JP3871697B1 - 車両の走行制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】車両走行時にアクセルペダルが踏み込まれていないことを検出して、自動変速機のギヤを安全に、かつ、確実にニュートラルレンジに切り換えて、燃料消費を低減させる車両の走行制御装置を提供する。
【解決手段】エンジン回転中にアクセルペダルから足を離したときに自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、自動変速機をニュートラルレンジに切り換える車両の走行制御装置であって、アクセルペダルの解放操作中において、アクセルペダルの解放完了直前に走行用の燃料の供給を遮断して、アクセルペダルの解放完了でニュートラルレンジに切り換わる。ニュートラルレンジで走行中にブレーキペダルが踏まれたときに、ニュートラルレンジは元のシフト位置に切り換わり、ブレーキペダルが離されてから、ニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を設けている。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両の走行制御装置に関し、特に、車両走行時にアクセルペダルが踏み込まれていないことを検出して、自動変速機のギヤをニュートラルレンジに切り換える、安全走行可能な車両の走行制御装置に関する。
図4は、従来例に係る自動クラッチ車両の制御装置を示す構成図である。
図4に示すように、駆動ユニット110は、例えば、内燃機関を示しており、この出力軸112、すなわち、クランク軸はオートマチックトランスミッションのコンバータユニット114へ導かれている。コンバータユニット114の出力軸116、すなわち、タービン軸はトランスミッションユニット118と結合されており、その出力軸120は駆動力の伝達軸となっている。
コンバータユニット114はトルクコンバータ122、および、開ループあるいは閉ループ制御可能なロックアップクラッチ124から構成されている。
さらに、制御ユニット126が設けられており、制御ユニット126には、クランク軸112の回転数を検出する測定ユニット130からの第1の導線128、トランスミッションユニット118からの第2の入力線132、駆動ユニット、駆動力の伝達機構および車両の他の運転パラメータを検出する測定ユニット138,140からの他の入力線134,136、および、運転者によって作動可能な操作部材、例えば、アクセルペダル144からの入力線142が導かれている。
制御ユニット126は、トランスミッションユニット118と接続される第1の出力線146、コンバータクラッチ(ロックアップクラッチ)124を制御する出力線148、駆動ユニット110の駆動出力を制御する出力線150、および、出力線152を備えている。
このように構成することによって、車両の停止時あるいは低速進行時の燃料消費を低下させることができ、かつ、停止から走行運転への快適な移行を保証するために、車両の停止時あるいは低速進行時に自動変速機ユニット118が、内燃機関110の負荷を減少するように調節される。
これは、例えば、ギアがニュートラル位置にシフトされることにより行なわれる。停止ないし低速進行の運転状態を離脱する場合には、動力伝達が完全に復帰されるまで駆動出力の増大が遅延される。
このように、トランスミッションの変速比は、内燃機関の負荷が減少するように調節されるので、アイドル回転数を低下できて、燃料消費を減少させることができる。また、走行運転に移行する場合には車両の駆動出力は元の変速比に復帰後に始めて運転者の要求に従って調節されるので、走行運転への移行を円滑に行なうことができる(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−1994号公報(段落番号「0007」、図3)
しかしながら、車両の停止時あるいは低速進行時の燃料消費を低減させることはできるが、前記自動変速機は走行運転時にはニュートラル位置にシフトされないため、さらなる燃料消費を低減させる必要があった。
本発明は、前記問題を解決するために創案されたものであり、車両走行時にアクセルペダルが踏み込まれていないことを検出して、自動変速機のギヤを確実にニュートラルレンジに切り換えて、燃料消費を低減させるとともに、安全に走行させる車両の走行制御装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、請求項1に係る車両の走行制御装置は、エンジン回転中にアクセルペダルから足を離したときに、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換え、前記ニュートラルレンジで走行中にブレーキペダルが踏まれて、ブレーキがオンしたときに、前記ニュートラルレンジは元のシフト位置に切り換わり、前記ブレーキペダルが離されて前記ブレーキがオフしてから、前記ニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を設けている車両の走行制御装置において、
前記保留時間中にブレーキペダルが踏み込まれて、ブレーキがオン―オフしたときに、前記保留時間を延長する延長時間が設定され、前記延長時間は前記ブレーキをオフしたときから積算されて下記数式(1)で表わされることを特徴とする。
γ=(α―β)+α・・・・・(1)
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
γ:延長時間
請求項2に係る車両の走行制御装置は、エンジン回転中にアクセルペダルから足を離したときに、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換え、前記アクセルペダルの解放操作中において、前記アクセルペダルの解放完了直前に走行用の燃料の供給を遮断して、アクセルペダルの解放完了でニュートラルレンジに切り換え、前記自動変速機には、前記自動変速機のオートマチックオイルを冷却するオートマチックオイルクーラと、前記自動変速機と前記オートマチックオイルクーラとの間に設けられたニュートラルレンジ用オイルポンプとが連結され、前記シフト位置が前記ニュートラルレンジに切り換わったときに、前記ニュートラルレンジ用オイルポンプを駆動させて、前記自動変速機のオートマチックオイルを冷却し、前記アクセルペダルには、前記アクセルペダルの解放完了直前の位置と、前記アクセルペダルの解放完了の位置とを検出するスイッチが各々設けられ、前記ニュートラルレンジで走行中にブレーキペダルが踏まれて、ブレーキがオンしたときに、前記ニュートラルレンジは元のシフト位置に切り換わり、前記ブレーキペダルが離されて前記ブレーキがオフしてから、前記ニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を設けている車両の走行制御装置において、
前記保留時間中にブレーキペダルが踏み込まれて、ブレーキがオン―オフしたときに、前記保留時間を延長する延長時間が設定され、前記延長時間は前記ブレーキをオフしたときから積算されて下記数式(1)で表わされることを特徴とする。
γ=(α―β)+α・・・・・(1)
α:保留時間
β:ブレーキをオン―オフしてから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
γ:延長時間
請求項に係る発明は、請求項1または請求項2に記載の車両の走行制御装置であって、前記延長時間を前記保留時間に合算した総保留時間は、前記保留時間中に前記ブレーキペダルが踏み込まれて、さらに、断続的に前記ブレーキペダルが踏み込まれて、前記ブレーキがオン―オフしたときに、前記断続的な延長時間を合算した総保留時間が下記数式(2)で表わされることを特徴とする。
=Σβ+(α―β)+α(1≦n≦A)・・・・・(2)
n:保留時間中のブレーキ踏み込み回数
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフするまでの時間
:ブレーキペダルがオン―オフされた後、保留時間αに至る前に、次のブレーキペダルが踏み込まれた場合、延長される総保留時間
請求項1に係る発明によれば、自動変速機がDレンジからニュートラルレンジに切り換えられて、ニュートラルレンジで走行中にブレーキペダルが踏み込まれてブレーキがオンしたときに、ニュートラルレンジは元のシフト位置に切り換わるが、再びブレーキペダルが離されてブレーキがオフしたときに、再び自動変速機がニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を設けているため、この保留時間中に再度ブレーキペダルが踏み込まれてブレーキがオン―オフしたときに、ニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を延長する延長時間が設定され、この延長時間はブレーキをオフしたときから積算されて下記数式(1)としたため、自動変速機のギヤを確実にニュートラルレンジに切り換えて燃料消費を低減させるとともに、安全に走行させることができる。
γ=(α―β)+α・・・・・(1)
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
γ:延長時間
請求項2に係る発明によれば、自動変速機がDレンジからニュートラルレンジに切り換えられて、ニュートラルレンジで走行中にブレーキペダルが踏み込まれてブレーキがオンしたときに、ニュートラルレンジは元のシフト位置に切り換わるが、再びブレーキペダルが離されてブレーキがオフしたときに、再び自動変速機がニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を設けているため、この保留時間中に再度ブレーキペダルが踏み込まれてブレーキがオン―オフしたときに、ニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を延長する延長時間が設定され、この延長時間はブレーキをオフしたときから積算されて下記数式(1)としたため、自動変速機のギヤを確実にニュートラルレンジに切り換えて燃料消費を低減させるとともに、安全に走行させることができる。
γ=(α―β)+α・・・・・(1)
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
γ:延長時間
請求項に係る発明によれば、断続的にブレーキペダルが踏み込まれてブレーキがオン―オフしたときに、断続的な延長時間を合算した総保留時間を下記数式(2)としたため、自動変速機のギヤを確実にニュートラルレンジに切り換えて、燃料消費を低減させるとともに、安全に走行させることができる。
すなわち、緩やかな坂道の下りや、平地の一定速度での走行中には、オートマチック車でもエンジンブレーキが作用しており、このようなエンジンブレーキはエネルギーの浪費になっていた。このようなエネルギーの浪費を改善することができる。
=Σβ+(α―β)+α(1≦n≦A)・・・・・(2)
n:保留時間中のブレーキ踏み込み回数
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフするまでの時間
:ブレーキペダルがオン―オフされた後、保留時間αに至る前に、次のブレーキペダルが踏み込まれた場合、延長される総保留時間
また、ニュートラルレンジへの切り換えを保留する保留時間中に、ブレーキペダルが踏み込まれて、さらに、断続的にブレーキペダルが踏み込まれて、ブレーキが頻繁にオン―オフしたときに、断続的な延長時間を合算した総保留時間を設定したことにより、長い下りの坂道でも、安全で、かつ、燃費低減が可能である。
すなわち、アクセルペダルがオフされて、ニュートラルレンジで走行中に、例えば、長い下り坂や、特に、山道などにさしかかったときにおいても、アクセルペダルまたはブレーキペダルが踏み込まれたときにはDレンジに復帰することによって、エンジンブレーキが作用して安全に走行を続けることができる。
また、アイドリングのための燃料の供給は続けて、走行のための燃料の供給を絶つことにより、ニュートラルレンジに切り換わったときに、通常のエンジンブレーキ活用の操作が容易になる。
本発明の実施形態に係る車両の走行制御装置について、図面を参照して説明する。
図1は、本実施の形態に係る車両の走行制御装置の概略を示す構成図である。
図1に示すように、車両の走行制御装置100は、A/Tコントロールユニット1を備え、A/Tコントロールユニット1とECU(エンジンコントロールユニット)13は相互に信号を送受信して、その結果によって、自動変速機(A/T)6に備えられたソレノイドバルブ11を制御し、自動変速機6のシフト位置を移動させて、駆動力をアウトプットシャフト7へ伝達している。
自動変速機6にはトルクコンバータ(トルコン)5が連結され、トルクコンバータ5にはエンジン4が接続されている。
また、自動変速機6には、自動変速機6に用いられるオートマチックオイル(以下、オートマオイル)9を冷却するオートマチックオイルクーラ(以下、オイルクーラ)8と、自動変速機6とオイルクーラ8との間に設けられたニュートラルレンジ用オイルポンプ10とが連結されている。このオートマオイル9は、ニュートラルレンジ用オイルポンプ10によってオイルクーラ8へ循環されて冷却される。
なお、一般には、シフト位置がニュートラルレンジにあるときには、オートマオイルの冷却は行われていない。
また、アクセルペダル2には、アクセルペダル2の解放完了直前の位置にスイッチ21が設けられており、さらに、解放完了の位置にスイッチ22が設けられている。スイッチ21が設けられている解放完了直前の位置とは、アクセルペダル2が少し踏まれている状態をいい、踏まれているか踏まれていないかの微妙な遊びの領域で、かつ、完全にアクセルペダルから足を離している状態ではない位置を指す。
また、スイッチ21,22は、アクセルペダル2の動作を伝達するリンク機構に設けているが、これに限定するものではなく、同様の動作をする箇所であれば他の箇所に設けても構わないし、アクセルペダル自体に設けても良い。
また、A/Tコントロールユニット1へ入力される信号として、ブレーキペダル3が踏まれているか否かの信号を出力する信号線14、車両が走行しているか否かの信号を出力する信号線15、アクセルペダル2が踏まれているか否かの信号を出力する信号線16、自動変速機6のシフト位置を出力する信号線17、エンジン4が回転しているか否かの信号を出力する信号線18が接続されている。A/Tコントロールユニット1は、これらの信号を受けて制御回路12を駆動させ、制御回路12はソレノイドバルブに信号を送信して、自動変速機6のシフト位置を制御している。
さらに、A/Tコントロールユニット1は、遅延回路19、インバータE、ゲート素子A,B,C,Dを備えている。
ニュートラルレンジNで走行中に、ブレーキペダル3が踏み込まれた場合、ニュートラルレンジNが解除されDレンジに復帰する。そのあと、ブレーキペダル3がオフしたときに、自動変速機6のシフト位置がニュートラルレンジNに切り換わる迄の保留時間αが設定されている。
さらに、保留時間α中にブレーキペダル3がオン―オフされたときに保留時間αを延長させる延長時間γが設けられ、下記数式(1)で表わされる。
γ=(α―β)+α・・・・・(1)
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
γ:延長時間
また、保留時間α中に、ブレーキペダル3が踏み込まれて、さらに、断続的にブレーキペダル3が踏み込まれてブレーキがオン―オフしたときに、断続的な延長時間γを保留時間αに合算した総保留時間Sが下記数式(2)で表わされる。
=Σβ+(α―β)+α(1≦n≦A)・・・・・(2)
n:保留時間中のブレーキ踏み込み回数
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフするまでの時間
:ブレーキペダルがオン―オフされた後、保留時間αに至る前に、次のブレーキペダルが踏み込まれた場合、延長される総保留時間
次に、本実施の形態に係る車両の走行制御装置の動作を説明する。
図2は車両の走行制御を説明するフローチャートである。
図2に示すように、エンジン4が始動される(ステップS1)。エンジン4が駆動中に、自動変速機6のシフト位置がDレンジ(ステップS2のYesの場合)で、車両が走行中(ステップS3のYesの場合)で、アクセルペダル2が解放完了直前の位置(スイッチ21)であるとき(ステップS4のYesの場合)、燃料の供給をアイドリングが維持できる程度に低減させる(ステップS5)。すなわち、走行用の燃料の供給を停止する。
次に、アクセルペダル2が解放完了の位置(スイッチ22)であるとき(ステップS6のYesの場合)、すなわち、アクセルペダル2が踏まれていないときに、自動変速機6はそのシフト位置を強制的にニュートラルレンジNに移行させる(ステップS7)。
また、自動変速機6のシフト位置がDレンジでない場合(ステップS2のNoの場合)で、車両が走行中でなく(ステップS3のNoの場合)、アクセルペダル2が踏み込まれている場合(ステップS4のNoの場合)に、自動変速機6はそのシフト位置を維持する(ステップS2へ戻る)。
そして、ニュートラルレンジNのシフト位置で、車両が慣性力による走行中に、一旦、アクセルペダル2が踏み込まれたときには(ステップS8のNoの場合)、自動変速機6はニュートラルレンジNを解除してそのシフト位置をDレンジに復帰させる(ステップS10)。また、アクセルペダル2が踏み込まれていないときに(ステップS8のYesの場合)、ブレーキペダル3が踏まれると(ステップS9のYesの場合)、自動変速機6はニュートラルレンジNを解除して(ステップS10)、シフト位置を元のDレンジのシフト位置に戻す。
また、ニュートラルレンジNで走行中に、ブレーキペダル3が踏まれない状態では(ステップS9のNoの場合)、自動変速機6はニュートラルレンジNを維持し(ステップS11)、ステップS8へ戻る。
さらに、車両の走行制御の動作を詳細に説明すると、図1に示すように、車両の走行制御装置100は、エンジン回転中にアクセルペダル2の踏み込みが解放されたときに、自動変速機6のシフト位置がDレンジの場合、自動変速機6をニュートラルレンジNに切り換えるようになっている。
このとき、A/Tコントロールユニット1は、アクセルペダル2の解放操作中において、アクセルペダル2の解放完了直前の位置のスイッチ21からの信号を受信して走行用の燃料の供給を遮断する。これにより、燃料消費を低減している。さらに、アクセルペダル2の解放完了の位置のスイッチ22からの信号を受信してニュートラルレンジNに切り換える。これにより、燃料消費がさらに低減される。
すなわち、A/Tコントロールユニット1に入力される信号として、ブレーキペダル3が踏まれているか否かの信号を出力する信号線14、車両が走行しているか否かの信号を出力する信号線15、アクセルペダルが踏まれているか否かの信号を出力する信号線16、自動変速機6のシフト位置を出力する信号線17、エンジン4が回転しているか否かの信号を出力する信号線18の信号レベルが全て「1」(電圧レベル:H)のとき、ゲートA,B,C、インバータEの出力が、信号レベル「1」を示すことにより、ゲートDが信号レベル「1」となり、制御回路12は、自動変速機6をニュートラルレンジNに切り換える。
また、アクセルペダル2の解放完了直前の位置のスイッチ21からの信号が送信されることにより、制御回路12はECU13と通信を行ない、ECU13は燃料の供給をアイドリングが維持できる程度に低下させる。
また、シフト位置がニュートラルレンジNに切り換わったときに、ニュートラルレンジ用オイルポンプ10を駆動させて、自動変速機6のオートマオイル9を冷却して、自動変速機6の性能を維持している。
ニュートラルレンジNで走行中にブレーキペダル3が踏まれて、ブレーキがオンしたときに、ニュートラルレンジNは元のシフト位置に切り換わる。
ブレーキペダル3(図1参照)が踏み込みを解放されてブレーキがオフされると、ブレーキがオフされてからニュートラルレンジNに切り換わるまでの保留時間αが設けられている。このため、安全で確実な切り換えが可能である。
図3は、保留時間、総保留時間を説明するための図である。
図3に示すように、この保留時間α中にブレーキペダル3が踏み込まれてブレーキがオン―オフしたときに、保留時間αを延長する延長時間γが遅延回路19に設定されており、延長時間γはブレーキをオフしたときから積算されて下記数式(1)で表わされる。
γ=(α―β)+α・・・・・(1)
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
γ:延長時間
さらに、保留時間α中に、ブレーキペダル3が踏み込まれて、さらに、断続的にブレーキペダル3が踏み込まれ、ブレーキがオン―オフしたときに、断続的な延長時間γを合算した総保留時間Sが下記数式(2)で表わされる。
=Σβ+(α―β)+α(1≦n≦A)・・・・・(2)
n:保留時間中のブレーキ踏み込み回数
α:保留時間
β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフするまでの時間
:ブレーキペダルがオン―オフされた後、保留時間αに至る前に、次のブレーキペダルが踏み込まれた場合、延長される総保留時間

この保留時間α、総保留時間Sについて、さらに、詳細に説明する。図3に示すように、保留時間αは、ブレーキペダルを解放してから、すぐに、Nレンジへ移行しないようにするための制御時間であり、ブレーキ操作が一回のときは、延長時間γはSとなり、総保留時間S
=α
となる。
βはブレーキペダルを解放(オン−オフ)してから、次にブレーキペダルを踏み始めるまでの時間で、
β>=0かつβ<=αの範囲で、
複数回数の断続的なブレーキ操作を行なう場合において、総保留時間Sが常に
=α
であった場合に、通常のA/T(オートマチック)制御と、エコ走行(強制的にNレンジに移行)制御を繰返して、A/T本体への負荷が増大する。また、変速ショックが頻繁に起こるため、ドライバビリティ(運転しやすさ、乗心地)の悪化が懸念される。
さらに、βが限りなくαに近いとき(α≒β)、総保留時間S
=α+β
とすると、
≒2αとなり、総保留時間Sが大きくなる。総保留時間Sが大きくなると、エコ走行制御時間が短くなり、省エネルギーの効果が薄れる。
このため、延長時間γを
γ=(α−β)+α
に設定し、
α≒βのときには、α−β≒0
となり、耐久性の向上と、ドライバビリティの向上を図っている。
このため、車両の走行制御装置は、エンジン回転中にアクセルペダルから足を離したときに、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、自動変速機をニュートラルレンジNに切り換え、アクセルペダルの解放完了直前に走行用の燃料の供給を遮断して燃料消費を低減させ、アクセルペダルの解放完了でニュートラルレンジに切り換わるため、自動変速機のギヤを安全に、かつ、確実にニュートラルレンジに切り換えて、燃料消費を、場合によっては、20%程度低減させることができる。
特に、緩やかな坂道の下りや、平地の一定速度での走行中には、オートマチック車でもエンジンブレーキが作用しており、このようなエンジンブレーキはエネルギーの浪費になっていた。このようなエネルギーの浪費を改善することができる。
また、下り坂の場合、特に、山道などにおいて、ブレーキのフェード現象(ブレーキの使用過多によるブレーキパット表面温度の上昇でブレーキの効きが低下する現象)の防止のため、ブレーキペダルから足を外して、一定期間、強制的にニュートラル位置への自動的変速を見送ることが必要である。
そのため、保留時間中に、ブレーキペダルが踏み込まれて、さらに、断続的にブレーキペダルが踏み込まれて、ブレーキが頻繁にオン―オフしたときに、断続的な延長時間を合算した総保留時間を設定したことにより、長い下りの坂道でも、安全で、かつ、燃費低減が可能である。
以上、好ましい実施の形態について説明したが、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱することのない範囲内において適宜の変更が可能である。例えば、本実施の形態では、ブレーキペダルを踏み込んでニュートラルレンジに切り換わる迄に保留時間を設けたが、この保留時間は、適宜、変更可能である。また、アクセルペダルの解放完了の位置を検出したときに、ニュートラルレンジに切り換わる迄の遅延時間を設けるようにしても構わない。
また、この車両の走行制御装置の適用をオン―オフするスイッチを設けて、強制的にニュートラルレンジに切り換えない選択スイッチを設けることも容易にできる。
本実施の形態に係る車両の走行制御装置の概略を示す構成図である。 車両の走行制御を説明するフローチャートである。 ニュートラルレンジに切り換え迄の保留時間、総保留時間を説明するための図である。 従来例に係る車両の制御装置の概略を示す構成図である。
符号の説明
1 A/Tコントロールユニット
2 アクセルペダル
3 ブレーキペダル
4 エンジン
5 トルクコンバータ
6 自動変速機
7 アウトプットシャフト
8 オイルクーラ(オートマチックオイルクーラ)
9 オートマチックオイル(オートマオイル)
10 ニュートラルレンジ用オイルポンプ
11 ソレノイドバルブ
12 制御回路
13 ECU(エンジンコンロトールユニット)
14 ブレーキペダルが踏まれているか否かの信号を出力する信号線
15 車両が走行しているか否かの信号を出力する信号線
16 アクセルペダルが踏まれているか否かの信号を出力する信号線
17 自動変速機のシフト位置を出力する信号線
18 エンジンが回転しているか否かの信号を出力する信号線
19 遅延回路
21 解放完了直前の位置を検出するスイッチ
22 解放完了の位置を検出するスイッチ
100 車両の走行制御装置
α 保留時間
β ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
γ 延長時間
総保留時間
Dレンジ 走行レンジのシフト位置
N ニュートラルレンジ

Claims (3)

  1. エンジン回転中にアクセルペダルから足を離したときに、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換え、前記ニュートラルレンジで走行中にブレーキペダルが踏まれて、ブレーキがオンしたときに、前記ニュートラルレンジは元のシフト位置に切り換わり、前記ブレーキペダルが離されて前記ブレーキがオフしてから、前記ニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を設けている車両の走行制御装置において、
    前記保留時間中にブレーキペダルが踏み込まれて、ブレーキがオン―オフしたときに、前記保留時間を延長する延長時間が設定され、前記延長時間は前記ブレーキをオフしたときから積算されて下記数式(1)で表わされることを特徴とする車両の走行制御装置。
    γ=(α―β)+α・・・・・(1)
    α:保留時間
    β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
    γ:延長時間
  2. エンジン回転中にアクセルペダルから足を離したときに、自動変速機のシフト位置がDレンジの場合、前記自動変速機をニュートラルレンジに切り換え、前記アクセルペダルの解放操作中において、前記アクセルペダルの解放完了直前に走行用の燃料の供給を遮断して、アクセルペダルの解放完了でニュートラルレンジに切り換え、前記自動変速機には、前記自動変速機のオートマチックオイルを冷却するオートマチックオイルクーラと、前記自動変速機と前記オートマチックオイルクーラとの間に設けられたニュートラルレンジ用オイルポンプとが連結され、前記シフト位置が前記ニュートラルレンジに切り換わったときに、前記ニュートラルレンジ用オイルポンプを駆動させて、前記自動変速機のオートマチックオイルを冷却し、前記アクセルペダルには、前記アクセルペダルの解放完了直前の位置と、前記アクセルペダルの解放完了の位置とを検出するスイッチが各々設けられ、前記ニュートラルレンジで走行中にブレーキペダルが踏まれて、ブレーキがオンしたときに、前記ニュートラルレンジは元のシフト位置に切り換わり、前記ブレーキペダルが離されて前記ブレーキがオフしてから、前記ニュートラルレンジに切り換わるまでの保留時間を設けている車両の走行制御装置において、
    前記保留時間中にブレーキペダルが踏み込まれて、ブレーキがオン―オフしたときに、前記保留時間を延長する延長時間が設定され、前記延長時間は前記ブレーキをオフしたときから積算されて下記数式(1)で表わされることを特徴とする車両の走行制御装置。
    γ=(α―β)+α・・・・・(1)
    α:保留時間
    β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフしたときまでの時間
    γ:延長時間
  3. 前記延長時間を前記保留時間に合算した総保留時間は、前記保留時間中に前記ブレーキペダルが踏み込まれて、さらに、断続的に前記ブレーキペダルが踏み込まれて、前記ブレーキがオン―オフしたときに、前記断続的な延長時間を合算した総保留時間が下記数式(2)で表わされることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の車両の走行制御装置。
    =Σβ+(α―β)+α(1≦n≦A)・・・・・(2)
    n:保留時間中のブレーキ踏み込み回数
    α:保留時間
    β:ブレーキオン―オフから次にブレーキをオン―オフするまでの時間
    :ブレーキペダルがオン―オフされた後、保留時間αに至る前に、次のブレーキペダルが踏み込まれた場合、延長される総保留時間
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