JP3880350B2 - ロードポート装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体ウエハなどの基板を多段に収容するカセット内部と上位装置との間の基板搬送経路を提供してカセット内部への基板の搬入及び/又はカセット内部からの基板の搬出を可能にするロードポート装置に係り、特に、カセット内の基板検出を好適に行なうための技術に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体デバイス製造等の製造工程では、高度クリーン環境が必要とされている。近年では、工場全体をクリーンルーム化するのではなく、製品の周辺環境のみをクリーンな状態にするという局所クリーン空間手法が用いられている。簡単に説明すると、工程内のそれぞれの装置内部のみをクリーン環境とし、各装置どうしの間での基板(半導体ウエハなど)の運搬及び保管を、内部をクリーンにした、半導体ウエハなどの基板Wを多段に収容する容器(カセットと称される)を用いて行なうというものである。このカセットは、開口を有する容器本体と、この容器本体の開口を閉塞する蓋とから構成されている。なお、容器本体の前側に開口が形成されたカセットは、特に、FOUP(Front Open Unified Pod )と呼ばれている。
【0003】
カセット内の基板を半導体ウエハ処理装置等の上位装置に移送する(ロードする)場合は、ロードポート装置と呼ばれる装置が用いられる。このロードポート装置は、上位装置に着脱自在に取り付けられる装置であり、通常、カセットを載置するテーブルと、このテーブル上に載置されたカセットの蓋を自動で開ける機構とを有している。ロードポート装置は、外界に対して密閉状態を保ったままテーブル上のカセットを上位装置内のクリーン空間へ開いて、カセット内の基板を上位装置に移送することができるものである。
【0004】
例えば、ロードポート装置の故障時に、上位装置を停止してこのロードポート装置のメンテナンスを行なっていると製造工程のダウンタイムが長くなり、効率が悪いので、ロードポート装置は、故障時などにはロードポート装置自体を交換できるように、上位装置に対して着脱される別ユニットとして構成されている。
【0005】
図19(a)に示すように、ロードポート装置のテーブル1上に載置されたカセットCと、上位装置2とは、このロードポート装置の隔壁3によって雰囲気遮断されている。この隔壁3には、テーブル1と上位装置2との間を基板Wが行き来できるように通過口3aが形成されている。
【0006】
基板Wの処理が行なわれていないとき、隔壁3の通過口3aは図19に示すようにシャッター機構4によって閉塞されている。シャッター機構4は、通過口3aを閉塞するシャッター部材5と、シャッター部材5を支持するアーム6と、アーム6の基端側に設けられ、シャッター部材5を水平および昇降駆動する駆動部7とから構成されている。
【0007】
上位装置2側にはカセットCへ基板Wを出し入れするための基板搬送機構8が設けられている。この基板搬送機構8は、昇降および旋回可能な支持台9と、この支持台9の上をスライド移動する支持アーム10とを備えている。支持アーム10は基板Wを位置決め支持する支持構造を備えている。
【0008】
図19,図20に示すように、シャッター部材5の上部に、カセットC内の基板Wの有無を検出するための検出装置11が設けられている。図20は、従来のロードポート装置を上から見た切欠き平面図である。この検出装置11は、平面視で「コ」の字形状のホルダ12と、このホルダ12の対向する両先端部に対向配置された発光部13と受光部14と、このホルダ12をカセットCに対してX方向に進退自在に移動させるホルダ進退移動機構15とを備えている。ホルダ進退移動機構15は、回転軸をX方向にしたモータ16と、このモータ16の回転軸に配設された螺軸17と、この螺軸17に螺合された、ホルダ12の後方側に取り付けられた接続片18とを備えている。このように、モータ16の回転(正転および反転)により螺軸17を回転させて接続片18をX方向に進退させることで、接続片18が取り付けられたホルダ12をX方向に進退自在に直線移動させている。なお、この検出装置11は、シャッター機構4の駆動部7により、シャッター部材5のZ方向の昇降移動に連動してZ方向に昇降移動される。
【0009】
以上のように構成された従来のロードポート装置によれば、カセットC内の各基板Wが次のようして検出される。
図19に示すように、まず、隔壁3の通過口3aを閉塞しているシャッター部材5が、カセットCの蓋Cbを保持する。続いて、駆動部7により、シャッター機構4のアーム6が後方へ水平駆動されることにより、シャッター部材5が蓋Cbと一体に後退し、カセットCの開口が開かれる。
【0010】
そして、駆動部7によりアーム6が下降駆動されて、シャッター部材5の上部の検出装置11がカセットCの上側位置である基板検出開始位置まで下降すると、このアーム6の下降駆動を一旦停止し、図20に示すように、ホルダ進退移動機構15により検出装置11のホルダ12をカセットC内にX方向に進入させて、ホルダ12の両先端部の間に基板Wの前端部が挟み込まれるようにこのホルダ12を水平移動させる。このように基板Wを検出する状態になると、駆動部7によりアーム6を下降駆動させていき、このシャッター部材5の降下移動に連動して検出装置11が降下移動していく。このとき、ホルダ12の一方の先端部の発光部から光が照射され、ホルダ12の他方の先端部の受光部が光を受光したか否かによって、カセットC内に収容された基板Wの枚数や収納状態(2枚重ねや斜めセット等がないかどうか)が検出されていく。
【0011】
そして、検出装置11がカセットCの下側位置である基板検出終了位置まで下降すると、このアーム6の下降駆動を一旦停止し、ホルダ進退移動機構15により検出装置11のホルダ12をカセットC内から外側に後退させる。そして、駆動部7によりアーム6が下降駆動されて、シャッター部材5を通過口3aの下側の退避位置にまで下降させる。
【0012】
以上のような一連の検出動作が終わると、検出記憶された基板Wの有無のデータなどに基づいて、基板搬送機構8が駆動されることにより、カセットCからの基板Wの搬出や、処理済の基板WのカセットCへの搬入が行なわれる。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような構成を有する従来例の場合には、次のような問題がある。
すなわち、従来のロードポート装置では、上位装置2により所定の処理が施された基板Wをテーブル上のカセットC内に収納した後に、このカセットC内の基板Wを検出する場合がある。このとき、シャッター機構4の駆動部7によりアーム6を上昇駆動させて、シャッター部材5の上部の検出装置11を基板検出開始位置に位置させるように、シャッター部材5を退避位置から上昇移動させる。そして、ホルダ進退移動機構15により検出装置11のホルダ12をカセットC内にX方向に進入させて基板Wを検出する状態にし、駆動部7によりアーム6を下降駆動させることで、シャッター部材5の降下移動に連動して検出装置11を基板検出終了位置に降下移動させていき、カセットC内の基板Wの枚数や収納状態を検出する。そして、検出装置11が基板検出終了位置まで下降すると、ホルダ進退移動機構15により検出装置11のホルダ12をカセットC内から外側に後退させる。そして、駆動部7によりアーム6を再び上昇駆動させてから、シャッター機構4のアーム6を前方へ水平駆動させることにより、シャッター部材5が蓋Cbと一体に進出し、カセットCの開口が閉じられる。
【0014】
このように、カセットC内の基板Wの検出には、シャッター部材5の昇降に連動させて検出装置11を昇降させており、検出装置11のみを昇降移動させて基板検出することはできないので、基板検出動作時にシャッター部材5を昇降させるという余分なエネルギーを消費しており、その分、省電力化が図れないという問題がある。
【0015】
また、上位装置2により所定の処理が施された基板Wをテーブル上のカセットC内に収納した後に、このカセットC内の基板を検出する際には、シャッター部材5を上下に往復移動させて基板検出を行なっている。つまり、検出装置11をカセットCの上部位置である基板検出開始位置に位置させるために、シャッター部材5を退避位置から上昇移動させることと、シャッター部材5の降下移動に連動させて検出装置11をカセットCの下部位置である基板検出終了位置に降下移動させることとが必要であり、この基板検査後に再びシャッター部材5を上昇移動させてカセットCの開口を閉じているので、上述の処理済みの基板が収納されたカセットC内の基板を検出する際には、シャッター部材5を上下に往復移動させなければならないという問題がある。
【0016】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、カセット内の基板検出を省電力で適切に行なえるロードポート装置を提供することを目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、このような目的を達成するために、次のような構成をとる。
すなわち、請求項1に記載の発明は、基板に所要の処理を施すための上位装置に取り付けられ、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備え、この載置部に載置されたカセット内部と前記上位装置との間の基板搬送経路を提供するロードポート装置であって、前記載置部と前記上位装置との間を隔てるとともに、基板を通過させる通過口がカセットに対向するように開けられた隔壁と、前記隔壁の通過口を開閉するシャッター部材と、通過口を閉塞する位置と通過口を開放する退避位置とにわたって前記シャッター部材を昇降移動させるシャッター駆動機構と、前記載置部に載置されたカセット内の基板を検出する基板検出器と、前記基板検出器を保持する保持部材と、前記基板検出器がカセットに対向して昇降するように前記保持部材を前記シャッター部材とは別に昇降移動させる、前記シャッター駆動機構とは別の保持部材駆動機構とを備えている。
【0018】
さらに、この請求項に記載の発明は、前記シャッター部材および前記保持部材がそれぞれ別個独立に、かつ、昇降案内方向に所定の順で昇降案内可能に取り付けられた共通ガイド部材を備え、前記シャッター駆動機構および前記保持部材駆動機構は、前記共通ガイド部材により前記シャッター部材および前記保持部材をそれぞれ別個独立に昇降案内することを特徴とするものである。
【0019】
また、請求項に記載の発明は、請求項に記載のロードポート装置において、前記保持部材駆動機構は、前記共通ガイド部材により昇降案内されるメインベースと、前記メインベースを昇降移動させるメインベース駆動機構と、前記メインベースに前記共通ガイド部材とは別に設けられたサブベース用ガイド部材と、前記サブベース用ガイド部材により昇降案内されて前記保持部材に取り付けられた、前記メインベースとは別のサブベースと、前記サブベースを前記メインベースに対して昇降移動させる、前記メインベース駆動機構とは別のサブベース駆動機構とを備えていることを特徴とするものである。
【0020】
また、請求項に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載のロードポート装置において、前記カセットは、基板を出し入れするための開口を閉塞する蓋を備え、前記シャッター部材は、前記カセットの蓋を脱着・保持する脱着機構を備えていることを特徴とするものである。
【0021】
【作用】
請求項1に記載の発明の作用は次のとおりである。
ロードポート装置は、基板に所要の処理を施すための上位装置に取り付けられるものであり、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備え、この載置部に載置されたカセット内部と上位装置との間の基板搬送経路を提供するものである。さらに、このロードポート装置は、載置部と上位装置との間を隔てるとともに、基板を通過させる通過口がカセットに対向するように開けられた隔壁と、この隔壁の通過口を開閉するシャッター部材と、通過口を閉塞する位置と通過口を開放する退避位置とにわたってシャッター部材を昇降移動させるシャッター駆動機構と、載置部に載置されたカセット内の基板を検出する基板検出器と、この基板検出器を保持する保持部材と、基板検出器がカセットに対向して昇降するように保持部材をシャッター部材とは別に昇降移動させる、シャッター駆動機構とは別の保持部材駆動機構とを備えている。
【0022】
したがって、ロードポート装置の載置部に載置されたカセット内の基板を検出する際には、保持部材駆動機構により、基板検出器がカセットに対向して昇降するように、この基板検出器を保持する保持部材をシャッター部材とは別に昇降移動させるようにしているので、基板検出動作時にシャッター部材を昇降させるという余分なエネルギー消費を排除でき、その分、省電力化が図れる。
【0023】
また、この請求項に記載の発明によれば、シャッター部材および保持部材がそれぞれ別個独立に、かつ、昇降案内方向に所定の順で昇降案内可能に取り付けられた共通ガイド部材を備え、シャッター駆動機構および保持部材駆動機構は、共通ガイド部材によりシャッター部材および保持部材がそれぞれ別個独立に昇降案内される。したがって、シャッター部材および保持部材を昇降案内するガイド部材を個別に備える必要がない分、省スペース化が図れる。
【0024】
また、請求項に記載の発明によれば、保持部材駆動機構は、共通ガイド部材により昇降案内されるメインベースと、このメインベースを昇降移動させるメインベース駆動機構と、メインベースに共通ガイド部材とは別に設けられたサブベース用ガイド部材と、このサブベース用ガイド部材により昇降案内されて保持部材に取り付けられた、メインベースとは別のサブベースと、このサブベースをメインベースに対して昇降移動させる、メインベース駆動機構とは別のサブベース駆動機構とを備えている。したがって、保持部材に取り付けられた基板検出器をさらに昇降移動させることができる。載置部上のカセットへ基板を出し入れするための上位装置に設けられた基板搬送機構などに干渉しない位置に基板検出器を移動させることができる。
【0025】
また、請求項に記載の発明によれば、カセットは、基板を出し入れするための開口を閉塞する蓋を備え、シャッター部材は、カセットの蓋を脱着・保持する脱着機構を備えている。したがって、基板を出し入れする開口を閉塞する蓋を備えたカセット(FOUP)が載置部に載置された場合には、シャッター部材に備えられた脱着機構がカセットの蓋を取り外して保持し、蓋と一体に退避位置にまで移動する。
【0026】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の一実施例に係る基板処理装置の全体構成を示した側面図、図2はその平面図、図3はその斜視図である。
【0027】
この基板処理装置は、大きく分けて、半導体ウエハなどの基板Wに所要の処理を施す上位装置としての処理部20と、この処理部20に並設され、複数枚の基板Wを収容するカセットCに対して基板Wの搬入・搬出を行なうロードポート装置30とから構成されている。処理部20は、例えば、基板Wにフォトレジスト剤を回転塗布する塗布処理部21、基板Wの現像処理を行なう現像処理部22、基板Wに熱処理を施す熱処理部23、ロードポート装置30から受け取った基板Wを各処理部21,22,23に搬送するとともに、処理済の基板Wをロードポート装置30へ渡す基板移送ロボット24などを備えている。処理部20には、フォトレジスト剤が塗布された基板Wに回路パターンなどを露光する露光装置25が並設される。
【0028】
ロードポート装置30は、処理部20の前面側に複数個(例えば4個)並設されている。各ロードポート装置30は、カセットCを位置決め載置する載置部31を備えたロードポート本体32を有している。このように、各ロードポート装置30を処理部20の前面側に複数個(例えば4個)並設していることで、複数個のカセットCは一定間隔に並べられて位置決め載置されている。この載置部31と処理部20との間は、ロードポート本体32の隔壁32bによって雰囲気遮断されている。ロードポート本体32の隔壁32bには、基板Wを通過させる複数個の通過口32aが載置部31上のカセットCと対向するように開けられている。ロードポート本体32の通過口32aにはシャッター部材33が取り付けられている。ロードポート本体32は、シャッター部材33を駆動するシャッター駆動機構34を備えている。このシャッター部材33は、シャッター駆動機構34で駆動されることにより、通過口32aを閉塞する位置と通過口32aを開放する退避位置とにわたって昇降移動する。
【0029】
処理部20には、ロードポート本体32を挟んで載置部31と対向するように、各カセットCに対して基板Wを搬入・搬出する基板搬送機構35が設けられている。この基板搬送機構35は、カセットCから未処理の基板Wを一枚ずつ取り出して処理部20の基板移送ロボット24に渡すとともに、処理済の基板Wを基板移送ロボット24から受け取ってカセットCに搬入する。さらに、ロードポート装置30は、後に詳しく説明するように、シャッター部材33が降下移動してカセットCの蓋Cbが開けられた状態で、このカセットC内の基板Wの有無を検出する基板検出器52(図6参照)などを備えている。
【0030】
以下、ロードポート装置30の各部の構成を、図4〜図9を用いて詳しく説明する。図4はロードポート装置30の概略構成を示す外観斜視図、図5はその正面図、図6はその側面図である。図7はロードポート装置30の要部構成を示す一部破断側面図である。図8はカセットCの斜視図である。図9はシャッター部材の斜視図である。
【0031】
図7に示すように、載置部31には、各カセットCを位置決め載置するための載置テーブル36があり、各載置テーブル36はモータ37で駆動されるネジ送り機構38に連結されている。後退位置にある載置テーブル36にカセットCがセットされると、載置テーブル36が前進移動(処理部20の方に移動)して、カセットCがロードポート本体32の隔壁32bの通過口32aに対向する。なお、図4〜図6に示すように、カセットCは、載置部31の複数本(例えば3本)カセット支持ピン113により支持される。
【0032】
カセットCは、図8に示すように、複数枚の基板Wを一定間隔で多段に収納する容器Caと、この容器Caの開口Ca1 を閉塞する蓋CbとからなるFOUP(Front Open Unified Pod) である。容器Caの内壁面には基板Wの両端部を支持する溝Ca2 が一定間隔で形成されている。蓋Cbの内部には、内側面にラックが刻まれた一対のスライド部材Cb1 が収納されており、各スライド部材Cb1 の先端には係止ピンCb2 が形成されている。スライド部材Cb1 は、同じく蓋Cbに内蔵されたピニオンCb3 にそれぞれ噛み合い、このピニオンCb3 が正逆に回転することにより、スライド部材Cb1 が上下に変位して、係止ピンCb2 が蓋Cbの上下端面で出没するようになっている。容器Caの開口Ca1 の上下面には、蓋Cbの係止ピンCb2 に嵌合する小孔Ca3 が形成されている。蓋Cbが容器Caの開口Ca1 に嵌め込まれた後、係止ピンCb2 が突出して小孔Ca3 に嵌合することにより、容器Caが蓋Cbで閉塞された状態になる。
【0033】
図7および図9を参照して、シャッター部材33およびシャッター駆動機構34の構成を説明する。
シャッター部材33は、ロードポート本体32の隔壁32bの通過口32aに嵌まり合うような矩形状に形成されている。このシャッター部材33は、カセットCの蓋Cbを脱着する脱着機構39を備えている。具体的には、脱着機構39は、シャッター部材33の一方面(カセットC側の面)に突出して設けられた回動自在の連結ピン40と、この連結ピン40を回動するためにシャッター部材33に内蔵されたモータ(図示せず)などで構成されている。
【0034】
シャッター部材33は、側面視で略「逆L」字形状のシャッター部材保持部80により保持されている。シャッター部材保持部80は、アーム41を介してシャッター駆動機構34に連結されている。シャッター駆動機構34は、Z方向に立設されたベースプレート42を備えている。このベースプレート42にロッドレスシリンダ43が搭載されており、ロッドレスシリンダ43の摺動子43aがアーム41の基端部に連結されている。また、ベースプレート42にはリニアスケール44が搭載されており、このリニアスケール44の目盛りをアーム41の下端部に取り付けられた反射型の光センサ45で検出することにより、シャッター部材33の位置を把握するようになっている。なお図7等には図示しないが、シャッター部材33を共通ガイド部材92に対してX方向に水平移動させるための機構がシャッター部材保持部80の内部に配置されている。具体的には、シャッター部材保持部80のX方向に伸長する部分の長さをエアシリンダーなどのアクチュエータによって可変している。これによりロードポート本体32の隔壁32bの通過口32aはシャッター部材33により開閉自在である。
【0035】
また、カセットC内の基板Wを検出する基板検出器52は、保持部材70に取り付けられている。保持部材70は、アーム91を介して保持部材駆動機構90に連結されている。この保持部材駆動機構90は、基板検出器52がカセットCに対向して昇降するように保持部材70をシャッター部材33とは別に昇降移動させるものであり、シャッター駆動機構34とは独立した別の駆動機構である。保持部材駆動機構90は、上述のシャッター駆動機構34と同様に構成されており、Z方向に立設されたベースプレート42を備えている。このベースプレート42にロッドレスシリンダ97(図14参照)が搭載されており、ロッドレスシリンダ97の摺動子43aがアーム91の基端部に連結されている。また、ベースプレート42にはリニアスケール44が搭載されており、このリニアスケール44の目盛りをアームの下端部に取り付けられた反射型の光センサ45で検出することにより、基板検出器52の位置を把握するようになっている。
【0036】
図7を参照して、基板搬送機構35の構成を説明する。
基板搬送機構35は、基板Wを載置支持する支持アーム47と、この支持アーム47を水平1方向(X方向)に前後進させるX駆動機構48と、支持アーム47を水平面内で旋回移動させる旋回駆動機構49と、支持アーム47を昇降させるZ駆動機構50と、支持アーム47を複数個のカセットCの配列方向(Y方向)に移動させるY駆動機構51とを備えている。
【0037】
次に、図10〜図13を参照して、カセットC内の基板Wの有無を検出する基板検出器52の構成について説明する。
【0038】
図10は本実施例の基板検出器52の斜視図、図11はその平面図である。図12(a)は揺動変位機構56のアーム55を収納した状態を示す概略側面図、図12(b)は揺動変位機構56のアーム55をカセットC内の基板Wの方に近づけた状態を示す概略側面図である。図13は実施例装置における基板検出用の制御ブロック図である。
【0039】
まず、図10〜図13を参照して基板検出器の構成を説明する。
図10,図11に示すように、本実施例で用いられる基板検出器52は、カセットC内の基板Wの前端部をほぼ水平に(好ましくは若干傾斜して)挟み込むように対向配置された一対の光学要素からなる光検出手段としての光照射検知部53と再帰反射部54とを備えている。さらに、基板検出器52は、基端側55aを支点として先端側55bが揺動変位自在にフレーム57に支持された、平面視で棒状のアーム55と、このアーム55の先端側55bを、カセットC内の基板Wの方に近づけた近接位置とカセットC内の基板Wから遠ざけた離間位置との間でアーム55を揺動変位させる揺動変位機構56とを備えている。
【0040】
このアーム55の先端側55bで前方に突出した凸部55cには再帰反射部54が設けられている。また、このアーム55の基端側55aの近傍には光照射検知部53が設けられている。具体的には、アーム55が収納されるフレーム57の開口側に突出して、アーム55の基端側55aの近傍に位置する支持部58に、光照射検知部53が設けられている。なお、この揺動変位機構56によりアーム55の先端側55bを、カセットC内の基板Wの方に近づけた近接位置に位置させると、カセットC内の基板Wの前端部をほぼ水平に挟み込んで対向して検出するように、この光照射検知部53と再帰反射部54とが対向するようになっている。なお、再帰反射部54としては、例えば、再帰反射機能を有するミラーなどのような光学的反射部材が挙げられる。また、光照射検知部53は、例えば、光を出射する光出射部と、光が入射される光入射部とを備えている。
【0041】
揺動変位機構56は、内部が空洞であり、カセットCに近い側のみが開口された箱状のフレーム57と、回転軸をZ方向とするようにフレーム57の内部に取り付けられたロータリーシリンダー59と、このロータリーシリンダー59の回転軸の回転に伴ってアーム55の先端側55bをカセットC内の基板Wに近づけるように揺動変位させる押し出しリンク機構60とを備えている。押し出しリンク機構60は、ロータリーシリンダー59の回転軸と同心に取り付けられた円板61と、プレート62と、この円板61とプレート62とを偏心的に連結する支持ピン63とを有している。すなわち、支持ピン63は、円板61の中心から偏心した位置とプレート62の一端とを連結している。なお、プレート62の他端は支持ピン64によりアーム55に連結されている。
【0042】
図11中、二点鎖線で示されたアーム55の状態はアーム55が後退位置(カセットC内の基板Wの非検査位置)にある状態を示している。このときのアーム55のY軸から見た概略側面図を図12(a)に示す。一方、図11中、実線で示されたアーム55の状態はアーム55が前進位置(カセットC内の基板Wの検査位置)にある状態を示している。このときのアーム55のY軸から見た概略側面図を図12(b)に示す。
【0043】
図11,図12(a)に示すように、カセットC内の基板Wの非検査時には、アーム55がフレーム57内に収納された状態、つまり、アーム55の先端側55bをカセットC内の基板Wから遠ざけた離間位置にある状態になっており、アーム55はカセットCの開口Ca1 に対して略平行にY方向に支持されている。この状態において、ロータリーシリンダー59の回転軸Gを180度回転させると、このロータリーシリンダー59の回転軸Gの180度回転に連動して押し出しリンク機構60の円板61が180度回転する。アーム55の基端側55aは、固定支点ピン65によりフレーム57に取り付けられており、一端が円板61の偏心位置に支持ピン63により支持されたプレート62の他端は、アーム55の基端側55aに近い箇所に取り付けられているので、アーム55の基端側55aを支点としてこのアーム55の先端側55bをカセットC内の基板Wの方に近づけた近接位置に揺動変位するように、円板61の180度回転はプレート62などによりアーム55の揺動変位動作に変換されて、図11,図12(b)に示すように、アーム55の先端側55bはカセットC内の基板Wの方に近づけた近接位置に揺動変位される。
【0044】
例えば、上述した押し出しリンク機構60を備えずに、アーム55の基端側55aに直接にロータリーシリンダー59の回転軸Gを連結させて、アーム55の先端側55bをカセットCに対して揺動変位させるようにしても良いが、図10,図11に示すようにアーム55の揺動変位させる角度は小さい(例えば30度程度)ので、ロータリーシリンダー59の回転軸Gの回転角も小さく(例えば30度程度)なることから、小回転角でも制御可能な特殊なロータリーシリンダーを用いる必要がある。上述の押し出しリンク機構60によれば、ロータリーシリンダー59の回転軸Gの180度回転を、アーム55の先端側55bをカセットC内の基板Wの方に近づけた近接位置に揺動変位させる揺動変位角(例えば30度程度)に変換でき、一般的なロータリーシリンダー59を採用すれば良い。
【0045】
図13に示すように、基板Wを光学的に検出する光検出部は、アーム55とは離れたところに設けられた発光部66と、この発光部66で発生した光を光照射検知部53の光出射部まで導く光ファイバ67と、アーム55とは離れたところに設けられた受光部68と、光照射検知部53の光入射部に入射した光を受光部68まで導く光ファイバ69などで構成されている。
【0046】
本実施例による基板検出器52によれば、アーム55の凸部55cに再帰反射部54を取り付けており、アーム55の凸部55cに光照射検知部53の発光部66や受光部68を直接に取り付けないので、カセットC内に進入する凸部55cの大きさをコンパクトに構成することができる。また、アーム55の基端側55aに発光部66や受光部68を直接に取り付けないので、フレーム57内の支持部58の大きさをコンパクトに構成することができる。ただし、スペース的な余裕があれば、アーム55の基端側55aあるいはその近傍に発光部66や受光部68を直接に取り付けたり、アーム55の凸部55cに発光部66や受光部68を直接に取り付けたりしてもよい。
【0047】
次に、図14〜図18を参照して、シャッター部材33をZ方向に昇降させるシャッター駆動機構34および基板検出器52をZ方向に昇降させるための保持部材駆動機構90の構成について説明する。図14はロードポート装置30のシャッター部材33及び保持部材70が退避位置にある状態を示す背面図である。図15はロードポート装置30のシャッター部材33及び保持部材70が初期位置にある状態を示す概略斜視図である。図16はシャッター部材33が退避位置にありかつ保持部材70が初期位置にある状態を示す概略斜視図である。図17は保持部材駆動機構90のメインベース93及びサブベース95を示す概略斜視図である。図18はサブベース95を昇降させるための駆動機構を示す概略背面図である。
【0048】
図14〜16に示すように、基板検出器52のフレーム57の両端側は、保持部材70の側面視で略「逆L」字形状の両側板70aの先端側にそれぞれ支持されている。保持部材70の両側板70aの基端側は板部材70bで橋渡しされている。この保持部材70は、基板検出器52がカセットCに対向して昇降するように、共通ガイド92によって案内されるようになっている。
【0049】
なお、シャッター部材33が取り付けられたシャッター部材保持部80も共通ガイド部材92に上下方向(Z方向)に昇降自在に保持されており、シャッター部材保持部80は、ロッドレスシリンダ43が作動して、摺動子43aが昇降されると、この昇降に連動して移動されるようになっている。
【0050】
さらに、上述の保持部材駆動機構90は、図16〜18に示すように、共通ガイド部材92により昇降案内されるメインベース93と、このメインベース93を昇降移動させるロッドレスシリンダ97と、メインベース93に共通ガイド部材92とは別に設けられたサブベース用ガイド部材94と、このサブベース用ガイド部材94により昇降案内されて保持部材70に取り付けられた、メインベース93とは別のサブベース95と、このサブベース95をメインベース93に対して昇降移動させる、ロッドレスシリンダ97とは別のロッドレスシリンダ96とを備えている。このようにすることで、基板検出器52をさらに昇降させることができるようになっている。上述したロッドレスシリンダ96が本発明におけるサブベース駆動機構に相当する。
【0051】
なお、図18に示すようにロッドレスシリンダ96はその本体部がメインベース93に固定され、可動部がサブベース95に連結されている。
【0052】
次に、上述したロードポート装置30を備えた基板処理装置の動作を説明する。
未処理の基板Wが収容されたカセットCが載置部31の載置テーブル36上にセットされる。このとき隔壁32bの通過口32aはシャッター部材33によって閉塞されている。カセットCがセットされると載置テーブル36が作動して、カセットCの蓋Cbがシャッター部材33に当接する位置にまで、載置テーブル36が前進移動する(図7参照)。
【0053】
カセットCがシャッター部材33に当接すると、図9に示したシャッター部材33の連結ピン40が、蓋Cbに設けられたピニオンCb3 の小孔Cb4 に嵌合する。続いて、シャッター部材33の脱着機構39のモータ(図示せず)が作動して連結ピン40が回転することにより、蓋Cbの係止ピンCb2 が蓋内部に没入して蓋Cbが開放可能な状態になる。
【0054】
蓋Cbが開放可能な状態になると、図7に示すように、シャッター駆動機構34のアクチュエータ(図示省略)が作動して、シャッター部材33が後方(X方向)に水平移動する。これによりシャッター部材33が蓋Cbを保持した状態で後退し、隔壁32bの通過口32aが開放される。続いて、シャッター駆動機構34のロッドレスシリンダ43が作動して、摺動子43aが下限位置にまで移動する。これにより、図15に示した後退されたシャッター部材33は図16に示すように下降していき、シャッター部材33は退避位置へ移動する。
【0055】
シャッター部材33が後退して通過口32aを開放し、続いて退避位置へ降下移動すると、基板検出器52がカセットC内に進入し、続いて共通ガイド92によって基板検出器52が下降されることにより、カセットC内の基板Wの有無を検出する。以下、基板検出器52の動きを説明する。
【0056】
なお、図7,図15に示すように、シャッター部材33と基板検出器52とは、X方向に離れた位置にあり、シャッター部材33をX方向に後退させて通過口32aを開放する際や、シャッター部材33をX方向に進出させて通過口32aを閉塞する際にも、シャッター部材33と基板検出器52とが干渉することがないようにしている。また、シャッター部材保持部80とメインベース93とは、共通ガイド部材92上で衝突しないようになっている。
【0057】
シャッター部材33が後退して通過口32aを開放し、続いて図16に示すように退避位置へ降下移動すると、図10,図11に示すように揺動変位機構56により、アーム55の先端側55bを、カセットC内の基板Wの方に近づけた近接位置に揺動変位させるようにして、カセットCの内側へ進入させる。この近接位置では、カセットC内の基板Wの前端部は、アーム55の基端側55aの光照射検知部53とアーム55の先端側55bの再帰反射部54との間に、ほぼ水平に挟み込まれた状態となる。アーム55の基端側55aの光照射検知部53とアーム55の先端側55bの再帰反射部54とにより、基板Wが検出される。
【0058】
ロッドレスシリンダ97は基板検出器52をZ方向に下降させていき、基板検出器52はそのアーム55の先端側55bがカセットCの内側に進入された状態で下降していき、アーム55の基端側55aの光照射検知部53とアーム55の先端側55bの再帰反射部54との間にカセットC内の基板Wの前端部をほぼ水平に挟み込んだ状態でこのアーム55をZ方向に下降させていく。基板検出器52は、降下移動しながらカセットC内の基板Wの有無を検出する。検出動作は後に説明する。
【0059】
基板検出器52がカセットC内の下限位置にまで移動すると、基板Wの検出動作が完了する。図10,図11に示すように揺動変位機構56により、アーム55の先端側55bを、カセットC内の基板Wから遠ざけた離間位置に揺動変位させるようにして、カセットCの内側から外側に後退させる。さらに、基板検出器52をさらに下降させ、図17,図18に示すように、保持部材70が取り付けられたサブベース95をさらに下降させることにより、図14に示すように、基板検出器52を下限位置まで下降させて、基板検出器52を図7に示した基板搬送機構35に干渉しない位置にまで下降させている。
【0060】
次に、図13を参照して基板検出動作を説明する。
基板検出器52の基端側55aに設けられた光照射検知部53の光入射部との間を光ファイバ69で結ばれた受光部68は、カセットC内の有無に応じた検出信号を出力する。すなわち、受光部68が入射光を検出しなければ「基板有り」、入射光を検出すれば「基板無し」の検出信号を出力する。この検出信号はデータ収集部72に集められる。一方、基板検出器52がカセットC内を下降している間、アーム91の下端に取り付けられた光センサ45がリニアスケール44の目盛りを検出する。カセットC内の基板Wの配列ピッチは既知であるので、光センサ45の検出信号に基づき、基板検出器52がカセットC内のどの位置にあるかを知ることができる。位置検出部73は光センサ45の検出信号を取り込んで基板検出器52の位置を検出する。処理部74は、データ収集部72で「基板有り」の検出信号が収集されると、その旨の信号をデータ収集部72から受けて、位置検出部73で検出されている、基板検出器52の位置を取り込み、その位置をメモリ75に書き込む。このようにしてデータ収集部72で「基板有り」の検出信号が収集される毎に同様の動作が行なわれ、カセットC内の位置情報に対応付けられた基板有無の情報(基板収納情報)がメモリ75に格納される。
【0061】
基板搬送機構35を制御する基板搬送機構制御部76は、メモリ75に格納された基板収納情報に基づいて、開放された通過口32aを介してカセットC内に進入し、カセットC内の基板Wを一枚ずつ取り出す。基板搬送機構35の支持アーム47に支持された基板Wは、処理部20の基板移送ロボット24に受け渡され、各処理部21,22,23に移送されて所要の基板処理が施される。処理された基板Wは、基板移送ロボット24から基板搬送機構35へ受け渡される。基板搬送機構35は、メモリ75の基板収納情報を参照して、その基板WをカセットC内の元の位置に搬入する。
【0062】
カセットC内の全ての基板Wの処理が終わると、上述したシャッター部材33の開放動作とは逆の動作により、隔壁32bの通過口32aがシャッター部材33で閉じられると、カセットCに蓋Cbが取り付けられる。以上のような処理が載置部31にセットされた各カセットCについて順に実行される。
【0063】
ここで、例えばカセットC内の全ての基板Wの処理が終わり、シャッター部材33により隔壁32bの通過口32aを閉じてカセットCの蓋Cbを取り付ける前に、カセットC内の基板Wの検出を行なう場合について説明する。保持部材駆動機構90により基板検出器52をカセットC内の下限位置にまで上昇移動させると、図10,図11に示すように揺動変位機構56により、アーム55の先端側55bを、カセットC内の基板Wの方に近づけた近接位置に揺動変位させるようにして、カセットCの内側へ進入させる。アーム55の基端側55aの光照射検知部53とアーム55の先端側55bの再帰反射部54とにより、基板Wが検出される。
【0064】
ロッドレスシリンダ97は基板検出器52をZ方向に上昇させていき、基板検出器52はそのアーム55の先端側55bがカセットCの内側に進入された状態で上昇していき、アーム55の基端側55aの光照射検知部53とアーム55の先端側55bの再帰反射部54との間にカセットC内の基板Wの前端部をほぼ水平に挟み込んだ状態でこのアーム55をZ方向に上昇させていく。基板検出器52は、上昇移動しながらカセットC内の基板Wの有無を検出する。なお、基板検出器52がカセットC内を上昇している間、アーム91の下端に取り付けられた光センサ45がリニアスケール44の目盛りを検出するし、カセットC内の基板Wの配列ピッチは既知であるので、基板検出器52がカセットC内を上昇していく場合であっても、光センサ45の検出信号に基づき、基板検出器52がカセットC内のどの位置にあるかを知ることができるし、好適に基板検出することができる。
【0065】
基板検出器52がカセットC内の上限位置にまで移動すると、基板Wの検出動作が完了する。図10,図11に示すように揺動変位機構56により、アーム55の先端側55bを、カセットC内の基板Wから遠ざけた離間位置に揺動変位させるようにして、カセットCの内側から外側に後退させる。そして、シャッター駆動機構34によりシャッター部材33を上昇移動させて、上述したシャッター部材33の開放動作とは逆の動作により、隔壁32bの通過口32aがシャッター部材33で閉じられると、カセットCに蓋Cbが取り付けられる。
【0066】
このように、処理部20により所定の処理が施された基板Wを載置部31上のカセットC内に収納した後に、このカセットC内の基板Wを検出する際には、基板検出器52を上昇させながら基板検出を行なうようにしているので、シャッター部材33を上下に往復移動させる必要がなく、基板検出器52のみを一方向に移動、つまり上昇移動させるだけでよい。シャッター部材33の上下動を伴わずに、基板検出を適切に行なうことができる。
【0067】
上述した説明から明らかなように、本実施例装置によれば、ロードポート装置30の載置部31に載置されたカセットC内の基板Wを検出する際には、保持部材駆動機構90により、基板検出器52がカセットCに対向して昇降するように保持部材70をシャッター部材33とは別に昇降移動させるようにしているので、基板検出動作時にシャッター部材33を昇降させるという余分なエネルギー消費を排除でき、その分、省電力化を図ることができる。
【0068】
また、シャッター駆動機構34および保持部材駆動機構90は、それらに共通に用いられる共通ガイド部材92によりシャッター部材33および保持部材70が昇降案内されるようにしているので、シャッター部材33および保持部材70を昇降案内するガイド部材を個別に備える必要がない分、省スペース化を図ることができる。
【0069】
また、保持部材駆動機構90は、共通ガイド部材92により昇降案内されるメインベース93と、メインベース93を昇降移動させるロッドレスシリンダ97と、メインベース93に共通ガイド部材92とは別に設けられたサブベース用ガイド部材94と、このサブベース用ガイド部材94により昇降案内されて保持部材70に取り付けられた、メインベース93とは別のサブベース95と、このサブベース95をメインベース93に対して昇降移動させる、ロッドレスシリンダ97とは別のロッドレスシリンダ96とを備えているので、保持部材70に取り付けられた基板検出器52をさらに昇降移動させることができ、載置部31上のカセットCへ基板Wを出し入れするための処理部20に設けられた基板搬送機構などに干渉しない位置に基板検出器52を移動させることができる。
【0070】
また、カセットCは、基板Wを出し入れするための開口を閉塞する蓋Cbを備え、シャッター部材33は、カセットCの蓋Cbを脱着・保持する脱着機構3を備えているので、基板Wを出し入れする開口を閉塞する蓋Cbを備えたカセットC(FOUP)であっても、カセットC内の基板Wの有無を確実に検出することができる。
【0071】
本発明は上述した実施例のものに限らず、次のように変形実施することができる。
【0072】
(1)上述した実施例では、図11に示すように、アーム55の基端側55aの近傍に光照射検知部53を配置しているが、アーム55の基端側55aに光照射検知部53を配置しても良い。
【0073】
(2)上述した実施例では、図11に示すように、カセットC内に挿入されるアーム55の先端側55bに再帰反射部54を配置し、アーム55の基端側55aの近傍に光照射検知部53を配置しているが、アーム55の先端側55bに光照射検知部53を配置し、アーム55の基端側55aまたはその近傍に再帰反射部54を配置しても良い。
【0074】
(3)上述した実施例では、図11に示すように、カセットC内に挿入されるアーム55の先端側55bに再帰反射部54を配置し、アーム55の基端側55aの近傍に光照射検知部53を配置しているが、アーム55の先端側55bに、光を照射する発光素子(例えば発光ダイオード)などの光照射手段を配置し、アーム55の基端側55aまたはその近傍に、この光照射手段からの光を検知する受光素子(例えばフォトトランジスタ)などの光検知手段を配置しても良い。また、カセットC内に挿入されるアーム55の先端側55bに前記光検知手段を、アーム55の基端側55aまたはその近傍に前記光照射手段を配置しても良い。
【0075】
(4)上述した実施例では、開口部が蓋で閉塞されるFOUPを用いた場合を例示したが、本発明は開口部に蓋を設けない、いわゆるオープンタイプのカセット内の基板検出にも適用することができる。
【0076】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明によれば次の効果を奏する。
請求項1に記載の発明によれば、ロードポート装置の載置部に載置されたカセット内の基板を検出する際には、保持部材駆動機構により、基板検出器がカセットに対向して昇降するように、この基板検出器を保持する保持部材をシャッター部材とは別に昇降移動させるようにしているので、基板検出動作時にシャッター部材を昇降させるという余分なエネルギー消費を排除でき、その分、省電力化を図ることができる。
【0077】
また、この請求項に記載の発明によれば、シャッター部材および保持部材がそれぞれ別個独立に、かつ、昇降案内方向に所定の順で昇降案内可能に取り付けられた共通ガイド部材を備え、シャッター駆動機構および保持部材駆動機構は、共通ガイド部材によりシャッター部材および保持部材がそれぞれ別個独立に昇降案内されるようにしているので、シャッター部材および保持部材を昇降案内するガイド部材を個別に備える必要がない分、省スペース化を図ることができる。
【0078】
また、請求項に記載の発明によれば、保持部材駆動機構は、共通ガイド部材により昇降案内されるメインベースと、このメインベースを昇降移動させるメインベース駆動機構と、メインベースに共通ガイド部材とは別に設けられたサブベース用ガイド部材と、このサブベース用ガイド部材により昇降案内されて保持部材に取り付けられた、メインベースとは別のサブベースと、このサブベースをメインベースに対して昇降移動させる、メインベース駆動機構とは別のサブベース駆動機構とを備えているので、保持部材に取り付けられた基板検出器をさらに昇降移動させることができ、載置部上のカセットへ基板を出し入れするための上位装置に設けられた基板搬送機構などに干渉しない位置に基板検出器を移動させることができる。
【0079】
また、請求項に記載の発明によれば、カセットは、基板を出し入れするための開口を閉塞する蓋を備え、シャッター部材は、カセットの蓋を脱着・保持する脱着機構を備えているので、基板を出し入れする開口を閉塞する蓋を備えたカセット(FOUP)であっても、カセット内の基板の有無を確実に検出することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構成を示した側面図である。
【図2】本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構成を示した平面図である。
【図3】本発明に係る基板処理装置の一実施例の概略構成を示した斜視図である。
【図4】本発明の実施例に係るロードポート装置の概略構成を示した斜視図である。
【図5】本発明の実施例に係るロードポート装置の概略構成を示した正面図である。
【図6】本発明の実施例に係るロードポート装置の概略構成を示した側面図である。
【図7】実施例に係る基板処理装置の一部破断側面図である。
【図8】カセットの斜視図である。
【図9】シャッター部材の斜視図である。
【図10】本実施例の基板検出器の斜視図である。
【図11】図10に示した基板検出器の平面図である。
【図12】(a)は揺動変位機構のアームを収納した状態を示す概略側面図であり、(b)は揺動変位機構のアームをカセット内の基板の方に近づけた状態を示す概略側面図である。
【図13】実施例装置における基板検出用の制御ブロック図である。
【図14】ロードポート装置のシャッター部材及び保持部材が退避位置にある状態を示す背面図である。
【図15】ロードポート装置のシャッター部材及び保持部材が初期位置にある状態を示す概略斜視図である。
【図16】シャッター部材が退避位置にありかつ保持部材が初期位置にある状態を示す概略斜視図である。
【図17】保持部材駆動機構のメインベース及びサブベースを示す概略斜視図である。
【図18】サブベースを昇降させるための駆動機構を示す概略背面図である
【図19】(a)は従来例装置の一部切欠き側面図であり、(b)は従来例装置の背面図である。
【図20】従来例装置におけるロードポート装置の基板検出器を説明するための切欠き平面図である。
【符号の説明】
20 …処理部
30 …ロードポート装置
31 …載置部
32a…通過口
32b…隔壁
33 …シャッター部材
34 …シャッター駆動機構
39 …脱着機構
52 …基板検出器
70 …保持部材
90 …保持部材駆動機構
92 …共通ガイド部材
93 …メインベース
94 …サブベース用ガイド部材
95 …サブベース
96 …ロッドレスシリンダ
97 …ロッドレスシリンダ
C …カセット
Cb…蓋
W …基板

Claims (3)

  1. 基板に所要の処理を施すための上位装置に取り付けられ、複数枚の基板を多段に収容するカセットが載置される載置部を備え、この載置部に載置されたカセット内部と前記上位装置との間の基板搬送経路を提供するロードポート装置であって、
    前記載置部と前記上位装置との間を隔てるとともに、基板を通過させる通過口がカセットに対向するように開けられた隔壁と、
    前記隔壁の通過口を開閉するシャッター部材と、
    通過口を閉塞する位置と通過口を開放する退避位置とにわたって前記シャッター部材を昇降移動させるシャッター駆動機構と、
    前記載置部に載置されたカセット内の基板を検出する基板検出器と、
    前記基板検出器を保持する保持部材と、
    前記基板検出器がカセットに対向して昇降するように前記保持部材を前記シャッター部材とは別に昇降移動させる、前記シャッター駆動機構とは別の保持部材駆動機構と
    前記シャッター部材および前記保持部材がそれぞれ別個独立に、かつ、昇降案内方向に所定の順で昇降案内可能に取り付けられた共通ガイド部材と、
    を備え、
    前記シャッター駆動機構および前記保持部材駆動機構は、前記共通ガイド部材により前記シャッター部材および前記保持部材をそれぞれ別個独立に昇降案内することを特徴とするロードポート装置。
  2. 請求項に記載のロードポート装置において、
    前記保持部材駆動機構は、
    前記共通ガイド部材により昇降案内されるメインベースと、
    前記メインベースを昇降移動させるメインベース駆動機構と、
    前記メインベースに前記共通ガイド部材とは別に設けられたサブベース用ガイド部材と、
    前記サブベース用ガイド部材により昇降案内されて前記保持部材に取り付けられた、前記メインベースとは別のサブベースと、
    前記サブベースを前記メインベースに対して昇降移動させる、前記メインベース駆動機構とは別のサブベース駆動機構と
    を備えていることを特徴とするロードポート装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載のロードポート装置において、
    前記カセットは、基板を出し入れするための開口を閉塞する蓋を備え、
    前記シャッター部材は、前記カセットの蓋を脱着・保持する脱着機構を備えていることを特徴とするロードポート装置。
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JP4501674B2 (ja) * 2004-12-20 2010-07-14 シンフォニアテクノロジー株式会社 ロードポート装置のマッピング装置

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