JP2002029358A - 車両乗員保護補助装置及び膨張器 - Google Patents

車両乗員保護補助装置及び膨張器

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JP2002029358A
JP2002029358A JP2000173888A JP2000173888A JP2002029358A JP 2002029358 A JP2002029358 A JP 2002029358A JP 2000173888 A JP2000173888 A JP 2000173888A JP 2000173888 A JP2000173888 A JP 2000173888A JP 2002029358 A JP2002029358 A JP 2002029358A
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English (en)
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Douglas P Campbell
ダグラス・ピー・キャンベル
Ahmad K Al-Amin
アハマド・ケイ・アル−アミン
Timothy A Swann
ティモシー・エイ・スワン
Wynsberghe Roy D Van
ロイ・ディー・ヴァン・ウインスバーゲ
Jess A Cuevas
ジェス・エイ・キューヴァス
Dean M Esterberg
ディーン・エム・エスターバーグ
Bryan W Shirk
ブライアン・ダブリュー・シャーク
D Brannan Kenneth
ケネス・ディー・ブラナン
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ZF Passive Safety Systems US Inc
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TRW Vehicle Safety Systems Inc
TRW Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 車両乗員の保護を補助する新規な装置を提供
する。 【解決手段】 側部構造体(16)を備えた車両(1
2)の乗員の保護を補助する装置(10)は膨張可能な
車両乗員保護装置(14)を有する。膨張可能な車両乗
員保護装置は車両の側部構造体と車両乗員との間の位置
へ膨張できる。装置(10)は膨張可能な車両乗員保護
装置を膨張させ、これを少なくとも5秒間だけ膨張状態
に維持する膨張器(22)を有する。膨張器は加圧下の
貯蔵膨張流体を収容する。膨張流体は実質上ヘリウムで
形成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は車両の乗員を保護す
る補助を行う装置に関し、特に、膨張可能な車両乗員保
護装置を膨張させるために膨張流体を提供し、膨張可能
な車両乗員保護装置を所望の時間期間だけ膨張状態に維
持する膨張器に関する。
【0002】
【従来の技術】車両の衝突時に車両の乗員を保護する補
助を行うために膨張可能な車両乗員保護装置を膨張させ
ることは既知である。1つの特殊な型式の膨張可能な車
両乗員保護装置は側面衝突や横転時に車両の屋根から車
両の乗員と車両の側部構造体との間の乗員コンパートメ
ント内へ下方に膨張する側カーテンである。既知の側カ
ーテンは膨張器からフィルチューブを介して側カーテン
へ導かれる膨張流体により非膨張状態から膨張される。
【0003】
【発明の構成】本発明は側部構造体を有する車両の乗員
を保護する補助を行う装置である。この装置は車両の側
部構造体と車両の乗員との間の位置へ膨張できる膨張可
能な車両乗員保護装置を有する。この装置はまた膨張可
能な車両乗員保護装置を膨張させ、車両乗員保護装置を
少なくとも5秒間だけ膨張状態に維持する膨張器を有す
る。膨張器は加圧下で貯蔵される膨張流体を収容する。
膨張流体は実質上ヘリウムで形成される。
【0004】本発明はまた、長い時間期間だけ膨張可能
な車両乗員保護装置を膨張させるように作動できる貯蔵
ガス膨張器を有する。膨張器は加圧下の膨張流体を収容
するための容器手段を有する。膨張流体は実質上ヘリウ
ムで形成される。容器手段はこの容器手段から流出する
ように膨張流体を解放するための少なくとも1つの開放
可能な部分を有する。膨張器はまた容器手段に接続さ
れ、膨張可能な車両乗員保護装置内へ膨張流体を導く第
1の出力手段を有する。第1の出力手段は比較的短い時
間期間にわたって比較的高流量で膨張器から膨張流体を
解放する。膨張器はまた容器手段に接続され、膨張可能
な車両乗員保護装置内へ膨張流体を導く第2の出力手段
を有する。第2の出力手段は比較的長い時間期間にわた
って比較的低流量で膨張器から膨張流体を解放する。こ
の比較的長い時間期間は少なくとも5秒である。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明は車両の乗員を保護する補
助を行う装置に関する。特に、本発明は車両の側面衝突
又は車両の横転時に車両の乗員を保護する補助をなす側
カーテン組立体の如き膨張可能な車両乗員保護装置に関
する。本発明の代表例として、図1は車両12の乗員を
保護する補助をなす装置10を概略的に示す。
【0006】装置10は側カーテン14の形をした膨張
可能な車両乗員保護装置を有する。側カーテン14は車
両12の側部構造体16及び屋根18に隣接して装着さ
れる。フィル(充填)チューブ20が側カーテン14内
へ延びる。作動可能な膨張器22は、作動時に、カーテ
ンを膨張させるために側カーテン14内へ膨張流体を導
く。側カーテン14は非膨張状態即ち保管状態(図示せ
ず)から図1に示すような膨張状態へと膨張する。膨張
状態においては、側カーテン14は車両の側部構造体1
6と車両の乗員との間に位置する。
【0007】車両12は膨張器22を作動させるために
車両への側面衝撃及び(又は)車両の横転を感知するた
めの既知のセンサ24を有する。センサ24は車両への
側面衝撃及び(又は)車両の横転の感知に応答して膨張
器22を作動させるための車両電気回路を有することが
できる。膨張器を作動させようとする場合は、センサ2
4が膨張器22へのリード線26に電気信号を供給す
る。
【0008】膨張器22(図2)は側カーテン14のた
めの膨張流体源を有する。膨張器22はほぼ細長い形状
の容器30を有し、この容器は主本体部分32と、端キ
ャップ34とを有する。端キャップ34は摩擦溶接によ
り主本体部分32の開口端33に取り付けられる。しか
し、端キャップ34はレーザー溶接、ろう付け又はネジ
の如き当業界で既知の任意の方法で主本体部分32に接
続することができる。
【0009】容器30の主本体部分32は軸方向に延び
る円筒状の側壁40を備えた管状で円筒状の形状を有す
る。側壁40は膨張器22の長手方向の中心軸44上に
中心を持つ円筒状の内表面42を有する。主本体部分3
2の第2の端部分46はドーム状の端壁48により閉じ
られる。側壁40及び端壁48は容器30内に室50を
画定する。
【0010】室50は加圧膨張流体を収容する。室50
内に貯蔵される膨張流体は好ましくは約2.758x1
5 ないし4.826x105 hPa(約4000ps
iないし約7000psi)の範囲内の貯蔵圧力での実
質上ヘリウムで形成される。膨張流体としてのヘリウム
の使用はカーテンの膨張時の側カーテン14の加圧を容
易にする。本発明によれば、流れを絞るジュール・トン
プソン係数のため、ヘリウムの膨張流体は周囲状態以下
の温度でフィルチューブから側カーテン14へ入る。周
辺からの熱伝達により、ヘリウムの膨張流体の温度が上
昇し、これにより、膨張した側カーテン14内のヘリウ
ムの膨張流体の圧力が増大する。これが所望の時間期間
にわたっての側カーテン14の膨張状態の維持を補助す
る。この所望の時間期間少なくとも5秒であり、好まし
くは、少なくとも7秒である。
【0011】容器30の端キャップ34(図2、3)は
軸方向に延びる円筒状の側壁70と、端表面72とを備
えたほぼ円筒状の形状を有する。環状の列をなした膨張
流体出口通路76が端キャップ34の側壁70に形成さ
れている。出口通路76の流れ面積、数及び(又は)形
状は、フィルチューブ20を通しての側カーテン14内
へのヘリウムの膨張流体の流れを絞るか又は制御するよ
うに選択することができる。図1に略示するように、フ
ィルチューブ20は既知の方法で端キャップ34に接続
される。
【0012】端キャップ34は端表面72にほぼ平行に
延びる表面78(図2)を有する。通路80が端キャッ
プ34を軸方向に貫通して延び、表面78と交差してい
る。通路80は室50からのヘリウムの膨張流体を出口
通路76へ導く。通路80は軸44上に中心を持つ。
【0013】破裂ディスクの如き破裂可能な閉鎖部材9
2(図2、3)はレーザー溶接94により表面78に取
り付けられる。しかし、破裂ディスク92はろう付け、
プロジェクション溶接又は電子ビーム溶接の如き当業界
で周知の任意の方法で表面78に接続することができ
る。破裂ディスク92は軸44上に中心を持ち、通路8
0を通っての通路76への膨張流体の流れを遮断する。
【0014】軸44上に中心を持つ始動器98は閉鎖部
材92を支持する中空の支持体100内に収容される。
リード線26は始動器98のコネクタピン101から延
び、センサ24からの電気信号を受け取る。支持体10
0は軸44上に中心を持つ。支持体100(図2、3)
は端キャップ34の端表面72に係合するフランジ10
2を有する。フランジ102は支持体100の外方へ半
径方向に延び、また、始動器98の半径方向に延びたベ
ース104に係合する。
【0015】環状のリム部分106は端表面72から延
びる。リム部分106は最初は端表面72から離れるよ
うに軸方向に突出し、次いで、始動器98のベース10
4のまわりでクリンプされ、始動器及び支持体100を
端キャップ34内の適所に保持する。代わりに、始動器
98及び支持体100を端キャップ34に溶着して、始
動器及び支持体を端キャップ内に保持させることができ
る。
【0016】支持体100は軸44に沿って内方へ突出
し、閉鎖部材92に当接する。従って、支持体100は
閉鎖部材92に対して荷重支持関係で装着される。詳細
には、閉鎖部材92は室50内のヘリウムの膨張流体の
貯蔵圧力を受ける。それ故、閉鎖部材92は支持体10
0に対して軸方向外向きの流体貯蔵圧力を伝達する。次
いで、支持体100は、始動器98が端表面72のクリ
ンプされたリム106と結合する端キャップ34の端表
面72へ貯蔵圧力を伝達する。
【0017】支持体100は室110を画定する。支持
体100の端部分112は閉鎖部材92と係合する円形
のリム114を有する。リム114は室110内に開口
116を画定する。
【0018】閉鎖部材92は室110内へ延びる中央の
ドーム状の部分122を有する。閉鎖部材92の部分1
24はドーム状の部分122を取り囲む。閉鎖部材92
の部分124は支持体100の円形リム114から端キ
ャップ34の表面78へ延びる。閉鎖部材92の別の部
分126が部分124を取り囲み、表面78に溶接され
る。
【0019】室50がヘリウムの膨張流体で満たされて
いないときは、図4に示すように、閉鎖部材92は平坦
なディスクの形をしている。閉鎖部材92は支持体10
0のリム114から離れている。ヘリウムの膨張流体の
圧力による閉鎖部材92の引き続きの負荷中、閉鎖部材
は応力を受け、室110内へ塑性変形する。閉鎖部材9
2は図4に示す平坦なディスクから図3に示す形状へと
変形する。塑性変形中に閉鎖部材92の加工硬化が生じ
る。
【0020】センサ24から電気信号を受け取ったと
き、始動器98が既知の方法で作動し、衝撃波及び燃焼
ガスを生じさせる。燃焼ガスの圧力は、衝撃波と組合わ
さって、閉鎖部材92のドーム状の部分122に作用
し、ドームを図3に示す位置から図5に示す位置へ反転
させる。
【0021】図6に示すように、ドーム122の大きな
運動が閉鎖部材92からドームをせん断させる。ドーム
122のまわりの閉鎖部材92の部分124は通路80
を遮断し続ける。ドーム122が除去されたときには、
ヘリウムの膨張流体により発生した圧力は部分124の
強度によってのみ支持される。ヘリウムの膨張流体の圧
力は閉鎖部材92の部分124を支持体100から離れ
るように図7に示す位置へ引き裂いて開弁させる。閉鎖
部材92の引き裂き及び開弁が通路80を通って出口通
路76に至りその後側カーテン14に至るヘリウムの膨
張流体の流れを提供する。
【0022】図8は本発明の第2の実施の形態に従って
構成された膨張器22aを示す。第2の実施の形態の膨
張器22aは第1の実施の形態(図1−7)の膨張器2
2と構成が類似し、図1に示す側カーテン14と同様の
側カーテン(図8には示さない)を膨張させるために使
用できる。膨張器22(図1−7)の対応する部品と同
様又は同一の膨張器22a(図8)の部品は同じ符号で
示し、明瞭にするために添え字「a」を追加する。
【0023】膨張器22a(図8)は実質上細長い形状
を有する容器30aを具備する。容器30aは主本体部
分32aと、端キャップ34aとを有する。端キャップ
34aは摩擦溶接により主本体部分32aの開口端に固
定されるが、代わりに、レーザー溶接、ろう付け又はネ
ジの如き他の既知の方法で固定することができる。
【0024】容器30aの主本体部分32aは膨張器2
2aの長手方向の中心軸44a上に中心を持つ軸方向に
延びる円筒状の側壁40aを備えた管状で円筒状の形状
を有する。主本体部分32aはまたドーム状の端壁48
を有する。
【0025】主本体部分32a及び端キャップ34aは
容器30a内に室50aを画定する。室50aは加圧下
で貯蔵されるある量の膨張流体を収容する。室50a内
に貯蔵される膨張流体は約2.758x105 ないし
4.826x105 hPa(約4000psiないし約
7000psi)の範囲内とすることができる貯蔵圧力
での実質上ヘリウムで形成される。
【0026】破裂可能な閉鎖部材92aは端キャップ3
4aに固定され、室50aからのヘリウムの膨張流体の
流れを遮断する。膨張器22aは側カーテンを膨張させ
るガスを発生させるための火工材料を持たない。ヘリウ
ムの膨張流体のみが側カーテンを膨張させるために使用
される。
【0027】容器30aの端キャップ34aは円筒状の
側壁70aと、室50aから離れた端部分72aとを備
えたほぼ円筒状の形状を有する。側壁70aは円筒状の
外表面200を有する。端キャップ34aは中央の室2
02を有する。既知の形状の電気的に作動可能な始動器
98aは端キャップ34aに装着され、端キャップの中
央の室202内へ突出する。
【0028】膨張器22aは主要な膨張流体出口通路2
10と、端キャップ34aの中央の室202から側カー
テンへのヘリウムの膨張流体の流れを可能にする補助の
即ち補充用の膨張流体出口通路230とを有する。主要
な出口通路210は中央の室202から端キャップ34
aの側壁70aの外表面200へ半径方向に延びる第1
の部分212を有する。主要な出口通路210の第2の
部分214は第1の部分212から外表面200へ垂直
に延びる。第2の部分214は図8に示すような紙面に
交差する方向に延び、従って、その円形入口のみが図8
に示される。
【0029】弁220が主要な出口通路210の第1の
部分212内に位置する。弁220は弁部材222と、
バネ224と、リテーナ226とを有する。リテーナ2
26は出口通路210の第1の部分212の半径方向外
端において端キャップ34a内へ螺入される。バネ22
4はリテーナ226と弁部材222との間を延びる。バ
ネ224は出口通路210の第1の部分212の他端に
隣接して端キャップ34a上に形成された弁座228に
当接する閉位置へ弁部材222を偏倚する。換言すれ
ば、弁部材222は中央の室202の方へ及び図8の下
方へ偏倚される。
【0030】弁部材222は端キャップ34aの中央の
室202内の流体圧力に晒される。弁部材222が閉位
置にあるとき、弁220は端キャップ34aの中央の室
202から主要な出口通路210の第2の部分214へ
の流体の流れを遮断する閉状態にある。
【0031】補充用出口通路230は中央の室202と
端キャップ34aの外側表面200との間を延びる連続
的に開いた通路である。補充用出口通路230の半径方
向内側の第1の部分232は狭い円筒状の形状を有す
る。補充用出口通路230の第2の部分234は第1の
部分232から半径方向外方へ延びる。第2の部分は外
側へ開拡し、第1の部分232よりも大きな流れ面積を
有する。
【0032】補充用出口通路230の第1の部分232
は比較的小さな流れ面積を有し、従って補充用出口通路
を通る流体の流れを大幅に絞る。これに対し、主要な出
口通路210は比較的大きな流れ面積を有する。
【0033】所定のしきい値よりも大きな車両に対する
衝撃の場合、始動器98aが既知の方法で作動し、閉鎖
部材92aを破裂させる。ヘリウムの膨張流体は室50
aから流出して端キャップ34a内の中央の室202内
へ流入する。
【0034】ヘリウムの膨張流体は常に開いた補充用出
口通路230を通って膨張器22aから直ちに流出を開
始する。弁が開いたときにのみ、膨張流体は主要な出口
通路210を通って流れる。特に、閉鎖部材92aの破
裂時に、弁部材222に作用する端キャップ34aの中
央の室202内の流体圧力は弁バネ224の偏倚効果に
打ち勝つまで急激に増大する。弁部材222は図8の上
方へ弁座228から離れるように移動する。
【0035】弁部材222が十分に離れるまで移動する
と、主要な出口通路210の第2の部分214が端キャ
ップ34aの中央の室202と流体連通する。ヘリウム
の膨張流体は端キャップ34aから主要な出口通路21
0の第1及び第2の部分212、214を通って流れ
る。主要な出口通路210の流れ面積が比較的大きいた
め、ヘリウムの膨張流体は比較的高流量で主要な出口通
路を通って流れる。
【0036】主要な出口通路210を通るヘリウムの膨
張流体の流れは、端キャップ34aの中央の室202内
の流体圧力が弁220の開弁を維持するのに十分な限
り、続行する。特に、膨張器22aが作動し閉鎖部材9
2aが破裂した直後に、室50a内の圧力は低下し始め
る。比較的短い時間期間の後、中央の室202内の圧力
は、弁バネ224が弁220を閉じるのに十分な低さの
レベルへ下降する。主要な出口通路210を通るヘリウ
ムの膨張流体の流れは止まる。補充用出口通路230を
通るヘリウムの膨張流体の流れはこの期間全体を通じて
続行する。補充用出口通路が連続的に開いているからで
ある。
【0037】主要な出口通路210を通って流れるヘリ
ウムの膨張流体の圧力及び流量が比較的大きいため、側
カーテンは迅速に膨張する。この流れは比較的短い時間
期間(例えば、約20ミリ秒)だけ続く。この比較的短
い時間期間は車両への側面衝撃又は車両の横転の発生時
に車両の乗員を保護する補助をなすように側カーテンを
膨張させるのに十分な長さである。
【0038】側カーテン内へのヘリウムの膨張流体のこ
の初期の迅速な流れの後、膨張器22aは補充用出口通
路230を通して側カーテンへヘリウムの膨張流体を供
給し続ける。この流れは比較的低流量である。その理由
は、補充用出口通路230の有効流れ面積が比較的小さ
いからである。補充用出口通路230は漏洩又は冷却に
おける側カーテン内の圧力損失を補償即ち埋め合わせる
のに十分な流量でのみヘリウムの膨張流体を排出する。
従って、側カーテン内のヘリウムの膨張流体の圧力は所
望の比較的一定のレベルに維持でき、所望の時間期間だ
け側カーテンを膨張流体で満たした状態を可能にする。
所望の時間期間は少なくとも5秒間であり、好ましくは
少なくとも7秒間である。所望の時間期間は、車両の乗
員が側面衝撃又は車両の横転時に車両から放り出される
のを阻止する補助をなすのに十分な長さである。
【0039】主要な出口通路210の流れ面積は補充用
出口通路230の有効流れ面積の約10倍又はそれより
1桁大きい。出口通路210、230の実際の寸法及び
相対寸法は、ヘリウムの膨張流体を貯蔵する圧力、側カ
ーテンの容積、側カーテンの必要な膨張率及び透過性、
最初の衝撃での必要な膨張圧力及び横転事故時の乗員の
放り出しを阻止するのに必要な事故後の膨張圧力(但
し、これらのみに限定されない)を含む多数の因子に依
存する。
【0040】図9は本発明の第3の実施の形態に従って
構成された膨張器22bを示す。第3の実施の形態の膨
張器22bは第2の実施の形態(図8)の膨張器22a
と構成が類似し、図1に示す側カーテン14と同様の側
カーテン(図9には示さない)を膨張させるために使用
できる。膨張器22a(図8)の対応する部品と同様又
は同一の膨張器22b(図9)の部品は同じ符号で示
し、明瞭にするために添え字「b」を追加する。
【0041】膨張器22bは、膨張器から側カーテンへ
の膨張流体の流れを可能にする主要な膨張流体出口通路
300を有する。主要な出口通路300は端キャップ3
4bの中央の室202bと端キャップの外側表面200
bとの間を延びる連続的に開いた通路である。主要な出
口通路300の流れ面積は比較的短い時間期間(例え
ば、約20ミリ秒)で側カーテンを膨張流体で充填する
のに十分なほど大きい。
【0042】膨張器22bはまた、側カーテン内の圧力
損失を長く補償又は埋め合わせるために側カーテン内へ
膨張流体の比較的遅い流れを提供するための補充用組立
体310を有する。補充用組立体310は補助の容器3
12を有する。補助の容器312は主本体部分314
と、内端部分316とを有する。内端部分316は中央
の開口即ち通路318を有する。
【0043】補助容器312の破裂可能な部分(例え
ば、閉鎖部材又は箔膜)320は内端部分316に固定
され、補助容器312を閉じる。ある量の加圧膨張流体
が補助容器312内に貯蔵される。補助容器312内に
貯蔵される膨張流体は約2.758x105 ないし4.
826x105 hPa(約4000psiないし約70
00psi)の範囲内とすることができる貯蔵圧力での
実質上ヘリウムで形成される。
【0044】破裂可能な部分320は補助容器312か
ら流出して補助容器の内端部分316の中央開口318
を通るヘリウムの膨張流体の流れを遮断する。ネジ付き
通路322が端キャップ34bの側壁70bに形成され
る。通路322は中央の室202bから端キャップ34
bの側壁70bの外表面200bへ半径方向に延びる。
補助容器312の内端部分316は通路322内に螺入
される。内端部分316はバネ324及びニードル32
6を通路322内に保持する。
【0045】ニードル326は中空であり、ニードルの
全長にわたって延びる膨張流体出口通路328を有す
る。ニードル326の鋭利な端部分330は、補助容器
の破裂可能な部分320に隣接して、補助容器312の
内端部分316の中央開口318内に位置する。鋭利な
端部分330とは反対側で、ニードル326は端キャッ
プ34bの中央の室202b内の流体圧力に晒される内
端部分332を有する。バネ324は、この流体圧力に
抗して、補助容器312の破裂可能な部分320から離
れた位置へニードル326を偏倚する。
【0046】膨張器22bの作動時に、始動器98bが
作動し、閉鎖部材92bを破裂させる。ヘリウムの膨張
流体は主要な容器30bの室50bから流出して端キャ
ップ34bの中央の室202b内へ流入する。ヘリウム
の膨張流体は主要な出口通路300を通しての膨張器2
2bからの流出を直ちに開始する。
【0047】膨張器22bが作動して閉鎖部材92bが
破裂した直後に、室50b内の圧力が低下し始める。あ
る時間期間の後、室50b内の圧力は、主要な容器30
bが実質上空になるのに十分なほど低くなる。主要な出
口通路300の流れ面積が比較的大きいため、これは典
型的には約20ミリ秒のみで生じる。従って、側カーテ
ンは、主要な容器30bから流れるヘリウムの膨張流体
の圧力及び流量が比較的大きいため、迅速に膨張する。
【0048】その間、ニードル326に作用する中央の
室202b内の増大した圧力はバネ324の偏倚効果に
打ち勝つ。ニードル326は補助容器312の破裂可能
な部分320に係合するように移動し、これを破裂させ
る。ヘリウムの膨張流体は補助の容器312から流出
し、ニードル326の出口通路328を通り、端キャッ
プ34bの中央の室202b内へ流入する。補助の容器
312からのヘリウムの膨張流体は主要な容器30bか
らのヘリウムの膨張流体と混ざり、主要な出口通路30
0を通って膨張器22bから流出する。
【0049】ニードル326の出口通路328の流れ面
積が比較的小さいため、ヘリウムの膨張流体は比較的低
流量で補助容器312から排出される。補助容器312
は漏洩又は冷却における側カーテン内の圧力損失を補償
即ち埋め合わせるのに十分な流量でのみヘリウムの膨張
流体を排出する。ヘリウムの膨張流体の体積及び圧力は
所望の時間期間だけ側カーテンを膨張状態に維持するた
めにこの補充用即ち埋め合わせ用の流れを提供するよう
に選択される。所望の時間期間は少なくとも5秒であ
り、好ましくは、少なくとも7秒である。従って、側カ
ーテン内の流体圧力は所望の比較的一定のレベルに維持
することができ、側カーテンが乗員保護のために一層長
い時間期間だけ膨張流体で満たされた状態を維持するの
を可能にする。
【0050】図10は本発明の第4の実施の形態に従っ
て構成された膨張器22cを示す。第4の実施の形態の
膨張器22cは第3の実施の形態(図9)の膨張器22
bと構成が類似し、図1に示す側カーテン14と同様の
側カーテン(図10には示さない)を膨張させるために
使用できる。膨張器22b(図9)の対応する部品と同
様又は同一の膨張器22c(図10)の部品は同じ符号
で示し、明瞭にするために添え字「c」を追加する。
【0051】膨張器22cは主要な膨張器400と補助
の膨張器420とを有し、これらの膨張器は流体容積、
圧力及び出力流量を除いて、同一である。主要な膨張器
400は主本体部分404と端キャップ406とを備え
た容器即ちハウジング402を有する。膨張器のハウジ
ング402は破裂可能な閉鎖部材410により閉じられ
た室408を画定する。ある量の加圧膨張流体が室40
8内に貯蔵される。室408内に貯蔵される膨張流体は
約2.758x105 ないし4.826x10 5 hPa
(約4000psiないし約7000psi)の範囲内
とすることができる貯蔵圧力での実質上ヘリウムで形成
される。
【0052】端キャップ406は中央の室414を有す
る。閉鎖部材410は室408から中央の室414内へ
の膨張流体412の流れを遮断する。閉鎖部材410が
破裂したとき、端キャップ406内の複数の出口通路4
16が中央の室414からの膨張流体412の流れを可
能にする。各出口通路416は円筒形状を有し、連続的
に開いている。端キャップ406に装着された始動器4
18は端キャップの中央の室414内へ突出する。
【0053】補助の膨張器420は主本体部分424と
端キャップ426とを備えた容器即ちハウジング422
を有する。膨張器のハウジング422は破裂可能な閉鎖
部材430により閉じられた室428を画定する。ある
量の加圧膨張流体が室428内に貯蔵される。室428
内に貯蔵される膨張流体は約2.758x105 ないし
4.826x105 hPa(約4000psiないし約
7000psi)の範囲内とすることができる貯蔵圧力
での実質上ヘリウムで形成される。
【0054】端キャップ426は中央の室434を有す
る。閉鎖部材430は室428から中央の室434内へ
の膨張流体の流れを遮断する。端キャップ426に装着
された始動器438は端キャップの中央の室434内へ
突出する。
【0055】複数の出口通路440が端キャップ426
に形成され、中央の室434からのヘリウムの膨張流体
の流れを可能にする。各出口通路440は円筒形状を有
し、連続的に開いている。補助の膨張器420の出口通
路440の合計流れ面積は主要な膨張器400の出口通
路416の合計流れ面積よりも実質的に小さい。
【0056】膨張器22cの作動時に、主要な膨張器4
00の始動器418が既知の方法で作動し、閉鎖部材4
10を破裂させる。ヘリウムの膨張流体は室408から
流出し、端キャップ406の中央の室414内へ流入す
る。ヘリウムの膨張流体は出口通路416を通しての主
要な膨張器400からの流出を直ちに開始する。
【0057】主要な膨張器400が作動し閉鎖部材41
0が破裂した直後に、室408内の圧力が低下し始め
る。ある時間期間の後、圧力は、主要な膨張器400が
実質上空になるのに十分なほど低くなる。出口通路41
6の流れ面積が比較的大きいため、これは典型的には約
20ミリ秒のみで生じる。主要な膨張器400内のヘリ
ウムの膨張流体の体積及び圧力はこの時間期間内で側カ
ーテンを膨張流体で満たすことができるように選択され
る。
【0058】その間、補助の膨張器420が作動し、出
口通路440からヘリウムの膨張流体を排出し始める。
補助の膨張器420の出口通路440の流れ面積が比較
的小さいため、ヘリウムの膨張流体は比較的低流量で補
助の膨張器から排出される。その結果、補助の膨張器4
20から側カーテンへのヘリウムの膨張流体の流れは所
望の時間期間だけ持続することができる。所望の時間期
間は少なくとも5秒であり、好ましくは、少なくとも7
秒である。
【0059】主要な膨張器400から流れるヘリウムの
膨張流体の圧力及び流量が比較的大きいため、側カーテ
ンは迅速に膨張する。側カーテン内へのヘリウムの膨張
流体のこの初期の迅速な流れの後、組立体22cは補助
の膨張器420から側カーテンへヘリウムの膨張流体を
供給し続ける。補助の膨張器420は漏洩又は冷却にお
ける側カーテン内の圧力損失を補償するのに十分な流量
でのみヘリウムの膨張流体を排出する。従って、側カー
テン内の流体圧力は所望の比較的一定のレベルに維持す
ることができ、側カーテンが乗員保護のために所望の時
間期間だけ膨張流体で満たされた状態を維持するのを可
能にする。所望の時間期間は少なくとも5秒であり、好
ましくは、少なくとも7秒である。
【0060】側カーテン14はナイロン又はポリエステ
ルの如き任意の適当な材料で作ることができる。ナイロ
ンはシリコン又はウレタンでコーティングすることがで
きる。同様に、ポリエステルもコーティングすることも
できる。ウレタンのコーティングはナイロンよりも一層
強力なポリエステルへの接着性を有する。
【0061】本発明の上述の説明から、当業者なら、改
善、変更及び修正を理解できよう。当業界内でのこのよ
うな改善、変更及び修正は本発明の要旨内に含まれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る、車両の乗員
を保護するための補助をなす装置を示す概略図である。
【図2】図1の装置の膨張器部分の拡大断面図である。
【図3】図2の膨張器の一部の拡大図である。
【図4】図3と同様の図であるが、閉鎖部材により閉じ
られた容器へ膨張流体が入る前の破裂可能な閉鎖部材を
示す図である。
【図5】図3と同様の図であるが、膨張器の始動器が作
動した後の閉鎖部材を示す図である。
【図6】図5と同様の図であるが、せん断された閉鎖部
材の一部を示す図である。
【図7】図6と同様の図であるが、容器からの膨張流体
の流出中の閉鎖部材を示す図である。
【図8】本発明の第2の実施の形態に係る膨張器の長手
方向断面図である。
【図9】図8と同様の図であるが、本発明の第3の実施
の形態に係る膨張器を示す図である。
【図10】図9と同様の図であるが、本発明の第4の実
施の形態に係る膨張器を示す図である。
【符号の説明】
10 車両乗員保護装置 12 車両 14 側カーテン 16 側部構造体 20 フィルチューブ 22、22a、22b、22c 膨張器 30、30a、30b 容器 32、32a、404 主本体部分 34、34a、34b、406 端キャップ 50、50a、50b、408 室 76 出口通路 92、92a、92b 閉鎖部材 98、98a、98b 始動器 210、416、440 出口通路 220 弁 230 補充用出口通路 300 出口通路 310 補充用組立体 312 補助容器 320 破裂可能な部分 322 通路 328 出口通路 400、420 膨張器 412 膨張流体 418、436 始動器 410、430 閉鎖部材
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成13年9月5日(2001.9.5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】特許請求の範囲
【補正方法】変更
【補正内容】
【特許請求の範囲】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (71)出願人 591067705 ティーアールダブリュー・ヴィークル・セ ーフティ・システムズ・インコーポレーテ ッド TRW VEHICLE SAFETY SYSTEMS INCORPORATE D アメリカ合衆国オハイオ州44124,リンド ハースト,リッチモンド・ロード 1900 (72)発明者 ダグラス・ピー・キャンベル アメリカ合衆国ミシガン州48455,メラモ ラ,ヘレン・ドライブ 376 (72)発明者 アハマド・ケイ・アル−アミン アメリカ合衆国アリゾナ州85236,ヒグリ ー,イースト・メルローズ・レーン 16226 (72)発明者 ティモシー・エイ・スワン アメリカ合衆国アリゾナ州85205,メサ, イースト・フェアフィールド・ストリート 5811 (72)発明者 ロイ・ディー・ヴァン・ウインスバーゲ アメリカ合衆国アリゾナ州85205,メサ, ノース・アブナー 1741 (72)発明者 ジェス・エイ・キューヴァス アメリカ合衆国アリゾナ州85250,スコッ ツデイル,イースト・セイジ・ストリート 8631 (72)発明者 ディーン・エム・エスターバーグ アメリカ合衆国アリゾナ州85284,テンペ, イースト・パロミノ・ドライブ 1921 (72)発明者 ブライアン・ダブリュー・シャーク アメリカ合衆国アリゾナ州85213,メサ, ノース・ロビン・レーン 2662 (72)発明者 ケネス・ディー・ブラナン アメリカ合衆国アリゾナ州85207,メサ, イースト・グレンコウヴ・サークル 7548 Fターム(参考) 3D054 AA06 AA16 AA20 CC26 DD01 DD02 DD04 EE09 EE20

Claims (23)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 側部構造体を有する車両の乗員の保護を
    補助するための装置において、 車両の側部構造体と車両の乗員との間の位置へ膨張でき
    る膨張可能な車両乗員保護装置と;上記車両乗員保護装
    置を膨張させ、同車両乗員保護装置を少なくとも5秒間
    だけ膨張状態に維持する膨張器であって、実質上ヘリウ
    ムで形成された加圧下の貯蔵された膨張流体を含む膨張
    器と;を有することを特徴とする装置。
  2. 【請求項2】 上記膨張器が上記車両乗員保護装置を少
    なくとも7秒間だけ膨張状態に維持することを特徴とす
    る請求項1に記載の装置。
  3. 【請求項3】 上記車両乗員保護装置内に位置する部分
    を備えたフィルチューブを更に有し、上記フィルチュー
    ブが当該車両乗員保護装置を膨張させるために同車両乗
    員保護装置に上記膨張流体を送給することを特徴とする
    請求項1に記載の装置。
  4. 【請求項4】 上記膨張器が、 加圧下で上記膨張流体を貯蔵するための容器であって、
    同容器から上記車両乗員保護装置の方へ上記膨張流体を
    通過させる出口通路を有する容器と;上記容器に固定さ
    れ、上記出口通路を通る上記膨張流体の流れを遮断する
    破裂可能な閉鎖部材と;作動時に上記通路を通って上記
    膨張流体が流れるのを許容するために上記閉鎖部材を破
    裂させる始動器と;を有することを特徴とする請求項3
    に記載の装置。
  5. 【請求項5】 上記容器内の上記膨張流体の圧力に対し
    て上記閉鎖部材を支持するための支持体を更に有し、上
    記始動器が作動時に上記支持体を変形させ、当該閉鎖部
    材が上記膨張流体の圧力の下で破裂して上記通路を開
    き、上記容器から当該通路を通る膨張流体の流れを提供
    することを特徴とする請求項4に記載の装置。
  6. 【請求項6】 上記膨張器が、 加圧下で膨張流体を収容するための容器手段であって、
    同容器手段から流出するように膨張流体を解放するため
    の少なくとも1つの開放可能な部分を有する容器手段
    と;上記容器手段に接続され、比較的短い時間期間にわ
    たって比較的高流量で上記膨張器から膨張流体を解放す
    る第1の出力手段と;上記容器手段に接続され、比較的
    長い時間期間にわたって比較的低流量で上記膨張器から
    膨張流体を解放する第2の出力手段と;を有することを
    特徴とする請求項3に記載の装置。
  7. 【請求項7】 上記比較的長い時間期間が少なくとも5
    秒であることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  8. 【請求項8】 上記比較的長い時間期間が少なくとも7
    秒であることを特徴とする請求項6に記載の装置。
  9. 【請求項9】 上記膨張器が第1の時間期間だけ第1の
    所定の流量で及び第2の所定時間期間だけ第2の所定の
    流量で流体を解放する手段を有し、上記第2の所定の流
    量が上記保護手段からの漏洩又は同保護手段の冷却にお
    ける圧力損失のみを補償するのに十分な流量となるよう
    に選択されることを特徴とする請求項3に記載の装置。
  10. 【請求項10】 上記膨張器が第1の容器と、同第1の
    容器から上記保護装置へ高流量で膨張流体を提供するた
    めの開いた主要な膨張流体出口通路と、上記側カーテン
    内へ膨張流体の比較的遅い流れを提供するための補充用
    組立体とを有することを特徴とする請求項3に記載の装
    置。
  11. 【請求項11】 上記補充用組立体が上記第1の容器内
    の膨張流体とは別のある量の膨張流体を収容する第2の
    容器を有することを特徴とする請求項10に記載の装
    置。
  12. 【請求項12】 上記第2の容器を開き、同第2の容器
    から膨張流体を排出するための可動部材を更に有するこ
    とを特徴とする請求項11に記載の装置。
  13. 【請求項13】 上記膨張器が第1の貯蔵ガス膨張器と
    第2の貯蔵ガス膨張器とを有し、上記第1及び第2のガ
    ス膨張器が異なる出力流量を有することを特徴とする請
    求項3に記載の装置。
  14. 【請求項14】 上記第1の貯蔵ガス膨張器が第1の時
    間期間だけ第1の所定の流量で流体を解放する手段を有
    し、上記第2の貯蔵ガス膨張器が第2の時間期間だけ第
    2の所定の流量で流体を解放する手段を有し、上記第2
    の所定の流量が上記保護手段からの漏洩又は同保護手段
    の冷却における圧力損失のみを補償するのに十分な流量
    となるように選択されることを特徴とする請求項13に
    記載の装置。
  15. 【請求項15】 上記膨張可能な車両乗員保護装置がポ
    リエステル材料で作られることを特徴とする請求項1に
    記載の装置。
  16. 【請求項16】 長い時間期間だけ膨張可能な車両乗員
    保護装置を膨張させるように作動できる貯蔵ガス膨張器
    において、 実質上ヘリウムで形成された膨張流体を加圧下で収容す
    るための容器手段であって、同容器手段から流出するよ
    うに膨張流体を解放するための少なくとも1つの開放可
    能な部分を有する容器手段と;上記容器手段に接続さ
    れ、上記膨張可能な車両乗員保護装置内へ上記膨張流体
    を導くための第1の出力手段であって、比較的短い時間
    期間にわたって比較的高流量で上記膨張器から上記膨張
    流体を解放する第1の出力手段と;上記容器手段に接続
    され、上記膨張可能な車両乗員保護装置内へ上記膨張流
    体を導くための第2の出力手段であって、比較的長い時
    間期間にわたって比較的低流量で上記膨張器から膨張流
    体を解放する第2の出力手段と;を有し、 上記比較的長い時間期間が少なくとも5秒であることを
    特徴とする膨張器。
  17. 【請求項17】 上記比較的長い時間期間が少なくとも
    7秒であることを特徴とする請求項16に記載の膨張
    器。
  18. 【請求項18】 上記第1の出力手段が第1の出口通路
    と、同第1の出口通路を通る流体の流れを制御するため
    の弁組立体とを有することを特徴とする請求項16に記
    載の膨張器。
  19. 【請求項19】 上記弁組立体は、上記容器手段内の圧
    力が所定の圧力以上になったときに、上記第1の出口通
    路を通る流体の流れを可能にするように作動できること
    を特徴とする請求項18に記載の膨張器。
  20. 【請求項20】 上記第2の出力手段が連続的に開いた
    第2の出口通路を有することを特徴とする請求項19に
    記載の膨張器。
  21. 【請求項21】 上記第2の出力手段が補助の膨張流体
    源を有すことを特徴とする請求項16に記載の膨張器。
  22. 【請求項22】 上記第2の出力手段が上記補助の膨張
    流体源を開き、同補助の膨張流体源から流体を排出する
    ための可動部材を有することを特徴とする請求項21に
    記載の膨張器。
  23. 【請求項23】 上記容器手段が膨張流体のための第1
    及び第2の容器を有することを特徴とする請求項16に
    記載の膨張器。
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