JP3866435B2 - フォトマスクの作成方法、露光方法および露光装置 - Google Patents

フォトマスクの作成方法、露光方法および露光装置 Download PDF

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  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Electron Beam Exposure (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、半導体装置の製造に用いられるフォトマスクの作成方法、露光方法および露光装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、電子ビーム露光に多く用いられているレジストの1つとして化学増幅型レジストがある。化学増幅型レジストは、露光前後の放置によって最適露光量が変化するという問題を抱えている。
【0003】
その原因としては以下の3つが考えられている。すなわち、空気中の汚染物質によって反応が阻害されること、真空中でレジスト成分が蒸発すること、レジスト中で暗反応が進行することが考えられる。これらの原因によって、面内でのレジストの露光感度が変化し、その結果として最適露光量が変化するという問題が起こる。
【0004】
空気中の汚染物質については空気の洗浄化によって解決されつつあるが、レジスト成分の蒸発や暗反応については、電子ビーム露光ではレジストが真空中に長い間放置されることから、いまだ十分には解決されていない。
【0005】
そこで、レジストの露光感度の変化による最適露光量の変化に応じて、レジスト面内で露光量を変化させるという方法が提案された。しかしながら、この方法ではレジストの露光感度の変化の度合いは経験に基づいて決めているので、露光補正量は必ずしも正確なものでなく、高精度なパターン露光を行うことは困難である。
【0006】
また、上記方法では、同じ種類(規格)のレジストであったならば、レジストの露光感度の変化の度合いは同じと見なしている。しかし、同じ種類(規格)のレジストであっても、レジスト間には特性等のばらつきが少なからず存在するので、この点からも高精度なパターン露光を行うことは困難である。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
上述の如く、従来のレジストの露光感度の変化による最適露光量の変化の度合いに応じて、レジスト面内で露光量を変化させる方法は、レジストの露光感度の変化による最適露光量の変化の度合いを経験に基づいて画一的に決めるというものであるので、高精度なパターン露光を行うことは困難である。
【0008】
本発明は、上記事情を考慮してなされたもので、その目的とするところは、高精度で作成することのできるフォトマスクの作成方法、レジストにフォトマスク等のパターンを高精度に露光できる露光方法およびこの露光方法の実施に有効な露光装置を提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
[構成]
上記目的を達成するために、本発明に係る露光方法は、レジストの第1の領域に主パターン、第2の領域に補正露光用パターンをそれぞれ露光する工程と、前記補正露光用パターンに基づいて補正露光量を求める工程と、前記補正露光量に基づいて前記第1の領域に前記主パターン、前記第2の領域に前記補正露光用パターンをそれぞれ再度露光する工程とを有することを特徴とする。
【0011】
上記レジストは、例えば石英基板等の透明基板上に遮光膜となるCr膜等の膜を介して設けられたものである。あるいはSi基板等の半導体基板上に電極となるAl膜等の導電膜を介して設けられたものである。
【0012】
本発明に係る露光装置は、レジストに所望のパターンを露光する露光装置本体と、この露光装置本体で前記レジストに露光された前記パターンに基づいて補正露光量を求める手段および補正露光を行う手段を有し、かつ前記露光装置本体と接続された露光補助室とを備えていることを特徴とする。
【0013】
本発明に係る他の露光装置は、レジストに所望のパターンを露光する露光装置本体と、この露光装置本体で前記レジストに露光された前記パターンに基づいて補正露光量を求める手段および前記レジストを加熱する手段を有し、かつ前記露光装置本体と接続された露光補助室とを備えていることを特徴とする。
【0015】
本発明に係る露光方法は、レジストに本来露光するべき主パターンと同時に補正露光用パターンを露光しているので、その補正露光用パターンに基づいて主パターンの露光感度の変化に対応した補正露光量を各レジスト毎に定量的に求めることができ、これにより高精度なパターン露光を行えるようになる。
【0016】
また、本発明に係る露光装置は、補正露光用の専用の露光手段を有しているので、露光装置本体の露光手段を補正露光に合うように条件を設定したり、補正露光後に本来のパターン露光に合うように条件を設定しなす必要が無くなるので、露光スループットの低下を効果的に防止できるようになる。
【0017】
また、本発明に係る他の露光装置は、レジストを加熱する手段を有しているので、例えば補正露光用パターンを形成した後にその補正露光用パターンを加熱することによって、加熱しない場合に比べて、レジストの露光感度の変化による補正露光用パターンの膜減りの変化を大きくできる。したがって、補正露光用パターンの膜厚に基づいて補正露光量を求める場合であれば、加熱しない場合に比べて、より高精度のパターン露光を行えるようになる。
【0018】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら本発明の実施の形態(以下、実施形態という)を説明する。
【0019】
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの作成に用いる電子ビーム露光装置を示す模式図である。本装置は加速電圧50keVの可変成形型電子ビーム露光装置である。なお、実際には従来装置と同様に反射電子検出器が存在するが本発明の説明には関係ないので省略してある。すなわち、本装置は、膜厚測定器14があることを除いて、基本的には従来の装置と同じである。
【0020】
図中、1は電子銃を示しており、この電子銃1から出射した電子ビーム2は、第1成形アパーチャ3、第1ビーム偏向系4、第2成形アパーチャ5、第2ビーム偏向系6、第3ビーム偏向系7および第4ビーム偏向系8を介して、ステージ9上に載置された試料10に照射される。
【0021】
試料10は、石英基板10q、Cr膜10c、レジスト10rが順次積層された構成になっている。図中、10sは感度測定用パターンが形成される領域を示している。レジスト10rには、厚さ0.5μmのアセタール系化学増幅型ポジレジストが用いられている。アセタール系化学増幅型ポジレジストは室温でも反応が進むため、露光直後からその膜厚が減少する。本実施形態では後述するように膜厚の変化から補正露光量を決めるので、このような特性は何ら問題はない。
【0022】
電子ビーム2の形状は、第1および第2成形アパーチャ3,5、ならびに第1〜第4ビーム偏向系4,6〜8によって決定される。これら3〜8は制御回路系11によって制御される。一方、ステージ9はステージ制御系12によって制御される。さらにこれらの制御回路系11およびステージ制御系12は制御計算機13によって制御される。なお、図には、試料10のレジスト10rに電子ビーム像を結像するためのレンズ系は図示していない。
【0023】
そして、試料10の上方には、レジスト10rに露光された感度測定用パターンの膜厚を測定するための膜厚測定器14が設けられている。ここでは、膜厚測定器14として分光干渉反射率測定器を用いる。図中、141 は白色光源、142 はビームスブリッタ、143 は集光光学系、144 は分光器、145 はディテクタをそれぞれ示している。
【0024】
図2に、レジスト10cに転写するパターンの平面図を示す。図中、15はチップを構成する主回路パターン、16はその周辺回路パターンを示している。これらのパターン15,16(チップパターン)は従来から存在するものである。
【0025】
本実施形態では、さらに感度測定用パターン17が存在する。この感度測定用パターン17は、荷電電子ビーム露光装置の1個のビーム偏向領域18毎にそれぞれ1個づつ主回路パターン15の外側に配置されている。感度測定用パターン17の大きさは例えば50μm角である。図では、感度測定用パターン17は周辺パターン15の外側に設けられているが、各ビーム偏向領域18のチップパターン15,16の露光の際に同時に露光される領域に設けられていれば良い。個々では、複数の感度測定用パターン17を用いたが、これらを繋げた1本のストライプ状のパターンであっても良い。この場合には、感度測定用パターン17に対応した領域にだけ電子ビームを照射することになる。
【0026】
次に本実施形態のフォトマスクの作成方法における露光方法について、図3のフローチャート図を用いて説明する。
【0027】
まず、各ビーム偏向領域18を順次電子ビーム2で走査し、レジスト10rにチップパターン15,16および感度測定用パターン17を露光する(ステップS1)。ここで、露光量は20μC/cm2 、露光時間は10時間である。
【0028】
次に感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rの膜厚(レジスト膜厚)を膜厚測定器14を用いて求める(ステップS2)。図4に、その結果である各ビーム偏向領域の露光後におけるレジスト膜厚を示す。ここでは、全てのビーム偏向領域18の露光後にレジスト膜厚を求める。なお、後述するようにレジスト膜厚を求めるタイミングはこれに限定されるものではない。
【0029】
次にレジスト10rの膜厚と予め求めたレジスト膜厚・露光量テーブルとから補正露光量を求める(ステップS3)。図5に、予め求めたレジスト膜厚・露光量テーブルである、露光後のレジスト膜厚と露光量との関係を示す。図6は、測定結果である図4とレジスト膜厚・露光量テーブルである図5とから求めた、ビーム偏向領域と補正露光量との関係を示す図である。補正露光量は20μC/cm2 と実際の露光量との差から求まる。図から、最初に露光したものほど補正露光量が多く、レジスト感度が劣化していることが分かる。
【0030】
次に図6に基づいて、各ビーム偏向領域18のチップパターン15,16および感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rに所定量の電子ビーム2を再度照射して、補正露光を行う(ステップS4)。ここでは、各パターンが露光された部分に確実に電子ビーム2が照射されるように、電子ビーム2を20μm径程度にぼかして補正露光を行う。
【0031】
次にステップ2と同様に、感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rの膜厚を求めることによって、レジスト膜厚のばらつきを求める(ステップS5)。
【0032】
次にレジスト膜厚のばらつきが所定の範囲に収まっているかどうかを判断する(ステップS6)。その結果、所定の範囲に収まっていれば、露光は終了し、収まっていなければ収まるまでステップS3〜S5を繰り返す。このようにして、レジスト膜厚は、図7に示すように均一となり、最適露光量でもって補正露光することが可能となる。
【0033】
この後は、通常通りに、レジスト10rを現像し、残ったレジスト10rをマスクにしてCr膜10cをエッチングして、チップパターン15,16および感度測定用パターン17を有するフォトマスクが完成する。
【0034】
以上述べたように本実施形態では、感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rの膜厚に基づいて、レジスト10rの感度変化を定量的に評価できるので、高精度なパターン露光を行うことができるようになる。
【0035】
しかも、レジストを現像すること無しに、その場観測(in-situ)で定量的に評価できるので、レジストのロット毎の感度の変化や、露光前の処理状況に起因するレジスト感度の変化を露光スループットの低下を招くことなく、正確に求めることができるようになる。
【0036】
また、同じ規格のレジスト(試料)であっても一般にばらつきがあるが、このようなばらつきに起因するレジスト感度の変化があっても高精度のパターン露光を行える。さらに、レジスト塗布後の日数等の違いなどプロセス変動に起因するレジスト感度の変化があっても高精度のパターン露光を行える。
【0037】
なお、本実施形態では、加速電圧50keVの可変成形型電子ビーム露光装置の場合について説明したが、本発明は電子ビーム露光装置の種類に制限されるものではなく、例えばCP方式の電子ビーム露光装置、一括転写型の電子ビーム露光装置にも適用できる。また、加速電圧が100keVであっても何ら差し支えない。
【0038】
また、本実施形態では、全てのビーム偏向領域18を電子ビーム2で走査した後に、全てのビーム偏向領域18のレジスト膜厚を求めたが、ある数を単位として複数のビーム偏向領域18の露光後にそれらのビーム偏向領域18のレジスト膜厚を求めるということを繰り返すことによって、全てのビーム偏向領域18のレジスト膜厚を求めても良い。また、全てのビーム偏向領域18ではなく、その一部だけ例えば奇数番目のビーム偏向領域18だけについてレジスト膜厚を求めて補正露光を行っても良い。
【0039】
(第2の実施形態)
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rの潜像のコントラストと露光量との関係を予め求めておいて、補正露光量を求めることにある。
【0040】
レジスト10rに電子ビームを照射すると、その照射部分で感光剤が分解して酸が発生し、その部分は導電性(電気抵抗)が変化する。この導電性の程度と電子の照射量(露光量)とは1対1の関係にある。したがって、レジスト膜厚の代わりに導電性の程度と露光量との関係を予め求めておけば、第1の実施形態と同様に、高精度のパターン露光を行えるなどの効果が得られる。
【0041】
導電性の程度は以下のようにして求めることができる。導電性が高くなるほどレジスト10rは帯電しにくくなる。通常は、より負に帯電しやすくなる。そのため、潜像に電子ビームを照射し、その際に発生する2次電子の量を測定すると、図8に示すように、電子ビーム照射後の経過時間が同じであれば、導電性が高い潜像ほどコントラストC2/C1は高くなる。したがって、導電性の程度はコントラストC2/C1によって求めることができる。
【0042】
あるいは2次電子量のピークが検出される2カ所の位置の間の距離L(図8(a)参照)を測定することによっても、レジスト感度の変化を求めることができる。
【0043】
コントラストC2/C1や距離Lは、従来の測定技術で容易に求めることができる。例えば2次電子を検出する方法があげられる。この方法でコントラストC2/C1や距離Lを求める電子ビーム露光装置の構成を図9に示す。なお、図1と対応する部分には図1と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0044】
本実施形態の電子ビーム露光装置は、第1の実施形態のそれを露光装置本体にし、それにコントラストC2/C1や距離Lを測定するための露光補助室20を接続した構成になっている。露光補助室20は、電子銃21とビーム偏向系22と2次電子検出器23とから構成されている。
【0045】
電子ビーム2による露光後に試料10は露光補助室20に移され、そこで電子銃21から出射した測定用の電子ビーム24はビーム偏向系22により試料10の表面を走査し、その際に発生した2次電子25は2次電子検出器23で検出され、その検出結果に基づいてコントラストC2/C1や距離Lが求められ、その後露光装置本体に戻されて補正露光が行われる。
【0046】
ここでの電子ビーム24の加速電圧は800eVであり、レジスト10r中での飛程距離は50nm程度である。なお、加速電圧は1keV以下であれば、電子ビーム24によるレジスト10rの露光の悪影響は回避できる。あるいは試料10に電圧を印加し、電子ビーム24のランディング・エネルギーを下げることによっても露光の悪影響を回避できる。
【0047】
(第3の実施形態)
図10は、本発明の第3の実施形態に係るフォトマスクの作成に用いる電子ビーム露光装置を示す模式図である。なお、図1と対応する部分には図1と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0048】
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、紫外線を用いて補正露光を行うことにある。それを実現するために、本実施形態の電子ビーム露光装置は、第1の実施形態のそれを露光装置本体とし、それに試料10に紫外線を照射できる露光補助室30を接続した構成になっている。
【0049】
露光補助室30内には紫外線光源31、レンズ32、膜厚測定器14が設けられている。紫外線光源31からは波長240nmの紫外光ビーム34が出射される。紫外光ビーム34による補正も第1の実施形態と同様にぼかし露光により行うと良い。
【0050】
本実施形態でも第1の実施形態と同様な効果が得られる。さらに、本実施形態によれば、補正露光を専用の紫外光ビーム34で行っているので、電子ビーム2を補正露光に合うようにビーム強度等を調整し、補正露光後に本来のパターン露光に合うようにビーム強度等を調整する必要が無くなり、これにより露光スループットの低下を効果的に防止できるようになる。
【0051】
なお、第2の実施形態についても、本実施形態と同様に紫外線を用いて補正露光を行うことができる。この場合、露光補助室20内の電子銃21等を紫外線光源31等に変える。
【0052】
(第4の実施形態)
図11は、本発明の第4の実施形態に係るフォトマスクの作成に用いる電子ビーム露光装置を示す模式図である。なお、図1と対応する部分には図1と同一符号を付してあり、詳細な説明は省略する。
【0053】
本実施形態が第1の実施形態と異なる点は、感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rを選択的に加熱してから、レジスト膜厚を測定することにある。それを実現するために、本実施形態の電子ビーム露光装置は、第1の実施形態のそれを露光装置本体とし、それにレジスト10rの所望の領域に選択的に赤外線ビーム43を照射できる露光補助室40を接続した構成になっている。露光補助室40内には赤外線光源41、レンズ42、膜厚測定器14が設けられている。
【0054】
次に本実施形態のフォトマスクの作成方法における露光方法について、図12のフローチャート図を用いて説明する。
【0055】
まず、レジスト10rにチップパターン15,16および感度測定用パターン17を露光する(ステップS11)。ここまでのステップは、第1の実施形態と同じである。
【0056】
次に試料10を露光補助室40に移し、感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rに選択的に赤外線ビーム43を照射して加熱する(ステップS12)。赤外線ビーム43のスポット径は50μmとする。また、加熱温度は、赤外線ビーム43の出力と照射時間とによって制御する。
【0057】
レジスト10rに赤外線ビーム43を照射すると、その照射部分の温度が上昇する。温度が上昇するとレジスト10r中の化学反応が促進する。具体的には、酸の拡散とそれに伴う抑止基の分解が促進する。その結果、第1の実施形態に比べて、露光量の変化に対するレジスト10rの膜減は大きくなる。
【0058】
次に第1の実施形態と同様に、感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rの膜厚および補正露光量を求め(ステップS13)。このとき、ステップ12において、露光量の変化に対するレジスト10rの膜減が大きくなっているので、より正確な補正露光量を求めることができる。その結果、第1の実施形態に比べて、より高精度なパターン露光が可能となる。
【0059】
次に試料10を露光装置本体に戻し、第1の実施形態と同様に補正露光を行う(ステップS14)。この後のステップS15,S16は、図3に示したステップS5,S6と同じである。
【0060】
本実施形態では、感度測定用パターン17が露光された部分のレジスト10rに選択的に赤外線ビーム43を照射したが、露光スループットを高めるために、レジスト10rの全体に赤外線ビーム43を照射しても良い。ただし、選択照射の方がチップパターンに与える悪影響は小さくなる。
【0061】
なお、本実施形態では、補正露光に電子ビーム2を用いたが、第3の実施形態と同様に、紫外線ビーム33を用いても良い。また、本実施形態のレジストを加熱してから補正露光量を求める方法は第2の実施形態にも適用できる。
【0062】
なお、本発明は、上記実施形態に限定されるものではない。例えば、上記実施形態では、フォトマスクを作成する場合について説明したが、本発明はSiウェハやGaAs上に形成した絶縁膜や金属膜などをエッチングする際に用いるマスクにも適用できる。
【0063】
また、本発明は、電子ビーム以外に例えばイオンビーム等の他の荷電ビームを用いた露光方法・装置にも適用できる。
【0064】
その他、本発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々変形して実施できる。
【0065】
【発明の効果】
以上詳説したように本発明によれば、レジスト感度の変化に対応した補正露光量を各試料毎に定量的に求めることができるので、高精度のパターンを有するマスクを容易に実現できるようになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係るフォトマスクの作成に用いる電子ビーム露光装置を示す模式図
【図2】図2の試料のレジストに転写するパターンを示す平面図
【図3】第1の実施形態のフォトマスクの作成方法における露光方法を説明するためのフローチャート図
【図4】各ビーム偏向領域の露光後におけるレジスト膜厚を示す図
【図5】予め求めたレジスト膜厚・露光量テーブルである、露光後のレジスト膜厚と露光量との関係を示す
【図6】測定結果である図4とレジスト膜厚・露光量テーブルである図5とから求めたビーム偏向領域と補正露光量との関係を示す図
【図7】補正露光後のレジスト膜厚の分布を示す図
【図8】レジストに電子を照射し、その照射部分で感光剤が分解して酸が発生して導電性が変化した部分のその導電性の程度を評価する方法を説明するための図
【図9】本発明の第2の実施形態に係るフォトマスクの作成に用いる電子ビーム露光装置を示す模式図
【図10】本発明の第3の実施形態に係るフォトマスクの作成に用いる電子ビーム露光装置を示す模式図
【図11】本発明の第4の実施形態に係るフォトマスクの作成に用いる電子ビーム露光装置を示す模式図
【図12】第4の実施形態のフォトマスクの作成方法における露光方法を説明するためのフローチャート図
【符号の説明】
1…電子銃
2…電子ビーム
3…第1成形アパーチャ
4…第1ビーム偏向系
5…第2成形アパーチャ
6…第2ビーム偏向系
7…第3ビーム偏向系
8…第4ビーム偏向系
9…ステージ
10…試料
11…制御回路系
12…ステージ制御系
13…制御計算機
14…膜厚測定器
15…主回路パターン
16…周辺回路パターン
17…感度測定用パターン
18…ビーム偏向領域
20…露光補助室
21…電子銃
22…ビーム偏向系
23…2次電子検出器
24…電子ビーム
25…2次電子
30…露光補助室
31…紫外線光源
32…レンズ
33…紫外線ビーム
40…露光補助室
41…赤外線光源
42…レンズ
43…赤外線ビーム

Claims (8)

  1. レジストの第1の領域に主パターン、第2の領域に補正露光用パターンをそれぞれ露光する工程と、
    前記補正露光用パターンに基づいて補正露光量を求める工程と、
    前記補正露光量に基づいて前記第1の領域に前記主パターン、前記第2の領域に前記補正露光用パターンをそれぞれ再度露光する工程と
    を有することを特徴とする露光方法。
  2. 前記補正露光量は、前記レジストの露光感度の変化に対応した最適露光量の変化を補正するために必要な露光量であることを特徴とする請求項に記載の露光方法。
  3. 前記補正露光用パターンが露光された部分の前記レジストの膜厚に基づいて、前記補正露光量を求めることを特徴とする請求項に記載の露光方法。
  4. 前記補正露光用パターンに荷電ビームを照射した際に、前記補正露光用パターンで発生した荷電粒子に基づいて、前記補正露光量を求めることを特徴とする請求項に記載の露光方法。
  5. 主パターンと、この主パターンが形成された領域とは別の領域に形成された補正露光量を求めるための補正露光用パターンとを備えたフォトマスクの作成方法であって、請求項1ないし4のいずれか1項に記載の露光方法を用いて、前記フォトマスクを作成することを特徴とするフォトマスクの作成方法
  6. レジストに所望のパターンを露光する露光装置本体と、
    この露光装置本体で前記レジストに露光された前記パターンに基づいて補正露光量を求める手段および補正露光を行う手段を有し、かつ前記露光装置本体と接続された露光補助室とを具備してなることを特徴とする露光装置。
  7. 前記補正露光を行う手段は、紫外線またはX線を前記レジストに照射することを特徴とする請求項6に記載の露光装置。
  8. レジストに所望のパターンを露光する露光装置本体と、
    この露光装置本体で前記レジストに露光された前記パターンに基づいて補正露光量を求める手段および前記レジストを加熱する手段を有し、かつ前記露光装置本体と接続された露光補助室とを具備してなることを特徴とする露光装置。
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