JP3884052B2 - 車両位置表示装置 - Google Patents

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本発明は、鉄道車両の車両位置を算出する車両位置算出装置を備えた車両位置表示装置に関する。
従来、鉄道システムでは、軌道回路を用いて閉塞区間毎に車両位置を検知している。軌道回路とは、複数の区間(閉塞区間)に分割された左右のレールを回路の一部とする電気回路であって、一つの路線には軌道回路が幾つも形成されている。車両がある区間に進入すると左右のレールが車輪で短絡されて軌道回路の電圧に変化が生じることを利用して車両の存在を検知することができる。
従来の鉄道システムは、こうした閉塞区間における車両位置の検知を基礎に、鉄道車両の運行を実施している。例えば、各軌道回路には、信号機と該信号機を切り換えるためのトラックリレーとが設けられており、車輪による短絡に起因する電圧の変化でトラックリレーが作動し信号機を切り換える。これによって、一つの区間には一の車両しか入れないようにして、鉄道車両の衝突を防いでいる。
一方、軌道に走行が限定されない車両については、カーナビゲーション装置といったGPS衛星(GPS:Global Positioning System)からの電波を受信して車両の地球座標系座標(緯度・経度・高度)を測位し、地図情報と照らし合わせることによって運転手をサポートする装置の普及が進んでいる。車両位置の測位にGPSを用いることはもはや公知な技術となっているが、鉄道システムに適用した例については先行技術文献は無い。よって記載すべき先行技術文献情報は無い。
前述の軌道回路に付属するトラックリレーや信号機を含め、現行の鉄道システムにおいては、運行管理のための種々の地上設備が軌道沿いに設置されている。地上設備としては、例えば、前述のトラックリレーや信号機、インピーダンスボックス、制限速度や勾配表示及び除雪作業用の警標などを含む各種標識、転轍機などが挙げられる。当然のことながら、これら地上設備には定期的な維持管理が必要不可欠であるのだが、地上設備の数は軌道の長さに比例して膨大な数にのぼっており、維持管理の為の工数と費用の負担は鉄道事業者にとっては大きな問題となっている。
また、これら地上設備は基本的に固定されている。特に、軌道回路は一旦敷設されると変更することは難しい。その為、例えば都市部周辺の路線については、通勤ラッシュに対応すべく車両運行密度を上げようとしても閉塞区間が固定されているために閉塞区間以上に列車の運行間隔を密にできないといった、固定的な地上設備(特には固定的な閉鎖区間)によって車両運行が制限を受ける問題もある。また、閑散線区においては、軌道回路等の地上設備の維持・運用の費用を削減したいという経営上の意向もある。また、雪深い地方においては、吹雪等の際には信号や標識が見にくくなるといった問題もある。
本発明は、こうした問題を鑑みて成されたものであり、その目的とするところは、固定的な軌道回路が無くとも鉄道車両の位置を検出可能とし、もって地上設備への依存度を下げて低コストで自由度の高い鉄道運行を実現させることであり、更にその際、事故などが起きた場合の迅速な対応を可能とすることである。
請求項1に記載の発明は、GPS衛星(GPS:Global Positioning System)を利用して鉄道車両の車両位置を測位する測位手段(例えば、図1のGPS受信機1006、位置補正用アンテナ1007、GPSアンテナ1008)と、軌道の位置情報を含む地図情報及び前記測位した車両位置に基づいて、前記鉄道車両の位置を予め設定された起点からのキロ程で算出するキロ程算出手段とを有する車両位置算出装置(例えば、図1の車載装置1000)と、少なくとも踏切の地点を基準点に含む、軌道に沿って設定された複数の基準点それぞれのキロ程を格納した基準キロ程情報を記憶する基準キロ程情報記憶手段(例えば、図1の軌道管理情報DB1014)と、公的機関の緊急連絡先情報及び管轄区域を記憶する緊急連絡先記憶手段(例えば、図24の緊急連絡先DB254)と、前記地図情報に基づいて鉄道車両が位置する住所を算出する住所算出手段(例えば、図24のCPU210、図26のステップS304〜S308)と、前記住所算出手段により算出された住所を管轄区域に含む緊急連絡先情報を前記緊急連絡先記憶手段から読み出して表示する制御を行う緊急連絡先表示制御手段(例えば、図24のCPU210、図26のステップS318〜S320)と、鉄道車両の位置を前記地図情報に基づいた地図上に識別表示するとともに、前記車両位置算出装置により算出されたキロ程に基づいて前記鉄道車両の位置に近接する踏切の位置を前記基準キロ程記憶手段から読み出して識別表示する近接踏切表示制御手段(例えば、図24のCPU210、図26のステップS312〜S316)と、を備えることを特徴とする車両位置表示装置である。
請求項1に記載の発明によれば、まず車両位置算出装置に次のような作用効果が奏される。すなわち、GPS衛星を利用して車両位置を測位することができるので、固定的な軌道回路によらずに車両位置を知ることができる。そして、測位結果を軌道の位置情報を含む地図情報と照らし合わせることによって、車両位置のキロ程を算出することができる。キロ程は、従来長年にわたって列車位置の把握や、地上設備の管理において用いられてきた1次元の座標軸である。従って、GPS衛星を利用したからといって緯度・経度・標高、或いは住所によってその位置を表すのではなく、キロ程を求めることによって、既存の地上設備管理の手法や情報を活用し、運転手等の要員の感覚をそのままに従来の運用形態から新しい運用形態にスムーズに移行できるようにすることができる。
上述の車両位置算出装置の作用効果に加えて、請求項1に記載の車両位置表示装置によれば、鉄道車両の車両位置の住所を求め、求めた住所を管轄に含む緊急連絡先の情報を表示することができる。したがって、事故などが起きた場合に緊急時の連絡先が直ぐに分かるので、迅速な処理が可能となる。また、鉄道車両の位置と、近接する踏み切りの位置を地図で表示することができる。この場合、踏切は軌道内に入ることのできる出入口となるので、鉄道車両へより早く到達できる適切な行き方が容易に判断することができる。したがって、より速やかな対応が可能となる。
本発明によれば、まず、GPS衛星を利用して車両位置を測位することができるので、固定的な軌道回路によらずに車両位置を知ることができる。そして、測位結果を軌道の位置情報を含む地図情報と照らし合わせることによって、車両位置のキロ程を算出することができる。従って、既存の地上設備管理の手法や情報を活用し、運転手等の要員の感覚をそのままに従来の運用形態から新しい運用形態にスムーズに移行できるようにすることができる。
本発明によれば、さらに、鉄道車両の車両位置の住所を求め、求めた住所を管轄に含む緊急連絡先の情報を表示することができる。したがって、事故などが起きた場合に緊急時の連絡先が直ぐに分かるので、迅速な処理が可能となる。また、鉄道車両の位置と、近接する踏み切りの位置を地図で表示することができる。したがって、鉄道車両へより早く到達できる適切な行き方が容易に判断することができるので、より速やかな対応が可能となる。
発明を実施するための最良の実施形態として、本発明を在来型の鉄道システムに適用した場合を例に挙げて説明する。尚、在来型の鉄道システムに限らず、モノレールやゴムタイヤ式システム、軽快電車(LRV)などの新交通システムや、路面電車などにも同様に適用できる。
〔原理の説明〕
先ず、図1〜図3を参照して、車両位置算出の原理について説明する。図1は、車両位置算出のための要部ハードウェアの構成とその原理とを示す概念図である。
同図(a)に示すように、軌道5を走行する鉄道車両1には、車両位置算出装置である
車載装置1000が備えられている。
車載装置1000は、GPS衛星(GPS:Global Positioning System)6を利用して鉄道車両1の車両位置を測位する測位手段として、(1)GPS衛星(GPS; Global Positioning System)から発せられる電波を受信するためのGPSアンテナ1008と、(2)予め位置の判明している基準局7(例えば、電子基準局など)からGPS信号の誤差情報を含む電波を受信する位置補正用アンテナ1007と、(3)GPSアンテナ1008で受信した電波と、位置補正用アンテナ1007で受信した電波とに基づいてGPS衛星単独を利用した場合よりも高精度な地球座標系座標(緯度・経度・高度)を算出するGPS受信機1006とを備える。具体的には、例えばDGPS(ディファレンシャルGPS)や、RTK−GPS(リアルタイムキネマティック−GPS)といった測位方式を用いることができる。
また、測位した車両位置に基づいて、前記鉄道車両1の位置を予め設定された起点からのキロ程で算出するキロ程算出手段として、車上処理装置1002と、軌道の位置情報を含む地図情報を記憶する地図情報DB(データベース)1012、及び軌道5に沿って設定された複数の基準点毎のキロ程を格納した軌道管理情報(基準キロ程情報)を記憶する軌道管理情報DB1014とを備えている。
車上処理装置1002は、プログラムに従って種々の演算処理をするCPUやICメモリや、キーボードやマウスといった入力デバイス、外部装置とデータ送受するためのデータ通信端子及びディスプレイ1004を備えている。例えば、ノート型パソコンなどが好例である。
地図情報DB1012は、地理を構成する様々な要素に関する情報を共通の地図座標系と対応づけたデータベースである。例えば、車上処理装置1002に内蔵或いはデータ通信端子で接続されたハードディスクや、CD−ROM等の情報記憶媒体及びその読取装置などによって実現される。例えば、電子地図や地理情報システム(GIS)などが好例である。
地図情報DB1012は、図2に示すように、特定のテーマ毎に分類した情報を地図座標系に対応づけたレイヤーを多数記憶している。例えば、軌道レイヤー1012aには、軌道5の幾何情報をベクトルデータ形式で記述した軌道ベクトルデータRが格納されている。また、例えば、標高レイヤー1012bには、各点の標高の情報が格納されており、建築物レイヤー1012cには、駅やビル、家屋、橋、港湾などの建築物の位置や種類などの情報が格納されている。そして、これらのレイヤーを適宜参照することによって、所望する情報を取捨選択して読み出すことができる。
軌道管理情報DB1014は、軌道5に沿って設置された運行管理用の地上設備に関する情報を「キロ程」に対応づけて格納するデータベースである。地図情報DB1012と同様に、例えば、車上処理装置1002に内蔵或いはデータ通信端子で接続されたハードディスクや、CD−ROM等の情報記憶媒体及びその読取装置などによって実現される。
「キロ程」とは、図3(a)に示すように、所定の起点から地上設備までの軌道5に沿った距離を言う。従来の鉄道システムでは、キロ程によって各地上設備の位置を管理している。例えば、標識7の位置は「キロ程:16.19km」、踏切保安設備1300の位置は
「キロ程:67.12km」のように表される。また、同様に仮想上の地上設備である仮想標
識8、仮想信号機9についても同様にキロ程が設定されキロ程で管理される。ここで言う「仮想上の地上設備」とは、本発明を適用することによって、実質的に撤去可能になる閉塞区間に付属する地上設備である。実際には存在せずデータ上でのみ存在する地上設備であって、鉄道事業者が容易且つ自在に設定することができる。
そして、軌道管理情報DB1014は、例えば同図(b)に示すように、地上設備を識別するための地上設備ID1014aと、地球座標系座標1014bと、当該地上設備が設置された位置のキロ程1014cと、当該地上設備が「上り用」か「下り用」かを示す上下識別1014dと、設備種類1014eと、当該地上設備の名称(呼称)1014fと、当該地上設備が設置された位置の住所1014gとを対応付けて格納している。例えば、「標識01」「踏切保安設備03」は既存で実在する地上設備であり、これらについては既存の管理情報を転用することができる。一方、「仮想標識02」「仮想信号機04」は、ダイヤ改変などに応じて鉄道事業者が適宜設定した仮想の地上設備である。尚、その他の情報を適宜対応付けるとしても良い。
次に、上述のハードウェア構成を踏まえて車両位置算出の原理について説明する。
本実施形態によれば、GPSアンテナ1008及びGPS受信機1006によって、現在の車両位置の地球座標系座標が測位できる(図1(b))。そして、軌道管理情報DB1014において、地上設備毎に地球座標系座標とキロ程とが対応づけられているので、両者を比較することによって、車両位置に対して起点側最寄の地上設備とそのキロ程とが分かる(図1(c))。したがって、起点側最寄りの地上設備から車両位置までの軌道に沿った実距離Lr(単位:km)を算出できれば、当該地上設備の設置位置のキロ程に算出した実距離Lrを加えることで車両位置のキロ程を算出することができることになる。
実距離Lrを算出するために、地図情報DB1012を用いる。先ず、車両位置の地球座標系座標、及び起点側最寄の地上設備の設置位置の地球座標系座標を、それぞれ地図座標系に変換して地図上での各位置を求める(図1(d),(e))。そして、地図情報DB1012の軌道レイヤー1012aから軌道ベクトルデータRを読み出し(図1(f))、車両位置から起点側最寄の地上設備までの間の軌道5に沿った長さLmを算出し(図1(g))、地図の縮尺から実距離Lrを算出する(図1(h))。よって、算出した実距離Lrを起点側最寄の地上設備のキロ程に加算することによって、車両位置のキロ程を算出できる(図1(j))。同図の場合、起点側最寄の地上設備03のキロ程「67.120(km)」に実距離Lrが加算された値が、車両位置のキロ程となる。
〔基礎実施形態〕
次に、本発明の実施形態を説明する前に、その基礎となる実施形態として、鉄道車両1の運転手に操作ナビゲーションをする例を説明する。
[構成の説明]
図4は、本基礎実施形態における構成の一例を示す図である。同図に示すように、軌道5には車載装置1000を搭載した鉄道車両1(1a,1b)が走行し、要所に踏切保安設備1300が設置されている。尚、信号機及び標識はデータ上にのみ存在し、実質的に撤去可能であるので図示されていない。
車載装置1000は、原理説明で示した構成(図1(a)参照。)に加えて、更に無線通信機1010と、車速計測器1016と、慣性運動計測器1018と、を備える。
無線通信機1010は、携帯電話機網に接続してデータ通信することができる装置であって、例えばパケット通信が可能な携帯電話機が好適である。その他、PHS端末や、衛星電話機などその他のカテゴリーの無線通信機であっても良い。
車載装置1000は、この無線通信機1010で携帯電話機網の無線基地局4と通信し、通信回線2を介して運行管理処理装置1200とデータ通信する。運行管理処理装置1200は、軌道5を走行する全ての鉄道車両の運行管理に関する情報を鉄道事業者が集中管理するための装置である。例えば、サーバ装置や、パソコンなどによって実現できる。
尚、ここで言う「通信回線」とは、データ授受が可能な通信路を意味する。即ち、通信回線とは、直接接続のための専用線(専用ケーブル)やイーサネット(登録商標)等によるLAN(Local Area Network)の他、電話通信網やケーブル網、インターネット等の通信網を含む意味であり、また通信方法については有線/無線を問わない意味である。
車速計測器1016は、鉄道車両1の現在の走行速度を計測する。例えば、車軸に直結された発電機(タコジェネ)から検出される速度信号電圧の周波数に基づいて走行速度を求めるなど、公知の技術を適宜用いるものとする。
慣性運動計測器1018は、ジャイロや加速度計などを搭載し、X(前後),Y(左右),Z(上下)の3軸の角度や各速度及び加速度を計測することができる。
そして、車載装置1000は、運行管理処理装置1200に自車両の走行速度やキロ程等の車両情報を送信し、軌道5を先行する同様の先行車両の走行速度(車速)やキロ程の車両情報を運行管理処理装置1200から受信する。そして、これらの車両情報と軌道管理情報DB1014に記憶されている軌道管理情報とに基づいて、操作ナビゲーションをディスプレイ1004に表示する。
具体的には、例えば図5に示すように、自車両1aのキロ程と先行車両1bのキロ程とのキロ程差を算出し、自車両1aの車速V1aと先行車両1bの車速V1bとから安全に停止するのに要する安全制動距離を算出する。そして、安全制動距離に所定の第2安全率を乗じた範囲に、先に算出されたキロ程差が含まれる場合には、同図(a)に示すように、減速信号を表示して運転手に減速するようにナビゲーションする。また、安全制動距離に所定の第1安全率を乗じた範囲にキロ程差が含まれる場合には、同図(b)に示すように、停止信号を表示して運転手に停止を促す。
また、車載装置1000は、運行管理処理装置1200から進行方向最寄の踏切保安装置1300に異常が無いかそのステータス情報を受信することができる。そして、受信したステータス情報に基づいて信号をディスプレイ1004に表示する。
具体的には、例えば図6(a)に示すように、自車両1aの進行方向最寄の踏切保安設備1300のステータスを運行管理処理装置1200に照会し、特に異常なステータスが返信されてこなければ、特に信号の操作ナビゲーションは表示されない。しかし、同図(b)に示すように、踏切内に車3が立往生している場合などの異常な状況である場合や、遮断機が故障して動かない場合などでは、運行管理処理装置1200から異常ステータスが返信される。この場合、車載装置1000は、停止信号を表示して運転手に停止を促すことができる。
一方、本基礎実施形態における踏切保安設備1300は、図4に示すように、設備制御装置1302と、無線通信機1304と、電動遮断機1306とを備えている。その他、図示されていないが、従来の踏切保安設備と同様に、踏切内の障害物を検知する障害物検知器などが備えられているのは勿論である。
無線通信機1304は、無線基地局4と無線通信し、通信回線2を介して運行管理処理装置1200と接続して、軌道5を走行する鉄道車両1のキロ程を含む情報を受信する。運行管理処理装置1200は、踏切保安設備1300からの要求に応じて、軌道5を走行する鉄道車両1のキロ程を含む車両情報を返信する機能を有している。
設備制御装置1302は、CPUや各種ICメモリ、制御リレーなどを備え、当該地上設備の動作を制御する。設備制御装置1302は、自設備が設置された位置のキロ程(設
備位置キロ程)を記憶しており、設備位置キロ程と無線通信機1304によって受信した鉄道車両1のキロ程とを比較し、所定の条件を満たす場合に電動遮断機1306の動作を制御する。
具体的には、図7(a)に示すように、踏切保安設備1300は、鉄道車両1の車両位置のキロ程と自設備の設備位置キロ程とのキロ程差を算出し、キロ程差が所定の動作基準範囲に入っていなければ、鉄道車両1はまだ十分遠くに離れていると判断して遮断竿を上げたままとする。算出したキロ程差が所定の動作基準範囲に入る場合には、同図(b)に示すように、電動遮断機1306の動作を制御して遮断竿を下げ、踏切の通行を遮断する。そして、再びキロ程差が動作基準範囲外となれば、同図(c)に示すように、電動遮断機1306の動作を制御して遮断竿を上げ、踏切を開放する。
[機能ブロックの説明]
次に、本基礎実施形態における機能構成について説明する。
図8は、本基礎実施形態における車載装置1000の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、車載装置1000は、CPU(Central Processing Unit)110と、GPS測位部112と、自律航法部114と、RAM(Random Access Memory)120と、ROM(Read Only Memory)140と、地図情報DB1012と、軌道管理情報DB1014と、表示部160と、通信部170と、を備える。そして、これら各要素は、信号線180によってデータ送受自在に接続されている。
GPS測位部112は、GPS衛星及び基準局からの電波を受信して、地球座標系座標を求める。図4のGPSアンテナ1008、位置補正用アンテナ1007、GPS受信機1006が該当する。
自律航法部114は、自律航法に必要な情報(移動速度、加速度、姿勢など)を検出する手段であって、車軸の回転に基づいて走行速度を計測する車速計測部115と、姿勢や慣性運動を計測する慣性運動計測部116とを有する。車速計測部115には、図4の車速計測器1016が該当する。また、慣性運動計測部116には図4の慣性運動計測器1018が該当する。
CPU110とRAM120及びROM140は、図4の車上処理装置1002の制御ユニットとして搭載されている。
RAM120には、CPU110が演算処理に要するプログラムやデータが一時的に記憶される。本基礎実施形態では、例えば、車両識別情報122と、車両地球座標系座標124と、車両地図座標系座標126と、地上設備情報128と、先行車両情報130と、車両キロ程履歴132とを記憶する。
車両識別情報122は、図9に示すように、例えば、自車両の車両番号122aと、車両の種類を示すカテゴリー122bと、列車番号122cと、始発駅122dと、終着駅122eとを格納する。すなわち、車両識別情報122は、当該鉄道車両1の識別や属性を示す情報であって出発前に所定の操作によって予め設定される。
車両地球座標系座標124は、GPS測位部112で測位された現在の車両位置の地球座標系座標を格納し、車両地図座標系座標126は、車両位置の地球座標系座標を地図情報DB1012の地図座標系に変換した座標を格納する。
地上設備情報128は、軌道管理情報DB1014から検索された、車両位置に対して起点側最寄の地上設備の地上設備ID1014aや、その設備の地球座標系座標1014
b及びキロ程1014cなどの情報を格納する(図示略)。
先行車両情報130は、運行管理処理装置1200から受信した、軌道5を先行する他の鉄道車両に関する情報を格納する。具体的には、例えば、車両番号や車速、車両位置のキロ程などを格納する。
車両キロ程履歴132は、測位された鉄道車両1の車両位置を位置履歴として蓄積的に記憶する、自車両が始発から終着まで走行する間の移動履歴情報である。具体的には、例えば図10に示すように、日時132aと、キロ程132bと、地球座標系座標132cとを対応付けて格納する。
ROM140は、CPU110が種々の演算処理をするためのプログラムと設定値等を記憶している。本基礎実施形態では、システムプログラム(図示略)と、CPU110に車両位置のキロ程を算出する機能を実現させるためのキロ程算出プログラム142と、操作ナビゲーションを表示制御する機能を実現させるための操作ナビゲーションプログラム144と、運行管理処理装置1200とデータ通信する機能を実現させるための車載用車両情報通信プログラム146と、地図情報DB1012及び軌道管理情報DB1014とを補正・更新する機能を実現させるためのデータベース更新プログラム148とを記憶している。
具体的には、データベース更新プログラム148は、車両キロ程履歴132に基づいて地図情報DB1012に記憶されている軌道ベクトルデータRを補正する。また、運行管理処理装置1200と通信して、最新の軌道管理情報(運行管理処理装置1200で記憶・管理されている軌道管理情報。)を取得して軌道管理情報DB1014の情報を更新する。
表示部160は、文字や画像を表示出力する手段であって、例えば、CRT(Cathode Ray Tube)やLCD(Liquid Crystal Display)、LED(Electronic Luminescent Display)、キャブシグナルなどによって実現される。図4では、ディスプレイ1004が該当する。
通信部170は、通信回線を介して外部装置とデータ通信する手段であって、例えば、携帯電話機、PHS端末装置、FM無線機、LANボードなどによって実現できる。図4では無線通信機1010が該当する。
図11は、本基礎実施形態における運行管理処理装置1200の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、運行管理処理装置1200は、CPU210と、データ入力部213と、RAM220と、ROM240と、地図情報DB250と、軌道管理情報DB252と、表示部260と、通信部270とを備え、バス280によって互いにデータ送受信自在に接続されている。地図情報DB250と、軌道管理情報DB252は、それぞれ車載装置1000の地図情報DB1012、軌道管理情報DB1014に相当し、同様に実現される。
データ入力部213は、種々の情報を入力するための手段であって、例えば、キーボードやマウス、タッチパネル、ジョグダイヤル及び各種スイッチなどによって実現される。
CPU210とRAM220及びROM240は、図4の運行管理処理装置1200の制御ユニットとして搭載されている。
RAM220は、車両キロ程管理情報222と、踏切管理情報224と、を記憶する。
車両キロ程管理情報222は、軌道5を走行する全車両の情報を格納するテーブルデータであって、車載装置1000から鉄道車両1の車両情報を受信する都度、随時更新される。具体的には、例えば図12に示すように、車両番号222a毎に、キロ程222bと、地球座標系座標222cと、上下識別222dと、データ更新日時222eと、当該車両の車速222fとを対応付けて格納している。尚、対応付ける情報はこれらに限らず適宜設定して良いのは勿論である。
踏切管理情報224は、例えば図13に示すように踏切の地上設備ID224aと、キロ程224bと、地球座標系座標224cと、当該踏切保安設備のステータス224とを対応付けて格納している。
ROM240は、CPU210に車載装置1000と通信して車両情報の送受をする機能を実現させるための運行管理用車両情報通信プログラム242と、軌道管理情報DB252の情報を修正する機能を実現させるための軌道管理情報修正プログラム244と、CPU210に踏切保安設備1300からの要求に応じて、軌道5を走行する鉄道車両1のキロ程を含む車両情報を返信する機能を実現させるための地上設備管理プログラム246と、を記憶している。
具体的には、軌道管理情報修正プログラム244は、データ入力部213からの入力に従って、軌道管理情報DB252に記憶されている情報を変更することができる。例えば、閉塞信号機の設置位置を変更し、標識を新たに追加するといったことが可能となる。尚、ここで言う軌道管理情報の修正において「地上設備の変更・追加・削除をする」とは、仮想的な意味であって実際の地上設備の移動や撤去を必ずしも伴うものではない。なぜならば、運行管理処理装置1200は軌道管理情報DB252、鉄道車両1は軌道管理情報DB1014にそれぞれ記憶されている情報(軌道管理情報)に基づいて制御され機能するのであって、必ずしも実物の地上設備を必要とはしないからである(勿論、踏切保安設備など、必ず実物と対応付けられるべき地上設備が有ることに留意すべきである。)。
図14は、本基礎実施形態における踏切保安設備1300の要部機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、踏切保安設備1300は、CPU310と、RAM320と、ROM340と、通信部370と、遮断部372と、障害物検知部374とを備え、信号線380によって接続されている。
CPU310とRAM320及びROM340は、図4における設備制御装置1302の制御ユニットとして搭載されている。
RAM320は、運行管理処理装置1200から受信した自設備に接近する車両位置のキロ程などを格納する接近車両情報322を記憶する。
ROM340は、CPU310に鉄道車両1の車両位置のキロ程と自設備のキロ程とに基づいて、鉄道車両1が自設備に接近するか否かを判定し、所定距離より接近する場合には遮断部372に踏切を遮断させる機能を実現させるための設備動作制御処理プログラム342と、自設備が設置されたキロ程である設備位置キロ程344とを記憶している。
通信部370は、通信回線を介して外部装置とデータ通信する手段であって、例えば、携帯電話機、PHS端末装置、FM無線機、LANボードなどによって実現できる。図4では無線通信機1304が該当する。
遮断部372は、踏切を遮断する。図4の電動遮断機1306が該当する。
障害物検知部374は、踏切内の障害物を検知する手段であって、公知の障検(障害物検知用)発光器と障検受光器との組み合わせなどによって実現される。
[処理の流れの説明]
次に、本基礎実施形態における処理の流れを説明する。
図15は、本基礎実施形態における車載装置1000の処理の流れを説明するためのフローチャートである。車載装置1000は、始発から終着までの間、同図に示す処理を所定時間間隔ごとに繰り返す。すなわち、キロ程算出処理を実行して車両位置のキロ程を算出し(ステップS2)、次いで、車両情報通信処理を実行して運行管理処理装置1200と通信して自車両の車速やキロ程などの車両情報を送信し、先行車両の車速やキロ程などの車両情報を受信する(ステップS4)。次に、操作ナビゲーション処理を実行して運転手への操作ナビゲーションを表示する(ステップS6)。
次に、これら各処理の具体的な流れについて説明する。
図16は、本基礎実施形態における車載装置1000のキロ程算出処理の流れについて説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU110がキロ程算出プログラム142を読み出して実行することによって実現される。
同図に示すように、先ず自車両の位置を特定する処理を行う。すなわち、GPSアンテナ1008及びGPS受信機1006で、GPS衛星6からの電波を受信して車両位置の地球座標系座標を測位し(ステップS10)、更に位置補正用アンテナ1007でGPS信号の誤差情報を含む電波を基準局7から受信して、受信した電波を用いて測位した地球座標系座標をより高精度に補正する(ステップS11;図1(b)相当)。測位の結果は、車両地球座標系座標124に格納する。
次に、車速計測器1016及び慣性運動計測器1018の計測結果に基づいて、先に測位した車両位置の地球座標系座標を補正する(ステップS12)。例えば、GPS衛星6から電波を受信しにくいトンネルやビルの谷間などを走行している場合には、GPSによる測位精度が低下するためにこれを補正する。尚、具体的な補正の方法については、カーナビゲーション装置などにおける補正と同様に実現できるので、ここでの詳細な説明は省略する。
次に、補正された車両地球座標系座標124を、地球座標系から地図座標系に変換し、地図上における車両位置を求める(ステップS14;図1(d)相当)。変換結果は、車両地図座標系座標126に格納する。
次に、キロ程を算出する基準となる地上設備についての処理を実行する。先ず、補正された車両地球座標系座標124をもとに、軌道管理情報DB1014を参照して起点寄りで最も車両位置に近接する地上設備(起点側最寄の地上設備)を検索する(ステップS16;図1(c)相当)。検索した起点側最寄の地上設備の地上設備ID1014a、地球座標系座標1014b及びキロ程1014cを、地上設備情報128に格納する。
次に、検索した起点側最寄の地上設備の設置位置を地球座標系から地図座標系に変換し、地図上における設置位置を求める(ステップS18;図1(e)相当)。変換結果は、地上設備情報128に格納する。
次に、起点側最寄の地上設備についての処理が終了したならば、キロ程の算出についての処理に移る。先ず、地図情報DB1012を参照し、軌道レイヤー1012aの軌道ベクトルデータRから、地図上の車両位置から起点側最寄の地上設備までの長さLmを算出する(ステップS20;図1(f)→(g)相当)。次に、算出した長さLmを地図尺度に基づいて換算し実距離Lrを算出し(ステップS22;図1(h)相当)、実距離Lrを起点側最寄の地上設備のキロ程1014cに加算し、これを車両位置のキロ程とする(ステップS24;図1(j)相当)。そして、算出した車両位置のキロ程と、補正された地球座標系座標とを車両キロ程履歴132に格納し(ステップS26)、キロ程算出処理を終了する。
次に、車両情報通信処理の流れについて説明する。
図17は、本基礎実施形態における車両情報通信処理の流れについて説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU110が車載用車両情報通信プログラム146を、CPU210が運行管理用車両情報通信プログラム242を、それぞれ読み出して実行することによって実現される。
先ず、車載装置1000は、車速計測器1016で現在の車速を計測し(ステップS40)、運行管理処理装置1200に車両情報を送信する(ステップS42)。車両情報としては、車両番号と、車速と、上下識別と、地球座標系座標と、車両位置のキロ程とを送信する。尚、送信する内容はこの他にも適宜設定して構わない。
運行管理処理装置1200は、鉄道車両1(正確には車載装置1000)から車両情報を受信し(ステップS44)、受信した情報を車両キロ程管理情報222に格納し更新する(ステップS46)。次いで、当該鉄道車両1に先行する車両を検索する(ステップS48)。具体的には、同じ軌道5の同じ上下識別の車両についてキロ程を比較して検索する。
先行車両が検索できたならば、当該先行車両の車両情報を返信する(ステップS50)。返信される車両情報には、先行車両の車両番号222aと、車速222fと、車両位置のキロ程222bとが含まれている。そして、車載装置1000は、運行管理処理装置1200から先行車両の車両情報を受信し、先行車両情報130に格納し(ステップS52)、車両情報通信処理を終了する。
次に、操作ナビゲーション処理について説明する。
図18は、本基礎実施形態における車載装置1000の操作ナビゲーション処理の流れを説明するためのフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU110が操作ナビゲーションプログラム144を読み出して実行することによって実現される。
先ず、位置情報の表示に係る処理を実行する。すなわち、車両位置のキロ程をディスプレイ1004に画面表示させ(ステップS60)、地図情報DB1012から車両位置周辺の地図情報を参照し、車両位置を地図上に表示させる(ステップS62)。例えば、所定の車両マークを車両地図座標系座標126の位置に表示させる。次いで、先行車両情報130に従って、同様に先行車両を同じ地図上に表示させる(ステップS64)。尚、この際、自車両又は先行車両が、軌道5を走行しているにもかかわらず、地図上の軌道上に表示されない場合には、適宜表示位置を地図上の軌道の上に表示されるようにマップマッチング処理を施して補正すると好適である。
次に、操作指示の表示に係る処理に移る。すなわち、軌道管理情報DB1014を参照して、進行方向の最寄駅を検索する(ステップS66)。そして、検索した最寄駅までのキロ程差が所定値以下である場合(ステップS68;YES)、すなわち鉄道車両1が駅の間近に設置された信号機や標識を目視できる程度に接近した場合には、ディスプレイ1004に駅に接近したことを表示する(ステップS70)。この場合、駅内の信号機や標識に基づく操作ナビゲーションは行わず、運転手が目視で信号機や標識を確認するように促す。
反対に、検索した最寄駅までのキロ程差が所定値を上回る場合(ステップS68;NO)、すなわち最寄駅までまだ距離が有る場合には、指示表示処理を実行して操作ナビゲーションをディスプレイ1004に表示させる(ステップS72)。
次に、指示表示処理の流れについて説明する。
図19は、本基礎実施形態における指示表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、先ずCPU110は、自車両のキロ程と先行車両のキロ程とのキロ程差を算出し(ステップS80)、自車両の車速と先行車両の車速とから自車両が先行車両に衝突せずに安全に停止するのに要する安全制動距離を算出する(ステップS82)。
次に、キロ程差と、安全制動距離に所定の第1安全率を乗じた値とを比較する。その結果、キロ程差の方が小さい場合(ステップS84;YES)、ディスプレイ1004に「停止信号」を表示させる(ステップS86;図5(b)相当)。従来の固定的な閉塞の考え方における、1つ前の閉塞区間に先行車両が存在する場合に相当する。
キロ程差が、安全制動距離に第1安全率を乗じた値より大きい場合(ステップS84;NO)、キロ程差と安全制動距離に所定の第2安全率を乗じた値とを比較する。その結果、キロ程差のほうが小さい場合(ステップS88;YES)、ディスプレイ1004に「減速信号」を表示させる(ステップS90;図5(a)相当)。従来の固定的な閉塞の考え方における、2つ前の閉塞区間に先行車両が存在する場合に相当する。
次に、CPU110は軌道管理情報DB1014を参照して、進行方向最寄の踏切保安設備1300を検索し(ステップS92)、運行管理処理装置1200と通信して検索した進行方向最寄の踏切保安設備1300のステータス224dを取得する(ステップS94)。車載装置1000からの要求信号を受信した運行管理処理装置1200が、踏切管理情報224を参照して、該当する地上設備ID224に対応付けられているステータス224dを返信する。
次に、CPU110は、運行管理処理装置1200から取得した、当該踏切保安設備1300のステータス224dが「異常」である場合(ステップS96;YES)、踏切事故の可能性が有ると判断して、ディスプレイ1004に停止信号を表示させる(ステップS98)。
次に、軌道管理情報DB1014を参照して、進行方向最寄の地上設備を検索する(ステップS100)。そして、検索した進行方向最寄の地上設備の設備種類1014eを参照して、特定車両向けの警標で有るか否かを判定する。「特定車両向けの警標」とは、例えば除雪車両のウイングやフランジャーの操作に関する警標などである。
特定車両向け警標である場合(ステップS102;YES)、CPU110は車両識別情報122のカテゴリー122bを参照して、自車両が当該警標の対象に合致するか否かを判定する。そして、当該警標の対象に合致する場合には(ステップS104;YES)、警標の種類に応じた指示をディスプレイ1004に表示させる(ステップS106)。一方、特定車両向け警標でない場合(ステップS102;NO)、当該地上設備を示す画像をディスプレイ1004に表示させる(ステップS108)。
したがって、実際に閉塞信号機や警標等が目視できるか否かにかかわらず、信号機や標識の情報を運転手に報せることができるので、濃霧や吹雪などによって信号機や標識などが見えないような気象条件であっても安全に運行することができる。更には、実物の地上設備は設置されずに軌道管理情報上に仮想的に信号機や標識が設定されている場合であっても、同様に安全に運行することができることになる。すなわち、究極的には信号機や標識といった一部地上設備を廃止し、これらの維持管理に係る工数と費用を削減することができる。また、更に軌道管理情報上にのみ仮想的に閉塞信号機が設定されている場合には
、閉塞信号機の配置位置を容易に変更し、閉塞区間の長さを可変することができる。したがって、より短い閉塞区間とし車両運行密度を高めることができる。
次に、データベース更新処理について説明する。
図20は、本基礎実施形態におけるデータベース更新処理の流れについて説明するフローチャートである。ここで説明される処理は、CPU110がデータベース更新プログラム148を読み出して実行することによって実現される。尚、本処理は鉄道車両1が終着駅に到着した場合に自動的に実行される、又は運転手が手動で実行する。
同図に示すように、先ず地図情報DB1012の更新に関する処理を実行する。すなわち、軌道管理情報DB1014を参照して、車両識別情報122に格納されている始発駅122dと終着駅122eの地球座標系座標を検索し(ステップS120)、検索した地球座標系座標を地図座標系座標に変換する(ステップS122)。
次に、地図情報DB1012から軌道ベクトルデータRを読み出し、始発駅の地図座標系座標に最寄の制御点(ベクトルデータの制御点の意。)と、終着駅の地図座標系座標に最寄の制御点とを検索する(ステップS124)。
そして、車両キロ程履歴132の各履歴の地球座標系座標132cを滑らかに結ぶベクトルデータを生成し(ステップS126)、軌道ベクトルデータRの始発駅最寄の制御点から終着駅最寄の制御点の間の部分を、新たに生成したベクトルデータに置換し、地図情報DB1012を更新する(ステップS128)。これによって、地図情報と実際の走行との誤差を修正し、次回からのより実際の走行に則した精度の高い車両位置のキロ程を算出することができる。
地図情報DB1012の更新を終えたならば、次に運行管理処理装置1200と通信して、運行管理処理装置1200の最新の軌道管理情報を受信し、軌道管理情報DB1014を更新する(ステップS130)。具体的には、運行管理処理装置1200の軌道管理情報のバージョン情報や更新日と、軌道管理情報DB1014とのバージョン情報や更新日を比較して、更新すべきか否かを判定する。これによって、軌道管理情報を常に最新の状態に保つことができる。
次に、本基礎実施形態における踏切保安設備における処理の流れについて説明する。
図21は、本基礎実施形態における処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図右のフローは、運行管理処理装置1200のCPU210が地上設備管理プログラム246を読み出して実行することによって実現されるフローである。同図左のフローは、踏切保安設備1300のCPU310が設備動作制御処理プログラム342を読み出して実行することによって実現されるフローである。
同図左のフローの設備動作制御処理は、所定時間間隔で繰り返し実行される。先ず、踏切保安設備1300は、無線通信機1304で運行管理処理装置1200と通信し、接近する鉄道車両1の車両位置のキロ程を要求する(ステップS202)。
運行管理処理装置1200は、踏切保安設備1300からの要求を受信したならば(ステップS204)、軌道管理情報DB252を参照して当該踏切保安設備1300の設置位置のキロ程を取得し(ステップS206)、取得したキロ程をもとに、車両キロ程管理情報から当該踏切保安設備1300に接近する鉄道車両1を所定数(例えば、近い順に上下線ともに3車両分。)を検索する(ステップS208)。そして、踏切保安設備1300に、検索した鉄道車両1の車両番号222aと、その車両位置のキロ程222bとを返信する(ステップS210)。
踏切保安設備1300は、運行管理処理装置1200から接近する車両の車両番号222aと、その車両位置のキロ程222bとを受信し、接近車両情報322に格納する(ステップS212)。次いで、受信した車両番号222a毎に、車両位置のキロ程222bと設備位置キロ程344とのキロ程差を算出し(ステップS214)、キロ程差のうち何れも所定の動作基準範囲に入らない場合には(ステップS216;NO)、電動遮断機1306に遮断竿を上げさせて、踏切の通行を解放する(ステップS218)。
一方、キロ程差のうち一つでも所定の動作基準範囲に入る場合には(ステップS216;YES)、電動遮断機1306に遮断竿を下げさせて踏切の通行を遮断する(ステップS218)。そして、障害物検知部374で踏切内に障害物の有無を確認する。踏切内に障害物が検知された場合には(ステップS222;YES)、踏切保安設備1300は運行管理処理装置224に、障害が発生したことを示す所定の障害情報を送信する(ステップS224)。運行管理処理装置1200は、障害情報を受信し(ステップS226)、踏切管理情報224の当該踏切保安設備1300に対応するステータス224dに「異常」を格納して更新する(ステップS228)。これによって、鉄道車両1の車載装置1000からの要求に応じて最新の踏切のステータスを提供することができる。
以上の処理によって、踏切保安設備1300に、車載装置1000によって算出された車両位置のキロ程をもとに踏み切り動作を制御させることができる。したがって、究極的には踏切前後の閉塞区間設備を廃止し、その維持管理に係る工数とコストを削減することができる。
[操作ナビゲーション画面の説明]
次に、図22〜図23を参照して、ディスプレイ1004に表示される表示画面の例について説明する。
表示画面には、車両番号表示部10と、マップ表示部12と、キロ程表示部17と、操作ナビゲーション表示部18,19が含まれている。
車両番号表示部10は、自車両の車両番号122aが表示される。マップ表示部12には、地図情報DB1012に基づく車両位置周辺の地図が表示され、マップ表示部12中には駅マーク13と、軌道5を示す軌道線14と、自車両位置を示す自車両マーク15と、先行車両の車両位置を示す先行車両マーク16とが表示される。自車両マーク15と先行車両マーク16については、表示位置が常時更新される(ステップS62、S64に該当)。また、キロ程表示部17には現在の車両位置のキロ程が表示される(ステップS60に該当)。したがって、マップ表示部12とキロ程表示部17とによって、運転手は常に現在何処を走行しているかが一目で分かる。
また、ナビゲーション表示部18,19には、指示表示処理において進行方向前方の地上設備の種類についての情報が表示される。図22(a)のナビゲーション表示部18には、「制限速度60km/h」の速度制限標の情報が表示されている(ステップS108に該当)。地上設備が特定車両向きの警標である場合には、同ナビゲーション表示部19のように、特定車両向け警標の一つである「ウイング禁止警標」の情報が表示される(ステップS106に該当)。
また、ナビゲーション表示部18,19には、それぞれ距離表示バー20が表示される。距離表示バー20右側の縦線20aが、地上設備の位置を示し、左から伸びるバー20bが現在の車両の位置を示すとしても良い。すなわち、距離指示バー20を見ることによって、当該地上設備に鉄道車両1が近づいて行く感じが分かる。例えば、ナビゲーション表示部18の距離表示バー20では、バー20bは縦線20aまで達しておらず、速度制限標が予告的に表示されていることが分かる。一方、ナビゲーション表示部19の距離表示バー20では、バー20bは縦線20aまで達しており、ウイング使用禁止の警標の位置に自車両が到達していることが分かる。
図22(b)は、停止信号の表示例を示しており、ナビゲーション表示部18には、赤色点灯した閉塞信号機の画像が表示されている(ステップS90,S98に相当)。また、図23は、鉄道車両1が駅に近づいた場合の表示例を示している。ナビゲーションの代わりに、駅に近づいたことを示す表示21がなされている(ステップS70相当)。
〔実施形態〕
次に、本発明の実施形態として、鉄道車両1が何らかの事故によって停止した場合に、運行管理処理装置1200において管轄の警察及び消防への緊急連絡先情報を閲覧する例について説明する。尚、先に説明した基礎実施形態と同様の構成要素については、同じ符号を付け詳細な説明は省略するものとする。
[機能ブロックの説明]
図24は、本実施形態における運行管理処理装置1200−2の機能構成の一例を示す機能ブロック図である。同図に示すように、運行管理処理装置1200−2は、基本的に基礎実施形態における運行管理処理装置1200と同様の構成を有しているが、特には緊急連絡先DB254を備え、ROM240は、CPU210に緊急連絡先DB254に基づいて事故発生時の緊急連絡先情報を表示する機能を実現させるための緊急連絡先表示制御プログラム248を記憶している。
緊急連絡先DB254は、図25に示すように、緊急時に通報すべき機関254aと、その電話番号などの連絡先情報254bと、当該機関の管轄区域を包括的に表すための管轄住所254cとを対応づけて記憶するデータベースである。機関としては、例えば、警察や消防が挙げられる。その他、事後処理時に必要な病院や役所、報道機関、代替輸送手段を手配するバス会社・タクシー会社・レンタカー営業所、宿泊場所を手配するための近隣の宿泊施設、食事を手配するための仕出店舗などでも良い。また、連絡先情報254bは、電話番号のほかネットワーク通信用のアドレス情報などを含むとしても良い。管轄住所254cは、地図情報DB250の標記による。
[処理の流れの説明]
次に、本実施形態における処理の流れについて説明する。鉄道車両1に事故が発生したことが判明したならば、所定の操作をデータ入力部213から入力して、緊急連絡先表示制御プログラム248を読み出して実行する。
図26は、本実施形態における緊急連絡先表示処理の流れを説明するためのフローチャートである。同図に示すように、所定の入力欄に対象車両の車両番号を入力すると(ステップS302)、運行管理処理装置1200−2は車両キロ程管理情報222から入力された対象車両を検索し(ステップS304)、検索した車両の現在の車両位置のキロ程222bを画面表示する(ステップS306)。次に、検索した車両の地球座標系座標222cをもとに、地図情報DB1012から現在の車両位置の住所を判定し、画面表示するとともに(ステップS308)、その周辺の地図と車両位置を示すマークとを表示する(ステップS310)。ここまでの処理によって、事故現場のキロ程と住所との情報が画面表示されたことになる。
次に、対象車両の車両位置のキロ程をもとに軌道管理情報DB252を参照して、最寄の踏切を検索する(ステップS312)。この最寄の踏切は、事故対応のために軌道5に入るための重要な出入口となる。そして、検索した最寄の踏切のキロ程や、名称、住所な
どの情報を表示部260に表示させ(ステップS314)、地図情報DB1012を参照して先に表示させた地図上に当該踏切を表示させる(ステップS316)。
次に、緊急連絡先DB254を参照して、先に判定された対象車両の住所を管轄とする機関254aを検索し(ステップS318)、検索した機関254aの緊急連絡先情報254bを表示部260に表示させる(ステップS320)。
[表示画面の説明]
図27は、本実施形態における表示部260の表示の一例を示す画面図である。同図に示すように、表示画面には、対象車両情報表示部30と、マップ表示部32と、最寄踏切情報表示部34と、緊急連絡先情報表示部36とが含まれる。
対象車両情報表示部30には、対象車両の車両番号を入力するための入力欄30aと、当該車両の車両位置のキロ程を表示するキロ程表示部30bと、事故現場の住所を表示する住所表示部30cとが含まれる。
マップ表示部32には、地図情報DB250から参照された事故現場周囲の地図上に軌道32aと、事故車両の位置を示す車両マーク32bと、最寄の踏切の位置を示す踏切マーク32cとが表示される。尚、マップ表示部32は従来の地図表示と同様に、適宜拡大縮小自在に表示できるのは勿論である。
最寄踏切情報表示部34には、名称表示部34aと、当該踏切が設置された位置のキロ程表示部34bと、住所表示部34cとが含まれる。これによって、最寄の踏切が何処にあるかが速やかに分かる。
緊急連絡先情報表示部36は、機関名表示部36aと、連絡先表示部36bとを備えており、緊急連絡先情報表示部36を見れば何処に通報すれば良いかが一目でわかる。
尚、緊急連絡先情報を運行管理処理装置1200で表示するとしたが、例えば、車上処理装置1002に緊急連絡先DB254を備え、緊急連絡先表示制御プログラム248をROM140に記憶しておくことによって、鉄道車両1においても同様にして緊急連絡先情報を表示する構成としても良い。
車両位置算出のための要部ハードウェアの構成とその原理とを示す概念図。 地図情報DBのデータ構成の概念を説明するための図。 軌道管理情報DBのデータ構成の概念を説明するための図。 基礎実施形態における構成の一例を示す図。 移動閉塞的な信号表示の制御の概念を説明するための図。 移動閉塞的な踏切保安設備の動作制御の概念を説明するための図。 車両位置のキロ程に基づく踏切保安設備の動作制御の概念を説明するための図。 基礎実施形態における車載装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 車両識別情報のデータ構成の一例を示すための図。 車両キロ程履歴のデータ構成の一例を示すための図。 基礎実施形態における運行管理処理装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 車両キロ程管理情報のデータ構成の一例を示すための図。 踏切管理情報のデータ構成の一例を示すための図。 基礎実施形態における踏切保安設備の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 車載装置の処理の流れを説明するためのフローチャート。 キロ程算出処理の流れについて説明するためのフローチャート。 車両情報通信処理の流れについて説明するためのフローチャート。 操作ナビゲーション処理の流れを説明するためのフローチャート。 指示表示処理の流れを説明するためのフローチャート。 データベース更新処理の流れについて説明するフローチャート。 設備動作制御処理と地上設備管理処理の流れを説明するためのフローチャート。 基礎実施形態におけるディスプレイの画面表示例。 基礎実施形態におけるディスプレイの画面表示例。 運行管理処理装置の機能構成の一例を示す機能ブロック図。 緊急連絡先DBにおけるデータ構成の一例を示す図。 緊急連絡先表示処理の流れを説明するためのフローチャート。 画面表示の一例を示す図。
符号の説明
1 鉄道車両
5 軌道
6 GPS衛星
17 キロ程表示部
18,19 ナビゲーション表示部
30 対象車両情報表示部
34 最寄踏切情報表示部
36 緊急連絡先情報表示部
110 CPU(車載装置のCPU)
112 GPS測位部
120 RAM
122 車両識別情報
124 車両地球座標系座標
130 先行車両情報
132 車両キロ程履歴
140 ROM
142 キロ程算出プログラム
144 操作ナビゲーションプログラム
146 車載用車両情報通信プログラム
148 データベース更新プログラム
210 CPU(運行管理処理装置のCPU)
220 RAM
222 車両キロ程管理情報
240 ROM
242 運行管理用車両情報通信プログラム
244 軌道管理情報修正プログラム
246 地上設備管理プログラム
248 緊急連絡先表示制御プログラム
250 地図情報DB
252 軌道管理情報DB
254 緊急連絡先DB
310 CPU(踏切保安設備のCPU)
320 RAM
322 接近車両情報
340 ROM
342 設備動作制御処理プログラム
344 設備位置キロ程
372 遮断部
1000 車載装置
1002 車上処理装置
1006 GPS受信機
1008 GPSアンテナ
1012 地図情報DB
1014 軌道管理情報DB
1016 車速計測器
1200 運行管理処理装置
1300 踏切保安設備
1302 設備制御装置
1306 電動遮断機
Lr 実距離
R 軌道ベクトルデータ

Claims (1)

  1. GPS衛星(GPS:Global Positioning System)を利用して鉄道車両の車両位置を測位する測位手段と、軌道の位置情報を含む地図情報及び前記測位した車両位置に基づいて、前記鉄道車両の位置を予め設定された起点からのキロ程で算出するキロ程算出手段とを有する車両位置算出装置と、
    少なくとも踏切の地点を基準点に含む、軌道に沿って設定された複数の基準点それぞれのキロ程を格納した基準キロ程情報を記憶する基準キロ程情報記憶手段と、
    公的機関の緊急連絡先情報及び管轄区域を記憶する緊急連絡先記憶手段と、
    前記地図情報に基づいて鉄道車両が位置する住所を算出する住所算出手段と、
    前記住所算出手段により算出された住所を管轄区域に含む緊急連絡先情報を前記緊急連絡先記憶手段から読み出して表示する制御を行う緊急連絡先表示制御手段と、
    鉄道車両の位置を前記地図情報に基づいた地図上に識別表示するとともに、前記車両位置算出装置により算出されたキロ程に基づいて前記鉄道車両の位置に近接する踏切の位置を前記基準キロ程記憶手段から読み出して識別表示する近接踏切表示制御手段と、
    を備えることを特徴とする車両位置表示装置。
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