JP3892764B2 - 法面受圧板 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、地中に係止したアンカー部材の軸力を受けて法面に圧接され、法面を補強して、地滑りや法面崩壊を防止する受圧板に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
地中に係止したアンカー部材の軸力を受けて法面 (斜面) に圧接され、法面を補強する受圧板としては、一般的に、地中に掘削して形成したアンカーホール内に挿入した、W シースアンボンド鋼線などからなるアンカー部材を、クラウト材などを用いて、係止し固定し、法面に接地面を当接した受圧板の受け座にアンカーヘッドを係止して固定している。
【0003】
この受圧板には、従来から、十字形状、台形形状などの、プレキャストのプレストレスコンクリート製のブロックなどが使用されてきた。しかし、コンクリート製の受圧板では、1 基当たり1 トン以上もある重量物であるために、接地法面までの運搬や設置、固定に、大型重機の作業機械を使用せざるを得ず、多大の手間と輸送コストを要する。また、大型重機が入れないような場所での設置も困難となる。
【0004】
このため、より軽量で施工性の良い受圧板が従来から種々提案されている。
その一つは、GRASP 工法とも呼ばれ、特開平7-119147号や特開9-273158号などの公報で提案されているコンクリート打設工法である。この工法は、軽量の鉄筋型枠を設置後、モルタル吹き付け、またはコンクリート打設して養生し、受圧板とするものである。
【0005】
また、Zn合金などを表面に溶射被覆したガルバリウム鋼板や表面を防食処理した鋳鉄などで作製した受圧板が、特開平11-158877 号や特開2000-54394号、あるいは特開平9-273158 号などの公報で提案されている。
【0006】
更に、ガラス繊維強化プラスチック発泡体などの樹脂板を積層してブロック化した受圧板が特開平6-108465号や特開2000-240065 号などの公報で種々提案されている。また、ステンレスや鋼材などの補強材の外側をアルミ鋳造材で被覆したようなアルミ鋳造製の受圧板も、特開2000-303601 号などの公報で提案されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、前記GRASP 工法でも、型枠自体は軽量であるものの、地耐力が400kN/m2〜800kN/m2を想定した、アンカー軸力400kN 〜800kN の場合には、アンカー軸力に対する受圧板1 基当たりの重量は300kg 以上となり、ケーブルクレーンなどの機械で施工することが必要となる。
【0008】
また、樹脂ブロックを用いた受圧板では、確かに、軽量化効果は大きい。しかし、屋外の使用では、紫外線や熱により必然的に劣化し、数十年に渡る長期間の耐久性として、特にメンテナンスフリーとしての耐久性としては問題がある。更に、樹脂特性からして、地中に係止したアンカー部材から受ける単位軸力には限界があり、これを補うために、受圧板を構成する樹脂ブロック自体をかなり大型化乃至厚肉化せざるを得ない。この結果、アンカー軸力保持に必要な重量を確保するためには、却って嵩張り、運搬や取り扱いが煩雑となる結果、樹脂自体の軽量性を活かすことができない。
【0009】
一方、鋼製受圧板は、鋼板同士を溶接接合してブロック化したもので、中空構造にするなどして軽量化を図っている。しかし、耐食性の点からガルバリウム溶射やめっきなどの被覆が必須となる。ただ、施工の際や落石などによる表面傷の発生が不可避である屋外での使用では、表面傷による前記被覆の欠損部分からの、鋼材自体の腐食の進行が避けられない。この結果、作業性や、メンテナンスフリーでの長期間の耐久性や耐候性としては問題が多い。
【0010】
また、鋼板製ブロックでは、前記コンクリート製のブロックに比較すれば軽量ではあるものの、やはりアンカー軸力400kN 〜800kN の場合には、アンカー軸力に対する受圧板1 基当たりの重量は300kg 以上となり、設置法面までの運搬や設置、固定に、作業機械を使用せざるを得ない問題もある。更に、アルミ鋳造製の受圧板も、鋳造アルミでは強度が低く、材質のばらつきも大きい。そして、鋼などの補強材との界面での強度や電食等の問題もあり、構造物としての信頼性に欠けるという問題がある。
【0011】
本発明はこの様な事情に着目してなされたものであって、その目的は、より軽量で施工性が良く、かつ耐久性に優れた法面受圧板を提供しようとするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】
この目的を達成するために、本発明法面受圧板の要旨は、請求項1 に記載のように、地中に係止したアンカー部材の軸力を受けて法面に圧接されて、法面を補強する受圧板であって、アルミニウム合金形材を複数本並列してなる梁を、梁同士の法面側底面が略面一となるように交差させて延在させるとともに、この交差部で互いの梁を接合して一体化させ、更に、この接合部上方にアルミニウム合金製中央ノード板を取り付ける分割構造を有するとともに、前記接合部に前記アンカー部材貫通用の孔を設けたことである。
【0013】
前記従来のコンクリート製、鋼板製、樹脂製などの受圧板は、いずれも、受圧板自体を一体のブロック構造として作製している。このため、工場などで受圧板自体を予め作製しておき、現地に据えつけるにせよ、あるいは現地で作製施工するにせよ、運搬や取り扱い、施工が、前記した通り煩雑となる。
【0014】
これに対し、本発明では、法面受圧板を、従来のコンクリートや鋼板、あるいは樹脂などの材質から、単に、アルミニウム合金材質に変えて、単一のブロック体として形成するものではなく、アルミニウム合金形材 (梁部材) からなる複数本の梁同士とアルミニウム合金板(中央ノード板)とを組み合わせた分割構造とする。
【0015】
即ち、本発明では、アンカー部材の埋設位置を中心に交差して、四方に延在する個々の梁 (ビーム) は、互いに分割され、かつ受圧板として組み合わされる (一体化される) 構造とされ、梁同士の交差部を固定するアルミニウム合金製の中央ノード板も、前記個々の梁とは分割され、かつ受圧板として組み合わされる構造とされている。
【0016】
アルミニウム合金材は鋼材に比して約1/3 の比重である。この結果、本発明受圧板は、現地施工において、施工後は一体の重量物として法面の圧接に機能するものの、施工前には、各形材、中央ノード板の、個々には比較的軽量の部材として取り扱うことができる。この結果、後述する通り、受圧板1 基当たりの重量を軽量化することができる。しかも、受圧板を構成する個々の部材 (アルミニウム合金部材) の重量も軽量化することができる。
【0017】
この結果、工場などで受圧板自体を予め組み立てて作製しておき、現地に据えつける、あるいは現地で組み立てて作製、施工することが自由に選択できる。しかも、いずれの場合でも、組み立て、運搬や取り扱い、施工が簡便となる。
即ち、受圧板設置法面までの受圧板や受圧板各部材の運搬や設置、施工を、大規模な作業機械を使用せずに、短期間で行える。また、作業機械を使用するにしても、施工作業を効率的に、しかも短期間で行うことができる。
【0018】
また、アルミニウム合金材は、工場などの屋根材に無塗装で使用されており、数十年間の使用実績があるなど、無塗装でも、耐食性や耐久性に優れている。
この結果、無塗装でも、メンテナンスフリーでの長期間の耐久性や耐候性が優れた法面受圧板を提供することができる。
【0019】
本発明においては、上記要旨のように、前記梁を、アルミニウム合金形材を複数本並列して組み立て、梁として必要な幅や長さを確保する構成とする。これによって、法面に圧接する受圧板面積を自由に調節でき、受圧板部材としての、形材の一層の軽量化が可能となる。
【0020】
また、好ましくは、請求項の要旨のように、前記交差する梁の内、一方の梁を長手方向に単一のアルミニウム合金形材とし、他方の梁を前記接合部において長手方向に2分割されたアルミニウム合金形材とし、この分割されたアルミニウム合金形材の各々の端部を前記単一のアルミニウム合金形材の側方部に接合した態様となすことによって、施工作業を一層効率的にすることができる。
【0021】
また、好ましくは、請求項の要旨のように、前記形材を、各々上下の水平フランジと水平フランジ同士をつなぐ縦リブとから成る断面I形の形状を有する形材より構成することによって、形材の軽量化が図れ、施工作業を一層効率的にすることができる。
【0022】
また、好ましくは、請求項の要旨のように、前記アルミニウム合金形材表面が粗面化されていることによって、表面の摩擦抵抗が増し、形材同士や形材と他の部材との機械的などの接合力の強化が図れ、組み合わされた受圧板としての強度がより向上する。
【0023】
そして、この粗面化の手段として、請求項の要旨のように、アルミニウム合金形材表面をローレット加工により粗面化することによって、形材の長手方向に微細な凹凸を、均一かつ簡便に設けることができる。
【0024】
また、請求項の要旨のように、前記形材をアルミニウム合金押出形材とすることによって、材質の均一性や形状精度に優れた梁部材を、より安価に製造することができる。
【0025】
更に、請求項の要旨のように、アルミニウム合金形材の耐力を200MPa以上とすることによって、受圧板の剛性を一層高めるとともに、形材の一層の薄肉化と軽量化が可能となる。
【0026】
これらの本発明要旨によって、請求項の要旨のように、アンカー軸力400kN 〜800kN の場合を前提に、アルミニウム合金形材などの受圧板を構成する個々の部材一個当たりの重量を40kg以下とし、受圧板1 基当たりの重量も200kg 以下とすることが可能となる。
【0027】
以上の本発明法面受圧板の態様以外に、請求項の要旨のように、アルミニウム合金中空形材を複数本並列してなる梁を梁同士の法面側底面が略面一となるように交差させて延在させるに際し、この交差部に、外方に張り出されたビームとアンカー部材貫通部とを有する中央部材を設け、前記ビームに前記梁の各々の端部を嵌合して一体化させる分割構造を有することもできる。
【0028】
この本発明態様は、法面受圧板を、より軽量で施工性が良く、かつ耐久性に優れた法面受圧板とできる点で好ましい。また、上記した各態様とその効果を各々踏まえることができる。
【0029】
そして、請求項の要旨のように、前記中央部材が、アルミニウム合金中空形材からなる複数本のビームを互いに交差させるとともに、ビームを四方に張り出させた井桁構造を有し、前記梁は前記ビームに各々端部が嵌合されるとともに、同一方向に隣接する梁同士が互いに接合されているような態様とすることで、法面受圧板を、より軽量で施工性が良く、かつ耐久性に優れた法面受圧板とできる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明受圧板の実施の形態について、図を用いて詳述する。
【0031】
まず、本発明受圧板の平面的な全体形状自体は、延在する形材が互いに、十字状、X 字状などに交差する形状をしている。
【0032】
本発明受圧板の特徴的な分割方式の一つは、図1 (a) に平面図、図1(b)にA-A 線断面図、図1(c)にB-B 線断面図で各々示す受圧板1aの態様のように、受圧板を構成する梁を、縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2a、2bと、これに直角に交差する、横方向に配設されるアルミニウム合金形材3a、3b、3c、3dとからなる分割、組み合わせ構造とすることである。
【0033】
なお、本発明で言う縦方向と横方向とは、交差する2 つの梁同士を便宜的に区別するためのもので、梁をアルミニウム合金形材を複数本並列して構成する前提であれば、交差する梁の設ける方向や数、あるいは梁の交差部の数を限定するものではない。交差させる梁を、交差部を通じて単一の長尺形材同士の組み合わせとするか、この長尺形材と交差部で互いに分割された短尺形材同士の組み合わせとするか、交差部で互いに分割された短尺形材同士の組み合わせとするかは、受圧板設置条件に応じて、適宜選択される。また、交差させる梁の数 (本数) も、受圧板設置条件に応じて、受圧板の平面的な全体形状、即ち、外方に向けて放射状に延在させる梁の数の選択により、適宜選択設計される。
【0035】
また、互いの梁を交差する角度も、受圧板の使用条件に応じて、前記X 字状など、前記十字状の直角(90 度) 以外の交差角度が適宜選択される。
【0036】
そして、本発明受圧板の分割方式は、梁自体を、並列された 2本以上の複数のアルミニウム合金形材より構成し、梁の長手方向に、2aと2b、あるいは3aと3b、3cと3dのように並列 (分割) した上で、隣り合う形材同士を互いに接合して、梁として一体化することである。特に接地面積を大きくするために、梁を幅広とする場合には、梁を構成する形材を上記分割方式とすることで個々の形材を軽量化できる。なお、この分割方式の場合には、使用アルミニウム合金形材の本数は、前記使用梁本数の複数倍となる。
【0037】
更に、本発明受圧板では、図1 のように、アルミニウム合金製の中央ノード板4 と、梁乃至形材とを分割して、互いに接合する方式としている。
【0038】
以上の基本分割方式からなる本発明受圧板の構成を、より具体的に説明する。図1 の受圧板1aは、アンカー部材の埋設位置X を中心に、例えば、縦方向に配設されるアルミニウム合金製単一の長尺形材2a、2bと、横方向に配設されるアルミニウム合金製分割短尺形材3a、3b、3c、3d同士を互いの法面側底面が面一となるように交差させて延在させている。
【0039】
縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2a、2bは、交差部Y を通じて単一であり、交差部Y を通じて図の上方と下方に延在する、単一の長尺部材である。これに対し、交差する横方向に配設されるアルミニウム合金形材3a、3b、3c、3dは、交差部Y の部分で、左右の形材3a、3bと3c、3dとに各々分割された短尺部材である。ここにおいて、縦方向の形材および横方向の形材ともに、形材2aと2b同士、形材3aと3b同士、形材3c、3d同士を2 本並列して配設している。
【0040】
そして、交差部Y で、縦方向と横方向の対応する形材同士を接合、固定し、更に、この形材接合部Y の上方にアルミニウム合金製中央ノード板4 を積層および一体に接合、固定する。更に、前記形材接合部Y には、中央ノード板4 を含めて、前記アンカー部材貫通用の孔5 を設けている。
【0041】
ここにおいて、個々の形材は、各形材とも、図2 に形材2aの例を示すように、各々上下の水平フランジ8a、9a(8a が上部フランジ、9aが下部フランジ) と、この水平フランジ8a、9a同士をつなぐ縦リブ10a とから成る、断面I形 (エ形、あるいは横H 形) の形状を有する形材より構成される。
【0042】
梁を構成する形材の断面形状は、法面の受圧面積 (接地乃至圧接面積、梁の幅))を大きくでき、しかも高強度で全体としての軽量化が図れる形状であれば、上記I 形の他にも、構造用に汎用される公知の部材断面形状が適宜選択される。例えば、フランジ張り出しを更に大きくしたH 形、あるいはコ形やL 形断面などのソリッド形状、また口形などの中空断面形状、日形、目形など口形の中に1 以上の中リブを設けた中空断面形状、口形の両水平フランジを左右に張り出したπ形などの中空断面形状などが例示される。ただ、上記I 形やH 形の断面形状は、法面の受圧面積 (圧接面積) を大きくでき、しかも高強度で全体としての軽量化が図れる点で優れている。なお、形材の水平フランジの幅は、形材を並列させた場合の水平フランジ合計幅を含め、前記受圧面積と強度の面から設計されるが、前記交差部においては、前記アンカー部材貫通用の孔5 の孔径を確保できる大きさが必要となる。
【0043】
各形材を並列させて、梁として配設する際の、形材同士の接合方法につき説明する。図1 のように、並列された各形材を互いのフランジ同士で固定できるように、各形材の水平フランジ8a、9aの各端部には、雌型 (凹部) 形状の係止部11a と、雄型 (凸部) 形状の係止部12a が設けられている。この係止部は、各々並列固定される相手の形材の水平フランジ端部に設けられる係止部と、雌型は雄型と、雄型は雌型と各々嵌め合わせができるように、対応して設けられている。
【0044】
図3 に、縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2a、2bを並列させて配設および固定した例を示す。図3 において、形材2a、2bは、互いの水平フランジ8a、8b同士、水平フランジ9a、9b同士が、対応する各端部の係止部11a と11b 、係止部12a と12b とが各々嵌め合わせられて固定されている。これらの係止部は、形材を押出形材にて製作する場合には、別個に製作することなく、形材本体と一体に製作できる利点がある。
【0045】
なお、並列した形材同士の接合は、前記係止部を用いずとも、勿論、部材同士の締結方法として公知の治具を用いても良い。例えば、並列された形材の水平フランジや縦リブ同士を繋ぐ、L 形、コ形、口形などの治具をボルト、ナットなどで締結して接合できる。例えば、図1 では、縦方向に配設される長尺形材2aと2b、横方向に配設される短尺形材3aと3b、3cと3d同士を、後述する交差部Y での接合の他、形材端部の縦リブ同士を、コ形の治具21で接合している。
【0046】
ただ、受圧板では、法面への荷重を均一化するために、法面側の底面をできるだけ面一(略面一)とする必要性から、形材底面側での治具使用には制約がある。また、治具使用による受圧板の重量増加や締結の手間がかかる問題もある。したがって、治具を用いるにしても、前記係止部と併用すれば、この問題を少なくできる。
【0047】
また、図2 、3 で示すように、各アルミニウム合金形材の各水平フランジ(8a 、9a) の内側、縦リブ(10a) の両側面には、これらの形材表面をローレット加工して粗面化し、形材の長手方向に微細で平行な凹凸を多数、均一にて形成している。形材表面を平滑にするのではなく、粗面化することで、形材表面の摩擦力が増し、上記治具などによる形材の締結力を増し、組み立てられた受圧板としての強度を向上させる。このことは、上記治具の使用量や使用治具重量の低減、軽量化にもつながる。なお、形材表面を粗面化する手段は、形材表面の摩擦力を増すものであれば、ローレット加工でなくとも、形材表面を機械的に研削、エッチングするなど、公知の他の粗面化手段が適宜選択される。
【0048】
交差する形材の、交差部 (接合部Y)での、互いの形材同士の接合、固定の態様を図4 、5 、6 、7 に示す。図4 は、縦方向に配設される形材2bと、横方向に配設される形材3bとの接合の態様を示す斜視図、図5 は形材2b、3b同士の固定に用いる金具を示す斜視図である。また、図6 は図1 のA-A 線断面図、図7 は図1 のB-B 線断面図を各々示す。
【0049】
先ず、図4 において、横方向形材3bの縦リブ10b の端部が、縦方向形材2bの縦リブ10b 側面に当接できるように、横方向形材3bの上下の水平フランジ8b、9bの端部は、縦方向形材2bの上下の水平フランジ8b、9bの半幅t1、t2の分だけ切り欠かれている。この切欠きによって、前記横方向形材3bの縦リブ10b 端部だけではなく、横方向形材3bの水平フランジ8b、9bの切欠き端部は、縦方向形材2bの水平フランジ8b、9bの幅方向の端部と接合される。
この態様は、他の縦方向形材と横方向形材との接合でも同じである。
【0050】
次に、このように接合された縦方向形材と横方向形材とを、図5 に示す固定金具 (治具) を用いて固定する。図5 において、U 字状固定金具13は、縦方向形材2a、2bの縦リブ間に挿入され、縦方向形材2a、2b同士を固定する。と同時に、U 字状固定金具13は、後述するL 字状固定金具14の裏当て金具ともなっている。
【0051】
縦に配設されたL 字状固定金具14は、縦方向形材2bの縦リブ10b と横方向形材3bの縦リブ10b 同士を固定する。
また、横に配設されたL 字状固定金具15は、縦方向形材2bの下部フランジ9bと横方向形材3bの下部フランジ9b同士を固定する。
これらの固定金具の態様は、他の縦方向形材と横方向形材との固定でも同じである。
【0052】
前記図4 の態様で、縦方向形材と横方向形材とを接合し、図5 の固定金具の態様で固定した後の態様が図6 、7 である。
図6(図7)において、U 字状固定金具13a(13b)は、縦方向形材2a、2b( 横方向形材3a、3b) の縦リブ間に挿入され、縦方向形材2a、2b (横方向形材3a、3b) 同士を固定している。縦に配設されたL 字状固定金具14a 、14b(14c 、14d ) は、縦方向形材2a、2bと横方向形材3b、3d同士 (縦方向形材2bと横方向形材3a、3b同士) を各々固定している。また、横に配設されたL 字状固定金具15a 、15b(15c 、15d ) は、縦方向形材と横方向形材の2aと3d同士、2bと3b同士、 (縦方向形材と横方向形材の2bと3a同士、2bと3b同士) を各々固定している。なお、図7 において、U 字状固定金具13b は平板同士からなる分割構造をしている。
【0053】
これらの固定金具の材質は、後述する固定金具や並列した形材同士を接合する前記治具を含めて、耐食性に優れたアルミニウム合金製やステンレス製とすることが好ましい。固定金具の材質を形材と同じアルミニウム合金の種類とする必要はないが、例えば、鋼製固定金具とした場合には、腐食環境下では、電食 (電位差の違いによる電気的な腐食) が生じる可能性がある。従い、鋼製固定金具を設ける場合でも、樹脂などの絶縁用の座金、シート、塗布剤などを用いることが好ましい。
【0054】
本発明受圧板は、基本的にアルミニウム合金製であるので、前記した通り、無塗装でも、メンテナンスフリーでの長期間の耐久性や耐候性が優れている。
ただ、アルミニウム合金 (形材) 表面光沢の抑制や受圧板表面の意匠性、あるいは腐食環境下、アルミニウム合金以外の使用部材の保護、などの事情や理由で、塗装、アルマイト (陽極酸化) 処理、メッキ処理、化成皮膜処理など、アルミニウム合金の公知の表面処理が、受圧板全体や一部に適用されて使用される場合を含む。なお、前記したローレット加工を、形材の水平フランジなどの外側 (光を反射する側の) 表面に施して粗面化し、アルミニウム合金表面光沢を抑制しても良い。
【0055】
このような構成からなる受圧板1aと、アンカー部材との接合は、図8 に示す通り、法面F を補強するため、掘削孔G により地中に予め係止されたアンカー部材6 の地表側先端部のアンカーヘッド6aと前記中央ノード板4 とをボルト等の締結治具7 により接合、固定し、受圧板1aの形材2bを法面F に圧接するようになしている。
【0056】
以上説明した態様では、アンカー軸力600kN 以下の場合に、アンカー軸力に対する受圧板1 基当たりの重量を最大でも200kg 以下、受圧板を構成する形材や中央ノード板などの個々の部材の重量を最大でも20kg以下にできる。
【0057】
次に、図9 、10、11に、前記図1 の本発明受圧板における、交差部Y での縦方向と横方向の交差する形材同士を接合、固定する別の態様を示す。
図9 の平面図に示す本発明受圧板1bは、形材や中央ノード板などの構成および配置は、前記図1 の本発明受圧板1aと基本的に同じである。
【0058】
交差する形材の、交差部 (接合部Y)での、互いの形材同士の接合、固定の態様を図10、11に示す。図10、11の、前記図6 、7 における形材同士の接合、固定の態様との相違は、交差する形材の接合を、形材同士を貫通する、貫通ボルト17a 、17b により主として行っている点である。
【0059】
即ち、縦方向形材と横方向形材との接合を、縦方向形材2bの下部フランジ9bと横方向形材3bの下部フランジ9b同士を固定する、横に配設されたL 字状固定金具15で行う点は、前記図6 、7 図と同じである。一方、縦方向形材と横方向形材との接合のための、縦に配設されたL 字状固定金具14がない点が前記図6 、7 図と相違する。
【0060】
そして、この図10、11の態様では、縦方向形材と横方向形材との接合よりも、縦方向形材同士と横方向形材同士との接合を強化して、受圧板としての縦方向と横方向のアンカー軸力に対する強度を高めている。このために、貫通ボルト17a 、17b を設け、縦方向形材2a、2bの縦リブ10a 、10b 同士と、横方向形材3a、3bの縦リブ10a 、10b 同士を固定している。そして、横方向の貫通ボルト17a の方を、縦方向の貫通ボルト17b よりも太くして、受圧板としての、縦方向と横方向のアンカー軸力に対する強度バランスを取っている。
【0061】
更に、本発明受圧板の、梁の分割方式に係る別の態様を、図12〜図18を用いて以下に説明する。図12(a) に平面図、図12(b) に(a) のA-A 線断面図、図12に(b) のB-B 線断面図を示す受圧板1cは、アンカー部材の埋設位置X を中心に、2 本並列した縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2c、2dと、2 本並列した横方向に配設されるアルミニウム合金形材3e、3f同士を、互いの法面側底面が面一となるように交差させて延在させている点は、前記図1 などの実施態様と同じである。また、中央ノード板などの構成および配置なども、前記図1 の実施態様と基本的に同じである。
【0062】
但し、受圧板1cにおいて、縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2cと2dと、横方向に配設されるアルミニウム合金形材3eと3fとは、互いに間隔を開けて、井桁状に、設けられており、中央ノード板で一体に接合されている。
【0063】
また、縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2c、2dと、横方向に配設されるアルミニウム合金形材3e、3fとは、同じ長さであり、いずれも、交差部Y を通じて図の上方と下方に延在する単一の長尺部材である点が、前記図1 などの実施態様と相違する。なお、19a 、19b はブックレット形状の補強材である。
【0064】
縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2c、2dと、横方向に配設されるアルミニウム合金形材3e、3fとの交差の仕方、および補強材19a 、19b の設け方の詳細を更に図13、14で示す。図13、14に、各梁の交差部を斜視図で示すように、互いの交差部に、断面矩形の切り欠き部18a(形材2c、2dの) 、18b(形材3e、3fの) を設け、この互いの切り欠き部18a 、18b 同士を組み合わせて、両形材を嵌め合わせて行う。
【0065】
この際、縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2c、2dの法面側底面を構成する下フランジ9c(9d)には断面矩形の切り欠き部18a ができている。このため、この切り欠き部18a を塞いで、前記した通り、形材2c、2dの法面側底面が面一となるように、図13に示すように、下フランジ9c(9d)の縦リブを挟んだ両側に、補強材19a 、19b を設ける。このブックレット形状の補強材19a 、19b は、ハンドリング乃至補強用の縦リブ20b と、法面側底面を面一とする水平フランジ20a からなる。これらの補強材19a 、19b では、法面側底面を面一とする水平フランジ20a が必須であり、縦リブ20b 自体は、形状を含めて選択的である。
【0066】
以上説明した図12の態様では、アンカー軸力600kN 以下の場合に、アンカー軸力に対する受圧板1 基当たりの重量を最大でも200kg 以下、受圧板を構成する形材や中央ノード板などの個々の部材の重量を最大でも40kg以下にできる。
【0067】
配設されるアルミニウム合金形材同士の断面が、中空の口形断面を有する場合の交差の態様を、図15、16に示す。この場合、図15に示す口形の形材2fと図16に示す口形の形材3hの互いの交差部に、各々断面矩形の切り欠き部26a(形材21a の) 、26b(形材22b の) を設け、この互いの切り欠き部26a 、26b 同士を組み合わせて、両形材を嵌め合わせて行う。
【0068】
この際、縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2fの法面側底面30には断面矩形の切り欠き部26a ができているため、この切り欠き部を塞いで、底面30が面一となるように、図15に示す、補強材23a を設ける。ブックレット形状の補強材23a は、前記図13と同様に、ハンドリング用の縦リブ24と、法面側底面を面一とする水平フランジ25からなる。
【0069】
図17(a) に平面図、図17(b) に端部の正面図、図17(c) にA-A 線断面図、更に図18に裏面図を示す受圧板1dは、前記図12に示した井桁状のアルミニウム合金形材2c、2d同士と、形材3e、3f同士の間に、もう 1本アルミニウム合金形材2eと3gを各々入れて、形材同士の間隔を無くし、受圧板の受圧面積を増した態様を示している。
【0070】
受圧板1dは、3 本並列した縦方向に配設されるアルミニウム合金形材2c、2e、2dと、3 本並列した横方向に配設されるアルミニウム合金形材3e、3g、3f同士を、互いの法面側底面が面一となるように交差させて延在させている点は、前記各実施態様と同じである。また、中央ノード板などの構成および配置なども、前記実施態様と基本的に同じであるが、補強のため、板4aと比較的小径の板4bを積層した構成としている。
【0071】
なお、並列した形材同士の接合は、図17(a) 、(b) に示すように、並列された形材2c、2e、2dの水平フランジ8c、8e、8dや9c、9e、9d、あるいは縦リブ10c 、10e 、10d 同士を繋ぐ、コ形治具21や平板状治具22などを適当な間隔をあけて配置するとともに、ボルト、ナットなどで締結して接合できる。この図17では、コ形治具21と平板状治具22とを、図17(b) に示すように、形材の上と下の同じ位置で取り付けた例を示す。また、前記図2 、3 でした係止部11、12などを設けて形材同士を接合しても良い。
【0072】
本発明において、更に、地耐力やアンカー軸力に応じて、受圧板の受圧面積を増加させる態様を、図19、20を用いて説明する。図19は、図1 の受圧板1aの4 方向に延びる各梁の間にできる空間4 箇所に、空間を埋める形でヒレ状に、各々アルミニウム合金板27a 、27b 、27c 、27d 合計4 枚を、法面側底面が梁と略面一となるように配設したものである。また、図20は、図12の受圧板1cの井桁状の梁同士の空間2 箇所に、アルミニウム合金板28a 、28b 、28c 、28d の4 枚、更に、4 方向に延びる各梁の間にできる空間4 箇所に、アルミニウム合金板29a 、29b 、29c 、29d の4 枚、合計8 枚を、前記図19と同じく、配設している。
【0073】
ここにおいて、アルミニウム合金板27、28、29の設け方 (設ける枚数と位置) は、受圧面積を増加させる程度に応じて適宜選択される。また、板の梁などへの接合は、公知の溶接や機械的な接合方法が適宜選択される。
【0074】
次に、本発明法面受圧板の別の態様として、梁をアルミニウム合金中空形材とし、これらアルミニウム合金中空形材からなる梁を梁同士の法面側底面が略面一となるように交差させて延在させるに際し、この交差部(中央ノード部)に設けた中央部材によって結合する態様について、以下に説明する。即ち、この態様では、外方に張り出されたビーム (腕) とアンカー部材貫通部とを有する中央部材(中央ノード部材)を設け、前記ビームに前記梁の各々の端部を嵌合して一体化させる。
【0075】
図21は、この態様である、交差させる梁同士を、交差中央部に設けた中央部材によって、結合した法面受圧板1eを示す。図21 (a)は法面受圧板1eの平面図、図21(b) は背面図、図21(c) は側面図である。これら図21において、円で囲って示す中央部材30は、外方である四方に2 本づつ張り出された、縦方向のビーム31a 、31b(図の上下方向) と、横方向のビーム32a 、32b 、32c 、32d(図の左右方向) を有するとともに、後述するアンカー部材貫通部をその中心部に設けている。
【0076】
中央部材30の各ビーム (腕) は、アルミニウム合金中空形材からなる。中央部材30の前記縦方向の2 本のビーム31a 、31b は長尺であり、各々中心部を通して、図の上下方向に延在および張り出されている。一方、中央部材30の前記横方向のビーム32a 、32b 、32c 、32d は短尺であり、中央部で前記縦方向の2 本のビーム31a 、31b に仕切られた形で、図の左右方向に各々張り出されている。
【0077】
そして、図21において、アルミニウム合金中空形材からなる8 本の梁の内、縦方向 (図の上下方向) の4 本の梁2g、2h、2i、2jの各端部 (梁2g、2hは図21での下端部、梁2i、2jは図21での上端部) は、中央部材30の前記縦方向の2 本のビーム31a 、31b と各々嵌合されている。また、横方向 (図の左右方向) の4 本の梁3g、3h、3i、3jの各端部 (梁3g、3hは図21での左端部、梁3i、3jは図21での右端部) は、中央部材30の前記横方向の4 本のビーム32a 、32b 、32c 、32d(図の左右方向) と各々嵌合されている。したがって、中央部材30は、梁にとって、内接する補強材の役割を果たす。
【0078】
図21(c) の要部拡大図でもある図22に、中央部材30の前記縦方向のビーム31a 、31b と嵌合された、縦方向の梁2i、2jの中空材内部 (嵌合部) の詳細を示す。図22では、梁2i、2jの中空材内に、ビーム31a 、31b を収容する形で、上記した通り、梁とビームとを嵌合している。
【0079】
図22において、梁2i、2jの中空材内壁35に各々2 本設けられた凸部 (凸条)35a、35b は、ビーム31a 、31b の外壁36に設けられた凹溝36a 、36b と嵌合されており、梁2i、2jの中空材内に、ビーム31a 、31b を収容して嵌合する際のガイドの役割を果たす。と同時に、梁とビームとを結合する役割も果たす。この他、後述する通り、梁とビームとは、ボルトなどの機械的な締結手段37によっても、4 箇所で結合されている。また、34a 、34b は各ビームの中空形材内に設けるコの字状の補強板であり、前記締結手段37は、この補強板34a 、34b と、梁とビームとを一体に結合している。更に、隣接する梁2i、2j同士は、その境界面で、境界に沿って、長手方向に、溶接 (部)40 によっても結合されている。
【0080】
図23に前記中央部材30全体の斜視図を示す。また、図24に中央部材30のビーム構造部分のみを斜視図で示す。また、図25に中央ノード板としての上板4aと下板4b部分のみを斜視図で示す。
【0081】
図23、24において、中央部材30は、アルミニウム合金中空形材からなる6 本のビーム、31a 、31b と32a 、32b 、32c 、32d を互いに交差させて、8 本のビームが、2 本づつ同じ方向に張り出す形で、四方に張り出された井桁構造を有して、互いに結合されている。前記した通り、中央部材30の2 本のビーム31a 、31b は比較的長尺であり、各々中心部を通過する通し材とされ、2 方向に張り出されている。一方、中央部材30の4 本のビーム32a 、32b 、32c 、32d は短尺であり、中央部で前記2 本のビーム31a 、31b の外側の垂直壁35に、各端部が接合されている。なお、この実施態様では、1 部材当たりの重量を軽くするために、上記ビームを外方である四方に2 本づつ張り出させ、現地で梁と接合する組立式としている。ただ、中央部材を軽量化するために、必ずしも四方に2 本づつ張り出さずとも、外方に張り出させるビームの数を減らしても良い。例えば、後述する図26のように、外方に張り出させるビームを図の上下方向の張り出した2 本、31a 、31b のみとし、横方向 (図の左右方向) の4 本の梁3g、3h、3i、3jの各端部と、ビーム31a 、31b の接合部 (側壁部) とを、現地での施工前に、工場等で予め接合しておいても良い。
【0082】
中央部材30の前記各ビームは、断面が四角錘状の逆台形 (底辺が短辺、上辺が長辺であり、内側の傾斜壁と外側の垂直壁とからなる) のアルミニウム合金中空形材からなる。このビーム断面形状としたのは、アンカー部材を傾斜して設ける場合の、傾斜部材の存在空間を確保するためである。
【0083】
図23、25において、6 本のビームの交差部 (中心部) には、上部に上板4a、下部に下板4bが、中央ノード板として、設けられているとともに、各々にアンカー部材貫通孔5a、5bがそれぞれ設けられており、前記交差部 (中心部) において、アンカー部材貫通部 (空間) を形成している。なお、図23では、後述するごとく、アンカー部材を傾斜して設けられるように、貫通孔5aよりも、5bの方の径が大きくなっている。
【0084】
アンカー部材貫通部の構造は、上板4aと下板4bの他に、ビーム32a と32b との間やビーム32c と32d との間が、ビーム31a 、31b によって仕切られていること、アンカー部材貫通部の開放されている側の、ビーム31a と31b との間に、中心部から外側に向かって傾斜した板33a 、33b が、仕切り壁として設けられることで構成される。前記傾斜板33a 、33b は、上端が上板4aと、下端が下板4bと、両側面がビーム31a 、31b と各々溶接などで結合されている。
【0085】
また、ビーム31b や32c に示した孔39は、必要により各ビームの中空形材内に設けるコの字状の補強板34a 、34b と、各ビームとを、結合するボルト孔であり、図22で示したように、補強板34a 、34b と各ビームと各梁とを一体に結合するボルト孔でもある。
【0086】
ステンレスや鋼などからなるコの字状の補強板 34a、34b は、前記図22のボルトやナットなどの機械的な締結手段37を取り付けやすくし、前記梁とビームとの接合を容易とする部材である。即ち、この補強板 34a、34b に予め機械的な締結手段37を取り付けておいて、図22の所定位置に設ければ、後はボルトなどを締めつけるだけで接合でき、現場での組み立て作業が容易となる。
【0087】
これら図21から図25の態様においては、四方向に伸びた4 本の梁 (同一方向に伸びた梁同士が互いに結合された状態で4 本) で地盤反力を受け、中央部のノード部である前記中央部材に、曲げ、せん断などの力を伝達する。このため、4 本の梁の付け根部分で、曲げ応力、せん断応力とも最大となる。しかし、梁に形状の自由度の高い中空形材を用いることで、断面剛性を大きくでき、かつ、中央部材のビームも補強効果を有する。したがって、前記曲げ応力、せん断応力が大きくなっても、これに対応する剛性を十分確保できる。
【0088】
したがって、梁2 を構成するアルミニウム合金中空形材の本数や幅あるいは長さなどの設計は、梁の前記必要断面剛性の確保や受圧面積を増加させる程度と許容重量などに応じて適宜選択される。この点、受圧板の梁をアルミニウム合金中空形材とすることで、使用条件に応じて、梁の長さの調節が容易であり、平面的な自由度が高い。例えば、法面に受圧板を割りつける場合、梁の設置を設計通りにできない半端な法面箇所が出た場合でも、一部の乃至全部の梁の長さの調節が容易であり、簡単に対応できる。また、梁や中央部材のビームに、アルミニウム合金中空形材として、押出形材を用いた場合には、前記従来の鋳造アルミ製の受圧板と比較しても、高強度であるとともに、材質の均質性や耐食性、耐久性が高い。
【0089】
なお、梁を構成するアルミニウム合金中空形材の断面形状は、中央部材30のアルミニウム合金中空形材からなるビームと嵌合する上で、図21などで示した口形断面形状や口形を変形させた略口形断面形状が嵌合しやすく好ましい。極端な円形や楕円形の断面形状では、受圧板の接地面積や前記必要断面剛性が減るので好ましくないが、受圧板の接地面積や前記必要断面剛性が確保できる断面形状であれば、適宜の断面形状が選択できる。また、嵌合されるビーム側の断面形状も合わせて変える前提であれば、日形、目形など口形の中に1 以上の中リブを設けた中空断面形状、口形の両水平フランジを左右に張り出したπ形などの中空断面形状などでも良い。また、閉断面でなくとも、一部が開断面となった、コの字状や略C 形のような断面形状でも良い。
【0090】
また、これらの梁の態様に応じて、嵌合させる中央部材のアルミニウム合金中空形材からなるビームの本数や幅あるいは長さも適宜選択される。前記した通り、1 部材当たりの重量を軽くするためには、図23のようにビームを外方である四方に2 本づつ張り出させ、現地で梁と接合する組立式とするのが好ましい。また中央部材自体を軽量化するために、図26のように、外方に張り出させるビームを図の上下方向の張り出した2 本のみとしても良い。また、ビームの断面形状も、上記略台形だけではなく、梁を構成するアルミニウム合金中空形材の断面形状に応じた、嵌合しやすい断面形状が適宜選択される。ただ、前記略台形の断面形状は、嵌合しやすさや高強度、あるいは製造しやすさなどの点から好ましい。なお、これらの態様では、板材や押出形材などの展伸材を接合して中央部材を形成する態様について示したが、強度的に満足できれば、鋳物や鍛造によって、特に、ビームの井桁構造などを部分的に製作することも可能である。
【0091】
これらの梁と中央部材のビーム、梁同士、ビーム同士、あるいは前記各部材などとの結合 (接合) 部分や結合箇所、あるいは接合方法は、受圧板としての必要強度に応じて、公知の溶接や機械的な接合方法が適宜選択される。
【0092】
本態様において、更に、地耐力やアンカー軸力に応じて、受圧板の受圧面積を増加させる態様を、図26を用いて説明する。図26は受圧板の平面図を示し、前記した図19、20と同様、図21の受圧板1eの4 方向に延びる各梁の間にできる空間4 箇所に、空間を埋める形でヒレ状に、各々アルミニウム合金板38a 、38b 、38c 、38d を、法面側底面が梁と略面一となるように配設したものである。ここにおいて、アルミニウム合金板38a 、38b 、38c 、38d は一枚の単板としても複数枚に分割しても良い。また、その大きさ (面積) は、受圧面積を増加させる程度に応じて適宜選択される。また、板の梁などへの接合は、公知の溶接や機械的な接合方法が適宜選択される。
【0093】
これらの構成からなる受圧板1eと、アンカー部材との接合は、図27(a) 、(b) に断面図で示す通り、前記した図8 と基本的に同じである。即ち、法面F を補強するため、掘削孔G により地中に予め係止されたアンカー部材6 の地表側先端部のアンカーヘッド6aと前記中央ノード板4a、4bとを、キャップ41と一体となった、ボルト等の締結治具7 により接合、固定し、受圧板1eの中空形材 (梁)2を法面F に圧接するようになしている。
【0094】
ここにおいて、アンカー部材6 の角度は、受圧板の用途に応じて適宜調節される。図27(a) は梁2 に対し垂直にアンカー部材6 を設けた態様を示し、図27(b) は梁2 や法面F に対して、傾斜させてアンカー部材6 を設けた態様を示している。この図27(b) のような場合、中央ノード板の上板4a上に、図28に示す、傾斜したスペーサ39b を配置し、アンカー部材6 を傾斜させる。一方、図27(a) の場合には、アンカー部材6 を傾斜させないので、水平な (平らな) スペーサ39a を配置している。
【0095】
前記した傾斜スペーサ39b を図28(a) に平面図で、図28(b) に側面図で各々示す。傾斜スペーサ39b は傾斜面43を上部に有し、仮面が水平とされた、矩形形状をしている。そして、軽量化のために、中実ではなく、強度を確保した上で、貫通孔42を多数有するアルミニウム合金形材からなる。
【0096】
これら図21から図25の態様は、受圧板の各梁をアルミニウム合金中空形材とするとともに、本発明受圧板の特徴的な分割方式として、梁と中央部材および梁同士を、分割、組み合わせ構造としている。したがって、前記したアルミニウム合金中空形材の利点があるとともに、梁と中央部材とを含め、前記鋼製あるいはステンレス材製の補強板34a 、34b や締結治具などを除く、全ての部材をアルミニウム合金製とすることで、一層の軽量化が図れる。具体的には、アンカー軸力600kN の場合に、アルミニウム合金形材などの受圧板を構成する個々の部材一個当たりの重量を40kg以下とし、アンカー軸力に対する受圧板1 基当たりの重量を最大でも200kg 以下にできる。
【0097】
また、前記した図1 等の各本発明実施態様と同じく、ケーブルやクレーンなどの機械や大型重機の搬入も難しいような設置現場であっても、各部材ごとの重量は比較的軽量であるので、部材の搬入と受圧板の組み立て、設置が極めて容易となる。したがって、本実施態様法面受圧板は、前記した図1 等の各実施態様の効果を各々踏まえた上で、より軽量で施工性が良く、かつ耐食性や耐久性に優れた法面受圧板とできる。更に、本実施態様法面受圧板は高さを比較的低くできるため、盛土の量が少なくて済み、施工を簡略化できる利点がある。
【0098】
次に、本発明受圧板で用いるアルミニウム合金について説明する。本発明では、通常、この種構造部材用途に汎用される、AA乃至JIS 規格に規定される、3000系、5000系、6000系、7000系等の、調質処理 (熱処理) 後に、180MPa以上好ましくは200MPa以上の耐力を有する高強度のアルミニウム合金が、梁や中央ノード板、更には治具、締結具に好適に用いられる。なお、使用されるアルミニウム合金は、受圧板の強度 (例えばアンカー軸力) 等に応じた強度 (耐力) などから、選択される。例えば、アンカー軸力が600kN までは6000系である6N01アルミニウム合金のT5調質材、アンカー軸力が更にその上の700kN 、800kN では、より高強度の7000系である7N01アルミニウム合金のT5調質材の使用が各々好ましい。
【0099】
高強度なアルミニウム合金ほど、部材の薄肉化が可能で、受圧板の軽量化が図れるが、高合金化するほど耐食性は低下する。したがい、これらのAl合金の中でも、比較的少ない6000系は耐食性に優れ、T5、T6などの調質処理によって、高強度できる。また、前記梁用などの形材として、種々の断面形状の形材の押出加工性も良い。なお、本発明受圧板の形材は押出加工による形材、中央ノード板は圧延加工による板材とするのがコストの面でも好ましいが、他の鍛造材や鋳造材を用いても良い。
【0100】
【発明の効果】
本発明によれば、より軽量で施工性が良く、かつ耐久性に優れた法面受圧板を提供することができる。法面受圧板の適用条件や範囲を大きく拡大するものであり、工業的な価値が大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明受圧板の一実施態様を示す平面図である。
【図2】本発明受圧板の形材の一実施態様を示す正面図である。
【図3】本発明受圧板の並列した形材の一実施態様を示す正面図である。
【図4】本発明受圧板の形材接合の一実施態様を示す斜視図である。
【図5】図4 の形材接合の一実施態様を示す斜視図である。
【図6】図1 の形材接合の態様を示すA-A 線断面図である。
【図7】図1 の形材接合の態様を示すB-B 線断面図である。
【図8】本発明受圧板の法面への設置の一実施態様を示す斜視図である。
【図9】本発明受圧板の別の実施態様を示す平面図である。
【図10】図10の形材接合の態様を示すA-A 線断面図である。
【図11】図10の形材接合の態様を示すB-B 線断面図である。
【図12】本発明受圧板の別の実施態様を示す平面図である。
【図13】図12の形材接合の態様を示す斜視図である。
【図14】図12の形材接合の態様を示す斜視図である。
【図15】口形断面の形材接合の態様を示す斜視図である。
【図16】口形断面の形材接合の態様を示す斜視図である。
【図17】図12の本発明受圧板の変形例を示す平面図である。
【図18】図17の裏面図である。
【図19】図1の受圧板の変形例を示す平面図である。
【図20】図12の受圧板の変形例を示す平面図である。
【図21】本発明受圧板の別の態様を示し、図21 (a)は平面図、図21(b) は背面図、図21(c) は側面図である。
【図22】図21(c) の要部拡大図である。
【図23】中央部材を示す斜視図である。
【図24】中央部材のビーム構造部分のみを示す斜視図である。
【図25】中央ノード板を示す斜視図である。
【図26】図21の本発明受圧板の変形例を示す平面図である。
【図27】本発明受圧板の法面への設置の一実施態様を示す断面図である。
【図28】傾斜スペーサを示し、図28(a) は平面図、図28(b) は側面図である。
【符号の説明】
1: 受圧板、2:梁 (形材) 、3:梁 (形材) 、4:中央ノード板、5:孔、
6:アンカー、7:アンカーヘッド、8:上フランジ、9:下フランジ、10: 縦リブ、
11: 係止部、12: 係止部、13、14、15、21、22: 治具、16、17: 締結具、
18: 切り欠き部、19: 補強材、20b:縦リブ、20a:水平フランジ、21、22: 形材
23: 補強材、24: 縦リブ、25: 水平フランジ、26: 切り欠き部、
27、28、29: アルミニウム合金板、30: 中央部材、31、32: ビーム、
33: 傾斜板、34: 補強板、35: 凸部、36: 凹溝、37: 締結手段、
38: アルミニウム合金板、39: スペーサ、40: 溶接部、41: キャップ、
42: 貫通孔、43: 傾斜面

Claims (9)

  1. 地中に係止したアンカー部材の軸力を受けて法面に圧接されて、法面を補強する受圧板であって、アルミニウム合金形材を複数本並列してなる梁を、梁同士の法面側底面が略面一となるように交差させて延在させるとともに、この交差部で互いの梁を接合して一体化させ、更に、この接合部上方にアルミニウム合金製中央ノード板を取り付ける分割構造を有するとともに、前記接合部に前記アンカー部材貫通用の孔を設けたことを特徴とする法面受圧板。
  2. 前記交差する梁の内、一方の梁を長手方向に単一のアルミニウム合金形材とし、他方の梁を前記接合部において長手方向に2分割されたアルミニウム合金形材とし、この分割されたアルミニウム合金形材の各々の端部を前記単一のアルミニウム合金形材の側方部に接合した請求項1に記載の法面受圧板。
  3. 前記アルミニウム合金形材が、各々上下の水平フランジと水平フランジ同士をつなぐ縦リブとから成る断面I形の形状を有する形材より構成される請求項1または2に記載の法面受圧板。
  4. 前記アルミニウム合金形材表面が粗面化されている請求項1乃至3のいずれか1項に記載の法面受圧板。
  5. 前記アルミニウム合金形材表面がローレット加工により粗面化されている請求項4に記載の法面受圧板。
  6. 前記アルミニウム合金形材が押出形材である請求項1乃至5のいずれか1項に記載の請求項5に記載の法面受圧板。
  7. 前記アルミニウム合金形材が 200MPa 以上の耐力を有する請求項1乃至6のいずれか1項に記載の法面受圧板。
  8. 前記アルミニウム合金形材の一個当たりの重量が 40kg 以下であるとともに、受圧板 1 基当たりの重量が 200kg 以下である請求項1乃至7のいずれか1項に記載の法面受圧板。
  9. 地中に係止したアンカー部材の軸力を受けて法面に圧接されて、法面を補強する受圧板であって、アルミニウム合金中空形材を複数本並列してなる梁を梁同士の法面側底面が略面一となるように交差させて延在させるに際し、この交差部に、外方に張り出されたビームとアンカー部材貫通部とを有する中央部材を設け、前記ビームに前記梁の各々の端部を嵌合して一体化させる分割構造を有し、前記中央部材が、アルミニウム合金中空形材からなる複数本のビームを互いに交差させて四方に張り出させた井桁構造を有し、前記梁は前記ビームに各々端部が嵌合されるとともに、同一方向に隣接する梁同士が互いに接合されていることを特徴とする法面受圧板。
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