JP3867390B2 - 多方向操作型電子部品およびこれを用いた電子機器 - Google Patents

多方向操作型電子部品およびこれを用いた電子機器 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は主として携帯電話やPHS、ページャ、リモコン、携帯オーディオ機器等の各種電子機器の操作部に使用される多方向操作型電子部品およびこれを用いた電子機器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、携帯電話やPHSなどの通信用携帯端末機器の複合化に伴う機能の増加や多様化が進む中、これらに用いられる操作スイッチやエンコーダ等の電子部品においても、携帯性を損なうことなくより簡単に各種機能の選択や入力が可能な操作形態のニーズが高まっており、一つの操作部で前後左右などの多方向への操作ができる多方向操作型のものが多く用いられるようになってきた。
【0003】
このような従来の多方向操作型電子部品について、多方向操作型スイッチを例にして図21〜図24を用いて説明する。
【0004】
図21は従来の多方向操作型スイッチの断面図、図22は同分解斜視図であり、同図において、1は中央に孔1Aが設けられた配線基板、2〜5はそれぞれ上面に動作部2A〜5Aが突出したプッシュスイッチ、6は下面に押圧部6A〜6Dが支点軸6Eを中心として設けられたつまみで、配線基板1の上面には、つまみ6の中央下面に設けられた支点軸6Eを揺動可能に支持する孔1Aを中心として前後および左右方向に十字状にプッシュスイッチ2〜5が実装されている。
【0005】
そして、7は中央につまみ6の上面が突出する孔7Aを設けたカバーで、このカバー7が下面の爪部7Bによって配線基板1と結合して、プッシュスイッチ2〜5およびつまみ6を覆うことによって多方向操作型スイッチ8が構成されている。
【0006】
以上の構成において、図21の中立位置から図23に示すように、つまみ6の上面左端を下方へ押圧すると、プリント基板1の孔1Aに支持された支点軸6E先端を支点としてつまみ6が左方向へ傾倒し、下面の押圧部6Cがプッシュスイッチ4の動作部4Aを押圧して、プッシュスイッチ4の電気的接続が行われ、つまみ6への押圧力を解除すると、プッシュスイッチ4の自己復帰力によって、つまみ6が押し戻されて図21の中立位置に復帰する。
【0007】
これとは逆に、図21の中立位置からつまみ6の上面右端を押圧した場合には、つまみ6は右方向へ傾倒し、下面の押圧部6Aがプッシュスイッチ2の動作部2Aを押圧してプッシュスイッチ2の電気的接続が行われ、つまみ6の押圧力を解除すると、プッシュスイッチ2の自己復帰力によって、つまみ6が図21の中立位置に復帰する。
【0008】
同様に、図21の中立位置からつまみ6を、上記の左右方向と直交する前後方向に押圧した場合には、つまみ6は前方向または後方向へ傾倒し、下面の押圧部6Dまたは6Bが動作部5Aまたは3Aを押圧してプッシュスイッチ5または3の電気的接続が行われ、つまみ6の押圧力を解除すると、プッシュスイッチ5または3の自己復帰力によって、つまみ6が図21の中立位置に復帰するように構成されている。
【0009】
また、図24は以上のような従来の多方向操作型スイッチ8を用いた通信用携帯端末機器の斜視図であり、同図において、外装ケース10の操作面の上方にはLCD等の表示部11が、下方にはプッシュ操作部12が配置されると共に、中央部には多方向操作型スイッチ8とプッシュキー13が配置されている。
【0010】
以上の構成において、多方向操作型スイッチ8の上面端部を前後左右に押圧操作することによって、表示部11に表示された氏名や電話番号或いは各種の機能モード等の表示内容や、これらとは別に表示されたカーソルを前後左右に移動してスクロール検索した後、プッシュキー13を押圧操作することによって表示内容から必要なものを選択決定し、通話や各種機能モードの実行を行うものであった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各種電子機器の多様化に伴って前後左右方向の操作形態および操作感触に変化を持たせた多様な操作型電子部品が求められる中で、上記従来の多方向操作型電子部品においては、同一の操作形態のプッシュスイッチ2〜5を用いて構成されているため、前後左右方向の操作形態や操作感触が同一となり、操作の多様性に乏しいものとなっていると共に、例えばつまみ6をプッシュスイッチ2と3の間の方向へ押圧した場合には、プッシュスイッチ2と3が同時に動作するといった誤操作等を起こしやすいという課題があった。
【0012】
本発明はこのような従来の課題を解決するものであり、前後左右方向の操作形態が異なり操作の多様性を有すると共に、誤操作等の起こりづらい多方向操作型電子部品およびこれを用いた電子機器を提供することを目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために本発明の多方向操作型電子部品は、動作体を前後方向に操作することによって電気信号を発生する往復動作型部品の左右の少なくとも一方に、上方から動作部を押圧することによって電気信号を発生する押圧動作型部品を並べて配置すると共に、上面が操作部となり下面の左右に押圧動作型部品に対応する押圧部を有するつまみを往復動作型部品の動作体に装着し、かつつまみを前後方向に操作して往復動作型部品の動作体を一体的に動作させ、左端または右端を押圧することによって動作体との装着部を支点としてつまみを揺動させて押圧動作型部品を動作させるものである。
【0014】
これにより、前後方向と左右方向の操作形態が異なり、操作の多様性を有すると共に誤操作の起こりづらい多方向操作型電子部品およびこれを用いた電子機器を得ることができる。
【0015】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に記載の発明は、上方に突出した動作体を前後に往復動作させることによって電気信号を発生する往復動作型部品と、この往復動作型部品の左右の少なくとも一方に並べて配置され上方から動作部を押圧することによって電気信号を発生する押圧動作型部品と、上面が操作部となり下面の左右に押圧動作型部品に対応する押圧部を有すると共に、下面の中央の装着部が往復動作型部品の動作体に装着され、動作体の往復動作方向に一体的に動作すると共に動作体との装着部を支点として揺動し左右端が上下動するつまみからなる多方向操作型電子部品としたものであり、つまみの前後方向の操作によって往復動作型部品の動作体を操作すると共に、この往復動作型部品の動作体との装着部を支点としてつまみを揺動操作することによって押圧動作型部品を押圧する構成となっているため、往復動作型部品を例えばスライドスイッチやレバースイッチ等とし、押圧動作型部品をこれとは操作形態の異なったプッシュスイッチ等で構成することによって、前後方向と左右方向の操作形態が異なり操作の多様性を有する多方向操作型電子部品を得ることができるという作用を有する。
【0016】
請求項2に記載の発明は、請求項1記載の発明において、往復動作型部品を、動作体が往復動作方向の中立位置に自動復帰する中立位置復帰型のものとしたものであり、前後方向の往復操作時に手を離すだけでつまみが中立位置に復帰するため、往復動作型部品の操作が容易であると共に、往復動作型部品の動作体との装着部を支点としてつまみを揺動操作する際に、つまみが前後方向に動き難いため、押圧動作型部品も確実に押圧操作が行えるという作用を有する。
【0017】
請求項3に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、つまみの装着部または往復動作型部品の動作体のいずれか一方に設けた凸部と、他方に設けた凹部を圧入嵌合させて、この嵌合部を支点として左右方向に揺動可能につまみを動作体へ装着したものであり、凸部と凹部を圧入嵌合させることによって、つまみを動作体にワンタッチで装着して組み立てを行うことができ、この嵌合部を支点としてつまみを揺動させることができるため、組み立てが容易で安価な多方向操作型電子部品を実現できるという作用を有する。
【0018】
請求項4に記載の発明は、請求項1または2記載の発明において、つまみの装着部または往復動作型部品の動作体のいずれか一方に一体または別体で、前後方向には剛性を有し左右方向には弾性を有する結合部を設けると共に、この結合部を介してつまみを動作体へ装着したものであり、結合部の弾性によって常につまみを揺動方向の中立位置に付勢できるため、つまみの中立位置での左右方向への傾きのない電子部品が得られるという作用を有する。
【0019】
請求項5に記載の発明は、請求項1〜4のいずれか一つに記載の発明において、つまみまたは動作体に一体または別体で、つまみの左右を上方へ付勢する弾性体を附加したものであり、つまみの左右を弾性体で常に上方へ付勢しているため、つまみと動作体の間のがたつきやつまみの左右方向への傾きを防止することができるという作用を有する。
【0020】
請求項6に記載の発明は、請求項1〜5のいずれか一つに記載の発明において、つまみの装着部と往復動作型部品の動作体の間の上下方向の隙間を、つまみの押圧部と押圧動作型部品の動作部との隙間よりも小さく設定したものであり、つまみの左右端を押圧操作する際に、誤ってつまみの操作部の中央を押圧した場合でも、左右の押圧部と動作部との隙間に比べてつまみ下面の中央の装着部と動作体の隙間が小さいため、装着部と動作体が当接することによって、つまみ全体が下方に移動して押圧部が左右の押圧動作型部品を同時に押圧動作してしまう誤動作を防止できるという作用を有する。
【0021】
請求項7に記載の発明は、請求項1〜6のいずれか一つに記載の発明において、絶縁シートで往復動作型部品と押圧動作型部品を覆ったものであり、つまみの下に配置された構成部品を絶縁シートで覆うことによって、防塵および防水性に優れた電子部品が得られるという作用を有する。
【0022】
請求項8に記載の発明は、請求項7記載の発明において、絶縁シートにつまみを上方へ付勢する弾性部を設けたものであり、この弾性部によって構成部品を増加することなくつまみと動作体の間のがたつきや、つまみの前後左右方向への傾きを防止することができるという作用を有する。
【0023】
請求項9に記載の発明は、請求項7または8記載の発明において、つまみと絶縁シートを一体に形成したものであり、構成部品を減らし組み立て易く安価な電子部品にできるという作用を有する。
【0024】
請求項10に記載の発明は、請求項1〜9のいずれか一つに記載の多方向操作型電子部品を、つまみの操作部を前後左右に操作可能に外装ケースから突出させて装着した電子機器としたものであり、前後左右の操作形態が異なる多方向操作型電子部品を用いて入力操作が行えるため、多様な操作形態を有し複雑な入力操作を簡単に行える電子機器が得られるという作用を有する。
【0025】
請求項11に記載の発明は、請求項7〜9のいずれか一つに記載の多方向操作型電子部品を、つまみの操作部を前後左右に操作可能に外装ケースから突出させると共に、多方向操作型電子部品の周囲を囲む外装ケース裏面のリブと、多方向操作型電子部品を配置した配線基板の間に、絶縁シートの外周を挟み込むように装着した電子機器としたものであり、外装ケースのつまみ突出部から電子機器内部へ侵入する塵埃や水滴を遮断して、往復動作型部品や押圧動作型部品の防塵および防水性を確実なものにできるという作用を有する。
【0026】
以下、本発明の実施の形態について、スイッチを例にして図1〜図20を用いて説明する。
【0027】
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態による多方向操作型スイッチの断面図、図2は同分解斜視図、図3は図1と直交方向の断面図であり、同図において、20は上方に突出した動作体20Aを前後方向に回動させることによって電気的接離が行われるレバースイッチ、21,22はレバースイッチ20の左右に並べて配置され、上面の動作部21A,22Aを押圧することによって電気的接離が行われるプッシュスイッチ、23は上面が操作部23Aとなり、下面の左右にプッシュスイッチ21,22に対応した押圧部23B,23Cを有するつまみで、つまみ23は、下面中央の前後方向に対向して設けたアーム状の装着部23Dの円形の孔23Eに、動作体20A先端の前後方向の側面に対向して設けられた球状の凸部20Bが圧入嵌合されて、動作体20Aの回動方向と直交する左右方向に揺動可能に装着されている。
【0028】
そして、図1及び図3に示す中立位置において、つまみ23の押圧部23B,23Cとプッシュスイッチ21,22の動作部21A,22A先端との間には所定の隙間が設定されると共に、つまみ23下面の対向した装着部23Dの間には突出部23Fが設けられ、この突出部23Fと動作体20A先端との上下方向の隙間は、上記のつまみ23の押圧部23B,23Cとプッシュスイッチ21,22の動作部21A,22Aとの間の隙間よりも小さなものとなっている。
【0029】
以上の構成において、図3に示す中立位置から図4(a)及び図4(b)に示すように、つまみ23の操作部23Aを前後方向に回動操作すると、つまみ23の装着部23Dと嵌合した動作体20Aがつまみ23と同じ前後方向に回動することによって、レバースイッチ20の電気的接離が行われ、つまみ23の操作部23Aへの力を解除すると、レバースイッチ20の動作体20Aの自己復帰力によってつまみ23が図3に示す中立位置に復帰する。
【0030】
また、これとは直交方向の図1の中立位置から図5に示すように、つまみ23の操作部23Aの左端を上方から押圧すると、つまみ23が孔23Eに嵌合した動作体20Aの凸部20Bを支点として左方向へ揺動し、左下面の押圧部23Bがプッシュスイッチ21の動作部21Aを押圧して、プッシュスイッチ21の電気的接離が行われ、つまみ23の操作部23Aへの押圧力を解除すると、プッシュスイッチ21の自己復帰力によって、押圧部23Bがプッシュスイッチ21の動作部21Aに押し上げられて、つまみ23が図1の中立位置に復帰する。
【0031】
同様に、操作部23Aの右端を上方から押圧すると、つまみ23が凸部20Bを支点として右方向へ揺動し、右下面の押圧部23Cによってプッシュスイッチ22の動作部22Aが押圧されて、プッシュスイッチ22の電気的接離が行われるように構成されている。
【0032】
このように本実施の形態によれば、レバースイッチ20の左右にプッシュスイッチ21,22を配置すると共に、レバースイッチ20の動作体20Aの凸部20Bを支点として揺動可能につまみ23を動作体20Aへ装着することによって、前後方向への操作においてはレバースイッチ20の回動動作、左右端の押圧操作においてはプッシュスイッチ21,22の押圧動作と、前後左右の異なった操作形態を有する多方向操作型スイッチを得ることができるものである。
【0033】
また、つまみ23のアーム状の装着部23Dの可撓性を利用して、つまみ23をレバースイッチ20の動作体20Aへ上方からワンタッチで装着することができるため、スイッチの組み立てが容易となり安価なものとすることができる。
【0034】
さらに、つまみ23の装着部23D中央に設けられた突出部23Fと動作体20A先端との隙間が、つまみ23下面左右の押圧部23B,23Cとプッシュスイッチ21,22の動作部21A,22Aとの間の隙間よりも小さくなっているため、図6(a)に示すように、つまみ23の孔23Eと動作体20Aの凸部20Bの隙間が大きな場合に、つまみ23を左右方向に揺動操作する際に誤ってつまみ23の操作部23Aの中央を押圧しても、突出部23Fと動作体20Aが当接することによって、つまみ23全体が下方に移動して、押圧部23B,23Cが左右のプッシュスイッチ21,22を同時に押圧動作してしまう誤動作を防止することができる。
【0035】
なお、図6(b)に示すように、つまみ23下面中央の突出部23Gを左右に所定の長さを有するものとし、これをつまみ23の操作部23Aの中央を押圧した場合に動作体20Aの上面と当接する形状とすれば、誤って操作部23Aの中央を押圧した場合の、つまみ23の左右方向へのぐらつきをさらに軽減することができ、より確実に左右のプッシュスイッチ21,22の誤動作を防止することができる。
【0036】
また、以上の説明では、レバースイッチ20の動作体20Aの前後方向の側面に球状の凸部20Bを設けると共に、つまみ23の装着部23Dの凹部を円形の孔23Eとし、この凸部20Bを孔23Eに圧入嵌合してつまみ23を動作体20Aに装着する構成として説明したが、図7に示すように、動作体20Aの前後方向の側面に円形の貫通孔20Cを設け、これにつまみ23の装着部23Dに設けた円柱状の凸部23Hを圧入嵌合したり、図8に示すように、動作体20Aの上端に設けたスリット20Dに、装着部23Dに設けた円柱部23Jを圧入嵌合させる構成等、様々なレバースイッチ20の動作体20Aとつまみ23の装着構造の実施の形態が可能であることは勿論である。
【0037】
なお、図9(a)に示すように、動作体20Aの左右方向の側面に爪部20Eを設け、これをつまみ23の装着部23Dに設けた角孔23Kに圧入嵌合する構成とした場合には、図9(b)に示すように、つまみ23の左右端を上方から押圧して揺動させるための、爪部20Eと角孔23Kとの間のある程度の隙間が必要となるため、図9(b)の中立位置から図9(c)に示すように、つまみ23の操作部23Aの左端を上方から押圧して、つまみ23を揺動させる際の支点が上記の説明とは異なり、角孔23Kに圧入嵌合した爪部20Eではなく、下面中央に設けた突出部23Fが当接する動作体20A先端の溝を支点としてつまみ23が揺動する。
【0038】
(実施の形態2)
図10は本発明の第2の実施の形態による多方向操作型スイッチの断面図、図11は図10と直交方向の断面図であり、同図において、動作体20Aが前後方向に回動するレバースイッチ20の左右に、プッシュスイッチ21,22が並べて配置されていることや、上面が操作部23Aとなったつまみ23の下面の左右に、プッシュスイッチ21,22の動作部21A,22Aを押圧する押圧部23B,23Cが設けられていることは実施の形態1の場合と同様であるが、つまみ23下面の中央に設けられた装着孔23Lと動作体20Aの先端に設けた溝20F底部の前後方向のスリットの間には、前後方向に剛性を有し左右方向には可撓性を有する弾性絶縁板等からなる結合部材24の上下端が圧入保持され、これを介して揺動可能につまみ23がレバースイッチ20の動作体20Aに装着されている。
【0039】
以上の構成において、つまみ23を前後方向に回動操作或いは左右方向に揺動操作すると、レバースイッチ20やプッシュスイッチ21,22の電気的動作が行われることは実施の形態1の場合と同様であるが、左右方向の操作力を除去し、つまみ23を図10の中立位置に復帰させる際には、プッシュスイッチ21,22の自己復帰力に加え、結合部材24の左右方向への弾性復帰力によって、つまみ23が常に中立位置に付勢されるように構成されている。
【0040】
このように本実施の形態によれば、左右に可撓性を有した結合部材24の弾性復帰力により、つまみ23を中立位置に常に付勢しているため、つまみ23を左右方向に揺動した後の中立位置への復帰が確実になると共に、つまみ23の中立位置での左右方向への傾きがない多方向操作型スイッチを得ることができるものである。
【0041】
なお、以上の説明では、結合部材24を別体の弾性絶縁板等で形成し、これを介してつまみ23をレバースイッチ20の動作体20Aへ装着する構成としたが、つまみ23または動作体20Aのいずれか一方の材質を可撓性を有するものとし、これらに結合部材24を一体に形成することによって、構成部品が少なく組み立ても容易な多方向操作型スイッチを得ることができる。
【0042】
(実施の形態3)
図12は本発明の第3の実施の形態による多方向操作型スイッチの断面図、図13は図12と直交方向の断面図であり、同図において、動作体20Aが前後方向に回動するレバースイッチ20の左右に、プッシュスイッチ21,22が並べて配置されていることや、上面が操作部23Aとなり下面の左右にプッシュスイッチ21,22の動作部21A,22Aを押圧する押圧部23B,23Cを設けたつまみ23が、下面中央の装着部23D先端に設けた孔23Eに動作体20A先端の凸部20Bが圧入嵌合することによって、動作体20Aに左右方向に揺動可能に装着されていることは実施の形態1の場合と同様であるが、つまみ23の下面と動作体20A上面の間には、金属薄板製の弾性体25がつまみ23の左右を上方に付勢するようにやや撓んだ状態で装着されている。
【0043】
以上の構成において、つまみ23を前後方向に操作することによって、レバースイッチ20やプッシュスイッチ21,22の電気的動作が行われることは実施の形態1の場合と同様であるが、つまみ23は弾性体25によって中立位置及び左右方向へ揺動操作した状態でも常に上方へ付勢されるように構成されている。
【0044】
このように本実施の形態によれば、弾性体25によってつまみ23の左右が常に上方へ付勢されているため、つまみ23とレバースイッチ20の動作体20Aとの間のがたつきや、つまみ23の前後左右への傾きがない多方向操作型スイッチを得ることができるものである。
【0045】
また、図14に示すように、レバースイッチ20の動作体20Aの材質を弾性を有するものとし、この動作体20Aと一体に、つまみ23の下面の左右に先端が弾接する弾性片20Gを形成することで、構成部品を少なくし組み立て易いものとすることができる。
【0046】
さらに、図15に示すように、弾性部23Mをつまみ23の左右の両端側面に設け、この弾性部23M下面の凸部23Nを、レバースイッチ20やプッシュスイッチ21,22を実装している配線基板などの上面に弾接する構成とすることによって、つまみ23の左右の両端で常につまみ23を上方へ付勢できるため、つまみ23の中立位置への復帰や傾きの防止をより確実なものとすることができる。
【0047】
(実施の形態4)
図16は本発明の第4の実施の形態による多方向操作型スイッチを用いた電子機器の断面図、図17は図16と直交方向の断面図であり、同図において、30は上下面に電子部品(図示せず)を実装した配線基板で、この配線基板30の上にレバースイッチ20及びその左右に並べてプッシュスイッチ21,22が配置され、レバースイッチ20の動作体20Aには実施の形態1の場合と同様に、つまみ23が左右方向に揺動可能に装着されて多方向操作型スイッチ30が構成されると共に、これらを覆う電子機器の外装ケース32の孔32Aからつまみ23の操作部23Aが前後左右に操作可能に突出している。
【0048】
また、26は、弾性フィルム製の絶縁シートで、この絶縁シート26がつまみ23の下面に挿入されて、レバースイッチ20及びプッシュスイッチ21,22を覆っている。
【0049】
以上の構成において、外装ケース32の孔32Aから突出した多方向操作型スイッチ31のつまみ23の操作部23Aを、前後方向に操作するとつまみ23が回動してレバースイッチ20の電気的接離が行われ、操作部23Aの左端または右端を上方から押圧操作するとつまみ23が揺動してプッシュスイッチ21,22の電気的接離が行われると共に、つまみ23への操作力を除去するとこれらのスイッチの復帰力でつまみ23が図16および図17の中立位置に復帰するように構成されている。
【0050】
このように本実施の形態によれば、前後方向への操作においては回動操作、左右方向への操作においては押圧操作と、前後左右の操作形態が異なる多方向操作型スイッチ31を用いているため、多様な操作形態を有した電子機器を得ることができるものである。
【0051】
また、絶縁シート26でレバースイッチ20及びプッシュスイッチ21,22を覆って多方向操作型スイッチ31が構成されているため、外装ケース32の孔32Aとつまみ23の隙間から塵埃や水滴が電子機器内部に侵入しても、絶縁シート26によってレバースイッチ20やプッシュスイッチ21,22或いは配線基板30との接続部に、これらが付着することを防ぐことができるため、操作部の防塵性及び防滴性に優れたものを得ることができると共に、絶縁シート26は弾性を有するフィルムで形成されているため、つまみ23の操作感触を妨げることもない。
【0052】
そして、図18に示すように、絶縁シート26にドーム状の弾性部26Aを形成し、この弾性部26Aでつまみ23下面を上方に付勢するように構成することによって、多方向操作型スイッチ31の構成部品を増加することなく、つまみ23のがたつきや前後左右への傾きがない電子機器を得ることができる。
【0053】
さらに、図19に示すように、つまみ23をエラストマー樹脂やシリコンラバーなどの弾性を有する絶縁材料で形成し、この下面の前後左右に薄い絶縁シート26B,26Cを一体に形成して、この絶縁シート26B,26Cでレバースイッチ20及びプッシュスイッチ21,22を覆うことによって、多方向操作型スイッチ31の構成部品を少なくし、組み立て易い安価なものにすることができる。
【0054】
また、図20に示すように、絶縁シート26の側方に蛇腹部26Dを設けると共に、この絶縁シート26の外周を、多方向操作型スイッチ30の周囲を囲む外装ケース32の裏面のリブ32B先端と配線基板30との間で挟み込んだ構成とすることによって、つまみ23の操作感触を妨げることなく、外装ケース32の孔32Aから侵入する塵埃や水滴などを遮断できるため、電子機器の防塵性や防水性をより確実なものとすることができる。
【0055】
なお、以上の説明では、前後方向に動作する往復動作型部品として中立位置に自動復帰する中立位置復帰型のレバースイッチ、押圧動作型部品としてプッシュスイッチを用いて説明したが、往復動作型部品としては、スライドスイッチやシーソースイッチなどの操作形態の異なるスイッチ、または可変抵抗器やパルス信号を出力するエンコーダを用いたり、押圧動作型部品としては、弾性ゴム製のラバーコンタクトや金属薄板製のドーム状稼働接点などを配線基板30に形成された固定接点上に配置した構成としても、本発明の実施が可能なことは勿論である。
【0056】
また、押圧動作型部品としてのプッシュスイッチを往復動作型部品の左右に二つ並べて配置する場合について述べたが、これは左または右の一方にだけ配置してもよく、また、左と右に異なる操作感触の押圧動作型部品を配置して、さらに多様な操作形態のものとしてもよいことは勿論である。
【0057】
【発明の効果】
以上のように本発明によれば、前後左右方向で異なる操作形態や操作感触をもたせることのできる多方向操作型電子部品およびこれを用いた電子機器を得ることができるという有利な効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態による多方向操作型スイッチの断面図
【図2】同分解斜視図
【図3】同直交方向の断面図
【図4】同断面図
【図5】同断面図
【図6】同断面図
【図7】同動作体と装着部の斜視図
【図8】同動作体と装着部の斜視図
【図9】同動作体と装着部の斜視図及び断面図
【図10】本発明の第2の実施の形態による多方向操作型スイッチの断面図
【図11】同直交方向の断面図
【図12】本発明の第3の実施の形態による多方向操作型スイッチの断面図
【図13】同直交方向の断面図
【図14】同断面図
【図15】同つまみの斜視図
【図16】本発明の第4の実施の形態による多方向操作型スイッチを用いた電子機器の断面図
【図17】同直交方向の断面図
【図18】同他の実施の形態による断面図
【図19】同つまみの斜視図
【図20】同断面図
【図21】従来の多方向操作型スイッチの断面図
【図22】同分解斜視図
【図23】同断面図
【図24】同通信用携帯端末機器の斜視図
【符号の説明】
20 レバースイッチ
20A 動作体
20B 凸部
20C 貫通孔
20D スリット
20E 爪部
20F 溝
20G 弾性片
21,22 プッシュスイッチ
21A,22A 動作部
23 つまみ
23A 操作部
23B,23C 押圧部
23D 装着部
23E 孔
23F,23G 突出部
23H 凸部
23J 円柱部
23K 角孔
23L 装着孔
23M 弾性部
23N 凸部
24 結合部材
25 弾性体
26,26B,26C 絶縁シート
26A 弾性部
26D 蛇腹部
30 配線基板
31 多方向操作型スイッチ
32 外装ケース
32A 孔
32B リブ

Claims (11)

  1. 上方に突出した動作体を前後に往復動作させることによって電気信号を発生する往復動作型部品と、この往復動作型部品の左右の少なくとも一方に並べて配置され上方から動作部を押圧することによって電気信号を発生する押圧動作型部品と、上面が操作部となり下面の左右に押圧動作型部品に対応する押圧部を有すると共に、下面の中央の装着部が往復動作型部品の動作体に装着され、動作体の往復動作方向に一体的に動作すると共に動作体との装着部を支点として揺動し左右端が上下動するつまみからなる多方向操作型電子部品。
  2. 往復動作型部品を、動作体が往復動作方向の中立位置に自動復帰する中立位置復帰型のものとした請求項1記載の多方向操作型電子部品。
  3. つまみの装着部または往復動作型部品の動作体のいずれか一方に設けた凸部と、他方に設けた凹部を圧入嵌合させて、この嵌合部を支点として左右方向に揺動可能につまみを動作体へ装着した請求項1または2記載の多方向操作型電子部品。
  4. つまみの装着部または往復動作型部品の動作体のいずれか一方に一体または別体で、前後方向には剛性を有し左右方向には弾性を有する結合部を設けると共に、この結合部を介してつまみを動作体へ装着した請求項1または2記載の多方向操作型電子部品。
  5. つまみまたは動作体に一体または別体で、つまみの左右を上方へ付勢する弾性体を附加した請求項1〜4のいずれか一つに記載の多方向操作型電子部品。
  6. つまみの装着部と往復動作型部品の動作体の間の上下方向の隙間を、つまみの押圧部と押圧動作型部品の動作部との隙間よりも小さく設定した請求項1〜5のいずれか一つに記載の多方向操作型電子部品。
  7. 絶縁シートで往復動作型部品と押圧動作型部品を覆った請求項1〜6のいずれか一つに記載の多方向操作型電子部品。
  8. 絶縁シートにつまみを上方へ付勢する弾性部を設けた請求項7記載の多方向操作型電子部品。
  9. つまみと絶縁シートを一体に形成した請求項7または8記載の多方向操作型電子部品。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つに記載の多方向操作型電子部品を、つまみの操作部を前後左右に操作可能に外装ケースから突出させて装着した電子機器。
  11. 請求項7〜9のいずれか一つに記載の多方向操作型電子部品を、つまみの操作部を前後左右に操作可能に外装ケースから突出させると共に、多方向操作型電子部品の周囲を囲む外装ケース裏面のリブと、多方向操作型電子部品を配置した配線基板の間に、絶縁シートの外周を挟み込むように装着した電子機器。
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