JP3886092B2 - バルブ駆動装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、モータ等の駆動源により球体等で構成される弁体を駆動して、流路の開閉を行うバルブ駆動装置の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
冷蔵庫や空調機の冷媒の流路等を開閉して、流路に通じる室の温度制御等を行うための装置として、従来より、電磁弁(特開昭62−288780号公報参照)やニードル弁を開閉弁として用いたバルブ駆動装置がある。
【0003】
しかし、電磁弁を用いたバルブ駆動装置は、一般に、開閉動作時の音が大きいという問題がある。さらに、開あるいは閉のいずれの状態にあっても、その状態を保持するには電磁弁を通電状態にしておく必要があり、消費電力の面でも問題がある。なお、この電磁弁方式のバルブ駆動装置は、構造上、2つの弁の状態を双方閉状態としたり、双方閉状態とすることが出来ないという欠点を有するものとなっている。
【0004】
一方、ニードルを用いたバルブ駆動装置は、たとえば、ステッピングモータなどを駆動源として用い、そのステッピングモータの回転力をニードル弁の推力に変えて流路を開閉するものであり、電磁弁によるものに比べると、動作音の問題も少ない。このニードル弁を用いたバルブ駆動装置は、通常、ステッピングモータの回転力をニードル弁の推力に変換するため、モータの回転軸の外周とこの回転軸の外側に配置される筒状部材の内周に、互いに噛み合うネジ部を形成する構造を有している。そして、モータの回転軸が筒状部材に螺合しながら回転することによりモータのロータが筒状部材に沿う方向に直線運動をする。この結果、モータの出力軸の先端部分に取り付けられたニードル弁が、出力軸と一体的に直線運動することとなり、このニードル弁の直線運動を利用して開口を開閉するようになっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このようなニードル弁を用いたバルブ駆動装置は、通常、モータとニードル弁とは1対1の関係になっているため、複数の弁体を1つのモータで開閉駆動することはできない。すなわち、このようなニードル弁を利用したバルブ駆動装置は、複数の流路(開口)を有する3方弁や4方弁には適用しにくい。また、このようなニードル弁を用いたバルブ駆動装置は、上述した筒状部材と出力軸の各ネジ部の成型が技術的に困難なものとなっている。すなわち、モータの出力軸が筒状部材に対してスムーズに回転するためには、筒状部材側のネジ溝と出力軸側のネジ溝とが、互いに高精度に加工されている必要があるからである。また、モータの回転軸の先端部分に取り付けられるニードル弁の中心位置と、このニードル弁が挿入される流路(開口)の中心位置との位置合わせ作業も微妙なものとなってくる。そのため、高精度な設計技術や組立時における経験的なノウハウが必要となってくるという問題点もある。
【0006】
そこで本発明は、ネジ加工や弁体と開口の中心位置合わせ作業等の複雑でしかも経験的なノウハウが不必要であり、かつ、3方弁や4方弁にも適用可能とし、かつ、弁体が開動作を行った状態となったとき、その弁体が流体の振動などを受けて振動し、それによって、流体流通路の開口部(弁体が設けられる部分)を損傷させるのを防止したバルブ駆動装置を提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる目的を達成するため、本発明のバルブ駆動装置は、流体を流入させる流入管および流体を流出させる流出管が接続され、流入管を通って内部に流入した流体を流出管に導く本体と、この本体内に設けられ流入管または流出管に連結される流体流通路の開口部を開閉して流体の流れを通過/阻止する弁体と、この弁体を開閉移動可能に支持する弁体支持部材と、弁体を開閉制御する開閉制御手段とを有するバルブ駆動装置であって、開閉制御手段は、弁体と流体流通路の開口部とを密着または両者の間に所定の空隙を生じさせることにより、流体流通路の開口部を開状態または閉状態とする弁体駆動手段と、この弁体駆動手段によって開口部が開状態とされたとき、弁体を所定部位に押圧することにより、開動作をなした弁体のがたつきを防止する弁体付勢手段と、を有し、弁体駆動手段は、弁体を流体流通路の開口部に対し、少なくとも押圧または押圧解除可能とするカム部材と、このカム部材を回転駆動させる回転駆動手段と、カム部材を流体流通路の開口部側へ押圧するための付勢力を与えるカム部材付勢手段と、を有し、カム部材付勢手段の付勢方向と弁体付勢手段の弁体への付勢方向を一致させたものである。
【0008】
これにより、弁体の開状態において、弁体を所定部位に押圧して保持させるようにすることにより、特に開動作をなした弁体のがたつきを防止することができ、弁体のがたつきによって開口部に損傷を与えることがなくなり、開口部の傷によって生じるリークなどの問題がなくなる。また、このように、カム部材を弁体に対し流体流通路の開口部側へ押圧するための付勢方向と、弁体付勢手段の弁体への付勢方向を一致させたことにより、弁体に対し効率よく押圧力を与えることができ、弁体に安定した動作を行わせることができる。
【0012】
また、他の発明は、上述のバルブ駆動装置において、弁体付勢手段を板バネとし、弁体は球体形状をなし、その球体形状をなす弁体とカム部材との間に板バネを配置し、当該板バネには、弁体の表面の一部を突出させた状態で弁体を支持可能な長孔形状の弁体支持孔を設け、当該弁体に対するカム部材の押圧力が解除されて弁体が流体流通路の開口部から離脱する動作を行う際、当該弁体は板バネの押圧力に抗して弁体支持孔を移動しながら板バネをたわませる動作を行うものとしている。
【0013】
このように、弁体付勢手段として板バネを用いることにより、組立作業性の向上が図れ、しかも、弁体に対し安定した押圧力を与えることができる。また、板バネは弁体の表面の一部を突出させた状態で支持するようにしているので、球体形状をなす弁体に対し弁体表面の対向する方向から均等な押圧力を与えることができ、その押し圧力は弁体の中心を通る線上とすることができる。これにより、開口部に対し閉動作をなす際、開口部の中心に弁体の中心を一致させて押圧力を与えることができ、それによって、確実な閉状態を得ることが可能となりリークなどの問題を回避できる。
【0014】
また、他の発明は、上述のバルブ駆動装置において、流体流通路の開口部は、その開口部の流入管または流出管に続く部位に球体形状をなす弁体の表面曲率と同じ曲率を有して形成された湾曲部と、その湾曲部から開口部の外方にかけて形成され開動作を行った弁体を保持する弁体保持部とを有し、弁体が湾曲部に入ることによって閉状態をなし、弁体が当該湾曲部から出て弁体保持部に位置し、かつ、板バネの押圧力によって保持されることで開状態をなすような動作を行うようにしている。
【0015】
このように、弁体の開動作時においては、弁体は湾曲部から外れた弁体保持部で保持されるので、その状態でたとえ弁体が振動を受けたとしても湾曲部に損傷を与えることがなくなり、閉状態時におけるリークなどの発生を防止できる。つまり、開口部を閉状態としたとき、球体形状の弁体との密着性を高めるために弁体を開口部に押しつけて球体と同じ曲率を有する湾曲部を形成することが行われる。これは一般に転写と呼ばれ、開口部を銅材など比較的柔らかい部材とすることにより可能となるものである。このように、開口部を柔らかい部材とすることにより容易に転写が可能となる反面、その部分が傷つきやすくリークなどが起こりやすいという問題もある。そこで、本発明では、弁体が開動作をなした状態においては、弁体を湾曲部以外で保持するようにし、これによって、開状態時に弁体が振動することによる湾曲部(以下に示す実施の形態では転写面と呼んでいる)の損傷を防止することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を熱機器に用いられる冷媒ガス切替用のバルブ駆動装置に適用した実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0017】
図1から図10に示されている実施の形態にかかるバルブ駆動装置1は、その外観上の構成を大きく分けて説明すると、冷媒ガスが流入・流出する本体ケース2と、この本体ケース2内において冷媒ガスの切り替えを行うように開閉する弁体を構成する2つの弁球体3a,3bと、これら2つの弁球体3a,3bを開閉駆動するための弁体駆動手段4とから構成されている。
【0018】
上述の本体ケース2は、ステンレス(SUS)材により形成されたほぼカップ状のプレス絞り加工部品からなる主ケース2aとケースカバー2bを、互いに対面するように突き合わせたものであって、これらの主ケース2aとケースカバー2bとの突き合わせ部分に設けられたフランジ部どうしが密着された状態で、TIG(タングステンイナートガス)溶接部Tにより固着されていることによって、ほぼ円筒状の気密ガス収納空間が形成されている。
【0019】
また、ケース2aの底壁面2a1には、冷媒ガスを本体ケース2内に流入させるための流入管5と、本体ケース2内の冷媒ガスを流出させるための2つの流出管6a,6bとがそれぞれ連結されている。
【0020】
すなわち、上述の主ケース2aは、その底壁面2a1に3つの開口を有していて、そのうちの1つは、流入管5に連結されており、流入管5を通して供給される冷媒ガスを主ケース2a内に取り込むためのものとなっている。残りの2つの開口は、上述の主ケース2aの内部空間と流出管6a,6bとを各々挿通させるためのものとなっており、主ケース2a内に取り込んだ冷媒ガスを各流出管6a,6bに送りこむためのものとなっている。このように本実施の形態では、3つの各管部材5,6a,6bは、全て主ケース2aの底壁面2a1に連結されている。
【0021】
また、流出管6a,6bは、中心部に冷媒ガス通路孔を有する筒状のバルブ継手管7a,7bによって上述の底壁面2a1に連結されている。それらの各バルブ継手管7a,7bは、主ケース2aの底壁面2a1を貫通するように装着されていて、主ケース2aの底壁面2a1の外表面に対して、ニッケルロウ付け部Nにより固着されている。
【0022】
これら各バルブ継手管7a,7bの外方突出部分の内方側に、上述した流出管6a,6bがそれぞれ挿入されることにより固定されている。そして、これらバルブ継手管7a,7bと、流出管6a,6bとの間も、ニッケルロウ付け部Nによって固着されている。
【0023】
一方、バルブ継手管7a,7bにおける主ケース2aの内部空間側に突出する部分は、主ケース2aの底壁面2a1から軸方向(図1の上方向)に向かって所定高さにわたって立設するように設けられており、当該バルブ継手管7a,7bの立設先端開口部のそれぞれに対して、弁球体3a,3bが各々載置されている。このバルブ継手管7a,7bの立設先端開口部には、弁球体3a,3bの外表面と同じ曲率を有した湾曲部(後述する)を有した弁口7av,7bv(特に図4及び図9参照)が設けられており、その湾曲部に対して、各弁球体3a,3bが密着状態となるように載置されている。
【0024】
なお、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに、弁球体3a,3bの外表面と同じ曲率を有した湾曲部を形成させるには、弁球体3a,3bをバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに対し弁球体3a,3bを当接させたのち、所定の力を加えることで、弁球体3a,3bの球面形状の一部がバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに転写されることによって形成される。このようにして形成されたバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに形成される湾曲部をここでは転写面と呼ぶ。
【0025】
このように、弁球体3a,3bの球面形状の一部がバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに転写されることで、弁球体3a,3bとバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvとの密接度を高くすることができ、確実な閉状態を得ることができる。
【0026】
図4はバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに形成された転写面(符号として7cを付す)を示す図であり(図4では、バルブ継手管7aのみを図示しているがバルブ継手管7bも同様である)、この場合、転写面7cはバルブ継手管7a,7bにおける弁口7av,7bvの冷媒ガス通路孔7a1,7b1に連続した状態で形成され、その転写面7cとバルブ継手管7a,7bの立設先端開口部の上端面との間には直線的な傾斜面7dが形成されている。
【0027】
さらに、図2に示すように、バルブ継手管7a,7bの外表面側における軸方向のほぼ中央部分には、鍔型状の押え部7a3,7b3がそれぞれ形成されている。さらにまた、図2に示すように、この鍔型状の押え部7a3,7b3と、主ケース2aとの間には、ステンレス(SUS)材のプレス加工品からなる弁体支持部材としてのガイド部材2cのガイド基板2c1が挟持されている。
【0028】
このガイド部材2cにおけるガイド基板2c1は、主ケース2aの底壁面2a1に密着するように配置されていて、上述したバルブ継手管7a,7b及び弁球体3a,3bのそれぞれを位置規制する一対の弁支持枠2c2,2c3が、バルブ継手管7a,7bに沿うようにして立設されている。
【0029】
すなわち、両弁支持枠2c2,2c3は、ガイド基板2c1からほぼ直角に立ちあがるように設けられていて、バルブ継手管7a,7b及び弁球体3a,3bのそれぞれを三方から取り囲むコの字状をなすように形成されている。そして、それらの各弁支持枠2c2,2c3における一対のコの字状の開放部どうしが、互いに中心側に向かって対向するように配置されており、当該各弁支持枠2c2,2c3の両壁面に対して、バルブ継手管7a,7bの鍔型状の押え部7a3,7b3が当接することによって、予め決められた所定位置に位置ズレなきように保持されている。
【0030】
また、両弁球体3a,3bは、各弁支持枠2c2,2c3により形成されたほぼ矩形状の内方側空間内に、後述するような開閉移動の範囲内での移動が許容されつつ、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvから脱落することのないように保持されている。
【0031】
なお、弁球体3a,3bの開閉動作は、後述するように、当該弁球体3a,3bの上方側に接触するように配置された弁体駆動手段4のカム部材4aによって行われる構成になされているが、ガイド部材2cには、そのカム部材4aの全体を図1上方側の待避位置に上昇移動させることによって、上述した2つの弁球体3a,3bの双方を開放状態とする待避傾斜案内部2c4(図8参照)が設けられている。
【0032】
また、その待避傾斜案内部2c4の近傍には、カム部材4aの回転移動時における原点位置となる回転止め用突起2c5が設けられている。さらに、前述したようにガイド部材2cは、主ケース2aの内部空間内に配置されているが、当該ガイド部材2cには、主ケース2aの内周壁面に当接するラジアル方向の位置決めを行うための第1位置決め板2c6が設けられている。この第1位置決め板2c6の延出側の先端縁部分が、主ケース2aの内周面に当接している。
【0033】
また、各弁支持枠2c2,2c3の上縁部からは、図1における紙面上方側に向かって第2位置決め板2c7,2c8が突出しており、それらの各第2位置決め板2c7,2c8における幅方向の両端縁部が、主ケース2aの内周面に当接している(図8参照)。そして、これら第1位置決め板2c6及び第2位置決め板2c7,2c8が、主ケース2aの内周面に当接していることによって、ガイド部材2cの全体が、主ケース2aに対してラジアル方向に容易かつ高精度に位置決めされるようになっている。
【0034】
このとき、第2位置決め板2c7,2c8は、前述したケースカバー2b側に連結される主ケース2aのフランジ部とほぼ同一高さとなるように配置されており、ケースカバー2b側のフランジ部に対して、主ケース2aのフランジ部と同様に当接される配置関係になっている。
【0035】
一方、図1に示すように、弁体駆動手段4の構成要素の1つであるカム部材4aは、弁球体3a,3bに対し、図1における紙面下方に向かう付勢力を与える円盤状部材でなる第1のカム部材4a1と、その第1のカム部材4a1の中心側部分から図1の下方に向かって突出する第2のカム部材4a2とを備えており、特に図3に示されているように、第1のカム部材4a1の下端面側には、所定の凸凹形状からなるカム面4a3が設けられているとともに、第2のカム部材4a2の円筒状周面部にはカム面4a4が設けられている。
【0036】
カム部材4aの構造については後述するが、弁体駆動手段4は、カム部材4aを回転駆動させる駆動源となるステッピングモータ4bを備えており、当該ステッピングモータ4bにより、第1及び第2のカム部材4a1,4a2を回転駆動させることによって、弁球体3a,3bが主ケース2a内の所定の範囲内で開閉動作させるように構成されている。
【0037】
また、このようなカム部材4の第1のカム部材4a1と弁球体3a、3bとの間には、弁体付勢手段としての板バネ10が介在され、この板バネ10とカム部材4aとカム部材4aを回転駆動するためのステッピングモータ4bとで開閉制御手段を構成している。なお、図1においては、他の構成要素の配置関係の理解の妨げとならないように、板バネ10を破線で示し、しかも、その形状は簡略化して示され、その詳細については後に説明する。
【0038】
この板バネ10は、図5(A),(B)に示すような形状をなしている。つまり、8角形をなす平板部11と、その8角形の対向する2つの辺から90度に折り曲げられ、かつ、両端部が延出した状態に形成されたケースカバー支持体12でなり、このケースカバー支持体12の端部には、ケースカバー2bの鍔部2b4の下端面に図示の下方向から当接する(図2参照)ように形成された4箇所の突出部12aが存在している。
【0039】
また、平板部11には、第2のカム部材4a2の外径よりも十分大きな径を有する孔11aが設けられ、その孔11aの中心を通る線上で、かつ、孔11aの外周よりも外方に弁球体3a,3bを支持するための弁球体支持孔11b,11cが設けられている。この弁球体支持孔11b,11cは弁球体3a,3bが図5において左右方向へわずかに移動可能となるような長孔形状をなし、それぞれの中心部o1,o2間距離はバルブ継手管7a,7bの冷媒ガス流通孔7a1,7a2の中心間距離にほぼ一致している。
【0040】
また、弁球体支持孔11b,11cの幅wは弁球体3a、3bのそれぞれの直径の約20%程度となっている。さらに、この弁球体支持孔11b,11cには弁球体3a,3bを押さえるための弁球体押さえ突起が1つの弁球体に対して1対づつ設けられている。つまり、弁球体3aに対しては、1対の弁球体押さえ突起11d1,11d2が設けられ、弁球体3bに対しては、1対の弁球体押さえ突起11e1,11e2が設けられている。
【0041】
これらそれぞれ対をなす弁球体押さえ突起11d1,11d2および11e1,11e2は、それぞれ弁球体支持孔11b,11cの中心o1,o2を挟む対向位置に、弁球体支持孔11b,11cの辺部から突出形成されてなるもので、その突出角度は90度以上の角度をなし、弁球体3aの表面に対しては弁球体押さえ突起11d1,11d2のそれぞれ対向する面で押さえることができるようになっており、弁球体3bの表面に対しては弁球体押さえ突起11e1,11e2のそれぞれ対向する面で押さえることができるようになっている。
【0042】
その様子を示したものが図6であり、この図6は弁球体3aと弁球体押さえ突起11d1,11d2との関係を示したものである。この図6は図5(A)のx1−x1線断面図であり、図5では弁球体3aは示されていないが、図6では弁球体3aも図示されている。この図6からもわかるように、弁球体3aの表面を弁球体押さえ突起11d1,11d2の対向面f1,f2で押さえる状態となる。これは、弁球体3bと弁球体押さえ突起11e1,11e2について同じである。
【0043】
なお、これら1対の弁球体押さえ突起11d1,11d2および11e1,11e2は、前述したように、それぞれ弁球体支持孔11b,11cの中心o1,o2を挟む対向位置に設けられている。したがって、それぞれの弁球体3a,3bは、弁球体3a,3bの中心とバルブ継手管7a,7bの冷媒ガス流通孔7a1,7a2の中心とが一致した状態でこの板バネ10によって押さえ付けられる状態となる。また、このとき、板バネ10は主ケース2a内において、左右方向にわずかに移動可能となるように、主ケース2aの内径よりも小さな外径寸法としておく。なお、板バネ10の弁球体3a,3bに対する作用などについては後に説明する。
【0044】
このような構造の板バネ10は、その孔11aに第2のカム部材4a2を挿通して第1のカム部材4a1の下端面(カム面4a3)と弁球体3a、3bの間に介在されるように配置される(特に図2および図7参照)。
【0045】
そして、弁球体支持孔11b側においては弁球体押さえ突起11d1,11d2によって弁球体3aが保持され、弁球体支持孔11c側においては弁球体押さえ突起11e1,11e2によって弁球体3bが保持されるように、板バネ10が位置決めされる。つまり、この板バネ10を取り付ける際は、まず、弁球体3a、3bをバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bv(それぞれの転写面7c)に載せ、そのあとで板バネ10のそれぞれの弁球体支持孔11b,11cが弁球体3a,3bを保持するように位置決めして取り付ける。
【0046】
一方、板バネ10は、4箇所に設けられた突出部12aがケースカバー2bの鍔部2b4の下端面によって押さえられた状態で支持される。これによって、弁球体3a,3bには板バネ10(平板部11)の多少のたわみ力が付勢力として加わり、その付勢力により弁球体3a,3bはバルブ継手管7a,7b側に押圧される状態となる。
【0047】
また、この板バネ10による弁球体3a,3bのバルブ継手管7a,7b側への付勢方向は、ステッピングモータ4bのロータ部4b2及びカム部材4aに対して下方側(バルブ継手管7a,7b側)に付勢力を与えるコイルバネ4b7の付勢方向と同じ方向であるので、弁球体3a、3bに対しバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bv方向への押圧力を効率よく与えることができ、弁球体3a,3bは安定した動作を行うことができる。
【0048】
ところで、ステッピングモータ4bは、コイルが巻装されたステータ部4b1と、このステータ部4b1の内側に対向配置されたロータ部4b2と、このロータ部4b2の回転中心部分が回転自在に挿通された固定軸4b3とを備えた構成となっている。
【0049】
特に、ロータ部4b2においては、樹脂成形材料にマグネット4b6がインサート成形されており、このマグネット4b6が、ステータ部4b1に対して半径方向に対向するように配置されているとともに、当該ロータ部4b2の中心部分は、前述した第1及び第2のカム部材4a1,4a2の回転中心軸となる固定軸4b3に対して回転自在に装着されている。このロータ部4b2は、上述した本体ケース2のケースカバー2bの内部空間に収納されており、そのケースカバー2bによって、上述したステータ部4b1側に対して空間的に隔絶されている。
【0050】
このようなロータ部4b2が挿通された固定軸4b3は、前述したガイド部材2cのガイド基板2c1のほぼ中央部分に圧入固定されることによって不動状態にて立設されており、当該固定軸4b3の図1上端部分が、ケースカバー2bの底壁面2b1の中心位置に形成された軸受け凹部2b3内に遊嵌状態で挿入されているとともに、前記固定軸4b3の図1の下端部分は、前記主ケース2aの底壁面2a1の中心位置に形成された軸受け凹部2a3内に遊嵌状態で挿入されている。これら2つの軸受け凹部2b3,2a3は、組み立て時における固定軸4b3の位置決めとして用いられる。
【0051】
また、上述のロータ部4b2における図1上側の端面は、ケースカバー2bの底壁面2b1と軸方向に対向するように配置されているが、当該ロータ部4b2の上端面と、ケースカバー2bの底壁面2b1との間には、ロータ部4b2の全体を図1下方側である主ケース2a側へ向かって付勢するコイルバネ4b7が圧縮状態で装着されていて、当該コイルバネ4b7の付勢力によって、ロータ部4b2が主ケース2a側に付勢されながら回転されるようになっている。
【0052】
すなわち、上述したバルブ継手管7a,7bのいずれかがカム部材4aの作用によって開放された場合には、その開放されたバルブ継手管7a,7bを通して主ケース2a内に流れ込んでくる冷媒ガスの圧力によって、ロータ部4b2が図1上方側であるケースカバー2bの底壁面2b1側に押し込まれるが、コイルバネ4b7は、その時のロータ部4b2を押し戻すクッションの役割を果たす。なお、この構成は、弁口7av,7bv、弁球体3a,3b及びカム面4a3の寸法公差により弁口7av,7bvと弁球体3a,3bとの間や弁球体3a,3bとカム面4a3との間に隙間が開いてしまったり、逆に干渉により動作できない等の不具合を防止するためである。加えて、この構成を利用してロータ部4b2を図1の上方側へ移動させることにより、後述する図10(A)の状態(第1モード)を作ることができる。
【0053】
一方、ロータ部4b2の他端側(図1の下端部)の端面には、上述したカム部材4aの第1のカム部材4a1及び第2のカム部材4a2が、一体的に設けられていて、これら第1のカム部材4a1及び第2のカム部材4a2は、上記ステッピングモータ4bを駆動源として、ロータ部4b2と一体的に回転されるようになっている。
【0054】
このうち第1のカム部材4a1は、薄板円盤状の部材から形成されている。そして、当該第1のカム部材4a1の図1下端面に設けられたカム面4a3は、上述した筒状のバルブ継手管7a,7bの先端面に対して直上位置から対向するように配置されていて、そのカム面4a3とバルブ継手管7a,7bとの間に、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvを開閉する弁球体3a,3bが前述した板バネ10を介在して配置されている。
【0055】
このとき、一対のバルブ継手管7a,7b及び弁球体3a,3bは、固定軸4b3に対してほぼ対称な位置関係となるように配置されており、一対のバルブ継手管7a,7bどうし、及び一対の弁球体3a,3bどうしが、それぞれ前記固定軸4b3を中心として180°反対側の領域に配置されている。すなわち、これら一対のバルブ継手管7a,7bどうし、及び弁球体3a,3bどうしは,それぞれほぼ直線状の位置関係をなす配置関係にて構成されている。
【0056】
このように一対の弁球体3a,3bを直線上に配置するのは、これら一対の弁球体3a,3bを単一のカム部材4aで開閉作動させる際に、両弁球体3a,3bどうしの高さにバラツキがあったり、カム軸に多少のガタツキがあっても、それら一対の弁球体3a,3bをともに閉塞する動作を確実に行わせるためである。
【0057】
また、第1のカム部材4a1のカム面4a3は、バルブ継手管7a,7bに対向配置されるドーナツ形状を有しており、そのカム面4a3の面形状は、弁球体3a,3bをバルブ継手管7a,7bの上端部の弁口7av,7bv側に弁球体3a,3bを押し付けたり、弁球体3a,3bから離間させることによって開閉動作を行わせる形状になされている。
【0058】
上述したように、第1カム部材4a1のカム面4a3によって動作させられる弁球体3a,3bは、弁体付勢部材としての板バネ10の付勢力によっても、図1の下方側への押圧力が与えられている。
【0059】
次に、第1のカム部材4a1に設けられたカム面4a3の面形状、及び弁球体3a,3bの動作を詳細に説明する。
【0060】
特に図3に示されているように、第1のカム部材4a1のカム面4a3は、弁球体3a,3bに対し、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvを塞ぐ方向に動作させるための突出山部4a5と、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvを開く方向に動作させるための低面谷部4a6と、これらの突出山部4a5及び低面谷部4a6を連結する2つの斜面部4a7,4a7とを有している。
【0061】
上述の突出山部4a5と低面谷部4a6は、固定軸4b3の軸方向に凹凸形状を有するように形成されており、そのうちの突出山部4a5は、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに向かって突出するように形成されている。
【0062】
これによって各弁球体3a,3bは、突出山部4a5に対向して接触している際には、バルブ継手管7a,7b側に押し付けられて、上記弁口7av,7bvを閉塞する。
【0063】
各弁球体3a,3bは、この低面谷部4a6に対向している際には、上述した板バネ10のたわみ力を比較的強く受けた状態となっている。なお、この各弁球体3a,3bがこの低面谷部4a6に対向するときの各弁球体3a,3bの動作については後述する。
【0064】
また、低面谷部4a6と突出山部4a5をつなぐ斜面部4a7,4a7は、カム部材4a1が回転する際に、各弁球体3a,3bとの当接を、低面谷部4a6と突出山部4a5との間で滑らかに切り換えるためのものとなっている。
【0065】
また、第1のカム部材4a1の外周面には、ロータ部4b2の回転規制、すなわちロータ部4b2を所定の範囲でのみ回転可能として原点検出を行う基準位置ロック部としての係合凸部4a8が、半径方向外方に向かって突出するように形成されている。
【0066】
この係合凸部4a8は、前述したガイド部材2cの待避傾斜案内部2c4の最上位置に形成された回転止め用突起2c5(図8参照)と当接可能な位置に形成されていて、係合凸部4a8が回転止め用突起2c5と当接すると、ロータ部4b2がそれ以上回転するのを阻止するように構成されている。本実施の形態では、この動作を本装置の原点位置出しとして利用するようにしている。
【0067】
また、ロータ部4b2が逆方向において所定位置まで回転した際も、当然に、上述の係合凸部4a8は回転止め用突起2c5にぶつかる。
【0068】
一方、第2のカム部材4a2は、上述した第1のカム部材4a1と同軸上に配置されており、固定軸4b3を回転中心として180度離れた位置に配置された両弁球体3a,3bの間に位置している。
【0069】
そして、第2のカム部材4a2の外周部にはカム面4a4が形成されており、そのカム面4a4には、第1のカム部材4a1の低面谷部4a6のほぼ中心部に向かって突出する頂部4a9が設けられている。この第2のカム部材4a2の頂部4a9が、弁球体3a,3bのいずれかに当接した際には、当接した弁球体3aまたは3bが板バネ10の付勢力に抗して半径方向外方側に向かって押しやられ(図1の弁球体3b、図7の弁球体3a参照)、低面谷部4a6によって形成されるスペースに移動する。これによって、バルブ継手管7aまたは7bの弁口7avまたは7bvが開放されるようになっている。
【0070】
すなわち、この第2のカム部材4a2の頂部4a9は、弁球体3a,3bが第1のカム部材4a1の低面谷部4a6に対向する状態となると、その弁球体3a,3bを外側に押し出すようになっている。従って、この第2のカム部材4a2は、弁球体3a,3bの外側方向への移動手段となっていて、これにより上記弁球体3a,3bは、確実にバルブ継手管7a,7bを開放することができる。
【0071】
ところで、本発明の実施の形態では、第1のカム部材4a1と弁球体3a,3bとの間に板バネ10が介在されている。ここで、第1のカム部材4a1及び第2のカム部材4a2の動きに伴う両弁球体3a,3bと板バネ10の動きについて図7,図8,図9を参照しながら説明する。
【0072】
図7は図1のバルブ駆動装置における本体ケース部分を拡大して示すものであり、この図7は第2のカム部材4a2の頂部4a9が弁球体3aに当接して弁球体3aを外方に押しやった状態(押しやられた弁球体を3a’で示す)を示している。
【0073】
また、図8は第1のカム部材4a1、第2のカム部材4a2、弁球体3a,3b、板バネ10の配置関係を平面的に示す図である。この図8は第2のカム部材4a2の頂部4a9が弁球体3a,3bのどちらにも当接していない状態を示している。
【0074】
図7に示すように、第2のカム部材4a2の頂部4a9が弁球体3aに当接して弁球体3aを水平方向外側に押すと、弁球体3aは、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに設けられた転写面7cに沿って上昇して行く動作を行う。これを図9(A),(B)を参照しながら説明する。図9(A)は、図8の状態で示すように、弁球体3aに頂部4a9が当接していない状態、図9(B)は、図8の状態から第2のカム部材4a2が時計方向に90度回転し、弁球体3aに頂部4a9が当接して板バネ10の付勢力に抗して弁球体3aが低面谷部4a6側に押し込まれた状態を、板バネ10、弁球体3a、バルブ継手管7aの部分を拡大して示すものである。
【0075】
すなわち、バルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvには弁球体3a,3bの表面と同じ曲率を有する転写面7cが形成され、閉状態においては、第1のカム部材4a1の突出山部4a5によって押さえられていて、図9(A)に示すように、弁球体3aの表面と転写面7cは密接状態にある。なお、このとき、弁球体3aには、板バネ10の平板部11による多少のたわみ力も加わっており、弁球体3aの表面と転写面7cは、より確実な密接状態となっている。これによって、この閉状態においては、バルブ継手管7aの弁口7avは確実に閉塞された状態にある。
【0076】
この状態で、弁球体3aに対し第2のカム部材4a2により水平方向の押圧力が与えられると、弁球体3aは板バネ10の平板部11のたわみ力に抗して、転写面7cを上昇して行き、図9(B)に示すような状態となる。このとき、弁球体3aは板バネ10の平板部11に形成された弁球体支持孔11b内を矢印z方向にわずかに移動しながら板バネ10の平板部11を上方にたわませて行く。
【0077】
この図9(B)に示すような頂部4a9が弁球体3aに当接したことにより形成される開状態においては、弁球体3aが傾斜面7dの終了点(弁口角部)P近くに位置した状態となる。このとき、弁球体3aと第1のカム部材4a1の底面谷部4a6との間には若干のクリアランスc1が生じているとともに、板バネ10における平板部11のたわみ力によって傾斜面7dに比較的強い押圧力で押さえつけられた状態で保持される。
【0078】
したがって、このような開状態(図9(B))において、弁球体3aが冷媒などによる振動を受けても弁球体3aはあまり動くことはなく安定した開状態を保つことができる。また、たとえ、この状態で弁球体3aが振動したとしても、その振動によって損傷を受けるのは傾斜面7dであり、弁球体3aは転写面7cから確実に外れた位置に存在するので、弁球体3aの振動は転写面7cには何等影響を及ぼすことはない。これによって、転写面7cの表面は常に良好な状態に保つことができ、転写面7cの表面に生じた傷によるリークなどの問題がなくなる。
【0079】
なお、弁球体3aが図9(B)の位置に存在していても、弁球体3aの重心(中心o3)は転写面7c内に存在しているので、頂部4a9との当接状態が解除されることにより第2のカム部材4a2の押圧力が解除されると、自重で傾斜面7dから転写面7cへ転がり落ちて図9(A)の状態に自動復帰する。
【0080】
また、弁球体3aが図9(B)の状態となったとき、板バネ10の平板部11は弁球体3aによって上方にたわむが、その時の平板部11の上端面と弁球体の上端面との位置関係は図6に示すように、板バネ10における平板部11の高さL2が弁球体3aの高さL1を超えることはない。この図6は図7を図示右側から見た図であり、要部のみが示されている。この図6において、弁球体3aが閉状態(図9(A)の状態)にあるときの位置関係を実線で示し、弁球体3aが開状態(図9(B)の状態)となったときの位置関係を破線で示す。
【0081】
このように、弁球体3aが半径方向外側へ移動し開状態(図9(B)の状態)となった場合でも、板バネ10における平板部11の高さL2が弁球体3aの高さL1よりも高くならないようにしているので、弁球体3aは板バネ10の弁球体支持孔11b内で確実に案内され、この弁球体支持孔11bから脱落しないようになっている。
【0082】
なお、上述した図9および図6の説明では、弁球体3aのみに注目して説明したが、弁球体3bも同様の動作を行う。
【0083】
以上説明したように、本実施の形態にかかるバルブ駆動装置1は、ロータ部4b2の回転によって、両弁球体3a,3bをそれぞれ作動させるものであり、それによって、両弁球体3a,3bが、両バルブ継手管7a,7bを開閉し、両バルブ継手管7a,7bの開閉状態を4つの状態、すなわち、両方とも開放となる第1のモードと、一方が閉で他方が開となる第2、第3のモードと、両方とも開放となる第4のモードと、のいずれかにすることができるものとなっている。
【0084】
これについて図10(A),(B),(C),(D)により説明する。なお、この図10(A),(B),(C),(D)は、ロータ部4b2の回転による弁球体3a,3bの動作を主として説明するものであるため、板バネ10の図示は省略してある。
【0085】
まず、図10(A)に示す第1のモードでは、前述したガイド部材2cに設けられた待避傾斜案内部2c4の最上位置に、カム部材4aの係合凸部4a8が乗り上げており、カム部材4aは、ロータ部4b2とともに図1上方側の待避位置に上昇移動させられている。このとき、両弁球体3a,3bは、板バネ10の付勢力によりバルブ継手管7a,7b側に押し付けられているがその保持力は弱い。このため、この状態で冷媒ガスが本体ケース2内に流入しようとすると、板バネ10の保持力が冷媒ガスの流入圧力に負けてバルブ継手管7a,7bの閉塞状態を維持できず、両バルブ継手管7a,7bともに開放状態となる。
【0086】
なお、この図10(A)に示す第1のモードは、係合凸部4a8を回転止め用突起2c5に当接させて原点位置出しを行った状態となっているが、係合凸部4a8が回転止め用突起2c5にぶつかる寸前にステッピングモータ4bを停止させ、その状態を第1のモードとすることも可能である。
【0087】
なお、本実施の形態では、上述の図10(A)に示す第1のモードにおいて、カム部材4aを図1における紙面上方に待避させることにより両バルブ継手管7a,7bともに開放状態としたが、この双方開状態というモードが不要な場合はこのような構成、すなわち第1のモードにおいてコイルバネ4b7の付勢力に抗してカム部材4aを上方へ待避させる構成としなくても良い。その場合は、板バネ10の付勢力によって両弁球体3a,3bが各バルブ継手管7a,7bの開口7av,7bvに押し付けられ、両開口7av,7bvが閉じられ、バルブ継手管7a,7bは双方閉状態となる。すなわち、後述する第4のモード(図10(D)参照)と同じとなる。なお、このように構成した場合、双方閉状態となるモードが2つ形成されることとなるが、その一方である第1のモードを原点位置出しだけのためのモードとしても良い。
【0088】
また、図10(B)に示す第2のモードは、第1のカム部材4a1の突出山部4a5を弁球体3aに当接させ、低面谷部4a6を弁球体3bに当接させ、弁球体3aでバルブ継手管7aを閉塞し、弁球体3bをバルブ継手管7bから離してバルブ継手管7bを開放した状態となっている。
【0089】
なお、この図10(B)に示す第2のモードは、図10(A)に示す第1のモードから第1のカム部材4a1を矢示の方向へ90度回転させた状態を示している。このときの板バネ10と弁球体3bとの関係は、図9(B)と同様、弁球体3bはバルブ継手管7bの弁口7bvに設けられた転写面7cから出て傾斜面7dに位置し、弁球体3bの上昇による板バネ10における平板体11のたわみ力により、弁球体3bが保持された状態となる(なお、図9(B)は弁球体3a側が示されているが弁球体3b側も同様の動作を行う)。
【0090】
さらに、図10(C)に示す第3のモードは、第2のモードから第1のカム部材4a1を矢示Q方向へ180度回転(第1モードから見ると270度回転)させた状態、すなわち突出山部4a5を弁球体3bに当接させ、低面谷部4a6を弁球体3aに当接させ、弁球体3bでバルブ継手管7bを閉塞し、弁球体3aをバルブ継手管7aから離してバルブ継手管7aを開放した状態となっている。なお、このときの板バネ10と弁球体3aとの関係は、図9(B)に示すような状態となる。
【0091】
一方、図10(D)に示す第4のモードは、上述した第2のモードと第3のモードとの中間状態であって、第2のモードから第1のカム部材4a1を矢示Q方向に90度回転(第1のモードから見ると180度回転)させた状態であるが、上記第1のカム部材4a1の突出山部4a5で両弁球体3a,3bを両バルブ継手管7a,7b側へ押し下げ、両バルブ継手管7a,7bをともに閉塞させた状態となっている。
【0092】
以上述べたように、本実施の形態では、ロータ部4b2の下端面側(バルブ継手管7a,7bに面する側)に設けられるカム部材4aと弁球体3a,3bとの間に板バネ10を介在させ、閉動作時においては、カム部材4aの突出山部4a5の押さえ力等により弁球体3a,3bに対しバルブ継手管7a,7b方向に押圧力を与え、それによって、弁球体3a,3bがバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvにそれぞれ設けられた転写面7cにがたつきなく密着できるような構造としている。
【0093】
また、開動作時においては、弁球体3a,3bが転写面7c外に出て、傾斜面7dに位置し、その位置で板バネ10のたわみ力を利用して弁球体3a,3bに対して押圧力を与えることで弁球体3a,3bを保持するようにしている。これによって、開状態となった弁球体3a,3bが冷媒の振動などを受けることによって振動するのを防止することができる。
【0094】
また、このとき、板バネ10は、4箇所に設けられた突出部12aがケースカバー2bの鍔部2b4の下端面によって押さえられた状態で支持される。これによって、弁球体3a,3bには板バネ10のたわみ力により上方からバルブ継手管7a,7b側に押さえつけられる力が働く。この板バネ10による弁球体3a,3bをバルブ継手管7a,7b側に押さえつける力の方向は、前途したロータ部4b2に対して下方側(バルブ継手管7a,7b側)に付勢力を与えるコイルバネ4b7の付勢力と同じ方向であるので、弁球体3a、3bに対しバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bv方向への押さえ力を効率良く与えることができき、安定した動作を行うことができる。
【0095】
また、本実施の形態では、板バネ10は主ケース2内において主ケース2内側壁との間で余裕を持った状態で保持されるような外径寸法となっているので、この板バネ10を主ケース2内に装着する際は、まず、弁球体3a,3bをバルブ継手管7a,7bの弁口7av,7bvに載せ、そのあとで板バネ10のそれぞれの弁球体支持孔11b,11cが弁球体3a,3bを保持するように位置決めして取り付けるようにすることができる。加えて、板バネ10の4つの突出部12aを主ケース2aに当接させ、この状態で主ケース2aとケースカバー2bとが一体化されるため、この一体化作業時において弁球体3a,3bが弁口7av,7bv方向に付勢された状態となり作業性が良好なものとなる。
【0096】
また、前述したように、弁球体3a,3bは板バネ10によって弁球体3a,3bの中心とバルブ継手管7a,7bの冷媒ガス流通孔7a1,7a2の中心とが一致した方向で、しかも、左右方向から均等の力で押さえ付けられるので、弁球体3a,3bに対し安定した押さえ力を与えることができ、確実な閉状態が得られる。
【0097】
さらに、本実施の形態では、第2のカム部材4a2の頂部4a9に当接して弁開状態となったとき、開状態となった弁球体(弁球体3aとする)は図9(B)に示すように転写面7cから確実に外れるので、たとえ、振動を受けても転写面7cを傷つけることはなくなり、転写面7cは保護される。したがって、閉状態となったとき、転写面7cに生じた傷が原因となるリークなどの問題を生じることはなくなる。
【0098】
なお、上述の実施の形態では、板バネ10は弁球体3a,3bを図1において下方に付勢するように構成されたが、板バネ10の付勢方向は図1において上方でも良い。すなわち、図11に示すような構成としても良い。この図11に示す構造では、板バネ10は、弁球体3a(弁球体3b側も同様)と冷媒ガス通路孔7a1との間に配置され、弁球体3aを図11において上方、すなわち上方に位置するカム面4a3側に付勢しカム面4a3に押圧するように構成されている。
【0099】
弁球体3aが図11における上下方向において第1のカム部材4a1の低面谷部4a6と対向している場合、弁球体3aは、板バネ10のバネ力によって弁口7avから離れた所定位置で保持される。このため、冷媒ガス通路孔7a1は開状態となる(図11において実線で示されている)。一方、弁球体3aが図11における上下方向において第1のカム部材4a1の突出山部4a5と対向している場合、弁球体3aは板バネ10のバネ力に抗して突出山部4a5によって押し下げられる。この際、板バネ10はたわみ弁球体3aの下側部分は弁口7avに押し付けられる。このため、冷媒ガス通路孔7a1は閉状態となる(図11において点線で示されている)。図11に示す構成のように、図1〜図10R>0に示した実施の形態と板バネ10の付勢方向を反対方向としても、冷媒による振動を受けにくいという効果を奏することが可能である。
【0100】
また、上述の実施の形態では、バルブ継手管7a,7bの開状態時において、弁球体3a,3bを板バネ10のたわみ力を利用して付勢しているが、この付勢手段は、図12に示すように、バルブ継手管7a,7bの外周側に遊嵌配置したコイルバネ70でも良い。この図12では、バルブ継手管7a,7bの外周側にコイルバネ70を遊嵌配置し、このコイルバネ70の上端部分に弁球体3a(弁球体3b側も同様とする)を載置している。
【0101】
弁球体3aが図12における上下方向において第1のカム部材4a1の低面谷部4a6と対向している場合、弁球体3aは、コイルバネ70のバネ力によって弁口7avから離れた所定位置で保持される。このため、冷媒ガス通路孔7a1は開状態となる(図12において点線で示されている)。一方、弁球体3aが図12R>2における上下方向において第1のカム部材4a1の突出山部4a5と対向している場合、弁球体3aはコイルバネ70のバネ力に抗して突出山部4a5によって押し下げられる。この際、コイルバネ70は収縮し弁球体3aの下側部分は弁口7avに押し付けられる。このため、冷媒ガス通路孔7a1は閉状態となる(図12において実線で示されている)。上述した図11の構成と同様、図12に示す構成のように、図1〜図10に示した実施の形態と弁球体3aを付勢する付勢方向を反対方向としても、冷媒による振動を受けにくいという効果を奏することが可能である。
【0102】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のバルブ駆動装置は、弁体の開状態において、弁体を所定部位に押圧して保持させるようにすることにより、特に開動作をなした弁体のがたつきを防止することができ、弁体のがたつきによって開口部に損傷を与えることがなくなり、開口部が損傷を受けることによって生じるリークなどの問題を解消できる。また、このように、カム部材を弁体に対し流体流通路の開口部側へ押圧するための付勢方向と、弁体付勢手段の弁体への付勢方向を一致させたことにより、弁体に対し効率よく押圧力を与えることができ、弁体に安定した動作を行わせることができる。
【0103】
また、本発明では、カム部材を弁体に対し流体流通路の開口部側へ押圧するための付勢方向と、弁体付勢手段の弁体への付勢方向を一致させたことにより、弁体に対し効率よく押圧力を与えることができ、弁体に安定した動作を行わせることができる。
【0104】
また、本発明のように、弁体付勢手段として板バネを用いることにより、組立作業性の向上が図れ、しかも、弁体に対し安定した押圧力を与えることができる。
【0105】
また、上述した弁体は球体形状をなし、その球体形状をなす弁体と前記カム部材との間に前記板バネを配置し、板バネには、当該弁体の表面の一部を突出させた状態で保持可能なように弁体の直径よりも幅の狭い長孔形状の弁体支持孔を設け、当該弁体に対するカム部材の押圧力が解除されて弁体が流体流通路の開口部から離脱する動作を行う際、当該弁体は当該板バネの押圧力に抗して弁体支持孔を移動しながら当該板バネをたわませる動作を行うようにしている。
【0106】
このように、板バネは弁体の表面の一部を突出させた状態で保持するようにしているので、球体形状をなす弁体に対し弁体表面の対向する方向から均等な押圧力を与えることができ、その押し圧力は弁体の中心を通る線上とすることができる。これにより、開口部に対し閉動作をなす際、開口部の中心に弁体の中心を一致させて押圧力を与えることができ、それによって、確実な閉状態を得ることが可能となりリークなどの問題を回避できる。
【0107】
また、流体流通路の開口部は、その開口部の上記流入管または流出管に続く部位に前記球体形状をなす弁体の表面曲率と同じ曲率を有して形成された湾曲部(転写面)と、その湾曲部から開口部の外方にかけて形成され開動作を行った弁体を保持する弁体保持部とを有し、弁体が湾曲部に入ることによって閉状態をなし、弁体が当該湾曲部から出て弁体保持部に位置し、かつ、板バネの押圧力によって保持されることで開状態をなすような動作を行うようにしている。
【0108】
このように、弁体の開動作時においては、弁体は転写面から外れた弁体保持部で保持されるので、その状態でたとえ弁体が振動を受けたとしても転写面に損傷を与えることがなくなり、転写面に存在する傷がもとで生じるリークなどの発生を防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態であるバルブ駆動装置の縦断面説明図である。
【図2】図1のバルブ駆動装置における本体ケース部分を拡大して表した縦断面説明図であり、本体ケースを図1における側面側から見た場合の図である。
【図3】図1のバルブ駆動装置におけるカム部材を矢示III方向から見た底面説明図である。
【図4】バルブ継手管の弁口に設けられた転写面と傾斜面について説明する断面図である。
【図5】本発明の実施の形態で用いられる板バネの構造を説明する図で、(A)は平面図、(B)は(A)において矢印y方向から側面図である。
【図6】図5で示した板バネに弁球体が保持された状態、及び弁球体が開動作をなしたときの弁球体の高さと板バネにおける平板部の高さの関係を説明する部分断面図であり、図5(A)においてx1−x1線断面図である。
【図7】図1のバルブ駆動装置における本体ケース部分を正面側から拡大して表した縦断面説明図である。
【図8】第1のカム部材、第2のカム部材、弁球体、板バネの配置関係を説明するための図で、これらの配置関係を平面的に示す図である。
【図9】図7で示した板バネ、弁球体、バルブ継手管の部分を拡大して示す部分断面図であり、(A)は弁球体が閉動作状態にある場合、(B)は弁球体が開動作状態にある場合を示した図である。
【図10】図1のバルブ駆動装置におけるカム部材によるバルブ切り替え動作を表した平面透視図であって、(A)は原点位置となる第1のモード時の、(B)は原点位置から矢示方向に90度回転した状態となる第2のモード時の、(C)は原点位置から矢示方向に270度回転した状態となる第3のモード時の、(D)は原点位置から矢示方向に180度回転した状態となる第4のモード時のカム部材をそれぞれ示した図である。
【図11】本発明の実施の形態の変形例を示す図で、板バネの配置位置及び付勢方向を変更した例を説明するために、板バネに弁球体が保持された状態及び弁球体が開動作をなしたときの弁球体と板バネとの関係を示した部分断面図である。
【図12】本発明の実施の形態の変形例を示す図で、弁体を付勢する弁体付勢手段をコイルバネとしその付勢方向を変更した例を説明するために、コイルバネに弁球体が保持された状態及び弁球体が開動作をなした状態を示した部分断面図である。
【符号の説明】
1 バルブ駆動装置
2 本体ケース
2c ガイド部材(弁体支持部材)
3a,3b 弁球体(弁体)
4 弁体駆動手段
4a カム部材(弁体駆動手段の一部)
4a1 第1のカム部材(弁体駆動手段の一部)
4a2 第2のカム部材(弁体駆動手段の一部)
4b ステッピングモータ(弁体駆動手段の一部であって開閉制御手段)
4b7 コイルバネ(カム部材付勢手段)
5 流入管
6a,6b 流出管
7a,7b バルブ継手管
7av,7bv 弁口(開口部)
7a1,7b1 冷媒ガス通路孔
7c 転写面(湾曲部)
7d 傾斜面(弁体保持部)
10 板バネ(弁体付勢手段)
11b,11c 弁球体支持孔
11d1,11d2 弁球体押さえ突起
11e1,11e2 弁球体押さえ突起
Claims (3)
- 流体を流入させる流入管および流体を流出させる流出管が接続され、上記流入管を通って内部に流入した流体を上記流出管に導く本体と、この本体内に設けられ上記流入管または上記流出管に連結される流体流通路の開口部を開閉して上記流体の流れを通過/阻止する弁体と、この弁体を開閉移動可能に支持する弁体支持部材と、上記弁体を開閉制御する開閉制御手段とを有するバルブ駆動装置であって、
上記開閉制御手段は、上記弁体と上記流体流通路の開口部とを密着または両者の間に所定の空隙を生じさせることにより、上記流体流通路の開口部を開状態または閉状態とする弁体駆動手段と、この弁体駆動手段によって上記開口部が開状態とされたとき、上記弁体を所定部位に押圧することにより、開動作をなした弁体のがたつきを防止する弁体付勢手段と、を有し、
上記弁体駆動手段は、上記弁体を上記流体流通路の開口部に対し、少なくとも押圧または押圧解除可能とするカム部材と、このカム部材を回転駆動させる回転駆動手段と、上記カム部材を上記流体流通路の開口部側へ押圧するための付勢力を与えるカム部材付勢手段と、を有し、上記カム部材付勢手段の付勢方向と上記弁体付勢手段の弁体への付勢方向を一致させたことを特徴とするバルブ駆動装置。 - 前記弁体付勢手段を板バネとし、前記弁体は球体形状をなし、その球体形状をなす前記弁体と前記カム部材との間に前記板バネを配置し、当該板バネには、前記弁体の表面の一部を突出させた状態で前記弁体を支持可能な長孔形状の弁体支持孔を設け、当該弁体に対する前記カム部材の押圧力が解除されて前記弁体が前記流体流通路の開口部から離脱する動作を行う際、当該弁体は前記板バネの押圧力に抗して上記弁体支持孔を移動しながら前記板バネをたわませる動作を行うことを特徴とする請求項1記載のバルブ駆動装置。
- 前記流体流通路の開口部は、その開口部の前記流入管または前記流出管に続く部位に前記球体形状をなす弁体の表面曲率と同じ曲率を有して形成された湾曲部と、その湾曲部から前記開口部の外方にかけて形成され、開動作を行った前記弁体を保持する弁体保持部とを有し、前記弁体が上記湾曲部に入ることによって閉状態をなし、前記弁体が当該湾曲部から出て上記弁体保持部に位置し、かつ、前記板バネの押圧力によって保持されることで開状態をなすことを特徴とする請求項2記載のバルブ駆動装置。
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