JP5386604B2 - 表示制御装置、撮像装置および印刷装置 - Google Patents
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Description
また、複数の画像をつなぎ合わせて1枚のパノラマ画像を作成する装置において、その撮影の進行状態を確認できるような撮像装置も提案されている(例えば、特許文献2を参照)。
しかし、従来のようなサムネイル表示では、パンニング画像が並んでいる方向がデジタルカメラの動く方向あるいは撮影時の被写体の動く方向と必ずしも一致しないため、これらの画像に対してユーザーが違和感を覚える場合がある。
本発明の課題は、並べて表示された複数の画像に対する違和感を緩和することができる表示制御装置、撮像装置および印刷装置を提供することにある。
第2の発明に係る表示制御装置は、第1の発明に係る装置において、配置決定部が、隣り合う2つの画像により形成される時間ベクトルの向きが、動き情報に含まれる動きの方向の一成分と概ね一致するように、複数の画像の配置を決定する。
第4の発明に係る撮像装置は、第3の発明に係る装置において、動き検出部が、撮像装置の動きに関する第1動き情報を取得するための第1動き検出部を有している。第1動き検出部は、水平軸に対する撮像装置の回転を検出する第1検出部と、垂直軸に対する撮像装置の回転を検出する第2検出部と、第1および第2検出部での検出結果に基づいて第1動き情報を生成する第1情報生成部と、を有している。
第9の発明に係る印刷装置は、第1または第2の発明に係る表示制御装置と、表示部に表示された画像を印刷する印刷部と、を備えている。
<デジタルカメラの全体構成>
図1および図2を用いて本発明の第1実施形態に係るデジタルカメラ1について説明する。図1はデジタルカメラ1の概略構成を示すブロック図である。図2(a)はデジタルカメラ1の上面図である。図2(b)はデジタルカメラ1の背面図である。図2に示すように、デジタルカメラ1の光軸AXに沿った方向をZ軸方向、デジタルカメラ1の左右方向をX軸方向、デジタルカメラ1の上下方向をY軸方向とする。なお、これらの方向はデジタルカメラ1の使用状態を限定するものではない。
撮像光学系Lは、被写体の光学的な像を形成するための光学系であり、3つのレンズ群L1、L2、L3を含んでいる。撮像光学系Lはレンズ鏡筒2により支持されている。第1レンズ群L1は、フォーカシングを行うためのレンズ群であり、光軸に沿った方向に移動可能に設けられている。第3レンズ群L3は、ズーミングを行うためのレンズ群であり、光軸AXに沿った方向に移動可能に設けられている。第2レンズ群L2は、デジタルカメラ1の動きに起因する画像の振れを補正するためのレンズ群であり、光軸AXに垂直な面内を移動可能なように設けられている。第2レンズ群L2により光軸を偏心させることで画像の振れを補正することができる。第2レンズ群L2は、後述する像ブレ補正機構20に含まれている。
シャッター制御部41は、シャッターを動作させるために、マイクロコンピュータ3からの制御信号に基づいてシャッター駆動モータ42を駆動する。シャッターボタン36を操作することにより得られるタイミング信号に基づいて、この制御信号はマイクロコンピュータ3により生成される。
図1に示すように、外部から操作情報を入力するために、デジタルカメラ1には操作部34が設けられている。具体的には、操作部34は、電源スイッチ35と、シャッターボタン36と、撮影/再生切換ダイアル37と、十字操作キー38と、MENU設定ボタン39と、SETボタン40と、を有している。マイクロコンピュータ3は、操作部34と接続されており、操作部34からの信号を受信可能である。
撮像センサ4から出力された画像信号は、アナログ信号処理部6、A/D変換部7、デジタル信号処理部8、バッファメモリ9および画像圧縮部10により順次処理される。アナログ信号処理部6は、撮像センサ4から出力される画像信号にガンマ処理等のアナログ信号処理を施す。A/D変換部7は、アナログ信号処理部6から出力されたアナログ信号をデジタル信号に変換する。デジタル信号処理部8は、A/D変換部7によりデジタル信号に変換された画像信号に対してノイズ除去や輪郭強調等のデジタル信号処理を施す。バッファメモリ9は、RAM(Random Access Memory)であり、デジタル信号処理部8により処理された画像信号を一時的に記憶する。
次に、図3および図4を用いて像ブレ補正機構20の構成について説明する。図3は像ブレ補正機構20の分解斜視図である。
機械的な振動やユーザーの手の揺れ等がデジタルカメラ1に加わると、被写体からレンズに入射する光の光軸がレンズの光軸とずれ、得られる画像が不鮮明となる。このような画像の振れを防ぐために、デジタルカメラ1には像ブレ補正機構20が搭載されている。具体的には図3は図4に示すように、像ブレ補正機構20は、ピッチング保持枠21と、ヨーイング保持枠22と、固定枠25と、ヨーイングアクチュエータ29xと、ピッチングアクチュエータ29yと、発光素子30と、受光素子31と、を有している。
ヨーイング保持枠22は、ヨーイングシャフト26a、26bを介して、固定枠25によりX方向に相対移動可能に保持されている。ヨーイングアクチュエータ29xは、マグネット27xとヨーク28xとを有しており、固定枠25に保持されている。ピッチングアクチュエータ29yは、マグネット27yとヨーク28yとを有しており、固定枠25に保持されている。受光素子31は、固定枠25に固定されており、発光素子30からの投射光を受光する。発光素子30および受光素子31により、第2レンズ群L2の2次元の位置座標を検出することが可能となる。
このデジタルカメラ1では、角速度センサ17x、17yを利用して、パンニングの方向などに関するパンニングモード信号60(第1動き情報)が取得可能である。具体的には、パンニング時には角速度センサ17x、17yから出力される角速度の符号が同一であり、かつ、出力される角速度が一定レベル以上である状態が連続する。これを利用して、角速度センサ17x、17yからの角速度信号が一定時間連続してある閾値以上であるか否かをマイクロコンピュータ3により判定する。この判定結果に基づいて、図5に示すようなパンニングモード信号60がマイクロコンピュータ3により生成される。
このように、ヨーイング角速度センサ17xおよびピッチング角速度センサ17yにより、撮影時におけるデジタルカメラ1の動きを把握することができる。パンニングモード信号60は液晶モニタ55に表示される画像の配置を決定する際に利用される。
また、このデジタルカメラ1では、パンニングモード信号60に加えて、デジタルカメラ1の姿勢を判別するために姿勢判別信号61がヨーイング電流値検出部14xおよびピッチング電流値検出部14yにより求められる。
次に、ヨーイング電流値検出部14xおよびピッチング電流値検出部14yによる電流値検出方法について、図6および図7を用いて説明する。図6(a)は横撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構20の姿勢を示しており、図6(b)は、縦撮り姿勢の撮影における像ブレ補正機構20の姿勢を示している。図7は、撮影姿勢別のコイル供給電流量を示す図である。ここで、横撮り姿勢とは、液晶モニタ55の長手方向(筐体1aの長手方向)が水平方向とほぼ一致する姿勢を意味しており、縦撮り姿勢とは、液晶モニタ55の長手方向が鉛直方向とほぼ一致する姿勢を意味している。
このデジタルカメラ1は撮影モードとして通常モードと連写モードとを有している。連写モードは、シャッターボタン36を一度押すだけで、予め定められた枚数の画像を連続的に取得できるモードである。連写モードへの切り替えは、例えばMENU設定ボタン39により行われる。
このように、連写モードにより取得された複数の画像は、1つのフォルダに格納されているため、関連性のある画像を識別しやすくなる。
このデジタルカメラ1では、液晶モニタ55に表示される連写画像の配置が、前述のパンニングモード信号60に基づいてマイクロコンピュータ3により決定される。具体的には、マイクロコンピュータ3は、連写された複数の画像に対応するパンニングモード信号60の種類に応じて、画像を並べた際の時間ベクトルの向きがパンニング動作の方向の一成分と概ね一致するように、複数の画像の配置を決定する。
例えば図11に示すように、先に取得された第1画像Gと、第1画像Gよりも後で取得された第2画像Hと、を並べた場合、第1画像Gの中心CGから第2画像Hの中心CHに向かって延びる矢印が時間ベクトルVを表している。このように、時間ベクトルVは異なるタイミングで取得された画像群を並べた場合の時間の流れを表している。
このように、時間ベクトルVがパンニング方向Dと概ね一致するように第1画像Gおよび第2画像Hを並べることで、パンニング動作の方向と時間ベクトルとが一致していない(例えば、反対方向)場合に比べて、これらの第1画像Gおよび第2画像Hに対する違和感が緩和される。
<デジタルカメラの動作>
次に、図1から図8を用いてデジタルカメラ1の動作について説明する。
また、デジタルカメラ1の撮影姿勢の判別は次のようにして行われる。ここで、デジタルカメラ1の基準姿勢を、横撮り姿勢とし、横撮り姿勢における光軸AX回りの回転角度を0°とする。この場合、縦撮り姿勢は、デジタルカメラ1が横撮り姿勢から光軸AXを中心として90°回転した状態となる。
(2)パンニングモードの判別動作
次に、ユーザーがパンニングにより動く被写体を追いかけて連写する場合について説明する。ユーザーがMENU設定ボタン39を押すと、液晶モニタ55に各種メニュー画面が表示される。表示された各種メニューの中から十字操作キー38を用いて連写モードが選択されると、デジタルカメラ1は連写モードに移行する。
(3)連写モードの動作
図13は、連写モードにおける画像の記録開始から記録終了までのフローチャートを示す。まず、ユーザーが連写モードに設定するために、MENU設定ボタン39を押すと、液晶モニタ55に各種メニューが表示される。表示された各種メニューから連写モードが選択されると、デジタルカメラ1は連写モードへ移行する。
次に、シャッターボタン36が押されるのを待ち(S4)、シャッターボタン36が押された場合にはパンニングモード信号60、姿勢判別信号61および撮影日時などの各情報がマイクロコンピュータ3により一時的に記憶され(S5)、複数の画像が所定のタイミングで連続的に取得される(S6)。ここでは、例えばシャッターボタン36を1度押せば、9枚の画像が連写される。連写により取得された複数の画像は、前述の各情報と共に画像記録部12の連写画像フォルダ#1に記録される(S6)。より具体的には図9および図10に示すように、複数の画像は画像ファイル95aとして連写画像フォルダ94aに格納される。
(4)再生モードの動作
次に、図14〜図18を用いて、得られた画像を液晶モニタ55に表示させる際の再生方法について説明する。図14〜図18は再生モードのフローチャートである。図19は連写画像フォルダのサムネイル表示の一例である。
図19に示すように、液晶モニタ55には、連写画像フォルダ#1〜#9の9つのサムネイル画像が一覧表示されている(S11)。これらの連写画像フォルダには、画像とともにパンニングモード信号60および姿勢判別信号61が格納されている。例えば、連写画像フォルダ#1に格納されている複数の画像は、デジタルカメラ1が横撮り姿勢の状態で、左方向に移動している自動車を左方向にパンニングしながら連写した画像である。このため、これらの画像とともに、姿勢判別信号61として「0」、パンニングモード信号60として「1」が記録されている。液晶モニタ55には、先頭画像(最初に取得された画像)が代表画像としてサムネイル表示されている。
さらに、連写画像フォルダ#3のサムネイル画像については、デジタルカメラ1を縦撮り姿勢で、右方向に移動している子供を右方向にパンニングしながら連写した画像である。このため、姿勢判別信号61として「1」、パンニングモード信号60として「2」が記録されている。液晶モニタ55には、先頭画像が代表画像としてサムネイル表示されている。
ここで、撮影時のパンニング動作に応じて画像の表示配置を最適化するため、マイクロコンピュータ3によりパンニングモード信号60の確認が行われる(S17)。具体的には、パンニングモード信号60が「1」、「4」、「7」であるか否かがマイクロコンピュータ3により判定される(S17)。これらのパンニングモード信号60は、少なくとも左方向にパンニングしていることを意味しているため、この条件を満たしている場合は、並んで配置された画像の時間ベクトルが左方向を向くように、マイクロコンピュータ3により画像表示制御部13を介して画像の配置が調整される。この条件を満たしていない場合は、並んで配置された画像の時間ベクトルが右方向を向くように、マイクロコンピュータ3により画像表示制御部13を介して画像の配置が調整される。
A)横撮り姿勢の場合
〔パンニング水平方向成分が「左方向」の場合〕
ステップS17においてパンニングモード信号60が「1」、「4」、「7」のいずれかであるとマイクロコンピュータ3により判定され、かつ、ステップS18において姿勢判別信号61が「0」であるとマイクロコンピュータ3により判定された場合、図15に示すフローAに基づいて画像の表示が行われる。具体的には図15に示すように、十字操作キー38を用いて比較画像の選択が行われる。例えば、十字操作キー38(または十字操作キー38の外周側に配置されたダイアル)が右側(右回り)に操作された場合、マイクロコンピュータ3は比較番号Kに1を加えて新しい比較番号Kに設定する(S20、S21)。一方、十字操作キー38(またはダイアル)が左側(左回り)に操作された場合、マイクロコンピュータ3は比較番号Kから1を引いて新しい比較番号Kに設定する(S20、S22)。
一方、基準番号Jが比較番号Kと異なる場合、基準番号Jおよび比較番号Kの大小が比較される(S25)。比較番号Kが基準番号Jよりも大きい場合、比較画像は基準画像よりも遅い時刻で取得された画像である。一方で、このフローでは、パンニングの水平方向成分が「左方向」の場合に対応している。このため、基準画像と比較画像とを並べた際の時間ベクトルの向きがパンニングの水平方向成分と同じ左方向になるように、液晶モニタ55において基準画像の左側に比較画像が表示される(S26)。このとき、撮影姿勢が横撮り姿勢であるため表示される画像は横長の状態である。
液晶モニタ55において基準画像003の右側に比較画像002が表示される。この場合、基準画像の中心C2から比較画像の中心C3に延びる時間ベクトルVは、パンニング動作の方向と概ね一致する。
このように、このデジタルカメラ1では、連写された複数の画像が表示される際に、パンニング動作の方向(被写体の移動方向)と画像が配置される方向とが概ね一致するように、マイクロコンピュータ3により自動的に画像の配置が調整される。このため、ユーザーにとって複数の連写画像を確認しやすい表示状態を得ることができ、並んだ複数の画像に対する違和感を緩和できる。
〔パンニング水平方向成分が「右方向」または「無し」の場合〕
ステップS17においてパンニングモード信号60が「1」、「4」、「7」のいずれでもないとマイクロコンピュータ3により判定され、かつ、ステップS19において姿勢判別信号61が「0」であるとマイクロコンピュータ3に判定された場合、図16に示すフローBに基づいて画像の表示が行われる。具体的には図15に示すように、十字操作キー38を用いて比較画像の選択が行われる。例えば、十字操作キー38(または十字操作キー38の外周側に配置されたダイアル)が右側(右回り)に操作された場合、マイクロコンピュータ3は比較番号Kに1を加えて新しい比較番号Kに設定する(S31、S32)。一方、十字操作キー38(またはダイアル)が左側(左回り)に操作された場合、マイクロコンピュータ3は比較番号Kから1を引いて新しい比較番号Kに設定する(S31、S33)。
一方、基準番号Jが比較番号Kと異なる場合、基準番号Jおよび比較番号Kの大小が比較される(S36)。比較番号Kが基準番号Jよりも大きい場合、比較画像は基準画像よりも遅い時刻で取得された画像である。一方で、このフローBでは、パンニングの水平方向成分が「右方向」あるいは「無し」の場合に対応している。このため、基準画像と比較画像とを並べた際の時間ベクトルの向きがパンニングの水平方向成分と同じ右方向になるように、液晶モニタ55において基準画像の右側に比較画像が表示される(S37)。このとき、撮影姿勢が横撮り姿勢であるため表示される画像は横長の状態である。
このように、このデジタルカメラ1では、連写された複数の画像が表示される際に、被写体の移動方向と画像が配置される方向とが概ね一致するように、マイクロコンピュータ3により自動的に画像の配置が調整される。このため、ユーザーにとって複数の連写画像を確認しやすい表示状態を得ることができる。
B)縦撮り姿勢の場合
〔パンニング水平方向成分が「左方向」の場合〕
図17に示すフローCは、基本的には前述のフローAと同じ工程であるが、ステップS46、S48およびS49において、画像が90°回転された状態で表示される点で、フローAとは異なる。これは、ステップS18において撮影姿勢が縦撮り姿勢と判定されるためである。その他のステップS42〜S45、S47、S50〜S52については、前述のフローAの対応するステップと同じであるため、詳細な説明は省略する。
図18に示すフローDは、基本的には前述のフローBと同じ工程であるが、ステップS57、S59およびS60において、画像が90°回転された状態で表示される点で、フローBとは異なる。これは、ステップS19において撮影姿勢が縦撮り姿勢と判定されるためである。その他のステップS53〜S56、S58、S61〜S63については、前述のフローBの対応するステップと同じであるため、詳細な説明は省略する。
<特徴>
デジタルカメラ1の特徴は以下の通りである。
(1)
このデジタルカメラ1では、第1動き情報としてのパンニングモード信号60に基づいてマイクロコンピュータ3により画像の配置が決定される。具体的には、パンニングモード信号60に基づいて、並んで表示された画像により形成される時間ベクトルの向きがパンニングの際にデジタルカメラ1が動く方向と概ね一致するように、マイクロコンピュータ3により画像の配置が決定される。これにより、デジタルカメラ1の動きの方向を画像の配置と概ね一致させることができ、表示された画像に対する違和感を緩和することができる。
このデジタルカメラ1では、角速度センサ17xおよび17yによりパンニング垂直方向成分および水平方向成分が検出される。さらに、これらの検出結果に基づいて、マイクロコンピュータ3によりパンニングモード信号60が自動的に生成され、連写された複数の画像とともにパンニングモード信号60が画像記録部12に記録される。これにより、像ブレ補正のための角速度センサ17xおよび17yを、パンニングモード信号60を生成するための検出部の一部として利用できる。
このデジタルカメラ1では、姿勢情報としての姿勢判別信号61に基づいて、液晶モニタ55に画像が表示された状態で画像における天地方向が鉛直方向と概ね一致するように、液晶モニタ55に対する画像の表示状態がマイクロコンピュータ3および画像表示制御部13により調整される。つまり、撮影時の状態と同じ状態で画像が液晶モニタ55に表示される。このため、実際の被写体の天地方向と画像内での被写体の天地方向とが概ね一致し、表示された画像に対する違和感をさらに緩和することができる。
前述の実施形態では、デジタルカメラ1をパンニングさせて連写する場合を説明している。しかし、図26に示すように、デジタルカメラ1をパンニングさせずに移動している被写体を連写する場合も考えられる。図27は動き検出部の構成の一例を示すブロック図である。なお、前述の実施形態と実質的に同じ機能を有する構成については、同じ符号を付し、その説明は省略する。
代表点記憶部101は、A/D変換部7およびデジタル信号処理部8を経て入力される現フレームの画像信号を複数の領域に分割し、各領域に含まれる特定の代表点に対応する画像信号を代表点信号として記憶する。代表点記憶部101は、既に記憶されている現フレームよりも1フレーム前の代表点信号を読み出して相関演算部102に出力する。
動きベクトル検出部103は、相関演算部102による演算結果から1フレーム前と現フレーム間の画像の動きベクトルを1画素単位で検出する。そして動きベクトルは、マイクロコンピュータ3に出力される。マイクロコンピュータ3は、動きベクトルに対するゲインおよび位相などを調整し、画像信号上の被写体の単位時間あたりの動き速度および方向を算出する。被写体が動く方向は、図5に示すパンニングモード信号60のように、「0」〜「8」までの信号として動きベクトル信号62が生成される。
被写体の動きを検出する処理は、例えばユーザーがシャッターボタン36を半押し操作することにより開始される。なお、処理の開始は、ユーザーが電源スイッチ35をONにした後、撮影/再生切換ダイアル37を操作して撮影モードに切り替える動作と連動させてもよい。
前述の実施形態では、液晶モニタ55に画像が表示されている。しかし、図28に示すように、デジタルカメラ1または101に接続された表示装置70に画像が表示される場合も考えられる。
この場合、表示部が液晶モニタ55からテレビモニタなどの表示装置70に変わっただけであり、パンニングモード信号60、姿勢判別信号61、動きベクトル信号62などの情報に基づいて、マイクロコンピュータ3により画像の配置や表示状態が決定されている点は、前述の実施形態と同様である。表示装置70はケーブル75を介してデジタルカメラ1に接続されている。ケーブル75は、例えばUSB(Universal Serial Bus)ケーブルなどである。
なお、本第3実施形態において、外部の表示装置70はテレビモニタを例として示しているが、これに限られない。例えば、モニタに接続されたパーソナルコンピュータとケーブル75を介して接続する構成としてもよい。
(第4実施形態)
前述の第3実施形態では、表示装置70がデジタルカメラ1に接続されているが、表示装置70の代わりに印刷装置71がデジタルカメラ1に接続される場合も考えられる。
パンニングモード信号60、姿勢判別信号61、動きベクトル信号62などの情報に基づいて、マイクロコンピュータ3により画像の配置や表示状態が決定されている点は、前述の実施形態と同様である。
ここでは、印刷装置71がケーブル76によりデジタルカメラ1に接続されている。デジタルカメラ1のマイクロコンピュータ3により画像の配置が決定され、液晶モニタ55に画像が表示される。液晶モニタ55に表示された画像が、印刷装置71により紙面に印刷される。これにより、デジタルカメラ1の動きあるいは被写体の動きの方向を画像の配置と概ね一致させることができ、印刷された画像に対する違和感を緩和することができる。
(第5実施形態)
この場合、表示制御装置82により表示制御が行われる。具体的には図30に示すようには、表示制御装置82は、例えば、画像処理ソフトを備えたパーソナルコンピュータなどである。デジタルカメラ1により撮影された画像は、サムネイル画像、姿勢判別信号61、パンニングモード信号60、動きベクトル信号62などの情報とともに、メモリーカードなどのリムーバブルメモリ51に記録されている。なお、リムーバブルメモリ51はメモリーカードに限られず、ハードディスクや光ディスクなどでもよい。
なお、図30に示すように、リムーバブルメモリ挿入部81を備えた印刷制御装置84で印刷する場合、あるいは、印刷制御装置84を表示装置70と接続して表示する、あるいは印刷装置71と接続して印刷する場合でも同様の効果を得ることができる。
(他の実施形態)
本発明の具体的な構成は、前述の実施形態に限られるものではなく、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変更および修正が可能である。
前述の実施形態では、デジタルカメラ1を用いて表示制御装置について説明している。しかし、表示制御装置が搭載される装置はデジタルカメラに限られず、デジタルカメラで撮影された画像を表示できる装置であれば、他の装置(デジタルビデオカメラ、カメラ機能付き携帯電話端末、カメラ機能付きPDA、DVDレコーダおよびハードディスクレコーダなど)にも搭載可能である。
前述の第1実施形態では、9種類のパンニングモード信号60(「0」〜「8」)を実質的に2つのグループ(左方向およびその他)に分けて、画像の配置が決定されている。しかし、液晶モニタ55などの表示部が複数の画像を斜めや上下に配置した状態で表示可能である場合は、さらに細かくグループを分けが行われてもよい。パンニングモード信号60を細かくグループ分けすることで、パンニングの方向や被写体が動く方向が画像の配置により形成される時間ベクトルと概ね一致し、表示された画像に対する違和感がさらに緩和される。
第1実施形態では、パンニングモードを検出するために角速度センサ17xおよび17yからの角速度信号を利用している。しかし、角速度センサ17xおよび17yの代わりにヨーイング電流値検出部14xおよびピッチング電流値検出部14yからの信号を利用してもよい。
また、ピッチング電流値検出部14yもしくはヨーイング電流値検出部14xのどちらか一方の電流検出部に異常が生じた場合は、両方の電流値を検出することにより撮影姿勢を正確に判断することができる。
(4)
第1および第2実施形態では、パンニングモード検出および姿勢検出として像ブレ補正機構を用いた例に実施形態について説明している。しかし、例えば、デジタルカメラの外部に角速度センサや回転検出装置等が取り付けられていてもよい。
(5)
第1および第2実施形態では、撮影姿勢は、横撮り姿勢の場合を基準として光軸AXを中心に右側に90°回転させた姿勢を縦撮り姿勢としている。しかし、縦撮り姿勢を左側に90°回転させた姿勢とした場合であっても、前述と同様の効果を得ることができる。この場合、左側に90゜回転させた姿勢の姿勢判別信号61を「2」とし、横撮り姿勢が1種類、縦撮り姿勢が2種類の合計3種類の姿勢を検出できるようにしてもよい。
第1および第2実施形態では、姿勢判別信号61として「0」および「1」の2種類の信号が画像に付加される。しかし、例えば、一方の姿勢(例えば縦撮り姿勢)のみに信号を付加する方法も考えられる。また、姿勢判別信号61が画像に記録する方法に限らず、姿勢判別信号61が画像とは別のファイルに記録され、姿勢判別信号61が記録されたファイルと画像とを対応させる方法を用いてもよい。同様に、パンニングモード信号60、動きベクトル信号62も、画像ファイルと別ファイルに記録され、そのファイルと画像とを対応させる方法を用いてもよい。
再生モードにおいてデジタルカメラ1を縦撮り姿勢にした場合、図31に示すように横長の画像を縦に並べた方が、図24に示す状態よりも各画像を大きく表示することができる。このため、再生モード時において姿勢検出を行い、デジタルカメラ1が縦撮り姿勢である場合に画像の配置を縦にすることで、液晶モニタ55を効率よく利用することができる。
前述の各実施形態を組み合わせることも可能である。例えば、第1実施形態と第2実施形態とを組み合わせることもできる。より具体的には、第1実施形態において、パンニング垂直方向および水平方向成分がともに「無し」の場合、すなわち、パンニングモード信号60が「0」の場合、デジタルカメラ1が動かないように保持されている。このため、この場合に画像から動きベクトル信号62を生成し、第2実施形態のように動きベクトル信号62に基づいて画像の配置を決定する場合も考えられる。パンニングモード信号60が「0」以外の場合は、パンニングモード信号60を優先することも考えられる。
1a 筐体
2 レンズ鏡筒
3 マイクロコンピュータ(配置決定部、第1情報生成部、第2情報生成部)
3A 信号処理部
4 撮像センサ(撮像部)
5 CCD駆動制御部
6 アナログ信号処理部
7 A/D変換部
8 デジタル信号処理部
9 バッファメモリ
10 画像圧縮部
11 画像記録制御部
12 画像記録部
13 画像表示制御部
14A 撮影姿勢検出部
14x ヨーイング電流値検出部
14y ピッチング電流値検出部
15A 動き補正部
15x ヨーイング駆動制御部
15y ピッチング駆動制御部
16 位置検出部
17A 動き検出部(第1動き検出部)
17x、17y 角速度センサ(第1動き検出部、第1検出部、第2検出部)
18x、18y A/D変換部
19x、19y D/A変換部
20 像ブレ補正機構
21 ピッチング保持枠(第1駆動枠)
22 ヨーイング保持枠(第2駆動枠)
23 ピッチングシャフト
24 コイル
25 固定枠
26 ヨーイングシャフト
27 マグネット
28 ヨーク
29 アクチュエータ
30 発光素子
31 受光素子
35 電源スイッチ
36 シャッターボタン
37 撮影/再生切換ダイアル
38 十字操作キー
39 MENU設定ボタン
40 SETボタン
41 シャッター制御部
42 シャッター駆動モータ
50 内部メモリ
51 リムーバブルメモリ
55 表示部
57 ズーム操作レバー
60 パンニングモード信号(第1動き情報)
61 姿勢判別信号(姿勢情報)
62 動きベクトル信号(第2動き情報)
70 表示装置
71 印刷装置
75 ケーブル
76 ケーブル
81 リムーバブルメモリ挿入部
82 表示制御装置
83 印刷制御装置
84 表示印刷制御装置
100 動き検出部(第2動き検出部)
L 撮像光学系
L1 第1レンズ群
L2 第2レンズ群
L3 第3レンズ群
Claims (4)
- 複数の画像を表示部に並べて表示させる表示制御装置であって、
撮像装置の動きに関する動き情報とともに前記複数の画像を記録している記録部と、
前記記録部に記録されている前記動き情報に基づいて前記複数の画像の配置を決定する配置決定部と、
前記配置決定部での決定結果に基づいて前記複数の画像のうち2つの画像のみを前記表示部に並べて表示させる画像表示制御部と、
を備え、
前記複数の画像は撮影時間順に少なくとも第1、第2、第3の画像であり、
前記配置決定部は、前記第1、第2、第3の画像のうちの2つの画像により形成される時間ベクトルの向きが、前記動き情報に含まれる動きの方向の一成分と概ね一致するように、前記第1、第2、第3の画像のうちの2つの画像の配置を決定し、かつ、
前記2つの画像のうち1枚目の画像が前記第1の画像であり、2枚目の画像が前記第2の画像または前記第3の画像のいずれか一方の画像である場合、前記画像表示制御部は、前記第1の画像を表示したまま、ユーザによる操作に応じて前記一方の画像を前記第2の画像または前記第3の画像のうちの他方の画像に切り替えて表示する、
表示制御装置。 - 前記配置決定部は、ユーザによる前記操作が行われるたびに、前記第1、第2、第3の画像のうちの2つの画像により形成される時間ベクトルの向きが、前記動き情報に含まれる動きの方向の一成分と概ね一致するように、前記第1、第2、第3の画像のうちの2つの画像の配置を決定する、
請求項1に記載の表示制御装置。 - 被写体の光学的な像を形成する撮像光学系と、
前記撮像光学系により形成された光学的な像を電気的な画像信号に変換し、前記被写体の画像を取得する撮像部と、
前記撮像部により取得された複数の画像を並べて表示可能な表示部と、
前記撮像装置の動きに関する動き情報を取得する動き検出部と、
請求項1に記載の表示制御装置と、
を備えた撮像装置。 - 請求項1に記載の表示制御装置と、
前記表示部に表示された画像を印刷する印刷部と、
を備えた印刷装置。
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