JP3875257B1

JP3875257B1 - 株式銘柄検索装置、株式銘柄検索方法及びプログラム

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Publication number: JP3875257B1
Application number: JP2006082624A
Authority: JP
Inventors: 憲明岡村
Original assignee: Konami Digital Entertainment Co Ltd
Current assignee: Konami Digital Entertainment Co Ltd
Priority date: 2006-03-24
Filing date: 2006-03-24
Publication date: 2007-01-31
Anticipated expiration: 2026-03-24
Also published as: CN101395629A; KR20080102420A; JP2007257433A; US8352345B2; US20090125453A1; TW200737030A; EP2009589A1; EP2009589A4; KR101081784B1; WO2007111061A1

Abstract

【課題】多くの株式銘柄の中からユーザが所望のパターンの株価の推移をしているものを速やかに選び出せるようにすること。
【解決手段】ユーザにより手書き入力された株価の推移と、複数の株式銘柄の株価の各推移と、の類似度を算出する類似度算出部６０と、前記類似度に基づいて前記複数の株式銘柄のうち一部を選出して、そのリストを生成する銘柄リスト生成部６６と、選出される前記一部の株式銘柄に関する情報を出力する出力部６８と、を含むことを特徴とする。
【選択図】図１２

Description

本発明は株式銘柄検索装置、株式銘柄検索方法及びプログラムに関する。

株価チャートは株式銘柄毎に株価の推移を記したものであり、一日の値動きを１本のローソクに表した日足チャート、一週間の値動きを１本のローソクに表した週足チャートなどがある。株価チャートに記された株価の推移が特定のパターン、例えば逆三尊やダブルボトム等を示す場合には、売買に適したタイミングが近い将来に到来する可能性が高いことが経験的に知られている。従って、株式投資家は自分が注目している株式銘柄のみならず、他の株式銘柄についても株価チャートを見て、こうしたパターンの株価の推移をしていないかをチェックすることが多い。なお、下記特許文献１には株価チャートを生成するシステムが開示されている。
特開２００５−３１８３８号公報

しかしながら、株式銘柄の数は膨大であるから、個々の株式銘柄の株価チャートを見て、特定のパターンの株価の推移をしているかどうかを都度判断していたのでは、膨大な時間を必要とする。従って、従来は、出来高等の指標のランキングやそうした指標に対する条件検索の結果を頼りに、一部の株式銘柄の株価チャートをチェックするということしかできないのが実情であった。

本発明は上記課題に鑑みてなされたものであって、その目的は、多くの株式銘柄の中からユーザが所望のパターンの株価の推移をしているものを速やかに選び出すことができる株式銘柄検索装置、株式銘柄検索方法及びプログラムを提供することにある。

上記課題を解決するために、本発明に係る株式銘柄検索装置は、ユーザにより手書き入力された株価の推移を示す手書きデータに基づき、該推移の対象期間に含まれる所定数の区間を仮設定し、該推移の極値を特徴点として選出し、該特徴点を通る境界が存在するように前記所定数の区間の境界を位置変更して、当該所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する手書き区間推移情報生成手段と、複数の株式銘柄の株価の各推移を示す株価チャートデータに基づいて生成される、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を記憶する銘柄区間推移情報記憶手段と、前記銘柄区間推移情報記憶手段に記憶される前記各区間の区間推移情報を株式銘柄毎に順次読み出し、当該読み出した各区間の区間推移情報と、前記手書き区間推移情報生成手段により生成される前記各区間の区間推移情報と、に基づき、前記手書き入力された株価の推移と、前記株式銘柄の株価の推移と、の類似度を対象となる全ての株式銘柄について算出する類似度算出手段と、前記類似度に基づいて前記複数の株式銘柄のうち一部を選出する株式銘柄選出手段と、選出される前記一部の株式銘柄に関する情報を出力する株式情報出力手段と、を含むことを特徴とする。

また、本発明に係る株式銘柄検索方法は、ユーザにより手書き入力された株価の推移を示す手書きデータに基づき、該推移の対象期間に含まれる所定数の区間を仮設定し、該推移の極値を特徴点として選出し、該特徴点を通る境界が存在するように前記所定数の区間の境界を位置変更して、当該所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する手書き区間推移情報生成ステップと、複数の株式銘柄の株価の各推移を示す株価チャートデータに基づいて生成される、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を記憶部に記憶させる銘柄区間推移情報記憶ステップと、前記記憶部に記憶される前記各区間の区間推移情報を株式銘柄毎に順次読み出し、当該読み出した各区間の区間推移情報と、前記手書き区間推移情報生成ステップにより生成される前記各区間の区間推移情報と、に基づき、前記手書き入力された株価の推移と、前記株式銘柄の株価の推移と、の類似度を対象となる全ての株式銘柄について算出する類似度算出ステップと、前記類似度に基づいて前記複数の株式銘柄のうち一部を選出する株式銘柄選出ステップと、選出される前記一部の株式銘柄に関する情報を出力する株式情報出力ステップと、を含むことを特徴とする。

また、本発明に係るプログラムは、ユーザにより手書き入力された株価の推移を示す手書きデータに基づき、該推移の対象期間に含まれる所定数の区間を仮設定し、該推移の極値を特徴点として選出し、該特徴点を通る境界が存在するように前記所定数の区間の境界を位置変更して、当該所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する手書き区間推移情報生成手段、複数の株式銘柄の株価の各推移を示す株価チャートデータに基づいて生成される、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を記憶部に記憶させる銘柄区間推移情報記憶手段、前記記憶部に記憶される前記各区間の区間推移情報を株式銘柄毎に順次読み出し、当該読み出した各区間の区間推移情報と、前記手書き区間推移情報生成手段により生成される前記各区間の区間推移情報と、に基づき、前記手書き入力された株価の推移と、前記株式銘柄の株価の推移と、の類似度を対象となる全ての株式銘柄について算出する類似度算出手段、前記類似度に基づいて前記複数の株式銘柄のうち一部を選出する株式銘柄選出手段、及び選出される前記一部の株式銘柄に関する情報を出力する株式情報出力手段、としてコンピュータを機能させるためのプログラムである。コンピュータは、例えば家庭用ゲーム機、業務用ゲーム機、携帯用ゲーム機、携帯電話機、携帯情報端末、パーソナルコンピュータ、サーバコンピュータ、ホームサーバ等である。また、プログラムは、ＤＶＤ−ＲＯＭやＣＤ−ＲＯＭ等のコンピュータ読み取り可能な情報記憶媒体に格納されてよい。

本発明によれば、ユーザが株価の推移を手書きすると、その推移に類似する株価の推移をする株式銘柄を選出されるので、多くの株式銘柄の中から所望のパターンの株価の推移をしているものを速やかに選び出すことができる。

また、区間毎に株価の推移を比較することが可能となり、株価推移の類似度を簡易な処理で算出できるようになる。

また、例えば特徴点の位置で区間を分けることができるようになり、各区間の区間推移情報を適切に生成できるようになる。

このとき、株式銘柄検索装置は、前記ユーザが手書き入力した株価の推移を前記手書きデータとして入力する手書き入力手段をさらに含むようにしてもよい。こうすれば、ユーザが株価の推移を株式銘柄検索装置に直接入力できるようになる。

また、前記各株式銘柄の株価の推移を示す株価チャートデータに基づいて、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する銘柄区間推移情報生成手段をさらに含んでよい。

また、前記類似度算出手段は、前記手書き区間推移情報生成手段により生成される前記各区間の区間推移情報と、前記銘柄区間推移情報記憶手段に記憶される、該区間に対応する区間の区間推移情報と、の類似度である区間類似度を算出するとともに、該区間類似度に基づいて、前記手書き入力された株価の推移と、前記各株式銘柄の株価の推移と、の類似度を算出するようにしてよい。

また、前記類似度算出手段は、算出された前記各区間類似度をそれぞれ重み付けし、当該重み付けされた前記各区間類似度に基づいて、前記手書きされた株価の推移と、前記各株式銘柄の株価の推移と、の類似度を算出するようにしてもよい。こうすれば、株価推移の類似度を算出する際、対象期間に含まれる区間によって、株価推移の類似度に影響を及ぼす程度を変化させることができる。このため、株価推移の類似度に影響を及ぼす程度を、例えば現在の日時に近い区間の区間類似度ほど大きくし、逆に現在の日時から遠い区間の区間類似度ほど小さくする等して、ユーザの求める株価推移をする株式銘柄を好適に選出できるようになる。

以下、本発明の一実施形態について図面に基づき詳細に説明する。

図１は、本実施形態に係る株式銘柄検索装置として用いられる携帯用ゲーム機の外観を示している。図１（ａ）は携帯用ゲーム機１０を正面前方から見た様子を表す斜視図である。同図（ａ）に示すように、携帯用ゲーム機１０は上部筐体１２と下部筐体１４とを含んで構成される。上部筐体１２と下部筐体１４とはヒンジ部１６を介して結合される。携帯用ゲーム機１０は、上部筐体１２の表面１２ａと下部筐体１４の表面１４ａとをプレイヤが見ることができるプレイ状態（同図（ａ）参照）と、上部筐体１２の表面１２ａと下部筐体１４の表面１４ａとが合わされた折り畳み状態（同図（ｂ）参照）と、をとる。

上部筐体１２の表面１２ａには第１液晶表示パネル１８が設けられる。また、上部筐体１２にはスピーカ２０が内蔵される。一方、下部筐体１４の表面１４ａにはタッチスクリーン２２、十字ボタン２４、ボタン２６ａ，２６ｂ，２６ｘ，２６ｙが設けられる。タッチスクリーン２２は第２液晶表示パネルの上にタッチパネルが重ねられて構成される。

図１（ｂ）は折り畳み状態の携帯用ゲーム機１０の背面図である。同図（ｂ）に示すように、下部筐体１４の背面側側面の左右にはボタン２６ｌ，２６ｒがそれぞれ設けられる。また、下部筐体１４の背面側側面の中央には、ゲームカード（メモリカード）を脱着可能に構成されるカードスロット２８が設けられる。カードスロット２８はゲームカードを収容するための開口を有しており、その奥部に信号入出力端子が設けられている。そして、ゲームカードを該開口に押し込み、信号入出力端子とゲームカードの端子とを相互に接続することにより、ゲームカードとの間で信号授受ができるようになっている。

携帯用ゲーム機１０には電源スイッチ等の図示しない他の部材も取り付けられる。携帯用ゲーム機１０は電池駆動され、この携帯用ゲーム機１０によればプレイヤは場所を選ばずゲームをプレイできる。

図２は本実施形態に係る携帯用ゲーム機１０のハードウェア構成を示している。同図に示すように、携帯用ゲーム機１０はバス３２、マイクロプロセッサ３４、主記憶３６、画像処理部３８、第１液晶表示パネル１８、第２液晶表示パネル２２ａ、入出力処理部４０、カードスロット２８、音声処理部４４、スピーカ２０、操作キー部４６、タッチパネル２２ｂ、無線通信部２５を含んで構成される公知のコンピュータゲームシステムである。これらは電池とともに筐体内に収容されており、該電池により駆動される。

バス３２はアドレス及びデータを携帯用ゲーム機１０の各部でやり取りするためのものである。マイクロプロセッサ３４、主記憶３６、画像処理部３８及び入出力処理部４０は、バス３２によって相互データ通信可能に接続される。

マイクロプロセッサ３４は、図示しないＲＯＭに格納されるオペレーティングシステムや、ゲームカード４２に格納されるゲームプログラムに基づいて、携帯用ゲーム機１０の各部を制御する。主記憶３６は、例えばＲＡＭを含んで構成されるものであり、ゲームカード４２から読み出されるゲームプログラムが必要に応じて書き込まれる。主記憶３６はマイクロプロセッサ３４の作業用としても用いられる。

第１液晶表示パネル１８及び第２液晶表示パネル２２ａは公知の液晶表示パネルにより構成される。画像処理部３８は、マイクロプロセッサ３４により生成されたゲーム画像データを、所定のタイミングで第１液晶表示パネル１８又は／及び第２液晶表示パネル２２ａに表示出力させる。

入出力処理部４０は、マイクロプロセッサ３４がカードスロット２８、音声処理部４４、操作キー部４６、タッチパネル２２ｂ、無線通信部２５とデータ授受するためのインタフェースである。入出力処理部４０にはカードスロット２８、音声処理部４４、操作キー部４６、タッチパネル２２ｂ、無線通信部２５が接続される。

カードスロット２８はマイクロプロセッサ３４からの指示に従って、ゲームカード４２に記憶されるゲームプログラム等の各種データを読み出す。なお、ここでは、各種データを携帯用ゲーム機１０に供給するためにゲームカード４２を用いるが、ＣＤ−ＲＯＭやＤＶＤ等、他のあらゆる情報記憶媒体を用いることも可能である。また、インターネット等の通信ネットワークを介して遠隔地から各種データを携帯用ゲーム機１０に供給することも可能であるし、赤外線通信等の各種データ通信を利用して据置型のゲーム機やパーソナルコンピュータ等から各種データを携帯用ゲーム機１０に供給することも可能である。

音声処理部４４はサウンドバッファを含んで構成されており、ゲームカード４２から読み出され、該サウンドバッファに記憶されたゲーム音楽、ゲーム効果音、メッセージ等の各種音声データをスピーカ２０から出力する。

操作キー部４６はプレイヤがゲーム操作をするための入力手段であり、十字ボタン２４、ボタン２６ａ，２６ｂ，２６ｘ，２６ｙ，２６ｌ，２６ｒを含んで構成される。入出力処理部４０は一定周期ごと（例えば１／６０秒ごと）に操作キー部４６の各部の状態をスキャンし、そのスキャン結果を表す操作信号を、バス３２を介してマイクロプロセッサ３４に渡す。マイクロプロセッサ３４は、その操作信号に基づいてプレイヤのゲーム操作を判定する。

タッチパネル２２ｂはプレイヤがゲーム操作入力を行うための入力手段である。タッチパネル２２ｂは、プレイヤの指やペン等によって押圧された位置に応じた位置情報を示す信号をマイクロプロセッサ３４に供給する。また、無線通信部２５は、無線ＬＡＮ等を経由してインターネット等の広域データ通信網に接続し、外部のサーバとデータを送受信するものである。

本実施形態に係る株式銘柄検索装置は、上記構成を有する携帯用ゲーム機１０に株式銘柄検索プログラムを格納したゲームカード４２を装着し、該プログラムを実行させることにより実現されるものである。この株式銘柄検索装置では、株式銘柄を検索する際に、タッチスクリーン２２に、図３に示す株価推移の入力画面が表示される。上述したようにタッチスクリーン２２はタッチパネル２２ｂを備えており、株価推移入力画面に表された枠８０内に株価推移８２を手書きすると、手書きされた位置情報列が携帯用ゲーム機１０に入力されるようになっている。そして、この位置情報列が、ユーザが手書きした株価推移を示すデータ（手書きデータ）として用いられる。

ユーザが株価推移をタッチスクリーン２２上で手書きすると、株式銘柄の検索処理が実行され、類似する株価推移をしている株式銘柄が存在すれば、図４（ａ）の銘柄リストがタッチスクリーン２２上に表示されるようになっている。銘柄リストの表示では、各株式銘柄の右横にボタンが表されており、このボタンにタッチすることにより、その株式銘柄に関する各種の情報が第１液晶表示パネル１８に表示されるようになっている。ここで表示される情報には、例えば株価チャート（図５参照）、出来高チャート、各種の財務情報等が含まれる。一方、類似する株価推移をしている株式銘柄が存在しなければ、図４（ｂ）のように、その旨のメッセージがタッチスクリーン２２に表示される。

ここで、本実施形態に係る株式銘柄の検索処理について説明する。

本実施形態では、検索対象となる全ての株式銘柄について、その株価推移を示すトレンドデータが生成されており、このトレンドデータが株式銘柄検索装置（携帯用ゲーム機１０）に予め記憶されている。

トレンドデータを生成する場合、まず図５に一例が示される株価チャートのデータが取得される。株価チャートのデータは該データが対象とする期間における日毎の株価、或いは週毎の株価を少なくとも含んでおり、より具体的には日毎又は週毎の株価の始値、終値、高値、安値のデータを含んでいる。次に、この株価チャートに対して平滑化処理を施し、株価の平滑化データを生成する。この平滑化データとしては移動平均データ（各日又は週の直前の所定日数又は所定週数における平均株価のデータ）を採用することができる。図６は、平滑化データの一例を示している。

次に、この平滑化データの対象期間、すなわち株価チャートの対象期間を所定数（ここでは８）に分割する。図７は、平滑化データを８つの区間のデータに分割した様子を示している。そして、各区間について、その区間における株価の推移を示す区間推移情報を生成する。区間推移情報は、各区間の株価の推移が図８に示す８種類の推移のうちいずれに該当するかを識別する情報である。すなわち、同図に示されるように、区間推移情報は、１区間において株価が０°（縦軸正方向に対する角度）に近い推移をした状態（推移０）、２２．５°前後の推移をした状態（推移１）、４５．０°前後の推移をした状態（推移２）、６７．５°前後の推移をした状態（推移３）、９０．０°前後の推移をした状態（推移４）、１１２．５°前後の推移をした状態（推移５）、１３５．０°前後の推移をした状態（推移６）、１５７．５°前後の推移をした状態（推移７）、１８０．０°に近い推移をした状態（推移８）を識別するものである。本実施形態においては、各区間の株価の推移が上記推移０〜８のいずれに該当するかを判定し、０〜８の番号を区間推移情報として区間順に出力し、これをトレンドデータとしている。図９は、図７に示される平滑化された株価推移に基づき、トレンドデータを生成する様子を示している。同図に示すように、本実施形態では、各区間の平滑化された株価の推移が、上記推移０〜８のいずれに最も近いかを、例えばパターンマッチング処理により判定して、その判定された番号を区間推移情報としている。

本実施形態では、以上の手順により、検索対象となる全ての株式銘柄についてトレンドデータを事前に生成している。さらに、手書き入力された株価推移についても、トレンドデータを都度生成する。すなわち、図１０に示すように、手書き入力された株価推移についても、その株価推移の対象期間を所定数（ここでは８）の区間に分割し、各区間の株価推移が、上記推移０〜８のいずれに最も近いかを、例えばパターンマッチング処理により判定して、その判定された番号を区間推移情報としている。そして、区間推移情報を区間順に出力して、それを手書き入力された株価推移に対するトレンドデータとしている。

本実施形態では、株式銘柄ｉの株価推移に基づいて生成された、区間推移情報ａ_ｉ１…ａ_ｉ８からなるトレンドデータＡ_ｉと、手書き入力された株価推移に基づいて生成された、区間推移情報ｂ_１…ｂ_８からなるトレンドデータＢと、に基づいて、両株価推移の類似度Ｓ_ｉを次式（１）により計算する。

Ｓ_ｉ＝Σｗ_ｊ・σ_ｉｊ
＝Σｗ_ｊ・｜ａ_ｉｊ−ｂ_ｊ｜ … （１）

ここで、σ_ｉｊ（＝｜ａ_ｉｊ−ｂ_ｊ｜）は、株式銘柄ｉに係る区間推移情報ａ_ｉｊと手書き入力された株価推移に係る区間推移情報ｂ_ｊとの差であり、株式銘柄ｉのｊ番目の区間の推移と、手書き入力された株価推移におけるｊ番目の区間の推移と、の類似度、すなわち株式銘柄ｉのｊ番目の区間についての区間類似度である。また、Σはｊについての和であり、ｊは各区間を示す値であり、１〜８の値をとる。また、ｗ_ｊは予め各区間に設定された次式（２）を満たす重み係数であり、ここでは現在日時に近いｗ_８が最も大きな値２．０をとり、ｗ_７が次に大きな値１．８をとり、ｗ_６が値１．６をとり、ｗ_５が値１．４をとり、ｗ_４が値１．２をとり、ｗ_３〜ｗ_１が値１．０をとる。

ｗ_１≦ｗ_２≦…≦ｗ_７≦ｗ_８ … （２）

以上のようにして、株式銘柄ｉの株価推移と手書き入力された株価推移の類似度Ｓ_ｉを、検索対象となる全ての株式銘柄について算出して、そのうち類似度Ｓ_ｉが所定値以下の株式銘柄を選出する。そして、選出された株式銘柄をリスト化し、図４（ａ）のようにして表示出力する。

以下、携帯ゲーム機１０における処理について説明する。

携帯用ゲーム機１０は、上記のように無線通信部２５を備えており、図１１に示すように、インターネット等の通信ネットワーク５０を介してサーバ５２と接続されている。このサーバ５２は、株価データ等を配信するものであり、株価データ記憶部５４を備えている。株価データ記憶部５４は各株式銘柄について株価チャートデータ及びトレンドデータを記憶するものである。株価チャートデータは、例えば証券取引所等からリアルタイムに取得してもよい。

また、トレンドデータ生成部５２ａは、株価データ記憶部５４に記憶された各株式銘柄に係る株価チャートデータに基づき、上述のようにしてトレンドデータを生成するものである。生成されたトレンドデータは株価チャートデータに関連づけて、株価データ記憶部５４に記憶される。株価データ配信部５２ｂは、携帯用ゲーム機１０に対して株価データ、すなわち全ての株式銘柄についての株価チャートデータ及びトレンドデータを送信するものである。携帯用ゲーム機１０は、適宜のタイミングにてサーバ５２に対して株価データの送信要求を行い、該サーバ５２から株価データを受信する。

株式銘柄検索装置たる携帯用ゲーム機１０は、機能的には図１２に示すように、株価データ受信部５６、株価データ記憶部５８、類似度算出部６０（類似度算出手段）、トレンドデータ生成部６２（手書き区間推移情報生成手段）、手書きデータ取得部６４、銘柄リスト生成部６６（株式銘柄選出手段）及び出力部６８（株式情報出力手段）を含んで構成されている。これらの機能は、ゲームカード４２に格納された株式銘柄検索プログラムを携帯用ゲーム機１０で実行することにより実現されるものである。

まず、株価データ受信部５６は、無線通信部２５を含んで構成されるものであり、サーバ５２から株価データを受信する。株価データ記憶部５８は、株価チャートデータ記憶部５８ａとトレンドデータ記憶部５８ｂ（銘柄区間推移情報記憶手段）とを含んでおり、株価チャートデータ記憶部５８ａは株価データ受信部５６により受信された株価データのうち、各株式銘柄の株価チャートデータを記憶するものである。また、トレンドデータ記憶部５８ｂは、株価データ受信部５６により受信された株価データのうち、各株式銘柄のトレンドデータＡ_ｉを記憶するものである。

手書きデータ取得部６４は、タッチスクリーン２２（手書き入力手段）により入力された手書きデータを取得するものである。

トレンドデータ生成部６２は、手書きデータに基づいて、手書き入力された株価の推移を示すトレンドデータＢを、図１０に示すようにして生成するものである。すなわち、図１３のフロー図に示すように、手書き入力された株価の推移に基づいて、その移動平均線を算出し（Ｓ１０１）。次に、手書き入力された株価の推移の対象期間をｎ分割（ここでは８分割）する（Ｓ１０２）。そして、各区間における株価の推移が上記推移０〜８のいずれであるかを判定し、それを区間推移情報ｂ_ｊとする（Ｓ１０３）。さらに、区間推移情報ｂ_ｊを区間順に出力して、それをトレンドデータＢとする（Ｓ１０４）。

類似度算出部６０は、ユーザにより手書き入力された株価の推移と、複数の株式銘柄の株価の各推移と、の類似度を算出するものであり、具体的には、トレンドデータ記憶部５８ｂに記憶される各株式銘柄のトレンドデータＡ_ｉ（ａ_ｉ１〜ａ_ｉ８）と、トレンドデータ生成部６２により生成されるトレンドデータＢ（ｂ_１〜ｂ_８）と、を上記式（１）に代入することにより、類似度Ｓ_ｉを株価データ記憶部５８に株価データが記憶された全ての株式銘柄について算出する。

銘柄リスト生成部６６は、類似度Ｓ_ｉに基づいて検索対象となった株式銘柄のうち一部を選出し、そのリストを生成する。具体的には、類似度Ｓ_ｉが所定の閾値以下である株式銘柄を選出して、そのリストを生成する。

出力部６８は、銘柄リスト生成部６６により生成されるリストを図４（ａ）のようにしてタッチスクリーン２２に表示するとともに、そのうちボタンがタッチされた株式銘柄について、株価チャートデータ記憶部５８ａに記憶された株価チャート等の各種株式情報を第１液晶表示パネル１８に表示する。

以上説明した株式銘柄検索装置によれば、ユーザはタッチスクリーン２２に株価の推移を手書きすると、その推移に類似する株価の推移をする株式銘柄が株価データ記憶部５８に株価データが記憶された多数の株式銘柄の中から選出されるので、多くの株式銘柄の中から所望のパターンの株価の推移をしているものを速やかに選び出すことができる。特に、タッチスクリーン２２にユーザが所望の株価推移を手書きするという、極めて直感的なインタフェースを採用したので、ユーザは所望の株価推移をする株式銘柄を容易に見つけだすことができる。また、トレンドデータＡ_ｉ及びＢは、上記のように各区間の区間推移情報からなり、極めてサイズの小さなデータである。このため、サーバ５２から携帯用ゲーム機１０に送信する際にも、高速に送信できる。

なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。例えば、以上の説明では株価の推移を平滑化した後、対象期間を等分して、区間毎に区間推移情報を生成するようにしたが、対象期間の分割の方法は上述の方法に限らない。例えば、図１４の破線に示されるようにして、対象期間をｎ等分（ここでは８等分）して区間を仮設定した後、平滑化された株価の推移の特異点（同図中、黒丸で示される。）を調べる。例えば、平滑化された株価の推移のうち、極大点及び極小点、或いはそのうち所定値以上の変曲率を示すものを特異点として選出する。そして、これらの特異点に最も近い各境界線（図中の破線）を特異点を通るよう位置変更する。さらに、残りの境界線についても、特異点を通る境界線の間の期間を等分するように再配置する。こうすれば、設定された各区間における株価推移に特異点が表れないようにでき、その株価推移を上記推移０〜８で表しやすくなる。このため、トレンドデータＡ_ｉを適切に生成できるようになる。

また、以上の説明では検索対象となる全ての株式銘柄の株価推移のトレンドデータをサーバ５２で生成するようにしたが、携帯用ゲーム機１０のトレンドデータ生成部６２により、株価チャートデータに基づいてそのトレンドデータＡ_ｉを生成するようにしてもよい（銘柄区間推移情報生成手段）。

さらに、通信ネットワーク５０に接続されたサーバを株式銘柄検索装置として構成してもよい。図１５は、この変形例を示しており、同図に示すサーバ７０は、トレンドデータ生成部７０ａ、株価データ配信部７０ｂ、銘柄リスト生成部７０ｃ、銘柄リスト送信部７０ｄを含んで構成されている。トレンドデータ生成部７０ａは、株価データ記憶部５４に記憶されている検索対象となる全ての株式銘柄の株価チャートデータに基づいて、それらのトレンドデータＡ_ｉを生成し、そのトレンドデータＡ_ｉを株価データ記憶部５４に記憶させる。また、株価データ配信部７０ｂは携帯用ゲーム機１０の要求に応じて、株価データ記憶部５４に記憶された株価チャートデータを送信する。銘柄リスト生成部７０ｃは、携帯用ゲーム機１０から、そのユーザにより手書き入力された株価推移を示すデータを受信して、その株価推移に類似する株価推移をする株式銘柄のリストを生成するものである。携帯用ゲーム機１０から受信するデータは、上述した手書きデータであってもよいし、手書きデータから生成されるトレンドデータＢであってもよい。また、株式銘柄のリストを生成する処理は携帯用ゲーム機１０で行われる上述の処理と同様である。銘柄リスト送信部７０ｄは、銘柄リスト生成部７０ｃにより生成されるリストを携帯用ゲーム機１０に返信するものである。このようにすれば、携帯用ゲーム機１０の処理をさらに軽いものにできる。

本発明の一実施形態に係る株式銘柄検索装置として用いられる携帯用ゲーム機の外観を示す図である。携帯用ゲーム機のハードウェア構成を示す図である。株価推移の入力画面の一例を示す図である。株式銘柄の検索結果を表示する画面の一例を示す図である。株価チャートの一例を示す図である。平滑化された株価チャートの一例を示す図である。株価チャートの対象期間を複数区間に分割した様子を示す図である。区間推移情報の種類を示す図である。株価チャートに対して生成されたトレンドデータ（区間推移情報列）を示す図である。手書き入力された株価推移に対して生成されたトレンドデータ（区間推移情報列）を示す図である。株式銘柄検索装置が通信ネットワークに接続された様子を示す図である。株式銘柄検索装置の機能ブロック図である。トレンドデータ生成処理を示すフロー図である。区間設定処理の変形例を説明する図である。変形例に係る株式銘柄検索装置を説明する図である。

符号の説明

１０携帯用ゲーム機、１２上部筐体、１４株筐体、１６ヒンジ部、１８第１液晶表示パネル、２０スピーカ、２２タッチスクリーン、２２ａ第２液晶表示パネル、２２ｂタッチパネル、２４十字ボタン、２５無線通信部、２６ボタン、２８カードスロット、３２バス、３４マイクロプロセッサ、３６主記憶、３８画像処理部、４０入出力処理部、４２ゲームカード（ゲームカートリッジ）、４４音声処理部、４６操作キー部、５０通信ネットワーク、５２，７０サーバ、５２ａ，６２，７０ａトレンドデータ生成部、５２ｂ，７０ｂ株価データ配信部、７０ｃ，６６銘柄リスト生成部、７０ｄ銘柄リスト送信部、５４株価データ記憶部、５６株価データ受信部、５８株価データ記憶部、５８ａ株価チャートデータ記憶部、５８ｂトレンドデータ記憶部、６０類似度算出部、６４手書きデータ取得部、６８出力部、８０枠、８２株価推移。

Claims

ユーザにより手書き入力された株価の推移を示す手書きデータに基づき、該推移の対象期間に含まれる所定数の区間を仮設定し、該推移の極値を特徴点として選出し、該特徴点を通る境界が存在するように前記所定数の区間の境界を位置変更して、当該所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する手書き区間推移情報生成手段と、
複数の株式銘柄の株価の各推移を示す株価チャートデータに基づいて生成される、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を記憶する銘柄区間推移情報記憶手段と、
前記銘柄区間推移情報記憶手段に記憶される前記各区間の区間推移情報を株式銘柄毎に順次読み出し、当該読み出した各区間の区間推移情報と、前記手書き区間推移情報生成手段により生成される前記各区間の区間推移情報と、に基づき、前記手書き入力された株価の推移と、前記株式銘柄の株価の推移と、の類似度を対象となる全ての株式銘柄について算出する類似度算出手段と、
前記類似度に基づいて前記複数の株式銘柄のうち一部を選出する株式銘柄選出手段と、
選出される前記一部の株式銘柄に関する情報を出力する株式情報出力手段と、
を含むことを特徴とする株式銘柄検索装置。
請求項１に記載の株式銘柄検索装置において、
前記ユーザが手書き入力した株価の推移を前記手書きデータとして入力する手書き入力手段をさらに含む、
ことを特徴とする株式銘柄検索装置。
請求項１又は２に記載の株式銘柄検索装置において、
前記各株式銘柄の株価の推移を示す株価チャートデータに基づいて、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する銘柄区間推移情報生成手段をさらに含む、
ことを特徴とする株式銘柄検索装置。
請求項１乃至３のいずれかに記載の株式銘柄検索装置において、
前記類似度算出手段は、
前記手書き区間推移情報生成手段により生成される前記各区間の区間推移情報と、前記銘柄区間推移情報記憶手段に記憶される、該区間に対応する区間の区間推移情報と、の類似度である区間類似度を算出するとともに、該区間類似度に基づいて、前記手書き入力された株価の推移と、前記各株式銘柄の株価の推移と、の類似度を算出する、
ことを特徴とする株式銘柄検索装置。
請求項４に記載の株式銘柄検索装置において、
前記類似度算出手段は、
算出された前記各区間類似度をそれぞれ重み付けし、当該重み付けされた前記各区間類似度に基づいて、前記手書きされた株価の推移と、前記各株式銘柄の株価の推移と、の類似度を算出する、
ことを特徴とする株式銘柄検索装置。
ユーザにより手書き入力された株価の推移を示す手書きデータに基づき、該推移の対象期間に含まれる所定数の区間を仮設定し、該推移の極値を特徴点として選出し、該特徴点を通る境界が存在するように前記所定数の区間の境界を位置変更して、当該所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する手書き区間推移情報生成ステップと、
複数の株式銘柄の株価の各推移を示す株価チャートデータに基づいて生成される、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を記憶部に記憶させる銘柄区間推移情報記憶ステップと、
前記記憶部に記憶される前記各区間の区間推移情報を株式銘柄毎に順次読み出し、当該読み出した各区間の区間推移情報と、前記手書き区間推移情報生成ステップにより生成される前記各区間の区間推移情報と、に基づき、前記手書き入力された株価の推移と、前記株式銘柄の株価の推移と、の類似度を対象となる全ての株式銘柄について算出する類似度算出ステップと、
前記類似度に基づいて前記複数の株式銘柄のうち一部を選出する株式銘柄選出ステップと、
選出される前記一部の株式銘柄に関する情報を出力する株式情報出力ステップと、
を含むことを特徴とする株式銘柄検索方法。
ユーザにより手書き入力された株価の推移を示す手書きデータに基づき、該推移の対象期間に含まれる所定数の区間を仮設定し、該推移の極値を特徴点として選出し、該特徴点を通る境界が存在するように前記所定数の区間の境界を位置変更して、当該所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を生成する手書き区間推移情報生成手段、
複数の株式銘柄の株価の各推移を示す株価チャートデータに基づいて生成される、該推移の対象期間に含まれる前記所定数の区間のそれぞれにおける推移を示す区間推移情報を記憶部に記憶させる銘柄区間推移情報記憶手段、
前記記憶部に記憶される前記各区間の区間推移情報を株式銘柄毎に順次読み出し、当該読み出した各区間の区間推移情報と、前記手書き区間推移情報生成手段により生成される前記各区間の区間推移情報と、に基づき、前記手書き入力された株価の推移と、前記株式銘柄の株価の推移と、の類似度を対象となる全ての株式銘柄について算出する類似度算出手段、
前記類似度に基づいて前記複数の株式銘柄のうち一部を選出する株式銘柄選出手段、及び
選出される前記一部の株式銘柄に関する情報を出力する株式情報出力手段、
としてコンピュータを機能させるためのプログラム。