JP3880273B2 - 膨脹・収縮可能な軟質膨脹物 - Google Patents

膨脹・収縮可能な軟質膨脹物 Download PDF

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【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は、軟質シートにより形成された空気室を有し、空気の注入・排気によって膨脹・収縮可能な軟質膨脹物、例えば、空気枕・浮き輪・波乗り遊び用具・ボールあるいは野菜・植物などの栽培用卓上ビニールハウス(簡易栽培室)等の改良に関する。なお、本明細書において、シートとはフィルムをも含むものとし、薄肉状であればその厚みによる区別はないものとする。
【0002】
【従来技術】
例えば、空気枕・浮き輪・波乗り遊び用具・ボール・卓上ビニールハウス等で、軟質シートにより形成された空気室を有し、空気の注入・排気によって膨脹・収縮可能な軟質膨脹物は、非使用時には収縮させて折り畳めることによる持ち運び容易性、および安全性・軽量な点・空気の注入により水上に浮遊することができる点など種々の有用な点を備えていることで従来から需要者の利用に広く供されていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、従来の軟質膨脹物の一例として「空気枕」、「浮き輪・波乗り遊び用具・ボール」および「卓上ビニールハウス」を挙げて説明する。
【0004】
「空気枕」
昨今、電車内・自動車内等での就寝に供するために平面視略U字状の空気枕が提供されている。この商品は、後頭部側から首に挟むことで、利用者の首位置で頭を固定することにより、頭の揺れを極力抑えて心地良い就寝を利用者に与えることができるものである。
また、空気の注入・排気により膨脹・収縮するものであることから、コンパクトに折り畳んで携帯できるというメリットもある。
【0005】
しかし、この商品を使用することにより車内で熟睡をしてしまう者も多くなり、スリ・置き引き等に関する事件を招く虞もある。電車内での就寝は、適度な疲れと電車の適当な揺れ等が重なって大変心地良いもので、人によってはかなりの熟睡が得られるともいわれている。特に、疲労がたまっている者、あるいは酒を飲んで酔ってしまった者等にあっては熟睡度合いが高く、その上、このような空気枕を使用すれば少しのことでは目を覚まさないことが多い。
【0006】
金品などの貴重品、例えば財布などは大抵の人が背広の内側の胸ポケットに入れてある。しかし、上述のように熟睡してしまっていると、胸ポケットから財布を抜き去られても全く気がつかず就寝しつづけていることが多い。これは、背広の胸ポケットが直接肌に接している部分でないため、抜き去られても気がつかないからである。また、鞄などに貴重品を入れて傍らにおいているような場合も同様である。
【0007】
「浮き輪・波乗り遊び用具・ボール」
海水浴・プール等にて使用されていた浮き輪・波乗り遊び具・ボール等の軟質膨脹物は、単に空気を注入して膨脹させ、利用者を水面に浮遊せしめたり等の遊戯目的として提供されていた。
【0008】
個人で海水浴やプール等に来ている場合、あるいは複数人で来ているが、全員で海・プール等に遊びに行ってしまい、浜辺・プールサイド等に残る者がいないような状況のとき、金品等の貴重品や煙草・身の回り品などを浜辺・プールサイド等に置き去りとすることは盗難などの被害を受ける虞があった。
そこで、このような場合、貴重品や身の回り品等を浜辺などに置き去りとせず、身に付けておきたいと欲するが、海・プール等に入る場合にはその様なことは到底成し得なかったのが現実であった。
【0009】
従って、個人的に来ている場合には、金品や身の回り品などは浜辺・プールサイド等に持ち込まないようにするか、複数人できているような場合には、誰かしらが浜辺・プールサイド等に残るようにしていた。
しかし、浜辺・プールサイド等であっても、小銭が必要となったり、煙草を吸いたくなったりすることも有り、また、誰かしらが浜辺等に残って金品・身の回り品などの番をするのでは、全員で楽しく遊ぶことができず、せっかくの海水浴等をエンジョイできない者も出てきてしまうという不都合が現実に生じていた。
【0010】
「卓上ビニールハウス」
昨今、一般家庭・オフィス等において、ミニチェア的な家庭菜園や園芸がブームになっている。
このような家庭菜園や園芸は、通常庭などの広い敷地を有していないマンションやオフィスのベランダや室内において行われており、食用としたり、草花等による室内空間に美的向上・和らぎ感を与えている。
しかし、このような昨今の家庭菜園や園芸にあっては次のような問題点を抱えている。
【0011】
▲1▼ベランダでの栽培などにあっては、水やり等によって、土・肥料等が流出し、排水パイプの詰まり、あるいは下階への流れ落ち等の問題があった。また、鉢植えの落下による危険も有していた。
▲2▼室内での栽培にあっても、上述の土・肥料流出による問題はある。
さらに、栽培過程における初期の段階では、野菜・草花等の芽も出ておらず何ら食用として供されず、また、このような状態の鉢植えを室内に置いていても無味乾燥で何等室内美化向上・居住者等への和らぎ感を付与するなどの諸効果を奏しないばかりか、特に狭い室内空間においては、かえってこのような栽培初期段階ではその鉢植えそのものが邪魔となっていた。
【0012】
また、簡易に植物観賞ができる商品として、予め土・肥料・植物の種(あるいは苗)などを、密閉された透明の軟質膨脹物中に配した簡易栽培室(卓上ビニールハウス)がある。
【0013】
しかし、このような従来の卓上ビニールハウスには次のような欠点がある。
すなわち、この従来技術は、空気注入・排出口を除いてビニールハウス内が完全密閉されている状態で、草花の手入れをすることは不可能であった。また、このようなビニールハウスでは、上述の通り完全密閉状態であることから、ビニールハウス内で野菜を育成したとしても、該ハウス内から育成した野菜(例えばかいわれ大根・しいたけ若しくは菜っ葉類など)を収穫することはできず、家庭菜園として利用することは到底不可能であった。
【0014】
また、この従来技術を参考に、ビニールハウスの任意箇所に手を差し入れることのできる差込み口(開口部)を設けるものを考えたとしても、単に差込み口を設けただけではハウス内の密閉を妨げることとなる。これでは、ハウス内の温度変化が生じ易く、また差込み口を開放することでハウス全体が急激に萎んでしまい、育成した野菜・植物などを傷めたりする虞れもあり、さらに急激に萎んだハウス全体への空気注入にも大変手間を要することとなる。
【0015】
そこで本発明者は、充填された空気を極力流出させないようにしつつ、膨脹物の内部空間に物を入れ込んだり、手を差し入れたりすることが自由にできないものかと鋭意研究を重ねた結果、本発明に至ったものである。
【0016】
本発明は、従来技術の有するこのような問題点に鑑みなされたもので、その目的とするところは、膨脹物本体内部に充填されている空気の流出量を極力抑えながら、該本体内部に物を入れ込んだり、手を差し入れたりすることを可能とした軟質膨脹物を提供することである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記問題点を解決するために、本発明がなした技術的手段は、軟質シートにより密閉空気室状に形成され、空気の注入排気で膨脹・収縮可能な軟質膨脹物本体と、該膨脹物本体の任意箇所に開閉可能に設けた窓口部と、該窓口部内面側に一体的に備えられ、膨脹物本体内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体の内部空間に手を出し入れ可能とする出し入れ部とにより構成され、該出し入れ部は、一端を膨脹物本体の内面に固着し、窓口部を介して外方に引き出し可能とした接離可能な上下の軟質性密着シートからなり、非使用時には折り畳んで窓口部から膨脹物本体の内部空間に収納すると共に、該窓口部を閉鎖して膨脹物本体の気密性を確保することである。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施形態を説明する。
図中A,B,C,D,E,Fは、軟質膨脹物を示し、該軟質膨脹物A,B,C,D,E,Fは、膨脹物本体1、窓口部6、および出し入れ部10とにより構成されている。
なお、軟質膨脹物A,B,C,D,E,Fは、各図に示す本実施形態に何等限定して解釈されるものではなく、軟質シートにより密閉空気室状に形成され、空気の注入排気で膨脹・収縮可能な一般・周知の軟質膨脹物全般が対象とされ、本発明の範囲内で適宜選択適用されるものである。
【0019】
膨脹物本体1は、一枚乃至複数枚の軟質シート2の縁部3を溶着等することにより、所望な形状の密閉空気室状に形成され、空気注入排気部(給排気弁)4を介して空気を注入して膨脹・排気して収縮自在とする。そして、該膨脹物本体1の任意箇所に窓口部6を設けている。
【0020】
上記軟質シート2としては、該シート2によって形成される膨脹物本体1が、収縮した際にコンパクトに折り畳める薄肉なものが好ましく、例えば塩化ビニル・ポリエチレン・ポリプロピレンなどからなる軟質合成樹脂シート、あるいは軟質ゴムシートやラテックスシートなどが代表的な例として挙げられる。なお、該シート2の厚さは特に限定されるものではない。
軟質シート2は、基本的には内部の草花・野菜等が観賞・観察できるように透明なものが好ましいが、育成過程において日の光を不要とする野菜等を栽培する場合にあっては特に透明である必要性はなく、不透明・半透明のものであってもよい。
【0021】
膨脹物本体1の全体形状にあっては、特に限定されるものでなく本発明の範囲内で任意の形状とすることができる。
【0022】
窓口部6は、膨脹物本体1の任意箇所に任意開口幅をもって開閉可能に設けて膨脹物本体1の内部空間5と連通状とする。窓口部6の大きさは限定されず、必要に応じて大小選択可能である。窓口部6の開閉機構は、本実施形態ではファスナ式としたが、ホック式・ベルベットファスナ式など特に限定されるものでない。ファスナ9は、金属・樹脂などの周知構造が適用される。
【0023】
出し入れ部10は、上部薄肉状軟質性密着シート11と、下部薄肉状軟質性密着シート12を重ね合わせると共に、夫々の左右両端縁13のみを溶着等によって固着一体化し、上下両端14,15を開放した袋状に形成している(第一実施形態)。
なお、出し入れ部10の全体形状は、特に本実施形態に限定されるものではなく、少なくとも膨脹物本体1の内部空間5へ連通する開口17を有する形状であればよい。
【0024】
そして、開放した窓口部6を介して出し入れ部10の一端(下端)15を膨脹物本体1内に挿入すると共に、該本体1の内面、すなわち、窓口部6の開口部7周囲の内面8に上記一端15の周縁16全体を溶着等により固着し、開口17を介して内部空間5と連通させると共に、窓口部6を介して内方に折り畳み(巻回)収納、外方に引き出し可能と構成している。
【0025】
また、出し入れ部10を構成している上下の薄肉状軟質性シート11,12は、自己密着性を有し、上下に接離可能な材質のものとするのが好ましく、例えば塩化ビニル・ポリエチレン・ポリプロピレンなどからなる薄肉の軟質合成樹脂シート、あるいは薄肉の軟質ゴムシートや薄肉のラテックスシートなどが代表的な例として挙げられる。なお、該シート11,12の厚さは特に限定されるものではない。
【0026】
従って、軟質膨脹物本体1内に、例えば財布や身の回り品などを収納したい場合、あるいは卓上ビニールハウス(簡易栽培室)内の草花の手入れ、野菜などの収穫などをするには、窓口部6のファスナ9を開き、そして内部空間5に巻回された状態で収納されている出し入れ部10を引き出す。
この時出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12は、夫々の自己密着性により密着しているため、両シート11,12間からの空気流出は殆ど無い。
【0027】
また、本実施形態では上下の薄肉状軟質性密着シート11,12の長さに長短を付けることで、上端(遊端)14側に段差18を設け、手を差し入れる際に上下に引き剥がし易くしている。なお、上下いずれの薄肉状軟質性密着シート11,12を長短とするかは任意である。
【0028】
次いで、引き出した出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12を、手を差し込む部分19だけ剥がし、膨脹物本体1内の充填空気を極力流出させることなく手を差し入れる。従って、この時、手を差し入れた部分19以外のシート部分20は両シート11,12の自己密着性により密着されている状態である。
【0029】
そして、膨脹物本体1内に貴重品などを収納した後(または、貴重品などを該本体1内から取り出し後)、あるいは草花の手入れ、野菜などの収穫後には、出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12を全域にわたって密着させ、そして窓口部6方向に向かって巻回していき、窓口部6を介して内部空間5へと収納させる。
【0030】
そして、上下の薄肉状軟質性密着シート11,12が密着状態で折り畳まれて(巻回されて)窓口部6内に収納され、最後にファスナ9を閉めれば窓口部6が閉鎖されるため、膨脹物本体1の気密性を確保することが可能である。なお、当初の膨脹状態と比して膨脹物本体1が収縮していた際には、給排気弁4を介して僅かに空気を吹き込むだけで適度な膨脹状態が確保できる。
【0031】
図7乃至図10に基き、出し入れ部10の別実施形態(第二実施形態)を説明する。
本実施形態では、上部薄肉状軟質性密着シート11と、下部薄肉状軟質性密着シート12の夫々の先端側部分11a,12aを任意幅で相対向させて折り曲げ、そして両シート11,12を重ね合わせると共に、夫々の左右両端縁13のみを溶着等によって固着一体化し、上下両端14,15を開放した袋状に形成している。
従って、このように先端側部分11a,12aを折り曲げると共に、その先端縁11b,12bは何等接着せずに両端縁13のみ接着(溶着)するものとした構成であるため、出し入れ部10の上下内側には袋状の空気溜り部21,21が構成される(図9・図10参照)。
これにより、内部の空気が外方へと逃げようとすると、該空気は、その空気溜り部21,21に回り込み、空気溜り部21,21が膨脹すると共に、該膨脹作用によって先端側部分11a,12a同士が上下方向から押圧されてさらに密着度合いを高める(図9)。従って、手を差込んで作業している時にあってもより一層の密閉性を付与できる。
なお、先端側部分11a,12aの折り曲げ幅の広狭による空気溜り部21,21の深さの程度あるいは先端縁11b,12bの先端形状は、特に本実施形態に限定されるものではない。
【0032】
また、本実施形態の出し入れ部10を構成している上下の薄肉状軟質性シート11,12は、上述の第一実施形態の場合と同様で、自己密着性を有し、上下に接離可能な材質のものとするのが好ましく、例えば塩化ビニル・ポリエチレン・ポリプロピレンなどからなる薄肉の軟質合成樹脂シート、あるいは薄肉の軟質ゴムシートや薄肉のラテックスシートなどが代表的な例として挙げられる。なお、該シート11,12の厚さは特に限定されるものではない。
【0033】
また、本実施形態の出し入れ部10における空気溜まり部21,21による作用効果以外のその他の作用効果は上述の第一実施形態と同様で上述の実施形態における作用効果を援用し、その詳細は省略する。
【0034】
本実施形態においても上下の薄肉状軟質性密着シート11,12の長さに長短を付けることで、上端(遊端)14側に段差18を設け、手を差し入れる際に上下に引き剥がし易くする構成を採用することも可能である。なお、上下いずれの薄肉状軟質性密着シート11,12を長短とするかは任意である。
【0035】
次に、本発明軟質膨脹物の具体的な実施例について説明する。
【0036】
「第一実施例」
本実施例は、本発明軟質膨脹物の一実施例として空気枕Aを示す。
空気枕Aは、平面視略U字状にカットした軟質合成樹脂シート2を二枚重ね合わせると共に、夫々の縁部3の全域のみを溶着等によって固着して空気の注入排気で膨脹・収縮可能な平面視略U字型の密閉空気室状に軟質膨脹物本体1を形成し、該膨脹物本体1の任意箇所にファスナ9により開閉可能な窓口部6を設け、該窓口部6の内面8側に一体的に備えられ、膨脹物本体1内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体1の内部空間5に手を出し入れ可能とする出し入れ部10が設けられている。
なお、膨脹物本体1、窓口部6、出し入れ部10の構成については、上述した通りであって、それらの詳しい説明は省略する。なお、空気枕Aの全体形状は、図示例に何等限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で自由に変更・選択可能である。
【0037】
従って、空気枕Aは、給排気弁4を介して空気を注入することにより適度な膨脹状態となり、窓口部6のファスナ9閉鎖状態で、出し入れ部10は巻回状態で内部空間5内に収納されている(図2参照)。
なお、巻回して収納されている出し入れ部10が内部空間5にて占めるスペースは図示例に限定されず、出し入れ部10が薄肉状軟質性密着シート11,12にて形成されていることから、巻回の仕方によっては極めて極小スペースで収納可能である。
【0038】
そして、窓口部6のファスナ9を開き、内部空間5に巻回された状態で収納されている出し入れ部10を引き出す。この時出し入れ部10の上下薄肉状軟質性密着シート11,12は、夫々の自己密着性により密着しているため、両シート11,12間からの空気流出は殆ど無い(図3参照)。
【0039】
次いで、引き出した出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12を、手を差し込む部分19だけ引き剥がし、膨脹物本体1内の充填空気を極力流出させることなく手を差し入れ、軟質膨脹物本体1内に、例えば財布や身の回り品などを収納する(図4参照)。
従って、この時、手を差し入れた部分19以外のシート部分20は、シート11,12の自己密着性により密着されている状態である(図5参照)。
【0040】
そして、膨脹物本体1内に貴重品などを収納した後には、出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12を全域にわたって密着させ、そして窓口部6方向に向かって巻回していき、窓口部6を介して内部空間5へと収納させる(図6参照)。
【0041】
そして、上下の薄肉状軟質性密着シート11,12が密着状態で折り畳まれて(巻回されて)窓口部6を介して内部空間5内に収納され、最後にファスナ9を閉めれば窓口部6が閉鎖されるため、膨脹物本体1の気密性を確保することが可能である(図2参照)。
なお、当初の膨脹状態と比して収縮していた際には、給排気弁4を介して僅かに空気を吹き込むだけで適度な膨脹状態が確保できる。
【0042】
従って、この空気枕Aを使用することにより、従来と同様に大変心地良い熟睡が得られるだけでなく、次のような顕著に優れた作用効果が得られる。
すなわち、上述の通り金品などの貴重品などが内部空間5に入れられ、窓口部6のファスナ9を閉めて首に嵌め込んでおけば、充填空気の流出もなく使用可能である。
【0043】
これにより、貴重品は常に首に嵌め込んだ状態としている当該空気枕A内に収納されているため、例えこの空気枕Aから貴重品を盗み出そうとしても、空気枕Aが直接肌に接しているため、大抵の者は目を覚ましてしまう。従って、電車内・自動車内・飛行機内などにおける就寝時のスリ・置き引き等に関する事件がなくなる。これは、疲労がたまっている者、あるいは酒を飲んで酔ってしまった者等の熟睡度合いの高い場合であっても、このような空気枕Aを使用すれば直接肌に接していることから目を覚ますこととなり大変有効である。
なお、本実施例では、出し入れ部10として第一実施形態の出し入れ部10をもって説明したが、第二実施形態の出し入れ部10を用いることも勿論可能であり任意に選択可能である。
【0044】
「第二実施例」
本実施例は、本発明軟質膨脹物の一実施例として浮き輪Bを示す。
浮き輪Bは、平面視略リング状にカットした軟質合成樹脂シート2を二枚重ね合わせると共に、夫々の縁部(外周縁3aと内周縁3b)3のみを溶着等によって固着して空気の注入排気で膨脹・収縮可能なドーナツ型の密閉空気室状に軟質膨脹物本体1を形成し、該膨脹物本体1の任意箇所にファスナ9により開閉可能な窓口部6を設け、該窓口部6の内面8側に一体的に備えられ、膨脹物本体1内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体1の内部空間5に手を出し入れ可能とする出し入れ部10が設けられている。
【0045】
膨脹物本体1、窓口部6、出し入れ部10の構成については、膨脹物本体1の全体形状が異なる以外は図2乃至図6に示す実施形態と同じで、上述した通りであって、それらの詳しい説明は上記説明及び図2乃至図6を援用し省略する。なお、浮き輪Bの全体形状は、図示例に何等限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で自由に変更・選択可能である。図中、22は浮き輪Bの膨脹物本体1の外周に沿って備えられた周知のロープで、該ロープ22は搬送時若しくは遊泳時につかまるものである。上記ロープ22の配設有無は本発明とは直接関係なく任意である。
また、使用方法・作用効果にあっては上記第一実施例と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
【0046】
従って、この浮き輪Bを使用することにより、従来と同様の遊び方ができるだけでなく、次のような顕著に優れた作用効果が得られる。
すなわち、上述の通り金品などの貴重品や煙草などが内部空間5に入れられ、窓口部6のファスナ9を閉めておけば、充填空気の流出もなく常に貴重品・煙草などが濡れることなく持ち運べる。
個人で海水浴やプール等に来ている場合であっても、浜辺・プールサイド等に金品等の貴重品や煙草・身の回り品などを安全に持ってくることが可能となる。
また、複数人で来ている場合であっても、金品等の貴重品や煙草・身の回り品などを浜辺・プールサイド等に置き去りとすることなく、遊び道具とされる浮き輪B内に収納・持ち運びできる。従って、置き引きなどによる盗難などの被害が避けられると共に、従来のように誰かしらが浜辺等に残って金品・身の回り品などの番をするということもなく、全員で楽しく遊ぶことができ、海水浴等を皆でエンジョイすることができる。なお、本実施例では、出し入れ部10として第一実施形態の出し入れ部10をもって説明したが、第二実施形態の出し入れ部10を用いることも勿論可能であり任意に選択可能である。
【0047】
「第三実施例」
本実施例は、本発明軟質膨脹物の一実施例として波乗り遊び具Cを示す。
波乗り遊び用具Cは、平面視略矩形状にカットした軟質合成樹脂シート2を二枚重ね合わせると共に、夫々の縁部(場合によっては縦方向に複数箇所)3のみを溶着等によって固着して、空気の注入排気で膨脹・収縮可能な矩形型の密閉空気室状に軟質膨脹物本体1を形成し、該膨脹物本体1の任意箇所にファスナ9により開閉可能な窓口部6を設け、該窓口部6の内面8側に一体的に備えられ、膨脹物本体1内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体1の内部空間5に手を出し入れ可能とする出し入れ部10が設けられている。
【0048】
膨脹物本体1、窓口部6、出し入れ部10の構成については、膨脹物本体1の全体形状が異なる以外は図2乃至図6に示す実施形態と同じで、上述した通りであって、それらの詳しい説明は上記説明及び図2乃至図6を援用し省略する。
なお、波乗り遊び用具Cの全体形状は、図示例に何等限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で自由に変更・選択可能である。
また、使用方法・作用効果にあっては上記第一実施例と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例では、出し入れ部10として第一実施形態の出し入れ部10をもって説明したが、第二実施形態の出し入れ部10を用いることも勿論可能であり任意に選択可能である。
【0049】
「第四実施例」
本実施例は、本発明軟質膨脹物の一実施例としてボールDを示す。
ボールDは、複数枚の軟質合成樹脂シート2の縁部3を溶着等によって固着して空気の注入排気で膨脹・収縮可能な球型の密閉空気室状に軟質膨脹物本体1を形成し、該膨脹物本体1の任意箇所にファスナ9により開閉可能な窓口部6を設け、該窓口部6に一体的に備えられ、膨脹物本体1内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体1の内部空間5に手を出し入れ可能とする出し入れ部10が設けられている。
【0050】
膨脹物本体1、窓口部6、出し入れ部10の構成については、膨脹物本体1の全体形状が異なる以外は図2乃至図6に示す実施形態と同じで、上述した通りであって、それらの詳しい説明は上記説明及び図2乃至図6を援用し省略する。
なお、ボールDの全体形状は、図示例に何等限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で自由に変更・選択可能である。図中、22はボールDの膨脹物本体1の中心軸上下にわたって配設された周知のロープで、該ロープ22は搬送時若しくは遊泳時につかまるものである。上記ロープ22の配設有無は本発明とは直接関係なく任意である。
また、使用方法・作用効果にあっては上記第一実施例と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例では、出し入れ部10として第一実施形態の出し入れ部10をもって説明したが、第二実施形態の出し入れ部10を用いることも勿論可能であり任意に選択可能である。
【0051】
「第五実施例」
本実施例は、本発明軟質膨脹物の一実施例としてバッグEを示す。
バッグEは、複数枚の軟質合成樹脂シート2の縁部3を溶着等によって固着して空気の注入排気で膨脹・収縮可能なボストン型の密閉空気室状に軟質膨脹物本体1を形成し、該膨脹物本体1の任意箇所にファスナ9により開閉可能な窓口部6を設け、該窓口部6に一体的に備えられ、膨脹物本体1内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体1の内部空間5に手を出し入れ可能とする出し入れ部10が設けられている。
【0052】
膨脹物本体1、窓口部6、出し入れ部10の構成については、膨脹物本体1の全体形状が異なる以外は図2乃至図6に示す実施形態と同じで、上述した通りであって、それらの詳しい説明は上記説明及び図2乃至図6を援用し省略する。
なお、バッグEの全体形状は、図示例に何等限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で自由に変更・選択可能である。
また、使用方法・作用効果にあっては上記第一実施例と同様であるため、同一箇所に同一符号を付してその説明を省略する。
本実施例では、出し入れ部10として第一実施形態の出し入れ部10をもって説明したが、第二実施形態の出し入れ部10を用いることも勿論可能であり任意に選択可能である。
【0053】
「第六実施例」
本実施例は、本発明軟質膨脹物の一実施例として卓上ビニールハウスFを示す。
ビニールハウスFは、複数枚の軟質合成樹脂シート2の縁部3を溶着等によって固着して空気の注入排気で膨脹・収縮可能な円筒型の密閉空気室状に軟質膨脹物本体1を形成し、該膨脹物本体1の任意箇所にファスナ9により開閉可能な窓口部6を設け、該窓口部6に一体的に備えられ、膨脹物本体1内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体1の内部空間5に手を出し入れ可能とする出し入れ部10が設けられている。
【0054】
膨脹物本体1、窓口部6、出し入れ部10の構成については、膨脹物本体1の全体形状が異なる以外は図2乃至図6に示す実施形態と同じで、上述した通りであって、それらの詳しい説明は上記説明及び図2乃至図6を援用し省略する。
なお、ビニールハウスFの全体形状は、図示例に何等限定して解釈されるものではなく、本発明の範囲内で自由に変更・選択可能である。
本実施例では、出し入れ部10として第一実施形態の出し入れ部10をもって説明したが、第二実施形態の出し入れ部10を用いることも勿論可能であり任意に選択可能である。
図中23は底板で、ビニールハウスの設置安定性を確保するために底面フラット状のものを挿入している。該底板23は、本実施例では膨脹物本体1と取り外し不可能に一体的に内装されているが、底板23が膨脹物本体1と分離可能に取り外し自在と構成することもでき本発明の範囲内である。
また、本実施例では、高さ方向中途部で、透明部分と不透明部分とに分けているが、特に限定されるものではなくデザイン上等の観点から任意に選択されるものである。
【0055】
従って、この卓上ビニールハウスFを使用することにより、次のような顕著に優れた作用効果が得られる。
【0056】
空気膨脹している卓上ビニールハウス(簡易栽培室)内の草花の手入れ、野菜などの収穫などをするには、まず窓口部6のファスナ9を開き、そして内部空間5に巻回された状態で収納されている出し入れ部10を引き出す(図15・図17)。この時、出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12は、夫々の自己密着性により密着状態となっているため、両シート11,12間からの空気流出は殆ど無い。
【0057】
また、上下の薄肉状軟質性密着シート11,12の長さに長短を付けることで、上端(遊端)14側に段差18を設け、手を差し入れる際に上下に引き剥がし易くしている。なお、上下いずれの薄肉状軟質性密着シート11,12を長短とするかは任意である。
【0058】
次いで、引き出した出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12を、手を差し込む部分19だけ剥がし、膨脹物本体1内の充填空気を極力流出させることなく手を差し入れる。従って、この時、手を差し入れた部分19以外のシート部分20は両シート11,12の自己密着性により密着されている状態である(図5・図18)。
【0059】
そして、草花の手入れ、野菜などの収穫後には、出し入れ部10の上下の薄肉状軟質性密着シート11,12を全域にわたって密着させ、そして窓口部6方向に向かって巻回していき、窓口部6を介して内部空間5へと収納させる(図19)。
【0060】
そして、上下の薄肉状軟質性密着シート11,12が密着状態で折り畳まれて(巻回されて)窓口部6内に収納され、最後にファスナ9を閉めれば窓口部6が閉鎖されるため、膨脹物本体1の気密性を確保することが可能である(図16)。なお、当初の膨脹状態と比して膨脹物本体1が収縮していた際には、給排気弁4を介して僅かに空気を吹き込むだけで適度な膨脹状態が確保できる。
【0061】
図20・図21は卓上ビニールハウスの実施例で、図20は草花F…などの栽培用として利用している状態で、図21は例えばしいたけ栽培として利用している実施の一例である。
本実施例の卓上ビニールハウスによればこのようにしいたけ栽培としても利用でき、この場合、種菌を接種した榾木(ほだき)Lを、支持プレート(膨脹物本体1と同質の軟質合成樹脂製)24によって支えた状態で略円錐状の膨脹物本体1内に配しておく。これにより所望時間経過すればしいたけが育成され、好きな時に卓上でしいたけを収穫することができる。
卓上ビニールハウスの具体的形態は特に限定解釈されるものではなく、育成・栽培される草花・野菜に応じ適宜選択されるものであり、膨脹物本体1、窓口部6、出し入れ部10の構成を有しているものであれば本発明の範囲内である。
【0062】
従って、本実施例の卓上ビニールハウスを使用することにより、一般家庭・オフィス等において、ミニチェア的な家庭菜園や園芸を手軽に楽しむことができ、簡単に食用野菜を育成・収穫したり、あるいは草花等による室内空間の美的向上・和らぎ感を与えることができた。
本実施例の卓上ビニールハウスFによれば、密閉状の膨脹物本体1の構成により、ベランダでの水やり等による土・肥料等の流出、排水パイプの詰まり、あるいは下階への流れ落ち等の問題が無くなる。
また、何等草花の芽が出ていない初期の栽培段階や野菜が収穫できない初期の栽培段階では、何ら食用として供されず、またこのような状態の鉢植えを室内に置いていても無味乾燥で何等室内美化向上・居住者等への和らぎ感を付与するなどの諸効果を奏しないばかりか、特に狭い室内空間においては、かえってこのような栽培初期段階ではその鉢植えそのものが邪魔となっていた。本実施例の卓上ビニールハウスFによれば、このような初期段階にあっては空気を排出させてコンパクトに畳んでおくこともできるため、上記不具合も解消された。
【0063】
また、従来の卓上ビニールハウスは、空気注入・排出口を除いてビニールハウス内が完全密閉されている状態であったため、水やり以外の草花の手入れをすることは不可能で、あるいは野菜の育成・収穫をすることは不可能で、家庭菜園として利用することは到底できなかったが、本実施例の卓上ビニールハウスによればできる限り密閉状態を維持しつつ、手などを差し入れて草花の手入れや野菜の収穫ができ、従来技術にはない新規有用な作用効果を奏することとなる。従って、ハウス内の急激な温度変化が生じ難く、またハウス全体の急激な収縮もなく、育成した野菜・植物などを傷めたりする虞れもなくなった。さらに、草花の手入れ時などに生じる膨脹物本体1内からの空気漏れは僅かであるため、ハウス全体への空気注入の必要が生じた場合でも、微量かつ短時間の空気注入で済む。
【0064】
さらに、このように空気により膨脹されている膨脹物本体1によって草花・野菜が保護されているため、草花・野菜流通時における損傷防止が図れる。すなわち、膨脹物本体1が緩衝材としての役目を果たし、別途緩衝材を用いて保護する必要性も無くなり、コスト的にも安価となりおよび運搬手間も楽になった。また緩衝材を使用していたことによる従来のようなゴミ発生も無くなる。
【0065】
【発明の効果】
本発明は、上述の通りの構成としたことにより、膨脹物本体内部に充填されている空気の流出量を極力抑えながら、該本体内部に物を入れ込んだり、手を差し入れたりすることを可能とした軟質膨脹物を提供できた。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明軟質膨脹物の一実施形態である空気枕を示す平面図。
【図2】図1のII-II線端面図で、出し入れ部の収納状態を示す。
【図3】出し入れ部の引き出し状態を示す縦端面図。
【図4】出し入れ部の上下の薄肉状軟質性密着シートを部分的に剥がし、手を差し入れた状態を示す縦端面図。
【図5】出し入れ部の上下の薄肉状軟質性密着シートを部分的に剥がし、手を差し入れた状態を仮想線で示すと共に、その他の上下シート部分が密着している状態を示す縦端面図。
【図6】巻回した出し入れ部を膨脹物本体内に収納し、窓口部が開放状である縦端面図。
【図7】出し入れ部の第二実施形態を示し、引き出し状態を示す縦端面図。
【図8】第二実施形態における出し入れ部の上下の薄肉状軟質性密着シートを部分的に剥がし、手を差し入れた状態を示す縦端面図。
【図9】空気溜り部に空気が回り込んで先端側同士が密着されている状態を示す縦端面図。
【図10】(a)は出し入れ部における開口側から見た正面図、(b)は膨脹物本体内側から見た端面図を示す。
【図11】本発明軟質膨脹物の他の実施形態である浮き輪を示す平面図。
【図12】本発明軟質膨脹物の他の実施形態である波乗り遊び具を示す平面図。
【図13】本発明軟質膨脹物の他の実施形態であるボールを示す斜視図。
【図14】本発明軟質膨脹物の他の実施形態であるバッグを示す斜視図。
【図15】本発明軟質膨脹物の他の実施形態である卓上ビニールハウスを示す斜視図。
【図16】出し入れ部の収納状態を示す縦端面図。
【図17】出し入れ部の引き出し状態を示す縦端面図。
【図18】出し入れ部の上下の薄肉状軟質性密着シートを部分的に剥がし、手を差し入れた状態を示す縦端面図。
【図19】巻回した出し入れ部を膨脹物本体内に収納し、窓口部が開放状である縦端面図。
【図20】草花栽培用として使用した卓上ビニールハウスの一実施例を示す斜視図。
【図21】しいたけ栽培用として使用した卓上ビニールハウスの一実施例を示す斜視図。
【符号の説明】
A,B,C,D,E,F:軟質膨脹物
1:膨脹物本体
6:窓口部
10:出し入れ部
11:上部の薄肉状軟質密着性シート
12:下部の薄肉状軟質密着性シート

Claims (1)

  1. 軟質シートにより密閉空気室状に形成され、その内部全体に物を収納可能であり、空気の注入排気で膨脹・収縮可能な軟質膨脹物本体と、
    該膨脹物本体の任意箇所に開閉可能に設けた窓口部と、該窓口部内面側に一体的に備えられ、膨脹物本体内の充填空気を流出させることなく上記膨脹物本体の内部空間に手を出し入れ可能とする出し入れ部とにより構成され、
    該出し入れ部は、一端を膨脹物本体の内面に固着し、窓口部を介して外方に引き出し可能とした接離可能で自己密着性を有する上下の薄肉状軟質性密着シートからなり、非使用時にはそのシートを全域にわたって密着させ、折り畳んで窓口部から膨脹物本体の内部空間に収納すると共に、該窓口部を閉鎖して膨脹物本体の気密性を確保することを特徴とする膨脹・収縮可能な軟質膨脹物。
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