JP3886013B2 - 鋼矢板打込み工法、及びオーガ削孔杭打機 - Google Patents
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Description
しかし、リーダー式オーガ機にあっても、リーダーを地上に立設し、オーガスクリュー上端部のオーガガイドをリーダーで案内摺動し、リーダー下端に配置したスクリューガイドでオーガスクリューを案内するため、即ち、リーダー上のオーガスクリューの降下と共に降下するオーガガイドと、リーダー下端のスクリューガイドとの2点でオーガスクリューを案内するため、地中に進行するスクリューヘッドは、削孔抵抗の少ない既削孔穴側へのずれ込みを生ずる傾向がある。
そして、スクリューヘッドの横方向(既削孔方向)へのずれ込みの傾向は、スクリューヘッドが進行する程、即ち、スクリューガイドからの距離が大になる程大きくなり、また、オーガガイドとスクリューガイドとの距離が小さくなる程ずれ込み易く、硬い地層程ずれ込み易い。
従来例1は、特許文献1に示すものであり、固定杭を備えた枠形態のガイド定規の1半には、筒状のオーガスクリューガイドの複数を、間隔削孔a1〜a4用に配置し、他半には筒状のケーシングガイドの複数を、ケーシング打込み用に配置し、該定規を配置固定して複数本の間隔削孔a1〜a4を削孔した後、定規を反転してケーシングガイドが間隔削孔a1〜a4の中間に位置する形態に再配置し、次いで、オーガスクリューガイド用に削孔ケーシングを削孔打込みし、次いで打込み済の削孔ケーシング内をオーガスクリューでラップ削孔するものである。
そして、鋼矢板打込み作業は、オーガ作業機を杭打機(バイブロ)に取換えて実施するものである。
即ち、アースオーガ駆動装置に、スプリング緩衝機構を介して振動が伝播しないように配置した起振機と、圧入用油圧シリンダーとによって鋼矢板を打込むものであり、アースオーガの無振動の削孔作業と、起振機と、鋼矢板圧入用油圧シリンダーとによる鋼矢板の振動打込みを同時に施工するものである。
しかも、鋼矢板打込み作業は、オーガ機をバイブロ(起振機)に取換えるか、別体の杭打機による実施となる。
即ち、削孔後に鋼矢板を打込むような硬い地層にあっては、各削孔が均斉な連続削孔であっても、各削孔相互がかなりの削孔ラップを有し、各鋼矢板セクション部の打込み位置周辺領域がラップ(重複)削孔で軟質土化されていない限り、鋼矢板のスムーズな連続打設は困難である。
しかも、鋼矢板打込み作業は、別体の杭打機か、オーガ機をバイブロに取換えての実施となる。
また、セクションガイド4は、鋼矢板セクションPEに係合して案内摺動出来れば良いものであり、鋼矢板のセクションPEの断面形状に適合係止出来る断面形状であれば良い。
また、1台の振動オーガ機1が、オーガスクリュー2を接続して削孔機としたり、鋼矢板把持用チャック5を接続して振動杭打機と出来るものであるため、振動オーガ機1の出力軸14bは、オーガスクリュー2、及びチャック5と、ピン取付け等の着脱機構で着脱自在に接続可能とすれば良い。
また、ラップ削孔によって柔らかくなりすぎた土砂も、セメントミルクやベントナイトの噴出、撹拌によって適切な硬さの土砂となり、鋼矢板の根入れ強度が確保出来る。
しかも、従来、鋼矢板の振動打込みに際しては、チャック5が新設鋼矢板上端を把持して吊下げた状態で、該鋼矢板セクションPE下端を既設鋼矢板の地面GLから突出したセクションPE上端に係合する際には、位置合せが困難、且つ細心の注意を要する作業であったが、本発明では、振動オーガ機1は、出力軸14bに、回転力も、振動力も付与出来るため、チャック5自体が出力軸14bと共に回転自在であり、チャック5の微調整回動により、既設鋼矢板セクションPE上端への、吊下げ状態の新設鋼矢板セクションPE下端の係合作業が非常に容易となり、鋼矢板打込みの作業能率が格段に向上する。
この場合、オーガスクリュー2のスクリューヘッド21が、転石等でスムーズに削孔進行しない時や、オーガスクリュー2のセクションガイド4や鋼矢板セクションPEに土石が詰まって、オーガスクリュー2の削孔進行に大きな抵抗が生じた際には、オーガ削孔を行いながら振動オーガ機1を振動させて、オーガスクリュー2に上下振動を付与すると、スクリューヘッド21が軟岩を細かく砕いたり、セクションガイド4の土石が剥離して、オーガ削孔が進行可能となる。
従って、小型のリーダーレス基礎機械であっても、振動オーガ機1を用いるため、単独削孔C1形成時でも、ラップ削孔C2形成時でも、オーガスクリュー2の削孔進行が非常にスムーズとなり、作業性が格段に向上する。
この場合、地中を降下するのみで、土中進行抵抗を生ずるセクションガイド4は、図6(A),(D)の如く、既削孔C1,C2内で案内されることとなり、オーガスクリューにセクションガイド4を付設したための削孔機能低下は最少限に抑制出来る。
従って、セクションガイド4の最小限の地中抵抗の下に、ラップ削孔Cwのラップ幅(ラップ量)Wwの十分な連続ラップ削孔がスムーズに遂行出来る。
オーガスクリュー2の削孔作用時は、削孔抵抗の少ない方、即ち、既削孔側へずれ込む傾向を生ずること、及び、先端部が削孔形態を先導することより、セクションガイド4をオーガスクリュー2の先端部へ配置すれば、均斉な削孔ラップ(ラップ部)Cw形成がスムーズとなる。
勿論、オーガスクリュー2を継ぎ足して長尺とする場合は、中間適所にもセクションガイド4を配置するのが好ましく、この場合、オーガスクリュー2の継ぎ足しを、図3に示す如き、セクションガイド4を備えたアダプター3で実施するのが好都合である。
鋼矢板Pは、図6に示す如く、断面が平板部PFと、両側の傾斜側板部PSとの台形を呈し、両側板PSの先端を屈曲して係合溝PGを形成したセクションPEを備えており、鋼矢板Pの連続壁は図7(A)の如く、平板部PFが交互に右側、左側と反対方向に突出した形態にセクションPEの係合で接続する。
また、鋼矢板打込み用の削孔C1,C2の形成は、孔径を小さくする程、削孔エネルギー上有利である。
従って、鋼矢板の連続打込みに必要な最小径の連続ラップ削孔C2が合理的に形成出来る。
最初に打込む鋼矢板P、及びコーナー部鋼矢板Pは、鋼矢板壁の位置決め機能の要求される基準鋼矢板であり、コーナー部では、各削孔C1,C2のラップ形態も直線部でのラップ形態と異なるため、後続のラップ削孔C2の基準となる最初の削孔C1、及びコーナー部削孔C1を独立の大径削孔C1に形成しておけば、図6の如く、削孔ラップCwを形成するための、基準鋼矢板Pの施工進行方向F後方へのずらし打込みが可能となり、各削孔C1,C2の連続ラップ形態での形成が可能となり、所定位置での鋼矢板打込みが可能となる。
従って、セクションガイド4を備えたオーガスクリュー2による連続ラップ削孔C2は、直線部での連続削孔のみとなり、セクションガイド4の鋼矢板Pへの嵌合、離脱作業が容易となる。
また、駆動系統は、オーガ本体の駆動モータ(油圧モータ)M11の油圧回路のポートの他に、別のポートを増設して振動部13用の作動回路を形成すれば良い。
尚、出力軸14bの着脱機構部P14は、オーガスクリュー2の上端部2T及びチャック5の上端部を着脱自在に確保出来れば良く、典型的には、従来のリーダーレスオーガ機でのオーガスクリュー着脱機構同様のピン取付け機構である。
また、振動オーガ機1の出力軸14bに、鋼矢板把持用チャック5を取付けて振動杭打機として使用する際にも、チャック5が回転自在であるため、チャック5で把持した新設鋼矢板Pの、既設鋼矢板PへのセクションPE同士の係合作業がチャック5の回動調整によって極めて容易となる。
この場合、オーガスクリュー2による削孔作業は、スクリューヘッド21の接続位置での、セクションガイド4による鋼矢板セクションPEへの係合摺動となるため、オーガスクリュー2による所定のラップ量Wwを有するラップ削孔C2が均斉に形成出来、オーガスクリュー2には、削孔作業と同時に、必要に応じた上下振動を付与することにより、削孔進行もスムーズに達成出来る。
勿論、オーガスクリュー2の継ぎ足しに際しても、セクションガイド4を備えたアダプター3で接続すれば、オーガスクリュー2は、各アダプター3の複数個所での鋼矢板セクションPEとの係合摺動となり、深いラップ削孔C2も均斉、且つスムーズに実施出来る。
そして、単体のアダプター3は、オーガスクリュー本体20の継ぎ足し用にも適用出来、オーガスクリュー2の所望位置へのセクションガイド4の付設に有利である。
また、アダプター3の製作組立も、単体のロッド30上へのスリーブ32、ホルダー33、セクションガイド片4a,4bの組付けとなって容易であり、オーガ削孔杭打機の保守、管理も容易となる。
この場合、ガイド用フランジ31fを上下一体的に備えたスリーブガイド31上に、2分割したスリーブ32を、上下フランジ31f間に被せて溶接してスリーブ32としても良く、或いは、ロッド30上に溶接固定したスリーブガイド31上に筒状スリーブ32を嵌合し、上下フランジ31fを、スリーブガイド31の上下端に溶接固定しても良い。
従って、スリーブ32の摺動回転自在、且つ、上下動不能の構造が容易に製作出来、オーガスクリュー2の削孔回転時にも、鋼矢板PのセクションPEで平滑に上下動案内されるセクションガイド4の製作が容易である。
この場合、スリーブガイド分割片も、スリーブ分割片も鋳造製作で容易に作成出来、スリーブガイド分割片の一体化、及びロッド30上への固着化も、スリーブ片のスリーブガイド上へのスリーブ形態一体化も溶接作業のみであり、アダプター3の製作が、特有の設備を必要とせず、容易となる。
この場合、ホルダー33へのセクションガイド片4a,4bの止着は、平板形態の取付片33Pのボルト孔h4へのボルトネジ締着により、位置合せ、及び着脱作業が容易となり、アダプター3のメンテナンスが容易となる。
しかも、セクションガイド片4a,4bが鋼矢板セクションPEの右、左に専用対応するものであるため、オーガスクリュー2の鋼矢板Pによる案内制御が正確となり、ガタの生じないスムーズな連続ラップ削孔が可能となり、連続ラップ削孔C2が、所定の削孔ラップCwを備え、且つ、鋼矢板Pの打込みに必要な最小径で実施可能となり、省エネルギー削孔が可能となる。
従って、使用鋼矢板の連続打込み断面形態を基に、適正な削孔ラップCwを設定することにより、最小径での連続ラップ削孔C2が形成出来、連続ラップ削孔時の削孔径の小径化による削孔エネルギー低減化と、鋼矢板P全断面の削孔C2内への打込みによる打込みエネルギー低減化とにより、鋼矢板の連続打込み施工が、省エネルギーの下に、且つ、スムーズに遂行出来る。
更に、出力軸14bに接続した鋼矢板把持用のチャック5で鋼矢板Pを吊下げて、既設(打込み済)鋼矢板PのセクションPEに吊下げた鋼矢板のセクションPEを係合する際にも、チャック5の微調整回転が可能であるため、鋼矢板Pの打込み作業時の鋼矢板の位置合せ係合が容易となり、作業性が向上する。
図2(A)は、振動オーガ機1の全体正面図であり、図2(B)は分解正面図である。
振動オーガ機1は、図2(A)に示す如く、油圧モータM11の下部に、第1減速機11a、第2減速機11b、基本軸受11cの直結した減速機付きモータをケース1Cで保護したオーガ本体11と、スイベル部14との間に、振動部13を介装固着したものであり、図1(A)の如く、オーガ本体11上部を取付ピンP1で基礎機械(リーダーレスオーガ機)のブラケットに吊下げ、スイベル部14下端の出力軸14bに、オーガスクリュー2と、鋼矢板把持用チャック5(図4(A))とを着脱機構部P14で交換接続可能とする。
また、振動部13は、偏芯体を対向配置して同調ギアを介して回動し、上下振動を発生させるバイブロであり、振動部13の上部は、強力軸受12の外周上部角4ヶ所の取付部C12と、取付部C13とをボルトナット締着する。
また、強力軸受12の下部の出力軸12bと、スイベル部14の出力軸受14aとをボルトナットEで連結する。
また、オーガケース1Cとオーガ本体11との取付けは、取付部A1と取付部A11とをボルトナット締着する。
以上の如く、強力軸受12と振動部13との好適な組込みにより、図2(A)に示す振動オーガ機1が得られる。
アダプター3は、従来慣用のオーガスクリュー本体20と、スクリューヘッド21との接続にも、オーガスクリュー本体20相互の継ぎ足し接続にも、ジョイント部材として使用するものであり、セクションガイド4を備えたものである。
図4(A)は、アダプター3の分解斜視図であり、ロッド30と、ロッド30外周面に被覆固着するスリーブガイド31と、スリーブガイド31外周面に回動自在に被覆するスリーブ32と、スリーブ32に固定するホルダー33、及びホルダー33に付設するセクションガイド片4a,4bとから成るものであり、スリーブガイド31は、上下で外方へ突出したフランジ31fを備えた円筒を縦に2分割したタイプであって、ロッド30上に溶接固着して円筒形態とする。
また、ホルダー33は、ボルト孔h3を複数個縦設した取付片33Pと、円弧内面を備えた固定片33Cとを備えたものであって、固定片33Cをスリーブ32上に溶接等で固着する。
また、右用セクションガイド片4a、及び左用セクションガイド片4bは、図3(B)の如く、鋼矢板セクションPEに係合する係合溝4Gを備え、且つ基部の取付用板状部には複数のボルト孔h4を備えたものであり、縦長20cm前後とする。
従って、図3(C)に示す如く、アダプター3単体として準備するため、オーガスクリュー2用部材としての保守管理に好都合である。
最初の単独削孔C1の形成は、図1(A)に示す如く、オーガ本体20の先端20Eの取付ピン部P2に、スクリューヘッド21を着脱自在にピン接続した慣用のオーガスクリュー2の基端20Tを、リーダーレス基礎機械のブラケットに取付けた振動オーガ機1の出力軸14bの着脱機構部P14に、着脱自在にピン接続したオーガ削孔機により、図4(A)に示す如く、地面GLより所定深度まで慣用の削孔作業で単独削孔C1を形成する。
該単独削孔C1の形成途中で、スクリューヘッド21が転石等で削孔進行に障害を生じた際には、オーガスクリュー2に押圧削孔回転を付与しながら、同時に振動部13を駆動して、オーガスクリュー2に上下振動を付加することにより、スクリューヘッド21の削孔進行を可能とする。
そして、振動オーガ機1の振動部13による上下振動付与と、振動オーガ機1への押圧力付与により、慣用の振動鋼矢板打設を行う。
この場合、図6(B)に示す如く、削孔C1内で、且つ、施工方向Fの後方側にずらした位置での鋼矢板Pの削孔C1内への位置決めに際し、チャック5にオーガモータM11による必要回転を付与して適正位置を確保する。
この場合の鋼矢板Pと、セクションガイド4との関係は、図6(A)に示す如く、鋼矢板Pが単独削孔C1の進行方向F後方にずれた位置であり、セクションガイド4は、既削孔C1内で案内する。
削孔作業中に、スクリューヘッド21が転石等の障害で進行出来なくなったり、或いは、セクションガイド4が土石詰りによって大抵抗を生じた際には、オーガスクリュー2の回転押圧削孔と同時に、振動部13を駆動してオーガスクリュー2に上下振動を付与すれば、オーガスクリュー2のスムーズな削孔進行が可能となる。
勿論、回転削孔中のオーガスクリュー2に、常時、又は間欠的に上下振動を付与すると、削孔作業性が向上する。
地面GLから上端を突出させた既設鋼矢板のセクションPE上端への、吊下げ状態の新設鋼矢板セクションPE下端の係合、位置合せは、チャック5、即ち、出力軸14b、の回動調整で実施するため、従来の振動杭打機より作業性が格段に向上する。
以上のラップ削孔C2形成と、ラップ削孔C2内への鋼矢板打設とを反復すれば、鋼矢板の係合連続打込みが出来る。
また、施工現場では、振動オーガ機1にオーガスクリューを接続したラップ削孔機と、振動オーガ機1に鋼矢板把持用チャック5を接続した振動杭打機とを併用施工すれば、振動オーガ出力軸14bへの、オーガスクリュー2とチャック5との交換作業が省略出来、作業能率が良い。
また、削孔に際しては、径の増大が2乗倍の抵抗値を生ずるため、小径削孔程有利であるが、打込む鋼矢板Pを受入れる削孔サイズとすべきであり、図7に示す如く、三型鋼矢板は左右型合せで幅が300mmであるため、オーガスクリューの削孔中心Ocを適切に左右に距離d1配向することにより、500mm径のオーガスクリューで好適に実施出来、硬質地盤に対して有効に施工出来る。
但し、500mm径の削孔交点500Pが鋼矢板Pと当接の危険があれば、φ550のオーガスクリューを用いれば良い。
オーガスクリュー2へのセクションガイド4の付与手段としては、慣用のスクリューヘッド21の上端のロッドを延出して、図3のロッド30の機能を付与し、該延出ロッドに、図3に示す如き、スリーブガイド31、スリーブ32、ホルダー33及びセクションガイド片4a,4bを配置しても良い。
また、図3の実施例では、スリーブ32をスリーブガイド31上に回動自在に装着したが、スリーブガイド31を省略して、円筒スリーブ32を直接ロッド30外周に回動自在に嵌合し、スリーブ32の上部、及び下部の上下動規制用のフランジ31fの作用を奏する鉄環を、ロッド30に固定しても所期のスリーブ32が得られる。
2 オーガスクリュー
2T 上端部
3 アダプター
4 セクションガイド
4a 右用セクションガイド片
4b 左用セクションガイド片
4G 係合溝
5 チャック
11 オーガ本体(油圧オーガ)
11a 第1減速機(減速機)
11b 第2減速機(減速機)
11c 基本軸受
11d スプライン出力軸(出力軸)
12 強力軸受(軸受)
12a 出力軸受(軸受)
12b 出力軸
13 振動部(バイブロ)
14 スイベル部
14b 出力軸
20 オーガスクリュー本体
20E 先端
20T 基端
21 スクリューヘッド
30 ロッド
31 スリーブガイド
31f フランジ
32 スリーブ
33 ホルダー
33C 固定片
33P 取付片
C1 単独削孔(削孔)
C2 ラップ削孔(削孔)
Cw 削孔ラップ
GL 地面
M11,M13 駆動モータ(モータ、油圧モータ)
A1,A11,B11,B12,C12,C13,D12,D13 取付部
Jf メスジョイント部
Jm オスジョイント部
h3,h4 ボルト孔
hj ジョイントピン孔
P1,P2,P3 取付ピン部(取付ピン)
P14 着脱機構部(取付ピン部、取付ピン)
P 鋼矢板
PE セクション
PF 平板部
PG 係合溝
PS 傾斜部
Claims (12)
- オーガスクリュー(2)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)によって単独削孔(C1)を形成し、次いで、鋼矢板把持用のチャック(5)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)によって鋼矢板(P)を削孔(C1)内に振動打込みし、次いでセクションガイド(4)を備えたオーガスクリュー(2)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)により、オーガスクリュー(2)のセクションガイド(4)を既設鋼矢板(P)のセクション(PE)に係合して、オーガスクリュー(2)を既設鋼矢板のセクション(PE)での案内の下に所定深度までラップ削孔(C2)を形成し、該オーガスクリュー(2)の上昇抜去後、チャック(5)を出力軸(14b)に接続した振動オーガ機(1)のチャック(5)で新設鋼矢板(P)を把持し、チャック(5)に、必要に応じて回動を付与して新設鋼矢板(P)のセクション(PE)を既設鋼矢板(P)のセクション(PE)に係合し、新設鋼矢板(P)を連続ラップ削孔(C2)内に打込む、鋼矢板打込み工法。
- オーガスクリュー(2)に、必要に応じて振動を付与する、請求項1の鋼矢板打込み工法。
- 各鋼矢板(P)は、各対応削孔(C1,C2)に対して、施工進行方向(F)の後方にずらして各対応削孔(C1,C2)内に打込む、請求項1又は2の鋼矢板打込み工法。
- セクションガイド(4)を、オーガスクリュー(2)の少なくとも先端部に配設した、請求項1乃至3のいずれか1項の鋼矢板打込み工法。
- セクションガイド(4)が右用セクションガイド片(4a)と左用セクションガイド片(4b)を備え、右用セクションガイド片(4a)の鋼矢板セクション(PE)への係合時には、オーガ中心点(Oc)を鋼矢板噛合中心線(O−O)から右側へ距離(d1)をずらし、左用セクションガイド片(4b)の鋼矢板セクション(PE)への係合時には、オーガ中心点(Oc)を鋼矢板噛合中心線(O−O)から左側へ距離(d1)をずらしてラップ削孔(C2)を形成する、請求項1乃至4のいずれか1項の鋼矢板打込み工法。
- 最初の削孔(C1)及びコーナー部削孔(C1)は、慣用のオーガスクリュー(2)で、且つ中間削孔(C2)より大径に削孔する、請求項1乃至5のいずれか1項の鋼矢板打込み工法。
- オーガ本体(11)と、スイベル部(14)との間に、振動部(13)を介在固定した振動オーガ機(1)の出力軸(14b)に、着脱機構部(P14)を介してオーガスクリュー(2)、及び鋼矢板把持用チャック(5)を交換取付可能とし、オーガ本体(11)の駆動モータ(M11)と、振動部(13)の駆動モータ(M13)とは別個独立の駆動系統として、オーガ作業機の機能と、振動杭打機の機能とを兼備した振動オーガ機(1)を備えたオーガ削孔杭打機。
- オーガスクリュー本体(20)と、スクリューヘッド(21)とを、セクションガイド(4)を備えたアダプター(3)で連結したオーガスクリュー(2)を、振動オーガ機(1)の出力軸(14b)の着脱機構部(P14)に接続した請求項7のオーガ削孔杭打機。
- アダプター(3)は、下端にジョイントピン孔(hj)及びメスジョイント部(jf)を、上端にジョイントピン孔(hj)及びオスジョイント部(jm)を備えたロッド(30)上に、スリーブ(32)を回動自在、且つ、上下動不能に装着し、スリーブ(32)上にホルダー(33)を固着し、ホルダー(33)にセクションガイド片(4a,4b)を着脱自在に止着した、請求項8のオーガ削孔杭打機。
- スリーブ(32)は、上端と下端にガイド用フランジ(31f)を備えてロッド(30)上に固着した円筒状のスリーブガイド(31)上に、回動自在に、且つ、フランジ(31f)で上下動規制して装着した、請求項9のオーガ削孔杭打機。
- スリーブガイド(31)は円筒形の左右2分割片をロッド(30)上に当接固着一体化し、スリーブ(32)は円筒形の左右2分割片をスリーブガイド(31)上で一体化円筒形態とした、請求項10のオーガ削孔杭打機。
- セクションガイド(4)は、右用セクションガイド片(4a)と左用セクションガイド片(4b)とを、ホルダー(33)の取付片(33P)に両側から着脱自在にボルト締着した、請求項8乃至11のいずれか1項のオーガ削孔杭打機。
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