JP3875260B1 - 車両用サンバイザーおよびこれに使用するミラー装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 乗員の前方視界を狭めたり運転等の妨げになることなく、簡易に乗員の顔や車内後方を視認することができる
【解決手段】 一側縁11がフロントウインドウW上縁に沿った車室天井Rに回動可能に結合されて、使用時には他側縁12を車室天井Rに沿った収納位置から下方の使用位置へ進出回動できるようにしたサンバイザー本体1を備える。収納位置にて鏡面21aが室内側を向いた状態で鏡体21の一側縁211を回動可能に結合するヒンジ部材23を設ける。上記サンバイザー本体1に着脱可能に差し込んで装着できる装着部材22A,22Bを設けるとともに、当該装着部材22A,22Bの脚部221をレール部材としてこれに沿って移動可能に摺動部材24を装着し、摺動部材24上に上記ヒンジ部材23を設ける。
【選択図】 図4
【解決手段】 一側縁11がフロントウインドウW上縁に沿った車室天井Rに回動可能に結合されて、使用時には他側縁12を車室天井Rに沿った収納位置から下方の使用位置へ進出回動できるようにしたサンバイザー本体1を備える。収納位置にて鏡面21aが室内側を向いた状態で鏡体21の一側縁211を回動可能に結合するヒンジ部材23を設ける。上記サンバイザー本体1に着脱可能に差し込んで装着できる装着部材22A,22Bを設けるとともに、当該装着部材22A,22Bの脚部221をレール部材としてこれに沿って移動可能に摺動部材24を装着し、摺動部材24上に上記ヒンジ部材23を設ける。
【選択図】 図4
Description
本発明は車両用サンバイザーとこれに使用するミラー装置に関する。
従来、車両用サンバイザーの本体裏面にミラー(バニティミラー)を装着したものが知られている。しかし、これでは、ミラーを使用する度にサンバイザー本体を反転回動させて下方へ引き出す必要があり、煩わしいという問題がある。そこで、例えば特許文献1においては、サンバイザーを回動支持するためフロントウインドウの上縁に沿う天井部に設けられた取付部材に、車内後方へ向けて角度変更自在なミラーを設けたものが示されている。
特開2002−211240
しかし、上記公報に記載のサンバイザーでは、フロントウインドウ上縁から下方へ突出した取付部材にミラーが常時後方を向いて設けられているため、乗員の前方視界が狭められるという問題があるとともに、ミラーの反射によって運転が妨げられる等のおそれがあった。
そこで、本発明はこのような課題を解決するもので、乗員の前方視界を狭めたり運転等の妨げになることなく、簡易に乗員の顔や車内後方を視認することができる車両用サンバイザーおよびこれに使用するミラー装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の車両用サンバイザーに使用するミラー装置では、一側縁(11)がフロントウインドウ(W)上縁に沿った車室天井(R)に回動可能に結合されて、使用時には他側縁(12)を車室天井(R)に沿った収納位置から下方の使用位置へ進出回動できるようにしたサンバイザー本体(1)を備える車両用サンバイザーに使用するミラー装置において、上記収納位置にて鏡面(21a)が室内側を向いた状態で鏡体(21)の一側縁(211)をサンバイザー本体(1)側に回動可能に結合する支持体(23)を設け、逆U字状に成形されてサンバイザー本体(1)に着脱可能に差し込んで装着される装着部材(22A,22B)を設けるとともに、当該装着部材(22A,22B)の脚部(221)でレール部材を構成し、略C字断面に成形されて一定幅の脚部(221)を抱持するようにこれに装着されて当該脚部(221)に沿って移動可能とした移動体(24)を設けて、支持体(23)を移動体(24)上に設けたことを特徴とする車両用サンバイザーに使用するミラー装置。
本発明においては、鏡体がサンバイザー本体に設けてあるから乗員の前方視界を狭めることがなく、かつ、鏡体は一側縁が支持体によってサンバイザー本体に回動可能に結合されているから、適宜鏡体を回動させて後方の視認範囲を適正に調整することができる。加えて、不使用時には鏡体を反転させておけば鏡面の反射によって運転が妨げられる等のおそれもない。また、鏡体をサンバイザー本体上で移動させることによって後方の視認範囲をさらに適正に調整することができる。さらに、装着部材によってミラー装置をサンバイザー本体に装着することによって容易に車両用サンバイザーを実現することができる。
なお、上記カッコ内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
以上のように本発明の車両用サンバイザーおよびこれに使用するミラー装置乗員の前方視界を狭めたり運転等の妨げになることなく、簡易に乗員の顔や車内後方を視認することができるを提供することを
図1にはミラー装置を設けた車両用サンバイザーを車両内方から見た斜視図を示し、図2にはその断面図を示す。サンバイザー本体1は公知の構造の略長方形の板体で、その一側縁(図1の下側縁)11の両端が、フロントウインドウW上縁の車室天井Rに設けた支持部R1に軸支されて、車室天井Rに沿った図に示す収納位置から下方の使用位置へ進出回動できるようになっている。
上記サンバイザー本体1にはミラー装置2が装着されており、ミラー装置2は図3に示すように鏡体21と左右一対の装着部材22A,22Bを備えている。鏡体21としては略長方形の樹脂板の表面にアルミを蒸着して鏡面21aとした軽量なもの(例えば、三菱レーヨン(株)製 商品名「アクリミラー」)が使用できる。なお、鏡体21の裏面21b(図5、図6参照)は絵柄等を付した反射しない材料で覆ってある。装着部材22A,22Bはそれぞれ一定幅の樹脂製帯材を逆U字状に折り曲げて成形されており、装着部材22A,22Bの両脚部221,222(図3)は先端が互いに接近して挟持部223となっている。なお、収納位置にある上記サンバイザー本体1の室内側面(表面)1aからその他側縁12へ延びる装着部材22A,22Bの脚部221(図1)はレール部材を兼ねている。
鏡体21の一側縁211には支持体としてのヒンジ部材23が配設されており、ヒンジ部材23は両端部231(図1)と中央部232が鏡体21に固着されるとともに、これらの間に位置し同軸で適度な摺動抵抗を有して相対回動可能な中間部233は、移動体としての摺動部材24(図2)に固定されている。摺動部材24は樹脂材を略C字断面に成形したもので、一定幅の上記装着部材22A,22Bを抱持するようにこれに装着されて、レール部材を兼ねた装着部材22A,22Bの脚部221に沿って移動可能である。ミラー装置2は図3に示すように、サンバイザー本体1の他側縁(図1の上側縁)12に装着部材22A,22Bの開口側を向けて当該サンバイザー本体1に差し込むことによって装着され、装着部材22A,22Bの挟持部223が弾性力でサンバイザー本体1を挟圧するようにしてこれに係止される。
ミラー装置2を使用する場合には、図4に示すように、サンバイザー本体1を収納状態のままにして、ヒンジ部材23を中心に鏡体21をサンバイザー本体1の表面1aに対し適当角度へ引き起こし回動させる。この時、装着部材22A,22Bの脚部221に沿って摺動部材24を移動させることにより鏡体21を適当位置へ上下動させて、乗員の顔や後席チャイルドシート等の、所望の後方領域を視認できるように調整する。
鏡体21を使用しない場合には、図5に示すように鏡体21をサンバイザー本体1の他側縁12まで上昇させてヒンジ部材23回りに反転させ、車室天井Rに沿った位置で鏡体21の裏面21bが室内側へ向くようにする。なお、鏡体21を上昇させることなく、図4に示す位置でヒンジ部材23を中心に反転させ、サンバイザー本体1の表面1aに沿った位置で鏡体21の裏面が室内側へ向くようにしても、もちろん良い。このようにすれば、鏡体21の反射で運転が妨げられる等の問題が回避できる。
サンバイザー本体1を使用する場合にはこれを下方の使用位置へ進出回動させるのに先立って、上記図5に示すように鏡体21をサンバイザー本体1の他側縁まで上昇させてヒンジ部材23回りに反転させた後、図6に示すようにサンバイザー本体1を下方へ進出回動させつつ鏡体21をさらに回動させて、サンバイザー本体1の裏面1bに沿った位置へ鏡体21を反転させておく。
なお、本実施形態において、装着部材を左右一対設ける必要はなく、中央に一つ設けるだけでも良い。また、上記実施形態では装着部材をレール部材と兼用してサンバイザー本体とは別体のミラー装置としたが、サンバイザー本体にレール部材を設けて、これに摺動部材とヒンジ部材を介して鏡体を結合する構造としても良い。また、摺動部材を省略して鏡体をヒンジ部材で直接サンバイザー本体に結合する構造としても、従来構造に比して十分な効果が得られる。また、ヒンジ部材に代えて例えば球体と球体受部を備えた結合部材を使用すれば、鏡体の角度変更の自由度をさらに向上させることができる。
1…サンバイザー本体、11…一側縁、21…鏡体、21a…鏡面、211…一側縁、22A,22B…装着部材、221…脚部(レール部材)、23…ヒンジ部材(支持体)、24…摺動部材(移動体)、W…フロントウインドウ、R…車室天井。
Claims (1)
- 一側縁がフロントウインドウ上縁に沿った車室天井に回動可能に結合されて、使用時には他側縁を車室天井に沿った収納位置から下方の使用位置へ進出回動できるようにしたサンバイザー本体を備える車両用サンバイザーに使用するミラー装置において、前記収納位置にて鏡面が室内側を向いた状態で鏡体の一側縁を前記サンバイザー本体側に回動可能に結合する支持体を設け、逆U字状に成形されて前記サンバイザー本体に着脱可能に差し込んで装着される装着部材を設けるとともに、当該装着部材の脚部でレール部材を構成し、略C字断面に成形されて一定幅の前記脚部を抱持するようにこれに装着されて当該脚部に沿って移動可能とした移動体を設けて、前記支持体を前記移動体上に設けたことを特徴とする車両用サンバイザーに使用するミラー装置。
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JP2006118717A JP3875260B1 (ja) | 2006-04-24 | 2006-04-24 | 車両用サンバイザーおよびこれに使用するミラー装置 |
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