JP3895173B2 - プロトコル変換装置およびインタフェース装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、IP(Internet Protocol;インターネット・プロトコル)を用いたネットワークにおいて、IPv4(Internet Protocol Version4;インターネット・プロトコル・バージョン4)に対応する端末(以下、IPv4端末と記す)からIPv6(Internet Protocol Version6;インターネット・プロトコル・バージョン6)に対応する端末(以下、IPv6端末と記す)への通信の際に使用される代理ネームサーバ、プロトコル変換装置およびインタフェース装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
図9は、従来の、IPv4端末からIPv6端末への通信が可能な通信システムの構成の一例を示す図である。この通信システムにおいては、IPv4を用いたネットワークであるIPv4ネットワーク101 と、IPv6を用いたネットワークであるIPv6ネットワーク102 とが、プロトコル変換装置103 を介して接続されている。プロトコル変換装置103は、IPv4パケットとIPv6パケットの相互変換を行うことにより、IPv4端末からIPv6端末への通信を可能にする装置である。
【0003】
IPv4ネットワーク101には、IPv4端末104 −1および104−2、ローカルネームサーバ105 が接続されている。IPv4端末104−1および104−2は、インターネットプロトコル(IP)としてIPv4のみを実装している。換言すれば、IPv4端末104−1および104−2は、IPv4アドレスのみをもつ。具体的には、IPv4端末104−1は、IPv4アドレスsa4−1をもち、IPv4端末104−2は、IPv4アドレスsa4−2をもつものとする。ローカルネームサーバ105は、IPv4端末104−1および104−2のアドレス(IPv4アドレス)を管理している。
【0004】
IPv6ネットワーク102には、ドメインAと、ドメインBとが設けられている。ドメインA内には、IPv6端末106 aと、ネームサーバ107 aとが設けられている。IPv6端末106aは、インターネットプロトコル(IP)としてIPv6のみを実装している。換言すれば、IPv6端末106aは、IPv6アドレスのみをもつ。具体的には、IPv6端末106aは、IPv6アドレスda6をもつものとする。ネームサーバ107aは、IPv6端末106aのアドレス(IPv6アドレス)を管理している。ネームサーバ107a自身のIPv6アドレスは、da6nであるものとする。
【0005】
ドメインB内には、IPv6端末106bと、ネームサーバ107bとが設けられている。IPv6端末106bは、インターネットプロトコル(IP)としてIPv6のみを実装している。換言すれば、IPv6端末106bは、IPv6アドレスのみをもつ。具体的には、IPv6端末106bは、IPv6アドレスdb6をもつものとする。ネームサーバ107bは、IPv6端末106bのアドレス(IPv6アドレス)を管理している。ネームサーバ107b自身のIPv6アドレスは、db6nであるものとする。
【0006】
プロトコル変換装置103は、IPv4端末からIPv6端末への通信等に割り当てるための、幾つかのIPv4アドレス(割り当てIPv4アドレス)をプールしている。具体的には、割り当てIPv4アドレスaa4−1、aa4−2、aa4−3、aa4−4をプールしているものとする。
【0007】
また、プロトコル変換装置103には、DNS_ALG103aが実装されている。このDNS_ALG103aは、IPv4ネットワーク101側のローカルネームサーバ105から発せられる「IPv4アドレス問い合わせ(DNSパケット)」を捕捉し、捕捉した「IPv4アドレス問い合わせ」を「IPv6アドレス問い合わせ」に書き換え、IPv6ネットワーク102側のネームサーバ(例えば、ネームサーバ107a)に送る。
【0008】
また、DNS_ALG103aは、IPv6ネットワーク102側のネームサーバ(例えば、ネームサーバ107a)から発せられる「IPv6アドレス返答」を捕捉し、捕捉した「IPv6アドレス返答」を「IPv4アドレス返答」に書き換え、IPv4ネットワーク101側のローカルネームサーバ105に返す。
【0009】
例えば、IPv4端末104−1が、IPv6端末106aへの通信を行う場合の動作は、以下のようになる。まず、IPv4端末104−1は、ローカルネームサーバ105に、相手先であるIPv6端末106aの名前に対応するアドレスを問い合わせる。このとき、IPv4端末104−1は、IPv6端末106aのIPv4アドレスを問い合わせることになるが、このようなアドレスは存在しない。
【0010】
ローカルネームサーバ105は、自身の内部に、このアドレスが記憶されていないことを確認すると、IPv6ネットワーク102側のネームサーバにアドレスを問い合わせるために、プロトコル変換装置103内のDNS_ALG103aに「IPv4アドレス問い合わせ」を送る。このときの「IPv4アドレス問い合わせ」の送り先アドレスとして、プロトコル変換装置103がプールしている「割り当てIPv4アドレス」のうちの1つが使用される。
【0011】
DNS_ALG103aは、送られた「IPv4アドレス問い合わせ」を「IPv6アドレス問い合わせ」に書き換え、IPv6ネットワーク102側のネームサーバ(例えば、ネームサーバ107a)に送る。
【0012】
ここで、「IPv6アドレス問い合わせ」を、IPv6ネットワーク102側の、どのネームサーバに送るかを特定するため、あらかじめ、「割り当てIPv4アドレス」と、IPv6ネットワーク102側のネームサーバとの対応をとっておく。例えば、割り当てIPv4アドレスaa4−1とネームサーバ107aとを対応させ、割り当てIPv4アドレスaa4−2とネームサーバ107bとを対応させておく。
【0013】
すなわち、IPv4ネットワーク101側のローカルネームサーバ105が、割り当てIPv4アドレスaa4−1宛てに「IPv4アドレス問い合わせ」を送ると、この「IPv4アドレス問い合わせ」は、DNS_ALG103aで「IPv6アドレス問い合わせ」に書き換えられた後に、IPv6ネットワーク102側のネームサーバ107aに送られる。
【0014】
また、IPv4ネットワーク101側のローカルネームサーバ105が、割り当てIPv4アドレスaa4−2宛てに「IPv4アドレス問い合わせ」を送ると、この「IPv4アドレス問い合わせ」は、DNS_ALG103aで「IPv6アドレス問い合わせ」に書き換えられた後に、IPv6ネットワーク102側のネームサーバ107bに送られる。
【0015】
このような方法により、IPv4ネットワーク101側のローカルネームサーバ105は、IPv6ネットワーク102側の各ネームサーバに、アドレス問い合わせを送ることが可能になる。
【0016】
IPv4ネットワーク101側のローカルネームサーバ105が、割り当てIPv4アドレスaa4−1宛てに「IPv4アドレス問い合わせ」を送り、この「IPv4アドレス問い合わせ」が、DNS_ALG103aで「IPv6アドレス問い合わせ」に書き換えられた後に、IPv6ネットワーク102側のネームサーバ107aに送られ、このネームサーバ107a内に所望のアドレス(IPv6端末106aのIPv6アドレス)があったとする。
【0017】
すると、このネームサーバ107aは、「IPv6アドレス問い合わせ」の送信元であるDNS_ALG103aに「IPv6アドレス返答」を返す。すなわち、所望のIPv6アドレスである、IPv6端末106aのIPv6アドレスda6を返答する。
【0018】
DNS_ALG103aは、返された「IPv6アドレス返答」を「IPv4アドレス返答」に書き換える。このとき、返された「IPv6アドレス返答」すなわちIPv6端末106aのIPv6アドレスda6を、プロトコル変換装置103がプールしている割り当てIPv4アドレスのうち、空いている1つの割り当てIPv4アドレス、例えば、割り当てIPv4アドレスaa4−3に割り当て、この割り当てIPv4アドレスaa4−3を「IPv4アドレス返答」とする。
【0019】
このとき、DNS_ALG103aは、IPv6アドレスda6と、割り当てIPv4アドレスaa4−3との組み合わせを、プロトコル変換装置103内に記憶させる。
【0020】
そして、DNS_ALG103aは、上記の「IPv4アドレス返答」すなわち割り当てIPv4アドレスaa4−3を、IPv4ネットワーク101側の「IPv4アドレス問い合わせ」の送信元であるローカルネームサーバ105に返す。
【0021】
ローカルネームサーバ105は、返された割り当てIPv4アドレスaa4−3を、仮想的な「IPv6端末106aのIPv4アドレス」として、IPv4端末110−1に返答する。
【0022】
以上の動作で、IPv4端末104−1は、通信データ(パケット)の宛先アドレス(割り当てIPv4アドレスaa4−3)を取得できたので、このアドレスに宛てたIPv4パケットをIPv4ネットワーク101に送出する。
【0023】
送出されたIPv4パケットは、割り当てIPv4アドレスaa4−3を有するプロトコル変換装置103で捕捉される。プロトコル変換装置103は、捕捉した「IPv4パケット」を「IPv6パケット」に変換する。具体的には、プロトコル変換装置103内に記憶されていた、IPv6アドレスda6と、割り当てIPv4アドレスaa4−3との組み合わせを参照して、このパケットの宛先アドレスを、割り当てIPv4アドレスaa4−3からIPv6アドレスda6に変換する。そして、プロトコル変換装置103は、上記の「IPv6パケット」をIPv6ネットワーク102に送出する。送出された「IPv6パケット」は、IPv6端末106aに到達する。
【0024】
以上の動作により、IPv4端末104−1から発せられたIPv4パケットは、プロトコル変換装置103でIPv6パケットに変換された後に、IPv6端末106aに到達する。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】
上記の方法では、IPv4ネットワーク101側のローカルネームサーバ105が、IPv6ネットワーク102側の各ネームサーバに、アドレス問い合わせを送るためには、プロトコル変換装置103が、IPv6ネットワーク102側にあるネームサーバの数だけ、割り当てIPv4アドレスを確保している必要がある。
【0026】
IPv4アドレスが不足している現状においては、プロトコル変換装置103が多数のIPv4アドレスを確保するのは困難である。すると、IPv6ネットワーク102側に設置できるネームサーバの数が制限されてしまう。
【0027】
また、上記の方法では、プロトコル変換装置103が、1台のIPv6端末(1つのIPv6アドレス)に対して、1つのIPv4アドレスを割り当てる。すると、同時にプロトコル変換装置103を介してIPv4端末と通信を行えるIPv6端末の数は、プロトコル変換装置103がプールしている割り当てIPv4アドレスの数以下に限定される。その結果、同時に行えるIPv4端末からIPv6端末への通信の数も限定される。
【0028】
IPv4アドレスが不足している現状においては、プロトコル変換装置103が多数のIPv4アドレスをプールするのは困難であり、多くて数個〜数十個程度になると予想される。すると、同時に行えるIPv4端末からIPv6端末への通信の数が限定されてしまう。換言すれば、IPv4端末からIPv6端末への通信サービスの規模が限定されてしまう。
【0029】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたもので、プロトコル変換装置が確保する割り当てIPv4アドレスの数によって、IPv6ネットワーク側に設置できるネームサーバの数が制限されることをなくし、かつ、プロトコル変換装置がプールする割り当てIPv4アドレスの数によって、同時に行えるIPv4端末からIPv6端末への通信の数が限定されることをなくす代理ネームサーバ、プロトコル変換装置およびインタフェース装置を提供するものである。
【0030】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明は、 IPv4を用いたIPv4ネットワークと、IPv6を用いたIPv6ネットワークとの間に設けられ、IPv4ネットワーク側にあるネームサーバから、IPv6ネットワーク側にあるネームサーバに送られるアドレス問い合わせを中継する代理ネームサーバであって、IPv6ネットワーク側に設けられた全てのドメインのドメイン名と、各ドメインを管理するネームサーバのアドレスとを対応付けたアドレス問い合わせ転送表を有することを特徴とする代理ネームサーバである。
【0031】
請求項2に記載の発明は、 IPv4を用いたIPv4ネットワークと、IPv6を用いたIPv6ネットワークとの間に設けられ、IPv4ネットワーク側にある、IPv4に対応するIPv4端末から、IPv6ネットワーク側にある、IPv6に対応するIPv6端末に送られるパケットのプロトコルを変換するプロトコル変換装置であって、前記パケットの送信元IPv4アドレスおよび送信元ポート番号と、プロトコル変換装置とIPv4ネットワークとの接続点に割り当てられる割り当てIPv4アドレスと、宛先IPv6アドレスとの組み合わせを記憶するアドレス変換表を有することを特徴とするプロトコル変換装置である。
【0032】
請求項3に記載の発明は、 請求項1に記載の代理ネームサーバと、請求項2に記載のプロトコル変換装置とを有し、プロトコル変換装置内のアドレス変換表は、代理ネームサーバが取得した、アドレス問い合わせに対する返答に含まれる宛先IPv6アドレスと、送信元IPv4アドレスおよび送信元ポート番号と、割り当てIPv4アドレスとの組み合わせを記憶することを特徴とするインタフェース装置である。
【0033】
【発明の実施の形態】
図1 は、本発明の一実施形態における通信システムの構成を示す図である。この通信システムにおいては、IPv4を用いたネットワークであるIPv4ネットワーク1 と、IPv6を用いたネットワークであるIPv6ネットワーク2 とが、プロトコル変換装置3 を介して接続されている。プロトコル変換装置3は、IPv4パケットとIPv6パケットの相互変換を行うことにより、IPv4端末からIPv6端末への通信を可能にする装置である。IPv4ネットワーク1とIPv6ネットワーク2との間には、プロトコル変換装置3と並列に、代理ネームサーバ4 も設けられている。プロトコル変換装置3および代理ネームサーバ4は、IPv4ネットワーク1とIPv6ネットワーク2との間のインタフェース装置3aを形成している。なお、プロトコル変換装置3と、代理ネームサーバ4とは、別々の装置であってもよい。
【0034】
IPv4ネットワーク1には、IPv4端末5 −1、5−2、…、5−k、ローカルネームサーバ6 、ルートネームサーバ7 、ネームサーバ8 が接続されている。IPv4端末5−1、5−2、…、5−kは、インターネットプロトコル(IP)としてIPv4のみを実装している。換言すれば、IPv4端末5−1、5−2、…、5−kは、IPv4アドレスのみをもつ。具体的には、IPv4端末5−1は、IPv4アドレスsa4−1をもち、IPv4端末5−2は、IPv4アドレスsa4−2をもつものとする。ローカルネームサーバ6は、IPv4端末5−1、5−2、…、5−kのアドレス(IPv4アドレス)を管理している。
【0035】
IPv6ネットワーク2には、ドメインAと、ドメインBとが設けられている。ドメインA内には、IPv6端末9 a−1〜9a−mと、ネームサーバ10 aとが設けられている。IPv6端末9a−1〜9a−mは、インターネットプロトコル(IP)としてIPv6のみを実装している。換言すれば、IPv6端末9a−1〜9a−mは、IPv6アドレスのみをもつ。具体的には、IPv6端末9a−1は、IPv6アドレスda6をもつものとする。ネームサーバ10aは、IPv6端末9a−1〜9a−mのアドレス(IPv6アドレス)を管理している。
【0036】
ドメインB内には、IPv6端末9b−1〜9b−nと、ネームサーバ10bとが設けられている。IPv6端末9b−1〜9b−nは、インターネットプロトコル(IP)としてIPv6のみを実装している。換言すれば、IPv6端末9b−1〜9b−nは、IPv6アドレスのみをもつ。具体的には、IPv6端末9b−1は、IPv6アドレスdb6をもつものとする。ネームサーバ10bは、IPv6端末9b−1〜9b−nのアドレス(IPv6アドレス)を管理している。
【0037】
本発明によれば、プロトコル変換装置3を介したIPv4端末からIPv6端末への通信において、代理ネームサーバ4がプールする割り当てIPv4アドレスが少なくとも、多数のIPv4端末からIPv6端末への通信を、同時に行うことができる。通信の概略の動作の流れは、以下のようになる。
(1)IPv4端末が、IPv6端末の「IPv4アドレス問い合わせ」を発する。
(2)代理ネームサーバ4が、「IPv4アドレス問い合わせ」を受信し、名前解決を行う。
(3)代理ネームサーバ4は、プールしているIPv4アドレスのうちの空いている1つのIPv4アドレスを、宛先であるIPv6端末のIPv6アドレスに割り当てる。
(4)プロトコル変換装置3が、割り当てIPv4アドレスと、宛先IPv6アドレスとの対応(組み合わせ)をアドレス変換表に書き込む。
【0038】
図2 は、インタフェース装置3aを構成する代理ネームサーバ4およびプロトコル変換装置3の内部構成を示すブロック図である。代理ネームサーバ4は、アドレス問い合わせ処理部4−1、アドレス割り当て処理部4−2、アドレス問い合わせ転送表4−3を有する。アドレス問い合わせ転送表4−3は、アドレス問い合わせ処理部4−1にIPv4ネットワーク1側から入力される「アドレス問い合わせ」を、IPv6ネットワーク2側における適切なネームサーバに転送するためのものである。
【0039】
プロトコル変換装置3は、代理ネームサーバとの連携処理部3−1、アドレス変換表3−2、IPv4コネクション処理部3−3、パケット変換処理部3−4、IPv6コネクション処理部3−5を有する。
【0040】
代理ネームサーバ4内のアドレス問い合わせ処理部4−1は、IPv4ネットワーク1上のローカルネームサーバ6から「アドレス問い合わせ(IPv4アドレス問い合わせ)」を受信したら、受信した「アドレス問い合わせ」からドメイン名を読み取り、アドレス問い合わせ転送表4−3を参照して、読み取ったドメイン名に対応する転送先アドレス(そのドメインのネームサーバのIPv6アドレス)を特定し、特定した転送先アドレスに宛てて、上記の「アドレス問い合わせ」を転送する。このとき、IPv4ネットワーク1側のローカルネームサーバ6から送られた「IPv4アドレス問い合わせ」は「IPv6アドレス問い合わせ」に変更される。以上により、上記の「アドレス問い合わせ」は、IPv6ネットワーク2側の適切なネームサーバ(例えば、ネームサーバ10a)に転送される。
【0041】
IPv6ネットワーク2側のネームサーバ(例えば、ネームサーバ10a)から、IPv6アドレスの返答があったら、アドレス問い合わせ処理部4−1は、アドレス割り当て処理部4−2に対して、返答されたIPv6アドレスにIPv4アドレスを割り当てるよう、要求する。
【0042】
IPv6ネットワーク2側のネームサーバ(例えば、ネームサーバ10a)から、IPv6アドレス以外の返答、例えば、問い合わせたアドレスが存在しない等の返答があったら、アドレス問い合わせ処理部4−1は、その返答を、そのまま問い合わせ元であるIPv4ネットワーク1側のローカルネームサーバ6に返答する。
【0043】
図3 は、代理ネームサーバ4内のアドレス問い合わせ転送表4−3を示す図である。アドレス問い合わせ転送表4−3とは、IPv6ネットワーク2が有する全てのドメインのドメイン名と、各ドメインを管理するネームサーバのIPv6アドレス(転送先アドレス)とを対応付けた表である。
【0044】
代理ネームサーバ4内のアドレス問い合わせ処理部4−1が、IPv4ネットワーク1上のローカルネームサーバ等から「アドレス問い合わせ(IPv4アドレス問い合わせ)」を受信するために確保すべきIPv4アドレスの数は、IPv6ネットワーク2側に設置されたネームサーバの数と同数である必要はなく、1つでよい。すなわち、代理ネームサーバ4を示す1つのIPv4アドレスが確保されていればよい。すなわち、代理ネームサーバ4内のアドレス問い合わせ処理部4−1は、IPv4ネットワーク1側から、1つのIPv4アドレスで複数の「アドレス問い合わせ」を受信しても、各「アドレス問い合わせ」を、IPv6ネットワーク2側における適切なネームサーバに振り分けることができる。
【0045】
これは、代理ネームサーバ4が、アドレス問い合わせ転送表4−3を内蔵しているからである。すなわち、IPv4ネットワーク1側から送られる「アドレス問い合わせ」は、アドレスを問い合わせたいIPv6端末の名前(フルネーム)を含んでいる。代理ネームサーバ4内のアドレス問い合わせ処理部4−1は、アドレス問い合わせ転送表4−3を参照することにより、上記のフルネームに含まれているドメイン名に対応する転送先アドレス(そのドメインのネームサーバのIPv6アドレス)を特定することができる。
【0046】
図4 は、プロトコル変換装置3内のアドレス変換表3−2を示す図である。このアドレス変換表3−2は、送信元IPv4アドレスと、送信元ポート番号と、割り当てIPv4アドレスと、宛先IPv6アドレスとの組み合わせを記憶する。
【0047】
プロトコル変換装置3は、IPv4ネットワーク1側から、1つの割り当てIPv4アドレスで複数のIPv4パケットを受信しても、各IPv4パケットを、IPv6ネットワーク2側における適切なIPv6端末に振り分けることができる。
【0048】
これは、プロトコル変換装置3が、アドレス変換表3−2を内蔵しているからである。すなわち、IPv4ネットワーク1側から送られるIPv4パケットは、このIPv4パケットの送信元IPv4アドレスおよび送信元ポート番号を含んでいる。プロトコル変換装置3内のIPv4コネクション処理部3−3は、アドレス変換表3−2を参照することにより、上記のIPv4パケットに含まれている送信元IPv4アドレスおよび送信元ポート番号と、割り当てIPv4アドレスとの組み合わせに対応する宛先IPv6アドレスを特定することができる。
【0049】
図5 は、IPv4端末5−1がIPv6端末9a−1への通信を行うために、この通信に先立って名前解決を行う動作を示す図である。名前解決とは、相手先端末の名前に対応するIPアドレスを調べることである。
【0050】
まず、IPv4端末5−1は、ローカルネームサーバ6に、アドレス問い合わせ(IPv4アドレス問い合わせ)を送る(図中の(1))。ローカルネームサーバ6は、自身の内部に、問い合わせを受けた名前に対応するIPアドレス(IPv4アドレス)が記憶されていないかどうか調べるが、記憶されていないので、IPv4端末5−1に代わって名前解決を行う。ローカルネームサーバ6は、まず、ルートネームサーバ7に問い合わせる(図中の(2))。ルートネームサーバは端末のIPアドレスを記憶することはないが、通常ローカルネームサーバが次に問い合わせるべきネームサーバの情報は持っている。ここではルートネームサーバ7は、ローカルネームサーバ6に、次に問い合わせるべきネームサーバ8のIPv4アドレスを通知する(図中の(3))。
【0051】
次に、ローカルネームサーバ6は、IPv4ネットワーク1上のネームサーバ8に問い合わせる(図中の(4))。ネームサーバ8も端末のIPアドレスを記憶することはないが、通常ローカルネームサーバが次に問い合わせるべきネームサーバの情報は持っている。ここではネームサーバ8は、ローカルネームサーバ6に、次に問い合わせるべきネームサーバ8のIPv4アドレスを通知する(図中の(5))。
【0052】
次に、ローカルネームサーバ6は、代理ネームサーバ4に問い合わせる(図中の(6))。代理ネームサーバ4は、ローカルネームサーバ6から送られた「アドレス問い合わせ」を、IPv6ネットワーク2上の適切なネームサーバ10aに転送する(図中の(7))。すると、このネームサーバ10aから、代理ネームサーバ4に、IPv6端末9a−1の名前に対応するIPアドレス(IPv6アドレスda6)が返される(図中の(8))。
【0053】
そこで、代理ネームサーバ4は、返されたIPv6アドレスda6に、プールしていた割り当てIPv4アドレスのうちの1つであるIPv4アドレスaa4−1を割り当て、割り当てたIPv4アドレスaa4−1を、IPv4ネットワーク1側のローカルネームサーバ6に返す。すると、ローカルネームサーバ6は、返されたIPv4アドレスaa4−1をIPv4端末5−1に返す。以上の動作により、IPv4端末5−1は、相手先端末であるIPv6端末9a−1の名前に仮想的に対応するIPv4アドレスaa4−1を得ることができる。
【0054】
図6 は、代理ネームサーバ4とプロトコル変換装置3との連携動作のシーケンスを示す図である。代理ネームサーバ4内のアドレス問い合わせ処理部4−1は、アドレス割り当て処理部4−2に、IPv6ネットワーク2側のネームサーバ10aから返されたIPv6アドレスda6へのIPv4アドレスの割り当てを要求する。すると、アドレス割り当て処理部4−2は、IPv6アドレスda6へのIPv4アドレスの割り当て処理を実行する。IPv4アドレスの割り当て処理が完了すると、アドレス割り当て処理部4−2は、プロトコル変換装置3内の、代理ネームサーバとの連携処理部3−1に対して、割り当てたIPv4アドレスaa4−2をアドレス変換表3−2に登録することを要求する。すると、代理ネームサーバとの連携処理部3−1は、要求された登録を実行し、登録完了後、登録完了通知をアドレス割り当て処理部4−2に返す。
【0055】
図7 は、代理ネームサーバ4内のアドレス割り当て処理部4−2における処理フローを示すフローチャートである。なお、ここでは、代理ネームサーバ4には、IPv4ネットワーク1上のローカルネームサーバ6から、IPv6ネットワーク2側のIPv6端末9a−1のアドレス問い合わせが送り込まれたものとする。
【0056】
また、代理ネームサーバ4は、X個のIPv4アドレスaa4−1〜aa4−Xをプールしているものとする。すなわち、フローチャート中のXは、代理ネームサーバ4がプールしているIPv4アドレスの個数であるものとする。また、フローチャート中のYは、現在処理が行われている代理ネームサーバ4とプロトコル変換装置3との連携処理プロセスの数であるものとする。また、現在、IPv4アドレスaa4−1は、代理ネームサーバ4とプロトコル変換装置3との連携処理プロセスのために選択されていないものとする。
【0057】
また、アドレス割り当て処理部4−2は、即時に処理できないアドレス割り当て要求を一時的に格納するキューをもち、Qは、このキューに格納されているアドレス割り当て要求の数であるものとする。
【0058】
アドレス割り当て処理部4−2は、アドレス問い合わせ処理部4−1から、IPv6アドレスda6へのIPv4アドレスの割り当て要求を受け取ると(図中のステップS1におけるYES)、まず、現在、処理が行われている連携処理プロセスの数Yと、代理ネームサーバ4がプールしているIPv4アドレスの個数Xとを比較する(図中のステップS2)。YがXより小さい場合(図中のステップS2におけるYES)には、アドレス割り当てが可能なので、Yの値を1増やし(図中のステップS4)た後に、代理ネームサーバ4がプールしているIPv4アドレスの中の、現在、ネームサーバ4とプロトコル変換装置3との連携処理プロセスのために選択されていないIPv4アドレスaa4−1を、IPv6アドレスda6に対応するIPv4アドレスとして割り当てる(図中のステップS5)。
【0059】
そして、アドレス割り当て処理部4−3は、プロトコル変換装置3内の、代理ネームサーバとの連携処理部3−1に、IPv4アドレスaa4−1とIPv6アドレスda6との組み合わせをアドレス変換表3−2に登録することを要求する。同時に、アドレス問い合わせ処理部4−1は、IPv4ネットワーク1上のローカルネームサーバ6に、IPv6端末9a−1のアドレス問い合わせに対する返答として、IPv4アドレスaa4−1を返答する(図中のステップS6)。
【0060】
図中のステップS2において、YがXに等しい場合(図中のステップS2におけるNO)には、割り当てのためのIPv4アドレスが空いていないので、アドレス割り当て要求をキューに格納し、Qの値を1増やし(図中のステップS3)、ステップS1に戻る。
【0061】
なお、アドレス問い合わせには、タイムアウトが存在するので、アドレス割り当て要求のキューでの待ち時間に上限を設け、上限を超えたアドレス割り当て要求をキューから削除することにより、代理ネームサーバ4は、既にタイムアウトになっているアドレス問い合わせに対する返答を行わないようにする。
【0062】
アドレス割り当て処理部4−2は、プロトコル変換装置3内の、代理ネームサーバとの連携処理部3−1から、アドレス変換表3−2への登録完了の通知を受信すると(図中のステップS7におけるYES)、キューにアドレス割り当て要求が残っているかどうか、すなわちQ=0であるかどうかを確認し(図中のステップS8)、残っていれば、すなわちQ=0でなければ(図中のステップS8におけるNO)、キューの先頭にあるアドレス割り当て要求を取り出し、Qの値を1減らし、ステップS5に戻る。キューにアドレス割り当て要求が残っていなければ、すなわちQ=0であれば(図中のステップS8におけるYES)、Yの値を1減らし(図中のステップS10)、アドレス割り当て要求を待つ状態(図中のステップS1)に戻る。
【0063】
図8 は、プロトコル変換装置3における、アドレス変換表3−2への登録要求の処理プロセスを示すフローチャートである。なお、ここでは、IPv4アドレスがsa4−1のIPv4端末5−1における、ポート番号がsp4のアプリケーションが、IPv6アドレスがda6のIPv6端末9a−1と通信しようとしているものとする。
【0064】
アドレス問い合わせの後に、プロトコル変換装置3内の、代理ネームサーバとの連携処理部3−1が、代理ネームサーバ4内のアドレス割り当て処理部4−2から、アドレス変換表3−2への登録要求を受信すると、同じプロトコル変換装置3内のIPv4コネクション処理部3−3は、前記アドレス問い合わせに引き続いて発生することが予測される新たな通信(IPv4パケット)を捕捉するために、IPv4アドレスaa4−1を宛先アドレスとするIPv4パケットの到着の観測を開始する(図中のステップS101)。
【0065】
プロトコル変換装置3は、代理ネームサーバ4から、アドレス変換表登録要求を受信した時点から、所定の固定時間が経過する(図中のステップS102におけるYES)まで、IPv4パケットの到着を観測した後に、代理ネームサーバ4にアドレス登録完了を通知する(S103e)。代理ネームサーバ4は、アドレス登録完了の通知を受信したら、IPv4アドレスaa4−1の再割り当てを可能にする。なお、本プロセスは、最大で、代理ネームサーバ4がプールしている割り当てIPv4アドレスの個数Xと同数だけ、並列に動作させることが可能である。
【0066】
IPv4アドレスaa4−1を宛先アドレスとするパケットが到着したら(図中のステップS101におけるYES)、IPv4コネクション処理部3−3は、まず、到着したパケットの種類を調査する(図中のステップS103〜S105)。パケットの種類としては、以下の4種類が想定される。
(1)TCP SYNパケット(SYNフラグが立っているTCPパケット)
(2)(1)以外のTCPパケット
(3)UDPパケット
(4)(1)〜(3)以外のパケット
【0067】
到着したパケットの種類が、(1)の「TCP SYNパケット」であった場合(図中のステップS103におけるYES)には、このパケットは、先のアドレス問い合わせの結果、発生した新たな通信要求のためのパケット(IPv4パケット)である可能性があるので、IPv4コネクション処理部3−3は、このパケットから、送信元IPv4アドレスsa4−1および送信元ポート番号sp4を取り出し(図中のステップS106)、アドレス変換表3−2に、送信元IPv4アドレスsa4−1と、送信元ポート番号sp4と、割り当てIPv4アドレスaa4−1との組み合わせが登録されているか否かを調べる(図中のステップS107)。
【0068】
上記の組み合わせが、既にアドレス変換表3−2に登録されていた場合(図中のステップS107におけるNO)には、IPv4コネクション処理部3−3は、送信元に、RSTフラグを立てたTCPパケットを返送することにより、コネクション要求を拒否する(図中のステップS108)。
【0069】
上記の組み合わせが、未だアドレス変換表3−2に登録されていなかった場合(図中のステップS107におけるYES)には、IPv4コネクション処理部3−3は、まず、不要登録を避けるために、送信元とのTCPコネクション確立動作(3ウェイハンドシェーク)を行う(図中のステップS109)。
【0070】
コネクションが確立しない場合(図中のステップS110におけるNO)には、IPv4コネクション処理部3−3は、コネクション要求を拒否する(図中のステップS108)。コネクションが確立した場合(図中のステップS110におけるYES)には、IPv4コネクション処理部3−3は、送信元IPv4アドレスsa4−1と、送信元ポート番号sp4と、割り当てIPv4アドレスaa4−1と、宛先IPv6アドレスda6との組み合わせをアドレス変換表3−2に登録する(図中のステップS111)。そして、IPv4コネクション処理部3−3は、パケットをパケット変換処理部3−4に送り(図中のステップS114)、パケット変換処理部3−4は、IPv4パケットからIPv6パケットへの変換処理を行う。そして、IPv6コネクション処理部3−5が、IPv6ネットワーク2側のコネクションを確立する。
【0071】
次に、到着したパケットの種類が、(2)の「(1)以外のTCPパケット」であった場合(図中のステップS105におけるYES)には、IPv4コネクション処理部3−3は、このパケットから、送信元IPv4アドレスsa4−1および送信元ポート番号sp4を取り出し(図中のステップS112)、アドレス変換表3−2に、送信元IPv4アドレスsa4−1と、送信元ポート番号sp4と、割り当てIPv4アドレスaa4−1との組み合わせが登録されているか否かを調べる(図中のステップS113)。すなわち、このパケットが、既に確立しているコネクションのものかどうかを調べる。
【0072】
上記の組み合わせが、既にアドレス変換表3−2に登録されていた場合(図中のステップS113におけるNO)には、IPv4コネクション処理部3−3は、このパケットをパケット変換処理部3−4に送り(図中のステップS114)、パケット変換処理部3−4は、IPv4パケットからIPv6パケットへの変換処理を行う。そして、IPv6コネクション処理部3−5からIPv6ネットワーク2側へIPv6パケットを送出する。
【0073】
上記の組み合わせが、未だアドレス変換表3−2に登録されていなかった場合(図中のステップS113におけるYES)には、IPv4コネクション処理部3−3は、このパケットを廃棄する(図中のステップS115)。
【0074】
次に、到着したパケットの種類が、(3)の「UDPパケット」であった場合(図中のステップS104におけるYES)には、UDPにはコネクションの概念がないので、このパケットによる通信が、新たな通信すなわちネームサーバヘの問い合わせに引き続いて開始された通信であるかどうかは、パケットを見ただけでは判別できない。そこで、IPv4コネクション処理部3−3は、IPv4アドレスaa4−1を宛先アドレスとするUDPパケットを許容するか、あるいは廃棄するかを、プロトコル変換装置3での設定により決定する。
【0075】
許容する場合には、IPv4コネクション処理部3−3は、UDPパケットから送信元IPv4アドレスsa4−1および送信元ポート番号sp4を抽出し(図中のステップS116)、抽出した送信元IPv4アドレスsa4−1および送信元ポート番号sp4と、割り当てIPv4アドレスaa4−1との組み合わせが、アドレス変換表3−2に登録されているかどうかを調べる(図中のステップS117)。
【0076】
登録されていれば(図中のステップS117におけるNO)、IPv4コネクション処理部3−3は、このパケットをパケット変換処理部3−4に送り(図中のステップS114)、パケット変換処理部3−4は、IPv4パケットからIPv6パケットへの変換処理を行う。そして、IPv6コネクション処理部3−5からIPv6ネットワーク2側へIPv6パケットを送出する。
【0077】
登録されていなければ(図中のステップS117におけるYES)、IPv4コネクション処理部3−3は、送信元IPv4アドレスsa4−1と、送信元ポート番号sp4と、割り当てIPv4アドレスaa4−1と、宛先IPv6アドレスda6との組み合わせをアドレス変換表3−2に登録する(図中のステップS111)。そして、IPv4コネクション処理部3−3は、パケットをパケット変換処理部3−4に送り(図中のステップS114)、パケット変換処理部3−4は、IPv4パケットからIPv6パケットへの変換処理を行う。そして、IPv6コネクション処理部3−5からIPv6ネットワーク2側へIPv6パケットを送出する。
【0078】
次に、到着したパケットの種類が、(4)の「(1)〜(3)以外のパケット」であった場合(図中のステップS105におけるNO)には、IPv4コネクション処理部3−3は、基本的にはこのパケットを廃棄する(図中のステップS115)が、特定のパケット、例えばICMPパケットに対する新たな処理を追加することも可能である。
【0079】
【発明の効果】
本発明によれば、代理ネームサーバがアドレス問い合わせ転送表を内蔵しているので、確保するIPv4アドレスの数によって、IPv6ネットワーク側に設置できるネームサーバの数が制限されることがない。従って、枯渇の恐れがあるIPv4アドレスを、多数、確保する必要がない。
【0080】
また、本発明によれば、プロトコル変換装置内のアドレス変換表に、送信元IPv4アドレスと、送信元ポート番号と、割り当てIPv4アドレスと、宛先IPv6アドレスとの組み合わせが記録されるので、1つの割り当てIPv4アドレスを、複数の宛先IPv6アドレスに割り当てることが可能になる。従って、プールする割り当てIPv4アドレスの数によって、同時に行えるIPv4端末からIPv6端末への通信の数が限定されることがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態における通信システムの構成を示す図である。
【図2】 インタフェース装置3aを構成する代理ネームサーバ4およびプロトコル変換装置3の内部構成を示すブロック図である。
【図3】 代理ネームサーバ4内のアドレス問い合わせ転送表4−3を示す図である。
【図4】 プロトコル変換装置3内のアドレス変換表3−2を示す図である。
【図5】 IPv4端末5−1がIPv6端末9a−1への通信を行うために、この通信に先立って名前解決を行う動作を示す図である。
【図6】 代理ネームサーバ4とプロトコル変換装置3との連携動作のシーケンスを示す図である。
【図7】 代理ネームサーバ4内のアドレス割り当て処理部4−2における処理フローを示すフローチャートである。
【図8】 プロトコル変換装置3における、アドレス変換表3−2への登録要求の処理プロセスを示すフローチャートである。
【図9】 従来の、IPv4端末からIPv6端末への通信が可能な通信システムの構成の一例を示す図である。
【符号の説明】
1 IPv4ネットワーク
2 IPv6ネットワーク
3a インタフェース装置
3 プロトコル変換装置
3−1 代理ネームサーバとの連携処理部
3−2 アドレス変換表
3−3 IPv4コネクション処理部
3−4 パケット変換処理部
3−5 IPv6コネクション処理部
4 代理ネームサーバ
4−1 アドレス問い合わせ処理部
4−2 アドレス割り当て処理部
4−3 アドレス問い合わせ転送表
5−1、5−2、…、5−k IPv4端末
6 ローカルネームサーバ
7 ルートネームサーバ
8 ネームサーバ
9a−1〜9a−m、9b−1〜9b−n IPv6端末
10a、10b ネームサーバ
101 IPv4ネットワーク
102 IPv6ネットワーク
103 プロトコル変換装置
104 −1、104−2 IPv4端末
105 ローカルネームサーバ
106 a、106b IPv6端末
107 a、107b ネームサーバ
Claims (2)
- IPv4を用いたIPv4ネットワークと、IPv6を用いたIPv6ネットワークとの間に設けられ、IPv4ネットワーク側にある、IPv4に対応するIPv4端末から、IPv6ネットワーク側にある、IPv6に対応するIPv6端末に送られるパケットのプロトコルを変換するプロトコル変換装置であって、
前記パケットの送信元IPv4アドレスおよび送信元ポート番号と、プロトコル変換装置とIPv4ネットワークとの接続点に割り当てられる割り当てIPv4アドレスと、宛先IPv6アドレスとの組み合わせを記憶するアドレス変換表を有することを特徴とするプロトコル変換装置。 - IPv4を用いたIPv4ネットワークと、IPv6を用いたIPv6ネットワークとの間に設けられ、IPv4ネットワーク側にあるネームサーバから、IPv6ネットワーク側にあるネームサーバに送られるアドレス問い合わせを中継する代理ネームサーバであって、IPv6ネットワーク側に設けられた全てのドメインのドメイン名と、各ドメインを管理するネームサーバのアドレスとを対応付けたアドレス問い合わせ転送表を有する代理ネームサーバと、請求項1に記載のプロトコル変換装置とを有し、
プロトコル変換装置内のアドレス変換表は、代理ネームサーバが取得した、アドレス問い合わせに対する返答に含まれる宛先IPv6アドレスと、送信元IPv4アドレスおよび送信元ポート番号と、割り当てIPv4アドレスとの組み合わせを記憶することを特徴とするインタフェース装置。
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