JP3874944B2 - 超音波骨診断装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
本発明は骨疾患に関し、骨の質に関する有益な情報を得るための超音波骨診断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
骨粗鬆症をはじめとする骨疾患に対し、骨中に超音波を透過させ、骨中での音速や減衰量を測定することにより、骨質を評価する超音波骨診断の方法はすでに知られている。超音波による測定には通常、踵骨が用いられ、従来の測定の方法について図21および図22を用いて説明する。図21は本発明の第1の従来例における超音波による踵骨の骨質測定装置の説明図、図22は図21の装置の動作を示すフローチャートである。
【0003】
図21において1、2は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子、12は足根、3は骨質を測定する踵骨であり、探触子1と探触子2の間に被験者の足根12を挿入するが、探触子1ないし探触子2と足根12の間には超音波を容易に伝播させるための整合材(図示なし)が介在する。整合材としては水などが用いられることが多い。4および5は探触子1あるいは探触子2のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプ、9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。
【0004】
以下、測定手順を説明する。測定は大きく分けて、踵骨に超音波を透過させる透過モード、踵骨表面の反射を用いる反射モード、これら2つのモードで得たデータをもとに行なう骨評価の3つに分けられる。まず、透過モードで図22のステップ(以下STと略す)101において探触子1から探触子2までの伝搬時間が測定される。図21においてはスイッチ4がaにスイッチ5がbに接続され、探触子1により送信が、探触子2により受信が行なわれる。このスイッチ設定はスイッチ4がbでスイッチ5がaでもよく、この場合には探触子2が送信、探触子1が受信となる。これにより踵骨を通した探触子1−探触子2間の超音波の伝搬時間と透過信号が得られる。
【0005】
次に、図22のST102で踵骨3の幅の測定がなされる。図21では、まずスイッチ4、5がともにa側に接続され、送信受信ともに探触子1により行なわれる。これにより探触子1から踵骨3表面までの往復に要する伝搬時間が求められ、距離に換算される(図22のST103)。そのあと、スイッチ4、5がともにb側に接続され、送信受信ともに探触子2により行なわれる。これにより探触子2から踵骨3表面までの往復に要する伝搬時間が求められ、距離に換算される(図22のST104)。
【0006】
踵骨3の幅は探触子1−2間の距離から探触子1−踵骨3間の距離および探触子2−踵骨3間の距離を差し引いたものとして求められる(図22のST105)。足根12と探触子1および探触子2の間を埋める整合材の音速、および、探触子1から探触子2までの距離が既知で、測定した探触子1−踵骨3の表面までの往復伝搬時間、探触子2−踵骨3の表面までの往復伝搬時間より、探触子1および探触子2から踵骨3表面までの距離が求められ、踵骨幅と踵骨を通貨するための時間が算出でき、踵骨の音速が計算される。(図22のST106)また、踵骨3を透過したエコーの周波数成分を解析し、踵骨なしの場合の特性と比較することにより、踵骨の周波数依存減衰特性が求められる。これらの演算は図21の演算回路9で行なわれ、結果が表示器10に表示される。
【0007】
ところで、再現性および精度のよいデータを得るためには、踵骨に当てる探触子の位置決めを正確に行なうことが重要である。位置の決定方法についてはいくつかの文献に記載されている。例えば特開平2−104337号公報では、送信および受信を行なう探触子を上下前後に移動させ、最も減衰が大きい領域に隣接しつつ、骨の超音波減衰あるいは音速が局所的に最小である点をみつけ、この点を測定位置と定めている。この測定の手順を図23および図24を用いて説明する。
【0008】
図23は本発明の第2の従来例における測定位置を決めるための構成を示すブロック図、図24はその動作を説明するもので、(a)はフローチャート、(b)は探触子の位置の移動を示す説明図である。図23において、1は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子、12は足根、11は足根12を載せる足載せ台である。足根12の探触子1と反対側の側面に探触子2があるが、見えないため図示されていない。4および5は探触子1あるいは探触子2のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプ、9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。23および24は前後方向および上下方向に探触子1および2を移動させる移動手段で、ここではパルスモータにより直線移動が可能な電動ステージを想定している。25は上下方向移動手段24と探触子1を連結する制御アーム、26は移動手段23および24に移動パルスを出力する移動パルス発生器である。前後方向移動手段23および上下方向移動手段24はタイミング回路7により発生するタイミング信号をトリガにした移動パルス発生器26で発生する移動パルスにより、制御アーム25につけられた探触子1、2の前後および上下に正確な距離な移動の移動が可能である。
【0009】
次に、動作について説明する。探触子1および2を移動させながら信号を取り込む手順は図24(a)のフローチャートに示すとおりである。測定点は図24(b)に示すようにエリアA内を前後方向、上下方向ともにαの間隔で並んでいる。まず探触子は開始点Y=1、Z=1の地点に置かれ(図24(a)−ST110)、測定を行ない(ST111)、αを単位ステップとして、Y方向(前後方向)に1ステップずつ移動して(ST113)、測定を行なう。前後方向位置Yが規定された最大値Ymaxになると、前後位置がY=1に戻され、上下方向位置Zが1つ増加する(ST115)。このようにして、前後上下にメッシュ状に測定しながら、Ymax、Zmaxまで測定を行ない、評価すべき測定点を特定し(ST116)、音速や減衰などの骨情報を算出して表示する(ST117)。また、探触子の位置を基点に戻し(ST118)、次の測定に備える。
【0010】
次に、2次元アレイを用いた場合のブロック図の例を図25に示す。図25は本発明の第3の従来例におけるに2次元アレイを用いた骨診断装置のブロック図の例である。図25において、13、14は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子で、2次元状に配列された振動子を持つ。12は足根、3は骨質を測定する踵骨であり、探触子13と探触子14の間に被験者の足根12を挿入するが、探触子13ないし探触子14と足根12の間には超音波を容易に伝播させるための整合材(図示なし)が介在する。4および5は探触子13あるいは探触子14のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプ、9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。15、16は探触子13、14のうちのどの振動子を送信・受信に用いるかを選択するスイッチ、17はタイミング回路の情報をもとにスイッチ15、16の切換えを制御するスイッチ制御回路である。この例では、スイッチ制御回路17の制御によりスイッチ15、16が順次切り換えられることにより、図24の(b)に示したような2次元に配列された測定点を順に測定していく。
【0011】
ところで、超音波信号の送受信において、受信信号を適切な振幅に増幅、A/D変換し、高いS/N比を確保することは、各種骨評価パラメータを正確に導出する上で重要である。受信信号の振幅調整として、受信ゲインの自動調整について図26および図27を用いて説明する。図26は本発明の第4の従来例における超音波骨診断装置の受信ゲインの調整を自動的に行なうための構成を示すブロック図、図27はその動作を説明するフローチャートである。図26において、1は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子、12は足根である。足根12の探触子1と反対側の側面に探触子2があるが、見えないため図示されていない。4および5は探触子1あるいは探触子2のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、31はゲインを調節するためのゲイン制御器、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプでゲイン制御器31の制御により増幅率が変化できる。9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。23および24は前後方向および上下方向に探触子1および2を移動させる移動手段で、ここではパルスモータにより直線移動が可能な電動ステージを想定している。25は上下方向移動手段24と探触子1を連結する制御アーム、26は移動手段23および24に移動パルスを出力する移動パルス発生器である。
【0012】
次に、動作について説明する。信号取り込みの主な動作は図23に示した従来例と同じなので省略し、受信ゲインの調整のみを図27を参考に説明する。ST121において取り込まれたデータはST122により最大振幅が計算される。この結果、ST123において振幅が大きすぎると判断され、かつ、図26のゲイン制御器31および受信アンプ8においてゲインを下げることが可能ならば(ST126)、ST127においてゲインが下げられ、再度データの取込みを行なう。この実施例はゲインを数値で示し、数値が大きいほど受信アンプ8におけるゲインが高いことを示す。また、ゲインは1ステップ10ずつでの制御が可能としている。逆にST124において振幅が小さすぎると判断され、かつ図26のゲイン制御器31および受信アンプ8においてゲインを上げることが可能ならば(ST128)、ST129においてゲインが1ステップ(=10)上げられ再度データの取込みが行なわれる。ゲインを下げる必要があるがこれ以上ゲインを下げられない場合やゲインを上げる必要があるがこれ以上ゲインを上げられない場合については、ST125における各種骨パラメータの算出は行なわれず、次の測定位置に探触子を移動する。
【0013】
次に、送信パルスの振幅を調整することで入力信号レベルを調整する方法について説明する。図28は本発明の第5の従来例における超音波骨診断装置の送信パルスの振幅調整を自動的に行なうための構成を示すブロック図、図29はその動作を説明するフローチャートである。図28において、1は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子、12は足根である。足根12の探触子1と反対側の側面に探触子2があるが、見えないため図示されていない。4および5は探触子1あるいは探触子2のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプである。9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。23および24は前後方向および上下方向に探触子1および2を移動させる移動手段で、ここではパルスモータにより直線移動が可能な電動ステージを想定している。25は上下方向移動手段24と探触子1を連結する制御アーム、26は移動手段23および24に移動パルスを出力する移動パルス発生器である。33はパルス発生回路6の発生パルスの振幅を調整する送信レベル制御回路である。
【0014】
次に、動作について説明する。信号取り込みの主な動作は図23に示した従来例と同じなので省略し、送信パルスの振幅の調整のみを図29を参考に説明する。ST141において取り込まれたデータは、ST142により最大振幅が計算される。この結果、ST143において振幅が大きすぎると判断され、また、ゲインが下げられるならば(ST141)、ST142においてゲインが下げられ再度データの取込みを行なう。また、ST124において振幅が小さすぎると判断され、まだゲインを上げることができるならば(ST143)、ST144においてゲインが上げられ、再度データの取込みが行なわれる。
【0015】
一方、ST141において取り込まれたデータがST142により受信信号の最大振幅が計算された結果、ST143において振幅が大きすぎると判断され、かつ、図28の送信レベル制御回路33および送信パルス発生回路6において送信パルスの振幅を下げることが可能ならば(ST146)、ST147においてゲインが下げられ、再度データの取込みを行なう。この従来例は送信パルス振幅を数値で示し、数値が大きいほど送信パルスの振幅が高いことを示す。また、送信パルスの振幅は1ステップ10ずつでの制御が可能としている。逆にST144において受信信号の振幅が小さすぎると判断され、かつ図28の送信レベル制御回路33および送信パルス発生回路6において送信パルスの振幅を上げることが可能ならば(ST148)、ST149において送信振幅が1ステップ(=10)上げられ、再度データの取込みが行なわれる。送信振幅を下げる必要があるがこれ以上振幅を下げられない場合や送信振幅を上げる必要があるがこれ以上振幅を上げられない場合については、ST145における各種骨パラメータの算出は行なわれず、次の測定位置に探触子を移動する。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
以上に述べたように従来の方法では探触子の位置を少しずつずらしながら測定点を探していた。しかし、足の大きさや形の個人差から測定点の位置が異なり、また、測定点に許容される位置ずれが小さいために測定点数をたくさんとる必要があり、測定時間が長いという問題を生じ、被験者にも苦痛であった。また、受信信号を適切な振幅に調整するために、ゲインの調整を行なう必要がありその動作にも時間を要していた。本発明はこれらの問題を解決し、少ない測定点数すなわち短時間で測定点を精度よく探しだし、少ない測定回数でゲインを最適に調整し、得たデータから誤差の少ない評価結果を出力する優れた超音波骨診断装置を提供することを目的とするものである。
【0017】
【課題を解決するための手段】
本発明は、上記目的を達成するために、測定シーケンスを2回あるいはそれ以上に分けることで、測定点数を少なくし、測定に時間がかかるという問題を解消し、被験者に苦痛を与えることが少なく、かつ精度のよい超音波骨診断装置を実現したものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
請求項に記載の発明は、測定対象の骨の両側に配置された2つの探触子を用いて超音波パルスの送受信により前記骨を走査しながら、受信アンプにより得られたデータを演算手段により演算して前記骨の状態を調べる超音波骨診断装置において、前記探触子が単一エレメントからなり、前記探触子を前記骨に対し前後方向および上下方向に移動させる移動手段と、前記移動手段を移動させるパルスを発生する移動パルス発生手段と、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段とを備え、前記探触子により前記骨を走査しながら骨状態を調べるシーケンスを2回あるいはそれ以上に分け、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段が前記移動パルス発生手段を制御することにより、1回目のシーケンスでは前記探触子を特定の移動ピッチで移動させておおまかな探索範囲を同定し、2回目以降のシーケンスでは前記同定された探索範囲内を前記特定の移動ピッチよりも小さい移動ピッチで移動させることを特徴とするものであり、単一エレメントからなる探触子を用いた場合に探触子移動ピッチを切り換える手段を設けることで、短時間で精度のよい骨情報を得ることの可能な超音波骨診断装置を実現できる。
【0020】
請求項に記載の発明は、測定対象の骨の両側に配置された2つの探触子を用いて超音波パルスの送受信により前記骨を走査しながら、受信アンプにより得られたデータを演算手段により演算して前記骨の状態を調べる超音波骨診断装置において、前記探触子が複数の振動子を2次元状に配列した2次元アレイエレメントからなり、前記2次元アレイエレメントの各振動子を走査のために切り替えるスイッチ手段と、前記スイッチ手段を駆動するスイッチ制御手段と、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段とを備え、前記探触子により前記骨を走査しながら骨状態を調べるシーケンスを2回あるいはそれ以上に分け、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段が前記スイッチ制御手段を制御することにより、1回目のシーケンスでは前記各振動子を特定の移動ピッチで走査しておおまかな探索範囲を同定し、2回目以降のシーケンスでは前記同定された探索範囲内を前記特定の移動ピッチよりも小さい移動ピッチで走査することを特徴とするものであり、2次元アレイエレメントからなる探触子を用いた場合にエレメント切換え手段を設けることで、短時間で精度のよい骨情報を得ることができる。
【0021】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、振幅が最も大きいことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0022】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、音速が最も遅いことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0023】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、波形の周期が最も長いことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なく、かつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0024】
請求項に記載の発明は、請求項1または2に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、周波数依存減衰の値が最も小さいことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0026】
請求項に記載の発明は、請求項3、4、5、6のいずれかに記載の装置において、得られたデータのうち探触子間の伝搬時間に相当する選択範囲のみを切り出す選択手段を設けることで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0028】
請求項に記載の発明は、請求項に記載の装置において、整合材の温度を測定する測定手段と、測定手段から得られたデータをもとに探触子間の伝搬時間の変動を演算する演算機能を持つことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0029】
請求項に記載の発明は、請求項からのいずれかに記載の装置において、振幅が最も大きいこと、あるいは音速が最も遅いこと、あるいは波形の周期が最も長いこと、あるいは周波数依存減衰の値が最も小さいことのうち2つ以上を基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0030】
請求項10に記載の発明は、請求項からのいずれかに記載の装置において、振幅が最も大きいこと、あるいは音速が最も遅いこと、あるいは波形の周期が最も長いこと、あるいは周波数依存減衰の値が最も小さいことのうち2つ以上を基準におおまかな位置を同定し、さらにそのデータの上下のデータおよび前後のデータを比較し、位置をより狭い範囲に限定してから2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0038】
以下、本発明の実施の形態について、図1〜図20を用いて説明する。
(実施の形態1)
図1(a)は本発明の請求項1に対応する第1の実施の形態における探触子位置の移動シーケンスのフローチャートであり、(b)はその説明図である。まず被検範囲全体(エリアA)の測定を行なう。ST160において探触子の移動ピッチは本来のピッチより広いβに設定される。ST161においてエリアAにピッチβの格子状に設定された全ての測定点について測定が行なわれる。次に、ST162においてこれらの測定点から、評価点Cにもっとも近い測定点が特定される。特定の方法についてはあとで述べる。ここでは図1(b)のように測定点bが評価点cに最も近い点に特定されるとする。このとき、ST162において測定点Bを中心としたエリアAより狭いエリアBが設定され、S163で走査ピッチはβより狭い本来の測定に用いる測定ピッチαに設定される。次に、S164でエリアBをピッチαの格子状に設定したすべての測定点について測定が行なわれる。S165においてこの測定から骨特性を得るべき測定点Cを特定し、S166で測定点Cにおける骨情報を算出、表示を行なう。
【0039】
このように、本実施の形態1によれば、測定シーケンスを2つあるいはそれ以上に分け、1回目のシーケンスでは探触子の移動ピッチを大きくして、おおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスで絞られた範囲を細かい移動ピッチで走査することで、測定点数を少なくし、かつ精度のよい骨情報を得ることの可能な超音波骨診断方法を実現できる。
【0040】
なお、この実施の形態においては2段階のシーケンスで測定を行なったが、エリアAの大きさや最終測定ピッチαにより、3段以上のシーケンスを用いたほうがよい場合もある。
【0041】
(実施の形態2)
図2は本発明の請求項2に対応する第2の実施の形態における単一振動子を持つ探触子を用いた場合のブロック図である。図2において、1は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子、12は足根である。足根12の探触子1と反対側の側面に探触子2があるが、見えないため図示されていない。4および5は探触子1あるいは探触子2のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプ、9は演算回路で、タイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算するものであり、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。23および24は前後方向および上下方向に探触子1および2を移動させる移動手段で、ここではパルスモータにより直線移動が可能な電動ステージを想定している。25は上下方向移動手段24と探触子1を連結する制御アーム、26は移動手段23および24に移動パルスを出力する移動パルス発生器、27は測定シーケンスの回数をカウントするシーケンス数カウンタである。前後方向移動手段23および上下方向移動手段24はタイミング回路7により発生するタイミング信号をトリガにした移動パルス発生器26で発生する移動パルスにより、前後および上下に正確な距離だけ移動する。移動パルスの発生数は、シーケンス数カウンタ27より出される制御信号により決定されている。
【0042】
探触子1および2を移動させながら信号を取り込む手順は第1の実施の形態で述べたとおりである。最初のシーケンスではシーケンス数カウンタ27の出力が1であり、その制御により移動パルス発生器26は、βの移動量に相当するパルスを出力する。2度目のシーケンスでは、シーケンス数カウンタ27の出力が2となり、この結果、移動パルス発生器26からはαの移動量に相当するパルスを出力する。これにより、2段階のシーケンスに対応でき、測定点数を減らすことができ、短時間の測定を行なうことが可能になる。
【0043】
このように、本実施の形態2によれば、単一エレメントからなる探触子1、2を用いた場合に、探触子の移動ピッチを切り換える手段27を設けることで、実施の形態1の手順により短時間で精度のよい骨情報を得ることができる。
【0044】
(実施の形態3)
図3は本発明の請求項3に対応する第3の実施の形態における2次元アレイより構成される探触子を用いた場合のブロック図である。図3において、13、14は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子で、2次元状に配列された振動子を持つ。12は足根、3は骨質を測定する踵骨であり、探触子13と探触子14の間に被験者の足根12を挿入するが、探触子13ないし探触子14と足根12の間には超音波を容易に伝播させるための整合材(図示なし)が介在する。4および5は探触子13あるいは探触子14のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプ、9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。15、16は探触子13、14の2次元配列された振動子のうちのどの振動子を送信・受信に用いるかを選択するスイッチ、17はスイッチ制御回路であり、スイッチ15、16の切換えを制御する。27はシーケンス数カウンタであり、測定シーケンスの回数をカウントし、スイッチ制御回路17に出力する。スイッチ制御回路17はシーケンス数カウンタの出力をもとに測定における移動ピッチを決定する。この機構により1度目のシーケンスと2度目のシーケンスで移動ピッチを変化させることにより、測定点数を減らすことができ、測定を短時間ですませることができる。
【0045】
このように、本実施の形態3によれば、2次元アレイエレメントからなる探触子13、14を用いた場合に、エレメント切換え手段15、16を設けることで、実施の形態1の手順により短時間で精度のよい骨情報を得ることができる。
【0046】
なお、この例においては、スイッチ制御回路17の制御によりスイッチ15、16が順次切り換えられることにより、図1の(b)に示したような2次元に配列された測定点を順に測定していく。
【0047】
(実施の形態4)
図4本発明の請求項4および5に対応する第4の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図2または図3に示したものと同じである。シーケンス1において、初めにST170において探触子の初期位置設定および、データの最大振幅の初期値代入および走査ピッチβの設定が行なわれる。次に、ST171においてデータが取り込まれ、ST172においてデータにおける最大振幅Am1が算出される。最大振幅Am1がシーケンス1における今までの最大であった場合はS174においてAm1の値がAmに書き込まれ、その時の探触子の位置がbに書き込まれる。ST175においてシーケンス1が終了していないと判断された場合(エリア内のデータを全て取ったとき)はST176において探触子が移動され、ST171の測定に戻る。そしてST175においてシーケンス1が終了となった場合は、ST177において走査ピッチがαに変更され、ST178において、シーケンス2のための位置計算がなされる。シーケンス2のエリアの位置は位置bを中心とする。このあとシーケンス2によるデータの取込みが行なわれる。
【0048】
このように、本実施の形態4によれば、実施の形態1に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、振幅が最も大きいことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0049】
(実施の形態5)
図5本発明の請求項6および7に対応する第5の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図2または図3に示したものと同じである。シーケンス1において、初めにST180において探触子の初期位置設定および、データの最低音速の初期値代入および走査ピッチβの設定が行なわれる。次に、ST181においてデータが取り込まれ、ST181においてこのデータにおける音速Vm1が算出される。音速Vm1がシーケンス1における今までの最小であった場合はS183においてVm1の値がVmに書き込まれ、その時の探触子の位置がbに書き込まれる。ST185においてシーケンス1が終了していないと判断された場合(エリア内のデータを全て取ったとき)はST186において探触子が移動され、ST181の測定に戻る。そして、ST185においてシーケンス1が終了となった場合は、ST187において走査ピッチがαに変更され、ST188において、シーケンス2のための位置計算がなされる。シーケンス2のエリアの位置は位置bを中心とする。このあとシーケンス2によるデータの取込みが行なわれる。
【0050】
このように、本実施の形態5によれば、実施の形態1に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、音速が最も遅いことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0051】
(実施の形態6)
図6本発明の請求項8および9に対応する第6の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図2または図3に示したものと同じである。シーケンス1において、初めにST190において探触子の初期位置設定および、データの最長周期の初期値代入および走査ピッチβの設定が行なわれる。次に、ST191においてデータが取り込まれ、ST192においてこのデータにおける周期Tm1が算出される。周期Tm1がシーケンス1における今までの最小であった場合はS147においてTm1の値がTmに書き込まれ、その時の探触子の位置がbに書き込まれる。ST195においてシーケンス1が終了していないと判断された場合(エリア内のデータを全て取り終わっていないとき)はST196において探触子が移動され、ST191の測定に戻る。そして、ST195においてシーケンス1が終了となった場合は、ST197において走査ピッチがαに変更され、ST198において、シーケンス2のための位置計算がなされる。シーケンス2のエリアの位置は位置bを中心とする。このあとシーケンス2によるデータの取込みが行なわれる。
【0052】
このように、本実施の形態6によれば、実施の形態1に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、波形の周期が最も長いことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なく、かつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0053】
(実施の形態7)
図7本発明の請求項10および11に対応する第7の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図2または図3に示したものと同じである。 シーケンス1において、初めにST200において探触子の初期位置設定および、データの最低周波数減衰の初期値代入および走査ピッチβの設定が行なわれる。次に、ST201においてデータが取り込まれ、ST202においてこのデータにおける周波数減衰Gm1が算出される。周波数減衰Gm1がシーケンス1における今までの最小であった場合はS204においてGm1の値がGmに書き込まれ、その時の探触子の位置がbに書き込まれる。ST205においてシーケンス1が終了していないと判断された場合(エリア内のデータを全て取ったとき)はST206において探触子が移動され、ST201の測定に戻る。そして、ST205においてシーケンス1が終了となった場合は、ST207において走査ピッチがαに変更され、ST208において、シーケンス2のための位置計算がなされる。シーケンス2のエリアの位置は位置bを中心とする。このあとシーケンス2によるデータの取込みが行なわれる。
【0054】
このように、本実施の形態7によれば、請求項1に記載した1回目のシーケンスで得たデータのうち、周波数依存減衰の値が最も小さいことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0055】
(実施の形態8)
図8は本発明の請求項12に対応する第8の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図2または図3に示したものと同じである。本実施の形態8は、図4に示した実施の形態4と殆ど同様であるが、ST211において取り込んだデータをST212により時間制限をかけているところが異なる。ST212の時間制限は、探触子から探触子まで音波が到達する時間に若干の余裕を見た時間帯のみの信号を取り込むようになっており、不要なデータにより例えば最大振幅の値を算出し間違えるといった測定ミスを防ぐものである。本実施の形態8では、シーケンス2における時間制限について述べていないが、これも全く同様に時間制限をかけることで測定ミスを低減することができる。
【0056】
このように、本実施の形態8によれば、得られたデータのうち探触子間の伝搬時間に相当する範囲のみに注目し、その時間範囲において振幅が最も大きいこと、あるいは音速が最も遅いこと、あるいは波形の周期が最も長いこと、あるいは周波数依存減衰の値が最も小さいことを基準におおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0057】
(実施の形態9)
図9は本発明の請求項13に対応する第9の実施の形態における単一振動子を持つ探触子を用いた場合のブロック図である。図9において、1は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子、12は足根である。足根12の探触子1と反対側の側面に探触子2があるが、見えないため図示されていない。4および5は探触子1あるいは探触子2のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプ、9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。23および24は前後方向および上下方向に探触子1および2を移動させる移動手段で、ここではパルスモータにより直線移動が可能な電動ステージを想定している。25は上下方向移動手段24と探触子1を連結する制御アーム、26は移動手段23および24に移動パルスを出力する移動パルス発生器、27は測定シーケンスの回数をカウントするシーケンス数カウンタである。30は得られたデータのうち探触子間の伝搬時間に相当する範囲のみを選択するスイッチである。
【0058】
本実施の形態の動作は実施の形態2で述べたのと同様である。本実施の形態では、さらに受信信号をON/OFFするためのスイッチ30が設けてあり、このスイッチ30により、タイミング回路7の制御により探触子間の伝達時間に若干の余裕をみた間だけオンし、信号を受信アンプ8に伝えるようになっており、不要なデータにより、例えば最大振幅の値を算出し間違えるといった測定ミスを防ぐことができる。
【0059】
このように、本実施の形態9によれば、得られたデータのうち探触子間の伝搬時間に相当する選択範囲のみを切り出す選択手段30を設けることで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0060】
(実施の形態10)
図10は本発明の請求項14に対応する第8の実施の形態における動作を示すフローチャートである。本実施の形態10は、図8に示した実施の形態8と殆ど同様であるが、ST232において整合材の温度を測定しており、ST233において受信信号の取り込みに時間の限定をかける際に、温度による整合材の音速の変化を加味した設定ができるようにしてあることに特徴を有する。
【0061】
このように、本実施の形態10によれば、得られたデータのうち探触子間の伝搬時間に相当する範囲のみに注目する際に、その時間範囲の限定において、整合材の温度による影響を加味して、実施の形態8と同様な基準によりおおまかな位置を同定し、2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0062】
(実施の形態11)
図11は本発明の請求項15に対応する第11の実施の形態における単一振動子を持つ探触子を用いた場合のブロック図である。図11において、1は超音波パルスの送信・受信を行なうための探触子、12は足根である。足根12の探触子1と反対側の側面に探触子2があるが、見えないため図示されていない。4および5は探触子1あるいは探触子2のいずれかを選択するスイッチ、6はスイッチ4により選択された探触子より超音波パルスを発生させるための送信パルス発生回路、7は本測定装置のタイミングを制御するタイミング回路、8はスイッチ5で選択された探触子のエコー信号を増幅するための受信アンプ、9はタイミング回路7で発生したタイミング信号と受信アンプ8で受信されたエコー信号から音速や減衰度を計算する演算回路で、エコー信号を量子化するためのA/D変換器を含む。10は表示器である。23および24は前後方向および上下方向に探触子1および2を移動させる移動手段で、ここではパルスモータにより直線移動が可能な電動ステージを想定している。25は上下方向移動手段24と探触子1を連結する制御アーム、26は移動手段23および24に移動パルスを出力する移動パルス発生器、27は測定シーケンスの回数をカウントするシーケンス数カウンタである。28は温度センサ、29は温度測定器である。
【0063】
本実施の形態11における動作は実施の形態9で述べたのと同様である。本実施の形態11では、さらに温度センサ28で得た温度情報を温度測定器29を介して演算回路9に入力することで、入力信号の時間制限を行なうスイッチ30のON/OFFタイミングを整合材の温度変化による音速の変化を加味した制御を行なうことができる。
【0064】
このように、本実施の形態11によれば、実施の形態9に記載の装置において、整合材の温度を測定する手段28、29を備え、これらから得られたデータをもとに演算回路9が探触子間の伝搬時間の変動を演算することで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0065】
(実施の形態12)
実施の形態4〜10の発明においては、2回目以降の測定範囲の同定に振幅、音速、信号の周期、周波数依存減衰などを単独に用いる場合を記述してきたが、本実施の形態では、これらのうちの2つあるいはそれ以上を用いて2回目以降の測定範囲を同定するものである。図12は本発明の請求項16および17に対応する実施の形態12における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図2、3、9、11に示すものと同じである。本実施の形態では、ST251で得た受信データからST252において、まず信号の周期Tm1を算出し、Tm1の値があらかじめ用意した基準Tminより小さい場合は、このデータの処理をやめ、探触子を次の測定位置に移動させる。Tm1の値がTminより大きい場合はST254において最大振幅を求め、ST256で今までの最大の振幅Amと比較し、それより大きい場合にはST257においてAm=Am1とし、その探触子位置をbに記憶させる。
【0066】
本実施の形態12によれば、例えば、足根を置く位置が前に出すぎている場合に振幅だけで判断すると、踵の後部分で踵骨がない部分を通った信号は減衰が小さく振幅が大きいため、これを測定位置と誤認してしまうような場合に有効であり、初めに信号の周期を見て、周期が一定よりも短い場合はデータを破棄することで、不要部分の信号を切り捨て、正確な値を求めるのに有効である。
【0067】
(実施の形態13)
図13は本発明の請求項18および19に対応する第13の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図2、3、9、11に示すものと同じである。本実施の形態では、まず初めにST270において走査ピッチがαに設定され、ST271でエリアAのすべての測定点について測定される。この結果からST274において測定点bが特定されるところは先の実施の形態4〜7と同じである。本実施の形態では測定点bの隣接点どうしが比較される。比較の内容は実施の形態4〜7で述べた、振幅、音速、波形周期、周波数依存減衰のいずれでもよくまた、それらの2つ以上を用いたものでもよい。ここでは音速について比較したとする。まず、ST273において測定点bの左右の点gとeについて音速の比較がなされ、つぎにST274、275により上下の点dとfの比較がなされる。この比較の結果、測定点と音速の遅い側の点の間に評価点cがあることがわかる。例えばg<eでかつf<dだとすると、評価点cは測定点bと隣接点f、gを頂点とする正方形の中にある。このようにして測定点bに隣接した上下、左右の点を比較することで測定範囲を狭め、測定点数を減らすことができ、短時間による測定を可能にする。
【0068】
このように、本実施の形態13によれば、振幅が最も大きいこと、あるいは音速が最も遅いこと、あるいは波形の周期が最も長いこと、あるいは周波数依存減衰の値が最も小さいことのうち2つ以上を基準におおまかな位置を同定し、さらに、そのデータの上下のデータおよび前後のデータを比較し、位置をより狭い範囲に限定してから2回目のシーケンスを行なうことで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0069】
(実施の形態14)
図14は本発明の請求項20に対応する第14の実施の形態における動作を示すフローチャートである。本実施の形態は、信号取り込み時におけるゲインの調整方法に特徴を有する。ST290においてゲインの初期設定値G0に設定し、S291でデータを取り込み、ST292において振幅Aを算出する。S293で振幅の過大を、S294で過小を発見し、S296〜297および、ST298〜299の各処理においてゲインの調整を行ない適正なゲインになるようにする。このようにして得たゲインの値は別途記憶され、ST302において次の測定点に移動したとき、その測定点のデータをST303において過去に記憶した隣接点のデータから予測する。予測は例えば既に知られている隣接点のデータの平均などでよい。隣接する測定点では得られる信号が似たような振幅となることが多いことが実験上確かめられており、ゲインを毎回初期値に戻すよりも、ゲイン調整の回数を減らすことができ、短時間で測定を行なうことができる。
【0070】
このように、本実施の形態14によれば、当該測定点の受信信号のゲインをすでに取り込んだ隣接点のデータを基に予測することで、ゲイン調節を短時間で行なう超音波骨診断方法を実現することができる。
【0071】
(実施の形態15)
図15は本発明の請求項21に対応する第15の実施の形態における構成を示す超音波骨診断装置のブロック図である。本実施の形態は図26に示した従来例と似ているが、ゲイン記憶回路32を有するところが異なる。過去に測定した測定点のデータをゲイン記憶回路32に記憶させておき、未知の測定点のゲインを隣接点のデータから演算回路9により予測する。隣接する測定点では得られる信号が似たような振幅となることが多いことが実験上確かめられており、ゲインを毎回初期値に戻すよりも、ゲイン調整の回数を減らすことができ、短時間で測定を行なうことができる。
【0072】
このように、本実施の形態15によれば、既に測定した点の受信ゲインデータを記憶する手段32と、その記憶データから演算回路9により当該測定点の受信信号のゲインを予測することで、ゲイン調節を短時間で行なうことができる。
【0073】
(実施の形態16)
図16は本発明の請求項22に対応する第16の実施の形態における動作を示すフローチャートである。本実施の形態16は、信号取り込み時における送信パルスの振幅の調整方法に特徴を有する。ST310においてパルス振幅の初期設定値P0に設定し、S311でデータを取り込み、ST312において振幅Aを算出する。S313で振幅の過大を、S314で過小を発見し、S316〜317および、ST318〜319の各処理においてゲインの調整を行ない適正なゲインになるようにする。このようにして得たゲインの値は別途記憶され、ST322において次の測定点に移動したとき、その測定点の送信パルス振幅データをST333において過去に記憶した隣接点のデータから予測する。予測は例えば既に知られている隣接点のデータの平均などでよい。隣接する測定点では得られる信号が似たような振幅となることが多いことが実験上確かめられており、送信パルス振幅を毎回初期値に戻すよりも、振幅調整の回数を減らすことができ、短時間で測定を行なうことができる。
【0074】
このように、本実施の形態16によれば、当該測定点の送信パルスの振幅をすでに取り込んだ隣接点のデータを基に予測することで、パルス振幅の調節を短時間で行なうことができる。
【0075】
(実施の形態17)
図17は本発明の請求項23に対応する第17の実施の形態における構成を示す超音波骨診断装置のブロック図である。本実施の形態は図28に示した従来例と似ているが、送信レベル記憶回路34を有するところが異なる。過去に測定したデータの送信パルス振幅を送信レベル記憶回路34に記憶させておき、未知の測定点の送信パルス振幅を隣接点のデータから演算回路9により予測する。隣接する測定点では得られる信号が似たような振幅となることが多いことが実験上確かめられており、パルス振幅を毎回初期値に戻すよりも、振幅調整の回数を減らすことができ、短時間で測定を行なうことができる。
【0076】
このように、本実施の形態17によれば、既に測定した点の送信パルス振幅データを記憶する手段34と、その記憶データから演算回路9により当該測定点の送信パルスの振幅を予測することで、パルス振幅の調節を短時間で行なうことができる。
【0077】
(実施の形態18)
図18は本発明の請求項24および25に対応する第18の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図15と図17を合わせ備えたものである。本実施の形態18は、信号取り込み時における送信パルスの振幅の調整方法に特徴を有する。ST330において受信ゲインの初期設定値G0、および送信パルスの振幅の初期設定値P0に設定し、S331でデータを取り込み、ST332において振幅Aを算出する。S333で振幅の過大を、S334で過小を発見する。このとき、ST335において振幅が過大でかつゲインが最小でないかを調べ、そうでない場合はST336にて受信ゲインを引き下げる。受信ゲインを最低まで下げてなおかつ振幅が過大である場合にS337により送信振幅を引き下げる。このような手順をとることで受信信号のS/N比の劣化を防ぎ、骨特性の評価を正確に行なうことが可能である。また、S334で振幅が過小であると判断された場合にも、同様にS/N比の劣化を最小限に抑えるため、S339で送信振幅をまだ上げることが可能ならば、S340により、送信振幅を引き上げる。これ以上送信振幅を引き上げられず、なおかつ入力信号の振幅が過小のときにS341において、受信のゲインが引き上げられる。
【0078】
このように、本実施の形態18によれば、送信パルスの振幅を変えることのできる送信レベル制御回路33と、受信信号の増幅度を変えることのできるゲイン制御器32を備え、各測定位置におけるデータ取り込みの際に取り込んだ信号の振幅を監視し、適正なゲインに調節する機能を備え、振幅が小さい場合には、送信パルス振幅の増加を受信ゲインの増加により優先して行い、また、振幅が大きい場合には受信ゲインの低減を送信パルス振幅の低減より優先して行なう機能を備えることで、測定点数を少なくしかつ精度のよい骨情報を得ることができる。
【0079】
(実施の形態19)
図19は本発明の請求項26および27に対応する第19の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図15と図17を合わせ備えたものである。本実施の形態19では、最初のシーケンスループ1(L=1)と次のシーケンスループ2(L=2)において、ゲインの増減ステップが異なる。シーケンスループ1においては測定点がどのあたりにあるかを調べればよいので、ゲインの調整はそれほどきめ細かく行なわなくともよい。それに対してシーケンスループ2においては骨特性を抽出する必要があるため、データは最良の条件で取り込む必要があり、ゲインの調節はきめ細かく行なう必要がある。本実施の形態では、シーケンスステップ1においてゲインステップSを2回目のS2に較べて粗いS1とすることで、ゲイン調整に必要な繰り返しを少なくすることで、測定時間を短くするものである。なお、この実施の形態では受信ゲインの調整に適用したが、まったく同様に送信パルスの振幅にも適用が可能である。
【0080】
このように、本実施の形態19によれば、実施の形態14から18における受信信号レベル調節を、1回目のシーケンスにおける受信ゲインあるいは送信パルスの調節ステップを2回目よりも粗くとることで、測定精度を落とすことなく短時間での測定を可能にすることができる。
【0081】
(実施の形態20)
図20は本発明の請求項28および29に対応する第20の実施の形態における動作を示すフローチャートであり、装置構成は図15と図17を合わせ備えたものである。実施の形態においては、反射モードによる踵骨の幅測定と透過モードにおける伝達時間測定において、反射モードの場合には誤差の許容が大きいことから、本実施の形態では反射モードにおいてゲインステップSを透過モードのS2に較べて粗いS1とすることで、ゲイン調整に必要な繰り返しを少なくし、測定時間を短くするものである。なお、この実施の形態では受信ゲインの調整に適用したが、まったく同様に送信パルスの振幅調整にも適用が可能である。
【0082】
このように、本実施の形態20によれば、実施の形態14〜18のいずれかに記載の発明において、踵骨幅を測定するための反射モードにおける受信ゲインあるいは送信パルス振幅の調節ステップを、骨特性を測定する透過モードの2回目のシーケンスにおける調節ステップより粗くとることで、精度を落とすことなく短時間での測定を可能にすることができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明は上記実施の形態より明らかなように、骨評価を行なう位置の探索を2つ以上のシーケンスに分けて行なうことで測定点数を少なくすることができ、短時間で良好な精度の測定ができるという効果を有する。
また、信号取り込み時における振幅の調整方法として、送信パルスの振幅や、受信ゲインの設定値をすでに測定が済んだ測定点におけるデータより予測することで、調整回数をすくなくすることができ、短時間で良好な精度の測定ができるという効果を有する。
また、1回目のシーケンスや、踵骨幅を測定するシーケンスにおいて、送信パルスの振幅や受信ゲインの変化ステップを大きくとることで精度を落とすことなく、短時間での測定ができるという効果を有する。
また、受信信号の調整手順として振幅を大きくしたいときには送信パルスの調整を優先的に、振幅を小さくしたいときには受信ゲインの調整を優先的に行なうことでS/N比を良好に保つことができるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図2】本発明の第2の実施の形態における超音波骨診断装置のブロック図
【図3】本発明の第3の実施の形態における超音波骨診断装置のブロック図
【図4】本発明の第4の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図5】本発明の第5の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図6】本発明の第6の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図7】本発明の第7の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図8】本発明の第8の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図9】本発明の第9の実施の形態における超音波骨診断装置のブロック図
【図10】本発明の第10の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図11】本発明の第11の実施の形態における超音波骨診断装置のブロック図
【図12】本発明の第12の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図13】本発明の第13の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図14】本発明の第14の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図15】本発明の第15の実施の形態における超音波骨診断装置のブロック図
【図16】本発明の第16の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図17】本発明の第17の実施の形態における超音波骨診断装置のブロック図
【図18】本発明の第18の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図19】本発明の第19の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図20】本発明の第20の実施の形態における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図21】本発明の第1の従来例における超音波骨診断装置のブロック図
【図22】本発明の第1の従来例における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図23】本発明の第2の従来例における超音波骨診断装置のブロック図
【図24】本発明の第2の従来例における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図25】本発明の第3の従来例における超音波骨診断装置のブロック図
【図26】本発明の第4の従来例における超音波骨診断装置のブロック図
【図27】本発明の第4の従来例における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【図28】本発明の第5の従来例における超音波骨診断装置のブロック図
【図29】本発明の第5の従来例における超音波骨診断の方法を示すフロー図
【符号の説明】
1、2 探触子
3 踵骨
4、5 スイッチ
6 送信パルス発生回路
7 タイミング発生回路
8 受信アンプ
9 演算回路
10 表示器
11 足載せ台
12 足根
13、14 探触子
15、16 スイッチ
17 スイッチ制御器
23 前後方向移動手段
24 上下方向移動手段
25 制御アーム
26 移動パルス発生器
27 シーケンス数カウンタ
28 温度センサ
29 温度測定器
30 スイッチ
31 ゲイン制御器
32 ゲイン記憶回路
33 送信レベル制御回路
34 送信レベル記憶回路

Claims (10)

  1. 測定対象の骨の両側に配置された2つの探触子を用いて超音波パルスの送受信により前記骨を走査しながら、受信アンプにより得られたデータを演算手段により演算して前記骨の状態を調べる超音波骨診断装置において、前記探触子が単一エレメントからなり、前記探触子を前記骨に対し前後方向および上下方向に移動させる移動手段と、前記移動手段を移動させるパルスを発生する移動パルス発生手段と、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段とを備え、前記探触子により前記骨を走査しながら骨状態を調べるシーケンスを2回あるいはそれ以上に分け、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段が前記移動パルス発生手段を制御することにより、1回目のシーケンスでは前記探触子を特定の移動ピッチで移動させておおまかな探索範囲を同定し、2回目以降のシーケンスでは前記同定された探索範囲内を前記特定の移動ピッチよりも小さい移動ピッチで移動させることを特徴とする超音波骨診断装置。
  2. 測定対象の骨の両側に配置された2つの探触子を用いて超音波パルスの送受信により前記骨を走査しながら、受信アンプにより得られたデータを演算手段により演算して前記骨の状態を調べる超音波骨診断装置において、前記探触子が複数の振動子を2次元状に配列した2次元アレイエレメントからなり、前記2次元アレイエレメントの各振動子を走査のために切り替えるスイッチ手段と、前記スイッチ手段を駆動するスイッチ制御手段と、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段とを備え、前記探触子により前記骨を走査しながら骨状態を調べるシーケンスを2回あるいはそれ以上に分け、前記探触子の移動ピッチを切り替える手段が前記スイッチ制御手段を制御することにより、1回目のシーケンスでは前記各振動子を特定の移動ピッチで走査しておおまかな探索範囲を同定し、2回目以降のシーケンスでは前記同定された探索範囲内を前記特定の移動ピッチよりも小さい移動ピッチで走査することを特徴とする超音波骨診断装置。
  3. 前記2回目以降のシーケンスにおける探索範囲の同定に、前のシーケンスで得たデータのうち、振幅が最も大きいことを基準に用いることを特徴とする請求項またはに記載の超音波骨診断装置。
  4. 前記2回目以降のシーケンスにおける探索範囲の同定に、前のシーケンスで得たデータのうち、音速が最も遅いことを基準に用いることを特徴とする請求項またはに記載の超音波骨診断装置。
  5. 前記2回目以降のシーケンスにおける探索範囲の同定に、前のシーケンスで得たデータのうち、波形の周期が最も長いことを基準に用いることを特徴とする請求項またはに記載の超音波骨診断装置。
  6. 前記2回目以降のシーケンスにおける探索範囲の同定に、前のシーケンスで得たデータのうち、周波数依存減衰の値が最も小さいことを基準に用いることを特徴とする請求項またはに記載の超音波骨診断装置。
  7. 前記得られたデータのうち探触子間の伝搬時間に相当する範囲のみを選択する選択手段を有することを特徴とする請求項3、4、5、6のいずれかに記載の超音波骨診断装置。
  8. 前記得られたデータのうち探触子間の伝搬時間に相当する範囲のみを選択する際にその時間範囲の限定において、整合材の温度による影響を加味するために整合材の温度を測定する手段を有することを特徴とする請求項に記載の超音波骨診断装置。
  9. 前記2回目以降のシーケンスにおける探索範囲の同定に、前のシーケンスで得たデータのうち、振幅が最も大きいこと、音速が最も遅いこと、波形の周期が最も長いこと、周波数依存減衰の値が最も小さいことのうち、2つ以上を基準に用いることを特徴とする請求項3、4、5、6、7のいずれかに記載の超音波骨診断装置。
  10. 前記2回目以降のシーケンスにおける探索範囲の同定に、前のシーケンスで得たデータのうち、振幅が最も大きいこと、あるいは音速が最も遅いこと、あるいは波形の周期が最も長いこと、あるいは周波数依存減衰の値が最も小さいことを用い、さらにそのデータの上下のデータおよび前後のデータを比較し、位置をより狭い範囲に限定することを特徴とする請求項3、4、5、6、7のいずれかに記載の超音波骨診断装置。
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