JP3886036B2 - 立体表示装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光の情報を記録、再生する、いわゆる干渉縞(ホログラム)を利用した立体表示技術を利用した立体表示装置に係り、特に、標本化構造をもつ干渉縞表示面を利用した立体表示装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、干渉縞表示面を利用した立体表示装置は、真像の観視に妨害となる共役光を除去した上で視域を拡大する手法として、特開平11−038359号公報、特開平11−281926号公報等に提案されている。しかし、これらの手法では視域拡大の上限値は干渉縞表示面の分解能で決まる値に制限される。そのため、干渉縞表示面の分解能に依存しない視域拡大法として、高次回折光を利用する立体表示装置が特開2000−250387公報として従来提案されている。
【0003】
この立体表示装置は、干渉縞を表示する標本化構造を有する干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を再発生させる再生光と、この再生光により再発生させられた物体光からホログラム像を再結像させるレンズとを少なくとも備えた立体表示装置において、前記ホログラム像を再結像させるにあたっては、干渉縞から再生される真像における高次の像の結像に関与する光線を利用すると共に、本来の物体上における点の位置の真像に相当する前記干渉縞から再生される高次の真像だけを結像させるための開口を、前記レンズの像側焦平面に配置した構成としている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、従来の立体表示装置では、視域拡大の上限値については、干渉縞表示面の分解能で決まる値に制限されないように、高次回折光を利用することで、干渉縞表示面の分解能に依存しない視域拡大法を用いて立体表示できるものの、共役光の除去については示されていないため、結像される真像の観視を妨げることになってしまった。
【0005】
本発明は、前記問題点に鑑み創案されたもので、干渉縞表示面の分解能に影響されずに、共役光を除去し、かつ、視域を拡大することができる立体表示装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明に係る立体表示装置は、前記目的を達成するため、以下に示すように構成した。すなわち、被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の標本化間隔と等しい間隔で、格子状に配列した開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有する構成とした。
【0007】
このように構成されることにより、立体表示装置は、標本化間隔から決まる範囲、つまり、高次回折光となる被写体上の各点からの物体光をレンズにより集光する際に、空間フィルタの開口を介して共役光を除去した状態で再結像を表示することができる。なお、空間フィルタは、例えば、液晶フィルタとして構成すれば、時間的に切り替えて開口位置を変化させることができ、複数フィルタを設置することなく、一平面に配置してn次回折光に対応することができる。また、立体表示装置は、回折格子において格子の開口部分の幅を狭くすることにより、高次回折光を相対的に強く発生させることができる原理を利用して、高い次数の回折光と0次回折光との明暗の差を小さくすることができる。
【0008】
また、立体表示装置は、被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、前記空間フィルタの開口は、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の垂直方向に半分に制限して作成された干渉縞に対応した位置に配置され、前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の標本化間隔と等しい間隔で、格子状に配列した開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有する構成とした。
【0009】
このように構成されることにより、立体表示装置は、高次回折光を相対的に強く発生させることができる原理を利用して、高い次数の回折光と0次回折光との明暗の差を小さくし、かつ、水平方向における高次の光を強め、全体的光量の減少を最小限に抑えることができる。
【0010】
さらに、立体表示装置は、被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、前記空間フィルタの開口は、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の垂直方向に半分に制限して作成された干渉縞に対応した位置に配置され、前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の標本化間隔と等しい間隔で、格子状に配列した開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有する構成とした。
このように構成されることにより、立体表示装置において、再結像は、水平方向の視域について考慮する必要が最低限で済む。
【0011】
また、立体表示装置は、被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、前記空間フィルタは、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の水平方向で半分の一方に制限して作成された干渉縞に対する開口を備える空間フィルタと、前記水平方向で半分の他方に制限して作成された干渉縞に対する開口とを備える空間フィルタとを有し、前記両開口からの物体光を合成する合成手段を備え、前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の標本化間隔と等しい間隔で、格子状に配列した開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有する構成とした。
このように構成された立体表示装置は、水平方向において共役光を除去する際に視域が半分となっても、合成手段によりその視域を回復した状態で再結像することができる。
【0012】
そして、立体表示装置は、被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、前記空間フィルタの開口は、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の垂直方向に半分に制限して作成された干渉縞に対応した位置に配置され、前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の水平方向の標本化間隔と等しい間隔で、縦縞状の開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有する構成とした。
このように構成されることにより、立体表示装置は、高次回折光を相対的に強く発生させることができる原理を利用して、高い次数の回折光と0次回折光との明暗の差を小さくし、かつ、水平方向における高次の光を強め、全体的光量の減少を最小限に抑えることができる。
【0013】
さらに、立体表示装置は、被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、前記空間フィルタは、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の水平方向で半分の一方に制限して作成された干渉縞に対する開口を備える空間フィルタと、前記水平方向で半分の他方に制限して作成された干渉縞に対する開口とを備える空間フィルタとを有し、前記両開口からの物体光を合成する合成手段を備え、前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の水平方向の標本化間隔と等しい間隔で、縦縞状の開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有する構成とした。
【0014】
このように構成されることにより、立体表示装置は、各レンズにより集光される物体光について、干渉縞表示面の標本化間隔から決まる複数の範囲におけるそれぞれの範囲において、各範囲のそれぞれを一方と他方に制限して形成した干渉縞に応じた位置に開口をそれぞれ有する各空間フィルタを物体光が通過する際に、各物体光の共役光が除去された状態で合成手段により合成されて再結像される。そして、立体表示装置は、水平方向において共役光を除去する際に視域が半分となっても、合成手段によりその視域を回復した状態で再結像することができる。さらに、立体表示装置は、高次回折光を相対的に強く発生させることができる原理を利用して、高い次数の回折光と0次回折光との明暗の差を小さくし、かつ、水平方向における高次の光を強め、全体的光量の減少を最小限に抑えることができる。
【0015】
なお、前記立体表示装置において、その合成手段は、各開口を通過する物体光をあらかじめ空間上で合成して表示位置に表示する構成とすることや、また、各開口を通過する物体光を時間的に交互に切り替えて合成して表示位置に表示する構成とすると都合がよい。
【0016】
このように構成されることにより、立体表示装置は、広がりを制限して形成された干渉縞の物体光について、共役光を除去して再び再結像が視域を狭くすることなく表示できる。なお、あらかじめ空間的に合成する場合として、例えば、ハーフミラーを用いることができる。また、時間的に交互に切り替えて合成する場合として、例えば、広がりを制限して形成された干渉縞の一方と他方の物体光を交互に連続してオンオフし、液晶フィルタ等により開口位置を切り替えて使用することができる。
【0019】
なお、物体光の広がりを2分割する際には、被写体を標本化し、標本化された各点から発生される物体光の干渉縞表示面における光分布を計算し、被写体の干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して2分割し、その2分割した一側と他側の光分布を計算し、前記各点に対して加算してその被写体に対する一方と他方の干渉縞を作成してもよい。
【0020】
また、標本化あるいは計算しなくとも、例えば、被写体と干渉縞作成面との間において、被写体側に配置される第1の凸レンズと、干渉縞作成面に配置される第2の凸レンズとを備え、各凸レンズの光軸を合わせ、かつ第1の凸レンズの像側焦平面と、第2の凸レンズの被写体側焦平面とを一致させて同一焦平面とした光学系と、この光学系において前記同一焦平面上に配置され、その同一焦平面の光軸を境界として分割される一方の半平面について光を遮断手段により遮断することで、物体光の広がりを、干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して2分割して、一方と他方の干渉縞を作成してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明に係る立体表示装置の実施の形態について図面を参照して説明する。
なお、説明の前に、本発明の基本となる、ハーフゾーンプレート処理と高次回折光を利用した物体光の再生について説明する。
【0022】
図15(a)、(b)はハーフゾーンプレート処理の干渉縞作成について模式的に示す説明図、図16はハーフゾーンプレート処理による再生状態を示す説明図、図17は被写体に対して折り返し成分とならない干渉縞が得られる物体光の広がる範囲を示す説明図、図18(a)、(b)は高次回折光による物体光の再生状態を模式的に示す説明図、図19(a)、(b)は高次回折光の通過領域を模式的に示す説明図である。
【0023】
まず、ハーフゾーンプレート処理について説明する。
図15(a)に示すように、通常、計算機ホログラムでは、被写体Wを標本化し、標本化された各点から発生される物体光の干渉縞作成面Saにおける光分布を計算し、被写体W上のすべての点に対する光分布を加算して干渉縞を作成する。
図15(b)に示されるように、ハーフゾーンプレート処理を施す場合は、被写体Wから干渉縞作成面Saに対して垂直に下ろした垂線の足Cを通る直線で干渉縞作成面Saを2分割し、その片側の光分布のみを計算し、被写体W上のすべての点に対して加算して干渉縞を作成する。
【0024】
図15(b)に示すように、前記した条件でハーフゾーンプレート処理が施された干渉縞を、図16に示す干渉縞表示面Sに設置しホログラム像を再生すると、共役像の結像に関する光線の広がりと実像の結像に関する光線の広がりが、凸レンズ(焦点距離:f)Lの像側焦平面(遮光板Bの位置)において光軸を境界として上下に分離される。
【0025】
従って、像側焦平面に共役像の光線の広がる範囲を遮光する遮光板Bを設置することにより、共役像の光線を遮断することができる。これらの詳細は「O.Bryngdahl,A.Lohmann,"Single-SidebandHolography",J.Opt.Soc.Am.Vo1.58,620(1968)」、「竹森民樹,”液晶パネルを用いた3次元表示,高速計算法",映像情報メディア学会技術報告,Vo1.21,No.46,PP13-19,(Aug.1997)」などに記述されている。
【0026】
また、ここでは詳しく説明しないが、物体光の広がりを干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して2分割して干渉縞を作成する場合は、計算せずに、第1及び第2凸レンズと、遮光手段を使用して作成することも可能である(特願2001−203163)。
【0027】
次に高次回折光による物体光の再生について説明する。
干渉縞(ホログラム)は、物体光と参照光を干渉させることにより生じる縞のことであり、この干渉縞に物体光の情報が記録されている。干渉縞の縞間隔は、物体光の進行方向と参照光の進行方向のなす角によって決まり、この角度が大きくなると縞の周期は小さくなる。干渉縞表示面Sが標本化構造をもつ場合、干渉縞表示面Sに表示できる縞間隔は、ナイキスト条件より標本化間隔の2倍以上となる。
【0028】
縞間隔の最小値が決まると、干渉縞作成時の物体光と参照光のなす角の最大値が決まる。なす角が最大値を超えた場合、作成される干渉縞の縞間隔が干渉縞表示面Sの表示限界以下となり、この干渉縞を干渉縞表示面Sに表示すると、折り返し成分が生じる。
【0029】
図17に示すように、一例として被写体上の点を含む鉛直面内を図示したものであるが、方向による違いはなく、どの面内でも同様に考えることができる。そして、干渉縞作成面Saの標本化間隔p(図示せず)で決まる、干渉縞が折り返し成分とならないための物体光と参照光のなす角の最大値φmは、物体光と参照光の波長をλとすると、φm≒λ/2pとなる。
【0030】
被写体W上の点から発生する物体光のうち、参照光との干渉により生成される干渉縞が干渉縞作成面Saにおいて折り返し成分となる場合の、物体光と参照光の角度差の条件は次式で示される。
【0031】
(2nx−1)φm<θOx−θRx≦(2nx+1)φm (1)式
(2ny−1)φm<θOy−θRy≦(2ny+1)φm (2)式
【0032】
ここで、物体光および参照光の進行方向をそれぞれ水平面と垂直面に投影し、干渉縞作成面Saの法線方向とのなす角をθOx、θOyとθRx、θRy(ただし、θOx、θOy、θRx、θRyは近軸条件を満たすものとする)とし、nx、nyはそれぞれ水平、垂直の折り返し成分の番号を表す。
図18(a)に示すように、例として水平方向だけを考えて、(1)式においてnx=1、(2)式においてny=0とした場合の物体光、すなわち、
【0033】
φm<θOx−θRx≦3φm (3)式
−φm<θOy−θRy≦φm (4)式
【0034】
として(3)、(4)式の条件を満たす角度θOx、θOyの物体光から、水平の第1折り返し成分を作成する様子を示している。ここで、被写体W上の点と干渉縞作成面Saの距離をd(図18(a)参照)とする。
【0035】
図18(b)に示すように、第1折り返し成分を干渉縞表示面Sに表示し、照明光として参照光と同じ光を照射すると、実像は干渉縞作成面Saとの距離はdのまま、鉛直方向に2φmdだけ離れた位置に結像する。しかし、干渉縞表示面Sの標本化構造により発生する高次回折光のうち、水平方向の1次回折光の光路は(3)、(4)式を満たし、このため真像に対する水平方向の1次の像が本来の被写体Wの位置に結像する。
【0036】
以上より、水平方向第nx折り返し成分、垂直方向第ny折り返し成分から再生された水平nx、垂直ny次回折光が本来の物体光に相当する。
本来の物体光に相当する光だけを抜き出すため、図18(b)に示すように、レンズLを使って実像を再結像させる。このような構成とすることでレンズLの像側焦平面において、高次回折光の通過領域が次数ごとに重なることなく分離する。
【0037】
例として、図19(a)に示すように、干渉縞表示面S(図18参照)が正方配列構造をもち、その画素間隔が水平px、垂直pyとすると、図19(b)に示すように、像側焦平面において高次回折光の通過領域が等間隔に並ぶ。この通過領域の分布は干渉縞表示面Sの画素構造をフーリエ変換したものに相当する。
【0038】
この間隔は、水平fλ/px、垂直fλ/pyであり、各領域の中心に高次のキャリア像が結像する。図19(b)に示すように、水平方向の1次回折光を抜き出す場合、ハッチを施した水平1次回折光の通過領域を開口とする形状の空間フィルタを、また、水平nx、垂直ny次回折光を抜き出す場合、白抜きで示した水平nx、垂直ny次回折光の通過領域を開口とする形状の空間フィルタを焦平面に設置する。
【0039】
これらの詳細は、特開2000−250387、「三科,山田,岡野:”画素構造をもつ空間光変調素子の特性を利用したCGHの視域拡大”,映像情報メディア学会技術報告,Vo1.24,No.47,PP.29-34,(Sep.2000)」などに記述されている。
【0040】
以上説明した構成に基づき、図1ないし図4を参照して本発明に係る第1実施の形態における立体表示装置の説明を行なう。図1は立体表示装置による干渉縞作成の状態を模式的に示す説明図、図2は立体表示装置においてn次回折光の再生状態を模式的に示す平面図、図3(a)、(b)は立体表示装置の空間フィルタにおいる開口状態を模式的に示す正面図、図4(a)は図2の立体表示装置においてn次回折光の逆の範囲における再生状態を模式的に示す平面図、(b)は図2と図4(a)におけるn次回折光の視域範囲を模式的に示す平面図である。
【0041】
本実施例では、干渉縞の折り返し成分の作成においてハーフゾーンプレート処理を適用することを特徴としている。図2に示すように、立体表示装置1は、液晶画面などの干渉縞表示面2と、この干渉縞表示面2の後段に配置された集光用のレンズ3と、このレンズ3の像側焦平面の位置に配置される空間フィルタ4とを備えている。なお、干渉縞表示面2には、図示しない位置に配置されるレーザ発振機などの再生光源により再生光が照射される。また、焦平面とは、レンズにおける光軸上の焦点の位置で、その光軸に直交する平面をいう。
【0042】
この立体表示装置1は、一例として、水平方向の第n折り返し成分(nx=n)、垂直方向の折り返し成分なし(ny=0)の干渉縞作成において、水平方向にハーフゾーンプレート処理を適用した場合の計算領域を示している。図1では物体光の範囲を水平方向に対して(1)式の半分、すなわち、
【0043】
2nφm<θOx−θRx≦(2n+1)φm (5)式
【0044】
とし、垂直方向に対しては、
【0045】
−φm≦θOy−θRy≦φm (6)式
【0046】
とした場合を示している。図1の干渉縞作成面2aにより作成した干渉縞からの各n次の像(実像、共役像、キャリア像)の再生の様子を図2に示している。再結像されたn次真像の光(ハッチング間隔が広い部分の範囲)とn次共役像の光(n次共役光と呼ぶ、ハッチング間隔が狭い部分の範囲)それぞれの通過領域が、レンズ3の像側焦平面におけるn次回折光の通過領域内でn次キャリア像の結像点を中心に、互いに重ならずに分離する。
したがって、レンズ3の像側焦平面に空間フィルタ4として、図3(a)に示すように、n次真像の光だけを通過させるような開口5aを設置することで、n次共役光を遮断することができる。
【0047】
図1、図2及び図4(a)に示すように、水平方向にハーフゾーンプレート処理を適用する場合、水平方向の視域が半分になる。真像を観視する時、両眼で立体視を行なうためには、水平方向の視域をできるだけ広くする必要がある。このため、水平方向の物体光の広がりに対して(5)式と逆の範囲、すなわち、
【0048】
(2n−1)φm<θOx−θRx≦2nφm (7)式
【0049】
この(7)式の条件を満たす範囲の物体光から作成された干渉縞に対して、上記と同様の手法により図3(b)、図4(a)に示すように、空間フィルタ4に開口5bを形成することにより、物体光を再生し、図2と図4(a)の状態の物体光を合成することで、図4(b)に示すように、共役光を除去した上で水平方向の視域を元に戻すことができる。
【0050】
なお、物体光を合成する場合は、合成手段を用いて、物体光を表示位置で合成させて立体表示させるか、あるいは、物体光をあらかじめ空間的に合成して表示位置に立体表示させている。この合成手段を用いて物体光を合成する場合について図5又は図6を参照して説明する。
【0051】
図5(a)、(b)は1次回折光を、空間フィルタを介して通過させた状態を模式的に示す平面図、(c)、(d)は0次回折光を空間フィルタを介して通過させた状態を模式的に示す平面図、(e)は0次回折光及び1次回折光を合成させた状態を模式的に示す平面図である。
【0052】
なお、立体表示装置1の空間フィルタ4は、一例として液晶フィルタを使用しており、図5(a)〜(d)の状態に開口5a,5b,5c,5dを時間的に連続して切り替えて表示位置に立体表示を行なうことで、次数の異なる折り返し成分からそれぞれ物体光に相当する高次回折光を再生し、各共役光を除去した物体光を合成している。
【0053】
(水平方向)
図5(a) 2φm<θOx−θRx≦3φm (8)式
図5(b) φm<θOx−θRx≦2φm (9)式
図5(c) 0<θOx−θRx≦φm (10)式
図5(d) −φm<θOx−θRx≦0 (11)式
【0054】
なお、(垂直方向)図5(a)〜(d)すべては、
−φm<θOy−θRy≦φm (12)式
【0055】
また、各干渉縞からの再生時、レンズの焦平面に設置する開口位置は真像から開口5a,5b,5c,5dを見て、図5(a)は、1次回折光の通過領域の右半分(図面では上半分)、(b)は、1次回折光の通過領域の左半分(図面では下半分)、(c)は、0次回折光の通過領域の右半分(図面では上半分)、(d)は、0次回折光の通過領域の左半分(図面では下半分)である。
【0056】
図5(a)〜(d)各々のシステムでは共役光(ハッチを施した領域)が除去され、物体光に相当する光だけが再生される。これらの光を合成することにより、水平方向の次式で示される広がりをもった物体光を再生することができる。
【0057】
−φm<θOx−θRx≦3φm (13)式
【0058】
この(13)式の広がりをもった物体光を再生することができ、その結果、図5(e)に示すように視域が拡大される。
この立体表示装置1のようなハーフゾーンプレート処理を水平方向に適用する必要のあるホログラフイとしては、水平方向に広がる物体光のみを記録、再生する、垂直視差を放棄したホログラフイがある。また、水平方向の適用が適当と思われるホログラフイとしては、干渉縞表示面の垂直方向の画素間隔が広いために垂直方向の視域が非常に狭いホログラフイなどが考えられる。
【0059】
図5(e)に示す例では、図5(a)〜(d)4つのシステム状態から再生された光を合成する必要がある。これは、ハーフゾーンプレー卜法を適用する方向と視域拡大の方向が同じ水平方向としているためである。
【0060】
また、物体光をあらかじめ空間的に合成手段により合成して表示位置に立体表示させる場合としても良く、その例について図6を参照して説明する。なお、前記した構成と同じ構成は、同じ符号を付して説明を省略する。
図6は、空間フィルタを通過した物体光を合成する状態を模式的に示す平面図である。
【0061】
図6に示すように、例えば、合成手段としてのハーフミラー6を、空間フィルタ4の後段に所定角度で配置することで、0次回折光及び1次回折光について共役光を除去した上で水平方向の視域を元に戻し、かつ、共役光を除去した状態で真像を再結像させることができる。
【0062】
このハーフミラー6を用いる場合は、空間フィルタ4の開口5Aは、図5(a)、(b)で示す開口5a、5bの状態を構成できるように、液晶フィルタを用いて交互に物体光をハーフミラー6側に通過させている。また、空間フィルタ4の開口5Bは、図5(c)、(d)で示す開口5c,5dの状態を構成できるように、液晶フィルタを用いて交互に物体光をハーフミラー6側に通過させている。
【0063】
なお、図5及び図6では、0次回折光及び1次回折光についての合成状態について説明したが、さらに高次回折光であっても合成して立体表示するこが可能であることはもちろんであり、その一例を図7及び図8に示す。なお、前記した構成と同じ構成については同じ符号を付して説明を省略する。
【0064】
図7(a)、(b)、(c)はそれぞれ0次回折光、1次回折光、−1次回折光について空間フィルタを通過させる状態を模式的に示す平面図、(d)は空間フィルタを通過した物体光を合成する状態を模式的に示す平面図、図8は立体表示装置において0次回折光、1次回折光、−1次回折光をハーフミラーで合成する状態を模式的に示す平面図である。
【0065】
図7(a)に示すように、立体表示装置1は、その空間フィルタ4において、物体光の第1折り返し成分(1次回折光)について開口5Aが、図5(a)、(b)に示す開口5a,5bと同等の役割を果たし、また、図7(b)物体光の折り返し成分なし(0次回折光)について開口5Bが、図5(c)、(d)に示す開口5c,5dと同等の役割を果たしている。さらに、図7(c)に示すように、立体表示装置1は、第−1折り返し成分(−1次回折光)について、図5(a)、(b)と同様ではあるが、対象が−1次回折光として対応させ、通過領域を一方と他方の開口に分けた状態として共役光を除去した状態の物体光を通過させるように構成されている。
【0066】
この立体表示装置1の空間フィルタ4は、液晶フィルタを一例として用い、図7(a)〜(c)に示すように、時間的に切り替えてそれぞれの開口5A,5B,5Cから共役光を除去した状態の物体光を通過させることで、図7(d)に示すように、再結像させて立体表示を行っており、視域の広い立体表示を行うことが可能となる。
【0067】
つぎに、図8に示すように、合成手段としてハーフミラー6,6を使用することにより、立体表示装置1により立体表示を行なう場合について説明する。
図8に示すように、干渉縞表示面2、レンズ3、及び空間フィルタ4をそれぞれ、1次回折光、0次回折光、−1次回折光に対応させて配置するとともに、各空間フィルタ4,4,4から共役光を除いた物体光に対して合成できる所定位置にハーフミラー6,6を配置している。
【0068】
そして、空間フィルタ4,4,4は、液晶フィルタを一例として用い、各回折光の通過領域(図3参照)の一方と他方の物体光を交互に通過させている。このように、立体表示装置1は、ハーフミラー6,6によりあらかじめ物体光を合成して、被写体の再結像を表示位置に表示することができる。
【0069】
なお、以上説明した図1ないし図8の立体表示装置1の構成においては、水平方向に通過領域を制限して共役光を除去した物体光を通過させているため、人間の視域に合わせて(両目の配置が横方向)光を合成している。そのため、垂直方向に通過領域を制限する場合であれば、物体光を合成する数を半分にすることができ、その実施の形態について図9ないし図11を参照して説明する。
【0070】
図9は立体表示装置による干渉縞作成の状態を模式的に示す説明図、図10は立体表示装置の空間フィルタにおいる開口状態を模式的に示す正面図、図11は立体表示装置のn次回折光の再生状態を模式的に示す平面図である。
ここでは、共役光除去のためのハーフゾーンプレート処理を垂直方向に適用することにより、水平方向の視域を犠牲にしないようにしたことを特徴としている。
【0071】
図9に示すように、本実施例の一例として、水平方向の第n折り返し成分、垂直方向の折り返し成分なしの干渉縞作成に、垂直方向にハーフゾーンプレート処理を適用した場合の計算領域を示しており、垂直方向の物体光の範囲を(4)式の半分、すなわち
【0072】
0<θOy−θRy≦φm (14)式
【0073】
とし、水平方向に対しては(1)式とした場合を示している。図9で示す干渉縞作成面12aによる計算領域を使って作成した干渉縞から再生する場合、図2と同様の構成においてレンズの像側焦平面に図3の代わりに図10に示すような開口を設置することで、共役光を遮光することができる。
【0074】
ここでは、図10及び図11に示すように、立体表示装置11の空間フィルタ14の開口15を物体光が通過することで、共役光を除去して垂直方向の視域が半分になる。図1ないし図4の説明と同様に、物体光を(12)式と逆の範囲に制限して作成した干渉縞から再生された物体光を合成することで、共役光を除去した上で垂直方向の視域を元に戻すことができる。
【0075】
なお、再結像を観視する時、両眼立体視を行なうためには水平方向の広い視域が必要となる。そのため、垂直方向の視域がある程度とれるホログラフイにおいては、図9ないし図11で示す立体表示装置11に、ハーフゾーンプレート処理(図15ないし図17参照)を垂直方向に適用することが望ましい。そのため、立体表示装置11は、水平方向の視域は確保できるため、垂直方向の視域は半分になるが、元の視域に戻さなければ、(6)式の逆側に配置される範囲の物体光を再生する必要がなくなり、システムの簡略化が図れる。
【0076】
図11に示すように、立体表示装置11は、垂直方向に、既に説明したハーフゾーンプレート処理を適用した次数の異なる折り返し成分から、それぞれ物体光に相当する高次回折光を再生し、各光を合成している。図11は、一例として水平方向の、折り返し成分のない干渉縞(nx=0)と第1折り返し成分からなる干渉縞(nx=1)からそれぞれ再生された物体光を合成することで、視域が拡大できることを説明している。図11(a)、(b)において、干渉縞表示面12に表示する干渉縞は、物体光の広がる範囲をそれぞれ以下のように制限して作成されたものである。
【0077】
(水平方向)
図11(a) φm<θOx−θRx≦3φm (15)式
図11(b) −φm<θOx−θRx≦φm (16)式
【0078】
(垂直方向)図11(a)、(b)共に、
0<θOy−θRy≦φm (17)式
【0079】
各干渉縞からの再生時、レンズの像側焦平面の位置に設置された遮光板(空間フィルタ)14の開口15A,15Bの位置は、実像(真像)からその開口15A,15Bを見て、図11(a)、(b)共に1次回折光の通過領域の上半分(図10参照)である。この開口15A,15Bにより共役光が除去され、物体光に相当する光だけが再生される。これらの物体光を合成することにより、図11(c)に示すように水平方向に、
【0080】
−φm<θOx−θRx≦3φm (18)式
【0081】
の広がりをもった物体光を再生することができる。これは、図11(a)、(b)2つのシステム状態から再生された光を合成することで図5と同様の効果が得られることを示している。したがって、両眼立体視にあまり影響のない垂直方向の視域を犠牲にすることで、水平方向の視域拡大のために必要な光を再生するシステム状態の数を図5に示す構成の半分にすることができる。
【0082】
なお、図11(a)、(b)に示されたシステム状態を、図5ないし図8で既に説明したように、それぞれ別の独立したホログラフィシステムで実現する場合と、1つのシステムで干渉縞と開口位置を時間的に切り替えて実現する場合が考えられる。前者は複数のシステムから再生された光を空間的に合成するため光軸合わせ等の調整に手間がかかるが、各光が同時に再生されるため、動画再生には適している。後者は1つのシステムから再生された光を使用するため光軸合わせ等の調整は簡単になる。なお、後者は、各状態からの光が時間的にずれて再生されるので、フリッカをなくすには状態の切替を高速で行なう必要がある。例えば、合成する光の数をm(次数m)とすると、前者(空間上の合成手段)のm倍の切替速度となる(図5ないし図9で説明した構成についても同様)。
【0083】
そして、図11(a)、(b)、(c)に示すように、立体表示装置11は、水平方向のn次回折光を、既に説明した合成手段(図5ないし図8)により合成させ、かつ、垂直方向の物体光で、図10に示す、どちらか一方のみを通過させれば、共役光を除去した物体光により再結像させることが可能となる。なお、垂直方向において半分にした一方の開口からの物体光と他方の開口からの物体光の合成をしなくても、視域は最低限確保することができる。
【0084】
さらに、図5ないし図8、図11では、2つの回折光(0次回折光と1次回折光)を合成することによる2倍に視域を拡大する説明をしたが、合成する回折光は2つに限られるものではなく、任意の数とすることができる。合成する回折光を次数mまで使用すると、視域がm倍に拡大される。しかし、高い次数の回折光ほど0次回折光との明暗の差が大きいため、高い次数の回折光まで使用して視域を拡大する場合、各次数の回折光の間で光強度を均一化する必要がある。そこで、図12ないし図14に示すようなフィルタを使用することにより光強度を均一にする一例について説明する。
【0085】
図12(a)は開口率の高い干渉縞表示面(白い部分が画素部分、ハッチを施した部分が遮光部分)を示す正面図、(b)は格子状の開口群を有する光フィルタを示す正面図、(c)は干渉縞表示面に光フィルタを設置した状態を模式的に示す正面図、図13(a)、(b)は干渉縞表示面に光フィルタを設置した状態を模式的に示す断面図、斜視図、図14(a)は開口率の高い干渉縞表示面(白い部分が画素部分、ハッチを施した部分が遮光部分)を示す正面図、(b)は格子状の開口群を有する光フィルタを示す正面図、(c)は、干渉縞表示面に光フィルタを設置した状態を模式的に示す正面図である。
【0086】
図12及び図13に示すように、ここでは、既に説明した図1ないし図11における立体表示装置1,11の干渉縞表示面2,12の開口率を下げることを特徴とする。これは、回折格子は格子の開口部分の幅を狭くすることにより、高次回折光が相対的に強く発生させるという特徴を利用するものであり、干渉縞表示面2,12の開口率を小さくすることで高い次数の回折光と0次回折光との明暗の差を小さくし、すなわち、各次数の光の間で光強度を均一化するものである。
【0087】
干渉縞表示面2,12に設置する光フィルタ17の開口群17aの開口間隔は、干渉縞表示面の画素間隔px(水平)、py(垂直)と一致させる。開口群17aの開口幅Δpx(水平)、Δpy(垂直)とすると水平nx次の回折光の光強度Inx,nyは、つぎの式であらわされる。
【0088】
【数1】
Figure 0003886036
【0089】
ここで、λは光の波長、fはレンズの焦点距離である。したがって、0次回折光に対する高次回折光の光強度の比(Inx,ny/I00)はつぎの式で得られる。
【0090】
【数2】
Figure 0003886036
【0091】
この(20)式は、水平、垂直それぞれの開口率(Δpx/px)、(Δpy/py)(共に1以下)の値により、同じ次数の回折光でも光強度が異なることを示している。例えば、反射型の液晶パネルの場合、開口率(Δpx/px)、(Δpy/py)は、それぞれ90%程度であるが、このような表示面から発生する水平の1次(nx=1,ny=0)及び2次(nx=2,ny=0)回折光の光強度は(20)式により共に0次回折光に対して1%程度である。
【0092】
ここで、開口率を30%とすると0次回折光に対して1次回折光は74%、2次回折光は25%となる。このように開口率を下げることで、高次回折光における各次数間の光強度の差を小さくすることができる。
【0093】
開口率を小さくすると、各次数の回折光の明暗の差は減少するが、全体の光量は(19)式より(ΔpxΔpy/pxy)倍で減少することがわかる。
全体光量の減少を減らすため、垂直方向の高次回折光を使用しない場合には、図14(b)に示すような水平方向の開口率だけを下げるような開口郡を干渉縞表示面に設置する手法が考えられる。この場合、干渉縞表示面2,12の水平方向の標本化間隔と等しい間隔で、縦縞状の開口群28aを備えた光フィルタ28を設ける構成とする。このように光フィルタ28を設けることで、図12(b)における全体光量は(ΔpxΔpy/pxy)倍であるが、図14(b)では、(Δpx/px)倍となり、光量の減少を減らすことができる。
【0094】
また、全体光量の減少を補うため、再生時に干渉縞表示面に照射する照明光に明るい光を使う手法、高次光の光強度に応じて照明光の光量を変化させるなどの照明光の適応制御や、照明光の明るさに応じてレンズの像側焦平面に設置する開口にNDフィルタを配置するなども考えられる。
【0095】
【発明の効果】
本発明に係る立体表示装置は、以上説明したような構成としていることから、以下に示すような優れた効果を奏することができる。
【0096】
立体表示装置は、真像の観察に妨害となる共役光を除去し、かつ、視域を拡大することができる。従って、ホログラム面に画素間隔が粗い液晶パネルを用いた場合も、共役光による妨害のない、視域の広いホログラム像(再結像)を再生することができ、動画ホログラフイ装置などに有効な技術となる可能性が高い。
【0097】
立体表示装置は、垂直方向に制限して作成された干渉縞に対して空間フィルタの光通過領域を半分にして物体光を通過させているため、水平方向の合成に比べて合成回数を半分にして、なおかつ視域を確保するホログラム像の立体表示を可能とする。
【0098】
立体表示装置は、垂直方向に制限して作成された干渉縞に対して空間フィルタの光通過領域を半分にして物体光を通過させ、合成手段により通過した物体光を合成することで結像させているため、視域を確保して共役光を除去したクリアなホログラム像を表示することができる。
【0099】
立体表示装置は、標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して形成した干渉縞の干渉縞表示面に開口群を配置し、その開口群により本来干渉縞表示面が備えている高開口率から低開口率にシフトさせることで、次数の異なる回折光の明暗の差を小さくし、光強度を均一化することができる。
【0100】
立体表示装置は、干渉縞表示面の高開口率から低開口率にシフトする際に、縦縞状の開口群とすることで、全体の光量の減少を最小限に抑えて、かつ、次数の異なる回折光の明暗の差を小さくし、光強度を均一化することができる。
【0101】
立体表示装置は、複数の干渉縞表示面、レンズ、空間フィルタ等から構成して、各空間フィルタにより共役光を除去して通過した物体光を合成手段により合成することでホログラム像を表示することができる。
【0102】
立体表示装置は、合成手段があらかじめ空間的に合成することができる例えばハーフミラー等を用いて空間フィルタを通過した物体光の合成作業を行っているため、各物体光が同時に再生されるため、動画再生等に使用する場合に適している。
【0103】
立体表示装置は、合成手段が表示位置において合成する構成としていることで、一つのシステムで実現でき、調整する光軸は一つで足りるために調整作業が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る立体表示装置による干渉縞作成の状態を模式的に示す説明図である。
【図2】 本発明に係る立体表示装置においてn次回折光の再生状態を模式的に示す平面図である。
【図3】 (a)、(b)は本発明に係る立体表示装置の空間フィルタにおいる開口状態を模式的に示す正面図である。
【図4】 (a)は本発明に係る図2の立体表示装置においてn次回折光の逆の範囲における再生状態を模式的に示す平面図、(b)は図2と図4(a)におけるn次回折光の視域範囲を模式的に示す平面図である。
【図5】 (a)、(b)は本発明に係る1次回折光を、空間フィルタを介して通過させた状態を模式的に示す平面図、(c)、(d)は0次回折光を空間フィルタを介して通過させた状態を模式的に示す平面図、(e)は0次回折光及び1次回折光を合成させた状態を模式的に示す平面図である。
【図6】 本発明に係る空間フィルタを通過した物体光を合成する状態を模式的に示す平面図である。
【図7】 (a)、(b)、(c)は本発明に係る、それぞれ0次回折光、1次回折光、−1次回折光について空間フィルタを通過させる状態を模式的に示す平面図、(d)は空間フィルタを通過した物体光を合成する状態を模式的に示す平面図である。
【図8】 本発明に係る立体表示装置において、0次回折光、1次回折光、−1次回折光をハーフミラーで合成する状態を模式的に示す平面図である。
【図9】 本発明に係る立体表示装置による干渉縞作成の状態を模式的に示す説明図である。
【図10】 本発明に係る立体表示装置の空間フィルタにおいる開口状態を模式的に示す正面図である。
【図11】 本発明に係る立体表示装置のn次回折光の再生状態を模式的に示す平面図である。
【図12】 (a)は本発明に係る開口率の高い干渉縞表示面(白い部分が画素部分、ハッチを施した部分が遮光部分)を示す正面図、(b)は格子状の開口群を有する光フィルタを示す正面図、(c)は、干渉縞表示面に光フィルタを設置した状態を模式的に示す正面図である。
【図13】 (a)、(b)は本発明に係る干渉縞表示面に光フィルタを設置した状態を模式的に示す断面図、斜視図である。
【図14】 (a)は本発明に係る開口率の高い干渉縞表示面(白い部分が画素部分、ハッチを施した部分が遮光部分)を示す正面図、(b)は格子状の開口群を有する光フィルタを示す正面図、(c)は、干渉縞表示面に光フィルタを設置した状態を模式的に示す正面図である。
【図15】(a)、(b)は、ハーフゾーンプレート処理の干渉縞作成について模式的に示す説明図である
【図16】ハーフゾーンプレート処理による再生状態を示す説明図である。
【図17】干渉縞作成時の物体光の広がる範囲と干渉縞が折り返し成分となる領域の関係を模式的に示す説明図である。
【図18】(a)、(b)は、高次回折光による物体光の再生状態を模式的に示す説明図である。
【図19】(a)、(b)は、高次回折光の通過領域を模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
B 遮光板
L レンズ
Pa n次回折の通過領域
Sa 干渉縞作成面
S 干渉縞表示面
W 被写体
1 立体表示装置
2a 干渉縞作成面
2 干渉縞作成面
3 レンズ
4 空間フィルタ
5a 開口
5b 開口
5c 開口
5d 開口
6 ハーフミラー
11 立体表示装置
12a 干渉縞作成面
12 干渉縞表示面
13 レンズ
14 空間フィルタ
15a 開口
15b 開口
17 光フィルタ
17a 開口群
28 光フィルタ
28a 開口群

Claims (8)

  1. 被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、
    前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の標本化間隔と等しい間隔で、格子状に配列した開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有することを特徴とする立体表示装置。
  2. 被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、
    前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の水平方向の標本化間隔と等しい間隔で、縦縞状の開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有することを特徴とする立体表示装置。
  3. 被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、
    前記空間フィルタの開口は、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の垂直方向に半分に制限して作成された干渉縞に対応した位置に配置され、
    前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の標本化間隔と等しい間隔で、格子状に配列した開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有することを特徴とする立体表示装置。
  4. 被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、
    前記空間フィルタは、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の水平方向で半分の一方に制限して作成された干渉縞に対する開口を備える空間フィルタと、前記水平方向で半分の他方に制限して作成された干渉縞に対する開口とを備える空間フィルタとを有し、前記両開口からの物体光を合成する合成手段を備え、
    前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の標本化間隔と等しい間隔で、格子状に配列した開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有することを特徴とする立体表示装置。
  5. 被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、 この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、
    前記空間フィルタの開口は、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の垂直方向に半分に制限して作成された干渉縞に対応した位置に配置され、
    前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の水平方向の標本化間隔と等しい間隔で、縦縞状の開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有することを特徴とする立体表示装置。
  6. 被写体についての物体光に対して参照光を干渉させた干渉縞を表示する標本化構造をもつ干渉縞表示面と、前記干渉縞から物体光を、再生光を介して再発生させる再生光源と、この再生光源により再発生させた前記物体光を、像側焦平面を越えた位置に再結像させるレンズとを有する立体表示装置において、前記像側焦平面の位置には、前記被写体における各点からの前記物体光の広がりを前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の半分に制限して作成した干渉縞に応じた位置に開口を有する空間フィルタを備え、
    前記空間フィルタは、前記干渉縞表示面の標本化間隔から決まる範囲の水平方向で半分の一方に制限して作成された干渉縞に対する開口を備える空間フィルタと、前記水平方向で半分の他方に制限して作成された干渉縞に対する開口とを備える空間フィルタとを有し、前記両開口からの物体光を合成する合成手段を備え、
    前記干渉縞表示面は、その干渉縞表示面の水平方向の標本化間隔と等しい間隔で、縦縞状の開口群を備え、前記開口群は、前記干渉縞表示面が備えている開口率から当該開口率を低下させる開口幅を有することを特徴とする立体表示装置。
  7. 前記合成手段は、各開口を通過する物体光をあらかじめ空間上で合成して表示位置に表示することを特徴とする請求項4又は請求項6に記載の立体表示装置。
  8. 前記合成手段は、各開口を通過する物体光を時間的に交互に切り替えて合成して表示位置に表示することを特徴とする請求項4又は請求項6に記載の立体表示装置。
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