JP3877821B2 - 遊技媒体管理方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、遊技機から払い出される遊技媒体を管理するための遊技媒体管理方法に係り、複数の遊技機を設置した遊技場において、各遊技機から払い出された遊技媒体を、該遊技機が属する遊技機群に応じてグループ分けするための遊技媒体管理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
図18から図20を参照して、遊技場について説明する。
【0003】
図18に示すように、遊技場においては、一般に、遊技機5が天板上に複数並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とする遊技機5に遊技媒体を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持している遊技媒体の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0004】
なお、図20に示すように、各遊技機島1においては、2つの遊技機5ごとに、これらの遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1において、互いに向い合う複数の遊技機を、同じ「コース」に属する遊技機と呼んでいる。
【0005】
遊技場においては、同タイプの遊技機が同じ遊技機島1に設置されるようになっているか、同タイプの遊技機が同じコースに属する遊技機となっていることが一般的である。
【0006】
これらの遊技機は、所定の遊技状態が実現された場合に、所定の数量の景品玉を賞として払い出すという動作を行うようになっている。遊技を実行する際に、上記所定の遊技状態が実現されるごとに、景品玉が払い出され、玉箱に収容される。そして、遊技者は、遊技終了時に、景品玉が収納されている玉箱を図18に示す遊技媒体計数機3の所定の部位に設置する。遊技媒体計数機3は、該玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行する。そして、遊技者は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参する。景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、記録媒体の記録内容により計数結果を確認し、その後、計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得する。
【0007】
景品の中には、現金と交換可能な換金物があり、多数の遊技者は、換金物を取得し、遊技場とは別の換金場において、取得した換金物を現金と交換するようになっている。
【0008】
通常、交換時の景品玉1個の単価は、それぞれの遊技場で独立に設定されているが、遊技場において、この金額は、全ての遊技機に共通したものとなっている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
上述したように、遊技場においては、遊技者は、遊技開始時に、投入した金額に応じた数量の遊技媒体を借り受け、遊技終了時に、手元に残った遊技媒体(実際には、遊技機が所定の遊技状態となった結果、遊技機から賞として払い出された遊技媒体である。)の数量に応じた景品を取得することができるようになっている。
【0010】
遊技場は、景品交換時の遊技媒体の単価(以下、交換単価という。)、および、遊技機における、投入された遊技媒体の数量と、遊技機の結果、払い出されるであろう遊技媒体の数量との比の期待値(以下、出玉期待値という。)を、遊技場独自に設定している。
【0011】
発明者らは、遊技場におけるサービスの多様化のひとつとして、交換時の遊技媒体の単価を、遊技機に応じて異なる金額に設定することを検討している。例えば、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機から払い出された遊技媒体については、交換時の単価を低く設定し、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機から払い出された遊技媒体については、交換時の単価を高く設定することが考えられる。
【0012】
しかしながら、遊技機と遊技媒体の対応付けを偽証し、実際には単価が低い遊技機から払い出された遊技媒体であっても、単価が高い遊技機から払い出されたかのような不正を働く遊技者が現れると、遊技場側の利益が減少してしまう。
【0013】
そこで、本発明の目的は、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定することを可能とすることで、遊技者の不正防止を図ることにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の第1の態様によれば、
複数台の遊技機が配置され、各遊技機から払い出された遊技媒体を遊技媒体容器に格納し、この遊技媒体容器に格納される遊技媒体を計数機で計数して遊技結果を出力する形式の遊技場における遊技媒体管理方法において、
各遊技機において、当該遊技機から払い出された遊技媒体を遊技媒体容器に収容するに際し、該遊技機に配置されている識別発信装置から発信された前記遊技機が属する遊技機グループの識別情報を、対応する位置に載置された前記遊技媒体容器の識別情報記憶装置にて受信して記憶し、前記遊技媒体が前記遊技機のいずれから払い出されたものかを示す出所情報を生成すると共に、該出所情報を上記計数機に向けて伝達するための処理を行ない、
上記計数機において、上記遊技媒体容器に格納された遊技媒体の個数を計数するに際し、当該遊技媒体容器に格納される遊技媒体に関する出所情報を取得して、計数された遊技媒体の出所を検知し、
上記出所情報の伝達処理は、少なくとも2つの異なる系統によって行い、
上記出所情報の取得は、それぞれの系統について行い、
上記各系統から取得した出所情報を照合して、上記遊技媒体容器に格納された遊技媒体の出所情報が正当か否か判定すること
を特徴とする遊技媒体管理方法が提供される。
【0015】
本発明の第2の態様によれば、
複数台の遊技機と、少なくとも1台の計数機とが配置されると共に、複数個の遊技媒体容器が用意され、各遊技機から払い出された遊技媒体をそれぞれ遊技媒体容器に格納し、この遊技媒体容器に格納される遊技媒体を計数機で計数して遊技結果を出力する形式の遊技場における遊技媒体管理方法において、
各遊技機において、当該遊技機から払い出された遊技媒体を遊技媒体容器に収容するに際し、当該遊技媒体がいずれから払い出されたものかを示す出所情報を生成すると共に、該出所情報を上記計数機に向けて伝達するための処理を行なう情報伝達手段と、
上記計数機において、上記遊技媒体容器に格納された遊技媒体の個数を計数するに際し、当該遊技媒体容器に格納される遊技媒体に関する出所情報を取得して、計数された遊技媒体の出所を検知する出所検知手段とを備え、
上記情報伝達手段は、出所情報の伝達処理を、少なくとも2つの異なる系統によって行い、
上記出所検知手段は、出所情報の取得を、それぞれの系統について行い、上記各系統から取得した出所情報を照合して、上記遊技媒体容器に格納された遊技媒体の出所情報が正当か否か判定すること
を特徴とする遊技媒体管理方法が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
【0017】
本発明の遊技媒体管理方法の説明に先だって、本発明の遊技媒体管理方法が適用される遊技場について説明する。
【0018】
先ず、図18および図20を参照して、遊技場のレイアウトについて説明する。
【0019】
図18において、遊技場は、遊技機5が天板上に複数並設された遊技機島1が、多数設置されたレイアウトとなっている。さらに、遊技場においては、遊技者が遊技対象とする遊技機に遊技媒体を貸し出すための複数の遊技媒体貸出機2と、遊技者が遊技終了時に所持している遊技媒体の数量を計数するための複数の遊技媒体計数機3とが設置されている。
【0020】
なお、図20に示すように、各遊技機島1においては、2つの遊技機ごとに、これらの遊技機が背中合わせに設置されるようになっており、2つの遊技機島1において、互いに向い合う複数の遊技機を、同じ「コース」に属する遊技機と呼んでいる。
【0021】
遊技場においては、同タイプの遊技機が同じ遊技機島1に設置されるようになっているか、同タイプの遊技機が同じコースに属する遊技機となっていることが一般的である。
【0022】
以下、遊技機における遊技者の遊技の様子について、現在主流となっているタイプのパチンコ遊技機における遊技者の遊技の様子を例にして説明する。
【0023】
遊技者は、遊技開始時に、遊技媒体貸出機2(図18参照)に現金を投入すること、または、プリペイドカードを投入して金額を指定することで、遊技媒体のパチンコ玉を、金額に応じた数量だけ借り受ける。なお、借り受け時のパチンコ玉1個の単価は、既存の遊技場では、例えば、4円に統一されている。
【0024】
図19を参照して、現在主流となっているタイプのパチンコ遊技機について、および、これによって実行される遊技の様子について説明する。
【0025】
図19に示すように、パチンコ遊技機は、パチンコ玉を移動させるための空間を構成する遊技盤50を有しており、遊技盤50が、鉛直方向に実質的に平行となるように設置されている。なお、図19には示していないが、ガラス板が、遊技盤50との間に一定間隔を保つようにして、遊技盤50を覆っている。
【0026】
また、パチンコ遊技機は、図19には示していないが、遊技盤50とガラス板とで仕切られる空間内にパチンコ玉を発射するための発射機構を有している。
【0027】
また、パチンコ遊技機には、発射機構の一部を構成し、遊技者がパチンコ玉を打ち出す操作を行うための発射ハンドル60と、パチンコ玉を貯溜するための受皿70とが設けられている。
【0028】
遊技者は、パチンコ遊技機の受皿70に、遊技媒体貸出機2によって借り受けたパチンコ玉を投入する。そして、発射ハンドル60が所望の角度になるように、これを回転させると、受皿70に貯溜されているパチンコ玉は、該角度に応じた強さで1個ずつ発射される。
【0029】
パチンコ遊技機には、遊技盤50を囲むように、発射ハンドル60によって発射されたパチンコ玉を遊技盤50の鉛直方向の上方位置に送り出すガイドレール51が設けられている。
【0030】
そこで、遊技盤50においては、発射されガイドレール51によって上方位置に導かれたパチンコ玉が、落下を始め、この落下途中で、様々な状態で障害釘(図示せず)に衝突して、パチンコ玉が落下していく進路は、衝突の度に変更される。
【0031】
遊技盤50には、パチンコ玉が通過して遊技盤50の裏面に排出される連通部が設けられる。連通部には、パチンコ玉がそこを通過する際に、一定の数量のパチンコ玉が払い出される入賞部52と、一定のパチンコ玉が払いされると共に、遊技状態が変更される特定入賞部53と、特定の遊技状態が実現されたときに、パチンコ玉が通過可能となる変動入賞部54と、上記入賞部52、特定入賞部53、変動入賞部54のいずれにも入らなかったパチンコ玉が最終的に集まる位置に設けられるアウト玉排出部55とがある。
【0032】
上記変動入賞部54は、パチンコ玉の通過を妨げるための蓋を有し、通常時は、蓋が遊技盤50と一体化するように閉鎖された閉鎖状態となっており、上記特定の遊技状態が実現されたとき、蓋を開放した開放状態に移行することで、パチンコ玉が入る空間を確保するするようになっている。
【0033】
遊技盤50において、落下途中のパチンコ玉が入賞部52または特定入賞部53に入ると、所定の数量(例えば、7個)のパチンコ玉が受皿70に払い出される。
【0034】
また、遊技盤50には、特定入賞部53にパチンコ玉が入った場合に動作を開始し、内部に設けられた制御装置の制御によって、予め用意された複数種類の遊技状態のうちのいずれか1種類の遊技状態を提供するという動作を行う遊技状態提供部56が設けられている。なお、制御装置は、所定の確率で、複数種類の遊技状態のうちの所定の遊技状態が提供されるよう、遊技状態提供部56の動作を制御する。
【0035】
上記変動入賞部54は、遊技状態提供部56が提供した遊技状態が所定の遊技状態である場合に、所定の回数(例えば、16回)だけ、開放状態に移行する。なお、変動入賞部54は、開放状態において、所定の数量(例えば、10個)のパチンコ玉が入るかまたは所定の時間(例えば、30秒)が経過すると、閉鎖状態に移行する。また、変動入賞部54に入ったパチンコ玉の各々について、所定の数量(例えば、15個)のパチンコ玉が受皿70に払い出される。
【0036】
ところで、一般に、パチンコ遊技機は、「フィーバー機」と呼ばれるパチンコ遊技機が属するタイプと、「羽もの」と呼ばれるパチンコ遊技機が属するタイプと、「権利もの」と呼ばれるパチンコ遊技機が属するタイプとの3つのタイプに分類されている。
【0037】
いずれのパチンコ遊技機も、所定の遊技状態が実現された場合に、所定の数量の景品玉を賞として払い出すという動作を行うようになっているが、所定の遊技状態となる確率は、各タイプによって異なり、さらに、所定の遊技状態が実現された場合に賞として払い出される景品玉の数量も、各タイプによって異なるようになっている。また、いずれのパチンコ遊技機も、該パチンコ遊技機における遊技者の遊技の様子は、上記のパチンコ遊技機と同様である。
【0038】
なお、以下の説明では、パチンコ遊技機から受皿70に払い出されたパチンコ玉を、「景品玉」と称す。
【0039】
通常、変動入賞部54が開放状態に移行した場合にパチンコ遊技機から受皿70に払い出され得る景品玉の数量は、約2,400個となっており、これらの景品玉は、受皿70に収納しきれないので、遊技者は、受皿70に払い出された景品玉を、遊技場に用意されている玉箱に収納するようになっている。
【0040】
そして、遊技者は、遊技終了時に、手元に残ったパチンコ玉(実際には、玉箱に収納されている景品玉である。)を、その数量に応じて、各種景品に交換することができる。
【0041】
詳しくは、遊技者は、景品玉が収納されている玉箱を遊技媒体計数機3の所定の部位に設置すると、遊技媒体計数機3は、該玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行する。そして、遊技者は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参する。景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、記録媒体の記録内容により計数結果を確認し、その後、計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得する。記録媒体からの記録内容は、例えば、POS装置等の読取装置を用いて読み取ることができる。
【0042】
景品の中には、現金と交換可能な換金物があり、多数の遊技者は、換金物を取得し、遊技場とは別の換金場において、取得した換金物を現金と交換するようになっている。
【0043】
通常、交換時の景品玉1個の単価は、遊技場ごとに異なる金額が設定されているが、遊技場において、この金額は、全ての遊技機に共通したものとなっている。
【0044】
次に、図69を参照して、遊技場で遊技媒体容器が用いられる様子について説明する。
【0045】
図69は、図18で説明した遊技島の一部を示す。
【0046】
図69に示すように、遊技島においては、通常、複数台の遊技機1100で構成される遊技機列と、この遊技機列の各遊技機1100の間に配置される遊技媒体貸出機1200とが天板1010上に設置されて、全体として遊技島を構成している。なお、図67では、遊技機列を1列のみ示している。
【0047】
図67に示す遊技機1100は、パチンコ機である。この遊技機1100の場合、その前面下方に、遊技の実行に用いられる遊技媒体を保持すると共に、当該遊技機が賞として排出する遊技媒体を一時保持するための第1の遊技媒体保持部(上皿)1161、および、遊技媒体保持部1161からフローされた遊技媒体の受け皿となる第2の遊技媒体保持部1162(下皿)が設けられている。
【0048】
上記第1の遊技媒体保持部1161には、賞として遊技媒体1001が払い出される賞媒体出口1161aと、いずれも図示していないが、保持している遊技媒体1001を排出するための開口(上皿排球開口)と、その開口を開閉するためのシャッタと、シャッタを操作するための操作部(上皿玉抜きレバー)と、保持している遊技媒体1001が保持可能な量を越えたときに、遊技媒体1001を上記第2の遊技媒体保持部1162にフローさせるためのフロー経路とが設けられている。
【0049】
上記第2の遊技媒体保持部1162には、上記フロー経路から遊技媒体がフローされる1162aと、いずれも図示していないが、保持している遊技媒体1001を排出するための開口(下皿排球開口)と、その開口を開閉するためのシャッタと、シャッタを操作するための操作部(下皿玉抜きレバー)とが設けられている。また、この遊技機では、第2の遊技媒体保持部1162に灰皿1162bが設けられている。
【0050】
上記第2の遊技媒体保持部1162の下方は、天板1010との間に、遊技媒体容器1400を配置することができるように、空き空間となっている。図69に、上記空き空間に遊技媒体容器1400が配置された状態を示す。上記第2の遊技媒体保持部1162に設けられている開口(下皿排球開口)と、遊技媒体容器1400の上部の開口1401とが対応する相対位置関係になるように、遊技媒体容器1400を配置することができる。
【0051】
図69に示す遊技媒体貸出機1200は、その本体の前面に、紙幣投入口1222、コイン投入口1224、遊技媒体排出部1240、および、識別子1210を有する。紙幣投入口1222およびコイン投入口1224は、それぞれ紙幣およびコインを投入するための開口である。この部分から、紙幣またはコインを投入して、予め定められた賃借単価で、遊技媒体の貸し出しを受ける。なお、これらの他に、また、これらの両者または一方に代えて、カード挿入器を設けてもよい。そのようにすれば、プリペイドカード、クレジットカード等が使用可能となる。遊技媒体排出部1240は、貸し出される遊技媒体1001を、遊技媒体貸出機1200から排出する。この遊技媒体排出部1240は、遊技媒体案内管1241を有する。この遊技媒体案内管1241は、その先端の開口1242が、遊技媒体1001を投入すべき遊技媒体保持部1160の上方に位置するように設定されている。従って、遊技媒体貸出機1200から貸し出される遊技媒体1001は、対応する遊技媒体保持部1161に排出される。
【0052】
次に、図1から図5を参照して、第1の実施の形態および図6を参照して第2の実施形態について説明する。当該第1・第2の実施形態は本発明の基本形態の発明であり、図21から図26を参照して説明する第3の実施の形態が本発明に関するものである。
なお、図27他を参照して説明する第4の実施の形態から第9の実施の形態については、本発明の各構成に他の構成を付加した発明に関する説明である。
【0053】
図1を参照して、発明の第1の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念について説明する。
【0054】
図1において、本実施の形態における遊技媒体管理方法は、各遊技機ごとに設けられる識別情報発信装置10と、各玉箱ごとに設けられる識別情報記憶装置20とを有して構成される。
【0055】
識別情報発信装置10は、複数の遊技機のそれぞれに対応する位置にそれぞれ設けられ、対応する位置の遊技機が属する遊技機グループの識別情報を、対応する位置に載置された玉箱に発信するものである。
【0056】
また、識別情報記憶装置20は、賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の玉箱のそれぞれに設けられ、当該玉箱が使用された遊技機に対応して設けられている識別情報発信装置10から発信された識別情報を識別情報を取得して記憶保持するものである。
【0057】
上記識別情報発信装置10から、上記識別情報記憶装置20に行われる識別情報の伝達は、予め定められた相対位置関係にあるときに行われ、かつ、それ以外の相対位置関係では行われないことが望ましい。このため、放射線を、その到達距離を制限して、および/または、指向性ビームに整形して用いることができる。放射線としては、電波、可視光、赤外線などの電磁波、超音波等を用いることができる。なお、上記予め定められた相対位置関係にあるとき互いに直接接触することができる端子を双方に設けて、情報の伝達を行ってもよい。
【0058】
以下、本実施の形態、および、他の実施の形態における説明では、搬送波として電磁波を用いる場合について説明するが、上述したように、到達する部位を制限することができればよく、搬送波の形態はこれに限らない。なお、電磁誘導を用いてもよいし、両者が対向した状態で閉回路を構成する2の磁気回路をそれぞれに1づつ設けてもよい。
【0059】
図2を参照して、識別情報発信装置10および識別情報記憶装置20の構成例について説明する。本構成例は、識別情報を、電磁波を搬送波として用いる例である。
【0060】
図2に示すように、識別情報発信装置10は、識別情報を記憶保持しているメモリ11と、メモリ11が記憶保持している識別情報を示す信号で変調された搬送波をアンテナ9から送信する送信器12とを有する構成とすることができる。識別情報は、コンデンサのチャージ電圧などによりアナログ形式で記憶してもよいし、数値、符号等によりディジタル形式で記憶してもよい。また、電磁波の変調は、識別情報が記憶される形式、または、伝送経路の状態等によって、アナログ変調、ディジタル変調のいずれを採用してもよい。例えば、ディジタル情報として、識別情報をメモリ11に格納し、メモリ11に格納されているディジタル情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号により電磁波を変調することができる。このようにすると、情報処理装置として広く用いられているディジタルコンピュータによる情報処理が容易になり、かつ、変調回路、復調回路の構成を簡易にすることができる。また、雑音等の妨害が多い伝送経路では、電磁波をディジタル変調して信号を伝達してもよい。
【0061】
なお、本実施の形態、および、後述する他の実施の形態における説明では、情報の記憶/処理をディジタル形式で行い、これを伝達する際に、アナログ信号に変換して、電磁波を変調する例を中心に説明するが、情報の記憶/処理の形式、および、変調の形式は、ならびに、これらの組み合わせは、上記に限らない。
【0062】
また、識別情報記憶装置20は、識別情報発信装置10の送信器12から送信された電磁波を受信して、受信した電磁波から、それを変調している信号を復調し、復調した信号が示す識別情報を取得する受信器21と、受信器21が取得した識別情報を記憶保持するメモリ22とを有する構成とすることができる。識別情報記憶装置20における、信号の復調形式、および、識別情報の格納方式は、上記識別情報発信装置10の格納、変調方式に対応する形式をとることが好ましい。例えば、上述の例のように識別情報発信装置10が構成される場合には、識別情報記憶装置20において、信号をアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して識別情報をメモリ11に格納することができる。
【0063】
ここで、識別情報記憶装置20は、遊技場内で搬送される玉箱に設置される。従って、識別情報記憶装置20が動作するための電力を供給する電池を小型/軽量にすることが、玉箱の可搬性、収容性を損なわないために有効である。すなわち、玉箱の外部から識別情報記憶装置20に電力を供給できることが望まれる。しかし、ケーブルよる電力供給は、可搬性の面から不適である。すなわち、非接触の、または、容易に取り外し可能な電力供給を設けることがよい。例えば、電波、光などの波動、電磁誘導結合などの近接結合などを用いて、エネルギーを供給し、これを電力に変換して用いることができる。なお、互いに圧接することができる接触面を有する端子対を用いて接続して、電力を供給してもよい。
【0064】
例えば、図3に示すように、識別情報発信装置10が、識別情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信するための発振回路13をさらに有する構成とし、識別情報記憶装置20が、識別情報発信装置10の発振回路13から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作る電源回路23をさらに有する構成とすることができる。
【0065】
このようにすると、識別情報記憶装置20が動作するための電力を供給することが可能となる。
【0066】
さらに、識別情報発信装置10および識別情報記憶装置20が特定の相対位置関係にあるとき電力の供給が行われる場合には、電源回路23に変換した電力を蓄積する2次電池を備えること、および/または、メモリ22をEEPROM等の不揮発性メモリで構成することが好ましい。これにより、電力が外部から供給されないときも、取得した情報を保持することができる。
【0067】
また、識別情報発信装置10および識別情報記憶装置20は、互いに近接することができるような、天板および玉箱の部位にそれぞれ設けることができる。このようにすると、識別情報発信装置10と識別情報記憶装置20との伝送距離が近くなるので、識別情報発信装置10が発信する電磁波の到達範囲を狭くしても、識別情報記憶装置20が受信することが可能となる。従って、識別情報発信装置10が送出すべき電磁波の電力を小さくすることができるから、識別情報発信装置10の装置構成を簡易にし、かつ、消費電力を抑えることが可能となる。
【0068】
さらに、識別情報発信装置10、および、これと対応する位置に載置される識別情報記憶装置20の伝送距離と、当該識別情報発信装置10、および、他の識別情報記憶装置20の伝送距離との差を大きくすることができる。伝送距離の差を大きくすることにより、識別情報発信装置10から発信される情報を、これと対応する位置に載置される識別情報記憶装置20にのみ伝達させ、かつ、他の識別情報記憶装置20には伝達しないようにすることに好適である。
【0069】
このような相対位置関係とするためには、例えば、図4に示すように、識別情報記憶装置20が、玉箱の底部に設けられ、図5に示すように、識別情報発信装置10が、複数の遊技機を並設するための天板中の、対応する遊技機において使用される玉箱が置かれる部位に設けられるようにすることができる。なお、このような位置に配設されるべき部位は、搬送波を送受するための部分であり、本例の場合には、少なくともアンテナ9が上述した位置に配設されればよい。
【0070】
なお、図5においては、遊技機がパチンコ遊技機であるように描かれているが、他種の遊技機、例えば、スロットマシン等であってもよい。
【0071】
本実施の形態における遊技媒体管理方法によれば、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた識別情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す識別情報を、該玉箱に設けられた識別情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技機から払い出された遊技媒体を、該遊技機が属する遊技機グループに応じてグループ分けすることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機が属する遊技機グループの識別情報を対応付けることができる。
【0072】
次に、図6から図10を参照して、本発明の第2の実施の形態について説明する。本実施の形態は、遊技媒体計数機3をして、玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数する際に、該遊技媒体を払い出した遊技機が属する遊技機グループの識別情報(すなわち、該玉箱に設けられた識別情報記憶装置20が記憶保持している識別情報)に応じて予め金額が設定されている、該遊技媒体の交換時の単価を求めるようにすることを可能にする遊技媒体管理方法の例である。
【0073】
すなわち、既存の遊技場においては、上述したように、遊技者は、遊技終了時に、手元に残った遊技媒体(実際には、遊技機が所定の遊技状態となった結果、遊技機から賞として払い出された遊技媒体である。)の数量に応じた景品を取得することができるようになっている。
【0074】
図6を参照して、発明の第2の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念について説明する。
【0075】
図6において、本実施の形態における遊技媒体管理方法は、各遊技機に対応して設けられる識別情報発信装置10、各玉箱に対応して設けられる識別情報記憶装置20、および、遊技媒体計数機に対応して設けられる識別情報受信装置30とを有して構成される。
【0076】
上記識別情報発信装置10は、複数の遊技機のそれぞれに対応する位置に設けられ、当該識別情報発信装置10が対応する位置に設けられる遊技機が属する遊技機グループの識別情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するためのものである。
【0077】
上記識別情報記憶装置20は、賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の玉箱のそれぞれに設けられ、当該識別情報記憶装置20が設けられる玉箱が使用された遊技機に対応する位置に設けられる識別情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す識別情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している識別情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するためのものである。
【0078】
上記識別情報受信装置30は、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に設けられた識別情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す識別情報を取得し、取得した識別情報を遊技媒体計数機3に送出するためのものである。
【0079】
これにより、遊技媒体計数機3は、識別情報受信装置30により取得された識別情報を取得し、該識別情報に応じて予め金額が設定されている遊技媒体の単価を求め、求めた単価と、自身が計数した計数結果とが記録された記録媒体を発行するようにすることができる。記録媒体としては、例えば、上記単価および計数結果が印刷されたレシート、磁気記録カード、ICカード等が挙げられる。
【0080】
ここで、識別情報記憶装置20から識別情報受信装置30に行われる情報の伝達は、識別情報受信装置30に対して、予め定められた相対位置関係に載置された識別情報記憶装置20からの情報が伝達され、かつ、他の識別情報記憶装置20からの情報が伝達されなければよい。従って、上記識別情報発信装置10から識別情報記憶装置20に伝達される形態と同様に、搬送波の形態は、電磁波に限らない。なお、近接相互作用、接触相互作用を用いて情報を伝達させてもよいことは勿論である。
【0081】
図7を参照して、上記識別情報発信装置10、識別情報記憶装置20、および、識別情報受信装置30のそれぞれの構成について、ディジタル形式で、記憶/処理される情報を、アナログ変調される電磁波で搬送する例について説明する。ただし、情報の形式、搬送波の態様、変調の形式、および、これらの組み合わせはこれに限らない。
【0082】
図7に示すように、識別情報発信装置10は、識別情報が予め記憶され、これを保持しているメモリ11と、メモリ11が記憶保持している識別情報をアンテナ9から送信するための送信器12とを有する構成とすることができる。メモリ11に識別情報がディジタル形式で保持されている場合、送信機12は、例えば、識別情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信する構成とすることができる。
【0083】
また、識別情報記憶装置20は、識別情報発信装置10の送信器12から送信される信号をアンテナ9より受信するための受信器31と、受信した信号が示す識別情報を格納するためのメモリ32と、メモリ32に格納されている識別情報を示す信号をアンテナ9から送信するための送信機33を有して構成される。具体的には、例えば、電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して識別情報を取得する受信器31と、受信器31が取得した識別情報を記憶保持するメモリ32と、メモリ32が記憶保持している識別情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信する送信器33とを有する構成とすることができる。
【0084】
また、識別情報受信装置30は、識別情報記憶装置20の送信器33から送信された信号を受信するための受信機41と、受信した信号が示す識別情報を遊技媒体計数機3に出力するための出力回路42とを有する構成とすることができる。
【0085】
受信機41は、例えば、アナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換して識別情報を取得する構成とすることができる。
【0086】
なお、図8に示すように、識別情報発信装置10および識別情報受信装置30が、各々、識別情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波をアンテナ9から発信するための発振回路13、43をさらに有する構成とし、識別情報記憶装置20が、識別情報発信装置10の発振回路13および識別情報受信装置30の発振回路43から発信された電磁波をアンテナ9より受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作る電源回路34をさらに有する構成とすることができる。
【0087】
このようにすると、識別情報記憶装置20が動作するための電力を供給することが可能となる。
【0088】
ここで、電力を供給する態様は、これに限らないことは、上述した第1の実施形態における構成例と同様である。勿論、この構成例と同様に、電源回路34に、変換した電力を蓄積するバッテリーを持たせること、および/または、メモリ32を、EEPROM等の不揮発性メモリであるようにすることが好ましい。
【0089】
また、玉箱が遊技機において使用される状態で、識別情報発信装置10および識別情報記憶装置20が、互いに近接する相対位置関係となり、かつ、玉箱が遊技媒体計数機において使用される状態で、識別情報記憶装置20および識別情報受信装置30が、互いに近接する相対位置関係となる部位に、識別情報発信装置10、識別情報記憶装置20、および、識別情報受信装置30の配設位置を設定することができる。
【0090】
例えば、図9に示すように、識別情報記憶装置20が、玉箱の底部に設けられ、図5に示すように、識別情報発信装置10が、複数の遊技機を並設するための天板中の、対応する遊技機において使用される玉箱が置かれる部位に設けられ、図10に示すように、識別情報受信装置30が、遊技媒体計数機3の、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱が置かれる部位に設けられるようにすることができる。なお、このような部位に配設されるべき部分は、電磁波を放射し、また、到来する電磁波を受け取るための部分であり、本例の場合は、少なくともアンテナ9が上述した部位に設置されればよい。
【0091】
このようにすると、識別情報発信装置10と識別情報記憶装置20との距離を上述した第1の実施の形態と同様に小さくし、さらに、識別情報記憶装置20および識別情報受信装置30の距離を小さくすることができる。このため、識別情報発信装置10が発信する電磁波の到達範囲、および、識別情報記憶装置20が発信する電磁波の到達範囲を狭くしてもこれらの受信装置が受信することが可能となり、識別情報発信装置10、識別情報記憶装置20、識別情報受信装置30の装置構成を簡易にし、かつ、これらの装置の消費電力を抑えることが可能となる。
【0092】
さらに、識別情報発信装置10が発信する情報を取得する識別情報記憶装置20を限定し、かつ、識別情報受信装置30が情報を獲得する識別情報記憶装置20を限定することに好適であることは勿論である。
【0093】
なお、識別情報発信装置10および識別情報受信装置30の電源は、例えば、商用のAC電源から供給することができる。
【0094】
また、識別情報発信装置10および識別情報記憶装置20は、識別情報を示す信号を電波に載せる代わりに、光に載せるようにしてもよい。
【0095】
また、識別情報発信装置10のメモリ11が記憶保持している識別情報は、識別情報発信装置10に固有に予め与えられてもよいし、識別情報発信装置10が、パーソナルコンピュータ等の他の情報処理装置に接続される状態で、当該情報処理装置から与えられてもよい。
【0096】
以上説明したように、本実施の形態における遊技媒体管理方法によれば、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機が属する遊技機グループの識別情報を対応付けることができる。従って、遊技場側は、遊技機が属する遊技機グループの識別情報に応じて、該遊技機から払い出される遊技媒体の交換時の単価を、遊技機グループ相互に独立に設定することが可能となる。
【0097】
例えば、遊技場側は、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機から払い出される遊技媒体については、交換時の単価を低く設定し、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機から払い出される遊技媒体については、交換時の単価を高く設定することができる。
【0098】
そこで、遊技者は、自身の予算に応じて、交換時の遊技媒体の単価は高い(すなわち、獲得する金額が高くなる可能性がある)が、所定の遊技状態となる確率が低い(すなわち、消費する金額が高くなる可能性がある)遊技機を遊技対象として選択したり、交換時の遊技媒体の単価は低い(すなわち、獲得する金額が低くなる可能性がある)が、所定の遊技状態となる確率が高い(すなわち、消費する金額が低くなる可能性がある)遊技機を遊技対象として選択したりすることができるので、遊技者の選択枝が広がり、遊技者が特定の遊技機に集中するのを防ぐことが可能となる。
【0099】
従って、遊技場への来場数の低減を防止すると共に、遊技機の入れ変え回数を低減させることが可能となる。
【0100】
次に、図21から図26を参照して、本発明である第3の実施の形態について説明する。
【0101】
先ず、図21を参照して、本発明の遊技媒体管理方法の第3の実施の形態の概念について説明する。
なお、第3の実施の形態および後述する第4の実施の形態から第7の実施の形態については、上記した第1・第2の実施の形態のように遊技機グループを識別するのではなく、個々の遊技機を識別する点で異なるので、以下第1・第2の実施の形態に示された識別情報発信装置10を、第3の実施の形態から第9の実施の形態においては遊技機情報発信装置10と称し、以下、同じく識別情報記憶装置20を遊技情報記憶装置20と称し、識別情報受信装置30を遊技情報受信装置30と称す。
【0102】
図21において、本実施の形態における遊技媒体管理方法は、各遊技機ごとにそれぞれ設けられる遊技機情報発信装置10と、各玉箱ごとに設けられる遊技機情報記憶装置20と、各遊技媒体計数機ごとに設けられる遊技機情報受信装置30とを有して構成される。上記それぞれ設けられる遊技機情報発信装置10は、それぞれケーブル等の伝送路を介して上記遊技情報受信装置30に接続されている。
【0103】
遊技機情報発信装置10は、複数の遊技機のそれぞれに対応して設けられ、対応する遊技機の識別情報を含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信し、かつ、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、伝送路を介して遊技媒体計数機3にアンテナ9から送信するものである。
【0104】
また、遊技機情報記憶装置20は、賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の玉箱のそれぞれに設けられ、それぞれ設けられる玉箱が遊技機において使用される際に、遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持し、かつ、それぞれ設けられる玉箱が遊技媒体計数機において使用される際に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0105】
また、遊技機情報受信装置30は、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に設けられている遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得し、かつ、上記遊技媒体情報発信装置10から伝送路を介して送出される遊技機情報を取得するものである。
【0106】
図22を参照して、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成例について説明する。本構成例は、遊技機情報発信装置10および遊技機情報記憶装置20の情報伝達、ならびに、遊技機情報記憶装置20および遊技機情報受信装置の情報伝達を、電磁波を情報を示す信号により変調する例であるが、情報伝達の形態はこれに限らない。
【0107】
図22に示すように、遊技機情報発信装置10は、遊技機情報を記憶保持しているメモリ11と、メモリ11が記憶保持している遊技機情報を電磁波に変調して、アンテナ9から送信するための送信器12と、メモリ11が記憶保持している遊技機情報を伝送路を介して遊技媒体計数機3に送出するための送信回路13とを有する構成とすることができる。
【0108】
また、遊技機情報記憶装置20は、遊技機情報発信装置10の送信器12から送信された電磁波をアンテナ9により受信して遊技機情報を取得するための受信器21と、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持するためのメモリ22と、メモリ22が記憶保持している遊技機情報を示す信号により電磁波を変調してアンテナ9から送信するための送信器23とを有する構成とすることができる。
【0109】
また、遊技機情報受信装置30は、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波をアンテナ9により受信して遊技機情報を取得するための受信器31と、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力するための出力回路32とを有する構成とすることができる。なお、図示していないが、上記送信回路13から送出される情報を伝送路を介して受け取るための受信回路を備える。
【0110】
なお、図23に示すように、遊技機情報発信装置10および遊技機情報受信装置30が、各々、遊技機情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信する発振回路14、33をさらに有する構成とし、遊技機情報記憶装置20が、遊技機情報発信装置10の発振回路14および遊技機情報受信装置30の発振回路33から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作る電源回路24をさらに有する構成とすることができる。
【0111】
このようにすると、遊技機情報記憶装置20が動作するための電力を供給することが可能となる。
【0112】
さらに、このとき、電源回路24は、変換した電力を蓄積するバッテリーを持っているようにし、メモリ22は、EEPROM等の不揮発性メモリであるようにすることが好ましい。
【0113】
また、図24に示すように、遊技機情報記憶装置20が、玉箱の底部に設けられ、図25に示すように、遊技機情報発信装置10が、複数の遊技機を並設するための天板中の、対応する遊技機において使用される玉箱が置かれる部位に設けられ、図26に示すように、遊技機情報受信装置30が、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱が置かれる部位に設けられるようにすることができる。
【0114】
このようにすると、遊技機情報発信装置10と遊技機情報記憶装置20との距離、および、遊技機情報記憶装置20および遊技機情報受信装置30の距離が近くなるので、遊技機情報発信装置10が発信する電磁波の到達範囲、および、遊技機情報記憶装置20が発信する電磁波の到達範囲を狭くしても、これらの受信装置が受信することが可能となり、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の装置構成を簡易にし、かつ、消費電力を抑えることが可能となる。
【0115】
なお、図25においては、遊技機がパチンコ遊技機であるように描かれているが、他種の遊技機、例えば、スロットマシン等であってもよい。
【0116】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機情報を対応付けることができる。
【0117】
さらに、本発明においては、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを遊技媒体計数機3が照合することで、玉箱に収納されている遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定するようにしている。すなわち、玉箱に設けられ、これと共に搬送される遊技機情報記憶装置20に情報を記憶保持させることによる情報伝達の経路、および、送信回路13と遊技媒体情報受信装置30とを接続する伝送路による情報伝達の経路により、互いに独立する2の経路を経由して情報を取得することができる。従って、これら2の経路相互に、伝達される情報を取得することができる。
【0118】
そこで、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている遊技媒体と、該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定した場合に、自身の計数結果を出力するようにすることができる。
【0119】
また、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当でないと判定した場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知することが好ましい。
【0120】
また、遊技媒体計数機3がその処理結果を、レシート、カード等の記憶媒体に記録して発行する場合には、玉箱に収納されている遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定した場合に、上記記憶媒体を発行させることができる。
【0121】
なお、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当でないと判定した場合であっても、自身の計数結果を印刷したレシートまたは自身の計数結果を記録したカードを発行するようにしてもよいが、このようにする場合は、数量を計数した遊技媒体が該遊技媒体を払い出した遊技機に正しく対応付けられていない旨を示す所定の記号を、さらに印刷または記録するようにする必要がある。
【0122】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機の識別情報に加えて、該識別情報が示す遊技機が払い出した遊技媒体の数量を含むようにすることができる。このようにした場合は、特に、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている識別情報について、該識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、自身の計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、玉箱に収納されている遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定することができる。
【0123】
また、本発明においては、遊技媒体計数機3が、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報(すなわち、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている識別情報)に応じて予め金額が設定されている、該遊技媒体の交換時の単価を求め、求めた単価と計数結果とを印刷したレシートまたは求めた単価と計数結果とを記録したカードを発行するようにすることができる。
【0124】
次に、図27を参照して、本発明の第4の実施の形態について説明する。
【0125】
まず、図27を参照して、本実施の形態における遊技媒体管理方法の概念について説明する。
【0126】
図27において、本実施形態における遊技媒体管理方法は、各遊技機に対応して設けられる遊技機情報発信装置10、各玉箱に対応して設けられる遊技機情報記憶装置20、遊技媒体計数機に対応して設けられる遊技機情報受信装置30、ならびに、上記遊技媒体情報発信装置10および遊技媒体情報受信装置30に伝送路を介して接続される正当性判定装置40とを有して構成される。
【0127】
遊技機情報発信装置10は、上述した実施の形態と同様に構成することができる。すなわち、複数の遊技機のそれぞれに対応して設けられ、対応する遊技機の識別情報を含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0128】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0129】
また、遊技機情報記憶装置20も、上述と同様に、賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の玉箱のそれぞれに対応して設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0130】
また、遊技機情報受信装置30も、上述と同様に、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に設けられている遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0131】
上記正当性判定装置40は、上記遊技媒体情報発信装置10および遊技媒体情報受信装置30からそれぞれ遊技機情報を受け取り、受け取った遊技機情報を相互に比較するためのものである。すなわち、上記第2の実施の形態において遊技媒体計数機が行った正当性を判定する機能を、独立した装置により実現するものである。
【0132】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、図57に示すように構成することができる。また、遊技機情報記憶装置20が動作するための電力を電磁波によって供給する場合は、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、図58に示すように構成することができる。図57および図58は、上述した図22および図23と同様であるが、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40となる点がそれぞれ異なる。
【0133】
また、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、各々、図24〜図26に示す部位に設置することができる。
【0134】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機情報を対応付けることができる。
【0135】
正当性判定装置40は、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定するためのものであり、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置で実現することができる。
【0136】
すなわち、本発明においては、遊技媒体計数機3が、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、正当性判定装置40に送信するようにし、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、該遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるか否かを判定するようにしている。
【0137】
これにより、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40の判定結果が正当である旨を示している場合に、自身の計数結果を印刷したレシートまたは自身の計数結果を記録したカードを発行するようにすることができる。
【0138】
また、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40の判定結果が正当である旨を示していない場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知することが好ましい。
【0139】
また、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40の判定結果が正当である旨を示していない場合であっても、自身の計数結果を印刷したレシートまたは自身の計数結果を記録したカードを発行するようにしてもよいが、このようにする場合は、数量を計数した遊技媒体が該遊技媒体を払い出した遊技機に正しく対応付けられていない旨を示す所定の記号を、さらに印刷または記録するようにする必要がある。
【0140】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機の識別情報に加えて、該識別情報が示す遊技機が払い出した遊技媒体の数量を含むようにすることができる。このようにした場合は、特に、遊技媒体計数機3が、自身の計数結果を正当性判定装置40に送信するようにすれば、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている識別情報について、該識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、遊技媒体計数機3から送信された計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、玉箱に収納されている遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定することができる。
【0141】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報(すなわち、遊技機情報受信装置30が取得して遊技機情報に含まれている識別情報)に応じて予め金額が設定されている、該遊技媒体の交換時の単価を求め、求めた単価と計数結果とを印刷したレシートまたは求めた単価と計数結果とを記録したカードを発行するようにすることができる。
【0142】
なお、遊技機情報発信装置10および遊技機情報受信装置30の電源は、商用のAC電源から供給されているものである。
【0143】
また、遊技機情報発信装置10および遊技機情報記憶装置20は、遊技機情報を示す信号を電波に載せる代わりに、光に載せるようにしてもよい。
【0144】
また、遊技機情報発信装置10のメモリ11が記憶保持している遊技機情報は、遊技機情報発信装置10に接続されている、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置から入力され転送されたものであるようにすることができる。
【0145】
以上説明したように、本発明によれば、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報を含む遊技機情報を対応付けることができるので、遊技場側は、遊技機情報に含まれている識別情報に応じて、該識別情報が示す遊技機から払い出される遊技媒体の交換時の単価を、遊技機ごとに独立に設定することが可能となる。
【0146】
例えば、遊技場側は、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機から払い出される遊技媒体については、交換時の単価を低く設定し、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機から払い出される遊技媒体については、交換時の単価を高く設定することができる。
【0147】
そこで、遊技者は、自身の予算に応じて、交換時の遊技媒体の単価は高い(すなわち、獲得する金額が高くなる可能性がある)が、所定の遊技状態となる確率が低い(すなわち、消費する金額が高くなる可能性がある)遊技機を遊技対象として選択したり、交換時の遊技媒体の単価は低い(すなわち、獲得する金額が低くなる可能性がある)が、所定の遊技状態となる確率が高い(すなわち、消費する金額が低くなる可能性がある)遊技機を遊技対象として選択したりすることができるので、遊技者の選択枝が広がり、遊技者が特定の遊技機に集中するのを防ぐことが可能となる。
【0148】
従って、遊技場への来場数の低減を防止すると共に、遊技機の入れ変え回数を低減させることが可能となる。
【0149】
そして、本発明によれば、玉箱に収納されている遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報を含む遊技機情報との対応付けが正当であるか否かを判定することができるので、例えば、玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20が記憶保持している遊技機情報に細工を施し、実際には単価が低い遊技機から払い出された遊技媒体であっても、単価が高い遊技機から払い出されたかのような不正を働く遊技者が現れた場合でも、該遊技者は、遊技機情報発信装置10から送信される遊技機情報に細工を施すことは不可能であるので、遊技場側は、不正を暴くことが可能となる。
【0150】
次に、図43から45、および、図24から26を参照して、本発明の第5の実施の形態について説明する。
【0151】
先ず、図43を参照して、本発明の第5の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念について説明する。
【0152】
図43において、3は遊技媒体計数機、4は読取装置、10は遊技機情報発信装置、20は遊技機情報記憶装置、30は遊技機情報受信装置である。
【0153】
遊技機情報発信装置10は、複数の遊技機のそれぞれに対応して設けられ、対応する遊技機の識別情報を含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0154】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、読取装置4に送信する。
【0155】
また、遊技機情報記憶装置20は、賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の箱(上述した玉箱である。)のそれぞれに対応して設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0156】
また、遊技機情報受信装置30は、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0157】
図44は遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成例を示すブロック図である。
【0158】
図44に示すように、遊技機情報発信装置10は、遊技機情報を記憶保持しているメモリ11と、メモリ11が記憶保持している遊技機情報を電磁波に変調してアンテナ9から送信するための送信器12と、メモリ11が記憶保持している遊技機情報を読取装置4に伝送路を介して送信するための送信回路13とを有する構成とすることができる。
【0159】
また、遊技機情報記憶装置20は、遊技機情報発信装置10の送信器12から送信された電磁波をアンテナ9により受信して遊技機情報を取得するための受信器21と、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持するためのメモリ22と、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアンテナ9から電磁波に変調して送信するための送信器23とを有する構成とすることができる。
【0160】
また、遊技機情報受信装置30は、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信して遊技機情報を取得するための受信器31と、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力するための出力回路32とを有する構成とすることができる。
【0161】
なお、上述した実施の形態と同様に、遊技情報記憶装置20に玉箱の外部から電力を供給することができる。例えば、図45に示すように、遊技機情報発信装置10および遊技機情報受信装置30が、各々、遊技機情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信する発振回路14、33をさらに有する構成とし、遊技機情報記憶装置20が、遊技機情報発信装置10の発振回路14および遊技機情報受信装置30の発振回路33から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作る電源回路24をさらに有する構成とすることができる。
【0162】
このようにすると、遊技機情報記憶装置20が動作するための電力を供給することが可能となる。
【0163】
さらに、このとき、電源回路24は、変換した電力を蓄積するバッテリーを持っているようにし、メモリ22は、EEPROM等の不揮発性メモリであるようにすることが好ましい。
【0164】
ここで、遊技機情報発信装置10および遊技機情報受信装置30の電源は、商用のAC電源から供給されているものである。
【0165】
また、遊技機情報発信装置10および遊技機情報記憶装置20は、遊技機情報を示す信号を電波に載せる代わりに、光に載せるようにしてもよい。
【0166】
また、遊技機情報発信装置10のメモリ11に所望の遊技機情報を記憶保持させるためには、遊技機情報を設定するための遊技機情報設定装置(図示せず)を備えるようにすればよい。遊技機情報設定装置は、外部から入力された遊技機情報を取得し、取得した遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10に、取得した遊技機情報を送信するようにすれば、遊技機情報発信装置10は、遊技機情報設定装置から送信された遊技機情報を、メモリ11に記憶保持することが可能となる。
【0167】
また、図24に示すように、遊技機情報記憶装置20が、玉箱の底部に設けられ、図25に示すように、遊技機情報発信装置10が、複数の遊技機を並設するための天板中の、各遊技機において使用される玉箱が設置される部位に設けられ、図26に示すように、遊技機情報受信装置30が、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱が置かれる部位に設けられるようにすることができる。
【0168】
このようにすると、遊技機情報発信装置10と遊技機情報記憶装置20との距離、および、遊技機情報記憶装置20および遊技機情報受信装置30の距離が近くなるので、遊技機情報発信装置10が発信する電磁波の到達範囲、および、遊技機情報記憶装置20が発信する電磁波の到達範囲を狭くしても、遊技情報記憶装置20および遊技情報受信装置30が受信することが可能となり、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の装置構成を簡易にし、かつ、電磁波を送信するための回路の消費電力を抑えることが可能となる。
【0169】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機情報を対応付けることができる。
【0170】
さて、図43に戻って、遊技媒体計数機3および読取装置4についての説明を行う。
【0171】
上述したように、遊技者は、遊技終了時に、手元に残った遊技媒体(実際には、遊技機が所定の遊技状態となった結果、遊技機から賞として払い出された遊技媒体である。)の数量を計数するために、該遊技媒体を収納した玉箱を、遊技媒体計数機3の所定の部位に設置するようになっている。
【0172】
遊技媒体計数機3は、遊技者が玉箱を所定の部位に設置すると、該玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本発明においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録媒体に記録するようになっている。
【0173】
また、上述したように、遊技者は、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得するために、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を景品交換カウンターに持参するようになっている。
【0174】
読取装置4は、景品交換カウンターに設置され、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本発明においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定し、判定結果を、記録内容と共に出力するようになっている。
【0175】
遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機から払いされた遊技媒体であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるということは、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるということと等価である。
【0176】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当でないと判定した場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0177】
これにより、景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認するので、遊技者は、該計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得することができ、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技場の担当者は、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができる。
【0178】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機の識別情報に加えて、該識別情報が示す遊技機が払い出した遊技媒体の数量を含むようにすることができる。
【0179】
このようにした場合は、特に、読取装置4は、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている識別情報について、該識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、読み取った記録内容のうちの計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定することができる。
【0180】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報(すなわち、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている識別情報)に応じて予め金額が設定されている、該遊技媒体の交換時の単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0181】
次に、図46、図24から26、および、図60、61を参照して、本発明の第6の実施の形態について説明する。
【0182】
先ず、図46を参照して、本実施の形態における遊技媒体管理方法の実施の形態の概念について説明する。本実施の形態における遊技媒体管理方法は、正当性を判定する機能が、読取装置から独立した正当性判定装置により実現される点で上記第5の実施の形態と異なる。
【0183】
図46において、3は遊技媒体計数機、4は読取装置、10は遊技機情報発信装置、20は遊技機情報記憶装置、30は遊技機情報受信装置、40は正当性判定装置である。
【0184】
遊技機情報発信装置10は、上述と同様に、対応する遊技機の識別情報を含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0185】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0186】
また、遊技機情報記憶装置20も、上述と同様に、賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の箱(上述した玉箱である。)ごとに設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0187】
また、遊技機情報受信装置30も、上述と同様に、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0188】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の内部構成は、図60または図61に示すように構成することができる。これらの構成は、、図44および図45のそれぞれ示される構成に対して、送信回路13の遊技機情報の送信先が正当性判定装置40となる点が異なる。
【0189】
また、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、各々、上述の実施形態と同様に、図24〜図26に示す部位に設置することができる。
【0190】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機情報を対応付けることができる。
【0191】
図46に戻って、遊技媒体計数機3は、上述と同様に、遊技者が玉箱を所定の部位に設置すると、該玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本発明においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録媒体に記録するようになっている。
【0192】
また、読取装置4は、景品交換カウンターに設置され、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本発明においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0193】
そして、本発明においては、正当性判定装置40が、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定するようにしている。
【0194】
遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機から払いされた遊技媒体であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるということは、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるということと等価である。
【0195】
そこで、正当性判定装置40が、判定結果を読取装置4に送信するようにすることにより、読取装置4が、正当性判定装置40から送信された判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようにすることができる。
【0196】
また、読取装置4は、正当性判定装置40から送信された判定結果が正当である旨を示していない場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0197】
これにより、景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認するので、遊技者は、該計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得することができ、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技場の担当者は、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができる。
【0198】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機の識別情報に加えて、該識別情報が示す遊技機が払い出した遊技媒体の数量を含むようにすることができる。
【0199】
このようにした場合は、特に、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている識別情報について、該識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、読取装置から送信された記録内容のうちの計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定することができる。
【0200】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報(すなわち、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている識別情報)に応じて予め金額が設定されている、該遊技媒体の交換時の単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0201】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0202】
次に、図47を参照して、本発明の第7の実施の形態について説明する。
【0203】
図47は本発明の遊技媒体管理方法の第7の実施の形態の概念図である。
【0204】
図47において、3は遊技媒体計数機、4は読取装置、10は遊技機情報発信装置、20は遊技機情報記憶装置、30は遊技機情報受信装置、40は正当性判定装置である。
【0205】
遊技機情報発信装置10は、上述と同様に、対応する遊技機の識別情報を含む遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0206】
なお、遊技機情報発信装置10は、電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報と同じ遊技機情報を、正当性判定装置40に送信する。
【0207】
また、遊技機情報記憶装置20も、上述と同様に、賞として払い出された遊技媒体を収納するための複数の箱(上述した玉箱である。)ごとに設けられ、対応する玉箱が使用された遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得して記憶保持すると共に、記憶保持している遊技機情報を示す信号を電磁波に乗せて発信するものである。
【0208】
また、遊技機情報受信装置30も、上述と同様に、遊技媒体計数機3に設けられ、数量を計数すべき遊技媒体を収納している玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20から発信された電磁波を受信し、受信した電磁波に乗っている信号が示す遊技機情報を取得するものである。
【0209】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30は、図62または図63に示すように構成することができる。これらの構成は、図61および62にそれぞれ示す構成に対して、送信回路13が、遊技機情報を遊技媒体計数機に加えてさらに正当性判定装置40に送出する点において異なる。
【0210】
また、上述の実施の形態と同様に、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30は、各々、図24〜図26に示すように設置することができる。
【0211】
これにより、玉箱が使用される遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することができるので、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となる。すなわち、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機の遊技機情報を対応付けることができる。
【0212】
図47に戻って、遊技媒体計数機3について説明する。遊技媒体計数機3は、上述と同様に、遊技者が玉箱を所定の部位に設置すると、該玉箱に収納されている遊技媒体の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本発明においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録媒体に記録するようになっており、また、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0213】
また、読取装置4は、景品交換カウンターに設置され、遊技者が持参した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本発明においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0214】
そして、本発明においては、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定するようにし、また、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定するようにしている。
【0215】
遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている識別情報が示す遊技機から払いされた遊技媒体であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるということは、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体との対応付けが正当であるということと等価である。
【0216】
そこで、正当性判定装置40が、記遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報についての判定結果を、遊技媒体計数機3に送信するようにすることにより、遊技媒体計数機3が、正当性判定装置40から送信された判定結果が正当である旨を示していない場合に、その旨を示す所定の記号を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0217】
なお、このようにした場合、読取装置4は、読み取った記録内容に所定の記号が存在するときには、その旨を出力するようにすることが好ましい。
【0218】
また、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から送信された判定結果が正当である旨を示していない場合に、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0219】
また、正当性判定装置40が、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報についての判定結果を、読取装置4に送信するようにすることにより、読取装置4が、正当性判定装置40から送信された判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようにすることができる。
【0220】
また、読取装置は、正当性判定装置40から送信された判定結果が正当である旨を示していない場合には、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることができる。
【0221】
これにより、景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認するので、遊技者は、該計数結果である景品玉の数量に応じた景品を取得することができ、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技場の担当者は、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができる。
【0222】
特に、本発明においては、正当性判定装置40が、玉箱に収納されている遊技媒体の数量を遊技媒体計数機3が計数する時期、および、遊技媒体計数機3によって発行された記録媒体の記録内容を読取装置4が読み取る時期の、2つの時期で、正当性を判定しているので、遊技者が不正を働いた可能性がある場合に、その時期を限定することが可能となる。
【0223】
さらに、本発明においては、遊技機情報が、遊技機の識別情報に加えて、該識別情報が示す遊技機が払い出した遊技媒体の数量を含むようにすることができる。
【0224】
このようにした場合は、特に、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている識別情報について、該識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、読取装置から送信された記録内容のうちの計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定することができる。
【0225】
また、このようにした場合は、特に、遊技媒体計数機3が、自身の計数結果を正当性判定装置40に送信するようにすることで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている識別情報について、該識別情報が示す遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報に含まれている遊技媒体の数量と、遊技媒体計数機3から送信された計数結果とを比較し、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であると判定することができる。
【0226】
また、さらに、本発明においては、遊技媒体計数機3が、数量を計数した遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報(すなわち、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている識別情報)に応じて予め金額が設定されている、該遊技媒体の交換時の単価を求め、求めた単価を、発行する記録媒体にさらに記録するようにすることができる。
【0227】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0228】
以上説明したように、本発明のいずれの実施の形態によっても、玉箱に収納されている遊技媒体に、該遊技媒体を払い出した遊技機の識別情報を含む遊技機情報を対応付けることで、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けることが可能となるので、遊技場側は、遊技機情報に含まれている識別情報に応じて、該識別情報が示す遊技機から払い出される遊技媒体の交換時の単価を、遊技機ごとに独立に設定することが可能となる。
【0229】
例えば、遊技場側は、所定の遊技状態となる確率が高い遊技機から払い出される遊技媒体については、交換時の単価を低く設定し、所定の遊技状態となる確率が低い遊技機から払い出される遊技媒体については、交換時の単価を高く設定することができる。
【0230】
そこで、遊技者は、自身の予算に応じて、交換時の遊技媒体の単価は高い(すなわち、獲得する金額が高くなる可能性がある)が、所定の遊技状態となる確率が低い(すなわち、消費する金額が高くなる可能性がある)遊技機を遊技対象として選択したり、交換時の遊技媒体の単価は低い(すなわち、獲得する金額が低くなる可能性がある)が、所定の遊技状態となる確率が高い(すなわち、消費する金額が低くなる可能性がある)遊技機を遊技対象として選択したりすることができるので、遊技者の選択枝が広がり、遊技者が特定の遊技機に集中するのを防ぐことが可能となる。
【0231】
従って、遊技場への来場数の低減を防止すると共に、遊技機の入れ変え回数を低減させることが可能となる。
【0232】
そして、本発明の第5から第7のうちのいずれの実施の形態によっても、遊技媒体計数機3が数量を計数した遊技媒体(すなわち、玉箱に収納されていた遊技媒体)と該遊技媒体を払い出した遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定することができるので、玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20が記憶保持している遊技機情報に細工を施したり、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容に細工を施したりするなど、実際には単価が低い遊技機から払い出された遊技媒体であっても、単価が高い遊技機から払い出されたかのような不正を働く遊技者が現れた場合でも、該遊技者は、遊技機情報発信装置10から送信される遊技機情報に細工を施すことは不可能であるので、不正を暴くことが可能となる。
【0233】
なお、上述した第5から第7の実施の形態においては、遊技媒体計数機3が遊技媒体の交換時の単価を求めるようにしているが、読取装置4が求めるようにしてもよい。
【0234】
次に、図64を参照して、本発明の第8の実施の形態について説明する。本実施の形態は、遊技媒体容器(例えば、パチンコ遊技機の場合は、玉箱である。)に、固定的に識別情報を付帯させ、遊技媒体容器が、遊技機から遊技媒体計数機に搬送されることを利用して識別情報を伝達する例である。
【0235】
本実施例に係る遊技媒体管理方法は、例えば、上述した、図19に示す遊技機が、図18および図20に示すようにレイアウトされる遊技場に適用することができる。
【0236】
図64において、本実施の形態における遊技媒体管理方法は、遊技場に複数用意される遊技媒体容器8のそれぞれに付される識別子103と、複数設置される遊技機5のそれぞれに対応する位置に設けられる複数の第1の読取器101と、遊技媒体計数機3に設けられる第2の読取器102と、上記複数の第1の読取器101、および、上記第2の読取器に接続される遊技機識別装置104とを有して構成される。
【0237】
上記識別子103は、遊技媒体相互に識別可能な容器識別情報が予め機械読み取り可能に記録される。識別子103は、上記第1の読取器および第2の読取器が、読み取り可能に、容器識別情報を記録できればよく、例えば、磁気テープ、バーコード等を用いて、情報を記録することができる。
【0238】
なお、受動的に読み取られる形態だけでなく、容器識別情報を示す信号で変調された電磁波を放射するなど、能動的に情報を発信する構成としても良い。このように、能動的に情報を発信する場合には、情報を搬送する搬送波が到達する範囲を遊技機が配設される間隔よりも小さくすることが好ましい。すなわち、その識別子が付される遊技媒体容器に遊技媒体を払い出すことができる遊技機5に対応する位置に設けられる第1の読取器101が情報を読み取ることができ、かつ、他の位置に設けられる第1の読取器101には、情報が伝達されないようにすることが望ましい。
【0239】
上記複数の第1の読取器101は、対応する位置に設けられるそれぞれ遊技機5に対応して識別可能な遊技機情報が予め定義される。また、上記遊技機5が、遊技媒体容器に遊技媒体を払い出す際に、当該遊技媒体容器8に付されている識別子103に記録されている容器識別情報を読み取る。そして、読み取った情報を、当該第1の読取器101に定義された遊技機情報と共に上記遊技機識別装置104に送出する。
【0240】
上記第2の読取器102は、遊技媒体が、遊技媒体容器8に収容された状態で、遊技媒体計数機に持ち込まれるとき、当該遊技媒体容器8に付されている識別子103に記録されている容器識別情報を読み取る。そして、読み取った情報を、上記遊技機識別装置104に送出する。
【0241】
上記遊技機識別装置104は、上記第1の読取器101から送出される容器識別情報、および、遊技機識別情報を対応づけて情報対を生成する。情報対は、例えば、容器識別情報、および、遊技機識別情報を、共に含むレコードとして生成することができる。なお、容器識別情報、および、遊技機識別情報に共通する識別符号、例えば、番号などを付してもよい。このとき、付される識別符号は、重複がないように、順次生成されることが好ましい。
【0242】
上記複数の第1の読取器101は、上記遊技媒体識別装置104にそれぞれ接続されるが、これは、それぞれ独立する複数の線路によりそれぞれ接続してもよいし、共通するバス伝送路により接続しても良い。
【0243】
そして、遊技機識別装置104は、上記生成した情報対を検索可能に格納する。このとき、少なくとも、容器識別情報を鍵とする検索が容易になるように格納することが好ましい。例えば、容器識別情報を鍵として並び替えておくことができる。
【0244】
このようにして、第1の読取器101から送出された容器識別情報および、遊技機識別情報を、情報対として格納する。
【0245】
一方、上記第2の読取装置102から容器識別情報が送出されたとき、これを受け取って、上記蓄積されている情報対と比較する。すなわち、第2の読取装置102から受け取った容器識別情報と同じ、容器識別情報を含む情報対を、上記蓄積されている情報対から検索する。そして、上記容器識別情報と対を成している遊技機識別情報を遊技媒体計数機3に送出する。この遊技機識別情報は、遊技媒体計数機3に持ち込まれている遊技媒体容器8が収容している遊技媒体を払い出した遊技機5に対応する情報である。
【0246】
このようにして取得された遊技機識別情報を、遊技媒体計数機3に与えることにより、遊技媒体を景品に交換する際のサービスを、遊技機ごとの独立した態様で行うことが可能になる。例えば、遊技機識別情報のそれぞれに対応して、遊技媒体の交換単価を独立して定めておくことにより、遊技媒体計数機3において、遊技機5ごとに独立な交換単価で、遊技媒体を景品に交換することができる。また、例えば、特定の遊技機において、予め定められた数量を超える遊技媒体が獲得されたとき、通常の景品の他に、さらに景品を与えるようにしても良い。
【0247】
ここで、遊技機5ごとに、独立してサービスを定める場合について説明したが、複数設置される遊技機を、少なくとも2の遊技機群に分類し、この遊技機群について差サービスを定めてもよい。遊技機群に属する遊技機の属性は任意であり、例えば、上述したレイアウトにおける、同一の島に属する遊技機、同一のコースに属する遊技機を1の遊技機群に分類し、これを領域単位として用いることができるまた、遊技機が実行する遊技のタイプによって、タイプ別に分類してもよい。例えば、パチンコ遊技機の場合、はね物、権利物、ヒコーキ物の3の遊技機群に分類すること、上述した出玉期待値の大小により分類することなどができる。
【0248】
なお、上述した説明では、遊技機を識別するための機能を、独立した遊技機識別装置104により実現したが、遊技機識別装置104と第2の読取器102とを一体の筐体に構成し、遊技機識別機能を有する第2の読取器102としてもよいことは勿論である。この場合には、複数の第1の読取器101のそれぞれは、第2の読取器102に接続される構成となる。
【0249】
本実施の形態のように、遊技媒体容器8に付される情報伝達媒体(上述した第1から第7の実施の形態では、識別情報記憶装置20および該情報記憶装置20に相当する遊技機情報記憶装置20に相当し、本実施の形態では、識別子103に相当する。)を、情報を固定的に保持する形態とすることにより、識別子103の構成を簡易にすることができる。例えば、バーコード、フォログラム等を利用することにより、薄型、軽量とすることができる。このような態様の識別子103は、印刷等の技術により製作でき、かつ、添付することにより遊技媒体容器に設けることができるので、遊技媒体容器の製作を容易にすることができる
【0250】
次に、図65から図67を参照して、本発明の第9の実施の形態について説明する。本実施の形態は、底部に開口部を有し、開口部に開閉可能な可動蓋を有する遊技媒体容器1400の例である。
【0251】
図65において、遊技媒体容器1400は、包囲部材1410よって、媒体収容空間1401が構成される箱形に形成されている。包囲部材1410の側壁1417に吐出開口1416が開設される。吐出開口1416には、開口における遊技媒体の通過を制限するためのシャッタ蓋1520が設けられる。包囲部材1410は、その上部の縁に、搬送のための持ち手1419が設けられる。また、その側壁1417の底部1416に、円弧断面をした陥入部1515が、媒体収容空間1401に突設して設けられる。陥入部1515は、円周壁1517を有し、これに上記吐出開口1416が開設されている。
【0252】
シャッタ蓋1520は、媒体収容空間1401に、遊技媒体媒体が収容されている状態で、開閉可能に移動するため、円周壁1517の円周に沿って摺動開閉可能に構成される。
【0253】
また、容器の底部には、上記陥入部1515の側部に隣接して、駆動部1532、受電部1600が設けられる。
【0254】
上記受電部1600は、外部から供給されるエネルギーを受け取り、これを電力に変換するためのものである。
【0255】
受電部1600は、例えば、上述した第1の実施の形態における識別情報記憶装置20(図3参照)と同様の電源回路23、アンテナ9を用いて構成することができる。また、外部から照射されるエネルギーを受け取り、これを電力に変換する素子を用いて構成することができる。例えば、太陽電池を、その受光面が遊技媒体容器1400の底部に、外部に面する向きに設置することができる。
【0256】
上記駆動部1532には、上記受電部1600から供給される電力で動作する電動アクチュエータ(図示せず)が設けられ、上記シャッタ蓋1520を駆動するように構成される。例えば、ソレノイドを用いて、シャッタ蓋を駆動すること、ギア機構を備えるモータにより、シャッタ蓋を駆動することなどがでる。なお、ソレノイドを用いるときは、電動アクチュエータが動作する際に流れる電流が大きくなることがある。このため、上記受電部1600にコンデンサを設けることが好ましい。
【0257】
上記電動アクチュエータによってシャッタ蓋1520を、図66に示す位置に変位させることにより、吐出開口1516を遊技媒体が通過可能することができる状態を実現する。
【0258】
また、図67に示す位置に、シャッタ蓋1520を図67に示す位置に変位させることにより、吐出開口1516における遊技媒体の通過を阻止することができる状態を実現する。
【0259】
シャッタ蓋1520が常時図67に示す位置に安定的に位置し、かつ、遊技媒体容器1400が、遊技媒体を計数するための計数機のホッパ上部に載置されたとき、シャッタ蓋1520が図66に示す位置に変位するように構成することにより、通常時は、媒体収容空間1401に遊技媒体を収容し、これを払い出す際に、上記吐出開口1516を通じて遊技媒体を排出可能な遊技媒体容器1400を構成することができる。
【0260】
【実施例】
以下、本発明の実施例について、図面を参照して説明する。
【0261】
(実施例1)
先ず、本発明の第1の実施例について説明する。
【0262】
本実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図6に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0263】
本実施例に係る遊技媒体管理方法は、上述した、図18および図20に示すレイアウトの遊技場に適用することができる。
【0264】
また、本実施例において、識別情報発信装置10は、図5に示すように、複数のパチンコ遊技機を併設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機において使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、識別情報記憶装置20は、図9に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、識別情報受信装置30は、図10に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0265】
なお、識別情報発信装置10、識別情報記憶装置20、識別情報受信装置30の構成は、図8に示す通りである。
【0266】
パチンコ遊技機は、上述したように、それが実行する遊技種によって分類することができる。一般的には、上述したように、「フィーバー機」、「羽もの」、「権利もの」の3つのタイプに分類されている。
【0267】
本実施例は、このような遊技形態の多様性に対応することに好適である。以下に、パチンコ遊技機のタイプに固有に割り当てられたタイプ番号を識別情報として利用した例について説明する。
【0268】
本実施例において、識別情報発信装置10のメモリ11は、図11に示すように、対応するパチンコ遊技機のタイプに固有に割り当てられたタイプ番号を記憶保持している。
【0269】
上述したように、識別情報発信装置10は、発振回路13によって、識別情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信しているので、識別情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図5に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた識別情報記憶装置20は、電源回路34によって、識別情報発信装置10の発振回路13から発信された電源供給用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0270】
また、識別情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持しているタイプ番号をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、識別情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器31によって、識別情報発信装置10の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換してタイプ番号を取得し、メモリ22によって、受信器31が取得したタイプ番号を記憶保持する。
【0271】
一方、識別情報受信装置30は、発振回路43によって、識別情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図10に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた識別情報記憶装置20は、電源回路34によって、識別情報発信装置10の発振回路13から発信された電源供給用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0272】
識別情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器33によって、メモリ32が記憶保持しているタイプ番号をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、識別情報受信装置30は、受信器41によって、識別情報記憶装置20の送信器33から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換してタイプ番号を取得し、出力回路42によって、受信器41が取得したタイプ番号を遊技媒体計数機3に出力する。
【0273】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行するものであるが、第1の実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、識別情報受信装置30が取得したタイプ番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果と共にレシートに印刷したり、カードに記録したりするようにしている。
【0274】
図12は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0275】
図12に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0276】
図12に示すように、遊技媒体計数機3は、まず、玉箱が図10に示す部位に置かれると(ステップ121)、識別情報受信装置30の出力回路42からタイプ番号が出力されたか否かを判定し(ステップ122)、タイプ番号が出力された場合は、該タイプ番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ123)。
【0277】
例えば、ステップ123では、図13に示すように、パチンコ遊技機のタイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0278】
なお、遊技媒体計数機3は、識別情報受信装置30の出力回路42からタイプ番号が出力されなかった場合や、識別情報受信装置30の出力回路42から出力されたタイプ番号が実存しない場合は、警報を発するようにするなど、その旨を外部に通知することが好ましい。
【0279】
続いて、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ124)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0280】
最後に、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ123で求めた景品玉の単価とを印刷したレシート、または、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ123で求めた景品玉の単価とを記録したカードを発行する(ステップ125)。
【0281】
なお、第1の実施例では、パチンコ遊技機のタイプ番号を識別情報として利用しているので、識別情報発信装置10のメモリ11が、対応するパチンコ遊技機のタイプ番号を記憶保持しているようにしているが、パチンコ遊技機に固有に割り当てられた遊技機番号を識別情報として利用するようにしてもよい。
【0282】
この場合、識別情報発信装置10のメモリ11は、図14(a)に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機番号を記憶保持し、遊技媒体計数機3がステップ123で参照するテーブルは、図14(b)に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルとなる。
【0283】
また、上述したように、遊技機島1には、同タイプの複数の遊技機が天板上に並設されているので、遊技機島1に固有に割り当てられた島番号を識別情報として利用するようにしてもよい。
【0284】
この場合、識別情報発信装置10のメモリ11は、図15(a)に示すように、対応するパチンコ遊技機が設けられた遊技機島1の島番号を記憶保持し、遊技媒体計数機3がステップ123で参照するテーブルは、図15(b)に示すように、島番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルとなる。
【0285】
さらに、同タイプのパチンコ遊技機が同じコースに属するパチンコ遊技機となっている場合には、コースに固有に割り当てられたコース番号を識別情報として利用するようにしてもよく、また、タイプ番号、遊技機番号、島番号、コース番号等の複数の情報を組み合わせたものを、識別情報として利用するようにしてもよい。
【0286】
本実施例によれば、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができるので、遊技場側は、図13に示したテーブル(または、図14(b)や図15(b)に示したテーブル)に格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0287】
(実施例2)
次に、本発明の第2の実施例について説明する。
【0288】
上記第1の実施例では、パチンコ遊技機のタイプ番号を識別情報として利用するようにしているので、遊技媒体計数機3が、識別情報受信装置30が取得したタイプ番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求めるようにしているが、パチンコ遊技機が属する遊技機グループに応じて予め金額が設定されている遊技媒体の単価を、識別情報として利用することができる。
【0289】
このようにした場合は、遊技媒体計数機3は、識別情報受信装置30が取得した単価を、計数結果と共にレシートに印刷したり、カード記録したりするようにすればよい。
【0290】
そこで、次に、パチンコ遊技機が属する遊技機グループに応じて予め金額が設定されている遊技媒体の単価を識別情報として利用した実施例を、第2の実施例として説明する。
【0291】
第2の実施例において、識別情報発信装置10のメモリ11は、図16に示すように、対応するパチンコ遊技機から払い出される景品玉の単価を記憶保持している。なお、この単価は、対応するパチンコ遊技機が属する遊技機グループに応じて予め金額が設定されているものである。
【0292】
上述したように、識別情報発信装置10は、発振回路13によって、識別情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信しているので、識別情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図5に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた識別情報記憶装置20は、電源回路34によって、識別情報発信装置10の発振回路13から発信された電源供給用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0293】
また、識別情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持しているタイプ番号をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、識別情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器31によって、識別情報発信装置10の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換してタイプ番号を取得し、メモリ22によって、受信器31が取得したタイプ番号を記憶保持する。
【0294】
一方、識別情報受信装置30は、発振回路43によって、識別情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図10に示す部位に置かれると、該玉箱に設けられた識別情報記憶装置20は、電源回路34によって、識別情報発信装置10の発振回路13から発信された電源供給用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0295】
識別情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器33によって、メモリ32が記憶保持しているタイプ番号をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、識別情報受信装置30は、受信器41によって、識別情報記憶装置20の送信器33から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をA/D変換してタイプ番号を取得し、出力回路42によって、受信器41が取得したタイプ番号を遊技媒体計数機3に出力する。
【0296】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行するものであるが、第2の実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、識別情報受信装置30が取得した単価を、計数結果と共にレシートに印刷したり、カードに記録したりするようにしている。
【0297】
図17は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0298】
図17に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0299】
図17に示すように、遊技媒体計数機3は、まず、玉箱が図10に示す部位に置かれると(ステップ171)、識別情報受信装置30の出力回路42から単価が出力されたか否かを判定し(ステップ172)、単価が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ173)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機3における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0300】
なお、遊技媒体計数機3は、識別情報受信装置30の出力回路42から単価が出力されなかった場合は、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることが好ましい。
【0301】
また、遊技媒体計数機3は、全ての単価の上限値を予め記憶保持しておき、識別情報受信装置30の出力回路42から出力された単価が上限値を超えている場合は、警報を発するなど、その旨を外部に通知するようにすることもできる。
【0302】
最後に、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ172で出力された景品玉の単価とを印刷したレシート、または、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ172で出力された景品玉の単価とを記録したカードを発行する(ステップ174)。
【0303】
本実施例によっても、上記第1の実施例と同様に、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができるので、遊技場側は、識別情報発信装置10のメモリ11が各々記憶保持している単価を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0304】
なお、上記第1の実施例および上記第2の実施例は、共に、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図6に示した遊技媒体管理方法を採用した例であるが、スロットマシン等のパチンコ遊技機以外の各種遊技機が設定されている遊技場に採用する場合には、遊技機の種類を識別情報として利用することもできる。
【0305】
(実施例3)
次に、本発明の第3の実施例について説明する。
【0306】
第3の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図21に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0307】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0308】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10は、図25に示すように、複数のパチンコ遊技機を併設するための天板中の、対応するパチンコ遊技機において使用される玉箱が置かれる部位に設けられている。また、遊技機情報記憶装置20は、図24に示すように、玉箱の底部に設けられている。また、遊技機情報受信装置30は、図26に示すように、遊技媒体計数機3中の、数量を計数すべき景品玉を収納している玉箱が置かれる部位に設けられている。
【0309】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成は、図23に示す通りである。
【0310】
パチンコ遊技機は、上述したように、それが実行する遊技種によって分類することができる。一般的には、上述したように、「フィーバー機」、「羽もの」、「権利もの」の3つのタイプに分類されている。
【0311】
本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図28に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、該パチンコ遊技機に固有に割り当てられた遊技機番号(該パチンコ遊技機の識別情報である。)と、該パチンコ遊技機のタイプに固有に割り当てられたタイプ番号とを記憶保持している。
【0312】
図28に示した例では、遊技機情報の構成が、遊技機番号およびタイプ番号からなるようにしているが、例えば、図29に示すように、遊技機番号と、遊技機島1に固有に割り当てられた島番号と、遊技機島1におけるパチンコ遊技機の設置順を示す位置番号とからなるようにすることができる。
【0313】
上述したように、遊技機情報発信装置10は、発振回路14によって、遊技機情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信しているので、遊技機情報発信装置10に対応するパチンコ遊技機から払い出された景品玉を収納するために、玉箱が図25に示す遊技媒体情報発信装置10の上方の部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発振回路43から発信された電源供給用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0314】
また、遊技機情報発信装置10は、送信器12によって、メモリ11が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、受信器21によって、遊技機情報発信装置10の送信器12から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、メモリ22によって、受信器21が取得した遊技機情報を記憶保持する。
【0315】
さらに、遊技機情報発信装置10は、送信回路13によって、送信器12が電磁波として送信した遊技機情報と同じ遊技機情報を、遊技媒体計数機3に送信する。
【0316】
一方、遊技機情報受信装置30は、発振回路33によって、遊技機情報記憶装置20の電源を供給するための電源供給用の電磁波を発信しているので、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数するために、玉箱が図26に示す遊技媒体情報受信装置30の上方の部位に置かれると、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20は、電源回路24によって、遊技機情報発信装置10の発振回路14から発信された電源供給用の電磁波を受信し、受信した電磁波を電力に変換することで、動作電源を作るので、その動作を開始する。
【0317】
遊技機情報記憶装置20は、動作を開始すると、送信器23によって、メモリ22が記憶保持している遊技機情報をアナログ信号にD/A変換し、D/A変換したアナログ信号を電磁波に変調して送信するので、遊技機情報受信装置30は、受信器31によって、遊技機情報記憶装置20の送信器23から送信された電磁波を受信してアナログ信号に復調し、復調したアナログ信号をD/A変換して遊技機情報を取得し、出力回路32によって、受信器31が取得した遊技機情報を遊技媒体計数機3に出力する。
【0318】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機番号およびタイプ番号と一致する遊技機番号およびタイプ番号を含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、数量を計数した景品玉が、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機に正しく対応付けられていると判定し、自身の計数結果を印刷したレシートまたは自身の計数結果を記録したカードを発行するようになっている。
【0319】
さらに、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果と共にレシートに印刷したり、カードに記録したりするようになっている。
【0320】
図30および図31は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0321】
図30に示す動作および図31に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0322】
図30に示すように、遊技媒体計数機3は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。
【0323】
例えば、ステップ102では、遊技媒体計数機3は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0324】
また、図31に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図26に示す部位に置かれると(ステップ111)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定し(ステップ112)、遊技機情報が出力された場合は、該遊技機情報と一致する遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ113)。
【0325】
例えば、ステップ113では、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0326】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ114)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0327】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ115)。
【0328】
例えば、ステップ115では、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0329】
また、例えば、ステップ115では、図13に示すように、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0330】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合や、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と一致する遊技機情報が記憶保持されていない場合には、警報を発するようにする(ステップ116)。
【0331】
最後に、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ115で求めた景品玉の単価とを印刷したレシート、または、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ115で求めた景品玉の単価とを記録したカードを発行する(ステップ117)。
【0332】
本実施例によれば、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができ、さらに、遊技媒体計数機3において、該対応付けが正当であるか否かを判定することができるので、遊技場側は、図32または図13に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができると共に、遊技者の不正を防止することができる。
【0333】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図33に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図31のステップ115に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0334】
(実施例4)
次に、本発明の第4の実施例について説明する。
【0335】
第4の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図1に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0336】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0337】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0338】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30は、上記第3の実施例と同様に、図23に示すように構成することができる。
【0339】
上記第3の実施例では、遊技機情報として、遊技機番号およびタイプ番号を利用しているが、本実施例では、遊技機情報として、遊技機番号、および、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が払い出した景品玉の数量を利用するようにしている。
【0340】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図34に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、該パチンコ遊技機が払い出した景品玉の数量(以下「景品玉数」と称す。)とを記憶保持している。
【0341】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0342】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0343】
遊技媒体計数機3が玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行する動作は、上記第3の実施例と同様であるが、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果と共にレシートに印刷したり、カードに記録したりするようになっている点において異なる。
【0344】
遊技媒体計数機3は、図30および図35に示すフローチャートの流れに従って動作する。
【0345】
図30に示す動作および図35に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0346】
図35に示すように、遊技媒体計数機3は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ171)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ172)。なお、ここでは、図34に示すように、遊技機情報は、遊技機番号および景品玉数からなっている。
【0347】
例えば、ステップ172では、遊技媒体計数機3は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0348】
また、図35に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図26に示す、遊技機情報受信装置30の上方の部位に置かれると(ステップ171)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定し(ステップ172)、遊技機情報が出力された場合は、該遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が、図35に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ173)。
【0349】
例えば、ステップ173では、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機番号と、該遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機番号とが一致しているか否かを判定する。
【0350】
遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ174)。
【0351】
続いて、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ175)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0352】
続いて、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果とステップ174で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ176)、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ177)。
【0353】
例えば、ステップ177では、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0354】
また、例えば、ステップ177では、図36に示すように、遊技機番号と該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が属するタイプに固有に割り当てられたタイプ番号とを対応付けて格納しているテーブル(図36(a)参照)、および、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブル(図36(b)参照)の2つのテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0355】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合や、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が記憶保持されていない場合や、計数結果とステップ174で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数との差が所定の範囲外である場合には、警報を発するようにする(ステップ178)。
【0356】
最後に、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ177で求めた景品玉の単価とを印刷したレシート、または、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ177で求めた景品玉の単価とを記録したカードを発行する(ステップ179)。
【0357】
本実施例によれば、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができ、さらに、遊技媒体計数機3において、該対応付けが正当であるか否かを判定することができるので、遊技場側は、図32または図36に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができると共に、遊技者の不正を防止することができる。
【0358】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図37に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、景品玉数と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図35のステップ177に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0359】
また、上述したように、遊技者は、遊技を開始するために、遊技媒体貸出機2によってパチンコ玉を借り受けるが、このとき借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、遊技媒体計数機3が図35のステップ176で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0360】
(実施例5)
次に、本発明の第5の実施例について説明する。
【0361】
第3の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図27に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0362】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。。
【0363】
ただし、本実施例においては、図示していないが、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0364】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0365】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0366】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30は、図57に示すように構成することができる。この構成は、上記第4の実施例に対して、送信回路13の遊技機情報の送信先は、正当性判定装置40である点で異なる。
【0367】
本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図28に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号とタイプ番号とを記憶保持している。
【0368】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0369】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、レシートまたはカードを発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0370】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0371】
すなわち、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機番号およびタイプ番号と一致する遊技機番号およびタイプ番号を含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する。
【0372】
遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示している場合に、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行するようになっている。
【0373】
さらに、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果と共にレシートに印刷したり、カードに記録したりするようになっている。
【0374】
正当性判定装置40は、図30および図38に示される流れに従って動作する。
【0375】
図30に示す動作および図38に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0376】
図30に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。
【0377】
例えば、ステップ102では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0378】
また、図38に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報が送信されると(ステップ221)、該遊技機情報と一致する遊技機情報が、図21に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ222)。
【0379】
例えば、ステップ222では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0380】
遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し(ステップ223)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ224)。
【0381】
図39は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0382】
図39に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0383】
図39に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図26に示す遊技機情報受信装置30の上方の部位に置かれると(ステップ231)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定し(ステップ232)、遊技機情報が出力された場合は、該遊技機情報を正当性判定装置40に送信する(ステップ233)。
【0384】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ234)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ235)、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ236)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0385】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ237)。
【0386】
例えば、ステップ237では、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0387】
また、例えば、ステップ237では、図13に示すように、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0388】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合や、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合には、警報を発するようにする(ステップ238)。
【0389】
最後に、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ237で求めた景品玉の単価とを印刷したレシート、または、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ237で求めた景品玉の単価とを記録したカードを発行する(ステップ239)。
【0390】
本実施例によれば、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができ、さらに、正当性判定装置40において、該対応付けが正当であるか否かを判定することができるので、遊技場側は、図32または図13に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができると共に、遊技者の不正を防止することができる。
【0391】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図33に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図39のステップ237に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0392】
(実施例6)
次に、本発明の第6の実施例について説明する。
【0393】
第6の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図27に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0394】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0395】
ただし、本実施例においては、図示していないが、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0396】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0397】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0398】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成は、図23に示す通りである。
【0399】
上記第3の実施例では、遊技機情報として、遊技機番号およびタイプ番号を利用しているが、本実施例では、上記第2の実施例と同様に、遊技機情報として、遊技機番号、および、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が払い出した景品玉の数量(上述した景品玉数である。)を利用するようにしている。
【0400】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図34に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と景品玉数とを記憶保持している。
【0401】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0402】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0403】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、レシートまたはカードを発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報、および、自身の計数結果を、正当性判定装置40に送信するようにしている。
【0404】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0405】
すなわち、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機番号について、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と遊技媒体計数機3から送信された計数結果との差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する。
【0406】
遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示している場合に、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカードを発行するようになっている。
【0407】
さらに、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果と共にレシートに印刷したり、カードに記録したりするようになっている。
【0408】
正当性判定装置40は、図30および図40に示される流れに従って動作する。
【0409】
図30に示す動作および図40に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0410】
図30に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。なお、ここでは、図34に示すように、遊技機情報は、遊技機番号および景品玉数からなっている。
【0411】
例えば、ステップ102では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0412】
また、図40に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報および計数結果が送信されると(ステップ251)、該遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ252)。
【0413】
例えば、ステップ252では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機番号と、該遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機番号とが一致しているか否かを判定する。
【0414】
遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得し(ステップ253)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ256)。
【0415】
続いて、正当性判定装置40は、ステップ253で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数と、遊技媒体計数機3から送信された計数結果とを比較し(ステップ254)、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し(ステップ255)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数すべき景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ256)。
【0416】
図41は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0417】
図41に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0418】
図41に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図26に示す、遊技機情報受信装置の上方の部位に置かれると(ステップ261)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定し(ステップ262)、遊技機情報が出力された場合は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ263)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0419】
続いて、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報、および、計数処理の計数結果を、正当性判定装置40に送信する(ステップ264)。
【0420】
正当性判定装置40からは、上述したように、判定結果が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ265)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ266)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から出力された遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ267)。
【0421】
例えば、ステップ267では、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0422】
また、例えば、ステップ267では、図36に示すように、遊技機番号と該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が属するタイプに固有に割り当てられたタイプ番号とを対応付けて格納しているテーブル(図36(a)参照)、および、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブル(図36(b)参照)の2つのテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0423】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合や、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合には、警報を発するようにする(ステップ268)。
【0424】
最後に、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ267で求めた景品玉の単価とを印刷したレシート、または、計数処理の計数結果である景品玉の数量とステップ267で求めた景品玉の単価とを記録したカードを発行する(ステップ269)。
【0425】
本実施例によれば、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができ、さらに、遊技媒体計数機3において、該対応付けが正当であるか否かを判定することができるので、遊技場側は、図32または図36に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができると共に、遊技者の不正を防止することができる。
【0426】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図37に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、景品玉数と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図41のステップ267に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0427】
また、上述したように、遊技者は、遊技を開始するために、遊技媒体貸出機2によってパチンコ玉を借り受けるが、このとき借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、正当性判定装置40が図45のステップ254で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0428】
さて、次に、上記第2の実施例および上記第4の実施例において必要となる、パチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果である景品玉数を、対応する遊技機情報発信装置10に送信する動作について、現在主流となっているタイプのパチンコ遊技機を例にして簡単に説明する。
【0429】
現在主流となっているタイプのパチンコ遊技機の正面図は、図19に示した通りである。
【0430】
図42はパチンコ遊技機の内部に設けられた制御装置の構成図である。
【0431】
制御装置は、パチンコ遊技機の動作を実現するための制御を行うものであり、遊技盤50の裏側であるパチンコ遊技機の内部に設けられている。
【0432】
図42において、80は制御装置、81は入賞部制御装置、82は特定入賞部制御装置、83は変動入賞部制御装置、84は遊技状態提供部制御装置、85は景品玉払出装置、86は景品玉数送信装置である。
【0433】
入賞部制御装置81は、入賞部52にパチンコ玉が入ったことを検知すると、その旨を示す入賞信号を、景品玉払出装置85に出力する。
【0434】
また、特定入賞部制御装置82は、特定入賞部53にパチンコ玉が入ったことを検知すると、その旨を示す特定入賞信号を、景品玉払出装置85および遊技状態提供部制御装置84に出力する。
【0435】
また、遊技状態提供部制御装置84は、特定入賞部制御装置82から特定入賞信号が出力された場合に、複数種類の遊技状態のうちから、遊技状態提供部56が提供すべき遊技状態を決定し、決定した遊技状態を提供するよう、遊技状態提供部56の動作を制御する。
【0436】
また、変動入賞部制御装置83は、遊技状態提供部制御装置84が決定した遊技状態が所定の遊技状態である場合に、遊技状態提供部56が該所定の遊技状態を提供した後に、所定の回数(例えば、16回)だけ、開放状態に移行するよう、変動入賞部54の動作を制御すると共に、変動入賞部54が開放状態に移行している間に、変動入賞部54にパチンコ玉が入ったことを検知すると、その旨を示す変動入賞信号を、景品玉払出装置85に出力する。
【0437】
なお、変動入賞部制御装置83は、さらに、変動入賞部54が開放状態に移行している間に、所定の数量(例えば、10個)のパチンコ玉が変動入賞部54に入るかまたは所定の時間(例えば、30秒)が経過すると、閉鎖状態に移行するよう、変動入賞部54の動作を制御するようになっている。
【0438】
また、景品玉払出装置85は、入賞部制御装置81から入賞信号が出力された場合、および、特定入賞部制御装置82から特定入賞信号が出力された場合に、所定の個数(例えば、7個)の景品玉を受皿70に払い出すと共に、変動入賞部制御装置83から変動入賞信号が出力された場合に、所定の個数(例えば、15個)の景品玉を受皿70に払い出すものである。
【0439】
なお、景品玉払出装置85は、さらに、受皿70に払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果である景品玉数を、景品玉数送信装置86に出力するようになっている。
【0440】
また、景品玉数送信装置86は、景品玉払出装置85から出力された景品玉数を、遊技機情報発信装置10に送信するようになっている。
【0441】
なお、発射ハンドル60から発射されたパチンコ玉の数を計数し、計数結果である発射玉数を、景品玉送信装置86に出力する発射玉数計数装置を、制御装置80がさらに備えるようにしてもよく、このようにした場合は、景品玉送信装置86は、景品玉払出装置85から出力された計数結果である景品玉数から、発射玉数計数装置から出力された発射玉数を減算した結果を、遊技機情報発信装置10に送信するようにしてもよい。
【0442】
なお、上記第3の実施例〜上記第6の実施例は、同タイプのパチンコ遊技機が同じ遊技機島1に設置されているものとしているが、同タイプのパチンコ遊技機が同じコースに属するパチンコ遊技機となっている場合には、コースに固有に割り当てられたコース番号が遊技機情報に含まれるようにしてもよい。
【0443】
また、上記第3の実施例〜上記第6の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図21または図27に示した遊技媒体管理方法を採用した例であるが、スロットマシン等のパチンコ遊技機以外の各種遊技機が設定されている遊技場に採用する場合には、遊技機の種類を遊技機情報として利用することもできる。
【0444】
(実施例7)
次に、本発明の第7の実施例について説明する。
【0445】
第7の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図43に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0446】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0447】
ただし、図18では示していないが、遊技媒体計数機3は、上述したように、自身の計数結果を記録した記録媒体を発行するので、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されている。
【0448】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0449】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成は、図45に示す通りである。
【0450】
本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図28に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、該パチンコ遊技機に固有に割り当てられた遊技機番号(該パチンコ遊技機の識別情報である。)と、該パチンコ遊技機のタイプに固有に割り当てられたタイプ番号とを記憶保持している。
【0451】
図28に示した例では、遊技機情報の構成が、遊技機番号およびタイプ番号からなるようにしているが、例えば、図29に示すように、遊技機番号と、遊技機島1に固有に割り当てられた島番号と、遊技機島1におけるパチンコ遊技機の設置順を示す位置番号とからなるようにすることができる。
【0452】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0453】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0454】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果および遊技機情報と共に記録するようになっている。
【0455】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定し、判定結果を、記録内容と共に出力するようになっている。
【0456】
すなわち、読取装置4は、読み取った記録内容のうちの遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機番号およびタイプ番号と一致する遊技機番号およびタイプ番号を含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であると判定するようになっている。
【0457】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるということは、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0458】
図48は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0459】
図48に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0460】
図48に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図26に示す、遊技機情報受信装置の上方の部位に置かれると、(ステップ1101)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定し(ステップ1102)、遊技機情報が出力された場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ1103)
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ1104)。
【0461】
続いて、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ1105)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0462】
続いて、遊技媒体計数機3は、ステップ1103で取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ1106)。
【0463】
例えば、ステップ1106では、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0464】
また、例えば、ステップ1106では、図13に示すように、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0465】
最後に、遊技媒体計数機3は、計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ1103で取得した遊技機情報と、ステップ1106で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ1107)。
【0466】
読取装置4は、図30および図49に示す流れに従って動作する。
【0467】
図30および図49に示す動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0468】
図30に示すように、読取装置4は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。
【0469】
例えば、ステップ102では、読取装置4は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0470】
また、図49に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ1501)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ1502)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置における読取処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0471】
続いて、読取装置4は、読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ1503)。
【0472】
例えば、ステップ1503では、読取装置4は、読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0473】
一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読み取った記録内容と共に出力し(ステップ1504)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読み取った記録内容と共に出力する(ステップ1505)。
【0474】
なお、読取装置4は、ステップ1505において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0475】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができる。
【0476】
従って、遊技場側は、図32または図13に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0477】
さらに、本実施例によれば、読取装置4が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0478】
従って、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0479】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図37に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、タイプ番号と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図48のステップ1106に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0480】
(実施例8)
次に、本発明の第8の実施例について説明する。
【0481】
第8の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図43に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0482】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0483】
ただし、図18では示していないが、遊技媒体計数機3は、上述したように、自身の計数結果を記録した記録媒体を発行するので、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されている。
【0484】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0485】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成は、図45に示す通りである。
【0486】
上記第7の実施例では、遊技機情報として、遊技機番号とタイプ番号とを利用しているが、本実施例では、遊技機情報として、遊技機番号と、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が払い出した景品玉の数量とを利用するようにしている。
【0487】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図34に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、景品玉数(そのパチンコ遊技機が払い出した景品玉の数量)とを記憶保持している。
【0488】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0489】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0490】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0491】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果および遊技機情報と共に記録するようになっている。
【0492】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することで、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定し、判定結果を、記録内容と共に出力するようになっている。
【0493】
すなわち、読取装置4は、読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機番号について、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と読み取った記録内容のうちの計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉が、該景品玉を払い出したパチンコ遊技機に正しく対応付けられていると判定するようになっている。
【0494】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるということは、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0495】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図48に示した通りである。
【0496】
ただし、本実施例においては、遊技機情報として、遊技機番号と景品玉数とを利用するようにしているので、遊技媒体計数機3は、図48のステップ1106において、例えば、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにしたり、また、例えば、図36に示すように、遊技機番号と該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が属するタイプに固有に割り当てられたタイプ番号とを対応付けて格納しているテーブル(a)、および、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブル(b)の2つのテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0497】
読取装置4は、上述した第5の実施例の正当性判定装置40の動作の流れと同様の流れに従って、正当性を判定する動作を実行する。この動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現される。
【0498】
すなわち、図51に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ2101)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ2102)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置における読取処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0499】
続いて、読取装置4は、読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ2103)。
【0500】
例えば、ステップ2103では、読取装置4は、読取処理で読み取った記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機番号と、該遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機番号とが一致しているか否かを判定する。
【0501】
同じ遊技機番号を含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得し(ステップ2104)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読み取った記録内容と共に出力する(ステップ2107)。
【0502】
続いて、読取装置4は、読み取った記録内容のうちの計数結果と、ステップ2103で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ2105)、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読み取った記録内容と共に出力し(ステップ2106)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読み取った記録内容と共に出力する(ステップ2107)。
【0503】
なお、読取装置4は、ステップ2107において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0504】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができる。
【0505】
従って、遊技場側は、図32または図36に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0506】
さらに、本実施例によれば、読取装置4が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0507】
従って、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0508】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図37に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、景品玉数と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図48のステップ1106に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0509】
(実施例9)
次に、本発明の第9の実施例について説明する。
【0510】
第9の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図57に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0511】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0512】
ただし、図18では示していないが、遊技媒体計数機3は、上述したように、自身の計数結果を記録した記録媒体を発行するので、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0513】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0514】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0515】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成は、図60に示す通りである。
【0516】
本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図28に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号とタイプ番号とを記憶保持している。
【0517】
図28に示した例では、遊技機情報の構成が、遊技機番号およびタイプ番号からなるようにしているが、他の構成の遊技機情報であってもよい。例えば、図29に示すように、遊技機番号、遊技場における遊技機島の島番号、および、遊技機島におけう遊技機の位置番号から構成される遊技機情報を用いていもよい。島番号、位置番号は、例えば、図59に示すように、遊技場において遊技機島がレイアウトされる順に従って島番号を定義し、また、遊技機島におけるパチンコ遊技機の設置順に従って位置番号を定義することができる。
【0518】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0519】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0520】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果および遊技機情報と共に記録するようになっている。
【0521】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0522】
そこで、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0523】
すなわち、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機番号およびタイプ番号と一致する遊技機番号およびタイプ番号を含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する。
【0524】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるということは、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0525】
読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると、該判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようになっている。
【0526】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図48に示した通りである。
【0527】
図52は読取装置4の動作の流れを示すフローチャートである。
【0528】
図52に示す動作は、読取装置4の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0529】
図52に示すように、読取装置4は、記録内容を読み取るべき記録媒体が所定の位置に設置されると(ステップ2301)、該記録媒体の記録内容を読み取る読取処理を行う(ステップ2302)。なお、読取処理の処理内容は、現在使用されている読取装置4における読取処理の処理内容と同様であるので説明を省略する。
【0530】
続いて、読取装置4は、読取処理で読み取った記録内容を、正当性判定装置40に送信する(ステップ2303)。
【0531】
正当性判定装置40からは、後述するように、判定結果が返送されてくるので、読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ2304)、返送された判定結果と読み取った記録内容とを出力する(ステップ2305)。
【0532】
なお、読取装置4は、ステップ2305において、さらに、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当でない旨を示している場合には、警報を発するようにすることができる。
【0533】
図30および図53は、正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0534】
図30および図53に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0535】
図30に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。
【0536】
例えば、ステップ102では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0537】
また、図53に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ2501)、該記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が、図53に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ2502)。
【0538】
例えば、ステップ2502では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0539】
一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し(ステップ2503)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ2504)。
【0540】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができる。
【0541】
従って、遊技場側は、図32または図13に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0542】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0543】
従って、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、正当性判定装置40から送信されて読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0544】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図50に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、タイプ番号と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図48のステップ1106に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0545】
(実施例10)
次に、本発明の第10の実施例について説明する。
【0546】
第10の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図57に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0547】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0548】
ただし、図18では示していないが、遊技媒体計数機3は、上述したように、自身の計数結果を記録した記録媒体を発行するので、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0549】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0550】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0551】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30の構成は、図60に示す通りである。
【0552】
上記第9の実施例では、遊技機情報として、遊技機番号とタイプ番号とを利用しているが、本実施例では、遊技機情報として、遊技機番号と、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が払い出した景品玉の数量とを利用するようにしている。
【0553】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図34に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と景品玉数とを記憶保持している。
【0554】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0555】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0556】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録するようになっている。
【0557】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果および遊技機情報と共に記録するようになっている。
【0558】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0559】
そこで、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0560】
すなわち、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機番号について、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する。
【0561】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるということは、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0562】
読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると、該判定結果を、読み取った記録内容と共に出力するようになっている。
【0563】
遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートは、図48に示した通りである。
【0564】
ただし、本実施例においては、遊技機情報として、遊技機番号と景品玉数とを利用するようにしているので、遊技媒体計数機3は、図48のステップ1106において、例えば、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにしたり、また、例えば、図36に示すように、遊技機番号と該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が属するタイプに固有に割り当てられたタイプ番号とを対応付けて格納しているテーブル(a)、および、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブル(b)の2つのテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0565】
また、読取装置4の動作の流れを示すフローチャートは、図52に示した通りある。
【0566】
図30および図54は正当性判定装置40の動作の流れを示すフローチャートである。
【0567】
図30および図54に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0568】
図30に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。なお、ここでは、図34に示すように、遊技機情報は、遊技機番号および景品玉数からなっている。
【0569】
例えば、ステップ2702では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0570】
また、図54に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ2801)、該記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ2802)。
【0571】
例えば、ステップ2802では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機番号と、該遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機番号とが一致しているか否かを判定する。
【0572】
同じ遊技機番号を含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得し(ステップ2803)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ2806)。
【0573】
続いて、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果と、ステップ2803で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ2804)、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し(ステップ2805)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ2806)。
【0574】
なお、読取装置4は、ステップ2806において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0575】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができる。
【0576】
従って、遊技場側は、図32または図36に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0577】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0578】
従って、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、正当性判定装置40から送信されて読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0579】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図37に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、景品玉数と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図48のステップ1106に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0580】
また、上述したように、遊技者は、遊技を開始するために、遊技媒体貸出機2によってパチンコ玉を借り受けるが、このとき借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、正当性判定装置40が図54のステップ2804で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0581】
(実施例11)
次に、本発明の第11の実施例について説明する。
【0582】
第11の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図47に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0583】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0584】
ただし、図18では示していないが、遊技媒体計数機3は、上述したように、自身の計数結果を記録した記録媒体を発行するので、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0585】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0586】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0587】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30は、図62または63に示すように構成することができる。
【0588】
本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図28に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号とタイプ番号とを記憶保持している。
【0589】
図28に示した例では、遊技機情報の構成が、遊技機番号およびタイプ番号からなるようにしているが、例えば、図29に示すように、遊技機番号と、島番号と、位置番号とからなるようにすることができる。上述したように、島番号、位置番号は、例えば、図59に示すように定義することができる。
【0590】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0591】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、記録媒体を発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0592】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0593】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0594】
すなわち、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機番号およびタイプ番号と一致する遊技機番号およびタイプ番号を含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する。
【0595】
また、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0596】
すなわち、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報について、該遊技機情報に含まれている遊技機番号およびタイプ番号と一致する遊技機番号およびタイプ番号を含む遊技機情報が、遊技機情報発信装置10から送信されている場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する。
【0597】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるということは、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0598】
遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報を、計数結果と共に記録した記録媒体を発行する。
【0599】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果および遊技機情報と共に記録するようになっている。
【0600】
また、遊技媒体計数機3は、特に、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示していない場合には、その旨を示す所定の記号を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0601】
一方、読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると、該判定結果を、読み取った記録内容と共に出力する。
【0602】
図55は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0603】
図55に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0604】
図55に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図26に示す、遊技機情報受信機30の上方の部位に置かれると(ステップ2901)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定し(ステップ2902)、遊技機情報が出力された場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ2903)。
【0605】
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ2904)。
【0606】
続いて、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ2905)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0607】
続いて、遊技媒体計数機3は、ステップ2903で取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ2906)。
【0608】
例えば、ステップ2906では、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0609】
また、例えば、ステップ2906では、図13に示すように、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0610】
続いて、遊技媒体計数機3は、ステップ2903で取得した遊技機情報を正当性判定装置40に送信する(ステップ2907)。
【0611】
正当性判定装置40からは、後述するように、判定結果が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ2908)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ2909)、計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ2903で取得した遊技機情報と、ステップ2906で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ2910)。
【0612】
また、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示していない場合は(ステップ2909)、その旨を示す所定の記号と、計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ2903で取得した遊技機情報と、ステップ2906で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ2911)。
【0613】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ2911において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0614】
読取装置4の動作の流れを示すフローチャートは、図52に示す通りである。
【0615】
ただし、本実施例においては、読取装置4は、読み取った記録内容に所定の記号が存在する場合は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報についての正当性判定装置40の判定結果が正当でない旨であったことを意味しているので、そのような記録内容については、該記録内容を正当性判定装置40に送信しないようにしてもよい。
【0616】
正当性判定装置40は、図30、38、53に示す流れに従って動作する。
【0617】
図30、38、53に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0618】
図30に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。
【0619】
例えば、ステップ102では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0620】
また、図38に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報が送信されると(ステップ221)、該遊技機情報と一致する遊技機情報が、図38に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ222)。
【0621】
例えば、ステップ222では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0622】
一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し(ステップ223)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ224)。
【0623】
また、図53に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ2501)、該記録内容のうちの遊技機情報と一致する遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ2502)。
【0624】
例えば、ステップ2502では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報とが一致しているか否かを判定する。
【0625】
一致する遊技機情報が記憶保持されている場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し(ステップ2503)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ2504)。
【0626】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができる。
【0627】
従って、遊技場側は、図32または図13に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0628】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0629】
従って、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、正当性判定装置40から送信されて読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。また、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した記録内容に所定の記号が存在する場合にも、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0630】
特に、本実施例によれば、正当性判定装置40が、玉箱に収納されている景品玉の数量を遊技媒体計数機3が計数する時期、および、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読取装置4が読み取る時期の、2つの時期で、正当性を判定することができる。
【0631】
従って、遊技者が不正を働いた可能性がある場合に、その時期を限定することが可能となる。
【0632】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図50に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、タイプ番号と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図55のステップ2906に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0633】
(実施例12)
次に、本発明の第12の実施例について説明する。
【0634】
第12の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、図47に示した遊技媒体管理方法を採用した例である。
【0635】
本実施例は、図18および図20に示されるレイアウトの遊技場に適用することができる。このレイアウトについては、第1の実施例において上述したレイアウトと同様であるので説明を繰り替えすことは省略する。
【0636】
ただし、図18では示していないが、遊技媒体計数機3は、上述したように、自身の計数結果を記録した記録媒体を発行するので、景品交換カウンターには、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体を読み取るための読取装置4が設置されており、例えば、景品交換カウンター内や遊技場の事務所等の、遊技者に見えない場所に、正当性判定装置40が設置されている。
【0637】
なお、正当性判定装置40は、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置によって実現することができる。
【0638】
また、本実施例において、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、および、遊技機情報受信装置30は、それぞれ、上述した第3の実施例と同様の部位に設けられている。
【0639】
なお、遊技機情報発信装置10、遊技機情報記憶装置20、遊技機情報受信装置30のは、図62または図63に示すように構成することができる。
【0640】
上記第5の実施例では、遊技機情報として、遊技機番号とタイプ番号とを利用しているが、本実施例では、遊技機情報として、遊技機番号と、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が払い出した景品玉の数量とを利用するようにしている。
【0641】
すなわち、本実施例において、遊技機情報発信装置10のメモリ11は、図34に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と景品玉数とを記憶保持している。
【0642】
なお、遊技機情報発信装置10が景品玉数を取得するためには、対応するパチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果を遊技機情報発信装置10に送信する必要があるが、その動作については、後述する。
【0643】
遊技機情報発信装置10から遊技機情報記憶装置20に情報が伝達される動作、および、遊技機情報記憶装置20から遊技機情報受信装置30に情報が伝達される動作は、上記第3の実施例と同様である。
【0644】
遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数し、計数結果を印刷したレシートまたは計数結果を記録したカード等の記録媒体を発行するものであるが、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、記録媒体を発行する前に、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報および自身の計数結果を、正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0645】
また、読取装置4は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読み取って出力するものであるが、本実施例においては、読取装置4は、さらに、読み取った記録内容を出力する前に、該記録内容を正当性判定装置40に送信するようになっている。
【0646】
そこで、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報および計数結果と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0647】
すなわち、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機番号について、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と、遊技媒体計数機3から送信された計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する。
【0648】
また、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容と、該遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報とを照合することができるようになる。
【0649】
すなわち、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機番号について、該遊技機番号が示すパチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されており、かつ、該送信されている遊技機情報に含まれている景品玉数と、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果との差が、所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し、そうでない場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する。
【0650】
遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉は、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体に記録されている遊技機情報に含まれている遊技機番号が示すパチンコ遊技機から払い出された景品玉であることを意味しているので、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるということは、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるということと等価である。
【0651】
遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると、遊技機情報受信装置30から出力された遊技機情報を、計数結果と共に記録した記録媒体を発行する。
【0652】
なお、本実施例においては、遊技媒体計数機3は、さらに、遊技機情報受信装置30が取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求め、求めた単価を、計数結果および遊技機情報と共に記録するようになっている。
【0653】
また、遊技媒体計数機3は、特に、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示していない場合には、その旨を示す所定の記号を、発行する記録媒体にさらに記録するようになっている。
【0654】
一方、読取装置4は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると、該判定結果を、読み取った記録内容と共に出力する。
【0655】
図56は遊技媒体計数機3の動作の流れを示すフローチャートである。
【0656】
図56に示す動作は、遊技媒体計数機3の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものである。
【0657】
図56に示すように、遊技媒体計数機3は、玉箱が図26に示す遊技機情報受信装置30の上方の部位に置かれると(ステップ3301)、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されたか否かを判定し(ステップ3302)、遊技機情報が出力された場合は、該遊技機情報を取得する(ステップ3303)
なお、遊技媒体計数機3は、遊技機情報受信装置30の出力回路32から遊技機情報が出力されなかった場合には、警報を発するようにすることができる(ステップ3304)。
【0658】
続いて、遊技媒体計数機3は、玉箱に収納されている景品玉の数量を計数する計数処理を行う(ステップ3305)。なお、計数処理の処理内容は、現在使用されている遊技媒体計数機における計数処理の処理内容と同様であるので、説明を省略する。
【0659】
続いて、遊技媒体計数機3は、ステップ3303で取得した遊技機情報に含まれている遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価を求める(ステップ3306)。
【0660】
例えば、ステップ3306では、図32に示すように、遊技機番号と単価とを対応付けて格納しているテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0661】
また、例えば、ステップ3306では、図36に示すように、遊技機番号と該遊技機番号が示すパチンコ遊技機が属するタイプに固有に割り当てられたタイプ番号とを対応付けて格納しているテーブル(a)、および、タイプ番号と単価とを対応付けて格納しているテーブル(b)の2つのテーブルを参照することで、景品玉の単価を求めるようにすることができる。
【0662】
続いて、遊技媒体計数機3は、ステップ3303で取得した遊技機情報と計数処理の計数結果である景品玉の数量とを、正当性判定装置40に送信する(ステップ3307)。
【0663】
正当性判定装置40からは、後述するように、判定結果が返送されてくるので、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から判定結果が返送されると(ステップ3308)、返送された判定結果が正当である旨を示している場合に(ステップ3309)、計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ3303で取得した遊技機情報と、ステップ3306で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3310)。
【0664】
また、遊技媒体計数機3は、正当性判定装置40から返送された判定結果が正当である旨を示していない場合は(ステップ3309)、その旨を示す所定の記号と、計数処理の計数結果である景品玉の数量と、ステップ3303で取得した遊技機情報と、ステップ3306で求めた景品玉の単価とを記録した記録媒体を発行する(ステップ3311)。
【0665】
なお、遊技媒体計数機3は、ステップ3311において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0666】
読取装置4の動作の流れを示すフローチャートは、図52に示す通りである。
【0667】
ただし、本実施例においては、読取装置4は、読み取った記録内容に所定の記号が存在する場合は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報についての正当性判定装置40の判定結果が正当でない旨であったことを意味しているので、そのような記録内容については、該記録内容を正当性判定装置40に送信しないようにしてもよい。
【0668】
正当性判定装置40は、図30、40、54に示す流れに従って動作する。
【0669】
図30、40、54に示す動作は、正当性判定装置40の内部に設けられた処理装置がプログラムを実行することで実現されるものであり、これらの動作は、並行して行われるものである。
【0670】
図30に示すように、正当性判定装置40は、遊技機情報発信装置10から遊技機情報が送信されると(ステップ101)、該遊技機情報を記憶保持しておく(ステップ102)。なお、ここでは、図34に示すように、遊技機情報は、遊技機番号および景品玉数からなっている。
【0671】
例えば、ステップ102では、正当性判定装置40は、全てのパチンコ遊技機の遊技機番号ごとに、該パチンコ遊技機に対応する遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を格納するための領域を有するようにし、遊技機情報発信装置10から送信された遊技機情報を、該遊技機情報に含まれている遊技機番号と一致する領域に格納するようにする。
【0672】
また、図40に示すように、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から遊技機情報および計数結果が送信されると(ステップ251)、該遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ252)。
【0673】
例えば、ステップ252では、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された遊技機情報に含まれている遊技機番号と、該遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機番号とが一致しているか否かを判定する。
【0674】
同じ遊技機番号を含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得し(ステップ253)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ256)。
【0675】
続いて、正当性判定装置40は、遊技媒体計数機3から送信された計数結果と、ステップ353で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ254)、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と25該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送し(ステップ255)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、遊技媒体計数機3に返送する(ステップ256)。
【0676】
また、図54に示すように、正当性判定装置40は、読取装置4から記録内容が送信されると(ステップ2801)、該記録内容のうちの遊技機情報と同じ遊技機番号を含む遊技機情報が、図30に示した動作によって記憶保持されているか否かを判定する(ステップ2802)。
【0677】
例えば、ステップ2802では、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの遊技機情報に含まれている遊技機番号と、該遊技機番号と一致する遊技機番号に対応する領域に格納されている遊技機情報に含まれている遊技機番号とが一致しているか否かを判定する。
【0678】
同じ遊技機番号を含む遊技機情報が記憶保持されている場合は、該遊技機情報を取得し(ステップ2803)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ2806)。
【0679】
続いて、正当性判定装置40は、読取装置4から送信された記録内容のうちの計数結果と、ステップ2803で取得した遊技機情報に含まれている景品玉数とを比較し(ステップ2804)、両者の差が所定の範囲内である場合に、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当である旨を示す判定結果を、読取装置4に返送し(ステップ2805)、そうでない場合は、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当でない旨を示す判定結果を、読取装置4に返送する(ステップ2806)。
【0680】
なお、読取装置4は、ステップ2806において、さらに、警報を発するようにすることができる。
【0681】
本実施例によれば、玉箱が使用されるパチンコ遊技機に対応して設けられた遊技機情報発信装置10が電磁波に乗せて発信した信号が示す遊技機情報を、該玉箱に設けられた遊技機情報記憶装置20に記憶保持することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉とを対応付けることができる。
【0682】
従って、遊技場側は、図32または図36に示したテーブルに格納される単価の金額を変更することで、各パチンコ遊技機から払い出された景品玉の単価の金額を、木目細やかに設定することができる。
【0683】
さらに、本実施例によれば、正当性判定装置40が、遊技媒体計数機3が数量を計数した景品玉と該景品玉を払い出したパチンコ遊技機との対応付けが正当であるか否かを判定することで、各パチンコ遊技機と該パチンコ遊技機から払い出された景品玉との対応付けが正当であるか否かを判定することができる。
【0684】
従って、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、正当性判定装置40から送信されて読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示している場合に、読取装置4が出力した記録内容のうちの、遊技媒体計数機3の計数結果である景品玉の数量を確認し、また、読取装置4が出力した判定結果が正当である旨を示していない場合には、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0685】
また、読取装置4が設置された景品交換カウンターでは、遊技場の担当者が、読取装置4が出力した記録内容に所定の記号が存在する場合にも、遊技者から事情を聞くなどの対処を行うことができ、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【0686】
特に、本実施例によれば、正当性判定装置40が、玉箱に収納されている景品玉の数量を遊技媒体計数機3が計数する時期、および、遊技媒体計数機3が発行した記録媒体の記録内容を読取装置4が読み取る時期の、2つの時期で、正当性を判定することができる。
【0687】
従って、遊技者が不正を働いた可能性がある場合に、その時期を限定することが可能となる。
【0688】
なお、本実施例においては、遊技機情報発信装置10のメモリ11が、図37に示すように、対応するパチンコ遊技機の遊技機情報として、遊技機番号と、景品玉数と、該遊技機番号に応じて予め金額が設定されている景品玉の単価とを記憶保持しているようにすることもでき、このようにした場合は、遊技媒体計数機3が、図56のステップ3306に示した動作、すなわち、単価を求める動作を行う必要はなくなる。
【0689】
また、上述したように、遊技者は、遊技を開始するために、遊技媒体貸出機2によってパチンコ玉を借り受けるが、このとき借り受けるパチンコ玉の数量は、一般に、1,000円分以下であるので、正当性判定装置40が図40のステップ254で比較する差の範囲は、少なくとも、1,000円分のパチンコ玉の数量(1,000円÷4円=250個)より大きくすることが好ましい。
【0690】
さて、次に、上記第7の実施例、上記第9の実施例、上記第11の実施例において必要となる、パチンコ遊技機が、払い出した景品玉の数量を計数し、計数結果である景品玉数は、第6の実施例において上述したように、図42に示すパチンコ遊技機の内部に設けられた制御装置における、景品玉数発信装置86から、対応する遊技機情報発信装置10に受け取ることができる。
【0691】
なお、上記第7の実施例〜上記第12の実施例は、同タイプのパチンコ遊技機が同じ遊技機島1に設置されているものとしているが、同タイプのパチンコ遊技機が同じコースに属するパチンコ遊技機となっている場合には、コースに固有に割り当てられたコース番号を遊技機情報として利用するようにしてもよい。
【0692】
また、上記第7の実施例〜上記第12の実施例は、各種タイプのパチンコ遊技機が設置されている遊技場に、本発明の遊技媒体管理方法を採用した例であるが、スロットマシン等のパチンコ遊技機以外の各種遊技機が設定されている遊技場に採用する場合には、遊技機の種類を遊技機情報として利用することもできる。
【0693】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、各遊技機と該遊技機から払い出された遊技媒体とを対応付けると共に、対応付けた時点より後の時点で、対応付けが正当であるか否かを判定することが可能となる。
【0694】
従って、媒体容器に収納されている遊技媒体が各種景品と交換される際の該遊技媒体の単価を、遊技機に応じて異なる金額に設定することが可能となると共に、遊技者の不正を防止することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念図である。
【図2】識別情報発信装置および識別情報記憶装置の構成例を示すブロック図である。
【図3】識別情報発信装置および識別情報記憶装置の別の構成例を示すブロック図である。
【図4】識別情報記憶装置の設置例を示す説明図である。
【図5】識別情報発信装置の設置例を示す説明図である。
【図6】本発明第2の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念図である。
【図7】識別情報発信装置、識別情報記憶装置、識別情報受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図8】識別情報発信装置、識別情報記憶装置、識別情報受信装置の別の構成例を示すブロック図である。
【図9】識別情報記憶装置の設置例を示す説明図である。
【図10】識別情報受信装置の設置例を示す説明図である。
【図11】第1の実施例における識別情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図である。
【図12】第1の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図13】遊技媒体計数機が参照するテーブルの内容を示す説明図である。
【図14】テーブルの内容の別の例を示す説明図であって、(a)識別情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図、(b)遊技媒体計数機が参照するテーブルの内容を示す説明図である。
【図15】テーブルの内容のさらに別の例を示す説明図であって、(a)識別情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図、(b)遊技媒体計数機が参照するテーブルの内容を示す説明図である。
【図16】第2の実施例における識別情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図である。
【図17】第2の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図18】遊技場のレイアウトを示す説明図である。
【図19】現在主流となっているタイプのパチンコ遊技機の正面図である。
【図20】遊技場のレイアウトを示す説明図である。
【図21】本発明の第3の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念図である。
【図22】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図23】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の別の構成例を示すブロック図である。
【図24】遊技機情報記憶装置の設置例を示す説明図である。
【図25】遊技機情報発信装置の設置例を示す説明図である。
【図26】遊技機情報受信装置の設置例を示す説明図である。
【図27】本発明の遊技媒体管理方法の第4の実施の形態の概念図である。
【図28】第3の実施例における遊技機情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図である。
【図29】第3の実施例における遊技機情報発信装置の別の記憶保持内容を示す説明図である。
【図30】第3の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図31】第3の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図32】第3の実施例における遊技媒体計数機が参照するテーブルの内容を示す説明図である。
【図33】第3の実施例における遊技機情報発信装置のさらに別の記憶保持内容を示す説明図である。
【図34】第4の実施例における遊技機情報発信装置の記憶保持内容を示す説明図。
【図35】第4の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャート。
【図36】第4の実施例における遊技媒体計数機が参照する別のテーブルの内容を示す説明図であって、(a)遊技機とその種別との関係を示すテーブル、(b)遊技機種別と、その種別に定義される単価との関係を示すテーブルである。
【図37】第4の実施例における遊技機情報発信装置の別の記憶保持内容を示す説明図。
【図38】第5の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図39】第5の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図40】第6の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図41】第6の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図42】パチンコ遊技機の内部に設けられた制御装置の構成図である。
【図43】本発明の遊技媒体管理方法の第5の実施の形態の概念図である。
【図44】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図45】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の別の構成例を示すブロック図である。
【図46】本発明の第6の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念図である。
【図47】本発明の遊技媒体管理方法の第7の実施の形態の概念図である。
【図48】第7の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図49】第7の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図50】第7の実施例における遊技機情報発信装置のさらに別の記憶保持内容を示す説明図である。
【図51】第8の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図52】第9の実施例における読取装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図53】第9の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図54】第10の実施例における正当性判定装置の動作の流れを示すフローチャートである。
【図55】第11の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図56】第12の実施例における遊技媒体計数機の動作の流れを示すフローチャートである。
【図57】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図58】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の別の構成例を示すブロック図である。
【図59】遊技場における島の番号付け、および、各島における遊技機の番号付けの例を示す説明図である。
【図60】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図61】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図62】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の構成例を示すブロック図である。
【図63】遊技機情報発信装置、遊技機情報記憶装置、遊技機情報受信装置の別の構成例を示すブロック図である。
【図64】本発明の第8の実施の形態における遊技媒体管理方法の概念図である。
【図65】本発明の第9の実施の形態における遊技媒体容器を示す斜視図である。
【図66】本発明の第9の実施の形態における遊技媒体容器の、開状態にある開口部を示す断面図である。
【図67】本発明の第9の実施の形態における遊技媒体容器の、閉状態にある開口部を示す断面図である。
【図68】従来の遊技媒体容器を示す説明図である。
【図69】遊技媒体容器が遊技機に対応して用いられる様子を示す説明図である。
【符号の説明】
1…遊技機島、2…遊技媒体貸出機、3…遊技媒体計数機、4…読取装置、5…遊技機、8…玉箱、9…アンテナ、10…識別情報発信装置、(遊技機情報発信装置)、20…識別情報記憶装置(遊技機情報記憶装置)、30…識別情報受信装置(遊技機情報受信装置)40…正当性判定装置、11、22、32…メモリ、12、23、33…送信器、13、14、33、43…発振回路、13…送信回路、21、31、41…受信器、23、24、34…電源回路、32…出力回路、42…出力回路、50…遊技盤、51…ガイドレール、52…入賞部、53…特定入賞部、54…変動入賞部、55…アウト玉排出部、56…遊技状態提供部、60…発射ハンドル、70…受皿、80…制御装置、81…入賞部制御装置、82…特定入賞部制御装置、83…変動入賞部制御装置、84…遊技状態提供部制御装置、85…景品玉払出装置、86…景品玉数送信装置、101…読取器、102…読取器、103…識別子、104…遊技機群識別装置。

Claims (9)

  1. 複数台の遊技機が配置され、各遊技機から払い出された遊技媒体を遊技媒体容器に格納し、この遊技媒体容器に格納される遊技媒体を計数機で計数して遊技結果を出力する形式の遊技場における遊技媒体管理方法において、
    各遊技機において、当該遊技機から払い出された遊技媒体を遊技媒体容器に収容するに際し、該遊技機に配置されている識別発信装置から発信された前記遊技機が属する遊技機グループの識別情報を、対応する位置に載置された前記遊技媒体容器の識別情報記憶装置にて受信して記憶し、前記遊技媒体が前記遊技機のいずれから払い出されたものかを示す出所情報を生成すると共に、該出所情報を上記計数機に向けて伝達するための処理を行ない、
    上記計数機において、上記遊技媒体容器に格納された遊技媒体の個数を計数するに際し、当該遊技媒体容器に格納される遊技媒体に関する出所情報を取得して、計数された遊技媒体の出所を検知し、
    上記出所情報の伝達処理は、少なくとも2つの異なる系統によって行い、
    上記出所情報の取得は、それぞれの系統について行い、
    上記各系統から取得した出所情報を照合して、上記遊技媒体容器に格納された遊技媒体の出所情報が正当か否か判定すること
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  2. 請求項1に記載の遊技媒体管理方法において、
    上記出所情報の伝達のための系統のうちの第1の系統の伝達処理として、
    遊技媒体の格納に用いられた遊技媒体容器を特定する情報と、遊技媒体の出所を特定する情報との対応関係を示す対応関係情報を生成し、
    上記生成された対応関係情報を出所対応に記憶する処理を行ない、
    上記第1の伝達系統から、上記計数機における出所情報を取得する処理として、
    計数すべき遊技媒体を格納する遊技媒体容器の認識を行い、
    上記認識して得た情報に基づいて、上記記憶されている対応関係情報を検索して、当該計数された遊技媒体の出所を検知する処理を行なうこと
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  3. 請求項2に記載の遊技媒体管理方法において、
    上記対応関係情報は、遊技媒体容器と、遊技媒体が払い出された遊技機が設置されている位置を表わす情報との対応関係を示す第1の対応関係情報と、遊技機が設置されている位置を表わす情報とそこに配置されている遊技機との対応関係を示す第2の対応関係情報とで構成されること
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  4. 請求項2に記載の遊技管理方法において、
    上記出所を特定する情報は、遊技媒体を払い出した遊技機が設けられている位置を示す情報であること
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  5. 請求項4記載の遊技媒体管理方法において、
    上記各遊技機を予め複数の遊技機群のいずれかに類別すると共に、それぞれが属する遊技機群を示す情報を定義しておき、上記計数に際して、遊技媒体が払い出された遊技機の検知と共に、当該遊技機が属する遊技機群を示す情報をも検知すること
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  6. 請求項2に記載の遊技媒体管理方法において、
    上記各遊技機を予め複数の遊技機群のいずれかに類別すると共に、それぞれが属する遊技機群を示す情報を定義しておき、
    上記出所を特定する情報は、遊技媒体を払い出した遊技機が属する遊技機群を示す情報であること
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  7. 請求項1に記載の遊技媒体管理方法において、
    上記出所情報の伝達のための系統のうちの第2の系統の伝達処理として、
    上記遊技媒体容器として、情報を記憶するための記憶素子を設けたものを用意し、かつ、
    上記遊技媒体容器の記憶素子に、格納すべき遊技媒体を払い出した出所を示す情報を記憶させる処理を行ない、
    上記第2の系統から、上記計数機における出所情報の取得するための処理として、
    計数すべき遊技媒体を格納する遊技媒体容器の記憶素子に記憶された出所情報を読み出して、当該計数された遊技媒体の出所を検知する処理を行なうこと
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  8. 請求項7に記載の遊技媒体管理方法において、
    上記出所を特定する情報は、遊技媒体を払い出した遊技機が設けられている位置を示す情報であること
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
  9. 請求項7に記載の遊技媒体管理方法において、
    上記各遊技機を予め複数の遊技機群のいずれかに類別すると共に、それぞれが属する遊技機群を示す情報を定義しておき、
    上記出所を特定する情報は、遊技媒体を払い出した遊技機が属する遊技機群を示す情報であること
    を特徴とする遊技媒体管理方法。
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