JP3873511B2 - 直噴式燃料噴射弁 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、内燃機関の直噴式(筒内直接噴射式)燃料噴射弁に関し、特に、燃料に付与する旋回力(スワール強度)を可変とすると共に、噴射率を可変とすることのできる燃料噴射弁に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スワール強度を可変とすると共に、噴射率及び噴霧角を可変とするものとして、特開平8−177684号公報に記載のスワール型燃料噴射弁がある。
【0003】
このスワール型燃料噴射弁は、噴口への燃料通路として、燃料へ大きな旋回力を付与する強スワール通路(広角噴霧用通路)と、これにより付与される旋回力を弱める方向に燃料を供給する弱スワール通路(狭角噴霧用通路)とを備え、弱スワール通路の開口部を針弁リフトによって開閉するものである。
【0004】
特に、低リフト時には、針弁の側部により弱スワール通路の開口部を閉じて、低噴射率及び広噴霧角となるように強スワール通路のみを開口し、高リフト時には、弱スワール通路の開口部を開いて、高噴射率及び狭噴霧角となるようにすることを特徴とするものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来の可変リフトによる可変スワール強度の燃料噴射弁にあっては、燃料噴射時の大きな圧力変動により、針弁前後の圧力バランスがくずれ、針弁の動きが不安定になることで、スワール通路の開口面積が不安定になり、噴射率、噴霧角が不安定になることが問題となる。
【0006】
特に、針弁のリフト量を大きくすると応答性が悪化するため、あまり大きなリフト量はとれず、小リフトの中でスワール通路の開口部を開閉するため、針弁リフトの不安定さは、噴射率と噴霧角に大きな影響を与える。
【0007】
また、小リフトの中でスワール通路の開口部を開閉するため、位置及び面積精度の良いスワール通路の開口部を設置する必要があり、加工が難しい。
本発明は、このような従来の問題点に着目してなされたもので、可変リフトを用いず、スワール強度と共に、噴射率を安定して変化させることができる直噴式燃料噴射弁を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
このため、請求項1に係る発明では、直噴式燃料噴射弁において、噴口への燃料通路として、燃料へ大きな旋回力を付与する強スワール通路と、この強スワール通路により付与される旋回力を弱める方向に燃料を供給する弱スワール通路とを備え、前記強スワール通路と前記弱スワール通路は、共に、前記噴口の入口側に連なるテーパ状のシート部の上方に配置されるスワールチップの外周部に形成されて、前記シート部とその上方のスワールチップの底面との間に形成される円錐状空間に対し、針弁の軸線方向の同一高さ位置で開口するものとし、前記弱スワール通路の途中に、針弁とは別の、燃料圧力に応じて開閉する弁装置を設けたことを特徴とする。
【0009】
請求項2に係る発明では、前記弁装置は、チェック弁であることを特徴とする。
請求項3に係る発明では、前記弁装置は、前記弱スワール通路の途中に配置される弁ガイドの中に摺動可能に収納されて、スプリングにより上流側に付勢される弁体を有し、該弁体は、上流側に臨む受圧面積大の大径端、下流側に臨む受圧面積小の小径端を持ち、大径端及び小径端にかかる燃料圧力とスプリング荷重とがバランスする位置へストロークすることで、上流側と下流側との連通路を開閉することを特徴とする。
【0010】
請求項4に係る発明では、前記連通路は、前記弁ガイドに設けられて、一端が前記弁体より上流側に開口し、他端が弁ガイド内面に開口する入口側連通路と、前記弁体に設けられて、一端が大径端側の円筒面に開口し、他端が小径端側の端面に開口する出口側連通路とから構成され、前記弁体のストロークにより、前記入口側連通路の前記弁ガイド内面における開口部と前記出口側連通路の前記弁体大径端側円筒面における開口部とが一致したときに、開通することを特徴とする。
【0011】
請求項5に係る発明では、前記連通路は、通路面積を異ならせて複数設けられ、前記弁体のストロークにより、開通する連通路を切換えることを特徴とする。
請求項6に係る発明では、噴口の下流側に噴霧角を規制する噴霧ガイドを持つことを特徴とする。
【0012】
請求項7に係る発明では、前記噴霧ガイドは、噴口の出口側に連ねてテーパ状に形成されることを特徴とする。
請求項8に係る発明では、前記噴霧ガイドは、針弁にピントル部として形成されることを特徴とする。
【0013】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、弱スワール通路の途中に、針弁とは別の、燃料圧力に応じて開閉する弁装置を設けて、弱スワール通路の開閉を行うことで、可変リフトを用いずに、スワール強度と共に、噴射率を安定して変化させることができる。従って、低噴射量時でも長時間噴射し、気化の促進された筒内流動に乗りやすい噴霧とすることで、壁面付着低減と燃焼安定領域拡大とを達成し、これによりHC低減、燃費低減等の燃焼改善を行うことができる。
【0014】
請求項2に係る発明によれば、弁装置として、チェック弁を用いることで、可変リフトを用いず、簡単な構成で実施できる。
請求項3に係る発明によれば、弁装置として、大径端及び小径端を持つ弁体を有するもの、すなわち圧力脈動のキャンセル機構を有するものを用いることで、燃料噴射時の圧力脈動をキャンセルでき、安定性が更に向上する。
【0015】
請求項4に係る発明によれば、連通路の構成によって、圧力脈動のキャンセル機能を阻害することがない。
請求項5に係る発明によれば、弁体のストロークにより、スワール強度及び噴射率を段階的に変化させることができる。
【0016】
請求項6〜8に係る発明によれば、スワール強度及び噴射率を変化させても、噴霧角をほぼ一定に保つことができ、壁面付着低減と燃焼安定領域拡大とを達成し、これによりHC低減、燃費低減等の燃焼改善を行うことができる。
【0017】
【発明の実施の形態】
以下に本発明の実施の形態について説明する。
図1及び図2は本発明の第1実施形態を示している。
【0018】
燃料噴射弁のケーシング1内には燃料が導入される燃料溜まり2が形成されている。燃料溜まり2の底部にはテーパ状のシート部3が形成され、該シート部3の中央に噴口4が形成されている。
【0019】
ケーシング1内の針弁5は、その先端側の周縁部がシート部3に着座して、噴口4を塞ぐようになっている。
ここで、燃料溜まり2の底部にその内周面に嵌合しかつ針弁5を摺動自在に案内するように環状のスワールチップ6を配置し、スワールチップ6の底面とその下方のテーパ状のシート部3との間に円錐状空間7を形成している。
【0020】
スワールチップ6には、その外周面に上下方向に溝状に形成されると共に、その下端に連なって底面に針弁5の軸線に対しオフセットして斜めに溝状に形成される強スワール通路8が複数設けられている。従って、強スワール通路8は、スワールチップ6上側の燃料溜まり2から燃料を導いて、スワールチップ6下側のシート部3との間の円錐状空間7に吐出し、この空間7において燃料にスワール流を生じさせる。
【0021】
また、ケーシング1の壁部には、燃料溜まり2から燃料を導いて、スワールチップ6下側のシート部3との間の円錐状空間7に燃料を供給可能な弱スワール通路9が設けられている。弱スワール通路9は、その出口側で通路方向が針弁5の軸線に沿ってわずかに傾斜しているだけで、強スワール通路8により円錐状空間7に形成されるスワール流を弱めることができる。尚、スワールチップ6には、弱スワール通路9の出口側に対応する部分に切欠き部10を形成してある。
【0022】
ここで、弱スワール通路9の途中(入口側)には、燃料圧力に応じて開閉する弁装置11を設けてある。
本実施形態では、弁装置11として、チェック弁を用いており、これは、ボール弁12と、リターンスプリング13とから構成されている。
【0023】
次に作用を説明する。
燃料噴射弁は、針弁5がリフトし、針弁5がシート部3から離れると、その隙間を通って燃料が流れ出す。このとき、シート部3上流のスワールチップ6に設けられた強スワール通路8により導かれる燃料は、スワールチップ6とシート部3との間の円錐状空間7にて旋回しながら、噴口4を通過して、噴射される。
【0024】
ここにおいて、燃料圧力がある設定値Ps未満のときは、弁装置(チェック弁)11は閉じたままである。従って、弱スワール通路9が閉じられているため、スワールチップ6には強スワール通路8のみが開口することで、強スワールが燃料に加えられ、広噴霧角になると共に、低噴射率となる。
【0025】
次に、燃料圧力がある設定値Ps以上のときは、燃料噴射時のスワールチップ6下流(シート部3上流)の圧力低下により、弁装置(チェック弁)11において、ボール弁12がスプリング13の荷重に抗して開く。従って、弱スワール通路9が開かれるため、スワールチップ6には強スワール通路8と弱スワール通路9とが開口することで、弱スワール通路9からの燃料によってスワールが弱められ、狭噴霧角になると共に、高噴射率となる。
【0026】
図3はスワールチップ下流(シート部上流)の燃圧を測定したデータである。スワール型燃料噴射弁において、噴射直後にスワールチップ下流の燃圧は大きく変動する。図中Aはスワールチップ下流の燃圧の平衡値、Bは圧力変動によるスワールチップ下流の燃圧の最小値であり、本データの場合、平衡値に対し約25%変動している(B/A≒0.75)。この圧力変動により針弁前後の圧力バランスがくずれ、針弁リフトは安定しないため、従来例(特開平8−177684号)のように針弁リフトでスワール通路を開閉する場合、針弁リフトの不安定さ=スワール通路開口面積の不安定さとなり、噴射率は不安定になる。
【0027】
この点、スワール通路の開閉をその通路途中(上流側)で針弁とは別の燃料圧力に応じて開閉する弁装置により行うことで、スワール通路開口面積を安定させることができ、噴射率を安定して変化させることができる。
【0028】
特に本実施形態では、燃料圧力に応じて開閉する弁装置として、チェック弁を用いることで、可変リフトを用いず、簡単な構成で可変噴射率の燃料噴射弁を作ることができる。
【0029】
図4及び図5は本発明の第2実施形態を示している。
図4においては、弱スワール通路9には、燃料圧力に応じて開閉する弁装置20を設けてあり、この弁装置20以外は図1と同じである。尚、図4のA−A断面図は図2と同じである。
【0030】
弁装置20の詳細を図5に示す。
弱スワール通路9の途中に弁ガイド21が配置され、この弁ガイド21の中に弁体22が摺動可能に収納されて、リターンスプリング23により上流側に付勢されている。
【0031】
弁体22は、上流側に臨む受圧面積大の大径端24、下流側に臨む受圧面積小の小径端25を持ち、大径端24及び小径端25にかかる燃料圧力とスプリング23の荷重とがバランスする位置へストロークすることで、上流側と下流側との連通路(26,27)を開閉する。
【0032】
前記連通路は、前記弁ガイド21に設けられて、一端が前記弁体22より上流側に開口し、他端が弁ガイド21内面に開口する入口側連通路26と、前記弁体22に設けられて、一端が大径端24側の円筒面に開口し、他端が小径端25側の端面に開口する出口側連通路27と、から構成される。そして、前記弁体22のストロークにより、前記入口側連通路26の前記弁ガイド内面における開口部28と前記出口側連通路27の前記弁体大径端側円筒面における開口部29とが一致したときに、開通する。
【0033】
尚、図5において、30,31はOリング、32は大気開放通路である。
次に作用を説明する。
燃料噴射弁は、針弁5がリフトし、針弁5がシート部3から離れると、その隙間を通って燃料が流れ出す。このとき、シート部3上流のスワールチップ6に設けられた強スワール通路8により導かれる燃料は、スワールチップ6とシート部3との間の円錐状空間にて旋回しながら、噴口4を通過して、噴射される。
【0034】
ここにおいて、燃料圧力がある設定値Ps未満のときは、弱スワール通路9の弁装置20において、弁体22がスプリング23により上方に移動していて、入口側連通路26の開口部28と出口側連通路27の開口部29とが合致せず、連通路26,27は遮断された状態となる。従って、弱スワール通路9が閉じられているため、スワールチップ6には強スワール通路8のみが開口することで、強スワールが燃料に加えられ、広噴霧角となると共に、低噴射率となる。
【0035】
次に、燃料圧力がある設定値Ps以上のときは、弱スワール通路9の弁装置20において、弁体22が、その大径端24及び小径端25にかかる燃料圧力(大径端側の受圧面積と小径端側の受圧面積との差による燃料圧力)と、スプリング23の荷重とがバランスする所まで移動し、入口側連通路26の開口部28と出口側連通路27の開口部29とが合致して、連通路26,27は開通した状態となる。従って、弱スワール通路9が開かれるため、スワールチップ6には強スワール通路8と弱スワール通路9とが開口することで、弱スワール通路9からの燃料によってスワールが弱められ、狭噴霧角となると共に、高噴射率となる。
【0036】
本実施形態によれば、燃料噴射時の圧力を大径端24側と小径端25側の両方へ導くことで、圧力脈動をキャンセルすることができ、安定性を更に向上させることができる。
【0037】
図6は図5に示した弁装置のスプリング荷重の設定例を示すもので、大径端直径3mm、小径端直径2.5mmの場合である。
弁体は、(小径端側受圧面積×燃圧+スプリング荷重=大径端側受圧面積×燃圧)となる位置に、移動する。
【0038】
図中Aは大径端側が受ける燃圧力(=大径端側受圧面積×燃圧)、Bは小径端側が受ける燃圧力(=小径端側受圧面積×燃圧)であり、Cは燃圧力のバランス荷重(=A−B)である。
【0039】
従って、燃圧1kgf/mm2 以上で、弁体をストロークさせるためには、図6のC線に基づき、スプリング荷重を2kgfに設定する。
図7は図5に示したような圧力キャンセル機構の効果を示すデータで、圧力キャンセル機構有りの方が、無しのものより、弁体にかかる荷重変動を約1/2から1/3に低減できることを示している。
【0040】
図8は本発明の第3実施形態を示す弁装置の詳細図である。
本実施形態では、連通路26,27は、開口面積を異ならせて2つ設けられる。すなわち、第1入口側連通路26A及び第1出口側通路27Aと、第2入口側連通路26B及び第2出口側通路27Bと、が設けられ、そのうち、第1出口側通路27A中にオリフィス33を設けてある。
【0041】
従って、弁体22のストロークが小さいときは、第1入口側連通路26Aの開口部28Aと第1出口側連通路27Aの開口部29Aとが合致して、第1連通路26A,27Aのみが開通した状態となり、このときはオリフィス31により通路面積が小である。
【0042】
そして、弁体22のストロークが大きくなると、第2入口側連通路26Bの開口部28Bと第2出口側連通路27Bの開口部29Bとが合致して、第2連通路26B,27Bも開通した状態となり、これにはオリフィスがないため通路面積が大である。
【0043】
従って、弁体22のストロークにより、スワール強度及び噴射率を段階的に変化させることができ、また、噴射率をより大きく変化させることができる。
図9は本実施形態において燃圧の変化により噴射率が段階的に変化する様子を示している。
【0044】
図10は本発明の第4実施形態を示す燃料噴射弁全体の断面図である。
本実施形態は、噴口4の下流側に噴霧角を規制する噴霧ガイド41を持たせたもので、この噴霧ガイド41は、ケーシング1に噴口4の出口側に連ねてテーパ状に形成されており、壁面に燃料を沿わせることで噴霧角を一定に保つことができる。
【0045】
図11は本発明の第5実施形態を示す燃料噴射弁全体の断面図である。
本実施形態は、噴口4の下流側に噴霧角を規制する噴霧ガイド42を持たせたもので、この噴霧ガイド42は、針弁5にピントル部として形成されており、ピントル部ヘの衝突で噴霧角を一定に保つことができる。
【0046】
従って、第4又は第5実施形態によれば、スワール強度及び噴射率を変化させても、噴霧角をほぼ一定に保つことができ、壁面付着低減と燃焼安定領域拡大とを達成し、これによりHC低減、燃費低減等の燃焼改善を行うことができる。
【0047】
尚、図10及び図11では弁装置(チェック弁)11を用いる例としたが、弁装置20を用いてもよいことは言うまでもない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態を示す燃料噴射弁全体の断面図
【図2】 図1のA−A断面図
【図3】 スワールチップ下流の燃圧の変化の様子を示す図
【図4】 第2実施形態を示す燃料噴射弁全体の断面図
【図5】 弁装置の詳細断面図
【図6】 スプリング荷重の設定例を示す図
【図7】 圧力キャンセル機構の効果を示す図
【図8】 第3実施形態を示す弁装置の詳細断面図
【図9】 燃圧と噴射率との関係を示す図
【図10】 第4実施形態を示す燃料噴射弁全体の断面図
【図11】 第5実施形態を示す燃料噴射弁全体の断面図
【符号の説明】
1 ケーシング
2 燃料溜まり
3 シート部
4 噴口
5 針弁
6 スワールチップ
7 円錐状空間
8 強スワール通路
9 弱スワール通路
11 弁装置(チェック弁)
20 弁装置
21 弁ガイド
22 弁体
23 リターンスプリング
24 大径端
25 小径端
26,26A,26B 入口側連通路
27,27A,27B 出口側連通路
28,28A,28B 開口部
29,29A,29B 開口部
33 オリフィス
41 噴霧ガイド
42 噴霧ガイド

Claims (8)

  1. 直噴式燃料噴射弁において、
    噴口への燃料通路として、燃料へ大きな旋回力を付与する強スワール通路と、この強スワール通路により付与される旋回力を弱める方向に燃料を供給する弱スワール通路とを備え、
    前記強スワール通路と前記弱スワール通路は、共に、前記噴口の入口側に連なるテーパ状のシート部の上方に配置されるスワールチップの外周部に形成されて、前記シート部とその上方のスワールチップの底面との間に形成される円錐状空間に対し、針弁の軸線方向の同一高さ位置で開口するものであり、
    前記弱スワール通路の途中に、針弁とは別の、燃料圧力に応じて開閉する弁装置を設けたことを特徴とする直噴式燃料噴射弁。
  2. 前記弁装置は、チェック弁であることを特徴とする請求項1記載の直噴式燃料噴射弁。
  3. 前記弁装置は、前記弱スワール通路の途中に配置される弁ガイドの中に摺動可能に収納されて、スプリングにより上流側に付勢される弁体を有し、該弁体は、上流側に臨む受圧面積大の大径端、下流側に臨む受圧面積小の小径端を持ち、大径端及び小径端にかかる燃料圧力とスプリング荷重とがバランスする位置へストロークすることで、上流側と下流側との連通路を開閉することを特徴とする請求項1記載の直噴式燃料噴射弁。
  4. 前記連通路は、前記弁ガイドに設けられて、一端が前記弁体より上流側に開口し、他端が弁ガイド内面に開口する入口側連通路と、前記弁体に設けられて、一端が大径端側の円筒面に開口し、他端が小径端側の端面に開口する出口側連通路とから構成され、前記弁体のストロークにより、前記入口側連通路の前記弁ガイド内面における開口部と前記出口側連通路の前記弁体大径端側円筒面における開口部とが一致したときに、開通することを特徴とする請求項3記載の直噴式燃料噴射弁。
  5. 前記連通路は、通路面積を異ならせて複数設けられ、前記弁体のストロークにより、開通する連通路を切換えることを特徴とする請求項3又は請求項4記載の直噴式燃料噴射弁。
  6. 噴口の下流側に噴霧角を規制する噴霧ガイドを持つことを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の直噴式燃料噴射弁。
  7. 前記噴霧ガイドは、噴口の出口側に連ねてテーパ状に形成されることを特徴とする請求項6記載の直噴式燃料噴射弁。
  8. 前記噴霧ガイドは、針弁にピントル部として形成されることを特徴とする請求項6記載の直噴式燃料噴射弁。
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