JP3883037B2 - 媒体記録再生システム - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、媒体記録再生システムさらには磁気記録式の媒体記録再生システムにおけるヘッドからの読出し信号を増幅したりヘッドを書込み信号で駆動したりする読出し書込み用の半導体集積回路に関し、例えばハードディスク装置に利用して有効な技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、ハードディスク装置においては、図23に示すように、媒体としての磁気ディスク100に記録されているデータを読み取るための磁気ヘッドを先端に備えたアーム120を移動させるキャリッジ130の側面に、磁気ヘッドからの読出し信号を増幅したり磁気ヘッドを書込み信号で駆動したりする読出し書込み用の半導体集積回路(以下、リードライトICと呼ぶ)220が設けられ、このリードライトIC220と磁気ヘッドとはFPC(フレキシブル・プリンテッド・サーキット)と呼ばれる折り曲げ可能なケーブルで接続されていた。なお、図23のように複数枚の磁気ディスクを有する装置では、各磁気ディスクに対応して設けられている複数のヘッドの信号を1つのICで処理する多チャンネル用のICとして、リードライトICが構成されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
磁気ディスク装置は半導体メモリと異なり物理的な稼動部分があるためデータのリードライト速度が遅いという欠点があり、リードライトのより一層の高速化が要望されている。ところで、磁気ディスク装置においてデータ転送速度を向上させるためには、ディスクすなわちスピンドルモータの回転速度を上げしかもこのスピンドルモータおよびキャリッジを移動させるボイスコイルモータのサーボ制御が正確に行なえる必要がある。また、リードライトICも、高い周波数の信号を増幅できるように、高性能な回路に設計してやる必要がある。
【0004】
本出願人は、そのような高速回転が可能でかつ高速回転でも正確なサーボ制御が可能な磁気ディスク装置および高周波動作が可能な高性能のリードライトICの開発に成功した。しかしながら、データ転送速度を高速化させると、読出し信号や書込み信号のSN比が劣化するという問題点があることが分かった。そこで、本発明者らは、その原因について検討した。
【0005】
その結果、磁気ヘッドの部分で高い周波数成分のノイズが発生(特に書込み時)しており、前述のようにリードライトICをキャリッジに設けアーム先端の磁気ヘッドとリードライトICとをケーブルで接続するようにした構成にあっては、ケーブルの長さが長いためケーブルがアンテナの役割を果たして高周波のノイズを拾ってしまうとともに、ケーブルを伝わる信号は微弱な信号であるためケーブルが拾ったノイズでSN比が劣化することを見出した。
【0006】
そこで、本発明者らは、リードライトICをアームに設けることで磁気ヘッドとリードライトICを接続するケーブルの長さを短くすることができないか検討した。しかしながら、リードライトICをアームに設けるとアームの重量が増加してシーク動作に支障を来すので、サイズの大きなICをアームにつけることはできない。かかる経緯から、従来のリードライトICの機能を分けて複数のチップで構成し、磁気ヘッドに直接接続されて電気的に駆動するリードアンプとライトアンプの最小限の構成を有するICのみをアームにつけてやれば上記課題を解決できるとの着想を得て本発明をするに到った。
【0007】
なお、上記と類似の課題を解決するため、リードライトICを分割して可動アーム側に制御回路を含むICを、またヘッドスライダ側に記録回路または再生回路を有するICチップを設けるようにした発明(特開平3−108120号公報)が提案されている。この先願発明では、記録回路の負荷インピーダンスを小さくして電流の立ち上がりを速くして良好な書込みを保証するヘッドスライダ側に記録回路を有するICチップを設けるようにした実施例が示されている。
【0008】
さらに、この先願発明では、再生信号に混入する雑音の大きさは、ヘッドICと磁気ヘッドとの間の配線長に比例するため、配線長が長くなると雑音が大きくなることから、ヘッドICと磁気ヘッドとの間の配線長はできるだけ短くする必要があるとしている。つまり、上記先願発明は、再生回路と記録回路はその特性上ヘッドスライダ側に記録回路と再生回路を有するICチップを設けるのが望ましいが、そのようにするとヘッドスライダの重量が大きくなって追従性が悪くなるので、ヘッドスライダ側に記録回路または再生回路を有するICチップを設けるようにした発明であると考えられる。少なくとも、上記先願発明には、ヘッドスライダ側に再生回路のみを有するICチップを設けるという積極的な意義は全く開示されていない。
【0009】
ところで、上記先願発明が提案された当時は、一般にICはレジンなどの樹脂により封止された構造を有しており、最近開発されたパッケージを有しないフリップチップのような実装技術はなかった。従って、上記先願発明の出願時に比べると現在のICは重量の点ではかなり改善されているので、重量の面からリードライトICを分割して可動アーム側に制御回路を含むICを、またヘッドスライダ側に記録回路または再生回路を有するICチップを設ける意義は薄くなっている。つまり、前記先願発明は、負荷インピーダンスの低減という発明の趣旨からすると、重量の点が改善されればヘッドスライダ側に記録回路と再生回路を有するICチップを設けるのが望ましいという思想の技術であると理解するのが合理的である。
【0010】
しかしながら、本発明者らは、フリップチップ実装技術を採用することでヘッドスライダ側に記録回路(ライトアンプ)と再生回路(リードアンプ)を有するICチップを設けてもヘッドの追従性をそれほど低下しないが、チップの消費電力が多くなり発熱が大きくなることによりヘッドを保持するサスペンションが熱変形して位置決め精度が低下する。具体的には、書込みモードでは先ず読出しを行なってその読出し信号に基づいてヘッドの位置決めをしてから書込みを開始するが、ヘッドに記録回路(ライトアンプ)があると書込みの際に大きな電流が流れてチップ温度が上昇してサスペンションが熱変形し、ヘッドが位置ずれを起こすおそれがあるという課題があることを新たに見出した。
【0011】
特に、フリップチップ実装技術では、パッケージがない分チップの熱容量が小さくなるとともにチップとサスペンションとの間の熱伝達もパッケージに封止されたICに比べて良好になるため、一層サスペンションが熱変形(伸び縮み)し易くなる。前記先願発明には、かかるチップの発熱に伴なうサスペンションの熱変形の観点からチップを分割するという発想は全く開示されていない。
【0012】
この発明の目的は、書込み電流によるサスペンションの熱変形を防止して高精度の書込みおよび読出しを行なえる媒体記録再生システムを提供することにある。
【0013】
この発明の他の目的は、SN比を劣化させることなく高速でデータの読出しを行なうことができる媒体記録再生システムを提供することにある。
【0014】
この発明のさらに他の目的は、シーク動作に支障を来たすことなく読出しおよび書込みを高速で行なうことができる媒体記録再生システムを提供することにある。
【0015】
この発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴については、本明細書の記述および添付図面から明らかになるであろう。
【0016】
【課題を解決するための手段】
本願において開示される発明のうち代表的なものの概要を説明すれば、下記のとおりである。
【0017】
すなわち、本願の発明は、媒体駆動回路と、ヘッド保持手段、ヘッド移動手段、ヘッド駆動回路、信号処理回路、制御装置を備えた媒体記録再生システムにおいて、上記ヘッド駆動回路は、上記ヘッドによる読出し信号を増幅する増幅回路を有する第1の半導体集積回路と、該第1の半導体集積回路と上記信号処理回路との間に設けられリードデータの受渡しを行なうとともに上記信号処理回路からライトデータを受けて書込み用のヘッドの駆動信号を生成する回路とを有する第2の半導体集積回路とを備え、上記ヘッド保持手段の先端部に上記ヘッドが、また先端に近い部位に上記第1の半導体集積回路が設けられ、上記第2の半導体集積回路は上記移動手段側に設けられるようにしたものである。
【0018】
上記した手段によれば、ヘッドを電気的に駆動する半導体集積回路が2つの半導体集積回路で構成され、読出し回路を有する第1の半導体集積回路がヘッド保持手段(アーム)の先端に近い部位に設けられ、書込み回路を有する第2の半導体集積回路が移動手段(キャリッジ)側に設けられるため、書込み時に書込み電流が第2の半導体集積回路に流されてチップ温度が上昇してもヘッド保持手段に熱が伝わりにくく、熱変形によるヘッドの位置ずれを回避することができるとともに、読出し回路を有する第1の半導体集積回路とヘッドとを接続する信号線の長さが短くなってノイズがのりにくくなる。そのため、SN比を劣化させることなくデータの読出しを高速で行なうことができる。また、ヘッドを電気的に駆動する半導体集積回路が2つの半導体集積回路で構成され、一方がヘッド保持手段(アーム)に設けられ他方が移動手段(キャリッジ)側に設けられるため、アーム側に搭載される半導体集積回路の重量を抑えることができ、これによってシーク動作に支障を来たすことなく読出しおよび書込みを高速で行なうことができる。
【0019】
また、望ましくは、上記ヘッド保持手段が上記移動手段に近い固定部分(ベース部)と上記記録媒体に対向する可動部分(サスペンション部)とからなる場合に、上記第1の半導体集積回路は上記ヘッド保持手段の可動部分に設けるようにする。これによって、読出し回路を有する第1の半導体集積回路とヘッドとの距離が、第1の半導体集積回路を固定部分に設ける場合に比べて短くなり、より一層読出し信号線にノイズがのりにくくなる。
【0020】
さらに、望ましくは、上記ヘッド保持手段の上記固定部分は剛性の高い部材で構成し、上記可動部分は弾性を有する薄板材で構成する。ヘッド保持手段の先端側は記憶媒体が回転しヘッドに浮力が作用したときに変形する必要があるので、先端に向かうほど断面積が小さくなるように形成されたヘッド保持部材を使用することも可能であるが、固定部分は剛性の高い部材で構成し、可動部分は弾性を有する薄板材で構成する方が加工が容易になるという利点がある。
【0021】
また、上記第1の半導体集積回路と第2の半導体集積回路とは、折り曲げ可能な配線ケーブルで接続され、上記第1の半導体集積回路は低融点金属からなるバンプを介して上記配線ケーブルの所定位置に結合されるようにする。これにより、FPCのような汎用のケーブルを用いて2つの半導体集積回路を接続できるとともに、ケーブルと第1の半導体集積回路との結合も簡単に行なえるため、コストの低減を図ることができる。
【0022】
さらに、上記第2の半導体集積回路に設けられた書込み回路によるヘッドの駆動が電圧信号で行なわれるように構成する。電圧信号で行なうことにより、書込み回路の出力インピーダンスを低くでき、これによりヘッドに流れる電流のセトリングを向上させ、高速の書込みを実現することができる。
【0023】
さらに、上記ヘッドに供給される書込みのための駆動信号を生成する回路には、上記第2の半導体集積回路と上記ヘッドとを接続する配線の特性インピーダンスと同一の抵抗値を有するインピーダンス整合用の抵抗を設ける。これにより、信号線端部での信号の反射を防止し高速の書込みを実現することができる。ここで、上記インピーダンス整合用の抵抗はその抵抗値を調整可能な可変抵抗により構成すると良い。これにより、書込み回路を有する第2の半導体集積回路とヘッドとを接続する配線の長さや使用するケーブルの種類がシステムによって異なっていてもそれらに応じて抵抗値を調整することができる。
【0024】
また、上記第1の半導体集積回路は、上記第2の半導体集積回路と接続される端子用のバンプがチップの一方の辺に沿って、また上記ヘッドと接続される端子用のバンプがチップの他方の辺に沿って配置されているとともに、これら2つのバンプ列が上記配線ケーブルの幅方向に沿うように実装する。これにより、バンプ列が配線ケーブルの長手方向に沿うように配置する場合比べてケーブルの幅を狭くすることができる。
【0025】
さらに、上記第1の半導体集積回路には、上記ヘッドの抵抗値のばらつきに伴なうゲインの周波数特性の劣化および帯域幅の低下を補正する補正回路を設ける。これにより、ヘッドの抵抗値にばらつきがあってもゲインの周波数特性の劣化および帯域幅の低下を抑えることができる。
【0026】
さらに、上記第1の半導体集積回路と第2の半導体集積回路との間は2本の電源線と2本の伝送線で接続する。これにより、信号線の数を減らすことができ、ヘッド保持手段の一層の軽量化が可能になりアームのシーク動作が円滑かつ正確に行なえる。
【0027】
また、上記ヘッドは読み取り用ヘッドと記録用ヘッドとにより構成する。読出しに適したヘッドと書込みに適したヘッドを使用することにより、高速の読出し、書込みおよび精度の高い読出し、書込みが可能となる。
【0028】
さらに、望ましくは、上記第1の半導体集積回路と第2の半導体集積回路との間は2本の電源線と2本の伝送線のみで接続する。これにより、ヘッドの組立てが簡単になるとともに、ヘッドを保持するアームの一層の軽量化が可能となりアームのシーク動作がさらに円滑かつ正確に行なえる。
【0029】
さらに、上記ヘッドを複数個備える場合に、上記第1の半導体集積回路を上記複数のヘッドに対応して複数個設け、第2の半導体集積回路は上記複数の第1の半導体集積回路に対して共通の回路として設ける。これにより、システムを構成するチップ数を減らし、組立てを容易化することができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の好適な実施例を図面に基づいて説明する。
【0031】
図1は本発明を適用したハードディスク装置のアームの構成例を示す。図1において、120は先端に磁気ヘッドHDを有するアームで、このアームは弾性を有する金属製のサスペンション121とこのサスペンション121を支持するベース122とからなり、サスペンション121の先端すなわちベース122と反対側の端部の下面に磁気ヘッドHDが装着されている。ベース122の基端部すなわちサスペンション121と反対側の端部は、回動可能な構造を有し図示しないボイスコイルモータによりアームをディスクの径方向へ移動させる移動手段としてのキャリッジ130に固定されている。なお、図1にはアーム120が1つだけ示されているが、図23と同様に複数個設けられる。また、図面上は明らかでないが、各アーム120の先端の磁気ヘッドHDは、読出し用と書込み用の2つがペアで設けられている。
【0032】
この実施例においては、リードライトICと呼ばれキャリッジ側に搭載されていた従来の半導体集積回路の機能が、主として読出し信号を増幅する読出し回路(リードアンプ)を有するフロントチップ300と、書込み信号によりヘッドを駆動する書込み回路(ライトアンプ)およびこの書込み回路と上記フロントチップの読出し回路を制御する回路を有するコントロールチップ400とに分割され、フロントチップ300はアームの先端側サスペンション121のほぼ中央に取り付けられている。サスペンション121上におけるフロントチップ300の取付け位置はどこでもよいが、ヘッドとの距離を短くするためにはできるだけ先端に近い位置が望ましい。
【0033】
この実施例では、磁気ヘッドHDを支持するアーム120はサスペンション121とベース122とにより構成されると説明したが、アーム120の構造はそれに限定されるものでなく、先端に向かって徐々に厚みが薄くなるような一枚のプレートつまりサスペンションとベースが明確に区別できない構造であっても良い。そのような構造のアームにおいても、フロントチップ300は、アームの先端に近い側、言いかえるとディスクと対向しディスク回転時にヘッドに作用する浮力で変形し易い可動部分に取り付けられる。
【0034】
一方、コントロールチップ400はキャリッジ130の側面に設けられたプレート131に取り付けられ、ヘッドHDとフロントチップ300とコントロールチップ400との間はFPC123により接続されている。また、特に制限されるものでないが、コントロールチップ400は、複数のチャンネルに対応した構成すなわち複数のアームに設けられているフロントICと接続され、複数のフロントチップを1つのコントロールチップで制御可能に構成されている。
【0035】
上記のようにヘッドに近いフロントチップ300に読出し回路が設けられることにより、フロントチップ300とヘッドHDとを接続する配線が短くなり、外部からのノイズを拾いにくくなって低ノイズで高速の読出しが可能となる。これととともに、書込み回路がキャリッジ130の側面のコントロールチップ400に設けられているため、書込み回路がフロントチップ300に設けられる場合に比べてフロントチップ300の消費電力すなわち発熱量が少なくなりサスペンション121の変形を抑制することが可能となる。また、この実施例においては、後述のように書込み回路によるライトヘッドの駆動を従来の一般的な電流方式でなく電圧方式とし消費電力を抑え、かつ伝送路のインピーダンスとマッチングする抵抗をコントロールチップ内に設けることで伝送線端での信号の反射を抑制し高速書込みを可能にしている。
【0036】
さらに、この実施例においては、フロントチップ300はパッケージに封入されていないフリップチップの状態で実装され、チップの軽量化が図られている。図2にフロントチップ300の実装構造の一例の詳細が示されている。なお、ここでフリップチップとは、一般に裸(ベア)のチップと呼ばれるものを意味しており、パッシベーション膜のような半導体製造プロセスで形成される絶縁膜がチップ表面に形成されているものを含む。また、実装時にフリップチップ状態であればチップをサスペンション121上に実装した後に樹脂等でモールドしたものも含まれると解すべきである。
【0037】
図2において、123はサスペンション121の表面に貼着されたFPCで、このFPC123の先端に磁気ヘッドHDが実装されている。また、フロントチップ300には、はんだのような低融点金属からなるバンプ311が形成されている。そして、FPC123のスペンション121先端よりやや中央寄りの位置には、フロントチップ300を実装するための電極パッド124が上記フロントチップ300のバンプ311の配置に対応して形成されている。フロントチップ300は、バンプ311がFPC123の対応する電極パッド124に接触するように搭載され、加熱しながらチップをFPCへ押し付けることにより、フェースダウン方式でFPC上に溶着(サーマルボンディング)される。
【0038】
なお、実施例では、フロントチップ300にバンプを形成するとしたが、FPC123側にバンプを形成したり、FPC123の電極パッド124上にはんだボールを載せて、上方からフロントチップ300の対応する電極パッドをはんだボールに接触するように被せ、加熱しながらチップをFPCへ押し付けることにより、フロントチップをFPC上に溶着させるようにしてもよい。また、フロントチップ300はサスペンション121の表面に貼着されている状態でFPC123上に実装しても良いが、フロントチップ300をFPC123上に実装してからこのFPC123をサスペンション121の表面に貼着するようにすることも可能である。
【0039】
図2では明らかでないが、磁気ヘッドHDは書込み用のライトヘッドと読出し用のMRヘッドとにより構成されている。このうち、読出し用のMRヘッドとフロントチップ300との間はFPC123に設けられた2本の配線131,132により接続されている。ライトヘッドはFPC123に設けられた2本の配線133,134によりコントロールチップ400に直接接続される。また、フロントチップ300はFPC123に設けられた4本の配線135〜138によりコントロールチップ400に接続される。フロントチップ300とコントロールチップ400との間の4本の配線135〜138のうち2本は電源電圧を供給するためのもの、他の2本は読出しデータ信号および制御信号を伝送するためのものである。
【0040】
さらに、図2からも分かるように、この実施例では、フロントチップ300のバンプ311は、コントロールチップ400と接続される端子用のバンプがチップの一方の辺に沿って、またヘッドと接続される端子用のバンプがチップの他方の辺に沿って配置されているとともに、これら2つのバンプ列がFPC123の幅方向に並んだ状態で実装されるように電極パッド124がFPC123の長手方向と直交する方向に沿って配列されている。これにより、FPC123の幅を小さくすることができる。つまり、電極パッド124はFPC123の長手方向に沿って配列しても良いがそのようにするとそれらのパッドと接続される配線135〜138を外側から廻り込むように形成しなくてはならないためFPCの幅が広くなってしまうが、図2のように配置することによりFPC123の幅を小さくすることができる。また、ヘッドHDとフロントチップ300との距離に対する配線131,132の長さを短くし、よりノイズを拾いにくくすることができる。
【0041】
さらに、FPC123には、打ち抜き窓128,129が形成されている。これにより、FPCひいてはアームの軽量化を図ることができる。また、図2においては、ライトヘッドとコントロールチップ400を接続する配線133,134がフロントチップ300の搭載箇所を迂回するように配設されているが、実装されたチップの下方すなわちパッド124の間を通過するように配設しても良い。これにより、FPC123の幅をさらに狭くすることができる。
【0042】
図3には、上記フロントチップ300およびコントロールチップ400の概略構成と、フロントチップ300とコントロールチップ400との接続関係が示されている。
【0043】
図3において、300A,300B……300Nはそれぞれが別個のアームに搭載されたフロントチップ、HDrはMRヘッド(磁気抵抗ヘッド)などからなる読出し用ヘッド、HDwは書込み用ヘッドである。各フロントチップ300は、読出し用ヘッドHDrに接続されたリードアンプRAMPと、コントロールチップ400との間の信号の送受信を行なうインタフェース部310、図示しない制御部、ヘッド異常検出回路等により構成されている。この実施例では、読出し用ヘッドHDrはフロントチップ300に接続され、書込み用ヘッドHDwはコントロールチップ400に接続されている。
【0044】
上記フロントチップ300内の制御部は、制御用のレジスタを備えこのレジスタの設定内容に応じてチップ内部の回路の動作タイミングやリードアンプのバイアス電流の制御、コントロールチップ400との間の信号の送受信の制御、コントロールチップ400からの信号による制御用レジスタへの設定、異常検出回路により検出された信号に基づく異常判定およびその出力等の制御を行なう。
【0045】
コントロールチップ400は、書込み用ヘッドHDwに接続される書込み用アンプWAMPA,WAMPB……WAMPNと、上記各フロントチップ300A,300B……300Nとの間の信号の送受信を行なうインタフェース部I/OA,I/OB……I/ONと、データチャネルプロセッサなどと呼ばれる上位の信号処理用LSIとの間の信号の送受信を行なう入力バッファIBFおよび出力バッファOBFと、システムのコントローラとしてのマイクロコンピュータからの制御信号を受けてチップ内部を制御する制御回路410とから構成されている。この制御回路410には動作モードなどを設定するためのレジスタREGが設けられている。
【0046】
コントロールチップ400のインタフェース部I/OA,I/OB……I/ONと、対応するフロントチップ300A,300B……300Nのインタフェース部310とは、各々4本の伝送線で接続されており、4本のうち2本は、+3VのようなVcc電源線と−3VのようなVee電源線である。そして、残りの2本を使って、フロントチップ300からコントロールチップ400への読出しデータの伝送およびコントロールチップ400からフロントチップ300内の制御用レジスタへの制御内容の設定信号等の伝送を行なうように構成されている。
【0047】
なお、共通の信号線を使用してフロントチップ300からコントロールチップ400への読出しデータを伝送したり、コントロールチップ400からフロントチップ300へ制御信号を伝送する回路は、本発明者らが先に出願した特願2000−307850号等において開示されている技術を利用して実現することができるので、具体的な回路については開示および説明を省略する。
【0048】
次に、図4〜図14を用いて、上記コントロールチップ400に設けられているライトアンプを含む書込み回路の実施例を説明する。
【0049】
図6(A)には、書込み用ヘッドHDwに流したい書込み電流Iwの波形が、また図4にはこのような書込み電流Iwを書込み用ヘッドHDwに流すライトアンプを含む書込み回路の概略構成(ブロック構成図)が示されている。この実施例の書込み回路は、図6(B),(C)に示すようなパルスと図6(H)〜(K)のようなパルスとを合成した電圧を書込み用ヘッドHDwに印加することで、図6(A)に示されているような書込み電流Iwを流すものである。
【0050】
そのため、この実施例の書込み回路は、図5(A),(B)に示すような書込み信号VX,VYに基づいて図5(C)〜(H)に示すような重畳パルスEX,EY,E1,E2,E3,E4を生成する重畳パルス生成回路41と、ECLレベルの振幅のパルスEX,Ey,E1〜E4をCMOSレベルの振幅のパルスCX,CY,G1〜G4に変換するレベル変換回路42と、書込み用ヘッドHDwを電圧駆動する書込み用アンプとしてのライトドライバ43と、レベル変換回路42からのパルスG1〜G4に基づいて上記ライトドライバ43に必要とされる図6(H)〜(K)に示すような昇圧された駆動電圧S1〜S4を生成する重畳仮想電源生成回路44とから構成されている。
【0051】
図7には、上記書込み回路を構成する重畳パルス生成回路41のより具体的な構成例が示されている。この実施例の重畳パルス生成回路41は、入力段を構成する入力差動アンプAMP11と、遅延用のアンプDA1,DA2と、バッファアンプBFAと、入力パルスVX,VYの立上りと立下りに応じたワンショットパルスを生成するための論理積ゲートAND1,AND2と、出力段を構成する出力差動アンプAMP21〜AMP23とから構成されている。上記パルスE1とE4は入力パルスVXの立上りに応じて生成される正と負のパルス、パルスE2とE3は入力パルスVXの立下りに応じて生成される正と負のパルスである。
【0052】
上記論理積ゲートAND1,DA2の具体的な回路例が図8(A)に、入力差動アンプAMP11とバッファアンプBFAの具体的な回路例が図8(B)に、出力差動アンプAMP11〜AMP13の具体的な回路例が図8(C)に、遅延用アンプDA1,DA2の具体的な回路例が図8(D)にそれぞれ示されている。
【0053】
上記遅延用のアンプDA1は入力パルスVX,VYに対応した出力EX,EYとこれに重畳されるワンショットパルスE1〜E4との位相差t1を設定するための回路、遅延用のアンプDA2はワンショットパルスE1〜E4のパルス幅t2を設定するための回路であり、図8(D)に示されているように、出力エミッタフォロワ・トランジスタQ1,Q2のベースと電源電圧Vccとの間に容量素子DC1,DC2が接続されており、この容量素子DC1,DC2の容量値を適当に選ぶことによりアンプの遅延時間が設定される。
【0054】
なお、遅延用のアンプDA1は、図7に破線で示すように入力差動アンプAMP11と出力差動アンプAMP21との間に設けるようにしても良い。この場合、パルスEX,EYとE1〜E4との位相差t1は、遅延用のアンプDA1の遅延時間と入力差動アンプAMP11および論理積ゲートAND1の遅延時間との差によって決定される。この場合、遅延用のアンプDA1の遅延時間の設計は若干面倒となるが、破線の位置に入れることにより入力端子から出力端子までの段数が同一となるので、プロセスにより素子にばらつきが生じたり温度変化で素子特性がずれても、位相差t1がばらつかないという利点がある。なお、ここでは差動増幅段とエミッタフォロワをそれぞれ1段としている。
【0055】
図7の重畳パルス生成回路は41は、生成されるパルスのタイミングやパルス幅が固定されるので、図9(A)に示すように遅延用アンプDA1として遅延量可変なアンプを、また出力用アンプAMP22,AMP23の基準端子側の定電圧回路Vs1として可変電圧回路を使用することで、生成されるパルスのタイミングやパルス幅を調整可能にすることができる。
【0056】
なお、図9(B)は遅延量可変な遅延用アンプDA1の具体的な回路例であり、図8(D)における容量DC1,DC2と並列に容量DC11,DC12;DC21,DC22を、またこれらの容量と直列にスイッチをそれぞれ設け、レジスタREG10の設定値を変更してオン状態のスイッチを切り替えることで容量値を変化させて、遅延量を調整することができるように構成されている。
【0057】
図9(C)は出力用アンプAMP22,AMP23の基準端子側の定電圧Vs1を与える可変電圧回路の具体的な回路例であり、直列形態の抵抗R10および定電流源I10と、該定電流源I10と並列に設けられた複数の定電流源I11,I12およびI11,I12と直列のスイッチSW31,SW32とからなり、レジスタREG11の設定値を変更して抵抗R10に流れる電流を切り替えることで、出力電圧Vs1を調整することができるように構成されている。
【0058】
図10には、上記書込み回路を構成するレベル変換回路42の具体的な回路例が示されている。この実施例のレベル変換回路42は、図10(A)に示すように、エミッタ結合されたトランジスタQ11,Q12と負荷抵抗R1,R2と電流源I0からなる差動入力段421と、入力段421の各出力ノードにベースが接続されたコレクタ接地のトランジスタQ21,Q22とそのエミッタ側に接続されたダイオードD1,D2とこのダイオードD1,D2と直列に接続された定電流源I1,I2からなるエミッタフォロワ422,423と、ダイオードD1,D2のカソード側の電圧を入力端子に受ける一対のCMOSインバータ424,425とから構成されたレベルシフト回路を備えている。
【0059】
また、この実施例のレベル変換回路42は、上記レベルシフト回路と類似の構成を有し、上記レベルシフト回路の定電流源I0のバイアス電圧を発生するバイアス回路426が設けられている。具体的には、差動入力段421の負荷抵抗R1,R2の1/2の抵抗値を有する抵抗R3と定電流源I3とが直列に接続されて、エミッタフォロワ・トランジスタQ21とQ22のベース電圧の平均電圧を発生する回路と、該平均電圧をベースに受けるトランジスタQ31およびこのトランジスタのエミッタと電源電圧VEEとの間に接続されたダイオードD3と定電流源I3とからなるエミッタフォロワと、入力端子と出力端子とが直結されたCMOSインバータINVと、該インバータの出力と上記エミッタフォロワの出力とが入力端子に印加された差動アンプA3とによりバイアス回路426が構成されている。
【0060】
そして、このバイアス回路426は、図10(B)に示すような差動アンプA3の出力が定電流源I3にバイアス電圧としてフィードバックされることで、CMOSインバータINVの出力と上記エミッタフォロワの出力とが同一レベルとなるように動作する。さらに、このバイアス電圧がレベルシフト回路の定電流源I0にバイアス電圧として印加されている。これにより、レベルシフト回路は、増幅した信号(エミッタフォロワ422,423の出力)の振幅の中心をCMOSインバータ424,425の入力の中心(=論理しきい値)に一致させるように動作する。その結果、この実施例のレベル変換回路42の出力パルスは、そのデューティ比が入力パルスのデューティ比と一致するようになる。
【0061】
バイアス回路426を構成する差動アンプA3は、図10(B)に示すようなバイポーラトランジスタと負荷MOSFETとからなる回路に限定されるものではなく、バイポーラトランジスタのみあるいはMOSFETのみからなる一般的な差動アンプであっても良い。図10(B)の回路は、アクティブ負荷トランジスタとしてMOSFET M1,M2を使用することでバイポーラトランジスタを用いた場合におけるベース電流による誤差を減らすことができる。また、図10(B)の回路は、アクティブ負荷MOSFET M1,M2のゲート同士を接続する代わりに、M2と出力段のMOSFET M3とをカレントミラー接続しているため、MOSのソースフォロワ回路を1段減らすことができるという利点がある。
【0062】
図11(A),(B)には、上記書込み回路を構成する重畳仮想電源回路44の具体的な回路例が示されている。このうち図11(A)は図6(J),(K)のようなVEE側重畳パルスS3,S4を生成する回路、図11(B)は図6(H),(I)のようなVCC側重畳パルスS1,S2を生成する回路である。
【0063】
図11(A)に示すように、VEE側重畳パルスを生成する回路は、レベル変換回路42からのパルスG3(またはG4)をベースに受けるnpnバイポーラトランジスタQ41と、該トランジスタと直列に接続されたnpnバイポーラトランジスタQ42と、Q41,Q42の接続ノードと電源電圧VEEとの間に直列に接続された容量C11および順方向のダイオードD11と、上記入力パルスG3またはG4に応じて上記トランジスタQ42のベースとコレクタ間またはベースとエミッタ間を相補的に短絡するためのスイッチSW11,SW12と、上記入力パルスG3(またはG4)を反転して上記スイッチSW11の制御端子に印加するインバータINV1とから構成されている。
【0064】
この回路は、入力パルスG3(またはG4)がハイレベルのときはトランジスタQ41とスイッチSW12がオンされ、スイッチSW11はオフとなる。このときトランジスタQ42はベースとエミッタが短絡されて逆方向ダイオードとして作用する。そのため、容量C11が接続されたノードn11はVCCに近いレベルまで充電される。そして、次に、入力パルスG3(またはG4)がロウレベルに変化すると、トランジスタQ41とスイッチSW12がオフされ、スイッチSW11はオンとなる。このときトランジスタQ42はベースとコレクタが短絡されて順方向ダイオードとして作用する。そのため、容量C11が接続されたノードn11はVEEに近いレベルまで下がり、これに応じて容量C11の他方の端子の電位が降下する。そのため、出力信号S3(またはS4)はVEEよりも(VCC−VEE−3VBE)だけ低い電位まで変化されることとなる。なおここで、VBEはトランジスタのベース・エミッタ間電圧である。
【0065】
図11(B)の回路は図11(A)の回路と電位関係が逆にされた類似の構成を有しており、その動作は図11(A)の回路と同様であり、入力パルスG1(またはG2)がロウレベルのときにトランジスタQ51がオンされて容量C12が接続されたノードn12がVEEに近いレベルまで充電される。そして、次に、入力パルスG3(またはG4)がハイレベルに変化したときにトランジスタQ52がオフされ、トランジスタQ51のベースとエミッタが短絡されて逆方向ダイオードとして作用するため、容量C12が接続されたノードn12はVCCに近いレベルまで上がり、これに応じて容量C12の他方の端子の電位が上昇する。そのため、出力信号S1(またはS2)はVCCよりも(VCC−VEE−3VBE)だけ高い電位まで変化されることとなる。
【0066】
なお、図11(A)および(B)の回路において、スイッチSW12,SW14を介してトランジスタQ42,Q52にそれぞれ印加する電圧は、電源電圧VEEとVCCの代わりに任意の定電圧を用いることが可能であり、その定電圧の電圧値に応じて出力パルスS1〜S4のオーバーシュート量Vosが決定される。また、図11(B)の回路は、図12(A)に示すように、可変電圧源Vs2を付加した回路を用いることにより、オーバーシュート量Vosを調整可能にすることができる。
【0067】
上記オーバーシュート量Vosは、可変電圧源Vs2として例えば図12(B)に示すように、並列に設けられた複数の定電流源I10,I11,I12とI11,I12と直列のスイッチSW31,SW32と合成電流が流される抵抗R10とを含む回路を使用して、レジスタREG12の設定値を変えることで抵抗R10に流れる電流を切り替え、トランジスタQ60のベースバイアス電圧を変化させて出力電圧を変化させることにより調整することができる。図11(A)の回路も同様に、オーバーシュート量を調整可能な回路にすることができる。
【0068】
図13には、上記書込み回路を構成するライトドライバ43の具体的な回路例が示されている。この実施例のライトドライバ43は、図13に示すように、重畳仮想電源回路44で生成された電圧パルスS1〜S4を各々受ける端子T1〜T4と書込みヘッドHDwに接続される伝送線の一端が接続される端子T11,T12との間に設けられた4つのスイッチSW1〜SW4を備え、これらのスイッチSW1〜SW4のうちSW1とSW3はレベル変換回路42から出力されるパルスG1によって、またSW2とSW4はパルスG2によってそれぞれオン、オフ制御される。
【0069】
また、この実施例のライトドライバ43は、電源電圧VCCにコレクタが接続されたトランジスタQ1,Q2,Q3,Q4と、Q1と直列に接続された抵抗R1,ダイオードD1,スイッチSW5,定電流源CC1と、Q2と直列に接続された抵抗R2,ダイオードD2,スイッチSW6,定電流源CC2と、Q3のエミッタとダイオードD1のカソードとの間に接続された抵抗R3と、Q4のエミッタとダイオードD2のカソードとの間に接続された抵抗R4と、Q1のベース・エミッタ間に接続されたスイッチSW7と、Q1のベースと接地電位との間に直列に接続されたスイッチSW8および定電圧源Vc1と、Q3のベースと電源電圧VEEとの間に接続された定電圧源Vc2と、Q2のベース・エミッタ間に接続されたスイッチSW9と、Q2のベースと接地電位との間に直列に接続されたスイッチSW10および定電圧源Vc1と、Q4のベースと電源電圧VEEとの間に接続された定電圧源Vc2とを備えている。定電圧源Vc1は2Vのような電圧値に、また定電圧源Vc2は3Vのような電圧値が選択される。
【0070】
そして、上記スイッチSW5,SW7,SW10はレベル変換回路42から出力されるパルスCYによって、またSW6,SW8,SW9はレベル変換回路42から出力されるパルスCXによってそれぞれオン、オフ制御される。図6に示されているように、パルスCXとCYは逆相の信号であるため、CXがハイレベルに変化されるとスイッチSW6,SW8,SW9が導通されるとともにトランジスタQ1がオンされ、Q2が逆方向ダイオードとして作用するため、ヘッド接続端子T11からT12へ電流が流れ始める。また、このときトランジスタQ4はオン状態となってヘッド接続端子T12の電位が下がり過ぎないようにする。そして、トランジスタQ1とQ3のベース電位差ΔV(Vc2=0VのときはΔV=Vc1)によって、図6(A)の書込み電流波形Iwの平坦部分の高さが決定される。
【0071】
さらに、トランジスタQ1がオンされてヘッド接続端子T11からT12へ電流が流れ始めてから所定遅延時間後にスイッチSW1,SW3がオンされ、かつVCCよりも高いパルスS1が端子T1に、またVEEよりも低いパルスS3が端子T3に印加される。その結果、図6(A)に符号OSで示すようなオーバーシュート状の書込み電流Iwが書込みヘッドHDwに流される。このときトランジスタQ4は逆バイアス電圧が印加されてオフ状態となる。
【0072】
一方、パルスCYがハイレベルに変化されるとスイッチSW5,SW7,SW10が導通されトランジスタQ2がオンされるとともに、Q1が逆方向ダイオードとして作用するため、ヘッド接続端子T2からT4へ電流が流れ始め、所定遅延時間後にスイッチSW2,SW4がオンされ、かつVCCよりも高いパルスS2が端子T2に、またVEEよりも低いパルスS4が端子T4に印加される。その結果、図6(A)に符号USで示すようなアンダーシュート状の書込み電流Iwが書込みヘッドHDwに流される。
【0073】
さらに、この実施例のライトドライバ43は、抵抗R1〜R4の値を書込みヘッドHDwと接続端子T11,T12との間を接続する伝送線の持つインピーダンスとマッチングするように設定することにより、端子T11,T12における書込み電圧の反射を防止できるようにしている。
【0074】
なお、書込みヘッドHDwと接続端子T11,T12との間を接続する伝送線の持つインピーダンスは、チップからヘッドまでの距離や使用するFPCによって若干異なる場合がある。そこで、図13の回路における抵抗R1〜R4の代わりに、図14(A)に示すように可変抵抗VR1〜VR4を用いた回路とすることにより、インピーダンス・マッチング抵抗の値を調整可能にすることができる。そして、この抵抗値を変化させることにより書込み電圧の反射を防止することができる。そして、この場合においても、可変抵抗VR1〜VR4として図14(B)に示すように、並列に設けられた複数の抵抗R20,R21,R22およびR21,R22と直列のスイッチSW41,SW42からなる回路を使用して、レジスタREG13の設定値を変えることで、抵抗値を調整することができる。
【0075】
図15には、上記フロントチップ300に設けられるリードアンプの実施例が示されている。図15において、中央に符号AMP1で示されているのが一般的なリードアンプと同様な構成を有する初段アンプで、この実施例ではこの初段アンプ以外に、読出しヘッドHDrの抵抗値を検出するための抵抗センス用アンプRSAと、検出されたヘッド抵抗値に応じてリードアンプのゲインと帯域を補正する補正回路が設けられている。
【0076】
上記補正回路は、初段アンプAMP1の角周波数ω0と同一の角周波数ωを有し初段アンプAMP1の周波数特性と同じ周波数特性をもって初段アンプの出力信号を通過させるためのフィルタ回路FLTと、該フィルタ回路FLTの出力電圧に基づいて初段アンプAMP1の周波数特性と同一の周波数特性を有する電流を出力するアンプAMP3と、このアンプAMP3から出力された電流を初段アンプAMP1の出力電流から差し引く(AMP3の差動出力を逆相で入力して加算する)ことで高周波領域までゲインが低下しないつまりフラットな周波数特性を有する出力を得るためのアンプAMP2とから構成されている。
【0077】
抵抗センス用アンプRSAは、ヘッドの抵抗RMRを検出し、ヘッドの抵抗値に応じた電流I1,I2,I3を出力する。読出し用ヘッド(MRヘッド)HDrには所定の読出し電流Imrが流されているため、読出し用ヘッドの端子間電圧を検出することでヘッドの抵抗RMRを検出することができる。そして、この抵抗センス用アンプRSAから出力された電流I1,I2,I3がフィルタ回路FLTと補正用のアンプAMP2,AMP3にそれぞれ供給されることにより、ヘッドの抵抗RMRのバラツキによる初段アンプAMP1のゲインのバラツキおよび帯域の変動を補正する。
【0078】
すなわち、初段アンプAMP1のゲインGは、初段アンプAMP1の入力トランジスタQiの動作抵抗をre、Qiの負荷抵抗をRL、ヘッドとフロントチップを接続する伝送線(FPC)の寄生インダクタンスをLMRとすると、
G=RL/(re+RMR+jωLMR)……(式1)
で表わされる。これを近似すると、初段アンプAMP1のDCゲインはRL/RMR、角周波数ω0はRMR/LMRとなる。この式から、初段アンプAMP1のゲインおよび帯域はヘッドの抵抗RMRのバラツキによって変動することが分かる。本実施例では、抵抗センス用アンプRSAによりヘッドの抵抗RMRを検出してヘッドの抵抗値に応じた電流I1,I2,I3を出力することにより、ヘッドの抵抗RMRのバラツキによる初段アンプAMP1のゲインのバラツキおよび帯域を補正する。
【0079】
また、上記式1より、伝送線の寄生インダクタンスLMRの相違により、初段アンプAMP1のゲインが高周波領域側ほど低下することが分かる。本実施例では、上記フィルタ回路FLTとアンプAMP2,AMP3からなる補正回路により、伝送路の寄生インダクタンスLMRの相違による初段アンプAMP1のゲインの周波数特性の高周波領域側での低下を補正する。
【0080】
なお、図15には示されていないが、フロントチップ300にはコントロールチップ400からの指令により設定される制御用のレジスタを備え該レジスタの設定に基づいてフロントチップ内部の制御を行なう制御回路や、リード信号の送信用の伝送線を利用してコントロールチップ400との間の信号の送受信を行なうためのインタフェース回路、ヘッドに流す読出し電流Imrを生成する電流源などが設けられる。
【0081】
図16〜図18には、上記フィルタ回路FLTと、抵抗センス用アンプRSAと、補正用のアンプAMP2とAMP3の具体的な回路例が示されている。
【0082】
フィルタ回路FLTは、図16に示すように、初段アンプAMP1の出力をベースに受けるトランジスタQr1,Qr2と、該トランジスタQr1,Qr2のエミッタ間に接続された容量C0と、動作電流を流す電流源CI1,CI1’とから構成されており、トランジスタQr1,Qr2の動作抵抗reと容量C0とによってローパスフィルタとして動作する。
【0083】
抵抗センス用アンプRSAは、図17に示すように、読出し用ヘッドHDrが接続された端子(T11,T12)の電圧Vx,Vyがそれぞれベースに印加されたトランジスタQ71,Q72と、Q71と直列に接続されたダイオード接続のMOSFET Q73と、Q73とゲート共通接続されてカレントミラー回路CM1を構成するMOSFET Q74と、Q74と直列に接続されたダイオード接続のMOSFET Q75と、Q75とゲート共通接続されてカレントミラー回路CM2を構成するMOSFET Q76とを備え、該カレントミラー回路CM2を構成するMOSFET Q76と並列に上記ヘッド端子電圧Vyがベースに印加されたトランジスタQ72が接続されている。
【0084】
上記カレントミラー回路CM1にはヘッド端子電圧Vxに比例した電流Ixが流れ、カレントミラー回路CM2にはこの電流Ixからヘッド端子電圧Vyに比例した電流Iyを引いたIo=(Ix−Iy)なる電流が流れることとなる。ここで、読出し用ヘッドHDrには所定の読出し電流Imrが流されているため、ヘッド間電圧Vx−Vyはヘッドの抵抗をRMRとすると(Vx−Vy)=RMR・Imrで表わされる。また、上記電流Ix,IyはVx,Vyにそれぞれ比例するため、(Ix−Iy)は(Vx−Vy)に比例する。従って、カレントミラー回路CM2に流れる電流Io=(Ix−Iy)は、(RMR×Imr)/Rであり、ヘッドの抵抗RMRと読出し電流Imrの積に比例する。つまり、Io∝RMR・Imrである。
【0085】
また、図17の抵抗センス用アンプRSAには、カレントミラー回路CM2に流れる電流Ioが入力された割算回路DIVが設けられており、この割算回路DIVは上記カレントミラー回路CM2に流れる電流Ioをカレントミラー回路CM3に流れる電流Ivで除算し、電流源Ioを掛算した大きさの電流Irefを出力する。ここで、カレントミラー回路CM3に流れる電流Ivを、可変電流源VCを調整して読出し電流Imrと同等の電流値に設定してやると、割算回路DIVからはヘッドの抵抗RMRに比例した基準電流Iref=(Ia・Io)/Iv∝Ia・RMR・Io/Imr=Ia・RMRが出力される。
【0086】
図17の抵抗センス用アンプRSAは、上記出力基準電流Irefをカレントミラー回路CM4〜CM6で転写して、前記フィルタ回路FLTや補正用のアンプAMP2とAMP3に必要な所定の電流I1,I2,I3を形成して出力するように構成されている。以下、上記電流I1,I2,I3の電流値の設定の仕方について説明する。
【0087】
フィルタ回路FLTは角周波数ω0がRMR/LMRの初段アンプAMP1と同一の周波数特性を有するとしたことから、フィルタ回路FLTを抵抗reと容量C0からなるフィルタとみなしたときにその角周波数ωはω0(=RMR/LMR)と等しく必要がある。つまり、ω=1/(re・C0)=RMR/LMRである。一方、フィルタ回路FLTの動作電流I1は、I1=(C0・Vt/LMR)・RMRで表わされる。
【0088】
なお、ここで、Vtはサーマルボルテージと呼ばれる定数で、Vt=kT/qと表わせる。つまり、I1はヘッドの抵抗値RMRに比例した電流であれば良い。従って、n1を定数としたとき、I1=n1・Irefと設定すれば良いことが分かる。図17の回路においては、カレントミラー回路CM4,CM5を構成するMOSFETのサイズを適当に設定することによって容易にI1=n1・Irefの電流を出力することができる。
【0089】
図17の回路においては、カレントミラー回路CM5,CM6の転写電流Irefと合成される電流をI4、定数をn2、補正用アンプの負荷抵抗をRL2とすると、I2=I4−n2・Iref、I3=I4+n2・Irefと設定すれば、補正用アンプAMP2,AMP3によるゲインGcは(I3−I2)・RL2/Vt=2・n2・Iref・RL2/Vt=2・n2・Ic・RMR・RL2/Vtとなる(Iref∝Ia・RMRであるが、Iref∝Ic・RMRとし、Icをある定数とする)。ここで、初段アンプAMP1のゲインGはRL/RMRであるので、トータルのゲインGt(=G・Gc)は2・n2・RL・RL2/Vtとなり、ヘッドの抵抗値RMRに依存しない一定のゲインが得られることが分かる。
【0090】
補正用アンプAMP3は、図18に示すように、フィルタ回路FLTの出力をベースに受けるトランジスタQ81,Q82と、該トランジスタQ81,Q82のエミッタに共通接続された電流源CI2とから構成されている。また、補正用アンプAMP2は、図18に示すように、初段アンプAMP1の出力をベースに受けるトランジスタQ91,Q92と、該トランジスタQ91,Q92のエミッタに共通接続された電流源CI3と、Q91,Q92のコレクタ側にそれぞれ直列形態で接続された負荷抵抗RL2,RL2’および定電流用トランジスタQ93,Q94とから構成されている。そして、上記アンプAMP3を構成するトランジスタQ81のコレクタが上記アンプAMP2を構成するトランジスタQ92のコレクタに、またQ82のコレクタがQ91のコレクタに、それぞれ逆相で接続されている。
【0091】
よって、フィルタ回路FLTのゲインが周波数に関わらず一定(=1)であると仮定し、初段アンプAMP1の出力の変化によりトランジスタQ81のコレクタ電流がΔIだけ増加したとすると、Q82およびQ91のコレクタ電流はΔIだけ減少し、Q92のコレクタ電流はΔIだけ増加する。これにより、アンプAMP2を構成する負荷抵抗RL2,RL2’に流れる電流は、(I2/2+ΔI)+(I3/2−ΔI)=(I2+I3)/2となる。ここで、I2=I4−n2・Iref、I3=I4+n2・Irefであるので、負荷抵抗RL2,RL2’に流れる電流はI4となり、ヘッドの抵抗RMRに関わらず一定になる。従って、本実施例のリードアンプ回路によれば、ヘッドの抵抗RMRのバラツキによる動作電流およびゲインの変動を防止することができることが分かる。
【0092】
さらに、この実施例においては、フィルタ回路FLTの周波数特性が初段アンプAMP1と同一にされ、補正用アンプAMP3はこのフィルタの出力を増幅して逆相でアンプAMP2に入力されることで出力電流の減算が行われる。そのため、初段アンプAMP1およびフィルタ回路FLTのゲインの周波数特性が、図19に符号Aで示すような特性である場合を考えると、アンプAMP2の本来の周波数特性が符号Bのようであったとしても、アンプAMP3の逆の周波数特性CによってアンプAMP3の出力は補正され、破線Dのように、より高周波領域までゲインが低下しないつまりフラットな周波数特性を示すようになる。
【0093】
図20(A)にはフィルタ回路FLTの他の実施例回路、図20(B)には補正用アンプAMP2,AMP3の他の実施例回路を示す。図20(A)のフィルタ回路FLTは、容量C0と並列に複数の容量C1〜C3を設けるとともに、各容量と直列にスイッチを設け、レジスタREG14の設定値によって容量値を変更することにより、伝送線のインダクタンスLMRによる帯域のずれを補正できるようにしたものである。
【0094】
図20(B)の補正用アンプAMP2,AMP3は、入力差動トランジスタQ81,Q82のエミッタ間およびQ91,Q92のエミッタ間にそれぞれ抵抗Re1〜Re4を設けることにより、ダイナミックレンジを広げ、リード信号の振幅が小さいものから大きいものまで幅広い入力信号に対応できるようにしたものである。
【0095】
図21には、本発明のフロントチップ300とコントロールチップ400を適用した媒体記録再生システムにおいて、システムコントローラから上記コントロールチップ400へ供給される信号のタイミングを示す。
【0096】
図21(A)のSCLKはシステムコントローラからコントロールチップへ伝送されるクロック、(B)のSDATAはコントローラからコントロールチップへ供給されるシリアルデータであり、このシリアルデータにはレジスタのリードかライトかを示すビットRWb、チップを指定するチップアドレスCA0、全チャンネルを対象とする転送など転送モードを指定するコードmode、レジスタを指定するレジスタアドレスビットRA4〜RA0、レジスタに設定するデータビットD7〜D0などが含まれる。図21(C)のSENはシリアルデータ転送モードであることを示すシリアルイネーブル信号である。
【0097】
上記シリアルデータSDATA内のレジスタアドレスビットRA4〜RA0にはコントロールチップ400内のレジスタREGのアドレスとフロントチップ300内のレジスタのアドレスの両方が、またデータビットD7〜D0にはコントロールチップ400内のレジスタREGに設定されるデータとフロントチップ300内のレジスタに設定されるデータの両方がそれぞれ含まれる。
【0098】
コントロールチップ400内の制御回路410は、受信したシリアルデータSDATA内のチップアドレスCA0と転送モードコードmodeを見るとコントロールチップ400内のレジスタREGに対する設定かフロントチップ300内のレジスタに対する設定かを知ることができ、フロントチップ300内のレジスタに対する設定であると判断した場合には、シリアルデータに含まれるレジスタアドレスビットRA4〜RA0およびデータビットD7〜D0を直ちにフロントチップ300へ伝送させるように構成されている。
【0099】
図22は本発明を適用して有効な媒体記録再生システムの一例としてのハードディスク装置の一構成例をブロック図で示したものである。
【0100】
図22において、100は磁気ディスクのような記録媒体、110は磁気ディスク100を回転させるスピンドルモータ、120は先端に磁気ヘッド(書込みヘッドおよび読出しヘッドを含む)HDを有するアーム、130はこのアーム120を回動可能に保持するキャリッジ、140はキャリッジ130を移動させるボイスコイルモータのようなアクチュエータである。
【0101】
210は上記スピンドルモータ110およびボイスコイルモータ130の駆動を行なうモータドライバで、スピンドルモータ駆動回路とボイスコイルモータ駆動回路とからなる。220は上記磁気ヘッドHDによって検出された磁気の変化に応じた電流を増幅して読出し信号をデータチャネルプロセッサ230へ送信したりデータチャネルプロセッサ230からの書込みパルス信号を増幅して磁気ヘッドHDの駆動電流を出力するリード・ライト回路部で、このリード・ライト回路部220が、前記実施例で説明したようなフロントチップ300とコントロールチップ400とで構成される。
【0102】
240はデータチャネルプロセッサ230から送信されてくる読出しデータを取り込んで誤り訂正処理を行なったりホストからの書込みデータに対して誤り訂正符号化処理を行なってデータチャネルプロセッサ230へ出力したりするハードディスク・コントローラである。上記データチャネルプロセッサ230は、ディジタル磁気記録に適した変調/復調処理や磁気記録特性を考慮した波形整形等の信号処理を行なう。
【0103】
250は本システムと外部装置との間のデータの受渡しおよび制御等を行なうインタフェース・コントローラで、上記ハードディスク・コントローラ240はインタフェース・コントローラ250を介してパソコン本体のマイクロコンピュータなどのホストコンピュータに接続される。260はシステム全体を統括的に制御するとともにハードディスク・コントローラ240から供給されるアドレス情報に基づいてセクタ位置などを算出するマイクロコンピュータからなるシステムコントローラ、270は磁気ディスクから高速で読み出されたリードデータを一時的に記憶するバッファ用のキャッシュメモリである。マイクロコンピュータ260はハードディスク・コントローラ240からの信号に基づいて、いずれの動作モードか判定し、動作モードに対応してシステム各部の制御を行なう。
【0104】
上記モータドライバ210はスピンドルモータ駆動回路とボイスコイルモータ駆動回路とからなり、上記マイクロコンピュータ260から出力される信号によって、ヘッドの相対速度を一定にするようにスピンドルモータ駆動回路がサーボ制御されるとともに、ヘッドの中心をトラックの中心に一致させるようにボイスコイルモータ駆動回路がサーボ制御される。
【0105】
上記モータドライバ210、リード・ライト・アンプ220、データチャネルプロセッサ230、ハードディスク・コントローラ240、インタフェース・コントローラ250、マイクロコンピュータ260、キャッシュメモリ270によってハードディスク制御システム200が構成され、該制御システム200と磁気ディスク100、スピンドルモータ110、磁気ヘッドHDおよびボイスコイルモータ130によって媒体記録再生システムの一例としてのハードディスク装置が構成される。
【0106】
以上本発明者によってなされた発明を実施例に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施例に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。例えば上記実施例で説明した書込み回路(図4,図7〜図14)や読出し回路(図15〜図20)は、コントロールチップ側に書込み回路がまたフロントチップ側に読出し回路が設けられている場合の回路例として説明したが、これらの回路はフロントチップに読出し回路および書込み回路を設けるようにした場合(特願2000−307850号で提案しているようなシステム)にも利用することができる。
【0107】
また、実施例においては、リードアンプを構成するヘッド抵抗のセンス用アンプRSAとして除算回路を含む回路を使用したが、ヘッドの抵抗に応じた電流もしくは電圧を出力できるものであれば、どのような回路形式のもの(例えば減算回路などを含むもの)であってもよい。
【0108】
以上の説明では主として本発明者によってなされた発明をその背景となった利用分野であるハードディスク装置に適用した場合を説明したが、本発明はそれに限定されるものでなく、フロッピディスク装置やMO(磁気光ディスク)などの記憶装置にも利用することができる。
【0109】
【発明の効果】
本願において開示される発明のうち代表的なものによって得られる効果を簡単に説明すれば下記のとおりである。
【0110】
すなわち、本発明を適用した媒体記録再生システムにおいては、書込み電流によるサスペンションの熱変形を防止して高精度の書込みおよび読出しを行なうことができる。また、読出し信号を増幅する増幅回路を有する半導体集積回路とヘッドとを接続する信号線の長さが短くなってノイズがのりにくくなるため、SN比を劣化させることなく高速でデータの読出しを行なうことができる。
【0111】
さらに、ヘッドからの読出し信号を増幅する回路を有する半導体集積回路とヘッドを書込み駆動する回路を有する半導体集積回路とを別個に形成し、読出し信号を増幅する回路を有する半導体集積回路のみをヘッド保持手段としてのアーム側に搭載したので、アーム側に搭載される半導体集積回路の重量を抑えることができ、これによってシーク動作に支障を来たすことなく読出しおよび書込みを高速で行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用したハードディスク装置のアームの構成例を示す斜視図である。
【図2】フロントチップの実装構造の一例の詳細を示す斜視図である。
【図3】フロントチップおよびコントロールチップの概略構成と両者の接続関係を示すブロック図である。
【図4】書込み回路の一例の概略構成を示すブロック構成図である。
【図5】書込み回路から出力される書込み電流および書込み回路内で生成されるパルスのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】書込み回路を構成する重畳パルス生成回路で生成されるパルスのタイミングを示すタイミングチャートである。
【図7】書込み回路を構成する重畳パルス生成回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図8】重畳パルス生成回路を構成するアンプや論理ゲート回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図9】重畳パルス生成回路を構成するアンプの変形例を示す回路図である。
【図10】書込み回路を構成するレベル変換回路の具体的な構成例を示す回路図である。
【図11】書込み回路を構成する重畳仮想電源回路の具体的な回路例を示す回路図である。
【図12】書込み回路を構成する重畳仮想電源回路の変形例を示す回路図である。
【図13】書込み回路を構成するライトドライブ回路の具体的な回路例を示す回路図である。
【図14】書込み回路を構成するライトドライブ回路の変形例を示す回路図である。
【図15】コントロールチップに設けられるリードアンプの実施例を示す回路構成図である。
【図16】実施例のリードアンプを構成するフィルタ回路の具体例を示す回路図である。
【図17】実施例のリードアンプを構成する抵抗センス用アンプの具体例を示す回路図である。
【図18】実施例のリードアンプを構成する補正用のアンプの具体例を示す回路図である。
【図19】実施例のリードアンプにおける初段アンプの周波数特性と補正回路による周波数特性の補正の仕方を示す周波数特性図である。
【図20】実施例のリードアンプを構成するフィルタ回路と補正用のアンプの変形例を示す回路図である。
【図21】本発明を適用した媒体記録再生システムにおいて、システムコントローラからコントロールチップへ供給される信号のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図22】本発明を適用して有効な媒体記録再生システムの一例としてのハードディスク装置の構成例を示すブロック図である。
【図23】本発明を適用して有効なハードディスク装置のアームとキャリッジの部分の構成を示す斜視図である。
【符号の説明】
120 アーム
121 サスペンション
122 支持ベース
123 FPC(伝送線)
124 電極パッド
130 キャリッジ
300 フロントチップ
310 インタフェース部
311 バンプ
400 コントロールチップ
410 制御回路
41 重畳パルス生成回路
42 レベル変換回路
43 ライトドライバ
44 重畳仮想電源生成回路
HD 磁気ヘッド
HDr リード用ヘッド
HDw ライト用ヘッド
RAMP リードアンプ
WAMP ライトアンプ
Claims (12)
- 記録媒体を駆動する媒体駆動手段と、該媒体駆動手段を電気的に制御し駆動する媒体駆動回路と、上記媒体に記録されたデータを読み取り電気信号として出力、あるいは上記媒体にデータを記録するヘッドを有するヘッド保持手段と、該ヘッド保持手段を移動させる移動手段と、上記ヘッドからの読出し信号を増幅、あるいは書込みのために上記ヘッドを駆動するヘッド駆動回路と、該ヘッド駆動回路で増幅された読出し信号を復調したり書込みデータを磁気記録に適した信号に変調したりする信号処理回路と、上記媒体駆動回路、ヘッド駆動回路および信号処理回路を制御する制御装置とを備えた媒体記録再生システムであって、
上記ヘッド駆動回路は、
上記ヘッドによる読出し信号を増幅する読出し増幅回路を有し、かつ上記媒体に記録すべきデータに対応する書込み信号により上記ヘッドを駆動する書込み増幅回路を有しない第1の半導体集積回路と、
上記信号処理回路からのライトデータを受けて上記ヘッドの駆動信号を生成する上記書込み増幅回路を有する第2の半導体集積回路とを備え、
上記ヘッド保持手段には、上記第1の半導体集積回路と第2の半導体集積回路とを接続する折り曲げ可能な配線ケーブルが上記ヘッド保持手段に沿って配設され、
上記配線ケーブルは、第1の開口と、該第1の開口よりも上記ヘッドの近くに形成された第2の開口とを有し、
上記ヘッド保持手段の先端部に上記ヘッドが設けられ、上記配線ケーブルの上記第1の開口と上記第2の開口との間に上記第1の半導体集積回路がパッケージに封入されていないフリップチップ状態で取り付けられ、上記第2の半導体集積回路は上記移動手段側に設けられていることを特徴とする媒体記録再生システム。 - 上記ヘッド保持手段は上記移動手段に近い固定部分と上記記録媒体に対向する可動部分とからなり、上記第1の半導体集積回路は上記ヘッド保持手段の可動部分に位置するようにされていることを特徴とする請求項1に記載の媒体記録再生システム。
- 上記ヘッド保持手段の上記固定部分は上記可動部分よりも剛性の高い部材で構成され、上記可動部分は弾性を有し上記固定部分よりも変形し易い薄板材で構成されていることを特徴とする請求項2に記載の媒体記録再生システム。
- 上記第1の半導体集積回路は低融点金属からなるバンプを介して上記配線ケーブルの所定位置に結合されていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
- 上記第2の半導体集積回路から上記ヘッドに供給される書込みのための駆動信号は電圧信号であることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
- 上記ヘッドに供給される書込みのための駆動信号を生成する回路には、上記第2の半導体集積回路と上記ヘッドとを接続する配線の特性インピーダンスと同一の抵抗値を有するインピーダンス整合用の抵抗が設けられていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
- 上記インピーダンス整合用の抵抗はその抵抗値を調整可能な可変抵抗により構成されていることを特徴とする請求項6に記載の媒体記録再生システム。
- 上記第1の半導体集積回路は、上記第2の半導体集積回路と接続される端子用のバンプがチップの一方の辺に沿って、また上記ヘッドと接続される端子用のバンプがチップの他方の辺に沿って配置されているとともに、これら2つのバンプ列が上記配線ケーブルの幅方向に沿うように実装されていることを特徴とする請求項3ないし7のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
- 上記第1の半導体集積回路には、上記ヘッドの抵抗値のばらつきに伴なうゲインの周波数特性の劣化および帯域幅の低下を補正する補正回路が設けられていることを特徴とする請求項1ないし8のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
- 上記第1の半導体集積回路と第2の半導体集積回路との間は2本の電源線と2本の伝送線で接続されていることを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
- 上記ヘッドは読み取り用ヘッドと記録用ヘッドとからなることを特徴とする請求項1ないし10のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
- 上記ヘッドを複数個備え、上記第1の半導体集積回路は上記複数のヘッドに対応して複数個設けられているとともに、上記第2の半導体集積回路は上記複数の第1の半導体集積回路に対して共通の回路として設けられていることを特徴とする請求項1ないし11のいずれかに記載の媒体記録再生システム。
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