JP3897249B2 - 表示装置および方法、携帯型情報処理端末および方法、記録媒体、並びにプログラム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、表示装置および方法、携帯型情報処理端末および方法、記録媒体、並びにプログラムに関し、特に、ユーザにとって重要度の高い画像情報を、携帯型情報処理端末に搭載された複数のディスプレイのうちの最適なものに表示させることができるようにした表示装置および方法、携帯型情報処理端末および方法、記録媒体、並びにプログラムに関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像の表示が可能な情報処理装置の小型化が進み、PDA(Personal Digital Assistant)型や腕時計型の携帯型情報処理端末が普及してきた。
【0003】
さらに、近年、多種多量の情報を一度に見たいというユーザの要望を背景にして、2つの独立したディスプレイを有するPDA型や腕時計型の携帯型情報処理端末が提案されつつある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、2つのディスプレイを有する携帯型情報処理端末が使用される場合、2つのディスプレイが同一平面上に配置されないと、2つのディスプレイのそれぞれは、ユーザにとって同程度に見易いとは限らないという課題があった。
【0005】
即ち、日光等の光の反射(写り込み)、屋外での物体(建物等)の写り込み、影等によるディスプレイ毎の平均輝度差の存在、または、ユーザに対するディスプレイの呈示面の角度の違い等の影響を受け、ディスプレイの配置位置によって、ディスプレイのユーザからの見易さが変化してしまう。
【0006】
例えば、PDA等によく使用される液晶ディスプレイは、視野角が狭く、ユーザの見る方向によってその見え方が大きく異なるという特徴を有している。従って、そのような2つの液晶ディスプレイを有するPDAにおいて、2つの液晶ディスプレイが同一平面上から少しでもずれて配置されると、一方の液晶ディスプレイが、たとえユーザにとって最適な見易さを保っていたとしても、他方の液晶ディスプレイは、ユーザにとって見づらくなってしまうことが多々ある。
【0007】
このように、ユーザが、2つのディスプレイを有する携帯型情報処理端末を使用しても、ユーザにとって見づらいディスプレイが存在してしまい、必要以上の負荷を感じることが多く、結果的に、2つのディスプレイを有しているという利点を十分に生かしきれないことになる。
【0008】
本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、ユーザにとって重要度の高い画像情報を、携帯型情報処理端末に搭載された複数のディスプレイのうちの最適なものに表示させることができるようにするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明の表示装置は、情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または接続される表示装置であって、情報処理装置より提供される画像を表示する表示手段と、ユーザが表示手段に表示される画像を見た場合における、表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算された表示装置自身の見易さの度合い、および、他の表示装置の見易さの度合いに基づいて、表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算手段と、情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、第2の演算手段により演算された表示装置自身の表示の優先順位に対応する重要度の順位を有する画像を、表示手段に表示させるように制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0010】
第1の演算手段により演算された表示装置自身の見易さの度合いを、他の表示装置に対して送信する送信手段と、他の表示装置より送信された、他の表示装置の見易さの度合いを受信する第1の受信手段とをさらに設け、第2の演算手段は、第1の演算手段により演算された表示装置自身の見易さの度合いと、第1の受信手段により受信された他の表示装置の見易さの度合いとを比較し、その比較の結果に基づいて、表示装置自身の表示の優先順位を演算するようにすることができる。
【0011】
情報処理装置より提供される画像、およびその画像の重要度の順位を受信する第2の受信手段をさらに設け、表示制御手段は、第2の受信手段により、第2の演算手段により演算された表示装置自身の表示の優先順位に対応する重要度の順位が受信された場合、第2の受信手段により重要度の順位とともに受信された画像を、表示手段に表示させるように制御するようにすることができる。
【0012】
画像を表示する場合の拡大率、または縮小率を受信する第3の受信手段をさらに設け、表示制御手段は、第2の受信手段により、第2の演算手段により演算された表示装置自身の表示の優先順位に対応する重要度の順位が受信された場合、第2の受信手段により重要度の順位とともに受信された画像を、第3の受信手段により受信された拡大率、または、縮小率に従って拡大、または縮小して、表示手段に表示させるように制御するようにすることができる。
【0013】
表示装置の所定の状態を表す状態値を検知する検知手段をさらに設け、第1の演算手段は、検知手段により検知された状態値に基づいて、表示装置の見易さの度合いを演算するようにすることができる。
【0014】
検知手段は、表示手段に対する入射光量、および入射角、表示手段からの反射光量、および反射角、並びに、ユーザの目線と表示手段の画像の呈示方向との間の角度差のうちの、少なくとも1つの状態値を検知するようにすることができる。
【0015】
本発明の表示装置の表示方法は、情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または、接続される表示装置の表示方法であって、ユーザが表示装置に表示される画像を見た場合における、表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、第1の演算ステップの処理により演算された表示装置自身の見易さの度合い、および、他の表示装置の見易さの度合いに基づいて、表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、第2の演算ステップの処理により演算された表示装置自身の表示の優先順位に対応する重要度の順位を有する画像を、表示装置に表示させるように制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0016】
本発明の第1の記録媒体のプログラムは、情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または、接続される表示装置を制御するコンピュータが実行するプログラムであって、ユーザが表示装置に表示される画像を見た場合における、表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、第1の演算ステップの処理により演算された表示装置自身の見易さの度合い、および、他の表示装置の見易さの度合いに基づいて、表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、第2の演算ステップの処理により演算された表示装置自身の表示の優先順位に対応する重要度の順位を有する画像を、表示装置に表示させる。
【0017】
本発明の第1のプログラムは、情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または、接続される表示装置のコンピュータに、ユーザが表示装置に表示される画像を見た場合における、表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、第1の演算ステップの処理により演算された表示装置自身の見易さの度合い、および、他の表示装置の見易さの度合いに基づいて、表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、第2の演算ステップの処理により演算された表示装置自身の表示の優先順位に対応する重要度の順位を有する画像を、表示装置に表示させるように制御する表示制御ステップとを実行させることを特徴とする。
【0018】
本発明の表示装置および方法、第1の記録媒体、並びに第1のプログラムにおいては、情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに本発明の表示装置が搭載、または、接続された状態で、ユーザが表示装置に表示される画像を見た場合における、表示装置自身の見易さの度合いが演算され、演算された表示装置自身の見易さの度合、および、他の表示装置の見易さの度合いに基づいて、その表示装置自身の表示の優先順位が演算され、情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、演算された表示装置自身の表示の優先順位に対応する重要度の順位を有する画像が、表示装置に表示される。
【0019】
本発明の表示装置は、表示する画像の提供元である情報処理装置とは独立した装置であってもよいし、その情報処理装置を構成する1つの装置であってもよい。
【0020】
本発明の携帯型情報処理端末は、画像を表示する複数の表示手段と、ユーザが複数の表示手段のそれぞれに表示される画像を見た場合における、複数の表示手段のそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算手段と、第1の演算手段により演算された複数の表示手段の見易さの度合いに基づいて、複数の表示手段のそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算手段と、重要度の順位が予め決定されている複数の画像を、第2の演算手段により演算された複数の表示手段の表示の優先順位、および、重要度の順位に基づいて、複数の表示手段のそれぞれに表示させるように制御する表示制御手段とを備えることを特徴とする。
【0021】
表示制御手段は、さらに、所定の入力情報を表す画像を、複数の表示手段のうちの所定のものに表示させるように制御し、第1の演算手段により演算された複数の表示手段の見易さの度合いのうちの、最も高い見易さの度合いを有する表示手段に表示されている画像に対応する入力情報を取得する情報取得手段をさらに設けるようにすることができる。
【0022】
本発明の、複数のディスプレイを備える携帯型情報処理端末の情報処理方法は、ユーザが複数のディスプレイのそれぞれに表示される画像を見た場合における、複数のディスプレイのそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、第1の演算ステップの処理により演算された複数のディスプレイの見易さの度合いに基づいて、複数のディスプレイのそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、重要度の順位が予め決定されている複数の画像を、第2の演算ステップの処理により演算された複数のディスプレイの表示の優先順位、および、重要度の順位に基づいて、複数のディスプレイのそれぞれに表示させるように制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0023】
本発明の第2の記録媒体のプログラムは、複数のディスプレイを備える携帯型情報処理端末を制御するコンピュータのプログラムであって、ユーザが複数のディスプレイのそれぞれに表示される画像を見た場合における、複数のディスプレイのそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、第1の演算ステップの処理により演算された複数のディスプレイの見易さの度合いに基づいて、複数のディスプレイのそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、重要度の順位が予め決定されている複数の画像を、第2の演算ステップの処理により演算された複数のディスプレイの表示の優先順位、および、重要度の順位に基づいて、複数のディスプレイのそれぞれに表示させるように制御する表示制御ステップとを含むことを特徴とする。
【0024】
本発明の第2のプログラムは、複数のディスプレイを備える携帯型情報処理端末を制御するコンピュータに、ユーザが複数のディスプレイのそれぞれに表示される画像を見た場合における、複数のディスプレイのそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、第1の演算ステップの処理により演算された複数のディスプレイの見易さの度合いに基づいて、複数のディスプレイのそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、重要度の順位が予め決定されている複数の画像を、第2の演算ステップの処理により演算された複数のディスプレイの表示の優先順位、および、重要度の順位に基づいて、複数のディスプレイのそれぞれに表示させるように制御する表示制御ステップとを実行させることを特徴とする。
【0025】
本発明の携帯型情報処理端末および方法、第2の記録媒体、並びに第2のプログラムにおいては、携帯型情報処理端末に搭載される複数のディスプレイのそれぞれに表示される画像をユーザが見た場合における、複数のディスプレイのそれぞれの見易さの度合いが演算され、演算された複数のディスプレイの見易さの度合いに基づいて、複数のディスプレイのそれぞれの表示の優先順位が演算され、重要度の順位が予め決定されている複数の画像が、演算された複数のディスプレイの表示の優先順位、および、重要度の順位に基づいて、複数のディスプレイのそれぞれに表示される。
【0026】
本発明の携帯型情報処理端末は、自分自身で生成した画像を表示する装置であってもよいし、他の装置または記録媒体より提供された画像を表示する装置でもよい。また、自分自身で生成した画像、並びに、他の装置若しくは記録媒体より提供された画像のそれぞれを表示可能な装置でもよい。
【0027】
【発明の実施の形態】
図1は、本発明が適用される腕時計型の携帯型情報処理端末1−1の外観の構成例を表している。
【0028】
図1に示されるように、腕時計型の携帯型情報処理端末1−1には、11個のディスプレイ11−1乃至11−11が設けられており、これらのうちのディスプレイ11−6を除くディスプレイ11−1乃至11−5、および、ディスプレイ11−7乃至11−11のそれぞれは、所定の軸(図示せず)を中心にして回動可能とされている。
【0029】
同様に、図2は、本発明が適用されるPDA型の携帯型情報処理端末1−2の外観の構成例を表している。
【0030】
図2に示されるように、PDA型の携帯型情報処理端末1−2には、6個のディスプレイ21−1乃至21−6が設けられており、これらのうちのメインのディスプレイ21−1を除くディスプレイ21−2乃至21−6のそれぞれは、所定の軸(図示せず)を中心にして回動可能とされている。
【0031】
なお、本発明が適用される携帯型情報処理端末は、上述した腕時計型の携帯型情報処理端末1−1、および、PDA型の携帯型情報処理端末1−2に限定されず、様々な実施の形態を取ることが可能である。また、本発明が適用される携帯型情報処理端末が有するディスプレイの数は、図1と図2の例(図1の11個と図2の6個)に限定されず、2個以上であれば特に構わない。
【0032】
例えば、図3と図4は、16個のディスプレイ31が配置された例を表している(携帯型情報処理端末の本体は図示せず)。図3と図4に示されるように、16個のディスプレイ31の全てが、同一平面32の上に配置されている場合、これら16個のディスプレイ31のそれぞれは、基本的に、ユーザにとって同程度に見易いといえる。
【0033】
しかしながら、図1と図2と同様に、16個のディスプレイ31のうちの幾つかのものが、所定の軸を中心として回動可能とされている場合、図5と図6に示されるように、ユーザの使い方によっては、16個のディスプレイ31の全てが、同一平面32の上に配置されないことがある。この場合、上述した課題、即ち、16個のディスプレイ31のそれぞれは、ユーザにとって同程度に見易いとは限らないという課題が発生してしまう。
【0034】
そこで、本発明においては、16個のディスプレイ31のそれぞれに表示される画像をユーザが見た場合における、16個のディスプレイ31のそれぞれの見易さの度合い(この例では、後述する可視率α)が演算され、演算された16個のディスプレイ31の見易さの度合いに基づいて、16個のディスプレイ31のそれぞれの表示の優先順位(1位乃至16位のうちのいずれかの順位であり、そのような順位を、以下、ディスプレイ順位と称する)が演算されて、ディスプレイ順位が演算された16個のディスプレイ31のそれぞれに、情報の重要度を表す順位(以下、そのような順位を重要度順位と称する)が予め決定されている複数の画像のうちの、ディスプレイ順位に対応する重要度の順位を有する画像がそれぞれ表示される。
【0035】
即ち、ユーザにとって重要度の高い画像情報が、携帯型情報処理端末に搭載された16個のディスプレイ31のうちの最適なものに表示される。
【0036】
なお、上述したディスプレイ31の表示処理、および、そのような表示処理を実現するためのディスプレイ31の構成等の詳細は、後述する。
【0037】
図7は、本発明が適用される携帯型情報処理端末1(上述した携帯型情報処理端末1−1、および、携帯型情報処理端末1−2、並びに後述する図29の携帯型情報処理端末1−3を個々に区別する必要がない場合、単に携帯型情報処理端末1と称する)の内部の構成例を表している。
【0038】
図7において、CPU41は、ROM42に記憶されているプログラム、または記憶部48からRAM43にロードされたプログラムに従って各種の処理を実行する。RAM43にはまた、CPU41が各種の処理を実行する上において必要なデータなども適宜記憶される。
【0039】
CPU41、ROM42、およびRAM43は、バス44を介して相互に接続されている。このバス44にはまた、入出力インタフェース45も接続されている。
【0040】
入出力インタフェース45には、キーボードなどよりなる入力部46、複数のディスプレイ(図1の例では、ディスプレイ11−1乃至11−11。図2の例では、ディスプレイ21−1乃至21−6)などよりなるディスプレイ部47、および、ハードディスクなどより構成される記憶部48が接続されている。
【0041】
入出力インタフェース45にはまた、必要に応じてドライブ49が接続され、磁気ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、或いは半導体メモリなどのリムーバブル記録媒体50が適宜装着され、それらから読み出されたコンピュータプログラムが、必要に応じて記憶部48、または、ディスプレイ部47を構成する、後述する図8の各ディスプレイ61のそれぞれに内蔵されるメモリ(図示せず)にインストールされる。
【0042】
図8は、ディスプレイ部47の詳細な構成例を表している。
【0043】
上述したように、ディスプレイ部47が有するディスプレイの数は、2個以上であれば、特に限定されないが、図8の例では、9個とされている。
【0044】
即ち、図8に示されるように、ディスプレイ部47には、9個のディスプレイ61が設けられており、9個のディスプレイ61のそれぞれには、データ線62、グローバル/コミュニケーション線63、および、ローカル/コミュニケーション線64の3つの信号線が接続されている。
【0045】
図9に示されるように、データ線62は、9個のディスプレイ61−1乃至61−9をシリアルに接続する線であり、主に、ディスプレイ61−1乃至61−9が実際に表示する画像に対応する画像データが流れる線である。
【0046】
この画像データは、図7において、CPU41からバス44、および入出力インタフェース45を介してディスプレイ部47に送信され、ディスプレイ部47に送信された画像データは、図9において、データ線62を通って、ディスプレイ61−9乃至61−1の順に、各ディスプレイ61−9乃至61−1を通過した後、再び、入出力インタフェース45、およびバス44を介してCPU41に伝送される。ただし、後述するように、画像データは、ディスプレイ部47の中で、別の情報に適宜変換される。
【0047】
この例においては、例えば、このデータ線62には、上述した画像データも含めて、以下の(1)乃至(7)に示される情報が流れる。
(1)画像データ
(2)画像データ((1)の情報)のデータ番号(インデックス)
(3)画像データ((1)の情報)の重要度を表す情報(重要度順位)
(4)今回、画像データ((1)の情報)を受け取ったディスプレイの番号
(5)ディスプレイ((4)の番号を有するディスプレイ)の可視率α
(6)表示位置交換処理、若しくは重要情報拡大表示処理が行われているか否かのフラグ
(7)表示位置交換処理、若しくは重要情報拡大表示処理の実行を、ユーザ若しくはCPU41(図7)が指令するモード番号
なお、(2)乃至(7)の情報の詳細については、後述する。
【0048】
上述した(1)乃至(7)の情報は、各ディスプレイ61−9乃至61−1のそれぞれをその順番で通過していく過程で変化する。具体的には、例えば、データ線62に、画像データ((1)の情報)が流れる場合、ディスプレイ61−9乃至61−1のうちの所定の1つに、画像データが流れ込み、そこでその画像データに対応する画像が表示されると、その画像データは、それ以降のデータ線62を流れなくなり、それ以降のデータ線62には、新たに、そのディスプレイの番号((4)の情報)や、そのディスプレイの可視率α((5)の情報)等が流れる。
【0049】
このように、この例においては、データ線62には、上述した(1)乃至(7)の7つの情報が流れるが、上述したように、これらの情報はデータ線62を流れる過程で変化するので、同じデータ線62でも、入出力インタフェース45(CPU41(図7))からディスプレイ61−9に入力される入力信号と、最終的にディスプレイ61−1から入出力インタフェース45(CPU41)へ出力される出力信号に含まれる情報の種類は異なる。
【0050】
以下、そのような入力信号および出力信号に含まれる情報と、その情報の使用方法を簡単に説明する。ただし、その詳細、および、信号のやり取りについては、後述する。
【0051】
即ち、この例においては、例えば、入力信号に含まれる情報は、上述した(1)乃至(7)の情報のうちの次の4つの情報とされる。
(1)画像データ
画像データは、ディスプレイ61−1乃至61−9に実際に表示される画像を構成する画素毎のデータ(例えば、RGB 、または、YUV の値等)とされる。
(2)画像データのデータ番号(インデックス)
画像データのデータ番号は、ディスプレイの枚数分(この例では、ディスプレイ61−1乃至61−9の9枚分)の画像データのそれぞれに対して付された番号(この例では、1乃至9のうちのいずれかの値)とされる。
(3)重要度順位(番号)
ディスプレイの枚数分(この例では、ディスプレイ61−1乃至61−9の9枚分)の画像データのそれぞれに対して、重要度が高い順に、1乃至K(この例では、k=9)の番号が付されていく。この番号が、重要度順位(番号)とされる。重要度順位は、後述する表示位置交換処理、および、重要情報拡大表示処理等で使用される。
(7)モード番号
モード番号は、後述する表示位置交換処理、若しくは、重要情報拡大表示処理の実行を、ユーザ、若しくはCPU41(図7)が指令する番号とされる。具体的には、この例においては、例えば、4つのモード(これらのモードについては後述する)が用意されており、4つのモードのそれぞれに対して付された番号(1乃至4の値のうちのいずれか)とされる。
【0052】
また、この例においては、例えば、出力信号に含まれる情報は、上述した(1)乃至(7)の情報のうちの次の4つの情報とされる。
(2)画像データのデータ番号(インデックス)
これは、上述した入力信号の(2)の情報と同じものである。この(2)の情報、並びに、以下の(4)、および(5)の情報を、CPU41(図7)が入出力インタフェース45を介して取得することで、CPU41は、各ディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれに表示された画像(それに対応する画像データ)を認識することが可能になる。
(4)画像データを受け取った(それに対応する画像を表示した)ディスプレイの番号
(5)画像データを受け取ったディスプレイの可視率α(可視率αについては後述する)
(6)表示位置交換処理もしくは重要情報拡大表示処理が行われているか否かのフラグ
【0053】
図10に示されるように、グローバル/コミュニケーション線63は、全てのディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれにつながる線である。即ち、グローバル/コミュニケーション線63は、バスとしてディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれに並列的に接続されている。
【0054】
この例においては、例えば、グローバル/コミュニケーション線63に、以下の(8)乃至(11)に示される情報が流れる。
(8)各ディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれの可視率α(可視率αについては、後述する)
(9)現在表示している画像に対応する画像データのデータ番号(インデックス)
(10)現在表示している画像に対応する画像データの重要度順位(番号)
(11)後述する縮小表示を行うための情報と、その縮小率(以下、この2つの情報をあわせて、縮小要求と称する)
【0055】
このように、グローバル/コミュニケーション線63は、主に、全てのディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれの間の情報伝達を行う線とされている。
【0056】
図11に示されるように、ローカル/コミュニケーション線64は、各ディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれから、図11中それに隣接するディスプレイに接続する線とされている。
【0057】
例えば、ディスプレイ61−5には、ディスプレイ61−1と接続するローカル/コミュニケーション線64−1、ディスプレイ61−2と接続するローカル/コミュニケーション線64−2、ディスプレイ61−3と接続するローカル/コミュニケーション線64−3、ディスプレイ61−4と接続するローカル/コミュニケーション線64−4、ディスプレイ61−9と接続するローカル/コミュニケーション線64−5、ディスプレイ61−8と接続するローカル/コミュニケーション線64−6、ディスプレイ61−7と接続するローカル/コミュニケーション線64−7、および、ディスプレイ61−6と接続するローカル/コミュニケーション線64−8の総計8本の線が接続されている。
【0058】
この例においては、例えば、ローカル/コミュニケーション線64には、グローバル/コミュニケーション線63と同様に、上述した(8)乃至(10)に示される情報と、以下の(12)の情報が流れる。
(12)後述する拡大表示を行うための情報と、その拡大率(以下、この2つの情報をあわせて、拡大要求と称する)
ただし、流れる情報は、対象となるディスプレイ(ディスプレイ61−1乃至61−9のうちの任意の1つ)の情報と、それに隣接するディスプレイの情報のみであり、その情報が流れる範囲も、隣接するディスプレイの間だけであり、それ以外のディスプレイには流れる事はない。
【0059】
なお、この例においては、例えば、ディスプレイ61−1乃至61−9は、上述した図8乃至図11に示される通りに電気的に接続されるが、外観的には、例えば、図12に示されるように配置される。
【0060】
即ち、ユーザの視線に対して(図12中)、上から1行目に、左から、ディスプレイ61−1乃至61−3がその順番で配置され、2行目に、左から、ディスプレイ61−4乃至61−6がその順番で配置され、3行目に(一番下の行に)、左から、ディスプレイ61−7乃至61−9がその順番で配置される。
【0061】
ただし、ディスプレイ61−1乃至61−9の配置方法は、電気配線的にも外観的にも、図8乃至図12の例に限定されず、設計者等がその配置を自在に可変することが可能である。
【0062】
図13は、図8のディスプレイ部47を構成する各ディスプレイ61のうちの任意の1つの詳細の構成例を表している。
【0063】
図13に示されるように、ディスプレイ61には、図13中左方に、液晶デバイス等からなるディスプレイモジュール71が設けられており、ディスプレイモジュール71の上方と右方のそれぞれに、ディスプレイモジュール71を制御するディスプレイドライバ72−1、および、ディスプレイドライバ72−2のそれぞれが設けられている。
【0064】
ディスプレイ61にはまた、ディスプレイドライバ72−2の右方に、I/O回路(Input/Output回路)73が設けられている。I/O回路73には、上述したデータ線62、グローバル/コミュニケーション線63、および、ローカル/コミュニケーション線64の3つの信号線が接続されており、I/O回路73は、それらの信号線から伝送されてきた上述した(1)乃至(12)の情報を取得し、取得した情報のうちの処理の対象となるものに基づいて、各種の判定処理、または演算処理を行い、その結果(上述した(1)乃至(12)の情報のうちの対応するもの)を出力する信号処理機能を有している。
【0065】
ディスプレイ61にはさらに、後述する可視率αの演算に使用される場所(方向、若しくは、角度)の情報、並びに、明るさ情報等の各種情報を取得するためのセンサ(画像センサ、光量センサ、または、角速度センサ等)が搭載される。
【0066】
図13の例では、例えば、そのようなセンサとして、ディスプレイドライバ72−1と、ディスプレイドライバ72−2の間にセンサ74−1が、ディスプレイモジュール71の内部にセンサ74−2が、I/O回路73の内部にセンサ74−3がそれぞれ設けられている。ただし、センサ74−1乃至74−3の配置位置は、図13の例に限定されず、センサ74−1乃至74−3が、検知対象を許容誤差内で検知可能な場所であれば、いずれの場所でもよい。
【0067】
ところで、上述したように、9個のディスプレイ61(図8と図12)が同一平面上に存在しない場合、9個のディスプレイ61の全てがユーザにとって必ずしも同一の見易さになるとは限らないという課題が発生してしまう。
【0068】
そこで、この課題を解決するために、後述するように、本発明においては、各ディスプレイ61のそれぞれに対するユーザからの見易さの度合いに基づいて、各ディスプレイ61のそれぞれの表示方法や表示位置がリアルタイムに変化する。
【0069】
ここでは、この見易さの度合いを、可視率αと称する。可視率αの算出方法は、様々な方法が考えられ、特に限定されるものではないが、この例においては、例えば、以下のようにして算出される。
【0070】
即ち、この例においては、例えば、可視率αは、0乃至100のうちのいずれかの値を取り、可視率αの値が大きいと、それに対応するディスプレイ61が、ユーザから見やすい状態であることを意味し、これに対して、可視率αの値が小さいと、ユーザにとって見にくい状態であることを意味する。
【0071】
また、この例においては、例えば、図14に示されるように、可視率αを算出するために、上述したセンサ74−1が、ディスプレイ61に対する入射光量x1、および、入射角x2を検知する。また、センサ74−2が、ディスプレイ61からの反射光量x3、および反射角x4を検知し、センサ74−3が、ユーザの目線とディスプレイ61の呈示方向との間の角度差x5を検知する。
【0072】
なお、入射角x2、反射角x4、および、ユーザの目線とディスプレイ61の呈示方向との間の角度差x5の幾何学的な関係が、図15に示されている。
【0073】
即ち、図15に示されるように、入射角x2は、ディスプレイ61の表面86に入射される入射光線81と、ディスプレイ61の表面86の法線85とのなす角度とされる。反射角x4は、入射光線81が、ディスプレイ61の表面86で反射された反射光線82と、法線85とのなす角度とされる。
【0074】
なお、以下、ディスプレイ61の表面86の法線85方向のうちの、背面87から表面86に向かう方向(法線85の矢印の方向)を、ディスプレイ61の画像の呈示方向と称する。
【0075】
従って、ユーザの目線とディスプレイ61の呈示方向との間の角度差x5は、ディスプレイ61の表面86からユーザの目84に向かう方向83と、ディスプレイ61の画像の呈示方向(法線85)とのなす角度とされる。
【0076】
また、図14の例では、これらの情報x1乃至x5は、各ディスプレイ61のそれぞれに搭載されたセンサ74−1乃至74−3のうちのいずれかにより取得されるが、図14の例に限定されず、例えば、統計的な手法で算出されてもよい。
【0077】
具体的には、例えば、ユーザの目線とディスプレイ61の呈示方向との間の角度差x5は、図14の例では、各ディスプレイ61に搭載されるユーザの目線を特定するセンサ74−3のそれぞれにより取得される。
【0078】
しかしながら、ユーザの目の位置を特定するセンサ74−3は、現在の技術レベルでは製作が難しく、また、そのようなセンサ74−3をディスプレイ61に実装するのは難しいと考えられる。
【0079】
そこで、センサ74−3の代わりに、以下のような統計的な手法で、ユーザの目線とディスプレイ61の呈示方向との間の角度差x5が算出されてもよい。
【0080】
即ち、「ユーザは、携帯型情報処理端末1が一番良く見えるように、腕を傾けている」という仮定、換言すると、「より多くのディスプレイ61が見える位置に、ユーザの目線がある」という仮定の基、各ディスプレイ61の角度の最頻値がユーザの存在する(ユーザの目がある)方向として算出される。
【0081】
具体的には、例えば、いま、9個のディスプレイ61が向いている方向(所定の方向からの相対的な角度θ1乃至θ9)がそれぞれ取得され、その9個の方向の中で一番多い角度が、角度θαであったとする。
【0082】
この場合、I/O回路73は、角度θαの向きにユーザの目の位置があると判断し、その向きとの差分(θα−θ1,θα−θ2,θα−θ3,θα−θ4,θα−θ5,θα−θ6,θα−θ7,θα−θ8,θα−θ9)を、ユーザの目線とディスプレイ61の呈示方向との間の角度差x5とする。
【0083】
図14に示されるように、I/O回路73は、センサ74−1乃至74−3のそれぞれから対応する情報x1乃至x5のそれぞれを取得すると、情報x1乃至x5に基づいて、可視率αを演算し、必要に応じて、データ線62、グローバル/コミュニケーション線63、および、ローカルコミュニケーション線64のうちのいずれかの制御線に適宜出力する。
【0084】
なお、可視率αの演算方法は、上述したように特に限定されないが、この例においては、例えば、次の式(1)に示されるような、情報x1乃至x5のそれぞれをパラメータとする関数に従って、可視率αが算出される。
α = f (x1,x2,x3,x4,x5) ・・・(1)
【0085】
なお、式(1)のパラメータも、上述した情報x1乃至x5に限定されず、I/O回路73が取得可能なものであればよい。また、パラメータの数も特に限定されない。
【0086】
より具体的には、この例においては、例えば、上述した式(1)は、次の式(2)のように記述される。
【0087】
【数1】
【0088】
式(2)において、x1乃至x5は、式(1)と同様に、上述したセンサ74−1乃至74−3の検出値(情報)x1乃至x5を表している。また、Aは、補正係数(定数)を、X1は、ディスプレイ61に対する入射光量の最適値(固定値)を、θ2は、ディスプレイ61に対する入射角の最適角(固定値)を、X3は、ディスプレイ61からの反射光量の最適値(固定値)を、θ4は、ディスプレイ61からの反射角の最適角(固定値)を、それぞれ表している。
【0089】
即ち、式(2)は、ディスプレイ61に対する入射光量および入射角、並びに、ディスプレイ61からの反射光量および反射角には適正値(定数)が存在し、それらから離れれば離れるほど可視率αが悪くなることを表している。換言すると、式(2)は、ディスプレイ61に光が当たりすぎても、逆に、当たらなくても可視率αは低くなる(見にくくなる)ことを表している。
【0090】
以上、可視率αの算出方法の1例について説明したが、上述したように、その算出方法は、上述した例に限定されず、「ユーザからの見やすさの度合い(指標)」を算出可能なものであれば、いずれの方式でも構わない。
【0091】
次に、図16のフローチャートを参照して、図8のディスプレイ部47のうちの、1つのディスプレイ61の表示処理について説明する。
【0092】
なお、具体的には、図13のディスプレイ61のI/O回路73が以下の処理を実行するが、説明の簡略上、以下、単にディスプレイ61の処理として説明する。
【0093】
はじめに、ステップS1において、ディスプレイ61は、上述したように自分自身の可視率αを演算し、グローバル/コミュニケーション線63に送出する。
【0094】
その後、図7において、CPU41は、ユーザの指示若しくは自分自身の判断に基づいて、上述したモード番号((7)の情報)を、バス44、および入出力インタフェース45を介してディスプレイ部47に送信してくる。
【0095】
なお、この例においては、例えば、モード番号は、1乃至4の番号のうちのいずれかとされ、それぞれのモード番号は、以下のことを表しているとする。
【0096】
即ち、モード番号1は、ディスプレイ61の処理を無処理に固定するモード(以下、通常モードと称する)の設定の指示を表している。モード番号2は、ディスプレイ61の処理を後述する「表示位置交換処理」に固定するモード(以下、表示位置交換処理固定モードと称する)の設定の指示を表している。モード番号3は、ディスプレイ61の処理を後述する「重要情報拡大表示処理」に固定するモード(以下、重要情報拡大表示処理固定モードと称する)の設定の指示を表している。モード番号4は、ディスプレイ61の処理として、「表示位置交換処理」と「重要情報拡大表示処理」のうちのいずれか一方に適応的に切り換えるモード(以下、位置交換/拡大適応処理モードと称する)の設定の指示を表している。
【0097】
なお、モード番号の数、および、モードの種類は、上述した例に限定されるものではなく、任意の数、および、任意の種類とすることが可能である。
【0098】
換言すると、CPU41は、上述した4つのモード(通常モード、表示位置交換処理固定モード、重要情報拡大表示処理固定モード、および、位置交換/拡大適応処理モード)のうちの任意の1つを選択し、選択したモードに対応するモード番号を、バス44、および入出力インタフェース45を介してディスプレイ部47に送信してくる。
【0099】
図8において、ディスプレイ部47に供給されたモード番号は、データ線62を通って、各ディスプレイ61のそれぞれに伝送される。
【0100】
そこで、ディスプレイ61は、データ線62からモード番号を取得すると、図16のステップS2において、通常モードであるか否かを判定する。
【0101】
即ち、取得したモード番号が1であった場合、ディスプレイ61は、ステップS2において、通常モードであると判定し、ステップS3において、データ線62から送信されてきた順に、画像データ(それに対応する画像)を表示する。
【0102】
この例においては、例えば、図17に示されるように、ディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれには、その順番に、ディスプレイ番号No.1乃至No.9がそれぞれ付され、また、図7において、CPU41は、「A」乃至「I」のそれぞれに対応する9つの画像データを、その順番で、バス44、および、入出力インタフェース45を介してディスプレイ部47に供給するとする。
【0103】
この場合、図17において、9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれが、ステップS2の処理で、通常モードであると判定し、ステップS3の処理で、データ線62から送信されてきた順(「A」乃至「I」の順)に、画像データを表示すると、9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれには、図17に示されるような画像、即ち、ディスプレイ61−1乃至61−9の順番に、「A」乃至「I」のそれぞれが表示される。
【0104】
図16に戻り、これに対して、モード番号が1以外の番号であった場合、ディスプレイ61は、ステップS2において、通常モードではないと判定し、ステップS4において、表示位置交換処理固定モードであるか否かを判定する。
【0105】
モード番号が2であった場合、ディスプレイ61は、ステップS4において、表示位置交換処理固定モードであると判定し、ステップS5において、重要情報(画像)の表示位置(重要情報が表示されるディスプレイ)をリアルタイムに変更する処理を実行する。
【0106】
そのようなステップS5の処理を、以下、表示位置交換処理と称する。この例の表示位置交換処理の詳細が、図18のフローチャートに示されている。そこで、図18のフローチャートを参照して、表示位置交換処理の詳細について説明する。
【0107】
はじめに、ステップS21において、ディスプレイ61は、グローバル/コミュニケーション線63から他のディスプレイの可視率αを読み取り、読み取った他のディスプレイの可視率αと、ステップS1(図16)の処理で演算した自分自身の可視率αに基づいて、自分自身のディスプレイ順位を演算する。
【0108】
なお、ディスプレイ順位の演算方法は、特に限定されないが、この例においては、例えば、可視率αが高いディスプレイ61から順に、ディスプレイ順位として、1から順に整数値がふられるとする。
【0109】
ステップS22において、ディスプレイ61は、データ線62から、画像データ((1)の情報)と、その画像データの重要度順位((3)の情報)を取得する。
【0110】
なお、この例においては、画像データには、重要度順位として、1位乃至9位までのうちのいずれかの順位が付されているとする。
【0111】
なお、重要度順位の決定方法は、特に限定されず、例えば、その時点で、ユーザが使用している情報に対応する画像データに、最も高い重要度順位(1位)が付されてもよいし、携帯型情報処理端末1(図7)に入力された緊急情報に対応する画像データに、最も高い重要度順位が付されてもよい。また、時間的に前に使用された情報が解析され、情報の使用頻度が求められ、その使用頻度に基づいて重要度順位が付されてもよい。
【0112】
ステップS23において、ディスプレイ61は、ステップS22の処理で取得した画像データに対して、既に表示処理をしたか否かを判定する。
【0113】
ステップS23において、取得した画像データに対して、既に表示処理をしたと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS25において、ステップS22の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出する。即ち、ディスプレイ61は、その画像データを、データ線62を介して次のディスプレイに供給する。
【0114】
これに対して、ステップS23において、取得した画像データに対して、まだ表示処理をしていないと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS24において、ステップS21の処理で演算した自分自身のディスプレイ順位と、ステップS22の処理で取得した画像データの重要度順位が一致するか否かを判定する。
【0115】
ステップS24において、自分自身のディスプレイ順位と、取得した画像データの重要度順位が一致しないと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS25において、ステップS22の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出する。
【0116】
これに対して、ステップS24において、自分自身のディスプレイ順位と、取得した画像データの重要度順位が一致すると判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS26において、ステップS22の処理で取得した画像データ(それに対応する画像)を表示する。
【0117】
そして、ステップS27において、ディスプレイ61は、データ線62に、自分自身のディスプレイ番号((4)の情報)と、可視率α((5)の情報)を送出する。
【0118】
ステップS28において、ディスプレイ61は、データ列の全画像データの処理を終了したか否かを判定する。
【0119】
ステップS28において、データ列の全画像データの処理をまだ終了していないと判定した場合、ディスプレイ61は、その処理をステップS22に戻し、それ以降の処理を繰り返す。即ち、ディスプレイ61は、データ列の次の画像データと、その画像データの重要度順位を取得し、それを表示するか否かを判定する処理を実行する。
【0120】
そして、データ列の最後の画像データに対する処理が終了すると、ディスプレイ61は、ステップS28において、データ列の全画像データの処理を終了したと判定し、リターンする。
【0121】
このようにして、データ列内の各画像データのそれぞれが、データ線62を流れ、各ディスプレイ61のうちの所定のものに伝送され、そこで、その画像データに対応する画像が表示されていく度に、データ線62を流れる画像データの数は減少していき、それに伴い、画像を表示しているディスプレイ61のディスプレイ番号と可視率αの情報がデータ線62に数多く流れるようになる。
【0122】
具体的には、この例においては、例えば、いま、ディスプレイ部47の表示状態が、上述した図17に示される状態(No.1のディスプレイ61−1乃至No.9のディスプレイ61−9のそれぞれに、その順番で、「A」乃至「I」のそれぞれが表示されている状態)であり、周りの建物や人物の影響で、図19に示されるように、No3のディスプレイ61−3のほぼ全面、並びに、No2のディスプレイ61−2、およびNo6のディスプレイ61−6の一部が、影101で覆われたとする。
【0123】
即ち、図17に示されるように、ディスプレイ61−1乃至61−9の見易さがほぼ同一であったものが、図19に示されるように、影101ができたことで、No2のディスプレイ61−2、No3のディスプレイ61−3、および、No6のディスプレイ61−6の見易さに大きな変化が生じた(見づらくなった)とする。
【0124】
この場合、表示位置交換処理固定モードが選択されると、9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれは、上述したステップS1(図16)の処理で、自分自身の可視率αを演算し、グローバル/コミュニケーション線63に送出する。
【0125】
そして、9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれは、上述したステップS21(図18)の処理で、自分自身の可視率αを含む9個の可視率αを取得し、その9個の可視率αに基づいて、自分自身のディスプレイ順位を演算する。
【0126】
例えば、いま、図20に示されるように、ディスプレイ順位が演算されたとする。即ち、この例においては、例えば、図20に示されるように、可視率αの値(α)が高い順に可視率の順位がつけられ、その可視率の順位が、そのままディスプレイ順位として使用される。ただし、上述したように、ディスプレイ順位の演算方法は、図20の例に限定されるものではない。
【0127】
また、9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれは、上述したステップS22(図18)の処理で、データ列(この例では、「A」に対応する画像データ乃至「I」に対応する画像データのそれぞれが、その順番で並んだデータ列)の各画像データのそれぞれと、その重要度順位を取得する。
【0128】
この例においては、例えば、データ列の各画像データのそれぞれの重要度順位は、図21に示される順位とされる。即ち、データ列の各画像データのそれぞれは、重要度順位が高いものから順に並べると(1位乃至9位の順に並べると)、「A」,「C」,「H」,「F」,「G」,「B」,「E」,「I」,「D」に対応する画像データとされる。
【0129】
そして、9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれは、上述したステップS24(図18)の処理で、自分自身のディスプレイ順位(図20)と、取得した画像データの重要度順位(図21)とが一致すると判定した場合、その重要度順位を有する画像データ(直前のステップS22の処理で取得した画像データ)を表示する。
【0130】
例えば、ディスプレイ順位(可視率の順位)が1位のNo7のディスプレイユニット61−7は、最も重要度順位が高い(1位の)画像データに対応する「A」を表示する。
【0131】
例えば、影101がほぼその全面に覆われているNo3のディスプレイ61−3は、ディスプレイ順位が最低順位(9位)となるので、一番重要度が低い(重要度順位が最低順位である9位の)画像データに対応する「D」を表示する。
【0132】
また、上述したステップS23(図18)の処理で既に表示処理をしたと判定した場合、または、上述したステップS24の処理で、自分自身のディスプレイ順位と、取得した画像データの重要度順位とが一致しないと判定した場合、即ち、受け取った画像データを表示すべきでないと判定した場合、9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれは、ステップS25(図18)の処理で、受け取った画像データをそのままデータ線62を介して次のディスプレイに送信する。
【0133】
9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれは、以上の処理を行うことにより、画像データの重要度(重要度順位)に基づいて、図19(図17)の表示位置に対して、表示位置の交換を行い、図22に示されるような画像、即ち、ディスプレイ61−1乃至61−9の順番に、「C」,「I」,「D」,「F」,「H」,「E」,「A」,「G」,「B」のそれぞれを表示する。
【0134】
以上のように、表示位置交換処理固定モードにおいて、図8の9個のディスプレイ61のそれぞれは、自分自身の可視率αを演算し、演算した自分自身の可視率αと、他の8個のディスプレイ61の可視率αに基づいて、自分自身のディスプレイ順位を演算し、CPU41より入出力インタフェース45を介して提供される、重要度順位が予め決定されている複数の画像(データ列の画像)のうちの、演算した自分自身のディスプレイ順位と同じ重要度順位を有する画像を表示する。
【0135】
従って、複数のディスプレイ61からなるディスプレイ部47を有する携帯型情報処理端末1は、ユーザの周囲の環境変化にリアルタイムに対応して、複数の画像データ(それに対応する画像)を、それらの重要度に見合ったディスプレイ61に表示させることが可能になる。
【0136】
図16に戻り、ディスプレイ61は、ステップS4において、表示位置交換処理固定モードではないと判定した場合(モード番号が、1と2以外の場合(3または4である場合))、ステップS6において、位置交換/拡大適応処理モードであるか否かを判定する。
【0137】
ステップS6において、位置交換/拡大適応処理モードではないと判定した場合、選択されたモードは、重要情報拡大表示処理固定モードである(モード番号が3である)ことを表しているので、ディスプレイ61は、ステップS8において、重要度の高い情報(画像)をリアルタイムに拡大表示する処理を行う。
【0138】
そのようなステップ8の処理を、以下、重要情報拡大表示処理と称する。この例の重要情報拡大表示処理の詳細が、図23のフローチャートに示されている。そこで、図23のフローチャートを参照して、重要情報拡大表示処理の詳細について説明する。
【0139】
はじめに、ステップS41において、ディスプレイ61は、グローバル/コミュニケーション線63から他のディスプレイの可視率αを読み取り、読み取った他のディスプレイの可視率αと、ステップS1(図16)の処理で演算した自分自身の可視率αに基づいて、自分自身のディスプレイ順位を演算する。
【0140】
ステップS42において、ディスプレイ61は、ステップS41の処理で演算した自分自身のディスプレイ順位が1位(最高順位)であるか否かを判定する。
【0141】
ステップS42において、自分自身のディスプレイ順位が1位であると判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS43において、自分自身の可視率αが高く(自分自身の可視率α>閥値αTh1であり)、かつ、隣接するディスプレイも可視率αが高いか(隣接するディスプレイの可視率α>閥値αTh2であるか)否かを判定する。
【0142】
ステップS43において、少なくとも、自分自身の可視率αが閥値αTh1を超えていないか、または、隣接するディスプレイの可視率αが閥値αTh2を超えていない場合(NOであると判定した場合)、ディスプレイ61は、ステップS44において、データ線62から送信されてきた順に、画像データを表示し、その処理をリターンする。即ち、上述した通常モードの場合と同様の処理が行われる。
【0143】
これに対して、ステップS43において、自分自身の可視率αが高く、かつ、隣接するディスプレイも可視率αが高いと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS45乃至S48の処理を実行して、重要情報(重要度順位が1位の画像データに対応する画像)を拡大して表示する。
【0144】
即ち、ステップS45において、ディスプレイ順位が1位のディスプレイ61は、拡大率nを演算する。
【0145】
なお、ここでは、その重要情報がどのくらいの割合で拡大されるかを表す倍率を、拡大率nと称している。この拡大率nは、上述した閥値αTh2を超えている可視率αを有する、ディスプレイ順位が1位のディスプレイに隣接するディスプレイの個数に基づいて決定される。
【0146】
また、重要情報を拡大する場合、それに伴い、ディスプレイ部47の9個のディスプレイ61のうちの所定のもの(この例では、ディスプレイ順位が最下位(9位)のもの)は、後述するように、重要度の低い(重要度順位が低い)幾つかの画像データ(それに対応する画像)を、縮小して同時に表示させる必要がある。このときの縮小率nは、拡大率nに一致する。
【0147】
ステップS46において、ディスプレイ順位が1位のディスプレイ61は、縮小要求(縮小率nの値を含む上述した(11)の情報)をグローバル/コミュニケーション線63に送出する。
【0148】
ステップS47において、ディスプレイ順位が1位のディスプレイ61は、拡大要求(拡大率nの値を含む上述した(12)の情報)をローカル/コミュニケーション線64に送出する。
【0149】
ステップS47の処理を完了すると、ディスプレイ61は、ステップS48において、重要情報を拡大して表示する。
【0150】
そのようなステップS48の処理を、以下、拡大表示処理と称する。この例の拡大表示処理の詳細が、図24のフローチャートに示されている。そこで、図24のフローチャートを参照して、拡大表示処理の詳細について説明する。
【0151】
はじめに、ステップS71において、ディスプレイ61は、ローカル/コミュニケーション線64から拡大要求((12)の情報)を取得し、さらに、その拡大要求から拡大率nを取得する。
【0152】
ただし、いまの場合、ディスプレイ61は、ディスプレイ順位が1位であり、上述したステップS45において、自分自身で拡大率nを演算しているので、ステップS71の処理はスキップする。
【0153】
ステップS72において、ディスプレイ61は、ステップS71の処理で取得した拡大率nと、拡大要求を出力したディスプレイ(ディスプレイ順位が1位のディスプレイ)の位置(図12の配置位置)、および、自分自身の位置(図12の配置位置)から、拡大表示する画像データのうちの、取得するデータ部分を特定する。
【0154】
なお、ここでは、拡大表示する画像のうちの、そのディスプレイ61が表示する部分に対応するデータを、データ部分と称する。即ち、例えば、拡大率nが4の場合(4倍に拡大される場合)、重要情報は、4つのディスプレイ61に表示される。従って、4つのディスプレイ61のそれぞれは、その位置(図12の配置位置)に応じて、重要情報(画像)のうちの右下、右上、左下、または、左上の4つの領域のうちのいずれかを表示する。このような4つの領域のそれぞれに対応するデータが、データ部分と称される。
【0155】
ステップS73において、ディスプレイ61は、データ線62から、画像データ((1)の情報)と、その画像データの重要度順位((3)の情報)を取得する。
【0156】
ステップS74において、ディスプレイ61は、ステップS73の処理で取得した画像データに対して、既に表示処理をしたか否かを判定する。
【0157】
ステップS74において、取得した画像データに対して、既に表示処理をしたと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS75において、ステップS73の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出し、処理をリターンする。即ち、ディスプレイ61は、その画像データを、データ線62を介して次のディスプレイに供給する。
【0158】
これに対して、ステップS74において、取得した画像データに対して、まだ表示処理をしていないと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS76において、ステップS73の処理で取得した画像データが、重要度順位が最も高い(1位である)画像データであるか否かを判定する。
【0159】
ステップS76において、ステップS73の処理で取得した画像データが、重要度順位が最も高い(1位である)画像データではない(重要度順位が2位乃至9位のうちのいずれかである)と判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS75において、ステップS73の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出する。
【0160】
これに対して、ステップS76において、ステップS73の処理で取得した画像データが、重要度順位が最も高い(1位である)画像データであると判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS77において、重要度順位が最も高い(1位である)画像データから1/nのデータ(ステップS73の処理で特定したデータ部分(画素データ))を取得し、ステップS78において、取得した1/nのデータをn倍に拡大して表示する。
【0161】
なお、このとき、ステップS78の処理で表示された1/nのデータ以外の画素データ(その他のデータ部分)は、そのディスプレイ61には取得されずに、そのままデータ線62に送出される。
【0162】
また、画像データをn倍に拡大する方法は、特に限定されず、線形補間を利用してもよいし、各種のフィルタを利用してもよいし、また、クラス分類適応処理を利用してもよい。
【0163】
そして、ステップS79において、ディスプレイ61は、データ線62に、自分自身のディスプレイ番号((4)の情報)と、可視率α((5)の情報)を送出し、処理をリターンする。
【0164】
このようにして、重要度の最も高い画像データ(重要度順位が1位の画像データ)の一部がn倍に拡大され、ディスプレイ61に表示される。
【0165】
以上、ディスプレイ順位が1位のディスプレイ61に関する重要情報拡大表示処理について説明した。次に、ディスプレイ順位が1位以外(2位乃至9位の)ディスプレイ61に関する重要情報拡大表示処理について説明する。
【0166】
即ち、図23に戻り、ステップS42において、ディスプレイ61は、ディスプレイ順位が1位ではないと判定した場合、ステップS49において、縮小要求があるか否かを判定する。
【0167】
ステップS49において、縮小要求がないと判定した場合、ステップS44において、データ線62から送信されてきた順に、画像データを表示し、その処理をリターンする。即ち、上述した通常モードの場合と同様の処理が行われる。
【0168】
これに対して、ステップS49において、縮小要求があると判定した場合、ステップS50において、ディスプレイ61は、自分自身のディスプレイ順位が最下位(9位)であるか否かを判定する。
【0169】
ステップS50において、自分自身のディスプレイ順位が最下位(9位)であると判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS51において、上述したように、重要度の低い(重要度順位が低い)幾つかの画像データ(それに対応する画像)を、縮小して同時に表示する。
【0170】
そのようなステップS51の処理を、以下、縮小表示処理と称する。この例の縮小表示処理の詳細が、図25のフローチャートに示されている。そこで、図25のフローチャートを参照して、縮小表示処理の詳細について説明する。
【0171】
はじめに、ステップS91において、ディスプレイ61は、グローバル/コミュニケーション線63から縮小要求((11)の情報)を取得し、さらに、その縮小要求から縮小率nを取得する。
【0172】
ステップS92において、ディスプレイ61は、データ線62から、画像データ((1)の情報)と、その画像データの重要度順位((3)の情報)を取得する。
【0173】
ステップS93において、ディスプレイ61は、ステップS92の処理で取得した画像データに対して、既に表示処理をしたか否かを判定する。
【0174】
ステップS93において、取得した画像データに対して、既に表示処理をしたと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS94において、ステップS92の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出し、処理をリターンする。即ち、ディスプレイ61は、その画像データを、データ線62を介して次のディスプレイに供給する。
【0175】
これに対して、ステップS93において、取得した画像データに対して、まだ表示処理をしていないと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS95において、ステップS92の処理で取得した画像データの重要度順位は、最も低い順位(9位)から数えてn位以内であるか(9,8,・・・,9−(n+1)位のうちのいずれかであるか)否かを判定する。
【0176】
ステップS95において、ステップS92の処理で取得した画像データの重要度順位は、最も低い順位(9位)から数えてn位以内ではないと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS94において、ステップS92の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出する。
【0177】
これに対して、ステップS95において、ステップS92の処理で取得した画像データの重要度順位は、最も低い順位(9位)から数えてn位以内であると判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS96において、最も低い重要度順位(9位)の画像データから、重要度順位が低い順に、n個の画像データを取得する。
【0178】
ステップS97において、ディスプレイ順位が最低順位(9位)のディスプレイ61は、ステップS96の処理で取得したn個の画像データのそれぞれを1/nに縮小し、縮小したn個の画像データを1画面に表示する。
【0179】
なお、画像データを1/nに縮小する方法は、特に限定されず、単純間引きを利用してもよいし、各種のフィルタを利用してもよいし、また、クラス分類適応処理を利用してもよい。
【0180】
そして、ステップS98において、ディスプレイ61は、データ線62に、自分自身のディスプレイ番号((4)の情報)と、可視率α((5)の情報)を送出し、処理をリターンする。
【0181】
このようにして、重要度の低いn個の画像データ(重要度順位が下から数えてn番目までの画像データ)のそれぞれが1/nに縮小され、1つのディスプレイ61(ディスプレイ順位が最低順位(9位)のディスプレイ61)に表示される。
【0182】
以上、ディスプレイ順位が最高位(1位)と最低位(9位)のディスプレイ61に関する重要情報拡大表示処理について説明した。次に、ディスプレイ順位がそれら以外の(2位乃至8位の)ディスプレイ61に関する重要情報拡大表示処理について説明する。
【0183】
図23に戻り、ステップS50において、自分自身のディスプレイ順位が最下位ではない(2位乃至8位のうちのいずれかである)と判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS52において、拡大要求を受けたか否かを判定する。
【0184】
ステップS52において、拡大要求を受けたと判定した場合、それは、ディスプレイ61自身が、ディスプレイ順位が1位(最高順位)のディスプレイに隣接しており、重要情報(重要度順位が1位の画像データに対応する画像)のうちの一部(所定のデータ部分に対応する画像)を、自分自身も拡大して表示する必要があることを意味しており、従って、ディスプレイ61は、ステップS48において、上述した拡大表示処理を実行する。
【0185】
これに対して、ステップS52において、拡大要求を受けていないと判定した場合、特に画像を拡大表示する必要がないので、ディスプレイ61は、ステップS53において、自分自身のディスプレイ順位に対応する重要度順位をもつ画像データ(それに対応する画像)を等倍で表示する処理を行う。
【0186】
そのようなステップS53の処理を、以下、等倍表示処理と称する。この例の等倍表示処理の詳細が、図26のフローチャートに示されている。そこで、図26のフローチャートを参照して、等倍表示処理の詳細について説明する。
【0187】
はじめに、ステップS111において、ディスプレイ61は、ローカル/コミュニケーション線64から拡大要求((12)の情報)を取得し、さらに、その拡大要求から拡大率nを取得する。
【0188】
ステップS112において、ディスプレイ61は、ステップS111の処理で取得した拡大率nに基づいて、これから取得する画像データの重要度順位を決定する。
【0189】
この重要度順位の決定方法は、特に限定されないが、この例においては、例えば、ディスプレイ61は、自分自身のディスプレイ順位から、(n−1)を減算した順位を、これから取得する画像データの重要度順位として決定する。
【0190】
ステップS113において、ディスプレイ61は、データ線62から、画像データ((1)の情報)と、その画像データの重要度順位((3)の情報)を取得する。
【0191】
ステップS114において、ディスプレイ61は、ステップS113の処理で取得した画像データに対して、既に表示処理をしたか否かを判定する。
【0192】
ステップS114において、取得した画像データに対して、既に表示処理をしたと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS115において、ステップS113の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出し、処理をリターンする。即ち、ディスプレイ61は、その画像データを、データ線62を介して次のディスプレイに供給する。
【0193】
これに対して、ステップS114において、取得した画像データに対して、まだ表示処理をしていないと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS116において、ステップS112の処理で決定した重要度順位と、ステップS113の処理で取得した画像データの重要度順位が一致するか否かを判定する。
【0194】
ステップS116において、決定した重要度順位と、取得した画像データの重要度順位が一致しないと判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS115において、ステップS113の処理で取得した画像データをそのままデータ線62に送出する。
【0195】
これに対して、ステップS116において、決定した重要度順位と、取得した画像データの重要度順位が一致すると判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS117において、ステップS112の処理で決定した重要度順位の画像データを取得し、ステップS118において、取得した画像データを表示する。
【0196】
そして、ステップS119において、ディスプレイ61は、データ線62に、自分自身のディスプレイ番号((4)の情報)と、可視率α((5)の情報)を送出し、処理をリターンする。
【0197】
このように、重要情報拡大表示処理が実行されると、重要度の最も高い画像データ(重要度順位が1位の画像データ)がn倍に拡大され、ディスプレイ順位が最高位(1位)のディスプレイ61とそれに隣接するディスプレイ61(n個のディスプレイ61)に表示され、重要度の低いn個の画像データ(重要度順位が下から数えてn番目までの画像データ)のそれぞれが1/nに縮小され、ディスプレイ順位が最低位(9位)のディスプレイ61に表示され、ディスプレイ順位が2位乃至8位のディスプレイ61のそれぞれには、残りの画像データに対応する画像のうちの所定のものが等倍で表示される。
【0198】
具体的には、この例においては、例えば、いま、ディスプレイ部47の表示状態が、図27に示される状態(No.1のディスプレイ61−1乃至No.9のディスプレイ61−9のそれぞれに、その順番で、「A」乃至「I」のそれぞれが表示されている状態)で、No.1のディスプレイ61−1乃至No.9のディスプレイ61−9のそれぞれが、上述したステップS1の処理で、可視率αを演算したところ、上述した図20に示される通りになったとする。また、CPU41(図7)より入出力インタフェース45を介してディスプレイ部47に供給される画像データの重要度順位は、上述した図21に示される通りとする。
【0199】
この場合、重要情報拡大表示処理が選択されると、上述したステップS41(図23)の処理で、No.1のディスプレイ61−1乃至No.9のディスプレイ61−9のそれぞれは、上述した図20に示されるディスプレイ順位を演算し、上述したステップS42の処理で、自分自身のディスプレイ順位が1位であるか否かを判定する。
【0200】
いまの場合、図20に示されるように、ディスプレイ順位が1位のディスプレイは、No.7のディスプレイ61−7であるので、No.7のディスプレイ61−7は、以下のような処理を実行する。
【0201】
即ち、No.7のディスプレイ61−7は、上述したステップS43の処理で、自分自身の可視率αが、閾値αTH1を越えているか否かを判定するとともに、隣接するディスプレイ(いまの場合、NO.4のディスプレイ61−4、NO.5のディスプレイ61−5、および、NO.8のディスプレイ61−8)の可視率αが、閾値αTH2を越えているか否かを判定する。換言すると、No.7のディスプレイ61−7は、自分自身と、それに隣接するディスプレイが、いまユーザにとって見易い状態になっているか否かを判定することで、重要情報の拡大表示を行うか否かを判定し、また、重要情報の拡大表示を行うと判定した場合、その拡大表示を行うディスプレイを選定する。
【0202】
この例においては、例えば、閾値αTH1が80とされ、かつ、閾値αTH2が70とされると、図20に示されるように、No.7のディスプレイ61−7の可視率α(=86)は、閾値αTH1(=80)より大きく、かつ、それに隣接するNO.4のディスプレイ61−4の可視率α(=73)、NO.5のディスプレイ61−5の可視率α(=77)、および、NO.8 のディスプレイ61−8の可視率α(=71)のそれぞれは、閾値αTH2(=70)より大きいので、No.7のディスプレイ61−7、並びに、それに隣接するNO.4のディスプレイ61−4、NO.5のディスプレイ61−5、および、NO.8のディスプレイ61−8の4つのディスプレイが拡大表示処理を実行することが決定される。
【0203】
この場合、No.7のディスプレイ61−7は、上述したステップS45の処理で、拡大率nとして4を演算するので、縮小率nも4とされ、上述したステップS46の処理で、縮小率n(=4)を含む縮小要求をグローバル/コミュニケーション線63に送出するとともに、上述したステップS47の処理(図24)で、拡大率n(=4)を含む拡大要求をローカル/コミュニケーション線64に送出する。
【0204】
この拡大要求を送出したNo.7のディスプレイ61−7、並びに、拡大要求を取得したNO.4のディスプレイ61−4、NO.5のディスプレイ61−5、および、NO.8 のディスプレイ61−8のそれぞれは、上述したステップS48の拡大表示処理(図24)を実行し、データ線62から重要度順位が最高位(1位)の画像データ(いまの場合、「A」に対応する画像データ)の一部(データ部分)を取得し、それに対応する画像を、4倍(縦2倍×横2倍)に拡大して表示する。
【0205】
このとき、画像データのどの部分(「A」のうちのどの部分)の画像データ(データ部分)を取得するかは、拡大要求を出したNO.7 のディスプレイ61−7の配置位置と、その他の拡大表示をするディスプレイ(NO.4のディスプレイ61−4、NO.5のディスプレイ61−5、および、NO.8 のディスプレイ61−8)の配置位置から決定される。
【0206】
いまの場合、4つのディスプレイに「A」が表示されるので、データ部分は、「A」のうちの、右上、右下、左上、および左下の4つの領域に対応するデータとされる。従って、図28に示されるように、NO.7 のディスプレイ61−7は、その配置位置から、「A」のうちの左下の領域に対応するデータ部分を取得し、それを4倍に拡大して表示する。同様に、NO.4のディスプレイ61−4は、「A」のうちの左上の領域に対応するデータ部分を、NO.5のディスプレイ61−5は、「A」のうちの右上の領域に対応するデータ部分を、NO.8 のディスプレイ61−8は、「A」のうちの右下の領域に対応するデータ部分を、それぞれ取得し、それを4倍に拡大して表示する。
【0207】
これに対して、ディスプレイ順位が最下位(9位)であるディスプレイ(いまの場合、NO.3のディスプレイ61−3)は、上述した縮小要求が、グローバル/コミュニケーション線63に流れているのを検知すると、上述したステップS51の縮小表示処理(図25)を実行する。
【0208】
即ち、いまの場合、図28に示されるように、NO.3のディスプレイ61−3は、データ線62(CPU41(図7)より供給される)画像データのうちの、重要度順位が下から数えて4番目までの(重要度順位が、9位乃至6位の)4個の画像データ、即ち、「D」、「I」、「E」、および、「B」に対応する画像データを取得し、それらの画像データのそれぞれに対応する画像(「D」、「I」、「E」、および、「B」)を1/4(縦1/2 ×横1/2 )に縮小し、表示する。
【0209】
また、その他のディスプレイ、即ち、No.1のディスプレイ61−1、No.2のディスプレイ61−2、No.6のディスプレイ61−6、および、No.9のディスプレイ61−9のそれぞれは、上述したステップS53(図26)の処理を実行し、図28に示されるように、「H」、「G」、「F」、および、「C」のそれぞれを等倍で表示する。
【0210】
このように、重要情報拡大表示処理固定モードが選択されると、ディスプレイ部47(図7)の9個のディスプレイ61−1乃至61−9のそれぞれは、画像データの重要度に基づいて、最重要の画像データ(重要度順位が1位の画像データ)の拡大表示処理、それに対応する等倍処理、および、縮小処理のうちのいずれかの処理を実行し、図28に示されるような(上述したような)画像を表示する。
【0211】
以上、通常モード、表示位置交換処理固定モード、および、重要情報拡大表示処理固定モードに関する、ディスプレイ61の表示処理について説明した。
【0212】
次に、残りの、位置交換/拡大適応処理モードに関するディスプレイ61の表示処理について説明する。
【0213】
図16に戻り、ステップS6において、位置交換/拡大適応処理モードであると判定した場合、ディスプレイ61は、ステップS7において、可視率αが高い(α>αTh1)ディスプレイが存在するか否かを判定する。
【0214】
ステップS7において、可視率αが高い(α>αTh1)ディスプレイが存在すると判定した場合、即ち、少なくともディスプレイ順位が1位のディスプレイ61の可視率αが、上述した閥値αTh1を超えている場合、ディスプレイ61は、ステップS8において、上述した重要情報拡大表示処理を実行する。
【0215】
これに対して、ステップS7において、可視率αが高い(α>αTh1)ディスプレイが存在しないと判定した場合、即ち、全てのディスプレイ61の可視率αが、上述した閥値αTh1より低い値である場合、ディスプレイ61は、ステップS5において、上述した表示位置交換処理を実行する。
【0216】
このように、位置交換/拡大適応処理モードが選択されると、ステップS7の判定処理の判定結果により、重要情報拡大表示処理と表示位置交換処理のうちのいずれか一方の処理が適切に選択され、その処理が実行される。
【0217】
なお、ステップS7の処理の判定内容としては、上述した例に限定されず、様々な内容が可能である。
【0218】
そして、上述した通常モードの処理(ステップS3の処理)、表示位置交換処理固定モードの処理(ステップS5の処理)、重要情報拡大表示処理固定モードの処理(ステップS8の処理)、並びに、位置交換/拡大適応処理モードの処理(ステップS5、若しくはステップS8の処理)のうちのいずれかの処理を完了すると、ディスプレイ61は、ステップS9において、表示処理の終了が指示されたか否かを判定する。
【0219】
ステップS9において、表示処理の終了がまだ指示されていないと判定した場合、ディスプレイ61は、その処理をステップS2に戻し、それ以降の処理を繰り返す。
【0220】
これに対して、ステップS9において、表示処理の終了が指示されたと判定した場合、ディスプレイ61は、その処理を終了する。
【0221】
以上、各ディスプレイ61のそれぞれに対するユーザからの見やすさ(可視率α)に基づいて、携帯型情報処理端末1の表示方法もしくは表示位置をリアルタイムに変化させる方法について説明した。
【0222】
さらに、携帯型情報処理端末1は、上述した方法と装置(ディスプレイ部47等)を逆手に取り、ユーザの意思を携帯型情報処理端末1側で判断することにより、通常の入力と同様な処理を実行することも可能である。
【0223】
なお、ここでは、ボタン、マウス、またはキーボードといった入力デバイス(図7の入力部46)を利用して、ユーザの意思を入力することを、通常の入力と称している。
【0224】
以下、図29を参照して、携帯型情報処理端末1−3の入力機能について説明する。
【0225】
図29に示されるように、この例においては、例えば、携帯型情報処理端末1−3には、5個のディスプレイ61−11乃至61−15が設けられている。なお、携帯型情報処理端末1−3の内部構造は、上述した図7に示される通りとされる。
【0226】
例えば、いま、携帯型情報処理端末1−3が、ユーザに選択をして欲しい項目を持っているとする。具体的には、この例においては、例えば、「YES」と「NO」の項目とされ、これらのうちのいずれか一方をユーザに選択させるとする。
【0227】
この場合、図7において、CPU41は、入出力インタフェース45、およびバス44を介して送信されてきた各ディスプレイ61(図8)のそれぞれの可視率αに基づいて、携帯型情報処理端末1−3上のディスプレイ61−11乃至61−15のうちの、可視率αの大きく異なる2つのディスプレイ(図29の例では、ディスプレイ61−12とディスプレイ61−14)を選択する。
【0228】
次に、図29に示されるように、ディスプレイ61−12に、「YES」の文字を、ディスプレイ61−14に、「NO」の文字を、それぞれ表示し、その他のディスプレイ、例えば、ディスプレイ61−13に「YESかNOのどちらかを選択してください」といった内容の選択を促す文字を表示する。
【0229】
ユーザは、自分の意思と同じ内容が表示されているディスプレイ(いまの場合、「YES」と表示されたディスプレイ61−12、または、「NO」と表示されたディスプレイ61−14)を自分自身が見易くなるように、携帯型情報処理端末1−3を動かす。
【0230】
例えば、いま、ユーザが、「YES」と表示されたディスプレイ61−12を自分自身が見易くなるように、携帯型情報処理端末1−3を動かしたとする。
【0231】
このとき、ディスプレイ61−12の可視率αは高くなり、ディスプレイ61−14の可視率αは、ディスプレイ61−12のそれよりも低くなるはずである。
【0232】
逆に、例えば、いま、ユーザが、「NO」と表示されたディスプレイ61−14を自分自身が見易くなるように、携帯型情報処理端末1−3を動かしたとする。
【0233】
このとき、ディスプレイ61−14の可視率αは高くなり、ディスプレイ61−12の可視率αは、ディスプレイ61−14のそれよりも低くなるはずである。
【0234】
そこで、CPU41は、上述したように、データ線62に送られてくるディスプレイ61−12とディスプレイ61−14の可視率αを、入出力インタフェース45、およびバス44を介して取得することで(監視することで)、可視率αの高いディスプレイに表示されていた内容が、ユーザの意思であると判断し、その内容を入力する。
【0235】
なお、上述した例では、単純に「YES」または「NO」の入力(選択)であったが、入力情報は、上述した例に限定されず、ディスプレイ61−11乃至61−15のうちの1つのディスプレイに表示可能な情報であれば様々な情報を入力することが可能になる。
【0236】
また、携帯型情報処理端末1は、図29の例のみならず、上述したディスプレイ部47(図8)さえ有していれば、従来の入力デバイスを利用しなくても、ユーザの意思を取得する(入力する)ことが可能となる。
【0237】
上述したように、携帯型情報処理端末1は、ディスプレイ部47(図8)を有しており、ディスプレイ部47を構成する各ディスプレイ61のそれぞれは、独立して上述した各種の表示処理を実行することができるので、以下の4つの効果を奏することが可能になる。
【0238】
即ち、第1の効果として、ユーザが意図せずに、ユーザにとって重要度の高い情報をユーザの見やすいディスプレイ61に呈示することが可能になる。
【0239】
第2の効果として、CPU41(信号処理部)が処理をせずとも、ユーザにとって重要度の高い情報をユーザの見やすいディスプレイ61に呈示することがが可能になる。
【0240】
第3の効果として、ユーザが意図せずとも、各ディスプレイ61のそれぞれが自分自身で判断して、重要度の高い情報を拡大して表示することが可能になる。
【0241】
このように、携帯型情報処理端末1は、第1乃至第3の効果を奏することが可能であるので、ユーザは、携帯型情報処理端末1は、重要な情報を効率よく入手することができる。
【0242】
さらに、第4の効果として、ユーザが、自分自身の意図する情報を自分自身が見やすい位置にくるように、携帯型情報処理端末1自体の向きや位置を変えるだけで、ユーザの意思を携帯型情報処理端末1(CPU41)自身に判断させ、通常の入力と同様の入力が可能になる。
【0243】
一連の処理をソフトウエアにより実行させる場合には、そのソフトウエアを構成するプログラムが、専用のハードウエアに組み込まれているコンピュータ、または、各種のプログラムをインストールすることで、各種の機能を実行することが可能な、例えば汎用のパーソナルコンピュータなどに、ネットワークや記録媒体からインストールされる。
【0244】
この記録媒体は、図7に示されるように、装置本体とは別に、ユーザにプログラムを提供するために配布される、プログラムが記録されている磁気ディスク(フロッピディスクを含む)、光ディスク(CD-ROM(Compact Disk-Read Only Memory),DVD(Digital Versatile Disk)を含む)、光磁気ディスク(MD(Mini-Disk)を含む)、もしくは半導体メモリなどよりなるリムーバブル記録媒体(パッケージメディア)50により構成されるだけでなく、装置本体に予め組み込まれた状態でユーザに提供される、プログラムが記録されているROM42や、記憶部48に含まれるハードディスク、または、ディスプレイ部47を構成する各ディスプレイ61のI/O回路(図13)等に内蔵されているメモリ(図示せず)などで構成される。
【0245】
なお、本明細書において、記録媒体に記録されるプログラムを記述するステップは、その記載順序に沿って時系列的に行われる処理はもちろん、必ずしも時系列的に処理されなくとも、並列的あるいは個別に実行される処理をも含むものである。
【0246】
【発明の効果】
以上のごとく、本発明によれば、携帯型情報処理端末に搭載される複数のディスプレイのそれぞれを提供することが可能になる。特に、ユーザにとって重要度の高い画像情報を最適な位置に表示させることができるディスプレイを提供することが可能になる。
【0247】
また、本発明によれば、複数のディスプレイを搭載した携帯型情報処理端末を提供することが可能になる。特に、ユーザにとって重要度の高い画像情報を、携帯型情報処理端末に搭載された複数のディスプレイのうちの最適なものに表示させることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用される腕時計型の携帯型情報処理端末の外観の構成例を示す図である。
【図2】本発明が適用されるPDA型の携帯型情報処理端末の外観の構成例を示す図である。
【図3】本発明が適用される、携帯型情報処理端末に搭載される複数のディスプレイの配置例を説明する斜視図である。
【図4】図3の複数のディスプレイの配置例を説明する水平断面図である。
【図5】図4の複数のディスプレイの他の配置例を説明する斜視図である。
【図6】図5の複数のディスプレイの配置例を説明する水平断面図である。
【図7】本発明が適用される携帯型情報処理端末の内部の構成例を示すブロック図である。
【図8】図7のディスプレイ部の構成例を示すブロック図である。
【図9】図8のディスプレイ部のうちの、ディスプレイとデータ線の接続例を説明する図である。
【図10】図8のディスプレイ部のうちの、ディスプレイとグローバル/コミュニケーション線の接続例を説明する図である。
【図11】図8のディスプレイ部のうちの、ディスプレイとローカル/コミュニケーション線の接続例を説明する図である。
【図12】図8のディスプレイ部の各ディスプレイの実際の配置例を示す図である。
【図13】図8のディスプレイ部のディスプレイの構成の詳細を説明する図である。
【図14】可視率αの算出方法を説明する図である。
【図15】図14の可視率αの算出に利用される、ディスプレイに対する入射角、反射角、および、ユーザの目線とディスプレイの呈示方向とのなす角度を説明する図である。
【図16】図8のディスプレイ部の各ディスプレイの表示処理を説明するフローチャートである。
【図17】通常モードが選択された場合の、図8のディスプレイ部の表示例を示す図である。
【図18】図16のディスプレイの表示処理のうちの、表示位置交換処理を説明するフローチャートである。
【図19】図8のディスプレイ部のうちの一部が影に覆われた場合の、ディスプレイ部の表示例を示す図である。
【図20】図8のディスプレイ部の各ディスプレイのディスプレイ順位の例を説明する図である。
【図21】図8のディスプレイ部に供給される画像データの重要度順位の例を説明する図である。
【図22】図19に示される状態で、図18の表示位置交換処理が実行された場合の、図8のディスプレイ部の表示例を示す図である。
【図23】図16のディスプレイの表示処理のうちの、重要情報拡大表示処理を説明するフローチャートである。
【図24】図23の重要情報拡大表示処理のうちの、拡大表示処理を説明するフローチャートである。
【図25】図23の重要情報拡大表示処理のうちの、縮小処理を説明するフローチャートである。
【図26】図23の重要情報拡大表示処理のうちの、等倍表示処理を説明するフローチャートである。
【図27】図8のディスプレイ部の表示例を示す図である。
【図28】図27に示される状態で、図18の表示位置交換処理が実行された場合の、図23のディスプレイの表示処理のうちの、重要情報拡大表示処理の表示例を示す図である。
【図29】本発明が適用される腕時計型の携帯型情報処理端末の入力機能を説明する図である。
【符号の説明】
1 携帯型情報処理端末, 11,21,31 ディスプレイ, 41CPU, 47 ディスプレイ部, 61 ディスプレイ, 62 データ線, 63グローバル/コミュニケーション線, 64 ローカル/コミュニケーション線, 71 ディスプレイモジュール, 73 I/O回路, 74 センサ
Claims (14)
- 情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または接続される表示装置において、
前記情報処理装置より提供される画像を表示する表示手段と、
ユーザが前記表示手段に表示される画像を見た場合における、前記表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算手段と、
前記第1の演算手段により演算された前記表示装置自身の前記見易さの度合い、および、前記他の表示装置の前記見易さの度合いに基づいて、前記表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算手段と、
前記情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、前記第2の演算手段により演算された前記表示装置自身の前記表示の優先順位に対応する前記重要度の順位を有する前記画像を、前記表示手段に表示させるように制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする表示装置。 - 前記第1の演算手段により演算された前記表示装置自身の前記見易さの度合いを、前記他の表示装置に対して送信する送信手段と、
前記他の表示装置より送信された、前記他の表示装置の前記見易さの度合いを受信する第1の受信手段と
をさらに備え、
前記第2の演算手段は、前記第1の演算手段により演算された前記表示装置自身の前記見易さの度合いと、前記第1の受信手段により受信された前記他の表示装置の前記見易さの度合いとを比較し、その比較の結果に基づいて、前記表示装置自身の前記表示の優先順位を演算する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記情報処理装置より提供される前記画像、および前記画像の前記重要度の順位を受信する第2の受信手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記第2の受信手段により、前記第2の演算手段により演算された前記表示装置自身の前記表示の優先順位に対応する前記重要度の順位が受信された場合、前記第2の受信手段により前記重要度の順位とともに受信された前記画像を、前記表示手段に表示させるように制御する
ことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 前記画像を表示する場合の拡大率、または縮小率を受信する第3の受信手段をさらに備え、
前記表示制御手段は、前記第2の受信手段により、前記第2の演算手段により演算された前記表示装置自身の前記表示の優先順位に対応する前記重要度の順位が受信された場合、前記第2の受信手段により前記重要度の順位とともに受信された前記画像を、前記第3の受信手段により受信された前記拡大率、または、前記縮小率に従って拡大、または縮小して、前記表示手段に表示させるように制御する
ことを特徴とする請求項3に記載の表示装置。 - 前記表示装置の所定の状態を表す状態値を検知する検知手段をさらに備え、
前記第1の演算手段は、前記検知手段により検知された前記状態値に基づいて、前記表示装置自身の前記見易さの度合いを演算する
ことを特徴とする請求項1に記載の表示装置。 - 前記検知手段は、前記表示手段に対する入射光量、および入射角、前記表示手段からの反射光量、および反射角、並びに、前記ユーザの目線と前記表示手段の前記画像の呈示方向との間の角度差のうちの、少なくとも1つの前記状態値を検知する
ことを特徴とする請求項5に記載の表示装置。 - 情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または、接続される表示装置の表示方法において、
ユーザが前記表示装置に表示される画像を見た場合における、前記表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、
前記第1の演算ステップの処理により演算された前記表示装置自身の前記見易さの度合い、および、前記他の表示装置の前記見易さの度合いに基づいて、前記表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、
前記情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、前記第2の演算ステップの処理により演算された前記表示装置自身の前記表示の優先順位に対応する前記重要度の順位を有する前記画像を、前記表示装置に表示させるように制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とする表示方法。 - 情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または、接続される表示装置を制御するコンピュータのプログラムであって、
ユーザが前記表示装置に表示される画像を見た場合における、前記表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、
前記第1の演算ステップの処理により演算された前記表示装置自身の前記見易さの度合い、および、前記他の表示装置の前記見易さの度合いに基づいて、前記表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、
前記情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、前記第2の演算ステップの処理により演算された前記表示装置自身の前記表示の優先順位に対応する前記重要度の順位を有する前記画像を、前記表示装置に表示させるように制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 情報処理装置に、1つ以上の他の表示装置とともに搭載、または、接続される表示装置を制御するコンピュータに、
ユーザが前記表示装置に表示される画像を見た場合における、前記表示装置自身の見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、
前記第1の演算ステップの処理により演算された前記表示装置自身の前記見易さの度合い、および、前記他の表示装置の前記見易さの度合いに基づいて、前記表示装置自身の表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、
前記情報処理装置より提供される、重要度の順位が予め決定されている複数の画像のうちの、前記第2の演算ステップの処理により演算された前記表示装置自身の前記表示の優先順位に対応する前記重要度の順位を有する前記画像を、前記表示装置に表示させるように制御する表示制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。 - 画像を表示する複数の表示手段と、
ユーザが複数の前記表示手段のそれぞれに表示される画像を見た場合における、複数の前記表示手段のそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算手段と、
前記第1の演算手段により演算された複数の前記表示手段の前記見易さの度合いに基づいて、複数の前記表示手段のそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算手段と、
重要度の順位が予め決定されている複数の画像を、前記第2の演算手段により演算された複数の前記表示手段の前記表示の優先順位、および、前記重要度の順位に基づいて、複数の前記表示手段のそれぞれに表示させるように制御する表示制御手段と
を備えることを特徴とする携帯型情報処理端末。 - 前記表示制御手段は、さらに、所定の入力情報を表す画像を複数の前記表示手段のうちの所定のものに表示させるように制御し、
前記第1の演算手段により演算された複数の前記表示手段の前記見易さの度合いのうちの、最も高い前記見易さの度合いを有する前記表示手段に表示されている前記画像に対応する前記入力情報を取得する情報取得手段をさらに備える
ことを特徴とする請求項10に記載の携帯型情報処理端末。 - 複数のディスプレイを備える携帯型情報処理端末の情報処理方法において、
ユーザが複数の前記ディスプレイのそれぞれに表示される前記画像を見た場合における、複数の前記ディスプレイのそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、
前記第1の演算ステップの処理により演算された複数の前記ディスプレイの前記見易さの度合いに基づいて、前記複数のディスプレイのそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、
重要度の順位が予め決定されている複数の前記画像を、前記第2の演算ステップの処理により演算された複数の前記ディスプレイの前記表示の優先順位、および、前記重要度の順位に基づいて、複数の前記ディスプレイのそれぞれに表示させるように制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とする情報処理方法。 - 複数のディスプレイを備える携帯型情報処理端末を制御するコンピュータのプログラムであって、
ユーザが複数の前記ディスプレイのそれぞれに表示される前記画像を見た場合における、複数の前記ディスプレイのそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、
前記第1の演算ステップの処理により演算された複数の前記ディスプレイの前記見易さの度合いに基づいて、前記複数のディスプレイのそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、
重要度の順位が予め決定されている複数の前記画像を、前記第2の演算ステップの処理により演算された複数の前記ディスプレイの前記表示の優先順位、および、前記重要度の順位に基づいて、複数の前記ディスプレイのそれぞれに表示させるように制御する表示制御ステップと
を含むことを特徴とするコンピュータが読み取り可能なプログラムが記録されている記録媒体。 - 複数のディスプレイを備える携帯型情報処理端末を制御するコンピュータに、
ユーザが複数の前記ディスプレイのそれぞれに表示される前記画像を見た場合における、複数の前記ディスプレイのそれぞれの見易さの度合いを演算する第1の演算ステップと、
前記第1の演算ステップの処理により演算された複数の前記ディスプレイの前記見易さの度合いに基づいて、前記複数のディスプレイのそれぞれの表示の優先順位を演算する第2の演算ステップと、
重要度の順位が予め決定されている複数の前記画像を、前記第2の演算ステップの処理により演算された複数の前記ディスプレイの前記表示の優先順位、および、前記重要度の順位に基づいて、複数の前記ディスプレイのそれぞれに表示させるように制御する表示制御ステップと
を実行させることを特徴とするプログラム。
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