JP3868813B2 - 転送シーケンスを作成する装置及び方法、及び受信した転送シーケンスから情報を復元する装置及び方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する分野】
本発明は、デジタル通信に関し、より詳しくは、デジタル通信トランスミッタの帯域外放射を減じるための概念に関するものである。
【0002】
【従来の技術と課題】
一般的に、デジタル通信トランスミッタは、例えばデジタル放送のためのMPEGオーディオエンコーダ又はデジタルテレビのためのMPEGビデオエンコーダである情報源を含んでいる。典型的には、デジタルビットストリームという形で存在する通信源の出力データは、そのビットストリームに冗長性を付加するためのチャンネルエンコーダを使用して符号化される。チャンネルエンコーダは、受信機において通信エラーを解決するための助けとなるものである。チャンネルエンコーダによって符号化されたデジタルビットストリームは、続いて、転送チャンネルでのいわゆるバーストエラーが通信の大きな一貫した部分の欠損という結果になるのを防止するために、その受信機にとって周知のアルゴリズムに基づいてデータの順序を変換するいわゆる「インターリーバ」に送られる。しかし、長い時間を経て、小さな短い部分の欠損という結果にはなり得る。いわゆるマッパを使用して、変調のタイプに応じて、インターリーバの出力側でネストされたビットストリームが変調シンボルにマップされる。
【0003】
何の変調もない場合、つまり、そのデジタルビットストリームが何の変調もされずに直接送信される場合、マッパ及びその次に使用される変調器は省略される。
【0004】
しかし、例えばマルチキャリア変調処理等の変調方法が使用される場合、マッパの後に、通信キャリア上に変調シンボルを変調する変調器が設置される。
【0005】
最近、デジタル放送対応のためのOFDM処理がより一般的になってきている。この処理では、多様なサブキャリアが使用され、それらのサブキャリア上で、マッパによって生成された変調シンボルが変調される。この場合、変調処理は、一般的によく知られているように、多数の変調されたキャリアから離散時間信号を生成するための逆離散フーリエ変換である。離散的で通常複雑な時間信号は、複雑なサンプル値又はサンプルという形態で発生し、そしてそれらは、周期的に繰り返すスペクトル成分を除去するために補間ローパスに送られる。信号は補間ローパスの出力を超えて印加され、典型的には、最終的に信号を出射するアンテナに増幅された信号を送るための転送増幅器に送られるべき信号を受信するために、複雑なIQ変調器を介してHFキャリア周波数に変調される。
【0006】
放送への応用においては大きなパワーが要求されるので、典型的にはクライストロン又は進行波管のようなバルブ増幅器が、増幅器の出力側で使用される。小さなパワーで十分な場合には、トランスミッタの密なネットワークが存在する携帯ラジオの場合のように、トランジスタ増幅器を使用してもよい。
【0007】
トランジスタ増幅器及びバルブ増幅器のどちらにも共通することは、ある入力パワー範囲においてのみ、それらは直線的であることである。つまり、入力パワーの増加に応じて、減少する出力パワー曲線を有し、増幅器が完全に飽和状態に達すると、最後には一定の値を示すものである。換言すれば、増幅器は大きな入力パワーに対しては非直線的な特徴曲線を有しているので、増幅器は入力信号に対して非直線的なひずみを与える。
【0008】
ある周波数帯域が、例えばライセンスの許可によってある転送アプリケーションに設定されている場合、特定の許可された転送アプリケーションのための転送信号のみが所定の帯域でパワーを有するが、その設定帯域以外では全くあるいはほんの小さなパワーしか有さないということに規定が存在する。設定帯域以外のパワーは帯域外放射と称される。
【0009】
前述したように、入力パワーが大きい場合、増幅器の非直線的特徴曲線が非直線的ひずみにつながり、もはや設定帯域ではないが、その帯域外に存在し帯域外放射として測定され得る高い調波が増幅器によって生成される。
【0010】
これらの非直線的ひずみは比較的白いスペクトルとなることが知られている。増幅器への入力信号がなおも帯域制限されている場合、OFDM変調の場合を仮定できるが、出力信号はこの帯域外のパワーを有する。
【0011】
これを避けるために、つまり、周波数帯域のために設定された許容計画のための許諾者による規約、つまり、設定帯域外においてもなおもどれくらいの帯域外放射が受信可能であるかを観察するために、増幅器への入力電圧は、ひずみの全くない増幅のための最大入力電圧を超えることは滅多にないか又は全くない。換言すれば、このことは、実際に使用可能な最大入力電圧はできる限り低くあるべきであるということを意味している。最大入力電圧が、常に、増幅器が非直線的範囲で作動し始める点又は許可された範囲内での帯域外放射に関して非常にわずかに非直線的に増幅する最大電圧よりも低い場合、ひずみは決して発生せず、許可された帯域外放射を超えることはない。
【0012】
前述したOFDM過程の不利点は、PARとも称されるパワー率を平均化する典型的に発生する高いピークにもある。キャリアが非常に好ましくない方法で占拠された場合、つまり、ある時間的なポイントで、例えば256個のOFDMサブキャリアのすべてが構造的に重畳された場合、図式的な説明では、高いピークが時間信号つまりIDFT後のOFDMのシンボル内に発生する。この場合、平均信号パワーを超える10〜20dBであり得る高い信号ピークが発生する。許可された帯域外放射を持続するために、高いパワーリザーブが典型的に転送増幅器内に保持され、これはまた「パワーバックオフ」と称される。換言すれば、増幅器は、高いパワーピークがなおも増幅器の直線範囲に入るほど低く設定された動作点で作動する。
【0013】
増幅器のこの動作モードは、増幅器が大きな供給パワーを必要とするが比較的小さな出力パワーしか出力しない極端に非効率的な動作モードを表している。時間信号内のピーク値に関して帯域外放射を減少させるという要求は、OFDM変調においてだけでなく、例えば一般的にフィルター処理の間に起こり得るインパルス形成器による1キャリア処理でも発生するものであり、それは大きなパワーリザーブで作動し、低い能率しか提供できないという、より不経済な増幅器が必要であるという結果になる。しかし、特に小型のバッテリー電源システムにとって、特に携帯ラジオ及びその中に使用されている記憶容量に制限のあるアキュミュレータに関して、より注目されている問題点は能率である。
【0014】
WO98/10567は、デジタル転送方法でピーク値率を低下させる方法に関する。ここでの根本的な考えは、転送増幅器のためには低いパワーリザーブで充分であり、許可可能な帯域外放射以上のものを引き起こさないように、高い信号ピークが時間信号内で発生するのを防止するためにデジタル領域で予防手段を取ることである。公知の概念は一般的に「選択マッピング」と称される。選択マッピング(SLM)は、実際、単に転送シーケンス代表又は候補と称される異なる可能な信号が、転送されるべき一つのメッセージ、つまり情報言語又は一般的に言えばデータビットのベクトルから、U個のいくつかの方法で生成されることを意味している。しかし、これら全ての信号が転送されるわけではない。代わりに、特定の信号が転送信号として選択される。特に、各転送信号は測定されるべきピーク値を有している。最も低いピーク値を有する転送信号候補が最終的に選択され、実際の転送信号として転送される。
【0015】
受信機側では、目的は(a)どのメッセージが使用可能であるか、(b)U個の可能な候補のうちのどれがメッセージに対して転送されてきたのかを明らかにすることである。受信機にとって、これらのことを明らかにするために二つの方法が可能である。第1には、トランスミッタから受信機に何がしか与えられ、U個の転送シーケンス候補のうちのどれが選択されたのかに関するページ情報によるものである。この方法に関する不利点は、このページ情報は公然と送信され、特にこのページ情報には転送エラーからの特別な保護を与えられなければならないという事実である。デジタル放送の場合、チャンネルが何らかの方法で妨害され、このような妨害は予測しにくい場合、これは重大な問題を呈している。
【0016】
ページ情報が間違って受信された場合、受信信号のエラーの無い処理はもはや不可能である。この事実のために、ページ情報を使用して信号化するこの方法は比較的厄介なものであると思われる。
【0017】
別の可能性は、ページ情報を転送せずにこの概念を実行することである。受信信号全体によって、受信機は、M個のメッセージのうちのどのメッセージ、つまりある特定数の変調シンボルのうちのどの変調シンボルが可能であるのか、そしてU個の転送シーケンス候補のうちのどれがメッセージに対して送られてきたのかを明らかにしなければならない。ページ情報が使用されない場合、受信機が最もよく似た信号やシンボルをそこから選ぶM個の可能な転送信号又は変調シンボルの代わりに、M×U個の可能な転送信号が考慮されなければならない。これはエラーの可能性をかなり高めることになる。さらに、メッセージごとにU個の可能な転送シーケンス候補から適当なものを選択することは、重大な問題である。現在まで、この問題に対する有効なアプローチは欠如しており、従って、明白なページ情報のない転送でさえ実用に適しているとは証明できない。
【0018】
SLMの特別な実行について、WO98/10567A1に説明されており、これはまたPTS(部分転送シーケンス)概念とも称されている。U個の転送シーケンス候補は以下の方法で得られる。時間離散転送信号は、複合値素子のベクトルとして、例えば1キャリア過程でのスペクトル整形又はOFDMでの逆フーリエ変換等の最終の直線的なフィルター過程の前に、入手可能である。ベクトルはサブセット、つまり部分転送シーケンス内に入れられる。各サブセットの素子は、1の規模を有する同じ複素数により掛けられる。複素平面内で、これらの素子全てが同じ角度に回転される。そして、最後の直線的フィルター処理が実行され、これにより典型的には高いピーク値が生成される。乗算に使用される複素数の自由選択によって、複数の転送シーケンス候補を生成することが可能である。この場合もまた、前述したように二つの可能性があり、ページ情報を使用するか又は使用しないかの選択である。しかし、ここでの違いは公然なページ情報の転送をせずに動作させることが可能である。これは、転送されるべき情報が時間離散転送信号の複合値素子内に全く転送されず、同じサブセットの連続する素子の商に転送されるので、可能である。この概念は差分前暗号化と称されている。一つのサブセットの全ての素子が同じ複素数で掛けられるので、同じサブセットの連続する二つの素子の商は、U個の候補転送シーケンスのそれぞれのために同じ状態である。従って、受信機は単にこれらの商を計算するだけであり、これにより転送された情報を復元することができる。
【0019】
一般的なSLM概念の不利点の一つは、この概念は実際に、ページ情報が転送に含まれている場合、それより前の公知の形態で実現され得るのみである。しかしこれは、ページ情報は特別に保護されなければならないという事実から重要である。
【0020】
PTS概念はページ情報を転送しないで実行できるが、差分前符号化のみに利用可能であるという不利点がある。PTS概念は従って、デジタル通信トランスミッタやデジタル通信受信機の設計の可能性をかなり制限する。
【0021】
さらに、パワー効率の良い差分復号化動作を実行するために、受信機に関して防止策が必要である。このように、受信機には、高価なものになるかもしれないようなかなりの変更を加えなければならない。しかし、デジタル放送受信機の分野では、大量生産品である受信機にとって、重要な特徴を示すものが価格である。なぜならば、市場に根づいてしまった製品にとって、そうでない物は違うが、わずかな倹約が消費者市場に対する決定的な衝撃になるからである。
【0022】
本発明の目的は、帯域外放射の問題に対して利用可能な解決方法を提供することである。
【0023】
【発明の構成、作用及び効果】
前記目的は、請求項1又は請求項2に係る送信シーケンスを生成する装置、請求項17に係る情報言語を復元する装置、請求項21又は請求項22に係る転送シーケンスを生成する方法、及び請求項23に係る情報言語を復元させる方法によって達成される。
【0024】
本発明は、帯域外放射の問題は転送シーケンス候補の特別な生成によって解決できるという知見に基づいている。本発明によれば、転送シーケンス候補を作成するのに逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムが使用されている。フィードバック結合アルゴリズムは、複数の転送シーケンス候補、これら全ては情報言語と同じ情報を運ぶものであるが、これらの転送シーケンス候補を作成するために情報言語を処理するだけでなく、情報言語と共に、タッグもフィードバック結合アルゴリズムによって作成される。これにより個々の転送シーケンス候補が、それらが生成された際に使用されたタッグによって特定される。フィードバック結合アルゴリズムは、結合アルゴリズムのフィードバック路の多様な初期状態に応じて、異なる出力値を出力するという特徴がある。
【0025】
換言すれば、同じ入力値から完全に異なる出力ベクトルが、同じ結合アルゴリズムによって達成され、これらの異なる出力ベクトルは、そのタッグにより、フィードバック結合アルゴリズムが異なる状態になるという事実のみのために生成される。タッグが情報言語の最初に接頭語として存在する場合、その情報言語は、タッグにより決定された結合アルゴリズムの初期状態に基づき処理される。タッグが情報言語のどこか他の場所に存在する場合、転送シーケンス候補はタッグまでは互いに相違はない。異なるタッグが結合アルゴリズム内に入るや否や、ある種の「枝分かれ処理」が結合アルゴリズム内に起こり、これにより異なる転送シーケンス候補が形成される。ほとんどの場合、とにかくスクランブル処理を実行するインターリーバが使用されているということを考えると、結局、インターリーバの前の転送シーケンス候補は最初の部分において同じであり、最終部分まで異なることはないことは明らかである。
【0026】
タッグは情報言語そのものに付加され、情報言語及びタッグの両方がフィードバック結合アルゴリズムによって処理される。その結果、タッグは各転送シーケンス候補の中に何かしら内包的に含まれる。
【0027】
換言すれば、タッグはこのように逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムをある状態にするために使用され、これによりフィードバック結合アルゴリズム、つまり結合アルゴリズムのメモリがなり得る状態の数は、フィードバック路の特性によるものである。各転送シーケンス候補に異なるタッグを含ませる方法は、各転送シーケンス候補を異なる状態に基づき、フィードバック結合アルゴリズムにより処理することである。しかし転送シーケンス候補内のタッグは、もはや外部的に見えるものではない。トランスミッタ内の対応する転送シーケンス候補が受信機内のアルゴリズムとは逆の、従って、フィードフォワード特性を有しているアルゴリズムによって処理されるまでは、タッグは現れない。
【0028】
受信機内での逆転フィードバック結合アルゴリズムの処理後は、タッグは明白なものであるが、それはもはや必要ではない。何故ならば、それは、受信した入手可能な転送シーケンスに基づく初期状態になったフィードフォワード結合アルゴリズムとは逆のアルゴリズムを駆動することにより、既にその「義務」を果たしてしまったからである。
【0029】
本発明の利点は、ページ情報の明白な転送を必要としないことである。タッグは内包的に転送シーケンス候補に送られ、特別な保護を必要としない。さらに、タッグが特別な手段を講じることなく、情報そのものと同じ手段によって自動的に保護されるように、トランスミッタに冗長を付加するためのチャンネル符号化動作及びインターリーブ動作は通常、情報言語上で実行されるということを明記しておく。
【0030】
本発明の他の利点は、タッグを付加することによって、ほんの少しの付加的冗長が与えられるだけであるということである。大きさのことを言うと、16の候補を必要とする場合、例えば256のキャリアを有するOFDMの516ビットの情報言語には、たった4ビットの冗長が付加されるのみである。この4ビットというのは、使用されているキャリアの数によるが、1%未満の付加的冗長である。
【0031】
転送増幅器の非直線性に関するスペクトル特性が効率的になる程、より多くの転送シーケンス候補が作成される。つまり、フィードバック結合アルゴリズムはより多種の状態になることが可能である。一般的に、16種の異なる転送シーケンス候補が作成される場合でさえ、転送増幅器のパワーリザーブが簡単に約2dB減じられるような、信号の統計的向上が達成される。
【0032】
本発明に係る装置の他の利点は、複雑な対策を講じずに、受信機内に設置でき、丈夫で、その結果実用上好ましいということである。
【0033】
また、本発明の他の重要な利点は、この発明的概念は一つや数少ないタイプの変調に限られるものではなく、種々のチャンネル符号化方法やどのような変調方法にも広く適していることである。逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムを使用した転送シーケンス候補の作成によって、設計者には、使用する変調タイプ、チャンネル符号化、及び受信機で使用する部品に関する設計について自由裁量が与えられる。
【0034】
【発明の実施の形態】
添付図面を参照して、本発明の好ましい実施形態を以下に詳述する。
【0035】
図1は、本発明の第1実施形態である、複数の情報ユニットを含む情報言語から転送シーケンスを作成する装置を示す。第1実施形態に係る装置は、概略、複数の転送シーケンス候補を作成する手段10、及びそれらの転送シーケンス候補を調査し、その複数の転送シーケンス候補から、既定の基準に合う転送シーケンスを選択する手段30を含んでいる。
【0036】
複数の転送シーケンス候補を作成する手段10は、情報言語にタッグを付加する手段12を含み、これは入力部14を介して設置されている。情報言語及びタッグは、逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムによって情報言語とタッグを処理する手段16に送られ、この手段16の出力側で結合情報言語を得る。結合情報言語内では、情報ユニットが互いに結合され、及び/又は情報ユニットはタッグと結合され、結合情報言語がタッグによって特定できるようになっている。このように生成された結合情報言語は、その後、結合言語をさらに処理するための手段18に送られ、その手段によって、時間に基づく転送シーケンス候補が結合情報言語から作成される。このような転送シーケンス候補は、複数転送シーケンス候補作成手段10の出力側20に与えられる。この複数転送シーケンス候補作成手段10は、さらに、転送シーケンス候補作成後、タッグスイッチ24により、タッグメモリ24から新しいタッグを引き出すようになっている。出力側の転送シーケンス候補スイッチ26はタッグスイッチ24と同時に作動され、新しい転送シーケンス候補を調査選択手段30の入力部32に送る。
【0037】
典型的には入手可能なタッグの数に相当する数の全ての転送シーケンス候補がこの調査選択手段30に送られると、調査選択ステップが開始される。時間転送シーケンス候補である個々の転送シーケンス候補が、それらの信号特性に関して調べられ、その上で、一つの転送シーケンス候補が既定の基準を満たすものとして選択される。このような基準としては様々な可能性があり、これらはまた組み合わされていてもよい。忘れてはならないのは、本発明概念の主な目的は、帯域外放射を許容範囲内に抑えて適当な堅固な方法で転送増幅器内のパワーリザーブを減じることである。しかし、使用されているHF転送増幅器が過度に大きな入力信号、つまり過度に大きな時間値のために、その非直線範囲に入ってしまう場合、帯域外放射は許容範囲を超えてしまう。
【0038】
最も正確な基準は、増幅器の特徴曲線の知識を使用して、各転送シーケンスによって生成される帯域外放射を計算すること、及び最も低い帯域外放射をする転送シーケンス候補を手段30の出力側34で選択することである。この場合、既定の基準は、このように最も低い帯域外放射である。
【0039】
しかし、この方法は非常に多くの時間とエネルギーを必要とする。より簡単であるがこれ程正確ではない方法は、基準として最も低いピーク値を使用するものである。ここでは各転送シーケンス候補がサンプルごとに調査され、最も低いピーク値を有する転送シーケンス候補、つまり、複合時間サンプルが入手可能な場合には複合サンプルの全体集合が最も小さいものを確定する。
【0040】
時間と金銭に関して、前述した二つの方法の中間的な調査選択方法は、個々の転送シーケンス候補の平均パワーを復元し、最も小さな平均パワーを有する転送シーケンス候補を選択することである。この最後の方法は、全く最大のピーク値に関する決定により、他の好ましい転送シーケンス候補が例えば一つの高いピーク値のために拒絶され、代わりに、このような高いピーク値を持たないが他の比較的高いピーク値のためにかなりの部分の帯域外放射を生成してしまう転送シーケンスを選択する場合を考慮している。
【0041】
図1に示す概念において、連続処理が実行される。換言すれば、手段12,16,18はただ一つずつのみ存在し、これらの同じ手段が異なるタッグと同じ情報を用いて機能し、個々の転送シーケンス候補が次々に算出される。あるいは、前記手段12,16,18は転送シーケンスの平行算出を可能にするためにそれぞれ複数個設置され、異なるタッグが各平行路に入力されてもよい。連続/平行を組み合わせた方法もまた可能である。
【0042】
転送増幅器は、元来、D/A変換及び特定のパルス整形後、継続時間転送信号を扱うものであれば好ましい。このように、転送シーケンス候補を形成し、既定の基準に合う転送シーケンス候補を選択するという一般的な概念は、それがHFキャリア上へのアップ変換の前に調査された連続するアナログ時間信号であった場合、最も正確である。しかし、例えばOFDM変調処理の場合、IDFTブロックの出力における離散複合時間OFDMシンボルを調査することは良好な近似値を与えることとなり、これは転送シーケンス候補をそれらの特性に関して解析するために、何のアナログ処理手段又はデジタル/アナログコンバータやアナログ/デジタルコンバータをも必要としない。しかし、1キャリア変調の場合に、比較的急激な周波数応答を有するパルス整形フィルターが転換領域で使用されるなら、この近似値は充分ではなく、離散時間転送シーケンス候補の代わりに継続時間転送シーケンス候補を調査しなければならない。
【0043】
図2は、本発明の第2実施形態に係る装置であり、転送シーケンスを生成するための第1図に示したものと同様の装置を示す。同様の部分には同様の符号を付している。第2実施形態の装置は、また、出力側で転送シーケンスを出力するために、複数の転送シーケンス候補を作成する手段10’、さらに調査選択手段30を含んでいる。手段30は、転送シーケンスが出力される出力部34を有し、さらに、転送シーケンス候補の数に相当する数の入力部32を有している。
【0044】
複数転送シーケンス候補作成手段10’は入力部14を有し、そこには処理されるべき情報言語が送られ、また複数の転送シーケンス候補がそれに基づいて、手段10’の出力部32で生成される。
【0045】
図1の第1実施形態とは対照的に、情報言語とタッグの連結は、プレースホルダータッグメモリ13’のプレースホルダータッグのみがプレースホルダータッグ付加手段12’によって与えられるように、2段階工程のような形で実行される。そして、情報言語とプレースホルダータッグは、情報言語の情報ユニットが互いに及び/又は挿入されたプレースホルダータッグと結合されている結合情報言語を得るために、図1の場合のように逆転可能フィードバック結合アルゴリズムを実行するための手段16で処理される。一つの選択肢として、前記手段16の後に、チャンネル符号化及び/又はインターリーブつまりネスティングのための手段、これは一般的に符号17で示しているが、このような手段を設置してもよい。このような手段17は基本的には任意のものであるが、これが設置不可能な場合、情報言語はいくつかの論理演算手段19に送り込まれる。一方、手段17が可能な場合、連結手段19に送り込まれるのは結合情報言語ではなく、ブロック17の処理規則と同様の派生規則を有する結合情報言語から引き出された言語である。
【0046】
連結手段19において、単に内包的にプレースホルダータッグを含む結合情報言語は、それぞれのタッグによって独自に特定される連結情報言語を得るために、例えばビット的なXOR演算によって異なる連結シーケンスと連結される。個々の連結シーケンスは、図1の手段22で入手可能であるようなタッグが取られ、図2の入力部14の情報言語と同じ処理に供されるように形成され、この連結シーケンスは処理されたタッグを示している。それぞれの処理済みのタッグと連結することによって、タッグの実際の情報はプレースホルダータッグの代わりに入力され、この結果、異なる転送シーケンス候補が連結手段19の出力部で入手可能となる。最後に、これらは、前述したように、OFDM変調の場合のような時間離散転送シーケンス候補か又はパルス整形フィルターを有する1キャリア変調の場合のようなパルス整形時間継続転送シーケンスのいずれであってもよい時間転送シーケンス候補を得るために、経路ごとに選択可能であるそれぞれのさらなる処理手段18’に送り込まれる。図2に示されている発明概念は、実際の動作中、結合情報言語又は結合情報言語から派生する言語を生成するために、手段12,14及び任意の手段17はたった1回通るだけのものでよいという利点がある。生成された結合情報言語又はそれから派生する言語はその後、異なる連結手段の間の配付点13に送られる。図2に示す本発明の第2実施形態では、第1実施形態と同様に、タッグはまた手段12,16及び任意の手段17によって処理演算にも供される。しかし、これは実際の転送中に実行されなくてもよく、オフラインで実行されてもよい。有利な点は、実際の処理外で連結シーケンスは計算され、例えばROMに記憶されていてもよく、連結シーケンス、その数はタッグの数、故に転送シーケンス候補の数に相当するものであるが、デジタルトランスミッタの動作中にはこれらの個々の連結シーケンスのみが復元されるだけでよい。これは迅速な処理を可能にする。
【0047】
図2に示す本発明の第2実施形態は、複数の転送シーケンス候補を計算するための真に連続、真に平行又は連続/平行混合の処理を可能にする。真に連続の処理が利用された場合、手段19,18’はたった一つずつのみが使用されるだけでよく、それぞれの転送シーケンス候補を連続して計算するために、一つのシーケンス候補が計算されると、新たな連結シーケンスがその一つの手段に送り込まれる。さらなる処理の機能性により、もし多くの時間とエネルギーを消費するならば、これらの演算を連続してより良く実行するために、あるいはそうでない場合でも、それらを平行に実施するための決定が妥協解決案としてなされ得る。その結果、それぞれの応用の場合に応じた最適な妥協案を見つけ出すことが常に可能である。この最適な妥協案は、図1,2に示されている応用特定の集積回路の全体的な機能性の集積を考慮すると、結局はチップ面、電力消費、サイズ、コスト等の間の妥協に限られてくるであろう。
【0048】
以下に、図3を参照して、図1に概略的示されている本発明の第1実施形態の実用的な実施について説明する。図3はOFDM変調処理を示し、情報言語から時間OFDMシンボルを生成する逆離散フーリエ変換のために、一般的には非常に高いPARを有するものである。概して、OFDM方法はある特定の数の直交するサブキャリアを使用し、それらのサブキャリアは、周波数に関して一定の間隔で離れている。周波数多重方法はトランスミッタにおける逆離散フーリエ変換によって実行される。例えば、QPSKやQAMのような変調方法に対応して、2値データがサブキャリア増幅器上に大まかにマップされる。OFDMは、各サブキャリアに同じ信号群を与えるか又は特定のサブキャリアに異なる信号群を与えるかいずれの方法でも使用可能である。従って、いくつかのサブキャリアは例えばQPSK変調され、他のサブキャリアは例えば16QAM変調されてもよい。
【0049】
サブキャリアのベクトル、つまり個々のサブキャリア上で変調された変調シンボルのベクトルは、その後、前記変換によって確立されたいくつかの時間サンプルからなるOFDMシンボルを受信するために、IDFTによって時間領域内に変換される。それらのサンプルは、HFキャリア周波数上で変換した後、転送増幅器で増幅するために、共通パルス振幅変調手段により連続時間信号に変換される。
【0050】
以下は図3を参照して説明する。図1と同様の部分には同様の符号が付されている。図3、図4に示されている逆転フィードバックアルゴリズムを実行する手段16は、2値シフトレジスタを使用した逆転フィードバックアルゴリズムの好ましい実施を示すために、スクランブラと称されることを指摘しておかねばならない。スクランブラ16の後に、図3では、符号17で示されている任意の機能ブロック群が存在する。機能ブロック群17は冗長付加チャンネルエンコーダ17aを含み、これはENCと称され、この次にILVと称されて符号17bで示されるインターリーバが設置される。前記エンコーダ17aのみか又は前記インターリーバ17bのみが設置されていてもよい。チャンネルエンコーダは、例えばFEC(フォワード・エラー・コレクション)エンコーダであり、これは、1未満のコードレートに従って、スクランブルされた情報言語に冗長を付加するものである。典型的には、このようなFECエンコーダは、遅延ユニットとXORゲートからなるフィードフォワード結合2値シフトレジスタを使用して形成される。これについては、図9を参照して後に詳述する。
【0051】
インターリーブ演算を受け、チャンネル符号化された処理済みの情報言語はその後マッパ18aに送られる。マッパ18aは、一方では連続/平行変換を実行し、他方では、信号群に対応するインターリーバの出力信号からビットのマッピング、つまり変調処理を実行する。QPSK変調が全てのサブキャリアに使用されている場合、マッパ18aは、まず、情報言語の2ビットグループへの分類を、四つの可能な2ビットグループの組み合わせに対して複素面の四つの相を与えながら実行する。さらに、マッパ18aは2ビットグループのベクトルを生成するために2ビットグループの連続/平行変換を実行し、そのベクトルはブロック18bでのIDFT演算を受けてもよい。IDFTブロックの出力部で、離散時間サンプルからなるOFDMシンボルが得られることになる。本実施形態においては、ブロック30での調査選択処理の前に、時間継続信号への変換は全く行われない。何故ならば、IDFT演算によって生じた直線的フィルター処理がOFDMシンボル内の高いピーク値の決定的な部分を占めるからである。
【0052】
図4に示す実施形態は、図2に示した本発明の第2実施形態のOFDMへの応用に関するものである。図3に示した実施形態とは対照的に、単に一つのプレースホルダータッグ13’しかなく、入力部14で情報言語に異なるタッグを連続して又は平行して与えることはもはやしない。プレースホルダータッグを与えられた情報言語はその後もう一度スクランブルされ、後に分岐点13に位置するマッパ19に送られるために任意に符号化及びネスティングされる。マッパ19は、一方では2ビットグループ変換を、そして他方では2ビットグループの連続/平行変換を実行し、また、図2を参照して説明した論理演算を実行するものである。そのOFDMへの応用が図4に示されている本発明の第2実施形態において、たった一つのネスティングされた暗語が生成されなければならない。逆転可能なフィードバック結合アルゴリズム、エンコーダ及びインターリーバのGF(2)の直線性のために、情報言語とタッグのスクランブリングは種々のタッグの実際のスクランブリングとは別にすることができ、スクランブルされ、そして任意に暗号化及びネスティングされたタッグがマッパ19に連結シーケンスという形態で付加することができる。これにより、個々の転送シーケンス候補は、対応する連結シーケンスが内在するタッグによって独自に特定される。連結シーケンスはただ一度だけ、そして好ましくはオフラインで計算され、ROMに記憶可能であり、図4に示す本発明の実施形態が迅速に計算され得る。マッパ19の出力部での連結情報言語は、その後、時間転送シーケンス候補を生成するためにIDFTブロック18’を使用してさらに処理され、時間転送シーケンス候補は、次に調査選択手段30に送り込まれることになる。
【0053】
以下に、図11を参照して情報言語の構造を説明する。転送シーケンス生成装置の入力部14に送り込まれる情報言語40は、2値の実行において個々のビットを含む複数の個々の情報ユニット42からなる。本発明の好ましい実施形態においては、タッグ付加手段12及び/又は12’(図1〜図4参照)は、実際のタッグ又はプレースホルダータッグのいずれかを情報言語40の前に載置する。プレースホルダータッグは実際のタッグと同じ長さであることが好ましい。典型的には、タッグ及びプレースホルダータッグはいくつかの個々のビット44からなり、このタッグビット44の数は可能な転送シーケンス候補の数を決定する。本発明概念の2値装置の場合、4個のタッグビットによってすでに16の候補が特定可能である。簡単な装置で、単に一つのタッグビットで、二つの異なる転送シーケンス候補を生成するのに充分である。好ましくは、逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムは、そのメモリが、タッグビットの数によって示され得る異なる数、つまり生成され得る転送シーケンス候補の数と同じだけの異なる状態になることが可能であるように、タッグに対して調整可能であることが好ましい。
【0054】
以下に、図5を参照して逆転フィードバック結合アルゴリズムの実施例を説明する。一例として、逆転フィードバック結合アルゴリズムは、図5ではDで示されているいくつかの遅延ユニットを含み、さらにいくつかのXOR演算機を含むフィードバックシフトレジスタによって実行され得る。
【0055】
詳しくは、図5に示すシフトレジスタは、排他的OR演算とも称されるXOR演算を表す“+”記号の多項式1+D+D4によって示され得る逆転フィードバック結合アルゴリズムを実行する。OR演算は以下の特性を有することが知られている。
【0056】
0+0=1
0+1=1
1+0=1
1+1=0
【0057】
逆転フィードバック結合アルゴリズムを実行するスクランブラは、デジタルフィルタに非常によく似たフィードバック2値シフトレジスタであってもよいと、一般的に言える。2値装置において、各遅延素子Dは、0又は1の値であるビットを記憶し、次の遅延素子がある場合、次の時間ステップでそのビットを次の遅延素子に送る。2値シフトレジスタにおいて、DはデジタルフィルタのZ-1を表し、この場合、信号シーケンスはA(z)と称されることになるが、当該のものは信号シーケンスA(D)となる。
【0058】
詳しくは、図5に示されているシフトレジスタの例は入力部50及び出力部52を有している。2値入力シーケンスU(D)、つまり情報言語及びタッグは入力部に与えられる。結合情報言語A(D)は出力部に与えられる。図5に示すシフトレジスタはフィードバック路を含み、そのフィードバック路は、一端で出力部に接続され、他端でXOR演算機の二つの入力部のうちの一つに接続され、その入力部はシフトレジスタの入力部50に接続されている。図5に示すシフトレジスタの例では、フィードバック路は、第1遅延素子60a、第2遅延素子60b、第3遅延素子60c、第4遅延素子60d、及びフィードバック路の第2端部56で信号を生成するために、第1遅延素子60aの出力値を第4遅延素子60dの出力値とXOR演算するXOR演算機60eを含んでいる。デジタルフィルターと同様に、2値シフトレジスタ内のフィードバック路を多項式を用いて表すことも可能である。この例において、第1及び第4のD素子の後に分岐が存在するので、以下の式が成立する。
【0059】
A(D)=U(D)+D・A(D)+D4・A(D)
【0060】
この式より、以下の変換関数が導かれる。
【0061】
A(D)/U(D)=1/(1+D+D4)
【0062】
フィードバック多項式はまた1+D+D4により説明され得る。シフトレジスタを使用することで、遅延素子とXOR演算機を使用していかなるフィードバック多項式をも生成可能である。前記遅延処理及びXOR演算の両方がGF(2)の直線的処理であるので、シフトレジスタの動作を「分けること」が可能である。従って、図2に示す本発明の第2実施形態において、プレースホルダータッグを有する情報言語を処理し、後に連結シーケンスに連結することによって、図1に示した第1実施形態と同様の結果が得られる。
【0063】
以下に、逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムの特徴を説明するために2値のフィードバックシフトレジスターの動作の概要を説明する。U(D)が一つのパルス、つまり0以外は何も後に続かない“1”である場合、スクランブラ、つまり図5に示すシフトレジスタのパルス応答は、任意のシーケンスとして現れる不定の長さの1と0の連続である。故に、このシーケンスは、この分野において擬似ノイズシーケンス(pn シーケンス)と称される。スクランブラは、そこで単にXOR又は遅延動作が起こるので、XOR演算の点から直線的である直線ユニットである。従って、このシフトレジスタはまた、受信機(図6参照)のデスクランブラで使用されるであろう逆転可能なシフトレジスタを得ることができるように、逆転可能なものである。
【0064】
スクランブルされるべきシーケンスU1(D)に、例えば接頭語又はタッグとして“1”が付加された場合、つまりU(D)=[U1(D)}である場合、手段12及び/又は12’によって処理されるように、“1”つまりタッグに関わるpnシーケンスはU1(D)に関わる出力シーケンスA1(D)上に直線的に重畳され、従って、
【0065】
A(D)=[1(A1(D)+pnシーケンス)]
【0066】
である。このように、A(D)は、例えば“1”であったタッグの結果としてのA1(D)とは全く違うように見える。
【0067】
他方、U1(D)の前に“0”が載置された場合、
【0068】
A(D)=[0A1(D)]
【0069】
となる。二つの異なる転送シーケンス候補(一つの0と一つの1の場合)を得るだけでなく、例えば16個の異なる転送シーケンス候補を得るために、転送されるべきシーケンスU1(D)の前に置かれるものは、1ビット長のタッグだけでなく数ビット長のタッグである。この場合、出力シーケンスA1(D)はいくつかの時間シフトされたpnシーケンスに重畳される。結果としての出力シーケンスA(D)は従ってランダムな様相を呈し、他のタッグの出力シーケンスとは大きく違っている。その結果、低いピーク値を有する転送シーケンス候補がその中に含まれる可能性が増大する。
【0070】
このことを説明的な言葉に置き換えると、タッグの機能は、最初にシフトレジスタを通るタッグはシフトレジスタをある特定の状態にし、その状態から、入力シーケンスのタッグの後に続く情報言語がスクランブルされる、つまり逆転フィードバック結合アルゴリズムによって処理されるものとして示すことができる。
【0071】
別のタッグを使用する別の転送シーケンス候補を作成する前に、シフトレジスタのフィードバック路の遅延ユニットの全てが、好ましくは0状態であり、プレースホルダータッグによって示される特定の状態に戻されることが好ましい。
【0072】
既に説明したように、タッグ又はプレースホルダータッグを付加する手段にとって、タッグを情報言語の直前に接頭語として載置することは重要ではなく、タッグを情報言語と組み合わせるためにタッグを何らかの方法で情報言語に付加することで、基本的には充分である。しかし、どのようなインターリーバも使用されていない場合、タッグが前方に位置すればする程、個々の転送シーケンス候補の全体はより異なる。しかし、インターリーバが使用されている場合、情報言語におけるタッグの位置が転送シーケンス候補の多様性に与える影響は小さくなる。この場合、受信機は、タッグを抜き取りタッグのない情報言語を受信するために、情報言語内のどこにタッグが存在するのかを知る必要がある。
【0073】
以下に、図6を参照して、受信した転送シーケンス(デインターリーバ及びチャンネルデコーダによる前処理後)、これはデジタル通信受信機に含まれていてもよいが、この転送シーケンスから情報言語を復元するための本発明に係る装置を説明する。受信した転送シーケンスは入力部66に送り込まれる。ここでの問題は、情報言語を得るためにトランスミッタで実行された結合処理を取り消すことである。この目的のために、受信した転送シーケンスは、その転送シーケンスを生成するためにトランスミッタで使用されたフィードバック結合アルゴリズムとは逆のアルゴリズムを使用して処理される。これは手段68によって実行される。手段68は、何らかの転送エラーの場合は別として、図11に示されている情報言語とタッグを再び出力する。今や出力72で情報言語を得るために、抜き取らなければならないのはタッグのみである。タッグ自身は、逆転可能なフィードバック結合アルゴリズム、これは今や逆転のために、フィードフォワードアルゴリズムであるが、これを初期状態、つまりトランスミッタ内のタッグによって生じる初期状態に関連する状態にするという役目を既に果たしたので、もはや必要ではないことは明らかである。従って、タッグは図6中74で示されているように単純に排除される。
【0074】
図7は、図6に示した本発明に係る受信機概念を、OFDMサブキャリアの変調復元のためにまずフォワードフーリエ変換を実行する例としてのOFDM受信機を使用する実施例を示す。このOFDM受信機は図7中ブロックDFT78により示されている。次に、トランスミッタ内のマッパ機能を逆転する処理がデマッパ80で実行され、その後、任意にインターリーブ処理が82で取り消され、また、チャンネル符号化処理が例えばビテルビデコーダ84を使用して取り消される。
【0075】
トランスミッタ(図1〜図4参照)内の逆転アルゴリズム実行手段68及びフィードバック結合アルゴリズム実行手段16は、情報言語の各復号化処理の前に、特定の状態、好ましくは0状態にリセットされなければならない。それまでは、デコーダ84による情報言語の出力はなされず、このことは直ちに、遅延手段がタッグによりフォワード結合分岐で特定の状態になるという結果になる。この状態に基づいて、結合情報言語は再び結合を解かれる。
【0076】
受信機は、言わば副産物として、明らかに候補ナンバーつまりタッグを復元可能であり、データを復元するためにタッグを必要としない。
【0077】
フィードフォワード2値シフトレジスタ(図8参照)は入力部88及び出力部90を有している。B(D)で特定され、結合タッグを含む結合情報言語は入力部に与えられる。結合情報言語は入力部88にビットごとに入力されてくるが、この受信した転送シーケンスは、結合情報言語の結合を再び解く、つまり結合情報言語をデスクランブルするために、四つの遅延手段92a〜92dを望ましい状態にセットするためにビットごとに送られる。従って、図8に示す2値シフトレジスタも、二つのXOR演算手段94,96を含んでいる。最終的に情報言語を得るために、U(D)で特定される出力部90での出力シーケンスがその後タッグ除去手段70(図6、図7参照)に送られる。
【0078】
冗長付加チャンネルエンコーダ17a(図3、図4参照)で周知のコードが使用された場合、1/2のコード率であるならば、例えば図9に示すように、入力ビットA(D)から二つの出力ビットC1(D)、C2(D)を生成するために、フィードフォワードシフトレジスタが非常によく使用されてきた。このような典型的なFECシフトレジスタは、図9に示すように、複数の多種の遅延手段100a〜100fと対応するXOR演算箇所を有している。逆転フィードバック結合アルゴリズムを2値シフトレジスタによって実行することは可能であるので、例えばチャンネルエンコーダやスクランブラから2倍にしたり共用することができる遅延素子100a〜100dのような特定の遅延素子が使用できる。故に、スクランブラを実現するためには、最低数の付加素子で処理を可能にするために、XOR演算点56,60e及び二つの接続ラインが対応するXOR演算点に与えられなければならない。
【0079】
既に説明したように、タッグのためのビット形態での付加冗長は低すぎる。例えばマルチキャリア変調のための256のOFDMサブキャリアが可能である場合を考えてみよう。256の可能なOFDMサブキャリアのうちの219のサブキャリアだけが使用される。故に、情報言語は215ビットの長さを有し、ここで説明してきた例ではたった4ビットのタッグを付加した後は、結果として219ビットになる。本例のようにQPSK信号群が使用されている場合、一つのOFDMサブキャリア上には二つのビットがマップできる。本実施形態において、チャンネルエンコーダ17aは二つの情報冗長をもたらす、つまり0.5のコーレートを有しているので、一つの情報ビットは正確に一つのサブキャリアに対応する。256のOFDMサブキャリアの逆フーリエ変換は256の複合サンプル又は512の実際のサンプルを与える。512の実際のサンプルのうち、256のサンプルは実際部分であり、残りの256のサンプルは実際部分に与えられた想像部分である。タッグによって形成された付加冗長は、このように219ビットに関する4ビットを運び、これは実際の応用ではほとんど無視できるものであり、信号帯域を広げたりデータレートを高めたりするものではない。
【0080】
数種の転送シーケンスを持たず最適な転送シーケンスを選択することもしないOFDM方法に比べて、本発明の方法によれば、許容帯域の限界近辺でほとんど10dB、帯域外放射を減じることができる。帯域外放射を変更しない場合は、本発明では、転送パワー増幅器のパワーリザーブを3dB減らすことが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1実施形態に係る転送シーケンスを作成するための装置の概略ブロック図。
【図2】 本発明の第2実施形態に係る転送シーケンスを作成するための装置の概略ブロック図。
【図3】 図1に示したOFDM変調のための装置の応用を示すブロック図。
【図4】 図2に示したOFDM変調のための装置の応用を示すブロック図。
【図5】 逆転フィードバック結合アルゴリズムを実行するための一例として、フィードバックシフトレジスタを示すブロック図。
【図6】 デジタル受信機において、転送シーケンスから情報言語を復元するための本発明に係る装置の概略ブロック図。
【図7】 図6に示したOFDM受信機の受信部の応用を示すブロック図。
【図8】 フィードフォワードシフトレジスタを使用して、フィードバック結合アルゴリズムとは逆のアルゴリズムを実行するための一例を示すブロック図。
【図9】 シフトレジスタの実施における冗長付加チャンネルエンコーダの一例を示すブロック図。
【図10】 図9に示したチャンネルエンコーダ及び図5に示したシフトレジスタ、両方とも特定の遅延ユニットを使用しているが、これらの好ましい実施例を示すブロック図。
【図11】 逆転フィードバック結合アルゴリズムによる処理前の、タッグを有する情報言語を示す概略チャート図。
Claims (23)
- 複数の情報ユニット(42)を含む情報言語(40)から時間領域転送シーケンスを作成するための装置であり、以下のものを含む、
情報言語から複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を作成する手段(10)であり、各時間領域転送シーケンス候補は情報言語と同じ情報を運び、
前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を調査し、該複数の異なる時間領域転送シーケンス候補から特定の基準を満たす時間領域転送シーケンスを選択する手段(30)、
前記作成手段(10)は以下のものを含むことを特徴とし、
情報言語にタッグ(44)を付加する手段(12)、
情報言語と付加されたタッグを逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムにより処理するスクランブラ(16)であり、結合情報言語がタッグにより独自に特定された状態で、情報ユニットと付加されたタッグが結合している結合情報言語が得られる、
結合情報言語をさらに処理する手段(18)であり、前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補から時間領域転送シーケンス候補を得るために、前記結合情報言語をさらに処理する、
前記作成手段は、異なる数種のタッグを使用して、同じ情報言語から複数の互いに異なる時間領域転送シーケンス候補をさらに作成するものである。 - 複数の情報ユニット(42)を含む情報言語(40)から時間領域転送シーケンスを作成するための装置であり、以下のものを含む、
情報言語から複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を作成する手段(10)であり、各時間領域転送シーケンス候補は情報言語と同じ情報を運び、
前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を調査し、該複数の異なる時間領域転送シーケンス候補から特定の基準を満たす時間領域転送シーケンスを選択する手段(30)、
前記作成手段(10)は以下のものを含むことを特徴とし、
情報言語にプレースホルダータッグを付加する手段(12’)、
情報言語と付加されたプレースホルダータッグを逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムにより処理するスクランブラ(16)であり、情報ユニットと付加されたプレースホルダータッグ(13’)が結合している結合情報言語が得られる、
結合情報言語又は結合情報言語から派生する言語を、同じフィードバック結合アルゴリズムを使用してタッグ(22)から決定される連結シーケンスに連結する手段(19)であり、そのタッグによって独自に特定される連結情報言語が得られる、
結合情報言語をさらに処理する手段(18’)であり、前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補のうちの一つの時間領域転送シーケンス候補を得るために、前記結合情報言語をさらに処理する、
前記作成手段(10’)は、異なるタッグから決定される数種の異なる連結シーケンスを使用して、同じ情報言語から複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を作成するものである。 - 請求項1又は請求項2に記載の装置であり、逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムによるスクランブラ(16)はシフトレジスタを含み、このシフトレジスタは以下のものを含む、
入力部(50)、
出力部(52)、
第1及び第2端部(54,56)を有するフィードバック路であり、その第1端部(54)で出力部(52)と接続され、少なくとも一つの遅延ユニット(60a〜60d)を含む、
入力部(50)で、情報ユニットをフィードバック路の第2端部(56)に与えられた値とXOR演算するXOR演算手段(56)であり、この手段(56)はその出力側で出力部(52)と接続されている。 - 請求項1、請求項2又は請求項3に記載の装置であり、タッグは、フィードバック結合アルゴリズムのフィードバックでの異なる状態を示す。
- 請求項3に記載の装置であり、シフトレジスタのフィードバック路は以下のものを含む、
フィードバック路の第1端部(54)と第1点の間に接続された第1遅延手段(60a)、
第1点と第2点の間に接続された第2遅延手段(60b)、
第2点と第3点の間に接続された第3遅延手段(60c)、
第3点と第4点の間に接続された第4遅延手段(60d)、
その入力側で第1点と第4点に接続され、その出力側でフィードバック路の第2端部(56)を形成するXOR演算手段(60e)。 - 請求項1に記載の装置であり、タッグ付加手段(12)はタッグを情報言語の前に接頭語として載置する。
- 請求項1に記載の装置であり、さらなる処理手段(18)は、冗長エンコーダ(17a)及び/又はインターリーバ(17b)の後段に設置されている。
- 請求項1に記載の装置であり、さらなる処理手段(18)は以下のものを含む、
複数のサブキャリアのための変調値を生成するマッピング手段(18a)、
該複数のサブキャリアに与えられた変調値で時間領域内への逆転フーリエ変換を実行する手段(18b)であり、複数の異なる時間領域転送シーケンス候補のうちの該時間領域転送シーケンス候補としてOFDMシンボルが得られる。 - 請求項1に記載の装置であり、作成手段(10)は複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を連続する時間順序で作成するものであり、以下のものを含む、
個々のタッグをタッグ付加手段(12)に連続的に与える第1スイッチ(24)、
前記異なる時間領域転送シーケンス候補を調査選択手段(30)に連続的に与える第2スイッチ(26)、
第1及び第2スイッチ(24,26)を同期して制御する制御手段であり、一つの時間領域転送シーケンス候補が作成され選択手段(30)に与えられると、これらのスイッチが一位置進められるようにする。 - 請求項1に記載の装置であり、
フィードバック結合アルゴリズムによるスクランブラは、フィードバック路内に少なくとも一つの遅延手段を有するフィードバックシフトレジスタによって実施され、
さらなる処理手段(18)は、少なくとも一つの遅延手段を有するフィードフォワードシフトレジスタとして実施される冗長エンコーダを含み、
これら両方のシフトレジスタは少なくとも一つの遅延手段(100a〜100d)を共用するように結合されている。 - 請求項2に記載の装置であり、プレースホルダータッグ(13’)を付加する手段(12’)は、プレースホルダータッグを情報言語の前に接頭語として載置する。
- 請求項2に記載の装置であり、複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を作成する手段(10)は以下のものを含む、
情報言語を冗長符号化する手段(17a)及び/又は冗長符号化された情報言語又は結合情報言語をインターリーブする手段(17b)であり、結合情報言語から派生する言語が得られる。 - 請求項2に記載の装置であり、連結手段(19)は以下のものを含む、
多種のタッグから決定される多種の連結シーケンスを記憶するための記憶手段、
前記連結手段は、連結情報言語を得るために記憶された連結シーケンスを使用して動作する。 - 請求項2に記載の装置であり、
フィードバック結合アルゴリズムによるスクランブラは、フィードバック路内に少なくとも一つの遅延手段を有するフィードバックシフトレジスタによって実施され、
さらなる処理手段(18)は、少なくとも一つの遅延手段を有するフィードフォワードシフトレジスタとして実施される冗長エンコーダを含み、
これら両方のシフトレジスタは少なくとも一つの遅延手段(100a〜100d)を共用するように結合されている。 - 請求項2に記載の装置であり、連結情報言語をさらに処理する手段(18’)は以下のものを含む、
複数のサブキャリアのための変調値を生成するマッピング手段、
該複数のサブキャリアに与えられた変調値で時間領域内への逆転フーリエ変換を実行する手段であり、複数の異なる時間領域転送シーケンス候補のうちの該時間領域転送シーケンス候補としてOFDMシンボルが得られる。 - 請求項1、請求項2、請求項3、請求項4、請求項5、請求項6、請求項7、請求項8、請求項9、請求項10、請求項11、請求項12、請求項13、請求項14又は請求項15に記載の装置であり、調査手段(30)は、特定の基準として、最小のピーク値、最小の帯域外放射、前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補の最低の平均パワー又は前記の基準の重み付けされた組み合わせのいずれかを使用する。
- 情報言語とタッグを逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムにより処理することによって作成され、受信した転送シーケンスから情報言語を復元する装置であり、該装置は以下のものを含む、
前記逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムとは逆のアルゴリズムによって、受信した転送シーケンスを処理する手段(68)であり、情報言語とタッグを含むシーケンスが得られる、
前記シーケンスからタッグを除去する手段(70)であり、情報言語が得られる。 - 請求項17に記載の装置であり、処理手段(68)は、遅延ユニット(92a〜92d)及びXOR演算ゲート(94,96)を含むフィードフォワードシフトレジスタを含み、このフィードフォワードシフトレジスタは転送シーケンス作成の際に使用され、遅延ユニット(60a〜60d)及びXOR演算ゲート(56,60e)を含むフィードバックシフトレジスタとは逆のものである。
- 請求項17又は請求項18に記載の装置であり、受信した転送シーケンスの作成中に、ある特定長さのタッグが情報言語の前に載置され、除去手段(70)は、情報言語を残すために、シーケンスの最初からタッグの長さと同じ長さの部分を切り捨て排除する(74)。
- 請求項17、請求項18又は請求項19に記載の装置であり、受信した転送シーケンスは、トランスミッタ内で変調、インターリーブ及び/又は冗長符号化処理に付されたものであり、該装置は以下のものをさらに含む、
変調を解く手段(78,80)
インターリーブ処理を逆転する手段(82)、及び/又はチャンネル復号化手段(84)。 - 複数の情報ユニット(42)を含む情報言語(40)から時間領域転送シーケンスを作成する方法であり、以下のステップを含む、
情報言語から複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を作成するステップ(10)であり、各時間領域転送シーケンス候補は情報言語と同じ情報を運び、
前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を調査し、該複数の異なる時間領域転送シーケンス候補から特定の基準を満たす時間領域転送シーケンスを選択するステップ(30)、
作成ステップ(10)は以下のサブステップを含むことを特徴とし、
情報言語にタッグ(44)を付加するサブステップ(12)、
情報言語と付加されたタッグを逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムにより処理するサブステップ(16)であり、情報ユニットが互いに結合された又は情報ユニットが付加されたタッグが結合している結合情報言語が得られ、該結合情報言語はタッグにより独自に特定されている、
結合情報言語をさらに処理するサブステップ(18)であり、前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補から時間領域転送シーケンス候補を得るために、前記結合情報言語をさらに処理する、
前記作成ステップは、異なる数種のタッグを使用して、同じ情報言語から複数の異なる時間領域転送シーケンス候補をさらに作成するものである。 - 複数の情報ユニット(42)を含む情報言語(40)から時間領域転送シーケンスを作成するための方法であり、以下のステップを含む、
情報言語から複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を作成するステップ(10)であり、各時間領域転送シーケンス候補は情報言語と同じ情報を運び、
前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補を調査し、該複数の異なる時間領域転送シーケンス候補から特定の基準を満たす時間領域転送シーケンスを選択するステップ(30)、
作成ステップ(10)は以下のサブステップを含むことを特徴とし、
情報言語にプレースホルダータッグを付加するサブステップ(12’)、
情報言語と付加されたプレースホルダータッグを逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムにより処理するサブステップ(16)であり、情報ユニットと付加されたプレースホルダータッグ(13’)が結合している結合情報言語が得られる、
結合情報言語又は結合情報言語から派生する言語を、同じフィードバック結合アルゴリズムを使用してタッグ(22)から決定される連結シーケンスに連結するサブステップ(19)であり、そのタッグによって独自に特定される連結情報言語が得られる、
連結情報言語をさらに処理するサブステップ(18’)であり、前記複数の異なる時間領域転送シーケンス候補から一つの時間領域転送シーケンス候補が得られる、
前記作成ステップ(10’)は、多種のタッグから決定される数種の異なる連結シーケンスを使用して、同じ情報言語から複数の異なる時間領域転送シーケンス候補をさらに作成するものである。 - 情報言語とタッグを逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムにより処理することによって作成され、受信した転送シーケンスから情報言語を復元する方法であり、該方向は以下のステップを含む、
前記逆転可能なフィードバック結合アルゴリズムとは逆のアルゴリズムによって、受信した転送シーケンスを処理するステップ(68)であり、情報言語とタッグを含むシーケンスが得られる、
前記シーケンスからタッグを除去するステップ(70)であり、情報言語が得られる。
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