JP3870931B2 - 圧電デバイス - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、様々な電子機器に多用されている圧電振動子、圧電発振器やSAWデバイス等の圧電デバイスに関し、特に水晶等の圧電材料からなる振動片を実装して気密に封止する表面実装型の圧電デバイスに関する。
【0002】
【従来の技術】
最近、圧電デバイスは電子機器の小型化、薄型化に伴い、より一層の小型化・薄型化が要求されると共に、回路基板等への実装に適した表面実装型のものが多用されている。一般に表面実装型の圧電デバイスは、絶縁材料からなる薄い箱型のベースと薄板状の蓋とから構成されるパッケージ内に、圧電振動片及び必要に応じて電子部品を気密に封止する構造のものが知られている。更に、蓋をベースに接合する際に発生するガスを排気し又は封止後のパッケージ内部を所望の雰囲気に維持するために、ベースに封止孔を設けかつこれを蓋の接合後に閉塞するパッケージ構造が知られている。このような圧電デバイスの一例が、本願出願人による下記特許文献1及び2に記載されている。
【0003】
図10(A)は、パッケージ1内部に音叉型水晶振動片2を搭載した従来の表面実装型水晶振動子の典型例を示している。パッケージ1は、セラミック材料からなるベース3と、その上に低融点ガラスを用いて気密に接合される薄いガラス板からなる蓋4とを有する。ベース3は、音叉型水晶振動片2を実装する平板状の底板部5の上に、該振動片2を収容するための空所を画定する枠部6を積層した箱型に形成され、その底面略中央には、前記空所に開口する封止孔7が設けられ、例えばAu−Sn等の低融点金属からなる封止材8で閉塞されている。
【0004】
封止孔7は、図10(B)によく示すように、その底面側の開口を大きくして段差9が設けられ、かつ該段差の表面は適当な金属材料でメタライズされている。段差9は、最終工程で音叉型水晶振動片2を実装したベース3に蓋4を接合した後にパッケージ1内部を真空封止する際に、前記低融点金属からなる金属ボール10を載せ、これをレーザビーム等で溶融させ、封止孔7内面に溶着させてこれを閉塞するために使用する。段差9を設けることによって、金属ボール10は封止孔7開口に位置決めされ、かつ封止孔9の底面側開口付近に溶着させて、パッケージ内部に溶出することが防止される。段差9を設けるため、底板部5は、大径孔7aを設けた底面側のセラミック薄板5aと小径孔7bを設けた空所側のセラミック薄板5bとからなる少なくとも2層の積層構造に形成される。
【0005】
また、別の従来技術によれば、パッケージのベース又は蓋に設けた貫通孔の一部又は近隣個所にはんだ、金属又は光硬化性樹脂等の封止部材を予め設けておき、蓋とベースとを接合した後に、該封止部材を溶融させい貫通孔を塞ぐ構造のパッケージ、及びその封止方法が知られている。このような圧電デバイスの従来例が、以下の特許文献3に記載されている。
【0006】
【特許文献1】
特開2001−332952号公報
【特許文献2】
特開2002−76815号公報
【特許文献3】
特開平9−193967号公報
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、図10に関連して上述したように封止孔が圧電振動片の実装面に開口するパッケージは、段差9を設けるためにベースの底板部5を少なくとも2層構造にする必要があり、そのためにパッケージをそれ以上薄型化・低背化することは困難である。また、金属ボールは、その大きさに比して段差が比較的浅いため、レーザビーム等の照射前に封止孔から転がり出る虞があり、しかもレーザビーム等を照射する際には、パッケージ内部にまで溶出して圧電振動片に悪影響を与えないように、その出力を微調整しなければならず、作業が面倒で効率を低下させるという問題があった。更に、金属ボールの大きさにばらつきがあると、溶着させた封止材が封止孔からパッケージの外側にはみ出し、圧電デバイスを表面実装する際に妨げとなる虞がある。
【0008】
そこで本発明は、上述した従来の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的は、より一層の薄型化・低背化が可能であり、パッケージ内部を所望の雰囲気で確実にかつ良好に気密封止でき、しかもその作業性が良い表面実装型の圧電デバイスを提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上記目的を達成するために、圧電振動片と、絶縁材料からなる箱型のベース及び前記ベースの上部に接合される平板状の蓋を有し、その内部に前記圧電振動片を気密に封止するパッケージとを備え、前記ベースが、平板状の底板部と、前記圧電振動片を収容するための空所を画定するべく前記底板部の上に積層される枠部とからなり、かつ前記底板部の裏面から前記枠部の上面まで貫通する封止孔を有し、前記封止孔が、その前記枠部上面の開口付近に溶着させた金属材料の封止材により気密に閉塞されていることを特徴とする圧電デバイスが提供される。
【0010】
圧電振動片は、要求に応じて厚みすべりモードの圧電振動片や音叉型振動片のいずれも搭載することができる。更に、同じパッケージに更にIC素子を搭載することにより、圧電発振器等の圧電デバイスが実現される。
【0011】
蓋は金属又はガラス、セラミック等の薄板で形成され、その材質によってろう材や低融点ガラス、接着剤等を用いてベース上部に接合される。このとき、ベース上面と蓋との間に必然的に前記ろう材等の厚さだけ僅かな隙間が生じ、この隙間及び封止孔を介してパッケージ内部は、蓋の接合後も外部の雰囲気と連通する。従って、封止孔を封止材で閉塞することによって、パッケージ内部は、所望の真空又は適当なガス雰囲気で気密に封止することができる。
【0012】
また、封止孔が圧電振動片を収容する前記空所に直接開口していないので、例えば球状又はペレット状の金属材料は封止孔の奥まで入れて溶融させれば良く、従ってレーザビーム照射前に封止孔から転がり出たり、封止材がパーケージの外側にはみ出す虞がない。溶融した金属材料は、封止孔からベース上面と蓋裏面との前記隙間に流れて固化するので、封止孔を確実に閉塞するのに、パッケージ内部の前記空所まで流れるほど多量に必要でなく、しかも金属ボールに照射するレーザビーム等の出力を微調整する必要がない。従って、封止工程が容易で作業効率が大幅に向上するので、製造コストを低減させることができる。
【0013】
更に、封止孔には、図10の従来技術に関連して上述した段差を設ける必要がない。従ってパッケージのベースは、底板部を1層だけで、1つのセラミック薄板だけで構成することができ、従来の積層構造に比してパッケージの薄型化・低背化を図ることができる。また、封止孔を設けるために枠部の蓋接合面が従来よりも大きくなり、蓋の接合強度が増すと共に、パッケージ全体の剛性が向上する。
【0014】
或る実施例では、前記封止孔の枠部上面開口付近が適当な金属材料でメタライズされ、それにより封止材の溶着性が増し、より確実かつ良好に封止孔を閉塞することができるので、好都合である。
【0015】
また、封止孔の封止工程で前記金属材料を溶融させたとき、該金属材料からガスが発生するが、通常その大部分は封止孔から外部に排出される。しかしながら、ベース上面と蓋との間には、上述したようにそれらを接合するろう材の厚さで生じる僅かな隙間が存在するので、この隙間から前記ガスがパッケージ内部に侵入する可能性がある。このガスがそのまま封止されてパッケージ内部に多量に残ると、搭載した圧電振動片の振動特性に影響を与え、特にCI(クリスタル・インピーダンス)値が高くなるなどの不都合を生じる虞がある。
【0016】
そこで、或る実施例では、前記蓋が、前記封止孔に対向させて設けられた貫通孔を有し、かつ該貫通孔を前記封止材により気密に閉塞することができる。これにより、溶融した前記金属材料から発生したガスを、封止孔からだけでなく、蓋に設けられた貫通孔からも直接外部に排出させることができる。従って、前記ガスは、たとえパッケージ内部に残ったとしても非常に僅かであり、圧電振動片の振動特性を劣化させる虞を解消することができる。
【0017】
ここで、前記蓋がガラス薄板の場合には、そのベース上面に対向する内面の前記貫通孔の開口付近をメタライズしておくと、該貫通孔に封止材を良好に溶着させることができ、パッケージをより確実に封止できるので、好都合である。
【0018】
また、或る実施例では、前記ベースの枠部上面又はこれに対向する前記蓋の内面に、前記封止孔の枠部上面開口の外側を囲むように隔壁を設けることができる。この隔壁を設けた部分は、ベース上面と蓋との僅かな隙間がより狭くなるので、溶融した前記金属材料からのガスがパッケージ内部に侵入しようとする流れが妨げられる。従って、パッケージ内部に残存し得る前記ガスの量はより少なくなり、圧電振動片の特性劣化をより有効に防止することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
図1(A)(B)は、本発明を適用した表面実装型水晶振動子の好適な第1実施例を概略的に示している。この水晶振動子は、セラミック材料のベース11と蓋12とからなるパッケージ13の内部に、音叉型水晶振動片14が実装されている。ベース11は、概ね長方形をなす1枚のセラミック薄板からなる底板部15の上に、同様にセラミック薄板からなる長方形の枠部16を一体に接合して、水晶振動片14を収容する空所17を画定する薄い箱型に形成されている。水晶振動片14は、その基端部14aにおいて導電性接着剤18により、空所17内の振動片実装面に形成された接続電極19に片持ちで略水平に固着されている。
【0020】
蓋12は薄い金属板で形成され、はんだ20又は他の適当なろう材を用いて枠部16の上端に気密に接合されている。枠部16の上面には、その周縁に沿って予め所定幅のメタライズ部21が形成されているので、はんだ20又は他のろう材の接着性が増し、蓋12をベース11に確実に接合することができる。メタライズ部21は、公知の技術を用いて、例えば適当な金属材料をスクリーン印刷し更にその上を必要に応じてめっきしたり、蒸着又はスパッタリングなどにより形成することができる。別の実施例において、蓋12はガラスやセラミックス等の絶縁材料の薄板で形成することができ、その場合には低融点ガラスや接着剤等を用いて枠部16上端に接合される。
【0021】
ベース11は、その幅が水晶振動片14の一方の側において広く形成され、かつ枠部16の略中央にベース裏面まで貫通する封止孔22が設けられている。ベース11上面と蓋12内面との間には、蓋12をベース11に接合するはんだ20の厚さだけ、僅かな隙間が画定される。封止孔22は、その枠部16上面開口において、前記隙間を塞ぐように溶着させた適当な金属材料からなる封止材23で閉塞され、パッケージ13内部を気密に封止している。
【0022】
封止孔22は、図2に示すように、パッケージ13の裏面を上向きにして、例えばはんだ、銀ろう、Au−SnやAu−Ge等の低融点金属からなる金属ボール24を封止孔22の底まで落とし入れる。金属ボール24にレーザビーム又はハロゲンランプを照射すると、溶融した金属材料が封止孔22の断面全体に拡がり、更にベース11上面と蓋12内面との前記隙間に流れ込み、図1(B)に示すように封止孔22を完全に閉塞して固化する。本実施例では、この隙間が非常に狭いので、毛管現象で溶融金属が入り込み易い利点がある。封止孔22の枠部16上面開口全周縁には、或る幅のメタライズ部25が、メタライズ部21と同様の公知技術で形成されている。従って、前記隙間に流れ込んだ封止材23は、金属蓋12内面との間だけでなく、枠部16上面との間においても良好な接着性が得られるので、パッケージ内部をより確実に気密封止することができる。
【0023】
金属ボール24を溶融させたとき、その金属材料からガスが発生し、ベース11上面と蓋12内面間の前記隙間からパッケージ内部の空所17に侵入する可能性がある。このガスがそのまま封止されてパッケージ内部に多量に残ると、水晶振動片14のCI(クリスタル・インピーダンス)値が高くなるなど、水晶振動子の特性を劣化させる虞がある。しかしながら、通常前記ガスの大部分は、封止孔22からパッケージ外部に排出され、たとえパッケージ内部に残ったとしても非常に僅かであり、水晶振動子の特性に影響を及ぼすことはない。
【0024】
封止材23は、少なくともベース11上面と蓋12内面との前記隙間を完全に閉塞できるだけの量があれば、十分である。図3に示すように、封止材23が毛管現象で前記隙間に流れてしまい、封止孔22内に全く残っていなくても、該孔の全周に亘って蓋12とメタライズ部25との間が閉塞されれば、パッケージ内部を気密に封止することが可能である。
【0025】
図4は、蓋12がガラス薄板である場合に、封止孔22を閉塞する好適な構成を示している。この場合、封止材23はガラスからなる蓋12の内面に溶着し難いので、封止孔22の枠部16上面開口付近には、その開口全周縁と該開口から内側に或る深さまで、図2のメタライズ部25と同様のメタライズ部26が形成されている。レーザビーム又はハロゲンランプ等の照射により溶融した封止材23は、封止孔22の断面全体に拡がり、メタライズ部26に溶着して枠部16上面の開口を完全に閉塞するので、上記実施例と同様にパッケージ内部を気密に封止することができる。
【0026】
図5(A)(B)は、本発明を適用した表面実装型水晶振動子の第2実施例を概略的に示している。第2実施例の水晶振動子は、薄い金属板からなる蓋12に排気用の貫通孔27が設けられている点において、第1実施例と相異する。貫通孔27は、枠部16上面に開口する封止孔22に対向する位置に、本実施例では該封止孔と同心に配置され、かつ同じ封止材23で気密に閉塞されている。
【0027】
貫通孔27の閉塞は、図5(B)に示すように、第1実施例の場合と同様にして、蓋12とベース11とを接合した後、ベース裏面側から金属ボール24を封止孔22の中に落とし込む。このとき金属ボール24が貫通孔27から外に落ちないように、貫通孔27の寸法は金属ボールより小径にする。金属ボール24にレーザビーム等を照射すると、溶融した金属材料が封止孔22及び貫通孔27の断面全体に広がり、かつ蓋12内面と枠部16上面間の前記隙間に流れ込み、図5(A)に示すように両孔22、27を完全に閉塞して固化する。
【0028】
溶融する金属ボール24から発生するガスは、封止孔22及び貫通孔27の双方からパッケージ13の外部に排気される。従って、このガスが蓋12内面と枠部16上面間の隙間からパッケージ内部に流入する可能性は第1実施例のの場合よりも低く、そのまま封止されて水晶振動子の特性に影響を及ぼす虞を解消することができる。
【0029】
蓋12の貫通孔27は、本実施例では金属ボール24より小径の円形孔で形成したが、金属ボール24が封止孔22の底から落下せずかつ前記ガスを十分に排気できる限り、他の様々な形状及び寸法にすることができる。またその位置は、封止孔22と同心である必要はなく、封止材23で閉塞できるように封止孔に対向させて配置すれば良い。
【0030】
図6(A)(B)は、このような貫通孔の変形例を示しており、蓋12には、多数の円形小孔28aからなる貫通孔28が設けられている。各小孔28aは、図6(B)に良く示すように、封止孔22の範囲内に形成されている。これにより、金属ボール24を封止孔22の底から落下させることなく、全小孔28aを合計した貫通孔全体として開口面積をより大きくし、前記ガスを排気し易くすることができる。
【0031】
図7は、図5の第2実施例において、蓋12がガラス薄板である場合に、封止孔22を閉塞する好適な構成を示している。図4に関連して上述したように、封止材23はガラス材に溶着し難いので、蓋12内面の貫通孔27開口付近には、第1実施例のメタライズ部25、26と同様にして、メタライズ部29が形成されている。これにより、封止材23の良好な溶着性が得られるので、図5(B)と同様にして、封止孔22内に入れた金属ボールを溶融させることによって、封止材23がメタライズ部29に溶着して貫通孔27の開口全体に拡がり、図7に示すように封止孔22及び貫通孔27双方を確実に気密に封止することができる。
【0032】
図8(A)(B)は、図5に示す第2実施例の変形例を示している。この変形例では、封止孔22が、枠部16を貫通する大径部22aと、これと同心に底板部15を貫通する小径部22bとからなる段差30を有する。貫通孔27は、封止孔大径部22aと同じ寸法・形状で同心位置に形成されている。封止孔大径部22aは、その枠部16上面開口付近及び内周面がメタライズされている。
【0033】
本実施例では、封止孔22及び貫通孔27を閉塞するのに十分な量の封止材23を確保するために、上記各実施例の金属ボールに代えて、それと同じ金属材料のペレット31を使用する。ペレット31は、蓋12側から貫通孔27を通して封止孔22の段差30に配置し、蓋12側から照射するレーザビーム等で溶融させて、図8(A)に示すように封止孔22及び貫通孔27を気密に封止する。このときペレット31から発生するガスは、貫通孔27及び封止孔小径部22bを介してパッケージ外部に排気される。
【0034】
図9は、図5に示す第2実施例の別の変形例を示している。この変形例では、蓋12の内面に、枠部16上面の封止孔27開口より外側にそれを囲むように隔壁32が突設されている。蓋12内面と枠部16上面間の隙間は、隔壁32を設けた部分が更に狭くなっているので、金属ボール24の溶融により発生したガスのパッケージ内部への流れが抑制される。従って、前記ガスがパッケージ内部に残存し、水晶振動片の特性を劣化させる虞をより有効に解消することができる。隔壁32は、例えば蓋12の外形及び/又は貫通孔27の成形加工と同時に、簡単にプレス加工することができる。更に、隔壁32は、様々な形態及び/又は配置で形成でき、またベース11の枠部16上面に形成することもできる。
【0035】
以上、本発明の好適実施例について詳細に説明したが、本発明は、上記実施例に限定されるものでなく、その技術的範囲内において上記各実施例に様々な変更・変形を加えて実施することができる。例えば、本発明は水晶以外のタンタル酸リチウム、ニオブ酸リチウムなどの様々な圧電材料からなる振動片や、音叉型以外の、厚みすべり振動モードの振動片を有する圧電デバイスや、更に同じパッケージ内にICチップを搭載した圧電発振器等の圧電デバイスについても同様に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (A)図は本発明による水晶振動子の第1実施例を示す平面図、(B)図はそのI−I線における断面図。
【図2】 封止孔を閉塞する要領を示す部分拡大断面図。
【図3】 封止孔の異なる閉塞状態を示す図2と同様の部分拡大断面図。
【図4】 蓋がガラスの場合に封止孔を閉塞する好適な構成を示す図3と同様の部分拡大断面図。
【図5】 (A)図は本発明による水晶振動子の第2実施例の要部を示す図3と同様の部分拡大断面図、(B)図はその封止要領を示す図2と同様の部分拡大断面図。
【図6】 (A)図は蓋の貫通孔の変形例を示す部分拡大断面図、(B)図は蓋を部分的に示す上面図。
【図7】 第2実施例の蓋がガラスの場合に封止孔を閉塞する好適な構成を示す図4と同様の部分拡大断面図。
【図8】 (A)図は第2実施例の変形例を示す部分拡大断面図、(B)図はその封止要領を示す部分拡大断面図。
【図9】 第2実施例の別の変形例を示す部分拡大断面図。
【図10】 (A)図は従来の水晶振動子の実施例を示す縦断面図、(B)図は封止孔を閉塞する要領を示す部分拡大横断面図。
【符号の説明】
1,13…パッケージ、2,14…水晶振動片、3,11…ベース、4,12…蓋、5,15…底板部、6,16…枠部、7,22…封止孔、8,23…封止材、9…段差、10,24…金属ボール、20…はんだ、21,25,26,29…メタライズ部、22a…大径部、22b…小径部、27,28…貫通孔、28a…小孔、30…段差、31…ペレット、32…隔壁。
Claims (7)
- 圧電振動片と、絶縁材料からなる箱型のベース及び前記ベースの上部に接合される平板状の蓋を有し、その内部に前記圧電振動片を気密に封止するパッケージとを備え、
前記ベースが、平板状の底板部と、前記圧電振動片を収容するための空所を画定するべく前記底板部の上に積層される枠部とからなり、かつ前記底板部の裏面から前記枠部の上面まで貫通する封止孔を有し、
前記封止孔が、その前記枠部上面の開口付近に溶着させた金属材料の封止材により気密に閉塞されていることを特徴とする圧電デバイス。 - 前記封止孔の前記枠部上面の開口付近がメタライズされていることを特徴とする請求項1に記載の圧電デバイス。
- 前記蓋が、前記封止孔に対向させて設けられた貫通孔を有し、かつ前記貫通孔が、前記封止材により気密に閉塞されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の圧電デバイス。
- 前記蓋が金属薄板であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の圧電デバイス。
- 前記蓋がガラス薄板であり、かつその内面の前記貫通孔の開口付近がメタライズされていることを特徴とする請求項3に記載の圧電デバイス。
- 前記ベースの前記枠部上面又はこれに対向する前記蓋の内面に、前記封止孔の前記枠部上面開口の外側を囲むように隔壁が設けられていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の圧電デバイス。
- 前記パッケージに搭載されたIC素子を更に有することを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の圧電デバイス。
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