JP3888900B2 - Mos電界効果型トランジスタの製造方法 - Google Patents

Mos電界効果型トランジスタの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、細線構造を有するMOS(metal oxide semiconductor)電界効果型トランジスタ及びその製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、LSI(large scale integrated circuit)の高集積化に伴い、使用されるトランジスタはますます微細化され、現在では0.15〜0.25μmの極めて短いゲート長を有するトランジスタが要求されるまでになってきている。トランジスタを微細化すると、ショートチャネル効果によってしきい値電圧が低下する問題やソース・ドレイン間のパンチスルーの問題がよりきびしくなる。また、パンチスルーを抑制するために、基板の不純物濃度を高濃度化すると、スケーリング則に伴って、ソース・ドレインと基板間の接合リーク、接合容量も増大してしまい、電源電圧の低電圧化を施しても消費電力の増加、性能の低下等の問題を引き起こしてしまう。
【0003】
これらの問題に対して、これまでに数々の改善案が提案されてきている。
例えば、低消費電力・高速性を維持するためのSIMOX(separation by implanted oxygen)基板等に代表されるようなSOI(Silicon On Insulator)基板上に形成したトランジスタはそのひとつである。ただし、SOI基板の価格はバルクシリコン基板の10倍程度であり、コスト的な問題から主流の技術には至っていないのが現状である。
また、ショートチャネル効果を抑制し、ソース・ドレイン−基板間の接合容量とソース・ドレイン領域の直列抵抗の低いトランジスタ及びその製造方法が特開平11−8379号公報に提案されている。
【0004】
以下、特開平11−8379号公報に記載されたトランジスタ及びその製造方法に関して、図4を用いて説明する。
【0005】
図4(a)に示すように、STI(shallow trench isolation)技術により、シリコン基板201にトレンチを形成し、このトレンチにシリコン酸化物202を埋め込むことにより素子分離領域を形成する。シリコン酸化物202のエッチング速度がシリコン基板201よりも大きくなるようエッチング速度を選定してシリコン酸化物202をエッチングする。これにより、シリコン酸化物202の最上部をシリコン基板201の最上部よりも50nm程度後退させる。
【0006】
次に、図4(b)に示すように、基板全面に第1のストッパー膜202aを堆積した後、第1のストッパー膜202aをCMP(Chemical Mechanical Polish)法、レジストエッチバック法等を用いて平坦化する。その結果、図4(c)に示すようにシリコン酸化物202が第1のストッパー膜202aでキャップされた構造を形成する。シリコン酸化物202の最上部とシリコン基板201の最上部との距離は第1のストッパー膜202aの種類やエッチング条件に応じて適宜変更される。
【0007】
第1のストッパー膜202aは、シリコン基板201及びシリコン酸化膜202をエッチングする際、エッチングストッパーとしての特性を有する必要があり、例えばシリコン窒化膜等が用いられる。
【0008】
次に、図4(d)に示すように、シリコン基板201の表面に、絶縁膜203(シリコン酸化膜、シリコン窒化膜等)を形成する。次いで、基板全面にゲート電極材料204(多結晶シリコン、アモルファスシリコン等)と第2のストッパー膜204bとを順次堆積する。第2のストッパー膜204bとしては、第1のストッパー膜202aと同一の特性を有する膜が用いられる。
【0009】
次に、図5(e)に示すように、レジストをマスクとするリソグラフィー法を用いて第2のストッパー膜204b、ゲート電極材料204及び絶縁膜203をパターニングすることにより、ゲート電極204cを形成する。このとき、ゲート電極204c下の絶縁膜203はゲート絶縁膜となる。
【0010】
次に、RIE(Reactive Ion Etching)法を用いて、図5(e)のシリコン基板201を異方性エッチングすることにより、図5(f)に示すように、ゲート電極と素子分離領域の間に溝206を形成する。溝206の底部は素子分離領域のシリコン酸化物202の最下部よりも上に位置するように調整される。
【0011】
次に、図5(g)に示すように基板全面に第1の絶縁膜207を堆積し、CMP法、レジストエッチバック法等を用いて第1の絶縁膜207を平坦化する。引き続きRIE法により基板全面を異方性エッチングし、図5(h)に示すように溝206の底部にのみ第1の絶縁膜207を厚さ400nm程度に残存させる。
【0012】
次に、図6(i)に示すように、基板全面に第2の絶縁膜207aを厚さ50nm程度に堆積し、RIE法等を用いて基板全面を異方性エッチングする。なお、ここでの第2の絶縁膜207aの厚さは、溝206が完全に埋め込まれないよう第1の絶縁膜207が底部に残存した状態での溝206の深さより小さく、その溝の深さの半分以上であればよい。
【0013】
次に、図6(j)に示すように、溝206で挟まれたシリコン基板201aの上部表面に形成されるチャネルと、後の工程で溝206に埋め込まれるソース・ドレインとを接続するための部分であるシリコン表面209を除き、溝206の底面とシリコン基板201aの側面とが第1及び第2の絶縁層207、207aで覆われた形状となる。なお、シリコン表面209の露出幅は50nm程度である。
【0014】
次に、図6(k)に示すように、基板全面に多結晶シリコン等からなる導電層208を堆積して溝206を埋め込み、通常のCMP法、レジストエッチバック法を用いてこれを平坦化する。
【0015】
次に、図6(l)に示すように、RIE法等を用いて基板全面を異方性エッチングすることにより、シリコン表面209において、シリコン基板201aの上部表面に形成されるチャネルに接続されたソース・ドレイン領域205を形成する。
このとき、導電層208の最上部は、ゲート絶縁膜203及び第1のストッパー膜202aの上部よりも下に位置するようにして、導電層208とゲート電極204c又は他のMOSトランジスタの導電層との短絡を防止する。
【0016】
以上の工程により、ショートチャネル効果を抑制し、ソース・ドレイン−基板間の接合容量とソース・ドレインの直列抵抗の低いトランジスタが製造される。
【0017】
しかしながら、このような方法により製造されるトランジスタでは、ソース・ドレインとゲートとが近接しているので短絡の可能性が非常に高い。さらにソース・ドレインとチャネルとの接続部分の幅は、かなりの量の酸化膜を異方性エッチングすることにより調整されるが、このエッチングは時間エッチングのため、制御性が悪く、幅は不安定で特性のバラツキが生じやすいという問題がある。
【0018】
また、そのような製造方法では、工程があまりにも長くかつ複雑である。そしてエッチバックと異方性エッチングを繰り返し行うため、膜厚の制御は難しく、特に埋め込み酸化膜の残膜制御は困難である。また、ゲート電極の形成方法自体は特に改善されておらず、微細なトランジスタを形成するには適していない。
【0019】
上記問題に鑑み、本発明者は、ソース・ドレインとゲート電極とが構造上絶縁膜で完全に分離され、ソース・ドレインとチャネルとの接続部分が素子分離領域を形成する際の半導体基板のエッチングにより形成されるトランジスタを開発した。これにより、ソース・ドレイン及びゲート電極間での短絡の可能性がなく、また、エッチング量が少なく、短いエッチング時間でソース・ドレインとチャネルとの接続部分とを形成できるので、接続部の幅のバラツキを小さく抑えることができる。また、ソース・ドレインを形成するための溝掘り工程も必要なく、工程簡略にも寄与する。さらに、本発明の方法によれば、すべて既存の技術を用いているため、従来の装置を使用できる。
【0021】
【課題を解決するための手段】
発明によれば、半導体基板上に耐酸化膜を成膜し、耐酸化膜をパターニングして素子形成領域に配置させることにより耐酸化マスクを形成する工程と、耐酸化マスクをマスクとして用いて半導体基板をエッチングする工程と、耐酸化マスクとエッチングされた基板との側壁に第1のサイドウォールスペーサーを形成し、耐酸化マスク及び第1のサイドウォールスペーサーをマスクとして用いて半導体基板をさらにエッチングする工程と、耐酸化マスクをマスクとして用いて半導体基板の素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する工程と、第1のサイドウォールスペーサーを除去してエッチングされた基板の側壁を露出させた後、半導体基板上全面に第1導電層を形成する工程と、熱処理及び / 又はイオン注入により、耐酸化マスク下の半導体基板内に第1導電層に接して第1導電層と同じ導電型の不純物層を形成する工程と、第1導電層をパターニングして、耐酸化マスクの一部が露出するように溝を設けつつ、第1導電層を素子形成領域上から素子分離領域上に配置させることによりソース/ドレインを形成する工程と、ソース/ドレインの側壁に第2のサイドウォールスペーサーを形成する工程と、第2のサイドウォールスペーサーをマスクとして用いて溝内に露出した耐酸化マスク下の不純物層に第1導電層と異なる導電型の不純物を注入し、チャネル領域を形成する工程と、第2のサイドウォールスペーサーをマスクとして用いて溝内に露出した耐酸化マスクを除去してチャネル領域上の半導体基板を露出させチャネル領域上に第2絶縁膜を形成し、さらに第2導電層を堆積して溝を埋め込む工程と、第2導電層をパターニングして、チャネル領域上に第2絶縁膜を介して第2導電層を配置させてゲート電極を形成する工程とを含むことを特徴とするMOS電界効果型トランジスタの製造方法が提供される。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明のMOS電界効果型トランジスタ(以下、単に「トランジスタ」と略称する)において使用できる半導体基板としては、特に限定されず、公知の基板をいずれも使用することができる。例えば、シリコン基板、Ge、Sn、Se等の元素半導体や、GaAs、GaP、AlGaAs等の化合物半導体、SnO2、ZnO等の酸化物半導体等が挙げられる。中でもシリコン基板が好ましい。この基板はp型又はn型の導電型を有していてもよい。ここで、半導体基板がシリコン基板の場合、p型を与える不純物としてはホウ素等が挙げられ、n型を与える不純物としてはリン、ヒ素等が挙げられる。
【0023】
本発明における半導体基板は、素子分離領域としてフィールド酸化膜を形成することにより素子分離領域及び素子形成領域が規定される。なお、素子分離領域を形成する前に、素子分離領域となる半導体基板が若干エッチングされるため、素子分離領域表面が素子形成領域表面より低くなる。すなわち素子形成領域が凸状になり、その側面が露出する。その露出量は目的とするトランジスタの大きさにより適宜調整され、5〜10nm程度が好ましく、7〜9nm程度がさらに好ましい。
【0024】
本発明のトランジスタにおけるソース/ドレインは、それぞれ素子形成領域の側壁を覆う導電層により形成される。導電層としては、半導体基板とは反対の導電型の多結晶シリコン又は単結晶シリコンが挙げられる。
【0025】
ソース/ドレインは基板上に配置する導電層によってのみ形成されていてもよいが、凸状半導体基板の側面で導電層と接するように基板内に形成された不純物拡散層をさらに有していることが好ましい。
また、ソース/ドレインの間にゲート電極が埋め込まれるように形成される場合は、ソース/ドレインを素子形成領域上から素子分離領域上に形成すると、ゲート長を小さくできるので好ましい。
【0026】
ソース/ドレインの厚さは、直列抵抗を低くし、ソース/ドレインとゲート電極との短絡を防ぎ、メタル配線と接続するためのコンタクト孔を形成する際にマージンを取りやすいことからなるべく厚くするのが好ましく、例えば50〜150nm程度に調整される。
【0027】
半導体基板上には、ゲート絶縁膜を介してゲート電極が形成される。
ゲート絶縁膜としては、熱酸化法、CVD法又はスパッタ法により形成されたシリコン酸化膜、CVD法又はスパッタ法により形成されたシリコン窒化膜及びこれらの積層膜等が挙げられる。その膜厚は3〜15nm程度が好ましい。
【0028】
ゲート電極としては、CVD法等により形成された多結晶シリコン、シリサイド及びそれらの積層体(ポリサイド)等からなるシリコン系膜や、蒸着法等により形成されたアルミニウム、銅及びそれらの合金等からなる金属膜が挙げられる。ゲート電極の厚さは10〜50nm程度が好ましい。
【0029】
ゲート電極は、側壁にサイドウォールスペーサーが形成されたソース/ドレインの間に埋め込まれるように形成されるのが好ましい。これによりゲート長は、平坦な基板上にフォトリソグラフィ等の通常の方法でゲート電極をパターニングした場合よりも加工限界を超えて小さくでき、具体的には0.3〜0.5μm程度、好ましくは0.3〜0.4μm程度に形成できる。
【0030】
以下、本発明のトランジスタ及びその製造方法を、実施形態に基づき図面を参照しながら詳細に説明する。なお、この実施形態は、本発明の1形態を示すものであるから、これにより本発明が限定されることはない。
【0031】
図2及び図3は本発明の1実施形態であるnMOS電界効果型トランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【0032】
まず、図2(a)に示すように、p型シリコン基板(若しくはp型ウエル)101上に、耐酸化膜としての熱酸化膜102を5〜15nm程度、シリコン窒化膜103を50〜150nm程度及びシリコン酸化膜104を50〜100nm程度に順次堆積する。
【0033】
次に、図2(b)に示すように、フォトリソグラフィ等の公知の方法により、熱酸化膜102、シリコン窒化膜103及びシリコン酸化膜104を、素子形成領域にのみ残るようパターニングして耐酸化マスクを形成する。続いて、p型シリコン基板101も公知の方法によりエッチングする。p型シリコン基板101のエッチング量は、図2(b)中のαで示され、目的とするトランジスタのサイズにより適宜調整されるが、5〜10nm程度が好ましく、7〜9nm程度がさらに好ましい。
【0034】
次に、図2(c)に示すように、CVD(chemical vapor deposition)法等の公知の方法により、基板全面に酸化膜を堆積した後、エッチバックすることにより耐酸化マスク及びエッチングされた基板の側壁に第1のサイドウォールスペーサー105を形成する。
【0035】
エッチバックの際、p型シリコン基板101もエッチングされる。p型シリコン基板101のエッチング量は、図2(c)中のβで示され、次のフィールド酸化膜の厚さにより適宜調整され、例えば50〜100nm程度に調整される。
【0036】
次に、図2(d)に示すように、950〜1100℃で熱酸化することにより、p型シリコン基板101の耐酸化マスクが形成されていない部分(素子分離領域)にフィールド酸化膜106を200〜400nm程度に成長させる。
【0037】
次に、シリコン酸化膜104及びシリコン窒化膜103をエッチング除去し、第1のサイドウォールスペーサー105もフッ酸を含む水溶液でウエットエッチングして除去する。
【0038】
次に、ソース・ドレインとチャネルの接続を確実にする必要がある場合は、基板全面にリンをエネルギー10〜30kev程度、注入量1013〜5×1013/cm2程度で注入する。特性上不必要であれば、省略してもかまわない。なお、チャネル下については、後で注入するしきい値電圧設定用のホウ素によりキャンセルされる。
【0039】
次に、基板全面にリンドープポリシリコン層107(第1導電層)を50〜100nm程度に、酸化膜108(第1絶縁膜)を10〜100nm程度に順次堆積する(以下、リンドープポリシリコン層107及び酸化膜108の積層膜を「複合膜」という)。次に、基板全面にヒ素を、エネルギー50〜150kev程度、注入量1015/cm2程度にてポリシリコン中に注入し、熱処理する。これにより107aを形成する。なお、ここでのイオン注入を省略し、熱処理によりリンドープポリシリコン層からの固相拡散により107aを形成してもよい。ヒ素の注入は、熱処理に伴うポリシリコン中からのリンの拡散によるポリシリコンの抵抗増加を防ぐためのものであり、不要であれば省略してもかまわない。
【0040】
次に、図3(e)に示すように、素子形成領域に残存する熱酸化膜102の一部が露出するように溝を設けつつ、素子形成領域上から素子分離領域上に残存するように複合膜をパターニングする。素子形成領域内での溝は、図3(e)中のγで示され、この部分がゲート形成領域となる。なお、γの大きさは、目的とするトランジスターのサイズにより適宜調整され、0.3〜0.5μm程度が好ましく、0.3〜0.4μm程度がさらに好ましい。
【0041】
次に、図3(f)に示すように、基板全面にCVD酸化膜を50〜150nm程度に堆積し、エッチバックすることにより、複合膜の側壁に第2のサイドウォールスペーサー109を形成する。
【0042】
次に、しきい値電圧設定用にホウ素を、エネルギー10〜20kev程度、注入量1013〜1014/cm2程度で注入する。また、同時にリン及び/又はヒ素の注入により形成された不純物層107aがp型シリコン基板101の素子形成領域内に形成される。溝における露出された熱酸化膜102をエッチング除去する。
【0043】
次に、図3(g)に示すように、800〜900℃で熱酸化して、溝において露出したp型シリコン基板101表面に熱酸化膜100(第2絶縁膜)を3〜5nm程度に成長させる。次に、基板全面にリンドープポリシリコン層110(第2導電層)を50〜150nm程度に堆積して溝を埋め込み、フォトリソグラフィ等の公知の方法によりパターニングして、素子形成領域上であって溝を含む領域にゲート電極110を形成する。
【0044】
次に、図3(h)に示すように、公知の方法を用いて、基板全面にシリコン酸化膜よりなる層間絶縁膜111を形成し、リンドープポリシリコン層107(第2導電層)に到達するコンタクト孔112を所定の個所に形成する。次に、基板全面にメタル膜を堆積してコンタクト孔112を埋め込み、フォトリソグラフィー、エッチング工程を経て、メタル膜をコンタクト孔112を含む領域に残存するようにパターニングしてメタル配線113を形成する。
【0045】
メタル膜及びメタル配線を構成する材料としては、例えばアルミニウム、チタン、それらの合金等が挙げられる。合金の具体例としては、AlCu、AlSi、AlSiCu、TiN、TiW等が挙げられる。
【0046】
以上の工程により、本発明のnMOS電界効果型トランジスタが製造される。
なお、本実施形態では第1及び第2導電層をリンドープポリシリコン層としたが、導電性層ならいずれも用いることができ、例えばポリサイド、シリサイド、金属等を用いることもできる。また、第1及び第2絶縁膜は、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はこれらの積層膜のいずれであってもよい。
【0047】
また、本実施形態はnMOS電界効果型トランジスタの製造方法について説明したが、極性を変えればpMOS電界効果型トランジスタにも適用できる。
また、所望の特性を得るために、素子形成領域内外に適宜イオン注入を施すことも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上のように本発明のMOS電界効果型トランジスタは、活性領域と素子分離領域の境界部分で、素子形成領域の側壁において半導体基板が僅かに露出し、その露出した部分を含む領域にソース/ドレインが形成される。このため、ソース/ドレインと半導体基板の接する部分を小さく調整でき、かつソース/ドレイン下には厚いフィールド酸化膜を形成できるため、寄生容量・接合リークの増加を抑えることができる。
【0049】
また、ソース/ドレインを厚く設定できるため、直列抵抗を下げるとともに、メタル配線接続用のコンタクト孔を層間絶縁膜に形成するときのマージンを確保することができる。
【0050】
また、ソース及びドレインの間に、サイドウォールスペーサーを介して導電膜を埋め込むことによりゲート電極が形成されることから、ゲート電極を小さく形成できる。またソース及びドレインと半導体基板とは、素子分離領域の側面の僅かな部分で接しており、かつソース及びドレインを厚くできることから、露出した基板部分はゲート電極と離れており、ソース/ドレインとゲートとの間で短絡が起こる問題もなくなる。
【0051】
また、本発明の製造方法によれば、素子分離領域の形成時にソース/ドレインと半導体基板のチャネルとの接続部分を形成するため、従来のように、ソース/ドレインを形成するための溝掘り工程が不要となる。
また、加工限界を超えた微細なゲート長を有するトランジスターを製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のトランジスタの構造を示す断面図である。
【図2】本発明のトランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【図3】本発明のトランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【図4】従来のトランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【図5】従来のトランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【図6】従来のトランジスタの製造方法を示す工程断面図である。
【符号の説明】
100 熱酸化膜(第2絶縁膜)
101 p型シリコン基板(もしくはp型ウエル)
102、104、202 シリコン酸化膜
103 シリコン窒化膜
105 サイドウォールスペーサー
106 フィールド酸化膜
107 リンドープポリシリコン層(第1導電層)
107a リン又はリンとヒ素の不純物層
108 CVD酸化膜(第1絶縁膜)
109 第2のサイドウォール
110 リンドープポリシリコン層(ゲート電極)
111 層間絶縁膜(シリコン酸化膜)
112 コンタクト孔
113 メタル配線
201 シリコン基板
201a 溝206に挟まれたシリコン基板
202a 第1のストッパー絶縁膜
203 絶縁膜
204 多結晶シリコンゲート電極
204b 第2のストッパー絶縁膜
206 ソース・ドレインとなる領域に形成された溝
207 溝の側壁に形成された絶縁膜
207a 溝の側壁絶縁膜の異方性エッチングのマスクとなる絶縁膜
208 溝に埋め込まれる多結晶シリコン膜
209 チャネルと接続するための溝側壁のシリコン表面
α 第1のシリコンエッチング量
β 第2のシリコンエッチング量
γ ゲート形成領域

Claims (2)

  1. 半導体基板上に耐酸化膜を成膜し、耐酸化膜をパターニングして素子形成領域に配置させることにより耐酸化マスクを形成する工程と、
    耐酸化マスクをマスクとして用いて半導体基板をエッチングする工程と、
    耐酸化マスクとエッチングされた基板との側壁に第1のサイドウォールスペーサーを形成し、耐酸化マスク及び第1のサイドウォールスペーサーをマスクとして用いて半導体基板をさらにエッチングする工程と、
    耐酸化マスクをマスクとして用いて半導体基板の素子分離領域にフィールド酸化膜を形成する工程と、
    第1のサイドウォールスペーサーを除去してエッチングされた基板の側壁を露出させた後、半導体基板上全面に第1導電層を形成する工程と、
    熱処理及び / 又はイオン注入により、耐酸化マスク下の半導体基板内に第1導電層に接して第1導電層と同じ導電型の不純物層を形成する工程と、
    第1導電層をパターニングして、耐酸化マスクの一部が露出するように溝を設けつつ、第1導電層を素子形成領域上から素子分離領域上に配置させることによりソース/ドレインを形成する工程と、
    ソース/ドレインの側壁に第2のサイドウォールスペーサーを形成する工程と、
    第2のサイドウォールスペーサーをマスクとして用いて溝内に露出した耐酸化マスク下の不純物層に第1導電層と異なる導電型の不純物を注入し、チャネル領域を形成する工程と、
    第2のサイドウォールスペーサーをマスクとして用いて溝内に露出した耐酸化マスクを除去してチャネル領域上の半導体基板を露出させチャネル領域上に第2絶縁膜を形成し、さらに第2導電層を堆積して溝を埋め込む工程と、
    第2導電層をパターニングして、チャネル領域上に第2絶縁膜を介して第2導電層を配置することによりゲート電極を形成する工程
    とを含むことを特徴とするMOS電界効果型トランジスタの製造方法。
  2. 第2導電層がリンドープの多結晶シリコンである請求項に記載のMOS電界効果型トランジスタの製造方法。
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