JP3865922B2 - 有限要素法解析用モデルの作成方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、有限要素法を利用した破壊強度パラメータ等を求める解析用モデルの作成方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
半導体パッケージ等の構造物の破壊強度評価には、有限要素法を用いた破壊強度解析がしばしば行われる。この評価方法では、評価構造物に最適なメッシュを作成し、そのメッシュを要素として、各要素の節点の座標を有する解析用モデルを作成し、更に、材料定数や拘束条件を入力し、有限要素法解析プログラムを実行して、J積分、応力拡大係数等を求め、定量的な強度評価を行う。
【0003】
例えば、半導体パッケージ等に架空の亀裂が存在することを前提にして、その亀裂先端部分の特殊な要素を作成し、有限要素法解析プログラムを実行する。その場合、CAD等により、亀裂先端部にメッシュを生成させ、そのメッシュを要素して、各要素の節点の座標データを有する解析用モデルを作成しなければならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
一般に普及している有限要素法解析プログラムには、メッシュを発生させて要素と節点のデータを有する解析用モデルを自動で生成するツールが添付されている。しかし、そのような解析用モデル作成ツールは、一般的な構造体に対して単純なメッシュを発生し、そのメッシュの頂点に節点を作成するにすぎない。従って、例えば、半導体パッケージ等の亀裂先端部等の特殊な形状に、メッシュの各頂点に加えて、それらの頂点の間の一方の頂点寄りの中間点も節点として加える二次要素データを作成することはできない。また、メッシュを構成する要素の一辺の長さをゼロにして、特定のポイントに複数の節点を配置することもできない。
【0005】
このような特殊な形状に二次要素データまで作成するためには、従来はマニュアルに頼って、それぞれの節点の座標データを延々と入力する作業を行うしか方法がなかった。
【0006】
そこで、本発明は、特殊な構造体に二次要素データまで含む解析用モデルを自動で作成することができる方法を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記の目的を達成する為に、本発明は、メッシュ分割の対象となる構造物の亀裂先端部分の作成位置と、分割数を指定するだけで自動的にメッシュの頂点とその中間点の節点の座標データを作成し、それぞれのメッシュ(要素)に属する複数の節点データを簡単に作成する。
【0008】
本発明の方法は、与えられたモデル作成位置とモデル分割数に従って、亀裂先端に分割数に応じて節点番号と座標を有する複数の節点データを作成し、前記モデルの矩形頂点に前記節点データを作成し、前記モデルの矩形頂点間の辺上に分割数に応じて等分割で前記節点データを作成し、前記亀裂先端の節点と前記矩形辺上の節点との間に分割数に応じて等分割に節点データを作成し、前記亀裂先端に近い節点の座標データを該先端側に移動させ、前記亀裂先端部の基準要素に属する節点番号の集合を有する要素データを求め、前記基準要素の節点番号をもとにして他の要素の節点の節点番号を有する要素データを求めて、その要素の節点番号の集合を次々に求めることを特徴とする。
【0009】
上記の発明によれば、例えば、節点番号を亀裂先端から回転方向に節点番号が増加または減少するように与え、亀裂先端から遠くなる方向に節点番号が増加または減少するように与えることで、最初の基準要素の節点番号をもとに、容易に他の要素の節点番号を求めることが可能になる。かかる解析モデル作成方法による解析モデル作成ツールを利用すれば、有限要素法解析プログラム用の解析モデルのデータを自動作成することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について図面に従って説明する。しかしながら、本発明の技術的範囲がその実施の形態に限定されるものではない。
【0011】
図1は、解析モデルの例を説明する図である。この例は、半導体装置のプラスチックモールドパッケージの構造体10に亀裂aが生じた時の、亀裂先端Xでの破壊強度の評価パラメータ、例えばJ積分、応力拡大係数、を求める為の解析モデルを示す。かかる例では、亀裂先端部分の破線の矩形12を抽出し、図1の下側に示す通り、矩形12に複数のメッシュを作成する。その場合、メッシュの形状は、単純な四角形ではなく、亀裂先端部分においては、三角形、それより遠い部分においては台形となる。
【0012】
図1に示された例では、矩形12の横方向の分割数DIV(1)を4、縦方向の分割数DIV(2)を4、そして、亀裂先端Xからの半径方向の分割数DIV(3)を3とした。従って、メッシュ(要素)の数は、16×3=48個となる。そして、矩形12の各頂点P1〜P4の座標、亀裂先端X(Px)の座標は、解析モデルを作成する為のデータとして最初に与えられる。
【0013】
図2は、亀裂先端のメッシュ(要素)の変更方法を説明する図である。通常、メッシュは四角形をなす。そして、図2の上側に示される通り、四角形の4つの頂点に節点n1〜n4が作成される。これらの節点からなる要素は、一次要素と称される。また、より解析精度を上げる為に、4頂点の中間点にも節点n5〜n8を作成する。これらの中間節点も含めた節点を有する場合、二次要素と称される。本発明においては、この二次要素を含む解析用モデルを作成する。
【0014】
更に、亀裂先端の解析用モデルにおいて考慮すべき点は、先端部においては、メッシュの形状は四角形ではなく、図2の下側に示す通り三角形である点である。そこで、本実施の形態例では、亀裂先端Pxにおける節点を、同じ座標Pxを有する3つの節点n2,n3,n6で構成する。更に、本実施の形態例では、亀裂先端での破壊強度パラメータの精度を上げる為に、中間点の節点n5,n7の位置を、より亀裂先端に近い節点n1,n2間の1/4の位置に移動させる。かかる方法は、1/4節点法として知られている。
【0015】
図3は、本実施の形態例の有限要素法解析システムの構成図である。コンピュータ20に対して、有限要素法解析プログラムが格納されたファイル26と、解析プログラムを実行する前の準備と実行後の処理を行うプリ・ポストプログラムが格納されたファイル22と、本実施の形態例の二次要素データからなる解析用モデルを作成するプログラムを格納するファイル24、および、解析用モデルが格納されるファイル28とを有する。解析用モデルのファイル28には、二次元要素データ作成プログラム24で作成された二次要素データと、解析用モデルの材料定数や拘束条件などを含む初期条件データなどが含まれる。
【0016】
図4は、有限要素法解析プログラムの全体のフローチャート図である。このフローチャートから明らかな通り、二次要素データ作成プログラムを実行して、解析用モデルに対してメッシュ(要素)を作成し、各節点データと各要素に属する節点を含む要素データを作成する(S10)。そして、解析用モデルのデータとして、更に各節点に対して初期条件を設定する(S12)。その後、解析用モデルに対して、有限要素法解析プログラムを実行し、所望の実行結果を得る(S14)。そして、最後に、プリ・ポストプログラムにより、ポスト処理を行い、亀裂先端における破壊強度パラメータであるJ積分値、応力拡大係数を求める。
【0017】
有限要素法によるJ積分、応用拡大係数を求める方法については、例えば、「数値破壊力学」実教出版株式会社、白鳥正樹、三好俊郎、松下久雄共著、「破壊の力学」コロナ社、宮本博著、「Simplified and Practical Estimation of Package Cracking During Reflow Soldering Process 」CH3332-4/94/0000-0114$01.00 1994 IEEE/IRPS、および特開平6-66696 号公報などに詳細に記載されている。
【0018】
図5は、節点データテーブルと要素データテーブルを作成するプログラムのフローチャート図である。図3における二次要素データ作成プログラムに該当する。また、図6,7は、図5の詳細フローチャート図である。そして、図8〜図10は、節点の作成を説明する図である。図11は、その節点データテーブルの例を示す図である。更に、図12は、要素データの作成を説明する図であり、図13は、その要素データテーブルの例を示す図である。これらの図を適宜参照しながら、本実施の形態例における解析用モデルの二次要素データの作成方法について説明する。
【0019】
最初に、初期値として、亀裂先端の座標Px、4つの頂点P1〜P4の座標、そして、各分割数として、横の分割数DIV(1)=4,縦の分割数DIV(2)=4,半径方向の分割数DIV(3)=3が与えられる(S20,S201))。また、節点データテーブルは、節点番号NOD(1,IN) 、そのX座標値NOD(2,IN) 、Y座標値NOD(3,IN) 、Z座標値NOD(4,IN) とからなる二次元配列構造となる。その詳細は、図11に示される。従って、図6,7中におけるパラメータINは、節点の生成の順番を示す。また、要素データテーブルは、要素番号ELE(1,IE) 、その要素に属する節点番号ELE(2,IE) 〜ELE(9,IE) からなる二次元配列構造となる。その詳細は、図13に示される。従って、パラメータIEは、要素の生成の順番を示す。
【0020】
次に、亀裂先端に分割数に応じて複数の節点のデータを作成する(S22)。図2の亀裂先端での節点は、メッシュ(要素)毎に3点存在する。従って、図8に示される通り、亀裂先端Pxには、節点NOD(1,2)〜節点NOD(1,33) の33節点が作成される。より具体的には、亀裂先端に対して節点NOD(1,1)を作成し、その節点NOD(1,1)に対するX、Y、Z座標に、亀裂先端座標Px(x1,y1,z1)を与える(S202)。そして、パラメータLを縦横の分割数の和(L=8)、パラメータMを半径方向の分割数を200倍して1加えた数(M=601)とする(S203)。そして、亀裂先端の残りの32個の節点NOD(1,2)〜節点NOD(1,33) に対して、節点番号を2から増分+1で与え、それぞれの節点に、節点NOD(1,1)と同じ座標値(x1,y1,z1)を与える(S221)。この時点で、図11の節点番号1〜33の節点データが作成された。
【0021】
次に、各頂点P1〜P4に節点を作成する(S24)。ここで、節点番号を、亀裂先端の32節点には100未満を、亀裂先端から半径方向に遠ざかるに従い、200番台、300番台と増加させる規則性をもたせる。そして、現在の例では、半径方向に3分割しているので、中間点の節点も含めると、最も外側の頂点P1の節点の番号は、M=DIV(3)×300+1 =601が与えられる。
【0022】
より具体的には、図6に示される通り、頂点P1の節点NOD(1,34) には節点番号601が与えられ、その節点の座標値NOD(2,34) 〜NOD(4,34) には、頂点P1の座標値が与えられる(S241)。同様にして、残りの頂点P2,P3,P4に対しては、頂点番号NOD(1,35)=609、NOD(1,36)=617,NOD(1,37)=625が与えられる(S242,S243,S244)。また、それぞれの節点の座標値として、頂点P2,P3,P4の座標値が与えられる。この時点で、図11の節点番号NOD(1,34) 〜NOD(1,37) までのデータが作成された。
【0023】
次に、各頂点間の辺上に分割数DIV(2)あるいはDIV(1)に応じて、等分割に節点を作成する(S26)。図6の詳細フローチャートに示される通り、最初に、頂点P1−P2間に8つに等分割された7つの節点を作成する(S261)。それぞれの座標値は、頂点P1と頂点P2の節点の座標値から、簡単な演算により求めることができる。そして、それらの節点番号は、頂点P1の節点番号NOD(1,34) =601から1づつ増加して与えられる。その結果、図8中の節点番号602〜608の節点のデータが作成される。この時点では、図11において、節点番号NOD(1,38) 〜NOD(1,44) までのデータが作成された。
【0024】
同様に、頂点P2−P3間に8つに等分割された7つの節点を作成する(S262)。その節点番号および座標は、上記と同様である。その結果、図8中の節点番号610〜616の節点のデータが作成される。図11においては、節点番号NOD(1,45) 〜NOD(1,51) までのデータが作成された。
【0025】
同様に、頂点P3−P4間、頂点P4−P1間の8つに等分された14の節点を作成する(S263,S264)。その結果、図8中の節点番号618〜624と節点番号626〜632の節点のデータが作成される。図11においては、節点番号NOD(1,52) 〜NOD(1,65) までのデータが作成された。
【0026】
次に、亀裂に対する処理が行われる。亀裂が大きくなる場合に備えて、節点番号605での節点を2つ与える必要がある。そこで、図7のフローチャートに示される通り、節点番号M+DIV(1)=601+4 =605と同じ座標に、節点番号M+L*4 =601+8*4 =633の節点を作成する(S265)。図11における節点NOD(1,66) のデータが作成された。
【0027】
更に、便宜上、頂点間の辺上の節点について、亀裂がある節点aでの節点番号を601として、時計回りに+1づつ増加されるように節点番号を変更する(S266,S267)。その時の座標値に変更はない。その結果、辺上の節点番号は、図9に示される通り、節点aから節点番号が601〜633と変更される。これにより、亀裂の部分から、時計回りにその節点番号が1づつ増加するよう規則的に与えられる。
【0028】
次に、図10に示される通り、亀裂先端の節点と辺上の節点との間に、半径方向の分割数DIV(3)=3に応じて等分割し、それぞれの節点を作成する(S28)。より具体的には、図10の例で説明すると、亀裂先端Pxと節点番号601との間には、DIV(3)* 2(=6)等分した位置に節点番号101,201,301,401,501の節点を作成し、それぞれの座標値を亀裂先端Pxの座標値と節点番号601の座標値から演算して求める。また、亀裂先端Pxと節点番号602との間には、DIV(3)(=3)等分した位置に節点番号202,402の節点を作成し、それぞれの座標値を演算して求める。
【0029】
図7のより詳細なフローチャートによれば、IN=33 から1つづつ増加させて(S281)、辺上の節点の節点番号NOD(1,IN) が奇数の場合は、分割数DIV(3)* 2=6で等分割し(S283)、辺上の節点の節点番号NOD(1,IN) が偶数の場合は、分割数DIV(3)=3で等分割して節点を作成する(S284)。その結果、亀裂先端Pxを中心とする半径上に、時計回りに次々に節点が作成される。図10には、途中の節点番号が省略されているが、節点番号101〜501を起点にして、節点番号202,402が作成され、節点番号103〜503が作成され、同様に順番に時計回りに作成され、最後に、節点番号232,432が作成される(S285)。
【0030】
次に、図2で説明した1/4節点法に従い、節点番号101〜131の座標位置が、亀裂先端Px側に移動した座標位置に置き換えられる(S30、S300)。これにより、亀裂先端Pxにより多くの節点が集中し、解析プログラムの実行によりより精度の高い亀裂先端部での破壊パラメータを求めることが可能になる。
【0031】
以上で、全ての節点データが作成された。上記の節点データで特徴的なところは、節点番号にある規則性を持たせたことにある。即ち、亀裂先端には33個の節点を作成し、半径方向に200番台、300番台と増加するようにした。また、亀裂が存在するところを起点として、時計回りに節点番号が+1づつ増加するように節点番号を付した。その結果、各メッシュ(要素)に属する節点番号は、ある規則性をもって表現することができる。従って、図11に示した通り、節点データテーブルを一旦作成すれば、次に要素データテーブルの作成は、上記の節点番号を利用することにより、極めて機械的な演算により行うことができる。
【0032】
図12の要素の作成を説明する図と、図13の要素データテーブルの図とを参照しながら、要素データの生成について説明する。先ず最初に、基準となる要素の節点の集合を求める(S32,S320)。図12の例で説明すると、要素番号ELE(1,1)=1に対して、その要素に属する節点番号ELE(2,1)〜ELE(9,1)として、1,2,3,103,203,202,201,101を与える。この時点で、図13の節点番号ELE(1,1)まで作成された。
【0033】
次に、上記の基準の要素ELE(1,1)を起点にして、図12に示される通り、時計回りに、要素ELE(1,2)〜ELE(1,16) に属する節点番号を求める。例えば、要素ELE(1,2)に属する節点番号ELE(2,2)〜ELE(9,2)は、その前の要素ELE(1,1)に属する節点番号ELE(2,1)〜ELE(9,1)に+2するだけで求めることができる。従って、要素番号ELE(1,IE) に対しては、その前の要素番号ELE(1,IE-1) に+1し、それに属する節点番号ELE(K,IE) に対しては、その前の要素の節点番号ELE(K,IE-1) に+2する(S341)。その結果、亀裂先端に最も近い16個のメッシュ(要素)のデータが作成された。図13では、要素番号ELE(1,2)〜ELE(1,16) のデータまで作成された。
【0034】
次に、図12に示される通り、要素ELE(1,17) のデータが作成される。この要素に属する節点番号は、半径方向に1つずれているので、要素ELE(1,1)の節点番号に+200するだけで求められる。以下同様に、要素ELE(1,17) を起点にして、時計回りに同様にして節点番号が与えられる。最後に、図12に示される通り、要素ELE(1,33) から時計回りに要素ELE(1,48) までそれぞれに属する節点番号が上記と同様にして求められる。以上が図7のステップS342の処理である。
【0035】
最後に、要素番号L*2=8*2=16の節点番号L*4+1=8*4+1 =33が、1に変更される(S343)。
【0036】
以上で、図13に示された要素データテーブルが完成する。各要素データテーブル内の節点番号を引用番号にして、図11に示された節点データテーブルを参照することで、各要素での節点の座標データを得ることが可能になる。
【0037】
以上説明した解析用モデルは、二次元座標上の例で説明した。半導体装置のパッケージなど構造体は、所定の厚みを有する。従って、かかる構造体に対して要素データを有する解析用モデルを作成するためには、二次元座標上で作成した節点データと要素データを、Z軸上に拡張することが必要である。その場合は、例えば、Z軸方向の次元に対応して、節点番号の1000、2000番台を付ける。更に、各節点の座標値に対しては、Z座標に+ΔZする。更に、要素番号に対しても、同様に、Z方向の次元に対して要素番号の1000,2000番台を付ける。この様に、簡単な拡張法により、Z軸方向にも拡張することができるので、三次元の要素データを作成することが可能になる。
【0038】
更に、上記説明した解析用モデルは、亀裂が頂点間の辺の中心にある例で説明した。ところが、三次元に拡張する場合、構造体の亀裂がコーナー部を頂点とする形状の場合がある。かかる場合は、三次元に拡張して作成した節点データに対しては、実際の亀裂位置に解析モデルの亀裂位置を変更することが必要になる。
【0039】
【発明の効果】
以上説明した通り、本発明によれば、有限要素法解析プログラムを実行する為の解析モデルを作成するに際し、解析構造体にメッシュ(要素)を作成し、節点の座標データと各要素に属する節点データとのデータテーブルを作成する必要がある。その場合に、本発明によれば、解析モデルの対象位置とメッシュ作成の為の分割数を指定するだけで、自動的に二次要素データを含む解析モデルを作成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】解析モデルの例を説明する図である。
【図2】亀裂先端のメッシュ(要素)の変更方法を説明する図である。
【図3】本実施の形態例の有限要素法解析システムの構成図である。
【図4】有限要素法解析プログラムの全体のフローチャート図である。
【図5】節点データテーブルと要素データテーブルを作成するプログラムのフローチャート図である。
【図6】図5の詳細フローチャート図である。
【図7】図5の詳細フローチャート図である。
【図8】節点の作成を説明する図である。
【図9】節点の作成を説明する図である。
【図10】節点の作成を説明する図である。
【図11】節点データテーブルの例を示す図である。
【図12】要素データの作成を説明する図である。
【図13】要素データテーブルの例を示す図である。
【符号の説明】
Px 亀裂先端
P1〜P4 頂点
a 亀裂部分
NOD 節点
ELE 要素
Claims (2)
- 有限要素法解析用のモデルを作成する第一の工程と、前記モデルのデータとして各節点に初期値を設定する第二の工程と、前記モデルに対して有限要素法解析プログラムを実行する第三の工程からなる、亀裂が生じた半導体パッケージの破壊強度をコンピュータによって評価する方法において、
前記第一の工程が、入力されたモデル作成位置とモデル分割数に従って、亀裂先端に分割数に応じて節点番号と座標を有する複数の節点データを作成し、前記モデルの矩形頂点に前記節点データを作成し、前記モデルの矩形頂点間の辺上に分割数に応じて等分割で前記節点データを作成し、前記亀裂先端の節点と前記矩形辺上の節点との間に分割数に応じて等分割に節点データを作成し、前記亀裂先端に近い節点の座標データを該先端側に移動させ、前記亀裂先端部の基準要素に属する節点番号の集合を有する要素データを求め、前記基準要素の節点番号をもとにして他の要素の節点の節点番号を求めて、その要素の節点番号の集合を有する要素データを次々に求めることを特徴とする亀裂が生じた半導体パッケージの破壊強度をコンピュータによって評価する方法。 - 請求項1において、
前記節点番号は、前記亀裂位置から時計回りに順次増加または減少するように規則的に与えられ、更に、前記亀裂先端から前記頂点間の辺上の節点方向に順次増加または減少するように規則的に与えられることを特徴とする亀裂が生じた半導体パッケージの破壊強度をコンピュータによって評価する方法。
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