JP3871938B2 - パッカー機能を有するケーシング - Google Patents

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  • Investigation Of Foundation Soil And Reinforcement Of Foundation Soil By Compacting Or Drainage (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、水質調査等のため掘削後の地下水を採水する装置、又は地層の水理試験装置等に使用されるパッカー機能を有するケーシングである。更に詳しくは、地中深部の所定位置帯水層の地下水のみを採水するため、あるいは地層の水理試験のためのパッカー機能を有するケーシングに関する。
【0002】
【従来の技術】
地下水の汚染対策や井戸用のために、ボーリング孔を掘削した後、帯水層毎に地下水を採水し、各地層の汚染状況や水質、水量等の水理試験調査が行われている。この地下水を採水するために、例えば、連続採水方式や採水カプセルを用いる方法等が提案されているが、複雑で大規模な装置を伴うので、主に深度の深い地層の調査等に利用されており、工場用地の汚染土の調査やガソリンスタンド等の敷地の調査あるいは水理試験等には適していない。
【0003】
他の方法として、工場用地等の比較的浅い地層の調査用に、打ち込み式の地下水サンプリング方法に関するものがある。従来の打ち込み方式の方法は、スクリーン(フィルターとも称している)を閉鎖した管体の装置を所定の深度まで打ち込み、続いて外管を所定位置まで引き上げスクリーンを露出させ、この露出部分から管内に地下水を取り込み採水し、これを地表に引き上げて水質等の調査あるいは地層の水理試験等を行う方法である。
【0004】
前者の場合、パッカーによる孔内地下水等の試験あるいは地層の水理試験を伴う掘削作業においては鋼管ケーシングが使用されるため、パッカーはケーシング下部の裸孔部分に設置され、パッカーを膨張させ採水箇所の上下を遮断し各種試験を行い、試験後は収縮してパッカーを回収して、再び深部の掘削を行っている。掘削終了後にまとめてパッカー試験を行う場合は、設置したケーシングを引き上げて、パッカーの設置部分となる裸孔部分を確保する。
【0005】
これに関連し本発明と同一出願人は、特許第305356号公報で、パッカーラバーが取り付けられたパッカー内管と、このパッカー内管の外周に配置され前記パッカーラバーの内周孔に挿入される円錐状カムからなる構成で、パッカー内管の円錐状カムを押圧しパッカーラバーを拡径することにより、所定位置以外の地下水流入を遮断して、所定位置のみの地下水を採水、あるいは地層の水理試験をする技術を提案している。
【0006】
この技術は、分断されたケーシング間にケーシングを一旦引き上げてから採水所定位置に後でパッカーラバー等を取り付ける方法である。採水後のケーシング回収の困難さと、試験毎にパッカーラバーを取り付けなければならない面倒さがあり、また、ケーシングは調査専用のものとなり、駆動力伝達は出来ない。このため掘削しながら採水可能なケーシングを挿入出来ない等の問題点を含んでいて、さらに改良が求められていた。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
これら従来の方法は、前者の場合は大深度の地層中に存在する地下水の特性を把握するためのもので、また、後者の場合は小規模の地下水調査あるいは水理試験として公知になっている技術である。前者の場合、掘削しながら採水あるいは地層の水理試験をする場合は、鋼管あるいはFRP製ケーシングの下部の裸孔部分に採水用の装置を設置し採水あるいは地層の水理試験をすることはできるが、掘削終了後にケーシングを挿入して所定位置の採水あるいは地層の水理試験を行う場合は、挿入してあるケーシングを引き抜き、裸孔部分にパッカーを設置しなければならない。
【0008】
しかし、ケーシングが抜けなくなった場合は、採水あるいは地層の水理試験が出来ない等の不具合が生じていた。また、近年環境保全対策が厳しくなり、金属物等を地中に残すことは地下水の汚染源にもなってしまうおそれもある。また、ケーシングは採水あるいは地層の水理試験をするときは抜かないで、同一場所にパッカーを設置したものとし、採水あるいは地層の水理試験が終了したときは一体となって地中から回収し、所定位置の地層のみの地下水を採水、あるいは地層の水理試験できることが理想である。
【0009】
本発明はこのような技術背景のもとに創案されたものであり、主に深い地層の地下水を調査する前者の場合に適用されるものであって、下記目的を達成する。
【0010】
本発明の目的は、所定位置の地下水を採水、又は水理試験区域の環境を汚染することなく、効率よく採水する地下水採水装置、又は地層の水理試験装置のパッカー機能を有するケーシングを提供することにある。
【0011】
本発明の他の目的は、深い地層であっても、所定位置にケーシングを引き抜かないで設置し採水位置あるいは水理試験のための地層位置を正確に位置決めすることができる地下水採水装置あるいは水理試験装置のパッカー機能を有するケーシングを提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明のパッカー機能を有するケーシングは、掘削機械により地中を掘削した穴に挿入されるケーシング(13)の一部を構成するものであって、チューブ状の弾性体(18a,18b)と、この弾性体(18a,18b)に沿って配置され、互いに相対移動可能な複数の構成体(19,41,44,46,49,52,59)とからなり、前記弾性体(18a,18b)は、前記半径方向、又は前記軸線方向の力を受けたとき拡張可能であり、力を受けないときは前記収縮して復元するとともに、前記ケーシング(13)の回転力、又は軸線方向の伝達力を伝達することが可能なものであることを特徴とする。
【0013】
本発明2のパッカー機能を有するケーシングは、本発明1のパッカー機能を有するケーシングにおいて、前記弾性体は、チューブ状の第1弾性体(18a)と、この第1弾性体(18a)に重ねて密着されるチューブ状の第2弾性体(18b)とからなり、前記構成体(19,41,44,46,49,52,59)は、前記第1弾性体(18a)と前記第2弾性体(18a)との間に密着挟持されていることを特徴とする。
【0014】
本発明3のパッカー機能を有するケーシングは、本発明1又は2のパッカー機能を有するケーシングにおいて、前記構成体(19,41,44,46,49,52,59)は、1種類以上の異なる形状を備えたプレートからなり、このプレートは相互に凹凸状態ではめ込み連結されていることを特徴とする。
【0015】
本発明4のパッカー機能を有するケーシングは、本発明2のパッカー機能を有するケーシングにおいて、前記第1弾性体(18a)、及び前記第2弾性体(18b)は、ゴムチューブで一体的に構成されていることを特徴とする。
【0016】
本発明5のパッカー機能を有するケーシングは、本発明1ない4のパッカー機能を有するケーシングにおいて、前記ケーシング(13)は、前記掘削された穴の地下水を採水して検査を行う試験装置のパッカーとして使用されることを特徴とする。
本発明6のパッカー機能を有するケーシングは、本発明1ない4のパッカー機能を有するケーシングにおいて、前記ケーシング(13)は、前記掘削された穴の地層の水理試験装置のパッカーとして使用されることを特徴とする。
【0017】
本発明7のパッカー機能を有するケーシングは、本発明3のパッカー機能を有するケーシングにおいて、前記プレートは、前記第1弾性体、及び前記第2弾性体一体化するために前記弾性体が注入された複数の穴を設けていることを特徴とする。
本発明8のパッカー機能を有するケーシングは、本発明3のパッカー機能を有するケーシングにおいて、前記構成体(52)の軸線方向に、端部が前記構成体(52)の両端部(53)に固定された線材(56)を前記プレートに貫通して設けたことを特徴とする。前記線材(56)は、ピアノ線、帯状材等の長くて弾性を備えた金属、又は非金属の材質で作られたものを意味する。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。図1は本発明のパッカー機能を有するケーシングをパッカーに適用した地下水水質試験あるいは水理試験のための掘削採水装置1の全体図である。この掘削採水装置1は、掘削中、又は掘削後に孔内に送り込まれるパッカー2と、このパッカー2の内側に挿入されるインナーパッカー3とで構成されている。
【0019】
パッカー2は図2に示すように、管体にスリット4を有するストレーナ管5と、このストレーナ管5を挟んで連結し掘進方向上下に2つのパッカー6a,6bが設けられており、インナーパッカー3は図3に示すように、外周に複数の小穴7aが明けられた採水パイプ7と、この採水パイプ7を挟んで連結し掘進方向上下に2つの内部パッカー8a,8bが設けられている。
【0020】
地中に挿入されたときのパッカー2とインナーパッカー3との相互関係は、ストレーナ管5と採水パイプ7が対峙し、パッカー6a,6bと内部パッカー8a,8bが対峙するようになっている。この掘削採水装置1においてパッカー2は、地中に挿入されるケーシングの採水遮断部分をいい、掘削孔壁側に拡張、及び収縮することが可能になっている。掘削採水装置1の採水前処理工程の掘削方法については、同一出願人の特許第3053563号公報に詳細技術が記載されているので、詳細説明は省略する。本発明の理解のため概要を説明する。
【0021】
図4は、掘削状態を示す断面図で、この掘削はワイヤーライン工法による。アウターチューブ9の下方部に開閉自在な5体のウィングビット10が取り付けられている。5体のウィングビット10はアウターチューブ9の周囲に等間隔で配置されている。ウィングビット10は開いたときに、5体が並ぶ円周の半径が拡大される。アウターチューブ9が回転駆動されると、掘削用ビット11により掘削された掘削孔12の直径が拡大され、大径の拡大掘削孔が形成される。
【0022】
この拡大された掘削孔12に掘進と同時に掘削に併行してケーシング13(パッカー)が挿入される。このケーシング13の先にはケーシングビット14が取り付けられ掘削孔12よりさらに拡大した孔15を掘る。ケーシング13の材料として軽くて頑丈であるFRPが用いられている。ウィングビット10を閉じてアウターチューブを9インナーチューブ16とともに引き抜いた状態が、図5に示されている。
【0023】
ケーシング13は、地中に残された状態である。本発明はこのケーシング13を前述のパッカー2に置き換え適用したものである。本説明は掘削と同時にケーシング13を挿入しているが、掘削後に掘削用のケーシング13を引き抜いて採水専用のケーシングを挿入する場合もある。
【0024】
図1は、掘削後、掘削採水装置1を採水位置に設置した状態を示す断面図である。パッカー2は、採水箇所においてはスリット4、又は小穴の設けられたストレーナ管5が掘進方向前後をパッカー6a,6bによって挟まれた状態で設けられ、採水箇所でない部分においてはスリット4、又は小穴のない連結パイプ17で構成されている。掘削深さに応じこれらのパイプ類は複数個連結され孔内に設置される。
【0025】
このストレーナ管5はパイプ形状のもので、両端部に雄ねじが設けられ中央部は、円周方向に複数の細い溝即ちスリット4を構成するスクリーン形状となっている。地下水はストレーナ管5を介してインナーパッカー3側に導かれるが、スリット4は、その際、ごみや土砂等が侵入しないようにフィルターの役目をなすものである。このストレーナ管5の両端にねじを介してパッカー6a,6bが取り付けられる。このパッカー6a,6bは取り付け部6cが雌ねじを構成し、この取り付け部6cに中央部がゴムチューブ18a,18bを主体とする拡張、及び収縮可能な外部パッカー部材18がケーシングの一部として取り付けられている(図6参照)。
【0026】
このストレーナ管5と連結パイプ17は鋼管あるいはFRP等が使用されている。また、パッカー6a,6bについては詳細を後述するが、パッカーは2つのゴムチューブ18a,18bの間に複数のプレートとしての金属構造体19を挟んで設けられたもので、半径方向、及び軸線方向に拡張、及び収縮が可能である。プレートの材質は、エンジニアリング・プラスチック、セラミックス等硬質で強度のあるものであれば金属以外でも可能であるが、以降の説明においては、プレートを金属として例示する。ストレーナ管5は、地中の採水すべき帯水層毎に複数箇所設けられている。ストレーナ管5のスリット4、又は小穴は通水用の孔であって、試験用の地下水を採水のためインナーパッカー3側に導くためのものである。
【0027】
一方、インナーパッカー3は、中心部に採水パイプ7が設けられ、この採水パイプ7の掘進方向上下に内部パッカー8a,8bが設けられている。この内部パッカー8a、8bは、間に小穴7aの明けられた採水パイプ7を挟んで2箇所設けられている。採水パイプ7の両端にねじで結合された連結部材20を介して支持パイプ21が取り付けられる。
【0028】
この支持パイプ21の下端である地中側端部は、キャップ22により閉鎖されている。支持パイプ21上には2つの受け部材23a,23bが固定され、この受け部材23a,23bに跨って内部パッカー部材24が設けられている。この内部パッカー部材24の両端部の取り付け部8cが受け部材23a,23bに固定されている。この取り付け部8cに中間部がゴムチューブで構成される拡張、及び収縮可能な内部パッカー部材24が、ケーシングの一部として取り付けられている。
【0029】
内部パッカー8a,8bは、前述のパッカー6a,6bとは異なり、内部パッカー部材24がゴムチューブのみの部材であり金属構造体は設けられていない。この内部パッカー8a,8bは、両端部に取り付け部8cを取り付けた構成のもので、支持パイプ21に固定された2つの受け部材23a,23bに固定され、この支持パイプ21との間に密閉空間である内部パッカー室25を形成している。2つの内部パッカー8a,8b間には、採水パイプ7に跨ってらせん状に送水ホース26が、2つの受け部材23a,23b間に取り付けられている。
【0030】
地上側の支持パイプ21には、この支持パイプ21を覆う状態で、受け部材23aに供給管体27が取り付けられている。地上側には支持パイプ21と供給管体27とに跨って分岐部材28が設けられ、この分岐部材28と供給管体27と支持パイプ21との間に通水路27aを設け流体の通路としている。分岐部材28には、流体を供給する継ぎ手29が設けられ、この継ぎ手29に開閉バルブ30とエアー抜きバルブ、及びゲージ31が設けられている。
【0031】
水等の流体は図示していないが、ポンプ等の流体供給装置から開閉バルブ30を介して供給管体27の通水路27aに供給される。次にパッカーの構造について詳細に説明する。図6は、外部パッカー部材18を軸方向に対して直角方向に輪切りにした模式的断面図を示している。図のA側は、外部パッカー部材18が収縮している状態を示しており、ゴムチューブ18a,18bに挟まれた金属構造体19は個々の金属プレート19a,19bが連接している(図10参照)。
【0032】
図6のB側は外部パッカー部材18が拡張している状態を示しており、ゴムチューブ18a,18bの弾性変形により、ゴムチューブ18a,18bに挟まれている金属構造体19は個々の金属プレート19a,19b間に隙間19cが生じている。図7は外部パッカー部材18を軸線方向(掘進方向)に展開した模式的展開図の一部である。
【0033】
図のC側は収縮状態を示し、金属構造体19の各金属プレート19a,19bは連接している。図のD側は拡張した状態を示していて、各金属プレート19a,19b間に隙間19cが生じている。図8は図7のX−X断面図で外部パッカー部材18は平坦形状をなし、金属構造体19の金属プレート19a,19bは連接している。図9は図7のY―Y断面図で、外部パッカー部材18は拡張により曲線形状になっている。また、軸方向にも若干弾性変形するので、各金属プレート19a,19b間には軸線方向側にも隙間19cが生じる。このように外部パッカー部材18は内部パッカー部材24側から力を受けると、図9のように曲線状に弾性変形し半径方向や軸線方向に膨らむ。
【0034】
図10は、金属構造体19の構成を平面的に示した部分図である。この金属構造体19は、2つの薄い金属プレート19a,19bで構成され、一方の金属プレート19aは、四角形状の対向する2箇所の角部を凹部状に切り欠かれた形状のプレートである。他方の金属プレート19bは、四角形状の対向する2箇所の角部に長方形状の凸部を設けたプレートである。
【0035】
この金属プレート19bと金属プレート19aが相互に規則正しく配列され、金属プレート19aの凹部に金属プレート19bの凸部が挿入された構成になっている。この2つの金属プレート19a,19bから構成される金属構造体19は、2つのゴムチューブ18a、18bに挟まれ、2つの金属プレート19a,19bの相互関係がずれないようにゴムチューブ18a、18bに固着あるいは成形され一体化している。
【0036】
尚、金属構造体19を2つのゴムチューブ18a,18bで挟む構成として説明してきたが、成形でパッカー部材を製造する場合は、ゴムチューブと金属構造体は成形段階で一体化され、2つのチューブ状の形態とはならない。この場合、ゴムチューブの一方に相当するもの(18a)を表面側とし、ゴムチューブの他方に相当するもの(18b)を裏面側と定義する。
【0037】
従って、ゴムチューブ18a,18bが拡張されたとき金属構造体19の各金属プレート19a,19bは、ゴムチューブ18a,18bの延びとともに相互に引き離される状態となる。また、金属プレート19a,19bはゴムチューブ18a,18bと一体になっているので、バラバラの状態で離れることはなく拡張の延びの長さに応じて金属プレート19a,19b間に隙間19cが生じる。この拡張は、半径方向、又は軸線方向に、あるいは半径方向及び軸線方向になされ、どのような方向にも対応できる。
【0038】
復元するときは、ゴムチューブ18a,18bは収縮して元の形状に戻り、金属構造体19も各金属プレート19a,19bが元に戻り連接状態となる。この復元構成は、各金属プレート19a,19bすべてが連接状態になっているので、金属であるが故にどの方向に力が加わっても力を伝達することができる。
【0039】
図10の状態はゴムチューブ18a,18bが拡張したときの状態を示し、金属プレート19aと金属プレート19bとの間に隙間19cが生じている。このように、外部パッカー部材18はこの2つの金属プレート19a,19bを複数組み合わせて構成することにより、拡張するときはこの隙間19cを有して半径方向及び軸線方向に延びる。
【0040】
図11は、金属構造体19の端部19dを示したものである。この端部19dも薄い金属プレートでできている。この端部19dは一端に金属プレート19a,19bの一部をはめ込まれた状態で、金属構造体19を保持するようになっており、他端をゴムチューブ18a,18bとともにパッカーの取り付け部6cに固定されている。取り付け部6c,8cは、パッカー6a,6bの場合、ストレーナ管5、及び連結パイプ17にねじ込まれる。内部パッカー8a,8bの場合は、受け部材23a,23bに取り付けられる。
【0041】
パッカーの構成に適用したパッカー機能を有するケーシングの構成は、以上のようになっているが、次に本発明のケーシングを採用した掘削採水装置1の採水方法、又は水理試験方法について説明する。前述のように、パッカー2は複数箇所の所定位置にストレーナ管5とパッカー6a,6bを配置して地中に挿入される。このストレーナ管5は予め採水する帯水層の数に応じて複数個設けられている。本発明の場合は、掘削と同時にパッカー2が挿入され、掘削が終わっても地中に残して置くことが可能である。このときパッカー2は、地上の所定位置に固定部材32で固定される。
【0042】
掘削して掘削装置を引き上げた後、パッカー2内にインナーパッカー3を挿入する。インナーパッカー3の採水位置は一箇所であるので、採水パイプの位置をパッカー2の予め決められている帯水層の採水位置、即ち所定のストレーナ管5位置に合わせインナーパッカー3を固定する。この状態はパッカー6a,6bと内部パッカー8a,8bの位置も合っていることになる。
【0043】
次に、図示しないポンプ等の水供給装置から開閉バルブ30を経て圧力水を供給する。また、供給装置は、空気供給装置であってもよく、この場合は継ぎ手に29に圧力の加えられた空気を送られることになる。継ぎ手29には開閉バルブ30が設けられているので、ハンドルによる開閉バルブ30の開閉動作で水量の調節ができる。またゲージ31が取り付けられているので、水圧の状態をゲージ31の目盛りを目視することにより確認することができる。さらに、エアー抜きバルブでエアーを抜くことができる。圧力水は、継ぎ手29,分岐部材28,を通して供給管体27の通水路27aに導かれる。
【0044】
さらに圧力水は受け部材23aに達し、この受け部材23aの通水孔23cを介してインナーパッカー3の上部位置にある内部パッカー8aの内部パッカー室25に導かれる。圧力水は尚も送られ、受け部材23bの通水孔23d、送水ホース26を介して、下部に位置する内部パッカー8bの受け部材23aの通水孔23eを通り内部パッカー室25に導かれる。圧力水はこの内部パッカー室25で受け止められる。この状態で圧力水をさらに送り込むと、内部パッカー室25の容積が増すとともに上下の内部パッカー部材24が弾性変形し、この内部パッカー部材24は拡張しゴムチューブ18a,18bを押圧する。
【0045】
押圧されたゴムチューブ18a,18bも弾性変形し拡張し、掘削孔壁に押し付けられる。ゴムチューブ18a,18bはある程度の幅を有しているので、掘削孔壁に対しては帯状に押圧し地層から掘削孔内へ地下水が侵入するのを防止している。上下のゴムチューブ18a,18bは弾性変形し拡張し、掘削孔壁に押し付けられるので、間に挟まれたストレーナ管5には、他層の地下水は侵入せず、このストレーナ管5の地層領域のみの地下水を取り込むことになる。このようにゴムチューブ18a,18bはある程度の幅を有して掘削孔壁に押圧し、他層からの水侵入を防止した状態を維持し採水あるいは水理試験を行う。
【0046】
所定の地層からの地下水は、ストレーナ管5のスリット4を介してごみ等が取り除かれた状態でインナーパッカー3側に導かれる。さらに地下水は小穴7aを通して採水パイプ7内に導かれ、支持パイプ21内を通り地上に回収し採水あるいは水理試験がなされる。この回収は地層が深いので一般にポンプ等を利用し揚水して行う。
【0047】
支持パイプ21の端部にはキャップ22が取り付けられているので、採水されるべき地下水が再び地層に戻されるようなことはない。回収採水された地下水は、図示していないが所定の試験装置により水質試験あるいは水理試験が行われる。採水あるいは水理試験はこのように行われ水質試験等が終了した後は、パッカー2をストレーナ管5、パッカー6a,6bを直結したまま全てを地上に引き上げることになる。このため、地中に一部でも部材を残すようなことはない。また、ケーシング13を設置した状態で、長期間にわたり深度の深い掘削孔であっても、必要なときに繰り返し水理試験や地下水採水試験等が実施できる。
【0048】
[他の実施の形態]
パッカーの金属構造体は、以上述べた形態以外に他の構成もあるので、次にその実施例を説明する。
図12は、1種類の金属プレート40を複数個集合させた金属構造体41の部分平面図を示したものである。金属プレート40は略工字形状をなし、三角形状の凸部40aと凹部40bを相互にはめ込ませた形態のものである。図の形態はパッカー部材が拡張された状態を示しているので、金属プレート間には隙間42がある。収縮した場合は、全ての金属プレート40は相互に連接し一体状態となる。
【0049】
この形態の場合も力がどの方向(例えば外部採水管の回転方向、又は掘進方向)から加えられても力を伝達することができる。この図の形態を90度向きを変え横向きにしても効果は変わらない。また、図示していないが、金属プレート40の三角形状の凸部40aと凹部40bの部分を、金属プレートが相互に離脱しない範囲で丸みを帯びたR形状にしてもよい。この場合は金属プレート40に力を受けたときの集中応力が軽減される。
【0050】
図13は、1種類の略正方形状の金属プレート43に三角形状の凸部43aと凹部43bを各々2箇所設け、この凸部43aと凹部43bを相互にはめ込ませた金属プレート43を複数個集合させた金属構造体44の部分平面図を示したものである。この図の場合も図12と同様に、金属構造体44が収縮したとき全ての金属プレート43が連接し一体化し、力がどの方向から加えられても力は伝達できる。
【0051】
図14は、図13と同じ形態であるが、金属プレート43の凸部43aと凹部43bをR形状にした金属プレート45の集合体として金属構造体46を構成したものである。図15は、図13,図14と基本的相違はないが、金属プレートを凸部のみを有する金属プレート47と凹部のみを有する金属プレート48の2種類の金属プレートで構成された金属構造体49の形態を示した部分平面図である。
【0052】
図16は、形状を変えた2種のプレート50,51を複数個集合組み合わせた構造体52の部分平面図を示したものである。これらプレート50,51は、図に示すように、構造体52の回転方向は相互のプレートで規制されるが、軸線方向は規制されていないので、外部から力を加えられると軸線方向にずれる形状である。プレート50は、構造体52の端部53にはめ込まれるプレートで、プレート51は、構造体52の主要部をなす部品で、プレート50にはめ込まれた以降は同じプレート51同志で相互にはめ込まれる。構造体52中間部は全てこのプレート51で構成される。
【0053】
2種の各プレート50,51には、各々穴50a,51aが設けられている。これらプレート50,51は、前述の実施例と同様に2つのゴムチューブに挟まれた構成になっている。構造体52が成形されるとき、図16の部分断面図である図17に示すように、内面のゴムチューブ54と外面のゴムチューブ55に2種のプレート50,51を挟み、且つ、各穴50a,51aを介してゴムが注入され、2つのゴムチューブ54,55が一体となる。
【0054】
この穴50a,51aに対してはゴム接着の構成であってもよい。このような構成によりプレート50,51は相互にずれることはない。又、これらプレート50,51には、構造体52の軸線方向に沿って、複数のピアノ線56が貫通挿入されている。このピアノ線56の端部56aは構造体52の両端部53に結合している。従って、構造体52は、このピアノ線を付加したことで、半径方向のみならず軸線方向の外力に対しても強化されることになり、ケーシングが地中に掘削する際の抵抗に充分耐える構造となる。但し、パッカーが拡張するときは、ゴムチューブは変形可能なので、半径方向はその位置で膨らむが、軸方向は、ピアノ線は延びないのでパッカー全体はやや縮む状態となる。
【0055】
図18は、図16の変形例を示している。基本構造は変わらないが、図16のプレート51の形状が対称形をなしており、プレート50にはまり込む形状とし、2種のプレート57,58構成としたことが異なる。この例の場合も図16の場合と同様に、構造体59の軸線方向にはずれる形状であるので、前述同様に各々のプレート57,58に設けられた穴57a,58aを介してプレート57,58を保持するとともに、ピアノ線56により軸線方向を強化している。
【0056】
以上、本発明の実施の形態を述べてきたが、本発明の対象はこれに限定されるものではないことはいうまでもない。パッカー部材の金属構造体にワイヤやピアノ線等鋼線を実施例と異なる形態の補助材として使用してもよい。しかし、この場合は、拡張、及び収縮動作を行うときケーシングの一部がどうしても軸方向にずれることになるので、ずれてもよい場合に適用が可能である。このピアノ線構成の場合も半径方向、及び軸線方向に力を伝達することができる。前記金属構造体19は、2つのゴムチューブ18a,18bで挟む構成としたものであったが、何れかのゴムチューブ18a,18bの一層のみとし、これに前記金属構造体19を機械的に固定、又は接着剤で接着したものでも良い。
【0057】
【発明の効果】
以上説明したように、ケーシングのパッカー部を複数の構成体を有する弾性体で構成したので、ケーシング挿入後は、地下水調査の場合、拡張、収縮機能を生かして異なる地層の採水を行うことができ、ケーシングは採水毎にケーシングを抜くことなく所定の帯水層の地下水を採水ることができ、あるいは地層の水理試験ができるようになった。
【0058】
また、このケーシングは掘削可能な構成体としたので、一体となっている鋼管同様に、回転力、又は押し付け力も伝達できるので、掘削中にこのケーシングを挿入できる。掘削後はこのケーシングですぐ採水、又は水理試験等が可能であり、また、継続して採水あるいは水理試験等ができるので能率を高め、結果的に正確に所定位置の地層の地下水を採水あるいは所定位置の地層の水理試験ができ、精度の高い測定を行うことができることとなった。さらに、構造もシンプルで経済的に低コストな装置の実現を可能とした。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、拡張、収縮機能を有するケーシングを適用した掘削採水装置の全体図である。
【図2】図2は、図1のパッカーのみを示した断面図である。
【図3】図3は、図1のインナーパッカーのみを示した断面図である。
【図4】図4は、掘削機械により掘削している状態を示す部分断面図である。
【図5】図5は、図4の構成で、掘削後掘削装置を引き抜きケーシングを残した状態を示す部分断面図である。
【図6】図6は、パッカー部材を輪切りにした模式的断面図で、A部が収縮状態を、B部が拡張状態を示している。
【図7】図7は、パッカー部材の金属構造体配列を示す展開平面図で、C部は収縮状態を、D部は拡張状態を示している。
【図8】図8は、図7のX−X断面図である。
【図9】図9は、図7のY−Y断面図である。
【図10】図10は、金属プレートをはめ合い集合させた金属構造体を示す部分平面図である。
【図11】図11は、パッカー部材の端部を示し金属構造体の取り付け部分の部分平面図である。
【図12】図12は、金属構造体の他の実施形態を示す部分平面図で、金属プレートが略工字形状をなすものである。
【図13】図13は、金属構造体の他の実施形態を示す部分平面図で、金属プレートが略四角形状をなすものである。
【図14】図14は、金属構造体の他の実施形態を示す部分平面図で、金属プレートのはめ合い部がR形状をなすものである。
【図15】図15は、金属構造体の他の実施形態を示す部分平面図で、金属プレートが略四角形状で凹凸2種類で構成されるものである。
【図16】図16は、金属構造体の他の実施形態を示す部分平面図で、金属プレートが変則四角形状をなし組み合わされた構成を示す。
【図17】図17は、図16の部分断面図である。
【図18】図18は、金属構造体の他の実施形態を示す部分平面図で、2種の対称形をなす金属プレートが組み合わされた構成を示す。
【符号の説明】
1…掘削採水装置
2…パッカー
3…インナーパッカー
5…ストレーナ管
6a,6b…外部パッカー
7…採水パイプ
8a,8b…内部パッカー
18a,18b…ゴムチューブ
19、41,44,46、52、59…金属構造体
19a,19b…金属プレート

Claims (8)

  1. 掘削機械により地中を掘削した穴に挿入されるケーシングの一部を構成するものであって、
    チューブ状の弾性体と、
    この弾性体に沿って配置され、互いに相対移動可能な複数の構成体とからなり、
    前記弾性体は、前記半径方向、又は前記軸線方向の力を受けたとき拡張可能であり、力を受けないときは前記収縮して復元するとともに、前記ケーシングの回転力、又は軸線方向の伝達力を伝達することが可能なものである
    ことを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
  2. 請求項1に記載のパッカー機能を有するケーシングにおいて、
    前記弾性体は、チューブ状の第1弾性体と、この第1弾性体に重ねて密着されるチューブ状の第2弾性体とからなり、前記構成体は、前記第1弾性体と前記第2弾性体との間に密着挟持されていることを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
  3. 請求項1又は2に記載のパッカー機能を有するケーシングにおいて、
    前記構成体は、1種類以上の異なる形状を備えたプレートからなり、このプレートは相互に凹凸状態ではめ込み連結されていることを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
  4. 請求項2に記載のパッカー機能を有するケーシングにおいて、
    前記第1弾性体、及び前記第2弾性体は、ゴムチューブで一体的に構成されていることを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
  5. 請求項1ないしから選択される1項に記載のパッカー機能を有するケーシングにおいて、
    前記ケーシングは、前記掘削された穴の地下水を採水して検査を行う試験装置のパッカーとして使用されることを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
  6. 請求項1ないしから選択される1項に記載のパッカー機能を有するケーシングにおいて、
    前記ケーシングは、前記掘削された穴の地層の水理試験装置のパッカーとして使用されることを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
  7. 請求項に記載のパッカー機能を有するケーシングにおいて、
    前記プレートは、前記第1弾性体、及び前記第2弾性体一体化するために前記弾性体が注入された複数の穴を設けていることを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
  8. 請求項3に記載のパッカー機能を有するケーシングにおいて、
    前記構成体の軸線方向に、端部が前記構造体(52)の両端部(53)に固定された線材(56)を前記プレートに貫通して設けたことを特徴とするパッカー機能を有するケーシング。
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