JP3898928B2 - 超音波内視鏡 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、超音波プローブと光学観察用の対物光学系とが挿入部の先端に併設された超音波内視鏡に関する。
【0002】
【従来の技術】
超音波内視鏡においては、超音波プローブに入出力される信号を伝送するための信号伝送部材を挿入部内に挿通配置する必要があり、近年は、湾曲部内における信号伝送部材としていわゆるフレキシブル基板が用いられている。
【0003】
しかし、そのような超音波内視鏡においては、挿入部が屈曲することによりフレキシブル基板を長手方向(挿入部の軸線方向)に伸縮させようとする力が作用する。
【0004】
その結果、フレキシブル基板が圧縮力によって波打った状態と真っ直ぐに伸ばされた状態を繰り返すことになって、フレキシブル基板に施されている配線が断線してしまう故障が発生する場合があった。
【0005】
そこで本件発明者は、フレキシブル基板と同程度の幅の電気絶縁性の可撓性シートをフレキシブル基板と密着する状態に重ね合わせて補強する発明をして、先に特許出願してある(特願2000−353743)。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上述のようにフレキシブル基板に可撓性シートを密着する状態に重ね合わせて配置すると、フレキシブル基板と可撓性シートとが貼り付いた状態になることにより剛性が増大して曲がり難くなってしまうので、フレキシブル基板が折れ曲がって配線の断線へと不具合が進む現象が発生してしまう場合がある。
【0007】
そのような現象を防止するためにフレキシブル基板と可撓性シートとの密着面に減摩剤等を塗布する方法が考えられるが、均一な塗布作業が難しくて、品質的に大きなばらつきが発生しがちである。
【0008】
そこで本発明は、超音波プローブに入出力される信号を伝送するためのフレキシブル基板に施されている配線が、断線し難くて耐久性が優れ、しかも品質的に安定した超音波内視鏡を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成するため、本発明の超音波内視鏡は、挿入部の先端に、超音波信号を発受信するための超音波プローブと光学観察を行うための対物光学系とが配置され、超音波プローブに入出力される信号を挿入部内において伝送するための信号伝送部材としてフレキシブル基板が用いられた超音波内視鏡であって、フレキシブル基板と同程度の幅の電気絶縁性の可撓性シートがフレキシブル基板と密着する状態に重ね合わせて配置されたものにおいて、可撓性シートとフレキシブル基板との接触面のうち、少なくとも可撓性シート側の面を梨地状に形成したものである。
【0010】
なお、フレキシブル基板と可撓性シートとが重ね合わされた状態で、その外面に可撓性のある熱収縮チューブが密着して収縮被覆されていてもよく、可撓性シートとフレキシブル基板との接触面のうち、フレキシブル基板側の面も梨地状に形成されていてもよい。
【0011】
【発明の実施の形態】
図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図3は超音波内視鏡を示しており、体腔内に挿入される可撓管部1の先端に遠隔操作によって屈曲する湾曲部2が連結されて、その湾曲部2の先端に連結された先端部本体3に筒状の超音波プローブ4が取り付けられている。
【0012】
先端部本体3には、その他にも、光学観察のための対物光学系及び光学観察像を撮像するための固体撮像素子や、光学観察範囲を照明するためのライトガイドファイババンドルの射出端等が内蔵されている。
【0013】
可撓管部1の基端に連結された操作部5には、湾曲部2を屈曲操作するための湾曲操作ノブ6等が配置されている。湾曲部2は、上下左右四方向に屈曲自在であり、図3には、上方向に途中まで屈曲した状態が二点鎖線で図示されている。
【0014】
可撓管部1内と湾曲部2内の全長にわたって、処置具を挿通するための処置具挿通チャンネル10が挿通配置されており、処置具挿通チャンネル10への処置具類の挿入口7が、操作部5の下端部に斜め上方に向けて突出配置されている。
【0015】
操作部5に連結された第1の連結可撓管8の先端には、図示されていないビデオプロセッサに接続されるビデオ信号コネクタ部81とライトガイドコネクタ部82とが並んで設けられ、第2の連結可撓管9の先端には、図示されていない超音波信号処理装置に接続される超音波信号コネクタ部91が設けられている。
【0016】
図4は挿入部の先端部分を示しており、先端部本体3の先端面に配置された観察窓11から前方が光学観察される。超音波プローブ4は、脱気水等によって膨らませられるバルーン12によって囲まれていて、軸線周りに放射状に超音波を発受信して超音波断層像を得ることができる。
【0017】
図5は、超音波プローブ4の軸線と垂直な断面における断面図であり、軸線周りの例えば270°(上方向を中心に左右135°ずつ)の範囲に超音波信号が発受信(電子走査)され、軸線に対して垂直方向にラジアル走査が行われる。
【0018】
この超音波プローブ4の後端部には、超音波プローブ4に入出力される信号を伝送するための配線が施されたフレキシブル基板が接続されていて、図6に示されるように、先端部本体3から後方に向かってフレキシブル基板40が延出している。
【0019】
フレキシブル基板40は、超音波プローブ4との接続部付近では幅の広い一枚の基板であって、それより後方の湾曲部2内に位置する部分では例えば並列に四等分に分割されている。
【0020】
湾曲部2内で分割されて並列に配置されたフレキシブル基板40は、各々が異なる長さに形成されているが、一番短いフレキシブル基板40でも湾曲部2内を通過して可撓管部1内に到る長さに設定されていて、可撓管部1内に挿通配置された信号ケーブルの複数の信号線51と接続されている。
【0021】
図7は湾曲部2内の透視図、図8は湾曲部2の軸線に垂直な断面(図6におけるVIII−VIII断面)における断面図である。湾曲部2の上下左右位置の内周面に90°間隔で配置されたワイヤガイド21には、操作ワイヤ20が軸線方向に進退自在に挿通配置されていて、湾曲部2は、操作部5側から牽引された操作ワイヤ20の位置する方向に屈曲する。
【0022】
湾曲部2の内部空間には、前述のフレキシブル基板40と処置具挿通チャンネル10の他にも、内視鏡観察像の撮像信号等を伝送するためのビデオ用信号ケーブル14、照明光を伝送するライトガイドファイババンドル15、バルーン12への脱気水注排水チューブ17等の各種内蔵物が挿通配置されている。
【0023】
フレキシブル基板40は、図2にも示されるように、同程度の幅の電気絶縁性の可撓性シート44と密着する状態に重ね合わされていて、その外側から図8に示されるように可撓性のある熱収縮チューブ41により密着して収縮被覆されて、全体として四つに分割された配置になっている。
【0024】
熱収縮チューブ41としては、例えばポリエステル系、ポリエチレン系、フッ素樹脂系又はシリコン系等の合成樹脂チューブが用いられ、フレキシブル基板40に緩く被せられてから加熱されてフレキシブル基板40の外周面に密着している。
【0025】
可撓性シート44は、例えばポリエステル系、ポリエチレン系又はフッ素樹脂系等のシートによりフレキシブル基板40とほぼ同程度の幅に形成されていて、フレキシブル基板40のほぼ全長にわたって密着配置されている。
【0026】
そして、可撓性シート44のフレキシブル基板40に対する接触面44aは、その部分を拡大して図示する図1に示されるように、全面が微細な凹凸のいわゆる梨地状に形成されている。
【0027】
その結果、フレキシブル基板40と可撓性シート44との間の摩擦抵抗が著しく低下して、両者が相対的に摺動することができるので、フレキシブル基板40に密着して可撓性シート44が配置されていても剛体化されず、フレキシブル基板40が折れ曲がり難い。
【0028】
なお、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、例えばフレキシブル基板40に対する可撓性シート44の接触面44aだけでなく、可撓性シート44に対するフレキシブル基板40側の接触面を梨地状にしてもよい。
【0029】
また、一枚の可撓性シート44を二枚のフレキシブル基板40でサンドイッチ状に挟んだ配置にする等、フレキシブル基板40と可撓性シート44の配置は多様な態様をとることができる。
【0030】
【発明の効果】
本発明によれば、フレキシブル基板と同程度の幅の電気絶縁性の可撓性シートがフレキシブル基板と密着する状態に重ね合わせて配置されたものにおいて、フレキシブル基板に対する可撓性シートの接触面を梨地状に形成したことにより、フレキシブル基板に対して可撓性シートが貼り付かず両者が相対的に摺動することができるので、可撓性シートが配置されていてもフレキシブル基板が折れ曲がり難く、フレキシブル基板上の配線が断線し難くて耐久性が優れており、しかも減摩剤を塗布するような工程を必要としないので安定した品質を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例のフレキシブル基板と可撓性シートに熱収縮チューブが被覆された部分の拡大断面図である。
【図2】本発明の実施例のフレキシブル基板と可撓性シートを略示する部分斜視図である。
【図3】本発明の実施例の超音波内視鏡の全体側面図である。
【図4】本発明の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の側面図である。
【図5】本発明の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の略示正面断面図である。
【図6】本発明の実施例の超音波内視鏡の挿入部の外皮類を取り除いた状態で示す側面略示図である。
【図7】本発明の実施例の超音波内視鏡の挿入部の先端部分の略示透視図である。
【図8】本発明の実施例の超音波内視鏡の図6におけるVIII−VIII断面図である。
【符号の説明】
1 可撓管部
2 湾曲部
3 先端部本体
4 超音波プローブ
40 フレキシブル基板
41 熱収縮チューブ
44 可撓性シート
44a 接触面
Claims (2)
- 挿入部の先端に、超音波信号を発受信するための超音波プローブと光学観察を行うための対物光学系とが配置され、上記超音波プローブに入出力される信号を上記挿入部内において伝送するための信号伝送部材としてフレキシブル基板が用いられた超音波内視鏡であって、
上記フレキシブル基板と同程度の幅の電気絶縁性の可撓性シートが上記フレキシブル基板と密着する状態に重ね合わせて配置されたものにおいて、
上記可撓性シートと上記フレキシブル基板との接触面のうち、少なくとも上記可撓性シート側の面が梨地状に形成され、
上記フレキシブル基板と上記可撓性シートとが重ね合わされた状態で、その外面に可撓性のある熱収縮チューブが密着して収縮被覆されていることを特徴とする超音波内視鏡。 - 上記可撓性シートと上記フレキシブル基板との接触面のうち、上記フレキシブル基板側の面も梨地状に形成されている請求項1記載の超音波内視鏡。
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