JP3885251B2 - Optical anisotropic diffraction grating, driving method thereof, and optical head device using the same - Google Patents
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、光学異方性回折格子、その駆動方法及びCD(コンパクト・ディスク)、CD−ROM、ビデオディスク、DVD(デジタル・ビデオ・ディスク)等の光ディスク及び光磁気ディスク等の光記録媒体に光学的情報を書き込んだり、光学的情報を読み取るための光ヘッド装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、光ディスク及び光磁気ディスク等の光記録媒体に光学的情報を書き込んだり、光学的情報を読み取る光ヘッド装置としては、光記録媒体の記録面から反射された信号光を光検出器へ導光(ビームスプリット)する光学部品として液晶を用いた光学異方性回折格子を用いることが知られている。
【0003】
この光学異方性回折格子は、代表的なものとしては内面に格子状の凹凸部を設けた第1の基板と、平坦な第2の基板との間に液晶を挟持したものがある。この光学異方性回折格子は、入射光の偏光方向によって、光が単に透過したり回折したりする異方性を示す。これを利用して、光源から出た光が光記録媒体に向かう際には直進し、光記録媒体から戻る際には回折して、光検出器に到達するようにできる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
このような光学異方性回折格子を用いた光ヘッド装置は、上記のような異方性を示すので、高価なビームスプリッタ等を用いなくても高効率の光ヘッド装置を構成でき、小型化にも適する。
【0005】
近年、DVDのような新たな光記録媒体が登場してきて、CDとDVDとを1台の装置で併用可能にすることが望まれてきている。このため、光ヘッド装置も1個の光ヘッド装置で両方の光記録媒体を読むとか、DVDの2面を読むというような要望が出ている。
【0006】
これを解決するために、光ヘッド装置自体や集光レンズを移動させたりして、焦点位置を変えることが提案されている。しかし、このような機械的な移動は時間がかかり読み出し速度の低下を生じたり、その位置の調整を行うのが複雑になる可動部があるので信頼性が低下する問題があった。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は、かかる問題を解決するためになされたものであり、内面に格子状の凹凸部を設けた第1の基板と、第2の基板との間に液晶を挟持してなる光学異方性回折格子において、第2の基板の内面にその中心部を除きストライプ状の電極群を設けたことを特徴とする光学異方性回折格子を提供する。
【0008】
また、その液晶として正の誘電異方性のネマチック液晶を用い、液晶分子が第1の基板及び第2の基板でいずれも格子状の凹凸部の長手方向に沿うように配向するようにし、第2の基板のストライプ状の電極はその長手方向が第1の基板の格子状の凹凸部の長手方向と一致するようにされた上記光学異方性回折格子を提供する。
【0009】
また、それらの光学異方性回折格子を用い、第2の基板の電極には隣接電極間で電位差が生じるような電圧が印加されて、液晶分子の配列状態が変化するようにされ、それにより開口径が変化するようにされた光学異方性回折格子の駆動方法を提供する。
【0010】
さらに、光源からの光を光記録媒体上に照射し、光記録媒体からの戻り光を位相差素子、光学異方性回折格子を通すことにより、光を回折させて光検知器で検出する光ヘッド装置において、光学異方性回折格子が上記光学異方性回折格子である光ヘッド装置を提供する。
【0011】
さらには、その光学異方性回折格子の第2の基板の電極には隣接電極間で電位差が生じるような電圧が印加されて、液晶分子の配列状態が変化するようにされ、それにより開口径が変化するようにされた光ヘッド装置を提供する。
【0012】
このような構成を有することにより、本発明の光ヘッド装置は、光学異方性回折格子自体で電気的にその開口率を変化させることができ、異なる光記録媒体又は異なる位置に焦点を合わせうる。
【0013】
光学異方性回折格子自体でこの作用を行うため、別個の開口率変化手段や可変焦点機構が不要になり、光ヘッド装置が小型化でき、かつ調整も容易になる。さらに、電気的に開口率をスイッチングできるので、切替えがきわめて速く、読み出し速度に悪影響を与えにくい。
【0014】
【発明の実施の形態】
本発明の光学異方性回折格子は、透明基板の表面に格子状の凹凸部が形成された第1の基板と、第2の基板との間に液晶を挟持し、第2の基板の内面にその中心部を除きストライプ状の電極群を設ける。
【0015】
図1は、本発明の光学異方性回折格子の第2の基板の電極の状態を示す平面図である。図2は、本発明の光学異方性回折格子の断面図である。図1、図2において、1は第2の基板、2A、2B、2C、2D、2E、2F、2Gはストライプ状の電極、3は第1の基板と第2の基板とを接合するシール材、4は電極を設けない中心部、5は格子状の凹凸部を有する第1の基板、6はその凹部、7はその凸部、8は第1の基板と第2の基板との間に挟持された液晶を示す。
【0016】
本発明では、光学異方性回折格子は、基板の凸部と液晶との屈折率の差によって回折格子を構成している。液晶は屈折率異方性を有するので、基板表面を配向処理することにより、特定方向に液晶を配列させうる。これを利用して、光学異方性回折格子への入射する偏光によって、回折をさせたり、させなかったりできる。
【0017】
本発明の基板としては、ガラス、プラスチック等の透明基板が使用でき、ガラス、ポリオレフィン等の屈折率が1.4以上1.6以下程度の透明基板を用いることが、液晶の常光屈折率の約1.5に整合しやすいため好ましい。
【0018】
この第1の基板に凹凸部を形成するには、基板自体をそのような形状に、エッチングや機械的切削によって加工してもよく、液晶のいずれかの屈折率とほぼ等しい屈折率の透明膜を透明基板表面に積層形成してもよい。この透明膜形成時に、マスクを設けておき、透明膜形成と同時に凹凸部を形成してもよく、透明膜を全面に形成しておき、フォトリソ工程で凹凸部を形成してもよい。
【0019】
この凹凸部は、高さが0.5〜5μm程度、ピッチが2〜50μm程度で所望の回折特性が得られるように設定すればよい。この場合凹部の幅と凸部の幅は通常は同じにすればよいが、差をつけてもよい。これらのパラメータは、所望の回折特性が得られるように実験的に定めればよい。
【0020】
なお、通常、第2の基板は平坦な基板とすればよいが、必要に応じて第2の基板にも凹凸部を形成してもよい。
【0021】
本発明では、第2の基板にストライプ状の電極2A、2B、2C、2D、2E、2F、2Gを形成する。このストライプ状の電極は、図では7本示しているが、光学異方性回折格子の開口径と電極ピッチにより必要な本数形成すればよい。この電極は、隣接電極との電極間隙が4〜30μm程度にすればよく、隣接電極間に電圧を印加した際に、隣接電極間で液晶が配列状態を変えられればよい。
【0022】
この第2の基板の電極のピッチと、第1の基板の凹凸部のピッチは一致していてもよく、一致していなくてもよい。
【0023】
この電極はIn2O3−SnO2(ITO)、SnO2等の透明電極とすることが好ましいが、電極の幅を狭くすればクロムやアルミニウムというような金属の電極とすることもできる。
【0024】
本発明では電極は第2の基板にのみ設けられている。このため、電極を両基板に形成するのに比して生産性がよい。特に、第2の基板は平坦な基板とできるので、精密度の高い電極の形成が容易である。
【0025】
本発明では、このストライプ状の電極の中心部は電極が設けられていない。そこで、電極間に電圧を印加すると、電極がある部分では液晶の配列が変わり、電極がない中心部分では液晶の配列が変わらない。これにより、電極のある周辺部では回折格子としての機能をなくすか低減させ、中心部のみ回折格子として機能するようにする、すなわち回折格子の開口率を電気的に可変となしうる。
【0026】
この電極の設けられない中心部の形状は、通常は図1に示すように円形にすればよい。これも、所望の回折特性が得られるようにすればよいので、必要に応じて四角形状にしたり楕円形状にしたりもできる。
【0027】
さらに必要に応じて、この基板又は電極付き基板の表面に絶縁、電極見え抑制、配向性向上等の目的で、ポリイミド、ポリアミド、SiO2等の薄膜を設けてもよい。さらに、基板自体又はこの薄膜の表面をラビングしたり、斜め蒸着を行って配向処理をする。
【0028】
第2の基板は、通常電極のストライプの方向に沿って配向処理を行う。第1の基板は、格子状の凹凸部が形成されており、液晶分子はその溝に沿って配列する傾向を有するので、配向処理をしなくてもよい。
【0029】
本発明の光学異方性回折格子に用いる液晶としては、ネマチック液晶、スメクチック液晶等の液晶表示装置に使用される公知の液晶、液晶組成物、又は高分子液晶等が好ましく使用できる。ただし、ネマチック液晶の使用が好ましく、特に正の誘電異方性のネマチック液晶の使用が好ましい。
【0030】
さらに、ネマチック液晶に光学活性物質、コレステリック液晶等を混ぜることにより、液晶自体がややねじれているようにすることが好ましい。具体的には、この基板間隙で液晶が90°以下のねじれになる程度のねじれであればよい。より具体的には30°以上、90°未満とすることが好ましい。
【0031】
これは、電極に電圧を印加した際に、液晶分子の配列が変化するが、液晶自体がややねじれていれば、その場合いずれの方向に変化するかが一定になり、光学的に安定になるからである。
【0032】
具体的な例として、正の誘電異方性のネマチック液晶を用いた例に基づいて説明する。この場合、電圧を印加しない状態で、液晶分子は第2の基板のストライプ状の電極の長手方向に液晶分子の長手方向が平行になるように配列している。ここで、隣接電極間に電位差を生じるように電圧を印加すると、液晶分子はストライプ状の電極の長手方向に直交する方向であって、かつ基板面には平行に配列する。
【0033】
本発明で第2の基板の電極に印加する電圧は、電極間で液晶の配列状態を変える電位差が生じるようにされる。具体的に、図1、図2の電極に電圧を印加する場合の例で説明する。まず、開口を広くして使用する場合には、電極2A〜2Gはフローティング状態か、同じ電圧が印加され、電極間には電位差がない状態にされる。回路の特性上の問題や液晶の応答速度等の点で、液晶がほとんど開口率を変化させない程度の電位差が電極間に印加されていてもよい。
【0034】
開口率を変化させたい場合には、電極2A〜2Gの隣接電極間に液晶の配列が変化する程度の電位差を生じるように電圧を印加する。この場合、電極2A、電極2B、電極2C、電極2D、電極2E、電極2F、電極2Gに順次高い電圧を印加するようにしてもよい。たとえば、電極2Aには0V、電極2Bには5V、電極2Cには10V、電極2Dには15V、電極2Eには20V、電極2Fには25V、電極2Gには30Vというようにしてもよい。
【0035】
なお、電極2A、電極2B、電極2C、電極2D、電極2E、電極2F、電極2Gに交互に逆極性の電圧を印加する方が、駆動回路及び電源が簡単になり好ましい。たとえば、電極2A、2C、2E、2Gには0V、電極2B、2D、2Fには5Vというようにすればよい。
【0036】
これらいずれの場合にも、直流で駆動するよりは、交流で駆動する方が好ましい。すなわち、後者の例では、電極2A、2C、2E、2Gには0V、電極2B、2D、2Fには5Vとした後には、電極2A、2C、2E、2Gには5V、電極2B、2D、2Fには0Vとするようにすればよい。
【0037】
この液晶分子が、ストライプ状の電極の長手方向に直交する方向に配列する場合、どちらに90°ねじれるかという問題がある。液晶は水平に配向するといっても数°程度以下の角度でチルトして配列している。たとえば、図1で液晶分子が上側で基板面に接して、上下方向に配列しているとした場合、隣接電極間に電圧を印加すると、液晶分子は左右に配列する。この際に、基板に接している端を固定してみた場合、液晶分子が右側にねじれていくのか、左側にねじれていくのかという2種類の動きが考えられる。
【0038】
液晶自体に自らねじれる機能がなければ、液晶分子はその液晶分子の近傍の基板面その他の状態でねじれやすい方向にねじれることになる。このため、部分的に異なるねじれ方向を生じることになる。このため、2種類の配列が混在し、その界面が存在することになるので、不均一な配列状態を生じることになり、回折効率が低下しやすくなる。このため、液晶自体にねじれ性を持たせて、特定の方向に液晶分子がねじれるようにして、均一な配列状態をとるようにすることが好ましい。
【0039】
この基板のうち、平坦な側の基板の内面には配向処理を施す。特に、ポリイミド膜等からなる配向膜を設け、その上をラビングして配向膜を形成することが好ましい。凹凸部を設けた基板側には、配向処理を行うことが難しいので、配向処理を省略してもよい。
【0040】
図3は、本発明の光ヘッド装置の代表的な構成を示す模式図である。図3において、11は半導体レーザ等の光源、12は光学異方性回折格子、13は1/4波長板等の位相差素子、14は集光レンズ、15、16は光記録媒体、17は光検出器を示す。
【0041】
光源11からでた光は、直線偏光、たとえばP偏光を有するが、光学異方性回折格子12は回折格子として働かなくそのまま透過する。そして位相差素子13を通過して、非球面レンズである集光レンズ14で光を集束して光記録媒体15又は16の記録面で反射させ、再度集光レンズ14、位相差素子13を通過してS偏光になって光学異方性回折格子12に入射する。すると、往路とは偏光方向が90°ずれているので、光学異方性回折格子12は回折格子として働き、光は回折され光検出器17に到達する。
【0042】
本発明では、この光学異方性回折格子12に電極を設け、その電極への電圧印加状態によって、液晶の配列を変化させて、光学異方性回折格子の開口率を変える。開口率が変われば、収差が変わる。
【0043】
たとえば、DVDではディスク内の焦点までの距離が短い(0.6mm)ので、それに合わせてレンズを設計する。その場合、ディスク内の焦点までの距離が長い(1.2mm)CDを読もうとすると、光の収差が大きくなる。本発明の光ヘッド装置を用い、電圧の印加によって、開口率を小さくすることにより、周辺の収差の大きい部分を削除することにより、この光の収差を低減できる。
【0044】
光学異方性回折格子に対して、光記録媒体側にλ/2板、λ/4板等として機能する位相差板、位相差フィルム等の位相差素子を積層配置させることにより、光の往き方向と光の帰り方向とで偏光方向を直交させ、光学異方性回折格子として機能させうる。前記位相差素子は、数10〜数100μm程度の厚さを有するポリカーボネート、ポリビニルアルコール又はポリアリレート等の材料が好ましく使用できる。
【0045】
この位相差素子の少なくとも片面をフォトポリマー、熱硬化型エポキシ樹脂等の光学的に透明な有機樹脂で覆うか、さらに前記有機樹脂を介して平坦性のよいガラス基板、プラスチック基板等の基板を積層接着すれば、波面収差の低減、信頼性の向上という利点があり好ましい。
【0046】
この回折素子は、基板の光源側の面に第2の回折格子を形成してもよく、その場合3ビーム法によるトラッキングエラー検出ができる。この第2の回折格子は、フォトポリマー、フォトレジスト等を塗布し所定のパターンに露光することにより形成するか、又はドライエッチング法により直接透明基板を加工することにより形成することが好ましい。
【0047】
本発明の光ヘッド装置を読み取り用として使用する場合は、通常は光源側に光記録媒体からの反射光を検出する光検出器を設けるが、その検出器の受光面上に前記反射光が所望のビーム(スポット)形状で集光するように、光学異方性回折格子のパターンに面内曲率を付与したり、格子間隔に分布を付与してもよい。
【0048】
光学異方性回折格子のパターンは、コンピュータ装置によって設計した曲率分布、格子間隔分布とし、SSD(スポット・サイズ・ディテクション)法等のフォーカスエラー検出法に最適なパターンとできる。前記光検出器としては、フォトダイオード、CCD素子等の半導体素子を利用したものが小型軽量で、低消費電力であるため好ましい。
【0049】
本発明の光源としては半導体レーザ、YAGレーザ等の固体レーザ、He−Ne等の気体レーザが使用でき、半導体レーザが小型軽量化、連続発振、保守点検等の点で好ましい。また、光源部に半導体レーザ等と非線形光学素子を組み込んだ高調波発生装置(SHG)を使用し、青色レーザ等の短波長レーザを用いると、高密度の光記録及び読み取りが可能になる。
【0050】
本発明の光記録媒体は、光により情報を記録及び/又は読み取りできる媒体である。その例としてはCD(コンパクト ディスク)、CD−ROM、ビデオディスク、DVD(デジタル ビデオ ディスク)等の光ディスク、及び光磁気ディスク、相変化型光ディスク等が使用できる。
【0051】
前記回折素子の光入出射面に反射防止膜を設けることにより、光の損失を防止できる。その場合、反射防止膜としてアモルファスフッ素樹脂を使用すれば、蒸着装置等の高価で大型の成膜装置を使用しないで低コストで成膜できるため好ましい。
【0052】
この光ヘッド装置の基礎的な動作を説明する。たとえば、液晶を格子状の凹凸部の長手方向にほぼ平行な方向に(図3では紙面に垂直な方向)配向するように配向処理を行う。この場合、光源11の半導体レーザから入射したP波(図3では偏光方向が紙面に平行な偏光成分)に対しては、液晶と凸部は屈折率が等しく、すなわち光学異方性回折格子はP波に対しては透明となる。そのため、P波は何の変化も受けずそのまま位相差素子13である1/4波長板に入射し、円偏光に変化し、集光レンズとしての非球面レンズを透過し、ほぼ100%の光が光記録媒体15の記録面に到達する。
【0053】
すなわち、半導体レーザへの戻り光が非常に小さく、戻り光ノイズの点で有利である。さらに往路の透過率が高いということは、書き込みタイプの光ディスク装置においては、書き込み時に相対的に低い出力の半導体レーザで書き込みできるという点でコスト面で優れる。
【0054】
光記録媒体15の記録面で反射し再び非球面レンズを通り戻ってきた反射光は、再び1/4波長板を通過し、偏光方向が90°異なったS波に変化する。S波が光学異方性回折格子に入射すると、今度は液晶と凸部の屈折率が異なるため回折格子として機能し、+1次回折光として最大40%程度、−1次回折光として最大40%程度の回折効率が得られる。+1次回折光、−1次回折光を検出する検出器をどちらか一方にのみ配置した場合で40%、両方に配置した場合は計80%の往復効率が得られる。
【0055】
さらに前記凹凸部を、斜面状(のこぎり状)にしたときはほぼ70〜90%、3段の階段状にしたときはほぼ81%の往復効率が得られる。
【0056】
ここで、光記録媒体を交換し、光記録媒体16を用いた場合、光学異方性回折格子12の電極に電圧を印加して、その開口率を小さくして、光記録媒体16の記録面のデータも少ない収差で読みうるようになる。
【0057】
【実施例】
厚さ1mm、10mm×10mm角で、屈折率1.52のガラス基板の1表面に、プラズマCVD法によって厚み1.4μmのSiOx Ny 膜を形成した。このとき、x、yはおのおの1.8、0.17程度であった。次いで、フォトリソグラフィ法とドライエッチング法によって、深さ1.4μm、ピッチ6μmの断面が矩形状の回折格子用の凹凸部を形成した第1の基板を作成した。
【0058】
もう1枚のガラス基板の表面にITO電極を厚み20nmで形成し、このITO電極を中心部の直径2.5mmの部分を除き、電極幅20μm、電極ピッチ60μmでストライプ状にパターニングした。この電極は両端で1本おきに接続され、櫛の歯状にして第2の基板を作成した。
【0059】
第2の基板は、その上に液晶配向用の配向膜としてポリイミド膜を60nm厚で形成し、配向のための電極の長手方向に沿ってラビング処理を行った。凹凸部を形成した第1の基板の凹凸部を形成した面と、第2の基板の配向膜を形成した面とを対向させ、さらに配向膜のラビング方向と凹凸部のストライプ方向が同じになるようにして、2つのガラス基板を積層した。
【0060】
その際、液晶注入口を除き、2つのガラス基板の周囲を球状スペーサを含むエポキシ樹脂シール材でシールした。液晶注入口から液晶(メルク社製商品名BL002、ネマチック液晶、常光屈折率1.525、異常光屈折率1.771)を真空注入した。
【0061】
第2の基板の配向膜と反対側の面に1/4波長板を透明接着剤により積層接着し、さらにその上に波面収差を改善するためのフォトポリマー、第3のガラス基板を積層接着して回折素子を作製した。回折素子の光源からの光の入射部、出射部には、誘電体多層膜による反射防止膜を施した。
【0062】
光源として半導体レーザを用い、波長678nmのP波(図3の紙面に平行な偏光成分)を入射させたとき、P波の透過率は約83%であった。また、光ディスクからの反射光(円偏光)が1/4波長フィルムによりS波(紙面に垂直な偏光成分)に変化し、このS波が光学異方性回折格子により回折され、+1次回折光の回折効率は25%で、−1次回折光の回折効率は26%であった。
【0063】
この結果、往路効率約83%、往復効率約42%(±1次回折光検出)となった。一方、光記録媒体の厚みを変えた光記録媒体にかけ替えて、隣接する電極間に5Vの交流電圧を印加した際には、中心部を通過した光はほぼ同じ効率であったが、電極を設けた周辺部を通った光は戻りのS波の+1次回折光の回折効率は2%で、−1次回折光の回折効率は2%であった。これにより、厚みの異なる光記録媒体でいずれも収差の少ない戻り光を得ることができた。
【0064】
【発明の効果】
本発明は、特定の電極を設けた液晶を用いた光学異方性回折格子を用いて、戻り光の回折を行うとともに、その開口率を変化させ、異なる光記録媒体への読み書きを可能となしうる。このため、レンズの移動機構を設けたり、液晶絞りや液晶レンズを配置する等開口率可変機構又は焦点距離可変機構を設ける必要がなく、光ヘッド装置を小型化できる。また、凹凸部を設けた基板側に電極を設けなくてもよいので、製造も容易である。さらに本発明は、その効果を損しない範囲内で種々の応用ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学異方性回折格子の第2の基板の電極の状態を示す平面図。
【図2】本発明の光学異方性回折格子の断面図。
【図3】本発明の光ヘッド装置の代表的な構成を示す模式図。
【符号の説明】
1 :第2の基板
2A〜2G:電極
3 :シール材
4 :中心部
5 :第1の基板
6 :凹部
7 :凸部
8 :液晶[0001]
BACKGROUND OF THE INVENTION
The present invention relates to an optical anisotropic diffraction grating, a driving method thereof, and an optical recording medium such as a CD (compact disk), a CD-ROM, a video disk, a DVD (digital video disk), and a magneto-optical disk. The present invention relates to an optical head device for writing optical information and reading optical information.
[0002]
[Prior art]
Conventionally, as an optical head device for writing optical information on an optical recording medium such as an optical disk and a magneto-optical disk and reading the optical information, signal light reflected from the recording surface of the optical recording medium is guided to a photodetector. It is known to use an optical anisotropic diffraction grating using liquid crystal as an optical component for (beam splitting).
[0003]
A typical example of the optical anisotropic diffraction grating is one in which liquid crystal is sandwiched between a first substrate having a grating-like uneven portion on the inner surface and a flat second substrate. This optically anisotropic diffraction grating exhibits anisotropy in which light is simply transmitted or diffracted depending on the polarization direction of incident light. Using this, and straight ahead when the light emitted from the light source toward the optical recording medium, when that return either et optical recording medium is diffracted, as possible out to reach the photodetector.
[0004]
[Problems to be solved by the invention]
Since the optical head device using such an optical anisotropic diffraction grating exhibits the above anisotropy, a highly efficient optical head device can be configured without using an expensive beam splitter, etc. Also suitable for.
[0005]
In recent years, new optical recording media such as DVDs have appeared, and it has been desired that CDs and DVDs can be used together in a single device. For this reason, there is a demand for an optical head device to read both optical recording media with one optical head device or to read two surfaces of a DVD.
[0006]
To solve this, or moves the optical head device itself and the condenser lens, it has been proposed to change the focal position. However, if rise to such mechanical movement is reduced reading speed is time consuming, reliability was a problem you decrease because of the adjustment of its position is movable unit becomes complicated.
[0007]
[Means for Solving the Problems]
The present invention has been made to solve such a problem, and is an optically anisotropic film in which a liquid crystal is sandwiched between a first substrate having a grid-like uneven portion on its inner surface and a second substrate. The optically anisotropic diffraction grating is characterized in that a striped electrode group is provided on the inner surface of a second substrate except for its central portion.
[0008]
In addition, a nematic liquid crystal having positive dielectric anisotropy is used as the liquid crystal, and the liquid crystal molecules are aligned along the longitudinal direction of the lattice-shaped uneven portions on the first substrate and the second substrate, stripe electrodes of the second substrate provides an upper SL optically anisotropic diffraction grating that is so that its longitudinal direction coincides with the longitudinal direction of the lattice-shaped uneven portion of the first substrate.
[0009]
In addition, using these optical anisotropic diffraction gratings, a voltage that causes a potential difference between adjacent electrodes is applied to the electrodes of the second substrate so that the alignment state of the liquid crystal molecules changes, thereby providing by the driving method of the optical anisotropic diffraction grating so that the aperture diameter is changed.
[0010]
Further, light that irradiates light from the light source onto the optical recording medium and passes the return light from the optical recording medium through a phase difference element and an optical anisotropic diffraction grating, thereby diffracting the light and detecting it with a photodetector. in the head apparatus, the optical anisotropy diffraction grating to provide an optical head device Ru Ah in the optically anisotropic grating.
[0011]
Furthermore, a voltage that causes a potential difference between adjacent electrodes is applied to the electrode of the second substrate of the optical anisotropic diffraction grating so that the alignment state of the liquid crystal molecules is changed, whereby the aperture diameter is changed. There is provided an optical head device adapted to change.
[0012]
By having such a configuration, the optical head device of the present invention can electrically change its aperture ratio by the optical anisotropic diffraction grating itself, and can focus on different optical recording media or different positions. .
[0013]
Since this action is performed by the optical anisotropic diffraction grating itself, separate aperture ratio changing means and a variable focus mechanism are not required, and the optical head device can be miniaturized and adjusted easily. Furthermore, since the aperture ratio can be electrically switched, switching is extremely fast and the reading speed is hardly adversely affected.
[0014]
DETAILED DESCRIPTION OF THE INVENTION
The optically anisotropic diffraction grating according to the present invention has a liquid crystal sandwiched between a first substrate having a grating-like uneven portion formed on the surface of a transparent substrate and a second substrate, and an inner surface of the second substrate. A striped electrode group is provided except for the central portion.
[0015]
FIG. 1 is a plan view showing the state of the electrodes of the second substrate of the optically anisotropic diffraction grating of the present invention. FIG. 2 is a cross-sectional view of the optically anisotropic diffraction grating of the present invention. 1 and 2, 1 is a second substrate, 2A, 2B, 2C, 2D, 2E, 2F, and 2G are striped electrodes, and 3 is a sealing material that joins the first substrate and the second substrate. 4 is a central portion where no electrode is provided, 5 is a first substrate having a grid-like uneven portion, 6 is a concave portion, 7 is a convex portion, and 8 is between the first substrate and the second substrate. The sandwiched liquid crystal is shown.
[0016]
In the present invention, the optically anisotropic diffraction grating constitutes the diffraction grating by the difference in refractive index between the convex portion of the substrate and the liquid crystal. Since the liquid crystal has a refractive index anisotropy, the liquid crystal can be aligned in a specific direction by performing an alignment treatment on the substrate surface. Using this, the polarized light incident on the optical anisotropic diffraction grating, kill Ride or did let to diffraction.
[0017]
As the substrate of the present invention, a transparent substrate such as glass or plastic can be used, and a transparent substrate having a refractive index of about 1.4 or more and 1.6 or less, such as glass or polyolefin, is used. Since it is easy to match 1.5, it is preferable.
[0018]
In order to form the concavo-convex portion on the first substrate, the substrate itself may be processed into such a shape by etching or mechanical cutting, and a transparent film having a refractive index substantially equal to the refractive index of any of the liquid crystals May be laminated on the surface of the transparent substrate. At the time of forming the transparent film, a mask may be provided, and the uneven portion may be formed simultaneously with the formation of the transparent film, or the transparent film may be formed on the entire surface, and the uneven portion may be formed by a photolithography process.
[0019]
What is necessary is just to set this uneven | corrugated | grooved part so that a desired diffraction characteristic may be acquired with a height of about 0.5-5 micrometers and a pitch of about 2-50 micrometers. In this case, the width of the concave portion and the width of the convex portion may be usually the same, but a difference may be given. These parameters may be determined experimentally so that desired diffraction characteristics can be obtained.
[0020]
In general, the second substrate may be a flat substrate, but an uneven portion may be formed on the second substrate as necessary.
[0021]
In the present invention,
[0022]
The pitch of the electrodes of the second substrate and the pitch of the concavo-convex portions of the first substrate may or may not match.
[0023]
This electrode is preferably a transparent electrode such as In 2 O 3 —SnO 2 (ITO) or SnO 2 , but if the width of the electrode is narrowed, a metal electrode such as chromium or aluminum can be used.
[0024]
In the present invention, the electrode is provided only on the second substrate. For this reason, productivity is good compared with forming an electrode in both board | substrates. In particular, since the second substrate is cut at a flat substrate, it is easy to form a high-precision electrodes.
[0025]
In the present invention, no electrode is provided at the center of the striped electrode. Therefore, when a voltage is applied between the electrodes, the alignment of the liquid crystals changes in the portion where the electrodes are present, and the alignment of the liquid crystals does not change in the central portion where there is no electrode. Thereby, the function as a diffraction grating can be eliminated or reduced in the peripheral part where the electrode is provided, and only the central part can function as a diffraction grating, that is, the aperture ratio of the diffraction grating can be made electrically variable.
[0026]
The shape of the central portion where the electrode is not provided may be generally circular as shown in FIG. This is also because it is sufficient to provide the desired diffraction characteristics are obtained, it remote was elliptical or a square shape as needed.
[0027]
Further, if necessary, a thin film of polyimide, polyamide, SiO 2 or the like may be provided on the surface of the substrate or the substrate with electrodes for the purpose of insulation, suppression of electrode appearance, and improvement of orientation. Further, the substrate itself or the surface of this thin film is rubbed, or oblique deposition is performed for orientation treatment.
[0028]
The second substrate is usually subjected to an alignment process along the direction of the stripe of the electrode. Since the first substrate has a lattice-shaped uneven portion and the liquid crystal molecules have a tendency to be aligned along the grooves, the alignment treatment may not be performed.
[0029]
As the liquid crystal used in the optically anisotropic diffraction grating of the present invention, a known liquid crystal, a liquid crystal composition, or a polymer liquid crystal used in a liquid crystal display device such as a nematic liquid crystal or a smectic liquid crystal can be preferably used. However, the use of nematic liquid crystals is preferred, and the use of nematic liquid crystals with positive dielectric anisotropy is particularly preferred.
[0030]
Further, it is preferable that the liquid crystal itself is slightly twisted by mixing an optically active substance, cholesteric liquid crystal, or the like with nematic liquid crystal. Specifically, the twist may be such that the liquid crystal is twisted by 90 ° or less in the gap between the substrates. More specifically, it is preferably 30 ° or more and less than 90 °.
[0031]
This is because when the voltage is applied to the electrodes, the alignment of the liquid crystal molecules changes, but if the liquid crystal itself is slightly twisted, in which case the direction of the change will be constant and optically stable. Because.
[0032]
A specific example will be described based on an example using a nematic liquid crystal having positive dielectric anisotropy. In this case, in a state where no voltage is applied, the liquid crystal molecules are arranged so that the longitudinal direction of the liquid crystal molecules is parallel to the longitudinal direction of the striped electrodes of the second substrate. Here, when a voltage is applied so as to generate a potential difference between adjacent electrodes, the liquid crystal molecules are arranged in a direction orthogonal to the longitudinal direction of the stripe-like electrode and parallel to the substrate surface.
[0033]
In the present invention, the voltage applied to the electrodes of the second substrate is set such that a potential difference that changes the alignment state of the liquid crystal occurs between the electrodes. Specifically, an example in the case of applying a voltage to the electrodes in FIGS. 1 and 2 will be described. First, when the aperture is used with a wide opening, the
[0034]
When it is desired to change the aperture ratio, a voltage is applied so as to generate a potential difference that changes the alignment of the liquid crystal between the adjacent electrodes of the
[0035]
Note that it is preferable to apply a voltage of opposite polarity alternately to the
[0036]
In any of these cases, it is preferable to drive with alternating current rather than with direct current. That is, in the latter example, after setting the
[0037]
When the liquid crystal molecules are arranged in a direction perpendicular to the longitudinal direction of the striped electrode, there is a problem of which one twists by 90 °. Even if the liquid crystal is oriented horizontally, it is tilted and arranged at an angle of about several degrees or less. For example, in FIG. 1, assuming that the liquid crystal molecules are arranged in the vertical direction in contact with the substrate surface on the upper side, when a voltage is applied between the adjacent electrodes, the liquid crystal molecules are arranged left and right. At this time, when the end in contact with the substrate is fixed, two types of movements are considered, that is, whether the liquid crystal molecules are twisted to the right or twisted to the left.
[0038]
If the liquid crystal itself does not have a function of twisting itself, the liquid crystal molecules are twisted in a direction that is easily twisted on the substrate surface in the vicinity of the liquid crystal molecules and other states. This results in partially different twist directions. For this reason, since two types of arrangement | sequences coexist and the interface exists, a non-uniform arrangement | sequence state will arise and diffraction efficiency will fall easily. For this reason, it is preferable that the liquid crystal itself is twisted so that the liquid crystal molecules are twisted in a specific direction so as to have a uniform alignment state.
[0039]
Among these substrates, the inner surface of the substrate on the flat side is subjected to orientation treatment. In particular, it is preferable to form an alignment film by providing an alignment film made of a polyimide film or the like and rubbing the alignment film. Since it is difficult to perform the alignment process on the substrate side provided with the uneven portion, the alignment process may be omitted.
[0040]
FIG. 3 is a schematic diagram showing a typical configuration of the optical head device of the present invention. In FIG. 3, 11 is a light source such as a semiconductor laser, 12 is an optical anisotropic diffraction grating, 13 is a phase difference element such as a quarter-wave plate, 14 is a condenser lens, 15 and 16 are optical recording media, and 17 is 1 shows a photodetector.
[0041]
The light emitted from the light source 11 has linearly polarized light, for example, P-polarized light, but the optically
[0042]
In the present invention, an electrode is provided on the optical
[0043]
For example, in DVD, the distance to the focal point in the disc is short (0.6 mm), so the lens is designed accordingly. In that case, when reading a CD having a long distance to the focal point in the disk (1.2 mm), the aberration of light increases. By using the optical head device of the present invention and reducing the aperture ratio by applying a voltage, the aberration of the light can be reduced by eliminating the peripheral large aberration portion.
[0044]
By placing a retardation element such as a retardation plate or retardation film functioning as a λ / 2 plate, λ / 4 plate, or the like on the optical recording medium side with respect to the optical anisotropic diffraction grating, light travels. The direction of polarization and the direction of return of light are orthogonal to each other, so that it can function as an optically anisotropic diffraction grating. Wherein the phase difference element, polycarbonate having a thickness of about several tens to several hundreds of 100 [mu] m, polyvinyl alcohol or polyarylate materials can be preferably used.
[0045]
At least one surface of the retardation element is covered with an optically transparent organic resin such as a photopolymer or a thermosetting epoxy resin, or a flat substrate such as a glass substrate or a plastic substrate is laminated through the organic resin. Adhesion is preferred because of the advantages of reducing wavefront aberration and improving reliability.
[0046]
In this diffraction element, a second diffraction grating may be formed on the surface of the substrate on the light source side, and in this case, tracking error detection by the three-beam method can be performed. The second diffraction grating is preferably formed by applying a photopolymer, a photoresist or the like and exposing it to a predetermined pattern, or by directly processing a transparent substrate by a dry etching method.
[0047]
When the optical head device of the present invention is used for reading, a light detector for detecting reflected light from the optical recording medium is usually provided on the light source side, and the reflected light is desired on the light receiving surface of the detector. An in-plane curvature may be imparted to the pattern of the optical anisotropic diffraction grating, or a distribution may be imparted to the lattice spacing so that the light beam (spot) is condensed.
[0048]
Pattern of optically anisotropic grating, curvature distribution designed by a computer system, the lattice spacing distribution, cut with the optimum pattern SSD focus error detection method such as (spot size Detection) method. As the photodetector, one using a semiconductor element such as a photodiode or a CCD element is preferable because of its small size and light weight and low power consumption.
[0049]
The semiconductor laser as the light source of the present invention, the solid-state laser such as YAG laser, can be used gas lasers such as the He-Ne, a semiconductor laser is smaller and lighter, continuous wave, preferred in terms of maintenance and inspection. Further, when a harmonic generator (SHG) in which a semiconductor laser or the like and a nonlinear optical element are incorporated in a light source unit and a short wavelength laser such as a blue laser is used, high-density optical recording and reading can be performed.
[0050]
The optical recording medium of the present invention is a medium capable of recording and / or reading information by light. For example, optical disks such as CD (compact disk), CD-ROM, video disk, DVD (digital video disk), magneto-optical disk, phase change optical disk, and the like can be used.
[0051]
By providing an antireflection film on the light incident / exit surface of the diffractive element, light loss can be prevented. In that case, it is preferable to use an amorphous fluororesin as the antireflection film because the film can be formed at a low cost without using an expensive and large film forming apparatus such as a vapor deposition apparatus.
[0052]
The basic operation of this optical head device will be described. For example, the alignment treatment is performed so that the liquid crystal is aligned in a direction substantially parallel to the longitudinal direction of the lattice-shaped uneven portions (in FIG. 3, a direction perpendicular to the paper surface). In this case, for the P wave incident from the semiconductor laser of the light source 11 (in FIG. 3, the polarization component whose polarization direction is parallel to the paper surface), the liquid crystal and the convex portion have the same refractive index, that is, the optical anisotropic diffraction grating is Transparent to P waves. Therefore, the P wave does not receive any change and enters the quarter wave plate as the
[0053]
That is, the return light to the semiconductor laser is very small, which is advantageous in terms of return light noise. Further, the high transmission rate of the forward path is excellent in terms of cost in that the writing type optical disk apparatus can be written with a semiconductor laser having a relatively low output during writing.
[0054]
The reflected light reflected from the recording surface of the
[0055]
Further, when the concave and convex portion is formed into a slope shape (sawtooth shape), a reciprocation efficiency of about 81% is obtained when it is formed in a shape of approximately 70 to 90% and three steps.
[0056]
Here, when the optical recording medium is replaced and the
[0057]
【Example】
A SiO x N y film having a thickness of 1.4 μm was formed by plasma CVD on one surface of a glass substrate having a thickness of 1 mm, 10 mm × 10 mm, and a refractive index of 1.52. At this time, x and y were about 1.8 and 0.17, respectively. Next, a first substrate on which a concavo-convex portion for a diffraction grating having a depth of 1.4 μm and a pitch of 6 μm having a rectangular shape was formed by a photolithography method and a dry etching method.
[0058]
An ITO electrode having a thickness of 20 nm was formed on the surface of another glass substrate, and this ITO electrode was patterned in a stripe shape with an electrode width of 20 μm and an electrode pitch of 60 μm, except for a central portion having a diameter of 2.5 mm. This electrode was connected at every other end to form a second substrate in the shape of a comb.
[0059]
On the second substrate, a polyimide film having a thickness of 60 nm was formed as an alignment film for liquid crystal alignment, and a rubbing treatment was performed along the longitudinal direction of the electrodes for alignment. The surface of the first substrate on which the concavo-convex portion is formed is made to face the surface on which the alignment film of the second substrate is formed, and the rubbing direction of the alignment film is the same as the stripe direction of the concavo-convex portion. In this way, two glass substrates were laminated.
[0060]
At that time, except for the liquid crystal injection port, the periphery of the two glass substrates was sealed with an epoxy resin sealing material including a spherical spacer. Liquid crystal (Merck's product name BL002, nematic liquid crystal, ordinary light refractive index 1.525, extraordinary light refractive index 1.771) was vacuum injected from the liquid crystal injection port.
[0061]
A quarter-wave plate is laminated and adhered to the surface of the second substrate opposite to the alignment film with a transparent adhesive, and a photopolymer for improving wavefront aberration and a third glass substrate are laminated and adhered thereon. Thus, a diffraction element was produced. A light-reflecting film made of a dielectric multilayer film was applied to the light incident part and light-emitting part from the light source of the diffraction element.
[0062]
When a semiconductor laser was used as the light source and a P wave having a wavelength of 678 nm (a polarization component parallel to the paper surface of FIG. 3) was incident, the transmittance of the P wave was about 83%. Also, the reflected light (circularly polarized light) from the optical disk is changed to S wave (polarized component perpendicular to the paper surface) by the quarter wavelength film, and this S wave is diffracted by the optical anisotropic diffraction grating, The diffraction efficiency was 25%, and the diffraction efficiency of -1st order diffracted light was 26%.
[0063]
As a result, the forward path efficiency was about 83% and the round-trip efficiency was about 42% (± first-order diffracted light detection). On the other hand, when an AC voltage of 5 V was applied between adjacent electrodes by switching to an optical recording medium having a different thickness, the light that passed through the central portion had almost the same efficiency. The light passing through the peripheral part provided had a diffraction efficiency of 2% for the + 1st order diffracted light of the returning S wave and 2% for the -1st order diffracted light. As a result, it was possible to obtain return light with less aberration in any of the optical recording media having different thicknesses.
[0064]
【The invention's effect】
The present invention makes it possible to read and write to different optical recording media by diffracting return light and changing its aperture ratio using an optical anisotropic diffraction grating using liquid crystal provided with specific electrodes. sell. For this reason, it is not necessary to provide a lens moving mechanism or an aperture ratio variable mechanism or a focal length variable mechanism in which a liquid crystal diaphragm or a liquid crystal lens is arranged, and the optical head device can be downsized. Moreover, since it is not necessary to provide an electrode on the substrate side provided with the concavo-convex portion, manufacturing is also easy. Furthermore, the present invention can be applied in various ways as long as the effect is not impaired.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is a plan view showing an electrode state of a second substrate of an optically anisotropic diffraction grating according to the present invention.
FIG. 2 is a cross-sectional view of an optical anisotropic diffraction grating according to the present invention.
FIG. 3 is a schematic diagram showing a typical configuration of an optical head device of the present invention.
[Explanation of symbols]
1: 2nd board |
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