JP3894470B2 - 特装車 - Google Patents
特装車 Download PDFInfo
- Publication number
- JP3894470B2 JP3894470B2 JP2001014848A JP2001014848A JP3894470B2 JP 3894470 B2 JP3894470 B2 JP 3894470B2 JP 2001014848 A JP2001014848 A JP 2001014848A JP 2001014848 A JP2001014848 A JP 2001014848A JP 3894470 B2 JP3894470 B2 JP 3894470B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drainage
- suction
- pump
- tank
- cleaning
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Images
Landscapes
- Cleaning In General (AREA)
- Cleaning By Liquid Or Steam (AREA)
Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、特装車に関し、詳しくは、主として、ビル地下の最下階にある汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を効率よくおこなおうとする技術に係るものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、ビル地下の最下階にある汚水槽、雑排槽、湧水槽、防火水槽等よりの汚水・汚物の回収をおこない、又、回収後の洗浄をおこない、更に、上記各槽への排水管における詰まりや、グリストラップ等を洗浄するいわゆるビルメンテナンス作業においては、レシーバータンクを搭載した吸引回収用の大型特装車と、水タンク及び洗浄ポンプを搭載した洗浄用の大型特装車の2台をビル裏口の路面に駐車して、吸引ホース及び洗浄ホースを地上より地下の最下階の現場にまで階段を伝って伸ばしておこなうものである。
【0003】
このように道路面に止めた車両からビル地下の最下階の現場にまで吸引ホース及び洗浄ホースを長く敷設することから、吸引ブロア及び洗浄ポンプは大能力のものとなり、特装車は道路交通法でいう大型車となるものである。
【0004】
更に述べると、ビルの地下の最下階へと通じる進入路の入口は、高さが大略2m程度に抑えられていることがほとんどであることから、車両のナンバープレートの頭番号が5ナンバーや4ナンバーの同法でいう小型車は高さが低くて進入できるが、1ナンバーの大型車は高さが高くて進入できず、上記した大型特装車はビルの最下階への進入路に入ることができないものであり、したがって、大型特装車をビル裏口に路面に駐車してビルメンテナンス作業をおこなうものとなるのであった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、大型特装車を地上に駐車してビルメンテナンス作業をおこなう場合に、大型特装車からホースを階段を伝って地下の最下階の汚水槽、雑排槽、湧水槽、防火水槽へと敷設する作業に多大の労力と員数を要し、階段、踊り場及び地下通路等を汚しやすく、そのための対策や後の清掃に多大な労力及び員数を要し、かつ、ホース先端側の作業者と特装車側の操作者との間で充分な連絡をとる必要があり、この点においても作業効率が大きく低下するものである。
【0006】
更に、大型ビル等において汚水槽、雑排槽、湧水槽、防火水槽等の容量が大きく、吸引特装車において容量が不足する場合には、他にタンク車等を待機させるのであり、待機させたタンク車に汚物や汚水を移す場合に、吸引特装車の吸引作業を停止しておこなうのであり、移し作業を終えた後に再び吸引作業をおこなうのであり、連続的に作業を進めることができず、一層、作業効率が低下するものである。
【0007】
しかも、大型特装車を幅員の狭い道路に駐車する場合には、路肩に車両を乗り上げても大きく通行の邪魔をして、都市部においては交通渋滞の一因になるものである。
【0008】
本発明はこのような問題に鑑みてなされたものであり、主として、ビル地下の最下階にある汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を効率よくおこなうことができる特装車を提供することを課題とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1においては、ビル地下等への車両の進入路を対面走行できる小型トラック1に、吸引ブロア2及びレシーバータンク3を備えて吸引ブロア2よりの吸引エアーにて汚水や汚物等をレシーバータンク3に吸引回収する吸引回収装置4と、水タンク5及び洗浄ポンプ6を備えて水タンク5からの洗浄水を洗浄ポンプ6より噴射して洗浄する洗浄装置7と、排水ポンプ8を備えて排水ポンプ8により吸引して排水をおこなう排水装置9を搭載し、吸引回収装置4と洗浄装置7の駆動を同時におこなう切換え手段11を備え、更に、レシーバータンク3と排水ポンプ8とを排水ポンプ8の吸引側にホースにて連結可能に構成して吸引回収装置4と排水装置9の駆動を同時におこなう切換え手段12を備えていることを特徴とするものである。
【0010】
このような構成によれば、小型トラック1に吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9を高さ、幅及び長さが道路交通法における規定寸法に収められて搭載されていることから、特装車をビル地下の最下階へと進入させることができ、ビル地下の最下階にある汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を作業現場にまで乗り入れた状態でおこなうことができ、従来のように、ビル裏口の路面に大型特装車の数台を駐車して階段を伝ってビル地下の最下階の現場へとホースを敷設しなくてもよく、長尺となるホースは言うにおよばず、ホースを敷設しても下を汚さないようにする下敷きシートの敷き作業も含めた長尺なホースの敷設作業を省くことができ、かつ、ビル近傍の路面を占有しなくてもよく、交通を妨げることがなく、しかも、吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9の3装置による吸引回収、洗浄及び排水の3つの機能によって、汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を小型でありながら短いホースで充分に強力に、迅速におこなうことができ、ビルメンテナンス作業を1台の小型特装車によって効率よくおこなうことができる。
また、請求項1においては、吸引回収装置4と洗浄装置7の駆動を同時におこなう切換え手段11を備えていることを特徴とするものである。このような構成によれば、吸引回収作業をおこないながら洗浄作業をおこなうことができ、槽底部やグリストラップ等の清掃を清浄におこなうことができ、作業効率を高めるとともにメンテナンスの品質を高めることができる。
更に、請求項1においては、レシーバータンク3と排水ポンプ8とを排水ポンプ8の吸引側にホースにて連結可能に構成し、吸引回収装置4と排水装置9の駆動を同時におこなう切換え手段12を備えていることを特徴とするものである。このような構成によれば、吸引回収作業をおこないながらレシーバータンク3からの排水作業をおこなうことができ、レシーバータンク3の容量にかかわることなく連続して排水をおこなうことができ、大容量のピットや湧水槽の排水が小型特装車でありながら連続的におこなうことができる。
【0011】
請求項2においては、吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9の動力は、小型トラック1に搭載したエンジン10の出力を使用することを特徴とするものである。このような構成によれば、搭載したエンジン10によって吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9を駆動するのであり、エンジン10の他に駆動源を搭載しなくてもよく、小型特装車において有利となる。
【0014】
請求項3においては、車体の前部に搭載したエンジン10の後方に、吸引ブロア2、水タンク5及びレシーバータンク3をこの順に搭載していることを特徴とするものである。このような構成によれば、エンジン10から吸引ブロア2への駆動力の伝導系を短くできて有利であるうえに、水タンク5は中間部にあることから、例えば、水タンク5を満水として現場に走行する場合に、走行中に車両の前後重心が変化するのを防止することができて安定的に走行できる。
【0015】
請求項4においては、排水ポンプ8よりの排水をレシーバータンク3に投入可能に構成していることを特徴とするものである。このような構成によれば、排水ポンプ8からの排水をレシーバータンク3に投入することができ、レシーバータンク3の容量の排水回収を排水ポンプ8によっておこなうことができ、吸引回収装置4以外においても排水回収をおこなうことができ、排水回収を多様におこなうことができ、排水する対象に応じた作業をおこなうことができ、一層、作業効率を高めることができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を説明する。図1は本発明の特装車の側面図である。図2は平面図である。
【0018】
特装車Aは、道路交通法における小型トラック1の規格寸法に収められて吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9を搭載したものであり、小型トラック1として一般道路及びビル地下等の一般車両用の進入路を走行でき、又、駐停車及び一般の有料駐車場への駐車ができるものである。因みに、本発明の特装置Aにおける車両総重量は約6ton、全長は約6m、全幅は約2m、全高は約2mである。
【0019】
吸引回収装置4は、吸引ブロア2及びレシーバータンク3を備えて吸引ブロア2よりの吸引エアーにて汚水や汚物等をレシーバータンク3に吸引回収する機能のものであり、洗浄装置7は、水タンク5及び洗浄ポンプ6を備えて水タンク5からの洗浄水を洗浄ポンプ6より噴射して洗浄する機能のものであり、又、排水装置9は、排水ポンプ8を備えて排水ポンプ8により吸引して排水をおこなう機能のものである。このような吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9は搭載したエンジン10の動力取出軸17からの出力により駆動させることができるようにしている。因みに、レシーバータンク3の全容量は約1.5m3、吸引ブロア2の最大風量は6.0m3/min、水タンク5の容量は約400L、洗浄ポンプ6はプランジャーポンプを使用し、吸水量は約38L/min、排水ポンプ8の吐き出し量は約1.000L/minである。以下、各装置を詳述する。
【0020】
図3に示すように、吸引ブロア2の吸引側に2次キャッチャー29が接続され、2次キャッチャー29にレシーバータンク3が接続され、レシーバータンク3には吸引ホース28が接続される。吸引ブロア2の吐出側にはトラップ部30を形成した4次キャッチャー31が接続される。
【0021】
図7に示すように、洗浄装置7は、プランジャーポンプを使用する洗浄ポンプ6から洗浄ホース14を介して高圧水が噴射されるものである。排水ポンプ8は吸引口37及び排出口38にそれぞれホースを接続して排水がおこなわれるものである。
【0022】
駆動系は、例えば図8に示すように、運転席における操作によってエンジン10からの出力を取出すことができるエンジン10の動力取出軸17にユニバーサルジョイント40を介して吸引ブロア2のブロア回転軸18及び油圧ポンプ20のポンプ軸21が連結され、動力取出軸17の回転によってブロア回転軸18及びポンプ軸21を駆動回転させることができるようにしている。ブロア回転軸18よりもエンジン10側にベルト伝動部22を介して駆動される洗浄ポンプ6を設けている。ベルト伝動部22にはクラッチ23が設けられて洗浄ポンプ6の駆動が選択的におこなえるようになっている。油圧ポンプ20にて発生された作動油がバルブ24、25、26の操作によって、レシーバータンク3の昇降(ダンプ)、レシーバータンク3のハッチ27の開閉及び排水ポンプ8の駆動・停止をおこなうことがきるようにしている。
【0023】
図2に示すように、小型トラック1の車体の前部に搭載したエンジン10の後方に、吸引ブロア2を、吸引ブロア2の後方に洗浄ポンプ6及び水タンク5を、水タンク5の後方にレシーバータンク3を搭載している。レシーバータンク3の一側部に排水ポンプ8を、他側部に操作部41が搭載されている。操作部41には、エンジン10の回転計42、プランジャーポンプの圧力計43、油圧圧力計44、電源スイッチ45、油圧操作ノブ46、47、排水ポンプノブ48、回転灯スイッチ49及び作業灯スイッチ50等を設けている。水タンク5及びレシーバータンク3は車幅の中央に位置させている。
【0024】
しかして、特装車Aの運転室内における操作によって、エンジン10からの出力を動力取出軸17に伝達して吸引ブロア2を駆動し、操作部41における操作者の操作及びホース先端部の作業者の作業によって吸引ホース28より汚物や汚水を吸引するのであり、吸引した汚水や汚物をレシーバータンク3内に導入し、タンク内に設けた当たり板32に衝突させて重力分離させて底部に堆積させる(図4参照)。分離されない微細物はサイクロン方式による遠心分離によって2次キャッチャー29の底部に堆積させる。吸引ブロア2を通過したエアーは4次キャッチャー31のトラップ部30を通過して微粒子を除去するとともに消音を図って排気される。更に、レシーバータンク3にはフロート51が設けられて汚物等が満たされるとフロート51が上昇して吸気を止めて吸引を停止するものである。
【0025】
図6に示すように、弁33の開放によってトラップ部30の水が吸引ブロア2を循環するようになっていて、吸引ブロア2の昇温を抑えるとともに気密性を高めて高真空を得るようにしている。又、トラップ部30の水が蒸発して減少すると流量計34にて流量を検出して水タンク5から水量調整弁35を介して水を補給するようにしている。
【0026】
このように、本発明においては、小型トラック1に吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9を高さ及び幅が規定寸法に収められて搭載されていることから、特装車Aをビル地下の最下階へと進入させることができ、ビル地下の最下階にある汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を作業現場にまで乗り入れた状態でおこなうことができるのである。
【0027】
したがって、ビル地下の最下階の現場へとホースを敷設しなくてもよく、長尺となるホースは言うにおよばず、ホースを敷設しても下を汚さないようにする下敷きシートの敷き作業も含めた長尺なホースの敷設作業を省くことができ、かつ、ビル近傍の路面を占有しなくてもよく、交通を妨げることがなく、しかも、吸引回収装置4、洗浄装置7及び排水装置9の3装置による吸引回収、洗浄及び排水の3つの機能によって、汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を小型でありながら短いホースで充分に強力に、迅速におこなうことができ、ビルメンテナンス作業を1台の小型特装車によって効率よくおこなうことができるのである。
【0028】
更に、切換え手段11としてのクラッチ23の入り操作をおこなうことで、吸引回収装置4と洗浄装置7の駆動を同時におこなうことができ、吸引回収作業をおこないながら洗浄作業をおこなうことができ、槽底部や図13及び図14に示す雑居ビル等におけるグリストラップ39の清掃を清浄におこなうことができ、作業効率を高めるとともにメンテナンスの品質を高めるものである。
【0029】
又、レシーバータンク3と排水ポンプ8とを排水ポンプ8の吸引側にホースにて連結できるのであり、レシーバータンク3と排水ポンプ8とを接続して切り換え手段12としてのバルブ26を操作することで、吸引回収作業をおこないながらレシーバータンク3からの排水作業をおこなうことができ、レシーバータンク3の容量にかかわることなく連続して排水をおこなうことができ、大容量のピットや湧水槽の排水が小型特装車Aでありながら連続的におこなうことができるのである。このように、吸引回収装置4と排水装置9の駆動を同時におこなう切り換え手段12の構成は種々設計変更することができる。
【0030】
ところで、特装車Aにおいては、車体の前部に搭載したエンジン10の後方に、吸引ブロア2、水タンク5及びレシーバータンク3をこの順に搭載していることから、エンジン10から吸引ブロア2への駆動力の伝導系を短くできて有利であるうえに、水タンク5は中央部にあり、例えば、水タンク5を満水として現場に走行する場合に、走行中に車両の前後重心が変化するのを防止することができて安定的に走行できるのである。
【0031】
更に、排水ポンプ8よりの排水をホースの接続によって、レシーバータンク3に投入可能になっていることから、排水ポンプ8からの排水をレシーバータンク3に投入することができ、レシーバータンク3の容量の排水回収を排水ポンプ8によっておこなうことができ、吸引回収装置4以外においても排水回収をおこなうことができ、排水回収を多様におこなうことができ、排水する対象に応じた作業をおこなうことができ、一層、作業効率を高めることができるのである。
【0032】
ところで、図10に示すように、洗浄ポンプ6よりの洗浄経路に圧力調整弁15を設け、洗浄経路に接続される洗浄ホース14の先端部に開閉コック16を設けていることから、洗浄ポンプ6から高圧洗浄水の噴射をおこなうことができて洗浄効果を高めることができながら、圧力調整弁15によって噴射圧を調整することで洗浄ポンプ6からの一部の洗浄水を水タンク51に戻して洗浄水量を少なくし、しかして、噴射圧を抑えて、比較的低圧にすることができ、したがって、洗浄ホース14の先端部の開閉コック16を手動で閉じることができ、つまり、従来ではおこなうことができなかった先止めをおこなうことができ、洗浄水の噴射を止める特装車側に搭乗する員数を低減することができるのである。
【0033】
【発明の効果】
請求項1においては、ビル地下等への車両の進入路を対面走行できる小型トラックに、吸引ブロア及びレシーバータンクを備えて吸引ブロアよりの吸引エアーにて汚水や汚物等をレシーバータンクに吸引回収する吸引回収装置と、水タンク及び洗浄ポンプを備えて水タンクからの洗浄水を洗浄ポンプより噴射して洗浄する洗浄装置と、排水ポンプを備えて排水ポンプにより吸引して排水をおこなう排水装置を搭載し、吸引回収装置と洗浄装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備え、更に、レシーバータンクと排水ポンプとを排水ポンプの吸引側にホースにて連結可能に構成して吸引回収装置と排水装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備えているから、つまり、小型トラックに吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置を高さ及び幅が規定寸法に収められて搭載されていることから、特装車をビル地下の最下階へと進入させることができ、ビル地下の最下階にある汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を作業現場にまで乗り入れた状態でおこなうことができ、従来のように、ビル裏口の路面に大型特装車の数台を駐車して階段を伝ってビル地下の最下階の現場へとホースを敷設しなくてもよく、長尺となるホースは言うにおよばす、ホースを敷設しても下を汚さないようにする下敷きシートの敷き作業も含めた長尺なホースの敷設作業を省くことができ、かつ、ビル近傍の路面を占有しなくてもよく、交通を妨げることがなく、しかも、吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置の3装置による吸引回収、洗浄及び排水の3つの機能によって、汚水槽、雑排槽等よりの汚水・汚物の回収、回収後の洗浄及び湧水槽の排水等のビルメンテナンス作業を小型でありながら短いホースで充分に強力に、迅速におこなうことができ、ビルメンテナンス作業を1台の小型特装車によって効率よくおこなうことができるという利点がある。
また、請求項1においては、吸引回収装置と洗浄装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備えているから、吸引回収作業をおこないながら洗浄作業をおこなうことができ、槽底部やグリストラップ等の清掃を清浄におこなうことができ、作業効率を高めるとともにメンテナンスの品質を高めることができるという利点がある。
更に、請求項1においては、レシーバータンクと排水ポンプとを排水ポンプの吸引側にホースにて連結可能に構成し、吸引回収装置と排水装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備えているから、吸引回収作業をおこないながらレシーバータンクからの排水作業をおこなうことができ、レシーバータンクの容量にかかわることなく連続して排水をおこなうことができ、大容量のピットや湧水槽の排水が小型特装車でありながら連続的におこなうことができるという利点がある。
【0034】
請求項2においては、請求項1の構成に加えて、吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置の動力は、小型トラックに搭載したエンジンの出力を使用するから、請求項1の効果に加えて、搭載したエンジンによって吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置を駆動するのであり、エンジンの他に駆動源を搭載しなくてもよく、小型特装車において有利となるものである。
【0037】
請求項3においては、請求項1の構成に加えて、車体の前部に搭載したエンジンの後方に、吸引ブロア、水タンク及びレシーバータンクをこの順に搭載しているから、請求項1の効果に加えて、エンジンから吸引ブロアへの駆動力の伝導系を短くできて有利であるうえに、水タンクは中間部にあることから、例えば、水タンクを満水として現場に走行する場合に、走行中に車両の前後重心が変化するのを防止することができて安定的に走行できるという利点がある。
【0038】
請求項4においては、請求項1の構成に加えて、排水ポンプよりの排水をレシーバータンクに投入可能に構成しているから、請求項1の効果に加えて、排水ポンプからの排水をレシーバータンクに投入することができ、レシーバータンクの容量の排水回収を排水ポンプによっておこなうことができ、吸引回収装置以外においても排水回収をおこなうことができ、排水回収を多様におこなうことができ、排水する対象に応じた作業をおこなうことができ、一層、作業効率を高めることができるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態の側面図である。
【図2】同上の平面図である。
【図3】同上の吸引回収装置の説明図である。
【図4】同上のレシーバータンクの説明図である。
【図5】同上のサイクロン部の説明図である。
【図6】同上の吸引ブロアの冷却部の説明図である。
【図7】(a)は同上の洗浄装置の説明図、(b)は排水装置の説明図である。
【図8】同上の駆動系を示す説明図である。
【図9】同上の操作部の正面図である。
【図10】同上の洗浄装置における先止め作用を示す説明図である。
【図11】同上のレシーバータンクのダンプ状態においてハッチを開放した斜視図である。
【図12】同上の特装車がビル入口から地下に進入する状態を示す説明図である。
【図13】(a)(b)は同上の特装車が雑居ビルのグリストラップのメンテナンスをおこなう作用を示す斜視図である。
【図14】同上のグリストラップのメンテナンス状態を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 小型トラック
2 吸引ブロア
3 レシーバータンク
4 吸引回収装置
5 水タンク
6 洗浄ポンプ
7 洗浄装置
8 排水ポンプ
9 排水装置
Claims (4)
- ビル地下等への車両の進入路を対面走行できる小型トラックに、吸引ブロア及びレシーバータンクを備えて吸引ブロアよりの吸引エアーにて汚水や汚物等をレシーバータンクに吸引回収する吸引回収装置と、水タンク及び洗浄ポンプを備えて水タンクからの洗浄水を洗浄ポンプより噴射して洗浄する洗浄装置と、排水ポンプを備えて排水ポンプにより吸引して排水をおこなう排水装置を搭載し、吸引回収装置と洗浄装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備え、更に、レシーバータンクと排水ポンプとを排水ポンプの吸引側にホースにて連結可能に構成して吸引回収装置と排水装置の駆動を同時におこなう切換え手段を備えて成ることを特徴とする特装車。
- 吸引回収装置、洗浄装置及び排水装置の動力は、小型トラックに搭載したエンジンの出力を使用することを特徴とする請求項1記載の特装車。
- 車体の前部に搭載したエンジンの後方に、吸引ブロア、水タンク及びレシーバータンクをこの順に搭載して成ることを特徴とする請求項1記載の特装車。
- 排水ポンプよりの排水をレシーバータンクに投入可能に構成して成ることを特徴とする請求項1記載の特装車。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001014848A JP3894470B2 (ja) | 2001-01-23 | 2001-01-23 | 特装車 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001014848A JP3894470B2 (ja) | 2001-01-23 | 2001-01-23 | 特装車 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2002219991A JP2002219991A (ja) | 2002-08-06 |
JP3894470B2 true JP3894470B2 (ja) | 2007-03-22 |
Family
ID=18881486
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001014848A Expired - Lifetime JP3894470B2 (ja) | 2001-01-23 | 2001-01-23 | 特装車 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3894470B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200469054Y1 (ko) | 2012-04-04 | 2013-09-17 | 박광명 | 소형 트럭에 탑재가 가능한 소형 복합식 상/하수관 청소장치 |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4698364B2 (ja) * | 2005-09-30 | 2011-06-08 | 新明和工業株式会社 | 吸引車および吸引装置 |
KR100817852B1 (ko) | 2006-03-07 | 2008-03-31 | 한국건설기술연구원 | 상하수도 시공차량 및 이를 이용한 시공방법 |
KR100674138B1 (ko) * | 2006-08-21 | 2007-01-29 | 한국전력공사 | 맨홀 청소차의 물재사용 오수 처리 장치 |
-
2001
- 2001-01-23 JP JP2001014848A patent/JP3894470B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR200469054Y1 (ko) | 2012-04-04 | 2013-09-17 | 박광명 | 소형 트럭에 탑재가 가능한 소형 복합식 상/하수관 청소장치 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2002219991A (ja) | 2002-08-06 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CA1130960A (en) | Apparatus for sewer cleaning and the like | |
US6948213B2 (en) | Vehicle for sweeping streets | |
KR101351011B1 (ko) | 철도 도상 청소용 흡입청소장치 | |
KR100979766B1 (ko) | 저소음·배수성 아스팔트포장도로 기능유지차 | |
KR100627027B1 (ko) | 진공흡입식 살수차 | |
CN209456947U (zh) | 一种环保高效的环卫车 | |
SG185172A1 (en) | Automatic cleaning system and method for vehicle wheels | |
CN111691345A (zh) | 一种多功能洗扫车 | |
CN110714431A (zh) | 高效吹吸式扫路车及其作业方法 | |
JP3894470B2 (ja) | 特装車 | |
CN105297661B (zh) | 清扫车 | |
CN106638417B (zh) | 一种适用于透水路面的清洁养护车、方法及应用 | |
CN206467616U (zh) | 一种适用于透水路面的清洁养护车 | |
KR200243344Y1 (ko) | 지하철 궤도주행용 하수구 준설차 | |
RU2276642C2 (ru) | Система автоматизации для обслуживания поездов | |
KR200187940Y1 (ko) | 물 재활용 장치를 구비한 노면 청소차 | |
CN108999128A (zh) | 一种新型环卫车 | |
CN111395249A (zh) | 一种铁路道床除沙车及其作业方法 | |
JP3932411B2 (ja) | トンネル内壁面の洗浄装置 | |
KR102000097B1 (ko) | 소형 다목적 준설 및 진공청소차 | |
CN211948178U (zh) | 一种扫路车循环喷雾降尘系统 | |
KR200169752Y1 (ko) | 사이클론식 노면 청소차 | |
JP3687752B2 (ja) | 舗装の目詰まり物の除去装置 | |
CN214689407U (zh) | 全方位多功能自动洗车机 | |
JPH0988027A (ja) | 舗装の目詰まり物の除去装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20010123 |
|
RD01 | Notification of change of attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7426 Effective date: 20010205 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20031014 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20031104 |
|
A521 | Written amendment |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20040105 |
|
A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20040302 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20061208 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R154 | Certificate of patent or utility model (reissue) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R154 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 3 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 3 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 3 |
|
RVTR | Cancellation of determination of trial for invalidation | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091222 Year of fee payment: 3 |