JP3875898B2 - 抄紙機のシュープレス装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、シューとベルトの間に発生する摩擦を低減させることができる抄紙機のシュープレス装置の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】
抄紙工程のプレスパートやカレンダパートでは、紙材料を圧搾したり平滑にするために、一対のプレスロールで構成された加圧部で紙材料を加圧することが行なわれている。
しかし、一対のプレスロールからなる加圧部によると、紙材料は線状にしか加圧されなかった。よって、プレスパートにおいては搾水量の増加を望むことが困難であった。一方、カレンダパートにおいては、一度に紙材料が扁平化されてしまうため、完成された紙に好ましくない影響を与える場合があった。
そこで、それぞれの工程に特有の問題を解決するため、プレスロールと、プレスロールの周面に対応する形状のシューによって面状の加圧部を構成したシュープレス装置が近年増加している。
【0003】
図7から図9は、プレスパートに使用される従来の典型的なシュープレス装置、図10は、カレンダパートに使用される従来の典型的なシュープレス装置をそれぞれ示す。
図7及び図8のシュープレス装置100a,100bは、プレスロールRとシューSとで構成された加圧部Pを具えており、加圧部Pには、湿紙W、湿紙Wを挟持する一対のフェルトF,F、及びベルトBが配置され、プレスロールRの回転によって湿紙W、フェルトF,F及びベルトBが走行して加圧部Pを通過するようにされている。
なお、図中の矢印MDは、プレスロールRの回転方向を示す。
【0004】
ベルトBは、強度を発現させるための織布等からなる基体に、樹脂を固着させたものであることが多い。
このベルトBとしては、シュープレス装置の形態により、比較的長尺のもの(図7参照。)や、比較的短尺のもの(図8参照。)を適宜採用することができる。
【0005】
図10に示すカレンダパートに使用されるシュープレス装置100dは、図8の構成において、プレスロールRをカレンダロールR’に変更したものであり、カレンダロールR’とシューSとにより構成された加圧部Pに、カレンダ用ベルトBCと、紙材料である粗面紙W’とが挟持され、カレンダロールR’の回転に伴って、ベルトBC、及び紙材料W’が加圧部Pを通過するようにされている。
なお、カレンダ用ベルトBCは、詳細にはプレスパート用ベルトBと異なるものであるが、基体と樹脂とにより構成されるという基本構成は同一である。
【0006】
次に、図9のシュープレス装置100cは、プレスロールを使用せずに一対のシューSa,Sbで加圧部Pを構成したものである。
このようなシュープレス装置100cとしては、例えば、特開昭10−131075号に開示されたものがある。
このシュープレス装置100cでは、一対のシューSa,Sbで構成された加圧部Pに、湿紙(図示せず。)、湿紙を挟持する一対のフェルトF,F、及び一対のベルトBa,Bbが配置され、一方のベルトBaが回転駆動されることによって、湿紙、フェルトF,F及び他方のベルトBbが走行して加圧部Pを通過するようになっている。
【0007】
これらのシュープレス装置では、走行時に、シューSとベルトBの間に発生する摩擦を低減させることが重要である。
図7、8及び図10のシュープレス装置100a,100b,100dでは、プレスロールR、又はカレンダロールR’の回転に伴ってベルトB,BCが連れ回りするようになっている。
また、図9のシュープレス装置100cでは、駆動側のベルトBaの走行に伴って、他方のベルトBbが連れ回りするようになっている。
従って、ベルトB,BCとシューSの間に発生する摩擦力を低減させればさせるほどプレスロールR、カレンダロールR’、又は駆動側ベルトBaを駆動させるためのエネルギーを低減させることができる。
【0008】
そこで、従来のシュープレス装置において、ベルトとシューの間に潤滑剤を供給し、両者の間に発生する摩擦を低減させようとするものがある。
なお、潤滑剤として通常はオイルが使用されるが、水やその他の流体であってもよい。
【0009】
図11から図14は、潤滑剤供給構造を具えた従来のシュープレス装置を示している。
図11は、特表平9−503561号公報に開示されたシュープレス装置100eの部分断面図である。
このシュープレス装置100eは、シューSの上流側に、制御装置からの命令によってシューSの外側からシューSとベルトBの間へ潤滑剤を噴出させる潤滑剤供給装置OSを具えている。
【0010】
このシュープレス装置100eでは、シューSとプレスロールRの間に隙間ができるよう、シューSがロールRの周面よりも窪んだ形状に形成されており、シューSの外側から供給された潤滑剤がシューSとベルトBの間に蓄積されるようになっている。
【0011】
図12は、PCT公開00/24965号に開示されたシュープレス装置100fの部分断面図である。
このシュープレス装置100fのシューSは、上面に凹部60が設けられ、シューSの内部には凹部60に潤滑剤を供給するための供給路62が穿設されている。
従って、このシュープレス装置100fは、シューSの外側からではなく内部から、ベルトBとシューSの間に潤滑剤を供給するものである。
なお、図12では、シューSが2つの部材S’,S”からなるものを示したが、一体に形成したものであってもよい。
【0012】
また、シュー内部からシューとベルトの間に潤滑剤を供給するものの他の例として、図13に示すシュープレス装置100gがある。
このシュープレス装置100gは、特開平2−41486号に開示されたもので、シューSの上面に2つの凹部60a,60bを形成し、シューS内部に設けた供給路62a,62bから2つの凹部60a,60bに潤滑剤をそれぞれ供給するものである。
なお、このシュープレス装置100gでは、シューSの中央部に設けられた凹部60aに供給された潤滑剤はベルトBを押圧する目的も果たしている。
【0013】
さらに、図14は特開昭64−33293号公報に開示されたシュープレス装置100hで、このシュープレス装置100hは、シューSに軸動可能な案内部材SAを設け、案内部材SAの上流側に潤滑剤供給装置OSを設けたものである。
このシュープレス装置100hでは、案内部材SAはプレスロールRに押圧されないが、シューSへの導入部分に相当するため、シューSの一部を構成する部材と見ることができる。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
上記のように、従来のシュープレス装置では、図11に示すもののようにシューSの外側から潤滑剤を供給するものと、図12から図14に示すもののようにシューSの内部から潤滑剤を供給するものがあるが、それぞれの場合において、以下のような問題を有している。
【0015】
すなわち、シューSの外側から潤滑剤を供給するものは、シューSとベルトBの接触箇所から潤滑剤が入り込むものであるが、シューSとベルトBとは密接されており両者の隙間は非常に狭いため、シューSとベルトBの間に潤滑剤を供給することがもともと困難であるという問題を有している。
そのため、より多くの潤滑剤をシューSとベルトBの間に供給すべく、間断なく潤滑剤を噴射しつづける必要があるが、シューS端部の形状等の要因により、噴射された潤滑剤は、シューSとベルトBの間に至る前に落下してしまい、所望の効果を達成することは困難である。
【0016】
一方、シューSの内部から潤滑剤を供給するものでは、供給位置よりも下流側では潤滑剤が円滑に供給されるが、供給位置より上流側には潤滑剤が殆ど供給されないという問題を有する。
また、図13に示す装置のように、シュー内の2箇所から潤滑剤を供給すればこの問題は軽減されるが、このような装置はシューの内部構造等が複雑になるため、装置の製造コストが増大する問題がある。
【0017】
【問題点を解決するための手段】
本発明は、シューと押圧部材とで加圧部が構成され、前記加圧部にベルトが挟持されるシュープレス装置であって、前記ベルトの駆動方向上流側において、前記シューと前記ベルトの接触部分に前記シューの外側から潤滑剤を供給する手段を具え、前記シューの上流側端部表面に、潤滑剤保持部が設けられていることを特徴とする抄紙機のシュープレス装置によって、前記の課題を解決した。
【0018】
【作用】
本発明によれば、シュープレス装置のシューに設けられた潤滑剤保持部には、シューの外側から供給された潤滑剤が保持される。
シューの潤滑剤保持部に保持された潤滑剤は、ベルトの走行に伴って加圧部内(シューとベルトの間)に確実に供給され、摩擦の低減に寄与する。
【0019】
【発明の実施の態様】
図1は、本発明の抄紙機のシュープレス装置10を示し、図1(a)は加圧部の拡大図、図1(b)はこのシュープレス装置10に使用されるシューの上流側部分拡大斜視図である。
このシュープレス装置10の加圧部Pは、従来のものと同様に、押圧部材であるプレス用、又はカレンダ用のロールRと、ロールRの外周面に沿った形状のシューS1とで構成されており、加圧部Pには、紙材料や、紙材料を挟持する一対のフェルト等の帯状体、及びプレス用、又はカレンダ用のベルトBが挟持され、ロールRが図の矢印MD方向に回転すると、紙材料、フェルト及びベルトBが連れ回りして加圧部Pを通過するようにされている(図1(a)参照)。
なお、図1(a)では、紙材料、及び一対のフェルトの図示を省略した。
【0020】
このシュープレス装置10の駆動方向上流側には、ベルトBとシューS1の間に潤滑剤を供給する潤滑剤供給装置OSが設けられている。
この潤滑剤供給装置OSとして、具体的には、図11に示したものと同一のものを使用することができる。
【0021】
なお、ロールRとしては、従来のプレスロール、又はカレンダロールと同一のものが使用される。
【0022】
図1(b)に示すように、シューS1の駆動方向上流側端部(以下、「上流側端部」と呼ぶ。)には、この部分に潤滑剤を保持するための潤滑剤保持部20が設けられている。
この図に示すように、シューS1の上流側端部には、潤滑剤保持部20として、底部32、側部34、前面開口36、後部壁38からなる複数の溝30,30が、ベルトBの進行方向に沿って設けられている。
複数の溝30,30間には、ランド部40が構成されている。
また、溝30,30を構成する全てのエッジ部分には面取りが施されている。
【0023】
図1に示す本発明のシュープレス装置10では、ベルトBとシューS1の間に供給された潤滑剤は、ベルトBとランド部40の接触部分だけでなく、溝30,30とベルトBの間にも保持される。
そして、ベルトBとランド部40の間、及び溝30,30とベルトBの間に保持された潤滑剤は、ベルトBの走行に伴って加圧部P内(ベルトBとシューS1の間)に引き込まれる。
ベルトBとランド部40に供給された潤滑剤の一部は、従来のものと同様に落下してしまうことがあるが、溝30,30とベルトBの間に供給された潤滑剤は、ベルトBの走行によって確実に加圧部P内に引き込まれるため、従来のものよりも多くの潤滑剤を加圧部P内に供給することができる。
従って、本発明のシュープレス装置10によると、ベルトBとシューSの間に発生する摩擦を低減させることができるため、ベルトBを駆動させるためのエネルギーが低減される。
その結果、ロールRの回転駆動エネルギーを低減させることができる。
【0024】
次に、図1(a)によって、シューS1に潤滑剤保持部20を設ける範囲について説明する。
なお、図1(a)において、L1はシューS1とベルトBが接触する接触開始線、L2はシューSとロールRで構成される加圧部Pの開始線を示す。
潤滑剤保持部20は、図1に示すように、「ベルトBが接触しない部分から接触開始線L1に至る範囲a」、「ベルトBが接触しない部分から接触開始線L1を越える範囲b」、「ベルトBが接触しない部分から加圧開始線L2を越えた範囲c」の3通りの部分に設けることが考えられる。
【0025】
図2は、図1における部分断面拡大図であり、図2(a)は、潤滑油保持部20を上記範囲aに設けた場合、図2(b)は、潤滑油保持部20を上記範囲cに設けた場合を示す。
図2(a)に示すように、上記の範囲aに潤滑剤保持部20を設けると、ベルトBとシューS1’とが接触する直前で、シューS1’に必ず潤滑剤が保持されることになり、加圧部P内へ確実に潤滑剤を供給することができるようになる。
一方、図2(b)に示すように、上記の範囲cに潤滑剤保持部20を設けた場合には、ベルトBとシューS1”とが接触する直前だけでなく、ベルトBとシューS1”の接触している部分の内部にまで潤滑剤が保持されるようになる。
また、潤滑油保持部20を上記範囲bに設けた場合も、上記範囲cに設けた場合と同様に、ベルトBとシューS1”の接触している部分の内部まで潤滑剤が保持される。
そのため、これらの場合には、加圧部P内への潤滑剤の供給がより確実に行なわれる。
なお、潤滑剤保持部20をシューの上記範囲a,b,cのいずれに設けるかは、シューS1端部の丸みの角度、ベルトBとシューS1の接触位置、ベルトBとシューS1の接触角度、接触開始線L1と加圧開始線L2との距離等に応じて、適宜選定することができる。
【0026】
本発明のシュープレス装置10において、シューに設ける潤滑剤保持部を構成する溝は、均一深さで後部壁を具えていなければならないわけでなはない。
図3から図5は、シューの上流側端部を示す図であり、これらによって潤滑剤保持部の他の実施形態について説明する。
図3は、第2実施形態のシューS2を示す斜視図である。
この実施形態のシューS2の上流側端部には、ベルトBの進行方向に沿って、底部32a、側部34a、前面開口36a、後部38aからなる溝30a、及びランド部40aで構成された潤滑剤保持部22が設けられており、この溝30aの深さは、前面開口36aから後部38aにかけて次第に浅くなっている。
この実施形態のシューS2によると、ベルトBとシューS2の接触部分における段差が少なくなるため、より安定した走行状態を保つことが可能となる。
【0027】
図4は、第3実施形態のシューS3の上面図である。
この実施形態の潤滑剤保持部24は、底部32b、側部34b、前面開口36b、後部38bからなる溝30b、及びランド部40bで構成され、前面開口36bから後部38bにかけて溝30bの深さが次第に浅くなっているとともに、後部38bにおける溝幅を前面開口部36bにおける溝幅よりも広くしたものである。
このような潤滑剤保持部24によると、ベルトBとシューS3の接触部分により多くの潤滑剤が保持されるため、さらに多くの潤滑油を加圧部P内に引き込むことができる。
一方、図4のものと同様に、底部32b、側部34b、前面開口36b、後部38bからなる溝30b、及びランド部40bで構成され、前面開口36bから後部38bにかけて溝30bの深さが次第に浅くなっている潤滑剤保持部24において、後部38bにおける溝幅を前面開口部36bにおける溝幅よりも狭くしてもよい(図示せず)。
この場合には、ベルトBとシューの接触部分に発生する摩擦を低減させることができる。
【0028】
次に、図5は、第4実施形態のシューS4を示し、図5(a)は部分斜視図、図5(b)は図5(a)のb−b線断面図である。
この実施形態は、図3に示すシューS2において、潤滑剤保持部22を構成する溝30aの前面開口36aに相当する部分に壁部50を設けた溝30cからなる潤滑剤保持部26を具えたものものである。
この構成によると、潤滑剤は上流側の壁部50によって塞止められ閉じた構成になるため、溝30c内から落下することがなく、溝30cには常に潤滑剤が保持されるので、ベルトBとシューS4の間に継続してより多くの潤滑剤を供給することができる。
【0029】
以上、シューに溝状の潤滑剤保持部を形成したものについて説明したが、潤滑剤保持部としては、溝以外の形状のものであってもよい。
図6は、溝以外の潤滑剤保持部を形成したシューS5の部分斜視図である。
図6に示す第5実施形態のシューS5は、潤滑剤保持部28として上流側端部に多数の微細凹部(機械加工において、通常、「梨地仕上げ」と呼ばれる。)30dを設けたものである。
この場合も、外部からシューS5に供給された潤滑剤が多数の微細凹部30d内に保持されるため、ベルトBとシューS5の間に継続してより多くの潤滑剤を供給することができる。
【0030】
本発明のシュープレス装置10において、様々な形状のシューに上記の潤滑剤保持部20,22,24,26,28を設けることができる。
この場合、シューの外部から供給される潤滑剤を最も効果的に保持できるような潤滑剤保持部20,22,24,26,28の構成、及び潤滑剤保持部20,22,24,26,28を設ける場所は、シューの形状によって異なる。
従って、シューの形状に適した場所に、適した構成の潤滑剤保持部20,22,24,26,28を設けることが必要である。
例えば、図12に示す従来のシュープレス装置のように、シューが複数の部材からなる場合には、装置の駆動方向上流側にあるシュー部材に潤滑剤保持部を設ければよい。
また、図14に示す従来のシュープレス装置のように、シューの駆動方向上流側に別部材SAが設けられている場合には、この別部材SAに潤滑油保持部を設ければよい。
【0031】
なお、本発明の抄紙機のシュープレス装置として、押圧部材としてプレス用、及びカレンダ用のロールを使用したものについて説明したが、図9に示す従来のシュープレス装置100cのように、一対のシューSa,Sbで加圧部Pを構成したものについても本発明を適用することができる。
この場合、上側のシューSaが押圧部材に相当するため、潤滑剤保持部は下側のシューSbの適した位置に設けることになる。
この際、上側のシューSaにも潤滑剤保持部を設けても良いことは言うまでもない。
【0032】
【発明の効果】
以上のように、本発明の抄紙機のシュープレス装置によると、比較的簡単な構成によって、シューの外側から供給された潤滑剤を加圧部内に確実に供給することができる。
そのため、シューとベルトの間に発生する摩擦を低減させることができ、その結果、ベルトを駆動させるためのエネルギーを低減させることができる。
【0033】
また、構造が比較的簡単であるので、どのような構成のシュープレス装置にも適用することができ、製造コストが著しく増大することがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の抄紙機のシュープレス装置を示し、図1(a)は加圧部の拡大図、図1(b)はシューの上流側部分拡大斜視図。
【図2】 図1における部分断面拡大図で、図2(a)は、潤滑油保持部を範囲aに設けた場合、図2(b)は、潤滑油保持部を範囲cに設けた場合。
【図3】 第2実施形態のシューの斜視図。
【図4】 第3実施形態のシューの上面図。
【図5】 第4実施形態のシューを示し、図5(a)は部分斜視図、図5(b)は図5(a)のb−b線断面図。
【図6】 溝以外の潤滑剤保持部を形成したシューの部分斜視図。
【図7】 プレスパートに使用される従来のシュープレス装置の概要図。
【図8】 プレスパートに使用される従来の他のシュープレス装置の概要図。
【図9】 プレスパートに使用される従来の他のシュープレス装置の概要図。
【図10】 カレンダパートに使用される従来のシュープレス装置の概要図。
【図11】 潤滑剤供給構造を具えた従来のシュープレス装置の部分断面図。
【図12】 潤滑剤供給構造を具えた他の従来のシュープレス装置の部分拡大断面図。
【図13】 潤滑剤供給構造を具えた他の従来のシュープレス装置の部分拡大断面図。
【図14】 潤滑剤供給構造を具えた他の従来のシュープレス装置の部分拡大断面図。
【符号の説明】
10:抄紙機のシュープレス装置
S1,S1’,S1”,S2,S3,S4,S5:シュー
20,22,24,26,28:潤滑剤保持部
30,30a,30b,30c:溝
30d:微細凹部
R:ロール(加圧部材)
B:ベルト
OS:潤滑剤供給装置(潤滑剤供給手段)
P:加圧部
Claims (9)
- シューと押圧部材とで加圧部が構成され、前記加圧部にベルトが挟持される抄紙機のシュープレス装置であって、
前記ベルトの駆動方向上流側において、前記シューと前記ベルトの接触部分に前記シューの外側から潤滑剤を供給する手段を具え、
前記シューの上流側端部表面に、潤滑剤保持部が設けられていることを特徴とする、
抄紙機のシュープレス装置。 - 前記潤滑剤保持部が前記ベルトと接触しない部分に設けられている、請求項1の抄紙機のシュープレス装置。
- 前記潤滑剤保持部が、前記ベルトと接触しない部分から前記ベルトに接触する部分に亘って設けられている、請求項1の抄紙機のシュープレス装置。
- 前記潤滑剤保持部が溝からなる、請求項1から3のいずれかの抄紙機のシュープレス装置。
- 前記溝の深さが前記ベルトの走行方向下流側に向かって浅くなっている、請求項4の抄紙機のシュープレス装置。
- 前記溝の幅が上流側から下流側に向かって広くなっている、請求項4又は5の抄紙機のシュープレス装置。
- 前記溝の上流側端部が開口している、請求項4から6のいずれかの抄紙機のシュープレス装置。
- 前記溝の上流側端部が閉じている、請求項4から6のいずれかの抄紙機のシュープレス装置。
- 前記潤滑剤保持部が多数の微細凹部からなる、請求項1から3のいずれかの抄紙機のシュープレス装置。
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