JP3895324B2 - 車両乗員保護補助装置用膨張器 - Google Patents

車両乗員保護補助装置用膨張器 Download PDF

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Description

本発明は車両の乗員を保護する補助を行う装置に関し、特に、膨張可能な車両乗員保護装置を膨張させるために膨張流体を提供し、膨張可能な車両乗員保護装置を所望の時間期間だけ膨張状態に維持する膨張器に関する。
車両の衝突時に車両の乗員を保護する補助を行うために膨張可能な車両乗員保護装置を膨張させることは既知である。1つの特殊な型式の膨張可能な車両乗員保護装置は側面衝突や横転時に車両の屋根から車両の乗員と車両の側部構造体との間の乗員コンパートメント内へ下方に膨張する側カーテンである。既知の側カーテンは膨張器からフィルチューブを介して側カーテンへ導かれる膨張流体により非膨張状態から膨張される。
複雑化させることなく車両乗員保護装置の膨張時間を長くすることが可能な膨張器を提供する。
本発明は側部構造体を有する車両の乗員を保護する補助を行う装置に使用できる膨張器を提供する。この装置は車両の側部構造体と車両の乗員との間の位置へ膨張できる膨張可能な車両乗員保護装置を有する。この装置はまた膨張可能な車両乗員保護装置を膨張させ、車両乗員保護装置を少なくとも5秒間だけ膨張状態に維持する膨張器を有する。膨張器は加圧下で貯蔵される膨張流体を収容する。膨張流体は実質上ヘリウムで形成される。
より詳しくは本発明は、長い時間期間だけ膨張可能な車両乗員保護装置を膨張させるように作動できる貯蔵ガス膨張器を提供する。膨張器は加圧下の膨張流体を収容するための容器手段を有する。膨張流体は実質上ヘリウムで形成される。容器手段はこの容器手段から流出するように膨張流体を解放するための少なくとも1つの開放可能な部分を有する。膨張器はまた容器手段に接続され、膨張可能な車両乗員保護装置内へ膨張流体を導く第1の出力手段を有する。第1の出力手段は比較的短い時間期間にわたって比較的高流量で膨張器から膨張流体を解放する。膨張器はまた容器手段に接続され、膨張可能な車両乗員保護装置内へ膨張流体を導く第2の出力手段を有する。第2の出力手段は比較的長い時間期間にわたって比較的低流量で膨張器から膨張流体を解放する。この比較的長い時間期間は少なくとも5秒である。
上記作用を達成するため本発明では、第1の出力手段及び第2の出力手段の一方が弁組立体を有し、該弁組立体はそれを通る流体の流れを制御するためのものであって容器手段内の圧力が所定の圧力以上になったときのみにこれら出力手段の第1及び第2の出口通路の対応した一方の出口通路を通る流体の流れを可能にするように作動できる
本発明は車両の乗員を保護する補助を行う装置に関する。特に、本発明は車両の側面衝突又は車両の横転時に車両の乗員を保護する補助をなす側カーテン組立体の如き膨張可能な車両乗員保護装置に好適に使用し得る膨張器に関する。本発明の実施の形態を説明するに先立ち、説明の便宜上、本発明を行うにあたりその改良の基礎となった一般的な乗員を保護する補助をなす装置10を図1−7を参照し説明し、次いで本発明の実施の形態を図8−9を参照して説明する
装置10は側カーテン14の形をした膨張可能な車両乗員保護装置を有する。側カーテン14は車両12の側部構造体16及び屋根18に隣接して装着される。フィル(充填)チューブ20が側カーテン14内へ延びる。作動可能な膨張器22は、作動時に、カーテンを膨張させるために側カーテン14内へ膨張流体を導く。側カーテン14は非膨張状態即ち保管状態(図示せず)から図1に示すような膨張状態へと膨張する。膨張状態においては、側カーテン14は車両の側部構造体16と車両の乗員との間に位置する。
車両12は膨張器22を作動させるために車両への側面衝撃及び(又は)車両の横転を感知するための既知のセンサ24を有する。センサ24は車両への側面衝撃及び(又は)車両の横転の感知に応答して膨張器22を作動させるための車両電気回路を有することができる。膨張器を作動させようとする場合は、センサ24が膨張器22へのリード線26に電気信号を供給する。
膨張器22(図2)は側カーテン14のための膨張流体源を有する。膨張器22はほぼ細長い形状の容器30を有し、この容器は主本体部分32と、端キャップ34とを有する。端キャップ34は摩擦溶接により主本体部分32の開口端33に取り付けられる。しかし、端キャップ34はレーザー溶接、ろう付け又はネジの如き当業界で既知の任意の方法で主本体部分32に接続することができる。
容器30の主本体部分32は軸方向に延びる円筒状の側壁40を備えた管状で円筒状の形状を有する。側壁40は膨張器22の長手方向の中心軸44上に中心を持つ円筒状の内表面42を有する。主本体部分32の第2の端部分46はドーム状の端壁48により閉じられる。側壁40及び端壁48は容器30内に室50を画定する。
室50は加圧膨張流体を収容する。室50内に貯蔵される膨張流体は好ましくは約2.758x105 ないし4.826x105 hPa(約4000psiないし約7000psi)の範囲内の貯蔵圧力での実質上ヘリウムで形成される。膨張流体としてのヘリウムの使用はカーテンの膨張時の側カーテン14の加圧を容易にする。本発明によれば、絞られる流れにおけるジュール・トムソン係数のため、ヘリウムの膨張流体は周囲状態以下の温度でフィルチューブから側カーテン14へ入る。周辺からの熱伝達により、ヘリウムの膨張流体の温度が上昇し、これにより、膨張した側カーテン14内のヘリウムの膨張流体の圧力が増大する。これが所望の時間期間にわたっての側カーテン14の膨張状態の維持を補助する。この所望の時間期間少なくとも5秒であり、好ましくは、少なくとも7秒である。
容器30の端キャップ34(図2、3)は軸方向に延びる円筒状の側壁70と、端表面72とを備えたほぼ円筒状の形状を有する。環状の列をなした膨張流体出口通路76が端キャップ34の側壁70に形成されている。出口通路76の流れ面積、数及び(又は)形状は、フィルチューブ20を通しての側カーテン14内へのヘリウムの膨張流体の流れを制限するか又は制御するように選択することができる。図1に略示するように、フィルチューブ20は既知の方法で端キャップ34に接続される。
端キャップ34は端表面72にほぼ平行に延びる表面78(図2)を有する。通路80が端キャップ34を軸方向に貫通して延び、表面78と交差している。通路80は室50からのヘリウムの膨張流体を出口通路76へ導く。通路80は軸44上に中心を持つ。
破裂ディスクの如き破裂可能な閉鎖部材92(図2、3)はレーザー溶接94により表面78に取り付けられる。しかし、破裂ディスク92はろう付け、プロジェクション溶接又は電子ビーム溶接の如き当業界で周知の任意の方法で表面78に接続することができる。破裂ディスク92は軸44上に中心を持ち、通路80を通っての通路76への膨張流体の流れを遮断する。
軸44上に中心を持つ始動器98は閉鎖部材92を支持する中空の支持体100内に収容される。リード線26は始動器98のコネクタピン101から延び、センサ24からの電気信号を受け取る。支持体100は軸44上に中心を持つ。支持体100(図2、3)は端キャップ34の端表面72に係合するフランジ102を有する。フランジ102は支持体100の外方へ半径方向に延び、また、始動器98の半径方向に延びたベース104に係合する。
環状のリム部分106は端表面72から延びる。リム部分106は最初は端表面72から離れるように軸方向に突出し、次いで、始動器98のベース104のまわりでクリンプされ、始動器及び支持体100を端キャップ34内の適所に保持する。代わりに、始動器98及び支持体100を端キャップ34に溶着して、始動器及び支持体を端キャップ内に保持させることができる。
支持体100は軸44に沿って内方へ突出し、閉鎖部材92に当接する。従って、支持体100は閉鎖部材92に対して荷重支持関係で装着される。詳細には、閉鎖部材92は室50内のヘリウムの膨張流体の貯蔵圧力を受ける。それ故、閉鎖部材92は支持体100に対して軸方向外向きの流体貯蔵圧力を伝達する。次いで、支持体100は、始動器98が端表面72のクリンプされたリム106と結合する端キャップ34の端表面72へ貯蔵圧力を伝達する。
支持体100は室110を画定する。支持体100の端部分112は閉鎖部材92と係合する円形のリム114を有する。リム114は室110内に開口116を画定する。
閉鎖部材92は室110内へ延びる中央のドーム状の部分122を有する。閉鎖部材92の部分124はドーム状の部分122を取り囲む。閉鎖部材92の部分124は支持体100の円形リム114から端キャップ34の表面78へ延びる。閉鎖部材92の別の部分126が部分124を取り囲み、表面78に溶接される。
室50がヘリウムの膨張流体で満たされていないときは、図4に示すように、閉鎖部材92は平坦なディスクの形をしている。閉鎖部材92は支持体100のリム114から離れている。ヘリウムの膨張流体の圧力による閉鎖部材92の引き続きの負荷中、閉鎖部材は応力を受け、室110内へ塑性変形する。閉鎖部材92は図4に示す平坦なディスクから図3に示す形状へと変形する。塑性変形中に閉鎖部材92の加工硬化が生じる。
センサ24から電気信号を受け取ったとき、始動器98が既知の方法で作動し、衝撃波及び燃焼ガスを生じさせる。燃焼ガスの圧力は、衝撃波と組合わさって、閉鎖部材92のドーム状の部分122に作用し、ドームを図3に示す位置から図5に示す位置へ反転させる。
図6に示すように、ドーム122の大きな運動が閉鎖部材92からドームをせん断させる。ドーム122のまわりの閉鎖部材92の部分124は通路80を遮断し続ける。ドーム122が除去されたときには、ヘリウムの膨張流体により発生した圧力は部分124の強度によってのみ支持される。ヘリウムの膨張流体の圧力は閉鎖部材92の部分124を支持体100から離れるように図7に示す位置へ引き裂いて開弁させる。閉鎖部材92の引き裂き及び開弁が通路80を通って出口通路76に至りその後側カーテン14に至るヘリウムの膨張流体の流れを提供する。
図8は本発明の第1の実施の形態に従って構成された膨張器22aを示す。膨張器22aは従来の形態(図1−7)の膨張器22と構成が類似し、図1に示す側カーテン14と同様の側カーテン(図8には示さない)を膨張させるために使用できる。膨張器22(図1−7)の対応する部品と同様又は同一の膨張器22a(図8)の部品は同じ符号で示し、明瞭にするために添え字「a」を追加する。
膨張器22a(図8)は実質上細長い形状を有する容器30aを具備する。容器30aは主本体部分32aと、端キャップ34aとを有する。端キャップ34aは摩擦溶接により主本体部分32aの開口端に固定されるが、代わりに、レーザー溶接、ろう付け又はネジの如き他の既知の方法で固定することができる。
容器30aの主本体部分32aは膨張器22aの長手方向の中心軸44a上に中心を持つ軸方向に延びる円筒状の側壁40aを備えた管状で円筒状の形状を有する。主本体部分32aはまたドーム状の端壁48を有する。
主本体部分32a及び端キャップ34aは容器30a内に室50aを画定する。室50aは加圧下で貯蔵されるある量の膨張流体を収容する。室50a内に貯蔵される膨張流体は約2.758x105 ないし4.826x105 hPa(約4000psiないし約7000psi)の範囲内とすることができる貯蔵圧力での実質上ヘリウムで形成される。
破裂可能な閉鎖部材92aは端キャップ34aに固定され、室50aからのヘリウムの膨張流体の流れを遮断する。膨張器22aは側カーテンを膨張させるガスを発生させるための火工材料を持たない。ヘリウムの膨張流体のみが側カーテンを膨張させるために使用される。
容器30aの端キャップ34aは円筒状の側壁70aと、室50aから離れた端部分72aとを備えたほぼ円筒状の形状を有する。側壁70aは円筒状の外表面200を有する。端キャップ34aは中央の室202を有する。既知の形状の電気的に作動可能な始動器98aは端キャップ34aに装着され、端キャップの中央の室202内へ突出する。
膨張器22aは主要な膨張流体出口通路210と、端キャップ34aの中央の室202から側カーテンへのヘリウムの膨張流体の流れを可能にする補助の即ち補充用の膨張流体出口通路230とを有する。主要な出口通路210は中央の室202から端キャップ34aの側壁70aの外表面200へ半径方向に延びる第1の部分212を有する。主要な出口通路210の第2の部分214は第1の部分212から外表面200へ垂直に延びる。第2の部分214は図8に示すような紙面に交差する方向に延び、従って、その円形入口のみが図8に示される。
弁220が主要な出口通路210の第1の部分212内に位置する。弁220は弁部材222と、バネ224と、リテーナ226とを有する。リテーナ226は出口通路210の第1の部分212の半径方向外端において端キャップ34a内へ螺入される。バネ224はリテーナ226と弁部材222との間を延びる。バネ224は出口通路210の第1の部分212の他端に隣接して端キャップ34a上に形成された弁座228に当接する閉位置へ弁部材222を偏倚する。換言すれば、弁部材222は中央の室202の方へ及び図8の下方へ偏倚される。
弁部材222は端キャップ34aの中央の室202内の流体圧力に晒される。弁部材222が閉位置にあるとき、弁220は端キャップ34aの中央の室202から主要な出口通路210の第2の部分214への流体の流れを遮断する閉状態にある。
補充用出口通路230は中央の室202と端キャップ34aの外側表面200との間を延びる連続的に開いた通路である。補充用出口通路230の半径方向内側の第1の部分232は狭い円筒状の形状を有する。補充用出口通路230の第2の部分234は第1の部分232から半径方向外方へ延びる。第2の部分は外側へ開拡し、第1の部分232よりも大きな流れ面積を有する。
補充用出口通路230の第1の部分232は比較的小さな流れ面積を有し、従って補充用出口通路を通る流体の流れを大幅に絞る。これに対し、主要な出口通路210は比較的大きな流れ面積を有する。
所定のしきい値よりも大きな車両に対する衝撃の場合、始動器98aが既知の方法で作動し、閉鎖部材92aを破裂させる。ヘリウムの膨張流体は室50aから流出して端キャップ34a内の中央の室202内へ流入する。
ヘリウムの膨張流体は常に開いた補充用出口通路230を通って膨張器22aから直ちに流出を開始する。弁が開いたときにのみ、膨張流体は主要な出口通路210を通って流れる。特に、閉鎖部材92aの破裂時に、弁部材222に作用する端キャップ34aの中央の室202内の流体圧力は弁バネ224の偏倚効果に打ち勝つまで急激に増大する。弁部材222は図8の上方へ弁座228から離れるように移動する。
弁部材222が十分に離れるまで移動すると、主要な出口通路210の第2の部分214が端キャップ34aの中央の室202と流体連通する。ヘリウムの膨張流体は端キャップ34aから主要な出口通路210の第1及び第2の部分212、214を通って流れる。主要な出口通路210の流れ面積が比較的大きいため、ヘリウムの膨張流体は比較的高流量で主要な出口通路を通って流れる。
主要な出口通路210を通るヘリウムの膨張流体の流れは、端キャップ34aの中央の室202内の流体圧力が弁220の開弁を維持するのに十分な限り、続行する。特に、膨張器22aが作動し閉鎖部材92aが破裂した直後に、室50a内の圧力は低下し始める。比較的短い時間期間の後、中央の室202内の圧力は、弁バネ224が弁220を閉じるのに十分な低さのレベルへ下降する。主要な出口通路210を通るヘリウムの膨張流体の流れは止まる。補充用出口通路230を通るヘリウムの膨張流体の流れはこの期間全体を通じて続行する。補充用出口通路が連続的に開いているからである。
主要な出口通路210を通って流れるヘリウムの膨張流体の圧力及び流量が比較的大きいため、側カーテンは迅速に膨張する。この流れは比較的短い時間期間(例えば、約20ミリ秒)だけ続く。この比較的短い時間期間は車両への側面衝撃又は車両の横転の発生時に車両の乗員を保護する補助をなすように側カーテンを膨張させるのに十分な長さである。
側カーテン内へのヘリウムの膨張流体のこの初期の迅速な流れの後、膨張器22aは補充用出口通路230を通して側カーテンへヘリウムの膨張流体を供給し続ける。この流れは比較的低流量である。その理由は、補充用出口通路230の有効流れ面積が比較的小さいからである。補充用出口通路230は漏洩又は冷却における側カーテン内の圧力損失を補償即ち埋め合わせるのに十分な流量でのみヘリウムの膨張流体を排出する。従って、側カーテン内のヘリウムの膨張流体の圧力は所望の比較的一定のレベルに維持でき、所望の時間期間だけ側カーテンを膨張流体で満たした状態を可能にする。所望の時間期間は少なくとも5秒間であり、好ましくは少なくとも7秒間である。所望の時間期間は、車両の乗員が側面衝撃又は車両の横転時に車両から放り出されるのを阻止する補助をなすのに十分な長さである。
主要な出口通路210の流れ面積は補充用出口通路230の有効流れ面積の約10倍又はそれより1桁大きい。出口通路210、230の実際の寸法及び相対寸法は、ヘリウムの膨張流体を貯蔵する圧力、側カーテンの容積、側カーテンの必要な膨張率及び透過性、最初の衝撃での必要な膨張圧力及び横転事故時の乗員の放り出しを阻止するのに必要な事故後の膨張圧力(但し、これらのみに限定されない)を含む多数の因子に依存する。
図9は本発明の第2の実施の形態に従って構成された膨張器22bを示す。第2の実施の形態の膨張器22bは第1の実施の形態(図8)の膨張器22aと構成が類似し、図1に示す側カーテン14と同様の側カーテン(図9には示さない)を膨張させるために使用できる。膨張器22a(図8)の対応する部品と同様又は同一の膨張器22b(図9)の部品は同じ符号で示し、明瞭にするために添え字「b」を追加する。
膨張器22bは、膨張器から側カーテンへの膨張流体の流れを可能にする主要な膨張流体出口通路300を有する。主要な出口通路300は端キャップ34bの中央の室202bと端キャップの外側表面200bとの間を延びる連続的に開いた通路である。主要な出口通路300の流れ面積は比較的短い時間期間(例えば、約20ミリ秒)で側カーテンを膨張流体で充填するのに十分なほど大きい。
膨張器22bはまた、側カーテン内の圧力損失を長く補償又は埋め合わせるために側カーテン内へ膨張流体の比較的遅い流れを提供するための補充用組立体310を有する。補充用組立体310は補助の容器312を有する。補助の容器312は主本体部分314と、内端部分316とを有する。内端部分316は中央の開口即ち通路318を有する。
補助容器312の破裂可能な部分(例えば、閉鎖部材又は箔膜)320は内端部分316に固定され、補助容器312を閉じる。ある量の加圧膨張流体が補助容器312内に貯蔵される。補助容器312内に貯蔵される膨張流体は約2.758x105 ないし4.826x105 hPa(約4000psiないし約7000psi)の範囲内とすることができる貯蔵圧力での実質上ヘリウムで形成される。
破裂可能な部分320は補助容器312から流出して補助容器の内端部分316の中央開口318を通るヘリウムの膨張流体の流れを遮断する。 ネジ付き通路322が端キャップ34bの側壁70bに形成される。通路322は中央の室202bから端キャップ34bの側壁70bの外表面200bへ半径方向に延びる。補助容器312の内端部分316は通路322内に螺入される。内端部分316はバネ324及びニードル326を通路322内に保持する。
ニードル326は中空であり、ニードルの全長にわたって延びる膨張流体出口通路328を有する。ニードル326の鋭利な端部分330は、補助容器の破裂可能な部分320に隣接して、補助容器312の内端部分316の中央開口318内に位置する。鋭利な端部分330とは反対側で、ニードル326は端キャップ34bの中央の室202b内の流体圧力に晒される内端部分332を有する。バネ324は、この流体圧力に抗して、補助容器312の破裂可能な部分320から離れた位置へニードル326を偏倚する。
膨張器22bの作動時に、始動器98bが作動し、閉鎖部材92bを破裂させる。ヘリウムの膨張流体は主要な容器30bの室50bから流出して端キャップ34bの中央の室202b内へ流入する。ヘリウムの膨張流体は主要な出口通路300を通しての膨張器22bからの流出を直ちに開始する。
膨張器22bが作動して閉鎖部材92bが破裂した直後に、室50b内の圧力が低下し始める。ある時間期間の後、室50b内の圧力は、主要な容器30bが実質上空になるのに十分なほど低くなる。主要な出口通路300の流れ面積が比較的大きいため、これは典型的には約20ミリ秒のみで生じる。従って、側カーテンは、主要な容器30bから流れるヘリウムの膨張流体の圧力及び流量が比較的大きいため、迅速に膨張する。
その間、ニードル326に作用する中央の室202b内の増大した圧力はバネ324の偏倚効果に打ち勝つ。ニードル326は補助容器312の破裂可能な部分320に係合するように移動し、これを破裂させる。ヘリウムの膨張流体は補助の容器312から流出し、ニードル326の出口通路328を通り、端キャップ34bの中央の室202b内へ流入する。補助の容器312からのヘリウムの膨張流体は主要な容器30bからのヘリウムの膨張流体と混ざり、主要な出口通路300を通って膨張器22bから流出する。
ニードル326の出口通路328の流れ面積が比較的小さいため、ヘリウムの膨張流体は比較的低流量で補助容器312から排出される。補助容器312は漏洩又は冷却における側カーテン内の圧力損失を補償即ち埋め合わせるのに十分な流量でのみヘリウムの膨張流体を排出する。ヘリウムの膨張流体の体積及び圧力は所望の時間期間だけ側カーテンを膨張状態に維持するためにこの補充用即ち埋め合わせ用の流れを提供するように選択される。所望の時間期間は少なくとも5秒であり、好ましくは、少なくとも7秒である。従って、側カーテン内の流体圧力は所望の比較的一定のレベルに維持することができ、側カーテンが乗員保護のために一層長い時間期間だけ膨張流体で満たされた状態を維持するのを可能にする。
側カーテン14はナイロン又はポリエステルの如き任意の適当な材料で作ることができる。ナイロンはシリコン又はウレタンでコーティングすることができる。同様に、ポリエステルもコーティングすることもできる。ウレタンのコーティングはナイロンよりも一層強力なポリエステルへの接着性を有する。
本発明の上述の説明から、当業者なら、改善、変更及び修正を理解できよう。当業界内でのこのような改善、変更及び修正は本発明の要旨内に含まれる。
本発明の開発の基となった一般的な、車両の乗員を保護するための補助をなす装置を示す概略図である。 図1の装置の膨張器部分の拡大断面図である。 図2の膨張器の一部の拡大図である。 図3と同様の図であるが、閉鎖部材により閉じられた容器へ膨張流体が入る前の破裂可能な閉鎖部材を示す図である。 図3と同様の図であるが、膨張器の始動器が作動した後の閉鎖部材を示す図である。 図5と同様の図であるが、せん断された閉鎖部材の一部を示す図である。 図6と同様の図であるが、容器からの膨張流体の流出中の閉鎖部材を示す図である。 本発明の第1の実施の形態に係る膨張器の長手方向断面図である。 図8と同様の図であるが、本発明の第2の実施の形態に係る膨張器を示す図である。
符号の説明
10 車両乗員保護装置
12 車両
14 側カーテン
16 側部構造体
20 フィルチューブ
22a、22b 膨張器
30a、30b 容器
32a、32b 主本体部分
34a、34b 端キャップ
50a、50b 室
210、230 出口通路
220 弁
300、328 出口通路

Claims (8)

  1. 長い時間期間にわたり膨張可能な車両乗員保護装置を膨張させるように作動できる貯蔵ガス膨張器において、
    実質上ヘリウムで形成された膨張流体を加圧下で収容するための容器手段であって、同容器手段から流出するように膨張流体を解放するための少なくとも1つの開放可能な部分を有する容器手段と;
    上記容器手段に接続され、上記膨張可能な車両乗員保護装置内へ上記膨張流体を導くための第1の出力手段であって、比較的短い時間期間にわたって比較的高流量で上記膨張器から上記膨張流体を解放する第1の出口通路を備えた第1の出力手段と;
    上記容器手段に接続され、上記膨張可能な車両乗員保護装置内へ上記膨張流体を導くための第2の出力手段であって、比較的長い時間期間にわたって比較的低流量で上記膨張器から膨張流体を解放する第2の出口通路を備えた第2の出力手段と;
    を有し、
    上記比較的長い時間期間が少なくとも5秒であり、
    また、上記第1の出力手段及び第2の出力手段の一方が弁組立体を有し、該弁組立体はそれを通る流体の流れを制御するためのものであって上記容器手段内の圧力が所定の圧力以上になったときにのみ上記第1及び第2の出口通路の対応した一方の出口通路を通る流体の流れを可能にするように作動できることを特徴とする膨張器
  2. 上記比較的長い時間期間が少なくとも7秒であることを特徴とする請求項1に記載の膨張器。
  3. 長い時間期間にわたり膨張可能な車両乗員保護装置を膨張させるように作動できる貯蔵ガス膨張器において、
    実質上ヘリウムで形成された膨張流体を加圧下で収容するための容器手段であって、同容器手段から流出するように膨張流体を解放するための少なくとも1つの開放可能な部分を有する容器手段と;
    上記容器手段に接続され、上記膨張可能な車両乗員保護装置内へ上記膨張流体を導くための第1の出力手段であって、比較的短い時間期間にわたって比較的高流量で上記膨張器から上記膨張流体を解放する第1の出口通路を備えた第1の出力手段と;
    上記容器手段に接続され、上記膨張可能な車両乗員保護装置内へ上記膨張流体を導くための第2の出力手段であって、比較的長い時間期間にわたって比較的低流量で上記膨張器から膨張流体を解放する第2の出口通路を備えた第2の出力手段と;
    を有し、
    上記比較的長い時間期間が少なくとも5秒であり、
    上記第1の出力手段が、上記第1の出口通路を通る流体の流れを制御するための弁組立体を有し、該弁組立体は、上記容器手段内の圧力が所定の圧力以上になったときにのみ、上記第1の出口通路を通る流体の流れを可能にするように作動できることを特徴とする膨張器
  4. 上記第2の出口通路は開放した状態を維持されることを特徴とする請求項3に記載の膨張器。
  5. 上記第2の出力手段が補助の膨張流体源を有することを特徴とする請求項1に記載の膨張器。
  6. 上記第2の出力手段が上記補助の膨張流体源を開き、同補助の膨張流体源から流体を排出するための可動部材を有することを特徴とする請求項5に記載の膨張器。
  7. 上記容器手段が膨張流体のための第1及び第2の容器を有することを特徴とする請求項1に記載の膨張器。
  8. 上記第1の出口通路は第1の流れ面積を有し、また上記第2の出口通路は第2の流れ面積を有し、第1の流れ面積は第2の流れ面積より大きいことを特徴とする請求項1に記載の膨張器。
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