JP3900007B2 - 赤外線検知回路 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、赤外線を検知する存在検知型の赤外線検知回路に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の赤外線検知回路を図17に示す。この赤外線検知回路は、直流電源11の両端に基準抵抗Rref を介して直列接続された赤外線感応抵抗体Rtで赤外線を感知し、その感知出力が比較電圧13との差分を直流差動増幅器12で増幅した電圧を出力電圧Vout とするものである。
【0003】
赤外線感応抵抗体(以下、感応抵抗体と呼ぶ)Rtは、温度変化に応じて抵抗値が変化する例えばサーミスタなどの抵抗体である。代表的なサーミスタの温度変化に対する抵抗値変化(いわゆる温度特性)を図18に示す。ここで、上記感応抵抗体Rtとしては、熱容量が極力小さく、且つ熱抵抗が極力大きいものを用いることにより、わずかな輻射熱によっても、感応抵抗体Rt自体の温度が上昇し、抵抗値変化を起こすようにしてある。
【0004】
基準抵抗Rref は、上記感応抵抗体Rtと全く同一の抵抗値のものであり、且つ感応抵抗体Rtと全く同一の温度変化に対する抵抗変化率を有する抵抗体である。但し、外部からの輻射熱からは完全に遮断されている。つまりは、抵抗値や抵抗変化率に影響を与えない方法、あるいは空間的に絶縁する方法で、赤外線による輻射熱を遮断してある。従って、輻射熱が感応抵抗体Rtに入射されない場合は、たとえ周囲温度が変化しても、感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref による分圧電圧は一定となるようにしてある。
【0005】
比較電圧13は、直流電源11の電圧をEとすると、E/2に設定してある。なお、比較電圧13は、図21に示すように、直流電源11の電圧Eを抵抗Rd1,Rd2で分圧して得るようにしてもよい。
【0006】
上記赤外線検知回路では、感応抵抗体Rtの輻射熱による抵抗値変化がない場合には、感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref との抵抗値は等しく、感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref との分圧電圧(直流差動増幅器12の入力電圧Vin)が比較電圧13と一致するので、直流差動増幅器12の出力電圧Vout が0Vとなる。そして、感応抵抗体Rtの輻射熱による抵抗値変化があると、感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref とによる分圧電圧と比較電圧13の電圧E/2との差に応じた出力電圧Vout が直流差動増幅器12から出力される。即ち、周囲温度の変化は相殺され、輻射熱量に応じた値のみが直流差動増幅器12から出力される。
【0007】
ここで、直流差動増幅器12の利得をAとした場合、直流差動増幅器12の入力電圧Vinと出力電圧Vout は次式で表される。
【0008】
【数1】
【0009】
上記赤外線検知回路を人体検知装置に適用した場合を図19に示す。この人体検知装置では、レンズなどの適当な光学手段Lを用い、感応抵抗体Rtに赤外線を照射するようにし、直流差動増幅器12の出力電圧Vout を適当な基準電圧6と比較する比較器5を設け、基準電圧6の設定により決まるある一定レベル以上の輻射熱に対してハイ,ロー2値の出力(いわゆるオン,オフ出力)が得られる。
【0010】
赤外線輻射物体である人体Xが図19における(あ)→(い)→(う)というように移動した場合の上記人体検知装置の動作を図20に示す。ここで、人体Xが周囲温度よりΔT℃高い(ある場合は低い)エネルギを有するものとし、図19における(あ)→(い)→(う)というように検知視野(検知エリア)を通過したときの検知視野内における輻射エネルギの変化を図20(a)に示す。ここで、検知視野内に人体Xが存在しない場合は、検知視野内の温度と感応抵抗体Rt及び基準抵抗Rref の温度とは等しいとする。
【0011】
人体Xが上述のように移動した場合、図20(a)の検知視野内の輻射熱により同図(b)に示すように感応抵抗体Rtの抵抗値が変化する。この感応抵抗体Rtの抵抗値の変化に伴い直流差動増幅器12の入力電圧Vinが図20(c)に示すように変化する。ここで、図20(c)に示すように直流差動増幅器12の入力電圧Vinが基準電圧E/2に対してΔVinだけ高くなったとすると、直流差動増幅器12から同図(d)に示す出力電圧Vout が得られる。いま、比較器5の基準電圧6を図20(d)に示すように設定してある場合、比較器5の出力は同図(e)に示すようになる。
【0012】
このように、検知視野内に人体Xが存在することによって、感応抵抗体Rtの抵抗値が変化し、その抵抗値の変化を電圧値変化として直流増幅することにより、人体Xの存在を検知することができる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した赤外線検知回路では次のような問題がある。即ち、上記赤外線検知回路では、直流電源11の直流電圧を感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref との直列回路により分圧することにより直流差動増幅器12の入力電圧Vinを得ているため、感応抵抗体Rtの抵抗値変化と入力電圧Vinの変化とが比例せずに非線形となってしまう。具体的には、感応抵抗体Rtの微小な抵抗値変化ΔRtに対する入力電圧Vinの変化分ΔVinは次式で表される。
【0014】
【数2】
【0015】
すなわち、上式(2)に示すごとく、感応抵抗体Rtの抵抗値変化ΔRtと入力電圧Vinの変化分ΔVinとは比例せず、感応抵抗体Rtの抵抗値の変化幅によってΔRtに対する入力電圧変化率(ΔVin)が大きく変化することになる。
【0016】
例えば、周囲温度T1 においては感応抵抗体Rtの抵抗値と基準抵抗Rref の抵抗値とは等しい(Rt=Rref )が、そこに輻射熱が入射して感応抵抗体Rtの抵抗値がΔRtだけ変化したとすると、この場合の入力電圧Vinの変化分ΔVinは次式により表される。
【0017】
【数3】
【0018】
上記式(3)は、感応抵抗体Rtの抵抗値変化ΔRtと入力電圧Vinの変化分Vinとが比例すなわち線形の関係にあることを示している。しかし、この式(3)はΔRt1 が微小な場合に限って成立するものであり、感応抵抗体Rtの抵抗値が大きく変化した場合にはRt=Rref という関係が崩れるため、上記式(3)が成立せず、それぞれの感応抵抗体Rtの抵抗値において抵抗値変化ΔRtに対する入力電圧Vinの変化分Vinを計算しなければならない。
【0019】
つまり、仮に輻射熱により感応抵抗体Rtの抵抗値が、Rt=0.5×Rrefとなるまで変化したとすると、この感応抵抗体Rtの抵抗値におけるΔRtに対する入力電圧Vinの変化分ΔVinは、Rt=0.5×Rref を式(2)に代入して次式のように表される。
【0020】
【数4】
【0021】
ここで、感応抵抗体Rtの入射輻射熱に対する変化率が一定であるとすると、同一の微小輻射熱の変化に対する感応抵抗体Rtの抵抗値変化ΔRtは、ΔRt2 =0.5×ΔRt1 であるから、この場合の入力電圧Vinの変化分Vinは次式にて表される。
【0022】
【数5】
【0023】
つまり、上記式(4)と式(5)に示されたΔVin2 の差が非線形性を示している。したがって、従来回路においては、上記の非線形性を補正するための補正手段を設ける必要があり、そのためにコストアップになったり、あるいは充分な補正ができずに赤外線の輻射量に対する赤外線検知回路の出力(輻射温度計における温度計測値など)に誤差が生じてしまうという問題がある。
【0024】
本発明は上述の点に鑑みて為されたものであり、その目的は、安価で、高性能且つ高信頼性の赤外線検知回路を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
請求項1の発明は、上記目的を達成するために、赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体を帰還抵抗とするとともに上記基準抵抗を入力抵抗として直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する反転増幅手段と、上記直流電圧発生手段の直流電圧と反転増幅手段の出力電圧とを加算する加算手段とを備えて成ることを特徴とする。
【0026】
請求項2の発明は、上記目的を達成するために、赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体と基準抵抗との何れか一方を帰還抵抗とし他方を入力抵抗として直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する反転増幅手段と、上記直流電圧発生手段の直流電圧と反転増幅手段の出力電圧とを加算する加算手段と、上記赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないとき、上記加算手段の出力が生じないように加算手段の加算比率または反転増幅手段の利得を調節する調節手段を設けて成ることを特徴とする。
【0027】
請求項3の発明は、上記目的を達成するために、赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する第1の直流電圧発生手段と、この第1の直流電圧発生手段と絶対値が同一で極性が逆の直流電圧を出力する第2の直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体を帰還抵抗として第1の直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する第1の反転増幅手段と、上記基準抵抗を帰還抵抗として第2の直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する第2の反転増幅手段と、上記第1及び第2の反転増幅手段の出力電圧を加算する加算手段とを備えて成ることを特徴とする。
【0028】
請求項4の発明は、請求項3の発明において、上記赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないとき、上記加算手段の出力が生じないように加算手段の加算比率または第1及び第2の反転増幅手段のいずれかの利得または第1及び第2の直流電圧発生手段のいずれかの直流電圧を調節する調節手段を設けて成ることを特徴とする。
【0030】
【発明の実施の形態】
(実施形態1)
図1に本発明の第1の実施形態を示す。本実施形態の赤外線検知回路は、直流電源11の直流電圧を感応抵抗体Rtの赤外線の輻射熱による抵抗変化に応じて増幅度の変化する反転増幅器14によって反転増幅し、この反転増幅器14の出力電圧を直流電源11の直流電圧に加算して、感応抵抗体Rtの赤外線の輻射熱による抵抗変化に応じた直流電圧を得るものである。
【0031】
具体的には、図1に示すように、図21の従来例と同じく直流電源11を用いるとともに、反転増幅器14により直流電源11の直流電圧を反転増幅し、さらに、その反転増幅された直流電圧Vinと直流電源11の電源電圧とを加算直流増幅器15において加算し増幅する構成としてある。
【0032】
上記反転増幅器14は、基準抵抗Rref を入力抵抗とするとともに、感応抵抗体Rtを帰還抵抗として演算増幅器14aを用いて構成してある。この反転増幅器14では、感応抵抗体Rtが輻射熱を受けていないとき、感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref との抵抗値が等しいため、反転増幅器14の増幅度は−1となり、反転増幅器14からは直流電源11の直流電圧と絶対値が等しく極性が反転した直流電圧が出力される。このため、加算直流増幅器15にて直流電源11の直流電圧と反転増幅器14の出力電圧とを加算すると、互いに相殺され、加算直流増幅器15の出力は0Vとなる。
【0033】
逆に、感応抵抗体Rtが輻射熱を受けたときは、感応抵抗体Rtの抵抗値が変化し反転増幅器14の増幅度の絶対値が1からずれるため、反転増幅器14の出力電圧が変化し、これにより直流電源11の直流電圧とに差を生じる。したがって、このときには、加算直流増幅器15の出力として、感応抵抗体Rtが受けた輻射熱に応じた直流電圧出力Vout が得られる。
【0034】
すなわち、反転増幅器14の出力電圧として加算直流増幅器15に入力される電圧Vinと、加算直流増幅器15の出力電圧Vout との間には次式の関係がある。なお、Eは直流電源11の直流電圧、Aは加算直流増幅器15の増幅度である。
【0035】
【数6】
【0036】
よって、上記式(6)より、感応抵抗体Rtの抵抗値変化ΔRtに対する入力電圧Vinの変化分ΔVinは次式により求められる。
【0037】
【数7】
【0038】
上記式(8)より明らかなように、上述の構成によれば、抵抗値変化ΔRtと入力電圧Vinの変化分ΔVinとは、感応抵抗体Rtの抵抗値に依らず、常に線形関係(比例関係)を維持することができる。したがって、従来のように抵抗値変化ΔRtに対する入力電圧Vinの変化分ΔVinを線形とするための補正回路が不要となり、コストの削減を図ることができ、併せて赤外線検知回路全体の小型化も図れる。また、補正回路が必要でなくなることから、補正回路の精度に起因する誤差が生じなくなり、赤外線検知回路の全体の精度を向上させることができる。さらに、補正回路を備えた場合に上記誤差を回避して精度を確保するために、従来では補正回路の調整を行わなければならず、その調整に多大な時間と労力(調整のためのヒートアップ、エージングあるいは補正値の微調整等)を要していたのが、全て不要となり、この点においてもコストの削減を図ることができるという利点がある。ここで、上述のように反転増幅器14を用いることにより、赤外線検知回路の全体のインピーダンスを下げることができ、外来ノイズの影響を受けにくくできるという利点もある。
【0039】
なお、抵抗値変化ΔRtと入力電圧Vinの変化分ΔVinとが線形関係を維持することができるため、周囲温度との演算により、対象物の温度を非接触に測定することができる輻射温度計にこの赤外線検知回路を応用することができる。
【0040】
本実施形態の赤外線検知回路を用いて、輻射温度計を構成した場合を図2に示す。構成的には、上記実施形態1〜8に示した存在検知型の人体検知装置と同様に、レンズなどの適当な光学手段Lを用い、感応抵抗体Rtに赤外線を照射するようにし、演算増幅器15aにて構成される加算直流増幅器15から、赤外線の輻射量に応じた直流の出力電圧Vout が得られる。この出力電圧Vout と周囲温度とを演算することにより、測定対象の表面温度を非接触にて計測することができる。
【0041】
赤外線輻射物体である人体Xが図2における(あ)→(い)→(う)というように移動した場合の上記輻射温度計の動作を図3に示す。ここで、人体Xが図2における(あ)→(い)→(う)というように検知視野(検知エリア)を通過したときの検知視野内における輻射エネルギーの変化は図3(a)に示すようになる。従って、この人体Xの移動に伴う図3(a)の検知視野内の輻射熱により同図(b)に示すように感応抵抗体Rtの抵抗値が変化する。この感応抵抗体Rtの抵抗値の変化に伴い加算直流増幅器15の入力電圧Vinが図3(c)に示すように変化し、加算直流増幅器15から同図(d)に示す出力電圧Vout が得られる。この出力電圧Vout を他の適当な手段により得られた周囲温度に応じた出力との間で演算することにより、人体Xの表面温度を非接触で計測することができる。
【0042】
ただし、図2の場合には、加算直流増幅器15を演算増幅器15aから成る反転増幅器にて構成してあるため、出力電圧Vout の極性は図3(d)とは反対になる。
【0043】
(実施形態2)
図4に本発明の第2の実施形態を示す。本実施形態では、図1に示した上記第1の実施形態において、加算直流増幅器15を用いる代わりに、反転増幅器14の出力端と直流電源11の正極とを抵抗Rd1 ,Rd2 を介して接続し、直流増幅器16により直流増幅している点に特徴がある。すなわち、反転増幅器14の出力電圧を直流電源11の電源電圧Eとを抵抗Rd1 ,Rd2 により加算しており、これらの抵抗Rd1 ,Rd2 が加算手段となる。
【0044】
上述の赤外線検知回路の動作は、出力電圧Vout が低下(約半分)する以外は基本的に実施形態1のものと同一であり、説明は省略する。
【0045】
上述の構成によれば、加算直流増幅器15は必要でなく、通常の1入力の直流増幅器16を用いればよいから、コストの削減を図ることができる。
【0046】
(実施形態3)
図5に本発明の第3の実施形態を示す。本実施形態では、上記実施形態1の赤外線検知回路(図1参照)において、感応抵抗体Rtに赤外線が輻射されていないときにおける加算直流増幅器15の出力電圧Vout が0Vとなるように、加算直流増幅器15における加算比率を制御するフィードバック回路17を設けた点に特徴がある。
【0047】
上記フィードバック回路17は、加算直流増幅器15のオフセット電圧・電流の温度による変動および長期的なレンジにおける安定性、あるいは感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref の抵抗値の不安定性による問題を回避するように働く。即ち、このような目的で上記フィードバック回路17は使用されるので、フィードバック制御系における時定数は非常に大きな値(例えば、数時間)であればよい。
【0048】
なお、本実施形態の場合には、図示しないが実施形態2と同様に、感応抵抗体Rtに輻射熱が加わっているかどうかを検知する検知手段を備えている。この検知手段では、例えば加算直流増幅器15の出力電圧Vout の短期的な変動を測定して、感応抵抗体Rtに輻射熱が加わっているかどうかを検知するようにしてある。即ち、人体の移動であれば、0.1〜10Hzくらいの周波数成分の短期的な変動が測定されるので、その有無により感応抵抗体Rtに輻射熱が加わっているかどうかを検知することが可能である。
【0049】
但し、さらに確実に感応抵抗体Rtに輻射熱が加わっているかどうかを検知する場合には、感応抵抗体Rtの前に、光学的なシャッタなどの輻射熱遮蔽手段を配置し、必要に応じた時間間隔で輻射熱を遮断した状態で、上記フィードバック制御を行うことが望ましい。
【0050】
上述の構成とすれば、感応抵抗体Rtに入射される輻射エネルギーに応じた直流電圧出力Vout を得ることができるとともに、実施形態1の場合と同様に感応抵抗体Rtの抵抗値変化ΔRtと加算直流増幅器15の入力電圧Vinの変化分ΔVinとの線形性を常時維持することができる。しかも、加算直流増幅器15においては反転増幅器14からの入力電圧Vinと直流電源11からの直流電圧Eとが加算されるため、従来例のように直流差動増幅器を用いた場合に問題であったオフセット電圧、電流値の変動あるいは感応抵抗体Rtや基準抵抗Rref の抵抗値の不安定性に起因するドリフトによる直流的誤差の発生は全く起こらないことになる。すなわち、加算直流増幅器15においては上記のようなオフセット電圧や電流値変動あるいはドリフトが相殺され、出力には一切現れないからである。従って、従来のように入力オフセットに関して要求されていた非常に高精度な性能は不要であり、一般的に市販されている安価な演算増幅器を用いて加算直流増幅器15を構成しても、十分に安定した特性を得ることができる。
【0051】
また、上記直流的な誤差を回避するために、従来では直流差動増幅器12の温度上昇を抑えたり、温度勾配を無くしたりする構造的あるいは回路的な手段を講じる場合もあったが、本実施形態の場合には加算直流増幅器15に対してそのような手段を講じる必要が全くないという利点もある。さらに、従来では直流的精度を確保するための調整に多大な時間と労力とがかかっていたが、本実施形態では直流的な精度は要求されないので、調整作業も軽減できる利点もある。
【0052】
さらに、本実施形態では、フィードバック回路17によって赤外線による輻射熱が感応抵抗体Rtに加わっていないときに加算直流増幅器15の出力Vout を0となるようにしているため、この点でも直流的誤差が生じず、信頼性すなわち長期的安定性を向上させることができるという利点がある。
【0053】
それに加えて、本実施形態では、実施形態1と同様に抵抗値変化ΔRtと入力電圧Vinの変化分ΔVinとは、感応抵抗体Rtの抵抗値に依らず、常に線形関係(比例関係)を維持することができるから、従来のように抵抗値変化ΔRtに対する入力電圧Vinの変化分ΔVinを線形とするための補正回路が不要となり、コストの削減を図ることができ、併せて赤外線検知回路全体の小型化も図れる。また、補正回路が必要でなくなることから、補正回路の精度に起因する誤差が生じなくなり、赤外線検知回路の全体の精度を向上させることができる。さらに、補正回路を備えた場合に上記誤差を回避して精度を確保するために、従来では補正回路の調整を行わなければならず、その調整に多大な時間と労力(調整のためのヒートアップ、エージングあるいは補正値の微調整等)を要していたのが、全て不要となり、この点においてもコストの削減を図ることができるという利点がある。ここで、上述のように反転増幅器14を用いることにより、赤外線検知回路の全体のインピーダンスを下げることができ、外来ノイズの影響を受けにくくできるという利点もある。
【0054】
本実施形態の赤外線検知回路を用いて、存在検知型の人体検知装置を構成した場合を図6に示す。なお、構成的には実施形態1のものと同じく、レンズなどの適当な光学手段Lを用い、感応抵抗体Rtに赤外線を照射するようにし、加算直流増幅器15の出力電圧Vout を適当なしきい値と比較し、しきち値を越えるある一定レベル以上の輻射熱に対してハイ,ロー2値の出力(オン,オフ出力)が得られるようにしてある。さらに、図6においては、感応抵抗体Rtを反転増幅器14の入力抵抗、基準抵抗Rref を帰還抵抗としており、直流電源11からの直流電圧Eに対する加算直流増幅器15の入力抵抗Rd2 として電圧制御型抵抗を用い、この抵抗Rd2 の抵抗値をフィードバック回路17の出力で調節することで、感応抵抗体Rtに赤外線による輻射熱が加わっていないとき、加算直流増幅器15の出力電圧Vout を0Vに保つようにしてある。
【0055】
赤外線輻射物体である人体Xが図6における(あ)→(い)→(う)というように移動した場合の上記人体検知装置の動作を図7に示す。ここで、人体Xが図6における(あ)→(い)→(う)というように検知視野(検知エリア)を通過したときの検知視野内における輻射エネルギの変化は図7(a)に示すようになる。従って、この人体Xの移動に伴う図7(a)の検知視野内の輻射熱により同図(b)に示すように感応抵抗体Rtの抵抗値が変化する。この感応抵抗体Rtの抵抗値の変化に伴い加算直流増幅器15の入力電圧Vinが図7(c)に示すように変化し、加算直流増幅器15から同図(d)に示す直流の出力電圧Vout が得られる。この出力電圧Vout を比較器5の比較電圧6と比較することで、人体の有無が検知される。この人体検知装置の場合には、図6における(い)に示す状態に人体Xがたとえ長時間静止しても安定に検知することができる。
【0056】
なお、図8に示すように、直流電源11の正極と反転増幅器14の出力端とを入力抵抗Rd1 ,Rd2 を介して接続し、1入力の直流増幅器16の入力端に接続して実施形態2と同様に構成してもよい。
【0057】
(実施形態4)
図9に本発明の第4の実施形態を示す。本実施形態の赤外線検知回路は、直流電圧Eを発生する直流電源111 と、この直流電圧Eと絶対値が等しく逆極性の直流電圧E’(E’=−E)を発生する直流電源112 と、抵抗R1 を入力抵抗とし感応抵抗体Rtを帰還抵抗とする反転増幅器141 と、抵抗R2 を入力抵抗とし基準抵抗Rref を帰還抵抗とする反転増幅器142 と、2つの反転増幅器141 ,142 からの入力電圧Vin1 ,Vin2 を加算増幅する加算直流増幅器15とを備え、一方の反転増幅器141 に直流電源111 の直流電圧Eを入力し、他方の反転増幅器142 に直流電源112 の直流電圧E’を入力している。なお、各反転増幅器141 ,142 の入力抵抗R1 ,R2 の抵抗値は等しくしてある。
【0058】
2つの反転増幅器141 ,142 は、それぞれ同じ抵抗値の抵抗R1 ,R2 を入力抵抗とし、感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref とをそれぞれ帰還抵抗として演算増幅器14a1 ,14a2 を用いて構成してある。ここで、感応抵抗体Rtが輻射熱を受けていないとき、感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref との抵抗値が等しいため、反転増幅器141 ,142 の増幅度は−1となり、各反転増幅器141,142 から加算直流増幅器15に入力される入力電圧Vin1 ,Vin2 は絶対値が等しく逆極性となるから加算直流増幅器15の出力電圧Vout は0Vとなる。
【0059】
逆に、感応抵抗体Rtが輻射熱を受けたときは、感応抵抗体Rtの抵抗値が変化し反転増幅器141 の増幅度の絶対値が1からずれるため、2つの反転増幅器141 ,142 の増幅度の間に感応抵抗体Rtの抵抗値の変化に応じた差が生じる。すなわち、加算直流増幅器15の出力電圧Vout は、反転増幅器141 からの入力電圧Vin1 と、反転増幅器142 からの入力電圧Vin2 とにより、以下の式で表される。なお、Aは加算直流増幅器15の増幅度である。
【0060】
【数8】
【0061】
よって、上記式(9)より、感応抵抗体Rtの抵抗値変化ΔRtに対する入力電圧Vinの変化分ΔVinは次式により求められる。
【0062】
【数9】
【0063】
上記式(10)より明らかなように、上述の構成によれば、抵抗値変化ΔRtと入力電圧Vin1 の変化分ΔVin1 とは、感応抵抗体Rtの抵抗値に依らず、常に線形関係(比例関係)を維持することができる。したがって、線形に補正するための補正回路が不要となり、コストの削減を図ることができ、併せて赤外線検知回路全体の小型化も図れる。また、補正回路が必要でなくなることから、補正回路の精度に起因する誤差が生じなくなり、赤外線検知回路の全体の精度を向上させることができる。さらに、補正回路を備えた場合に上記誤差を回避して精度を確保するために、従来では補正回路の調整を行わなければならず、その調整に多大な時間と労力(調整のためのヒートアップ、エージングあるいは補正値の微調整等)を要していたのが、全て不要となり、この点においてもコストの削減を図ることができるという利点がある。ここで、上述のように反転増幅器141 ,142 を用いることにより、赤外線検知回路の全体のインピーダンスを下げることができ、外来ノイズの影響を受けにくくできるという利点もある。
【0064】
なお、抵抗値変化ΔRtと入力電圧Vin1 の変化分ΔVin1 とが線形関係を維持することができるため、周囲温度との演算により、対象物の温度を非接触に測定することができる輻射温度計にこの赤外線検知回路を応用することができる。
【0065】
本実施形態の赤外線検知回路を用いて、存在検知型の人体検知装置を構成した場合を図10に示す。図11は図10の(あ)→(い)→(う)と人体Xが移動したときの動作を示す。図10における(い)の位置に人体Xが存在する場合、上述したように感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref との抵抗値のバランスが崩れ、同図(c)に示すように反転増幅器141 ,142 からの加算直流増幅器15への入力電圧Vin1 ,Vin2 間に差が生じ、この差に応じて加算直流増幅器15から入射した赤外線の輻射量に比例した直流電圧出力Vout が得られる。この出力電圧Vout を比較器5の比較電圧6と比較することで、人体の有無が検知される。この人体検知装置の場合には、図10における(い)に示す状態に人体Xがたとえ長時間静止しても安定に検知することができる。ただし、図10の場合には、加算直流増幅器15を演算増幅器15aから成る反転増幅器にて構成してあるため、出力電圧Vout の極性は図11(d)とは反対になる。
【0066】
なお、図12に示すように、反転増幅器141 ,142 の出力端を抵抗Rd1,Rd2 を介して接続し、1入力の直流増幅器16の入力端に接続して実施形態2と同様に構成してもよい。
【0067】
(実施形態5)
図13に本発明の第5の実施形態を示す。本実施形態の赤外線検知回路においては、実施形態4の赤外線検知回路において、実施形態3で説明したと同様の働きをするフィードバック回路17を設けた点に特徴がある。即ち、本実施形態のフィードバック回路17では、感応抵抗体Rtに赤外線が輻射されてないときにおける加算直流増幅器15の出力Vout が0となるように、直流電源112 の直流電圧E’を制御するようにしてある。これにより、長期的なレンジにおける直流電源111 ,112 の不安定性や感応抵抗体Rtと基準抵抗Rref の抵抗値の不安定性による問題を回避する。
【0068】
図14は本発明の赤外線検知回路を用いた人体検知装置を示し、その動作を図15に示す。なお、図14の人体検知装置では、反転増幅器142 の出力端に接続された加算直流増幅器15の入力抵抗Rd2 に電圧制御型抵抗を用い、フィードバック回路17で直流電源112 の電圧を制御することに代え、フィードバック回路17の出力で上記抵抗Rd2 の抵抗値を調節することで、感応抵抗体Rtに赤外線による輻射熱が加わっていないとき、加算直流増幅器15の出力電圧Vout を0Vに保つようにしてある。
【0069】
なお、図16に示すように、反転増幅器141 ,142 の出力端を抵抗Rd1,Rd2 を介して接続し、1入力の直流増幅器16の入力端に接続して実施形態2と同様に構成してもよい。また、フィードバック回路17で直流電源112 の電圧や入力抵抗Rdを制御することに代え、基準抵抗Rref として電圧制御型抵抗を用い、この基準抵抗Rref の抵抗値をフィードバック回路17の出力で調節するようにしてもよい。
【0073】
【発明の効果】
請求項1の発明は、赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体を帰還抵抗とするとともに上記基準抵抗を入力抵抗として直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する反転増幅手段と、上記直流電圧発生手段の直流電圧と反転増幅手段の出力電圧とを加算する加算手段とを備えたものであり、赤外線の輻射熱による赤外線感応抵抗体の抵抗値変化に対する反転増幅手段の出力電圧変化が赤外線感応抵抗体に依存しないようにすることができ、これにより、赤外線感応抵抗体の抵抗値変化と加算手段から出力される赤外線検知出力とが比例することになり、両者の非線形性を補正するために従来必要であった補正回路を不要とすることができ、赤外線検知回路の高精度化が図れるとともに安価に構成することを可能とし、且つ小型化が図れる。さらに、補正回路が不要となることで、補正回路による調整作業が要らなくなって調整時間や調整作業にかかる時間や労力を不要とし、この点においてもコストの削減を図ることができる。
【0074】
請求項2の発明は、赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体と基準抵抗との何れか一方を帰還抵抗とし他方を入力抵抗として直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する反転増幅手段と、上記直流電圧発生手段の直流電圧と反転増幅手段の出力電圧とを加算する加算手段と、上記赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないとき、上記加算手段の出力が生じないように加算手段の加算比率または反転増幅手段の利得を調節する調節手段を設けたものであり、直流電圧発生手段の直流電圧と、赤外線の輻射熱に応じて変化する反転増幅手段の出力電圧とを加算手段にて加算することにより、加算手段を構成する直流増幅器の直流的な誤差の影響を相殺して加算手段の出力に一切現れないようにするので、赤外線検知回路を安価に構成することができ、また、加算手段を構成する直流増幅器の直流的な誤差の影響が加算手段の出力に一切現れないことにより、高性能且つ高信頼性を確保することができる。さらに、経年変化で赤外線感応抵抗体及び基準抵抗の抵抗値が変化することにより、赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないとき、加算手段の出力が生じることを、調節手段により回避するができ、このため長期使用時の動作の安定性及び信頼性を確保することができる。なお、赤外線感応抵抗体を帰還抵抗とし基準抵抗を入力抵抗とすれば、請求項1の発明と同様に赤外線の輻射熱による赤外線感応抵抗体の抵抗値変化に対する反転増幅手段の出力電圧変化が赤外線感応抵抗体に依存しなくなり、赤外線感応抵抗体の抵抗値変化と加算手段から出力される赤外線検知出力とが比例し、両者の非線形性を補正するために従来必要であった補正回路を不要とすることが可能になり、赤外線検知回路の高精度化が図れるとともに安価に構成することができ、且つ小型化が図れ、さらに、補正回路が不要となることで、補正回路による調整作業が要らなくなって調整時間や調整作業にかかる時間や労力を不要とし、この点においてもコストの削減を図ることができる。一方、赤外線感応抵抗体を反転増幅手段の入力抵抗とし基準抵抗を帰還抵抗とすれば、赤外線感知回路の全体のインピーダンスを低下させることができ、外来ノイズの影響を受けにくくすることができる。
【0075】
請求項3の発明は、赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する第1の直流電圧発生手段と、この第1の直流電圧発生手段と絶対値が同一で極性が逆の直流電圧を出力する第2の直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体を帰還抵抗として第1の直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する第1の反転増幅手段と、上記基準抵抗を帰還抵抗として第2の直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する第2の反転増幅手段と、上記第1及び第2の反転増幅手段の出力電圧を加算する加算手段とを備えたものであり、赤外線の輻射熱による赤外線感応抵抗体の抵抗値変化に対する反転増幅手段の出力電圧変化が赤外線感応抵抗体に依存しないようにすることができるので、赤外線感応抵抗体の抵抗値変化と加算手段から出力される赤外線検知出力とが比例することになり、両者の非線形性を補正するために従来必要であった補正回路を不要とすることができ、赤外線検知回路の高精度化が図れるとともに安価に構成することができ、且つ小型化が図れる。さらに、補正回路が不要となることで、補正回路による調整作業が要らなくなって調整時間や調整作業にかかる時間や労力を不要とし、この点においてもコストの削減を図ることができる。なお、赤外線感応抵抗体及び基準抵抗をそれぞれ第1及び第2の反転増幅手段の帰還抵抗としているため、赤外線感知回路の全体のインピーダンスを低下させることができ、外来ノイズの影響を受けにくくすることができる。
【0076】
請求項4の発明は、上記赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないとき、上記加算手段の出力が生じないように加算手段の加算比率または第1及び第2の反転増幅手段のいずれかの利得または第1及び第2の直流電圧発生手段のいずれかの直流電圧を調節する調節手段を設けてあるので、経年変化による赤外線感応抵抗体や基準抵抗の抵抗値の変化などにより、赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないときに加算手段の出力が生じることを調節手段により回避でき、このため長期使用時の動作の安定性及び信頼性を確保することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1の実施形態の回路図である。
【図2】 同上を輻射温度計に用いた場合の回路図である。
【図3】 同上の輻射温度計の動作説明図である。
【図4】 第2の実施形態の回路図である。
【図5】 第3の実施形態の回路図である。
【図6】 同上を人体検知装置に用いた場合の回路図である。
【図7】 同上の人体検知装置の動作説明図である。
【図8】 同上の人体検知装置の一部構成を異ならせた場合の回路図である。
【図9】 第4の実施形態の回路図である。
【図10】 同上を人体検知装置に用いた場合の回路図である。
【図11】 同上の人体検知装置の動作説明図である。
【図12】 同上の人体検知装置の一部構成を異ならせた場合の回路図である。
【図13】 第5の実施形態の回路図である。
【図14】 同上を人体検知装置に用いた場合の回路図である。
【図15】 同上の人体検知装置の動作説明図である。
【図16】 同上の人体検知装置の一部構成を異ならせた場合の回路図である。
【図17】 従来例の回路図である。
【図18】 赤外線感応抵抗体としてのサーミスタの温度特性図である。
【図19】 従来例を人体検知装置に用いた場合の回路図である。
【図20】 同上の人体検知装置の動作説明図である。
【図21】 従来例の一部構成を異ならせた場合の回路図である。
【符号の説明】
11 直流電源
14 反転増幅器
15 加算直流増幅器
Claims (4)
- 赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体を帰還抵抗とするとともに上記基準抵抗を入力抵抗として直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する反転増幅手段と、上記直流電圧発生手段の直流電圧と反転増幅手段の出力電圧とを加算する加算手段とを備えて成ることを特徴とする赤外線検知回路。
- 赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体と基準抵抗との何れか一方を帰還抵抗とし他方を入力抵抗として直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する反転増幅手段と、上記直流電圧発生手段の直流電圧と反転増幅手段の出力電圧とを加算する加算手段と、上記赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないとき、上記加算手段の出力が生じないように加算手段の加算比率または反転増幅手段の利得を調節する調節手段を設けて成ることを特徴とする赤外線検知回路。
- 赤外線による輻射熱を受ける赤外線感応抵抗体と、この赤外線感応抵抗体と同一の抵抗値であり且つ同一の温度に対する抵抗値変化を示し赤外線による輻射熱を受けない基準抵抗と、直流電圧を出力する第1の直流電圧発生手段と、この第1の直流電圧発生手段と絶対値が同一で極性が逆の直流電圧を出力する第2の直流電圧発生手段と、上記赤外線感応抵抗体を帰還抵抗として第1の直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する第1の反転増幅手段と、上記基準抵抗を帰還抵抗として第2の直流電圧発生手段の直流電圧を反転増幅する第2の反転増幅手段と、上記第1及び第2の反転増幅手段の出力電圧を加算する加算手段とを備えて成ることを特徴とする赤外線検知回路。
- 上記赤外線感応抵抗体が赤外線による輻射熱を受けていないとき、上記加算手段の出力が生じないように加算手段の加算比率または第1及び第2の反転増幅手段のいずれかの利得または第1及び第2の直流電圧発生手段のいずれかの直流電圧を調節する調節手段を設けて成ることを特徴とする請求項3記載の赤外線検知回路。
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