JP3893934B2 - 分配ブースタ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、テレビジョンなどの放送信号を増幅して分配するために用いられる分配ブースタに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来の分配ブースタの分解斜視図を図12に示す。この分配ブースタは、ケース1と、ケース1の内部に収納されるプリント配線板からなる回路基板4,5と、両回路基板4,5の間に配置されて両者の間を電磁シールドするシールド部材50とを備えている。尚、以下の説明では特にことわりがなければ図12に示す方向において上下左右の方向を規定し、図12における紙面側を前面という。
【0003】
ケース1はダイキャスト製のボディ2と底蓋3とで構成される。ボディ2は下面が開口した細長の箱状であって、上面の長手方向略中央には上方に突出する凸台部7が形成されている。一方、底蓋3は略平板状であって、ボディ2の開口を覆うようにしてボディ2に被着される。
【0004】
ボディ2の左右両側面には段部8,8が形成されており、凸台部7の左側の側面には上段側に2個の同軸コネクタ9が配設され、凸台部7の右側の側面には上下2段にそれぞれ複数個の同軸コネクタ10が配設されている。ここに、凸台部7の左側に配設された2個の同軸コネクタ9から入力端子部11が構成され、凸台部7の右側に配設された複数個の同軸コネクタ10から出力端子部12が構成される。
【0005】
ボディ2の内部には、第1及び第2の回路基板(以下、回路基板と略す)4,5が、回路基板4を上側、回路基板5を下側にして配置される。ここで、ボディ2の内部は2段になっており、上側の回路基板4は凸台部7の内側に納められ、下側の回路基板5は段部8,8上に載置された状態でボディ2内に納められる。
【0006】
上側の回路基板4には、同軸コネクタ9を介して入力された高周波の放送信号を増幅する増幅回路部(図示せず)や、増幅回路部で増幅された増幅信号を複数に分配して上段側の同軸コネクタ10に出力する第1の分配回路部(図示せず)の回路部品が実装されている。
【0007】
また下側の回路基板5には、第1の分配回路部で分配された分配信号をさらに複数に分配して下段側の同軸コネクタ10に出力する第2の分配回路部(図示せず)や、回路基板4に実装された増幅回路部に動作電源を供給する電源回路部の回路部品が実装されている。
【0008】
ここで、回路基板5に実装された電源回路部からは電源ケーブル13を介して回路基板4に実装された増幅回路部に電源が供給される。また、回路基板4に実装された第1の分配回路部からは同軸ケーブル14を介して回路基板5に実装された第2の分配回路部へ分配信号が出力される。
【0009】
シールド部材50は、図13(a)〜(c)に示すように、矩形板状のシールド板51における回路基板5との対向面に矩形枠状の側枠52を溶接して形成される。側枠52は回路基板5に実装された電源回路部の回路部品を取り囲むようにして取り付けられ、側枠52によって囲まれるシールド板51の部位には電源ケーブル13を挿通するための貫通孔51aが形成されている。また、シールド板51の一辺には、同軸ケーブル14を挿通するための切欠溝51bが形成されている。
【0010】
側枠52の長手方向に沿う両側片には、それぞれ回路基板5側に突出する爪片52aが2個ずつ突設され、短幅方向に沿う両側片には、それぞれ回路基板5側に突出する爪片52aが1個ずつ突設されている。一方、回路基板5には側枠52に設けた6個の爪片52aがそれぞれ挿入される6個の半田接続部5dが形成されている。
【0011】
この分配ブースタを組み立てる際は、先ずボディ2の凸台部7内に回路基板4を収納した後、側枠52を下側に向けて回路基板4の下側にシールド部材50を収納する(図14参照)。この時、シールド板51に設けた切欠溝51bを通して回路基板4からの同軸ケーブル14が側に引き出される。次に、回路基板5に実装された電源回路部からの電源ケーブル13をシールド板51に設けた貫通孔51aに挿通し、電源ケーブル13の端に結線されたコネクタ13aを回路基板4に実装された相手側のコネクタ(図示せず)に接続して、回路基板5の電源回路部から回路基板4の増幅回路部に電源を供給する。その後、回路基板5をケース1内に収納すると側枠52に設けた爪片52aが回路基板5に設けた半田接続部5dに挿通され、各爪片52aを回路基板5に半田付けすることによって、シールド部材50が回路基板5のグランドに接地されるとともに、シールド部材50が回路基板5に対して機械的に結合される(図15参照)。そして、同軸ケーブル14を回路基板5の要所に半田付けした後、ボディ2の開口を底蓋3で塞ぐことによって分配ブースタの組立が終了する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記構成の分配ブースタでは、組立時にシールド部材50の側枠52に設けた6個の爪片52aと回路基板5に設けた6個の半田接続部5dとの位置合わせ作業を行う必要があり、さらに6個の爪片52aを回路基板5に半田付けするため、半田付けの箇所が多く、組み立て性が悪いという問題があった。また、シールド部材50をケース1内に組み込む際に、シールド部材50に設けた切欠溝51bから同軸ケーブル14を下側へ引き出す必要があるが、同軸ケーブル14は固く曲げにくいため、作業性が悪いという問題があった。また、シールド部材50はシールド板51の一面に側枠52を溶接して形成しているため、シールド部材50同士を重ねて保管することができず、そのため多数のシールド板50を保管するのに広いスペースが必要になり、シールド板50の保管が面倒であった。
【0013】
本発明は上記問題点に鑑みて為されたものであり、その目的とするところは、組立作業性を向上させた分配ブースタを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1の発明では、放送信号が入力される入力端子部、及び、放送信号を複数に分配した分配信号をそれぞれ出力するための複数の出力端子部が表面に露設された金属ケースと、金属ケースの内部に所定の隙間を開けて重ねて配置される第1及び第2の回路基板とを備え、第1の回路基板に、入力端子部を介して入力される放送信号を増幅する増幅回路部、及び増幅回路部で増幅された増幅信号を複数に分配して出力端子部に出力する第1の分配回路部の回路部品を実装するとともに、第2の回路基板に、第1の分配回路部で分配された分配信号をさらに分配して出力端子部に出力する第2の分配回路部、及び増幅回路部の動作電源を生成し電源配線を介して増幅回路部に供給する電源回路部の回路部品を実装した分配ブースタにおいて、第2の回路基板における電源回路部の実装部位を金属製のシールドケースで覆うとともに、第1及び第2の回路基板の間に両回路基板の間を電磁シールドする略板状のシールド部材を配置し、金属線からなる中心導体と、この中心導体を支持する誘電体と、誘電体の表面に形成され中心導体と同心に配置された金属管からなる外部導体とで構成され、両回路基板間で分配信号を伝送するための同軸配線部材を両回路基板の間に取り付けるとともに、シールド部材に同軸配線部材を挿通するための貫通孔を設けたことを特徴とする。
【0015】
そして、請求項1の発明はこのような構成を採用し、電源回路部を覆うシールドケースを第2の回路基板に予め取り付けているので、第1及び第2の回路基板とシールド部材とを金属ケースの内部に組み込む際にシールド部材を第2の回路基板に対して位置決めする作業がなくなり、さらに中心導体と誘電体と外部導体とで構成される同軸配線部材を用いて、第1の回路基板と第2の回路基板との間で分配信号を伝送しており、同軸配線部材を挿通するための貫通孔をシールド部材に設けているので、従来の分配ブースタのように同軸ケーブルを引き回す作業が不要になり、組立作業の作業性が向上する。そのうえ電源回路部をシールドケースで覆うとともに、第1及び第2の回路基板の間にシールド部材を配置しているので、電源回路部から放射されたノイズの影響を低減し、耐ノイズ性を向上させることができる。
【0016】
請求項2の発明では、請求項1の発明において、第2の回路基板における電源回路部及び第2の分配回路部の実装部位以外の部位にグランドパターンを形成するとともに、電源回路部の実装部位と第2の分配回路部の実装部位との間のグランドパターンの部位に、グランドパターンを除去して形成したスリット部を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加え、スリット部を設けることによって、電源回路部と第2の分配回路部との間のノイズ信号の伝搬状態を調整することができ、電源回路部からグランドパターンを経由して第2の分配回路部へ伝搬するノイズを低減できる。
【0017】
請求項3の発明では、請求項1の発明において、第1の分配回路部がインピーダンス調整用の抵抗器を備えることを特徴とし、請求項1の発明の作用に加え、インピーダンス調整用の抵抗器によってインピーダンス整合をとるとともに、端子間結合損失を低減できる。
【0018】
請求項4の発明では、請求項1の発明において、増幅回路部と第1の分配回路部との間にインピーダンス調整用の抵抗器を電気的に接続したことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加え、インピーダンス調整用の抵抗器によってインピーダンス整合をとるとともに、端子間結合損失を低減できる。
【0019】
請求項5の発明では、請求項3又は4の発明において、抵抗器が可変抵抗器からなることを特徴とし、請求項3又は4の発明の作用に加えて、抵抗値を変化させることによって、インピーダンス整合をとったり、端子間結合損失をさらに低減することができる。
【0020】
請求項6の発明では、請求項1の発明において、第2の回路基板において、電源回路部の出力端と同軸配線部材の中心導体との間に第1のチョークコイルを接続するとともに、中心導体と第2の分配回路部の入力端との間に直流カット用の第1のコンデンサを接続し、第1の回路基板において、中心導体と増幅回路部の電源入力端子との間に第2のチョークコイルを接続するとともに、中心導体と第1の分配回路部の出力端との間に直流カット用の第2のコンデンサを接続したことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、第1及び第2のチョークコイルを介して同軸配線部材の中心導体に伝送される信号に、電源回路部の直流電圧を重畳させることができ、同軸配線部材で電源配線を兼用できる。
【0021】
請求項7の発明では、請求項1の発明において、金属ケースは一面が開口した略箱状のボディと、ボディの開口を塞ぐ蓋からなり、第1及び第2の回路基板は一方の回路基板をボディの開口側に、他方の回路基板をボディの底面側にしてボディの内部に収納されており、第1及び第2の回路基板の内、ボディの開口側に配置された回路基板における同軸配線部材の取付部位の近傍に当該回路基板を貫通する貫通部を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、第1及び第2の回路基板をボディの内部に組み込む際に、開口側に配置された回路基板の貫通部から同軸配線部材を目視して、第2の回路基板と同軸配線部材との位置合わせを行うことができ、組立作業の作業性が向上する。
【0022】
請求項8の発明では、請求項1の発明において、同軸配線部材の外部導体の外周面と当接する円周面を有する導電部材と、弾性材料により形成され外部導体の挿入される挿通孔を有しこの挿通孔の内周面から円周面を露出させた状態で導電部材が埋設固定される弾性保持体と、導電部材を外部の導体に電気的に接続するためのリード線とで構成され、外部導体を接地するための接地部材を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、弾性保持体の挿通孔に同軸配線部材の外部導体を挿入すると、弾性保持体の弾性力によって導電部材が外部導体に密着するので、リード線を金属ケース或いはシールド板に接地することによって、外部導体を確実に接地することができる。
【0023】
請求項9の発明では、請求項1の発明において、導電性を有する弾性材料により形成され、同軸配線部材の外部導体が挿入される挿通孔を有する導電部材を、シールド部材に弾接させた状態で同軸配線部材に取り付けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、導電部材の挿通孔に同軸配線部材の外部導体を挿入すると、導電部材の弾性力によって導電部材が外部導体に密着し、さらに導電部材はシールド部材と弾接しているので、外部導体を確実に接地することができる。
【0024】
請求項10の発明では、請求項1の発明において、第1の回路基板における第1の分配回路部及び電源回路部の実装部位以外の部位にグランドパターンを形成するとともに、グランドパターンにおける同軸配線部材の取付位置の近傍に板ばねの一端を固定して固定端とし、板ばねの自由端をシールド部材と弾接させたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、板ばねをシールド部材と弾接させることによって、シールド部材を確実に接地することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。
【0026】
(実施形態1)
本発明の実施形態1を図1乃至図7を参照して説明する。図1は本実施形態の分配ブースタの分解斜視図であり、この分配ブースタは、ケース1と、ケース1の内部に収納されるプリント配線板からなる回路基板4,5と、両回路基板4,5間に配置され両者の間を電磁シールドするシールド部材6とを備えている。尚、以下の説明では特にことわりがなければ、図1に示す方向において上下左右の方向を規定し、図1における紙面側を前面という。
【0027】
ケース1はダイキャスト製のボディ2と底蓋3とで構成される。ボディ2は下面が開口した細長の箱状であって、上面の長手方向略中央には上方に突出する凸台部7が形成されている。一方、底蓋3は略平板状であって、ボディ2の開口を覆うようにしてボディ2に被着される。
【0028】
ボディ2の左右両側面には段部8,8が形成されており、凸台部7の左側の側面には上段側に2個の同軸コネクタ9が配設され、凸台部7の右側の側面には上下2段にそれぞれ複数個の同軸コネクタ10が配設されている。ここに、凸台部7の左側に配設された2個の同軸コネクタ9から入力端子部11が構成され、凸台部7の右側に配設された複数個の同軸コネクタ10から出力端子部12が構成される。
【0029】
上述の回路基板4では、図2(a)〜(c)に示すように、同軸コネクタ9を介して放送信号が入力される入力部30と、アンプ31aからなり入力部30を介して入力された放送信号を増幅する増幅回路部31と、抵抗器37b,37c及び分配器38a,38bからなり増幅回路部31で増幅された増幅信号を複数に分配する第1の分配回路部(以下、分配回路部と略す)32と、分配回路部32で分配された分配信号を上段側の同軸コネクタ10に出力する出力部33a,33bの回路部品が実装されている。ここで、増幅回路部31と分配回路部32との間にはインピーダンス調整用の抵抗器37aを電気的に接続してあり、この抵抗器37aによって増幅回路部31の出力部のインピーダンスを調整することができ、出力VSWR(電圧定在波比)特性や端子間結合損失特性を改善することができる。また、分配回路部32の抵抗器37b,37cは、分配器38a,38bの出力インピーダンスを調整するために設けてあり、これらの抵抗器37b,37cによって出力VSWR特性や端子間結合損失特性を改善することができる。尚、各抵抗器37a〜37cに可変抵抗器を用いても良く、抵抗値を変化させることによって、出力VSWR特性や端子間結合損失特性を容易に調整することができる。
【0030】
また下側の回路基板5には、図3に示すように、可変抵抗器39及び分配器38cからなり上述の分配回路部32で分配された分配信号をさらに分配して出力する第2の分配回路部(以下、分配回路部と略す)34と、回路基板4の増幅回路部31に動作電源を供給する電源回路部35と、分配回路部34で分配された分配信号を下段側の同軸コネクタ10に出力する出力部36a,36bの回路部品が実装されている。尚、分配回路部34では分配器38cの出力側に可変抵抗器39を設けており、この可変抵抗器39で製造時に特性を見ながら分配回路部34の出力インピーダンスを調整することができ、出力VSWR特性や端子間結合損失特性を改善することができる。
【0031】
電源回路部35はスイッチング電源からなり、AC入力部35aを介して供給されるAC100Vの交流電圧を略一定の直流電圧に変換し、電源ケーブル13を介して回路基板4の増幅回路部31に供給する。ここで、回路基板5における電源回路部35の実装部位は金属製のシールドケース15によって覆われている。シールドケース15は金属材料により下面が開口した矩形箱状に形成され、電源回路部35の回路部品を内部に納めるようにして回路基板5に取り付けられており、電源回路部35を電磁的に遮蔽している。尚、電源回路部35から引き出された電源ケーブル13は、シールドケース15の上面に設けた貫通孔15aを通してシールドケース15の外側に引き出され、電源ケーブル13の端部に結線されたコネクタ13aが回路基板4の裏面に実装されたコネクタ40に接続される。
【0032】
また、回路基板4における下側の面には、分配回路部32で分配された分配信号を回路基板5の分配回路部34に出力するための同軸配線部材16が取り付けられている。同軸配線部材16は、図4に示すように、金属線からなる中心導体16aと、中心導体16aを支持する円柱状の誘電体16bと、金属管からなり誘電体16bの外周面を覆う外部導体16cとで構成され、中心導体16aと外部導体16cとは同心に配置されている。外部導体16cの上端部には中心軸を挟んで対向する部位に下側に向かって突出する幅狭の爪片16e,16eが突設されており、中心導体16a及び各爪片16e,16eはそれぞれ回路基板5に設けた半田接続部に挿入して半田付けされている(図2(b)参照)。また、外部導体16cの下端部には中心軸を挟んで対向する部位に下側に向かって突出する幅狭の爪片16d,16dが突設されており、中心導体16a及び各爪片16d,16dはそれぞれ回路基板5に設けた半田接続部5a,5b,5bに挿入して半田付けされる。
【0033】
2枚の回路基板4,5の間には、両回路基板4,5の間をシールドするシールド部材6が配設される。シールド部材6は金属材料により矩形板状に形成され、同軸配線部材16を挿通するための丸孔6aと、電源ケーブル13を挿通するための角孔6bとが貫設されている。
【0034】
ここで、上述した各回路部の動作について簡単に説明する。回路基板4の入力部30に入力された放送信号は増幅回路部31で増幅された後、分配回路部32で2分配される。2分配された信号の内の一方は同軸配線部材16の中心導体16aに出力されると共に、他方は分配回路部32でさらに2分配され、出力部33a,33bを介して上段側の同軸コネクタ10に出力される。また、回路基板4の分配回路部32から同軸配線部材16を介して回路基板5の分配回路部34に出力された分配信号は、分配回路部34によってさらに2分配され、出力部36a,36bを介して下段側の同軸コネクタ10に出力される。
【0035】
この分配ブースタを組み立てる際は、先ず回路基板4を部品面を上向きにしてボディ2の凸台部7内に収納した後、回路基板4に取り付けた同軸配線部材16と丸孔6aとの位置を合わせて、シールド部材6をボディ2内に収納する(図5参照)。
【0036】
次にシールドケース15の貫通孔15aから引き出した電源ケーブル13のコネクタ13aをシールド部材6の角孔6bに通して、回路基板4のコネクタ40に接続するとともに、同軸配線部材16の中心導体16a及び爪片16dと、回路基板5の半田接続部5a,5bとの位置を合わせて、回路基板5をケース1内に収納し、中心導体16a及び爪片16dを回路基板5に半田付けすると、中心導体16aが分配回路部34の入力端に電気的に接続され、外部導体16cが回路のグランドに接地される(図6参照)。この時、回路基板5の電源回路部35から回路基板4の増幅回路部31に動作電源が供給される。最後にボディ2の開口を底蓋3で塞ぐことによって、分配ブースタの組立が終了する。
【0037】
また、回路基板4の下面にはシールド部材6と弾接して、シールド部材6を下方へ付勢する板ばね17が設けられており、上述のようにして回路基板4,5とシールド部材6とをケース1内に組み込むと、板ばね17がシールド部材6と弾接する。ここで、回路基板4の下面には回路部品の実装部位以外の部位にグランドパターン4cが形成されており、グランドパターン4cにおける同軸配線部材16の取付部位近傍の部位に板ばね17の一端が固定されて固定端となり、自由端となる板ばね17の他端がシールド部材6と弾接することによって、シールド部材6と同軸配線部材16の外部導体16cとがともにグランドに接地される。而して、シールド部材6によって両回路基板4,5の間が確実にシールドされることになり、伝送特性が安定し、耐ノイズ性が向上する。
【0038】
上述のように本実施形態では、電源回路部35の回路部品を遮蔽するシールドケース15が回路基板5に予め取り付けられているので、回路基板4,5及びシールド部材6をボディ2内に組み込む際に、回路基板4に取り付けた同軸配線部材16と回路基板5との位置合わせをするだけで良く、半田付けの箇所も同軸配線部材16の中心導体16a及び爪片16dだけで済むので、位置合わせや半田付けの手間が少なくなって、組立作業性が向上する。また、ボディ2の開口側に配置される回路基板5には、同軸配線部材16の取り付け部位の近傍に切欠部5e(貫通部)を設けており、この切欠部5eを通して同軸配線部材16の位置を見ながら、同軸配線部材16と回路基板5との位置合わせを行うことができるから、回路基板5の組込作業を容易に行うことができる。また、回路基板5に実装された電源回路部35の回路部品をシールドケース15で電磁シールドするとともに、回路基板4,5間をシールド部材6で電磁シールドしているので、電源回路部35からのノイズが放送信号に重畳するのを防止できる。また、シールド部材6を矩形板状に形成しているので、複数のシールド部材6を重ねて保管することができ、シールド部材6がかさばらず、保管にも適している。
【0039】
また、図2及び図3に斜線で示すように、各回路基板4,5には回路部品の実装部位以外の部位にグランドパターン4c,5cが形成されているが、回路基板5における分配回路部34の実装部位と電源回路部35の実装部位との間の部位に、グランドパターン5cの一部に切り込みをいれることによって、長さ約20mm、幅約2mmのスリット18が形成されている。このスリット18により、電源回路部35と分配回路部34との間のノイズ信号の伝搬状態を調整することができ、電源回路部35からグランドパターン5cを経由して分配回路部34へ伝搬するノイズを低減できる。尚、スリット18の形状を上記の形状に限定する趣旨のものではなく、電源回路部35から分配回路部34へのノイズ伝搬が低減されるのであれば、どのような形状のものでも良い。
【0040】
また更に、本実施形態ではシールド部材6を平板状としているが、図7に示すようにシールド部材6の4辺を折り曲げて、下面が開口した箱状に形成しても良く、回路基板4,5と共にシールド部材6をボディ2の内部に組み込んだ際に、シールド部材6の四方の側壁6cがボディ2の内壁と当接するように、シールド部材6の寸法を設定すれば、ボディ2の内部でシールド部材6が動くのを防止でき、組立作業をさらに容易にできる。
【0041】
(実施形態2)
本発明の実施形態2を図8及び図9を参照して説明する。実施形態1の分配ブースタでは、回路基板5から電源ケーブル13を介して回路基板4に直流電源を供給しているのに対して、本実施形態では、同軸配線部材16を介して伝送される分配信号に直流電圧を重畳させることによって、回路基板5から回路基板4へ直流電圧を供給しており、電源供給のための電源ケーブル13を無くしている。尚、回路基板4,5以外の構成は実施形態1と同様であるので、同一の構成要素には同一の符号を付して、図示及び説明は省略する。
【0042】
図9は回路基板5の配線パターンを示しており、電源回路部35の出力端子部35bの正極側端子と、同軸配線部材16の中心導体16aが接続される半田接続部5aとの間にチョークコイル42bを接続するとともに、同軸配線部材16の中心導体16aが接続される半田接続部5aと分配器38cの入力端との間に直流カット用のコンデンサ41bを接続している。
【0043】
また、図8は回路基板4の配線パターンを示しており、同軸配線部材16の中心導体16aとアンプ31aの電源入力端子43との間にチョークコイル42aを接続するとともに、同軸配線部材16の中心導体16aと分配器38aの出力端との間に直流カット用のコンデンサ41aを接続している。
【0044】
このように、回路基板5では電源回路部35の出力端子部35bの正極側端子と同軸配線部材16の中心導体16aとの間にチョークコイル42bを接続し、回路基板4では同軸配線部材16の中心導体16aと増幅回路部31の電源入力端子との間にチョークコイル42aを接続しており、同軸配線部材16の中心導体16aを介して伝送される高周波の分配信号に直流電圧を重畳して、増幅回路部31に電源を供給しているので、電源供給のための電源ケーブル13を無くすことができ、組立作業の作業性が向上する。
【0045】
尚、回路基板4,5では同軸配線部材16の中心導体16aと分配器38aの出力端子との間、中心導体16aと分配器38cの入力端子との間に、それぞれ、直流カット用のコンデンサ41a,41bが接続されているので、直流電流が分配回路部32,34側に流れ込むのを防止できる。また、チョークコイル42a,42bによって高周波の分配信号が増幅回路部31の電源入力端子或いは電源回路部35に回り込むのを防止している。
【0046】
(実施形態3)
実施形態1では同軸配線部材16の外部導体16cの両端部を回路基板4,5のグランドパターン4c,5cに半田付けするだけで、外部導体16cを接地しているが、本実施形態では外部導体16cを確実に接地するために、図10(a)〜(d)に示すような接地部材20を用いている。尚、接地部材20以外の構成は実施形態1と同様であるので、図示及び説明は省略する。
【0047】
接地部材20は、ゴムなどの弾性材料からリング状に形成され、同軸配線部材16の外部導体16cの外周径よりも若干小さい寸法の貫通孔21aが中央部に設けられた弾性保持体21と、内側面が外部導体16cの表面と略同じ円周面に形成され、この内側面が貫通孔21aの内周面から露出するようにして弾性保持体21に保持された導電部材22,22と、各導電部材22に電気的に接続されたリード線23とで構成される。
【0048】
弾性保持体21の貫通孔21aに同軸配線部材16の外部導体16cを挿入すると、貫通孔21aは外部導体16cの外周径よりも若干小さい寸法に形成されているので、弾性保持体21の弾性力によって導電部材22,22が同軸配線部材16の外部導体16cに密着して、導電部材22,22と外部導体16cとが電気的に接続される。ここで、各導電部材22にはリード線23が接続されており、リード線23を介してシールド部材6或いはケース1に接地することによって、同軸配線部材16の外部導体16cを安定したグランドにおとすことができ、伝送特性が安定するとともに、耐ノイズ性が向上する。
【0049】
ところで、導電部材22をリング状に形成した場合には、導電部材22と外部導体16cとの間に隙間がないと外部導体16cを挿入できない虞があり、そのために導電部材22の径を大きくすると導電部材22と外部導体16cとの電気的接続が確実に得られない虞がある。そこで、本実施形態ではリング状の導電部材の一部を切り欠くことによって、導電部材22,22を不連続なリング形状に形成し、この導電部材22,22をリング状の弾性保持部材22に保持させており、外部導体16cを挿入した際に、導電部材22には外部導体16cによって外側に押圧される力と、弾性保持体21によって内側に押圧される力とがかかり、この力によって導電部材22と外部導体16cとを密着させている。尚、導電部材22,22の形状を不連続なリング形状とすることによって、導電部材22と外部導体16cとの接触面積が少なくなるから、導電性を十分確保できる程度に導電部材22の寸法を設定する必要がある。
【0050】
尚、本実施形態では弾性保持体21に導電部材22,22を保持させて接地部材20を形成しているが、図11(a)〜(d)に示すように、導電性ゴムなどの導電性を有する弾性材料からリング状に形成された弾性体24で接地部材20を構成しても良い。
【0051】
この接地部材20は、同軸配線部材16の外部導体16cの外周径よりも若干小さい寸法の貫通孔24aを弾性体24の中央に設けており、貫通孔24aに同軸配線部材16の外部導体16cを挿入すると、弾性体24の弾性力によって弾性体24が同軸配線部材16の外部導体16cに密着して、弾性体24と外部導体16cとが電気的に接続される。ここで、回路基板4,5及びシールド部材6をケース1の内部に組み込んだ状態で、弾性体24の下面がシールド部材6と弾接するように、弾性体24の厚み寸法や回路基板4とシールド部材6との間の距離などが設定されているので、弾性体24の弾性力によって弾性体24がシールド部材6と密着し、同軸配線部材16の外部導体16cが弾性体24を介してシールド部材6に接地されるから、同軸配線部材16の外部導体16cを安定したグランドにおとすことができる。また、弾性体24にはリード線23の一端が埋設されており、リード線23を介してケース1などに接地することもでき、同軸配線部材16の外部導体16cを安定したグランドにおとすことができる。
【0052】
【発明の効果】
上述のように、請求項1の発明は、放送信号が入力される入力端子、及び、入力端子から入力された放送信号を分岐して得た分岐信号を出力するための複数の出力端子が表面に露設された金属ケースと、金属ケースの内部に重ねて収納される第1及び第2の回路基板とを備え、第1の回路基板に、入力端子を介して入力される放送信号を増幅する増幅回路部、及び増幅回路部で増幅された増幅信号を複数に分岐して出力端子に出力する第1の分岐回路部の回路部品を実装するとともに、第2の回路基板に、第1の分岐回路部で分岐された分岐信号をさらに分岐して出力端子に出力する第2の分岐回路部、及び増幅回路部の動作電源を生成し電源配線を介して増幅回路部に供給する電源回路部の回路部品を実装した分配ブースタにおいて、第2の回路基板の電源回路部の実装部位を金属製のシールドケースで覆うとともに、第1及び第2の回路基板の間に両回路基板の間を電磁シールドする略板状のシールド部材を配置し、金属管からなる外部導体及び当該外部導体の中心に配置された中心導体からなり、両回路基板間で分岐信号を伝送するための同軸配線部材を第1及び第2の回路基板の間に取り付けるとともに、シールド部材に同軸配線部材を挿通するための貫通孔を設けたことを特徴とする。
【0053】
そして、このような構成を採用し、電源回路部を覆うシールドケースを第2の回路基板に予め取り付けているので、第1及び第2の回路基板とシールド部材とを金属ケースの内部に組み込む際にシールド部材を第2の回路基板に対して位置決めする作業がなくなり、さらに外部導体と中心導体とで構成される同軸配線部材を用いて、第1の回路基板と第2の回路基板との間で分岐信号を伝送しており、同軸配線部材を挿通するための貫通孔をシールド部材に設けているので、従来の分配ブースタのように同軸ケーブルを引き回す作業が不要になり、組立作業の作業性が向上する。そのうえ電源回路部をシールドケースで覆うとともに、第1及び第2の回路基板の間にシールド部材を配置しているので、電源回路部から放射されたノイズの影響を低減し、耐ノイズ性を向上させることができる。
【0054】
請求項2の発明は、請求項1の発明において、上記第2の回路基板における上記電源回路部及び上記第2の分配回路部以外の部位にグランドのベタパターンを形成するとともに、上記電源回路部の実装部位と上記第2の分配回路部の実装部位との間のベタパターンの部位に、ベタパターンを除去したスリット部を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、スリット部を設けることによって、電源回路部と第2の分配回路部との間のノイズ信号の伝搬状態を調整することができ、電源回路部からベタパターンを経由して第2の分配回路部へ伝搬するノイズを低減できる。
【0055】
請求項3の発明は、請求項1の発明において、上記第1の分配回路部にインピーダンス整合のための抵抗器を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、抵抗器を用いてインピーダンス整合をとるとともに、端子間結合損失を低減できる。
【0056】
請求項4の発明は、請求項1の発明において、上記増幅回路部と上記第1の分配回路部との間にインピーダンス整合のための抵抗器を接続したことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、抵抗器を用いてインピーダンス整合をとるとともに、端子間結合損失を低減できる。
【0057】
請求項5の発明は、請求項1の発明において、上記抵抗器が可変抵抗器であることを特徴とし、請求項3又は4の発明の作用に加えて、抵抗値を変化させることによって、インピーダンス整合をとったり、端子間結合損失をさらに低減することができる。
【0058】
請求項6の発明は、請求項1の発明において、上記第2の回路基板において、電源回路部の出力端子と同軸配線部材の中心導体との間に第1のチョークコイルを接続するとともに、同軸配線部材の中心導体と第2の分配回路部の入力端との間に直流カット用の第1のコンデンサを接続し、上記第1の回路基板において、同軸配線部材の中心導体と増幅回路部の電源端子との間に第2のチョークコイルを接続するとともに、同軸配線部材の中心導体と第1の分配回路部の出力端との間に直流カット用の第2のコンデンサを接続したことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、第1及び第2のチョークコイルを介して同軸配線部材の中心導体に伝送される信号に、電源回路部の直流電圧を重畳させることができ、同軸配線部材で電源配線を兼用できる。
【0059】
請求項7の発明は、請求項1の発明において、上記金属ケースは一面が開口した略箱状のボディと、ボディの開口を塞ぐ蓋からなり、上記第1及び第2の回路基板は第2の回路基板をボディの開口側にしてボディの内部に収納されており、第2の回路基板における上記同軸配線部材の取付部位の近傍に第2の回路基板を貫通する貫通部を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、第1及び第2の回路基板をボディの内部に組み込む際に、第2の回路基板に設けた貫通部から同軸配線部材を目視して、第2の回路基板と同軸配線部材との位置合わせを行うことができ、組立作業の作業性が向上する。
【0060】
請求項8の発明は、請求項1の発明において、上記同軸配線部材の外部導体の外周面と嵌合する円周面を有する導電部材が、外部導体の挿入される挿通孔の内周面から円周面を露出させた状態で埋設される弾性保持体を備え、導電部材を外部の導体に電気的に接続するためのリード線を設けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、弾性保持体の挿通孔に同軸配線部材の外部導体を挿入すると、弾性保持体の弾性力によって導電部材が外部導体に密着するので、リード線を金属ケース或いはシールド板に接地することによって、外部導体を確実に接地することができる。
【0061】
請求項9の発明は、請求項1の発明において、導電性を有する弾性材料から形成され、上記同軸配線部材の外部導体が挿入される挿通孔を備えた導電部材を、同軸配線部材およびシールド部材に弾接させた状態で同軸配線部材に取り付けたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、導電部材の挿通孔に同軸配線部材の外部導体を挿入すると、導電部材の弾性力によって導電部材が外部導体に密着し、さらに導電部材はシールド部材と弾接しているので、外部導体を確実に接地することができる。
【0062】
請求項10の発明は、請求項1の発明において、上記第1の回路基板における上記第1の分配回路部及び電源回路部及び上記第2の分配回路部以外の部位にグランドのベタパターンを形成するとともに、ベタパターンにおける同軸配線部材の近傍に板ばねの一端を固定して固定端とし、板ばねの自由端をシールド部材と弾接させたことを特徴とし、請求項1の発明の作用に加えて、板ばねをシールド部材と弾接させることによって、シールド部材を確実に接地することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の分配ブースタの分解斜視図である。
【図2】同上に用いる第1の回路基板を示し、(a)は部品面のパターン図、(b)(c)は側面図である。
【図3】同上に用いる第2の回路基板の半田面側のパターン図である。
【図4】同上に用いる同軸配線部材の外観斜視図である。
【図5】同上のケースに第1の回路基板とシールド部材とを組み込んだ状態を下面側から見た図である。
【図6】同上のケースに第2の回路基板を組み込んだ状態を下面側から見た図である。
【図7】同上に用いる別のシールド部材の外観斜視図である。
【図8】実施形態2の分配ブースタに用いる第1の回路基板の部品面のパターン図である。
【図9】同上に用いる第2の回路基板の半田面側のパターン図である。
【図10】実施形態3の分配ブースタに用いる接地部材を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)はA−A’断面図、(d)はB−B’断面図である。
【図11】同上に用いる別の接地部材を示し、(a)は上面図、(b)は側面図、(c)はA−A’断面図、(d)はB−B’断面図である。
【図12】従来の分配ブースタの分解斜視図である。
【図13】同上に用いるシールド部材を示し、(a)は下側から見た図、(b)(c)は側面図である。
【図14】同上のケースに第1の回路基板とシールド部材とを組み込んだ状態を下面側から見た図である。
【図15】同上のケースに第2の回路基板を組み込んだ状態を下面側から見た図である。
【符号の説明】
1 ケース
2 ボディ
3 底蓋
4 第1の回路基板
5 第2の回路基板
6 シールド部材
6a 丸孔
15 シールドケース
16 同軸配線部材
35 電源回路部

Claims (10)

  1. 放送信号が入力される入力端子部、及び、上記放送信号を複数に分配した分配信号をそれぞれ出力するための複数の出力端子部が表面に露設された金属ケースと、金属ケースの内部に所定の隙間を開けて重ねて配置される第1及び第2の回路基板とを備え、上記第1の回路基板に、上記入力端子部を介して入力される放送信号を増幅する増幅回路部、及び上記増幅回路部で増幅された増幅信号を複数に分配して上記出力端子部に出力する第1の分配回路部の回路部品を実装するとともに、上記第2の回路基板に、上記第1の分配回路部で分配された分配信号をさらに分配して上記出力端子部に出力する第2の分配回路部、及び上記増幅回路部の動作電源を生成し電源配線を介して上記増幅回路部に供給する電源回路部の回路部品を実装した分配ブースタにおいて、
    上記第2の回路基板における電源回路部の実装部位を金属製のシールドケースで覆うとともに、上記第1及び第2の回路基板の間に両回路基板の間を電磁シールドする略板状のシールド部材を配置し、
    金属線からなる中心導体と、この中心導体を支持する誘電体と、上記誘電体の表面に形成され上記中心導体と同心に配置された金属管からなる外部導体とで構成され、両回路基板間で分配信号を伝送するための同軸配線部材を両回路基板の間に取り付けるとともに、上記シールド部材に同軸配線部材を挿通するための貫通孔を設けたことを特徴とする分配ブースタ。
  2. 上記第2の回路基板における上記電源回路部及び上記第2の分配回路部の実装部位以外の部位にグランドパターンを形成するとともに、電源回路部の実装部位と第2の分配回路部の実装部位との間のグランドパターンの部位に、グランドパターンを除去して形成したスリット部を設けたことを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
  3. 上記第1の分配回路部がインピーダンス調整用の抵抗器を備えることを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
  4. 上記増幅回路部と上記第1の分配回路部との間にインピーダンス調整用の抵抗器を電気的に接続したことを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
  5. 上記抵抗器が可変抵抗器からなることを特徴とする請求項3又は4記載の分配ブースタ。
  6. 上記第2の回路基板において、上記電源回路部の出力端と上記同軸配線部材の中心導体との間に第1のチョークコイルを接続するとともに、上記中心導体と上記第2の分配回路部の入力端との間に直流カット用の第1のコンデンサを接続し、上記第1の回路基板において、上記中心導体と上記増幅回路部の電源入力端子との間に第2のチョークコイルを接続するとともに、上記中心導体と上記第1の分配回路部の出力端との間に直流カット用の第2のコンデンサを接続したことを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
  7. 上記金属ケースは一面が開口した略箱状のボディと、ボディの開口を塞ぐ蓋からなり、上記第1及び第2の回路基板は一方の回路基板をボディの開口側に、他方の回路基板をボディの底面側にしてボディの内部に収納されており、第1及び第2の回路基板の内、ボディの開口側に配置された回路基板における上記同軸配線部材の取付部位の近傍に当該回路基板を貫通する貫通部を設けたことを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
  8. 上記同軸配線部材の外部導体の外周面と当接する円周面を有する導電部材と、弾性材料により形成され上記外部導体の挿入される挿通孔を有しこの挿通孔の内周面から上記円周面を露出させた状態で上記導電部材が埋設固定される弾性保持体と、上記導電部材を外部の導体に電気的に接続するためのリード線とで構成され、上記外部導体を接地するための接地部材を設けたことを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
  9. 導電性を有する弾性材料により形成され、上記同軸配線部材の外部導体が挿入される挿通孔を有する導電部材を、上記シールド部材に弾接させた状態で同軸配線部材に取り付けたことを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
  10. 上記第1の回路基板における上記第1の分配回路部及び電源回路部の実装部位以外の部位にグランドパターンを形成するとともに、グランドパターンにおける上記同軸配線部材の取付位置の近傍に板ばねの一端を固定して固定端とし、板ばねの自由端を上記シールド部材と弾接させたことを特徴とする請求項1記載の分配ブースタ。
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