JP3875103B2 - 光ファイバケーブル用歪み軽減コネクタ及びその製造方法 - Google Patents

光ファイバケーブル用歪み軽減コネクタ及びその製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
発明の分野
本発明は、接着剤を用いない光ファイバケーブル用歪み軽減コネクタに関する。更に詳細には、本発明は金属製スリーブ内に配置された光ファイバケーブルに関し、ケーブル及びスリーブを同時に圧縮して幅が高さよりも実質的に大きく長く平らなクリンプコネクタを形成することに関する。長さ及び幅の組み合わせにより、大きな摩擦面がスリーブと光ファイバケーブルとの間に形成され、強固で信頼性のある連結部を提供する。
【0002】
発明の背景
光ファイバケーブル用歪み軽減コネクタは、コネクタ産業において一般的である。従来の歪み軽減コネクタは、光を透過させる一つ又はそれ以上の光ファイバを取り囲むスリーブを有する。これらの光ファイバは、プラスチック製のジャケット又はバッファ材料によって全体が包囲され、即ち覆われ、保護されている。次いで、クリンプ工具を使用してスリーブ及び光ファイバケーブルを六角形形状又は円形形状にクリンプする。
【0003】
従来のクリンプ方法は、ジャケット材料を適切に横方向に流すことができず、換言すると、ジャケット材料は、クリンプスリーブの長さ方向軸線に対して垂直な方向に実質的に流れないのである。横方向に流れないため、バッファ材料はクリンプスリーブの長さ方向軸線に沿って流れ、長さ方向の流れを発生する。長さ方向の流れは光ファイバに張力を加え、場合によっては光ファイバを損傷又は破壊し、又はその光学的特性を変化させてしまう。
【0004】
更に、従来のクリンプ方法では、クリンプの長さがジャケット材料の直径に対して短かった。一般的には、クリンプの長さはバッファ材料の直径の4倍よりも小さい。このように短いため、クリンプスリーブの内面とバッファ材料の外面との間の摩擦接触領域が小さく、コネクタを引張応力又は熱応力の作用で壊れ易くしていた。
【0005】
従来の光ファイバケーブルクリンプコネクタの例は、シーグレーブスに与えられた米国特許第3,655,275号、ジョーンズに与えられた米国特許第4,738,504号、クマールに与えられた米国特許第5,140,662号、グラビエック等に与えられた米国特許第5,317,664号、カーリスル等に与えられた米国特許第5,418,874号、及びレイド等に与えられた米国特許第5,455,880号に開示されている。
【0006】
かくして、歪み軽減光ファイバコネクタが今も必要とされている。
【0007】
発明の概要
従って、本発明の目的は、強固で信頼性のあるクリンプコネクタを提供するため、クリンプスリーブの内面と光ファイバケーブルのカバー層との間の摩擦領域が比較的大きい光ファイバケーブル用歪み軽減コネクタを提供することである。
【0008】
本発明の別の目的は、長さ方向の圧力又は歪みを光ファイバに実質的に加えることなく、カバー層の大きな横方向の流れを可能にするクリンプ形体を持つ光ファイバケーブル用歪み軽減コネクタを提供することである。
【0009】
本発明の更に別の目的は、カバー層の直径に対して長さが長く、カバー層とクリンプスリーブとの間及びカバー層と光ファイバとの間に大きな摩擦係合領域を提供するクリンプスリーブを有する光ファイバケーブル用歪み軽減コネクタを提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
以上の目的は、基本的には、固定部材と、内面及び第1外径を持つカバー内に包囲された外面を備えた光ファイバを有する光ファイバケーブルと、この光ファイバケーブルを取り囲み且つ固定部材に連結されたスリーブとを含む、歪み軽減コネクタを提供することによって達成される。スリーブは第1内径を有する。第1内径は第1外径よりも実質的に大きい。ダイで圧縮されたスリーブのクリンプ部分及び第1光ファイバケーブルの被圧縮部分の幅は、その高さよりも実質的に大きい。カバーの内面が、カバー内に配置された光ファイバの外面と摩擦係合する。
【0011】
本発明のその他の目的、利点及び顕著な特徴は、本発明の好ましい実施の形態を開示する以下の詳細な説明を添付図面と関連して読むことにより明らかになるであろう。
【0012】
本開示の部分をなす添付図面を参照する。
【0013】
好ましい実施の形態の詳細な説明
先ず最初に図1乃至図3を参照すると、本発明の第1の実施の形態による歪み軽減コネクタ10は、変形可能なコネクタ本体14を取り囲む固定部材即ち機構12を有する。ばね16が固定部材12とコネクタ本体14との間に挿入されている。コネクタ本体14は、整合フェルール18の一部を取り囲み、クリンプリング20に連結される。変形可能なクリンプチューブ即ちスリーブ22がコネクタ本体14内に配置されており、変形可能なクリンプチューブ22は、カバー26が光ファイバ28を取り囲む光ファイバケーブル24に連結されている。
【0014】
固定部材12は、好ましくは、FC型コネクタ、ST型コネクタ又は任意の他の適当なコネクタ等の当該技術分野で周知の、ねじ山を備えた又はバヨネット型のチューブ状又は円形の金属製ナットである。固定部材12は、必ずしもチューブ状や円形でなくてもよく、又は金属製でなくてもよく、変形可能なクリンプチューブ22を受け入れる変形可能なコネクタ本体14に連結することができる任意の種類の固定装置であってよい。
【0015】
好ましくは、固定部材12は、通路34を画成する円筒形の内面30及び円筒形の外面32を夫々有する。更に、固定部材12の内面30には、穴38を画成する円筒形肩部即ちストップ36が設けられている。円筒形肩部36は、内面30の全周に亘って延びており、通路34の一部は、減少した直径を有する。
【0016】
変形可能なコネクタ本体14は、好ましくは、金属製チューブ状本体であり、第1端部40及び第2端部42を夫々有する。図1で分かるように、円筒形外面44が第1開放端40と隣接している。外面44は、実質的にコネクタ本体14の長さに亘って延びている。取り外し自在の円筒形ワッシャ又はストップ46が表面44から実質的に垂直方向にこの表面から遠ざかるように延びる。ストップ46は、実質的に外面44の周囲に亘って延びており且つ溝47に嵌着されている。外面44は、外方に延び且つ軸線方向後方に面する延長部50の表面48で終端する。延長部50は、コネクタ本体14の拡大半径部分を形成する第2開放端42で終端する。
【0017】
コネクタ本体14の円筒形内面52は通路54を画成し、截頭円錐形表面56と隣接している。截頭円錐形表面56は、円筒形表面58に向かってテーパが付けられており、この円筒形表面58は、前方に面する軸線方向表面60と隣接している。これらの表面56、58及び60が円筒形肩部即ちストップ62を形成し、これが、通路54の一部に対して減少した半径を形成する。内面52と実質的に同じ直径を持つ円筒形表面64が表面60と隣接しており、第2端部42で終端する。
【0018】
ばね16は、好ましくは、プラスチック製又は金属製のつるまきばねであり、第1端部13及び第2端部15を夫々有する。ばね16は、必ずしもつるまきばねでなくてもよく、本体14又は固定部材12のいずれかを他方に対して押圧することができる任意の適当な形状又は材料であってもよい。
【0019】
図1に示すように、整合フェルール18は、好ましくは、外面66及び通路68を持つセラミック製の円筒形チューブである。整合フェルール18は、必ずしもセラミック製でなくてもよく、コネクタ本体14又は固定部材12に連結することができる任意の適当な材料又は形状であってもよい。好ましくは、フェルール18は、第1開放端70及び第2開放端72を有する。截頭円錐形内面74が第1端70から延び、フェルール18の中心に向かって内方にテーパが付けられている。円筒形表面76が表面74と隣接しており、第2端72まで延びる。
【0020】
クリンプリング20は、好ましくは、通路78と、第1及び第2の端部80及び82の夫々とを有する金属製円筒形チューブである。しかしながら、リング20は必ずしも金属製でなくてもよく、コネクタ本体14に連結することができる任意の適当な材料又は形状であってもよい。円筒形外面84が第1開放端80から、外方に延び且つ軸線方向後方に面する表面85まで延び、円筒形表面86が表面85の他端から第2開放端82まで延びる。円筒形内面88が第1端80から截頭円錐形表面90まで延びる。截頭円錐形表面90は、表面88から円筒形表面92まで半径外方に延びる。表面92は第2端82で終端する。リング20は、スリーブ22へのコネクタ本体14の連結を容易にする。
【0021】
図4乃至図6で分かるように、クリンプスリーブ22は、好ましくは、比較的長い変形可能な金属製スリーブである。スリーブ22の長さは、好ましくは、このスリーブを通って延びる光ファイバケーブル24の直径の少なくとも5倍であり、更に好ましくはケーブル24の直径の7倍である。クリンプスリーブ22は、円筒形の内面96及び外面94を夫々有し、初期内径98及び初期外径100を夫々有する。外面94は、好ましくは、第1開放端102から第2開放端104まで延びる滑らかで且つ実質的に均等な表面である。内面94は、滑らかであるか、或いは静摩擦係数を高めるために粗してあるかのいずれであってもよい。図1及び図2で分かるように、光ファイバケーブル24はスリーブ22を通って延びる。
【0022】
図6で分かるように、光ファイバケーブルは、好ましくは、外径106が0.125mm(125μm)のガラス製の光ファイバ28を含み、これはカバー26によって取り囲まれている。しかしながら、光ファイバは任意の適当な直径であってもよく、プラスチック等の任意の適当な光透過性材料でできていてもよい。カバー26は、好ましくは、ハイトレル(HYTREL)6356等の熱可塑性エラストマー材料から形成されたポリマーチューブである。HYTRELは、コポリエステルエラストマーの系統を形成する。エラストマーが得られる代表的な反応体はテレフタル酸、ポリテトラメチレングリコール及び1,4−ブタンジオールである。この種のエラストマーは高度に弾性があり、低温及び高温での撓み疲労に対する抵抗が良好であり、油脂や化学物質に対して抵抗性がある。しかしながら、カバーは、圧縮できると同時にこのカバーが取り囲む光ファイバを保護することができる任意の適当な材料であればよい。カバー26は、900μmの初期外径108を有し、これはスリーブ22の内径98よりも実質的に小さい。カバー26は光ファイバ28を取り囲み、カバー26の初期内径110は光ファイバ28の外径よりも実質的に大きい。
【0023】
図2及び図3で分かるように、スリーブ22及びケーブル24をその一部に沿って圧縮する。変形させたクリンプスリーブの幅は、クリンプが施されていない元の外径よりも実質的にかなり大きい。変形させたクリンプスリーブの高さは、クリンプが施されていない元の外径よりも実質的にかなり小さい。特に図3で分かるように、本発明の内部部分は、光ファイバケーブル24のカバー26が実質的に垂直方向に圧縮され、カバーがスリーブの圧縮クリンプ部分の全内容積を実質的に充填する。このように垂直方向に圧縮することにより、クリンプスリーブ22及びカバー26の独特の断面形状が形成され、これらの各々の水平方向平面内での幅は、垂直方向平面内での高さよりも実質的にかなり大きい。
【0024】
更に、カバー26の被変形部分の容積は、圧縮により、実際に、その元の容積から減少する。スリーブ22の被変形部分の長さ方向の長さは、カバー材料の軸線方向の流れをクリンプスリーブの内面との摩擦によって拘束するような長さである。カバーのほぼ全体が、軸線方向に対して即ち光ファイバの長さ方向軸線及びスリーブの長さに対して実質的に垂直方向に延び、光ファイバに長さ方向に作用する引張応力を制限する。カバー容積が減少することに加えて軸線方向の流れがこのように拘束されるため、図3に示すように、ガラスファイバを取り囲むカバー材料の局部的圧縮を大きくする。カバー26の横方向の流れもまた、カバーの軸線方向の伸長により過度の引張応力を光ファイバ28内に長さ方向に発生する効果を制限する。カバー26の容積の減少及び流れの拘束の組み合わせにより、カバー26の局部的密度を高める。密度が局部的に上昇することにより、光ファイバ28と接触した材料の弾性率が局部的に増加し、これは、光ファイバ28の表面に加えられる圧力を高めるのに寄与する。このように、加えられた圧力が光ファイバの領域の比較的長い長さに亘って高くなることにより、変形したクリンプスリーブに対して光ファイバを軸線方向に移動するのに必要な摩擦力が大きくなる。摩擦力が大きくなるために光ファイバの軸線方向の移動に対する抵抗が大きくなることは、引張ケーブル保持における性能を向上するのに寄与する。
【0025】
更に、クリンプ加工を施すことにより、スリーブ22及びカバー26から上方及び下方に延び且つ光ファイバと垂直方向で整合した横方向中央部分(図示せず)を形成してもよい。これらの中央部分は、その残りの部分と同じ程度までは圧縮されない。これらの中央部分は、クリンププロセス中に光ファイバ28をクリンプスリーブ22内の中央に配置された状態に維持するのを補助し、垂直方向平面内で光ファイバの両側部に沿ってカバー26の僅かに厚い領域を提供する。これらの厚く局部的な領域により、クリンプスリーブ22の内面96がガラスファイバと接触しないようにする。この形体は、本明細書中に説明したクリンプ技術に安全性の要素を付加する。金属が光ファイバと接触するのは望ましくなく、光ファイバを破壊又は破損してしまうことがあるということに着目しなければならない。
【0026】
スリーブ22をケーブル24に対してクリンプするため、スリーブ22にケーブル24を通し、又はケーブル24をスリーブ22に挿入する。図4で分かるように、次いで、スリーブ22及びケーブル24を長く平らなクリンプダイ114に挿入する。このダイは、上下のジョー116及び118を夫々有する。図5で分かるように、ジョー116及び118の幅は、その高さよりもかなり大きく、スリーブ22及びカバー26を制約なしに横方向に流すことができる。適正量の圧力を加えることによって、又は適正なクリンプ高さで完全に閉鎖するようにダイ114を設計することによって、ダイによって圧縮されたスリーブのクリンプ部分及び光ファイバケーブルの被圧縮部分の、図3に示すような形体を得ることができる。
【0027】
組み立て
図2及び図4で分かるように、光ファイバケーブル24からカバー26の一部を除去し、光ファイバ28の露呈された部分29を残す。上述したように、次いで、ケーブル24をスリーブ22に挿入し、クリンプする。次いで、スリーブ22及びケーブル24を図1で分かるようにコネクタ本体14に挿入する。固定部材12、コネクタ本体14及びばね16を、当業者に周知の従来のような物品として予備組み立てする。光ファイバ28はフェルール18に進入し、このフェルールを通って延び、スリーブ22がストップ62に当接する。クリンプ後、開裂したり端面と面一に研磨したりするため、光ファイバ28の露呈部分29が整合フェルール18から外方に延びる。次いで、コネクタ本体14の第1端40をリング20の第2開放端82に挿入し、表面86に当てた従来のヘックス(hex)型クリンプでそこに連結する。ヘックスクリンプは、更に、コネクタ本体14をスリーブ22に連結し、スリーブ22及び光ファイバケーブル24を更に保護する。しかしながら、上述した一つ又は複数の部品を省くこともできる。例えば、クリンプ加工又は任意の他の適当な方法を使用して固定部材12をスリーブ22に直接連結し、フェルール18をスリーブ22に直接連結すること、及び/又はリング20を省くことができる。更に、以下に説明するように、光ファイバケーブル26をコネクタ本体14に直接挿入してコネクタ本体14をクリンプすることもできる。
【0028】
図7a乃至dの実施の形態
図7a乃至dで分かるように、金属製スリーブ122はスリーブ22と実質的に同じであるが、このスリーブ122には、ファイバ供給ブッシュ120と、エラストマー製のチューブ即ちカバー121とが挿入される。スリーブ122は、表面130から実質的に垂直方向で且つ外方に延びる円筒形延長部126及び128を更に備えている。これらの延長部126及び128は、コネクタ本体14への挿入及び受け入れを容易にする。スリーブ122は、更に、大きな通路134を画成する表面132を有する。表面132は、内方にテーパが付けられた截頭円錐形表面136まで延び、この截頭円錐形表面は、小さな通路139を画成する円筒形表面138と隣接している。
【0029】
ブッシュ120は円筒形の内面154及び外面156を夫々有する。内面154は通路を画成する。外面156は、第1開放端160で始まり、截頭円錐形表面158まで延び、この截頭円錐形表面は、第2開放端162で終端する。内面154は、第1端160から截頭円錐形表面164まで延び、この截頭円錐形表面は、通路168を画成する円錐形表面166と隣接する。
【0030】
エラストマーチューブ121はカバー26と同様であり、光ファイバ即ちガラスファイバ140の一部を取り囲み、通路150を画成する内面146及び外面148を有する。しかしながら、カバー121は別体の保護区分であり、ケーブル142は、クリンプされていない部分即ち露呈された部分の大部分を保護する別のカバー即ちバッファ部分144を有する。光ファイバケーブル142は、光ファイバ140を通路150に通すことができるように一部の被覆が除去してある。
【0031】
エラストマーチューブ121及び供給ブッシュ120は、接着剤、締まり嵌め、又は適当な締まり嵌めを可能にするクリンプチューブのかしめ又は僅かな変形によって、クリンプチューブ内に固定される。光ファイバケーブル142のバッファ部分144は、供給ブッシュ120の通路139内に受け入れられる。挿入時に、截頭円錐形表面158がスリーブ122の截頭円錐形表面136と当接する。剥き出しの光ファイバ140は供給ブッシュ120の通路168内に受け入れられ、エラストマーチューブ121に通される。供給ブッシュ120の通路168は、好ましくは、光ファイバ140よりも大きく、エラストマーチューブ121の内径よりも僅かに小さい。光ファイバ140は、更に、エラストマーチューブ121から外方に延び、図1に示すのと同様の代表的なコネクタ又はスプライスの整合フェルールによって受け入れられる。好ましくは、エラストマーチューブ121が受け入れられたクリンプチューブ部分に、長く平らなクリンプが、上述したように適用される。しかしながら、クリンプスリーブ122内に配置された供給ブッシュ120をクリンプしてもよい。
【0032】
図8の実施の形態
図8で分かるように、金属製のコネクタ本体214には、プラスチック製又は金属製の整合フェルール218が、上述したように挿入されている。フェルール218はフェルール18と実質的に同じであり、フェルール18の説明は、フェルール218にも当てはまる。本実施の形態では、本体214は、通路228を画成する、第1開放端226と隣接した円筒形の内面224を有する。この表面224は、軸線方向に向いた外方に延びる表面230と隣接しており、この表面230は円筒形表面232まで延び、この円筒形表面232は第2開放端234で終端する。表面232は、通路228よりも大径の通路236を画成する。
【0033】
フェルール218は、第2端234に挿入することができ、フェルール218の一端が表面230と当接する。この構成では、図4及び図5に示すダイ114と同様の長く平らなクリンプダイを使用してコネクタ本体214にクリンプ加工を直接実施する。クリンプ加工を実施する前に、上述したように、バッファ層を有する光ファイバケーブル238、又は熱可塑性エラストマーチューブ240によって取り囲まれた光ファイバのいずれかを、コネクタ本体内に配置する。エラストマーチューブ240は、上述したように、エラストマーチューブ240内への光ファイバ242の挿入を補助するためのファイバ供給ブッシュを有する構成を備えていてもよい。
【0034】
図9及び図10の実施の形態
図9で分かるように、軸線方向で整合した二つの別体の光ファイバケーブルを互いに添え継ぎするのに、上述したクリンプ方法を使用することができる。金属製のクリンプチューブ322は内面324及び外面326を有し、内面324は均等な通路328を画成する。上述した整合フェルールと同様であるが、截頭円錐形の内面332及び外面334を各開放端336及び338の夫々に備えた金属製又はプラスチック製のファイバ整合フェルール330が、図9に示すように、スリーブ322の第1端337及び第2端339からほぼ等距離のところに位置決めされている。截頭円錐形の表面332及び334は、光ファイバ即ち剥き出しの光ファイバ340及び342のフェルール318の夫々の端部への進入を容易にする。光ファイバ340及び342は、夫々の光ファイバケーブルから上述した方法で延びる。これらの二つの光ファイバは、物理的接触で互いに接合し、即ち整合フェルール内の箇所343で互いに当接する。整合フェルールには、光透過性を向上するため、屈折率適合ゲルが設けられていてもよい。
【0035】
変形可能なクリンプチューブ322の各端内には熱可塑性エラストマーチューブ344及び346が配置されている。これらのエラストマーチューブは、上述したエラストマーチューブと実質的に同じであり、長く平らなクリンプが適用される剥き出しの光ファイバ340及び342を上述したのと同様の方法で取り囲む。この実施の形態では、ファイバケーブルのカバー352及び354は、必ずしもクリンプされていなくてもよい。エラストマーチューブ344及び346へのファイバ340及び342の挿入を補助するため、上述したように、ファイバ供給ブッシュ348及び350を、変形可能なクリンプチューブ322の端部内に固定することによって使用することができる。ファイバ供給ブッシュ348及び350は、上述した供給ブッシュと実質的に同じである。
【0036】
更に、図10に示すように、変形不能な円筒形部材356に設けたV形状溝353を使用して二つの光ファイバを垂直方向軸線に沿って中央に置くこともできる。円筒形部材356は、図9に示すフェルール330と同様に、スリーブ322内に配置され、フェルール330と実質的に同様に機能し、光ファイバを溝353の長さに沿って互いに接触させる。一つの光ファイバ362だけが示してあるが、理解されるように、部材356は、二つ又はそれ以上の光ファイバケーブルを互いに上述したように添え継ぎすることができる。好ましくは、円筒形部材356はガラス製であるが、プラスチックや金属でできていてもよく、エラストマーチューブ354の内径よりも実質的に小さい外径358を有する。垂直方向平面内に適用した場合、平らなクリンプダイがクリンプチューブを変形させることにより、エラストマー354を隣接した光ファイバ上で圧縮し、これらの光ファイバをV形状溝353に押し込む。溝内のファイバに作用するこの力は、ファイバが互いから離れるような軸線方向の移動又はスリップに抵抗する摩擦力を発生する。変形可能なクリンプチューブ、エラストマー及びV形状エレメントは、円形形状であっても非円形形状であってもよく、又は長く平らなクリンプを使用することができる任意の形状であってもよいということは理解されよう。剥き出しの二つのガラスファイバは、光の透過性を向上するために屈折率適合ゲルが設けられたV形状溝内での物理的接触により互いに接合される。
【0037】
図11乃至図13の実施の形態
図11で分かるように、スリーブ422は、最初は楕円形形状であるが、スリーブ422の全ての他の特徴、材料及び長さは、スリーブ22と実質的に同じである。スリーブ422を通って延びる光ファイバケーブル424及び426は、上述したケーブル24と実質的に同じである。この構成は、単一の円形又は楕円形のチューブ内、又は図13に示すような多数の円形チューブ423及び425内や楕円形チューブ内(互いに隣接しているか或いは離間されているか)のいずれかの一つにおける、二つの、又はそれ以上の光ファイバに適用することができる。
【0038】
図12は、図11に示す二重ファイバ構成のクリンプ状態を示す。エラストマーチューブの内径は、光ファイバを取り囲むように潰れる。光ファイバを取り囲むエラストマーの圧力は、クリンプ内でのファイバの保持強さが従来の歪み軽減コネクタを越えるような圧力である。クリンプ方法及び組み立て方法は、上述したのと実質的に同じである。
【0039】
図14乃至図17の実施の形態
クリンプスリーブ522は、上述したスリーブ22と実質的に同じである。しかしながら、図14に示すように、光ファイバケーブル524は、直径528が0.125mm(125μm)の光ファイバ526を有する。光ファイバは、好ましくは、外径532が0.250mm(250μm)のアクリレートポリマーコーティング530で包囲されている。しかしながら、コーティングは、任意の適当なポリマーであってもよい。ポリマーコーティング530は、外径536が0.900mm(900μm)のバッファ材料即ちバッファ層534で包囲されている。好ましくは、バッファ層はポリ塩化ビニル(PVC)であるが、任意の他の適当な材料であってもよい。上述したカバー26と同様に、バッファ層534の外径536は、スリーブ522の内径538よりも実質的に小さい。
【0040】
クリンプ方法は上述したクリンプ方法と実質的に同じであり、変形後の幅が変形後の高さよりも実質的にかなり大きくなる。図15で分かるように、本実施の形態の内部部分は、光ファイバケーブルのバッファ層及びコーティングを垂直方向に大きく圧縮する。平らなクリンプダイ賦形体によって加えられるこの垂直方向の圧縮により、クリンプスリーブ522、バッファ層534及びコーティング材料530の独特の断面形状が形成される。コーティング材料の独特の変位パターンは、コーティング材料がガラス製の光ファイバに対して発散パターンをなして流れ、スリーブの被圧縮クリンプ部分の全内容積をコーティング材料が実質的に充填するようなパターンである。コーティング材料530の発散パターンは、図15で分かるように、円形のセグメントをなした左右対称の二つのローブ540及び542が水平方向平面内で光ファイバと隣接して形成されるようなパターンである。コーティング材料530でできた円形セグメントをなした発散ローブ540及び542の形成により、被圧縮バッファ層534を、ガラスファイバの両側部の二つの別々の円弧状領域に沿って、光ファイバ526と接触させることができる。この材料接触状態の変化は、平らなクリンプ技術によってのみ行うことができる。コーティング材料の水平方向での発散量は、バッファ層の剛性で決まる。バッファ材料の剛性が比較的高いと、コーティング材料の水平方向発散が小さい。
【0041】
計算によれば、バッファ層及びコーティング材料の内部変形部分内の容積が実際に減少する。例えば、バッファ層及びコーティング材料を合わせた容積の減少を%で表すと、8%程度である。この好ましい実施の形態における変形部分の長さ方向の長さ(本明細書中に定義した)は、クリンプスリーブの内面に作用する摩擦によりバッファ材料の軸線方向の流れを拘束するような長さである。未変形のクリンプスリーブの内径にドリル仕上げを施すことによりこの摩擦の効果を高める。軸線方向の流れをこのように拘束することは、バッファ層及びコーティング材料を合わせた容積に加え、図15のガラスファイバを取り囲むバッファ層及びコーティング材料の局部的圧縮を高める。上述したカバー26と同様に、バッファ層及びコーティング材料の容積の減少及び流れの拘束の組み合わせにより、バッファ層及びコーティング材料を合わせた局部的密度が高くなり、摩擦力が高くなる。摩擦力が高くなること及びこれによる光ファイバの軸線方向の移動に対する抵抗は、引張ケーブル保持試験における性能を向上する。
【0042】
更に、上述したのと同様に、クリンプ部分におけるクリンプスリーブの内部半径の一部及びバッファ層の一部は、僅かに変形されていないままである。内部半径及びバッファ層のこれらの部分は、光ファイバが中央に置かれた状態を維持し、変形した金属製クリンプスリーブの内面がガラスファイバと接触しないようにする。
【0043】
図16は、光ファイバケーブル624及びスリーブ622の別の実施の形態を示す。ケーブル624は、コーティング材料630によって取り囲まれた光ファイバ620を有し、コーティング材料は、クリンプ後にバッファ層628によって取り囲まれる。この実施の形態では、クリンプダイの高さ、及ぼされた圧力の大きさ、又はバッファ層の強度のため、変形後の高さが図15に示すよりも幾分大きく、コーティング材料630の変位はそれ程大きくない。この変形により、コーティング材料がガラス製の光ファイバの全直径に亘って接触したままにする。スリーブ622、組み立て方法及びクリンプ方法は、上述したのと実質的に同じである。
【0044】
図17で分かるように、複数の光ファイバケーブル724及び726がスリーブ722を通って延びている。各光ファイバケーブル732及び734のバッファ層728及び729は、クリンプ後にクリンプスリーブの楕円形形状の内部領域を完全に充填するように流れる。各光ファイバ736及び738のコーティング材料730及び731は、図16又は図15に示すのと同様のパターンに変形する。材料及びクリンプ方法は、上述したのと同様である。
【0045】
本発明を例示するために特定の実施の形態を選択したが、特許請求の範囲に定義された本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変形及び変更を行うことができるということは当業者には理解されよう。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態による歪み軽減コネクタの側断面図である。
【図2】 図1に示すクリンプスリーブを通って延びる光ファイバケーブル、即ち光ファイバケーブルおよび被圧縮クリンプスリーブの一部の拡大側面図である。
【図3】 図2の3−3線に沿ったケーブル及びスリーブの断面図である。
【図4】 ダイ、及び図2に示すクリンプスリーブを通って延びる光ファイバケーブルのダイによる圧縮前の側面図である。
【図5】 図4の5−5線に沿ったケーブル、スリーブ及びダイの断面図である。
【図6】 図5のクリンプスリーブ内に配置された光ファイバケーブルの拡大断面図である。
【図7】 図7a乃至dは、ファイバ供給ブッシュがクリンプスリーブに挿入された、本発明の第2の実施の形態による歪み軽減コネクタの側断面図である。
【図8】 整合フェルールがコネクタ本体に挿入された、本発明の第3の実施の形態による歪み軽減コネクタの側断面図である。
【図9】 別々の光ファイバケーブルを整合するために整合フェルールがクリンプスリーブの内側に設けられた、本発明の第4の実施の形態による歪み軽減コネクタの側断面図である。
【図10】 別々の光ファイバケーブルを整合するためのV形状溝エレメントを有する、本発明の第5の実施の形態による歪み軽減コネクタの側断面図である。
【図11】 複数の光ファイバケーブルがクリンプスリーブを通って延びる、圧縮前の本発明の第6の実施の形態による歪み軽減コネクタの断面図である。
【図12】 ダイで圧縮した後の図11の歪み軽減コネクタの断面図である。
【図13】 複数の光ファイバケーブルが別々の又は連結されたクリンプスリーブ内を延びる、本発明の第7の実施の形態による歪み軽減コネクタの断面図である。
【図14】 光ファイバケーブルがコーティング材料及びバッファ層とともにクリンプスリーブを通って延びる、圧縮前の本発明の第8の実施の形態による歪み軽減コネクタの断面図である。
【図15】 ダイで圧縮した後の図14の歪み軽減コネクタの断面図である。
【図16】 クリンプスリーブの圧縮に使用された力が小さい場合の、図15のコネクタで使用された、図14の歪み軽減コネクタの断面図である。
【図17】 複数の光ファイバケーブルがクリンプスリーブを通って延びる、図14の歪み軽減コネクタの断面図である。

Claims (32)

  1. 第1外面を備えた第1光ファイバが第1内面及び第1外径を持つカバー内に包囲された第1光ファイバケーブルと、
    前記第1光ファイバケーブルを取り囲む、前記第1外径よりも実質的に大きい第1内径を持つスリーブと、
    幅が高さよりも実質的に大きくなり前記カバーの前記第1内面が、その中に配置された前記第1光ファイバの前記第1外面と摩擦係合する、ダイで圧縮された前記スリーブのクリンプ部分及び前記第1光ファイバケーブルの被圧縮部分とを含み、
    ダイで圧縮された前記スリーブのクリンプ部分は、内部容積を規定し、
    前記カバーは、前記内部容積の概ね全てを満たす、歪み軽減コネクタ。
  2. 前記スリーブは、その中に配置された前記カバーの第2外面と摩擦係合する、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  3. 前記カバーはポリマーチューブである、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  4. 前記ポリマーチューブは熱可塑性材料から形成される、請求項3に記載の歪み軽減コネクタ。
  5. 前記熱可塑性材料は、コポリエステルエラストマーである、請求項4に記載の歪み軽減コネクタ。
  6. 前記第1光ファイバは第2外径を有し、前記ポリマーチューブは第2内径を有し、前記第2内径は前記第2外径よりも実質的に大きい、請求項3に記載の歪み軽減コネクタ。
  7. 前記スリーブは、非弾性変形可能な金属製スリーブであり、前記第1外径の少なくとも5倍の長さを有する、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  8. 前記第1光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で、前記カバーのほぼ全てが前記スリーブの前記長さに対して実質的に垂直な方向に延びる、請求項7に記載の歪み軽減コネクタ。
  9. 前記第1光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で、前記カバーのほぼ全てが前記第1光ファイバの長さ方向軸線に対して実質的に垂直な方向に延び、前記第1光ファイバでの長さ方向での引張応力を制限する、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  10. 前記第1光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で、前記カバーの一部が未変形のままである、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  11. 前記スリーブの前記内面には粗し仕上げが施されている、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  12. 前記カバーは、バッファ層によって取り囲まれたコーティング材料である、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  13. 前記コーティング材料は、アクリレートポリマーから形成されている、請求項12に記載の歪み軽減コネクタ。
  14. 前記コーティング材料は、前記第1光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で、前記第1光ファイバと隣接した二つのローブを含む、請求項12に記載の歪み軽減コネクタ。
  15. 前記コーティング材料は、前記第1光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で、前記被圧縮部分の外側の部分に対して減少した容積を有する、請求項12に記載の歪み軽減コネクタ。
  16. 前記バッファ層は、前記第1光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で、前記被圧縮部分の外側の部分に対して減少した容積を有する、請求項15に記載の歪み軽減コネクタ。
  17. 前記バッファ層及び前記コーティング材料は、前記第1光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で、前記被圧縮部分の外側の部分に対して合わせて約8%減少した容積を有する、請求項16に記載の歪み軽減コネクタ。
  18. 前記スリーブは、スリーブを取り囲み固定する固定部材に連結されている、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  19. 前記スリーブは、前記第1光ファイバと当接した第2光ファイバを含む第2光ファイバケーブルを取り囲む、請求項1に記載の歪み軽減コネクタ。
  20. 固定部材と、
    第1外面を備えた円筒形光ファイバが第1内面、第2外面及び外径を持つカバー内に包囲された少なくとも一つの光ファイバケーブルと、
    前記少なくとも一つの光ファイバケーブルを取り囲み且つ前記固定部材に連結された非弾性変形可能な金属製スリーブであって、第2内面、内径及び前記内径の少なくとも5倍の長さを有し、前記内径が前記カバーの前記外径よりも実質的に大きい金属製スリーブと、
    幅が高さよりも実質的に大きく、前記スリーブの前記第2内面がその内部に配置された前記カバーの前記第2外面と摩擦係合し、前記カバーの前記第1内面が前記光ファイバの前記第1外面と摩擦係合した、ダイで圧縮された前記スリーブのクリンプ部分及び前記少なくとも一つの光ファイバケーブルの被圧縮部分とを含み、
    前記カバーは、前記光ファイバケーブルと前記スリーブとの間にある、連続的なエラストマーな材料からなり、
    前記光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で前記カバーのほぼ全てが前記スリーブの前記長さに対して実質的に垂直な方向に延びる、歪み軽減コネクタ。
  21. 前記変形可能な金属製スリーブが複数の光ファイバケーブルを取り囲んでいる、請求項20に記載の歪み軽減コネクタ。
  22. 第1外面を備えた光ファイバが第1内面、第2外面及び外径を持つカバー内に包囲された少なくとも一つの光ファイバケーブルを、第2内面及び前記外径よりも大きく前記外径との間に隙間を画成する内径を持つ変形可能な金属製スリーブに通す工程と、
    前記変形可能な金属製スリーブの一部及びこのスリーブ内の光ファイバケーブルの一部をダイで圧縮し、幅が長さよりもかなり大きく、前記カバーの前記第1内面が前記カバーの中に配置された光ファイバの一部の前記第1外面と摩擦係合した、ダイで圧縮された前記変形可能な金属製スリーブのクリンプ部分及び前記光ファイバケーブルの被圧縮部分を形成する工程と、
    カバーが変形可能な金属スリーブの圧縮された部分の内部容積の概ね全てを満たすよう内部容積を規定するために、変形可能な金属製スリーブのダイで圧縮された部分を圧縮する工程と、
    変形可能な金属製スリーブを固定部材に連結する工程とを含む、歪み軽減コネクタの製造方法。
  23. 前記スリーブの前記第2内面が前記カバーの一部の前記第2外面と摩擦係合する、請求項22に記載の方法。
  24. 前記圧縮工程は、前記被圧縮部分内に配置されたカバーの部分を、前記カバーのほぼ全てが前記スリーブの長さに対して実質的に垂直な方向に流れるように変形する工程を含む、請求項22に記載の方法。
  25. 前記カバーはポリマーチューブである、請求項22に記載の方法。
  26. 前記ポリマーチューブは、熱可塑性材料から形成される、請求項25に記載の方法。
  27. 前記熱可塑性材料はコポリエステルエラストマーである、請求項26に記載の方法。
  28. 前記カバーは、バッファ層によって取り囲まれたアクリレートポリマーから形成されたコーティング材料からなる、請求項22に記載の方法。
  29. 前記圧縮工程は、前記コーティング材料の一部を変位させ、左右対称の二つの部分を前記光ファイバと隣接して形成する工程を含む、請求項28に記載の方法。
  30. 前記圧縮工程は、前記コーティング材料の一部を圧縮し、前記コーティング材料の前記部分の前記容積を減少する工程を含む、請求項28に記載の方法。
  31. 前記圧縮工程は、前記バッファ層の一部を圧縮し、前記バッファ層の前記部分の容積を減少する工程を含む、請求項30に記載の方法。
  32. 前記圧縮工程は、前記光ファイバケーブルの前記被圧縮部分で未変形のままであるように前記バッファ層の一部を圧縮する工程を含む、請求項31に記載の方法。
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