JP3869882B2 - 高所作業用安全帯のフック - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、高所作業用安全帯のフック、特に、電柱作業現場において使用する安全帯のフックに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、電柱作業現場においては、作業者の安全を確保するために高所作業用安全帯が使用されている。この高所作業用安全帯においては、フックが命綱の先端に固定されており、命綱によってフックと胴ベルトが連結され、胴ベルトが作業者の身体に装着されるようになっている。
【0003】
このフックは、鉤状の本体と、本体の基部に取り付けられ、閉位置と開位置との間を回動するストッパとを備えており、閉位置では、ストッパが本体の先端に向かってのび、ストッパによって本体の基部と先端との間が閉じられ、開位置ではストッパは本体内に押し込まれ、本体の基部と先端との間が開かれるようになっている。さらに、ストッパを閉位置にロックすることができるロック機構が設けられている。
そして、ストッパの開位置で、本体を足掛けクギに引っかけた後、ストッパを閉位置まで回動させてロックすることによってフックを足掛けクギに係合させるようになっている。
【0004】
こうして、図4に示したように、胴ベルト40を装着した作業者は、適当な足掛けクギ41にフック42を係合させ、電柱43を一定高さまで登った後、フック42を一旦取り外し、次の適当な足掛けクギ41にフック42を係合させ、また電柱43を一定高さまで登るという動作を繰り返し、電柱上部の所定位置まで登ると、この際にもフック42を適当な足掛けクギ等に係合させた状態で作業を行う。作業終了後は、また、電柱43を登る際と同様に、順次適当な足掛けクギ41にフック42を係合させ、取り外しながら電柱43を降りる。
そして、万一作業者が足を踏み外しても、作業者は、フック42、命綱44および胴ベルト40を通じて足掛けクギ41によって支えられ、転落を免れるようになっている。
【0005】
この場合、図5に示したように、足掛けクギには種々の径、および断面形状のものがあり、フックを、これらすべての足掛けクギに適合させる必要がある。
このため、従来のフック42においては、フック42が足掛けクギ41に係合したとき、本体45およびストッパ46は、足掛けクギ41のまわりを遊びを伴って包囲するようになっている。したがって、フック42を足掛けクギ41に係合させたとき、フック42は足掛けクギ41の半径方向には脱落しないが、足掛けクギの長さ方向には容易に移動することができ、足掛けクギ41の径が比較的小さい場合には、フック42が足掛けクギ41の頭部から脱落しうることがある。
一方、万一作業者が転落した場合には、作業者は、電柱43の足掛けクギ41に係合するフック42を中心にして振り子状に振られる。その結果、フック42が足掛けクギ41に沿ってクギの長さ方向に横滑りし、フック42が足掛けクギ41の頭部から外側に飛び出して脱落し、作業者の安全が確保できないおそれがあった。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
したがって、本発明の課題は、電柱作業現場において、万一作業者が足を踏み外しても、フックが電柱の足掛けクギの長さ方向に横滑りしてクギから脱落することを防止し、作業者の安全が十分に確保されるようにすることにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
かかる課題を解決するため、本発明は、直線部分と、前記直線部分からのびるU字状湾曲部分とからなり、前記直線部分の基部が高所作業用安全帯の命綱の先端に固定され、前記U字状湾曲部分によって足掛けクギに係合するフック本体と、前記フック本体の基部に取り付けられた回動軸と、前記回動軸のまわりに回動可能に取り付けられ、前記フック本体の直線部分の位置から前記U字状湾曲部分の先端に向かって回動し、前記フック本体のU字状湾曲部分を閉じる閉鎖部材と、前記閉鎖部材に形成され、前記フック本体のU字状湾曲部分の先端に向かう方向に沿って前記回動軸からの距離が漸次減少するように形成され、前記閉鎖部材がその閉位置にあるとき、前記フック本体に係合する前記足掛けクギに押しつけられる係合エッジと、前記閉鎖部材と前記フック本体との間に配置され、前記閉鎖部材を常時前記閉位置に向けて付勢するスプリングと、前記フック本体のU字状湾曲部分の内側縁に形成され、前記足掛けクギに係合する少なくとも1つの爪を備えたことを特徴とする高所作業用安全帯のフックを構成したものである。
【0008】
以上の構成において、高所作業用安全帯の使用に際しては、フックの閉鎖部材が、作業者の手によって、スプリングの付勢力に抗して閉位置からフック本体の直線部分に向かって押し込まれ、フック本体のU字状湾曲部分を開く開位置まで回動する。そして、U字状湾曲部分が足掛けクギに引っかけられる。その後、閉鎖部材は、スプリングの付勢力によって閉位置まで回動する。閉位置において、閉鎖部材の係合エッジは、足掛けクギに押しつけられる。それと同時に、フック本体のU字状湾曲部分の爪が足掛けクギに係合する。こうして、フックは、足掛けクギに確実に係合し、よって、フックが足掛けクギの長さ方向に横滑りすることが防止される。
【0009】
このとき、閉鎖部材の係合エッジが、フック本体のU字状湾曲部分の先端に向かう方向に沿って閉鎖部材の回動軸からの距離が漸次減少するように形成されているので、閉鎖部材の閉位置において、閉鎖部材の回動角度に応じてフック本体のU字状湾曲部分の内側縁と閉鎖部材の係合エッジとの間隔が変化しうる。その結果、足掛けクギの径に大小があっても、閉鎖部材は、閉位置において、足掛けクギの径に応じた角度位置で足掛けクギに確実に係合する。
【0010】
好ましくは、本発明による高所作業用安全帯のフックは、さらに、前記閉鎖部材の閉位置において、前記閉鎖部材を複数の角度位置にロックするロック手段を備えており、前記ロック手段は、前記閉鎖部材に突設され、前記回動軸に平行に配置された係止ピンと、前記フック本体の直線部分に取り付けられ、前記回動軸に平行に配置された第2の回動軸と、前記第2の回動軸のまわりに回動可能に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材に形成され、前記係止ピンが嵌め込まれ、前記閉鎖部材の回動運動を吸収する形状を有するスロットと、前記スロットの一側縁に形成され、前記閉鎖部材の前記複数の角度位置のそれぞれにおいて前記係止ピンを収容する2つ以上の凹部とを有しており、さらに、前記スプリングは、前記ロック部材を、前記スロットの凹部が前記係止ピンに押しつけられる方向に付勢するようになっている。
【0011】
あるいは、本発明による高所作業用安全帯のフックは、さらに、前記閉鎖部材の閉位置において、前記閉鎖部材を複数の角度位置にロックするロック手段を備えており、前記ロック手段は、前記フック本体の直線部分に突設され、前記回動軸に平行に配置された係止ピンと、前記閉鎖部材に取り付けられ、前記回動軸に平行に配置された第2の回動軸と、前記第2の回動軸のまわりに回動可能に取り付けられたロック部材と、前記ロック部材に形成され、前記係止ピンが嵌め込まれ、前記閉鎖部材の回動運動を吸収する形状を有するスロットと、前記スロットの一側縁に形成され、前記閉鎖部材の前記複数の角度位置のそれぞれにおいて前記係止ピンを収容する2つ以上の凹部と、前記閉鎖部材と前記ロック部材との間に配置され、前記ロック部材を、前記スロットの凹部が前記係止ピンに押しつけられる方向に付勢する第2のスプリングを備えている。
【0012】
かかるロック手段によって、閉鎖部材は、その閉位置において、足掛けクギの径の大小に応じた複数の角度位置にロックされる。その結果、閉鎖部材が突発的に開位置に回動し、フック本体のU字状湾曲部分を開いてしまうことが確実に防止される。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら本発明の好ましい実施例について説明する。
図1は、本発明による高所作業用安全帯のフックの1実施例を示す平面図であり、(A)は、フックを大きい径の足掛けクギに係合させた状態を、(B)は、フックを小さい径の足掛けクギに係合させた状態を、(C)は、フックの閉鎖部材が開位置にある状態をそれぞれ示したものである。また、図2は、図1に示したフックの分解斜視図である。
【0014】
図1および図2に示したように、本発明による高所作業用安全帯のフックは、直線部分1aと、直線部分1aからのびるU字状湾曲部分1bとからなるフック本体1を備えている。そして、フック本体1の直線部分1aの基部2が、高所作業用安全帯の命綱の先端3に固定され、U字状湾曲部分1bによって足掛けクギ4に係合するようになっている。
【0015】
図示はしないが、命綱は、巻取りリールに巻き取られるようになっており、巻取りリールは胴ベルトに取り付けられ、胴ベルトが作業者の身体に装着されるようになっている。
【0016】
フック本体1の基部2には、閉鎖部材5が取り付けられている。図2に示したように、閉鎖部材5は、2枚のL字形状の金属板を、互いの一側面が対向するように間隔をあけて平行に配置し、L字の連結部近傍において、L字の縦方向の脚同志を互いに連結したものからなっている。
そして、閉鎖部材5のL字の縦方向の脚5aの先端部が、その両壁の間にフック本体1を挟んだ状態で、リベット6によってフック本体1の基部2に連結され、リベット6のまわりに回動可能になっている。
【0017】
こうして、閉鎖部材5は、フック本体1の直線部分1aの位置からU字状湾曲部分1bの先端7に向かって回動し、U字状湾曲部分1bを閉じる閉位置(図1(A)(B)参照)と、閉位置からフック本体1の直線部分1aに向かって回動し、U字状湾曲部分1bを開く開位置(図1(C)参照)をとるようになっている。このとき、フック本体1が閉鎖部材5の両壁間に挿入されて、閉鎖部材5の回動運動が妨げられないようになっている。
【0018】
図1(A)および(B)に示したように、閉鎖部材5が閉位置にあるとき、閉鎖部材5のL字の縦方向の脚5aは、フック本体1のU字状湾曲部分1bの先端7に向かってのび、フック本体1の先端7は閉鎖部材4の両壁の間に挿入され、また、閉鎖部材5のL字の横方向の脚5bは、フック本体1の直線部分1aに向かってのび、その両壁の間に直線部分1aが挿入される。
【0019】
閉位置では、閉鎖部材5のL字の横方向の脚5bによって、フック本体1のU字状湾曲部分1bの開口が閉じられ、それと同時に、閉鎖部材5のL字の横方向の脚5bの係合エッジ8が、フック本体1のU字状湾曲部分1bに係合する足掛けクギ4に押しつけられるようになっている。
【0020】
このとき、閉鎖部材5の係合エッジ8は、フック本体1の先端7に向かう方向に沿ってリベット6からの距離が漸次減少するようになっているので、閉鎖部材5の閉位置において、閉鎖部材5の回動角度に応じてフック本体1のU字状湾曲部分1bの内側縁と閉鎖部材5の係合エッジ8との間隔が変化しうる。その結果、足掛けクギ4の径に大小があっても、閉鎖部材5は、閉位置において、足掛けクギ4の径に応じた角度位置で、係合エッジ8によって足掛けクギに確実に係合する。
なお、足掛けクギ4により確実に係合せるために、係合エッジ8に、その長さ方向に連続する歯を形成することもできる。
【0021】
図1(C)に示したように、開位置では、閉鎖部材5のL字の縦方向の脚5aの両壁間にフック本体1が挿入され、L字の縦方向の脚5aがフック本体1の直線部分1aと重なり合い、フック本体1のU字状湾曲部分1bは開いている。
【0022】
本発明による高所作業用安全帯のフックは、さらに、閉鎖部材5を、その閉位置において複数の角度位置にロックするロック手段を備えている。
ロック手段は、図2に示したように、閉鎖部材5に突設され、リベット6に平行に配置された係止ピン9と、フック本体1の直線部分1aに回動可能に取り付けられたロック部材10を有している。ロック部材10は、金属板を折り曲げたものからなり、U字状断面をもち、閉鎖部材5およびフック本体1に嵌め合わされ、閉鎖部材5およびフック本体1はロック部材10の両壁間に挿入されている。さらに、ロック部材10は、リベット6に平行に配置された連結ピン11によってフック本体1の直線部分1aに連結され、連結ピン11のまわりに回動可能になっている。連結ピン11は、ロック部材10およびフック本体1を貫通しており、両端部がロック部材10の外側に突出している。
ロック部材10のU字の連結部分には、第1の操作ハンドル14が取り付けられている。
【0023】
ロック部材10は、係止ピン側の壁にスロット12を有し、スロット12には係止ピン9が嵌め込まれる。スロット12は、ほぼロック部材10の長さ方向にのび、閉鎖部材5の回動運動を吸収する形状を有している。さらに、スロット12のフック本体1の基部側の側縁には、閉鎖部材5の閉位置での2つの角度位置のそれぞれにおいて、係止ピン9を収容する2つの凹部、すなわち、連結ピン11から見て最も外側の第1凹部13aおよびその内側に隣接する第2凹部13bが形成されている。この場合、連結ピン11から見て外側の凹部の方が、内側の凹部よりも深くなるように形成されている。
【0024】
図1(A)および(B)に示したように、係止ピン9が第1凹部13aに収容されるときは、閉鎖部材5が、閉位置において、最大角度回動した第1の角度位置をとり、フック本体1のU字状湾曲部分1bの内側縁と、閉鎖部材5の係合エッジ8との間隔は最も狭くなり、係止ピン9が第2凹部13bに収容されるときは、閉鎖部材5は、閉位置において、第1の角度位置より小さい角度回動した第2の角度位置をとり、U字状湾曲部分1bの内側縁と、閉鎖部材5の係合エッジ8との間隔はより大きくなるようになっている。
【0025】
この実施例では、2つの凹部としたが、もちろん2つ以上の凹部を形成することも可能であり、この場合には、閉鎖部材5の閉位置での2つ以上の角度位置のそれぞれにおいて係止ピン9を収容することができる。
【0026】
フック本体1の直線部分1aには、第2の操作ハンドル15が回動可能に取り付けられている。第2の操作ハンドル15もまた金属板を折り曲げたもので、U字状断面をもち、フック本体1の直線部分1aに嵌め合わされ、直線部分1aは、第2の操作ハンドル15の両壁間に挿入されている。第2の操作ハンドル15は、連結ピン11に平行に配置されたリベット16によってフック本体1に連結され、リベット16のまわりに回動可能になっている。
【0027】
連結ピン11の両端部には、それぞれ、コイル状のスプリング17がこれを取り巻いて配置されている。そして、スプリング17の一端は、それぞれロック部材10に固定され、他端は互いに連結されており、この連結部分が、第2の操作ハンドル15のU字の連結部の内側面に当接し、ロック部材10は、図1において、連結ピン11に関して時計回りに、一方、第2の操作ハンドル15は、リベット16に関して反時計回りに常時付勢されている。さらに、ロック部材10がこのように付勢されることによって、閉鎖部材5は、常時閉位置に向かって付勢されている。
【0028】
この場合、閉鎖部材5に対する付勢力をより強くするために、一対のコイル状スプリングを、フック本体1と閉鎖部材5との間隙中に、リベット6を取り巻いて配置し、各スプリングの一端を閉鎖部材5に固定し、他端は互いに連結して、この連結部をフック本体1に当接させることにより、このスプリングの弾性力によって閉鎖部材5を付勢することもできる。
【0029】
フック本体1のU字状湾曲部分1bにおける、U字の連結部の両面には、この面と同一形状を有し、内側湾曲縁に2つの爪18が形成された金属板19が、リベット20によって取り付けられている。この場合、一枚の金属板当たり、少なくとも1つの爪が形成されていればよく、また、U字状湾曲部分1bのU字の連結部の片面のみに金属板19が取付けられていてもよい。
また、この実施例では、爪を設けた金属板をU字状湾曲部分に取り付けるようにしたが、U字状湾曲部分の内側縁に爪を一体形成するようにしてもよい。
【0030】
次に、本発明によるフックの動作方法について説明する。
常時は、係止ピン10が第1凹部13aに収容され、閉鎖部材5は、閉位置における第1の角度位置をとる。この状態から、第1および第2の操作ハンドル14、15が、作業者の手によって握られ、第1の操作ハンドル14を介してロック部材10は反時計回りに、第2の操作ハンドル15は時計回りに回動する。その結果、係止ピン9は、第1凹部13aから脱出してスロット12における第1凹部13aと反対側の側縁に当接した後、この側縁に押されながらこれに沿って、スロット中を連結ピン11の方に向かって運動する。この係止ピン9の運動に伴って、閉鎖部材5は開位置に向かって回動し、係止ピン9がスロット12の内側端縁に当接したとき、閉鎖部材5は、開位置をとる(図1(C)参照)。
【0031】
そして、フック本体1のU字状湾曲部分1bが足掛けクギ4に係合せしめられると、作業者の手が第1および第2の操作ハンドル14、15から離される。そのとき、ロック部材10は時計回りに回動し、それによって係止ピン9は、スロット12の凹部側の側縁に押され、スロット中を第1および第2凹部13a、13bに向かって運動する。この係止ピン9の運動に伴って、閉鎖部材5は、閉位置に向かって回動する。
【0032】
閉鎖部材5が閉位置まで回動したとき、図1(A)に示したように、足掛けクギ4が大きな径をもつ場合には、閉鎖部材5の係合エッジ8が足掛けクギ4に押しつけられるとき、閉鎖部材5は第2の角度位置をとり、図1(B)に示したように、足掛けクギ4が小さい径をもつ場合には、閉鎖部材5の係合エッジ8が足掛けクギ4に押しつけられるとき、閉鎖部材5は第1の角度位置をとる。
【0033】
そして、閉鎖部材5が第2の角度位置をとるとき、係止ピン9は第2凹部13b内に収容される。このとき、突発的に閉鎖部材5を開位置に向かって回動させるような力が作用しても、係止ピン9が第2凹部13bの縁に当接し、閉鎖部材5は第2の角度位置にロックされたままである。また、このロック状態において、爪18が足掛けクギ4に係合する。
閉鎖部材5が第1の角度位置をとるとき、係止ピン9は第1凹部13a内に収容され、前と同様にして、閉鎖部材5は第1の角度位置にロックされ、爪18が足掛けクギ4に係合する。
【0034】
こうして、本発明による高所作業用安全帯のフックは、フック本体1のU字状湾曲部分1bの爪18に係止された足掛けクギ4に、閉鎖部材5が圧接した状態で、足掛けクギ4に係合し、ロックされるので、万一作業者が足を踏み外した場合にも、フックは、足掛けクギ4の長さ方向に横滑りせず、クギから脱落することがない。こうして、電柱作業現場における作業者の安全が保証される。しかも、本発明による高所作業用安全帯のフックは、足掛けクギの径が大小相違し、あるいはその断面形状が異なる場合であっても、足掛けクギに確実に係合する。
【0035】
閉鎖部材5を、第1または第2の角度位置におけるロック状態から開位置まで回動させる操作は、前述したとおりである。
【0036】
図3は、本発明による高所作業用安全帯のフックの別の実施例を示す平面図であり、(A)は、フックを小さい径の足掛けクギに係合させた状態を、(B)は、フックを大きい径の足掛けクギに係合させた状態を、(C)は、フックの閉鎖部材が開位置にある状態をそれぞれ示したものである。
図3に示した実施例は、図1の実施例と、閉鎖部材の形状およびロック手段の構造が相違しているのみである。したがって、図1の実施例と同一の構成要素については同一番号を付し、説明を省略する。
【0037】
図3の実施例によれば、閉鎖部材30は、2枚の実質上扇形をなす金属板を、互いの一側面が対向するように間隔をあけて平行に配置し、扇形の半径方向の縁の一方を連結したものから形成されている。そして、閉鎖部材30の扇形の頂点部分が、その両壁間にフック本体1を挟んだ状態で、リベット6によってフック本体1の基部2に連結され、リベット6のまわりに回動可能になっている。
【0038】
こうして、閉鎖部材30は、図1の実施例の閉鎖部材5と同様に、U字状湾曲部分1bを閉じる閉位置(図3(A)(B)参照)と、U字状湾曲部分1bを開く開位置(図3(C)参照)をとるようになっている。このとき、フック本体1が閉鎖部材30の両壁間に挿入されて、閉鎖部材30の回動運動が妨げられないようになっている。
【0039】
図3(A)および(B)に示したように、閉鎖部材30が閉位置にあるとき、閉鎖部材30の扇形の一方の半径方向の縁30aはフック本体1の先端3に向かってのび、他方の半径方向の縁30bは、フック本体1の直線部分1aに向かってのびており、フック本体1の先端3および直線部分1aは、閉鎖部材30の両壁間に挿入されている。
【0040】
したがって、閉位置では、閉鎖部材30によって、フック本体1のU字状湾曲部分1bの開口が閉じられ、それと同時に、閉鎖部材30の円周方向にのびる係合エッジ31が、フック本体1のU字状湾曲部分1bに係合する足掛けクギ4に押しつけられるようになっている。
【0041】
一対のコイル状スプリング32が、フック本体1と閉鎖部材30との間隙中に、リベット6を取り巻いて配置されている。各スプリング32の一端は、閉鎖部材30の連結部に固定され、他端は互いに連結され、この連結部がフック本体1の直線部分1aの側縁に当接せしめられることにより、スプリング32の弾性力によって閉鎖部材30は、常時閉位置に向かって付勢されている。
【0042】
閉鎖部材30の係合エッジ31は、フック本体1の先端7に向かう方向に沿って、リベット6からの距離が漸次減少するようになっているので、閉鎖部材30の閉位置において、閉鎖部材30の回動角度に応じて、フック本体1のU字状湾曲部分1bの内側縁と閉鎖部材30の係合エッジ31との間隔が変化する。したがって、足掛けクギ4の径に大小があっても、閉鎖部材30は、閉位置において、足掛けクギ4の径に応じた角度位置で、係合エッジ31によって足掛けクギに確実に係合する。
足掛けクギ4により確実に係合させるため、係合エッジ31に、その長さ方向に連続する歯を形成することもできる。
【0043】
図3(C)に示したように、開位置では、閉鎖部材30の両壁間にフック本体1が挿入され、閉鎖部材30がフック本体1の直線部分1aと重なり合い、フック本体1のU字状湾曲部分1bは開いている。
【0044】
本発明によるフックは、さらに、閉鎖部材30を、その閉位置において複数の角度位置にロックするロック手段を備えている。
ロック手段は、閉鎖部材30に突設され、リベット6に平行に配置された係止ピン33と、閉鎖部材30に回動可能に取り付けられたロック部材34を有している。ロック部材34は、金属板を折り曲げたものからなり、U字状断面をもち、フック本体1の直線部分1aと閉鎖部材30の間に嵌め合わされ、フック本体1がロック部材34の両壁間に、また、フック本体1およびロック部材34が閉鎖部材30の両壁間に挿入されている。ロック部材34は、リベット6に平行に配置されたリベット35によって閉鎖部材30の扇形の一方の半径方向の縁30aの近傍において連結され、リベット35のまわりに回動可能になっている。
【0045】
ロック部材34は、係止ピン側の壁にスロット36を有し、スロット36には係止ピン33が嵌め込まれる。スロット36は、ほぼロック部材34の長さ方向にのび、閉鎖部材30の回動運動を吸収する形状を有している。さらに、スロット36におけるフック本体の先端7側の側縁には、閉鎖部材30の閉位置での2つの角度位置のそれぞれにおいて、係止ピン33を収容する2つの凹部、すなわおち、リベット35から見て最も外側の第1凹部37a、およびその内側に隣接する第2凹部37bが形成されている。このとき、リベット35から見て、外側の凹部の方が内側の凹部よりも深くなるように形成されている。
【0046】
図3(A)および(B)に示したように、係止ピン33が第1凹部37aに収容されるときは、閉鎖部材30が、閉位置において、最大角度回動した第1の角度位置をとり、フック本体のU字状湾曲部分1bの内側縁と、閉鎖部材の係合エッジ31との間隔は最も狭くなり、係止ピン33が第2凹部37bに収容されるときは、閉鎖部材30は、閉位置において、第1の角度位置より小さい角度回動した第2の角度位置をとり、U字状湾曲部分1bの内側縁と、係合エッジ31との間隔はより大きくなるようになっている。
【0047】
この場合、2つ以上の凹部を形成することによって、閉鎖部材30の閉位置での2つ以上の角度位置のそれぞれにおいて、係止ピン33を収容することが可能となる。
【0048】
一対のコイル状スプリング38が、閉鎖部材30とロック部材34との間隙中に、リベット35を取り巻いて配置されている。そして、各スプリング38の一端は、ロック部材34に固定され、他端は互いに連結され、この連結部が閉鎖部材の2枚の扇形を連結する部分の内面に当接し、ロック部材34は、図3において、リベット35に関して時計回りに常時付勢されている。
【0049】
次に、フックの動作方法について説明する。
常時は、係止ピン33が第1凹部37aに収容され、閉鎖部材30は、閉位置における第1の角度位置をとる。この状態から、閉鎖部材30の縁30aとロック部材34の先端縁が作業者の手によって握られ、ロック部材34は反時計回りに、閉鎖部材30は時計回りに回動する。その結果、係止ピン33は、第1凹部37aから脱出してスロット36における第1凹部37aと反対側の側縁に当接した後、この側縁に押されながらこれに沿って、スロット中をリベット35の方に向かって運動する。この係止ピン33の運動に伴って、閉鎖部材30は開位置に向かって回動し、係止ピン33がスロット36の内側端縁に当接したとき、閉鎖部材30は、開位置をとる(図3(C)参照)。
【0050】
そして、フック本体1のU字状湾曲部分1bが足掛けクギ4に係合せしめられると、作業者の手が閉鎖部材30およびロック部材34から離される。そのとき、ロック部材34は時計回りに回動し、それによって係止ピン33は、スロット36の凹部側の側縁に押され、スロット中を第1および第2凹部37a、37bに向かって運動する。この係止ピン33の運動に伴って、閉鎖部材30は、閉位置に向かって回動する。
【0051】
閉鎖部材30が閉位置まで回動したとき、足掛けクギ4が大きな径をもつ場合には、閉鎖部材30の係合エッジ31が足掛けクギ4に押しつけられるとき、閉鎖部材30は第2の角度位置をとり(図3(B)参照)、足掛けクギ4が小さい径をもつ場合には、係合エッジ31が足掛けクギ4に押しつけられるとき、閉鎖部材30は第1の角度位置をとる(図3(A)参照)。
【0052】
閉鎖部材30が第2の角度位置をとるとき、係止ピン33は第2凹部37b内に収容される。このとき、突発的に閉鎖部材30を開位置に向かって回動させるような力が作用しても、係止ピン33が第2凹部37bの縁に当接し、閉鎖部材30は第2の角度位置にロックされたままである。また、このロック状態において、爪18が足掛けクギ4に係合する。
閉鎖部材30が第1の角度位置をとるとき、係止ピン33は第1凹部37a内に収容され、前と同様にして、閉鎖部材30は第1の角度位置にロックされ、爪18が足掛けクギ4に係合する。
【0053】
この実施例の場合も、図1の実施例の場合と同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0054】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、フックは、フック本体のU字状湾曲部分の爪に係止された足掛けクギに閉鎖部材が圧接した状態で、足掛けクギに係合するので、万一作業者が足を踏み外した場合にも、フックは、足掛けクギの長さ方向に横滑りすることがなく、よってクギから脱落することがない。しかも、本発明によるフックは、足掛けクギの径が大小相違し、またその断面形状が異なる場合であっても足掛けクギに確実に係合し得る。こうして、本発明によれば、電柱作業現場において、作業者の安全が十分に確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による高所作業用安全帯のフックの1実施例を示す平面図であり、(A)は、フックを大きい径の足掛けクギに係合させた状態を、(B)は、フックを小さい径の足掛けクギに係合させた状態を、(C)は、フックの閉鎖部材が開位置にある状態をそれぞれ示したものである。
【図2】図1に示したフックの分解斜視図である。
【図3】本発明による高所作業用安全帯のフックの別の実施例を示す平面図であり、(A)は、フックを小さい径の足掛けクギに係合させた状態を、(B)は、フックを大きい径の足掛けクギに係合させた状態を、(C)は、フックの閉鎖部材が開位置にある状態をそれぞれ示したものである。
【図4】電柱作業現場における従来の高所作業用安全帯の使用例を示す図である。
【図5】電柱の足掛けクギの種々の例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1 フック本体
1a 直線部分
1b U字状湾曲部分
2 基部
3 命綱の先端
4 足掛けクギ
5 閉鎖部材
6 リベット
7 先端
8 係合エッジ
9 係止ピン
10 ロック部材
11 連結ピン
12 スロット
13a、13b 凹部
14 第1の操作ハンドル
15 第2の操作ハンドル
16 リベット
17 スプリング
18 爪
20 リベット
Claims (3)
- 直線部分と、前記直線部分からのびるU字状湾曲部分とからなり、前記直線部分の基部が高所作業用安全帯の命綱の先端に固定され、前記U字状湾曲部分によって足掛けクギに係合するフック本体と、
前記フック本体の基部に取り付けられた回動軸と、
前記回動軸のまわりに回動可能に取り付けられ、前記フック本体の直線部分の位置から前記U字状湾曲部分の先端に向かって回動し、前記フック本体のU字状湾曲部分を閉じる閉鎖部材と、
前記閉鎖部材に形成され、前記フック本体のU字状湾曲部分の先端に向かう方向に沿って前記回動軸からの距離が漸次減少するように形成され、前記閉鎖部材がその閉位置にあるとき、前記フック本体に係合する前記足掛けクギに押しつけられる係合エッジと、
前記閉鎖部材と前記フック本体との間に配置され、前記閉鎖部材を常時前記閉位置に向けて付勢するスプリングと、
前記フック本体のU字状湾曲部分の内側縁に形成され、前記足掛けクギに係合する少なくとも1つの爪を備えたことを特徴とする高所作業用安全帯のフック。 - 前記閉鎖部材の閉位置において、前記閉鎖部材を複数の角度位置にロックするロック手段を備えており、前記ロック手段は、
前記閉鎖部材に突設され、前記回動軸に平行に配置された係止ピンと、
前記フック本体の直線部分に取り付けられ、前記回動軸に平行に配置された第2の回動軸と、
前記第2の回動軸のまわりに回動可能に取り付けられたロック部材と、
前記ロック部材に形成され、前記係止ピンが嵌め込まれ、前記閉鎖部材の回動運動を吸収する形状を有するスロットと、
前記スロットの一側縁に形成され、前記閉鎖部材の前記複数の角度位置のそれぞれにおいて前記係止ピンを収容する2つ以上の凹部とを有しており、さらに、前記スプリングは、前記ロック部材を、前記スロットの凹部が前記係止ピンに押しつけられる方向に付勢することを特徴とする請求項1に記載の高所作業用安全帯のフック。 - 前記閉鎖部材の閉位置において、前記閉鎖部材を複数の角度位置にロックするロック手段を備えており、前記ロック手段は、
前記フック本体の直線部分に突設され、前記回動軸に平行に配置された係止ピンと、
前記閉鎖部材に取り付けられ、前記回動軸に平行に配置された第2の回動軸と、
前記第2の回動軸のまわりに回動可能に取り付けられたロック部材と、
前記ロック部材に形成され、前記係止ピンが嵌め込まれ、前記閉鎖部材の回動運動を吸収する形状を有するスロットと、
前記スロットの一側縁に形成され、前記閉鎖部材の前記複数の角度位置のそれぞれにおいて前記係止ピンを収容する2つ以上の凹部と、
前記閉鎖部材と前記ロック部材との間に配置され、前記ロック部材を、前記スロットの凹部が前記係止ピンに押しつけられる方向に付勢する第2のスプリングを備えていることを特徴とする請求項1に記載の高所作業用安全帯のフック。
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