JP3863275B2 - ディスクブレーキ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、例えば車両等に制動力を与えるのに好適に用いられるディスクブレーキに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、車両等に用いられるディスクブレーキは、ディスクの周方向に離間して、該ディスクの外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕部を有する取付部材と、該取付部材の各腕部に対して変位可能に取付けられたキャリパと、前記キャリパによって前記ディスクの表面に押圧されるアウタ側およびインナ側の摩擦パッド等からなり、前記各腕部の端部をアウタビームにより一体に連結し、取付部材全体の剛性を高める構成としたものが知られている。
【0003】
この種の従来技術によるディスクブレーキでは、ブレーキ操作時に、キャリパのインナ側に設けたピストンが外部からの液圧供給によってディスク側に摺動し、インナ側の摩擦パッドをディスクに押圧すると共に、キャリパはピストンからの反力を受けて全体が取付部材に対しインナ側に摺動変位し、キャリパがアウタ側の摩擦パッドをディスクに押圧する。これにより、ディスクは各摩擦パッドにより両面側から制動力を与えられる。
【0004】
また、この従来技術では、摩擦パッドに突設した凸形状の耳部を腕部側に設けた凹状のパッドガイド部に嵌合させることにより、各腕部と摩擦パッドとの間のがた付きを小さく抑え、悪路を走行するときでも両者間でラトル音等の異音が発生するのを低減している。
【0005】
さらに、キャリパには一対の摺動ピンを一体に設け、該各摺動ピンを取付部材の各腕部に設けたガイド穴内に摺動可能に挿嵌することにより、キャリパを取付部材に対して摺動可能に支持する構成としている。また、前記各摺動ピンを保護するため該キャリパと前記取付部材の各腕部との間には、ゴム等の可撓性材料からなる一対の保護ブーツを装着している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上述した従来技術によるディスクブレーキでは、ブレーキ操作時には摩擦パッドとディスクとの間で高温の摩擦熱等が発生したり、両者間で火花が発生することがある。そこで、インナ側のライナには、前記摩擦熱等に対して保護ブーツを遮蔽するため、該保護ブーツに沿ってディスクの軸方向に延びる遮蔽板を一体に設ける構成としたものが、例えば実開昭59−101022号(以下、他の従来技術という)等に開示されている。
【0007】
しかし、このような他の従来技術にあっては、キャリパを支持するための一対の摺動ピンを、取付部材の各腕部にそれぞれ設けた各パッドガイド部よりも左,右方向外側寄りの位置に配置し、各摺動ピン間の間隔を各パッドガイド部間よりも大きく形成する構成としているから、キャリパについても各摺動ピン間の間隔に合わせて全幅を大きく形成せざるを得なくなり、これによって、ディスクブレーキ全体が大型化するという問題がある。
【0008】
一方、各摺動ピンを例えば各パッドガイド部よりも上側(ディスクの径方向外側)寄りの位置に配設することにより、両者間の間隔を狭め、キャリパの全幅を小さくして小型化を図ることは可能である。しかし、この場合には、各遮蔽板を摺動ピン(保護ブーツ)に対応して各パッドガイド部(各耳部)間で内側寄りの位置に配置せざるを得なくなり、各遮蔽板間の間隔が各耳部間よりも幅狭になるため、摩擦パッドを取付部材から取外して交換するときに、該摩擦パッドに突設した各耳部側等が遮蔽板の端部等に干渉し易くなる。
【0009】
特に、コスト上の対策等から遮蔽板が一体化されたライナをインナ側と同様にアウタ側にも兼用して用いる場合には、アウタ側の各ライナに設けた遮蔽板間の間隔が上述の如く摩擦パッドの各耳部間よりも幅狭になる上に、保護ブーツに沿ってディスクの軸方向に延びた遮蔽板の先端側がアウタビームに接近するように配設され、アウタビームと遮蔽板との間隔が小さくなる。
【0010】
これによって、アウタ側の摩擦パッドを取付部材から取外すときに、摩擦パッドの耳部等がアウタビームと遮蔽板との間で挟まれて両者に干渉し易くなり、これによって、摩擦パッドの交換作業に多大な時間を費やしてしまい、全体の作業性が大幅に低下するという問題がある。
【0011】
また、ディスクブレーキの製造時においても、摩擦パッドを取付部材に組付けるときに、摩擦パッドの耳部側がアウタビームと遮蔽板との両方に干渉し、組付性が低下して生産性が悪くなるという問題がある。
【0012】
本発明は上述した従来技術の問題に鑑みなされたもので、本発明は、ライナまたはパッドスプリングに遮蔽板を一体に設けることにより、ブレーキ操作時の摩擦熱等が保護ブーツ側に伝わるのを遮断でき、摩擦パッドの交換作業等も容易に行うことができると共に、キャリパの全幅を小さくして全体を小型化できるようにしたディスクブレーキを提供することを目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】
上述した課題を解決するために本発明は、ディスクを跨ぐ一対の腕部にトルク受部と凹形状のパッドガイド部が形成され、該各腕部の端部をアウタビームにより一体に連結してなる取付部材と、該取付部材の各腕部に一対の摺動ピンを介して変位可能に取付けられたキャリパと、前記各摺動ピンを保護するため該キャリパと前記取付部材の各腕部との間に設けられた一対の保護ブーツと、前記取付部材の各パッドガイド部に嵌合される凸状の耳部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの表面に押圧される摩擦パッドと、前記取付部材のパッドガイド部側に嵌着され、前記摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するライナとからなるディスクブレーキに適用される。
【0014】
そして、請求項1の発明が採用する構成の特徴は、前記ライナは、前記摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するためコ字状に折曲げて形成され前記取付部材のパッドガイド部に配置される案内板部によって構成し、該案内板部には、当該案内板部よりもディスクの径方向内側に位置し前記摩擦パッドがディスクに押圧されたときのトルクを受ける前記腕部のトルク受部に配置される受け板部と、前記案内板部よりもディスクの径方向外側に位置し前記摩擦パッドとディスクとの間で発生する摩擦熱が前記保護ブーツに伝わるのを遮蔽するための遮蔽板とを一体に設け、前記遮蔽板は、前記案内板部に一体形成され前記腕部の長さ方向に延びる平板部と、該平板部の先端側に一体形成され前記耳部の突出方向へとL字状に折曲げられた屈曲板部と、該屈曲板部からL字状に折曲げられて前記平板部と平行に延び前記保護ブーツを覆うために幅広に形成された幅広板部とから構成し、該幅広板部には、前記パッドガイド部に対する摩擦パッドの交換時に前記摩擦パッドの耳部との干渉を避けるため斜め外向きに傾斜したカット部を形成したことことにある。
【0015】
このように構成したことにより、遮蔽板のうちライナとしての案内板部に一体形成された平板部の先端側は、耳部の突出方向にL字状に折曲げられた屈曲板部として形成されるから、屈曲板部からL字状に折曲げられて前記平板部と平行に延び該屈曲板部を介して平板部に一体化された幅広板部を、前記平板部に比較して耳部の突出方向寄りの位置に配設することができる。これにより、摩擦パッドを取付部材から取外して交換するとき等には、摩擦パッドの耳部を幅広板部側へと導きつつ、摩擦パッドを幅広板部に設けたカット部の傾斜方向に向けて逃がすように取出すことができ、このときに摩擦パッドの耳部側がアウタビームと遮蔽板との間で干渉するのを避けることができる。
【0016】
また、上述した課題を解決するために請求項2の本発明は、ディスクを跨ぐ一対の腕部に凹形状のパッドガイド部がインナ側およびアウタ側でそれぞれ形成され、該各腕部の端部をアウタビームにより一体に連結してなる取付部材と、該取付部材の各腕部に一対の摺動ピンを介して変位可能に取付けられたキャリパと、前記各摺動ピンを保護するため該キャリパと前記取付部材の各腕部との間に設けられた一対の保護ブーツと、前記取付部材の各パッドガイド部に嵌合される凸状の耳部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの表面に押圧されるインナ側およびアウタ側の摩擦パッドと、該各摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するため前記取付部材の各パッドガイド部側に嵌着されるインナ側およびアウタ側のライナを有し、該各ライナ間を前記ディスクの径方向外側で一体に連結したパッドスプリングとからなるディスクブレーキに適用される。
【0017】
そして、請求項2の発明が採用する構成の特徴は、前記パッドスプリングの各ライナは、前記摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するためコ字状に折曲げて形成され前記取付部材のパッドガイド部に配置される案内板部により構成し、該案内板部には、当該案内板部よりもディスクの径方向外側に位置し前記摩擦パッドとディスクとの間で発生する摩擦熱に対して前記保護ブーツを遮蔽するための遮蔽板を一体に設けると共に、前記パッドスプリングは前記ディスクのインナ側とアウタ側とで対称な形状に形成し、前記各遮蔽板は、前記案内板部に一体形成され前記腕部の長さ方向に延びる平板部と、該平板部の先端側に一体形成され耳部の突出方向へとL字状に折曲げられた屈曲板部と、該屈曲板部からL字状に折曲げられて前記平板部と平行に延び前記保護ブーツを覆うために幅広に形成された幅広板部とから構成し、該幅広板部には、前記パッドガイド部に対する摩擦パッドの交換時に前記摩擦パッドの耳部との干渉を避けるため斜め外向きに傾斜したカット部を形成したことにある。
【0018】
このように構成したことにより、アウタ側の摩擦パッドを取付部材から取外して交換するとき等には、請求項1の発明と同様にして摩擦パッドの耳部を幅広板部側へと導きつつ、摩擦パッドを幅広板部に設けたカット部の傾斜方向に向けて逃がすように取出すことができる。
【0019】
また、各遮蔽板を含めたパッドガイド部全体をインナ側とアウタ側とで対称な形状に形成できるから、このパッドスプリングを一方のパッドガイド部側と他方のパッドガイドとで兼用することができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態によるディスクブレーキを自動車に適用した場合を例に挙げ、図1ないし図8の添付図面に従って詳細に説明する。
【0021】
図中、1は自動車の車輪と共に図1中の矢示A方向に回転するディスク、2は該ディスク1のインナ側となる位置で車両の非回転部分(図示せず)に一体的に取付けられる取付部材で、該取付部材2は、図1および図3に示す如く、ディスク1の周方向に離間して、該ディスク1の外周を跨ぐように軸方向に伸長した一対の腕部3,3と、該各腕部3の基端側を一体に連結したインナビーム4と、各腕部3の先端側を一体に連結したアウタビーム5とから一体形成されている。そして、該アウタビーム5は各腕部3間を弓形状に細長く延びた棒状体として形成され、取付部材2全体の剛性を高めるものである。
【0022】
ここで、各腕部3の基端側(インナ側)および先端側(アウタ側)には、ディスク1の周方向に向けて突設されたトルク受部3A,3A,…と、後述の各摩擦パッド9を各パッドスプリング12を介してディスク1の軸方向へと案内する断面略凹形状のパッドガイド部3B,3Bが形成されている。また、腕部3には、各パッドガイド部3Bよりもディスク1の径方向外側寄りの位置でディスク1の軸方向に延びている有底のガイド穴3C(1個のみ図示)が形成され、該ガイド穴3Cには後述の摺動ピン7が挿嵌されている。
【0023】
6は取付部材2に摺動可能に支持されたキャリパを示し、該キャリパ6は、図2に示す如く、ディスク1のインナ側に配設され、内部にシリンダボア(図示せず)が形成されたインナ脚部6Aと、該インナ脚部6Aからディスク1のアウタ側へと延設されたブリッジ部6Bと、該ブリッジ部6Bの先端側に一体形成され、ディスク1のアウタ側に配設されたアウタ脚部6Cと、インナ脚部6Aの両端から図2中の左,右にそれぞれ突設された一対の取付部6D,6Dとから構成されている。
【0024】
また、取付部6Dには、取付部材2のガイド穴3C内に摺動可能に挿嵌される一対の摺動ピン7,7が締着され、キャリパ6は、各摺動ピン7を介してディスク1の軸方向に変位可能な状態で取付部材2の各腕部3に取付けられている。そして、インナ脚部6Aのシリンダボア内には、ピストン(図示せず)が摺動可能に挿嵌され、該ピストンは外部からブレーキ液圧が供給されることにより、インナ脚部6Aのシリンダボア内を摺動し、各摩擦パッド9をディスク1に押圧する構成となっている。
【0025】
8,8は取付部材2の各腕部3とキャリパ6の各取付部6Dとの間に設けられた一対の保護ブーツで、該保護ブーツ8は、図2ないし図4に示す如く例えばゴム等の弾性材料から蛇腹状に形成されている。そして、該保護ブーツ8は、摺動ピン7の外周側に挿通されることにより、摺動ピン7とガイド穴3Cとの間の摺動面間に外部からゴミや雨水等の異物が浸入するのを防止するものである。
【0026】
9,9はディスク1の両側に設けられたインナ側およびアウタ側の摩擦パッドで、該各摩擦パッド9は、図3および図7に示す如く、ディスク1の周方向に延びる横長の扇形状に形成されたライニング10と、ライニング10の裏面側に重なるように固着された裏金11等とから構成されている。また、裏金11の両端側には、取付部材2の各パッドガイド部3B内に嵌合される凸形状の耳部11A,11Aがディスク1の周方向に向けて突設されている。
【0027】
そして、摩擦パッド9は、ブレーキ操作時に各耳部11Aが各パッドガイド部3B内に沿ってディスク1の軸方向に摺動可能に案内され、ディスク1の表面に押圧されることにより、該ディスク1に摩擦接触するものである。
【0028】
12,12はディスク1の周方向に離間して取付部材2の各腕部3側に設けられた一対のパッドスプリングで、該パッドスプリング12は、ばね性を有するステンレス板等をプレス成形することにより、図1ないし図6に示す如く形成されている。そして、パッドスプリング12は、腕部3の内側面に係合するように屈曲して形成され、ディスク1の軸方向に沿って延びた連結板部13と、該連結板部13の両端側に一体形成された一対の平板部14,14と、後述の案内板部15、各受け板部16および各押圧板部17等から構成されている。
【0029】
また、パッドスプリング12の連結板部13は、各案内板部15間をディスク1の径方向外側の位置で、各平板部14を介して互いに連結する構成となっている。これにより、パッドスプリング12の全体形状は、後述の各遮蔽板18を含めてディスク1のインナ側とアウタ側とで対称形状になっている。さらに、平板部14は案内板部15に一体形成され、該案内板部15と平板部14との間を腕部3の長さ方向に延び、遮蔽板18の一部を構成するものである。
【0030】
そして、パッドスプリング12は、各腕部3との間で摩擦パッド9の各耳部11Aを各パッドガイド部3B側に付勢しつつ、各摩擦パッド9をディスク1の軸方向に案内する構成となっている。
【0031】
15,15は各腕部3のパッドガイド部3B側に嵌着されたライナとしてのインナ側およびアウタ側の案内板部を示し、該各案内板部15は、図6に示す如く平板部14から後向きに略コ字状に折曲げられ、各耳部11Aをディスク1の軸方向に摺動可能に案内する構成となっている。
【0032】
16,16は各腕部3のトルク受部3A側に配設されたインナ側およびアウタ側の受け板部で、該受け板部16は、図6に示す如く、各案内板部15の下側に位置する前側端から略直角に折曲げられ、トルク受部3Aの表面に沿って下向きに延設されている。そして、受け板部16は、案内板部15よりもディスク1の径方向内側に位置して案内板部15に一体形成されている。
【0033】
17,17は各受け板部16に一体形成されたインナ側およびアウタ側の押圧板部17で、該押圧板部17は、図6に示す如く、受け板部16の先端(下端)から前方へと略直角に折曲げられている。そして、押圧板部17は、その先端側が略「く」字状に折曲げられて摩擦パッド9に弾性的に当接することにより、裏金11の各耳部11Aを各腕部3のパッドガイド部3B(案内板部15)側に押付け、耳部11Aとパッドガイド部3Bとの間のがた付きを抑えている。
【0034】
18,18はパッドスプリング12に一体に設けられたインナ側およびアウタ側の遮蔽板を示し、該遮蔽板18は、図4に示すように案内板部15よりもディスク1の径方向外側に設けられている。そして、遮蔽板18は、図6ないし図8に示す如く、連結板部13と案内板部15とに一体形成された前記平板部14に加え、該平板部14の先端側から耳部11Aの突出方向へとL字状に折曲げられた屈曲板部19と、該屈曲板部19からL字状に折曲げられて平板部14と平行に延び、ディスク1の径方向に関して幅広に形成された幅広板部20とから構成されている。これにより、各幅広板部20間には、図7に示すように各平板部14間のスペースS1 よりも大きいスペースS2 が確保される。
【0035】
そして、各遮蔽板18のうちアウタ側の幅広板部20は、パッドガイド部3Bよりもディスク1の径方向外側寄りの位置で保護ブーツ8を覆うように形成され、後述するようにブレーキ操作時には、摩擦パッド9とディスク1との間で発生する摩擦熱が保護ブーツ8側に伝わるのを遮蔽する構成となっている。
【0036】
また、遮蔽板18のうち幅広板部20には、図4、図6に示すように、その基端側から先端側に向けディスク1の径方向に対して斜め外向きにカット部20Aが形成されている。そして、該カット部20Aは、図8に示す如くアウタビーム5との間にスペースS3 が確保され、後述するように摩擦パッド9の交換時等には、摩擦パッド9の耳部11Aが遮蔽板18と干渉するのを前記屈曲板部19と共に避ける構成となっている。
【0037】
なお、21,21は摺動ピン7をキャリパ6の取付部6Dに締着する一対の締着ボルトを示している。
【0038】
本実施の形態によるディスクブレーキは上述の如き構成を有するもので、次にその作動について説明する。
【0039】
まず、運転者がブレーキ操作を行うと、ピストンが外部からの液圧供給によりキャリパ6のインナ脚部6A内でディスク1側に摺動し、このピストンがインナ側の摩擦パッド9のライニング10をディスク1に押圧する。そして、キャリパ6はピストンからの反力によりディスク1のインナ側に向けて摺動変位し、キャリパ6のアウタ脚部6Cがアウタ側の摩擦パッド9のライニング10をディスク1に押圧する。この結果、ディスク1は各摩擦パッド9により両面側から制動力を与えられる。
【0040】
ここで、上述したブレーキ操作時には、ディスク1と摩擦パッド9との間に高熱の摩擦熱が発生したり、両者間から火花が発生することがある。そして、この摩擦パッド9の近傍位置には摺動ピン7用の保護ブーツ8が配設される。
【0041】
しかし、本実施の形態では、保護ブーツ8と摩擦パッド9との間には、アウタ側の遮蔽板18を設ける構成としたから、前記摩擦熱等が各保護ブーツ8側に伝わるのを遮蔽板18で遮断することができ、これにより各保護ブーツ8が劣化したりするのを抑えることができる。
【0042】
ところで、当該ディスクブレーキのメンテナンス等を行う際に、各摩擦パッド9を交換するときには、まず、各締着ボルト21のうち一方の締着ボルト21をキャリパ6の取付部6Dから脱着することにより、キャリパ6全体を図7に示すように取付部材2から取外すようにする。これによって、インナ側の摩擦パッド9については、図7中に示す矢示B方向へと各パッドガイド部3Bから抜取るようにして取付部材2から取外すことができる。また、これと同様にして摩擦パッド9を取付部材2に取付けるときにも、摩擦パッド9を各パッドガイド部3Bを介して取付部材2に取付けることができる。
【0043】
しかし、アウタ側の摩擦パッド9を上述したインナ側の場合と同様にして取外すようにすると、アウタ側の摩擦パッド9はアウタビーム5に突き当たることになり、この場合にはアウタビーム5とパッドスプリング12の遮蔽板18との間の狭い空間を介してアウタ側の摩擦パッド9を取り出す必要がある。
【0044】
そこで、本実施の形態では、遮蔽板18の幅広板部20を屈曲板部19を介してパッドスプリング12の平板部14に一体化することにより、図7に示す左,右の幅広板部20,20間には、左,右の平板部14,14間のスペースS1 よりも大きいスペースS2 を確保する構成としている。
【0045】
また、遮蔽板18のうち幅広板部20には、ディスク1の径方向に対して斜め外向きに傾斜したカット部20Aを設けることにより、前記摩擦熱に対して保護ブーツ8を保護する遮蔽板18の機能を損なわない範囲内で、遮蔽板18とアウタビーム5との間に図8に示すスペースS3 を確保する構成としている。
【0046】
これにより、アウタ側の摩擦パッド9を取付部材2から取外すときには、前記スペースS2 ,S3 を利用することにより、図8に示すように摩擦パッド9の耳部11Aを案内板部15から遮蔽板18の幅広板部20側へとカット部20Aの傾斜方向(矢示C方向)に向けて逃がすことができ、これによって、摩擦パッド9全体をアウタビーム5と遮蔽板18との間から抜取るように取外すことができる。
【0047】
従って、本実施の形態によれば、アウタ側の摩擦パッド9を交換するときには、該摩擦パッド9をアウタビーム5側および遮蔽板18側に干渉させることなく、取付部材2に対して比較的簡単に取外したり取付けたりすることができ、このような交換作業に費やす時間をインナ側の摩擦パッド9の場合と同様に短縮でき、全体の作業性を向上することができる。そして、当該ディスクブレーキの組立時等には、摩擦パッド9を取付部材2に組付けるときの作業性等を向上でき、全体の製作コスト等を低減することができる。
【0048】
また、パッドスプリング12には、インナ側の遮蔽板18に加えてアウタ側の遮蔽板18を一体形成し、これらの各遮蔽板18を含めたパッドスプリング12の全体形状をディスク1のインナ側とアウタ側とで対称形状に形成する構成としたから、パッドスプリング12を一方の腕部3側と他方の腕部3側とで兼用することができ、パッドスプリング12の製作時の作業性を高めることができる。
【0049】
さらに、腕部3のガイド穴3Cを各パッドガイド部3Bよりも上側(ディスク1の径方向外側)寄りの位置に配設することにより、図2、図3に示す各摺動ピン7間の幅寸法Wを可能な限り狭める構成としたから、当該ディスクブレーキをディスク1の周方向に関して小型に形成することができる。
【0050】
なお、前記実施の形態では、遮蔽板18が一体化されたパッドスプリング12の平板部14間を、連結板部13により一体に連結する構成として述べたが、これに替えて、例えば連結板部13をパッドスプリング12から取り除くようにして、パッドスプリング12をインナ側とアウタ側とで2分割する構成としてもよい。
【0051】
また、前記実施の形態では、パッドスプリング12の案内板部15に受け板部16および押圧板部17を一体形成する構成として述べたが、これに替えて、これらの受け板部16および押圧板部17をパッドスプリング12から省略する構成としてもよく、受け板部16および押圧板部17に加えて連結板部13をパッドスプリング12から廃止する構成としてもよい。
【0052】
さらに、前記実施の形態では、各パッドスプリング12をディスク1の回転方向Aに対して入口側の腕部3と出口側の腕部3との両方に設ける構成として述べたが、これに替えて、パッドスプリング12を入口側の腕部3側のみに設ける構成としてもよい。
【0053】
さらにまた、ディスクブレーキを自動車に適用するものとして述べたが、本発明はこれに限らず、例えば二輪車等の車両に適用してもよい。
【0054】
【発明の効果】
以上詳述した通り、請求項1の発明によれば、取付部材の各腕部間をアウタビームにより一体に連結し、腕部のパッドガイド部に嵌着したライナは、摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するためコ字状に折曲げて形成され前記取付部材のパッドガイド部に配置される案内板部により構成し、該案内板部には、前記摩擦パッドがディスクに押圧されたときのトルクを受ける前記腕部のトルク受部に配置される受け板部と、前記摩擦パッドとディスクとの間で発生する摩擦熱が摺動ピン用の保護ブーツに伝わるのを遮蔽するための遮蔽板とを一体に設けると共に、この遮蔽板を、前記案内板部に一体形成され前記腕部の長さ方向に延びる平板部と、該平板部の先端側に一体形成され前記耳部の突出方向へとL字状に折曲げられた屈曲板部と、該屈曲板部からL字状に折曲げられて前記平板部と平行に延び前記保護ブーツを覆うために幅広に形成された幅広板部とから構成し、該幅広板部には、前記パッドガイド部に対する摩擦パッドの交換時に前記摩擦パッドの耳部との干渉を避けるため斜め外向きに傾斜したカット部を形成する構成としたから、摩擦パッドを取付部材に対して交換するときには、該摩擦パッドを幅広板部のカット部とアウタビームとの間のスペース等を介して比較的簡単に取外したり取付けたりすることができ、このような交換作業に費やす時間を短縮でき、全体の作業性を向上することができる。そして、当該ディスクブレーキの組立時等には、摩擦パッドを取付部材に組付けるときの作業性等を向上でき、全体の製作コスト等を低減することができる。
【0055】
また、腕部に対して摺動可能に設けた摺動ピンを、例えばパッドガイド部よりもディスクの径方向外側寄りの位置等に配設することにより、各摺動ピン間の幅寸法を可能な限り狭める構成とした場合でも、摩擦パッドの組付時等には上述の如く遮蔽板が摩擦パッドに干渉することはなくなり、これによって、当該ディスクブレーキを前述した他の従来技術のものに比較してディスクの周方向に関し小型化して形成することができる。
【0056】
さらに、請求項2の発明によれば、取付部材の各腕部間をアウタビームにより一体に連結し、腕部のパッドガイド部に嵌着されるインナおよびアウタ側のライナを有したパッドスプリングは、摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するためコ字状に折曲げて形成され前記取付部材のパッドガイド部に配置される案内板部により前記ライナを構成し、この案内板部よりもディスクの径方向外側には、前記摩擦パッドとディスクとの間で発生する摩擦熱が摺動ピン用の保護ブーツに伝わるのを遮蔽するための遮蔽板を一体に設け、この遮蔽板を、前記案内板部に一体形成され前記腕部の長さ方向に延びる平板部と、該平板部の先端側に一体形成され前記耳部の突出方向へとL字状に折曲げられた屈曲板部と、該屈曲板部からL字状に折曲げられて前記平板部と平行に延び前記保護ブーツを覆うために幅広に形成された幅広板部とから構成し、該幅広板部には、摩擦パッドの交換時に摩擦パッドの耳部との干渉を避けるためのカット部を形成する構成としたから、アウタ側の摩擦パッドを取付部材に対して交換するときには、該摩擦パッドを幅広板部のカット部とアウタビームとの間のスペース等を介して比較的簡単に取外したり取付けたりすることができ、これによって、請求項1の発明とほぼ同様の効果を得ることができる。
【0057】
さらに、各ライナを構成する案内板部をディスクの径方向外側で一体に連結することにより、パッドスプリングを遮蔽板を含めてインナ側とアウタ側とで対称形状に形成する構成としたから、パッドスプリングを一方の腕部側と他方の腕部側とで兼用することができ、パッドスプリングの製作時の作業性を高めることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態によるディスクブレーキを示す正面図である。
【図2】図1中のディスクブレーキを示す一部破断の平面図である。
【図3】図1中のキャリパを取外した状態でディスクブレーキを示す背面図である。
【図4】パッドスプリングを腕部に取付けた状態を示す図3中の矢示IV−IV方向からみた断面図である。
【図5】パッドスプリングを摩擦パッドと共に腕部に取付けた状態を示す図1中の要部拡大図である。
【図6】図5中のパッドスプリングを単体として示す斜視図である。
【図7】図2中の取付部材およびキャリパを省略した状態で摩擦パッドおよびパッドスプリングを示す平面図である。
【図8】摩擦パッドを取付部材から取外した状態を示す図4中の要部拡大図である。
【符号の説明】
1 ディスク
2 取付部材
3 腕部
3B パッドガイド部
5 アウタビーム
6 キャリパ
7 摺動ピン
8 保護ブーツ
9 摩擦パッド
11A 耳部
12 パッドスプリング
14 平板部
15 案内板部(ライナ)
18 遮蔽板
19 屈曲板部
20 幅広板部
20A カット部
Claims (2)
- ディスクを跨ぐ一対の腕部にトルク受部と凹形状のパッドガイド部が形成され、該各腕部の端部をアウタビームにより一体に連結してなる取付部材と、該取付部材の各腕部に一対の摺動ピンを介して変位可能に取付けられたキャリパと、前記各摺動ピンを保護するため該キャリパと前記取付部材の各腕部との間に設けられた一対の保護ブーツと、前記取付部材の各パッドガイド部に嵌合される凸状の耳部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの表面に押圧される摩擦パッドと、前記取付部材のパッドガイド部側に嵌着され、前記摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するライナとからなるディスクブレーキにおいて、
前記ライナは、前記摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するためコ字状に折曲げて形成され前記取付部材のパッドガイド部に配置される案内板部によって構成し、該案内板部には、当該案内板部よりもディスクの径方向内側に位置し前記摩擦パッドがディスクに押圧されたときのトルクを受ける前記腕部のトルク受部に配置される受け板部と、前記案内板部よりもディスクの径方向外側に位置し前記摩擦パッドとディスクとの間で発生する摩擦熱が前記保護ブーツに伝わるのを遮蔽するための遮蔽板とを一体に設け、
前記遮蔽板は、前記案内板部に一体形成され前記腕部の長さ方向に延びる平板部と、該平板部の先端側に一体形成され前記耳部の突出方向へとL字状に折曲げられた屈曲板部と、該屈曲板部からL字状に折曲げられて前記平板部と平行に延び前記保護ブーツを覆うために幅広に形成された幅広板部とから構成し、該幅広板部には、前記パッドガイド部に対する摩擦パッドの交換時に前記摩擦パッドの耳部との干渉を避けるため斜め外向きに傾斜したカット部を形成したことを特徴とするディスクブレーキ。 - ディスクを跨ぐ一対の腕部に凹形状のパッドガイド部がインナ側およびアウタ側でそれぞれ形成され、該各腕部の端部をアウタビームにより一体に連結してなる取付部材と、該取付部材の各腕部に一対の摺動ピンを介して変位可能に取付けられたキャリパと、前記各摺動ピンを保護するため該キャリパと前記取付部材の各腕部との間に設けられた一対の保護ブーツと、前記取付部材の各パッドガイド部に嵌合される凸状の耳部を有し、前記キャリパによって前記ディスクの表面に押圧されるインナ側およびアウタ側の摩擦パッドと、該各摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するため前記取付部材の各パッドガイド部側に嵌着されるインナ側およびアウタ側のライナを有し、該各ライナ間を前記ディスクの径方向外側で一体に連結したパッドスプリングとからなるディスクブレーキにおいて、
前記パッドスプリングの各ライナは、前記摩擦パッドの耳部を摺動可能に案内するためコ字状に折曲げて形成され前記取付部材のパッドガイド部に配置される案内板部により構成し、該案内板部には、当該案内板部よりもディスクの径方向外側に位置し前記摩擦パッドとディスクとの間で発生する摩擦熱に対して前記保護ブーツを遮蔽するための遮蔽板を一体に設けると共に、前記パッドスプリングは前記ディスクのインナ側とアウタ側とで対称な形状に形成し、
前記各遮蔽板は、前記案内板部に一体形成され前記腕部の長さ方向に延びる平板部と、該平板部の先端側に一体形成され耳部の突出方向へとL字状に折曲げられた屈曲板部と、該屈曲板部からL字状に折曲げられて前記平板部と平行に延び前記保護ブーツを覆うために幅広に形成された幅広板部とから構成し、該幅広板部には、前記パッドガイド部に対する摩擦パッドの交換時に前記摩擦パッドの耳部との干渉を避けるため斜め外向きに傾斜したカット部を形成したことを特徴とするディスクブレーキ。
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