JP3886013B2 - 鋼矢板打込み工法、及びオーガ削孔杭打機 - Google Patents

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Description

本発明は、軟岩や硬く締まった地層等、鋼矢板を普通程度の振動では打込み困難な地層に、鋼矢板を平滑、且つ均斉に打込む方法、及び施工機械に関するものであり、振動オーガによって連続ラップ削孔を形成し、該ラップ削孔内に鋼矢板を振動打込みするものであって、土木基礎工事の技術分野に属するものである。
軟岩等の地層への鋼矢板の連続打込みのためには、予め鋼矢板打込み用の削孔を形成しておく必要があり、連続ラップ削孔、即ち、オーガスクリューで削孔した縦穴に、次の削孔縦穴を側面が一部重複(オーバーラップ)形態に形成し、それぞれの削孔穴が一部重複しながら連続した形態に削孔する必要があるが、リーダーレスオーガ削孔機での削孔にあっては、既削孔穴に次の削孔穴が重複するように削孔作業を遂行しても、オーガスクリューは上端のみでの保持であるため、作業中のオーガスクリューは、進行するにしたがって抵抗の少ない既削孔穴の方へずれ込んで行き、所期のラップ削孔は不可能であった。
従って、1本のアースオーガスクリューを用いて連続ラップ削孔を実施するには、オーガスクリューの地中への進行を既削孔穴側へずれ込まないように案内するリーダーを備えた大型機械、即ち三点式オーガ機と呼ばれるリーダー式オーガ機、を用いている。
しかし、リーダー式オーガ機にあっても、リーダーを地上に立設し、オーガスクリュー上端部のオーガガイドをリーダーで案内摺動し、リーダー下端に配置したスクリューガイドでオーガスクリューを案内するため、即ち、リーダー上のオーガスクリューの降下と共に降下するオーガガイドと、リーダー下端のスクリューガイドとの2点でオーガスクリューを案内するため、地中に進行するスクリューヘッドは、削孔抵抗の少ない既削孔穴側へのずれ込みを生ずる傾向がある。
そして、スクリューヘッドの横方向(既削孔方向)へのずれ込みの傾向は、スクリューヘッドが進行する程、即ち、スクリューガイドからの距離が大になる程大きくなり、また、オーガガイドとスクリューガイドとの距離が小さくなる程ずれ込み易く、硬い地層程ずれ込み易い。
本出願人は、リーダーレスオーガ機による連続ラップ削孔方法として、図8に示す従来例1を提案した。
従来例1は、特許文献1に示すものであり、固定杭を備えた枠形態のガイド定規の1半には、筒状のオーガスクリューガイドの複数を、間隔削孔a1〜a4用に配置し、他半には筒状のケーシングガイドの複数を、ケーシング打込み用に配置し、該定規を配置固定して複数本の間隔削孔a1〜a4を削孔した後、定規を反転してケーシングガイドが間隔削孔a1〜a4の中間に位置する形態に再配置し、次いで、オーガスクリューガイド用に削孔ケーシングを削孔打込みし、次いで打込み済の削孔ケーシング内をオーガスクリューでラップ削孔するものである。
そして、鋼矢板打込み作業は、オーガ作業機を杭打機(バイブロ)に取換えて実施するものである。
また、図9は特許文献2として挙げたものであり、オーガスクリュー削孔に於いて、鋼矢板打込み用の削孔穴を連続形成するものであり、図9(A)に示す如く、オーガ先端部に配置したガイド装置を、打込み済鋼矢板の端部に当接案内し、オーガ基端部でのリーダーによる案内と併せて、図9(B)の如く、各削孔を均斉な隣接形態で連続形成し、別体の杭打機で鋼矢板を連続打設するものである。
また、図10は特許文献3として挙げたものであり、ラップ削孔は出来ないが、削孔と、鋼矢板打込みとを同時に実施するものである。
即ち、アースオーガ駆動装置に、スプリング緩衝機構を介して振動が伝播しないように配置した起振機と、圧入用油圧シリンダーとによって鋼矢板を打込むものであり、アースオーガの無振動の削孔作業と、起振機と、鋼矢板圧入用油圧シリンダーとによる鋼矢板の振動打込みを同時に施工するものである。
特許第3233613号(特開2000−319889号)公報 特開2001−55882号公報 特公昭53−16602号公報
図8に示す従来例1(特許文献1)にあっては、連続ラップ削孔は、間隔削孔a1〜a4間に、削孔打込みした削孔ケーシング内でのオーガスクリューによる削孔となるため、オーガスクリューは、地中内でも、全長に亘る完全案内となり、所定どおりの連続ラップ削孔が得られ、従来のリーダー式オーガ機や、リーダーレスオーガ機での連続ラップ削孔よりも、遥かに高品質の連続ラップ削孔が得られるが、定規の間隔削孔用の配置、定規の削孔ケーシング案内用の反転再配置、削孔ケーシングの打込み、及び打込みケーシング内へのオーガスクリューによる連続ラップ削孔等、定規の位置決めを含め、工数が多く、且つ煩雑であって作業性に問題がある。
しかも、鋼矢板打込み作業は、オーガ機をバイブロ(起振機)に取換えるか、別体の杭打機による実施となる。
また、図9に示す従来例2(特許文献2)にあっては、鋼矢板打込み用の削孔が隣接形成出来るが、各削孔がラップ削孔でないため、鋼矢板の打込みに強大なエネルギーを必要とする。
即ち、削孔後に鋼矢板を打込むような硬い地層にあっては、各削孔が均斉な連続削孔であっても、各削孔相互がかなりの削孔ラップを有し、各鋼矢板セクション部の打込み位置周辺領域がラップ(重複)削孔で軟質土化されていない限り、鋼矢板のスムーズな連続打設は困難である。
しかも、鋼矢板打込み作業は、別体の杭打機か、オーガ機をバイブロに取換えての実施となる。
また、図10に示す従来例3(特許文献3)にあっては、1台の作業機によって、削孔と、鋼矢板打込みが同時に出来るが、鋼矢板は削孔の側面に沿った打込みとなるため、鋼矢板の大部分が、削孔近傍ではあるが、削孔穴外での打込みとなり、強大な打込みエネルギーを要し、大型機械でのみ可能であり、しかも強大な打込み応力を必要とする。
本発明は、軟岩地層への鋼矢板の打込みに関して、同一の出力軸に、回転と振動とを自在に付与出来る新規な振動オーガ機を用いることにより、削孔中のアースオーガスクリューに、必要に応じて振動付与を可能とし、オーガスクリューによる削孔も、振動による鋼矢板打込みも、低動力消費の下に、スムーズに遂行出来る工法であり、従来の問題点を合理的に解決し、小型のリーダーレス機であっても、従来のリーダー式の大型機よりも、高能率、且つ均斉な鋼矢板打込みを可能とする画期的工法を提供するものである。
本願鋼矢板打込み工法の発明は、例えば図4(A)に示す如く、オーガスクリュー2を出力軸14bに接続した振動オーガ機1によって単独削孔C1を形成し、次いで、図4(B)の如く、鋼矢板把持用のチャック5を出力軸14bに接続した、振動オーガ機1によって鋼矢板Pを削孔C1内に振動打込みし、次いでセクションガイド4を備えたオーガスクリュー2を出力軸14bに接続した振動オーガ機1により、図5(A)に示す如く、オーガスクリュー2のセクションガイド4を既設鋼矢板PのセクションPEに係合して、オーガスクリュー2を既設鋼矢板のセクションPEでの案内の下に所定深度までラップ削孔C2を形成し、該オーガスクリュー2の上昇抜去後、チャック5を出力軸14bに接続した振動オーガ機1のチャック5で新設鋼矢板Pを把持し、チャック5に、必要に応じて回動を付与して、図5(B)に示す如く、新設鋼矢板PのセクションPEを既設鋼矢板PのセクションPEに係合し、新設鋼矢板Pを連続ラップ削孔C2内に打込むものである。
尚、振動オーガ機は、図1の如く、従来の油圧オーガ11に振動部13を直列配置して、出力軸14bに、オーガの回転作用と、杭打ちのための振動作用とが付与出来る作業機である。
また、セクションガイド4は、鋼矢板セクションPEに係合して案内摺動出来れば良いものであり、鋼矢板のセクションPEの断面形状に適合係止出来る断面形状であれば良い。
また、1台の振動オーガ機1が、オーガスクリュー2を接続して削孔機としたり、鋼矢板把持用チャック5を接続して振動杭打機と出来るものであるため、振動オーガ機1の出力軸14bは、オーガスクリュー2、及びチャック5と、ピン取付け等の着脱機構で着脱自在に接続可能とすれば良い。
従って、本発明によれば、図6に示す如く、オーガスクリュー2がセクションガイド4によって鋼矢板セクションPEで案内されるため、ラップ削孔C2は、小型のリーダーレスオーガ機によっても、設定値どおりのラップ量Wwを有する、上端から下端まで均斉な削孔ラップCwを備えた連続ラップ形態の削孔C2が形成出来、使用鋼矢板の連続打込み断面形態を基に、適正な削孔ラップCwを設定することにより、鋼矢板Pの省エネルギー振動打込みが可能となる。
勿論、ラップ削孔中も、慣用のオーガスクリュー削孔同様、スイベル部14よりスクリュー内部を通ったエアーは、スクリューヘッド先端のエアー、ミルク噴出口MEより噴出し、スクリューヘッド刃先Bに固着した土砂を吹き飛ばして団子状の土砂を排除し、削孔作用を助けると共に、セクションガイド4にも排出エアーが回って、セクションガイド4の上下動をスムーズにする。
また、ラップ削孔によって柔らかくなりすぎた土砂も、セメントミルクやベントナイトの噴出、撹拌によって適切な硬さの土砂となり、鋼矢板の根入れ強度が確保出来る。
また、振動オーガ機1は、回転によるオーガ作用と、振動による杭打作用を1台で発揮する作業機であるため、出力軸14bへの、オーガスクリュー2と鋼矢板把持用チャック5との交換取付けにより、オーガ削孔機にも、振動杭打機にもなり、従来のリーダーレス基礎機械での、オーガ作業機と、振動作業機との取換えの如き煩雑、且つ手間のかかる作業が省略出来、機械の稼動率が向上し、作業能率が向上する。
しかも、従来、鋼矢板の振動打込みに際しては、チャック5が新設鋼矢板上端を把持して吊下げた状態で、該鋼矢板セクションPE下端を既設鋼矢板の地面GLから突出したセクションPE上端に係合する際には、位置合せが困難、且つ細心の注意を要する作業であったが、本発明では、振動オーガ機1は、出力軸14bに、回転力も、振動力も付与出来るため、チャック5自体が出力軸14bと共に回転自在であり、チャック5の微調整回動により、既設鋼矢板セクションPE上端への、吊下げ状態の新設鋼矢板セクションPE下端の係合作業が非常に容易となり、鋼矢板打込みの作業能率が格段に向上する
また、本発明の鋼矢板打込み工法にあっては、オーガスクリュー2に、必要に応じて振動を付与するのが好ましい。
この場合、オーガスクリュー2のスクリューヘッド21が、転石等でスムーズに削孔進行しない時や、オーガスクリュー2のセクションガイド4や鋼矢板セクションPEに土石が詰まって、オーガスクリュー2の削孔進行に大きな抵抗が生じた際には、オーガ削孔を行いながら振動オーガ機1を振動させて、オーガスクリュー2に上下振動を付与すると、スクリューヘッド21が軟岩を細かく砕いたり、セクションガイド4の土石が剥離して、オーガ削孔が進行可能となる。
従って、小型のリーダーレス基礎機械であっても、振動オーガ機1を用いるため、単独削孔C1形成時でも、ラップ削孔C2形成時でも、オーガスクリュー2の削孔進行が非常にスムーズとなり、作業性が格段に向上する。
また、各鋼矢板Pは、図6の如く、各対応削孔C1,C2に対して、施工進行方向Fの後方にずらして各対応削孔C1,C2内に打込むのが好ましい。
この場合、地中を降下するのみで、土中進行抵抗を生ずるセクションガイド4は、図6(A),(D)の如く、既削孔C1,C2内で案内されることとなり、オーガスクリューにセクションガイド4を付設したための削孔機能低下は最少限に抑制出来る。
従って、セクションガイド4の最小限の地中抵抗の下に、ラップ削孔Cwのラップ幅(ラップ量)Wwの十分な連続ラップ削孔がスムーズに遂行出来る。
また、本発明の鋼矢板打込み工法にあっては、セクションガイド(4)を、図4(A)に示す如く、オーガスクリュー2の少なくとも先端部に配設するのが好ましい。
オーガスクリュー2の削孔作用時は、削孔抵抗の少ない方、即ち、既削孔側へずれ込む傾向を生ずること、及び、先端部が削孔形態を先導することより、セクションガイド4をオーガスクリュー2の先端部へ配置すれば、均斉な削孔ラップ(ラップ部)Cw形成がスムーズとなる。
勿論、オーガスクリュー2を継ぎ足して長尺とする場合は、中間適所にもセクションガイド4を配置するのが好ましく、この場合、オーガスクリュー2の継ぎ足しを、図3に示す如き、セクションガイド4を備えたアダプター3で実施するのが好都合である。
また、本発明にあっては、セクションガイド4が、図3(C)の如く、右用セクションガイド片4aと、左用セクションガイド片4bを備え、図7(A)の如く、右用セクションガイド片4aの鋼矢板セクションPEへの係合時には、オーガ中心点Ocを鋼矢板噛合中心線O−Oから右側へ距離d1をずらし、左用セクションガイド片4bの鋼矢板セクションPEへの係合時には、オーガ中心点Ocを鋼矢板噛合中心線O−Oから左側へ距離d1をずらしてラップ削孔するのが好ましい。
この場合、「右側」とは施工進行方向F(図7)に見て右側の意である。
鋼矢板Pは、図6に示す如く、断面が平板部PFと、両側の傾斜側板部PSとの台形を呈し、両側板PSの先端を屈曲して係合溝PGを形成したセクションPEを備えており、鋼矢板Pの連続壁は図7(A)の如く、平板部PFが交互に右側、左側と反対方向に突出した形態にセクションPEの係合で接続する。
また、鋼矢板打込み用の削孔C1,C2の形成は、孔径を小さくする程、削孔エネルギー上有利である。
そして、セクションガイド4が右側用4aと左側用4bとを備えているため、右側突出鋼矢板P用削孔時も、左側突出鋼矢板P用削孔時も、セクションガイド片4a,4bの右、左の使い分けだけで、右鋼矢板用削孔C2及び左鋼矢板用削孔C2がきれいに、且つ、正確なセクションガイド片4a,4bでの案内制御の下に削孔出来る。
従って、鋼矢板の連続打込みに必要な最小径の連続ラップ削孔C2が合理的に形成出来る。
また、本発明の鋼矢板打込み工法にあっては、最初の削孔C1及びコーナー部削孔C1は、慣用のオーガスクリュー2で、且つ中間削孔C2より大径に削孔するのが好ましい。
最初に打込む鋼矢板P、及びコーナー部鋼矢板Pは、鋼矢板壁の位置決め機能の要求される基準鋼矢板であり、コーナー部では、各削孔C1,C2のラップ形態も直線部でのラップ形態と異なるため、後続のラップ削孔C2の基準となる最初の削孔C1、及びコーナー部削孔C1を独立の大径削孔C1に形成しておけば、図6の如く、削孔ラップCwを形成するための、基準鋼矢板Pの施工進行方向F後方へのずらし打込みが可能となり、各削孔C1,C2の連続ラップ形態での形成が可能となり、所定位置での鋼矢板打込みが可能となる。
従って、セクションガイド4を備えたオーガスクリュー2による連続ラップ削孔C2は、直線部での連続削孔のみとなり、セクションガイド4の鋼矢板Pへの嵌合、離脱作業が容易となる。
本願鋼矢板打込み工法の発明の実施に直接使用するオーガ削孔杭打機は、図1に示す如く、オーガ本体11と、スイベル部14との間に、振動部13を介在固定した振動オーガ機1の出力軸14bに、着脱機構部P14を介してオーガスクリュー2、及び鋼矢板把持用チャック5を交換取付可能とし、オーガ本体11の駆動モータM11と、振動部13の駆動モータM13とは別個独立の駆動系統として、オーガ作業機の機能と、振動杭打機の機能とを兼備した振動オーガ機1を備えたものである。
この場合、振動部13は、一対の対向偏芯体を回動して上下振動を生起するバイブロで良く、図2(B)に示す如く、オーガ本体11の下端の基本軸受11cと、スイベル部14との間に強力軸受12を介在し、強力軸受12の外周に振動部13を嵌めて、振動部13をオーガ本体11及びスイベル部14と固定すれば良い。
また、駆動系統は、オーガ本体の駆動モータ(油圧モータ)M11の油圧回路のポートの他に、別のポートを増設して振動部13用の作動回路を形成すれば良い。
尚、出力軸14bの着脱機構部P14は、オーガスクリュー2の上端部2T及びチャック5の上端部を着脱自在に確保出来れば良く、典型的には、従来のリーダーレスオーガ機でのオーガスクリュー着脱機構同様のピン取付け機構である。
本発明オーガ削孔杭打機を用いれば、振動オーガ機1が従来のオーガ機とバイブロ(振動機)との機能を有するため、従来のオーガ機とバイブロとの交換取付けの煩雑、且つ手間のかかる作業が不要となり、オーガスクリュー2による削孔作業と、振動機による鋼矢板打込み作業との切換えは、単に、振動オーガ機1の出力軸14bへの、オーガスクリュー2とチャック5との交換取付けのみで可能となり、鋼矢板打込み施工に於ける、削孔作業と、振動打込み作業の切換えが合理化出来、基礎機械の稼動率が向上する。
しかも、オーガスクリュー2による削孔途中でも、削孔回転作業と同時に、上下振動作用も付与出来るため、オーガスクリュー2のスクリューヘッド21が転石等の障害でスムーズに削孔進行しない時や、オーガスクリュー2のセクションガイド4に土石が詰まってオーガスクリューの削孔進行に大抵抗力が生じた際には、オーガスクリュー2に上下振動を付与すれば、オーガスクリュー2の削孔進行が可能となる。
また、振動オーガ機1の出力軸14bに、鋼矢板把持用チャック5を取付けて振動杭打機として使用する際にも、チャック5が回転自在であるため、チャック5で把持した新設鋼矢板Pの、既設鋼矢板PへのセクションPE同士の係合作業がチャック5の回動調整によって極めて容易となる。
また、オーガスクリュー本体20と、スクリューヘッド21とを、セクションガイド4を備えたアダプター3で連結したオーガスクリュー2を、振動オーガ機1の出力軸14bの着脱機構部P14に接続するのが好ましい。
この場合、オーガスクリュー2による削孔作業は、スクリューヘッド21の接続位置での、セクションガイド4による鋼矢板セクションPEへの係合摺動となるため、オーガスクリュー2による所定のラップ量Wwを有するラップ削孔C2が均斉に形成出来、オーガスクリュー2には、削孔作業と同時に、必要に応じた上下振動を付与することにより、削孔進行もスムーズに達成出来る。
勿論、オーガスクリュー2の継ぎ足しに際しても、セクションガイド4を備えたアダプター3で接続すれば、オーガスクリュー2は、各アダプター3の複数個所での鋼矢板セクションPEとの係合摺動となり、深いラップ削孔C2も均斉、且つスムーズに実施出来る。
また、本願鋼矢板打込み工法発明に、好適に採用出来るオーガ削孔杭打機のアダプター3は、図3に示す如く、下端にジョイントピン孔hj、及びメスジョイント部Jfを、上端にジョイントピン孔hj、及びオスジョイント部Jmを備えたロッド30上に、スリーブ32を回動自在、且つ、上下動不能に装着し、スリーブ32上にホルダー33を固着し、ホルダー33にセクションガイド片4a,4bを着脱自在に止着したものが好ましい。
この場合、アダプター3は、単体部材として構成出来るため、図1の如く、従来のアースオーガスクリューの、オーガスクリュー本体20とスクリューヘッド21との間に直線接続形態で組込むことが出来、摩損の激しいセクションガイド片4a,4bを備えたアダプター3のメンテナンスが容易となる。
そして、単体のアダプター3は、オーガスクリュー本体20の継ぎ足し用にも適用出来、オーガスクリュー2の所望位置へのセクションガイド4の付設に有利である。
また、アダプター3の製作組立も、単体のロッド30上へのスリーブ32、ホルダー33、セクションガイド片4a,4bの組付けとなって容易であり、オーガ削孔杭打機の保守、管理も容易となる。
また、スリーブ32は、図3に示す如く、上端と下端にガイド用フランジ31fを備えてロッド30上に固着した円筒状のスリーブガイド31上に、回動自在に、且つ、フランジ31fで上下動を規制して装着するのが好ましい。
この場合、ガイド用フランジ31fを上下一体的に備えたスリーブガイド31上に、2分割したスリーブ32を、上下フランジ31f間に被せて溶接してスリーブ32としても良く、或いは、ロッド30上に溶接固定したスリーブガイド31上に筒状スリーブ32を嵌合し、上下フランジ31fを、スリーブガイド31の上下端に溶接固定しても良い。
従って、スリーブ32の摺動回転自在、且つ、上下動不能の構造が容易に製作出来、オーガスクリュー2の削孔回転時にも、鋼矢板PのセクションPEで平滑に上下動案内されるセクションガイド4の製作が容易である。
また、スリーブガイド31は、図3に示す如く、円筒形の左右2分割片をロッド30上に当接固着一体化し、スリーブ32は円筒形の左右2分割片をスリーブガイド31上で一体化円筒形態とするのが好ましい。
この場合、スリーブガイド分割片も、スリーブ分割片も鋳造製作で容易に作成出来、スリーブガイド分割片の一体化、及びロッド30上への固着化も、スリーブ片のスリーブガイド上へのスリーブ形態一体化も溶接作業のみであり、アダプター3の製作が、特有の設備を必要とせず、容易となる。
また、セクションガイド4は、図3に示す如く、右用セクションガイド片4aと左用セクションガイド片4bとを、ホルダー33の取付片33Pに、両側から着脱自在に止着するのが好ましい。
この場合、ホルダー33へのセクションガイド片4a,4bの止着は、平板形態の取付片33Pのボルト孔h4へのボルトネジ締着により、位置合せ、及び着脱作業が容易となり、アダプター3のメンテナンスが容易となる。
しかも、セクションガイド片4a,4bが鋼矢板セクションPEの右、左に専用対応するものであるため、オーガスクリュー2の鋼矢板Pによる案内制御が正確となり、ガタの生じないスムーズな連続ラップ削孔が可能となり、連続ラップ削孔C2が、所定の削孔ラップCwを備え、且つ、鋼矢板Pの打込みに必要な最小径で実施可能となり、省エネルギー削孔が可能となる。
本願鋼矢板打込み工法の発明は、最初の単独削孔C1以降のラップ削孔C2が、オーガスクリュー2のセクションガイド4による既設鋼矢板セクションPEとの係合摺動案内下での削孔作業となるため、設定値どおりのラップ量Wwを備えた、上端から下端まで均斉な削孔ラップCwを備えた削孔C2が形成出来る。
従って、使用鋼矢板の連続打込み断面形態を基に、適正な削孔ラップCwを設定することにより、最小径での連続ラップ削孔C2が形成出来、連続ラップ削孔時の削孔径の小径化による削孔エネルギー低減化と、鋼矢板P全断面の削孔C2内への打込みによる打込みエネルギー低減化とにより、鋼矢板の連続打込み施工が、省エネルギーの下に、且つ、スムーズに遂行出来る。
また、振動オーガ機1が、回転によるオーガ削孔作用と、振動による鋼矢板打込み作用(バイブロ杭打作用)とを1台で発揮する新規な作業機(バイブローオーガ機)であるため、出力軸14bへの、オーガスクリュー2と、鋼矢板把持用チャック5との簡単な交換取付けによって、従来のオーガ削孔機にも、振動杭打機(振動鋼矢板打込機)にもなり、従来のリーダーレス基礎機械での、オーガ作業機と、振動作業機との取換えの如き、煩雑、且つ手間のかかる作業が省略出来、土木基礎機械、特にリーダーレス基礎機械の稼動率が向上し、施工作業能率が向上する。
また、振動オーガ機1の出力軸14bには、オーガ作動用の回転力も、振動部による上下振動も付与出来るため、オーガスクリュー2での削孔中に、スクリューヘッド20が転石等で削孔進行の抵抗を受けたり、セクションガイド4の土石詰りで削孔進行の抵抗を受けた際には、オーガスクリュー2に回転削孔作用を付与しながら、上下振動を付与するだけで、オーガスクリュー2の削孔進行阻止抵抗が解除出来、削孔進行が可能となる。
更に、出力軸14bに接続した鋼矢板把持用のチャック5で鋼矢板Pを吊下げて、既設(打込み済)鋼矢板PのセクションPEに吊下げた鋼矢板のセクションPEを係合する際にも、チャック5の微調整回転が可能であるため、鋼矢板Pの打込み作業時の鋼矢板の位置合せ係合が容易となり、作業性が向上する。
〔振動オーガ機(図2)〕
図2(A)は、振動オーガ機1の全体正面図であり、図2(B)は分解正面図である。
振動オーガ機1は、図2(A)に示す如く、油圧モータM11の下部に、第1減速機11a、第2減速機11b、基本軸受11cの直結した減速機付きモータをケース1Cで保護したオーガ本体11と、スイベル部14との間に、振動部13を介装固着したものであり、図1(A)の如く、オーガ本体11上部を取付ピンP1で基礎機械(リーダーレスオーガ機)のブラケットに吊下げ、スイベル部14下端の出力軸14bに、オーガスクリュー2と、鋼矢板把持用チャック5(図4(A))とを着脱機構部P14で交換接続可能とする。
振動オーガ機1の構造は、図2(B)に示す如く、減速機付きモータ(市販品)のオーガ本体11のスプライン出力軸11dを強力軸受12の円錐コロベアリング内臓の出力軸受12aに嵌合して、オーガ本体11の取付部B11と、強力軸受12の取付部B12とを、BボルトとBナットにより、円周12ヶ所で固着する。
また、振動部13は、偏芯体を対向配置して同調ギアを介して回動し、上下振動を発生させるバイブロであり、振動部13の上部は、強力軸受12の外周上部角4ヶ所の取付部C12と、取付部C13とをボルトナット締着する。
また、振動部13下部は、L型ブラケットを取付部D13の所にボルトナット止着し、L型ブラケットを強力軸受12の取付部D12(強力軸受の下方4ヶ所)にボルトナット止着する。
また、強力軸受12の下部の出力軸12bと、スイベル部14の出力軸受14aとをボルトナットEで連結する。
また、オーガケース1Cとオーガ本体11との取付けは、取付部A1と取付部A11とをボルトナット締着する。
以上の如く、強力軸受12と振動部13との好適な組込みにより、図2(A)に示す振動オーガ機1が得られる。
〔アダプター(図3)〕
アダプター3は、従来慣用のオーガスクリュー本体20と、スクリューヘッド21との接続にも、オーガスクリュー本体20相互の継ぎ足し接続にも、ジョイント部材として使用するものであり、セクションガイド4を備えたものである。
図4(A)は、アダプター3の分解斜視図であり、ロッド30と、ロッド30外周面に被覆固着するスリーブガイド31と、スリーブガイド31外周面に回動自在に被覆するスリーブ32と、スリーブ32に固定するホルダー33、及びホルダー33に付設するセクションガイド片4a,4bとから成るものであり、スリーブガイド31は、上下で外方へ突出したフランジ31fを備えた円筒を縦に2分割したタイプであって、ロッド30上に溶接固着して円筒形態とする。
また、スリーブ32も、円筒の2分割タイプを用いて、スリーブガイド31外周面に回動自在、且つフランジ31fで上下動不能の円筒に、図3(B)の如く溶接線Lmで溶接形成する。
また、ホルダー33は、ボルト孔h3を複数個縦設した取付片33Pと、円弧内面を備えた固定片33Cとを備えたものであって、固定片33Cをスリーブ32上に溶接等で固着する。
また、右用セクションガイド片4a、及び左用セクションガイド片4bは、図3(B)の如く、鋼矢板セクションPEに係合する係合溝4Gを備え、且つ基部の取付用板状部には複数のボルト孔h4を備えたものであり、縦長20cm前後とする。
従って、図3(C)に示す如く、アダプター3単体として準備するため、オーガスクリュー2用部材としての保守管理に好都合である。
〔施工(図4、図5)〕
最初の単独削孔C1の形成は、図1(A)に示す如く、オーガ本体20の先端20Eの取付ピン部P2に、スクリューヘッド21を着脱自在にピン接続した慣用のオーガスクリュー2の基端20Tを、リーダーレス基礎機械のブラケットに取付けた振動オーガ機1の出力軸14bの着脱機構部P14に、着脱自在にピン接続したオーガ削孔機により、図4(A)に示す如く、地面GLより所定深度まで慣用の削孔作業で単独削孔C1を形成する。
該単独削孔C1の形成途中で、スクリューヘッド21が転石等で削孔進行に障害を生じた際には、オーガスクリュー2に押圧削孔回転を付与しながら、同時に振動部13を駆動して、オーガスクリュー2に上下振動を付加することにより、スクリューヘッド21の削孔進行を可能とする。
単独削孔C1を形成してオーガスクリュー2を上昇抜去すれば、図4(B)に示す如く、振動オーガ機1の出力軸14bに、慣用のオーガスクリュー2と、慣用の鋼矢板把持用チャック5とを、着脱機構部P14で交換装着して振動杭打機とする。
そして、振動オーガ機1の振動部13による上下振動付与と、振動オーガ機1への押圧力付与により、慣用の振動鋼矢板打設を行う。
この場合、図6(B)に示す如く、削孔C1内で、且つ、施工方向Fの後方側にずらした位置での鋼矢板Pの削孔C1内への位置決めに際し、チャック5にオーガモータM11による必要回転を付与して適正位置を確保する。
単独削孔C1内への鋼矢板Pの打込み完了後、図3(C)に示すアダプター3下端を、慣用のスクリューヘッド21の上端に、メスジョイント部Jfを嵌着してジョイントピン孔hjを介して、図1(B)に示す如く装着し、該アダプター3の上端を、オスジョイント部Jm、及びジョイントピン孔hjを介して慣用のオーガスクリュー本体20の下端20Eに接続してセクションガイド4付きオーガスクリュー2を構成し、該オーガスクリュー2を振動オーガ機1の下端の出力軸14bに装着する。
図5(A)に示す如く、セクションガイド付きオーガスクリュー2を装着した削孔機は、セクションガイド4を既設鋼矢板PのセクションPEに係合した状態で、削孔作業を遂行する。
この場合の鋼矢板Pと、セクションガイド4との関係は、図6(A)に示す如く、鋼矢板Pが単独削孔C1の進行方向F後方にずれた位置であり、セクションガイド4は、既削孔C1内で案内する。
削孔作業中に、スクリューヘッド21が転石等の障害で進行出来なくなったり、或いは、セクションガイド4が土石詰りによって大抵抗を生じた際には、オーガスクリュー2の回転押圧削孔と同時に、振動部13を駆動してオーガスクリュー2に上下振動を付与すれば、オーガスクリュー2のスムーズな削孔進行が可能となる。
勿論、回転削孔中のオーガスクリュー2に、常時、又は間欠的に上下振動を付与すると、削孔作業性が向上する。
図6(B)に示す如く、単独削孔C1に対して、所定のラップ量Wwを有する削孔ラップCwを伴ったラップ削孔C2を形成した後、再度、振動オーガ機1の出力軸14bには、鋼矢板把持用チャック5を装着して振動杭打機とし、チャック5で新設鋼矢板を吊上げた状態で、既設鋼矢板PのセクションPEに新設鋼矢板のセクションPEを係合し、図5(B)の如く、振動部13の振動作用と、基礎機械の押圧作用とにより鋼矢板Pを振動打設する。
地面GLから上端を突出させた既設鋼矢板のセクションPE上端への、吊下げ状態の新設鋼矢板セクションPE下端の係合、位置合せは、チャック5、即ち、出力軸14b、の回動調整で実施するため、従来の振動杭打機より作業性が格段に向上する。
また、ラップ削孔C2内への鋼矢板打込みは、図6(C)に示す如く、既削孔C1と、新設のラップ削孔C2とに亘る削孔内への打込みとなり、新設鋼矢板Pの位置合せ、即ち、チャック5の位置合せ、が適切であれば、均斉、且つ、スムーズな鋼矢板連続打設となる。
以上のラップ削孔C2形成と、ラップ削孔C2内への鋼矢板打設とを反復すれば、鋼矢板の係合連続打込みが出来る。
また、施工現場では、振動オーガ機1にオーガスクリューを接続したラップ削孔機と、振動オーガ機1に鋼矢板把持用チャック5を接続した振動杭打機とを併用施工すれば、振動オーガ出力軸14bへの、オーガスクリュー2とチャック5との交換作業が省略出来、作業能率が良い。
各連続ラップ削孔に際しては、図7(A)、(B)に示す如く、各既設鋼矢板Pは、各対応削孔C1,C2に対して、施工進行方向Fの後方にずらして打込み、各削孔中心Ocは、施工進行方向に見て鋼矢板Pの平板部PFが右側に突出する右側削孔にあっては、鋼矢板係合中心線O−O線より距離d1(三型鋼矢板にあっては40mm)右方にずらし、左側削孔、即ち、左側セクションガイド片4bをセクションPEに嵌合案内する左側鋼矢板用削孔、にあっては、削孔中心Ocを係合中心線O−Oより距離d1左方にずらしてφ500又はφ550のオーガスクリューで削孔する。
また、鋼矢板連続壁のコーナー部にあっては、図7(B)の如く、予め大径の削孔C1を慣用のアースオーガスクリューで所定位置に削孔しておき、次いで、該コーナー削孔C1の進行方向後部は、セクションガイド4を用いたラップ削孔C2をして鋼矢板Pを打込み、該打込鋼矢板Pにコーナー鋼矢板Pを係合打込みし、以降コーナー鋼矢板Pに対して順次連続ラップ削孔C2での鋼矢板Pの打設を行う。
コーナー部での鋼矢板Pの90°方向転換しての打込みは、大径の削孔C1によってスムーズに施工出来る。
また、削孔に際しては、径の増大が2乗倍の抵抗値を生ずるため、小径削孔程有利であるが、打込む鋼矢板Pを受入れる削孔サイズとすべきであり、図7に示す如く、三型鋼矢板は左右型合せで幅が300mmであるため、オーガスクリューの削孔中心Ocを適切に左右に距離d1配向することにより、500mm径のオーガスクリューで好適に実施出来、硬質地盤に対して有効に施工出来る。
但し、500mm径の削孔交点500Pが鋼矢板Pと当接の危険があれば、φ550のオーガスクリューを用いれば良い。
〔その他〕
オーガスクリュー2へのセクションガイド4の付与手段としては、慣用のスクリューヘッド21の上端のロッドを延出して、図3のロッド30の機能を付与し、該延出ロッドに、図3に示す如き、スリーブガイド31、スリーブ32、ホルダー33及びセクションガイド片4a,4bを配置しても良い。
また、図3の実施例では、スリーブ32をスリーブガイド31上に回動自在に装着したが、スリーブガイド31を省略して、円筒スリーブ32を直接ロッド30外周に回動自在に嵌合し、スリーブ32の上部、及び下部の上下動規制用のフランジ31fの作用を奏する鉄環を、ロッド30に固定しても所期のスリーブ32が得られる。
本発明に用いる土木基礎機械の説明図であって、(A)は慣用のオーガスクリュー装着状態図であり、(B)は慣用のスクリューヘッドにアダプターを装着した状態図である。 本発明に用いる振動オーガ説明図であって、(A)は全体正面図、(B)は組立説明図である。 本発明に用いるアダプター説明図であって、(A)は分解斜視図、(B)は組立状態斜視図、(C)は完成状態斜視図である。 本発明の施工説明図であって、(A)は単独削孔形成状態図、(B)は単独削孔内への鋼矢板打込み状態図である。 本発明の施工説明図であって、(A)はラップ削孔形成状態図、(B)はラップ削孔内への鋼矢板打込み状態図である。 本発明の施工説明図であって、(A)は最初の既設鋼矢板へのセクションガイド係合状態を、(B)は単独削孔C1とラップ削孔C2との関係を、(C)はラップ削孔C2への鋼矢板打込み状態を、(D)は打込み鋼矢板へのセクションガイド係合状態を示す図である。 本発明の削孔内への鋼矢板打込み状態図であって、(A)は直線部分を、(B)はコーナー部分を示す図である。 従来例1の説明図であって、(A)は側面図、(B)は削孔上面図である。 従来例2の説明図であって、(A)は側面図、(B)は要部平断面図である。 従来例3の説明図であって、(A)は側面図、(B)は要部拡大説明図である。
符号の説明
1 振動オーガ(振動オーガ機)
2 オーガスクリュー
2T 上端部
3 アダプター
4 セクションガイド
4a 右用セクションガイド片
4b 左用セクションガイド片
4G 係合溝
5 チャック
11 オーガ本体(油圧オーガ)
11a 第1減速機(減速機)
11b 第2減速機(減速機)
11c 基本軸受
11d スプライン出力軸(出力軸)
12 強力軸受(軸受)
12a 出力軸受(軸受)
12b 出力軸
13 振動部(バイブロ)
14 スイベル部
14b 出力軸
20 オーガスクリュー本体
20E 先端
20T 基端
21 スクリューヘッド
30 ロッド
31 スリーブガイド
31f フランジ
32 スリーブ
33 ホルダー
33C 固定片
33P 取付片
C1 単独削孔(削孔)
C2 ラップ削孔(削孔)
Cw 削孔ラップ
GL 地面
M11,M13 駆動モータ(モータ、油圧モータ)
A1,A11,B11,B12,C12,C13,D12,D13 取付部
Jf メスジョイント部
Jm オスジョイント部
h3,h4 ボルト孔
hj ジョイントピン孔
P1,P2,P3 取付ピン部(取付ピン)
P14 着脱機構部(取付ピン部、取付ピン)
P 鋼矢板
PE セクション
PF 平板部
PG 係合溝
PS 傾斜部

Claims (12)

  1. オーガスクリュー(2)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)によって単独削孔(C1)を形成し、次いで、鋼矢板把持用のチャック(5)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)によって鋼矢板(P)を削孔(C1)内に振動打込みし、次いでセクションガイド(4)を備えたオーガスクリュー(2)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)により、オーガスクリュー(2)のセクションガイド(4)を既設鋼矢板(P)のセクション(PE)に係合して、オーガスクリュー(2)を既設鋼矢板のセクション(PE)での案内の下に所定深度までラップ削孔(C2)を形成し、該オーガスクリュー(2)の上昇抜去後、チャック(5)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)のチャック(5)で新設鋼矢板(P)を把持し、チャック(5)に、必要に応じて回動を付与して新設鋼矢板(P)のセクション(PE)を既設鋼矢板(P)のセクション(PE)に係合し、新設鋼矢板(P)を連続ラップ削孔(C2)内に打込む、鋼矢板打込み工法。
  2. オーガスクリュー(2)に、必要に応じて振動を付与する、請求項1の鋼矢板打込み工法。
  3. 各鋼矢板(P)は、各対応削孔(C1,C2)に対して、施工進行方向(F)の後方にずらして各対応削孔(C1,C2)内に打込む、請求項1又は2の鋼矢板打込み工法。
  4. セクションガイド(4)を、オーガスクリュー(2)の少なくとも先端部に配設した、請求項1乃至のいずれか1項の鋼矢板打込み工法。
  5. セクションガイド(4)が右用セクションガイド片(4a)と左用セクションガイド片(4b)を備え、右用セクションガイド片(4a)の鋼矢板セクション(PE)への係合時には、オーガ中心点(Oc)を鋼矢板噛合中心線(O−O)から右側へ距離(d1)をずらし、左用セクションガイド片(4b)の鋼矢板セクション(PE)への係合時には、オーガ中心点(Oc)を鋼矢板噛合中心線(O−O)から左側へ距離(d1)をずらしてラップ削孔(C2)を形成する、請求項1乃至のいずれか1項の鋼矢板打込み工法。
  6. 最初の削孔(C1)及びコーナー部削孔(C1)は、慣用のオーガスクリュー(2)で、且つ中間削孔(C2)より大径に削孔する、請求項1乃至のいずれか1項の鋼矢板打込み工法。
  7. オーガ本体(11)と、スイベル部(14)との間に、振動部(13)を介在固定した振動オーガ機(1)の出力軸(14b)に、着脱機構部(P14)を介してオーガスクリュー(2)、及び鋼矢板把持用チャック(5)を交換取付可能とし、オーガ本体(11)の駆動モータ(M11)と、振動部(13)の駆動モータ(M13)とは別個独立の駆動系統として、オーガ作業機の機能と、振動杭打機の機能とを兼備した振動オーガ機(1)を備えたオーガ削孔杭打機。
  8. オーガスクリュー本体(20)と、スクリューヘッド(21)とを、セクションガイド(4)を備えたアダプター(3)で連結したオーガスクリュー(2)を、振動オーガ機(1)の出力軸(14b)の着脱機構部(P14)に接続した請求項のオーガ削孔杭打機。
  9. アダプター(3)は、下端にジョイントピン孔(hj)及びメスジョイント部(jf)を、上端にジョイントピン孔(hj)及びオスジョイント部(jm)を備えたロッド(30)上に、スリーブ(32)を回動自在、且つ、上下動不能に装着し、スリーブ(32)上にホルダー(33)を固着し、ホルダー(33)にセクションガイド片(4a,4b)を着脱自在に止着した、請求項のオーガ削孔杭打機。
  10. スリーブ(32)は、上端と下端にガイド用フランジ(31f)を備えてロッド(30)上に固着した円筒状のスリーブガイド(31)上に、回動自在に、且つ、フランジ(31f)で上下動規制して装着した、請求項のオーガ削孔杭打機。
  11. スリーブガイド(31)は円筒形の左右2分割片をロッド(30)上に当接固着一体化し、スリーブ(32)は円筒形の左右2分割片をスリーブガイド(31)上で一体化円筒形態とした、請求項10のオーガ削孔杭打機。
  12. セクションガイド(4)は、右用セクションガイド片(4a)と左用セクションガイド片(4b)とを、ホルダー(33)の取付片(33P)に両側から着脱自在にボルト締着した、請求項乃至11のいずれか1項のオーガ削孔杭打機。
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