JP3894555B2 - 点字のエンボス形成方法 - Google Patents

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JP3894555B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はカードに関し、特に視覚障害者によるカードの識別に好適なクレジットカードに関する。
【0002】
【従来の技術】
金融、流通、クレジットサービスなどに関連して種々のカードが利用されている。これらのカードは健常者を対象とするものが一般的である。カードの券面には、エンボス加工により、カード所有者を特定する番号や氏名を表示する凹凸が形成されているが、この凹凸を触読することは困難である。
【0003】
近年、日常生活において各種のハンディを持つ者に対する社会的な不利益を排除しようという社会的動きが顕著になり、カードに対しても関心が持たれている。例えば、特願平10−236692(特開2000−62361)には、視覚障害者が複数のカードを識別できるように、利用用途に関する情報や所有者に関する情報をカードの券面に点字で表示するプラスチックカードが出願されている。
【0004】
一方、点字は、日本国内において最も多く使われているものは、およそ縦6mm、横4mmの大きさの「ます」と呼ばれる枠の中に、縦方向に3点、横方向に2列の合計6個の凸型刻印を施す位置があり、この6点の位置に凸型の点を配列することにより文字を表している。点字の認識率を高めるには、この配列の規定に従って点字を形成することが求められている。そのため、上記したカードの他にも券面に点字を形成したカードが提案されているが、いずれのカードも縦3点横2列の点字の規格配列に従って形成している。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
クレジットカードにおいて、他のカードと同様に、券面に利用者情報を点字で表示することが考えられるが、国内で最も使われている点字の枠の大きさは約6mm×4mmであるのに対して、国際クレジットカードの決済機構であるブランド会社の多くはエンボスラインの高さを4mmに定めているため、国際クレジットカードに日本国内で使われる大きさの点を適用することができない。この国際クレジットカードの決済機構であるブランド会社の多くが定めるエンボス領域は、各国のATMやキャッシュディスペンサーの端末や機械で読み取れるように定められており、日本点字の約6mm×4mmの大きさの点字をそのまま刻印した場合には規格外のカードとなって、端末や機械で読み取れないおそれがあり、国際クレジットカードのルールとしては認められていない。
【0006】
図9は、国際規格のクレジットカードのエンボス部分の規格の一例を示している。カードの券面には、磁気記録が施される他、凸部形状のエンボス加工が施され、番号や記号や文字が表示されている。カードは、カード自体の大きさ(カードの幅A、カードの高さB、カードの厚さ(図示していない))などの他、このエンボス加工が施される位置について細かく規定されている。例えば、カードのクレジットカード番号や会員番号と呼ばれるアカウント番号(16桁、あるいは13桁)を設ける領域の位置(例えば、最大高さOや最大幅Q)、エンボスにより表示されるキャラクタの位置(例えば、領域の最大高さS1,S2,S3、カードの縁から第1段のエンボス形成領域までの距離E,カードの縁から各エンボス形成領域の中心位置までの距離F,G,H)等が規定されている。
【0007】
図10はエンボス形成領域の部分と点字との関係を示す図である。第1段〜第3段のエンボス形成領域の最大高さS1,S2,S3はそれぞれ4mmに規定されているため、縦方向の長さが6mmに規定される点字をこのエンボス形成領域内に設けることはできない。
【0008】
ここで、縦3行横2列の点字の大きさを縦が4mm以下となるように縮小してエンボス形成領域内に点字を形成した場合には、外見上は点字状の点が形成されるが、各点を区別して触読することは難しい。仮に、各点が区別できたとしても、通常使用する点字とは異なる配列として認識するため触読することは困難である。
【0009】
また、点字によらず、プリペイドカードに見られるような切り欠きや、突起などをカードの縁部分に形成する方法も考えられるが、切り欠きや突起による識別では識別数が少数に限られ、多数の利用者に適用することができない。また、これも国際クレジットカードのブランド会社のルールにおいても認められていない。
【0010】
したがって、クレジットカードでは、エンボス形成領域に点字を設けることができないという問題がある。
【0011】
また、クレジットカードに限らず、カードに点字のエンボス加工を施すには、点字専用の活字が必要であるという問題がある。点字は縦3点横2列の6個の点の組合せにより構成されているため、64通り(=2の6乗個)から刻印のない場合を差し引いた63通りの活字が必要となる。ひらがな、カタカナ、数字、アルファベット、記号等の活字を備えた汎用のエンボス装置に、さらに多数の点字用の活字を備えることは装置が大型化するという問題がある。また、点字専用のエンボス装置を設けることは装置に要する費用が上昇するという問題の他に、エンボス加工の処理効率の上でも問題がある。
【0012】
そこで、本発明は、上記した従来の課題を解決し、国際規格のクレジットカードのエンボス形成領域に点字を設けることを目的とする。また、点字用の6点配列の活字を用いることなく、点字のエンボス加工を行うことを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明は、クレジットカードの券面上のエンボス形成領域に対する点字の配置を工夫することにより、国際規格のクレジットカードのエンボス形成領域においても点字を設けることを可能とする。また、点字を構成する点の組合せと文字記号や活字とを対応づけることにより、少ない文字記号や活字で点字のエンボス加工を行う。さらに、点字を構成する点の組合せに対応する既存の活字を利用することで、既存のエンボス加工装置を利用して、カードに点字のエンボス加工を施すことができる。
【0014】
本発明は、クレジットカードの態様、及びカードの形成方法の態様とすることができる。
【0015】
クレジットカードの態様は、以下の3つの形態とすることができる。
【0016】
クレジットカードの第1の形態は、国際規格のクレジットカードの券面において、縦方向に3点、横方向に2点の縦3点横2列からなる6点の点字配列を90度回転させて横向きとし、この横向きとした点字配列をクレジットカードのエンボス形成領域の行方向に沿って配置して点字を形成する形態である。
【0017】
点字配列を90度回転させて横向きとすると、このときの高さは4mmとなる。一方、国際クレジットカードの決済機構であるブランド会社が定めるエンボス形成領域に規定される最大高さは4mmであるため、横向きとした点字配列はこのエンボス形成領域内に形成することが可能となる。エンボス形成領域の行方向に沿って配置した点字配列に刻印することにより、国際規格のクレジットカードのエンボス形成領域に点字を設けることができる。したがって、クレジットカードには、カードの下端の縁に沿って横向きの点字が行方向に形成されることになる。
【0018】
通常、点字を読む方向は左から右、及び上から下の方向である。第1の形態のクレジットカードに形成された点字を読むには、カードの下端の縁が左辺となるように90度回転させる。これにより、横向きとされた点字は通常の向きとなり、点字を触読することができる。このとき、カードの下側の縁は、点字の読み出しのための参照位置として用いることもできる。
【0019】
クレジットカードの第2の形態は、第1の形態と同様に90度回転させて横向きとした点字配列を用いると共に、複数行のエンボス形成領域を用いて点字を形成する形態である。
【0020】
国際規格のクレジットカードは、3行分のエンボス形成領域を規定している。第2の形態は、複数行のエンボス形成領域においてカードの縁側の行から順に横向きの点字配列を配置し、この配置をエンボス形成領域の行方向に沿って繰り返して点字を形成する。したがって、カードの券面上には、カードの下端から上方向に向かって横向きに刻印された点字の列が、左から右に向かって形成される。
【0021】
第2の形態のクレジットカードに形成された点字を読むには、カードの下端の縁が左辺となるように90度回転させる。これにより、点字は、左から右、及び上から下に向かって形成された状態となる。このとき、カードの下側の縁は、点字の読み出しのための参照位置として用いてもよい。
【0022】
クレジットカードの第3の形態は、第1,2の形態と異なり90度回転させることなく通常の向きの点字配列を用いるものであり、国際規格のクレジットカードと同様のエンボスを行うプラスチックカードなどの券面において、縦3点横2列からなる点字配列をクレジットカードが備える隣接する2つのエンボス形成領域に渡って配列し、かつ、エンボス形成領域の行方向に沿って配列して点字を形成する形態である。
【0023】
エンボス形成領域の最大高さは4mmであり、隣接するエンボス形成領域と合わせたときの最大高さは8mmとなる。第3の形態は、この隣接するエンボス形成領域を用いることにより、高さ6mmの点字配列をエンボス形成領域内に形成する。例えば国際規格のクレジットカードが規定する3行分のエンボス形成領域を用いると、12mmの高さのエンボス形成領域を得ることができ、上行と中間行、及中間行と下行のそれぞれ隣接する2行を組み合せることにより、2行分の点字配列の領域を得ることができる。
【0024】
この領域において、点字は、各エンボス行に配置される点配列を、ピリオド、コロン、及び上方の1点の各点、あるいは無印などのエンボス行で使用できる活字に置き換えて各行にエンボス加工することで形成される。ピリオドは、列に並べられる下側の1点を表し、コロンは列に並べられる2点を表し、上方の1点は列に並べられる上側の1点を表し、これらの点又は無印の列を各3行に刻印することで、点字配列に点字を形成することができる。
【0025】
これにより、第3の形態のクレジットカードは、カードの券面上のエンボス形成領域内においてカードの左からら右に向かって点字が形成されることになり、左から右に向かって点字を読むことができる。このとき、カードの左側の縁は、点字の読み出しのための参照位置とすることもできる。
【0026】
本発明の点字のエンボス表示方法の態様は、カードの券面上において、縦3点横2列からなる点字配列を2点又は1点の点配列に分割し、分割された各点配列をそれぞれ1つの文字記号としてエンボス形成領域に配置する。
【0027】
上記点配列は、2つ点位置に凸部を選択的に形成する4種類の点配列を含み、この4種類の点配列のみを組み合わせることで、全く点を備えない点字配列を含めて64通りの点字を形成することができる。
【0028】
4種類の点配列は、ピリオド、コロンの活字や文字記号の他、一つの凸点をピリオドと反対側に備えるもの、及び凸点を備えないものとすることができ、活字や文字記号として備える。なお、凸点を備えない活字に代えて、単に点字配列の一行分を移動させることで対応させることができる。
【0029】
点字配列は、カードの券面に対する向きにより2つの態様とすることができる。
【0030】
第1の態様は、点字配列を90度回転させて横倒しで点字をエンボス表示する。この態様では、点字配列を90度回転させて横倒しし、横倒しした点字配列を分割し、分割された各点配列をそれぞれ1つの文字記号としてエンボス形成領域の行方向に配置する。例えば、分割した点字配列に対して文字記号を対応させるために、90度回転させて横倒しした点字配列を、点字の1の点と4の点、2の点と5の点、3の点と6の点の縦2点の点配列に3分割し、3分割した点配列をそれぞれ1つの文字記号としてエンボス形成領域の行方向に配置する。
【0031】
複数の点字配列の文字列は、一つのエンボス形成領域の行方向に配置する他、複数のエンボス形成領域の列方向及び行方向に交互に配置することもできる。
【0032】
第2の態様は、点字配列を90度回転させることなく、通常点字を利用する向きで点字をエンボス表示する。この態様では、縦3点横2列からなる点字配列を点間を通る縦及び横の2本の直線により4つの点配列に分割し、4分割した点配列をそれぞれ1つの文字記号として隣接する2つのエンボス形成領域に配置する。この態様では、点字配列は隣接する2つのエンボス形成領域に渡って配置される。例えば、点字配列を隣接する2つのエンボス形成領域の下縁に沿って配置する場合には、点字の1の点、4の点、2の点と3の点、5の点と6の点の各点配列に分割し、隣接する2つのエンボス形成領域の上縁に沿って配置する場合には、点字の3の点、6の点、1の点と2の点、4の点と5の点の各点配列に分割する。
【0033】
各態様において、文字記号は、ピリオド、コロン、及びピリオドの逆方向の1点を用いることができる。また、このエンボスはクレジットカードなどのエンボスを行う媒体に形成することができる。
【0034】
さらに、本発明はプログラムの形態とすることができ、縦3点横2列からなる点字配列を2点又は1点の点配列に分割し、分割された各点配列をそれぞれ1つの文字記号に変換し、点字配列の向き及び分割の情報に基づいて、各文字記号を配列してエンボスコードを形成する機能を奏するプログラムとすることができる。
【0035】
本発明の点字のエンボス表示方法は、クレジットカードに限らず種々のプラスチックカードやエンボスを施す媒体に適用に適用することができる。
【0036】
本発明によれば、ピリオド、コロン等の既存の活字や文字記号、上方の1点や無印等の数種の活字や文字記号を用いることにより、多数の点字専用活字を用いることなく点字をエンボス表示することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図を参照しながら詳細に説明する。
【0038】
はじめに、本発明によりクレジットカードの券面上に形成する点字の各形態について図1〜図3を用いて説明する。
【0039】
図1は、本発明のクレジットカードの第1の形態を示している。国際規格のクレジットカード1の券面2において、縦3点横2列からなる点字配列10を90度回転させて横向きとし、この横向きとした点字配列10をクレジットカードのエンボス形成領域4〜6の行方向に沿って配置して点字を形成する。
【0040】
クレジットカード1の券面2には、国際クレジットカードの決済機関であるブランド会社により位置や大きさが定められたエンボス形成領域4〜6が設定されている。例えば、第1のエンボス形成領域4は、カードの下端の縁部3から2.5mmの間隔を開けた位置を下端とし最大の高さを4mmとして定められ、第2のエンボス形成領域5は、第1のエンボス形成領域4の上方位置に同じく最大の高さを4mmとして定められ、第3のエンボス形成領域6は、第2のエンボス形成領域5の上方位置に同じく最大の高さを4mmとして定められている。
【0041】
一方、日本国内において最も多く使用されている点字配列は約縦6mm横4mmの枠内に縦方向に3点、横方向に2点が定められており、この点字配列内の所定位置に所定の組合せで突出形状を形成することにより点字が形成される。
【0042】
第1の形態では、点字配列10を左方向に90度回転させる。点字配列10が備える3つの各行を上から順に第1分割10a,第2分割10b,第3分割10cとすると、90度回転させることにより左側から順に第1分割10a,第2分割10b,第3分割10cが横向きとなる。点字配列10の幅は4mmに規定されているため、点字配列10を横向きとすることにより、高さが4mmのエンボス形成領域内に配置することができる。なお、点字配列10を横向きとすることにより、一つの点字配列内において、突出部が形成される位置は縦に2点、横に3点となる。
【0043】
図1は、第1点エンボス形成領域4内に、90度左回転させた点字配列10A,10B,10Cをエンボスの加工単位に左から順に配置し、各点字配列に一例として「ナ」,「マ」,「エ」に相当する点字を形成した例を示している。
【0044】
なお、この第1の形態において、点字をエンボス加工手段で形成するには、クレジットカード1の左側から行方向(右方向)に向かって順にエンボス加工を施す。このとき、エンボス加工の加工位置は、点字配列10を90度左回転させたときの各分割部の位置、及び点字間に行間に基づいて定められる。
【0045】
形成された点字は、クレジットカード1を90度右回転させることにより通常の向きに戻し、カードの下端部3を点字を読み始めるための参照位置として、上方の点字配列10Aから順に下に向かって(図中の矢印)触読する。
【0046】
なお、図1では示していないが、第2点エンボス形成領域5及び第3点エンボス形成領域6にも点字配列10を配置し、同様に点字を形成することができる。なお、7はクレジットカード番号などのアカウント番号等を表示する表示領域である。
【0047】
図2は、本発明のクレジットカードの第2の形態を示している。第2の形態においても、第1の形態と同様に、点字配列10を90度回転させて横向きとし、この横向きとした点字配列10をクレジットカードのエンボス形成領域4〜6の行方向に沿って設定して点字を形成する。このとき、第2の形態では、複数のエンボス形成領域を用い、下側のエンボス形成領域から上側のエンボス形成領域への列方向と、左から右への行方向に向かって一連の点字を形成する。
【0048】
図2は、第2エンボス形成領域5をます間として、第1エンボス形成領域4と第3エンボス形成領域6に点字を形成する例を示している。2つのエンボス形成領域4,6を用いて一連の点字を形成する場合には、第1エンボス形成領域4内において左端から行方向に向かって一連の点字列を一文字おきに形成しておくと共に、第2エンボス形成領域6内において左端から行方向に向かって前記第1エンボス形成領域4で飛ばされた点字を形成する。
【0049】
なお、この第2の形態で点字をエンボス加工手段で形成するには、クレジットカード1の左側から行方向に向かって順にエンボス加工を施す。このとき、エンボス加工装置が複数列の点字を同時に形成する構成の場合には、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域6で隣接する2つの点字を同時に刻印することもできる。
【0050】
また、エンボス加工装置が一列のみ点字を形成する構成の場合には、一方のエンボス形成領域(4又は6)において、一連の点字を一つおきに順に形成した後、隣の他方のエンボス形成領域(6又は4)の先頭に戻り、前記一方のエンボス形成領域で飛ばされた点字を順に形成する。
【0051】
形成された点字を読むには、カードを右に90度回転して、点字配列を通常の向きとした後、はじめに、第1エンボス形成領域4の上端に位置する第1番目の点字(図2では「ナ」に相当する点字)を触読し、次に、右に移動して(図2中では実線の上方に向かう矢印)第2エンボス形成領域6の上端位置の点字配列に示される第2番目の点字(図2では「マ」に相当する点字)を触読する。次に、再び第1エンボス形成領域4の上から2番目の点字配列に斜め下方に移動して(図2中では右下方向へ向かう破線の矢印)第3番目の点字(図2では「エ」に相当する点字)を触読し、さらに、右に移動して(図2中では上方に向かう実線の矢印)第2エンボス形成領域6の上から2番目の位置の点字配列に示される第4番目の点字(図2では「ネ」に相当する点字)を触読する。
【0052】
以下、同様にして、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域6に形成された点字を交互に触読する。図2では、「ナマエネンレイ」に相当する点字が第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域6に跨って示されている。
【0053】
なお、図2では、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域6を用いた例を示しているが、各点字が識別できる間隔が形成される配置であれが、第1エンボス形成領域4,第2エンボス形成領域,及び第2エンボス形成領域6の3つのエンボス形成領域を用いて点字を形成することもできる。
【0054】
図3は、本発明のクレジットカードの第3の形態を示している。第3の形態は、第1,2の形態と異なり、点字配列10を90度回転させることなく、通常の向きの点字配列10をクレジットカードの複数のエンボス形成領域の行方向に沿って設定し点字を形成する。このとき、第3の形態では、2つの隣接するエンボス形成領域(例えば、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域5、又は第2エンボス形成領域5と第2エンボス形成領域6)を用いて点字配列を形成するための1行分の領域を形成するか、あるいは、3つの隣接するエンボス形成領域を用いて点字配列を形成するための2行分の領域を形成する。
【0055】
図3は、3つの隣接するエンボス形成領域を用いて点字配列を形成するための2行分の領域を形成する例を示している。
【0056】
点字配列は縦6mmであるため、最大高さが4mmのエンボス形成領域内に点字配列を配置することはできない。そこで、第3の形態では、隣接する2つのエンボス形成領域を用いることにより、高さを拡張したエンボス形成領域を形成する。
【0057】
例えば、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域5を用いて拡張したエンボス形成領域を形成する場合には、第2エンボス形成領域5の下側半分を点字配列の第1点配列に使用する。したがって、点字配列の第1点配列は第2エンボス形成領域5を利用し、第2点配列及び第3点配列は第1エンボス形成領域4を利用することになる。
【0058】
また、第2エンボス形成領域5と第3エンボス形成領域6を用いて拡張したエンボス形成領域を形成する場合には、第2エンボス形成領域5の上側半分を点字配列の第3点配列に使用する。したがって、点字配列の第1点配列及び第2点配列は第3エンボス形成領域6を利用し、第3点配列は第2エンボス形成領域5を利用することになる。
【0059】
拡張されたエンボス形成領域に一連の点字を形成する場合には、拡張されたエンボス形成領域内において左端から行方向に向かって一連の点字を形成する。
【0060】
例えば、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域5により拡張されたエンボス形成領域の点字配列10Dに点字を形成するには、点字配列10Dの第2分割10iと第4分割10kを形成し、さらに、第2エンボス形成領域5に点字配列10Dの第1分割10hと第3分割10jを形成する。点字配列10E,10F,10Gについても同様とすることができる。図3では、点字配列10D,10E,10F,10Gにそれぞれ「ネ」,「ン」,「レ」,「イ」に対応する点字が形成される例を示している。
【0061】
また、第2エンボス形成領域5と第3エンボス形成領域6により拡張されたエンボス形成領域の点字配列10Aに点字を形成するには、例えば第3エンボス形成領域6に沿ってエンボス加工を行うことにより、点字配列10Aの第1分割10dと第3分割10fを形成し、さらに、第2エンボス形成領域5に沿ってエンボス加工を行うことにより、点字配列10Aの第2分割10eと第4分割10gを形成する。点字配列10A,10B,10Cについても同様とすることができる。図3では、点字配列10A,10B,10C,10Dにそれぞれ「ナ」,「マ」,「エ」に対応する点字が形成される例を示している。
【0062】
ここで、第2エンボス形成領域5に施すエンボス加工では、第3エンボス形成領域6と第1エンボス形成領域4にそれぞれに関連した点字を形成する必要があるため、第3エンボス形成領域6と第1エンボス形成領域4に形成する点字に応じて、使用する点配列(活字)を設定する必要があり、1回のエンボス加工により、2つの拡張されたエンボス形成領域の一部を形成することができる。
【0063】
なお、ここでは、「ナマエ」と「ネンレイ」は、点字を識別するために行方向にずらして配置している。
【0064】
なお、この第3の形態で点字をエンボス加工手段で形成するには、クレジットカード1の左側から行方向に向かって順にエンボス加工を施す。このとき、エンボス加工装置が複数列の点字を同時に形成する構成の場合には、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域5、あるいは第2エンボス形成領域5と第2エンボス形成領域6を同時に刻印することにより1行の点字を形成することができる他、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域5と第3エンボス形成領域6を同時に刻印することにより2行の点字を形成することができる。
【0065】
また、形成された点字を読む場合には、点字はエンボス形成領域に行方向に沿って形成されているため、カード1の左側縁部8を読み出しのための参照位置として、エンボス形成領域の行方向に沿ってエンボスを触読することにより、第1エンボス形成領域4と第2エンボス形成領域5に跨って形成された点字、及び第2エンボス形成領域5と第2エンボス形成領域に6に跨って形成された点字を触読することができる。
【0066】
図4は点字の形成方法を説明するための図であり、図4(a)は前記した第1及び第2の形態において点字を形成する方法を示し、図4(b)は前記した第3の形態において点字を形成する方法を示している。
【0067】
図4(a)に示す形成方法では、縦3点横2列の点字を90度回転させた縦2点横3列とした点字配列を各列(回転前の縦3点横2列の各行に対応する)毎に分割し、これら各列を点配列をそれぞれ1文字分の記号としてエンボス加工することにより点字形成する。点字配列を分割した各列中には、2点、何れか一方側に1点があるか、又は点が無い状態となる。
【0068】
一方、点配列11(点配列11a〜11d)からは、この各行に対応した位置に凸部を形成するための活字あるいは文字記号に対応するものである。点配列11は、凸部の個数及び位置によって4種類ある。第1の点配列11aは一方にのみ凸部を備え、第2の点配列11bは他方にのみ凸部を備え、第3の点配列11cは両方に凸部を備え、第4の点配列11dは何れにも凸部を備えない。なお、第2の点配列11bはピリオドの活字又は文字記号に対応し、第3の点配列11cはコロンの活字又は文字記号に対応し、第4の点配列11dは無印の活字又は文字記号に対応し、第1の点配列11aは上方の点の活字又は文字記号に対応する。第1の点配列11aは、特殊文字として形成する他、ピリオドの活字の方向を入れ替えることで対応するようにしてもよい。
【0069】
図4(a)において、例えば、第1の点配列11a〜第3の点配列11cを、点字配列の分割部10a,10b,10cに各順に用いた場合には、「マ」に対応する点字が形成され、第2の点配列11b〜第4の点配列11dを、点字配列の分割部10a,10b,10cに各順に用いた場合には、「ハ」に対応する点字が形成される。
【0070】
また、図4(b)に示す形成方法では、縦3点横2列の点字配列を横方向及び縦方向に分割し、これら各領域10d〜10gを点配列により点字形成する。分割された各領域10d〜10g中には、突出部の点を形成する位置が2カ所設定され、形成する点字に応じて突出部の形成の有無を定められる。例えば、第1の点配列11a〜第4の点配列11dを、点字配列の分割部10f,10g,10d,10eに各順に用いた場合には、「シ」に対応する点字が形成される。
【0071】
なお、このとき、分割部10e,10gに用いた第2の点配列11bと第4の点配列11dの下側の点部分は「シ」に対応する点字配列の下方外側部分(破線部分)となる。
【0072】
また、第1の点配列11a〜第4の点配列11dを、点字配列の分割部10j,10k,10i,10hに各順に用いた場合にも、「シ」に対応する点字を形成することができる。
【0073】
なお、このとき、分割部10j,10hに用いた第2の点配列11aと第4の点配列11dの上側の点部分は「シ」に対応する点字配列の上方外側部分(破線部分)となる。
【0074】
次に、本発明の点字のエンボス表示の手順及びプログラムについて図5を用いて説明する。図5は、本発明の点字のエンボス表示の手順説明するためのフローチャートである。
【0075】
図5に示すフローチャートにおいて、点字のエンボス表示を行う文字情報を入力し(ステップS1)、入力した文字情報に対応する点字情報を、対応テーブル等を用いて求める(ステップS2)。カードの券面上において、点字をエンボスで表示する際の点字配列の位置を求める。例えば、点字配列を90度回転させて横向き点字を形成する場合には、点字の配列位置を90度回転した位置を求める。また、複数のエンボス形成領域を用いてエンボス表示する場合には、その点字配列の位置を求める(ステップS3)。エンボス表示を行う点字情報と点字配列位置の情報を用い、点字をエンボス行における1文字分の点配列(活字あるいは文字記号)で構成するために、点字配列を分割する(ステップS4)。この分割に基づいて、点配列(活字あるいは文字記号)を選択する。点配列を選択するために、各カード種毎の規定に基づいて定められた点配列(活字)選択の条件や、各点配列(前記した4種類の点配列、あるいはピリオド、コロン、特殊文字等)の情報を備えておく(ステップS5)。
【0076】
選択した点配列(活字あるいは文字記号)や各点配列に配置位置に基づいて、エンボスコードを形成する(ステップS6)。
【0077】
上記手順は、プログラムによるデータ処理で行うことができる。このプログラム処理において、例えば、縦3点に無印の1行を加えて、縦4点横2列の点配列の枠を形成することにより、それぞれ2点を含む4分割を行うようにすることで、全ての分割部分を共通の処理で行うようにすることができる。
【0078】
プログラム処理で形成されたエンボスコードは、既存のエンボス装置に記録媒体あるいはオンラインで送られ、このデータに基づいてエンボス装置を駆動することによりカード上に点字のエンボスを形成することができる。
【0079】
次に、図6〜図8を用いて、エンボス加工の動作を説明する。図6は前記第1の形態(図1の例に対応)による動作例であり、図7は前記第2の形態(図2の例に対応)による動作例であり、図8は前記第3の形態(図3の例に対応)による動作例である。
【0080】
図6に示す第1の形態は、横向きの点字配列をエンボス形成領域の1つの行に配置する形態である。ここでは、一例として「ナマエ」の文字情報をエンボス加工で点字形成する場合を示している。
【0081】
3文字の文字情報は点字変換により3つの点字に変換される。ここで、一点鎖線で示す矢印はカードの幅方向を表している。この変換された点字を90度左回転させることで、各点字配列は縦2点横3列の配列となる。この配列状態でエンボス加工するために点配列(活字、文字記号)変換を行う。エンボス加工はカードの幅方向に沿って行うため、横向きに位置変換された点字配列は左側から順にエンボス加工される。そこで、縦2点横1列の点配列をエンボスの1文字分としてた活字(文字記号)を組み合わせて順にエンボス加工を行う。このために、位置変換された点字配列を横1点毎に分割し、この分割で得られた点のパターンに対応する点配列(活字、文字記号)を選択する。
【0082】
エンボス加工では、カードの幅方向を加工方向(図中に破線で示す矢印)に沿って移動しながら、選択された点配列(活字、文字記号)を順にエンボス加工する。これにより、横向きの点字配列の点字を形成することができる。なお、加工方向への移動は、エンボス装置に対してカードを移動させたり、あるいはカードに対してエンボス装置を移動させることで行うことができる。
【0083】
図7に示す第2の形態は、横向きの点字配列をエンボス形成領域の複数の行に配置する形態である。ここでは、一例として「ナマエ」、「ネンレイ」の文字情報を点字で2つのエンボス形成領域に交互にエンボス加工する場合を示している。
【0084】
7文字の文字情報は点字変換により7つの点字に変換される。ここで、一点鎖線で示す矢印はカードの幅方向を表している。この変換された点字を90度左回転させると共に、2つの隣接するエンボス形成領域に交互となるように配置する。これにより、下側のエンボス形成領域には、「ナ」,「エ」,「ン」、「イ」に対応する点字が横向きで配置され、上側のエンボス形成領域には、「マ」,「ネ」,「レ」に対応する点字が横向きで配置される。なお、この位置変換により各点字配列は縦2点横3点の配列となる。
【0085】
この配列状態でエンボス加工するために点配列(活字、文字記号)変換を行う。エンボス加工はカードの幅方向に沿って行うため、横向きに位置変換された点字配列は左側から順にエンボス加工される。そこで、縦2点横1点の一列の点配列(活字、文字記号)を組み合わせて順にエンボス加工を行う。このために、位置変換された点字配列を横1点毎に分割し、この分割で得られた点のパターンに対応する点配列(活字、文字記号)を選択する。
【0086】
エンボス加工では、カードの幅方向をエンボスの加工方向(図中に破線で示す矢印)として移動させながら、選択された点配列(活字)を順にエンボス加工する。例えば、第1段目の下側のエンボス形成領域には、「ナ」,「エ」,「ン」、「イ」に対応する点字を構成する点配列(活字)を順にエンボス加工し、第2段目の上側のエンボス形成領域には、「マ」,「ネ」,「レ」に対応する点字を構成する点配列(活字、文字記号)を順にエンボス加工する。これにより、横向きの点字配列の点字を、隣接する2つのエンボス形成領域に交互に形成することができる。
【0087】
図9に示す第3の形態は、点字配列を通常の向きのままで隣接する2つのエンボス形成領域に跨って配置する形態である。ここでは、一例として「ナマエ」、「ネンレイ」の文字情報を点字でエンボス加工する場合を示している。
【0088】
7文字の文字情報は点字変換により7つの点字に変換される。ここで、一点鎖線で示す矢印はカードの幅方向を表している。この変換された点字を90度左回転させると共に、各点字列が、3つのエンボス形成領域を使い、2段に表示されるように配置する。これにより、下側のエンボス形成領域には、「ネ」,「ン」,「レ」,「イ」に対応する点字の下側の2点が配置され、上側のエンボス形成領域には、「ナ」,「マ」,「エ」に対応する点字の上側の2点が配置され、中央のエンボス形成領域には、「ネ」,「ン」,「レ」,「イ」に対応する点字の上側の1点、及び「ナ」,「マ」,「エ」に対応する点字の下側の1点が配置される。
【0089】
この配列状態でエンボス加工するために点配列(活字、文字記号)変換を行う。エンボス加工はカードの幅方向に沿って行うため、横向きに位置変換された点字配列は左側から順にエンボス加工される。そこで、縦2点横1点の一列の点配列(活字、文字記号)を組み合わせて順にエンボス加工を行う。このために、位置変換された縦に全6点の点字配列を3段に分割し、さらに各段を横1点毎に分割し、この分割で得られた点のパターンに対応する点配列(活字)を選択する。
【0090】
エンボス加工では、カードの幅方向をエンボスの加工方向(図中に破線で示す矢印)として移動させながら、選択された点配列(活字、文字記号)を順にエンボス加工する。例えば、第1段目のエンボス形成領域には、「ネ」,「ン」,「レ」,「イ」に対応する点字の下側の2点を構成する点配列(活字)を順にエンボス加工し、第2段目のエンボス形成領域には、「ネ」,「ン」,「レ」,「イ」に対応する点字の上側の1点と、「ナ」,「マ」,「エ」に対応する点字の下側の1点とを構成する点配列(活字)を順にエンボス加工し、第3段目のエンボス形成領域には「ナ」,「マ」,「エ」に対応する点字の上側の2点を構成する点配列(活字、文字記号)を順にエンボス加工する。
これにより、通常の向きの点字配列の点字を、3つの隣接するエンボス形成領域に、中間のエンボス形成領域を供用して形成することができる。
【0091】
本発明のクレジットカードによれば、クレジットカードの券面に点字を形成することにより、視覚障害者がクレジットカードを使用する際に、金額の間違いやカードの取り違えなどを防ぐことができる。
【0092】
また、本発明の点字形成方法、点字形成装置によれば、既存のエンボス加工装置を利用してカードに点字のエンボス加工を行うことができる。
【0093】
本発明によれば、点配列(活字や文字記号)の組み合わせにより点字を形成することができる。また、点配列や点配列の配置位置のデータをエンボスコードとして形成することにより、既存の点字形成装置において、点字専用の活字を追加することなく、点字のエンボス加工を行うことができる。また、横向きの点字についてもエンボス加工を行うことができる。
【0094】
【発明の効果】
本発明によれば、国際規格のクレジットカードのエンボス形成領域に点字を設けることができる。また、点字用の活字を増やすことなく、点字のエンボス加工を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のクレジットカードの第1の形態を示す図である。
【図2】本発明のクレジットカードの第2の形態を示す図である。
【図3】本発明のクレジットカードの第3の形態を示す図である。
【図4】本発明の点字の形成方法を説明するための図である。
【図5】本発明の点字形成装置による点字形成の手順を説明するためのフローチャートである。
【図6】本発明の第1の形態による動作例を説明するための図である。
【図7】本発明の第2の形態による動作例を説明するための図である。
【図8】本発明の第3の形態による動作例を説明するための図である。
【図9】国際規格のクレジットカードのエンボス部分の規格の一例を示す図である。
【図10】エンボス形成領域の部分と点字との関係を示す図である。
【符号の説明】
1…クレジットカード
2…券面
3…縁部
4…第1エンボス形成領域
5…第2エンボス形成領域
6…第3エンボス形成領域
7…表示領域
8…縁部
10…点字配列
10a…第1分割
10b…第2分割
10c…第3分割
10d…第4分割
11…点配列
11a…第1点配列
11b…第2点配列
11c…第3点配列
11d…第4点配列

Claims (3)

  1. 直線状の行から成るエンボス形成領域を有するクレジットカードの券面に点字をエンボス形成する方法であって、
    文字情報をエンボス装置を駆動して点字形成するためのエンボスコードに変換するデータ処理を含み、
    前記データ処理は、
    文字情報と縦方向3点横方向2列からなる1文字当たり全6点の配列位置を有する点字配列との対応テーブルを用いて文字情報を点字情報に変換する工程と、
    変換した点字情報を、エンボス装置によってエンボス形成領域にエンボス加工するためのエンボスコードに変換する工程とを備え、
    前記点字情報をエンボスコードに変換する工程は、
    変換した点字情報を、縦方向3点横方向2列からなる点字配列において、縦横の関係を入れ替えて、
    前記縦方向の上方から下方への向きを、エンボス形成領域の読み取り方向の前方から後方への向きとして、縦方向2点横方向3列からなる点字配列とし、
    当該縦横を入れ替えた点字配列を列毎に3分割し、
    当該分割された各点字配列部分に基づいて、2点を有するコロンの活字、1点を有するピリオド、ピリオドの逆方向の1点の活字の何れか1つの文字記号の点配列を選択し、当該選択した点配列及び各点配列の配置位置に基づいてエンボスコードを形成する処理とを含み、
    前記データ処理で得られたエンボスコードによってエンボス装置を駆動して、当該分割された各列をそれぞれ1つの文字記号としてエンボス形成領域の読み取り方向の前方から後方への向きに行方向に配置することを特徴とする点字のエンボス形成方法。
  2. 点字配列からなる複数の文字列を、複数のエンボス形成領域の列方向及び行方向に交互に配置することを特徴とする請求項1に記載の点字のエンボス形成方法。
  3. 直線状の行から成るエンボス形成領域を有するクレジットカードの券面上へのエンボスによる点字形成をエンボス装置にさせるデータ処理を行わせるためのプログラムであって、
    前記プログラムは、
    文字情報と縦方向3点横方向2列からなる1文字当たり全6点の配列位置を有する点字配列との対応テーブルを用いて文字情報を点字情報に変換する工程と、
    変換した点字情報を、エンボス装置によってエンボス形成領域にエンボス加工するためのエンボスコードに変換する工程とを備え、
    前記点字情報をエンボスコードに変換する工程は、
    変換した点字情報を、縦方向3点横方向2列からなる点字配列において、縦横の関係を入れ替える処理と、
    前記縦方向の上方から下方への向きを、エンボス形成領域の読み取り方向の前方から後方への向きとして、縦方向2点横方向3列からなる点字配列とする処理と、
    当該縦横を入れ替えた点字配列を列毎に3分割する処理と、
    当該分割された各点字配列部分に基づいて、2点を有するコロンの活字、1点を有するピリオド、ピリオドの逆方向の1点の活字の何れか1つの文字記号の点配列を選択し、当該選択した点配列及び各点配列の配置位置に基づいてエンボスコードを形成する処理とを含むことを特徴とする点字のエンボス形成プログラム。
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