時的に停止している区間である。この例では、満充電となるまでに、定電流回路の出力により4.3Vまで充電される区間VH と、充電が一時的に停止する区間VOFF と、定電圧回路の出力により4.2Vの定電圧で充電される区間VL とが繰り返されて充電が行わる。電池電圧Vについては、この区間VH と区間VL の切換わりに連動して、4.3Vと4.2Vの間を変化する。即ち、区間VH の充電で、電池電圧が4.3Vまで上昇し、4.3Vになった時点で、充電が停止する区間VOFF となり、その充電停止で電池電圧が4.2Vまで低下すると、4.2Vでの定電圧充電が行われる区間VL になり、その区間VL で満充電時の電流値が検出されないと、4.3Vまでの区間VH の充電が行われ、満充電の電流値が検出されるまでこの処理が繰り返される。
【0065】
そして充電電流Iについては、区間VH の4.3Vまでの充電から区間VOFF での無充電状態への変化で、一時的に充電電流値が急激に低下するが、このときには充電動作が停止して、電池電圧が4.2Vに低下して安定してから、定電圧充電が開始されるので、電流値が一時的に低下しているときには、電流値の検出処理が行われない。従って、充電電圧のパルス状の変化で、満充電まで正確に充電させることができる。
【0066】
このように本実施の形態の場合にも、第4の実施の形態の場合と同様に、満充電まで良好に充電させることができる。この場合にも、充電モードの変化時点で充電が停止することがなく、満充電まで良好に充電することができる。
【0067】
なお、上述した各実施の形態においては、リチウムイオン電池を充電させる充電装置として説明したが、他の定電圧充電を必要とする2次電池を充電する充電装置及びその充電装置に適用される充電方法にも本発明の処理が適用できることは勿論である。
【0068】
また、上述した実施の形態で示した電圧値や時間などの数値は、一例を示したものであり、充電する電池の特性により適切な値は変化するものであり、上述した値に限定されるものではない。
【0069】
【発明の効果】
本発明の充電方法によると、2次電池を定電流充電から定電圧充電の切換えた直後の充電電流の低下に対応した対処が行われ、定電圧充電の切換えた直後の充電電流の低下により充電動作が停止することなく、満充電又は満充電に近い状態まで正確に充電され、2次電池を満充電時の電池電圧を越えた電圧まで充電させる処理により満充電まで効率良く充電させることができる。
【0071】
また、所定時間毎の充電電流の変化量を検出し、この充電電流が減少した後に、基準電流値以下であることの検出を行うことで、充電電流の変化量の検出処理で、定電圧充電への切換え直後の充電電流の低下に対処できる。
【0072】
また、所定時間毎の電池電圧の変化量を検出し、この電池電圧が低下しなくなった後に、基準電流値以下であることの検出を行うことで、電池電圧の検出処理で、定電圧充電への切換え直後の充電電流の低下に対処できる。
【0073】
本発明の充電装置によると、制御手段の制御で、2次電池を定電流充電から定電圧充電の切換えた直後の充電電流の低下に対応した対処が行われ、定電圧充電の切換えた直後の一時的な充電電流の低下により定電圧回路での充電が停止することなく、満充電又は満充電に近い状態まで正しく充電され、2次電池を満充電時の電池電圧を越えた電圧まで定電流回路を使用して充電させる場合に、正確に満充電まで充電させることができる。
【0075】
また、電流検出手段の検出に基づいて、所定時間毎の充電電流の変化量を検出し、この充電電流が減少したことを判断した後に、電流検出手段での検出から基準電流値以下であることの判断を行うことで、電流検出手段の検出値の変化量を監視する簡単な処理構成で、定電圧充電への切換え直後の充電電流の低下に対処できる。
【0076】
また、電圧検出手段の検出に基づいて、所定時間毎の電池電圧の変化量を検出し、この電池電圧が低下しなくなったことを判断した後に、電流検出手段での検出から基準電流値以下であることの判断を行うことで、電圧検出手段の検出値の変化量を監視する簡単な処理構成で、定電圧充電への切換え直後の充電電流の低下に対処できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による充電装置の例を示すブロック図である。
【図2】本発明の第1の実施の形態による充電処理例を示すフローチャートである。
【図3】本発明の第1の実施の形態による充電特性を示す特性図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態による充電処理例を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態による充電特性の要部を拡大して示す特性図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態による充電処理例を示すフローチャートである。
【図7】本発明の第4の実施の形態による充電装置の例を示すブロック図である。
【図8】本発明の第4の実施の形態による充電処理例を示すフローチャートである。
【図9】本発明の第4の実施の形態による充電特性を示す特性図である。
【図10】本発明の第5の実施の形態による充電装置の例を示すブロック図である。
【図11】本発明の第5の実施の形態による充電処理例を示すフローチャートである。
【図12】本発明の第5の実施の形態による充電特性を示す特性図である。
【図13】従来の充電装置の一例を示すブロック図である。
【図14】図13に示す充電装置での充電特性例を示す特性図である。
【符号の説明】
11…電源回路、12…定電流回路、13…定電圧回路、14…スイッチ、15…制御回路、16…タイマ回路、17…電流検出回路、18…充電制御スイッチ、19…電圧検出回路、20…制御回路、21…電流検出回路、22…制御回路、23…切換スイッチ
Claims (4)
- 2次電池を、その電池電圧が、満充電電圧より高い所定電圧になるまで定電流で充電した後、
上記2次電池を、上記満充電電圧にほぼ等しい定電圧でさらに充電し、
上記定電圧充電を開始してから所定時間毎の充電電流の変化量を検出し、この充電電流が減少した後に、充電電流が所定の基準電流値以下になったことを検出したとき、上記2次電池が満充電又は満充電に近い状態であると判断する
充電方法。 - 2次電池を、その電池電圧が、満充電電圧より高い所定電圧になるまで定電流で充電した後、
上記2次電池を、上記満充電電圧にほぼ等しい定電圧でさらに充電し、
上記定電圧充電を開始してから所定時間毎の電池電圧の変化量を検出し、この電池電圧が低下しなくなった後に、充電電流が所定の基準電流値以下になったことを検出したとき、上記2次電池が満充電又は満充電に近い状態であると判断する
充電方法。 - 定電流で充電する定電流回路と、
電池の満充電電圧で充電する定電圧回路と、
電池電圧を検出する電圧検出手段と、
充電電流を検出する電流検出手段と、
上記定電流回路で充電させた後、上記電圧検出手段で満充電電圧より高い所定電圧を検出したとき、上記定電圧回路での充電に切換える制御を行い、その定電圧充電開始後に上記電流検出手段の検出に基づいて、所定時間毎の充電電流の変化量を検出し、この充電電流が減少したことを判断した後に、上記電流検出手段が所定の基準電流値以下になったことを検出したとき、上記2次電池が満充電又は満充電に近い状態であると判断して充電停止処理を行う制御手段とを備えた充電装置。 - 定電流で充電する定電流回路と、
電池の満充電電圧で充電する定電圧回路と、
電池電圧を検出する電圧検出手段と、
充電電流を検出する電流検出手段と、
上記定電流回路で充電させた後、上記電圧検出手段で満充電電圧より高い所定電圧を検出したとき、上記定電圧回路での充電に切換える制御を行い、その定電圧充電開始後に上記電圧検出手段の検出に基づいて、所定時間毎の電池電圧の変化量を検出し、この電池電圧が低下しなくなったことを判断した後に、上記電流検出手段が所定の基準電流値以下になったことを検出したとき、上記2次電池が満充電又は満充電に近い状態であると判断して充電停止処理を行う制御手段とを備えた充電装置。
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