JP2004120534A - ルータと中継装置、フォワーディング方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】本発明は、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができるルータとフォワーディング方法を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明のルータとフォワーディング方法は、ルータ2配下のサーバA3,サーバB4にアクセスされると、ルータ2でIPパケットからホスト名を取り出し、該ホスト名に対応したローカルIPアドレスに変換してサーバA3,サーバB4に送信することを特徴とする。
【選択図】 図1
【解決手段】本発明のルータとフォワーディング方法は、ルータ2配下のサーバA3,サーバB4にアクセスされると、ルータ2でIPパケットからホスト名を取り出し、該ホスト名に対応したローカルIPアドレスに変換してサーバA3,サーバB4に送信することを特徴とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラウザから付加されるホスト名によってフォワーディングするためのローカルIPアドレスを決定するルータ、ネットワーク間を中継する中継装置と、及びホスト名によってフォワーディングするフォワーディング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等の広域ネットワークへ常時接続するためADSL,CATVの普及が本格化し、ブロードバンドルータの普及も著しい。図8は従来のホストネームフォワーディング機能をもつルータの構成図、図9は従来のポートフォワーディング設定テーブルの説明図である。図8,9において、101はインターネット、102はLAN側のポートを複数備えたルータ、103はポート番号「80」でローカルIPアドレス「192.168.0.253」のサーバA、104はポート番号「81」でローカルIPアドレス「192.168.0.254」のサーバBである。このようにルータ102は、WAN側のポートをインターネット101、またLAN側のポートにサーバA103,サーバB104等の複数のユーザ機器を接続するものが主流である。
【0003】
ところで、現行のIPプロトコルIPv4ではグローバルIPアドレスの絶対数が不足しているため、NAT(Network Address Translation)機能やポートフォワーディング機能(静的IPマスカレード)などを使用してグローバルIPアドレスの不足に対応している。このNAT機能は、LAN側の機器からインターネット101へアクセスするときには、そのローカルIPアドレスをルータ102のWAN側のグローバルIPアドレスへ変換するものである。
【0004】
また、インターネット101からLAN側の特定の機器へアクセスする場合は、ルータ102のポートフォワーディング機能(静的IPマスカレード機能)を用いることでアクセスが可能になる。すなわち、これにはまず予め、図9のようにルータ102にポート番号とローカルアドレスの変換テーブルを設定しておく必要がある。インターネット101からアクセスするときには、ルータ102のグローバルIPアドレスとポート番号を指定する。このアクセスを受け付けたルータ102は予め設定された変換テーブルに従い、グローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスへの変換を行う。この変換によりインターネット101からローカルIPアドレスをもったLAN内の一つの機器にアクセスすることが可能となる。
【0005】
例えば、図8に示したルータ102のLAN側に接続したサーバA103,サーバB104にアクセスする場合、まず、上述したようなポートフォワーディング設定を予めルータ102に対して行っておく。続いて、インターネット101からサーバA103にアクセスする場合には「http://serverA.server.net:80/」と指定する。同様に、インターネット101からサーバB104にアクセスする場合は「http://serverA.server.net:81/」と指定する。これにより、図示しないインターネット101上のDNSサーバによって、ルータ102のグローバルIPアドレスに変換され、ルータへのアクセスが可能となる。ルータは変換テーブルに従いポート「80」、「81」へのアクセスをローカルアドレス「192.168.0.253」、「192.168.0.254」へフォワードすることによりサーバA103、B103へのアクセスが可能になる。なお、このようにポートフォワーディング機能によりインターネット101からサーバA103,サーバB104にアクセスするには各サーバに割り当てるポート番号が重複しないように番号を割り当てる必要がある。
【0006】
このように従来のルータ102は、ポートフォワーディング機能,NAT機能によりグローバルIPアドレスの枯渇を緩和し、複数のユーザ機器とインターネットとを接続したが、ユーザはLAN側の機器のポート番号を知って、その変更をフォローしなければならなかった。そこで、ディレクトリーを使い、グローバルIPアドレスによる管理端末とプライベートIPアドレスによる管理端末間の1対1の相互通信を可能とする通信ネットワークシステムが提案された(特許文献1を参照)。
【0007】
これは、インターネット等の公衆通信網と、プライベート・ネットワーク間に中継手段を設け、中継手段が、プライベート・ネットワークに接続された端末の識別子をディレクトリー(特許文献1ではサブアドレス)として識別して、外部からのアクセス要求をプライベート・アドレス空間で割り振られた個々の端末に接続することを可能としたものである。また、本構成と、NAT、IPマスカレード等の手法とを併用することにより、グローバルIPアドレスによって管理されているインターネットにおける端末と、プライベートIPアドレスによって管理されているプライベート・ネットワークの端末間での1対1の相互通信が可能にするものである。
【0008】
現在、グローバルIPアドレスは固定ではなく、DHCPサーバによって割り当てられることがほとんどである。従って次々と更新されるグローバルIPアドレスをホスト名に対応させるDDNSサーバがなければ、ホスト名によるアクセスはできない。(特許文献1)のシステムは、ディレクトリーを識別子として使うため、ディレクトリーが異なる端末の認識が行えるのは同一のDDNSサーバにホスト名が登録されている場合だけである。従って、このシステムではプライベート・ネットワーク内にDDNSサーバが設けられていなければならない。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−345841号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように従来のルータのポートフォワーディング機能(静的IPマスカレード機能)は、LAN側の機器をポート番号を用いてアクセスできるものであるが、インターネット側のユーザはLAN側の機器のポート番号を知っておく必要があり、LAN側のシステム変更のためポート番号の変更があった場合、その変更を常にフォローしなければならなかった。
【0011】
一方、(特許文献1)のシステムは、ポート番号を用いずにLAN側の機器にアクセス可能であるものの、ディレクトリーを識別子として使うため、ホスト名に加え更に続けてディレクトリーを入力する必要があり、またホスト名自体は同一もののにならざるを得えず、LAN側に複数の機器がある場合にそれぞれ異なるホスト名を付与することができない。
【0012】
加えて、(特許文献1)では、ディレクトリー構造を使用しているため、例えば、「http ://www.carrier.ne.jp/ab001/index.html」というアクセスを許可する場合、ルータ(中継手段)配下の端末は、「ab001/index.html」のファイルの要求があったと認識し、ディレクトリab001からindex.htmlを取出して、アクセス元に送信することになるため、この端末にも同じ構造でディレクトリー「ab001」を作る必要がある。言い換えれば、「ab001」のディレクトリーの中に「index.html」というウェブページを端末に配置する必要がある。しかし市販されている端末にはディレクトリーを変更できないものが相当数存在し、この構造を採用して通信することはできない。そして、この問題を回避するために、ブラウザから端末への転送時にHTTPメッセージに含まれる上記したURIのうち「ab001」を取り除く処理が必要であり、また端末側からブラウザへの転送時には、逆に「ab001」をHTTPメッセージに付加する処理が必要となる。このような処理(アプリケーション層のデータの変換処理)はきわめて複雑であり、転送速度が低下することになる。
【0013】
そこで本発明は、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができるルータを提供することを目的とする。
【0014】
また本発明は、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができるフォワーディング方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のルータは、HTTPリクエストからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、ホスト名とローカルIPアドレスを対応させる変換テーブルと、変換テーブルを参照して取り出したホスト名をローカルIPアドレスに変換するアドレス変換手段を備え、ホスト名を使用してフォワーディングするローカルIPアドレスを決定することを特徴とする。
【0016】
これにより、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【0017】
本発明のフォワーディング方法は、ルータ配下の端末にアクセスされると、ルータでIPパケットからホスト名を取り出し、該ホスト名に対応したローカルIPアドレスに変換して端末に送信することを特徴とする。
【0018】
これにより、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、配下に接続された端末に対して広域ネットワークを介して送信されたHTTPリクエストからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、ホスト名とローカルIPアドレスを対応させる変換テーブルと、変換テーブルを参照して取り出したホスト名をローカルIPアドレスに変換するアドレス変換手段を備え、ホスト名を使用してフォワーディングするローカルIPアドレスを決定することを特徴とするルータであって、配下に接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。そしてこのルータは、ブラウザから送信されるパケットのうち、アプリケーション層のデータを変換処理することなく、単に宛先IPアドレスを変更するだけでよく、きわめて簡単な構成で通信できる。すなわち、クライアント側は、ホスト名のみでルータ配下の端末を直接アクセスできる。また、サブディレクトリーを用いてフォワードする構成としないため、下位レベルのネットワーク層処理(IPヘッダ部の宛先アドレス変更等)で済む。従って、HTTPヘッダを変更したり、サーバ側でディレクトリーの構造を採用して対応する必要がない。
【0020】
本発明の請求項2に記載の発明は、第1のネットワークと第2のネットワーク間に配置され、第1のネットワークと第2のネットワーク間で送受信されるデータパケットを中継する中継装置であって、第1のネットワークを介して受信したデータパケットからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、ホスト名と第2のネットワークアドレスを対応させる変換テーブルと、ホスト名検出手段により取出したホスト名が変換テーブルのホスト名と一致するか否かを判断し、一致するホスト名があればホスト名に対応する第2のネットワークアドレスを変換テーブルから取出し、更に受信したデータパケットの宛先アドレスを取出した第2ネットワークアドレスに置き換えて、第2のネットワークに送信することを特徴とする中継装置であって、インターネット等の第1のネットワークからLAN等の第2のネットワークに接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレス等の第1のネットワークアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。そしてこの中継装置(ルータ等)は、ブラウザ等から送信されるパケットのうち、アプリケーション層のデータを変換処理することなく、単に宛先アドレスを変更するだけでよく、きわめて簡単な構成で通信できる。
すなわち、クライアント側は、ホスト名のみで中継装置配下の端末を直接アクセスできる。また、サブディレクトリーを用いてフォワードする構成としないため、下位レベルのネットワーク層処理(データパケットの宛先アドレス変更等)で済む。従って、アプリケーション層のデータを変更したり、端末側でディレクトリーの構造を採用して対応する必要がない。
【0021】
本発明の請求項3記載の発明は、広域ネットワークを介してルータ配下の端末にアクセスされると、ルータでIPパケットからホスト名を取り出し、該ホスト名に対応したローカルIPアドレスに変換して端末に送信することを特徴とするフォワーディング方法であって、配下に接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【0022】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるホスト名によるフォワーディングを行うルータを配置したネットワークシステムについて説明する。図1は本発明の実施の形態1におけるルータ配下の端末にアクセスするネットワークシステムの構成図、図2はホスト名フォワーディングテーブルの説明図、図3は本発明の実施の形態1におけるルータによるホスト名検出の説明図、図4はHTTPリクエストヘッダの説明図、図5は本発明の実施の形態1におけるルータを配置したシステムでアクセスするときのシーケンスチャートである。
【0023】
1はインターネット(本発明の広域ネットワーク)、2はインターネット1と接続可能なインターフェイスを有し、LAN側のポートを複数備えて配下の各機器、後述するサーバA3,サーバB4に対してインターネット1との間でルーティングを行うルータ(中継装置)、2aはルータ2に設けられ、インターネット1から受信したIPパケット(データパケット)のHTTPヘッダからホスト名を取り出すホスト名検出手段、2bはホスト名検出手段2aにより取出したホスト名が後述する変換テーブル2cのホスト名と一致するか否かを判断し、一致するホスト名があればそのホスト名に対応するローカルIPアドレスを変換テーブル2cから取出し、更に受信したIPパケットの宛先アドレスを取出したローカルIPアドレスに置き換えて、LAN側へ送信するアドレス変換手段、2cはアドレス変換手段2bがホスト名をローカルIPアドレスに変換するために参照するホスト名フォワーディングテーブル(本発明の変換テーブル)である。ルータ2は実施の形態1の場合ブロードバンドルータである。
【0024】
3はポート番号「80」でホスト名「serverA.server.net」のサーバA、4はポート番号「80」でホスト名「serverB.server.net」のサーバBである。なお、これらのホスト名は後述のDDNSサーバ8により管理されている。5はインターネット1に接続してサーバA3,サーバB4にアクセスできる端末、6は所定のグローバルIPアドレスの中から端末5にグローバルIPアドレスを割り当てるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ、7はホスト名でアクセスするとグローバルIPアドレスを応答するDNS(Domain Name System)サーバ、8はDHCPサーバ6が決定したグローバルIPアドレスとホスト名との対応をつけるDDNS(Dynamic Domain Name System)サーバである。
【0025】
本実施の形態1のルータ2は、図3に示すように端末5のブラウザからインターネット1を介してサーバA3(若しくはサーバB4)にHTTPリクエストを送信すると、ホスト名検出手段2aによりサーバA3(若しくはサーバB4)のホスト名をIPパケットのHTTPリクエストヘッダから取り出し、アドレス変換手段2bによってローカルIPアドレスに変換して、端末5から受信したIPパケットを変換したローカルIPアドレスのサーバA3(若しくはサーバB4)にルーティングするものである。図3においては、後述するようにグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を宛先IPアドレスに収め、ホスト名「ServerA.server.net」をHTTPリクエストヘッダに収めたHTTPリクエストがサーバA3に向けて送信され、ルータ2がルーティングを行う。
【0026】
すなわち、図4に示すようにHTTPリクエストでサーバA3にリクエストするときは、メソッド「GET」の後にURIとバージョン情報「HTTP1.0」、「Host」の後にホスト名、最後に「CRLF」行を書き込んで、サーバA3からファイルを要求する。このようにHTTPリクエストヘッダの要求行にはホスト名が自動的に書き込まれるから、これをホスト名検出手段2aが取り出し、アドレス変換手段2bがローカルIPアドレスに変換するものである。
【0027】
そこで、サーバA3に対するHTTPリクエストとそのレスポンスが行われる一連の基本的な処理に関して、図5のシーケンスチャートに基づいてルータの説明を行う。まず、図5のS1において、ルータ2からDHCPサーバ6にグローバルIPアドレスを要求して、DHCPサーバ6がグローバルIPアドレス「1.1.1.1」をルータ2に制限時間付きで割り当てる。ルータ2はこのグローバルIPアドレス「1.1.1.1」とサーバA3のホスト名をDDNSサーバ8に通知する。さらに、ルータ2はこのグローバルIPアドレス「1.1.1.1」とサーバB4のホスト名をDDNSサーバ8に通知する。なお、ルータ2はホスト名による変換モードのモード設定ができる。また、ここでは、ルータ2がDDNS設定要求を行うようにしたが、ルータ2に代えてサーバA3やサーバB4が各々ルータ2に対しDDNS設定要求を行うようにしてもよい。S2において、サーバA3はDDNSサーバ8に更新要求する。DDNSサーバ8にはS3で、端末5のブラウザを用いて「http://ServerA.server.net」をURIに指定し、DNSサーバ7にグローバルIPアドレスを問い合わせると、DNSサーバ7はDDNSサーバ8に問い合わせる。S4においてDDNSサーバ8は、「ServerA.server.net」に対応するグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を回答し、DNSサーバ7が端末5に回答する。
【0028】
このルータ2のグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を受け取った端末5はLAN内にあるサーバA3に対してHTTPによるアクセスを発生し、S5においてグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を宛先IPアドレス、宛先ポート番号に「80」を収めて、図4のようなHTTPヘッダをデータ域にセットしたIPパケットをインターネット1に送信する。なお、ポート番号は従来のポートフォワーディング機能と異なり、サーバA3,サーバB4ともに共通の「80」を設定することができる。
【0029】
IPパケットがルータ2に到着しルータ2が受信する(S6)。ルータ2は図示しないルーティングテーブルを参照して、ホスト名から配下のサーバA3であることを知り、ローカルIPアドレスに変換してHTTPリクエストをサーバA3に転送する。図6は本発明の実施の形態1におけるルータの処理のフローチャートである。図6に示すようにルータがIPパケットを受信すると(S61)、ホスト名による変換モードか否かがチェックされる(S62)。変換モードの場合、IPパケットからHTTPヘッダに含まれるホスト名を取り出し(S63)、変換モードでない場合には宛先ポート番号に従って処理(ポートフォワーディング機能等)を行う(S66)。
【0030】
ホスト名を取り出すと、変換テーブルを読み出し(S64)、取り出したホスト名が変換テーブルに存在するか否かをチェックする(S65)。なおルータ2には、図2に示すようなホスト名とLAN側のローカルIPアドレスの対応を記述した変換テーブルが予め設定してある。本実施の形態1の場合は、各グローバルIPアドレスもこれらに関係付けられている。ホスト名が変換テーブルにあった場合、変換テーブルから対応するローカルIPアドレスを取り出し(S68)、ホスト名が変換テーブルになかった場合にはS66に進んで、宛先ポート番号に従って処理する。S67において、受信したIPパケットのIPヘッダの宛先IPアドレスを取出したローカルIPアドレスへ置き換え、IPパケットをHTTPリクエストとしてLANに送信する。図2の変換テーブルによれば、ホスト名「ServerA.server.net」にはローカルIPアドレス「192.168.0.253」、ホスト名「ServerB.server.net」にはローカルIPアドレス「192.168.0.254」が対応づけられているため、S6でルータ2はホスト名「ServerA.server.net」をローカルIPアドレス「192.168.0.253」に変換し、その後、宛先IPアドレスに「192.168.0.253」をセットしたHTTPリクエストがサーバA3に送信されることになる。
【0031】
次いで、S7でサーバA3は端末5に向けてレスポンスを送信する。送信元IPアドレスに「192.168.0.253」をセットしたパケットを送信すると、ルータ2がこれを受け取る。S8において、ルータ2は端末5に向けたレスポンスであることを認識し、図示しないルーティングテーブルを参照して、送信元IPアドレスに「1.1.1.1」をセットしてIPパケットを送信し、端末5のブラウザが受信する。これにより、インターネット1を介してのLAN内のサーバA3等の機器への通信が可能となる。
【0032】
このように本発明の実施の形態1のルータは、HTTPリクエストヘッダに記載されたホスト名を取り出してローカルIPアドレスに変換するから、複数のサーバA,Bに対してそれぞれドメイン名を含んで通常通りホスト名でアクセスでき、DHCPサーバの使用によりDDNSサーバでグローバルIPアドレスの更新が次々とあっても、これに影響されることなくアクセスが可能である。また、複数のサーバA,B間で共通名のディレクトリーを使うことができる。
【0033】
そして実施の形態1のルータは、ブラウザから送信されるIPパケットのうち、アプリケーション層のデータを変換処理することなく、単に宛先IPアドレスを変更するだけでよく、きわめて簡単な構成で通信できる。すなわち、クライアント側は、ホスト名のみでルータ配下の端末を直接アクセスできる。HTTPヘッダを変更したり、サーバ側でディレクトリーの構造を採用して対応する必要がない。
【0034】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるホスト名によるフォワーディングを行うルータを配置したネットワークシステムについて説明する。実施の形態2のネットワークシステムは、ルータ配下に置かれたPCからウェブサーバのホスト名とローカルIPアドレスを設定することにより、DHCPサーバ、DDNSサーバを含めてすべて自動設定できるものである。図7は本発明の実施の形態2におけるルータで配下の端末にアクセスするときのネットワークシステムのシーケンスチャートである。ルータにおける処理の内容は実施の形態1と同様であり、さらに自動設定機能を追加したものである。
【0035】
図7において、先ず、ルータがDHCPサーバに向けてグローバルIPアドレスのIPアドレス割り当てをブロードキャストで要求する(S11)。これを受け取ったDHCPサーバはルータに対し、グローバルIPアドレスを割り当てる(S12)。この状態でウェブサーバの管理を行うPCは、ルータの設定画面にアクセスする(S13)。これに応じてルータは設定画面をPCに送信する(S14)。この設定画面からウェブサーバのローカルIPアドレスと、そのホスト名を入力して、PCはルータにウェブサーバに対する設定要求をルータに送信する(S15)。
【0036】
これを受信したルータは、DDNSサーバに対して、ルータの割り当てられたグローバルIPアドレスと、ウェブサーバのホスト名を通知してDDNS設定要求を行う(S16)。DDNSサーバは設定が済むと設定完了通知をルータに送る(S17)。ルータはPCには設定完了通知を送信するとともに(S18)、ウェブサーバに対して、ホスト名とDDNSサーバのグローバルIPアドレスが通知される(S19)。以上のプロセスで、PCからウェブサーバに対するホスト名とアドレス設定の処理及びウェブサーバのDDNSサーバへの登録が終了する。
【0037】
次いでウェブサーバはDDNSサーバに対して更新登録の要求を行う(S20)。この更新登録の要求は、ルータのNAT機能によりIPパケットの送信元IPアドレスがウェブサーバのローカルIPアドレスからグローバルIPアドレスに変換されてDDNSサーバに送信される。DDNSサーバでは、グローバルIPアドレスとホスト名を含むDDNS更新要求を受け取ると、更新登録を行って応答メッセージを返す(S21)。ウェブサーバの電源が切られたり、所定時間経過すると、ウェブサーバはDDNSサーバに対して繰返して更新登録の要求を行う(S22)。DDNSサーバでは、毎回更新登録を行って応答メッセージを返す(S23)。これで、ウェブサーバはルータのグローバルIPアドレスと自身のホスト名でアドレス変換処理が行える状態となる。
【0038】
ある時点で、広域ネットワーク上の端末のブラウザからウェブサーバに対するアクセスが発生すると、この端末はウェブサーバのホスト名でDDNSサーバにグローバルIPアドレスを問い合わせる(S24)。これに対して、DDNSサーバはルータのグローバルIPアドレスを回答する(S25)。これを得た端末のブラウザは取得したグローバルIPアドレスにアクセスすると(S26)、ルータがこれを受信し、HTTPヘッダからホスト名を取りだし、対応するローカルIPアドレスをHTTPヘッダにセットしてLAN内に転送する(S27)。
これをウェブサーバが受信し、リクエストされたウェブページを送信する(S28)。
【0039】
このように実施の形態2のネットワークシステムは、ルータ配下のウェブサーバをPCで管理してアドレス設定や更新登録を自動で行うことができ、広域ネットワーク上の端末からホスト名でアクセスすることができる。
【0040】
なお、本実施の形態2では、ウェブサーバがDDNS更新登録要求するとして説明したが、ルータがDDNS更新登録要求をするようにすれば、ルータ装置にこのような自動設定機能を持たせるだけで、自動設定が可能であり、ウェブサーバ等は汎用のものを使用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明のルータまたは中継装置、フォワーディング方法によれば、ホスト名を使ってフォワーディングするローカルIPアドレスを決定するので、配下に接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるルータ配下の端末にアクセスするネットワークシステムの構成図
【図2】ホスト名フォワーディングテーブルの説明図
【図3】本発明の実施の形態1におけるルータによるホスト名検出の説明図
【図4】HTTPリクエストヘッダの説明図
【図5】本発明の実施の形態1におけるルータを配置したシステムでアクセスするときのシーケンスチャート
【図6】本発明の実施の形態1におけるルータの処理のフローチャート
【図7】本発明の実施の形態2におけるルータで配下の端末にアクセスするときのネットワークシステムのシーケンスチャート
【図8】従来のホストネームフォワーディング機能をもつルータの構成図
【図9】従来のポートフォワーディング設定テーブルの説明図
【符号の説明】
1,101 インターネット
2,102 ルータ
2a ホスト名検出手段
2b アドレス変換手段
2c ホスト名フォワーディングテーブル
3,103 サーバA
4,104 サーバB
5 端末
6 DHCPサーバ
7 DNSサーバ
8 DDNSサーバ
【発明の属する技術分野】
本発明は、ブラウザから付加されるホスト名によってフォワーディングするためのローカルIPアドレスを決定するルータ、ネットワーク間を中継する中継装置と、及びホスト名によってフォワーディングするフォワーディング方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
インターネット等の広域ネットワークへ常時接続するためADSL,CATVの普及が本格化し、ブロードバンドルータの普及も著しい。図8は従来のホストネームフォワーディング機能をもつルータの構成図、図9は従来のポートフォワーディング設定テーブルの説明図である。図8,9において、101はインターネット、102はLAN側のポートを複数備えたルータ、103はポート番号「80」でローカルIPアドレス「192.168.0.253」のサーバA、104はポート番号「81」でローカルIPアドレス「192.168.0.254」のサーバBである。このようにルータ102は、WAN側のポートをインターネット101、またLAN側のポートにサーバA103,サーバB104等の複数のユーザ機器を接続するものが主流である。
【0003】
ところで、現行のIPプロトコルIPv4ではグローバルIPアドレスの絶対数が不足しているため、NAT(Network Address Translation)機能やポートフォワーディング機能(静的IPマスカレード)などを使用してグローバルIPアドレスの不足に対応している。このNAT機能は、LAN側の機器からインターネット101へアクセスするときには、そのローカルIPアドレスをルータ102のWAN側のグローバルIPアドレスへ変換するものである。
【0004】
また、インターネット101からLAN側の特定の機器へアクセスする場合は、ルータ102のポートフォワーディング機能(静的IPマスカレード機能)を用いることでアクセスが可能になる。すなわち、これにはまず予め、図9のようにルータ102にポート番号とローカルアドレスの変換テーブルを設定しておく必要がある。インターネット101からアクセスするときには、ルータ102のグローバルIPアドレスとポート番号を指定する。このアクセスを受け付けたルータ102は予め設定された変換テーブルに従い、グローバルIPアドレスをプライベートIPアドレスへの変換を行う。この変換によりインターネット101からローカルIPアドレスをもったLAN内の一つの機器にアクセスすることが可能となる。
【0005】
例えば、図8に示したルータ102のLAN側に接続したサーバA103,サーバB104にアクセスする場合、まず、上述したようなポートフォワーディング設定を予めルータ102に対して行っておく。続いて、インターネット101からサーバA103にアクセスする場合には「http://serverA.server.net:80/」と指定する。同様に、インターネット101からサーバB104にアクセスする場合は「http://serverA.server.net:81/」と指定する。これにより、図示しないインターネット101上のDNSサーバによって、ルータ102のグローバルIPアドレスに変換され、ルータへのアクセスが可能となる。ルータは変換テーブルに従いポート「80」、「81」へのアクセスをローカルアドレス「192.168.0.253」、「192.168.0.254」へフォワードすることによりサーバA103、B103へのアクセスが可能になる。なお、このようにポートフォワーディング機能によりインターネット101からサーバA103,サーバB104にアクセスするには各サーバに割り当てるポート番号が重複しないように番号を割り当てる必要がある。
【0006】
このように従来のルータ102は、ポートフォワーディング機能,NAT機能によりグローバルIPアドレスの枯渇を緩和し、複数のユーザ機器とインターネットとを接続したが、ユーザはLAN側の機器のポート番号を知って、その変更をフォローしなければならなかった。そこで、ディレクトリーを使い、グローバルIPアドレスによる管理端末とプライベートIPアドレスによる管理端末間の1対1の相互通信を可能とする通信ネットワークシステムが提案された(特許文献1を参照)。
【0007】
これは、インターネット等の公衆通信網と、プライベート・ネットワーク間に中継手段を設け、中継手段が、プライベート・ネットワークに接続された端末の識別子をディレクトリー(特許文献1ではサブアドレス)として識別して、外部からのアクセス要求をプライベート・アドレス空間で割り振られた個々の端末に接続することを可能としたものである。また、本構成と、NAT、IPマスカレード等の手法とを併用することにより、グローバルIPアドレスによって管理されているインターネットにおける端末と、プライベートIPアドレスによって管理されているプライベート・ネットワークの端末間での1対1の相互通信が可能にするものである。
【0008】
現在、グローバルIPアドレスは固定ではなく、DHCPサーバによって割り当てられることがほとんどである。従って次々と更新されるグローバルIPアドレスをホスト名に対応させるDDNSサーバがなければ、ホスト名によるアクセスはできない。(特許文献1)のシステムは、ディレクトリーを識別子として使うため、ディレクトリーが異なる端末の認識が行えるのは同一のDDNSサーバにホスト名が登録されている場合だけである。従って、このシステムではプライベート・ネットワーク内にDDNSサーバが設けられていなければならない。
【0009】
【特許文献1】
特開2001−345841号公報
【0010】
【発明が解決しようとする課題】
以上説明したように従来のルータのポートフォワーディング機能(静的IPマスカレード機能)は、LAN側の機器をポート番号を用いてアクセスできるものであるが、インターネット側のユーザはLAN側の機器のポート番号を知っておく必要があり、LAN側のシステム変更のためポート番号の変更があった場合、その変更を常にフォローしなければならなかった。
【0011】
一方、(特許文献1)のシステムは、ポート番号を用いずにLAN側の機器にアクセス可能であるものの、ディレクトリーを識別子として使うため、ホスト名に加え更に続けてディレクトリーを入力する必要があり、またホスト名自体は同一もののにならざるを得えず、LAN側に複数の機器がある場合にそれぞれ異なるホスト名を付与することができない。
【0012】
加えて、(特許文献1)では、ディレクトリー構造を使用しているため、例えば、「http ://www.carrier.ne.jp/ab001/index.html」というアクセスを許可する場合、ルータ(中継手段)配下の端末は、「ab001/index.html」のファイルの要求があったと認識し、ディレクトリab001からindex.htmlを取出して、アクセス元に送信することになるため、この端末にも同じ構造でディレクトリー「ab001」を作る必要がある。言い換えれば、「ab001」のディレクトリーの中に「index.html」というウェブページを端末に配置する必要がある。しかし市販されている端末にはディレクトリーを変更できないものが相当数存在し、この構造を採用して通信することはできない。そして、この問題を回避するために、ブラウザから端末への転送時にHTTPメッセージに含まれる上記したURIのうち「ab001」を取り除く処理が必要であり、また端末側からブラウザへの転送時には、逆に「ab001」をHTTPメッセージに付加する処理が必要となる。このような処理(アプリケーション層のデータの変換処理)はきわめて複雑であり、転送速度が低下することになる。
【0013】
そこで本発明は、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができるルータを提供することを目的とする。
【0014】
また本発明は、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができるフォワーディング方法を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】
本発明のルータは、HTTPリクエストからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、ホスト名とローカルIPアドレスを対応させる変換テーブルと、変換テーブルを参照して取り出したホスト名をローカルIPアドレスに変換するアドレス変換手段を備え、ホスト名を使用してフォワーディングするローカルIPアドレスを決定することを特徴とする。
【0016】
これにより、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【0017】
本発明のフォワーディング方法は、ルータ配下の端末にアクセスされると、ルータでIPパケットからホスト名を取り出し、該ホスト名に対応したローカルIPアドレスに変換して端末に送信することを特徴とする。
【0018】
これにより、複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもアクセス可能で、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1記載の発明は、配下に接続された端末に対して広域ネットワークを介して送信されたHTTPリクエストからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、ホスト名とローカルIPアドレスを対応させる変換テーブルと、変換テーブルを参照して取り出したホスト名をローカルIPアドレスに変換するアドレス変換手段を備え、ホスト名を使用してフォワーディングするローカルIPアドレスを決定することを特徴とするルータであって、配下に接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。そしてこのルータは、ブラウザから送信されるパケットのうち、アプリケーション層のデータを変換処理することなく、単に宛先IPアドレスを変更するだけでよく、きわめて簡単な構成で通信できる。すなわち、クライアント側は、ホスト名のみでルータ配下の端末を直接アクセスできる。また、サブディレクトリーを用いてフォワードする構成としないため、下位レベルのネットワーク層処理(IPヘッダ部の宛先アドレス変更等)で済む。従って、HTTPヘッダを変更したり、サーバ側でディレクトリーの構造を採用して対応する必要がない。
【0020】
本発明の請求項2に記載の発明は、第1のネットワークと第2のネットワーク間に配置され、第1のネットワークと第2のネットワーク間で送受信されるデータパケットを中継する中継装置であって、第1のネットワークを介して受信したデータパケットからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、ホスト名と第2のネットワークアドレスを対応させる変換テーブルと、ホスト名検出手段により取出したホスト名が変換テーブルのホスト名と一致するか否かを判断し、一致するホスト名があればホスト名に対応する第2のネットワークアドレスを変換テーブルから取出し、更に受信したデータパケットの宛先アドレスを取出した第2ネットワークアドレスに置き換えて、第2のネットワークに送信することを特徴とする中継装置であって、インターネット等の第1のネットワークからLAN等の第2のネットワークに接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレス等の第1のネットワークアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。そしてこの中継装置(ルータ等)は、ブラウザ等から送信されるパケットのうち、アプリケーション層のデータを変換処理することなく、単に宛先アドレスを変更するだけでよく、きわめて簡単な構成で通信できる。
すなわち、クライアント側は、ホスト名のみで中継装置配下の端末を直接アクセスできる。また、サブディレクトリーを用いてフォワードする構成としないため、下位レベルのネットワーク層処理(データパケットの宛先アドレス変更等)で済む。従って、アプリケーション層のデータを変更したり、端末側でディレクトリーの構造を採用して対応する必要がない。
【0021】
本発明の請求項3記載の発明は、広域ネットワークを介してルータ配下の端末にアクセスされると、ルータでIPパケットからホスト名を取り出し、該ホスト名に対応したローカルIPアドレスに変換して端末に送信することを特徴とするフォワーディング方法であって、配下に接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【0022】
(実施の形態1)
本発明の実施の形態1におけるホスト名によるフォワーディングを行うルータを配置したネットワークシステムについて説明する。図1は本発明の実施の形態1におけるルータ配下の端末にアクセスするネットワークシステムの構成図、図2はホスト名フォワーディングテーブルの説明図、図3は本発明の実施の形態1におけるルータによるホスト名検出の説明図、図4はHTTPリクエストヘッダの説明図、図5は本発明の実施の形態1におけるルータを配置したシステムでアクセスするときのシーケンスチャートである。
【0023】
1はインターネット(本発明の広域ネットワーク)、2はインターネット1と接続可能なインターフェイスを有し、LAN側のポートを複数備えて配下の各機器、後述するサーバA3,サーバB4に対してインターネット1との間でルーティングを行うルータ(中継装置)、2aはルータ2に設けられ、インターネット1から受信したIPパケット(データパケット)のHTTPヘッダからホスト名を取り出すホスト名検出手段、2bはホスト名検出手段2aにより取出したホスト名が後述する変換テーブル2cのホスト名と一致するか否かを判断し、一致するホスト名があればそのホスト名に対応するローカルIPアドレスを変換テーブル2cから取出し、更に受信したIPパケットの宛先アドレスを取出したローカルIPアドレスに置き換えて、LAN側へ送信するアドレス変換手段、2cはアドレス変換手段2bがホスト名をローカルIPアドレスに変換するために参照するホスト名フォワーディングテーブル(本発明の変換テーブル)である。ルータ2は実施の形態1の場合ブロードバンドルータである。
【0024】
3はポート番号「80」でホスト名「serverA.server.net」のサーバA、4はポート番号「80」でホスト名「serverB.server.net」のサーバBである。なお、これらのホスト名は後述のDDNSサーバ8により管理されている。5はインターネット1に接続してサーバA3,サーバB4にアクセスできる端末、6は所定のグローバルIPアドレスの中から端末5にグローバルIPアドレスを割り当てるDHCP(Dynamic Host Configuration Protocol)サーバ、7はホスト名でアクセスするとグローバルIPアドレスを応答するDNS(Domain Name System)サーバ、8はDHCPサーバ6が決定したグローバルIPアドレスとホスト名との対応をつけるDDNS(Dynamic Domain Name System)サーバである。
【0025】
本実施の形態1のルータ2は、図3に示すように端末5のブラウザからインターネット1を介してサーバA3(若しくはサーバB4)にHTTPリクエストを送信すると、ホスト名検出手段2aによりサーバA3(若しくはサーバB4)のホスト名をIPパケットのHTTPリクエストヘッダから取り出し、アドレス変換手段2bによってローカルIPアドレスに変換して、端末5から受信したIPパケットを変換したローカルIPアドレスのサーバA3(若しくはサーバB4)にルーティングするものである。図3においては、後述するようにグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を宛先IPアドレスに収め、ホスト名「ServerA.server.net」をHTTPリクエストヘッダに収めたHTTPリクエストがサーバA3に向けて送信され、ルータ2がルーティングを行う。
【0026】
すなわち、図4に示すようにHTTPリクエストでサーバA3にリクエストするときは、メソッド「GET」の後にURIとバージョン情報「HTTP1.0」、「Host」の後にホスト名、最後に「CRLF」行を書き込んで、サーバA3からファイルを要求する。このようにHTTPリクエストヘッダの要求行にはホスト名が自動的に書き込まれるから、これをホスト名検出手段2aが取り出し、アドレス変換手段2bがローカルIPアドレスに変換するものである。
【0027】
そこで、サーバA3に対するHTTPリクエストとそのレスポンスが行われる一連の基本的な処理に関して、図5のシーケンスチャートに基づいてルータの説明を行う。まず、図5のS1において、ルータ2からDHCPサーバ6にグローバルIPアドレスを要求して、DHCPサーバ6がグローバルIPアドレス「1.1.1.1」をルータ2に制限時間付きで割り当てる。ルータ2はこのグローバルIPアドレス「1.1.1.1」とサーバA3のホスト名をDDNSサーバ8に通知する。さらに、ルータ2はこのグローバルIPアドレス「1.1.1.1」とサーバB4のホスト名をDDNSサーバ8に通知する。なお、ルータ2はホスト名による変換モードのモード設定ができる。また、ここでは、ルータ2がDDNS設定要求を行うようにしたが、ルータ2に代えてサーバA3やサーバB4が各々ルータ2に対しDDNS設定要求を行うようにしてもよい。S2において、サーバA3はDDNSサーバ8に更新要求する。DDNSサーバ8にはS3で、端末5のブラウザを用いて「http://ServerA.server.net」をURIに指定し、DNSサーバ7にグローバルIPアドレスを問い合わせると、DNSサーバ7はDDNSサーバ8に問い合わせる。S4においてDDNSサーバ8は、「ServerA.server.net」に対応するグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を回答し、DNSサーバ7が端末5に回答する。
【0028】
このルータ2のグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を受け取った端末5はLAN内にあるサーバA3に対してHTTPによるアクセスを発生し、S5においてグローバルIPアドレス「1.1.1.1」を宛先IPアドレス、宛先ポート番号に「80」を収めて、図4のようなHTTPヘッダをデータ域にセットしたIPパケットをインターネット1に送信する。なお、ポート番号は従来のポートフォワーディング機能と異なり、サーバA3,サーバB4ともに共通の「80」を設定することができる。
【0029】
IPパケットがルータ2に到着しルータ2が受信する(S6)。ルータ2は図示しないルーティングテーブルを参照して、ホスト名から配下のサーバA3であることを知り、ローカルIPアドレスに変換してHTTPリクエストをサーバA3に転送する。図6は本発明の実施の形態1におけるルータの処理のフローチャートである。図6に示すようにルータがIPパケットを受信すると(S61)、ホスト名による変換モードか否かがチェックされる(S62)。変換モードの場合、IPパケットからHTTPヘッダに含まれるホスト名を取り出し(S63)、変換モードでない場合には宛先ポート番号に従って処理(ポートフォワーディング機能等)を行う(S66)。
【0030】
ホスト名を取り出すと、変換テーブルを読み出し(S64)、取り出したホスト名が変換テーブルに存在するか否かをチェックする(S65)。なおルータ2には、図2に示すようなホスト名とLAN側のローカルIPアドレスの対応を記述した変換テーブルが予め設定してある。本実施の形態1の場合は、各グローバルIPアドレスもこれらに関係付けられている。ホスト名が変換テーブルにあった場合、変換テーブルから対応するローカルIPアドレスを取り出し(S68)、ホスト名が変換テーブルになかった場合にはS66に進んで、宛先ポート番号に従って処理する。S67において、受信したIPパケットのIPヘッダの宛先IPアドレスを取出したローカルIPアドレスへ置き換え、IPパケットをHTTPリクエストとしてLANに送信する。図2の変換テーブルによれば、ホスト名「ServerA.server.net」にはローカルIPアドレス「192.168.0.253」、ホスト名「ServerB.server.net」にはローカルIPアドレス「192.168.0.254」が対応づけられているため、S6でルータ2はホスト名「ServerA.server.net」をローカルIPアドレス「192.168.0.253」に変換し、その後、宛先IPアドレスに「192.168.0.253」をセットしたHTTPリクエストがサーバA3に送信されることになる。
【0031】
次いで、S7でサーバA3は端末5に向けてレスポンスを送信する。送信元IPアドレスに「192.168.0.253」をセットしたパケットを送信すると、ルータ2がこれを受け取る。S8において、ルータ2は端末5に向けたレスポンスであることを認識し、図示しないルーティングテーブルを参照して、送信元IPアドレスに「1.1.1.1」をセットしてIPパケットを送信し、端末5のブラウザが受信する。これにより、インターネット1を介してのLAN内のサーバA3等の機器への通信が可能となる。
【0032】
このように本発明の実施の形態1のルータは、HTTPリクエストヘッダに記載されたホスト名を取り出してローカルIPアドレスに変換するから、複数のサーバA,Bに対してそれぞれドメイン名を含んで通常通りホスト名でアクセスでき、DHCPサーバの使用によりDDNSサーバでグローバルIPアドレスの更新が次々とあっても、これに影響されることなくアクセスが可能である。また、複数のサーバA,B間で共通名のディレクトリーを使うことができる。
【0033】
そして実施の形態1のルータは、ブラウザから送信されるIPパケットのうち、アプリケーション層のデータを変換処理することなく、単に宛先IPアドレスを変更するだけでよく、きわめて簡単な構成で通信できる。すなわち、クライアント側は、ホスト名のみでルータ配下の端末を直接アクセスできる。HTTPヘッダを変更したり、サーバ側でディレクトリーの構造を採用して対応する必要がない。
【0034】
(実施の形態2)
本発明の実施の形態2におけるホスト名によるフォワーディングを行うルータを配置したネットワークシステムについて説明する。実施の形態2のネットワークシステムは、ルータ配下に置かれたPCからウェブサーバのホスト名とローカルIPアドレスを設定することにより、DHCPサーバ、DDNSサーバを含めてすべて自動設定できるものである。図7は本発明の実施の形態2におけるルータで配下の端末にアクセスするときのネットワークシステムのシーケンスチャートである。ルータにおける処理の内容は実施の形態1と同様であり、さらに自動設定機能を追加したものである。
【0035】
図7において、先ず、ルータがDHCPサーバに向けてグローバルIPアドレスのIPアドレス割り当てをブロードキャストで要求する(S11)。これを受け取ったDHCPサーバはルータに対し、グローバルIPアドレスを割り当てる(S12)。この状態でウェブサーバの管理を行うPCは、ルータの設定画面にアクセスする(S13)。これに応じてルータは設定画面をPCに送信する(S14)。この設定画面からウェブサーバのローカルIPアドレスと、そのホスト名を入力して、PCはルータにウェブサーバに対する設定要求をルータに送信する(S15)。
【0036】
これを受信したルータは、DDNSサーバに対して、ルータの割り当てられたグローバルIPアドレスと、ウェブサーバのホスト名を通知してDDNS設定要求を行う(S16)。DDNSサーバは設定が済むと設定完了通知をルータに送る(S17)。ルータはPCには設定完了通知を送信するとともに(S18)、ウェブサーバに対して、ホスト名とDDNSサーバのグローバルIPアドレスが通知される(S19)。以上のプロセスで、PCからウェブサーバに対するホスト名とアドレス設定の処理及びウェブサーバのDDNSサーバへの登録が終了する。
【0037】
次いでウェブサーバはDDNSサーバに対して更新登録の要求を行う(S20)。この更新登録の要求は、ルータのNAT機能によりIPパケットの送信元IPアドレスがウェブサーバのローカルIPアドレスからグローバルIPアドレスに変換されてDDNSサーバに送信される。DDNSサーバでは、グローバルIPアドレスとホスト名を含むDDNS更新要求を受け取ると、更新登録を行って応答メッセージを返す(S21)。ウェブサーバの電源が切られたり、所定時間経過すると、ウェブサーバはDDNSサーバに対して繰返して更新登録の要求を行う(S22)。DDNSサーバでは、毎回更新登録を行って応答メッセージを返す(S23)。これで、ウェブサーバはルータのグローバルIPアドレスと自身のホスト名でアドレス変換処理が行える状態となる。
【0038】
ある時点で、広域ネットワーク上の端末のブラウザからウェブサーバに対するアクセスが発生すると、この端末はウェブサーバのホスト名でDDNSサーバにグローバルIPアドレスを問い合わせる(S24)。これに対して、DDNSサーバはルータのグローバルIPアドレスを回答する(S25)。これを得た端末のブラウザは取得したグローバルIPアドレスにアクセスすると(S26)、ルータがこれを受信し、HTTPヘッダからホスト名を取りだし、対応するローカルIPアドレスをHTTPヘッダにセットしてLAN内に転送する(S27)。
これをウェブサーバが受信し、リクエストされたウェブページを送信する(S28)。
【0039】
このように実施の形態2のネットワークシステムは、ルータ配下のウェブサーバをPCで管理してアドレス設定や更新登録を自動で行うことができ、広域ネットワーク上の端末からホスト名でアクセスすることができる。
【0040】
なお、本実施の形態2では、ウェブサーバがDDNS更新登録要求するとして説明したが、ルータがDDNS更新登録要求をするようにすれば、ルータ装置にこのような自動設定機能を持たせるだけで、自動設定が可能であり、ウェブサーバ等は汎用のものを使用することができる。
【0041】
【発明の効果】
本発明のルータまたは中継装置、フォワーディング方法によれば、ホスト名を使ってフォワーディングするローカルIPアドレスを決定するので、配下に接続される複数の端末に対してそれぞれホスト名でアクセスでき、グローバルIPアドレスの更新があってもホスト名は常に同一であるためアドレスによらずアクセス可能であり、ホスト名の後にディレクトリーを置くことができ、複数の端末間で共通のディレクトリーを使うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1におけるルータ配下の端末にアクセスするネットワークシステムの構成図
【図2】ホスト名フォワーディングテーブルの説明図
【図3】本発明の実施の形態1におけるルータによるホスト名検出の説明図
【図4】HTTPリクエストヘッダの説明図
【図5】本発明の実施の形態1におけるルータを配置したシステムでアクセスするときのシーケンスチャート
【図6】本発明の実施の形態1におけるルータの処理のフローチャート
【図7】本発明の実施の形態2におけるルータで配下の端末にアクセスするときのネットワークシステムのシーケンスチャート
【図8】従来のホストネームフォワーディング機能をもつルータの構成図
【図9】従来のポートフォワーディング設定テーブルの説明図
【符号の説明】
1,101 インターネット
2,102 ルータ
2a ホスト名検出手段
2b アドレス変換手段
2c ホスト名フォワーディングテーブル
3,103 サーバA
4,104 サーバB
5 端末
6 DHCPサーバ
7 DNSサーバ
8 DDNSサーバ
Claims (3)
- 配下に接続された端末に対して広域ネットワークを介して送信されたHTTPリクエストからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、前記ホスト名とローカルIPアドレスを対応させる変換テーブルと、前記変換テーブルを参照して取り出したホスト名をローカルIPアドレスに変換するアドレス変換手段を備え、前記ホスト名を使用してフォワーディングするローカルIPアドレスを決定することを特徴とするルータ。
- 第1のネットワークと第2のネットワーク間に配置され、第1のネットワークと第2のネットワーク間で送受信されるデータパケットを中継する中継装置であって、
前記第1のネットワークを介して受信したデータパケットからホスト名を取り出すホスト名検出手段と、
前記ホスト名と前記第2のネットワークアドレスを対応させる変換テーブルと、
前記ホスト名検出手段により取出したホスト名が前記変換テーブルのホスト名と一致するか否かを判断し、一致するホスト名があれば該ホスト名に対応する第2のネットワークアドレスを前記変換テーブルから取出し、更に受信したデータパケットの宛先アドレスを該取出した第2ネットワークアドレスに置き換えて、前記第2のネットワークに送信することを特徴とする中継装置。 - 広域ネットワークを介してルータ配下の端末にアクセスされると、ルータでIPパケットからホスト名を取り出し、該ホスト名に対応したローカルIPアドレスに変換して前記端末に送信することを特徴とするフォワーディング方法。
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