JP3874824B2 - 治療装置 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、患者の患部に取り付けた電極を通してその患部に治療電流を通電して治療を行なう治療装置に関する。この種の治療装置としては、例えば低周波の脈動直流電流を流す低周波治療機、脈動微小直流電流を流す微小電流治療機などが知られている。
【0002】
【従来の技術】
この種の治療装置で治療を行なう場合、治療を行ないたい患部に跨がって2つの電極を取り付け、その間に治療電流(脈動直流電流など)を流している。治療したい患部が多箇所におよぶ場合には、電極数二つの治療装置では電極の取付け位置を治療者が付け替えるか、治療装置に多数の電極を持たせて複数の患部それぞれに電極をペアで取り付けてそれら複数の電極ペアに対し同時に治療電流を流している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前者の電極数が二つの治療装置では、治療したい患部が多箇所におよぶ場合には、電極の取付け位置を治療者が手作業で順次に付け替えなければならず、それに手間がかかり治療時間も長くなる。一方、多数の電極で複数箇所の患部を同時に治療する後者の治療装置では、上記問題点は解決できるが、治療したい患部が多箇所にわたると、必要な電極数もそれに応じて増加しその電極に治療電流を供給する電流供給回路も増加するので、治療装置が大型化し、コストアップともなる。
【0004】
本発明はかかる問題点に鑑みてなされたものであり、少ない電流供給回路で多箇所の患部に対して効率よく治療を行なうことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の課題を解決するために、本発明はその構成として次のようにしてある。すなわち、特許請求の範囲における請求項1に記載のように、
【0006】
患者の患部に取り付けた電極を通して該患部に治療電流を通電して治療を行なう治療装置であって、
それぞれ2つの出力端子を有し、治療電流を供給するn個(但し、nは2以上の整数)の定電流供給回路と、
2n個の電極と、
前記n個の定電流供給回路と2n個の電極とを接続するマトリクス回路と、
を備え、
前記2n個の電極について、2個一対となる電極ペアの全ての組み合わせを設定して、それぞれn組の電極ペアからなる複数の電極グループに分け、
前記各電極グループを構成しているn組の電極ペアについて、それぞれ、1つの電極ペアに含まれる電極が他の電極ペアには含まれないような関係を満足するように設定されており、
前記マトリクス回路は、前記複数の電極グループの中から1つの電極グループを時間をずらして順次選択すると共に、該選択された1つの電極グループにおけるn組の電極ペアが前記n個の電流供給回路に対して、各組の電極ペアがそれぞれ1つの該定電流供給回路に接続されかつ該各定電流供給回路がそれぞれ1組の電極ペアに接続される接続態様でもって接続されるように制御される、
ような構成としてある。
【0007】
上記解決手法によれば、n個の電流供給回路を有効に利用してn組の電極ペアに対する通電を同時に行いつつ、この同時に通電されるn組の電極ペアを順次変更して、2個一対となる全ての電極の組み合わせについて通電を行うことができる。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施例を説明する。図2には本発明の一実施例としての治療装置を微小電流治療機に適用した場合の装置ブロック構成が示される。この微小電流治療機は患部に微小な脈動直流電流(μAオーダ)を通電することで筋肉痛や筋肉疲労などの治療を行なう装置である。図中、10は装置全体の制御を司るCPU(中央処理装置)を含む制御部、11は各種テーブルやプログラムを記憶するROM、13は演算作業のためのRAM、13はアドレスデコーダ、16は液晶表示器(LCD)、15は液晶表示器16の表示情報を記憶するビデオRAM、14は液晶表示器16を表示制御するLCDコントローラ、17はA/D変換器、18は制御部1からの各種コマンドを一時記憶するコマンドレジスタ、21は操作用の各種スイッチからなるスイッチ部、19はスイッチ部21のスイッチ設定状態を保持するステータスレジスタ、20は音源回路、22は音源回路20の出力を放音するスピーカ、23は治療電流の変調電流パターン(波形パターン)を発生する波形発生器、24は波形発生器23の出力をD/A変換するD/A変換器である。
【0009】
1は治療装置に導子を接続する端子部である。この端子部1は、図3に示されるように、それぞれに導子を接続する計8個の出力端子からなり、この8個の出力端子にはそれぞれ No.1〜 No.8の番号が付され、出力端子二つずつをペアとして4つのチャネルCH1〜CH4に分けられる。これらの出力端子に脱着自在に接続される導子は、患部に吸着固定するための吸着ゴムを先端に有してこの吸着ゴムの吸着面側に患部に電気的に接触する電極を埋め込み、この電極と出力端子間を被覆導線で接続するよう構成される。以下、本実施例では各出力端子 No.1〜 No.8に接続される各導子をそれぞれT1〜T8で表すものとする。
【0010】
S1〜S4はそれぞれ定電流アンプであり、これらの定電流アンプS1〜S4はそれぞれ二つの出力端子a−b、c−d、e−f、g−hを有し、これらの出力端子は大地(グラウンド)に対して絶縁されているフローティング構造となっている。定電流アンプS1〜S4はD/A変換器24を通して入力側に与えられた電圧波形の大きさに応じた定電流をその二つの出力端子間に導子を通して接続される患部に治療電流として供給する定電流供給回路であり、各定電流アンプS1〜S4の二つの出力端子間に印加される出力電圧はA/D変換器17を通して制御部10でそれぞれモニタできるようになっている。
【0011】
2は8×8(8入力端子・8出力端子)のマトリクス回路であり、定電流アンプS1〜S4の各出力端子a−b、c−d、e−f、g−hはマトリクス回路2の8つの入力端子にそれぞれ接続され、このマトリクス回路2の8つの出力端子は端子部1の各端子 No.1〜 No.8にそれぞれ接続される。図中に×印で示した入出力線間の交差点には入力端子と出力端子間を導通するスイッチが設けられており、これらのスイッチは制御部1がコマンドレジスタ18に設定したデータに基づいてオン/オフ制御される。
【0012】
図4はマトリクス回路2の入出力線間に取り付けるスイッチの取付け位置を詳細に説明するものである。ここで導子番号T1〜T8はスイッチ部1の出力端子No.1〜 No.8に対応している。図中の「まる」印の位置にスイッチが取り付けられる。
【0013】
図5には導子を通して患部に流される治療電流の波形が示される。図示のように、波高値が漸増するパルス状の脈動直流電流が極性を周期的(例えば2.5秒間隔程度)に反転して通電される。このように脈動直流電流の極性を反転するのは、一方向のみの通電だと患部に電荷が蓄積して患者に痛みを与えるので、これを防ぐためである。
【0014】
以下、本実施例装置の動作を説明する。まず、8個の導子への治療電流の供給の仕方である出力モードについて説明する。本実施例装置ではこの出力モードとして「固定モード」、「スキャンモード」、「マルチスキャンモード」の3つのモードがある。以下、これらのモードについて順をおって説明する。
【0015】
〔固定モード〕
図6は固定モードで使われる導子ペアの組合せを説明する図である。図示のように、チャネルCH1の導子T1とT2、チャネルCH2の導子T3とT4、チャネルCH3の導子T5とT6、チャネルCH4の導子T7とT8の各々一対の導子(以下、導子ペアと称する)を定め(したがって固定モードでは導子ペアの数は最高で4通り)、これら4つの導子ペアに対して治療電流を同時かつ独立してそれぞれ通電する。各チャネルに治療電流を通電する定電流アンプはマトリクス回路2の各スイッチをオン/オフ制御することで決定する。この実施例では、チャネルCH1、CH2、CH3、CH4の各導子間に対してそれぞれ定電流アンプS1、S2、S3、S4で独立して治療電流を通電する。治療電流の大きさは10μA〜900μA程度(導子の表面積の大きさと皮膚上の感受性を考慮して設定するもので、通常100〜400μA位、後述においても同じ)にする。
【0016】
〔スキャンモード〕
図7はスキャンモードおよびマルチスキャンモードを説明するための出力導子間テーブルを示す図である。図7中に示した括弧付きの数字は導子間の組合せ番号であり、例えば(1)は導子T1とT2の組合せ、また(10)は導子T2とT5の組合せを表す。
【0017】
図1はスキャンモードで使われる導子の組合せ態様を説明する図である。図1に示すように、スキャンモードでは8個の導子のうちの一つを基準導子として定め、この基準導子と残りの7個の導子の各々との間にそれぞれ導子ペアを設定し、この導子ペアに対して順次に時間をずらして治療電流の通電を行なう。基準電極の取付け位置は、例えば大胸筋の治療を行なう場合には筋束が交差しながら収束する部にしたり、アキレス腱の治療を行なう場合にはアキレス腱の付け根にしたりする。
【0018】
このキャンモードでは、定電流アンプは一つだけを使用しており、この実施例では定電流アンプS1で通電を行なう。すなわち、定電流アンプS1の出力端子a側のスイッチを常時オンにし、出力端子b側に接続されている7個のスイッチのうちの一つを順繰りにオンすることで、上記7つの導子ペアに対して順繰りに治療電流の通電を行なう。このスキャンモードでは治療電流の大きさは10μA〜900μA程度にし、ペアの切替えの周期は15sec 程度にする。
【0019】
〔マルチスキャンモード〕
図8はマルチスキャンモードで使われる導子の組合せ態様を説明する図である。このマルチスキャンモードではチャネルの概念はなく、通電可能な導子間に通電を行なう。導子ペアとすることが可能な導子の組合せは図7に示す28通りであるが、導子の数が8個の場合、ペアをなす二つの導子が他のペアと重複することなく同時に組むことができる導子ペアの数は4つであるので、28通りの導子ペアを4つずつ7のグループに分け、一つのグループの4つの導子ペアに対してそれぞれ4台の定電流アンプS1〜S4で独立して治療電流の通電を行ない、これを7つのグループについて順次に時間をずらして行なう。このマルチスキャンモードでは治療電流の大きさは10μA〜900μA程度にし、導子ペアのグループの切替え周期は15sec 程度にする。
【0020】
図9は上記同時に組むことができる4つの導子ペアのグループに対して通電を行なう順序を決めるテーブルである。図中の丸付き数字で示したものが通電順序である。図10は図7の組合せ番号と通電順序の関係を詳細に示したものである。これらの図から分かるように、最初の順番「まる1」では、導子T1とT2、T3とT4、T5とT6、T7とT8間にそれぞれ定電流アンプS1、S2、S3、S4で通電を行なう。次の順番「まる2」では、導子T1とT3、T2とT4、T5とT7、T6とT8間にそれぞれ定電流アンプS1、S2、S4、S3で通電を行なう。以下、同様にして各順番「まる3」〜「まる7」においてそのグループの4つの導子ペアに対して同時に通電を行なう。図11〜図17にはこのマルチスキャンモードの各順番「まる1」〜「まる7」においてオンされるマトリクス回路2のスイッチの位置がまる印にて示される。
【0021】
以上のマルチスキャンモードの説明は導子の装着数が8個とした場合のものであるが、導子数がこれ以下の場合にもマルチスキャンを行なうことが可能である。例えば図18は導子の装着数が6個の場合の、同時に組むことができる導子ペアのグループに対して通電を行なう順序を決めるテーブルである。図中の丸付き数字で示したものが通電順序である。この場合、使用する定電流アンプは各順番「まる1」〜「まる5」においては一度に3台となる。同様に、図19は導子の装着数が4個の場合の、同時に組むことができる導子ペアのグループに対して通電を行なう順序を決めるテーブルであり、この場合に使用する定電流アンプは各順番「まる1」〜「まる3」においては一度に2台となる。
【0022】
次に導子の実装/未実装の検出法について説明する。本実施例では導子が実装されているか、未実装または実装されてはいるが装着不良(電極の電気的接触不良)かの判定を行なえるようにしている。この判定は、導子間の導電度(=導電率)σを測定し、その測定結果に基づいて行なう。この測定法について以下に説明する。
【0023】
まず、図9に示したテーブルを導子検索順番表として用いる。つまり4つの導子ペア間の導電度を一度に測定し、この測定を7回に分けて行ない、計28の導子ペアの導電度を自動検索により測定する。これにより4個の定電流アンプS1〜S4を同時に使用して効率良く各導子間の導電度を測定することができる。測定の各順番「まる1」〜「まる7」におけるマトリクス回路2のスイッチのオン/オフは前述の図11〜図17に示した通りである。
【0024】
自動検索に使用する検索電流は直流を用い、電流の大きさ(振幅値)が10μAとする。電流の大きさを10μAと小さくしているのは、患者に刺激を与えずに自動検索を行なえるようにするためである。各定電流アンプS1〜S4に対して制御部10から10μAの電流を流すように指示し、その通電時における各定電流アンプS1〜S4の出力電圧値をA/D変換器17を通してそれぞれ検出する。定電流アンプS1〜S4に接続されている各導子ペアの導電度σは、導電度=各定電流アンプS1〜S4の出力電圧値/電流値(=10μA)
[単位:SIEMENS]で求まる。この測定結果に基づいて、導電度が10-6 [SIEMENS]以下の場合には、その導子ペアの双方または片方の導子は未実装か装着不良と判断する。導子検索順番表に従って全ての導子ペアについての測定結果を出せば、どの導子が未実装または装着不良かを特定することができる。
【0025】
この導子検索結果は例えば図20に示すような形態で液晶表示器16に表示する。この表示例では、導電度をその高低により5段階に色分けして表示する。すなわち、導電度の高い方から順に0〜10-2、10-2〜10-3、10-3〜10-4、10-4〜10-5、10-5〜10-6の5段階に分ける。8つの導子T1〜T8のうちの一つの基準導子とする。基準導子の選定法は若い番号の導子を基準導子とするなどの方法が可能である。ここではチャネルCH1の導子T1を基準導子とする。この基準導子T1からみた各導子間との導電度の大きさに対応させて各導子の色表示を変える。すなわち、各導子に対して「四角」枠を設け、「四角」枠の中心に「黒丸」印を付けて導子を表し、この「黒丸」印の外側にさらに円を設け、この外円と「四角」枠で挟まれる領域に導電度に応じた着色をする。導子が未実装あるいは実装不良(導電度が10-5以下)の場合には外円を設けない。言い換えれば10-5〜10-6段階の色と外円の内側の色とが同じなるので外円が見えなくなる。図20の例ではチャネルCH1の導子T2とチャネルCH2の導子T3が未実装または実装不良であることを示している。
【0026】
このような導子検索結果の表示を見ることで、ユーザはどの導子が未実装であるか、あるいは実装不良であるかを即座に判断することができ、未実装/実装不良である場合には導子の装着をし直すなどの対策を即座にとることができるので、治療に必要な導子の未実装あるいは装着不良のまま治療を開始してしまうことを防止できる。
【0027】
また、電極を接続する出力端子全て(本実施例では8個)に電極を接続しないで治療装置を使用する場合にも、上述の方法によって未実装であることが判明した出力端子に関しては、前述の各出力モードでその出力端子を通していの治療電流の供給を行なわないように、言い換えれば実装されている導子だけで導子ペアを作って治療電流を通電するように、制御部10で制御することができる。
【0028】
次に、本実施例装置を使用して患部の治療を行なう治療モードについて説明する。この治療モードでは、前記3種類の出力モード(固定、スキャン、マルチスキャン)における治療電流の最適な周波数(パルス脈流の周波数)と振幅値の決定を自動的に行なうとともに、「マルチスキャンモード」においては治療を必要とする患部を自動的に検索してその部位に対して集中的に治療を行なうようにする。以下、各出力モードにおける治療モードについて説明する。
【0029】
〔固定モード〕
(a)使用導子数固定モードでの治療に使用する導子ペアは図6に示すように4通りであり、治療電流は4つの導子ペアに同時に通電する。
【0030】
(b)周波数帯探査治療治療電流の電流値は100μAで、周波数として1Hz 、30Hz 、200Hz を用い、この順に各周波数の治療電流を各々5秒間ずつ各導子間ペアへ出力する。定電流アンプS1〜S4の出力電圧をモニタするホールド回路を設け、それぞれの周波数の治療電流出力開始時から1.5秒後にホールド回路をリセットして2秒後に定電流アンプの出力電圧を測定してホールドし、さらに4.5秒後に再リセットして5秒後に再測定してホールドする。各々の測定値から各時点での導電度σを計算し、さらに各時点の導電度からその変化率Δσを計算する。この計算は使用する導子ペアの全てについて行なう。下記に示す周波数による導電度変化率の大小順によって、次のシーケンス周波数部位走査治療で使用する周波数帯と電流値が決定される。
【0031】
〔周波数による導電度の変化率の大小順〕
導電度変化率 周波数帯(設定電流値)
(小) (中) (大)
1、 30、 200 Hz P3 (100μA) 1、 200、30 Hz P2 (200μA)
30、 200、1 Hz P2 (200μA)
30、 1、 200 Hz P2 (200μA)
200、1、 30 Hz P2 (200μA)
200、30、 1 Hz P1 (400μA)
【0032】
ここで周波数帯はP1、P2、P3の3種類があり、各周波数帯P1、P2、P3は以下に示すようにそれぞれ8つの周波数からなる。
P1(急性用)の治療周波数帯100、120、140、160、200、240、280、320HzP2(一般痛)の治療周波数帯10、15、20、30、50、70、100、120HzP3(筋肉疲労用)の治療周波数帯0.3、 0.5、 0.7、 1、3、 5、 7、 10Hz
【0033】
(c)周波数部位走査治療周波数帯探査治療で決定した周波数帯について、その周波数帯の8種類の周波数の低い方の周波数から各5秒ずつ治療電流を通電する。治療電流の電流値はそれぞれP1のとき400μA、P2のとき200μA、P3のとき100μAを流す。同時に各周波数の治療電流を印加してから、周波数探査治療で求めた方法と同様の方法で各々の周波数(8種類)での導電度の変化率を測定する。そして使用周波数8種類のうちで導電度変化率の大きい方から3種類の周波数を選ぶ。これを各導子ペアについて行なう。
【0034】
(d)集中治療周波数部位走査治療で選ばれた3種類の周波数を、前項で指定された電流値で、低い方の周波数から順番に各々15秒間ずつ流し、これを2回繰り返す。この操作を各導子ペアについて行なう。
【0035】
(e)集中アフタートリートメント0.5Hz の周波数および波形で電流値100μAで15秒間通電し、波形を(−)側の極性に切り替えてさらに15秒間通電する。
【0036】
(f)全体アフタートリートメント使用している全ての導子間の組合せ(マルチスキャンモードの28通りの導子ペア)で集中アフタートリートメントで使用したモードの条件で各々の導子間で各5秒間ずつ通電する。極性を切り替えた波形でも各5秒間ずつ通電する。
【0037】
〔スキャンモード〕
(a)使用導子数スキャンモードでの治療に使用する導子ペアは図1に示すように7通りであり、治療電流は7つの導子ペアに対し時間的にずらして順次に通電する。
【0038】
以降の(b)周波数帯探査治療、(c)周波数部位走査治療、(d)集中治療、(e)集中アフタートリートメント、(f)全体アフタートリートメントは固定モードのときと同じに行なう。但し、スキャンモードでは(d)の集中治療は周波数部位走査治療で選んだ3種類の周波数による通電を1回のループで終了させる。
【0039】
〔マルチスキャンモード〕
(a)使用導子数マルチスキャンモードでの治療に使用する導子ペアは図8R>8に示すように28通りであり、治療電流は4つ1組の導子ペアに対し各組毎に時間的にずらして順次に通電する。
【0040】
(b)周波数帯探査治療固定モードと同じアルゴリズムで行なう。但し、導子ペアは28通りあり、これらの導子ペアに対してそれぞれ3種類の周波数(1、30、200Hz )を用いて治療電流を通電する。
【0041】
(c)周波数部位走査治療周波数探査治療で決定した周波数帯について、その周波数帯の8種類の周波数の低い方の周波数から各々5秒ずつ所定の波形および電流値で流す。通電対象となる導子ペアは28通りである。同時に、固定モードの周波数部位走査治療で説明したと同様に、導電度の変化率Δσを求め、導電度の変化率Δσの大きい方から3種類の周波数を選ぶ。
【0042】
この測定結果に基づいて、図21に示すように、選んだ導電度変化率Δσの大きい3種類の周波数f1 、f2 、f3 それぞれについて、導電度変化率Δσの高い導子ペア(変化率Δσ1 、Δσ2 ・・・などの導子ペア)を高い方から順番に並べ、各周波数において導電度変化率の高い方から4つずつを1群として2組を選ぶ。よって3種類の周波数では計6組の導子ペア群が選ばれる。但し、同一周波数の1組の中には同じ導子が2つ以上含まれてはならず、含まれる場合にはその導子ペアは無視する。このようにして選択した6組の導子ペア群(計24対)は次の集中治療で使用する。
【0043】
(d)集中治療上記の周波数部位走査治療で求めた6組の導子ペア群のなかで、最も低い周波数f1 のうちの導電度変化率の高い方の4つの導子ペア(変化率Δσ1 〜Δσ4の導子ペア群)に対して、周波数f1 の治療電流を15秒間にわたり同時に流す。電流値は周波数帯探査治療で求めたモード(P1〜P3)で決まる値とする。
【0044】
次に、2番目に低い周波数f2 について上記と同様の操作を行なう。この場合の治療電流の周波数はf2 となる。これが終了したら、次には3番目に低い周波数f3 について上記と同様の操作を行なう。この場合の治療電流の周波数はf3となる。その終了後、最低の周波数f1 に戻って導電度変化率の次に高い4つの導子ペア(変化率Δσ5 〜Δσ8 の導子ペア群)に対して上記と同様の操作を行ない、これを周波数f2 、f3 についても行なう。この操作のループを2回繰り返す。
【0045】
(e)周波数部アフタートリートメント0.5Hz の周波数で電流値100μAの電流を15秒ずつ集中治療で行なった順で流す(4対×6組)。その後、電流波形の極性を(−)側に切り替えて同様に電流を流す。
【0046】
(f)全体アフタートリートメント固定モードと同じ方法で電流を流す(最高28対×2回)
【0047】
【発明の効果】
以上に説明したように、本発明によれば、少ない電流供給回路で多箇所の患部に対して効率よく治療を行なうことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例装置のスキャンモードを説明するための図である。
【図2】本発明の一実施例としての治療装置の装置ブロック構成を示す図である。
【図3】実施例装置の端子部の詳細構成を説明するための図である。
【図4】実施例装置のマトリクス回路のスイッチ配置を説明する図である。
【図5】実施例装置で使用する治療電流の波形の一例を示す図である。
【図6】実施例装置の固定モードを説明するための図である。
【図7】実施例装置の出力導子間テーブルを示す図である。
【図8】実施例装置のマルチスキャンモードを説明するための図である。
【図9】実施例装置のマルチスキャンモードで使用する通電順番テーブルを示す図である。
【図10】実施例装置の導子ペアと通電順番との関係を詳細に示す図である。
【図11】実施例装置において通電順番「まる1」でのマトリクス回路のオンのスイッチを示す図である。
【図12】実施例装置において通電順番「まる2」でのマトリクス回路のオンのスイッチを示す図である。
【図13】実施例装置において通電順番「まる3」でのマトリクス回路のオンのスイッチを示す図である。
【図14】実施例装置において通電順番「まる4」でのマトリクス回路のオンのスイッチを示す図である。
【図15】実施例装置において通電順番「まる5」でのマトリクス回路のオンのスイッチを示す図である。
【図16】実施例装置において通電順番「まる6」でのマトリクス回路のオンのスイッチを示す図である。
【図17】実施例装置において通電順番「まる7」でのマトリクス回路のオンのスイッチを示す図である。
【図18】実施例装置において導子数を6または5とした時の通電順番テーブルを示す図である。
【図19】実施例装置において導子数を4または3とした時の通電順番テーブルを示す図である。
【図20】実施例装置において導子の実装/未実装を表示するための画面の表示例を示す図である。
【図21】実施例装置におけるマルチスキャンモードで集中治療を行なうための導電度変化率テーブルを示す図である。
【符号の説明】
S1〜S4 定電流アンプ
1 端子部
2 マトリクス回路
10 制御部(CPU)
11 ROM(リードオンリーメモリ)
12 RAM(ランダムアクセスメモリ)
13 アドレスデコーダ
14 LCDコントローラ
15 ビデオRAM
16 液晶表示器(LCD)
17 A/D変換器
18 コマンドレジスタ
19 ステータスレジスタ
20 音源回路
21 スイッチ部
22 スピーカ
23 波形発生器
24 D/A変換器

Claims (1)

  1. 患者の患部に取り付けた電極を通して該患部に治療電流を通電して治療を行なう治療装置であって、
    それぞれ2つの出力端子を有し、治療電流を供給するn個(但し、nは2以上の整数)の定電流供給回路と、
    2n個の電極と、
    前記n個の定電流供給回路と2n個の電極とを接続するマトリクス回路と、
    を備え、
    前記2n個の電極について、2個一対となる電極ペアの全ての組み合わせを設定して、それぞれn組の電極ペアからなる複数の電極グループに分け、
    前記各電極グループを構成しているn組の電極ペアについて、それぞれ、1つの電極ペアに含まれる電極が他の電極ペアには含まれないような関係を満足するように設定されており、
    前記マトリクス回路は、前記複数の電極グループの中から1つの電極グループを時間をずらして順次選択すると共に、該選択された1つの電極グループにおけるn組の電極ペアが前記n個の電流供給回路に対して、各組の電極ペアがそれぞれ1つの該定電流供給回路に接続されかつ該各定電流供給回路がそれぞれ1組の電極ペアに接続される接続態様でもって接続されるように制御される、
    ことを特徴とする治療装置。
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