JP3868966B2 - 半導体装置 - Google Patents

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Description

本発明は、大電力分野に使用される半導体パワーモジュールなどの半導体装置に関する。
半導体パワーモジュールでは、大型の絶縁基板の表面(第1主面)に上部電極を介してパワー素子やパワーICが設けられ、絶縁基板の裏面(第1主面と相対向する第2主面)に下部電極が設けられている。そして、大型で厚い金属ベースと絶縁基板の下部電極との間をはんだによりはんだ付けされている(例えば、非特許文献1参照。)。この様な構造の半導体パワーモジュールにおいては、比較的に高温のはんだリフロー工程で発生する大面積で厚さの厚い金属ベースなどの反りにより、はんだの脆化や絶縁基板にクラックが発生しやすいという問題点がある。そして、はんだの脆化や絶縁基板のクラック発生は、Sn(錫)−37%Pb(鉛)共晶はんだよりも溶融温度が30〜40℃高いSn−Ag(銀)共晶系、Sn−Ag−Cu(銅)共晶系、Sn−Cu共晶系などのPb(鉛)フリーはんだの方がより顕著になる。
特開平11−40716号公報(頁6、図9)
本発明は、半導体パワーモジュールの絶縁基板のクラックを低減し、はんだの脆化を抑制できる半導体装置を提供する。
本発明の一態様の半導体装置は、第1主面に上部電極が設けられ、前記第1主面と相対向する第2主面に下部電極が設けられた絶縁基板と、前記上部電極の第1主面に設けられ、前記上部電極と電気的に接続された半導体素子と、前記下部電極と金属ベースの間に設けられ、樹脂粒子及び金属ナノ粒子が混入された錫−鉛共晶はんだよりも溶融温度の高い鉛フリーはんだ膜と、を具備することを特徴とする。
また、本発明の一態様の半導体装置は、第1主面に上部電極が設けられ、前記第1主面と相対向する第2主面に下部電極が設けられた絶縁基板と、前記上部電極の第1主面に設けられ、前記上部電極と電気的に接続された半導体素子と、前記下部電極と金属ベースの間に設けられ、樹脂粒子及び金属ナノ粒子が混入された錫−鉛共晶はんだよりも溶融温度の高い鉛フリーはんだ膜とを具備し、前記鉛フリーはんだ膜は、錫−銅共晶はんだ或いは錫−銀共晶はんだであることを特徴とする。
本発明によれば、半導体パワーモジュールの絶縁基板のクラックを低減し、はんだの脆化を抑制できる半導体装置を提供することができる。
以下本発明の実施例について図面を参照しながら説明する。
まず、本発明の実施例1に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。図1は半導体装置を示す平面図で、図2は図1のA−A線に沿う半導体装置の断面図ある。本実施例では鉛フリーはんだを用いている。
図1に示すように、半導体装置1は、矩形状をなす金属ベース2と、この金属ベース2の第1主面に設けられた金属ベース2よりも面積が小さい矩形状をなす絶縁基板3と、この絶縁基板3の第2主面に絶縁基板3と接着された下部電極4と、この下部電極4と金属ベース2とを接着し、樹脂粒子が混入されたPbフリーはんだ膜5と、絶縁基板3の第1主面に設けられた上部電極7と、この上部電極7の第1主面に設けられた半導体素子6a、6bと、上部電極7と半導体素子6a、6bの間を電気的に接続するボンディングワイヤ9とから構成された半導体パワーモジュールである。ここで、樹脂粒子は、円形、卵形ばかりでなく角柱、円柱形を有するもの、及びそれらの形状で且つ内部が中空なものも含める。
図2に示すように、金属ベース2は、例えば、寸法が横95mm、縦30mm、厚さ3mmで、Cuからなり、プレス加工などにより形成される。なお、金属ベース2には、Cuを用いているが銅合金、Al(アルミニウム)、Ni(ニッケル)、W(タングステン)、或いはMo(モリブデン)を用いてもよい。金属ベース2の第1主面には、例えば、厚さ5μmのNiメッキ膜11が設けられている。金属ベース2の第1主面上には、例えば、寸法が横75mm、縦25mm、厚さ0.64mmの窒化珪素(Si)からなる絶縁基板3が設けられている。ここで、絶縁基板3には窒化珪素を用いているが、窒化アルミ(AlN)、アルミナ(Al)、或いは炭化珪素(SiC)を用いてもよい。
絶縁基板3の第1主面には、例えば、厚さ0.3mmでCuからなる上部電極7が設けられ、上部電極7の第1主面には、マウント膜13で固着された半導体チップ6aが設けられている。そして、絶縁基板3の第1主面と相対向する第2主面に設けられた、例えば、厚さ0.25mmでCuからなる下部電極4と金属ベース2のメッキ膜11の間には、樹脂粒子14を混入したPbフリーはんだ膜5が設けられている。このPbフリーはんだ膜5には、はんだシートに樹脂粒子14を混入させたものを用い、絶縁基板3を金属ベース2に固定し、その目標膜厚は160μmである。ここで、樹脂粒子14には、球形のものを用いているが、卵形、角柱、或いは円柱などの形状のもの、或いはこれらの形状で且つ内部が中空なものを用いてもよい。
ここで、はんだシートの代わりにペースト状のはんだに樹脂粒子14を混入させたものを用いてもよい。上部電極7及び下部電極4にはCuを用いているが銅合金、Al、Ni、W、或いはMoを用いてもよい。Pbフリーはんだ膜5には溶融温度227°CのSn−0.7Cuを用いているがSn−Ag共晶系、Sn−Ag−Cu共晶系、或いはSn−Ag−Bi(ビスマス)共晶系を用いてもよい。
そして、樹脂粒子14には、溶融温度がはんだよりも高く、且つヤング率の小さく弾性の強い合成樹脂などが好ましい。樹脂粒子14の粒径は、100〜160μmの範囲でバラツキ10μm以内が好ましい。樹脂粒子14の粒径が100μm(目標膜厚160μmの60%)以下の場合、はんだの脆化や絶縁基板のクラック発生に対する抑制効果が低下し、樹脂粒子14の粒径が160μm以上の場合、目標はんだ厚160μm以上となり絶縁基板3と金属ベース2の間に空洞が生じる領域が発生するので絶縁基板3と金属ベース2の接着強度が低下する。また、Pbフリーはんだ膜5中の樹脂粒子14は、0.1〜2wt%の範囲が好ましい。樹脂粒子14が0.1%以下の場合、はんだの脆化や絶縁基板のクラック発生に対する抑制効果が低下し、樹脂粒子14が2%以上の場合、絶縁基板3と金属ベース2の間の接着強度が低下する可能性がある。
次に、製造途中及び完成後の半導体装置の特性について図3乃至図5を参照して説明する。図3は半導体装置の反り量の変化を示す図で、図中の実線(a)は本実施例の反り量の変化であり、図中の破線(b)は従来の反り量の変化であり、図4は半導体装置の絶縁基板四隅のはんだ厚を示す図、図5は半導体装置のTCT後でのはんだ脆化量を示す図である。
図3から明白なように、従来では、高温のはんだリフロー工程を行うことにより、Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14を混入させていないので、半導体装置1はリフロー直後で−300μm以上の反りが発生し、電子機器に実装する直前においても−100μm以上の反りが残存している。このため、はんだリフロー後に絶縁基板3にクラックが発生したり、リフロー工程以降の作業を行うことが困難になる可能性がある。
一方、本実施例では、Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14を混入しているので、半導体装置1は、はんだリフロー直後で−200μm以内の反りに低減され、電子機器に実装する直前においては+50μm以下の反りに低減されている。このため、はんだリフロー後に絶縁基板3でのクラックの発生を抑制でき、リフロー工程以降の作業を容易に行うことができる。Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14を混入する効果は、金属ベース2と絶縁基板3との間隔を一定に保持でき接着面積を確保することができ、はんだ不足によるはんだ付け不良を防止することができることにある。
なお、反り量の測定は高精度レーザ角度測定器を用いているが、表面粗さ計やシャドウモアレ測定法を用いてもよい。ここで、電子機器に半導体装置を実装するユーザーの反り要求領域は、0〜+100μmの範囲であり、好ましくは0〜+50μmの範囲である。反りの(+)とは、四隅に対して中央部がへこんだ凹状の形状のことであり、反りの(−)とは、四隅に対して中央部がとがった凸状の形状のことである。
図4から明白なように、従来では、絶縁基板3の重量により、半導体装置1の絶縁基板3の四隅の許容されるはんだ厚(160±60μm)に対して、絶縁基板3の重量により、平均値が規格100μm以下になり、規格を満足せず、はんだ不足が生じてはんだ付け不良が発生する。一方、本実施例では、樹脂粒子14を混入しているので、平均値が158μmとほぼ目標はんだ厚160μmを満足し、はんだ付け不良が発生しない。
図5から明白なように、従来では、TCT(Thermal Cycle Test)300サイクル試験によるはんだ脆化量は平均値9%と大きく、許容値2%を満足せず、接合部周辺にクラックが発生して熱抵抗の低下や半導体素子の破壊など信頼性上問題が生じる。一方、本実施例では、はんだ脆化量は平均値0.6%と許容値2%を十分満足し、信頼性上問題ない。
上述したように、本実施例の半導体装置では、Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14を混入している。このため、Pbフリーはんだを用いたリフロー工程で発生する反りを従来よりも低減することができる。したがって、絶縁基板3のクラックの発生及びPbフリーはんだ膜5の脆化を抑制し、且つリフロー後の作業を安定してできる。
次に、本発明の実施例2に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。図6は、図1のA−A線に沿う半導体装置の断面図である。本実施例ではSn−Pb共晶はんだを用いている。
以下、本実施例において、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
図6に示すように、絶縁基板3の第1主面と相対向する第2主面に設けられた下部電極4と金属ベース2のメッキ膜11の間には、樹脂粒子14を混入した溶融温度183℃のSn−Pbはんだ膜(Sn−37%Pb)15が設けられている。このSn−Pbはんだ膜15には、はんだシートに樹脂粒子14を混入させたものを用い、その目標膜厚は150μmである。
次に、製造途中及び完成後の半導体装置の特性について図面を参照して説明する。図7は半導体装置の反り量の変化を示す図で、図中の実線(a)は本実施例の反り量の変化であり、図中の破線(b)は従来の反り量の変化である。
この図から明白なように、従来では、高温のはんだリフロー工程を行うことにより、Sn−Pbはんだ膜15に樹脂粒子14を混入させていないので、半導体装置1はリフロー直後で−210μm以上の反りが発生し、電子機器に実装する直前においても−100μm以上の反りが残存している。このため、はんだリフロー後に絶縁基板3にクラックが発生したり、リフロー工程以降の作業を行うことが困難になる可能性がある。
一方、本実施例では、Sn−Pbはんだ膜15に樹脂粒子14を混入しているので、半導体装置1は、はんだリフロー直後で−150μm以内の反りに低減され、電子機器に実装する直前においては+50μm以下の反りに低減されている。このため、はんだリフロー後に絶縁基板3でのクラックの発生を抑制でき、リフロー工程以降の作業を容易に行うことができる。Sn−Pbはんだ膜15に樹脂粒子14を混入する効果は、金属ベース2と絶縁基板3との間隔を一定に保持でき接着面積を確保することができ、はんだ不足によるはんだ付け不良を防止することができることにある。
上述したように、本実施例の半導体装置では、Sn−Pbはんだ膜15に樹脂粒子14を混入している。このため、Sn−Pbはんだを用いたリフロー工程で発生する反りを従来よりも低減することができ、実施例1と同様な効果を有する。る。
次に、本発明の実施例3に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。図8は、図1のA−A線に沿う半導体装置の断面図である。
以下、本実施例において、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
図8に示すように、絶縁基板3の第1主面と相対向する第2主面に設けられた下部電極4と金属ベース2のメッキ膜11の間には、樹脂粒子14及び銀ナノ粒子16を混入したSn−0.7CuからなるPbフリーはんだ膜5が設けられている。このPbフリーはんだ膜5には、はんだシートに樹脂粒子14及び銀ナノ粒子16を混入させたものを用い、その目標膜厚は150μmである。
銀は粒子の径が小さくなるにつれて表面エネルギーが指数関数的に増大し、例えば、銀粒子が直径5nm程度になると常温で銀粒子が焼結する。ここでは直径が10〜数十nmの銀ナノ粒子を用いている。このため、Pbフリーはんだのリフロー温度よりも低温で銀ナノ粒子16とSn−0.7Cu共晶はんだ間で融着及び焼結が進行し、絶縁基板3を金属ベース2に固定し、且つSn−0.7Cu共晶はんだ間の電気的コンタクトを強化することができる。なお、銀ナノ粒子16の代わりに、Au(金)、Ni、Ge、In(インジウム)、或いはBiなどのナノ粒子を用いてもよい。また、Sn−0.7Cu共晶はんだの代わりにSn−Ag共晶はんだを用いてもよい。この場合、金属ナノ粒子にはCu、Au、Ni、Ge、In、或いはBiを用いる。
次に、製造途中及び完成後の半導体装置の特性について図面を参照して説明する。図9は半導体装置の反り量の変化を示す図で、図中の実線(a)は本実施例の反り量の変化であり、図中の破線(b)は従来の反り量の変化である。
この図から明白なように、従来では、高温のはんだリフロー工程を行うことにより、Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14及び銀ナノ粒子16を混入させていないので、半導体装置1はリフロー直後で−300μm以上の反りが発生し、電子機器に実装する直前においても−100μm以上の反りが残存している。このため、はんだリフロー後に絶縁基板3にクラックが発生したり、リフロー工程以降の作業を行うことが困難になる可能性がある。
一方、本実施例では、Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14及び銀ナノ粒子16を混入しているので、半導体装置1は、はんだリフロー直後で−160μm以内の反りに低減され、電子機器に実装する直前においては+50μm以下の反りに低減されている。このため、はんだリフロー後に絶縁基板3でのクラックの発生を抑制でき、リフロー工程以降の作業を容易に行うことができる。Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14及び銀ナノ粒子16を混入する効果は、金属ベース2と絶縁基板3との間隔を一定に保持でき接着面積を確保することができ、はんだ不足によるはんだ付け不良を防止することができることにある。ここで、はんだリフロー直後での反りが−160μm以内で、実施例1の反り200μmよりも低減しているのは、はんだリフロー温度を実施例1よりも低温化できたことによる。
上述したように、本実施例の半導体装置では、Pbフリーはんだ膜5に樹脂粒子14及び銀ナノ粒子16を混入している。このため、はんだリフロー温度を低温化できPbフリーはんだを用いたリフロー工程で発生する反りを実施例1よりも更に低減することができる。したがって、絶縁基板3のクラックの発生及びPbフリーはんだ膜5の脆化を抑制し、且つリフロー後の作業を安定してできる。
次に、本発明の実施例4に係る半導体装置について、図面を参照して説明する。図10は、半導体装置を示す平面図、図11は図10のB−B線に沿う半導体装置の断面図である。
以下、本実施例において、実施例1と同一構成部分には、同一符号を付してその部分の説明は省略し、異なる部分のみ説明する。
図10に示すように、半導体装置1bは矩形状をなす金属ベース2と、金属ベース2よりも面積が小さい矩形状をなす絶縁基板3と、絶縁基板3に設けられた上部電極7と、この上部電極7に設けられた半導体素子6a、6bと、上部電極7と半導体素子6a、6bの間を電気的に接続するボンディングワイヤ9と、絶縁基板3に接着された下部電極4と、絶縁基板3の四隅に相対向して金属ベースの第1主面に設けられた樹脂粒子14とから構成された半導体パワーモジュールである。
図11に示すように、絶縁基板3の第1主面と相対向する第2主面に設けられた下部電極4と金属ベース2のメッキ膜11の間には、Pbフリーはんだ膜5が設けられ、Pbフリーはんだ膜5中の絶縁基板3の四隅に相対向した部分には、卵形の樹脂粒子14が固着されている。ここで、樹脂粒子14は、はんだ材を用いて固着しているが、樹脂接着剤やフラックスなどを用いてもよい。そして、樹脂粒子14の高さは、Pbフリーはんだ膜5の目標膜厚である160μmに対して100〜160μmの範囲でバラツキ10μm以内が好ましい。なお、卵形の樹脂粒子14の代わりに、球形、角柱、或いは円柱などの形状のもの、或いはこれらの形状で且つ内部が中空なものを用いてもよい。
上述したように、本実施例の半導体装置では、Pbフリーはんだ膜5中の絶縁基板3の四隅に相対向した部分に樹脂粒子14が固着されている。このため、Pbフリーはんだを用いたリフロー工程で発生する反りを従来よりも低減することができる。したがって、実施例1と同様な効果を有する。
本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で、種々、変更してもよい。
本実施例では、半導体パワーモジュールに適用したが、パワーハイブリッドICやIPM(Intelligent Power Module)などに適用できる。
本発明は、以下の付記に記載されているような構成が考えられる。
(付記1) 第1主面に上部電極が設けられ、前記第1主面と相対向する第2主面に下部電極が設けられた絶縁基板と、前記上部電極の第1主面に設けられ、前記上部電極と電気的に接続された半導体素子と、前記下部電極と金属ベースの間に設けられたはんだ膜と、前記はんだ膜の0.1wt%以上、2wt%以下の範囲で前記はんだ膜に混入された樹脂粒子とを具備する半導体装置。
(付記2) 前記樹脂粒子の形状は、球形、卵形、角柱、或いは円柱である付記1に記載の半導体装置。
(付記3) 前記樹脂粒子は、粒径が前記はんだ膜の所定膜厚の60%以上、100%以下の範囲である付記1に記載の半導体装置。
本発明の実施例1に係る半導体装置を示す平面図。 図1のA−A線に沿う半導体装置の断面図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の反りの変化を示す図。 本発明の実施例1に係る半導体装置の絶縁基板四隅のはんだ厚を示す図。 本発明の実施例1に係る半導体装置のTCT後のはんだ脆化量を示す図。 本発明の実施例2に係る図1のA−A線に沿う半導体装置の断面図。 本発明の実施例2に係る半導体装置の反りの変化を示す図。 本発明の実施例3に係る図1のA−A線に沿う半導体装置の断面図。 本発明の実施例3に係る半導体装置の反りの変化を示す図。 本発明の実施例4に係る半導体装置を示す平面図。 図10のB−B線に沿う半導体装置の断面図。
符号の説明
1、1a 半導体装置
2 金属ベース
3 絶縁基板
4 下部電極
5 鉛フリーはんだ膜
6a、6b 半導体素子
7 上部電極
8 電極
9 ボンディングワイヤ
11 メッキ膜
12 ソルダーレジスト膜
13 マウント膜
14 樹脂粒子
15 Sn−Pbはんだ膜
16 銀ナノ粒子

Claims (2)

  1. 第1主面に上部電極が設けられ、前記第1主面と相対向する第2主面に下部電極が設けられた絶縁基板と、
    前記上部電極の第1主面に設けられ、前記上部電極と電気的に接続された半導体素子と、
    前記下部電極と金属ベースの間に設けられ、樹脂粒子及び金属ナノ粒子が混入された錫−鉛共晶はんだよりも溶融温度の高い鉛フリーはんだ膜と、
    を具備することを特徴とする半導体装置。
  2. 前記鉛フリーはんだ膜は、錫−銅共晶はんだ或いは錫−銀共晶はんだであることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
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