JP3871221B1 - キャパシタ充電監視制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】各並列モニタに対する保護、及び、電気二重層キャパシタ全体に対する保護の2段階の保護措置がとられているキャパシタ充電監視制御装置を提供する。
【解決手段】それぞれの電気二重層キャパシタ(C1〜Cn)には、電気二重層キャパシタ間の電圧と基準電圧とを比較して基準電圧に達したことを判定して、電気二重層キャパシタにかかる充電電流をバイパスするコンパレータ(CMP1〜CMPn)、トランジスタ(Tr1〜Trn)と、全てのコンパレータ(CMP1〜CMPn)からの信号によりコンパレータ−とトランジスタ間のスイッチ手段(Sw1〜Swn)を開くスイッチ制御手段(12)とから成る第1の保護措置と、全電気二重層キャパシタの充電電圧と基準電圧とを比較して基準電圧に達したことを判定して、電気二重層キャパシタにかかる充電電流を遮断する回路遮断手段(11)とから成る第2の保護措置とを備える。
【選択図】図1

Description

本発明は、蓄電装置を構成する複数の電気二重層キャパシタの充電電圧を監視し、当該監視結果に基づいてキャパシタの充電の制御を行うキャパシタ充電監視制御装置に関するものである。
近年、大電流の充放電が可能な電気二重層キャパシタが注目されている。電気二重層キャパシタは、電極と電解液との界面においてイオンの分極によりできる電気二重層を利用したキャパシタであり、従来のキャパシタに比較して大容量の静電容量を充電できるとともに、急速充放電が可能であり、その応用が期待されている。この電気二重層キャパシタの用途としては、メモリバックアップ用や電気自動車のパワーアシスト用や電力貯蔵用蓄電池代替などがあり、小容量品から大容量品まで幅広く検討されている。本件出願人は、例えば複数の電気二重層キャパシタのセルを直列に接続し、各キャパシタセルを並列モニタで監視しつつ充放電を行う電子回路と組み合わせて構成したキャパシタ蓄電装置を、ECS(Energy Capacitor System)またはECaSS(Energy Capacitor Systems)(登録商標)として提案している。ここで、並列モニタは、複数の電気二重層キャパシタが直列に接続されたキャパシタバンクの各電気二重層キャパシタの端子間に接続され、キャパシタバンクの充電電圧が並列モニタの設定値を越えると充電電流をバイパスする装置である。
上記並列モニタを備えたキャパシタバンクは、充電する際にキャパシタバンクの充電電圧が設定値以上に上昇しないように充電電流をバイパスして一定に保つので、キャパシタバンク内のすべての電気二重層キャパシタは、設定された電圧まで均等に充電され、電気二重層キャパシタの蓄積能力をほぼ100パーセント発揮させることができる。したがって、並列モニタは、キャパシタの特性のバラツキや残留電荷の大小がある場合にも、最大電圧の均等化、逆流防止、充電終止電圧の検出と制御などを行い、耐電圧いっぱいまで使えるようにするものとして、きわめて大きな役割を持ち、エネルギー密度の有効利用の手段として不可欠な装置である。このような並列モニタについては、特許文献1(特許第3306325号公報)等に開示されている。
特許第3306325号公報
並列モニタは、所定の基準電圧で充電電流をバイパスすることにより、充電電圧を所定値(耐電圧の範囲内)に制限し、充電電圧のバラツキを低減するものであるが、充電電圧の上昇とともに各電気二重層キャパシタの並列モニタが順次バイパス動作していくと、並列モニタでの電力損失が大きくなってしまう。並列モニタには耐電流上限値があるので、大電流で長時間のバイパス動作を回避させることが必要である。
図3に、電気二重層キャパシタのセルを直列接続して構成したキャパシタ蓄電装置の要部回路構成を示す図である。図3において、10は充電器であり、充電初期においては低電流制御されるが、充電後期にかけては定電力制御、定電圧制御へと移行しながら、直列に接続された電気二重層キャパシタC1、C2、・・Cnを充電するものである。また、図3において、点線で囲まれている部分が並列モニタの回路構成であり、図示するように並列モニタは各電気二重層キャパシタC1、C2、・・Cnの端子間に接続される。それぞれの並列モニタにおいて、CMP1〜CMPnはコンパレータ、R1〜Rnは電流制限用の抵抗、Tr1〜Trnはトランジスタであり、Vr1〜Vrnは基準電圧を示し、この基準電圧Vr1〜Vrnには、共通のキャパシタ満充電電圧(一般には、キャパシタの定格電圧)のVrが用いられる。
並列モニタは、図3に示すようにコンパレータCMP1〜nによってキャパシタC1、C2、・・Cnの各電圧を基準電圧Vrと比較して監視し、キャパシタCの電圧が基準電圧Vrによる設定値を越えるとトランジスタTrをオンにして充電電流をバイパスする。この動作によって各キャパシタC1、C2、・・Cnの充電電圧は、基準電圧による設定値に保たれ、直列に接続された他のキャパシタが満充電に達するまでの間、定電力、定電圧と移行する緩和充電モードとするものである。このようにECaSSでは、キャパシタの電圧配分が個々の容量のバラツキや抵抗成分のバラツキによる、各キャパシタの充放電カーブがばらつく問題を、充電電圧の上限に抑える方法、つまりキャパシタの電圧を上限で初期化(クランプ)し、そこを起点として充放電させることにより解決している。
ところで、並列モニタがトランジスタTrをオンにして充電電流のバイパスを行う際には、トランジスタTrが発熱し、並列モニタ回路に負担がかかるという問題がある。一例としてキャパシタの定格電圧、つまり並列モニタの設定電圧を3V、充電電流を10Aの定電流とすれば、並列モニタ1個当たりの発熱は最大、すなわち100%バイパス状態で30Wとなる。このような過度な負担が並列モニタを構成する電子部品に長い時間かかっていることは好ましくはない。
また、充電器10における充電電圧の設定が適切であれば、上記のような通常の充電制御がなされるが、万が一間違ってキャパシタの定格電圧以上の充電回路で充電してしまったり、充電器10の充電電圧が過電圧に設定されていたりすると、過剰な充電電圧が印加されることによりキャパシタや並列モニタを構成する電子部品を損壊してしまう恐れがある、という問題点もある。
キャパシタモジュールを小型化するとともに高度な充放電制御を実現するために、本件出願人らは並列モニタ回路のIC化を進めているが、過電圧で破壊されやすい並列モニタ回路を保護しないと、並列モニタ回路の破壊によって、キャパシタモジュールが使いものにならなくなってしまう、という課題を抱えていた。
本発明は、上記課題を解決するために、並列モニタ回路及びキャパシタ全体に対して保護対策を施したキャパシタ充電監視制御装置であり、請求項1に係る発明は、複数の電気二重層キャパシタで構成される蓄電装置に対して該複数の電気二重層キャパシタの電圧を監視しつつ該複数の電気二重層キャパシタの充電の制御を行うキャパシタ充電監視制御装置において、該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの充電電流をバイパスする複数のバイパス手段と、該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタの充電電圧を該基準電圧設定手段で設定された基準電圧と比較し該基準電圧に達したことを判定して該バイパス手段をバイパス動作モードに制御する複数のバイパス動作モード制御手段と、該複数のバイパス動作モード制御手段の全てが動作したとき該複数のバイパス手段でのバイパスを中止するように制御する第1の制御手段と、を備えると共に、該複数の電気二重層キャパシタへの充電電流を遮断する電流遮断手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての全キャパシタ基準電圧を設定する全キャパシタ基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての充電電圧を該全キャパシタ基準電圧設定手段で設定された全キャパシタ基準電圧と比較し該全キャパシタ基準電圧に達したことを判定して該電流遮断手段で充電電流を遮断する電流遮断モードに制御する第2の制御手段と、を備えたことを特徴とする。
また、請求項2に係る発明は、複数の電気二重層キャパシタで構成される蓄電装置に対して該複数の電気二重層キャパシタの電圧を監視しつつ該複数の電気二重層キャパシタの充電の制御を行うキャパシタ充電監視制御装置において、該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの充電電流をバイパスする複数のバイパス手段と、該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタの充電電圧を該基準電圧設定手段で設定された基準電圧と比較し該基準電圧に達したことを判定して該バイパス手段をバイパス動作モードに制御する複数のバイパス動作モード制御手段と、該複数のバイパス手段の異常動作を検出し、異常動作が所定時間続いた場合にはタイマ信号を発するタイマ信号発生手段と、該複数の電気二重層キャパシタ温度を検出し、該キャパシタ温度が所定の温度以上の過温度でことを検出した場合には過温度信号を発する過温度信号発生手段と、該複数のバイパス動作モード制御手段の全てが動作したときか、又は、タイマ信号発生手段がタイマ信号を発生したときか、又は、過温度信号発生手段が過温度信号を発生したときかに、該複数のバイパス手段でのバイパスを中止するように制御する第1の制御手段と、を備えると共に、該複数の電気二重層キャパシタへの充電電流を遮断する電流遮断手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての全キャパシタ基準電圧を設定する全キャパシタ基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての充電電圧を該全キャパシタ基準電圧設定手段で設定された全キャパシタ基準電圧と比較し該全キャパシタ基準電圧に達したことを判定して該電流遮断手段で充電電流を遮断する電流遮断モードに制御する第2の制御手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明の実施の形態に係るキャパシタ充電監視制御装置によれば、各並列モニタに対する保護、及び、電気二重層キャパシタ全体に対する保護の2段階の保護措置がとられているので、並列モニタの電子回路部分に過大な負担をかけることもないし、また、電気二重層キャパシタ全体を破壊するようなこともない。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。図1は、本発明の実施形態に係るキャパシタ充電監視制御装置を示す図である。図1において、不図示の充電器は接続された電気二重層キャパシタC1、C2、・・Cnからなるキャパシタモジュールを充電するものであり、該充電器の動作は、図3に示し「発明が解決しようとする課題」において説明した充電器10の動作と同様のものである。各並列モニタは、図示するように並列モニタは各電気二重層キャパシタC1、C2、・・Cnの端子間に接続され、コンパレータCMP1〜CMPn、電流制限用抵抗R1〜Rn、トランジスタTr1〜Trn、基準電圧Vr1〜Vrn、スイッチ手段Sw1〜Swnからなる。不図示の充電器と初段で接続されるキャパシタC1と、充電器との間には、遮断器、電磁リレー、半導体スイッチからなる回路遮断手段11が設けられている。また、充電器と初段で接続されるキャパシタC1から最終段に接続されるキャパシタCnまでのトータルの電圧(T−T’間の電圧)は、図示のごとく接続されたコンパレータCMPm、基準電圧Vfmとでモニタされる。並列モニタの各コンパレータCMP1〜nからの出力はANDゲート13において論理積がとられて、この出力はスイッチ制御手段12に出力される。スイッチ制御手段12は、各コンパレータCMP1〜CMPnと各トランジスタTr1〜Trnとの間に設けられたスイッチ手段Sw1〜Swnの開閉を制御するものである。
以上のような構成のキャパシタ充電監視制御装置の動作につき説明する。基準電圧Vr1〜Vrnには、共通のキャパシタ満充電電圧(一般には、キャパシタCの定格電圧)のVrが用いられる。各並列モニタは、コンパレータCMPにおいて、各キャパシタCの端子間の電圧を、この基準電圧Vrと比較・監視し、キャパシタCの電圧が基準電圧Vrによる設定値を越えるとトランジスタTrをオンにして充電電流をバイパスする。
ANDゲート13には、並列モニタのコンパレータCMPから、キャパシタCの電圧が基準電圧Vrとなると(すなわち、トランジスタTrをオンにして充電電流をバイパスするとき)、オン信号が入力されるようになっており、全てのキャパシタC1、C2、・・Cnに接続された並列モニタのコンパレータCMP1〜CMPnからANDゲート13にオン信号が入力されたときに、ANDゲート13によってスイッチ制御手段12がトリガーされる。ANDゲート13によりトリガーされたスイッチ制御手段12は、並列モニタのコンパレータCMPとトランジスタの間に設けられているスイッチ手段Swを開いて、トランジスタTrをオフとする。これにより、トランジスタTrは、バイパスした充電電流により発熱するのを免れることができる。
初段のキャパシタC1から最終段のキャパシタCnまでのトータルの電圧(T−T’間の電圧)をモニタするための基準電圧Vfmは、キャパシタの定格電圧(基準電圧)Vrと、接続されるキャパシタの個数nとの積の5%増し(Vfm=Vr×n×1.05)程度に設定される。コンパレータCMPmは、この基準電圧Vfmと、T−T’間の電圧とを比較・監視し、T−T’間の電圧が基準電圧Vfmに達した際には回路遮断手段11に遮断信号を出力し、回路遮断手段11において電流Iを遮断し、電気二重層キャパシタC1、C2、・・Cnの保護を図る。このコンパレータCMPmと基準電圧Vfmとからなるキャパシタの全体電圧を監視する手段は、キャパシタの定格電圧Vrとキャパシタの個数nとの積を基準とせず、前記したようにキャパシタの定格電圧Vrとキャパシタの個数nとの積との5%増し程度を基準に回路遮断手段11を動作させるが、これは高い頻度で回路遮断手段11を動作させないためである。本発明のように多少の余裕をもたせた基準でキャパシタ全体を監視する背景としては、電気二重層キャパシタが、例え定格電圧をオーバーして充電されたとしても、即機能不全には至らないという背景がある。
本件出願人は、定格電圧が2.7Vである積層型キャパシタセルに過電圧(10V10A、30V30Aの2通り)で充電する実験を行った。その結果、(定格電圧の2.7Vを越えて)4〜5V程度まで徐々にキャパシタ電圧が上昇した後に急激にキャパシタセルが膨らみ始め、セルパッケージのシール部またはバルブの破壊によって内部発生ガスがセル外に放出されるまで使用可能であることがわかった。これらの実験によれば、個々のキャパシタセルによって充電経過時間の差はあるが、キャパシタ全てにおいて同様の挙動を示した。このような背景により、本発明では、キャパシタ全体を監視するための基準としては、直列接続された前キャパシタの個数とキャパシタの定格電圧の積より5%程度を用いるものである。
このように本発明のキャパシタ充電監視制御装置では、各並列モニタに対する保護、及び、電気二重層キャパシタ全体に対する保護の2段階の保護措置がとられているが、以下にこの2段階の保護につき説明する。まず、各並列モニタに対する保護について説明する。キャパシタC1〜Cnの充電を開始すると、これらのうちの一つのキャパシタの並列モニタのトランジスタで充電電流がバイパスされ、そして引き続き2つめのキャパシタの並列モニタのトランジスタで充電電流がバイパスされ、というようにキャパシタC1〜Cnのうちのキャパシタのいくつが定格電圧まで充電されて、充電電流がバイパスされる。すると、バイパスされた充電電流は他の定格電圧に達していないキャパシタに振り分けられるので、未だ定格電圧に達していないキャパシタは早く充電され、並列モニタが充電電流をバイパスすることとなる。そうすると、さらに、充電電流は充電されていないキャパシタへと振り向けられることとなるので、充電されていないキャパシタへの充電はさらに早まり、ということが繰り返されて、なだれ的に全てのキャパシタが充電される。これにより、コンパレータCMP1〜CMPnからのオン信号がANDゲート13に入力されて、ANDゲート13によってトリガーされたスイッチ制御手段12が、スイッチ手段Sw1〜Swnを開いて、トランジスタTr1〜Trnをオフとする。初期の段階でいくつかのキャパシタが定格電圧に達し、充電電流がバイパスされる始めると、これらのキャパシタのトランジスタは発熱するが、前述したようになだれ的に全てのキャパシタが、比較的に短い時間で定格電圧に達することによって、スイッチ手段が全ての並列モニタのトランジスタをオフとするので、並列モニタの電子回路部分に過大な負担をかけることはない。
次に、初段のキャパシタC1から最終段のキャパシタCnまでのトータルの電圧(T−T’間の電圧)をモニタし、電気二重層キャパシタC1〜Cn全体を保護する手段について説明する。不図示の充電器で、キャパシタ充電電圧の設定ミスなどが生じた場合では、(キャパシタの定格電圧)×(直列接続されたキャパシタの個数)を超えた充電電圧が、T−T’間に印加されることとなる。このような場合には、まず各キャパシタのいくつかにおいて上記のように並列モニタでのバイパスが始まり出し、ついには全てのキャパシタの並列モニタで受電電流がバイパスされ、Tr1〜Trnがオフとなり並列モニタでのバイパスが中止される。このような状態となっても、充電器において通常より高い電圧が誤設定されていると引き続き、電気二重層キャパシタC1〜Cnに対して充電電流が供給されることとなる。このような場合には、コンパレータCMPmは、T−T’間の電圧が(キャパシタの定格電圧)×(直列接続されたキャパシタの個数)×1.05程度に設定された基準電圧Vfmに達したとき回路遮断手段11に遮断信号を出力し、回路遮断手段11において充電電流Iを遮断し、電気二重層キャパシタC1、C2、・・Cnの保護を図る。先の通り、電気二重層キャパシタは、定格電圧を多少オーバーして充電されたとしても、キャパシタの諸特性が劣化するわけではないので、(キャパシタの定格電圧)×(直列接続されたキャパシタの個数)×1.05程度で充電電流が遮断される。また、このとき、並列モニタ回路は充電電流のバイパスを行っていないので、並列モニタ回路を構成する電子部品に過剰な負担を分担させることもなく並列モニタを疲弊させることもない。
本発明のキャパシタ充電監視制御装置では、各並列モニタに対する保護、及び、電気二重層キャパシタ全体に対する保護の2段階の保護措置がとられており、並列モニタの電子回路部分に過大な負担をかけることもないし、また、電気二重層キャパシタ全体を破壊するようなこともない。
次に、本発明の他の実施形態につき説明する。図2は、本発明の他の実施形態に係るキャパシタ充電監視制御装置を示す図である。図2において、先の実施形態と同様の構成については同じ参照番号が付されている。先の実施形態と異なる点について説明すると、ANDゲート13からの出力信号は、AF信号(All Full信号)として不図示の充電器及び別のANDゲート16に対して出力される。また、ORゲート14には、図示するように各並列モニタのコンパレータCMPからの信号が入力され、ORゲート14からはF信号(Full信号)として不図示の充電器に出力されるようになっている。F信号は各キャパシタのうち一つでも定格電圧に達したときに出力されるものであり、AF信号は直列接続されているキャパシタの全てが定格電圧に達したときに出力されるものであり、これらは不図示の充電器の動作・制御のために利用される。また、本実施形態においては、タイマ信号と過温度信号が入力されるORゲート15を備え、このORゲート15からの出力は、スイッチ制御手段12の前段に設けられたORゲート16の一方の入力となる。ここで、タイマ信号は並列モニタが異常な時間稼働していたときに発せられる信号であり、過温度信号はキャパシタに設けられた温度センサにより異常が検知されたときに発せられる信号である。本実施形態は、タイマ信号または過温度信号が入力されるORゲート15からの信号とAF信号の論理和によってスイッチ制御手段12を動作させるようにしてあり、スイッチ制御手段12をこのように多様な条件で動作させることによって様々な状況に応じた並列モニタ及び電気二重層キャパシタに対する保護措置を講ずることができるようにしたものである。
本発明の実施形態に係るキャパシタ充電監視制御装置を示す図である。 本発明の他の実施形態に係るキャパシタ充電監視制御装置を示す図である。 電気二重層キャパシタのセルを直列接続して構成したキャパシタ蓄電装置の要部回路構成を示す図である。
符号の説明
10・・・充電器、11・・・回路遮断手段、12・・・スイッチ制御手段、13・・・ANDゲート、14、15、16・・・ORゲート

Claims (2)

  1. 複数の電気二重層キャパシタで構成される蓄電装置に対して該複数の電気二重層キャパシタの電圧を監視しつつ該複数の電気二重層キャパシタの充電の制御を行うキャパシタ充電監視制御装置において、該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの充電電流をバイパスする複数のバイパス手段と、該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタの充電電圧を該基準電圧設定手段で設定された基準電圧と比較し該基準電圧に達したことを判定して該バイパス手段をバイパス動作モードに制御する複数のバイパス動作モード制御手段と、該複数のバイパス動作モード制御手段の全てが動作したとき該複数のバイパス手段でのバイパスを中止するように制御する第1の制御手段と、を備えると共に、該複数の電気二重層キャパシタへの充電電流を遮断する電流遮断手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての全キャパシタ基準電圧を設定する全キャパシタ基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての充電電圧を該全キャパシタ基準電圧設定手段で設定された全キャパシタ基準電圧と比較し該全キャパシタ基準電圧に達したことを判定して該電流遮断手段で充電電流を遮断する電流遮断モードに制御する第2の制御手段と、を備えたことを特徴とするキャパシタ充電監視制御装置。
  2. 複数の電気二重層キャパシタで構成される蓄電装置に対して該複数の電気二重層キャパシタの電圧を監視しつつ該複数の電気二重層キャパシタの充電の制御を行うキャパシタ充電監視制御装置において、
    該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの充電電流をバイパスする複数のバイパス手段と、該複数の電気二重層キャパシタのそれぞれの基準電圧を設定する基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタの充電電圧を該基準電圧設定手段で設定された基準電圧と比較し該基準電圧に達したことを判定して該バイパス手段をバイパス動作モードに制御する複数のバイパス動作モード制御手段と、該複数のバイパス手段の異常動作を検出し、異常動作が所定時間続いた場合にはタイマ信号を発するタイマ信号発生手段と、該複数の電気二重層キャパシタ温度を検出し、該キャパシタ温度が所定の温度以上の過温度でことを検出した場合には過温度信号を発する過温度信号発生手段と、該複数のバイパス動作モード制御手段の全てが動作したときか、又は、タイマ信号発生手段がタイマ信号を発生したときか、又は、過温度信号発生手段が過温度信号を発生したときかに、該複数のバイパス手段でのバイパスを中止するように制御する第1の制御手段と、を備えると共に、該複数の電気二重層キャパシタへの充電電流を遮断する電流遮断手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての全キャパシタ基準電圧を設定する全キャパシタ基準電圧設定手段と、該複数の電気二重層キャパシタ全ての充電電圧を該全キャパシタ基準電圧設定手段で設定された全キャパシタ基準電圧と比較し該全キャパシタ基準電圧に達したことを判定して該電流遮断手段で充電電流を遮断する電流遮断モードに制御する第2の制御手段と、を備えたことを特徴とするキャパシタ充電監視制御装置。



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