JP3865759B2 - 撮像装置 - Google Patents

撮像装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3865759B2
JP3865759B2 JP2005307915A JP2005307915A JP3865759B2 JP 3865759 B2 JP3865759 B2 JP 3865759B2 JP 2005307915 A JP2005307915 A JP 2005307915A JP 2005307915 A JP2005307915 A JP 2005307915A JP 3865759 B2 JP3865759 B2 JP 3865759B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
camera shake
control signal
user
shake correction
motion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2005307915A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2006050678A (ja
Inventor
直人 弓木
孝行 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Corp
Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Panasonic Corp
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Panasonic Corp, Matsushita Electric Industrial Co Ltd filed Critical Panasonic Corp
Priority to JP2005307915A priority Critical patent/JP3865759B2/ja
Publication of JP2006050678A publication Critical patent/JP2006050678A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3865759B2 publication Critical patent/JP3865759B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、手ぶれ補正を行う手ぶれ補正装置を搭載した撮像装置に関し、特に撮影者の撮影状態に合わせて手ぶれ補正装置を最適化し、安定な手ぶれ補正を行うための手ぶれ補正装置に関するものである。
近年、民生用ビデオカメラ(以下、ビデオムービーという)の小型化、軽量化、光学ズームの高倍率化が進み、その使い勝手が格段に向上した。このため、一般使用者にとってビデオムービーは、ごく普通の映像機器となっている。しかしその反面、小型化、軽量化、光学ズームの高倍率化は、撮影に習熟していないビデオムービーの使用者にとっては、撮影時に手ぶれが生じると、画面が安定しなくなるという原因になっていた。よって、このようなトラブルを少なくするため、手ぶれ補正装置を搭載するビデオムービーが多く開発され、既に商品化されている。
ビデオムービーの手ぶれ補正装置としては、特開平4−18515号公報にて記載されているように、補正レンズ群を光軸と垂直な2方向に動かすことにより、ユーザーによる手ぶれを補正し、安定な画像を得る方法が提案されている。
このような従来の手ぶれ補正装置は、ビデオムービーを製造しているメーカーが、不特定多数の撮影者(ユーザー)に対し、その手ぶれ補正装置のシステムが使いやすいように、一番良いと判断した設定を行っていたのが常である。この手ぶれ補正装置の設定方法について、図22を用いて説明する。
図22は、手ぶれ周波数に対する手ぶれ補正の効果を示す概念図であり、横軸を手ぶれの周波数(Hz)、縦軸を抑圧度(dB)としたものである。縦軸の抑圧度とは、所定の周波数に対してどの程度手ぶれ補正の効果があるかということを示している。つまり数値の低い方が、手ぶれ補正性能が優れていることになる。一般に、ユーザーの手ぶれ周波数は1〜10(Hz)程度であるが、すべての周波数に対して手ぶれ補正性能を向上させることは困難なため、ある特定の周波数について手ぶれ補正性能を向上させるのが常である。したがって、ユーザーの手ぶれの周波数が5(Hz)であるとすれば、その周波数5(Hz)において手ぶれ補正装置の特性を最良とし、ユーザーの手ぶれの影響を除去し、安定な画像を得るように、メーカーがあらかじめビデオムービーにシステムを設定している。つまり、メーカー側がその手ぶれ補正装置のシステムを構築しているので、実際の撮影者は、そのシステムを変更、あるいは自分にあったシステムを選択できないようになっていた。
特開平4−18515号公報
しかしながら、ビデオムービーを撮影する際の手ぶれの周波数は、通常1〜10(Hz)程度であることは先に説明したが、その手ぶれ周波数は、ユーザーにより千差万別であるのが現状である。例えば、性別、年齢、ビデオムービーを保持するユーザーの手の大きさ、保持する力の加減により、その手ぶれの周波数は、大きく変わってくる。また図21に示すように、ビデオムービー1の形状が、(a)のように横型、(b)のように縦型の違いにより、ユーザーの保持方法も異なるため、おのずから手ぶれの周波数も違うことが現状である。よって、例えば、手ぶれの周波数が7(Hz)程度のユーザーがメーカーにより5(Hz)の手ぶれ補正性能が最良となるようにあらかじめ設定されたビデオムービーを使用して撮影すると、そのユーザーにとっては最適な手ぶれ補正を行わないという問題が発生する。すなわち、手ぶれ補正効果が少なくなり、画像の補正状態が不自然になり、ユーザーにとっては撮影した画像に違和感がありビデオムービーの使い勝手が悪いということになる。また1台のビデオムービーにて、従来の動画撮影に加え、静止画も撮影な機種が一般的になってきているが、動画撮影時と静止画撮影時ではそれぞれ手ぶれ周波数が異なるため、動画撮影時と静止画撮影時の双方において最適な手ぶれ補正を行うことが困難であるという問題が生じている。
この課題を解決するために請求項1記載の撮像装置は、撮像光学系を有した撮像装置であって、手ぶれおよびその他の振動による前記撮像装置の動きを検出する第1の検出手段と、前記撮像装置に関連するユーザーの設定を検出する第2の検出手段と、前記撮像装置の動きに起因して発生する撮像画像の動きを補正する動き補正手段と、前記第1の検出手段の出力に基づき前記動き補正手段に対して制御信号を発生する制御信号発生手段と、画像を表示可能な表示手段と、前記第1の検出手段の出力に対する前記動き補正手段の応答特性を示すテーブルを複数記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたテーブルを前記第2の検出手段の検出結果に基づいて選択するテーブル選択手段とを備え、前記第2の検出手段は前記ユーザーの設定として前記表示手段の使用状態を検出し、前記記憶手段は、前記表示手段の使用の有無に応じた動き補正手段の応答特性を示すテーブルを複数記憶し、前記制御信号発生手段は前記選択したテーブルにより前記制御信号を変化させることを特徴とする。
請求項2記載の撮像装置は、撮像光学系を有した撮像装置であって、手ぶれおよびその他の振動による前記撮像装置の動きを検出する第1の検出手段と、前記撮像装置に関連するユーザーの設定を検出する第2の検出手段と、前記撮像装置の動きに起因して発生する撮像画像の動きを補正する動き補正手段と、前記第1の検出手段の出力に基づき前記動き補正手段に対して制御信号を発生する制御信号発生手段と、前記第1の検出手段の出力に対する前記動き補正手段の応答特性を示すテーブルを複数記憶可能な記憶手段と、前記記憶手段に記憶されたテーブルを前記第2の検出手段の検出結果に基づいて選択するテーブル選択手段とを備え、光学ズームモードと電子ズームモードを有し、前記第2の検出手段は前記ユーザーの設定として光学ズームモードと電子ズームモードとの間の切り換えを検出し、前記記憶手段は、電子ズームモードの場合に光学ズームの場合よりも低い周波数で手ぶれ補正性能が最良となるような応答特性を示すテーブルを記憶し、前記制御信号発生手段は前記選択したテーブルにより前記制御信号を変化させることを特徴とする
請求項3記載の撮像装置は、請求項2記載の撮像装置において、前記記憶手段は、光学ズームモードの場合に5Hz付近で手ぶれ補正性能が最良となるような応答特性を示すテーブル、および電子ズームモードの場合に1〜2Hz付近で手ぶれ補正性能が最良となるような応答特性を示すテーブルを記憶することを特徴とする
請求項記載の撮像装置によれば、液晶モニタの使用有無に応じて最適化された制御信号用テーブルを選択して、ビデオムービーを使用することができるため、特に液晶モニタ使用時に、従来と比べ、さらに手ぶれの少ない安定した撮影画像を得ることができる。
請求項2または請求項3記載の撮像装置によれば、光学ズーム撮影モード、電子ズーム撮影モードに合わせて最適化された制御信号用テーブルを選択して、ビデオムービーを使用することができるため、特に電子ズーム撮影モードにおいて、従来と比べ、さらに手ぶれの少ない安定した撮影画像を得ることができる。
(実施の形態1)
以下、本発明の第1の実施の形態について、図1〜図5を用いて説明する。図1は手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図、図2は手ぶれ補正光学機構を示す分解斜視図、図3は制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図、図4はユーザー選択メニューを示す概念図、図5はユーザー選択モードを示すフローチャートである。
20は、4つのレンズ群L1、L2、L3、L4からなる撮像光学系であり、レンズ群L2が光軸方向に移動することで変倍動作(ズーミング)を行い、レンズ群L4が光軸方向に移動することで合焦動作(フォーカシング)を行う。またレンズ群L3を補正レンズ群とし、光軸に垂直な面内で移動することで、光軸を偏心させ、画像の動きを補正する役割を果たしている。
L3レンズ群駆動制御手段21は、振れ補正レンズ群であるレンズ群L3を駆動及び制御する制御手段であり、撮像光学系20の光軸に直交する平面内で、レンズ群L3を上下左右に移動させる。移動量検出手段22は、レンズ群L3の実際の移動量を検出する検出手段であり、L3レンズ群駆動制御手段21と共にレンズ群L3を駆動制御するための帰還制御ループを形成している。このようなレンズ群L3とレンズ群駆動制御手段21とは、撮像光の光軸を制御する動き補正手段を形成している。
撮像光学系駆動制御手段23は、撮像光学系20中のレンズ群L2、L4を駆動制御し、ズーミング及びフォーカス動作を行うと共に、撮像光学系20の焦点距離情報を出力する焦点距離検出手段の機能も有している。A/D変換手段24は、撮像光学系駆動制御手段23から出力された撮像光学系の焦点距離情報をデジタル信号に変換し、マイクロコンピュータ25に与える変換手段である。
固体撮像素子26は、撮像光学系20を介して入射する映像を電気信号に変換する撮像素子である。アナログ信号処理手段28は、固体撮像素子26により得られた映像信号に対し、ガンマ処理などのアナログ信号処理を施す処理手段である。A/D変換手段29は、アナログ信号処理手段28から出力されたアナログの映像信号をデジタル信号に変換する変換手段である。デジタル信号処理手段30は、A/D変換手段29によりデジタル信号に変換された映像信号に対し、ノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す信号処理手段である。
角速度センサ31は、撮像光学系20を含む撮像装置自体の動きを検出するためのセンサであり、ビデオムービー1が静止している状態での出力を基準に、ビデオムービー1の動きの方向により正負両方の角速度信号を出力する。角速度センサ31は、ヨーイング及びピッチングの2方向の動きを検出するセンサであり、2個設けられている。図1では1方向のみ図示する。このように角速度センサ31は、手ぶれ及びその他の振動によるビデオムービー1の動きを検出する動き検出手段の機能を有している。
HPF32は、角速度センサ31の出力に含まれる不要帯域成分中の直流ドリフト成分を除去する高域通過フィルタである。LPF33は角速度センサ31の出力に含まれる不要帯域成分中のセンサの共振周波数成分や、ノイズ成分を除去する低域通過フィルタである。アンプ34は、角速度センサの出力信号レベルの調整を行うための回路である。A/D変換手段35はアンプ34の出力信号をデジタル信号に変換する変換手段であり、その出力はマイクロコンピュータ25に与えられる。
マイクロコンピュータ25は、A/D変換手段35を介して取り込んだ角速度センサ31の出力信号に対し、フィルタリング、積分処理、位相補償、ゲイン調整、クリップ処理等を施し、動き補正に必要なL3レンズ群の駆動制御量(以下、制御信号と称す)を求めて出力する制御信号発生手段である。記憶手段11は、手ぶれ周波数に対する抑圧度の関係を示す制御信号用テーブルを数種類記憶することが可能であり、本実施の形態では、図3に示したような、ユーザーA、ユーザーB、ユーザーCの3種類の制御信号用テーブルを記憶している。マイクロコンピュータ25は、この制御信号用テーブルに沿って制御信号を発生する。ユーザー選択手段12は、記憶手段11にて記憶された制御信号用テーブルの中から、例えばユーザーAの制御信号用テーブルを選択する選択手段である。制御信号はD/A変換手段36を介してL3レンズ群制御手段21に出力される。L3レンズ群駆動手段21は制御信号に基づきL3レンズ群を駆動することで、画像の動きを補正する。固体撮像素子駆動制御手段27は、固体撮像素子26の動作を制御するための制御手段である。
図2は、レンズ群L3を撮像光学系20内で光軸に直交する方向に駆動制御する手ぶれ補正光学機構39の一例を示した分解斜視図である。L3レンズ群はピッチング移動枠40に固定され、このピッチング移動枠40は、ヨーイング移動枠41に対しY方向に摺動可能に保持されている。またピッチング移動枠40には、コイル43x,43yが固定されている。ヨーイング移動枠41は、固定枠42に対しX方向に摺動自在に保持されている。マグネット45x、ヨーク46xは、固定枠42に保持され、コイル43xとともにアクチュエータ47xを構成する。同様にマグネット45y、ヨーク46yは、固定枠42に保持され、コイル43yとともにアクチュエータ47yを構成する。発光素子48は、ピッチング移動枠40に固定されている。また受光素子49は、発光素子48の投射光を受光し、2次元の位置座標を検出する素子であり、固定枠42に固定されている。
次にそのアクチュエータの動作について説明する。ピッチング移動枠40のコイル43x,43yにそれぞれ外部の回路から電流を供給すると、アクチュエータ47x,47yにより形成された磁気回路により、ピッチング移動枠40は、光軸Zと直角な2方向X,Y平面内を移動する。また、ピッチング移動枠40の位置を受光素子49により検出するため、高精度な位置検出を行うことができる。すなわち、手ぶれ補正光学機構39によりL3レンズ群を光軸と直交する2平面内を移動させることにより、撮像光学系20を介して撮像素子26に入射する映像の補正を行うことが可能となる。以上より、図1に示すハードウェアと図2に示す手ぶれ補正光学機構39とにより、手ぶれ補正装置50を構成している。
以上のように構成された手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置について、その動作を説明する。
ユーザー、すなわちビデオムービー1の撮影者が電源を入れ、実際に撮影する場合には、最初にユーザー選択モードにより、あらかじめ登録されたユーザー情報から自分の情報を選択する。これを図5に示すフローチャートを用いて説明する。ビデオムービー1に搭載された液晶モニタ51に表示されるユーザー選択メニュー4より、撮影を行うユーザーを選択する(S401)。撮影者がAの場合には、ユーザーAを選択する。次に、記憶手段11より選択されたユーザーA専用の制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する(S402)。以上にて、ユーザー選択メニューを終了し、通常のビデオムービー1の使用方法にしたがって撮影を行う。したがって、ユーザーAを選択した場合には、このビデオムービー1の手ぶれ補正性能は、図3で示すように3(Hz)付近にて、その性能が最良であるシステムとなる。すなわち、ユーザーAの手ぶれ周波数が3(Hz)付近が顕著であることが既知とすると、その3(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となるシステムを選択したことにより、ユーザーAにとって最も性能が良いビデオムービー1を使用して撮影を行うことができるので、ユーザーAによる手ぶれを補正し、安定した画像を容易に得ることが可能となる。
同様に、撮影者がユーザーB、ユーザーCの場合には、それぞれユーザーB、ユーザーCに適した制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する。ユーザーB、ユーザーCの手ぶれの周波数がそれぞれ5(Hz)、7(Hz)付近が顕著であることが既知とすると、その5(Hz)、7(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となる制御信号用テーブルを選択することにより、ユーザーB、ユーザーCにとっては最も性能が良いビデオムービー1を使用して撮影を行うことができる。よって、ユーザーB、ユーザーCによる手ぶれを最適に補正し、安定した画像を容易に得ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置において、実際のユーザーの手ぶれ周波数に合わせてシステムを調整したビデオムービーを提供することができるため、手ぶれ補正装置50を用いて、これまで以上に容易に、安定した画像を得ることができる。さらに、複数のユーザーにより1台のビデオムービーを使用する際であっても、複数のユーザーが制御信号用テーブルを選択して使用できるため、各ユーザーの手ぶれ周波数に合わせて手ぶれ補正を調整することができる。
なお、本実施の形態において、ユーザーの手ぶれ周波数をあらかじめ測定する方法としては、例えば、メーカーが撮像装置を販売する販売店に手ぶれ周波数測定専用の撮像装置を配備し、ユーザーが使用して、自由に手ぶれ周波数を測定できるようにすれば、ユーザーは容易に自分の手ぶれ周波数を測定することができる。よって、選択メニュー4より、自分の手ぶれ周波数に一番よく似た制御信号用テーブルを選択することにより、本実施例は容易に実現することができる。
また、本実施の形態では、選択メニューを液晶モニタ51に表示させたが、ビデオムービー1本体に選択ボタンを設けるなどの構成としてもよい。制御信号用テーブルの種類は、ユーザーA,B,Cの3種類としたが、3種類に限るものではない。
また、制御信号用テーブルは、手ぶれ補正装置50のピッチング、あるいはヨーイング方向のいずれか一方について述べたが、両方についての制御信号用テーブルを作成することはいうまでもなく、ユーザーにより、ピッチングあるいはヨーイング方向の制御信号用テーブルを最適化すれば、さらなる手ぶれ補正効果が得られる。
さらに、撮像装置としてビデオムービーを例にあげて説明したが、手ぶれ補正装置を搭載したデジタルスチルカメラ、あるいは銀塩フィルムを用いたカメラなどにも、同様な効果が得られることは言うまでもない。
(実施の形態2)
以下、本発明の第2の実施の形態について、図6〜図8を用いて説明する。図6は表示装置を閉じた状態でのビデオムービーの保持方法を示す概念図、図7は手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図、図8は制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図である。なお、これまで説明したものは同一の符号を付し、その説明は省略する。
ビデオムービー1には、撮影画像を表示する液晶モニタ51が搭載されている。画像メモリ54は、デジタル信号処理手段30を経た画像信号を一旦記憶するものである。画像メモリ54で一旦記録された撮影画像は、画像メモリ駆動制御手段55の指令に従い、画像表示制御手段52を介して、液晶モニタ51に表示される。
撮影者の撮影形態には、液晶モニタ51を使用する場合と、ビューファインダ56を使用する場合に分かれる。液晶モニタ51を使用して撮影する場合には、図21(a)に示すように、液晶モニタ51をビデオムービー1より開いた状態で使用する。なお、この図は、対面撮影の状況を示しており、通常の撮影時には、被写体が撮影者側(図面の裏側)に写るように液晶モニタ51を180゜反転させて使用する。したがって撮影者は、この液晶モニタ51を見ながらフレーミング、ズーム調整などを行う。
一方、この液晶モニタ51を使用せず、ビューファインダ56を覗いて撮影する場合には、図6に示すような撮影状態となる。この液晶モニタ51が開いているか、閉じているかの判別は、液晶モニタ開閉判別スイッチ53にて行う。
記憶手段11は、手ぶれ周波数に対する抑圧度の関係を示す制御信号用テーブルを数種類記憶可能であり、本実施の形態では、図8に示したような液晶モニタ51をONにして使用する場合と、液晶モニタをOFFにして使用する場合の2種類の制御信号用テーブル57を記憶している。液晶モニタ51をOFFにして、ビューファインダ56を用いて撮影する場合には、手ぶれの周波数が5(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となるような制御信号用テーブルとなっている。
一方、液晶モニタ51を使用する場合には、液晶モニタ51をビデオムービー1本体より横に開いて使用するので、ビデオムービー1の重心位置が液晶モニタ51側にずれる。その結果、撮影者の撮影姿勢が不安定になるので、液晶モニタ51をOFFのときに比べ、手ぶれの周波数のピークは高い方にシフトする。そこで手ぶれの周波数が7(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となるような制御信号用テーブルとなっている。マイクロコンピュータ25は、液晶モニタ開閉判別スイッチ53の判別信号により判断し、制御信号用テーブル57よりいずれかを自動的に選択する。
以上のように構成された手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置について、その動作を説明する。
ビデオムービー1の撮影者が、電源を入れると撮影状態となる。
まず、液晶モニタ51を使用せず、ビューファインダ56を用いて撮影する場合について説明する。このとき、液晶モニタ51を使用しないので、液晶モニタ開閉判別スイッチ53の判別信号によりOFFの状態が検出される。そして記憶手段11より液晶モニタOFFの状態での制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する。この時の手ぶれ補正性能は、図8に示すように5(Hz)付近にて、その性能が最良であるシステムとなり、手ぶれの少ない安定な画像を得ることが可能となる。
次に、液晶モニタ51を使用して撮影する場合について説明する。このとき、液晶モニタ51を使用するので、液晶モニタ開閉判別スイッチ53の判別信号によりONの状態が検出される。したがって記憶手段11より液晶モニタONの状態での制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する。このときの手ぶれ補正性能は、図7に示すように7(Hz)付近にてその性能が最良であるシステムとなり、安定な撮影画像を得ることが可能となる。
以上のように本実施の形態によれば、手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置において、液晶モニタなどの使用の有無により、撮影者による手ぶれの周波数が変わっても、最適な制御信号用テーブルを自動的に選択して使用できるため、不安定な撮影姿勢であっても、これまで以上に手ぶれの少ない安定な撮影画像を得ることができる。
なお、制御信号用テーブルの形式は、本実施の形態で述べた2つに限るものではない。また表示装置である液晶モニタについては、撮影画像を表示できるものであれば何でもよく、その構成についても本実施の形態の形式に限定されるものではない。
(実施の形態3)
以下、本発明の第3の実施の形態について、図9〜図10を用いて説明する。図9は手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図、図10は制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図である。なお、これまで説明したものは同一の符号を付し、その説明は省略する。
ビデオムービー1には、動画を撮影する動画撮影モードと、静止画を撮影する静止画撮影モードの2種類が搭載されている。動画/静止画切り替えスイッチ58により動画を選択すると動画撮影モードとなり、撮影ON/OFFボタン59により、撮影の開始、停止を行う。撮影を開始すると撮影画像は、デジタル信号処理手段30を経て画像メモリ54にて一旦記憶され、画像圧縮手段61により所定のアルゴリズムを経て圧縮される。そして圧縮された撮影画像は、テープ記録手段62において、例えば図示しない磁気テープに記録される。
一方、動画/静止画切り替えスイッチ58により静止画を選択すると静止画撮影モードとなり、シャッターボタン60を押すことにより静止画を撮影できる。静止画像は、デジタル信号処理手段30を経て画像メモリ54にて一旦記憶され、画像圧縮手段61により所定のアルゴリズム経て圧縮される。そして圧縮された静止画像は、カード記録手段63において、例えば図示しないSDカードなどの可搬性の記録メディアに記録される。
記憶手段11は、手ぶれ周波数に対する抑圧度の関係を示す制御信号用テーブルを数種類記憶可能であり、本実施の形態では、図10に示したような動画撮影モードと、静止画撮影モードの2種類の制御信号用テーブル64を記憶している。動画撮影モードの場合には、手ぶれの周波数が5(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となるような制御信号用テーブルとなっている。
一方、静止画撮影モードの場合には、基本的には動画撮影モードと同じであるが、1〜2(Hz)付近での手ぶれ補正の効果が大きくなっている。その理由を説明する。動画撮影を行いながら被写体を追ってフレーミングを行う際には、撮影者はパンニングやチルティング動作を行う。このときの周波数は非常に低く、1〜2(Hz)である。したがってこの付近の手ぶれ補正の効果を大きくしてしまうと、手ぶれ補正装置50が動作してしまい、フレーミングができなくなるというシステムの誤動作が発生し、不都合が生じる。したがって、パンニングやチルティング動作を頻繁に行う動画撮影時には、1〜2(Hz)付近の手ぶれ補正の効果を小さくしている。一方、静止画撮影時には、フレーミングが終了してからシャッターボタン60を押すので、撮影しながらパンニングやチルティング動作を行うことは少ない。したがって、1〜2(Hz)付近の手ぶれ補正の効果を大きくしても、誤動作が発生するようなことはない。マイクロコンピュータ25は、動画/静止画切り替えスイッチ58の判別信号より判断し、制御信号用テーブル64よりいずれかを自動的に選択する。
以上のように構成された手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置について、その動作を説明する。
ビデオムービー1の撮影者が電源を入れると撮影状態となる。
まず、動画撮影モードについて説明する。動画撮影時には、動画/静止画切り替えスイッチ58により、動画撮影モードが検出される。そして記憶手段11より動画撮影モード用の制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する。この時の手ぶれ補正性能は、図10に示すように5(Hz)付近にてその性能が最良であるシステムとなり、手ぶれの少ない安定な画像を得ることができる。
次に静止画撮影モードについて説明する。静止画撮影時には、動画/静止画切り替えスイッチ58により、静止画モードが検出される。そして記憶手段11より静止画撮影用の制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する。この時の手ぶれ補正性能は、図10に示すように5(Hz)付近にて、その性能が最良であり、かつ1〜2(Hz)についても、動画撮影時に比べ、手ぶれ補正の性能がアップする。したがって、手ぶれのない高画質な静止画を撮影することが可能となる。
以上のように本実施の形態によれば、手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置において、従来の動画撮影時の手ぶれ補正に加え、静止画撮影時にも手ぶれ補正をすることができる。しかも静止画撮影時には、1〜2(Hz)付近の低い周波数に関しても、優れた手ぶれ補正性能を有しているので、これまで以上に手ぶれの少ない安定な撮影画像を得ることができる。
なお、制御信号用テーブルの形式は、本実施の形態で述べたものに限るものではない。
また、動画についてはテープ記録手段62にて磁気テープに記録するようにしているが、MPEG,Motion JPEGなどの簡易動画については、カード記録手段63にて記録メディアに記録するようにしても良い。
(実施の形態4)
以下、本発明の第4の実施の形態について、図11〜図13を用いて説明する。図11は手ぶれ補正装置のハードウェア構成図、図12は撮影画像の電子ズーム機能を説明する説明図、図13は制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図である。なお、これまで説明したものは同一の符号を付し、その説明は省略する。
記憶手段11は、手ぶれ周波数に対する抑圧度の関係を示すテーブルを数種類記憶可能であり、本実施の形態では、図13に示したような光学ズーム撮影モードと、電子ズーム撮影モードの2種類の制御信号用テーブル66を記憶している。
光学ズーム撮影モードでは、ズーム倍率変更レバー65を操作することにより、撮像光学系20中のレンズ群L2,L4を駆動し、ズーミング及びフォーカス動作を行う。光学倍率を大きくすることにより、図12(a)に示すように、被写体を大きく撮影することができる。この光学ズーム撮影モードの場合は、手ぶれの周波数が5(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となるような制御信号用テーブルとなり、光学倍率に応じて振れ補正レンズ群L3を駆動することにより、撮影者の手ぶれを補正している。
さらに被写体をアップにして撮影したい場合には電子ズーム機能を用いる。電子ズーム処理手段67は、画像メモリ54から読み出された一部の画像信号に対し電子的な拡大処理(電子ズーム処理と称す)を施し画像を拡大するものである。例えば、光学ズーム倍率が10倍、電子ズーム倍率が2倍の場合には、合計で20倍のズーム倍率となる。したがって、光学ズーム倍率が最大になっても、さらに望遠側にズーム倍率変更レバー65を操作し続けると、自動的に電子ズームに切り替わる。その結果、図12(b)に示すように、例えば図12(a)の破線で囲んだ部分を、電子ズームにて拡大することによりさらに被写体をアップにして撮影することができる。一方、振れ補正レンズ群L3は、光学ズーム倍率に応じて動作するため、電子ズーム倍率が大きくなっても、その補正量は大きくならない。したがって、電子ズーム処理を行う場合には、最大の光学ズーム倍率で撮影された画像を電子ズーム倍率に応じて電子的に拡大処理するため、手ぶれの影響のある撮影画像はそのまま拡大されることになり、より手ぶれの目立つ撮影画像となる。ここで電子ズーム機能を用いて被写体をアップにした場合には、その後、フレーミングを行うためのパンニングやチルティング動作を頻繁に行うことはない。したがって電子ズーム撮影モードでは、基本的には光学ズーム撮影モードと同じであるが、第3の実施の形態で説明した静止画撮影モードと同じように、1〜2(Hz)付近での手ぶれ補正の効果を大きくしている。マイクロコンピュータ25は、ズーム倍率変更レバー65の操作量により判断し、制御信号用テーブル66よりいずれかを自動的に選択する。
以上のように構成された手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置について、その動作を説明する。
ビデオムービー1の撮影者が電源を入れると撮影状態となる。まず、光学ズーム撮影モードについて説明する。記憶手段11より光学ズーム撮影モード用の制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する。このときの手ぶれ補正性能は、図13に示すように5(Hz)付近にて、その性能が最良であるシステムとなり、手ぶれの少ない安定な画像を得ることができる。
次に、電子ズーム撮影モードについて説明する。光学ズームが最大になっても、さらに望遠側にズーム倍率変更レバー65を操作し続けると、電子ズーム撮影モードに自動的に切り替わる。そして記憶手段11より電子ズーム撮影モード用の制御信号用テーブルを読み出し、マイクロコンピュータ25に転送する。この時の手ぶれ補正性能は、図13に示すように5(Hz)付近にてその性能が最良であり、かつ1〜2(Hz)についても、光学ズーム撮影モードに比べ手ぶれ補正の性能がアップする。したがって電子ズーム時であっても手ぶれの少ない撮影をすることが可能となる。
以上のように本実施の形態によれば、手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置において、従来の光学ズーム時の手ぶれ補正に加え、電子ズーム時にも手ぶれ補正をすることができる。しかも電子ズーム時には、1〜2(Hz)付近の低い周波数に関しても優れた手ぶれ補正性能を有しているので、これまで以上に手ぶれのない安定な撮影画像を得ることができる。
なお、制御信号用テーブルの形式は、本実施の形態で述べたものに限るものではない。
(実施の形態5)
以下、本発明の第5の実施の形態について、図14〜図17を用いて説明する。図14は手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図、図15は制御信号用テーブルの書き込み方法を示す概念図、図16は制御信号用テーブルの書き換えメニューを示す概念図、図17は制御信号用テーブル書き換えモードを示すフローチャートである。なお、これまで説明したものは同一の符号を付し、その説明は省略する。
記録メディア挿入手段14にて、数種類の制御信号用テーブルを記録した記録メディア5をビデオムービー1に挿入する。この記録メディア5には、図15に示す制御信号用テーブルA、制御信号用テーブルB、制御信号用テーブルCの3種類の制御信号用テーブルが記録されている。ソフトウェア読み込み手段13は、記録メディア5の内容を読み込む。
以上のように構成された手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置について、その動作を説明する。
ユーザーA、すなわちビデオムービー1の撮影者が、購入してから初めて使用する前に、制御信号用テーブル書き換えモードにより、自分の手ぶれ周波数に合ったソフトウェアをビデオムービー1に書き込む。これを図17に示すフローチャートを用いて説明する。ビデオムービー1の挿入手段14に、数種類の制御信号用テーブルを書き込んだ記録メディア5を挿入する(S1701)。この制御信号用テーブルは、ビデオムービー1のメーカーより供給されるものであり、あらかじめメーカー側が、手ぶれの周波数に合わせて最適な制御信号用テーブルを何種類か用意しておいたものである。制御信号用テーブル書き換えメニュー7より、ユーザーが必要とする制御信号用テーブルを選択する(S1702)。このとき、ユーザーAは、自分の手ぶれ周波数が3(Hz)付近で顕著であることを知っているので、3(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となる制御信号用テーブルAを選択する。ソフトウェア読み込み手段13により、選択した制御信号用テーブルを読み込む(S1703)。最後に記憶手段11に、読み込んだ制御信号用テーブルを書き込む(S1704)。以上にて、制御信号書き換えモードを終了し、通常のビデオムービー1の使用方法にしたがって撮影を行う。このようにして、制御信号用テーブルAを読み込んだことにより、ユーザーAにとって最も性能が良いビデオムービー1を使用して撮影を行うことができるので、ユーザーAによる手ぶれを補正し、安定した画像を得ることが可能となる。
同様に、撮影者がユーザーB、ユーザーCの場合には、自分の手ぶれ周波数がそれぞれ5(Hz)、7(Hz)付近で顕著であることを知っているので、5(Hz)、7(Hz)付近にて手ぶれ補正性能が最良となる制御信号用テーブルB、制御信号用テーブルCを選択し書き込む。よって、ユーザーB、ユーザーCにとって最も性能の良いビデオムービー1を使用して撮影を行うことができるので、ユーザーB、ユーザーCによる手ぶれを補正し、安定した画像を得ることができる。
さらに一度読み込んだ制御信号用テーブルA,B,Cについては、記憶手段11に記憶することが可能であるため、第1の実施の形態にて説明したように、複数のユーザー、すなわちユーザーA、ユーザーB、ユーザーCが、液晶モニタ51に表示したユーザー選択メニュー4より選択することが可能である。したがって、最初に設定すれば、2回目から使用するときには記録メディア5から制御信号用テーブルを読み込む必要はない。
以上のように本実施の形態によれば、手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置において、実際のユーザーの手ぶれ周波数に合わせてシステムを調整したビデオムービーを提供することができ、そのシステムは何度でも書き換えることが可能であるため、手ぶれ補正装置50を用いてこれまで以上に容易に安定した画像を得ることができる。さらに、複数のユーザーにより1台のビデオムービーを使用する際であっても、複数のユーザーがそれぞれ最適な制御信号用テーブルを選択して使用できるため、各ユーザーの手ぶれ周波数に合わせてシステムを調整することができる。
なお本実施の形態において、ユーザーの手ぶれ周波数をあらかじめ測定する方法としては、第1の実施の形態で説明した方法以外にも、以下のような方法が考えられる。すわわち、手ぶれの周波数を示す信号、例えば映像信号などをメーカー側に送り、メーカーはその映像信号を基に、ユーザーの手ぶれの周波数分析を行う。そしてその手ぶれ周波数に最適な制御信号用テーブルをユーザーに送り、ユーザーがその制御信号用テーブルをビデオムービー1に書き込む方法である。したがって、この方法を用いれば、販売店等に行く必要もなく、実際にビデオムービー1を購入してから、自宅からインターネット等を介してデータ交換ができるため、より利便性が高まる。さらに、メーカー側の制御信号用ソフトウェアのバージョンアップなどにも容易に対応することができ、ユーザーは購入したビデオムービーを末永く使用することができる。
制御信号用テーブルの種類は、制御信号用テーブルA,B,Cの3種類としたが、3種類に限るものではない。
記録メディア5については、SDカード、マルチメディアカードなど、その種類を限定するものではない。また記録メディアに限るものではなく、USBなどにより、メーカーからダウンロードした制御信号用テーブルを、パソコンから直接書き込んでも差し支えない。
(実施の形態6)
以下、本発明の第6の実施の形態について、図18〜図20を用いて説明する。図18は手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図、図19は制御信号用テーブルを作成する方法を示す概念図、図20は手ぶれ周波数分析モードを示すフローチャートである。なお、これまで説明したものは同一の符号を付し、その説明は省略する。
周波数分析手段16は、角速度センサ31の出力により、ユーザーの手ぶれ周波数を分析する。ユーザーAの手ぶれの周波数を分析する場合には、図19に示すように手ぶれ周波数分析結果8より、どの周波数においてユーザーAの手ぶれ周波数が大きいかを分析する。ソフトウェア作成手段15は、手ぶれ周波数分析結果8より、ユーザーAの手ぶれに最適な制御信号用テーブルAを作成する。同様に、ユーザーB、ユーザーCの手ぶれを分析する場合には、手ぶれ周波数結果8より、どの周波数においてユーザーB、ユーザーCの手ぶれ周波数が大きいかを分析する。ソフトウェア作成手段15は、手ぶれ周波数分析結果8より、ユーザーB、ユーザーCの手ぶれに最適な制御信号用テーブルBおよびCを作成する。
以上のように構成された手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置について、その動作を説明する。
ユーザーA、すなわちビデオムービー1の撮影者が、購入してから初めて使用する前に、手ぶれ周波数分析モードにより、ユーザーAの手ぶれ周波数を分析し、自分の手ぶれ周波数に合ったソフトウェアをビデオムービー1の記憶手段11に書き込む。これを図20に示すフローチャートを用いて説明する。ユーザーがビデオムービー1を保持し、一定時間撮影の状態をとる(S2001)。ユーザーの手ぶれ周波数を示す信号2を記録する(S2002)。周波数分析手段16により、手ぶれ周波数を示す信号2の周波数分析を行う(S2003)。この時、ユーザーAの手ぶれ周波数は3(Hz)付近で顕著となる。ソフトウェア作成手段15により、手ぶれ周波数分析結果8からユーザーAの手ぶれ周波数に合った制御信号用テーブルAを作成する(S2004)。つまり、ユーザーAの手ぶれの周波数3(Hz)付近にて最良の手ぶれ補正性能となる制御信号用テーブルAを作成する。記憶手段11に、作成した制御信号用テーブルAを書き込む(S2005)。以上にて、手ぶれ周波数分析モードを終了し、通常のビデオムービー1の使用方法にしたがって撮影を行う。したがって、ユーザーAの手ぶれ周波数を分析し、その手ぶれ周波数に最適な制御信号用テーブルAを作成し、読み込んだことにより、ユーザーAにとって最も性能が良いビデオムービー1を使用して撮影を行うことができるので、ユーザーAによる手ぶれを補正し、安定した画像を得ることができる。
同様に、撮影者がユーザーB、ユーザーCの場合には、周波数分析手段16によりそれぞれの手ぶれ周波数が5(Hz)、7(Hz)付近で顕著となることがわかる。したがって、ユーザーB、ユーザーCの手ぶれ周波数5(Hz)、7(Hz)付近にて最良の手ぶれ補正性能となる制御信号用テーブルを作成し、記憶手段11に書き込む。よって、ユーザーB、ユーザーCにとって最も性能が良いビデオムービー1を使用して撮影を行うことができるので、ユーザーB、ユーザーCによる手ぶれを補正し、安定した画像を得ることができる。
さらに、一度読み込んだ制御信号用テーブルA,B,Cについては、記憶手段11に記憶することが可能であるため、第1の実施の形態にて説明したように、複数のユーザー、すなわちユーザーA、ユーザーB、ユーザーCが、液晶モニタ51に表示した図4に示すユーザー選択メニュー4により選択することが可能である。したがって、最初に設定すれば、2回目から使用するときには、周波数分析手段16を用いる必要はない。
以上のように本実施の形態によれば、手ぶれ補正装置50を搭載した撮像装置において、実際のユーザーの手ぶれ周波数に合わせてシステムを調整したビデオムービーを提供することができ、そのシステムは何度でも書き換えることが可能であるため、手ぶれ補正装置50を用いて、これまで以上に容易に、安定した画像を得ることができる。さらに、周波数分析手段16を設けたことにより、そのシステムの書き換えはユーザー個人ですべてできるため、メーカー側にデータを送るなどの手間を省くことができる。また、複数のユーザーにより1台のビデオムービーを使用する際であっても、複数のユーザーが、それぞれ最適な制御信号用テーブルを選択して使用できるため、各ユーザーの手ぶれ周波数に合わせてシステムを調整することができる。
なお、本実施の形態において、制御信号用テーブルの種類は、ユーザーA,B,Cの3種類としたが、3種類に限るものではない。
また、手ぶれ周波数を示す信号は、手ぶれ周波数を検出することができれば何でもよく、映像信号などであってもよい。
さらに、周波数分析を行うことにより制御信号用テーブルを作成するビデオムービーに搭載されたソフトウェアは、メーカーからのバージョンアップに伴い書き直すことにより、より高精度な制御信号用テーブルを作成することができる。
本発明は、誰にでも撮影時に安定した画像を得ることができ、手ぶれ補正を行う手ぶれ補正装置を搭載した撮像装置等に有用である。
第1の実施の形態における手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図 第1の実施の形態における手ぶれ補正光学機構を示す分解斜視図 第1の実施の形態における制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図 第1の実施の形態におけるユーザー選択メニューを示す概念図 第1の実施の形態におけるユーザー選択モードを示すフローチャート 第2の実施の形態における表示装置を閉じた状態でのビデオムービーの保持方法を示す概念図 第2の実施の形態における像ぶれ補正装置のハードウェアの構成図 第2の実施の形態における制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図 第3の実施の形態における手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図 第3の実施の形態における制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図 第4の実施の形態における手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図 第4の実施の形態における撮影画像の電子ズーム機能を説明する説明図 第4の実施の形態における制御信号用テーブルの手ぶれ補正の効果を示す概念図 第5の実施の形態における手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図 第5の実施の形態における制御信号用テーブルの書き込み方法を示す概念図 第5の実施の形態における制御信号用テーブルの書き換えメニューを示す概念図 第5の実施の形態における制御信号用テーブル書き換えモードを示すフローチャート 第6の実施の形態における手ぶれ補正装置のハードウェアの構成図 第6の実施の形態における制御信号用テーブルを作成する方法を示す概念図 第6の実施の形態における手ぶれ周波数分析モードを示すフローチャート 撮影者によるビデオムービーの保持方法を示す図 従来の手ぶれ周波数に対する手ぶれ補正の効果を示す概念図
符号の説明
1 ビデオムービー
2 手ぶれ周波数を示す信号
4 ユーザー選択メニュー
5 記録メディア
7 制御信号用テーブル書き換えメニュー
8 周波数分析結果
11 記憶手段
12 ユーザー選択手段
13 ソフトウェア読み込み手段
14 記録メディア挿入手段
15 ソフトウェア作成手段
16 周波数分析手段
20 撮像光学系
21 L3レンズ群駆動制御手段
22 移動量検出手段
23 撮像光学系駆動制御手段
24 A/D変換手段
25 マイクロコンピュータ
26 固体撮像素子
27 固体撮像素子制御手段
28 アナログ信号処理手段
29 A/D変換手段
30 デジタル信号処理手段
31 角速度センサ
32 HPF
33 LPF
34 アンプ
35 A/D変換手段
36 D/A変換手段
39 手ぶれ補正光学機構
40 ピッチング移動枠
41 ヨーイング移動枠
42 固定枠
43x コイル
43y コイル
45x マグネット
45y マグネット
46x ヨーク
46y ヨーク
47x アクチュエータ
47y アクチュエータ
48 発光素子
49 受光素子
50 手ぶれ補正装置
51 液晶モニタ
52 画像表示制御手段
53 液晶モニタ開閉判別スイッチ
54 画像メモリ
55 画像メモリ駆動制御手段
56 ビューファインダ
57 制御信号用テーブル
58 動画/静止画切り替えスイッチ
59 撮影ON/OFFボタン
60 シャッターボタン
61 画像圧縮手段
62 テープ記録手段
63 カード記録手段
64 制御信号用テーブル
65 ズーム倍率変更レバー
66 制御信号用テーブル
67 電子ズーム処理手段
L1 レンズ群
L2 レンズ群
L3 レンズ群
L4 レンズ群

Claims (3)

  1. 撮像光学系を有した撮像装置であって、
    手ぶれおよびその他の振動による前記撮像装置の動きを検出する第1の検出手段と、
    前記撮像装置に関連するユーザーの設定を検出する第2の検出手段と、
    前記撮像装置の動きに起因して発生する撮像画像の動きを補正する動き補正手段と、
    前記第1の検出手段の出力に基づき前記動き補正手段に対して制御信号を発生する制御信号発生手段と、
    画像を表示可能な表示手段と、
    前記第1の検出手段の出力に対する前記動き補正手段の応答特性を示すテーブルを複数記憶可能な記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたテーブルを前記第2の検出手段の検出結果に基づいて選択するテーブル選択手段とを備え、
    前記第2の検出手段は前記ユーザーの設定として前記表示手段の使用状態を検出し、
    前記記憶手段は、前記表示手段の使用の有無に応じた動き補正手段の応答特性を示すテーブルを複数記憶し、
    前記制御信号発生手段は前記選択したテーブルにより前記制御信号を変化させることを特徴とする撮像装置。
  2. 撮像光学系を有した撮像装置であって、
    手ぶれおよびその他の振動による前記撮像装置の動きを検出する第1の検出手段と、
    前記撮像装置に関連するユーザーの設定を検出する第2の検出手段と、
    前記撮像装置の動きに起因して発生する撮像画像の動きを補正する動き補正手段と、
    前記第1の検出手段の出力に基づき前記動き補正手段に対して制御信号を発生する制御信号発生手段と、
    前記第1の検出手段の出力に対する前記動き補正手段の応答特性を示すテーブルを複数記憶可能な記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶されたテーブルを前記第2の検出手段の検出結果に基づいて選択するテーブル選択手段とを備え、
    光学ズームモードと電子ズームモードを有し、
    前記第2の検出手段は前記ユーザーの設定として光学ズームモードと電子ズームモードとの間の切り換えを検出し、
    前記記憶手段は、電子ズームモードの場合に光学ズームの場合よりも低い周波数で手ぶれ補正性能が最良となるような応答特性を示すテーブルを記憶し、
    前記制御信号発生手段は前記選択したテーブルにより前記制御信号を変化させることを特徴とする撮像装置。
  3. 前記記憶手段は、光学ズームモードの場合に5Hz付近で手ぶれ補正性能が最良となるような応答特性を示すテーブル、および電子ズームモードの場合に1〜2Hz付近で手ぶれ補正性能が最良となるような応答特性を示すテーブルを記憶することを特徴とする請求項2記載の撮像装置。
JP2005307915A 2000-04-26 2005-10-24 撮像装置 Expired - Fee Related JP3865759B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2005307915A JP3865759B2 (ja) 2000-04-26 2005-10-24 撮像装置

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000125025 2000-04-26
JP2005307915A JP3865759B2 (ja) 2000-04-26 2005-10-24 撮像装置

Related Parent Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2001125149A Division JP3859459B2 (ja) 2000-04-26 2001-04-24 撮像装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2006050678A JP2006050678A (ja) 2006-02-16
JP3865759B2 true JP3865759B2 (ja) 2007-01-10

Family

ID=36028584

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2005307915A Expired - Fee Related JP3865759B2 (ja) 2000-04-26 2005-10-24 撮像装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3865759B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5864880B2 (ja) * 2011-04-07 2016-02-17 オリンパス株式会社 内視鏡装置及び内視鏡装置の作動方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2006050678A (ja) 2006-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4441565B2 (ja) 撮像装置
US8390717B2 (en) Imaging device, display control device, display device, printing control device, and printing device
JP4981565B2 (ja) 表示制御装置、撮像装置および印刷装置
JP5019939B2 (ja) 撮像装置及び撮像方法
EP1795944A1 (en) Lens device and imager apparatus with image stabilizer
WO2007097287A1 (ja) 撮像装置及びレンズ鏡筒
WO2006112125A1 (ja) 撮像装置、印刷システム、印刷装置および画像印刷方法とその方法の制御プログラムが記録された記録媒体
JP5047355B2 (ja) 表示制御装置、撮像装置および印刷装置
JP2006135782A (ja) 撮像装置、表示制御装置および表示装置
CN109691085A (zh) 摄像装置及摄像控制方法
JP3859459B2 (ja) 撮像装置
JP2006211378A (ja) 動画記録再生装置、動画記録装置、動画再生装置及びプログラム
JP2008089876A (ja) 像ブレ補正ユニット、像ブレ補正装置、および撮影装置
KR101630237B1 (ko) 표시장치 및 그 제어방법
JP2007221711A (ja) センサユニット、及び、電子機器
JP3865759B2 (ja) 撮像装置
JP2011160412A (ja) 撮像装置
JP4665826B2 (ja) 撮像装置および画像処理プログラム
JP4354162B2 (ja) 撮像装置
JP5386604B2 (ja) 表示制御装置、撮像装置および印刷装置
JP2007049652A (ja) カメラ制御システム及びその制御方法並びにプログラム
JP5385428B2 (ja) 撮像装置
JP2005323405A (ja) 撮像装置
JP2010187372A (ja) 表示制御装置および撮像装置
JP2005323405A5 (ja)

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20060516

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20060711

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20060905

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061003

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091013

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101013

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111013

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121013

Year of fee payment: 6

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees