JP3871035B2 - インストール制御プログラムを記録した媒体、インストール制御装置、インストール制御方法、インストールシステムおよびインストール用データを記録した媒体 - Google Patents

インストール制御プログラムを記録した媒体、インストール制御装置、インストール制御方法、インストールシステムおよびインストール用データを記録した媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、インストール制御プログラムを記録した媒体、インストール制御装置、インストール制御方法、インストールシステムおよびインストール用データを記録した媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種のインストール制御装置は、デバイスドライバのバージョンアップに際して、新規バージョンをインストールした場合、この新規バージョンのデバイスドライバに組み込まれている初期化情報をデフォルト値としてコンピュータにインストールを行なう。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
上述した従来のインストール制御装置においては、インストール前に設定していた情報が新規バージョンのデバイスドライバのインストールによってデフォルト値に戻ってしまう。従って、インストール後に、この情報を書き換える必要があり手間がかかるという課題があった。
【0004】
本発明は、上記課題にかんがみてなされたもので、新規バージョンのデバイスドライバをインストールしても適宜所望の設定に変更することが可能なインストール制御プログラムを記録した媒体、インストール制御装置、インストール制御方法、インストールシステムおよびインストール用データを記録した媒体の提供を目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1にかかる発明は、ネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶された初期化情報を適宜設定情報にてカスタマイズしつつ同初期化情報に基づいてデバイスドライバをコンピュータにインストールするインストール制御プログアラムを記録した媒体であって、上記初期化情報を上記記憶領域より取得する初期化情報取得機能と、上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得機能と、上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更機能と、上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバをインストールするインストール機能とをコンピュータに実行させる構成としてある。
【0006】
上記のように構成した請求項1にかかる発明においては、インストール制御プログラムをコンピュータにて実行させることによって、デバイスドライバをネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶された初期化情報を設定情報に基づいて適宜カスタマイズしつつインストールする。このとき、初期化情報取得機能にてサーバの所定の記憶領域より初期化情報を取得する。また、設定情報取得機能にてサーバの所定の記憶領域より設定情報を取得する。そして、初期化情報変更機能は、取得した設定情報に基づいて初期化情報の内容を変更し、インストール機能は、デバイスドライバを内容が変更された初期化情報に基づいてコンピュータに同デバイスドライバをインストールする。インストール機能にてインストールを行なうデバイスドライバの記憶先は特に限定されるものではなく、初期化情報等と同様にサーバに記憶させておいてインストール機能にて取得させるようにしても良いし、当該インストール制御プログラムが記録された媒体と同じ媒体に記憶させておいてインストール機能に取得させるようにしても良い。
【0007】
初期化情報変更機能にて初期化情報を変更する際の手法の一例として、請求項2にかかる発明は、上記請求項1に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記初期化情報変更機能は、上記初期化情報と設定情報との相異を判別する情報判別機能を有し、同初期化情報変更機能は、同情報判別機能にて相異すると判別された設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する構成としてある。
上記のように構成した請求項2にかかる発明においては、初期化情報の内容を変更するに際して、情報判別機能にて初期化情報と設定情報との相異を判別する。そして、初期化情報変更機能は、情報判別機能にて相異すると判別された設定情報に基づいて初期化情報を変更する。
【0008】
デバイスドライバに適用して好適な具体的ドライバの一例として、請求項3にかかる発明は、上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記デバイスドライバは、接続されたプリンタにて印刷を実行させるプリンタドライバの構成としてある。
上記のように構成した請求項3にかかる発明においては、デバイスドライバに接続されたプリンタにて印刷を実行させるプリンタドライバを適用する。
【0009】
初期化情報を変更する基準となる設定情報の一例として、請求項4にかかる発明は、上記請求項3に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記設定情報には、上記プリンタドライバが上記プリンタにて印刷を実行させる際の所定の印刷条件が設定されている構成としてある。
上記のように構成した請求項4にかかる発明においては、設定情報にプリンタドライバがプリンタにて印刷を実行させる際の所定の印刷条件を設定する。
【0010】
初期化情報を変更する基準となる設定情報の他の一例として、請求項5にかかる発明は、上記請求項3または請求項4のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記設定情報には、上記プリンタドライバが起動された際に表示される表示画面についての所定の表示条件が設定されている構成としてある。
上記のように構成した請求項5にかかる発明においては、設定情報にプリンタドライバが起動された際に表示される表示画面についての所定の表示条件を設定する。
【0011】
設定情報に設定する表示条件の一例として、請求項6にかかる発明は、上記請求項5に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記設定情報には、上記プリンタドライバが起動された際に表示される表示画面への表示を制限する表示条件が設定されている構成としてある。
上記のように構成した請求項6にかかる発明においては、設定情報にプリンタドライバが起動された際に表示される表示画面への表示を制限する表示条件を設定する。
【0012】
設定情報に設定する表示条件の他の一例として、請求項7にかかる発明は、上記請求項5に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記設定情報には、上記プリンタドライバが起動された際に表示される表示画面の表示態様を指定する表示条件が設定されている構成としてある。
上記のように構成した請求項7にかかる発明においては、設定情報にプリンタドライバが起動された際に表示される表示画面の表示態様を指定する表示条件を設定する。
【0013】
設定情報に設定された印刷条件等の内容を適宜変更できると好適である。そこで、請求項8にかかる発明は、上記請求項4〜請求項7のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記設定情報に設定された上記印刷条件および表示条件を変更する条件変更機能を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項8にかかる発明においては、条件変更機能にて設定情報に設定された印刷条件および表示条件を変更する。条件変更機能にて変更された場合は、この変更後の印刷条件および表示条件にて初期化情報が変更されることになる。
【0014】
設定情報の内容の変更をロックすることができると、不正に内容を改ざんされることを防止することができて好適である。そこで、請求項9にかかる発明は、上記請求項8に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記条件変更機能は、上記印刷条件および表示条件の変更を不能にする条件変更不能設定機能を有する構成としてある。
上記のように構成した請求項8にかかる発明においては、条件変更不能設定機能にて印刷条件および表示条件の変更を不能にする。
【0015】
設定情報の内容を変更する際に、パスワードにて管理することができると、パスワードを知っているものは容易に変更可能とすることができるとともに、パスワードを知らないものによる設定情報の内容の変更操作を防止することができる。そこで、請求項10にかかる発明は、上記請求項8または請求項9のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記条件変更機能は、上記印刷条件および表示条件を変更するに際してパスワードを受け付けるパスワード受付機能を有し、同条件変更機能は、同パスワード受付機能にて正常なパスワードが受け付けられた場合に同印刷条件および表示条件の変更を可能にする構成としてある。
上記のように構成した請求項10にかかる発明においては、条件変更機能にパスワード受付機能を備えさせ、印刷条件および表示条件を変更するに際して、このパスワード受付機能にてパスワードを受け付ける。そして、条件変更機能は、パスワード受付機能にて正常なパスワードが受け付けられた場合に、印刷条件および表示条件の変更を可能にする。
【0016】
インストール時に設定情報を参照することを不能にすることができると、設定情報の内容にかかわらず、初期化情報に基づくインストールを行なうことを可能にする。そこで、請求項11にかかる発明は、上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記設定情報には、上記設定情報取得機能における同設定情報の取得可能および取得不可を指定可能である構成としてある。
上記のように構成した請求項11にかかる発明においては、設定情報に設定情報取得機能における同設定情報の取得可能および取得不可を指定可能にする。これにより、取得可能を指定した場合に、設定情報の内容を初期化情報に反映させることができるし、取得不能を指定した場合に、設定情報の内容を初期化情報に反映させなくすることができる。
【0017】
設定情報によってはパスワードにて管理しなければならないものと、その内容を一般に開放して良いものとを区別する場合がある。かかる場合において、両者の設定情報を別個に管理できると好適である。そこで、請求項12にかかる発明は、上記請求項10または請求項11のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体において、上記設定情報は、上記条件変更機能にて上記印刷条件および表示条件を変更するに際して、パスワード受付機能にてパスワードの受け付けを要するパスワード要設定情報と、パスワードの受け付けが不要なパスワード不要設定情報とを有する構成としてある。
上記のように構成した請求項12にかかる発明においては、設定情報を条件変更機能にて印刷条件および表示条件を変更するに際しパスワード受付機能にてパスワードの受け付けを要するパスワード要設定情報と、パスワードの受け付けが不要なパスワード不要設定情報とにより構成させる。
【0018】
上述してきたインストール制御プログラムを記録した媒体は、磁気記録媒体であってもよいし光磁気記録媒体であってもよいし、今後開発されるいかなる記録媒体においても全く同様に考えることができる。また、一次複製品、二次複製品などの複製段階については全く問う余地無く同等である。さらに、一部がソフトウェアであって、一部がハードウェアで実現されている場合においても発明の思想において全く異なるものではなく、一部を記録媒体上に記憶しておいて必要に応じて適宜読み込まれるような形態のものとしてあってもよい。
【0019】
また、このようなインストール制御プログラムを記録した媒体は、単独で取引の対象となるとともに、このハーフトーン処理プログラムが実現する各機能を実行可能な手段にて構成した実体のある装置としても取引の対象とすることができることはいうまでもない。
このため請求項13にかかる発明は、ネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶されたデバイスドライバを同デバイスドライバが有する初期化情報を適宜設定情報に基づいてカスタマイズしてコンピュータにインストールするインストール制御装置であって、上記デバイスドライバから上記初期化情報を取得する初期化情報取得手段と、上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得手段と、上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更手段と、上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバを上記記憶領域より取得しつつインストールするインストール手段とを具備する構成としてある。
すなわち、インストール制御プログラムに基づいて動作するインストール制御装置としても有効であることに相違はない。
【0020】
このようにネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶されたデバイスドライバを同デバイスドライバが有する初期化情報を適宜設定情報に基づいてカスタマイズしてコンピュータにインストールする手法は必ずしも実体のあるインストール制御装置に限られる必要はなく、その方法としても機能することは容易に理解できる。
このため、請求項14にかかる発明は、ネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶されたデバイスドライバを同デバイスドライバが有する初期化情報を適宜設定情報に基づいてカスタマイズしてコンピュータにインストールするインストール制御方法であって、上記デバイスドライバから上記初期化情報を取得する初期化情報取得工程と、上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得工程と、上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更工程と、上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバを上記記憶領域より取得しつつインストールするインストール工程とを具備する構成としてある。
すなわち、必ずしも実体のあるインストール制御装置に限らず、インストール制御方法としても有効であることに相違はない。
【0021】
上述してきた本発明の思想はインストール制御装置単体に限らず、サーバを含めたインストールシステムとしても成立することは言うまでもない。そこで、請求項15にかかる発明は、所定の記憶領域に初期化情報と設定情報とが記憶されたサーバと、同サーバとネットワークにて接続され上記初期化情報を適宜設定情報にてカスタマイズしつつ同初期化情報に基づいてデバイスドライバがインストールされる複数のコンピュータとを有するインストールシステムであって、上記各コンピュータは、上記初期化情報を上記記憶領域より取得する初期化情報取得手段と、上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得手段と、
上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更手段と、上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバをインストールするインストール手段とを有する構成としてある。
また、設定情報によって初期化情報を適宜カスタマイズしてデバイスドライバをインストールするための各データを記録した媒体の構成としても本発明の技術的思想が適用されることは言うまでもない。そこで、請求項16にかかる発明は、所定のデバイスを動作制御させるためのデバイスドライバをインストールする各データを記録したインストール用データを記録した媒体であって、上記デバイスドライバの本体データと、上記デバイスドライバを初期化する初期化情報と、上記初期化情報を適宜カスタマイズするための設定情報とを具備する構成としてある。
すなわち、制御処理を実行可能なインストール制御プログラムだけでなく、このインストール制御プログラムの実行のために提供するデータを記録した媒体としても有効であることは相違はない。
【0022】
【発明の効果】
以上説明したように本発明は、設定情報を所望の設定内容に設定し、インストール時にこの設定情報に基づいて初期化情報を変更することによって、インストール後のデバイスドライバの設定を所望の設定内容にすることが可能なインストール制御プログラムを記録した媒体を提供することができる。
また、請求項2にかかる発明によれば、相異する情報のみを変更するため変更処理を高速化することが可能になる。
さらに、請求項3にかかる発明によれば、プリンタドライバのインストールに本発明を適用することができる。
さらに、請求項4にかかる発明によれば、設定情報の一例を提示することができる。
さらに、請求項5にかかる発明によれば、設定情報の他の一例を提示することができる。
【0023】
さらに、請求項6にかかる発明によれば、表示条件の一例を提示することができる。
さらに、請求項7にかかる発明によれば、表示条件の他の一例を提示することができる。
さらに、請求項8にかかる発明によれば、設定情報を所望の内容に適宜変更することが可能になる。
さらに、請求項9にかかる発明によれば、設定情報の変更を不能にすることが可能になる。
さらに、請求項10にかかる発明によれば、パスワードにて設定情報を管理することが可能になる。
さらに、請求項11にかかる発明によれば、プリンタドライバの有する初期化情報に基づくインストールを行なうことも可能にする。
【0024】
さらに、請求項12にかかる発明によれば、設定内容の変更を管理するべき設定情報と、自由に変更可能な設定情報とを区別して管理することができる。
さらに、請求項13にかかる発明によれば、設定情報を所望の設定内容に設定し、インストール時にこの設定情報に基づいて初期化情報を変更することによって、インストール後のデバイスドライバの設定を所望の設定内容にすることが可能なインストール制御装置を提供することができる。
さらに、請求項14にかかる発明によれば、設定情報を所望の設定内容に設定し、インストール時にこの設定情報に基づいて初期化情報を変更することによって、インストール後のデバイスドライバの設定を所望の設定内容にすることが可能なインストール制御方法を提供することができる。
さらに、請求項15にかかる発明によれば、サーバに記憶した設定情報を所望の設定内容に設定し、インストール時にこの設定情報に基づいて同サーバに記憶した初期化情報を変更することによって、インストール後のデバイスドライバの設定を所望の設定内容にすることが可能なインストールシステムを提供することができる。
さらに、請求項16にかかる発明によれば、設定情報を所望の設定内容に設定し、インストール時にこの設定情報に基づいて初期化情報を変更することによって、インストール後のデバイスドライバの設定を所望の設定内容にすることが可能なインストール用データを記録した媒体を提供することができる。
【0025】
【発明の実施の形態】
ここでは、下記の順序に従って本発明の実施形態について説明する。
(1)発明の概要について:
(2)インストールシステムの構成について:
(3)クライアントの構成について:
(4)サーバの概略構成について:
(5)インストール作業手順について:
(6)インストール制御処理について:
(7)ユーザインターフェースのカスタマイズ作業手順について:
(8)ユーザインターフェース制御処理について:
(9)ユーザインターフェース表示処理について:
(10)設定情報ファイル変更処理について:
(11)まとめ:
【0026】
(1)発明の概要について:
図1は本発明にかかるインストール制御装置の概要を示した概要図である。
同図において、サーバC1とコンピュータC2とは、ネットワークNを介して接続されており、本発明にかかるインストール制御装置C3はコンピュータC2に備えられ、同コンピュータC2上で動作する。サーバC1の所定の記憶領域には、コンピュータC2に備えられる所定のデバイスの動作制御を実行可能なデバイスドライバC11と、このデバイスドライバC11に組み込まれ、同デバイスドライバC11のインストール時のデフォルト値が設定されている初期化情報C12と、この初期化情報C12を利用者の便宜に対応してカスタマイズするための設定情報C13とが格納されている。
むろん、初期化情報C12はデバイスドライバC11に組み込む態様に限定されず、デバイスドライバC11とは独立した形態で備えさせるようにしても良い。また、デバイスドライバC11はサーバC1の所定の記憶領域に格納する態様に限定されず、インストール制御プログラムが記録された媒体と同じ媒体に格納する態様であっても良い。
【0027】
この設定情報C13は予め管理者によって、初期化情報C12の変更内容が設定されている。コンピュータC2は、上述したようにインストール制御装置C3を有しており、このインストール制御装置C3によって、サーバC1に格納されたデバイスドライバC11が同コンピュータC2にインストールされる。かかるインストールを実行するに際して、インストール制御装置C3は、初期化情報取得手段C31により、ネットワークNを介してサーバC1の記憶領域からデバイスドライバC11の有する初期化情報C12を取得する。また、設定情報取得手段C32は、ネットワークNを介してサーバC1の記憶領域から設定情報C13を取得する。そして、初期化情報C12と設定情報C13とが取得されると、初期化情報変更手段C33は、この設定情報C13に基づいて初期化情報C12の内容を変更する。
【0028】
これによって、初期化情報C12がカスタマイズされる。初期化情報変更手段C33によって初期化情報C12の内容が変更されると、インストール手段C34は、ネットワークNを介してサーバC1の記憶領域からデバイスドライバC11を取得しつつ、この内容が変更された初期化情報C12に基づいて、同デバイスドライバC11をコンピュータC2にインストールする。このように、デバイスドライバC11に組み込まれている初期化情報C12をカスタマイズするための設定情報C13をサーバC1に備えさせ、インストール時に、この設定情報C13の内容に基づいて初期化情報C12の設定内容を変更することによって、管理者の希望に沿った設定内容に従ったデバイスドライバC11のインストールを実現することが可能になる。
【0029】
(2)インストールシステムの構成について:
図2は、インストールが実行されるインストールシステムの構成の一例を示したシステム構成図である。本実施形態においては、デバイスドライバとして、プリンタドライバをコンピュータにインストールする態様を採用する。
同図において、インストールシステムSは、サーバ10と、複数のクライアント20と、プリンタ30とがLAN(ローカルエリアネットワーク)40に接続されて構成されている。かかる構成において、各クライアント20はプリンタ30を利用して印刷を行なう。
【0030】
この場合、各クライアント20にはプリンタ30の印刷を制御するプリンタドライバが備えられ、各クライアント20にて印刷を行なうに際しては、このプリンタドライバが起動される。このプリンタドライバは、バージョン管理されており、適宜バージョンアップされる。バージョンアップは、通常各クライアント20にバージョンアップ用のプリンタドライバが記録された媒体を配布したり、サーバ10の所定の記憶領域にバージョンアップ用のプリンタドライバを記憶しておき、適宜各クライアント20に読み込ませてインストールを行なう。本実施形態においては、サーバ10にプリンタドライバを格納しておき、適宜各クライアント20からこのプリンタドライバを読み出してインストールする態様について説明する。
【0031】
(3)クライアントの構成について:
図3は、各クライアント20の構成を示したブロック構成図である。
同図において、クライアント20は、コンピュータ本体20aと、このコンピュータ本体20aに接続されたキーボード20bと、マウス20cと、ディスプレイ20dとを備えている。コンピュータ本体20aは演算処理の中枢をなすCPU20a1を備えており、このCPU20a1は、システムバス20a2を介してコンピュータ本体20a全体の制御を行う。同システムバス20a2には、ROM20a3、RAM20a4、外部記憶装置であるハードディスクドライブ20a5やCD−ROMドライブ20a6やフレキシブルディスクドライブ20a7、入力インターフェイス20a8、CRTインターフェイス20a9、プリンタインターフェイス20a10、通信インターフェイス20a11が接続されている。
【0032】
ハードディスクドライブ20a5に接続されてデータを格納するハードディスク20a12には、ソフトウェアとしてオペレーティングシステム(以下、OSと呼ぶ。)や文書情報や画像情報を作成可能なアプリケーションプログラム(以下、APLと呼ぶ。)やデバイスドライバ等が格納されており、これらのソフトウェアは、実行時にCPU20a1によって適宜RAM20a4に転送される。そして、CPU20a1は、当該RAM20a4に適宜アクセスしてソフトウェアを実行する。すなわち、RAM20a4を一時的なワークエリアとして利用しながら種々のプログラムを実行する。
【0033】
入力インターフェイス20a8には、キーボード20bやマウス20cが操作用入力機器として接続されている。CRTインターフェイス20a9には、表示用のディスプレイ20dが接続されている。また、プリンタインターフェイス20a10には、LAN40での通信を行なう通信インターフェース20a11を介して印刷ジョブである印刷用実データに基づいて印刷用紙等のメディアに印刷するプリンタ30が接続されている。
【0034】
上述したように各ソフトウェア類は、ハードディスク20a12に格納されているが、各ソフトウェアを格納可能な記録媒体は、ハードディスク20a12に限定されるものではない。例えば、CD−ROM20a13であるとか、フレキシブルディスク20a14であってもよい。これらの記録媒体に記録されたソフトウェアは、CD−ROMドライブ20a6や、フレキシブルディスクドライブ20a7を介してコンピュータ本体20aにて読み込まれ、ハードディスク20a12にインストールされることになる。そして、上述したようにCPU20a1によってハードディスク20a12を介してRAM20a4上に読み込まれて各種処理が実行されることになる。また、記録媒体は、これらに限定されず、光磁気ディスクなどであってもよい。また、半導体デバイスとしてフラッシュカードなどの不揮発性メモリなどを利用することも可能である。また、システムバス20a2に接続された通信インターフェイス20a11をLAN40を介してサーバ10にアクセスし、各ソフトウェア類をダウンロードすることも可能である。
【0035】
(4)サーバの概略構成について:
図4は、サーバ10の概略構成を示した概略ブロック図である。
同図において、サーバ10は、コンピュータにて構成されるので、実質的にはクライアント20と同様の構成を備えているので詳述しない。上述したように本実施形態においては、サーバ10のハードディスク10aにプリンタドライバを格納しておき、適宜各クライアント20からこのプリンタドライバを読み出してインストールする。インストールは、LAN40に接続可能な通信インターフェース10bを介してクライアント20と相互通信を行なって実行される。このとき、プリンタドライバは、インストールキット10a1の形態でハードディスク10aに格納される。このインストールキット10a1は、プリンタドライバ本体ファイル10a2と、設定情報ファイル10a3とを備えている。また、プリンタドライバ本体ファイル10a2には、初期化情報10a21が組み込まれている。ここで、本来、プリンタドライバ本体ファイル10a2をインストールすると、このプリンタドライバ本体ファイル10a2に組み込まれた初期化情報10a21に基づいてインストールされる。
本実施形態においては、プリンタドライバ本体ファイル10a2に初期化情報10a21を組み込む態様を採用したが、むろん、この態様に限定されず、初期化情報10a21をプリンタドライバ本体ファイル10a2と別個にしても良いことは言うまでもない。
【0036】
この初期化情報10a21には印刷条件および表示条件のデフォルト値が設定されており、プリンタドライバ本体ファイル10a2がインストールされると、クライアント20にはデフォルト値の印刷条件および表示条件が設定される。従って、各クライアント20に既にプリンタドライバがインストールされ、利用者が適宜印刷条件および表示条件を変更したり、管理者が各クライアント20の印刷条件および表示条件を規定して一律に管理している場合においては、インストール毎にその印刷条件および表示条件がデフォルト値に戻ってしまい、再度、利用者の変更内容および管理者の管理内容に変更しなければならない。クライアント20の台数が多数になる場合は、各クライアント20に変更用のファイルを配布して変更する必要があり作業が煩雑になる。そこで、本実施形態においては、インストールキット10a1に、初期化情報10a21の内容を変更するための設定情報ファイル10a3を備えさせ、プリンタドライバ本体ファイル10a2のインストール時に、この設定情報ファイル10a3の設定内容を初期化情報10a21に反映させることによって、利用者あるいは管理者の便益を図る。
【0037】
このプリンタドライバのインストールは、本発明にかかるインストール制御プログラムを実行することにより行われる。このインストール制御プログラムは、サーバ10に格納させておき、クライアント20にて適宜このインストール制御プログラムを読み出して実行させるようにしても良いし、CD−ROM20a13であるとか、フレキシブルディスク20a14に格納しておき、クライアント20にて読み出して実行させるようにしても良い。
本実施形態においては、プリンタドライバ本体ファイル10a2をサーバ10に格納する態様を採用したが、むろん、この態様に限定されず、同プリンタドライバ本体ファイル10a2をインストール制御プログラムが格納されたCD−ROM20a1やフレキシブルディスク20a14に格納させるようにしても良いことは言うまでもない。
【0038】
(5)インストール作業手順について:
図5は、インストール制御プログラムを利用して、サーバ10に格納されたインストールキット10a1のインストールを行なう際の手順を示したフローチャートである。同図において、管理者は、インストール後の設定内容を鑑みて、設定情報ファイル10a3の印刷条件および表示条件を設定するとともに、インストールキット10a1に格納し、ハードディスク10aに記憶する(ステップS100)。このように、設定情報ファイル10a3が設定されると、各クライアント20の利用者は、インストール制御プログラムを起動してプリンタドライバのインストール作業を行なう(ステップS200)。すると、インストール制御プログラムが実行されてインストール制御処理が実行される。このインストール制御処理によって、初期化情報10a21を設定情報ファイル10a3の内容に従って変更しつつプリンタドライバ本体ファイル10a2をクライアント20にインストールする(ステップS300)。インストールが完了すると、オペレーティングシステムにプリンタドライバの各種設定内容が保存され、以後、この設定内容に基づいてプリンタドライバは動作する(ステップS400)。
【0039】
(6)インストール制御処理について:
図6は、インストール制御プログラムのモジュール構成を示したモジュール構成図であるとともに、図7は、このインストール制御プログラムにて実行される上述したステップS300のインストール制御処理の処理内容を示したフローチャートである。図において、インストール制御プログラムPは、情報取得モジュールm1と、情報変更モジュールm2と、インストールモジュールm3とから構成されている。かかる構成において、情報取得モジュールm1は、先ず最初にプリンタドライバ本体ファイル10a2をオープンする(ステップS305)。そして、プリンタドライバ本体ファイル10a2に組み込まれている初期化情報10a21を読み出して取得する(ステップS310)。
【0040】
次に、情報取得モジュールm1は、設定情報ファイル10a3をオープンするとともに(ステップS315)、設定情報を取得する(ステップS330)。情報取得モジュールm1は、初期化情報10a21と設定情報とを取得すると、情報変更モジュールm2にこの初期化情報10a21と設定情報を引き渡す。ここで、情報変更モジュールm2は、この設定情報に基づいて初期化情報10a21の設定内容を変更する(ステップS325)。このように、初期化情報10a21の設定内容が変更されると、インストールモジュールm3は、同初期化情報10a21に基づいてプリンタドライバ本体ファイル10a2をクライアント20に対してインストールする(ステップS330)。
【0041】
図8は、初期化情報10a21の設定内容が設定情報ファイル10a3の設定内容に基づいて変更される態様を示した図である。
同図において、初期化情報10a21には、印刷条件として用紙a1と、解像度a2と、用紙方向a3とが設定されているとともに、表示条件としてバージョン情報a4と、給紙方法表示a5とが設定されている。本実施形態においては、用紙a1が「A4」に設定され、解像度a2が「600dpi」に設定され、用紙方向a3が「縦」に設定され、バージョン情報a4が「1.01」に設定され、給紙方法表示a5が「する」に設定されている。むろん、初期化情報10a21に設定される印刷条件や表示条件は、これらに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0042】
また、設定情報ファイル10a3には、初期化情報10a21の設定内容を変更するための設定がなされており、印刷条件として用紙b1と、用紙方向b2とが設定されるとともに、表示条件としてバージョン情報b3と、給紙方法表示b4とが設定されている。本実施形態においては、用紙b1が「B5」に設定され、用紙方向b2が「横」に設定され、バージョン情報b3が「1.02」に設定され、給紙方法表示b4が「しない」に設定されている。むろん、初期化情報10a21の設定内容を変更するために、設定情報ファイル10a3に設定する印刷条件や表示条件は、これらに限定されるものではなく、適宜変更可能である。
【0043】
このように、初期化情報10a21と、設定情報ファイル10a3とが構成された場合に、上述したインストール制御処理が実行されると、ステップS310にて初期化情報10a21の印刷条件および表示条件であるa1〜a5が取得され、ステップS320にて設定情報の印刷条件および表示条件であるb1〜b4が取得される。そして、ステップS325の初期化情報10a21の設定内容の変更によって、同初期化情報10a21の設定内容が設定情報ファイル10a3の設定内容に基づいて、用紙a1が用紙a1’に変更され、用紙方向a3が用紙方向a3’に変更され、バージョン情報a4がバージョン情報a4’に変更され、給紙方法表示a5が給紙方向表示a5’に変更される。本実施形態においては、用紙a1の「A4」の設定が用紙a1’の「B5」に変更され、用紙方向a3の「縦」の設定が用紙方向a3’の「横」に変更され、バージョン情報a4の「1.01」の設定がバージョン情報a4’の「1.02」に変更され、給紙方法表示a5の「する」の設定が給紙方法表示a5’の「しない」に変更される。従って、バージョンアップする前の状態を設定情報ファイル10a3に設定しておけば、インストール後に設定を変更する必要がなくなり作業効率を向上させることが可能になる。
【0044】
上述したようにインストールキット10a1に初期化情報10a21を有するプリンタドライバ本体ファイル10a2の他に設定情報ファイル10a3を備えさせることによって、プリンタドライバのインストール時にインストール制御プログラムPの処理により、本来的にデフォルト値となる初期化情報10a21の設定内容を設定情報ファイル10a3に設定した内容に変更することが可能になる。従って、管理者がサーバ10にインストールキット10a1を配置するに際して、設定情報ファイル10a3を所望の設定内容にしておけば、プリンタドライバのインストールによって、各クライアント20のプリンタドライバの印刷条件および表示条件の設定を全てこの設定情報ファイル10a3の設定内容に変更することが可能になる。一方、表示条件については、各クライアント20にて自在に変更することができると好適である。そこで、次に、設定情報ファイル10a3を利用して各クライアント20にてプリンタドライバのユーザインターフェースをカスタマイズする方法について説明する。
【0045】
(7)ユーザインターフェースのカスタマイズ作業手順について:
図9は、各クライアント20にてプリンタドライバのユーザインターフェースをカスタマイズする際の作業手順を示したフローチャートである。
同図において、最初にサーバ10のインストールキット10a1に格納されている設定情報ファイル10a3を各クライアント20にインストールされたプリンタドライバが格納されているオペレーティングシステムの所定領域に移動させる。そして、設定情報ファイル10a3の表示条件に関する設定内容を適宜変更する(ステップS500)。各クライアント20の利用者はステップS500にて設定情報ファイル10a3の設定内容を変更した後に、プリンタドライバのユーザインターフェースを起動すると(ステップS505)、プリンタドライバにて後述するユーザインターフェース制御処理が実行される。このユーザインターフェース制御処理にて表示に関する初期情報10a21の設定内容が設定情報ファイル10a3の設定内容に基づいて変更される(ステップS510)。そして、次に、後述するユーザインターフェース表示処理が実行され、変更された初期化情報10a21に従ってユーザインターフェースの表示を形成して利用者に提供する(ステップS515)。
【0046】
(8)ユーザインターフェース制御処理について:
図10は、上述したユーザインターフェース制御処理の処理内容を示したフローチャートである。同図において、最初にインストール制御処理にてオペレーティングシステムに設定された初期化情報10a21からユーザインターフェースに関連する表示条件の設定内容を読み出して取得する(ステップS510a)。次に、サーバ10から移動されるとともに、表示条件を所望の設定内容に変更された設定情報ファイル10a3をオープンするとともに(ステップS510b)、オープンした設定情報ファイル10a3からユーザインターフェースに関連する表示条件の設定内容を読み出して取得する(ステップS510c)。そして、この設定情報ファイル10a3から読み出して取得したユーザインターフェース関連の設定内容に基づいて初期化情報10a21の設定内容を変更する(ステップS510d)。
【0047】
(9)ユーザインターフェース表示処理について:
図11は、上述したユーザインターフェース表示処理の処理内容を示したフローチャートである。
同図において、最初に現在表示処理を行っているコントロール番号を取得する(ステップS515a)。次に、この取得したコントロール番号に基づいて、初期化情報10a21を検索しつつ(ステップS515b)、このコントロール番号に該当する初期化情報10a21があるか否かを判別する(ステップS515c)。該当する初期化情報10a21が存在する場合は、その初期化情報10a21を読み出して取得し、同初期化情報10a21に基づいた表示を行なう(ステップS515d)。
【0048】
図12は、ユーザインターフェースをカスタマイズする場合において、初期化情報10a21の設定内容が設定情報ファイル10a3の設定内容に基づいて変更される態様を示した図である。また、図13は、プリンタドライバのユーザインターフェース画面を示した画面図である。
図において、初期化情報10a21には、ユーザインターフェースに関連する表示条件として、バージョン情報a11と、ロゴ表示a12と、背景色a13と、給紙方法表示a14とが設定されている。本実施形態においては、バージョン情報a11が「1.01」、ロゴ表示a12が「あり」、背景色a13が「灰色」、給紙方法表示a14が「する」に設定されている。従って、ユーザインターフェース画面Mにおいては、バージョン表示M1が「1.01」となり、「EPSON」とロゴ表示M2がなされる。そして、背景色M3が灰色となり、給紙方法M4が表示される。
【0049】
ここで、設定情報ファイル10a3のユーザインターフェースに関連するバージョン情報b11を「1.02」、ロゴ表示b12を「なし」、背景色b13を「緑色」、給紙方法表示b14を「しない」に設定し、プリンタドライバのユーザインターフェースを起動すると、ユーザインターフェース制御処理が実行されて、バージョン情報a11の「1.01」がバージョン情報a11’の「1.02」に変更され、ロゴ表示a12の「あり」がロゴ表示a12’の「なし」に変更され、背景色a13の「灰色」が背景色a13’の「緑色」に変更され、給紙方法表示a14の「する」が給紙方法表示a14’の「しない」に変更される。このとき、ユーザインターフェース画面Mにおいては、バージョン表示M1が「1.02」となり、「EPSON」のロゴ表示M2がなくなる。そして、背景色M3が緑色となり、給紙方法M4が表示されなくなる。このように、各クライアント20の利用者は、サーバ10から各クライアント20に移動させた設定情報ファイル10a3のユーザインターフェースに関連する表示情報を適宜変更することによって、所望のユーザインターフェース画面を得ることが可能になる。
【0050】
サーバ10に格納された設定情報ファイル10a3あるいは各クライアント20に格納された設定情報ファイル10a3の設定内容を変更する際に、自在に変更することができると、管理上問題がある場合が発生する。そこで、設定情報ファイル10a3の所定領域に変更不能フラグを設けて、この変更不能フラグがオンしている場合は、設定内容の変更操作を不能にしたり、設定内容の変更操作時にパスワードを要求するようにすれば、特定の者以外による設定内容の変更操作を防止することが可能になる。
【0051】
(10)設定情報ファイル変更処理について:
図14は、このように特定の者以外による変更操作を防止することが可能な設定情報ファイル変更処理の処理内容を示したフローチャートである。
同図において、設定情報ファイル10a3に設定内容の変更操作が行なわれると、同設定情報ファイル10a3の所定領域に格納された変更不能フラグのオン状態であるか否かを判別する(ステップS600)。変更不能フラグがオン状態の場合は、変更操作を不能にして当該設定情報ファイル変更処理を終了させる。一方、変更不能フラグがオン状態でない場合は、設定情報ファイル10a3をオープンする(ステップS605)。設定情報ファイル10a3をオープンすると、パスワードによるセキュリティーが必要な設定情報ファイル10a3であるか否かを判別する(ステップS610)。
【0052】
本実施形態においては、図15に示すように設定情報ファイル10a3をパスワードが必要な設定情報ファイル10a31と、パスワードが不要な設定情報ファイル10a32とにより構成する。このとき、印刷の制御に利用され、各クライアント20毎に統一して管理が必要となる印刷条件をパスワードが必要な設定情報ファイル10a31に格納し、各クライアント20の利用者が好みに応じて変更可能な表示条件をパスワードが不要な設定情報ファイル10a32に格納すると好適である。ステップS610にて、パスワードが必要と判別された場合は、パスワードを入力させるとともに(ステップS615)、パスワードの正否を判別し(ステップS620)、正常であれば変更操作を受け付けて(ステップS625)、この変更操作の内容に基づいて設定情報ファイル10a3を上書き変更する(ステップS630)。
【0053】
(11)まとめ:
このように、インストールキット10a1に設定情報ファイル10a3を格納し、インストール時にプリンタドライバ本体ファイル10a2に組み込まれた初期化情報10a21に基づくデフォルト値をこの設定情報ファイル10a3に設定した内容に変更することによって、所望の設定内容に従ったプリンタドライバのインストールを実現することが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかるインストール制御装置の概要を示した概要図である。
【図2】インストールシステムの構成の一例を示したシステム構成図である。
【図3】クライアント20の構成を示したブロック構成図である。
【図4】サーバ10の概略構成を示した概略ブロック図である。
【図5】インストールを行なう際の手順を示したフローチャートである。
【図6】インストール制御プログラムのモジュール構成を示したモジュール構成図である。
【図7】インストール制御処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図8】初期化情報の設定内容が設定情報ファイル設定内容に基づいて変更される態様を示した図である。
【図9】ユーザインターフェースをカスタマイズする際の作業手順を示したフローチャートである。
【図10】ユーザインターフェース制御処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図11】ユーザインターフェース表示処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図12】初期化情報の設定内容が設定情報ファイルの設定内容に基づいて変更される態様を示した図である。
【図13】プリンタドライバのユーザインターフェース画面を示した画面図である。
【図14】設定情報ファイル変更処理の処理内容を示したフローチャートである。
【図15】設定情報ファイルの構成を示した図である。
【符号の説明】
C1…サーバ
C11…デバイスドライバ
C12…初期化情報
C13…設定情報
C2…コンピュータ
C3…インストール制御装置
C31…初期化情報取得手段
C32…設定情報取得手段
C33…初期化情報変更手段
C34…インストール手段

Claims (16)

  1. ネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶された初期化情報を適宜設定情報にてカスタマイズしつつ同初期化情報に基づいてデバイスドライバをコンピュータにインストールするインストール制御プログアラムを記録した媒体であって、
    上記初期化情報を上記記憶領域より取得する初期化情報取得機能と、
    上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得機能と、
    上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更機能と、
    上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバをインストールするインストール機能とをコンピュータに実行させることを特徴とするインストール制御プログラムを記録した媒体。
  2. 上記初期化情報変更機能は、上記初期化情報と設定情報との相異を判別する情報判別機能を有し、同初期化情報変更機能は、同情報判別機能にて相異すると判別された設定情報に基づいて上記初期化情報を変更することを特徴とする上記請求項1に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  3. 上記デバイスドライバは、接続されたプリンタにて印刷を実行させるプリンタドライバであることを特徴とする上記請求項1または請求項2のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  4. 上記設定情報には、上記プリンタドライバが上記プリンタにて印刷を実行させる際の所定の印刷条件が設定されていることを特徴とする上記請求項3に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  5. 上記設定情報には、上記プリンタドライバが起動された際に表示される表示画面についての所定の表示条件が設定されていることを特徴とする上記請求項3または請求項4のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  6. 上記設定情報には、上記プリンタドライバが起動された際に表示される表示画面への表示を制限する表示条件が設定されていることを特徴とする上記請求項5に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  7. 上記設定情報には、上記プリンタドライバが起動された際に表示される表示画面の表示態様を指定する表示条件が設定されていることを特徴とする上記請求項5に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  8. 上記設定情報に設定された上記印刷条件および表示条件を変更する条件変更機能を有することを特徴とする上記請求項4〜請求項7のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  9. 上記条件変更機能は、上記印刷条件および表示条件の変更を不能にする条件変更不能設定機能を有することを特徴とする上記請求項8に記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  10. 上記条件変更機能は、上記印刷条件および表示条件を変更するに際してパスワードを受け付けるパスワード受付機能を有し、同条件変更機能は、同パスワード受付機能にて正常なパスワードが受け付けられた場合に同印刷条件および表示条件の変更を可能にすることを特徴とする上記請求項8または請求項9のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  11. 上記設定情報には、上記設定情報取得機能における同設定情報の取得可能および取得不可を指定可能であることを特徴とする上記請求項1〜請求項10のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  12. 上記設定情報は、上記条件変更機能にて上記印刷条件および表示条件を変更するに際して、パスワード受付機能にてパスワードの受け付けを要するパスワード要設定情報と、パスワードの受け付けが不要なパスワード不要設定情報とを有することを特徴とする上記請求項10または請求項11のいずれかに記載のインストール制御プログラムを記録した媒体。
  13. ネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶された初期化情報を適宜設定情報にてカスタマイズしつつ同初期化情報に基づいてデバイスドライバをコンピュータにインストールするインストール制御装置であって、
    上記初期化情報を上記記憶領域より取得する初期化情報取得手段と、
    上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得手段と、
    上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更手段と、
    上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバをインストールするインストール手段とを具備することを特徴とするインストール制御装置。
  14. ネットワークにて接続されたサーバの所定の記憶領域に記憶された初期化情報を適宜設定情報にてカスタマイズしつつ同初期化情報に基づいてデバイスドライバをコンピュータにインストールするインストール制御方法であって、
    上記初期化情報を上記記憶領域より取得する初期化情報取得工程と、
    上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得工程と、
    上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更工程と、
    上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバをインストールするインストール工程とを具備することを特徴とするインストール制御方法。
  15. 所定の記憶領域に初期化情報と設定情報とが記憶されたサーバと、同サーバとネットワークにて接続され上記初期化情報を適宜設定情報にてカスタマイズしつつ同初期化情報に基づいてデバイスドライバがインストールされる複数のコンピュータとを有するインストールシステムであって、
    上記各コンピュータは、
    上記初期化情報を上記記憶領域より取得する初期化情報取得手段と、
    上記設定情報を上記記憶領域より取得する設定情報取得手段と、
    上記取得した設定情報に基づいて上記初期化情報を変更する初期化情報変更手段と、
    上記変更された初期化情報に基づいて上記デバイスドライバをインストールするインストール手段とを有することを特徴とするインストールシステム。
  16. 所定のデバイスを動作制御させるためのデバイスドライバをインストールする各データを記録したインストール用データを記録した媒体であって、
    上記デバイスドライバの本体データと、
    上記デバイスドライバを初期化する初期化情報と、
    上記初期化情報を適宜カスタマイズするための設定情報とを具備することを特徴とするインストール用データを記録した媒体。
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