JP2004222741A - 美顔器 - Google Patents
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Abstract
【課題】使用者が手持ちの状態で保持せずとも正確な位置に電気的刺激を付与して、目の周囲を効率良く引締めることのできる美顔器を提供する。
【解決手段】使用者の顔面30に装着される保持部8と、保持部8に保持されていて該保持部8の装着時に顔面30に当接する少なくとも一組の電極部7と、電極部7を介して顔面30に電気的刺激を与える電気パルス出力手段と、電気パルス出力手段を制御する制御手段とを備えるとともに、前記電極部7の組を、保持部8の装着時に顔面30の眼輪筋9、10の繊維方向に沿う位置に配設して成る美顔器とする。
【選択図】 図1
【解決手段】使用者の顔面30に装着される保持部8と、保持部8に保持されていて該保持部8の装着時に顔面30に当接する少なくとも一組の電極部7と、電極部7を介して顔面30に電気的刺激を与える電気パルス出力手段と、電気パルス出力手段を制御する制御手段とを備えるとともに、前記電極部7の組を、保持部8の装着時に顔面30の眼輪筋9、10の繊維方向に沿う位置に配設して成る美顔器とする。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的刺激を付与して顔面を引締める美顔器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的刺激を利用した従来の美顔器として、電極部を少なくとも一対備えた手持ち式のものがある。このものにおいては、機器本体に内蔵の電気パルス出力手段から出力される電気パルスの刺激を、電極部を介して顔面の所望箇所の神経に付与することで、顔面の筋肉を鍛えて張りを持たせることができるようになっている。しかしながら、上記のような手持ち式の美顔器においては、電極部を適切な位置に当てることが困難であったり、また、手が疲れてしまって長時間の施療が困難であるといった問題を有していた。
【0003】
これに対して、使用者の顔面との当接部分に電極を備えたマスク型の美顔器(特許文献1参照)も提案されているが、この電極は左右の頬から顎にかけての広範な部分に当たるようにした面状電極であって、全体の顔痩せ効果等を得ることはできても、目の周囲等にある局所的な筋肉を鍛えて部分的な引締め効果を得ることのできないものであった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−159340号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、使用者が手持ちの状態で保持せずとも正確な位置に電気的刺激を付与して、目の周囲等にある局所的な筋肉を効率良く引締めることのできる、使い勝手に優れた美顔器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る美顔器を、使用者の顔面に装着される保持部と、保持部に保持されていて該保持部の装着時に顔面に当接する少なくとも一組の電極部と、電極部を介して顔面に電気的刺激を与える電気パルス出力手段と、電気パルス出力手段を制御する制御手段とを備えるとともに、前記電極部の組を、保持部の装着時に顔面の筋肉繊維方向に沿う位置に配設していることを特徴としたものとする。このようにすることで、機器類を手持ちの状態で保持する等の面倒な作業を要さずに、保持部を顔面に装着した状態で電気パルス出力手段から電気パルスを出力させるだけで、電極部を介して筋肉繊維方向に沿った正確な位置で顔面に電気的刺激を付与することができ、使い勝手に優れた美顔器となるものである。
【0007】
また、上記電極部の組を、保持部において装着時に目の周囲部分と当接する箇所に配設することも好ましく、このようにすることで、目の周囲に存在する眼輪筋等に電気的刺激を付与して、目の周りにおける部分的な引締め効果を得ることができるものである。
【0008】
また、上記電極部の組を、保持部において装着時に眼窩よりも外側部分と当接する箇所に配設することも好ましく、このようにすることで、眼球が押え付けられる物理的ストレスや眼球に電流が流れる電気的ストレスが発生することが防止されるものである。
【0009】
また、上記電極部の組を、保持部において装着時に左目と右目の周囲部分であって正中線を中心として互いに対称な位置と当接する箇所に、それぞれ配設することも好ましく、このようにすることで、左目の周囲部分と右目の周囲部分は均等に刺激されることとなり、左右両側で均等な美容効果が安定的に得られるものである。
【0010】
また、上記制御手段が、組を成す電極部の陽極側と陰極側を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましい。組を成す電極部のうち、陰極側の方が陽極側よりも強い刺激を与えてしまうことが一般的であるが、このようにすることで、上記の刺激の不均一が解消されるものである。
【0011】
また、上記電極部を複数組備えるとともに、制御手段が、通電する電極部の組を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、複数の施療部位を順に刺激して高い美容効果が得られるものである。
【0012】
また、上記制御手段が、保持部の装着時において各組の電極部が当接するそれぞれの顔面部位のうち最も敏感な部位にあわせた一定の電流強弱レベルで、敏感な部位に当接する電極部から順に通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、一定の電流強弱レベルで順に施療する部位を切替えていくものにおいて、部位の切替わり時に使用者が感じる衝撃を低減させることができるものである。
【0013】
また、上記制御手段が、各組の電極部への通電当初においては、電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、施療部位を切替えた際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるものである。
【0014】
また、上記電極部の顔面との接触を検知する検知手段、及び、検知手段による検知結果を表示する表示手段を備えていることも好ましく、このようにすることで、使用者は電極部の顔面との接触の良否を正確に知ることができるものである。
【0015】
また、上記電極部の顔面との接触を検知する検知手段を備えるとともに、制御手段が、検知手段により接触を検知した当初は電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、保持部を装着して最初に通電が行われる際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるものである。
【0016】
また、上記制御手段が、異なる複数の周波数から一つの周波数を選択して通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、同一の部位に異なる刺激を付与して、多様な筋肉運動を行わせることができるものである。
【0017】
また、上記制御手段が、各周波数に対応した電流量でそれぞれ通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、各周波数で使用者が感じる刺激を均一化することができるものである。
【0018】
また、上記制御手段が、電流量が所定量を超えたと検知した場合には通電を遮断するものであることも好ましく、このようにすることで、使用者の安全性が確保されるものである。
【0019】
また、上記電極部の組を、陽極側の電極部が一つと陰極側の電極部が二つとで形成することも好ましい。一対の電極部により組を成すものにおいては陰極側の方が陽極側より強い刺激を与えてしまうことが一般的であるが、このようにすることで、上記の刺激の不均一が解消されるものである。
【0020】
また、上記電極部が、顔面に貼着自在であることも好ましく、このようにすることで、電極部を顔面の所望部位に安定して保持することができるものである。
【0021】
また、上記電極部と顔面との間に導電性ジェルを介在させることも好ましく、このようにすることで、凹凸を有する顔面に対しても導電性ジェルを介して均一な電流密度が確保され、痛みを生じることなく心地良い刺激が付与されるものである。
【0022】
また、上記制御手段が、0.5〜1000Hzの周波数で通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、深部にある筋肉に効果的に刺激を与えることができて効率的な筋肉運動が可能となるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。図4は、本発明の実施の形態における一例の美顔器の概略ブロック図である。本例の美顔器は、機器本体5と、これに接続線6を介して接続される保持部8とで主体を構成している。機器本体5には、電源部1と、電気パルス出力手段4と、操作手段2と、操作手段2からの信号を受けて電気パルス出力手段4を制御する制御手段3とを内蔵している。保持部8は顔面30にずれることなく装着される例えばゴーグル状のものであるとともに、機器本体5の電気パルス出力手段4と接続線6を介して接続した電極部7を四組保持させたものであり、保持部8を使用者の顔面30に装着した際に電極部7のそれぞれが顔面30の所望の施療部位に正確に且つずれることなく当接するようになっている。
【0024】
図3に示すように、顔面30における左右両目13,14の周囲には眼輪筋9,10がそれぞれ略リング状に存在している。本例の保持部8においては、保持部8を顔面30に装着した際に左右両目13,14の周囲部分と当接する位置、具体的には、装着時に左右両目13,14の目下及び目尻において眼輪筋9,10の筋肉繊維方向に沿う位置に、電極部7の各組を予め配設させている(図1、図2参照)。これにより、保持部8を顔面30に装着した状態で電気パルス出力手段4から電気パルスを出力させるだけで、電極部7の各組を介して眼輪筋9,10の筋肉繊維方向に沿って顔面30に電気的刺激が与えられるようになっている。加えて、電極部7の組は、保持部8の装着時に、左目13と右目14の周囲部分であって正中線lを中心として互いに対称な位置(目下及び目尻)と当接する箇所にそれぞれ配設されているので、左右の眼輪筋9,10は均等に刺激されて左目13側と右目14側で均等な美容効果が安定的に得られるものである。
【0025】
なお、左右両目13,14の周りには眼窩11,12があり、この眼窩11,12よりも内側に電極部7が当たると、眼球が押え付けられる物理的ストレスや眼球に電流が流れる電気的ストレスが発生することから、電極部7の各組はそれぞれ保持部8において装着時に眼窩11,12よりも外側部分と当接する箇所に配設している。
【0026】
ここで、各電極部7を所望の施療部位に安定して当接させ続ける為に、電極部7の顔面30との当接側に、図5に示すような導電性ゲル15を設けておくことも好適である。上記導電性ゲル15は顔面30に貼着するとともに容易に剥すことのできるものであり、これにより電極部7が顔面30に貼着自在となって安定した施療が可能となる。
【0027】
また、電極部7は導電性ゴムや金属で構成されるものであるから、凹凸を有する顔面30の凸部分にのみ電極部7が当接した場合にはこの部分の電流密度が高くなって痛みを生じる場合がある。これに対して、図5に示すような導電性ジェル16を電極部7側と顔面30の施療部位側との間に塗布しておくことが好適であり、この場合には凹凸を有する顔面30に対しても導電性ジェル16を介して均一な電流密度が確保され、痛みを生じることなく心地良い刺激が付与される。
【0028】
そして、上記構造から成る美顔器において電気パルス出力手段4は、通電する電極部7の組を順次切替えながら通電を行うように制御手段3により制御されるものであり、これによって、目下や目尻といった複数の施療部位を順に刺激して高い美容効果が得られるものである。ここで、通常は目尻部分に対して目下部分の方が刺激に対して敏感であることを考慮して、目下部分にあわせた一定の電流強弱レベルで、目下部分に当接する電極部7の組から始めて順に通電を行うようにすると良い。これによれば、一定の電流強弱レベルで順に施療部位を切替えていくものにおいて、施療部位の切替わり時に使用者が感じる衝撃を低減させることができる。
【0029】
更に、通電する電極部7の組を切替える際、各組の電極部7への通電当初時期Aにおいては、電流量を少量から始めて徐々に増加させていくことで電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行い、通電当初時期Aを過ぎた後の定常時期Cにおいては一定の電流量即ち一定の電流強弱レベルで通電を行うような制御を制御手段3に行わせることが好適である(図7参照)。これによれば、施療部位の切替わり時の急激な電流印加が防止されて使用者が感じる衝撃を更に低減させることができる。
【0030】
更に、保持部8を装着して最初の通電が行われる際に使用者が感じる衝撃を低減させる為に、電極部7の顔面30との接触を検知する検知手段を設け、該検知手段からの検知信号を受ける等して接触を検知した当初の接触当初時期Bには、電流量を少量から始めて徐々に増加させていくことで電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように制御させることも好適である(図7参照)。接触当初時期Bを過ぎた後の定常時期Cにおいては一定の電流量即ち一定の電流強弱レベルで通電を行う。また、LEDやLCD等を用いた表示手段18を設けて、検知手段による検知結果を表示してもよく、これにより使用者は接触の良否を正確に知ることができる。上記の検知手段としては、電極部7に機械的プッシュスイッチ(図示せず)を設けて、これが顔面30との接触により押された場合に接触を検知するものであってもよいし、図6に示すような電流検出抵抗17を設けて該電流検出抵抗17間の電圧値が所定値を超えた場合に接触を検知するものであってもよい。この電流検出抵抗17は、電極部7の顔面30との接触時に電気パルス出力手段4から、組を成す電極部7のうち一方の電極部7a、顔面30の皮下組織内部、他方の電極部7b、の順に通電された後に電気パルス出力手段4に戻る通電回路中において直列接続されたものである。
【0031】
電流検出抵抗17間の電圧値が所定の過電流閾値V1を超えた状態(図8に矢示の状態)になると、電流量が所定量を超えた所謂異常電流が発生した状態であると判断できるので、制御手段3においては、電流検出抵抗17間の電圧値が過電流閾値V1を超えたと検知される場合には通電を遮断させて安全性を確保することが好適である。
【0032】
図9、図10には、制御手段3が異なる複数の周波数から一つの周波数を選択して通電を行う場合を示している。図示のものは、一組の電極部7への通電において、周波数f1の電気パルスを発生させる時期Dと周波数f2(>f1)の電気パルスを発生させる時期Eとを交互に設定したものであり、これにより同一部位に異なる刺激を付与して多様な筋肉運動を行わせることができる。ここで、電気パルスのパルス幅(出力時間)が同一又は近似の場合には周波数f2とした場合の方が周波数f1とした場合よりも周波数が高い分だけパルス数が多く刺激が強くなることを考慮すれば、周波数f2でのピーク時の電流量A2を周波数f1でのピーク時の電流量A1よりも小さく設定して刺激を均一化させることが好適である。このように、各周波数f1,f2に対応した電流量A1,A2でそれぞれ通電を行うように、制御手段3に電気パルス出力手段4を制御させることで、周波数が変更される毎に操作手段2を操作して電流量を変更させる必要なく、刺激が均一化されるものである。なお、周波数を0.5〜1000Hzの低周波領域内に設定した場合には、深部にある筋肉に効果的に刺激を与えることができて効率的な筋肉運動が可能となる。
【0033】
一般的に電気パルスの刺激は、電極部7の組のうちで陰極側の方が陽極側より強く感じるものである。そこで、上記の刺激の不均一を解消する為に、図11に示すように、組を成す電極部7の陽極側と陰極側を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段4を制御させることも好適である。これにより、各施療部位に当接する電極部7間の刺激を均一化することができる。また、上記の刺激の不均一を解消する為に、図12に示すように、各施療部位に当接する電極部7の組を、陽極側の電極部7cが一つと、陰極側の電極部7dが二つとで、形成することも好適である。この場合は、陰極側の電極部7dの電流密度が陽極側の電極部7cの電流密度よりも低くなることから、電極部7の組における陰極側と陽極側との間の刺激の不均一が解消されるものである。
【0034】
しかして、上記の各構成を具備する本例の美顔器を用いれば、顔面30に保持部8を装着し、操作手段2により周波数や各種運転モード等を設定して通電を開始させるよう指示を与えれば、操作手段2からの信号を受けた制御手段3が、顔面30に当接した電極部7に対して所望の電気パルスを出力させるように電気パルス出力手段4を制御するものである。加えて、この電気パルスは制御手段3での上記各種制御により通電による痛みを与えることなく且つ効果的に筋肉を刺激するように出力されるので、使用者は面倒な作業を行う必要なく、心地良い刺激により高い美容効果を得ることができるものである。
【0035】
【発明の効果】
上記のように請求項1記載の発明にあっては、機器類を手持ちの状態で保持する等の面倒な作業を要さずに、保持部を顔面に装着した状態で電気パルス出力手段から電気パルスを出力させるだけで、電極部を介して筋肉繊維方向に沿った正確な位置で顔面に電気的刺激を付与することができ、使い勝手に優れるといった効果がある。
【0036】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、目の周囲に存在する眼輪筋等に電気的刺激を付与して、目の周りにおける部分的な引締め効果を得ることができるという効果がある。
【0037】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の発明の効果に加えて、眼球が押え付けられる物理的ストレスや眼球に電流が流れる電気的ストレスが発生することが防止されるという効果がある。
【0038】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項2又は3記載の発明の効果に加えて、左右両側で均等な美容効果が安定的に得られるという効果がある。
【0039】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1〜4のいずれか記載の発明の効果に加えて、陰極側と陽極側における刺激の不均一が解消されるという効果がある。
【0040】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項1〜5のいずれか記載の発明の効果に加えて、複数の施療部位を順に刺激して高い美容効果が得られるという効果がある。
【0041】
また、請求項7記載の発明にあっては、請求項6記載の発明の効果に加えて、一定の電流強弱レベルで順に施療する部位を切替えていくものにおいて、部位の切替わり時に使用者が感じる衝撃を低減させることができるという効果がある。
【0042】
また、請求項8記載の発明にあっては、請求項1〜7のいずれか記載の発明の効果に加えて、施療部位を切替えた際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるという効果がある。
【0043】
また、請求項9記載の発明にあっては、請求項1〜8のいずれか記載の発明の効果に加えて、使用者が電極部の顔面との接触の良否を正確に知ることができるという効果がある。
【0044】
また、請求項10記載の発明にあっては、請求項1〜9のいずれか記載の発明の効果に加えて、保持部を装着して最初に通電が行われる際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるという効果がある。
【0045】
また、請求項11記載の発明にあっては、請求項1〜10のいずれか記載の発明の効果に加えて、同一の部位に異なる刺激を付与して多様な筋肉運動を行わせることができるという効果がある。
【0046】
また、請求項12記載の発明にあっては、請求項11記載の発明の効果に加えて、各周波数で使用者が感じる刺激を均一化することができるという効果がある。
【0047】
また、請求項13記載の発明にあっては、請求項1〜12のいずれか記載の発明の効果に加えて、使用者の安全性が確保されるという効果がある。
【0048】
また、請求項14記載の発明にあっては、請求項1〜13のいずれか記載の発明の効果に加えて、陽極側と陰極側における刺激の不均一が解消されるという効果がある。
【0049】
また、請求項15記載の発明にあっては、請求項1〜14のいずれか記載の発明の効果に加えて、電極部を顔面の所望部位に安定して保持することができるという効果がある。
【0050】
また、請求項16記載の発明にあっては、請求項1〜15のいずれか記載の発明の効果に加えて、凹凸を有する顔面に対しても導電性ジェルを介して均一な電流密度が確保され、痛みを生じることなく心地良い刺激が付与されるという効果がある。
【0051】
また、請求項17記載の発明にあっては、請求項1〜16のいずれか記載の発明の効果に加えて、深部にある筋肉に効果的に刺激を与えることができて効率的な筋肉運動が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例の美顔器全体に配置される電極部を示す説明図である。
【図2】同上の美顔器の左半分に設置される電極部を示す説明図である。
【図3】同上の美顔器の保持部を装着させる顔面の構造を示す説明図である。
【図4】同上の美顔器の概略ブロック図である。
【図5】同上の美顔器の電極部にゲル及び導電性ジェルを備えた場合の説明図である。
【図6】同上の美顔器の回路中に電流検出抵抗を備えた場合の説明図である。
【図7】同上の保持部装着時又は施療部位切替え時の制御方法を示す説明図である。
【図8】同上の美顔器の異常電流発生時を示す説明図である。
【図9】同上の美顔器において異なる周波数で電流を印加させる場合の説明図である。
【図10】同上の美顔器において異なる周波数及びピーク電流量で電流を印可させる場合の説明図である。
【図11】同上の美顔器において電極部の陰極側と陽極側を交互に切替える場合の説明図である。
【図12】同上の美顔器において一対の電極部により陰極側を形成した場合の説明図である。
【符号の説明】
3 制御手段
4 電気パルス出力手段
7 電極部
8 保持部
11,12 眼窩
13 左目
14 右目
16 導電性ジェル
18 表示手段
30 顔面
l 正中線
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気的刺激を付与して顔面を引締める美顔器に関する。
【0002】
【従来の技術】
電気的刺激を利用した従来の美顔器として、電極部を少なくとも一対備えた手持ち式のものがある。このものにおいては、機器本体に内蔵の電気パルス出力手段から出力される電気パルスの刺激を、電極部を介して顔面の所望箇所の神経に付与することで、顔面の筋肉を鍛えて張りを持たせることができるようになっている。しかしながら、上記のような手持ち式の美顔器においては、電極部を適切な位置に当てることが困難であったり、また、手が疲れてしまって長時間の施療が困難であるといった問題を有していた。
【0003】
これに対して、使用者の顔面との当接部分に電極を備えたマスク型の美顔器(特許文献1参照)も提案されているが、この電極は左右の頬から顎にかけての広範な部分に当たるようにした面状電極であって、全体の顔痩せ効果等を得ることはできても、目の周囲等にある局所的な筋肉を鍛えて部分的な引締め効果を得ることのできないものであった。
【0004】
【特許文献1】
特開2002−159340号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、使用者が手持ちの状態で保持せずとも正確な位置に電気的刺激を付与して、目の周囲等にある局所的な筋肉を効率良く引締めることのできる、使い勝手に優れた美顔器を提供することを課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明に係る美顔器を、使用者の顔面に装着される保持部と、保持部に保持されていて該保持部の装着時に顔面に当接する少なくとも一組の電極部と、電極部を介して顔面に電気的刺激を与える電気パルス出力手段と、電気パルス出力手段を制御する制御手段とを備えるとともに、前記電極部の組を、保持部の装着時に顔面の筋肉繊維方向に沿う位置に配設していることを特徴としたものとする。このようにすることで、機器類を手持ちの状態で保持する等の面倒な作業を要さずに、保持部を顔面に装着した状態で電気パルス出力手段から電気パルスを出力させるだけで、電極部を介して筋肉繊維方向に沿った正確な位置で顔面に電気的刺激を付与することができ、使い勝手に優れた美顔器となるものである。
【0007】
また、上記電極部の組を、保持部において装着時に目の周囲部分と当接する箇所に配設することも好ましく、このようにすることで、目の周囲に存在する眼輪筋等に電気的刺激を付与して、目の周りにおける部分的な引締め効果を得ることができるものである。
【0008】
また、上記電極部の組を、保持部において装着時に眼窩よりも外側部分と当接する箇所に配設することも好ましく、このようにすることで、眼球が押え付けられる物理的ストレスや眼球に電流が流れる電気的ストレスが発生することが防止されるものである。
【0009】
また、上記電極部の組を、保持部において装着時に左目と右目の周囲部分であって正中線を中心として互いに対称な位置と当接する箇所に、それぞれ配設することも好ましく、このようにすることで、左目の周囲部分と右目の周囲部分は均等に刺激されることとなり、左右両側で均等な美容効果が安定的に得られるものである。
【0010】
また、上記制御手段が、組を成す電極部の陽極側と陰極側を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましい。組を成す電極部のうち、陰極側の方が陽極側よりも強い刺激を与えてしまうことが一般的であるが、このようにすることで、上記の刺激の不均一が解消されるものである。
【0011】
また、上記電極部を複数組備えるとともに、制御手段が、通電する電極部の組を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、複数の施療部位を順に刺激して高い美容効果が得られるものである。
【0012】
また、上記制御手段が、保持部の装着時において各組の電極部が当接するそれぞれの顔面部位のうち最も敏感な部位にあわせた一定の電流強弱レベルで、敏感な部位に当接する電極部から順に通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、一定の電流強弱レベルで順に施療する部位を切替えていくものにおいて、部位の切替わり時に使用者が感じる衝撃を低減させることができるものである。
【0013】
また、上記制御手段が、各組の電極部への通電当初においては、電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、施療部位を切替えた際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるものである。
【0014】
また、上記電極部の顔面との接触を検知する検知手段、及び、検知手段による検知結果を表示する表示手段を備えていることも好ましく、このようにすることで、使用者は電極部の顔面との接触の良否を正確に知ることができるものである。
【0015】
また、上記電極部の顔面との接触を検知する検知手段を備えるとともに、制御手段が、検知手段により接触を検知した当初は電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、保持部を装着して最初に通電が行われる際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるものである。
【0016】
また、上記制御手段が、異なる複数の周波数から一つの周波数を選択して通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、同一の部位に異なる刺激を付与して、多様な筋肉運動を行わせることができるものである。
【0017】
また、上記制御手段が、各周波数に対応した電流量でそれぞれ通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、各周波数で使用者が感じる刺激を均一化することができるものである。
【0018】
また、上記制御手段が、電流量が所定量を超えたと検知した場合には通電を遮断するものであることも好ましく、このようにすることで、使用者の安全性が確保されるものである。
【0019】
また、上記電極部の組を、陽極側の電極部が一つと陰極側の電極部が二つとで形成することも好ましい。一対の電極部により組を成すものにおいては陰極側の方が陽極側より強い刺激を与えてしまうことが一般的であるが、このようにすることで、上記の刺激の不均一が解消されるものである。
【0020】
また、上記電極部が、顔面に貼着自在であることも好ましく、このようにすることで、電極部を顔面の所望部位に安定して保持することができるものである。
【0021】
また、上記電極部と顔面との間に導電性ジェルを介在させることも好ましく、このようにすることで、凹凸を有する顔面に対しても導電性ジェルを介して均一な電流密度が確保され、痛みを生じることなく心地良い刺激が付与されるものである。
【0022】
また、上記制御手段が、0.5〜1000Hzの周波数で通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることも好ましく、このようにすることで、深部にある筋肉に効果的に刺激を与えることができて効率的な筋肉運動が可能となるものである。
【0023】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を添付図面に示す実施の形態に基づいて説明する。図4は、本発明の実施の形態における一例の美顔器の概略ブロック図である。本例の美顔器は、機器本体5と、これに接続線6を介して接続される保持部8とで主体を構成している。機器本体5には、電源部1と、電気パルス出力手段4と、操作手段2と、操作手段2からの信号を受けて電気パルス出力手段4を制御する制御手段3とを内蔵している。保持部8は顔面30にずれることなく装着される例えばゴーグル状のものであるとともに、機器本体5の電気パルス出力手段4と接続線6を介して接続した電極部7を四組保持させたものであり、保持部8を使用者の顔面30に装着した際に電極部7のそれぞれが顔面30の所望の施療部位に正確に且つずれることなく当接するようになっている。
【0024】
図3に示すように、顔面30における左右両目13,14の周囲には眼輪筋9,10がそれぞれ略リング状に存在している。本例の保持部8においては、保持部8を顔面30に装着した際に左右両目13,14の周囲部分と当接する位置、具体的には、装着時に左右両目13,14の目下及び目尻において眼輪筋9,10の筋肉繊維方向に沿う位置に、電極部7の各組を予め配設させている(図1、図2参照)。これにより、保持部8を顔面30に装着した状態で電気パルス出力手段4から電気パルスを出力させるだけで、電極部7の各組を介して眼輪筋9,10の筋肉繊維方向に沿って顔面30に電気的刺激が与えられるようになっている。加えて、電極部7の組は、保持部8の装着時に、左目13と右目14の周囲部分であって正中線lを中心として互いに対称な位置(目下及び目尻)と当接する箇所にそれぞれ配設されているので、左右の眼輪筋9,10は均等に刺激されて左目13側と右目14側で均等な美容効果が安定的に得られるものである。
【0025】
なお、左右両目13,14の周りには眼窩11,12があり、この眼窩11,12よりも内側に電極部7が当たると、眼球が押え付けられる物理的ストレスや眼球に電流が流れる電気的ストレスが発生することから、電極部7の各組はそれぞれ保持部8において装着時に眼窩11,12よりも外側部分と当接する箇所に配設している。
【0026】
ここで、各電極部7を所望の施療部位に安定して当接させ続ける為に、電極部7の顔面30との当接側に、図5に示すような導電性ゲル15を設けておくことも好適である。上記導電性ゲル15は顔面30に貼着するとともに容易に剥すことのできるものであり、これにより電極部7が顔面30に貼着自在となって安定した施療が可能となる。
【0027】
また、電極部7は導電性ゴムや金属で構成されるものであるから、凹凸を有する顔面30の凸部分にのみ電極部7が当接した場合にはこの部分の電流密度が高くなって痛みを生じる場合がある。これに対して、図5に示すような導電性ジェル16を電極部7側と顔面30の施療部位側との間に塗布しておくことが好適であり、この場合には凹凸を有する顔面30に対しても導電性ジェル16を介して均一な電流密度が確保され、痛みを生じることなく心地良い刺激が付与される。
【0028】
そして、上記構造から成る美顔器において電気パルス出力手段4は、通電する電極部7の組を順次切替えながら通電を行うように制御手段3により制御されるものであり、これによって、目下や目尻といった複数の施療部位を順に刺激して高い美容効果が得られるものである。ここで、通常は目尻部分に対して目下部分の方が刺激に対して敏感であることを考慮して、目下部分にあわせた一定の電流強弱レベルで、目下部分に当接する電極部7の組から始めて順に通電を行うようにすると良い。これによれば、一定の電流強弱レベルで順に施療部位を切替えていくものにおいて、施療部位の切替わり時に使用者が感じる衝撃を低減させることができる。
【0029】
更に、通電する電極部7の組を切替える際、各組の電極部7への通電当初時期Aにおいては、電流量を少量から始めて徐々に増加させていくことで電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行い、通電当初時期Aを過ぎた後の定常時期Cにおいては一定の電流量即ち一定の電流強弱レベルで通電を行うような制御を制御手段3に行わせることが好適である(図7参照)。これによれば、施療部位の切替わり時の急激な電流印加が防止されて使用者が感じる衝撃を更に低減させることができる。
【0030】
更に、保持部8を装着して最初の通電が行われる際に使用者が感じる衝撃を低減させる為に、電極部7の顔面30との接触を検知する検知手段を設け、該検知手段からの検知信号を受ける等して接触を検知した当初の接触当初時期Bには、電流量を少量から始めて徐々に増加させていくことで電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように制御させることも好適である(図7参照)。接触当初時期Bを過ぎた後の定常時期Cにおいては一定の電流量即ち一定の電流強弱レベルで通電を行う。また、LEDやLCD等を用いた表示手段18を設けて、検知手段による検知結果を表示してもよく、これにより使用者は接触の良否を正確に知ることができる。上記の検知手段としては、電極部7に機械的プッシュスイッチ(図示せず)を設けて、これが顔面30との接触により押された場合に接触を検知するものであってもよいし、図6に示すような電流検出抵抗17を設けて該電流検出抵抗17間の電圧値が所定値を超えた場合に接触を検知するものであってもよい。この電流検出抵抗17は、電極部7の顔面30との接触時に電気パルス出力手段4から、組を成す電極部7のうち一方の電極部7a、顔面30の皮下組織内部、他方の電極部7b、の順に通電された後に電気パルス出力手段4に戻る通電回路中において直列接続されたものである。
【0031】
電流検出抵抗17間の電圧値が所定の過電流閾値V1を超えた状態(図8に矢示の状態)になると、電流量が所定量を超えた所謂異常電流が発生した状態であると判断できるので、制御手段3においては、電流検出抵抗17間の電圧値が過電流閾値V1を超えたと検知される場合には通電を遮断させて安全性を確保することが好適である。
【0032】
図9、図10には、制御手段3が異なる複数の周波数から一つの周波数を選択して通電を行う場合を示している。図示のものは、一組の電極部7への通電において、周波数f1の電気パルスを発生させる時期Dと周波数f2(>f1)の電気パルスを発生させる時期Eとを交互に設定したものであり、これにより同一部位に異なる刺激を付与して多様な筋肉運動を行わせることができる。ここで、電気パルスのパルス幅(出力時間)が同一又は近似の場合には周波数f2とした場合の方が周波数f1とした場合よりも周波数が高い分だけパルス数が多く刺激が強くなることを考慮すれば、周波数f2でのピーク時の電流量A2を周波数f1でのピーク時の電流量A1よりも小さく設定して刺激を均一化させることが好適である。このように、各周波数f1,f2に対応した電流量A1,A2でそれぞれ通電を行うように、制御手段3に電気パルス出力手段4を制御させることで、周波数が変更される毎に操作手段2を操作して電流量を変更させる必要なく、刺激が均一化されるものである。なお、周波数を0.5〜1000Hzの低周波領域内に設定した場合には、深部にある筋肉に効果的に刺激を与えることができて効率的な筋肉運動が可能となる。
【0033】
一般的に電気パルスの刺激は、電極部7の組のうちで陰極側の方が陽極側より強く感じるものである。そこで、上記の刺激の不均一を解消する為に、図11に示すように、組を成す電極部7の陽極側と陰極側を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段4を制御させることも好適である。これにより、各施療部位に当接する電極部7間の刺激を均一化することができる。また、上記の刺激の不均一を解消する為に、図12に示すように、各施療部位に当接する電極部7の組を、陽極側の電極部7cが一つと、陰極側の電極部7dが二つとで、形成することも好適である。この場合は、陰極側の電極部7dの電流密度が陽極側の電極部7cの電流密度よりも低くなることから、電極部7の組における陰極側と陽極側との間の刺激の不均一が解消されるものである。
【0034】
しかして、上記の各構成を具備する本例の美顔器を用いれば、顔面30に保持部8を装着し、操作手段2により周波数や各種運転モード等を設定して通電を開始させるよう指示を与えれば、操作手段2からの信号を受けた制御手段3が、顔面30に当接した電極部7に対して所望の電気パルスを出力させるように電気パルス出力手段4を制御するものである。加えて、この電気パルスは制御手段3での上記各種制御により通電による痛みを与えることなく且つ効果的に筋肉を刺激するように出力されるので、使用者は面倒な作業を行う必要なく、心地良い刺激により高い美容効果を得ることができるものである。
【0035】
【発明の効果】
上記のように請求項1記載の発明にあっては、機器類を手持ちの状態で保持する等の面倒な作業を要さずに、保持部を顔面に装着した状態で電気パルス出力手段から電気パルスを出力させるだけで、電極部を介して筋肉繊維方向に沿った正確な位置で顔面に電気的刺激を付与することができ、使い勝手に優れるといった効果がある。
【0036】
また、請求項2記載の発明にあっては、請求項1記載の発明の効果に加えて、目の周囲に存在する眼輪筋等に電気的刺激を付与して、目の周りにおける部分的な引締め効果を得ることができるという効果がある。
【0037】
また、請求項3記載の発明にあっては、請求項2記載の発明の効果に加えて、眼球が押え付けられる物理的ストレスや眼球に電流が流れる電気的ストレスが発生することが防止されるという効果がある。
【0038】
また、請求項4記載の発明にあっては、請求項2又は3記載の発明の効果に加えて、左右両側で均等な美容効果が安定的に得られるという効果がある。
【0039】
また、請求項5記載の発明にあっては、請求項1〜4のいずれか記載の発明の効果に加えて、陰極側と陽極側における刺激の不均一が解消されるという効果がある。
【0040】
また、請求項6記載の発明にあっては、請求項1〜5のいずれか記載の発明の効果に加えて、複数の施療部位を順に刺激して高い美容効果が得られるという効果がある。
【0041】
また、請求項7記載の発明にあっては、請求項6記載の発明の効果に加えて、一定の電流強弱レベルで順に施療する部位を切替えていくものにおいて、部位の切替わり時に使用者が感じる衝撃を低減させることができるという効果がある。
【0042】
また、請求項8記載の発明にあっては、請求項1〜7のいずれか記載の発明の効果に加えて、施療部位を切替えた際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるという効果がある。
【0043】
また、請求項9記載の発明にあっては、請求項1〜8のいずれか記載の発明の効果に加えて、使用者が電極部の顔面との接触の良否を正確に知ることができるという効果がある。
【0044】
また、請求項10記載の発明にあっては、請求項1〜9のいずれか記載の発明の効果に加えて、保持部を装着して最初に通電が行われる際に電流が急激に印加されることが防止され、使用者が感じる衝撃を低減させることができるという効果がある。
【0045】
また、請求項11記載の発明にあっては、請求項1〜10のいずれか記載の発明の効果に加えて、同一の部位に異なる刺激を付与して多様な筋肉運動を行わせることができるという効果がある。
【0046】
また、請求項12記載の発明にあっては、請求項11記載の発明の効果に加えて、各周波数で使用者が感じる刺激を均一化することができるという効果がある。
【0047】
また、請求項13記載の発明にあっては、請求項1〜12のいずれか記載の発明の効果に加えて、使用者の安全性が確保されるという効果がある。
【0048】
また、請求項14記載の発明にあっては、請求項1〜13のいずれか記載の発明の効果に加えて、陽極側と陰極側における刺激の不均一が解消されるという効果がある。
【0049】
また、請求項15記載の発明にあっては、請求項1〜14のいずれか記載の発明の効果に加えて、電極部を顔面の所望部位に安定して保持することができるという効果がある。
【0050】
また、請求項16記載の発明にあっては、請求項1〜15のいずれか記載の発明の効果に加えて、凹凸を有する顔面に対しても導電性ジェルを介して均一な電流密度が確保され、痛みを生じることなく心地良い刺激が付与されるという効果がある。
【0051】
また、請求項17記載の発明にあっては、請求項1〜16のいずれか記載の発明の効果に加えて、深部にある筋肉に効果的に刺激を与えることができて効率的な筋肉運動が可能になるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における一例の美顔器全体に配置される電極部を示す説明図である。
【図2】同上の美顔器の左半分に設置される電極部を示す説明図である。
【図3】同上の美顔器の保持部を装着させる顔面の構造を示す説明図である。
【図4】同上の美顔器の概略ブロック図である。
【図5】同上の美顔器の電極部にゲル及び導電性ジェルを備えた場合の説明図である。
【図6】同上の美顔器の回路中に電流検出抵抗を備えた場合の説明図である。
【図7】同上の保持部装着時又は施療部位切替え時の制御方法を示す説明図である。
【図8】同上の美顔器の異常電流発生時を示す説明図である。
【図9】同上の美顔器において異なる周波数で電流を印加させる場合の説明図である。
【図10】同上の美顔器において異なる周波数及びピーク電流量で電流を印可させる場合の説明図である。
【図11】同上の美顔器において電極部の陰極側と陽極側を交互に切替える場合の説明図である。
【図12】同上の美顔器において一対の電極部により陰極側を形成した場合の説明図である。
【符号の説明】
3 制御手段
4 電気パルス出力手段
7 電極部
8 保持部
11,12 眼窩
13 左目
14 右目
16 導電性ジェル
18 表示手段
30 顔面
l 正中線
Claims (17)
- 使用者の顔面に装着される保持部と、保持部に保持されていて該保持部の装着時に顔面に当接する少なくとも一組の電極部と、電極部を介して顔面に電気的刺激を与える電気パルス出力手段と、電気パルス出力手段を制御する制御手段とを備えるとともに、前記電極部の組を、保持部の装着時に顔面の筋肉繊維方向に沿う位置に配設していることを特徴とする美顔器。
- 電極部の組を、保持部において装着時に目の周囲部分と当接する箇所に配設していることを特徴とする請求項1記載の美顔器。
- 電極部の組を、保持部において装着時に眼窩よりも外側部分と当接する箇所に配設していることを特徴とする請求項2記載の美顔器。
- 電極部の組を、保持部において装着時に左目と右目の周囲部分であって正中線を中心として互いに対称な位置と当接する箇所に、それぞれ配設していることを特徴とする請求項2又は3記載の美顔器。
- 制御手段が、組を成す電極部の陽極側と陰極側を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか記載の美顔器。
- 電極部を複数組備えるとともに、制御手段が、通電する電極部の組を順次切替えながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか記載の美顔器。
- 制御手段が、保持部の装着時において各組の電極部が当接するそれぞれの顔面部位のうち最も敏感な部位にあわせた一定の電流強弱レベルで、敏感な部位に当接する電極部から順に通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項6記載の美顔器。
- 制御手段が、各組の電極部への通電当初においては、電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項1〜7のいずれか記載の美顔器。
- 電極部の顔面との接触を検知する検知手段、及び、検知手段による検知結果を表示する表示手段を備えていることを特徴とする請求項1〜8のいずれか記載の美顔器。
- 電極部の顔面との接触を検知する検知手段を備えるとともに、制御手段が、検知手段により接触を検知した当初は電流強弱レベルを低レベルから所定レベルにまで漸増させながら通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項1〜9のいずれか記載の美顔器。
- 制御手段が、異なる複数の周波数から一つの周波数を選択して通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項1〜10のいずれか記載の美顔器。
- 制御手段が、各周波数に対応した電流量でそれぞれ通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項11記載の美顔器。
- 制御手段が、電流量が所定量を超えたと検知した場合には通電を遮断するものであることを特徴とする請求項1〜12のいずれか記載の美顔器。
- 電極部の組を、陽極側の電極部が一つと陰極側の電極部が二つとで形成していることを特徴とする請求項1〜13のいずれか記載の美顔器。
- 電極部が、顔面に貼着自在であることを特徴とする請求項1〜14のいずれか記載の美顔器。
- 電極部と顔面との間に導電性ジェルを介在させることを特徴とする請求項1〜15のいずれか記載の美顔器。
- 制御手段が、0.5〜1000Hzの周波数で通電を行うように電気パルス出力手段を制御するものであることを特徴とする請求項1〜16のいずれか記載の美顔器。
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